[レイプ]鬼畜陵辱[スカトロ]第13章at EROPARO
[レイプ]鬼畜陵辱[スカトロ]第13章 - 暇つぶし2ch253:名無しさん@ピンキー
11/05/26 11:20:36.99 7stzj2Ue
>>252
…382の弟子さん的に>>252の「愛佳SS(鬼畜)」の続きみたいなのをリク…
って可能でしょうか?

これの作者、音信不通でエタった?…な感じだし…
由真が捕まってXXされるシーンが、みたひ…

254:名無しさん@ピンキー
11/05/26 21:25:32.83 SJPS1mfh
>>253
お前常識知らずなやつだな

255:名無しさん@ピンキー
11/05/27 08:35:46.46 8SD3OHa+
自演臭が

256:名無しさん@ピンキー
11/05/27 12:51:53.35 9RXBRt7t
>>253
クレクレ君は帰れ。カス

257:名無しさん@ピンキー
11/05/29 08:36:04.78 pUhGL2+L
楽しんごはむしろ嫌いな方の芸人なんだが
どどすこ~という奴で

泣き叫ぶ女の周りを囲む男達が
「どどすこ~シャブ注入(笑)♪」
と楽しそうにしてるのがなんか浮かんだ

258:名無しさん@ピンキー
11/05/31 01:25:50.60 vswA1Hv1
保管庫更新されないな…

259:名無しさん@ピンキー
11/05/31 02:57:06.83 BC7XrfBK
2/23までは順調に更新されてて、それっきりなんだよね

あそこまで放置プレイだと、
管理人氏になんかあったんじゃないかと不安になってくる

260:名無しさん@ピンキー
11/05/31 18:22:14.26 5qT0jv/o
>>257

ミスキャンパスから成り行きで芸能界デビューした知性派アイドル、荻島ユミ。
もともとアイドルになりたい訳では無かったので、誘われるがまま入ってしまった芸能事務所は893と深い関わりが…
ぼちぼちコアなファンがついたユミは、事務所が持ってくる仕事に嫌気がさして移籍を目論むものの
それに気づいた社長が激怒して893のパーティーにほうり込まれる…

まで想像した。

261:名無しさん@ピンキー
11/05/31 19:11:08.57 41DNlNQJ
>>260
綺羅 光の作品『隷嬢天使 唯梨の獣字架』がそんな感じの設定だったな

262:名無しさん@ピンキー
11/05/31 20:09:05.83 2wIQXX2L
>>259
震災で亡くなったとか?

263:名無しさん@ピンキー
11/06/01 00:18:39.76 J0kkXmVp
>>262
縁起でもないこと言うなよ。
ところで臨時用に誰か作れる?

264:名無しさん@ピンキー
11/06/01 02:24:37.28 gMbC86nD
wiki使えば、「まとまった時間がある人なら」誰でも作れるっしょ
ログはミラー変換器から生成できるし。

9章~12章が未収録で、1スレあたり20作品以上あるから、合計80~100作品程度収録かぁ…

265:名無しさん@ピンキー
11/06/01 14:08:34.36 4geNoAAE
>>264
確かに。俺なんか作る暇なんてないから無理だw

266:名無しさん@ピンキー
11/06/03 15:31:55.24 OC7u4p0O
というわけで他力すまないが、土日暇な奴よろ

267:いきができない1/14 ◆L5HDQw/jy.
11/06/07 11:37:46.95 CQiy229P
 あきらめることはかんたんだ。
 
 
***
 
 
 最初にそうなってしまったのは、たしか私が高校の受験先をどうするかで悩んでいた時期だった。
 うちは母子家庭ということもありあまり裕福ではなく、昼間高校に通うような余裕はなくて夜間か
通信制ならうちの家計でも大丈夫そうだと、私は考えていたのだが。三社面談で母さんが『将来のこ
とを考えると普通の高校に進むべきだ』と言い出したのだ。
 そんなの無理だと、うちの家計だと学費が払えないし、奨学金もいつかは払わないといけないんだ
からと説得したが母さんは頑として聞いてくれなかった。
 今でさえ家族三人の生活費を稼ぐのに、休みなく働いてるというのに。この上高校に通うための学
費まで稼ぐとなったら、母さんは倒れてしまうんじゃないだろうか。だが―そうする理由は分かっ
ていた。
 先生は母さんの心意気に打たれ、同意し、私に高校へいくように強く迫ってきた。受験の成績がよ
ければ特待生として学費が免除されるところを教えてくれた。
 最終的に、母さんも先生も私の意志に任せるといってくれた。
 私の意志―、
 私としては一刻もはやくうちから出て行きたかった。
 自立して一人暮らししたかった。
 誰にも縛られず、なんの負い目も感じず、友達を家に呼べるような環境に行きたかった。
 余計なことで悩みたくない。
 ―私の意志、私の考えに重い蓋をして、私の行動を妨げてくる存在がうちにはいる。
 
 
 こんこん。
 扉を二度ほど叩く。返事はない。
「……」
 こんこん。
 再度扉を叩いた。
 すると扉になにかが投げつけられ、ひどい音がした。
 しかし、いつものことだったので動じることもなかった。
「……兄さん、私、茜だよ。ちょっと話があるんだけど」
 すると、扉の向こうから声が返ってきた。
「なんだ茜か、どうした?」
「ちょっと話があるの、部屋、いれてくれない」
「……」
 兄さんはしばらく考えたのち「いいぞ」と応え、鍵を開けてくれた。
 扉を開くときつい臭いがした。汗の臭い+カビの臭い+食事の食べかすの臭い+それにあちこちに
転がるティッシュから放たれる臭い=酷い悪臭。思わず顔をしかめてしまうほどの。
「どうしたんだ、茜」
 兄さんは机に向かったまま、こちらを振り返ってくれない。パソコンでなにかやっているようだが、
よく分からなかった。カチカチとクリックが繰り返されている。
 パートにいっている母さんが帰ってくるにはまだ当分時間はあったけれど、念のため扉は閉めた。
母さんは私が兄さんの部屋にはいることをよく思ってない、私も兄さんみたいになられたら困るから
だろう。兄さんの部屋にはいると、母さんは理由をつけて私を叱りつける。
 マンガの本/フィギュア/おもちゃ/食器―さまざまなものが散らばっている兄の部屋、私はそ
れらを踏み壊さないように、兄の聖域に取り込まれないように、扉の前から話しかけた。
「相談、あるんだけど」
「……相談?」
 そういってようやく私のほうを振り返った。
 兄さんはなにも履いておらず、その上片方の手はその醜悪な一物を握りこんでいた。
 私の視線に気づいたのか、兄さんは引きつったような笑みを浮かべた。
「ああ、悪いな。オナニーの最中だったんだ。でも話くらいなら聞いてやれるよ」
 これが兄さんの数少ない楽しみだった。
 兄さんに逆らわないし説教もしない私に、自分が自慰しているところを見せ付けたり、私が洗濯籠
に放り込んだ下着を盗んだり、私の鞄の中に精液を撒き散らしたりして自らの性欲を吐き出す。
 それでも直接手を出してこないのは、兄さんが引きこもった理由が女性関係にあるからなんだろう。

268:いきができない2/14 ◆L5HDQw/jy.
11/06/07 11:38:19.27 CQiy229P
 兄さんは中学校時代からいじめにあっていたのだが、高校生になるといじめられなくなって、私か
らみたら青春を謳歌しているようにみえた。
 だがある日帰ってきた兄さんは、いきなり部屋に閉じこもってしまい。以来、学校へ行かず、部屋
から出てこなくなってしまった。
 後で聞かされた話によると、兄さんが好きな女の子に告白してオーケーされたそうなのだが、その
子と教室でセックスしようとしたらクラスメイトたちが現われ、どっきりだったといわれ、笑いもの
にされた。というのが兄さんが引きこもりになったきっかけだった。
 ―それは私が受験先を悩んでいる理由を作った原因でもある。
「兄さん、私ね、今年高校受験するんだけどさ。その志望校で悩んでてね」
「うん?」
 兄さんの荒い息遣いが室温をあげているような気がした。
「私さ、バイトしたいから夜間の学校に行こうと思ってるんだけどさ、母さんが許してくれなくて」
「バイト?」
 兄さんの手が一瞬止まった。
「なんでバイトするんだ。小遣い欲しいのか、それとも家の金稼ぐ気か。バイトなんてしなくてもあ
のババアが稼いでくれるだろ、それに父さんの保険金だってまだ残ってるんだから、お前はそんなこ
と気にするなよ」
「お小遣いほしいってのもあるけど、それになんていうか、自分で自由にできるお金欲しいって思っ
て」
「だめだめ、高校生がアルバイトなんて、おまえ、危険だよ。危ないだろ。どんな目にあわされるか
わかんないし」
 そういって兄さんは反対した。
「じゃ、兄さんも私が昼間、普通の高校に通うべきだって思ってるの?」
「それがいい」
 兄さんは深く頷いた。
「高校生活、青春なんて一度しか味わえないんだ。そういうのは経験しておいたほうがおまえのため
だ」
 自身は高校生活で挫折して引きこもってるくせに、よくいう。
「……本当に、そう思う?」
 私としても、本当だったらそれが一番だった。
 普通の高校生として勉強に遊びに恋にと、青春を謳歌してみたい。今の友達と一緒の高校を受験し
たい。
 だけど、
「ああ、勿論だ」
 やはりそうできない理由がある。
 ―兄さんだ。
 兄さんが家に引きこもっていて、なにもしないでお金をただただ浪費していくせいで、うちの家計
は逼迫していく、追い詰められていく。金銭的にも、精神的にも。母さんは今働けてるからいいけど
、もう若くない、いつまで無理が続けられるかも分からない。それに五年前に死んだお父さんの保険
金だって、そう多くはない。いつまでも母さんは兄さんのことを養えない。
 将来的なことを考えれば、兄さんと母さんを養うために、私がいい就職先をみつける必要性がある
のかもしれない。
 だが、私は兄さんのことを養いたくなんてない。
 私はこの家から出て行きたかった。
 ヒステリックな母親、ひきこもりの兄。暗く陰鬱な家。
 一日でも早く家から出るためには、バイトしてお金を稼ぐ必要があった。そう、私が夜間の学校に
行きたいといっているのはそういった理由からだった。
 お金をためて一人暮らししたい、その時に余計な負担を負いたくないから奨学金もらってまで高校
に行きたくない。
 おそらくは母さんはそうした私の考えを読み取っているのだろう、だから私が家から出て行くのを
防ぐため、私に母さんを見捨てられない負い目を背負わせるため、普通の高校にいけといっているの
だろう。一緒に兄さんの面倒を見続けろと、私にいっているのだ。
「それなら……」
 こちらにも考えがある。
「兄さんにお願いしたいことがあるの」
「……なんだよ」
 私は兄さんの目を強く睨みつけ、いった。
「もう引きこもるのはよして、家から出てアルバイトでもいいから働いてよ。兄さんがそうしてくれ
るなら、私だって普通の高校に通うよ。兄さんが働いてさえくれるなら」
 突然の言葉に、兄さんはぽかんと口を開けた。

269:いきができない3/14 ◆L5HDQw/jy.
11/06/07 11:38:49.15 CQiy229P
「母さんだってもう若くないんだよ、いつまでも兄さんの面倒なんか見てられないし、私だって兄さ
んのためになんか働きたくない。だからさ、兄さん働いてよ、お金稼いでよ」
 兄さんは首を横に振り、乾いた笑い声をあげた。
「な、おい、どうしたんだ、ババアみたいなこといって。落ち着けよ、茜」
 兄さんは立ち上がると、私のほうへと近づいてきた。
 私はいつでも逃げられるようにドアノブをしっかりと掴み、更にいった。
「パソコンばっかやってるけど、知ってる? パソコンいじるのにも電気代とかプロパイダー料金と
かかかるんだよ、ただじゃないんだよ。それに母さんのカードで買い物してるけど、あれだってただ
じゃないんだよ。毎月カード会社からいくら請求されてるのか知らないわけじゃないよね」
「お、おい、やめろ」
 どんどんと言葉があふれ出てきた、今まで我慢して兄さんにいえなかったことが、全部吐き出すこ
とができる気がした。
 だから、つい―
「私は兄さんのこと、飼いたくないんだよ」
 ―いってしまった。
「…………え」
「今の兄さんなんて飼われてるだけだよ。ただひたすら一日中家にいて、ずっとパソコンいじってる
だけで勉強もしないで、お金だって稼いでるわけじゃない」
「そ、それは今勉強してんだよ」
「なにを? ああ、FXとかそういうのの勉強してるんだっけ? でも、あれって初期投資にもお金
かかるんだよね、そのお金ってどこから出す気なの、まさかお父さんの保険金じゃないよね。兄さん
知らないかもしれないけど、もう保険金なんて殆どないよ。兄さんの無駄遣いのせいで!」
 私の言葉に兄さんは沈黙してしまった。どうやら結構ダメージがあるらしい、この調子で言い続け
たら、もしかしたら兄さん更正してくれるかもしれない。
 そう思った瞬間だった。
「……ちがう」
「大体兄さんは―え?」
「ちがうちがうちがうちがうちがうちがう、ちがうッ」
 兄さんはいきなり叫ぶと、こっちに向かって突進してきた。
「へ、ちょっとなにす、きゃっ」
 突然のことによけられず、兄さんの体当たりをまともに食らい、扉に叩きつけられてしまった。
 ドアノブを回した状態で掴んでいたせいで、私と兄さんはもつれ合うように廊下に飛び出してしま
った。
 私は背中を地面にぶつけ仰向きで倒れこんだ。
「おまえ、ちがう」
 その私の上に兄さんが覆いかぶさってきた。
 兄さんは血走った目で私のことを睨みつけながら、うわごとのように何かつぶやき続け、そして拳
を振り下ろした。
「―うぐっ」
 眉間に拳がぶつけられ、めまいがした。
「なにするの、兄さん。やめて」
 私の言葉は、しかし、兄さんには届いていなかったようだ。
「ちがう、おまえ、あかねじゃない。あかねがそんなこというはずない」
 そう言いながら兄さんは私のことを殴りつけてくる。
 私は腕で顔を守りながら、兄さんが落ち着いてくれるのを待つことにした。
 そうして数分もの間、兄さんは私のことを殴り続けた。腕や身体が燃えるように痛みを発していて、
どこが痛いのかよく分からなくなってきていた。
「こんなのうそだ、ゆめだ」
 兄さんはずっとうわごとの様に呟き続けている。
「そうだ夢、ゆめなら、ゆめだっていうなら」
 そういうと兄さんは私の制服のスカートを捲り上げた。
「え、ちょっと、兄さんっ!?」
「きれいだな茜は」
 兄さんは閉じようとする私の両足を強引に広げると、陰茎を押し当ててきた。
「ひっ」
 パンツ越しに感じる不快な感触、熱く、ぬめっとしている、兄さんのそれはまがましいものに感じ
た。
「やめて、兄さん」
「かわいいなあ、あかねは」
 パンツを少しだけずらして陰部を露出させると、そのまま陰茎を押し込んできた。

