11/11/07 11:28:05.26 wxoOoNF7
二人を乗せたロケバスは昼過ぎに次の中継地に到着した。
「うわ…すっごい…」
バスを降りた瞬間、遥が思わず声を漏らした。
遥の目の前には中世ヨーロッパの荘厳な城が燦然とそびえ立っていた―
日本にいることを忘れてしまいそうになるその古城はその昔、とある国の貴族が
住んでいた物をこの町の住民達が町おこしの為、苦労の末に手に入れて
観光の目玉としたものであった。
細部に至るまで忠実に移築されたそれは内部をホテルとして改装し、
隣接する湖にやってきたリゾート客をもてなす事が出来るようになっていた。
「従者の部屋は手軽に中世ヨーロッパの雰囲気を味わいたいファミリー向けに、
側近達の部屋は少しリッチな気分を味わいたいカップルなどに、そして
主の居室だった部屋はハネムーンなど優雅な時間を過ごしたい方のための
スイートルームとして提供させていただくつもりです」
遥たちスタッフの横で香田に熱心に話しているのはこの城を先頭に立って
誘致してきた町役場の助役である。
「この古城ホテルをそちらの番組で取り上げていただければ素晴らしいPRになります!
なにとぞよろしくお願いいたします!」
人の良さそうな顔をした助役が香田に向かって深々と頭を下げる。
「お任せ下さい。ウチの番組は朝の時間帯で10年間視聴率トップですからね。
宣伝効果は抜群ですよ」
小さく鼻を鳴らし胸を張る香田。
「特に数字の高いのが今回こちらを紹介するコーナーの「お目覚めお天気」です。
で、この子がそのコーナーを担当している倉原遥です」
遥の肩をぐいと抱き寄せ、ニッタリと笑う。
「よ、よろしくお願いします」
戸惑いの表情を浮かべつつ、遥は助役に頭を下げた。
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「うわぁ…お部屋も凄い…」
割り当てられた部屋に足を踏み入れた瞬間、遥の口から思わず溜息が漏れた。
その昔、城で働くメイドが使っていたという部屋は決して広いとは言えないが、
見事な彫刻の施された家具や木製の頑丈そうなベッドが並び、まさにおとぎ話に
出てくる部屋そのものであった。
「こんな凄いお部屋を1人で使えるのは嬉しいけど、彩香さんが心配だな……」
遥が顔を曇らせる。
今夜、遥たち一行は町役場の厚意でオープンを間近に控えたこの古城ホテルに
宿泊させてもらうこととなっていた。
しかもスタッフ一人ひとりに客室が割り当てられ、遥や彩香達ADには
従者の使っていた部屋が、ディレクターたちには側近の部屋が、そして香田には
主の使っていたベッドルームが三つもある広大なスイートルームが提供されていた。
この荘厳な古城が忌まわしい凌辱の舞台になるとはその時、遥は想像もしていなかった―
449:名無しさん@ピンキー
11/11/07 11:33:59.40 wxoOoNF7
古色蒼然とした巨大なダイニングでミーティングを兼ねた早めの夕食を済ませ、
部屋に戻ったスタッフたちの泊まっている部屋の一つの中で荒い息を吐きながら
いきり立った肉棒を激しくしごいている男がいた。
100㎏を優に越える巨体をベッドに横たえ、枕元に置いたノートパソコンを見ながら
びくんびくんと脈打っている肉棒を脂肪のついたグローブの様な手でしごいているのは、
遥をストーカーの様に追い回しているあのADの野呂である。
個室をあてがわれたのを幸い、早速野呂は自慰に耽っていたのだった。
私物のノートパソコンに写っているのは女性のスカートの中を写した動画である。
下から見上げるようなアングルで女性のスカートの中を捉えたその映像には、
黒いニーソックスに包まれたほっそりとした足と小振りなヒップにぴったりと
フィットしている淡いピンクのショーツがはっきりと映っている。
「逆さ撮り」と呼ばれるその映像は他でもない、遥のスカートの中を写した物だった―
野呂はネットで購入した小型カメラを仕込んだ盗撮用の靴を使って撮影した
「お宝映像」を見つめ、蕩けるような表情を浮かべている。
それは局内で仕事をしている遥を写した物であった。
黙々とコピーをとっている遥の背後から足を差し入れて撮影したらしいその映像は
ネットでよく見るその手の映像と比べて格段に鮮明な映像であった。
野呂がネットの海の底から探し出したその靴に仕込まれたカメラは
最先端医療の現場で使われている内視鏡に使われているものであった。
何の変哲も無いスニーカーの先端に開いた針の穴ほどの小さな穴。
その中にはわずかな光を数倍に増殖し、薄暗いスカートの中を昼間のように
写し出す事の出来る高性能レンズが埋め込まれていた。
よもやそんなおぞましいモノを身に着けた男が自分のスカートの中を盗撮しているとは
知る由も無い遥は、素知らぬ顔で後ろに立っている野呂にパステルピンクの
