【みなみけ】桜場コハル Part 13【今日の5の2】at EROPARO
【みなみけ】桜場コハル Part 13【今日の5の2】 - 暇つぶし2ch250:名無しさん@ピンキー
11/09/04 13:07:34.65 k1+jF8Y7
>>245
>>246
そんな感じのお願いします

251:名無しさん@ピンキー
11/09/11 21:17:20.40 qc8EYQo9
僕からも

252:名無しさん@ピンキー
11/09/12 01:44:03.10 fq/CyXBG
つまりふじかなハルナツあたりの行為中の音なり姿なりを見聞きして変な気分になるチアキマコト、と…

253:名無しさん@ピンキー
11/09/14 04:27:16.36 RfJA0eu6
それにしても
チアキは
かわいい


254:名無しさん@ピンキー
11/09/18 21:21:38.70 RIY3VB0d
今週のトウマやばすぎる
トウマはぜったい藤岡でオナニーしてる

255:名無しさん@ピンキー
11/09/20 22:37:49.08 tAsbQMVG
そんな未来でゴム描くとかやるじゃんコハル。是非ゴムであそぶ夏奈と千秋も見てみたい

256:名無しさん@ピンキー
11/09/27 23:48:31.64 LvhcgbmQ
カナ

257:名無しさん@ピンキー
11/10/04 22:02:05.09 Hd9RwvnB
藤岡とヒトミのエロ誰か書いて

258:名無しさん@ピンキー
11/10/05 19:02:42.76 Uw9Tj+Py
同じタイミングでお互いを触って
同じタイミングで同じ性感帯で感じ
同じタイミングでお互いイッて
やり終わったら「やるな!」「そっちこそ!」

エロくねぇ

259:名無しさん@ピンキー
11/10/13 20:03:11.05 hY8VBRv3
ほしゅ

260:名無しさん@ピンキー
11/10/14 17:19:42.52 uK6HPtf/
アツコちゃんが不良にやられちゃうとかいいと思います、はい

261:名無しさん@ピンキー
11/10/21 23:34:29.75 9YRR04MD
アツコはされるがままだね

262:名無しさん@ピンキー
11/10/22 02:45:10.10 nZQm1aXg
アツコちゃんは痴漢とか変態オジサンからの変態プレイも似合うと思います

263:名無しさん@ピンキー
11/10/28 08:53:34.12 p5LV6x1F
今日の5の2のパロはないんすか

264:名無しさん@ピンキー
11/10/28 09:31:52.88 2a9jw68U
小学生はさすがに・・・



・・・あれ?公式が一番(ry

265:名無しさん@ピンキー
11/11/06 19:27:11.11 GxJXP9oc
昔は5の2パロあったよ


266:名無しさん@ピンキー
11/11/06 23:38:03.92 rkRy7c++
ヒトミとリコの声がちょっとおかしくなってた

267:名無しさん@ピンキー
11/11/14 20:22:08.92 PiobtZkB
ほしゅ

268:名無しさん@ピンキー
11/11/23 23:48:47.42 RI1VJbUo
カナ可愛い

269:名無しさん@ピンキー
11/12/02 23:07:51.91 lyY5c41b
定期ほしゅ

270: 忍法帖【Lv=31,xxxPT】
11/12/05 00:45:58.67 9Y16r6lB
age

271:名無しさん@ピンキー
11/12/06 01:14:32.48 x4Q+V3KT
藤岡は童貞

272:名無しさん@ピンキー
11/12/15 21:31:23.26 hxPNyS5C
ちあきかわいい

273:名無しさん@ピンキー
11/12/19 17:57:48.62 EkxJa10l
マコ秋かわいい

274:名無しさん@ピンキー
11/12/20 05:47:00.50 IcanmZ7c
藤岡のおひざの上で可愛がられる千秋かわいい超かわいい

275:名無しさん@ピンキー
11/12/23 05:18:30.95 3DYeO+Hp
みなみけ同人まとめ
URLリンク(doujinlist.info)

276:名無しさん@ピンキー
11/12/23 10:26:18.03 jpzfKlvZ
千秋が家に帰りつくと春香とタケルの靴が玄関にあった
「春香姉様帰っていらしたのか、でタケルはなんの用でうちに来てるんだろ」
春香の部屋のほうから物音が流れてくる
千秋は何となく足音を忍ばせて部屋に近づき、そっと小さくドアを開けた
床に春香の制服とタケルの物と思われるビジネススーツが散乱していた
そして姉のベッドの上には素っ裸の男女がいた
仰向けに寝そべるタケルの顔の上に春香の尻が座り込んでいたのだ
「は、春香姉様… これは…一体…」
驚愕する千秋をよそにタケルの口と鼻が春香の生の尻や股の奥を弄っていた
…は…ふぅ…
舐め回され、べちゃべちゃ鳴る音に春香の荒くなったため息が混じる
背中側からでも大きく両脇からはみ出して覗く豊かな胸の膨らみが時折震える
やがて、二人が体を入れ替える
今度は春香が仰向けに寝そべり、タケルがその上に覆い被さった
二人の会話が聞こえる
「春香ちゃん、今日はほんとにつけなくてもいいんだね」
「ええ、今日は安全の日だから… このままで、最後まで…どうぞ」
何のことやら千秋にはさっぱり意味不明、
その次の瞬間、驚くべきことが彼女の目の中に飛び込んできた
「な?! ななな!! タケルのやけに太さが気にかかるオシッコ棒を
 は、は、春香姉様のオシッコ出るところに!」
千秋は一度目をゴシゴシと擦り、そして滅多にすることのない瞼を完全に見開いた
そして嘘や幻影でないことを改めて認識する
…な、なんだこれは… なんでこんなこと… 大体汚いじゃないか…
 オシッコするところをそんなふうに… ぎっしりとのめり込むほどくっつけたら…
 もしかして… これが以前聞いた、男と女がするおかしなことなのか……
…す、すごい… あんな太くて長いやつがずぶずぶと…
 まさか全部入っちゃうのか? 今、姉様とタケル…確かにおかしなことしてる…… 
驚く千秋の耳にまた二人の会話が聞こえる
「ふぅ… 奥まで入ったよ どう?平気かな」
「は… あぁ… 平…気…です…」
その直後、ゆっくりと二人のくっついた腰が揉み合うように蠢き始める
千秋は凝視する、そしてあることに気がつく
…あの、のめり込んでる股の部分を中心に二人の尻が可動している…
 姉様達の目的は、深々とくっつけたオシッコの出る部分同士を盛んに
 出し入れさせるところにあるんだ それにしても、グロテスクな光景だ…
 タケルと春香姉様の尻の穴が…腰の動きに合わせてふごふごと…
 それに…姉様のこれまでで聞き覚えのない種類の声が……
「あ… あ… ん… ん…」二つの腰が深くめり込む度、滲みでる姉の声
二人の行為を真後ろで見ている千秋には、あたかも剥き出しになった姉の
尻の穴から彼女の声が流れ出ているかのような錯覚を覚えていた

