11/10/31 16:20:22.61 2cXMQ6OV
>>401です。
「遥20歳―堕ちた天使」 続きを投下させていただきます。
読んでいただいた方々ありがとうございます。
別スレで投下した時をご存知の方もいらっしゃるようですね。
こちらもよろしくお願いいたします。
------------------------------------------------------------
「彩香さん遅いな……」
ホテルの中にある大浴場の脱衣所で浴衣を脱ぎながら遥が呟いた。
広々とした脱衣室には他に客はおらず遥1人である。
同じ部屋に泊まっている彩香から「せっかくだから温泉に入ろう」と誘われ
部屋に備えられたユニットバスでなくこのリゾートホテル自慢の天然温泉を
引いているという大浴場に二人で行く事にしたのであった。
「遥ちゃん、悪いけど先にお風呂に行ってて。すぐに私も行くから」
ところが浴衣に着替え始めた遥に何かを決意したような顔で言うと
彩香は先に部屋を出て行ったのである。
(すぐに行くって言ってたのに……)
彩香が出て行った後、遥はしばらく荷物の整理をしてから大浴場に
向かったのだが未だに彩香はやってこない。
外に出るようなことは言っていなかったのでこのホテルの中のどこかに
いるはずであった。
(どこに行ったんだろ…?)
レースのフリルのあしらわれたパステルピンクのブラジャーと、
揃いのセミビキニのショーツという姿になった遥が畳んだ浴衣を
脱衣カゴの中に入れながら戸惑いの表情を浮かべた。