11/03/01 07:20:14.35 48byvA2W
何時間が経った事だろう。
みのりさんと兄貴は、互いに汗まみれになってベッドに折り重なっていた。
その汗は二人が共同作業をこなした証だ。
共に快感を与え合い、包みあって結合していた。ついさっきまで。
俺は疎外感に苛まれながら、二人がゆっくりとバスルームに入っていくのを見守った。
セックスを見始めた頃の俺なら、ここでそっとシーツに近寄ってみのりさんの匂いを嗅ぎたいとでも思ったものだろうけれど、今はもういい。
そうするまでもなく部屋中に漂いすぎている。俺の思考を包み込むほどに。
「世話かけたな、慶。だがついでに、ベッドの後始末も頼むぜ」
兄貴は着たときの服に身を包んで俺に言った。
当然ながらみのりさんのその後ろに、来た時の格好でいる。
そう、格好は同じ。しかしその頬はなお赤く、俺の想像の中の彼女もまた、変容している。
「解ったよ。……兄貴は、これからどこに?」
俺が聞くと、兄貴はみのりさんを肘でつついて溜息をついた。
「調教の続きだ。ああ生娘みたいなんじゃ、思った以上に手間が掛かりそうだからな。
胸にしても感度は悪くねぇが、プロの女優にしちゃ小さすぎる。
まぁまずは豊胸手術して、舎弟のフロ屋ででも働かせてみるか。
好きモンだから公私ともにさんざ使いやがるだろうし、ボーイ相手に経験も積ませられるからな」
兄貴は薄笑いを浮かべながらそう言い、硬い表情になったみのりさんの肩を叩く。
そして俺に手を振り、揚々と扉を閉めた。
みのりさんの姿も見えなくなる。部屋の中にはまだ、嫌になるほどその匂いが残っているというのに……。
続……かない。エロ力が。
さこの後みのりさんはAV女優として、語り手の前で様々な撮影を行わされます。