270:いきができない4/14 ◆L5HDQw/jy.
11/06/07 11:39:19.49 CQiy229P
「ひぐっ、ぅぅぅ……や、ぁ……」
 身体が引き裂かれていくような感覚がした。股を裂かれて、そのまま半分に引き裂かれしまうんじ
ゃないかとすら思った。
 あまりの痛みに抵抗することすらできなかった。
「あかね、いたいの? かわいそう、いまきもちよくしてあげるね」
 兄さんは私の頭を優しくなでると、腰をゆっくりと振りはじめたようだ。
 どうやらいきなり奥までは届かなかったようで、兄さんはこじあけるために何度も何度も私の穴を
突いてくる。
 その度に頭の中が白くなる、考えられない、痛みが身体全体を犯しているようだ。
「あかね、あかね」
 兄さんは私の名前を呼びながら、私の顔を舐め始めた。酷い口臭に、吐き気を催すほど。舌は頬を
舐め、唇を舐め、鼻を舐め、鼻の穴を舐め、眼球まで舐めようとしてきた。顔中が兄の唾液で侵され
ていく、兄さんの口臭が私の顔にしみこんでいくようだった。
 私は歯を食いしばって、堪えた。
 痛いのも/臭いのも/不快なのも―なんとか耐えることができた。
 いきなり実の妹を冒しはじめた気が狂った兄、下手に抵抗して刺激したらどんな目にあわされるか
分からない―だから、なにもしなかった。
 そうだ。あきらめることはひどくかんたんだ。
 部屋から出なくなったまでか、私に性的な嫌がらせをするようになっていた兄が、いずれこういう
ことをしてくるのはなんとなく予想ができていた。だからそうされる前に家をでたかったけれど、私
は遅すぎた。
 兄さんが引きこもってしまったことも諦めた。
 兄さんが私のパンツを盗んで、それで自慰することも諦めた。
 兄さんが私の留守中に部屋に入り込んで、私のベッドの中で自慰していくことも諦めた。
 だから、こうして兄さんに冒されることも、諦めることができた。
 そう、諦めることなんて簡単なんだ。
 そうだ。
「だ、だすぞ、あかね」
 私は兄さんの精液が膣を満たしていくのを感じながら、思った。
 兄さんを飼うことも諦めてしまえばいいんだ。
 痛みのせいで感覚はあやふやで、身体の一部で起きていることでしかないのに、膣だけでなく身体
全体に注ぎ込まれているような感じがした。
 兄さんは私の中で射精し終えると、私の身体の上に倒れこんできた。
「……ごめん、茜」
 小さく呟かれた声。
「俺、最低だ……実の妹とセックスするなんて」
 私への謝罪―のようでいて、違う。それはただの自己満足、自らがした行為に陶酔するためだけ
の言葉でしかない。
 その証拠に、兄さんは射精し終えたばかりだというのに、まだし足りないというように腰を動かし
続けている。
 そうして、母さんが帰ってくる時間まで私は兄さんに突かれ続けた。
 
 
***
 
 
 ―嫌なことを思い出してしまった。
 それもこれも高校生時代の制服を着てほしいと兄さんにいわれたからだ。
「あかね、あかね、気持ちいいよ」
 私の下で気持ちよさそうによがる兄さん。
 処女を奪われてから十年の歳月が経っていた。
 今の私は高校を卒業して、父がかつて勤めていた地元の銀行に働いていた。私と兄さん、二人分の
生活費を稼ぐぐらいの給料はもらえている。
 そう、今この家には二人しか暮らしていない。私と兄さんの二人きり、母さんの姿はもうない。
 母さんは私が高校を卒業する前日に、手紙一つ残して姿をくらませた。
 手紙にはこう書かれていた。
『茜へ。
 お母さんはもう疲れたので、でていくことにしました。
 お兄ちゃんのことはお願いします』
 たったこれだけ。

271:いきができない5/14 ◆L5HDQw/jy.
11/06/07 11:39:50.09 CQiy229P
 酷い親だと思うけれど、母さんとしてももうこんな家にはいたくなかっただろう。夫に他界され、
息子は引きこもり、その息子は妹と肉体関係にある。こんな家にいたら気が変になってしまいかねな
い。母さんのことを考えると、追いかけることなんてできなかった。
 それに見捨てられてもしょうがなかった。
 だって、兄さんも私も、もう世間からしたら気がおかしくなっているようなものだから。
 兄さんが引きこもっていることは近所でも知られていた、そのおかげでか私は近所の人たちから異
常に優しくしてもらえた。就職が決まったのだって、兄が引きこもっているからのようなものだった。
 面接のときに人事部の部長はこういった。
『お兄さんの面倒までみないといけないのは大変だろうけど、うちとしても出来る限りサポートして
あげるから』
 やさしい妹/しっかりした妹/責任感ある妹―そういう言葉で褒めてくれたけれど、でも私を端
的にあらわすなら『股のゆるい女』のほうが正しいような気がする。
『なんでも相談してよ、力になるから』
 人事部の部長はそういって、私の肩に手を置いた。私はその手を自分の胸に誘導し、掴ませた。
 そうすることで私の給料は同期たちよりも、少しだけ高かくなったし、楽な部署に配属させてもら
えた。
 ギブ・アンド・テイク。
 セックスさせてやる代わりに私はいくつもの代償を得ることができたし、それに私自身、セックス
してる間だけは全てを忘れられるから、セックスは好きだ。
 だから、課長に部長に係長、幾人もの男に抱かれた。男たちは全て妻子もちで、社会的に重要なポ
ジションだったから、私との関係が露わになることを恐れた。それでも私のことを抱き続けた。
 だがどんな男たちとのセックスよりも、私にとっては兄さんとのセックスのほうが好きだった。
 他の男たちには社会的地位も家庭もあるが、兄さんには私しかいない。兄さんは私しか抱いたこと
がないし、私しか抱くことができない。私がいなければ兄さんは死んでしまう、そう考えると暗い愉
悦が浮かんでしょうがなかった。
「あかね、きもちいいよ」
 兄さんの上で腰を振っていると、兄さんが喘ぐようにそういった。
「ふふ、そうでしょ」
 私はそういって兄さんの唇にキスをした。
 昔は耐えられなかった兄さんの臭いも、もうどうでもよくなってしまっていた。獣のような臭いの
兄さん、その臭いが私をより興奮させる。
「うっ」
 兄さんが辛そうなうめき声をあげた。
「兄さん、射精そうならいつでも射精していいんだからね」
 私がそういうと、兄さんはこっくりと頷き、射精した。
 膣を満たしていく兄の精液、どくんどくんと注ぎ込まれていく子種、私たち兄妹のセックスにはコ
ンドームはなかった。
 いつか兄さんの子を孕み、その子を産もうと考えてすらいた。
 そうすることによって無気力な兄さんが、いつの日か変わってくれるんじゃないか―と。
 でもそれは本心じゃない。
 私が兄さんの子供がほしい理由はもっと単純だ。
 兄さんを産みたかったのだ。
 いつか老いてしまう兄さん、その兄さんの代わりに私を抱いてくれる人がほしかった。いつか兄さ
んが私のことを抱けなくなってしまう、その日のために兄さんの代わりがほしかった。
 射精すると満足そうな笑顔を浮かべて兄さんは眠ってしまった、私も兄さんと繋がったまま眠りに
就くことにした。いつの日か兄さんの子を孕めるその日を夢見て。
 
 
◇◇◇
 
 
 ―眠りからさめると、いつもそうだ。
 セックスしていた妹は会社へと出勤してしまい、俺は孤独の中目が覚める。
 居間へいくと妹が用意した飯が載っていて、あれこれと注意書きがそばに置かれている。『これは
電子レンジで温めてから~』『デザートは冷蔵庫に~』それに従って妹の作った飯を食べる。
 そうして食べ終えると部屋へ戻り、パソコンをスリープ状態から復帰させ、掲示板を覗く。
 いくつものスレッドが立っている、その中から適当に選択し閲覧する。
 或いは。
 動画サイトを開き、アニメやゲームの動画をみたりする。
 そうしているだけで気づけば日が暮れ、妹が帰ってくる。

272:いきができない6/14 ◆L5HDQw/jy.
11/06/07 11:40:18.57 CQiy229P
 晩御飯は妹と一緒に食べることになっている。
「兄さん、今日はなにしていたの?」
 いつもそう聞かれるが「ネット」としか答えられない。面白いことはあったのだが、人に話そうと
するとどれも色あせてしまって、話す気になれない。
 それなのに妹は満足そうに微笑んでくれる。
 妹は俺の行動を否定しない、全てを受け入れてくれる。
 そう、こうして食事中であっても妹の乳房を掴むと、妹は静かに微笑みそれを受け入れる。
「ふふふ、兄さん、どうしたの。おっぱいほしいの」
 まるで子供でもあやすように妹はいうと、衣服をはだけ乳房を露出し、椅子に座った俺の上に座る
と乳房を顔に押し付けてきた。
「好きにしていいんだからね」
 そういわれ、俺はそうすることが義務であるかのように、妹の乳房に顔を埋めた。
「まったく、兄さんは甘えんぼさんなんだから」
 妹は股間を俺の下腹部に押し付けてくる。
 ぐりぐりとされている内に俺の陰茎は勃起していき、妹はそれに勘付くと、俺のパンツを下ろして
自分の中に迎え入れた。
「苦しいでしょ、今楽にしてあげるからね」
 茜はそういいながら腰を動かす。
 初めて犯したときはあんなに締め付けてくるようだった膣も、いまではとろとろと絡み付いてくる
だけで、抵抗してこない。
 あの日、俺に冒されて以来、妹は変わってしまった。
 それまで汚物をみるかのようだったのが、いきなりやさしくなった。俺のどんな求めにも応じるよ
うになった。アダルトビデオのような行為を、茜はすべて受け入れた。
 なぜ、そうなってしまったのか分からなかったし、気にもならなかった。だっていつでもやれるマ
ンコが手にはいったのだ、それを拒絶する理由なんてない。
 だから俺は茜を好き放題に冒した。
 けれど、最近、怖くなってきた。
 茜はすべてを受け入れてくれる、俺の存在を容認してくれる、その理由が分からないから怖い。
 俺が兄だから―実の親ですら見捨てて逃げていったのに。
 俺のことが好きだから―好きになられる理由がわからない。
 茜がどうして俺に優しくしてくれるのかが分からない、怖い。
 それに、いつ見捨てられるか分からないということが怖かった。
 父さんのように死んでしまう可能性だって、母さんのように見捨ててしまう可能性だってある、い
つまでもこの関係が続いていくとは思えない。
 それでも身体は茜の身体を蹂躙する。
 立ちバックで挿入した状態で台所までいくと、シチューのはいった鍋の蓋を開け、シチューの中に
妹の頭を突っ込んだ。
「ふっ―うぐ、ぐ、ごぶっ」
 もがく妹を押さえ込みながら、コンロの火をつけた。
 少しずつ煮えていくシチュー、妹は更に激しくもがく。
 時折、息を吸わせるために引き上げ、再びシチューに突っ込む。
 そうして二分ほども妹の顔をシチューと一緒に煮込んでやると、突き飛ばして床に倒した。
「や、う……火傷しちゃう」
 か細い声でそういった。
 俺は「そうだな」と頷き「それなら冷やしてやるよ」
 冷凍庫から氷を取り出すと、妹の膣に押し込んだ。
「ひぃっ、な、なにこれ」
 シチューを手で拭いながら、妹は自分の膣に更に氷が押し込まれるのを見て、声にならない悲鳴を
あげた。
 合計で五つほども押し込んでやると、腹が冷えたのか、妹はおしっこをもらしはじめてしまった。
 俺はそれを浴びながら、妹のアナルに陰茎をあてがい、押し込んだ。
「ひぐっ!?」
 膣に比べてまだ使い込まれていないアナルは、少女だった頃の妹を思い出させてくれる。
 しかし挿入される側としては、膣とは比べられないほど痛いらしく。
「やだ、やめよ、いたいよ」
 抜こうとして必死にもがき始めた。
 だが、妹を押さえつけながら、俺は何度も腰を叩きつけた。そうするたびに肉壁の向こうにある氷
の堅さが伝わってくるようだった。
 尻穴で射精すと、陰茎を抜いて、今度は妹の口に押し込んだ。
「綺麗にしろよ」

273:いきができない7/14 ◆L5HDQw/jy.
11/06/07 11:40:47.85 CQiy229P
 そういうと妹は従順に俺の陰茎についた汚れを舐め取っていく、そうやって丁寧にされていると、
気持ちよくなってしまって口の中でも射精してしまった。
 流石に二連続でだすと疲れてしまい、すこしめまいがした。
 俺は部屋へ帰ることにした。
 その脚を妹が掴んだ。
「だすなら、ナカでだしてよ兄さん」
 少し怒ったような口調。
 いつの頃からか、妹は中出しを好むようになっていた。いや、好む好まざるに関わらず俺は妹の中
で射精し続けてきてはいたのだが。気づいたときには、そうっすることを妹のほうから要求してくる
ようになっていた。
 俺としてはどちらでもよかった。
 ただ最近考えることがある、これでもし俺たちの間に子供ができてしまったら妹はどうするんだろ
う。俺の子供を産むのだろうか?
 妹と俺の子供……。
「茜、そんなに子供がほしいのかよ」
 皮肉めいた言葉を向ける。
 すると妹はシチューまみれの顔に恥ずかしそうな笑みを浮かべ。
「うん、私、兄さんの子供がほしいの」
 理解できなかった。
 妹は、茜はもしかしたらおかしくなってしまってるんじゃないだろうか?
 ―いや、俺がおかしくしてしまった、のか。
 