277:名無しさん@ピンキー
11/12/23 10:35:29.40 jpzfKlvZ
千秋が観察し始めてから時が幾分か経ち、ベッド上の二人は合体した当初より
かなり動きが活発化、春香の声も甲高さを増していた
「あ!あ!あ!あぁ!! ん!ん!ん!んん!!……」
二人は当初の整然とした体勢で抜き挿す動作から、手足を不規則に互いの体に
巻きつけて、今やベッドからずり落ちそうなほどの威勢で尻を振り立て合っていた
ぐちゃぐちゃに捩れたシーツの上で時に真横になり、時に春香が上になりしながら、
それでもぐっさりと嵌め込まれた部分だけは相も変わらず集中的に摩擦を
繰り返し続けている
「あっ!! ああぁ!!!」春香がまた大声張り上げて一層強くタケルにしがみつく
…まただ…これで三回目…春香姉様の股の奥から…白く透き通った液が…
「くぅ!… また!…いったんだね 春香ちゃん 締め付けがすご!」
タケルはワナワナぴくぴく肌を震わす春香に猛然と腰を叩きつけていた
ぱん!ぱん!ぱん!ぱん!ぱん!…ベッドの軋みをかき消すほどの肌を打ち合う音
春香の尻の肉も豊満な胸の膨らみも派手に弾み跳んでいた
「ぼくも! いかせてもらう! 春香ちゃんの! 中で!」
そう聞こえた瞬間、タケルの動作はこれまでで最も激したかと思うや
春香に強く押し入り、動きを停め、彼にしがみつく彼女を強く抱き締めた
シーツ上の固くめり込んだ男女が一緒にワナワナぴくぴく下半身を戦慄かせる
ぐりぐりと執拗に腰を押し付け、必死に何やら春香の中へ押し出してるような
タケルの動き
…まさかタケルのやつ…春香姉様の股の奥でシッコをしてやがるんじゃ…
激しかった部屋の空気が沈静化していく、ものすごいにおいと吐息の充満する中で
ようやく春香とタケルの体がぐったりと崩れ落ちるように分離する
ずるりとタケルが抜け出た瞬間、どろりと春香の異様に赤くおっ開いた股の奥から
滴れ溢れた
…な!なんだあれ! 春香姉様が白く濁った妙に濃ゆいオシッコを漏らしてる!
タケルのやつの先端にもべったりついてて、姉様から抜くとき糸を引いてた!
間違いなくタケルのやつが姉様の中で出しやがったんだ!
タケルめ! 姉様にあんな汚くて臭そうなのを!
それにしても、これはなんだ! 姉様達の一連の行為は一体全体なんなんだよ!!
千秋は二人にばれないように足音を忍ばせながらその場を後にし、
家からも飛び出した

278:名無しさん@ピンキー
11/12/23 10:42:25.07 jpzfKlvZ
とぼとぼとマンションの外をうろつく千秋、駐車場にタケルの車が停まっていた
見上げると自宅の風呂場の窓から湯気が立ち昇っていた
二人が行っていた異様な光景、今まで聞いたことのない種類の姉の声
家の外に出て始めて気づいたあの場の濃いにおい、
眼に耳に鼻にこびりついて離れず、ふと傍らでまた起きてるような錯覚を
何度も覚える
…裸になった男女が互いの泌尿器を深くくっつけて揉み合わせる
 結果、最後に白くて濃いオシッコをお漏らしする
…すごいいやらしくて… すごいグロテスクで…
 見てはいけないものを見てしまったとしか思えない…
 そもそも、あれはいとこ同士でしていいことなのか…
…春香姉様…何やら、すごい気持ちよさそうでした…
 あの濃い液は本当にオシッコだったのでしょうか…
…それにしても何時まで経っても風呂場の窓から立ち昇る湯気が
 止まらないな…………
千秋はマンション近辺から離れ、街中を一通り回って時間を潰し、
日が暮れてきたので家路へと向かう
空腹の音が夕焼け空にこぼれでる、考えてみたら昼食も摂っていない
腹は減っていても、何か食べる気になれない
マンションに戻るとタケルの車はいなくなっていた
部屋のドアを開けた途端居間から夏奈が顔を出す
「おお!千秋、遅かったじゃないか 珍しいなー こんな時間まで」
夏奈のいつもの声を聞いて、ほっとする千秋 急いで居間へと向かう
「あら千秋、おかえりなさい 遅かったじゃない、何処に行ってたのかしら」
春香の顔を見て一瞬回復しかけた食欲がいっぺんに失せる
姉の顔を見上げることすら出来ない千秋であった

おわり

279:名無しさん@ピンキー
11/12/24 00:55:12.98 5watnYnc
とりあえず、お疲れ

280:名無しさん@ピンキー
11/12/26 02:34:43.06 Czc0KYHa
クリスマスが過ぎてしまいましたがクリスマスネタができたので投下します。
藤岡×カナで非エロの恥ずかしい話です。
長くなりすぎましたのでお時間のあるときにでもお読みいただければと思います。

281:クリスマス!
11/12/26 02:37:39.94 Czc0KYHa



夏奈の戦争がはじまって、一週間あまりが過ぎた。
ここ最近の夏奈は学校から帰るなり部屋に閉じこもり、夕飯と風呂と寝るときくらいしか
出てこなかった。ようやく出てきたと思ったら髪の毛はボサボサで、指はバンソーコばかりで、
目の下には大きなクマがあった。
クマがあっても食欲は旺盛で、明らかにダルそうなのにお茶碗のごはんは山盛りだ。
大好物のからあげをごはんと一緒に猛烈な勢いでかきこんでいるが、無表情でしかも
無言だったから、尋常じゃなく不気味である。
「き、今日はちょっといいお肉使ってみたんだけど……どう?おいしい?」
と、春香。
「うん」
夏奈が即答。
「パーティーにはトウマとマコちゃんと……ほかのみんなも呼ぼうと思ってるけど、いいか?」
これは千秋。
「うん」
即答。
春香と千秋が一瞬、目を合わせる。
「……カナ。鎌倉幕府ができたのはいつだ?」
「うん」
二人して、小さくため息をついた。
ここしばらく、夏奈が部屋で一人で何かやっているのは、春香も千秋も知っている。
そして、バカが一人で何かやるときは大体がバカな動機によって始まるので、
そのオチがロクなものにならないということも、もちろん知っている。
が、ほかの家と同じで、南家にも独自の決まりがある。
ごはんを食べているときは、ケンカをしてはいけない。
ないしょにしていることがあるときは、むやみに詮索してはいけない。
そして、夏奈の部屋のドアに『アケルナ』の札がかかっているときは、絶対に開けてはならない。
恐れ知らずのバカものがこれを破ったりすれば、三日間お風呂掃除に買い物係の上、チャンネル権を
剥奪されるという過酷な罰ゲームを受けなければならない。
けれど、
「ちょっとカナ。最近どうしたの?何か悩みでもあるの?私でよければ聞くから……」
「ハルカ姉さまに心配かけるようなことするな。何かあるならさっさと言え」
疲れた顔をして、一人で抱えきれないものを抱え込んでいるように見える姉妹を心配してはいけない、
という決まりはないのだった。
前にこうなったのは一ヶ月甘いもの禁止令が出たとき以来で、そのときでさえ最低限の人間的
受け答えはしていたはずだ。そういえば、そのときも、鎌倉幕府はわからなかった気はするけれど。
「ごちそうさま」
無視したのか、そもそも二人の声など聞こえていなかったのか。
席を立とうとして、そのままばたーんと横倒しに倒れた。
「だ、大丈夫!?カナ、カナったら!」
しばらくぴくぴくしていたが、そのうちぬるりと生気の感じられない動きで体を起こし、
「うん」
どう見ても大丈夫ではないが、全身から出る異様なオーラに気圧されて、春香も千秋も何も言わなかった。
ふらふらした足取りで居間を出て行った。柱に頭をぶつけた。
夏奈がきれいに平らげたお皿を見て、春香と千秋はどんな顔をしたらいいのか、困っているようだった。

夏奈の部屋は、一時休戦までの様相をそのままにして残っていた。
あちこちマーカーが引かれた本、食べかけのスナック菓子、とっ散らかった裁縫セット、
それから、机の真ん中で所在なさげにしている、ピンク色の布切れ。
エネルギーはたっぷりとった。
さあ。この戦いにも、そろそろケリをつけよう。
机に置かれた布切れを手にとって、深呼吸する。腕まくりをする。
私ならやれる。
絶対にできる。
明後日。クリスマス当日までに、このマフラーを完成させるのだ。なんとしても。