ショーツを晒したまま、明日の天気予報に使う資料をコピーしている。
外国製の高級車が余裕で買えるほどの価格のレンズに捉えられた遥のスカートの
内部はまるで照明を当てたように明るい。
ほっそりとした太ももに生えている産毛やショーツによっている
悩ましいシワまでがくっきりと映し出されていた。
「ああ…こんなんじゃなくてナマで遥ちゃんのパンティが見たい……」
千切れるのではないかと思うほど激しく肉棒をしごきながらパソコンの
画面を食い入るように見つめ呟く野呂。
35歳の今まで排泄と自慰にしか使った事の無い巨大な肉棒を荒い息を
吐きながらぎゅんぎゅんとしごき上げる。
次の瞬間―
「はうぅっ!」
コピーした書類を取る為にわずかに腰を屈めた遥のパステルピンクのショーツが
小さなヒップに食い込んだ瞬間を捉えた映像に向って野呂が白い液体を飛び散らせた―
450:名無しさん@ピンキー
11/11/07 11:36:49.35 wxoOoNF7
「も、もうガマン出来ない…」
白い液体でどろどろに汚れた肉棒をティッシュで拭いながら、
野呂がボソリと呟いた。
まだ彼女が小学生のジュニアアイドルだった時から思いを募らせてきた。
しかし、その彼女はまったく「自分の気持ち」をわかってはくれない……
その苛立ちが野呂を悪魔へと変えていた―
「今夜、この広いお城にはウチのスタッフだけ…チャ、チャンスだ……」
思い詰めた表情の野呂がごくりと唾を飲んだ。
「こ、今夜、遥ちゃんをレ、レイプする…!」
野呂の目がぎらりと光った―
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香田のみならず、野呂までが自分の身体を狙っているなどとは
夢にも思っていない遥はポロシャツにショートパンツというラフな格好で
ベッドに寝転がっていた。
(彩香さんのお部屋に行ってみようかな…でも…)
壁一つ隔てた部屋にいる姉の様なADの元を訪ねるべきか遥は悩んでいた。
(心配だけど、余計なお世話かもしれないし…どうしようかな…)
天井を見上げ、溜息をつく。
その時―
「遥ちゃん、居る…?」
分厚い木製のドアがノックされ、彩香の声がした。
「あ、は、はい…!すぐ開けます!」
遥は慌ててベッドから飛び起きると、ずっしりと重みのあるドアを開けた。
451:名無しさん@ピンキー
11/11/07 11:40:17.85 wxoOoNF7
「疲れてるのにつき合わせて悪いわね…」
薄暗い螺旋階段を下りながら何か思い詰めたような様子の彩香が
後ろを振り返り弱々しい笑みを浮べた。
「いいえ、全然。ちょうど私も彩香さんとお話したいと思ってたんです」
遥が小さく微笑んだ。
「そう……」
彩香は遥から目をそらすように前を向くと、下へと続いている石造りの
階段を下りていく。
「こ、ここは…?」
分厚い鉄の扉が取り付けられている地下室の前に立った遥が
不安げな表情を浮かべている。
「話があるから付き合って欲しい」と言われ彩香に連れて来られたのは、
城の地下深くにある薄気味悪い部屋だった。
「入って……」
彩香は錆付いた鉄扉を開けると、ゆっくりと部屋の中へ入った。
「うわ…凄い…」
黴臭い薄暗い部屋の中に足を踏み入れた遥が思わず声を上げた。
石造りの部屋の中には甲冑や絵画、彫像などが雑然と並んでいる。
「ここはね、いずれ改装してこうした所蔵品を展示する博物館にするそうなの…」
「へえ…そうなんですか…」
いわくありげな品々を見回し、溜息をつく遥。
「ここなら人が来ないから…」
彩香がうつむいてぼそりと呟いた。
「元々、ここはこういうものが置いてあったんですか…?」
彩香の意味ありげな呟きに気が付かない遥はきょろきょろと部屋を
見渡している。
「元々は主のある楽しみの為の秘密の部屋だったんだ」
「こ、香田さん…!ど、どうしてここに……?!」
薄暗い部屋の奥から突然現れた香田に驚きの声を上げる遥。
「この地下室はこの城の主だった男が自分の「趣味」の為に作った部屋だそうだ」
苔むして黴の臭いのする石造りの部屋をぐるりと見回し、ニッタリと笑う。
「しゅ、趣味って…?」
薄暗い地下室の中に突然現れたプロデューサーに戸惑いと不安を隠せない遥が
おぞおずと尋ねる。
「家具も何も無い部屋に只一つあったのがコレだ」
壁際に置かれている木製の大きなベッドを指差す香田。
「べ、ベッドだけ…?」
戸惑いの表情を浮かべている遥に向って香田が言った。
452:名無しさん@ピンキー
11/11/07 11:44:50.96 wxoOoNF7
「そう、つまりこの部屋はベッドだけあれば用が足りてたって事だ」
「えっ…?」
「わからないか?お嬢さまはこれだからな…彩香、この世間知らずの
お嬢さまにわかりやすく教えてやれ」
(さ、彩香って…彩香さんの事を名前で呼び捨て…!?)