 
***
 
 
 ある日の晩、妹が暗い表情をして帰ってきた。
 働き始めてからというもの、妹がそういった表情を浮かべて帰ってくることはよくあることだった。
会社の上司と反りがあわないとか、先輩から些細なミスで叱られたとか、愚痴につきあわされたとか
―まあ、俺には理解できない話だ。それは茜もわかっているらしく、あまり俺へそうしたことは話
さない。
 いや、引きこもりの兄に向かって、仕事の愚痴をいってもしかたないのだろう。
 食事ができたからと呼ばれたのでリビングへ行くと、テーブルに一人分の食事が用意されていた。
茜はどこかで食べてきたのだろうか、ソファに寝転がっている。
 俺は椅子に座り「いただきます」というと、後は黙々と食事を口に運んだ。
「……ねえ、兄さん」
 寝っ転がったまま、なにげない口調で茜はいった。
「私が結婚するっていったら、どうする?」
「……うん?」
 一瞬、いわれた意味が分からなかった。
 結婚? 茜が? 誰と? ―それは俺の妹には縁遠い言葉だと思っていた。
「け、結婚って、茜……お前好きな男とかいるのか」
 俺は出来る限り平静を装おうとしながらも、どうしても動転してしまう気持ちを抑えられなかった。
 茜が結婚するっていうことは、つまり俺と茜の家に別な誰かが来るということか。いや、茜が俺を
置いてでていってしまうという可能性だってある。―冷静でいられるわけがない。
 慌てふためきそうになっている俺をよそに、茜は至極冷静な声で答えた。
「うん、いるよ」
 茜はそういうと身体を起こし、俺のほうをみて笑った。
「兄さん」
「へ?」
「兄さんのこと好きだよ。てか好きじゃなかったら、こうやって養ってあげないよ。うん、きっと放
り出してるよ、嫌いだったらさ」
 爽やかな笑みを浮かべていう茜、その笑顔を見た瞬間心に痛みを感じた。
 その痛みとは、もう長年の付き合いだった。俺の心には針が刺さっていて、ことあるごとにそれは
深く刺さっていくし、段々と本数も増えていっているような気がした。
「……茜」
 その痛みを緩和する方法を、俺は知っている。
 けれど、俺はそれをすることすらせず、ただ自らの心に深く深く針を突き刺していくだけしか出来
ない。
 そしてまた俺は針を刺す。

274:いきができない8/14 ◆L5HDQw/jy.
11/06/07 11:41:20.22 CQiy229P
「そうか。それなら……」
 言いながら立ち上がると、服を脱ぎながら茜へと歩み寄っていく。
 茜は穏やかな笑みを浮かべながら、自らの衣服を脱ぎ始めた。
 妹の愛に応える方法はいくらでもあることは知っていた、それでも俺にはこうすることしかできな
かった。
 そうだ。
 所詮俺なんかにできることなんてないんだ。
 ただのひきこもりの三十路手前の小太りの男に出来ることなんてない。高校は卒業できなかったか
ら中卒だし、働いた経験もないから履歴書に書けることなんて殆どない。
 この空白期間はなんですかなんて聞かれても、「家で妹を冒してました」としか答えられない。空
虚な時間、真っ白な俺の歴史。
 俺はただ寝て食べてセックスするくらいしかできない。そうだ、今も自責の念に潰されているよう
でいて、妹の顔を見ただけで勃起してしまっている。なんとかの犬みたいだ。
 
 
 結局、今日も仕事から帰ってきて疲れている妹とセックスをしていた。
 俺はソファ寝てしまっていたようで、妹がかけてくれたのであろう毛布がかけられていた。その毛
布にくるまりながら、もう一度寝ることにする。眠りにつくまでの間、なにか考えていようと頭をめ
ぐらせることにした。
 直ぐに思い浮かんだのは茜の言葉だった。
『私が結婚するっていったら、どうする?』
 茜がどうしてそんなことをいったのか考えてみることにした。
 あの後行為をしたことを考えると、茜はただ俺へ好意を伝えたかっただけなんだろうと楽観的にも
考えることはできた。
 そう考えるには俺と茜の―いや、茜の置かれた状況は絶望的な気がする。
 父親は死に、母親は失踪し、それらのせいもあって親戚とは縁遠く、頼れるものはいないにも関わ
らず、ひきこもりの実の兄を養っていかなければならない。
 誰かと交際しても、俺がいるせいで家へ連れて来ることは嫌だろうし。俺だって、妹が俺以外の誰
かとセックスする所なんて考えたくもない。それに妹は俺のことを好きだといってくれている、俺の
ことを愛しているといってくれる。だからいつまでも兄妹仲良く暮らしていけばいい。
 ただ近親相姦は一般の道徳的感覚からいくと禁じられている。というか、兄と妹が肉体関係になる
なんて、あってはならないことだと考えられている。
 それは世間の話であって、家から出ない俺には関係がないことだ。俺に通用するルールは、この家
のルールだけ。家の外のルールなんてしったことではないし、興味もない。
 けれど、茜はそうもいかないんじゃないだろうか?
 茜ももう二〇代半ば、結婚していてもおかしくない年齢だ。
 それなのに浮いた話のひとつもないのであれば、職場や周囲の人間が心配に思って見合いの場を用
意したりして、男を紹介するのは十分有り得る話だ。
 そういった場を勧められて、果たして茜は断ることができるんだろうか。会社での立場や人間関係、
色々な要因が絡み合って断れないということもあるんじゃないだろうか。断るとしてもどう断るんだ
ろう、まさか正直に『兄と愛しあっています』なんていえないだろうし。
 そうやって断れずにいった見合いやコンパで、好みの男がいたとしたら茜はどうするのだろうか。
 いくら愛しあっているとはいえ、俺と茜は兄と妹だ、結婚することはできないし。ひきこもりの俺
が茜を養っていくことなんてできるわけがない。
「……いや」
 それでも、茜は俺を選んでくれるはずだ。俺のことを愛しているといってくれるはずだ。茜自身に
とっても、愛のない結婚生活を送るくらいだったら、たとえ貧しくても俺との生活を選ぶはずだ。
 ……本当にそうなんだろうか?
 茜にとって俺はただの重石でしかないんじゃないだろうか。
 俺には他人から好かれる要素なんてなにひとつとしてない、俺と茜を繋ぐのはただ肉親であるとい
うことだけ、それもひきこもりの兄貴なんて疎まれることはあっても、それを好ましいと考えるよう
なやつはいないと思う。
 実際、茜が中学生だった頃いわれたことがある、そうだあれは俺がはじめて茜を冒した日のことだ。
『私は兄さんのこと、飼いたくないんだよ』
 妹はそういっていた。
 ニートである俺の面倒をみたくないと、養いたくないとそういっていた。それなのに、今はこうし
て俺の面倒をみている。
 それがどうしてなのか考えないようにしていた、茜に訊くこともなかった。どうして無職でひきこ
もりの俺を見捨てず、養ってくれているのかなんて訊けるはずもない。
 好きだから。

275:いきができない9/14 ◆L5HDQw/jy.
11/06/07 11:41:55.59 CQiy229P
 愛しているから。
 そう思うようにしていた、考えないようにしていた。
 だけど、いつまでもこの関係が続くとも思えなかった。いつかは終わりがくる、終わらせなければ
ならない関係だとは分かっていた。いつまでもひきこもってていいはずがないと、理解していた。
 それでも俺のことを庇護してくれる茜の存在に、そのやさしさの外にでたくなかった。この家から
でたくなかった。茜のそばから離れたくなかった。
 そう、―そうなんだ。
 俺は茜のことが好きなんだ。
 この閉ざされた世界の中で、自ら閉ざしてしまった世界の中で唯一好きなんだ。自分自身よりも、
茜のことが好きだった。いつまでも茜のそばにいたかった、茜の臭いが染み付いたこの家からでたく
なかった。
「……だったら」
 口元が裂けるようにして、笑みが浮かんだ。
「もう茜を」声が震えていた。「茜のことを」自分の口なのに、なにを言おうとしているのか全く分
からなかった。「茜を俺から開放してやるべき……だろ?」
 それは、俺という存在に唯一残された優しさだったのかもしれない。
「そうだ……茜を、楽にしてやろう」
 
 
***
 
 
「……ん?」
 身体の一部に痛みを感じて目が覚めた。
 なにが起きているのか直ぐには分からなかったけれど、なにをされているのかは理解できた。
「兄さん、どうしたの……?」
 暗闇の中、兄さんが無言で私のことを冒していた。
「まだしたりなかったの?」
 話しかけても兄さんは応えてくれず、ただ黙々と私の膣を突いてくる。
 こうしたことがこれまでになかったわけじゃない。それこそ私が高校生の頃にはよくあった、私が
無防備なところに来て胸を揉んだりキスをしたり。別にそうせずともいえばさせてあげたのだが、あ
の頃の兄さんは実の妹であっても女であるということに恐れを覚えていたような気がする。
 しかし、前戯もなく挿入したせいもあるだろうが、普段よりも兄さんが激しく突いてくるため、痛
かった。
「ねえ、兄さんもう少しゆっくり動かして」
 そういおうとしたのだが、半ばで私の言葉は止められた。
「―ぅぐっ!?」
 兄さんの手が私の首を掴み、締め上げた。
「んーっ、う、ぐぐっ」
 ソフトSM的な感じで兄さんがそうしてくることはあったけれど、そうするときはいつも兄さんは
力加減を抑えてくれているのが分かる―だが今日は違った。
 息ができない。
 首を押さえつけられるのも痛かったが、それ以上に呼吸できないということが苦しくてしょうがな
かった。
 どうして突然こんなことをするんだろう。
 そう思い兄さんをみて、背筋が凍った。
「あ……ぐっ……ん……」
 兄さんの表情には愉しんでいるようなところは一切なく、私のことをみつめてくる目からも感情は
読み取れなかった。
 ―殺される。
 本能的にそう思った。
 理由は分からなかったけれど、殺されるというのならば、せめてわけを話してからにしてほしかっ
た。
「ぁめっ……うう……」
 兄さんの手首を掴み引き剥がそうとするがうまくいかない。身体をじたばたと動かし、兄さんの下
から這いでようとするがそれもうまくいかない。私の倍ほどもある兄さんに覆いかぶさられているせ
いで、うまく身体が動かせない。
 それにじたばたするほど兄さんの手が強く食い込んでくるような気がして、こうやって暴れないほ
うがいいんじゃないかとすら思えた。
 だが、まだ殺されたくなかった。

276:名無しさん@ピンキー
11/06/07 11:43:35.00 CQiy229P
きせいかいひ

277:いきができない10/14 ◆L5HDQw/jy.
11/06/07 11:44:50.84 CQiy229P
 なんで兄さんこんなことするんだろう、わけがわからなかった。気づくと目尻から涙が溢れだして
いた。
 諦める事は簡単だ。
 とてもとても楽なことだ。歯を食いしばって、意固地になってもがくよりも、一切抵抗せずに諦め
てしまうことのほうが楽だ。
 でも、これは、自分の命ばかりは諦めることができなかった。
 ―いや、
 私は、抵抗をやめた。
 兄さんがそう望むのなら、殺されてもいいかと思えた。
 私を殺した後兄さんがどうやって生きていくのかは分からなかったが、でも兄さんがそう望むのな
ら、それでもいいんじゃないか。
 そう思うと楽になっていた。首は痛く、苦しかったが、辛くはなかった。それよりも脳裏に甦って
きた記憶のほうが辛かった。
 
 
 あれはそう私が中学生の時だ。
 その日、珍しく私の友達が家に遊びに来ていた。といっても、その子が塾へ行くまでの一時間ほど
の時間だったが、それでも珍しいことだった。
 私は家にいる兄さんが知らない人間が来たら嫌だろうと思い、それに兄さんを他人に見られたくな
かったから、家に誰も寄せ付けなかったのだが。その子とは学校で仲良くしていたため、断りきれな
かった。
 私はその子にお茶を出そうと思い、台所へ行くと下卑た笑いを浮かべた兄さんが立っていた。その
下半身はむき出しだった。
 思わずヒステリックな声をあげそうになった私、その首を兄さんは掴んだ。
『―ひぐっ』
 兄さんは笑い。
『あの子かわいいな』
 そういった。
 その瞬間脳裏に兄さんが友達を冒すイメージが沸いてきて、恐怖した。数少ない友達が兄さんに汚
されてしまう、それだけは避けたかった。
 だが―、
『見てたら勃起しちゃったから、やらせてくれよ』
 そういって兄さんは私の背後に回ると、尻を突き出させ、スカートの中に手を突っ込むとパンツを
ずり下げ、挿入した。
 私は友達に勘付かれまいと声を殺したが、兄さんはお構いなしのようだった。
『なあ、あの子処女かな。お前頼んだらやらせてくれないかな』
『……やだ』
『なんでだよ、いいだろ減るもんじゃないし』
 私は涙をこぼしながらいった。
『兄さんのちんちん、他の子に使わせたくない』
 それは、本心ではなかった。そういわなければ暴走した兄さんが、本当に友達をレイプしてしまう
んじゃないかと思ったから。兄さんの興味を私のほうへひきたかった、それだけだった。
 その虚偽の言葉でも、兄さんは満足してくれた。
『そうかそうか、それならしょうがないな』
 兄さんは嬉しそうにいいながら私のことを後ろから突いてくる。一度射精すれば満足して部屋へ帰
ってくれるだろう、そう思いながら私は声を堪え続けた。
 ただ、その時には下腹部に快感とは違う感覚を覚えていた。
 立った状態で後ろから突くのが初めてだったせいだろう、兄さんの動きはとてもぎこちなく、その
せいで時間がかかってしまった。
『茜ー? どうしたの?』
 そうしている内になかなか戻ってこない私を心配して、友達が部屋から出てきてしまった。
『ん、いっ、今いくから待ってて―ぁうっ』
 私は台所からそう叫んだ。
 今この姿を見られるのはまずい、なんとしても避けたかった。セックスによって熱くなっていた身
体が、一気に冷めていくようだった。
『あ、そっちにいるの』
 友達はいいながら、私の声を頼りにして台所へ向かって来ているようだった。
『やめっ、だめ、こないで。今行くから!』
 必死で叫んでも、友達には悪ふざけに聞こえたようで、友達は笑いながら。
『もー、どうしたのー』