282:クリスマス!
11/12/26 02:40:36.37 Czc0KYHa



できもしないことを言えば後悔すると、わかってはいた。
わかってはいたのだが、女の子には見栄を張らなければならないときというのがある。
たとえば、好きな男に女の子らしいところを見せたいときとかは。
来週はクリスマスだ。ケーキを食べて、チキンを食べて、サンタクロースが
大忙しな、一年で一番盛り上がるお祭りさわぎ。
もちろん夜更かしもオーケーだ。
藤岡と付き合い始めてからはじめてのクリスマスで、夏奈は一ヶ月も前から上機嫌だった。
「うひ」
夏奈は、うれしいときにヘンな笑い方をするクセがある。
放課後の帰り道の、ちょっとわき道にそれた公園。
使い込まれて茶色が濃くなっているベンチに座っているのは、もちろん夏奈と藤岡だ。
手のひらの中で湯気をあげている肉まんがおいしいのはもちろんだが、それ以上に藤岡の腕に
頭を預けていることがうれしくてたまらず、夏奈はバカっぽいニヘラ笑いを隠そうともしない。
「ふっじおか~。あーんしてくれ、あーん」
「はいはい」
藤岡はすごい、と夏奈は思っている。
あの夏奈を……『あの』南夏奈をここまで惚れさせるやつなんて、世界中探したって、
ほかにいないに違いない。よーく考えると、この地球上で、たまたま自分が藤岡に
出会ったのは、神様のめぐりあわせとしか思えない、すごいレベルの偶然だ。
だから、自分に出会ってくれた藤岡はすごいのだ。
夏奈特有の謎のリクツだが、本人がそう思うならすごいのである。
そして、そのすごい藤岡は、いつものようににこにこして、夏奈にされるがままになっている。
「なあなあ、藤岡」
「ん?なに?」
「私のこと好きか?」
以前の夏奈を知っている身からすれば、非常に気持ちが悪い。
急にはじまる夏奈の遠まわしなわがままに、藤岡はぼっと顔を赤くして、
「……言わなきゃだめ?」
「言わなきゃ許さん」
頬をぽりぽり掻いていたが、そのうち観念したように小さく言った。
「好きだよ」
こういう会話をするのをバカップルというらしいが、こんな幸せがあふれそうな気分になれるなら、
バカでもぜんぜんかまわないと、夏奈は思う。
「うひひ」
すごく上機嫌になって肉まんにかぶりついた。思ったより熱くてむせた。
藤岡があわてて缶コーヒーを飲ませてくれたが、間接キスなのに気づいてますます嬉しくなった。
手についた残りかすをぺちゃぺちゃ舐めていると、
「カナ。オレが言ったんだし、カナにも言ってほしいな」
「う」
もちろん言わなければならないところだろう。
夏奈は目を泳がせて、指をからめてもじもじして、なんだかもにょもにょ言っていたが、
「お、女の子にそんなこと言わせようなんて、サイテーだな!」
「え、ええー!?」
夏奈は声に出して『好きだ』というのがすごく苦手である。
『だって、何か損した気分になるじゃないか』と言うのだが、いったい何で損をするのかは
わからない。単純に恥ずかしいだけなのかもしれない。
なので、藤岡は夏奈に『好きだ』と言っても、言ってもらえる回数は非常に少ないのだった。かわいそうである。
しかしそんな哀れな藤岡の気持ちなど知らず、夏奈はこの場を乗り切るべく、足りない頭を全力でぶん回す。
「そ、そんなことよりだな!アレだよアレ!あの、……ま、ま、……マフラー!」
沈黙。しばらくして、ようやく藤岡が口を開き、
「……あの、マフラーがどうかしたの?」
正直、よく考えてしゃべったかといわれれば、明らかにノーである。
恥ずかしいのをごまかせればなんでもよかったが、しかしなぜマフラーなのか。

283:クリスマス!
11/12/26 02:43:34.09 Czc0KYHa
「ああ、えっとだな、……そうだ、クリスマス!クリスマスには、このカナ様お手製のマフラー、
 プレゼントしてやる!」
藤岡が目を丸くしている。当たり前の話。
まったく自慢にならないが、夏奈は家庭科もとてもとても苦手である。それは『かつてない一皿』を
食わされたことのある藤岡ならよく知っているし、春香が夕飯の手伝いに千秋を優先することからもわかる。
が、カナはバカなので、思いつきで言っただけなのにだんだんその気になってきた。
「そうだな、ピンク色のやつがいいよな。恋人が贈るやつっていったらピンクが相場だろ。
 で、真ん中にハートを入れよう。イニシャルはF&Kでいいよな?フジオカ、アンド、カナだぞ。
 うひひひ、楽しみにしとけよ、藤岡ぁ。絶対惚れ直すぞ!」
一人でエキサイトしてきたところを、藤岡がぽかんとした目で見ている。
「あー。お前、私にマフラーなんか作れっこないって思ってるだろ?」
ほっぺたをつねってやると困った顔をした。
「いてて……お、思ってないよ」
「いーや思ってる!いいか、私はやるっていったらやるんだ!」
ベンチを立つ。藤岡の前で両手をいっぱいに広げる。
くるくるとバレリーナのようなきれいなターンを描いて、
「こーんなに長いやつだぞ!二人で一枚のマフラーであったまるんだぞ!それで二人でテレビ見て、
 ケーキを食べて、一晩中楽しい話をするんだ!」
「で、でもカナってやっぱり……あんまりムリはしないほうがいいんじゃないかな」
そういって止めてくれる藤岡はやはりいい男なのだろう。が、
「私にできないことなんて、な――い!!」
夏奈は自信過剰でもあるのだ。藤岡の声など、完全に無視した。
うはははははははという笑い声と一緒に、独楽のように回り続けた。



そしてその夏奈は、いまや完膚なきまでに打ちのめされている。
だから言わんこっちゃない。できもしないことをできるなんて言えば、必ず後悔する。
改めてイヤというほど思い知らされた。裁縫を甘く見ていた。
「うえぇ……」
机につっぷして、言葉にならないうめき声をあげた。
体が思うように動かず、頭の中はいつもの何倍もボケっとして、何もする気力が起こらない。
時計に目をやる。ちょうど午前0時。クリスマスはもう明日。
が、肝心のマフラーは、まだぜんぜんできていない。がんばれば一人分になるくらいの長さはあるかも
しれないけど、それじゃ意味がない。二人で、一枚のマフラー。そういう約束をしたのは、私じゃないか。
春香に教えてもらえばよかったと後悔する。ムキになって一人で全部やろうとするからこうなる。
こんなことなら、せめて『ケーキ作ってやる』くらいにしておけばよかった。
そのケーキも、やっぱり一人では作れっこなかったけど。
そもそも、どうして私はこんなにがんばってるんだっけ?
休憩しよう。
ほんのちょっとだけ。
そう思ったら、もう悪魔の思うツボだ。
直立姿勢のままベッドに倒れこみ、その場でいもむしみたいにモジモジと動いてみる。
ふかふかのベッドの感触が気持ちいい。自分の体温が移って暖かい。
ああ……もう、あきらめようかな。
気持ちが萎えると、諦めが混じったやけっぱちな気分になる。
言うまでもなく夏奈はバカだが、ずると言い訳は大の得意だ。途中で投げ出す理由なんてすぐ出てくる。

284:クリスマス!
11/12/26 02:46:35.01 Czc0KYHa
私はがんばった。生まれてからこれまで、こんなにがんばったことはない。と思う。たぶん。
結果より、過程が大事なことだってきっとあるよね。
藤岡には頭を下げて謝って、私のケーキを少しやろう。プレゼントには、どこかの店の
マフラーを買って渡してやればいいと思う。
大丈夫。藤岡はやさしいから、また笑って許してくれる。
女の子相手に怒ったりとか、そういうことはできないやつだから。まあトウマは別だけど。
それがいい。そうしよう。
「うひひひ」
すべてを投げ出してしまうと、何もかもが楽になった気がした。
おおざっぱな寝返りを打って天井を見ると、電灯の明かりがまぶしかった。
藤岡と話がしたいと思った。この一週間、あまりしゃべっていなかった。
電話くらいはしてやればよかったかな……悪いことしちゃったかな。
そういえば最近、藤岡からの電話が、
「……あれ?」
いまさら気づいた。
藤岡からの電話がない。この一週間、一度も。
こんなことは、これまでなかった。何日か空いたら、藤岡から電話があった。
遅くまでだらだら話し込んで、春香ににらまれて、声を小さくして笑ったりしていたのに。
それだけじゃない。そういえば最近、藤岡の動きがちょっとヘンだった気がする。
チアキを足の間に座らせるとき、抱きかかえる手が前より優しくなってた。
ハルカの夕飯作るの手伝ってるとき、すごく楽しそうに話をしてた。
ほかの女の子にやさしくするのはいつものことだったし、藤岡のいいところだと思うけど、
今はそれが夏奈の心にひっかかる。
それに、一緒に帰ろうと誘っても、このごろは『ちょっと用があるんだ』と断られてもいた。
今まで気にもしていなかったが、考えてみればおかしい。
藤岡が夏奈の誘いを理由も言わずに断ったことなんて、これまで一度もなかったのに。
どうして。
疲れきっていると、いつもは考えないことを考える。
心の奥深くの、どこかに隠れているものが、幽霊のようにあらわれる。
もしかして、ひょっとしたら、そんなことないとは思うんだけど、
頭の片隅で考えて、そんなわけあるかと忘れていたことがはっきりと浮かんだ。
おい、カナ。お前、藤岡に嫌われたんじゃないか?
頭をバットで殴られたような感じがした。
よぉく考えろよ。このバカ。
ふだんは強がって、えらそうにしてばっかりいるくせに、結局お前はいつも藤岡に甘えてるだけじゃないか。
藤岡のやさしさにつけこんで、自分だけ楽しくなって舞い上がって、さんざんあっちこっち振り回したあげく、
恥ずかしげもなく『私が好きか』だって?よくそんなことが言えたもんだな。
自分は恥ずかしいからって言わないくせに、不公平にもほどがあるだろ。
おまけに、あれだけ大口たたいて約束したことをできそうもないからって、また甘えて許してもらおうなんて思ってる。
ああ、そうだな。藤岡はやさしいから、笑って許してくれるかもな。
自分のわがままばっかり押し付けて、相手の好意はあたりまえだって思うわけだ。
は。そうかそうか。お前はそんな女だったのか。
都合のいいように男を扱うイヤなヤツだよ。サイテーだな。
周りを見てみろ。お前より藤岡にお似合いの女の子がいっぱいいるじゃないか。
自慢できるものなんて何もないくせに、彼女ヅラだけ一人前か?
『用事がある』ってのも、お前を避ける口実じゃないのか?
お前みたいな女にいつまでも付き合ってくれるほどいい男が、都合よくいると思ってるのか?