驚きの表情を浮かべ、横にいる彩香を見る。
「はい、わかりました…」
香田にまるで「自分のオンナ」と言わんばかりの口調で呼ばれた彩香が、
まったく感情の感じられない声で返事をした。
「この部屋はね、この城の主が自分に仕えるメイドの女性たちを
夜な夜なここに呼び出しては犯していた部屋なの」
「えっ……?」
大学の研究生の様な理知的な美女から出てきた卑猥な言葉に唖然とする遥。
「このお城のメイドさんたちはとても若い女性ばかりだったそうよ……
遺されていた資料によれば一番年上の女性で19歳、ほとんどのメイドさんは
16、7歳だったって…」
「中にはまだ11歳、12歳の幼い少女たちもいたそうだ」
マットレスだけがなぜか新しくなっている古いベッドに腰掛けている香田が
ニッタリと笑う。
「え…ま、まさかその人は……」
遥の顔に困惑の色が浮かぶ。
「そう、その男は今の小学生くらいの少女を毎晩この部屋に呼び寄せては
犯していたというわけだ」
下卑た笑みを浮かべ、遥を見つめる香田。
「そ、そんな…本当にそんな酷い事を……」
「嘘じゃない。さっき案内してくれた助役がいたろう?
あの男がこの城の買い付けに行った時に現地で見つけたこの城の資料に
書いてあったそうだ」
「…………」
「さすがに驚いたそうだがすでに向こうと契約寸前だったし、
町長と相談してこの部屋の「秘密」も一緒にこの町に持ってきたそうだ」
「しかし、この城の主も相当なスキモノだったみたいだな。
あんなモノまで作るとは…」
薄汚れた石壁に目をやり、ニッタリと笑う香田。
453:名無しさん@ピンキー
11/11/07 11:49:19.59 wxoOoNF7
香田の視線の先には壁に埋め込まれた長い鎖の先に鉄の輪の付いた
奇妙な物体があった。
鎖は床から3メートルほどの所からぶら下がっており、鉄輪はちょうど
女性が手を伸ばしたくらいの高さに下がっている。
「ああいうのもあるぜ」
香田が天井を指差す。
「な、何にアレ…?」
天井を見上げた遥が小さく声を漏らす。
分厚い石の天井から錆付いた滑車がぶら下がっている。
なぜ部屋の中にそんなものが―?遥は戸惑いの表情を浮かべ、
天井からぶら下がっている大きな滑車を見つめた。
「わかるか?この壁の鎖に裸にしたメイドを繋いで嬲っていたんだ。
天井の滑車もそうさ、あの滑車からロープで縛ったメイドをぶら下げて
鞭で叩いたり、蝋燭で炙ったりして楽しんでいたと主の侍従が遺した資料に
書かれていたそうだ。いわゆるSMってヤツだ」
「そ、そんな…ここのメイドだった人たちってまだ……」
口を手で覆ってぶるぶると震える遥。
「ああ、今の小学校5、6年生の女の子たちだ。
そんな子供を鎖に繋いで犯していたって言うんだからとんでもない
貴族サマだよな」
ケラケラと香田が笑う。それは自分と同じ様な下劣な人間が中世にもいた事を
心底悦んでいるようだった。
(この部屋が薄気味悪い感じがしたのはただ古い地下室だからじゃなかったんだ……
ここでご主人に犯された女の子達の悲しみや悔しさが染み込んでいるから……)
遥は自分の父親や祖父のような年令の男に毎日のように犯され続けていた
まだ幼い少女たちの悲鳴が聞こえてくるような気がした―
454:名無しさん@ピンキー
11/11/07 11:50:56.54 wxoOoNF7
「遥20歳―堕ちた天使」 本日の投下は以上です。
どうもありがとうございました。
455:名無しさん@ピンキー
11/11/07 16:06:17.97 D8riy592
乙でした
これは野呂の活躍に期待せざるを得ない
456:名無しさん@ピンキー
11/11/07 23:53:29.73 sxFo0J+S
>>442-454
GJです!!
彩香ちゃんたまんねぇ、遥ちゃんも楽しみだ
後、樹理亜ちゃんのその後と樹理亜ママンが読みたいですw
とりあえず香田と野呂は頑張れw
続き待ってます
457:名無しさん@ピンキー
11/11/08 01:23:20.68 W5oE2+gY
乙乙!
続き待ってるよー
458:名無しさん@ピンキー
11/11/10 08:06:03.99 UFq5zsw+
男も"はう系"なんだなw
459:名無しさん@ピンキー
11/11/12 07:41:22.50 d5MqGOco
はう系ってなに?