278:いきができない11/14 ◆L5HDQw/jy.
11/06/07 11:45:26.10 CQiy229P
 そう言いながら台所に来た。
『茜……え?』
 笑顔だった友達の表情が、私を、私と兄さんをみて凍った。
『あ、ははは、……うっ……こ、これはその』
 私は明るく笑った、目尻から涙が溢れた。
 兄さんの手がスカートをまくりあげるのが分かった、繋がっている部分こそ見えないだろうけど、
友達は私の下半身をみて「え?」と引きつった笑みをこぼした。
『違うの、これ兄さんだから、あんっ、だから、別にそういうのじゃ―アハっ』
 必死にいいわけしようとしたが、どうしようもなかった。
 兄さんの手は制服のブラウスに手をかけ、ボタンを外すとブラジャーに包まれた乳房を露出させた。
 ブラジャーをずらし乳房を露わにすると、乳首をつねり引っ張った。
『つっ、あ、そこ……じゃない、んとね、あッ、これはそのね、ええと』
 冒されながら必死にごまかそうとする私をみて、友達はいった。
『……気持ち悪い』
 それが私へ向けていったのか、兄さんへ向けていわれたのか、それは分からない。いや、どちらへ
もなのだろう。そういわれた瞬間、私の頭の中でプツンッという音がした。
 次の瞬間、おしっこを漏らしてしまっていた。
『へ、な、なんで』
 自分でも分からなかった。
 だが尿はどう堪えようとしても堪えられず、汚らしい音を上げながら溢れていく。
『ひっ』
 友達がそれをみて泣きそうな顔をした。その友達へ向かって、兄さんは一旦陰茎を抜くと私の身体
を持ち上げ、尿道を友達のほうへ向けた。
 友達は避けることすらできず、わたしのおしっこを浴びてしまった。
 おしっこをもらし続ける尿道、割れ目はくっぱりと割れグロテスクな様相を晒してしまっている。
 異常な状態なのに、友達は極めて自然になにもないかのようにいった。
『茜、わたし帰るね』
 そういう友達の口の中に尿が入ってしまいむせこみながら、友達は私たちの前から姿を消した。
 呆然とする私を兄は床に押し倒し、尿で汚れる床に顔を押し付けさせ。
『自分で汚したんだから、自分で拭けよ』
 そういっておしっこを舌で舐めとることを要求してきた。
 
 
 ―アンモニア臭がした。
 目を開けると、そこに黄金色の液体がかけられ呻いた。
「ちょっ、なに」
 なんとか目を開けると、兄さんが私の顔に向かって立ちションしていた。兄さんの尿を飲まされた
のは、これが初めてかもしれない。
 しかし、どうやら私は死んでいないようだった。意識は飛んでしまったようだったが、それでも身
体の感覚はあった。
 どうやら膣とアナルにディルドーが押し込まれているようで、下腹部に違和感を感じる。
「兄さん、どうしたの」
 尿を浴びながらそう訊いたが、
「一度でいいからやってみたかったんだ」
 それは答えのようでいて違った。
 兄さんは私をうつぶせに寝かせると、右手を掴んで引っ張った、そして次の瞬間肩に強い衝撃が走
った。
「――っ!!?」
 悲鳴すらあげることができなかった、だけどまるで焼け付くように腕の付け根が痛かった。
 痛い、痛い。
 更に、兄さんは私の左手を掴み、同じことをした。
 痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いいたいいたいいたいいたい。
 悲鳴をあげようとしたら口に何か布のようなものを押し込まれた。
 私はそれを取り出そうと腕を動かそうとして初めて、自分の腕が自由に動かないことに気がついた。
 痛みのせい、だけではない。肩と腕が繋がっていない、そんな感じだった。腕に力が入らない。
 その腕を、兄さんは縛り上げ、更に脚も同じように縛られた。
 兄さんは芋虫のようになった私を担ぎ上げた。
 抵抗しようと思ったが、どうすることもできなかったし。痛みと恐怖のせいで身体が竦んでしまっ
ていた。
 兄さんに連れられ、浴室に来た。

279:いきができない12/14 ◆L5HDQw/jy.
11/06/07 11:46:05.88 CQiy229P
 嫌な予感がした。
 浴槽にはたっぷりと水が張られていた。
 ―予感は当たった。
 私は浴槽の中へ投げ込まれた。
「ふぐっ―!!」
 鼻の穴に一気に水が入ってくる、息ができない、身体を持ち上げて水面に顔をあげることすらでき
ない。
 やばい、死ぬ。
 なんで、なんで兄さんこんなことするの。本当に頭がおかしくなったんじゃないか、だめだやばい
しぬ、殺される。
 そう思っていると、髪を掴まれ引き上げられた。
 だが鼻に水が入っているせいでうまく呼吸ができない。すると兄さんが口の中に詰め込んでいたタ
オルを取ってくれた。
「―がはっ」
 酸素が一気に脳までいきわたるのが分かるようだった。身体がしびれるようだった。
「なにするのよっ」
 兄さんに向かってそう叫ぶと、頭を押さえつけられ再び水の中に戻された。
 折角吸った空気が口から一気に溢れた。
 しかし、今度は直ぐに引き上げられた。
「茜、気分はどうだ」
 兄さんはとても落ち着いた声でそういった。
『最悪よ』そう答えようとして、腕を折られた恐怖が甦った、ここで罵詈雑言を兄さんに向けたら更
に酷い目にあわされる。もうこんな拷問みたいな目はごめんだった。
「に、兄さん、どうしたの突然」
 兄さんは違うことをいった。
「……まだ、俺のことを好きだといえるか?」
「っ!」
 本心は、いえなかった。私はひきつった笑いを浮かべ。
「勿論、愛してるよ、兄さん。兄さんのこと好きだよ。だから―」
 そういった口に兄さんの陰茎がねじ込まれた。
 喉の奥を突かれて吐き気が襲ってきたが、吐き出すことはなかった。しかし、兄さんが私の頭を押
さえつけて何度も何度も叩きつけてくるせいで、胃液が逆流してきてしまった。
 だが兄さんはかまわず腰を振り続けた。
 胃の内容物が口の中いっぱいに溢れ、それだけではとどまらず口からもこぼれてしまった。
 それでも、兄さんは気にしていないようだ。
 口の中に満たされる吐瀉物、その味と臭いのせいで更に逆流してくる。鼻が詰まっているせいで呼
吸することも満足にできなかった。
 ようやく兄さんは解放してくれて、私は口の中のものを浴槽の中に吐き出した。だが全てとはいえ
ず口の中がえぐい。
 兄さんは陰茎についた汚れをシャワーで洗い落とすと、私の身体を掴んで引き上げた。
 洗い場にひきずりだされ、はじめて私は自分がおしっこをもらしてしまっていることに気がついた。
 止めようとしたが止まらなかった。
 兄さんはそんな私を見下ろしていた。
「本当のことをいってほしいんだ。お前はこんなことをされても、まだ俺のことを愛しているといえ
るのか」
 無表情に兄さんはいった。
 私は「もちろん」だといおうとして、いえなかった。
 だけど、ここで本心をいってしまったら殺されかねない。自分の腐りきった人生なんかいつ終わっ
てもいいと思っていたが、実際に生死の境に立たされると怖くてしょうがなかった。
 なんとかして「愛している」といおうとして、その度に口から違う言葉がでそうになってしまう。
「う、うう……」
 嗚咽と共に吐いた。固形物はでてこなかった。
 そんな私の頬を兄さんが叩いた。痛いはずなのに、痛みが分からなかった。
「怒らないから、いえよ」
 兄さんはとても優しい声でいった。その声がすごく懐かしかった、引きこもる前の兄さんの声みた
いだったからかもしれない。
 涙が溢れた。
「……きらい」
 なんでこうなってしまったんだろう。
「兄さんのことなんか、きらい」

280:いきができない13/14 ◆L5HDQw/jy.
11/06/07 11:46:41.12 CQiy229P
 私は/兄さんは/私たちは―どうしてこうなってしまったんだろう。
「兄さっ、アンタみたいなきもいのになんか抱かれたくないの、きもいのよ。せめて働いてよ、なん
で家から出ようとしないのよ。ほんと、いやだ。いやだよ。もうこんなの。おかしいよ」
 止まらなかった。
「くさいからお風呂はいってっていってもはいってくれないし、洗ったないちんこ入れられて病気に
なったらどうするのよ」
 今まで兄さんにいいたくてもいえなかったことが、どんどん口から溢れてきた。
「ご飯食べたら美味しいとかいってよ、ていうか作ってよ、一日中家にいるんだから。それくらいし
てよっ」
 兄さんをにらみつけると、ひどく穏やかな表情をしていた。それがむかついた。
「きもっ、笑ってんじゃない。気持ち悪いんだよ!」
 兄さんは私の身体を押し倒すと、股からディルドーを引き抜き、そこに自分の陰茎を押し込んだ。
「いやああああああ、やめて、ほんとやだ。なにいれてんのっ」
 泣き喚く私にかまわず兄さんは腰を振り続けた、そこに快感はなく、不快なだけだった。
 しかも、どうやら挿入前からいきそうだったらしく、兄さんは直ぐに私の膣内で射精し始めた。
「ひっ―、やだ、でてる、でてるっ。ださないでよ、ひぃ、やだ。やだやだ、抜いて、やだよ。抜
いて、ださないで」
 射精しながらも兄さんは動きをとめてくれないし、射精も止まらなかった。
「うう、でてるよぉ、いやだっつってんのに、うぅぅ……うっ」
 子宮の中に兄さんの精子がはいっていくイメージが脳裏で明確に描かれていく。
「ぬいて、もうぬいてよ。いいでしょ、もうだしたんだから、まんぞくだよね、もうぬいてよ。まだ
でてるし……やだぁ」
 体中を虫が這いまわっているかのようなおぞましい快感、脳が痺れていくような気がした。
 諦めて、受け入れたらいい。
 そう私が言っていた、でももう無理だった。我慢できる限界、諦められる範疇から逸脱していた。
そう逸脱してしまっていた。
 私はおかしかったんだ。
「やだ、もうやめて。痛いよ、やだ、兄さんやめて」
 兄さんとの異常な関係を諦めたとはいえ、受け入れるなんて普通の神経じゃ無理だ。兄さんのこと
をおかしいと思っていた、でもそれは違う。兄さんだけがおかしかったんじゃない、私もおかしかっ
たんだ。
「ちんぽぬいて、もう―ふ、うう、ああああああ! またでてる。なんでだすよ、やだ、やぁ、や
だああ」
 兄さんがひきこもることを認めてしまったからおかしくなった。
 兄さんが外に出るよう手伝えばよかったのに、私はそうしなかった。諦めてしまった。兄さんがひ
きこもりをやめてくれるかもしれないという可能性、それを諦めてしまった。
 それどころか、私は兄さんを飼うことに酔っていた。
 私がいないと兄さんはだめ―そう考えていた、兄さんを自立させようとせず、ただひたすら自分
のものだというように飼っていた。自らの行為に酔ってしまっていた。
 なら、これは罰なのかもしれない。受けて当然の報いなのかもしれない。
 兄さんの可能性を潰した罪。
 近親相姦の現場を母にみせてしまったせいで、母の気をおかしくしてしまった罪。
 そして、私自身の人生を暗く歪ませてしまった罪。
 その罪の罰なのだろう。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
                              あきらめよう。

281:いきができない14/14 ◆L5HDQw/jy.
11/06/07 11:47:14.53 CQiy229P
***
 
 
 諦める事は、簡単だ。
 俺は気絶してしまった妹をそのままにして浴室をでると、ベランダのほうへと歩いた。
 うちはマンションの七階にある。
 ベランダに出ると風が冷たく気持ちよかった。
 後のことを考えると茜のことがかわいそうだった。
 だけど、これ以上俺と暮らし続けることを考えると、まだそっちのほうが茜にはましだろうとも思えた。
 まだいくらだって抗うことはできるけれど。でも、茜のことを―いや、もう嫌なんだ。
 死んだような人生は、もう嫌なんだ。
 こんな人生に茜をつき合わせたくもなかった。
 あきらめることはかんたんだ。
 風がきもちよかった―、
 
 
 ―おわり

282:名無しさん@ピンキー
11/06/07 18:24:53.64 AuIfhEjM
これはすげーよ…

投下乙でした!

283: 忍法帖【Lv=2,xxxP】
11/06/07 18:46:47.48 GZs8IHeq
兄さん、せめてしばった脚ほどいて逝けよw
GJ!

284:名無しさん@ピンキー
11/06/07 19:54:34.95 /HoTG9Zo
GJ
しかし妹もこの後普通の生活に戻れるとは思えんなぁ


285:名無しさん@ピンキー
11/06/08 00:05:14.22 t7XxTPwG
BADEND風か・・・でもGJ

286:名無しさん@ピンキー
11/06/08 06:08:26.01 iYrXBlOe
わざとなのかもしれんが、
「冒す」って表記だと萎えるな

287:名無しさん@ピンキー
11/06/09 09:47:31.31 rz6eREdt
エロも良かったけど
普通に話として面白かった 引きこまれた GJ

288:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/19 20:45:03.74 vyA9R/sV
>>283
縛ってあることで行為を強制していたとかそっちの方向になるんじゃね?

289:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/25 20:02:08.68 PrL+Lm3Q
>>288
肩の骨が逝ってるみたいだし、脚の拘束解かないと浴室から出られず死亡じゃね?

290:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/25 22:15:24.09 cu3qIUsr
7階から人落ちればすぐ騒ぎになるだろうし
どこから落ちたのか→警察の捜査→発見になると思う
少なくとも死ぬくらいの間誰も行かない事はないかと

291:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/26 09:16:55.15 HJNiTK0W
(あれ、私どうしたんだろう・・・・・・)
目覚めたばかりの視界はまだ霞んでいる。頭を持ち上げようとするが、酷く重い・・・・・・。
「お、さゆりちゃん起きたみたいっすよ。」
男の人が私の名前を呼ぶ声が聞こえてくる、誰だろう・・・・・・?