怖くなった。
夏奈はこのとき、はじめて自分がバカであることを本気で呪った。
幽霊の声は、いつだって正しい。
そうだ。藤岡が私を好きでいてくれる理由なんて、なにもない。本当に、なにも。
藤岡は自分にいろんなものをくれる。特別な人と一緒にいるだけでこんなにも楽しくなれるものなんだと、
夏奈は藤岡に教わった。
それなのに、自分が藤岡にあげたものなんて、せいぜい安物のチョコくらいしかない。
藤岡に嫌われたら、どうしよう。お前なんてもう知らん、とか言われたらどうしよう。
私は大バカ野郎だ。藤岡の気持ちなんて、ぜんぜん考えてなかった。
一度走り出した悪い考えは、加速して夏奈の息の根を止めようとする。

285:クリスマス!
11/12/26 02:49:41.72 Czc0KYHa
藤岡は、もう私に会いたくないのかもしれない。
やさしいやつだから私に気を使って、一緒にいてくれてるだけなのかもしれない。
でも、それにも限界がきて、もう我慢できない、付き合いきれないなんて言われたら、私はどうするんだ?
すさまじい頭痛がして、後悔の思いで胸がつぶれそうになった。
心臓をわしづかみにされたというのは、こういう気分をいうのだ。
自分でも気づかないうちに、夏奈は泣いていた。机の上に水滴が落ちていた。
こらえきれなくなって、ベッドから跳ね起きて廊下に飛び出そうとした。
が、また頭を殴られたようなひどい痛みが起こって、足をすべらせ床に顔から落ちた。
体が動かない。指一本だって動かせない。めまいがする。目の前にあるはずのドアがひどく遠い。
いまさらいい子ぶって電話しようってのか。もう遅いかもしれないぞ。
そんなんじゃない。いい子でなんかなくたっていい。
藤岡に嫌われたくない。
嫌われてしまうくらいだったら、消えてなくなってしまったほうがいい。
最初からなかったことになってしまったほうがいい。
お互いがお互いのことを忘れてしまって、二度と出会わないようになってしまったほうがいい。
「ひ、ぐ……えぐ」
意識が沈んでいく。
そして、その夏奈の泣く声を聞く者は誰もいない。

『どうしてこんなにがんばってるのか』だって?
藤岡のことが好きだったからじゃないのかよ。



おでこにひやりとした感触がある。
手を伸ばすと、指先が濡れる。濡れタオル。
「カナ」
春香の心配そうな顔が自分をのぞきこむ。遅れて、千秋の眠そうな顔がひょこっとあらわれた。
「バカだとは思ってたけど。熱出して気を失うとは、本当のバカだな」
「こら、チアキ。……カナ、大丈夫……じゃないわよね。すごい熱だもの。
 少し前からヘンだったし、心配してたのよ」
熱。
言われてみれば、さっきから頭痛とだるさがひどかった。
気がついたら、ベッドの上に戻っていたみたいだった。しあわせな気持ちになるフカフカした感じ。
「……札、かけてあっただろ。二人とも明日から罰ゲームだからな」
悪態をつくくらいには、元気が出ていた。
「それじゃあ、新しい決まり追加ね。カナを心配したときは、部屋に入ってもいいってことで」
むう、とむくれても、春香は笑って夏奈の頭を撫でるばかりである。
悔しいが、この包容力というか、問答無用で場を丸く収める説得力には、まだ自分は勝てないと思う。
「……悪かったよ。ありがと」
「お礼ならチアキに言いなさい。眠いのに、ベッドに上げるの手伝ってくれたのよ」
「別に、心配だったわけじゃないけどな」
少しだけ顔を赤くして、千秋は微妙に目をそらすのだった。かわいいやつだ。
さっきより、少しは落ち着いて考えられるようになっている。電灯のまわりを小さな虫が飛んでいる。
怖い夢を見たときは、夏奈でも泣きたくなる。本当に泣くこともある。
さっきのことを思い出すと頭がずきずきして顔が赤くなり、ほんの少しだけの塩水がぽろっと流れた。
春香が湯気の立つマグカップをくれた。できたての甘いココアだった。
目もとを袖でごしごし乱暴に拭いて、しゃくりあげそうになる声をおさえる。
春香の優しい手が頭に乗せられた。
「言ってみなさい。家族でしょ」
誰かに聞いてもらいたかったのだと思う。
藤岡は、本当は私のことなんかとっくに好きじゃなくなってて、いつ別れようって言おうか考えてるのかもしれない。
もし私が男で、私みたいな女の子と付き合うことになったら、とっくに愛想つかしてるに決まってる。
藤岡に好きになってもらえるところなんか、私にはなにもないんだ。
そういう話をした。

286:クリスマス!
11/12/26 02:52:47.57 Czc0KYHa
ひととおり話し終わって、夏奈が二杯目のココアに口をつけはじめたころ、
「本当にお前は、救いがたいバカだな」
「な」
千秋の容赦ない罵声で沈黙は終わった。
「そうね……チアキの言うとおりかもね」
「ハルカまで!?」
神妙に頷く春香に夏奈はほとんど絶望的な気分になった。
千秋が心底呆れた顔のまま、ふわあああという大きなあくびをして座布団を立つ。
「ノロケに付き合った私もバカだったよ。もう遅いし、寝る」
ちらりと振り返る。いつも以上に眠そうなぽややんとした目をしている。
「藤岡はそんな男じゃないと思うぞ。……おやすみなさい、ハルカ姉さま」
「うん、おやすみ」
「ちょ、ちょっと待てよ!二人だけわかったようなカンジになってるんじゃないよ!
 どういうことか説明してくれよ!人がマジメに悩んでるのにー!」
「はいはい、いいからカナは寝てなさい」
半ば無理やりベッドに寝かされる。千秋のぺたぺたという足音が聞こえなくなり、
夏奈の部屋はココアの薄いにおいだけが残っている。
「……ハルカ、」
ちゃんと説明してくれ、と言おうとするのを遮って、夏奈の頭に手を添えたまま春香が言う。
「カナは、藤岡くんの嫌いなところってある?」
「は?」
いきなり何を言うんだろう。というか、そんなことは考えたことがなかった。
毛布の下で指折り数えて、
「……嫌いっていうんじゃないけどさ。部活に行くって言って私をほったらかしにするところとか、
 私がいるのにチアキを足の間に座らせたりとか、……あ、そういえばあいつ、この間ふたりで
 部屋にいるとき、いきなり寝ちゃったんだよ。部活で疲れてたのに押しかけた私も悪かったけどさ。
 彼女といるときくらい、」
「それで藤岡くんのこと、本当に嫌いになっちゃいそうだって思ったことは、ある?」
「ない」
即答だった。答えに迷ったりなんかしなかった。
何を当たり前のことを言ってるんだ?と思って春香を見ると、少し呆れたような、でもどこか
楽しそうな笑いを浮かべていた。
「藤岡くんも、たぶん同じだと思うわよ」
それしか言わなかった。
そしてもちろん、夏奈はバカなので、その意味を理解して顔を赤くするといったこともなかった。
「…………どういうこと?」
「だーめ。もうヒントはあげません」
意地悪そうに笑う春香を見ていると、頭に『?』がいくつも浮かぶ。
ぽん、と夏奈のおでこに手を置く。やさしい撫で方は、昔から変わらない。
「でも、そうね。藤岡くんのこと、もう少し信じてあげなさい。大丈夫よ。
 カナが思っているようなことにはならない。私が保証する。……私より先に彼氏つくるなんて、
 ちょっと悔しいけど」
ほっぺたをつねられた。
「いひゃひゃひゃひゃひゃひゃ」
「この、この」
じゃれあいにしては力が入っている気がする。痛い。けっこう痛い。
ひとしきり痛がるとようやく離してくれたが、ほっぺたがひりひりした。
「……まったく、ひっどいやつだな、ハルカは」
「あら、愛情表現よ」
臆面もなくにこにこしている。やっぱり、まだまだこの姉には勝てそうもない。
でも、春香に撫でてもらっていると、不思議といやな気持ちが消え去っていくのだった。
小さいときから、泣いているときはいつも春香に撫でてもらっていた気がする。
春香が大丈夫だと言って、大丈夫じゃなかったことはない。だから今度も、きっと大丈夫。
根拠なんてなにもないけど、そう思えるのだ。
「ありがとな……しんどいけど、藤岡に謝るよ。マフラーのことも、今までのことも」
「うん」

