11/09/05 00:37:15.87 6YjXrJK1
優子はショックで動けず、膣口から白濁液を垂れ流したまま、
だらしなく両脚を開き、伸ばしている。
秋本は、まるで朝の出勤時かのように平静に、濡れたシャツ、
濡れたスーツを着た。まるで悪びれる様子がない。
「ここもそろそろ浸水だ。せいぜい達者でな」
秋本はコートを羽織ってワゴンを出て行った。鍵が掛けられる音がする。
「………」
一日のうちに、あらゆることが起こり過ぎた。
優子は何もできず、犯されたままの姿で虚空を見ていた。
(もう嫌だ。もう……)
秋本は、ここが浸水すると言った。
(このまま死んだって、もういい……)
例え生存しても、立ち直る自信がなかった。
その時、大きな揺れが車を襲った。優子が反射的に悲鳴を上げると同時に横倒しになる。
「……う」
体を打って呻く。だが、見ると後部の扉が衝撃のせいか開いている。
「………!」
光明が開けた思いだった。それまでが嘘のように、全身に活力がみなぎっていた。
歯を食い縛り、涙を流しながら這いつくばって、脱出した。
目前にある階段を上がる。上がり切ったと同時に津波が押し寄せ、
自分が乗っていたワゴンをたちまち飲み込み、さらっていった。危機一髪だった。
「まだ、死ねない……! 負けるもんか。お兄ちゃんを殺した人間を捜して、無実を証明するのよ!」
そして、秋本に犯されたことも全て白日の下に晒して、奴こそ刑務所に入れてやるのだ。
優子は前を見て、進んだ。
おわり