ようやくはっきりとしてきた私の視界に映ったのは、窓の無い部屋だった。辺りを見回してみると、
部屋は様々な物で雑然としており、男の人が三人居る、二人は何かの作業をしているようだ。
私はこの部屋の雰囲気には不釣合いな、大きなベッドに寝かされているようで、服は
セーラー服のままだった。
「やあ、さゆりちゃんおはよう。よく眠れたかい。」
正面のソファーに座っていた男の人が、私に話しかけてくる。なんだか軽薄そうで、あまり良い
印象を持てない人だ。こんな人知り合いには居ない筈だけど・・・・・・?
そんな事を考えていると、男の人は傍らから小さな布切れを取り上げ、指で摘まんで
顔の高さに垂らす。
「さゆりちゃん、これ何か分かる?」
その指先にぶら下がるものを見た瞬間、私の顔は真っ赤になっていたと思う。
「そ、それ、私の・・・・・・」
恥ずかしさのあまり言葉にするのもはばかられたが、男の人の指先にぶら下がっているものは
間違いなく私のパンツだった。しかも、今日はいている筈の・・・・・・。
動揺しつつ、スカートの上から手でそっと腰の辺りに触れてみると、当然あるべき下着の感触が
感じられない。
「ど、どうして・・・・・・」
私の発した疑問に対する男の人の答えは、耳を疑うようなものだった。
「さゆりちゃんが寝てる間にちょっと借りたんだよ。これからここでさゆりちゃん主役で
 AVの撮影をするからさ。」
「え?」
その言葉が一瞬理解できず、固まってしまった私の反応を満足そうに眺め、男の人は更に
言葉を続ける。
「まだこっちの準備ができてないみたいだから、段取りを説明しとくね。俺等の撮ってるのは、
 プレイ毎の短編もので、 お客さんは女の子を見て、好みのプレイの動画を選んで御購入って
 システムな訳。」
あっけにとられて固まっている私をよそに、男の人はどんどん話しを進めていく。
「で、これからさゆりちゃんで撮るのは、正常位レイプ物・後背位レイプ物・アナルレイプ・
 浣腸・イラマチオ・輪姦・・・・・・」
次々と読み上げられていく言葉に、顔から血の気が引いていくのが自分でも解った。
「・・・・・・で、最後が3リットル浣腸入れての妊婦プレイ。これマジできついみたいだから
 頑張ってね~。一作品大体15~20分だから、4時間くらいで今日の分はお終いかな。
 その後半日休憩して、明日は和姦物の撮影ね。さゆりちゃんの演技力に期待してるよ。
 まぁ、皆『もう一回妊婦物撮る?』って聞くと、必死になって演技してくれるんだけどね。
 舌を絡めあう甘々のディープキスから、足を絡ませての中出しおねだり、事後のお掃除
 フェラや、サンプル用の笑顔での自己紹介までさ。」
楽しそうに喋っている男の人と反対に、私の顔は青ざめ、手足は震えていた。
「準備できましたよ。」
今まで後ろで何か作業をしていた人が、ビデオカメラを持ってこっちへやってくる。
「お、やっとか。じゃあ、撮影開始といきますか。」
そう言って男の人が立ち上がるのを見て、私は思わず反対側へ逃げようとした。でも、そこには
いつの間にか別の男の人が居て、私はあっという間に両手を掴み上げられてしまう。

292:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/26 09:17:39.48 HJNiTK0W
「さぁて、最初は正常位レイプからだね。」
そう言って、ズボンを脱いだ男の人がベッドの上に上がってくる。股間には初めて見る
大きな男性器がそそり立っていた。
それを見て、どこか現実味のなかった意識が、急に現実身を帯びてきて、私は
どうしようもないほどの恐怖に駆られた。
「いやあっ!やめて、はなして!!」
大声で叫んで力の限り暴れるが、私の腕を掴んでいる手はびくともしない。私はあっという間に
ベッドの上に仰向けに引き倒され、両手を頭の上で押さえつけられる。
「ははは、いいね。やっぱり泣き叫んで暴れてくれないとレイプっぽい雰囲気が出ないからね。」
男の人は、涙を浮かべて暴れている私の事など全く意に介さずに、私に覆いかぶさり、両手で
太腿を持って私の下半身を軽く持ち上げ、スカートをまくって男性器を私の秘裂にあてがう。
本来そこを覆っている筈の布は既に取り去られていて、進入を遮るものは何もない。
「嫌、やめて。お願いです、やめてください!」
半狂乱になって絶叫する私だったが、そんな願いが聞き入れられる筈もなく、まだ何の準備も
できていない私の秘裂に、男性器が強引にねじ込まれ、激痛が私の体を突き抜ける。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛・・・・・・!」
私の喉から声にならない悲鳴が漏れる、凄まじい痛みに加え、言い知れない恐怖が
私を支配する。
「あれ、さゆりちゃん処女だったんだ。こりゃいいや、最初は処女レイプ物に変更だね。」
今にも消えそうになる意識の中、男の人の楽しそうな声が僅かに耳に届く。
それと同時に、メリメリと私の秘肉が引き裂かれ、異物が私の中に強引に突き入れられる。
「根元まで入ったよ、さゆりちゃん。女になった感想はどう?」
「あ、あ・・・あ・・・・・・」
激痛のあまり悲鳴も声にならない。見開いた目にも何も映らず、視界は真っ白だった。
男の人の軽口ももはや殆ど耳には入らない。ただ痛い、苦しい、怖い・・・・・・。
「返事する余裕もないか、まぁいいや。じゃあ動くよ。」
その言葉に、失われかけていた意識が引き戻される。
「やめて、動かないで。痛いの、ほんとに痛いの!」
必死の哀願が口を突いて出るが、その言葉を言い終わらないうちに、秘部に再び激痛がはしる。
「あぐっ、がぁ・・・・・・」
悲鳴を出すことも適わないほどの激しい痛みが、男の人の動きに伴って私を襲う。
逃れようにも、もう一人の男の人に腕を押さえられていて、ろくに動く事すら適わない。
「ひぐっ、うぎぃ。 お、お願いします、やめて、死んじゃう・・・・・・。」
かろうじて声を絞り出し、涙を流して慈悲を乞うが、この人達がそんな事でやめてくれる筈も
なかった。
男の人は私の事など全くかえりみず、ただ乱暴に腰を動かし続ける。

293:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/26 09:18:32.04 HJNiTK0W
「うっ・・・うぅ・・・・・・ あがっ!」
私は満足な抵抗も出来ず、涙を流し、うめき声をあげながらこの地獄に耐えているしかなかった。
時々思い出したように、男の人は腰を強く、深くねじ込んできて、一際強い痛みに悲鳴が出る。
「さすがに処女はキツいな。」
「すげー血出てるな、こりゃ処女膜だけじゃなくてマンコが裂けてるかもな。」
男の人が好き勝手に喋っている声も、心なしか遠くに聞こえる。
いつ終わるとも知れない苦痛と恐怖の中、私の意識は次第に薄れつつあった。
バシッ――
突然頬を襲った鋭い痛みと音に、再び意識が引き戻される。
「ダメだよさゆりちゃん、寝てたらつまんないでしょ。これから人生初の中出し体験するのに。」
私の顔を打った男の人は、そう言うとまた腰を動かし始める。
私は同世代の女の子に比べればこう言う事には奥手な方だったが、それでもその言葉の
意味くらいは理解できる。
「だめっ! それだけはやめてください。そんな事されたら赤ちゃんできちゃう・・・・・・」
そう叫んで、再び渾身の力で抵抗を試みる。しかし、無常にも男の人二人に手と太腿を
押さえられていては、逃げる事はおろか、体を捩る事もままならない。
それでも何とか逃れようと、必死に力を振り絞って抵抗を続ける私の耳に、死刑宣告のような
言葉が届く。
「んんっ。さゆりちゃん、出すよっ!」
その言葉と共に一際強く男性器が差し込まれ、同時に私の中に生暖かいものが
注ぎ込まれるのを感じた。
「あ、ああぁぁぁぁ・・・・・」
二度三度と繰り返されるその感覚に、私の中で恐怖と苦痛に加えて、絶望が広がっていく。
お腹の中にある生暖かい塊が、股間の激しい痛みと共に私に現実を認識させ、涙が
とめどなく出てくる。
「ふぅ、中々良かったよさゆりちゃん。」
そう言って、男の人は私の中から男性器を引き抜く。
絶望の淵に沈んでいく私に、更なる過酷な現実を思い出させる言葉が投げかけられる。
「これで一本目は完了ね、次は後背位レイプ撮るから。」
私は、しばらく前にこの人が楽しそうに読み上げていた撮影内容を思い出して、目の前が
真っ暗になるのを感じた。
そうだ、もうこれで終わりじゃないんだ。私には絶望している事すら許されないんだ・・・・・・。


おしまい。

294:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/26 09:54:59.66 VDDgQvqJ
できれば妊婦プレイ後演技和姦プレイまで見たかった


295:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/30 00:08:43.01 W5Ah6Fpm
>>291-293
乙!!
これは続き読みたい

296:名無しさん@ピンキー
11/07/10 19:01:04.46 eUi3q2Vd
BLOODY MONDAYの響のケツがエロいので、つい監禁シーンを妄想して書いてみました。
ストーリー説明をはしょってますが、毎週読んでてもイミフなので問題ないかと。
その他、何か色々と適当な13レスです。よろしうに。

297:filthy monday   1/13
11/07/10 19:01:57.30 eUi3q2Vd

「くそっ……!」
高木藤丸はノートパソコンの淵を指で叩きながら舌打ちした。
この数分でもう4度めだ。
苛立ちを抱えているのは明らかだった。
そこには天才ハッカー『ファルコン』の面影はない。

だがそれも仕方のない事だった。
『水沢響は生きている』
恋人のクローンを目の前で銃殺された後、藤丸はその言葉だけを頼りに、
どこかに監禁されているであろう自らの恋人を探し続けた。
だが未だに、何の手かがりも掴めていない。
あれからもう3度目の月曜を迎えたというのに。

藤丸が何度目かの溜息と共に、ペットボトルを手にした時だ。
手元にあるノートパソコンから、不意にメールを受信した音が響く。
「ッ!?」
藤丸はペットボトルを置き、即座にそのメールを確認する。
件名は『To Falcon』、本文はどこかのサイトのURLのみだ。
「ファルコン宛、か……」
藤丸の顔に汗が流れる。
まるで迷惑メールのような如何わしい内容だが、藤丸はそれを開くしかなかった。

あるウェブサイトがブラウザに表示される。
黒を基調とし、随所に毒々しい紫や赤をあしらった悪趣味な造りだ。
サイトには3つの動画が並んでいた。
そのサムネイル画像を見やり、藤丸は思わず目を見開く。
そこに映っているのは、男達に犯される1人の女。
長い黒髪、くっきりとした瞳、薄い唇……紛れもなく藤丸のよく知る、最愛の女性だ。
「……う、嘘だろ……」
藤丸は震える手でその動画を再生する。

298:filthy monday   2/13
11/07/10 19:02:23.01 eUi3q2Vd



映像の冒頭で、響はあられもない姿のまま椅子に腰掛けていた。
捕らえられて間もない頃の映像だと判断できる。
響は、潜入時に着る黒いボディスーツを身に着けたままだからだ。
ボディスーツは所々が破れており、響が激しい抵抗の末に取り押さえられた事を示している。

秘部に当たる部分はことさら無慈悲に引き裂かれていた。
そこから覗く若々しい割れ目から、白濁した精の塊が溢れている。唇からもだ。
体はだらりと力なく、瞳はどこか遠くを見るように焦点を結んでいない。
それは、彼女がレイプされた事実を如実に物語っていた。
顔の造りはやはり“水沢響”そのものだ。
彼女もまた響のクローンである可能性があるが、そうでない可能性も同じくある。
その響に被さる形で、映像内に1人の男が映りこんだ。
藤丸にとっては見知らぬ顔だ。

『ごきげんよう、ファルコン。この映像、およびサイトは君個人に向けたものだ。
 もっともハッカーなる不逞の輩が、小汚い手段で中身を覗き見る可能性はあるがね。
 許せん事だな、なぁ“ファルコン”?』

男は映像の向こうで笑みを浮かべた。
子供でも解るような、目尻だけが歪んだ偽りの笑みだ。
その裏には、声を向ける相手への並ならぬ害意が読み取れた。
「……くっ!!」
藤丸はパソコンを覗きながら奥歯を鳴らす。

『彼女は、水沢響と言うらしいね。君の大切な女性だと聞いている。
 何人かクローンもいるらしいが……これが本物かどうかは、君の判断に委ねるよ』
男はそう言って、ぐったりとした響の頬に指を這わせる。

『……彼女は先刻まで、我々の同志に夜通しで輪姦されていたんだ。
 だが、こんな物は挨拶代わりに過ぎない。
 私達同志一堂は、これからこの女に様々な恥辱を与えてゆく。
 情報を得ることが目的ではない。ファルコン、ただ君を苦しめるためにだ。
 君には散々活動の邪魔をされ、苦渋を舐めさせられてきたからね。
 愛する女が醜く汚されていくのを、そちらで指を咥えて見ているがいい』

男がそう告げた数秒後、画面が変わる。
藤丸には、それが響の輪姦されている最中の映像だ、と直感的に理解できた。

299:filthy monday   3/13
11/07/10 19:02:52.06 eUi3q2Vd

1人の男が、響のむちりとした腿に挟まれる形、正常位で容赦なく腰を使っている。
当の響は、何か薬でも打たれたのか、拘束されていない手足の一本すら動かさずにされるがままになっていた。
男達は、ある者は響の細い腰を掴んで秘所を犯し、
ある者は容のいい顎に手を添えて、口腔で自らの物を慰めさせる。
そしてその二孔を白く汚した。
かすかに開いた秘裂から、桜色の唇より覗く歯の間から、白濁の流れが伝い落ちる。

様々な男が、各々の好む体位で響の身体を使っていった。
正常位、後背位、屈曲位、長い両脚を重ね合わせるような側位、そして騎乗位。
男達は皆、女の扱いに相当慣れている様子だった。
淡々と女を犯すその様は、アダルトビデオの名だたる男優のようでもあった。
そうした手練の男達に輪姦し者にされ、響は次第に花開いてゆく。

澄んだ瞳が熱に浮かされたように潤み、太腿の筋肉が弛緩し、下半身にまでその快感を伝播させ。
蕩けきった音で男と結合しながら、喉の奥からといった様子で喘ぐ。
『へ、すっかり子宮が降りてきやがった。突くたびに先が当たるぜ』
『頑なだったこの姉ちゃんも、ようやく感じてきたみてぇだな。
 こりゃ今晩中に、こん中の誰かのガキ身篭っちまうんじゃねえか?』
男達は響を取り囲みながら笑っていた。
そこで一つ目の映像が終わる。

300:filthy monday   4/13
11/07/10 19:03:13.99 eUi3q2Vd



2つ目の映像では、初めに白塗りの鉄扉が映し出された。
中から女のうめき声が漏れている。言うまでもなく響のものだ。
映像の中で扉が開けられ、尋問室の中の様子が晒される。

響は、片膝のみを大きく上げた格好で吊るされていた。
右の膝裏に縄が回されている。衣服は何も纏っていない。
『どうだ、様子は』
男の言葉で、響の背後にいた男女2人が振り返った。
男の方は手に玉蒟蒻を持っており、今まさにそれを響の後孔へ押し込んでいる所だった。
すでに多くが入り込んでいるのだろう、響の菊輪は微かな盛り上がりを見せている。
『……も、もうダメっ!!』
映像内の響が、地に着く左脚を震わせて叫んだ。
同時に赤い菊輪が盛り上がり、玉蒟蒻を吐き出し始める。
2つ、3つ、5つ。特に2つ同時に、水気のある球が吐き出されてゆく。
それらは女が構えた透明なボウルに、かすかな水音を立てながら受け止められた。

蒟蒻を全て吐きだした後、男は響の尻肉に手をかけ、割り開いて恥孔を露出させる。
ひとつ前の映像では菊の花のようにぴっちりと閉じていた響の尻孔。
それが今や、菊輪の一つ一つが瘤のように赤く膨らみ、物欲しげにヒクついていた。