287:クリスマス!
11/12/26 02:55:45.75 Czc0KYHa
そうだな。そうだよな。
約束が守れなかったら、きちんと謝らなければならない。うちの決まりに、ちゃんとある。
藤岡、ごめんな。
私はまだぜんぜんいい彼女じゃないけど、もっとがんばって、お前が自慢できるような女の子になるよ。
春香の手がおでこのあたりを撫でている。ぽかぽかして安心する。
体じゅうから力が抜けてしまうと、またねむたくなってきた。
「……ハルカ。私、藤岡のこと好きなんだ」
とろとろしてきた意識の中でぽつりと言う。
「うん。知ってる」
「藤岡も私のこと、まだ好きでいてくれてるかな」
春香はそれにはこたえず、子供をあやすように夏奈のおでこを撫で続けていた。
藤岡が好きだ。
やさしいところが好き。笑った顔が好き。手をつないだとき自分が歩くのにあわせてくれるのが好き。
肩に頭を預けたときやさしく撫でてくれるのが好き。彼女がいるのにほかの女の子と仲良くするのも、
みんなにやさしいってことだから好き。
どうしようもないくらい、どうしようもなく好きだ。
クリスマスには、いっぱい好きだって伝えよう。今まで言えなかった分、まとめて言ってやろう。
でも、それだけじゃ足りない気もする。
藤岡にはいろいろなものをいっぱいもらったから、お返しがしたい。
嫌われたくないとか、そういうのじゃなくて……単純に、お礼がしたかった。
何か藤岡にあげられるものはないだろうか。
クリスマスらしくて、藤岡がよろこんでくれる、すてきなプレゼント。
ふわふわした頭で、考えて考えて―気がついたころには、夏奈はまたすやすやと眠ってしまっていた。
夢の中で、藤岡が笑っていた気がした。

288:クリスマス!
11/12/26 02:58:41.10 Czc0KYHa



「ごめん!!」
ぱん!と両手を合わせて頭を下げた。
クリスマス当日、午後三時。南家のいつもの居間は、クリスマスツリーにモールにたくさんの
お菓子が勢ぞろいして、大騒ぎの準備がもうできている。
が、風邪がなおりきっていない夏奈の格好は猫柄のどてらである。口にマスクをして、冷えピタを貼っている。
顔をあげた目の前に、藤岡が座っていた。
夏奈の顔と、手にあるあの布切れを交互に見て、ぽかんとした顔をしている。
さんざんどう言おうか考えて、結局真正面から謝ることにしたのだ。
あんな悪い考えはもうなくなっていたけれど、それでも藤岡に申し訳なくて、それをはっきり伝えるには、
こういう方法しか思いつかなかった。
「カナ」
覚悟していた。形だけの、苦笑した『ありがとう』を言われたら、たぶんすごく辛い。
でもそれはしょうがないことだと思う。ぜんぶ、私が悪いんだから。
もう一度『ごめん』を言おうと思い、深呼吸して、口を開いて、
「ありがとう!!」
体にすごい力がぶつかるのを感じた。
夏奈は抱きしめられていた。あんまりいきなりだったから、すごくびっくりした。
一瞬で目の前と頭がぐるぐるして、何がなんだかわからない。ぎゅうぎゅうという抱きしめる力は、
いつもしてくれてるより、ずっと強かった。
「ふ、ふじおか、いたいんだけど……」
あ、と言って体を離した。少しだけ名残惜しい気もした。
「ご、ごめん」
藤岡はこぼれる微笑みを隠そうともせず、胸に布切れを押し付けていた。
思っていたのとまるで違う反応を返されて、わけがわからなくなった。
「でも、本当にありがとう。すっごくうれしい。……あはは、ごめ、笑うの止められない」
「な……なんじゃそりゃ――!!」
思わず立ち上がっていた。
「違うだろ!それ何か違うだろ!こんなものもらったら、普通はもっと微妙そうな顔するだろ!!
 なんでそんなに簡単にうれしくなっちゃうんだよ!!」
藤岡が驚いた顔をしている。ムリもない。どうしてこんな大声を出しているのか、自分でもわからない。
「わ、私、すごく怖かった。お前に、きらわれちゃったら、どうしようって……わっ、たしっ、バカだし、
 わがままっ、ばっかりだし、ふじおかに、きらわれ、……」
緊張の糸が切れた。
安心したのと、わけのわからない怒りが湧き起こり、膝をついて、とうとう泣き出してしまった。
しゃくりあげる夏奈を呆然と見ていた藤岡は、
「嫌うわけないだろ」
頭に手を載せてくれた。優しい声だった。
ハンカチくらいのその布切れを胸元に押し込んで、得意げに胸を張った。
「ね。ちゃんとしたマフラーだよ。カナがそう言うんだから、間違いないよ」
ピンク色で、端っこにでっかいハートマークで、その中にF&Kのイニシャルが縫ってある、
そんなマフラー、には見えない布切れ。
「カナが作ってくれたのに、うれしくないわけないじゃない。その……好きな子がくれたんだから」
「そんなの……藤岡は私にいっぱいくれるのに、私だけそんなのじゃ」
「え?」
ぽかんと、本当にわからないという顔をした。
「オレ、カナに何かあげたっけ?」
今度は夏奈がわからない。藤岡は、すてきな気持ちをたくさんくれるのに。
何を言ってるんだろうと思い、目元をごしごししながら、
「私……藤岡と一緒にいると楽しいし、うれしいぞ」
「……そういうことか。そんなの、オレだって一緒だよ」
顔をあげると、藤岡は照れているようだった。

289:クリスマス!
11/12/26 03:01:45.49 Czc0KYHa
「カナと話すのは楽しい。笑ってくれるとうれしい。たまに元気すぎて心配したりとか、
 ほかの男子と仲良くしててつらかったりはあるけど……あはは、男がやきもちってかっこ悪いよね。
 でも、一緒にいるだけで、オレはすごく幸せだよ。あ、あとこれ、クリスマスのプレゼントなんだけど」
ごまかすように頭を掻きながら紙袋から手袋……のようなものを取り出した。
「カナにいいとこ見せたくてがんばったんだけど、ダメだった」
藤岡らしいさわやかなブルーの、指の長さがばらばらで、あちこちほつれている手袋だった。
「遅くまでやってもこれくらいしか作れなかった。びっくりさせようと思って、早く帰ってたんだけど……
 ちゃんとしたの作れなくて、ごめん」