『ふむ。丸一晩かけてアナルのみを責め抜いただけあって、よく出来上がっているな』
最初の男は満足げに笑った。
『そりゃ、ローターやら筆やらを使って、徹底的に肛門性感を目覚めさせましたからね。
 指入れだって、こってり四時間はやってまさぁ。
 入れては吐き出させた玉蒟蒻だって、ホレ、すっかり腸液に塗れてますぜ』
男がボウルの中の蒟蒻を摘んで言う。
『そうそう。お尻の中に指を入れると、サラサラの腸液が付くのよ。
 部屋の中にも、こんなに腸のにおいを充満させて。
 凄腕のエージェントっていっても、所詮はただの女ね。
 それから解らないのが、お尻を責めてただけで前には全然触れてないのに、
 お股から蜜が溢れてること。
 よっぽど肛門を撫ぜられて、穿り返されるのが良かったのかしら?』
女が重ねてそう告げると、響が恥じ入るように髪を揺らす。
だがその言葉通り、彼女の秘唇からは透明な液が滴り、すらりとした脚を伝って責め具の散乱する床へと垂れ落ちていた。


301:filthy monday   5/13
11/07/10 19:03:44.59 eUi3q2Vd

そこで場面は切り変わる。
次に映し出されたとき、響は両の手首足首、そして束ねた髪の毛を吊るされていた。
江戸時代の囚人が『駿河問い』を受ける格好だ。

『いい格好だな、エージェント』
男が問うと、響は気丈そうなアーモンド型の瞳を吊り上げた。
『こんな事、いくらやっても無駄なだけよ。
 こうして私で遊んでる間にも、鷹が狙いを定めている事を自覚するべきね』
響の言葉は、心からそう信じているという確信を孕むものだった。
やはり本物か。藤丸はブラウザの前で爪を噛む。
「響……。」
彼は先刻から、複数のコンピュータで発信元を特定しようと試みていた。
だが同時多発的に展開されるプロテクトに阻まれて上手くいかない。
間違いなく相手は組織レベルだ。

『なるほど、確かにファルコンは稀代のハッカーだ。
 だがこちらの有する対ハッキング部隊も一流かつ膨大。
 たとえ一企業の力を持ってしてでも、突破できるものではないよ』

男はそう告げながら、横の男から何かを受け取った。
根菜のようなもので、皮を剥いた半ばほどからが白い身を覗かせている。
『山芋だ』
それを響に見せつけながら、男が笑った。
響の顔が引き攣る。
『さすがは日本人を自称するだけあって、これを知っているようだな。
 皮を剥いたこれは粘膜に触れると、刺すような耐え難い痒みを生じさせる。
 まずは、これで浅ましく踊ってもらうとしよう』
男は山芋の皮の部分を握りなおし、響の後ろに回った。

『や、やめてっ!!そんなもの入れないで!!』
響が狼狽を露わにする。
だが男の指は、無慈悲にも響の秘裂を割り開いた。
『ううっ…………!!!』
響が歯を喰いしばる。ヌメリのある山芋が、その性器に入り込んだのだろう。
『ほう、旨そうに呑み込んだものだな。では、こちらにも馳走してやろう』
男は2本目の山芋を手に取り、膨らみを持った菊輪を指先で穿る。
『そ、そっちは本当に駄目!!』
響が抗議するも、聞き入れられる筈もない。
男は山芋の白い身を無理やりに捻じ込んでいく。
『く、んんんン……!!!』
響は眉を顰め、苦しげな声を漏らした。
だが一晩掛けて解されきった後孔は、太さのある山芋を易々と呑み込んでいく。

『さて、完了だ。その艶かしい身体をくねらせて、精々我々を愉しませてくれ』
男はそう笑い、響と距離を取って腰掛ける。
響は口惜しげに唇を引き結び、程なく襲い来るであろう苦しみに備えていた。

302:filthy monday   6/13
11/07/10 19:04:12.63 eUi3q2Vd

映像には、そこで一端のカットが入っている。
再び情景が映し出された時、その様子は部分的にだが変化していた。

『うう……ああうう、うぐ、ううう゛あ゛っ……!!!』
藤丸がもっとも心配する部分、響の顔は苦渋に塗れていた。
気丈だった瞳は赤らみ、目頭から大粒の涙を溢す。
口は開いて犬のように荒い呼吸を繰り返し、太腿がびぐりと硬直するのに合わせて噛みしめられる。
薄い唇より垂れ零れる涎が、その苦しさをよく表していた。

汗の量も尋常ではない。
黒髪を額に張り付かせ、顎から垂れ落ち。
手足を縛り上げて乳房を最下部にして吊られる形であるため、乳房の先からも大量の汗が滴っている。
十分な豊かさをもち、胸骨を覆うようにしながら柔らかく垂れ下がる乳房。
その一際目を引く女の部分は、当然というべきか男達の慰み者になっていた。

『へへ、長いこと捏ねくり回してるうちに、ビンビンにしこり勃っちまったな』
男の1人が、響の桜色の突起を摘みながら笑う。
執拗に責められていたのだろう、乳輪は収縮して盛り上がり、その先端は遠目にも尖りが見て取れるほどになっている。
男の太い指がその突起を挟み潰すと、上空で響の指が縄を揺らした。
『くんんンン……っ!!!』
下唇を噛んだ響から声が漏れる。
鼻にかかったようなその声は、見る者に明らかな快感を想起させた。
『おーお、キモチよさそうな声だ。このままミルクでも搾り出せそうな按配だな』
男達は茶化しながら、再び響の乳房を鷲掴みにして刺激し始める。
白い乳房は、荒々しい男の手の中で様々に形を変えた。
『うう゛っ!!っはぁ、うぅうんっ……!!!!』
響が声を上げる。

303:filthy monday   7/13
11/07/10 19:04:45.86 eUi3q2Vd

乳房に拘る一団がいる一方で、別のグループは響の下半身に集まっていた。
彼らの目の前では、すらりとした両脚が様々に悶え狂っていた。
くの字に折れ、足首で天井から吊るされた脚。
その内腿とふくらはぎに尋常でない力みが見て取れる。
原因は、まず間違いなく股の間から見え隠れする山芋だ。
それはただ静止している。
振動している訳でも、前後に抜き差しされている訳でもない。
けれども粘膜がそれに晒されるうち、響は痛烈な反応を露わにする。

『くっ……ああああ゛あ゛っ!!!!』
痒みに耐え切れなくなったのだろう。ある時、響は叫びを上げ、尻肉を引き締めた。
その強張りが内腿へ、ふくらはぎへと伝播し、足首を介して縄を揺らす。
天井から下がる太い縄の根元で、美しい手足の指が狂ったように空を掻きむしる。
『あう゛っ!!あ゛はぁ゛あ゛あ゛うう゛っ!!!!』
唸りながら、引き締まった腰を前後左右に振りたくり、痒みを鎮めんと内股に膝を擦り合わせる響。
それは浅ましいストリップショーの如くだ。
男達は、火達磨になった蛙が息絶えるまでを見守るように、その有様を愉しげに見つめていた。

『 はーーっ、はっーーー…。はー、はぁーーー…………っ 』

何度も何度も苦悶の臨界点を迎えた後、映像には響の重苦しい呼吸だけが繰り返されるようになる。
その段になって、最初に山芋を挿入した男が映像内に姿を見せた。

『流石に、そろそろ限界のようだな。どうだ、痒みでどうにも堪らんだろう。
 今すぐに産道と尻穴を掻き毟り、抉り回して欲しいんだろう?』
男が問うと、響は涙に濡れた瞳を動かした。
瞳には尚も若干の光が残っている。
しかし口は荒い呼吸を繰り返すばかりで、言葉を紡ぐことが出来ずにいる。
それは相手の指摘を受け入れるも同然だった。

304:filthy monday   8/13
11/07/10 19:05:09.39 eUi3q2Vd

男は響の脚を割り開くと、山芋を一つずつ抜き出し始めた。
抜き出された山芋の身はぬらぬらと濡れ光っている。
それが入っていた場所は、だらしなく口を開き、愛液と芋の汁の混ざった白い混合液を吐き溢す。
『うひひ、ドローッと出てきやがった』
『ああ。こりゃまた美人のアソコとは思えないほど、イヤラシイねぇ』
男達から歓声が上がった。

痒みの元が抜き去られ、何の刺激もなくなった後でもなお、響の秘部には反応があった。
物欲しげに前後の孔が戦慄いている。
やがてそれが痙攣するように収縮し、男達が見守る前で愛液を吐き溢す。
幾度も、幾度も。
『誘うみてぇヒクつかせやがって、すっかりメスだな』
『ああ。昨日輪姦した時にマンコ舐めた時にゃあ、匂いなんか殆どしなかったもんだが、
 今じゃ完全にオンナの匂いを撒き散らしていやがる』
男達は二穴を息のかかるような間近で観察し、匂いさえも嗅ぎまわって散々に罵った。
前方からのカメラがその時の響の表情を捉える。
『…………ッ!』
響は顔中に羞恥を表しながら、遠くの床を睨み据えていた。
その惨めな様に、藤丸も拳を握りしめる。
男はその藤丸の様子を見透かしたかのように笑いを寄越し、響の傍に歩み寄った。

男の手が響の脚の間に潜り込み、尻穴へ親指を、秘裂へ中指・薬指を添える。
そしてずぐりと抉りこんだ。
『うう゛!』
響は身を震わせて呻く。
『強い締まりだ。前も後ろも、指を咥え込んでいる』
男は前後の穴で指を蠢かし、ゆっくりと引き抜いた。
『仕方がない。飢えたネズミに、恵みをやろう』
男はそう告げ、2つの責め具を取り出す。成人男性の持ち物よりも大きさのあるものだ。
『せいぜい喜びのあまり狂わんようにな』
その威容を響自身に見せつけながら、男は愉しげに笑った。

305:filthy monday   9/13
11/07/10 19:05:45.05 eUi3q2Vd

『あああああっ!!!!うううぁああああううッッ!!!!!』

薄暗い部屋に、響の声がこだまする。

『すげぇ声だな。山芋で焦らされた後でのバイブ責めってなぁ、ここまで効くのかよ?』
『ま、蚊に刺された部分を掻くだけでじんわり気持ちよくなるもんな。
 それの数十倍キツいのだと思えば、納得もいくさ』
男達は狂乱する響を覗きながら語りあった。

男の手で二穴に責め具を抜き差しされ、響はその細身を悶えさせる。
挿入部からはくちゅくちゅと水気のある音が立っていた。
抜き差しに合わせて、吊られた身体の下へ愛蜜が滴っているのも見える。
男の責め方も巧みだ。
尻穴へは菊輪を捲りこむように捻り入れ、秘裂へは斜め下から抉るように突き入れる。
それによって、響は腰を捩じらせ、時には濡れた瞳を白目を剥くように上向かせるまでにされていた。
縛られて吊るされる彼女には、もはやそれしか出来ることはなかった。

『ああ゛!!うう゛んうあああああ゛っっ!!!!!』
『いい声だ。直腸を穿り返され、前ではGスポットとポルチオを休まず抉られる。
 すでに下半身の痺れのみならず、脊髄を伝って脳にまで快感が染み渡っているんだろう?』
男は見透かしたように囁きながら、容赦のない責めを繰り返す。
ぐちゅぐちゅ、ぐちゅぐちゅと攪拌の音が続く。
響は震え、荒い呼吸を繰り返す口から舌を出し、瞳を時に上向かせて悶え狂う。
それは藤丸でさえ見たことがないような、快感に蕩けきった響の表情だった。
蜜が垂れている。
男の責めで突き解され、響の蜜壷からとろとろと蜜が溢れていた。
それは石造りの床に雨のように滴った。

カメラが響の後ろ側を映す。
すらりと伸びた美しい脚が、がに股の姿勢を取り、その中央が咲き乱れている。
秘唇はまくれ上がって責め具の犯すままに蜜を吐き溢し、
その上に息づく菊輪さえもまた、責め具が引きずり出されるたびに透明な液を漏らした。
さらさらのそれは明らかに潤滑油ではなく、彼女の腸自体が分泌した腸液だ。
『あ゛ーーーっ!!!あああああ゛あ゛ーーーーっ!!!!!』
男達が狂乱する中、響は何度も叫びを上げた。
縛り上げられた手足の指が、確かなものを求めるように天井からの太縄へ縋りつく。
「……響……!」
戦慄くその動きが、藤丸の心臓を掻き毟るようだった。


散々に、散々に響の2穴を抉りつくした後、男はゆっくりと秘裂から責め具を引き抜く。
愛液まみれのそれを床に転がし、次に尻穴の一本を摘んで引き摺りだす。
腸の奥まりへ入っていた部分が外へ表れた時、彼はまるで解っていたかのごとく口端を吊り上げた。
『おやおや、これは……。いけないねぇ、恋するレディーは、中まで綺麗にしておかないと』
長い責め具の先端部分についたものを、響の眼前に突きつける。
映像の中の響と、外の藤丸が息を呑んだのは同時だった。
『……もう イヤ…………っ!!!』
響は眉をしかめ、目を伏せ、疲弊したように低く呟く。


306:filthy monday   10/13
11/07/10 19:07:51.35 eUi3q2Vd



3つ目、最後の映像は、藤丸にとって悪夢としか思えないものだった。
響が数人の男に抱え上げられ、ファッキングマシンに跨らされている。
マシンに備え付けられたディルドウは、先の動画のものよりもさらに長く太い物だ。
それは潤滑油をたっぷりと塗り込められ、響の後ろの孔へと入り込んでいた。

『やめて!!違う!!!』
響は肛虐に抵抗を示すが、手を縛られ、1人に腰を、別の2人に膝裏と足首を掴まれた状態では身動きが叶わない。
その3人が操るままに、機械へ腰を下ろすしかなかった。
ただ尻穴だけを接点にして。
『そうして脚を掴まれ、意思に反して無理やり腸の深くへ捻じ込まれるのは堪らんだろう』
男が響に問う。
響は口惜しげに男を睨みあげるが、その瞳には以前ほどの気の強さがない。

脚を大きく開かされ、尻穴に極太のバイブレーターを捻じ込まれる様が、正面から撮影される。
マシンの重い駆動音から、バイブレーターの威力の大きさが計り知れた。
それを可笑しそうに眺めながら、男の1人がビーカーに黄色い粉を溶かして掻き混ぜる。
そして響の顎を掴んで口を開けさせ、出来た溶液を流し込んだ。
『うえっ、えぼっ……!!な、何よこれ……!?』
響の恐ろしげな問いに、男は再度笑みを浮かべる。

『強烈な下剤だ。これを服用し、マシンで腸奥を抉られれば、どんな人間でも糞便を漏らすしかない。
 凄腕のエージェントとて、それは例外ではない。存分に腹の中の物をぶち撒けるがいい。
 皆が見ているぞ。私達と、そして…………』
男が響に耳打ちした瞬間、響の顔が一変する。そして、カメラを凝視したまま言葉を失くした。
意識が繋がった。藤丸はそう直感する。
「響……!」
藤丸は思わず呟く。
響は、撮影した映像が藤丸の元に届けられる、という事実を知らされたのだろう。
彼女は今、冷たいカメラの向こうに藤丸を見ているのだ。
藤丸がブラウザの向こうに響を見ているのと同じように。

307:filthy monday   11/13
11/07/10 19:08:46.38 eUi3q2Vd

『嫌……っ!嫌よ…………!!!』
響が顔を歪ませる。
しかし無慈悲にも、その細い腹部で鳴動が起き始めた。
雷轟を思わせる腹鳴り。強烈な下剤というのは本当らしく、すでに限界が近いことが解る。
『へへっ、来やがったぜ!』
男達は響の足腰を掴み直し、唸りを上げるマシンに再び響の身を沈めた。

踏ん張りも利かず、自重と男達の力で尻穴に抜き差しされる極太。
さらに残酷な事に、男達は最奥に当たる部分で腰を留め、響の腸奥を機械に抉られるままにし始めた。
『いやあっ、だめっ!!ダメ、これダメぇっ!!!!』
腸の奥の奥を機械の無慈悲さで抉りこまれ、響の顔がより悲壮に歪む。
ただでさえきついだろうに、今は下剤のせいで腹の調子も最悪だ。
絶望的という外なかった。
恋人の危機を目の当たりにしながら、藤丸には何も出来ない。
『あああううう゛くああああ゛あ゛あ゛っっ!!!!!』
苦悶の声。

藤丸の胸に、響の様々な表情が去来した。
初めて目の前に現れた時の、美しく、しかしどこか虚無的だった響が、
複製の中の1人ではなく、日本人・水沢響になりたいと言った響が、
この世の何よりも愛していると言ってくれた響が、
今、女として最悪の瞬間を迎える。

『見ない……で……“ふ”…………ファルコン…………!!』

響はその言葉を最後に、下半身を痙攣させ、尻穴から破裂音を轟かせた。
赤い後孔の蕾が盛り上がり、極太の責め具に抉られたまま、茶色い奔流を溢れさせる。
汚液はマシンを伝い落ち、床に液溜まりを形成する。

『へっ、とうとうやりやがった!美人の癖にひでぇ匂いだ!!』
『どうだ、堪らんだろ。クソ漏らしながら尻奥をゴンゴン突かれるなんざ、そう体験できる感覚じゃねーぞ?』
『しかしまぁ、出てくる出てくる。あの細い腰の、どこにこんな溜め込んでたんだ?』

男達になじられながら、響の排泄は続いた。
やがては汚液のみならず、半固形の軟便までもが剛直を押しのけて姿を現し、
マシンに纏いつくように滑り落ちてゆく。

308:filthy monday   12/13
11/07/10 19:09:16.78 eUi3q2Vd

藤丸は、ただ絶望的な心持ちでその様を見ていた。
もはや理屈ではない部分で、それが自分の愛した女性なのだと理解する。
彼女が自分の名を呼ぼうとした時の“ふ”という一文字。
あれは、ファルコン、の頭文字ではない。
藤丸、という名を呼ぼうとして、せめて情報を明かす事がないようにと、
あの極限の状況下で押し留めたのだ。

ひとしきり強制排便が終わった後も、なお響への肛虐は続いていた。
響の腹部は依然陰鬱な唸りを上げており、下剤の効力が残っている事を示す。
まだ、より一層酷い事になるのは明らかだった。
そのさ中で、響は項垂れたまま言葉を紡ぐ。

『ね、ファル……コン………………。
 私のことは……忘れて。私、もう、貴方の恋人で……いられない。
 私を捨てて…………どうか、先へ進んで…………。
 …………おねがい……………… 』

俯いた響の頬を、光る筋が流れた。
薄い唇が微かな笑みを湛えている。全てを諦めた自嘲の笑み。
嫌な予感を藤丸が覚えた、直後。
その唇を血が流れる。

「…………ひび、き…………?」
藤丸は呆然と呟いた。
止まった世界が、理解と共に緩慢に動き出し、やがて映像の中でも狂乱が起きる。
『お、おい、コイツ……!』
『しまった、舌を噛み切りやがった!!』
男達が狼狽した声を上げた。

最後の映像がそこで終わり、暗い画面が藤丸を現実に引き戻す。
藤丸は呆然としていた。
まるで趣味の悪い映画を見ていたようだ。
しかし、あれは現実なのだ。
動画に添えられた短い文が目に入る。

『いつかは生きて再会できる可能性もあったというのに、彼女は死を選んだ。
 あれは我々の想定を外れたものだった。
 その彼女の気高さによって、我々の陵辱劇もこれにて終了だ』

藤丸はその一文を眺め、ただ呆然と時を過ごす。
思考が停止しているのではない。逃避しているわけでもない。
ただ、自分の人生に降りかかった最大の悲しみを、じっくりと舐め溶かすように味わっているのだ。
心が痛む。一つの爪が剥ぎ取られたかのように。

一時間が経ち、二時間が過ぎた頃、藤丸の頬にようやく涙が伝い落ちた。


309:filthy monday   13/13
11/07/10 19:09:42.73 eUi3q2Vd



「藤丸、爆薬のセットが完了したわ。これで準備は万全よ」
黒髪の女性が無線を通じて報告する。
それを受け、ノートパソコンを覗き込む青年が頷いた。
「よくやったぞ……“響”」
同時に、他の仲間へも指令を飛ばして作戦の決行をかける。

テロリストを駆逐するためのテロリスト。
いつか志した目的の為に、藤丸、いや、ファルコンは闇に身を委ねる。
かつての恋人のクローンと共に。

すでに私は捨て去った。
藤丸は今になって、響が死を選んだ理由が僅かに理解できるようになっていた。
響はあくまでも、藤丸の中での“水沢響”でいたかったのだろう。
個を持たない女性であったがゆえに、藤丸に評価される自分を誇り、それを守るために死んだ。
その愛を見せられて、藤丸に出来ることは一つ。
“響が思い描く藤丸”を演じきることだ。
手段は問わない。慈悲すらかけない。ただ目的の為に、ただファルコンとして存在してゆく。

「響。障害はすべて排除しろ」
「……誰であろうと?」

「 誰であろうと、……だ。 」



                       END



310:名無しさん@ピンキー
11/07/11 07:37:37.65 7ZmeW0S2
すげーよ!

投下乙です

311:名無しさん@ピンキー
11/07/12 00:52:15.94 1YKpbvRv
これは、何かの二次なの?

312:名無しさん@ピンキー
11/07/12 00:58:49.80 4FZYm7j2
>>296読めば、たとえ元ネタ作品は知らなくても、何かの二次創作だってことぐらいわかるだろ……

313:名無しさん@ピンキー
11/07/12 01:35:42.49 W3PAf9Nv
>>311-312

前にもこんな事なかったっけ?

314:名無しさん@ピンキー
11/07/12 09:54:50.09 gUTJ3IaE
filthy
卑猥な

315:名無しさん@ピンキー
11/07/12 14:14:30.36 gUTJ3IaE
URLリンク(video.fc2.com)
玉こんにゃく

316:名無しさん@ピンキー
11/07/12 16:14:57.06 u3ASLsRc
>>309
遅くなったがGJ!!


保管庫復活しないかなぁ…

317:名無しさん@ピンキー
11/07/12 16:15:47.38 u3ASLsRc
あ、復活っていうか、更新再開ってことで。

318:名無しさん@ピンキー
11/07/20 03:27:26.10 wNEdimjz
filthyってコピペかなんか?
ものすごいデジャブ感がある

319:名無しさん@ピンキー
11/07/20 20:00:01.20 z0OPOOgM
18イニング連続無得点

320:名無しさん@ピンキー
11/07/27 15:19:34.83 1KQoLTA7
Kissより…続き見たいです

321:名無しさん@ピンキー
11/08/01 23:57:13.42 Y73gV3XY
>>320
おいおい・・・ それ、一体何年前に投下された作品だと思ってるんだ?

322:名無しさん@ピンキー
11/08/03 12:38:17.19 rg/CW4xR
急に続き読みたくなった
どこかにない?

323:W
11/08/08 21:01:19.64 i6pmgcFi
保管庫より少しだけなら
マイナーギャルゲー総合ってとこにあると思う

2chエロパロ板SS保管庫
ゲーム
dat落ちスレッドの部屋その3あたり


324:名無しさん@ピンキー
11/08/11 02:15:58.78 grsn5vOE
ありがとうございます
さっそく行ってきます


325:名無しさん@ピンキー
11/08/18 14:42:07.72 MZX2b0ic
URLリンク(w.livedoor.jp)

326:名無しさん@ピンキー
11/08/20 16:19:01.34 C7eu2nSU
>>323
ありがとうございます
マイナーギャルゲー総合の続きありますか?

327:名無しさん@ピンキー
11/08/24 03:40:52.74 T03ag+pn
一応ベース作ってきた。
URLリンク(www14.atwiki.jp)

あと、一応聞いておくが「この作品は載せないでくれ!」とかいる人はレスよろ。
それと俺も忙しいから編集が遅くなるかもしれん。協力してくれる人もいたら嬉しいかなww

328:名無しさん@ピンキー
11/08/24 03:42:23.07 T03ag+pn
ついでにage

329:名無しさん@ピンキー
11/08/24 05:08:50.78 T03ag+pn
1スレ目編集完了。もう寝る・・・。
25日から仕事なので土日以外は編集出来ないと思ってくれ。自分勝手ですまない

それと「ラストデイズ1日目」に文字数制限が入った。どこで分割していいかアドバイス頼む。


330: ◆vJEPoEPHsA
11/08/24 19:09:26.91 MMBhWqBD
ろぐうp
passは両方kichiku
URLリンク(ll.la)
フォルダの文字列はスレッド
URLリンク(pele.bbspink.com)ここの部分の数字/l50
テキストの最初6文字は投稿されたナンバー
123456だったら123~456にかけて投稿されたとか
「」の中身は基本名前欄とか人物名
datはおまけ

331:名無しさん@ピンキー
11/08/24 21:53:14.08 T03ag+pn
>>330
エラーが起こって4割ぐらい真っ白になったが、パス入力したら全部見れたw
後は過去ログでも見て調整していく。

支援thx

332:382の弟子 ◆2.k/FgH2bg
11/08/25 00:16:36.21 zzO4N+SQ
お久しぶりです。保管庫についてのご相談なのですが、
8スレ目で書いた僕のSSを載せないでいただけますでしょうか?
あれは確実に失敗作ですのでwwどうかよろしくお願いします。

333:名無しさん@ピンキー
11/08/25 00:27:02.43 sCgX51qO
>>332
おk。8までにまとまるのはまだ先だと思うけどww

今日は2スレ目までまとめていく。それが終わったらあとは土日に持越しでw

334:名無しさん@ピンキー
11/08/25 00:35:42.77 pJ71qfXp
まとめさんお疲れ様です

335:名無しさん@ピンキー
11/08/25 01:19:00.97 sCgX51qO
以外に早く終わったw
URLリンク(www14.atwiki.jp)

とりあえず今日はここまで。1スレ目まとめた後寝れなくて、起きたら頭痛が酷かったww

制限保留中→CLANNAD:加筆修正 ◆inEm7wtNVQ氏

336:名無しさん@ピンキー
11/08/28 23:28:20.34 AKkIfNTi
一作投下。
この物語はフィクションであり、実在の人物・団体・国家には一切関係ありません

337:痴観男   1/11
11/08/28 23:29:02.98 AKkIfNTi

どうやら俺は、幾重もの罠に嵌められたらしい。

すべての始まりは、朝の通勤電車内で起こった事件だ。
いつものよう嫁に『行って来ます』を言い、資料の詰まった鞄を手に満員電車に滑り込んだ。
電車の混雑ぶりも、茹だるような熱気も、すべていつも通りだった。
目の前で制服姿の女子高生が窮屈そうにしていたが、それだって珍しい事じゃない。
けれども電車が2つ目の駅に着いた時、その日常は一変した。

「痴漢!!!」
目の前に立っていた女子高生が、突然俺の手首を掴んで叫ぶ。
俺は手首にじわりとした痛みを感じたまま、ただ呆気に取られてた。
俺はただ、大きな鞄を両手に持って電車に揺られていただけだ。
痴漢などしているわけがない。
「誰か、誰か助けてください!!この人が、私のあそこ触ってくるんですっ!!!」
女子高生はなおも表情を歪めて叫ぶ。その瞬間、周囲の俺へ向ける視線が変わった。
「この野郎!」
ガタイのいい数人が俺を取り押さえる。そしてそのまま、俺は駅員室へと連れこまれた。
「違う、誤解だ!俺は何もしてない!!」
俺は当然無罪を訴えたが、咽び泣く女子高生を前に、信用される事はない。

その後は『任意同行』での事情聴取との事だったが、断じて任意などではなかった。
警察官の1人が終始しっかりと俺の腕を掴んでいたからだ。
その後の刑事の取り調べも、事の是非を聞くのではなく、何故やったのか、その理由だけを尋ねてきた。
無罪にする気などないのだ。

一方、自称被害者だという女子高生は、いつも通りに学校へ通い、その帰りに俺の元に立ち寄った。
そして涙ながらに刑事にあらぬ嘘を吐いた後、立ち去り際に俺へ薄笑いを向ける。
その手元には、親指と人差し指で作った円マークが見えた。
はじめから慰謝料狙いでの演技だったのだ。
それを理解した途端、俺の中で何かがキレた。
もう何日にも渡って拘束され、会社を勝手に休まされ、寝かせてすら貰えていない。
嫁にさえ連絡できていない。
その精神的ストレスが積もり積もった上での女子高生の態度に、腸が煮えくり返った。
だがそれが、決定的なダメ押しとなる。
女子高生に襲い掛かる途中で取り押さえられた俺は、そこで完全に容疑者から『犯人』へ切り替わった。
痴漢行為も、同じく女子高生への歪んだ欲情から行ったのだろうと。