遅すぎるくらいだった。
夏奈は、やっと理解した。
春香の言ったことの意味と、藤岡がこんな自分を好きだといってくれる理由。
夏奈は意地悪で、約束を守らなくて、ずるばっかりする。千秋のほうがよっぽどいい子だ。
でもこいつは、そんないい子じゃなくても、いいところも悪いところも、ぜんぶひっくるめて、
まるごと抱きとめてくれる。
自分勝手でわがままばっかりなところもある、そんな南夏奈のぜんぶ。
藤岡の嫌いなところを見つけても、本当に嫌いにならないのと同じように。
夏奈はバカだったから、そのときになって、本当にようやくわかったのだ。
藤岡は、夏奈と同じことを考えていたんだと。
夏奈も藤岡も、ずっと同じ気持ちだったんだと。
「……それ、つけてみていいか」
「もちろん。こんなのでよければ」
おそるおそる手袋を手にとって、そっと手を入れてみる。
親指と小指が短すぎて、ぴったりはまらなかった。
あったかかった。
「うひ」
涙をこぼしながら笑うので、顔がくしゃくしゃだった。
私も、藤岡を抱きとめてやれる女の子になりたい。
一緒にいるときはずっと笑っていられる、そういう女の子になりたい。
「ありがとな。私もうれしい」
今度は夏奈から、そっと藤岡の体を抱きしめた。
驚いて、びくっとしていた。いつもしてくれるのに、されるのには慣れてないみたいだった。
「好きだ」
ぽかぽかしている藤岡の体が、また小さく震えた。
「大好き。世界でいちばん好きだ」
「ちょ、カナ……いきなり言われると照れるんだけど……」
「うひひひ。今まで言ってやらなかったぶん、ぜんぶ言ってやるぞ。好き好きー」
腕の中に顔をうずめる。サッカー部らしいたくましい胸板に頬をこすりつける。
そのまま、二人とも動かなかった。話さなかった時間を埋めるように、ずっとくっついて、じっとしていた。

290:クリスマス!
11/12/26 03:04:47.21 Czc0KYHa

しばらく時間が経った。
さて。
勢いでここまでやってしまったので、夏奈はいまさら恥ずかしくなってきた。
胸に頬を押し付けたままちらりと藤岡の顔を見ると、落ち着いたのか赤い顔で夏奈の頭を撫でてくれている。
むっとした。私がこんな恥ずかしい思いをしてるのに、お前だけそんなに余裕なんてずるくないか?
頭の中で閃いた。藤岡がびっくりする、クリスマスらしいプレゼント。
やるのか?やっちゃうのか?一瞬迷う。
今やらずにいつやるんだ。お前は、やるといったらやるんだろ。
そうだ。それが私らしさってやつだろう。腹が決まった。やってやるとも。
深呼吸する。吸いすぎてむせそうになる。おなかの中にパワーをためて、
「藤岡!」
ぱん、と音がする勢いで右手を藤岡の両目に押し付けた。マスクをずり下げて深呼吸した。
「え!?な、何!?」
「いいか、ぜったい、ぜったい目ぇ開けるなよ!ぜったいだぞ!」
「これじゃ開けられないけど……」
もっともなことを言われるが、ええい関係ない、左手でその頭をがっちりホールドし、
ぐきりと音がしそうな勢いでこっちを向かせた。
「ちょ、ちょっとカナ、なにして」

唇を押し付けた。
藤岡の動きが止まった。
藤岡の唇は少し硬くて、ミントのにおいがした。
どれくらい時間がたったのかよくわからない。ゆっくり顔を離して、左手を下げ、最後に
右手をどけた。藤岡の顔は、トマトみたいに真っ赤になっていた。
「あの」
「あ――!!言うな言うな!!私だって恥ずかしいんだから!!」
キスのあと一番困るのは、終わってすぐのこの時間だと夏奈は思う。
こっちはリンゴみたいに赤くなった顔を藤岡に向け指を突きつけ、
「ぷ、ぷ、プレゼント!!マフラーできなかったから特別!!それからいっぱい迷惑かけた
 からそのお返し!!」
特別なときしかしないという約束だった。
キスなんて告白したとき以来だったから、ものすごく恥ずかしい。
ダメージは藤岡より深刻で、まともに顔を見られそうもない。このまま布団に包まって、
出てきたくないような気分。
沈黙。
どうしよう、なんて言おうと思って、適当なことを口にしようと、
「カナ、あの……キス、もう一回いいかな」
意外な追撃だった。
ふぇ、と間抜けな声が出た。次いで、ぼんっという勢いで顔が真っ赤になった。
あんなに恥ずかしかったのに、もう一回?え?
「あ、あの!!今の、カナの顔ちゃんと見られなかったから。こういうのって
 ちゃんと心の準備してから、きっちりやりたいし……だ、だめかな」
藤岡からこんなことを言ってきたのは初めてだった。
「よ」
いつも自分だけわがまま言ってるからか。それもある。
でも、自分はさっき決めたばっかりだ。藤岡のぜんぶを、まるごと受け止めてやるのだ。
頭の中でめちゃめちゃに走りまわる恥ずかしさを無理やりぜんぶ放り投げて、
「よぉーしいい度胸だぁーっ!!」
気合一発。藤岡の頭を両手でがっちりつかんで、今度は真正面から藤岡の顔を見た。
きれいな瞳に自分が映っている。自分だけが映っている。
藤岡のてのひらが、夏奈の頬を撫でた。
「いちおう言っておくけど……風邪がうつるぞ」
「カナの風邪ならいいよ」
よく言うよ。お前もバカだなあ。
「好きだ」
小さくつぶやき、二人の影が再びひとつに、

291:クリスマス!
11/12/26 03:07:47.15 Czc0KYHa
「こんにちはー!!クリスマスだー!!イェイイェイ!!めでたいめでた」
ばーんというすさまじい勢いでドアを開けて、内田が硬直した。
「内田、あんまりうるさいとハルカが……お、おう」
冬馬が後ずさる。千秋が買い物袋を下げたまま感心した声をあげ、マコちゃん(というかマコト)が
やたらおおげさなポーズでのけぞる。吉野は相変わらず、何を考えているのかわからないにこにこ顔だ。
視線の集まる先で、夏奈と藤岡は顔を赤くしたまま完全に固まり、ともすれば唇が触れそうな
距離のまま身動きひとつしない。
「オウオウ、アツイアツイ。冬なのにアッツイねえ、若者たちよ。ささ、続きをどうぞ」
「マキ……よくないよ、そういうの」
アツコが突っ込みを入れてもマキはへらへら笑ってばかりいる。先輩の余裕というヤツだ。
「ああああああの!!昼間っからそういうのどうかと思うな!!ふふふふ二人で、ち、ちゅーとか!!
 夜にしたほうがいいと思うな!!」
顔を手で隠しているが、指の間からチラチラ見ているのがわかる。
それでバレないと思っているのが、内田がスペシャルバカといわれる所以なのだが。
「マコちゃんもああいうステキな彼女ができるといいねー」
「え、あ……あ!お、オレは女だぞ!」
「あー、そうだったー」
吉野はやっぱりぜんぶわかっているのではないだろうか。
「な」
そしてようやく、夏奈はスローな動きで腕を上げて、
「なんなんだよ、なんなんだよお前ら!!人の家に来るときはピンポンくらいしろよ!!
 タイミング最悪だよ!!空気読めよ!!」
「パーティーにはみんな呼ぶって言っただろ、バカ野郎」
いつもどおりの呆れ口調で千秋が言う。
「カ~ナ~」
そしてその後ろから、昨日の聖母のような声とは打って変わって、地獄の使者に違いないと思える
春香の声がした。にこにことしたその顔の裏に、夏奈は修羅を見た。
その後なにがあったかは、筆舌に尽くしがたい。
尽くしがたいので、書くことができない。
だが、そこにいた者は後に語る。風邪で手加減してもらえてよかったね、と。
この日、南家に新しい決まりができた。春香の言葉は絶対なので、誰も異議をとなえなかった。
家の中で彼氏とイチャついてはいけない。
そして、恐れ知らずのバカものがこれを破ったりすれば、
「さっそく、明日から罰ゲームだからね」
こうなるのだ。
ぐったり横たわって、まるで動かない夏奈の横で、藤岡が申し訳なさそうにしていた。