338:痴観男   2/11
11/08/28 23:29:21.98 AKkIfNTi

『犯人』になった後、俺にも弁護士がついた。
しかしその斉藤という弁護士もまた、俺の無罪を信じてはいないようだった。
勝ち目なしと思っているのか、無罪を主張するのではなく、罪を軽くする方法ばかり提案する。
当然、断固として無罪を主張する俺とは相容れない。
俺の絶望は一層深まった。頭を掻き毟るたびに抜け毛が落ちていった。
もし愛する嫁、絢子という存在がなければ、恐らく自殺していただろうと思う。

「……私は、アッちゃんを信じてるよ。アッちゃんが痴漢なんてするわけないって。
 待ってて、何とかして保釈金用意して、ここから出してあげるから。
 アッちゃんの好きな、パパイヤ入りの生姜焼き作るから、一生懸命作るから。
 …………早く、一緒に食べよ……。」

絢子は、ガラス戸の向こうで涙ながらにそう訴えてきた。
同じ涙でも、あの女子高生が流すものとは悲壮感がまるで違う。
絢子自身もやつれて見えた。
小学校の頃から常に長く伸ばしていた黒髪が、今は首後ろまでで短く切り揃えられている。
見慣れない髪型だが、絢子なりに明るく気分を変えようとした結果なのだろう。

「……無理するな。保釈金ったって、そう簡単に用意できる額じゃないだろ。
 痴漢の強制猥褻以外にも難癖つけられてる。弁護士費用と合わせて、350万だ」

俺は無理矢理表情を緩めながら答える。
事実、簡単に作れる金額じゃない。俺たちは結婚2年目、つい最近新居に越したばかりだ。
引越し費用に、家のローン、保険料……。
俺の稼ぎでは貯金どころか、毎月の光熱費を先延ばしにして何とか凌いでいる状態だった。
絢子もパートで支えたいと言ってくれるが、断ってきた。
俺の信条として、やはり母親は専業主婦で、子育てに専念してほしいからだ。
つまり、俺達には金がない。実家を頼ろうにも額が大きすぎる。
だから俺には、このまま拘留され続ける道しかなかった。


339:痴観男   3/11
11/08/28 23:30:08.02 AKkIfNTi

面会を終えた後も、俺は暗い留置場で絢子の事ばかりを考えていた。

初めて絢子に会ったのは小学校の時だ。
当時の絢子はクラスの女ボスという感じて、休み時間のたびに行うドッジボールでは、
ボールを持ったまま先陣を切って教室を飛び出すようなタイプだった。
けれども肌色は白めで、きりっとした瞳とポニーテールは何とも言えない色気があり、
またカラカラと笑っている印象しかないほどに笑みを絶やさない娘だった。
当然人気者で、いつも人に囲まれており、中学に入る頃には俺とは完全に違う世界に行ってしまっていた。

再会は偶然で、上京した先の大学でのことだ。
絢子は人懐こい雰囲気をそのままに、見違えるほど綺麗に成長していた。
「ね、きみアッちゃんでしょ?」
キャンパスで会うなり懐かしいあだ名で呼ばれ、ひどく驚いたのを覚えている。
久しぶりなのもあるが、あれだけ人気者だった絢子が、地味な俺を覚えている事が意外だった。

活動的なわりに雪のように白い肌、きりっとした瞳、艶の流れる長い黒髪。
かつて魅力的に思えたパーツは、今も変わらない輝きを放っている。
子供らしかった身体つきも、女子大生らしく、南国の果実を思わせる乳房やすらっとした脚に成長した。
隣の席に彼女が座った時には、ついその胸や太腿に視線を吸い寄せられたものだ。
また語学にも堪能になっており、特に中国語は現地留学を経て、ネイティブの教授と同等に議論するほどになっていた。

美人なうえ愛嬌がある絢子は、当然かなりの男に言い寄られていたようだ。
なぜ俺とくっついてくれたのかが不思議なくらいに。
小学校時代から一緒に遊んでいた同郷の友人だからか、あるいは周りの男ほどガツガツしていなかったからか。
ともかく絢子は、気がつけば俺と一緒にいることが多くなり、そして長い交際の末、2年前に指輪を交わした。
今ではかつてのやんちゃ振りが嘘のように、淑やかな“良い奥さん”をしている。

その絢子を、こんな形で不幸に巻き込んでしまったことが口惜しい。
数ヶ月、いや或いはこれから数年、痴漢で服役している夫を待たなければならないというのか。
それぐらいなら、いっそ別れよう。そしてまだまだ先のある絢子を自由にしよう。
俺は留置場でそう考え始めていた。
しかしそれが2か月ほど続いたある日、突如俺は釈放を赦された。
『保釈金が支払われた』のだという。ありえない。そんなすぐに用意できるはずがない。
そう思いながら留置場を出た俺を待っていたのは、愛する絢子の姿ではなく、見覚えのない男だった。


340:痴観男   4/11
11/08/28 23:30:34.50 AKkIfNTi

「斉藤の代理で来た、金岡だ。まずは出所、おめでとう」
男はそう切り出す。口調もぞんざいだがそれ以上に、細目から覗く挑むような視線は、
こちらを侮っているか敵意があるかのどちらかだろうと思えた。
「その出所が理解できないんだが、350万って金はどこから出たんだ?」
俺が同じく敵意を込めて尋ねると、金岡が目を細める。
俺はその仕草に、妙な悪寒を覚えた。

「あんたには美しい奥さんがいるだろう?彼女が健気にも工面したんだ。
 詳しく知りたいなら、場所を変えよう」
金岡はそう告げ、正面に止まっている車を示した。
およそ俺には馴染みのないような高級車だ、まるでヤクザが乗るような。
嫌な予感が強まる。まさか、……まさか。
薄っすらと見える悪夢に怯えながらも、真実に近づくためには乗るしかなかった。



車は都市部を抜け、やや寂しさの漂うビルの前で止まった。
見た目はごく普通のオフィスだ。しかし今の時代、ヤクザの事務所が解りやすい筈もない。
鉄の扉を開けると、やや胡散臭い革張りのソファが視界に飛び込んでくる。
壁の絵や壷、そしてカーペットも、無駄に華美でビジネスには相応しくない。
「遠慮なく掛けてくれ」
金岡が椅子に腰掛けながら、テレビの正面にあたるソファを指し示す。
やけによく沈む椅子はすわり心地が悪かった。
見渡しても部屋内に俺達以外の人間は見当たらないが、閉ざされたドアの向こうは解らない。
言い知れぬ不安が再度訪れた。
しかし、いくら不安でも、明らかにしておきたい事がある。

「……絢子は……妻は、身体を売ったのか」
俺はビールを注いでくる金岡に問うた。
350万などという大金が僅か2ヶ月程度で用意されたこと、
絢子が出所の出迎えに来ないこと、明らかに堅気のものとは思えない車……。
これらを鑑みれば、絢子が俺のために身を売ったとしか考えられない。
そして金岡は、首を縦に振ってそれをあっさりと肯定した。

「彼女も方々駆け回ってはいたそうだが、今の日本で何百万という金は中々借りられない。
 だから彼女は、焦るあまり闇金業者に相談を持ちかけたようだ。
 あんなに美人で清楚そうな女が、絶対にしてはならない真似だな。
 そして結局、すぐに大金が要るって弱みに付け込まれ、裏ビデオの世界に引っ張られた」

金岡はそこで言葉を切り、ガラステーブルに積まれたDVDの中から一つを拾い上げる。
そして私に静かな視線を向けた。
その意図を察した俺は、生唾を呑み、表情を強張らせて頷く。

冷や汗が背筋を流れた。


341:痴観男   5/11
11/08/28 23:31:11.04 AKkIfNTi




映像は薄暗い室内を映し出した。
コンクリートの壁と、シーツの掛かった白いベッド、そしてその奥に中華風の屏風が見える。
生活観の欠如したその空間は、裏ビデオの撮影現場に違いなかった。

室内には、ベッドやパイプ椅子に腰掛けた数人の男が映っている。
何かを待つように煙草をふかしている所からして、AV男優か。
いずれも浅黒く日焼けし、筋肉質な身体つきをしている。
刺青を彫り込んだ男もおり、さながら武闘派の暴力団員といった様子だ。
彼らは何かを語り合っているが、その意味が解らない。
よく見ればアジア系の顔立ちではあるものの、どこか日本人とは違って見える。

「何を話しているのか、解るか?」
金岡が映像内の会話を差して言った。俺は正直に首を振る。
すると金岡は可笑しそうに笑った。
「なら、存分に想像力を働かせてみることだな。
 日本人が海の向こうの連中に輪姦されるビデオは、国内のみならず大陸側でもウケがいいんだ」
金岡の言葉は冷ややかだった。俺はその一言に、突き刺されるような痛みを覚える。
その現実を受け入れたくない、と頭が訴える。
しかしそれに追い討ちをかけるかの如く、映像内に1人の女性が現れた。

絢子だ。
面会に訪れた時と同じく、首筋までに切り揃えた艶やかな髪の絢子がいる。
まさか、髪を切ったのはこの撮影の為だったのか。
心境の変化などではなく、いやらしい撮影の為に強制されて。
「……お前らが髪を切らせたのか?」
俺が問うと、金岡はまたしてもあっさりと肯定する。
「ああ。長ったらしい髪というのは撮影で邪魔だからな。
 行為中に肝心な部分を隠しかねんし、精液ですぐに汚れて不衛生だ。
 短く切り揃えた方が幼さが出て、ビデオの売り上げが上がるとアドバイスしたら、
 すぐに切ってきてくれたよ」
そう口元を吊り上げる金岡は憎らしい。
だがそれよりも、俺には映像内の絢子が気がかりだった。


342:痴観男   6/11
11/08/28 23:31:50.75 AKkIfNTi

絢子はバスローブのようなものを巻いた姿だった。
それは湯上りというよりも、いかにもアダルトビデオの撮影前という印象を受ける。
男の1人が絢子に声を掛けると、絢子はかすかに躊躇いを見せながらバスローブを肌蹴た。
中から絢子の裸体が表れる。俺は思わず息を呑んだ。
拘留中を別にしても、ここ半年近く、忙しさのあまり絢子と交わる機会がなかった。
またその際も、付き合いが長くなって恥ずかしくなってきた事もあり、彼女の裸体を凝視する事はなかった。
その裸体が、今映像の中で晒されている。

崩れていない。大学時代、彼女とビーチに出かけて感動した時のスタイルを維持している。
すっきりした顔の輪郭から降りる首筋の綺麗さ、浮き出た鎖骨、胸板から零れ出るような乳房、
すっと縦に一本線の入った腹筋に弓なりの腰つき、肉感的な腿から始まる逆三角の脚線。
女神の絵として裸婦画に残したいほどだ。
しかしその芸術的な裸体は、夫の俺ではなく、映像内の男に向けて晒されている。

絢子は素肌を晒すままにしながらも、秘部に当たる部分に前貼りをつけていた。
俺がそこを凝視していると、金岡が補足する。
「彼女はAVに出る事こそ承諾したが、秘部を使う事だけは頑として拒み続けた。
 あの紙製の前貼りは、彼女の貞操そのものだ。お前だけに捧げる……な。
 まったく羨ましい限りだよ」
その言葉に、俺は胸を撫で下ろす。そうか、そこは譲らなかったのか。
秘部を使わないとなれば、せいぜい男のモノをしゃぶるぐらいの内容になるだろう。
俺はそう考えた。しかし続く金岡の言葉は、そんな俺の予想を覆すものだった。

「まぁこちらとしては前が使えなくても、それはそれで構わないがな。
 清楚な若妻のアナルを徹底的に調教して、犯しぬいてやるのも悪くない」
金岡の言葉に、俺は凍りつく。よく意味が解らないが、ろくでもない事は伝わる。
「……アナル?」
「ああ、後ろについてるクソの孔だ。そこをほぐして、犯すんだよ。
 その様子じゃあ、アナルセックスなんてした事もないだろう?
 いかにも平凡な営みしかしそうにないタイプだ」
金岡はそう告げ、さも可笑しそうに笑う。
事実、俺は相当なショックを受けた。
尻の穴でのプレイがある事は知っていたが、汚らわしくて毛嫌いしていた。
人が普段排泄する穴でセックスするなどどうかしている。
絢子も、実際に話をした事はなかったが、そんな事に興味を示すタイプとは思えない。
だがそのおぞましい行為が、絢子に現実として圧し掛かっているのだ。
俺は吐き気を覚えた。

343:痴観男   7/11
11/08/28 23:32:10.98 AKkIfNTi

絢子は裸のまま、男達の手でベッドの上に運び込まれた。
そして男の1人が耳元で何か命じると、一瞬躊躇いの表情を見せる。
絢子には男の言葉が理解できているらしい。
絢子はしばし抗うような目をしていたが、再度強めに囁かれると、観念したように姿勢を変えた。
ベッドに腰掛けたまま大きく脚を開き、膝裏に手を掛けて引く形に。
つまりは、秘部と尻穴を前方に晒す格好だ。
男達から感嘆の声が上がった。言葉は解らないが、そうした直感的な意思は伝わってくる。
だがそのために、男達をただの木偶と思うことも難しかった。

絢子が脚をひきつけた事で、その秘部周辺がよく見えるようになる。
秘裂を覆うように貼られた前貼りが、かすかに割れ目に食い込んでいるのが見えた。
それは局所的だからこそ、水着の食い込みよりもさらにいやらしい。
その前貼りの上には手入れのされた繁みが縦長に広がっている。
そしてそれらのずっと下に、今回の主目的とされている肛門が覗いていた。
脚の付け根が造る骨ばったラインと、恥丘の膨らみに囲まれ、絢子の肛門は慎ましく窄まっている。
当然のごとく未使用なそこは、毛の一本ほどしか通りそうにない。
その窄まり具合といい、桜色の綺麗さといい、そこが毎日排泄している穴であるのか疑わしいほどだ。

映像内の男達もその孔に魅せられたのだろう。
奴らは絢子の尻や内腿に筋肉質な手を触れ、その柔な肉を揉みはじめた。
そして尻全体を揉むような動作の中、指先で押し込むように肛門を刺激し始める。
「……う……」
絢子が小さな言葉を吐く。拒絶か、動揺か。
男達の揉みしだく動きは次第に遠慮がなくなっていき、尻の形を変えるほどになっていく。
やがてタガが外れたかのように、1人がピンク色の肛門にむしゃぶりついた。
「やぁっ……!!」
絢子の声は、今度ははっきりと拒絶を示すものだった。
しかし男は構わず、絢子の尻穴を舐めまわし、唾液を塗りこめ、舌を腸内にねじ入れる。
「う、ああう、やぁっ!……あ!」
絢子は何度も嫌がりの声を漏らした。
そうして何度も何度も舐りまわされた末、やがて絢子のピンクの肛門はかすかに口を開いた状態になる。
当然、その孔の周りは男の唾液で濡れ光っていた。



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