292:クリスマス!
11/12/26 03:10:55.36 Czc0KYHa
「あー、つっかれたあ」
パーティーが始まって少し経ち、まだまだ終わらない夜にみんなのテンションが上がるころ、
夏奈はグラスを持ってこたつに戻った。藤岡の隣だ。
マコちゃんがシャンパンのコルクを思い切りふっとばし、マキの頭にきれいにぶつかり、
怒り狂って追いかけっこをはじめると内田はクラッカーをぱんぱん鳴らしながら大笑いして、
驚いた冬馬が千秋の頭にジュースをぶっかけ、アツコが騒ぎを止めようとあわあわして、
春香が怒って追いかけっこに加わって……バカ丸出しの、そんな大騒ぎを見ながら、
夏奈はオレンジジュースを一口、飲んだ。
「まったく、あいつら。人のこと好き勝手にからかうんだもんなあ」
「あはは。みんなカナのこと、好きなんだよ」
「テキトーなこと言うんじゃないよ。っていうかお前、彼女がピンチなら助けに入れよな。
 遠くから笑って見てるだけかよ」
「大丈夫だよ。カナは強いから」
藤岡はたまに明らかにウソだろうと思うことを言う。でも、藤岡のまっすぐな視線を
見ていると、きっと本当にそう思っているんだろうと、夏奈は思う。
そういえば、こいつが私にウソをついたことって、なかったな。
「なあ、藤岡」
「ん?」
みかんの皮をむき、藤岡の口に押し込んだ。
「お正月は、二人で初詣行こう。春香たちとも一緒に行くけど……別の日にでも、二人だけで」
「うん。カナの振袖、楽しみだな」
「スケベなヤツ」
くっくと笑って、
「そしたら、そのときはな」
ふたつめのみかんを押し込んだ藤岡の顔に、いたずらっぽく笑いかけた。
「今度こそ、ちゃんとキスしてくれよな。楽しみにしてるぞ」
ぼっと顔を赤くした。油が切れた機械みたいな動きで首をぶんぶん振った。
「う、うん。がんばるよ」
「したかったら、おかしなこともしていいからな」
「うえぇ!?」
自分にそっくりなバカっぽい顔で、藤岡は今日いちばんびっくりした声を出した。
「冗談だよ。信じるなよ、ばかばかばーか」
「あ、そうか……そうだよね。ああー……びっくりした」
こたつにあごを乗せて、
「冗談じゃないかもな」
今度こそ完全に硬直した藤岡を見て、意地悪でうそつきな夏奈は、
「うひひひ」
満足げにへらへらと笑うのだった。

大騒ぎは、まだまだ終わりそうにない。
並んで入るこたつの中で、夏奈は、藤岡の手をしっかりと握っている。

293:名無しさん@ピンキー
11/12/26 03:13:51.19 Czc0KYHa
ありがとうございました。
年末寒いですね。皆様お体に気をつけてください。

294:名無しさん@ピンキー
11/12/26 12:42:40.86 9BvsKHRE
ハラショー

295:名無しさん@ピンキー
11/12/27 09:23:19.92 mrjrvH9U
おぉ…

このカナ可愛いのう乙!

296:名無しさん@ピンキー
12/01/01 01:22:42.83 gY+u1Qip
三姉妹は初詣とか行くのかな
振袖とか着ちゃってる美人三姉妹をエスコートする藤岡爆発しろ

297:名無しさん@ピンキー
12/01/01 23:44:40.32 sW4Z0tpl
人ごみでごった返した中で藤岡がカナの手を握るチャンスだと思って
手を握ったら千秋ちゃんだった。

な、シチュのSSが確か保管庫にあったっけ

298:名無しさん@ピンキー
12/01/02 10:23:13.76 exL1ls9b
>>293
GoodJob! こーゆーの読みたかった。

299:名無しさん@ピンキー
12/01/09 23:04:34.47 mvR52kXT
藤カナとかたまんないね

300:名無しさん@ピンキー
12/01/09 23:24:34.87 XhnsPo4X
藤アキもいいぞ

301:名無しさん@ピンキー
12/01/16 23:41:41.45 Wcv25faV
ヒトミ

302:名無しさん@ピンキー
12/01/17 08:59:43.25 JsAd1q2s
アツコ!

303:名無しさん@ピンキー
12/01/22 10:08:08.45 rrcSnHaB
そういやカナマコってあんまねーなw

304:名無しさん@ピンキー
12/01/25 04:38:53.13 Z1w/SIqn
>>293
久々にスレに来たら暖かい作品が来てた
凍る夜中に悪寒で目が覚めてよかった
ありがとう

305:名無しさん@ピンキー
12/01/26 00:55:58.67 7jj1nMCQ
URLリンク(up2.pandoravote.net)

306:名無しさん@ピンキー
12/01/26 11:30:19.77 8oe+omOH
マコちゃんならカナマコよりチアマコが読みたい

307:名無しさん@ピンキー
12/01/28 13:08:25.52 +XSodAw8
最近原作でのマコちゃんの出番少ないんだよな

308:名無しさん@ピンキー
12/02/02 13:42:31.42 +YiD5T0O
そろそろそんみらの作品がきてもいい頃だと思うの
マドカとかめちゃ好みだし

309:名無しさん@ピンキー
12/02/07 20:06:09.39 c+rMyP/3
>>307
出てきたぞ

とうとう女の子座りをマスターしてしまったか・・・

310:名無しさん@ピンキー
12/02/12 10:27:40.56 qS5odXGF
アツコとマキの保坂をめぐる微妙な心理戦とか見たい

311:名無しさん@ピンキー
12/02/21 13:10:19.80 mEE0Rqp8
アツコの圧勝

312:名無しさん@ピンキー
12/02/28 19:41:16.36 QQYQN1Aa
ほしゅ

313:名無しさん@ピンキー
12/03/01 22:02:30.90 SKa/xhN3
藤岡×チアキができましたので投下します。
非エロです

314:停電の夜に
12/03/01 22:05:39.99 SKa/xhN3

冬休みのある日。
今年の冬は例年になく寒いというニュースを毎日やっていて、特にその日はめちゃくちゃ寒かった。
鍋パーティーをするから、遊びにこないかとカナに呼ばれて、喜んで出かけたんだけど……

「んじゃあ、頼むわ」
軽いノリで手を振り、カナが言う。
「ごめんね、藤岡くん……チアキ、いい子にしてるのよ」
「はい、ハルカ姉さま。藤岡がいるから大丈夫です。な」
「は、はい。大丈夫です。きっと」
オレの足の間で、チアキちゃんはなんだか機嫌がよさそうだった。
午後七時。鍋パーティーの材料がからっきし無いというのに気づいたのは、オレが来てすぐだった。
カナが買ってくるって話だったんだけど、(まあいつもどおり)すっかり忘れていたらしく、
せっかくオレが来たんだから今からでも行って来い、というのがハルカさんとチアキちゃんの意見。
「あの、そこまでしていただかなくても」
「いいのいいの。ほら、寒いときは鍋が一番おいしいんだから。私も食べたいしね」
もう遅いから、ハルカさんも一緒に行くという。
まあ、もう夜だし、中学生が一人は確かに心配だ。
そんなこんなで、オレとチアキちゃんがお留守番である。よそのうちの、しかも男を留守番させるなんて、
信用してもらえてるってことなのかな。
もこもこしたコートを羽織りながら、カナがいたずらっぽく笑う。
「藤岡ァ、チアキに手ぇ出すなよな。さすがに小学生は犯罪だからな」
「お前はもっと反省しろよバカ野郎」
投げつけたペットボトルがカナの頭に命中した。スコーンといういい音がした。



「藤岡、もう一個くれ」
「はいはい」
オレの足の間にでんと構え、チアキちゃんはまくまくとみかんを食べる。
歌番組を流していたけど二人ともあまり見ておらず、BGMがわりにして長々とおしゃべりしていた。
「このあいだな、学校で雪合戦やったんだ。あんまりやったことなかったけど、楽しかったよ」
「そういえばオレは今年はまだやってないなあ。どうだった?勝てた?」
「ああ。トウマとチーム組んで、マコトの頭に2発もぶつけてやった。あのコントロール、藤岡にも
 見せてやりたかったぞ」
「あはは。最強タッグだね」
そう言うと自慢げに胸を張って、楽しそうに笑うのだった。
ふだんは大人びているけれど、オレと話すときのチアキちゃんは本当に子供っぽくて、
笑った顔はすごくかわいいと思う。
いつかオレの足の間を卒業するときも来るんだろうなあと思うと、すこしさびしい気もする。
時計を見ると、カナとハルカさんが出かけてから結構経っていることに気がついた。
隣の駅の大型スーパーまで行ったのかもしれない。
念のため携帯に連絡しようかと思うと、ぷつ――っという音がして、
「あ」
テレビと電灯と、家の中がいっせいに真っ暗になった。
チアキちゃんが珍しく、『おお』っと驚いた声を出した。
「な、なんだなんだ?日本沈没か?」
「停電だよ。ほら、外。遠くまで真っ暗だよ」
窓から二人で顔を出すと、街全体が眠ったように黒一色になっていた。通りを歩いている人が
あわてた様子で走り出すのが見える。幸い今日はいい天気の夜で、いつもは見えない星が
空いっぱいにたくさん見え、きれいだなあとかオレはそんなことを思った。
チアキちゃんはといえば、リスみたいにくりくりした目をいっぱいに見開いて、
『はあ』とか『ほぅ』とか、なんだか感動したような声を出している。
「もしかしてチアキちゃん、停電ってはじめて?」
「べ、別にはじめてじゃないぞ。私がもっと小さいときに停電したって、ハルカ姉さまから聞いたぞ。
 それくらい知ってるんだ、バカにするな」
覚えてないなら、それははじめてなのと一緒じゃないのかなあ。と、そんなことを思ったけど、
チアキちゃんの拗ねたような顔がなんだかかわいらしくて、笑ってしまった。

315:停電の夜に
12/03/01 22:08:53.13 SKa/xhN3
それにしても、こんな大規模な停電はオレも初めてだ。携帯でニュースを見ると、街のまわりまで
いっせいに電気が落ちたみたいだった。ハルカさんにかけてみたけど、電波が混雑しているのか
さっぱりつながらない。こいつは……ちょっと困ったな。
少し心配だったけど、チアキちゃんを置いてはいけないし、しばらくこのままここにいたほうがよさそうだ。
ぴゅう、と冷たい風が吹いた。ぶるっと身震いして、窓を閉めた。
「……すこし寒いな」
「チアキちゃん、オレのコート着なよ。ほら」
真っ暗になった部屋の中で、チアキちゃんが身体を縮こませる動きをした。
ダッフルコートを渡そうとすると、
「藤岡が寒いだろう。お客に寒い思いをさせるなんてできないぞ」
「こういうときは男が損するもんだよ。そんな薄着してちゃ、風邪ひくよ」
女の子の前で格好つけたいっていうのもあったけど、チアキちゃんは身体が細いし、大人びていて
ムリをするから心配になる。
ちょっとうつむき、考えるそぶりをして、
「ありがとう」
小さくそういって、オレのコートに袖を通した。
やっぱりぶかぶかで、丈が膝まで届いていた。
「やっぱり大きいな。……へっくし」
かわいいくしゃみをする。
「まだ寒い?」
「うん……暖房切れちゃったからかな。でも我慢できるくらいだし、大丈夫だ」
そうは言われても、声も体も震えている。でも、こんな時に使える暖房器具なんて……
どうしたものか、と考えて閃いた。
こたつの天板をひっぺがして、毛布を取った。思ったとおり、じゅうぶん大きい。
思いきり広げて、ちょいちょいと手招きした。
「チアキちゃんチアキちゃん。こっち来て」
「ん?」
ハテナ顔のチアキちゃんを足の間に座らせて、二人そろって毛布に包まった。
「わ」
空いてるところがあるといけないから、おなかに手を回してしっかり抱きしめた。
二人羽織というより、頭が二つあるてるてる坊主みたいだ。
携帯のライトをつけると、なんとかお互いの顔が見えるくらいには明るくなった。
「これならあったかい?」
口をぱくぱくさせて、チアキちゃんがびっくりした顔をする。
「あ……の、わ、わわ」
「ど、どうしたの?」
すう、はあと深呼吸して、ごくりと唾を飲み込んだチアキちゃんは、
「……あったかいけど、……は、恥ずかしいな」
そう言われてやっと気づいたんだけど、これはどう考えても密着しすぎだ。
いつもより近くに感じられるチアキちゃんの動き。寒がってるけど、身体はあったかい。
しまった。あんまり意識することがなかったけど、チアキちゃんだって女の子なのだ。
いきなり男にこんなことをされれば、驚くに決まってる。
「ご、ごめん。イヤだった?」
「別に、イヤじゃないけどさ……」
「あはは。ありがと……」
そこで会話が途切れてしまった。なんだか重苦しい沈黙。
もしかしたらチアキちゃんはオレに気を使ってるんだろうか。オレのほうこそ寒がってると思ってて、
あったまるから仕方なく、くっついてやってるとか、そんな感じなんじゃないか?
チアキちゃんは黙ったままだ……うう、どうしよう。
言葉もトゲトゲしてるわけじゃないし、怒ってるわけじゃないと思うんだけど……
「そ、そうだ藤岡。おなかすかないか?」
空気を切り替えるようにチアキちゃんが切り出した。
微妙な空気に耐え切れなかったし、正直ありがたい。
「そうだね、ちょっとすいたかも」
「実は私もなんだ。こっちに食べるものあったと思うから一緒に来てくれ」
一安心。立とうとして、チアキちゃんに袖を引っ張られた。
「こら、そのままだと寒いだろ。一緒に行くぞ」
「え?」
二人の肩に毛布をかけて、チアキちゃんは器用に立ち上がった。
え?ふたりで?このまま?え?

316:停電の夜に
12/03/01 22:11:50.08 SKa/xhN3
「何ぼさっとしてるんだ。おなかすいたんだろ。ほら」
言われるまま二人して立ち上がり、毛布でくるまったまま寄り添って歩いた。
横から見たら何やってるんだと言われそうな感じだ。チアキちゃんはオレの腕につかまって、
足元を見ながら歩いている。恥ずかしいって言ってたのに、一人で歩くの怖いのかな?
なめくじみたいな速度でやっとキッチンに着くと、さっきハルカさんがコーヒーに使っていたポットがあった。
ふたを開けた。ふわっとした湯気がのぼった。
「ラッキーだな。お湯が残ってる。藤岡、下の棚にカップ麺があるからとってくれ」
チアキちゃんが言うとおりに棚を開けると、小さいカップ麺がひとつだけちょこんと置いてあった。
こぽこぽという音を立ててお湯を入れる。
こぼさないようにライトで照らし、そっと運んで、二人でこたつにかけた。
「ふだんは夕飯をちゃんと作ってるから、あんまり食べないんだけどな。こういうときの
 準備も怠らない、さすがハルカ姉さまだ」
オレの足の間で、上機嫌そうに言う。
きっちり三分待ってふたをあけると、おいしそうなにおいがいっぱいに広がった。
「ほら、最初に食べていいぞ」
「あ、ありがと」
フォークを取ろうとしたら、チアキちゃんに先を越された。ぴったりくっついた体を上半身だけ
器用に後ろに向けて、麺をからめたフォークをにゅっと突き出してきた。
「ん」
「え。ええー?」
「なんだよ。お客をもてなすのは、あたりまえだろ」
そうは言われても、こう、『あーん』というのはさすがに恥ずかしい。したこともされたこともない。
どうやって断ろうかとぐるぐる頭を回して、それでもチアキちゃんの顔は真剣で、ますます言うことがなくなり……
「あ、あーん……」
「ん」
ちゅるちゅると麺をすする。フォークの先から、チアキちゃんの微妙な力が伝わってきて、
妙に緊張する。スープがはねて、ちょっと熱い。
「次は私だな」
期待した目。恥ずかしいけど、やってもらったからには。
「……あーん」
「あー。……ちゅる。たまに食べるとおいしいもんだな」
口のまわりをぺろりとして、しきりにうんうんと頷いている。
次はまたチアキちゃんの番で、さっきよりちょっと多く麺をとってくれた。
恥ずかしくて、こそばゆくて、必要以上に体があったまるような気がした。



「……二人とも、遅いな」
「そうだね」
九時をまわっても、まだカナたちは帰ってこなかった。
携帯のバッテリーがなくなりそうなところに、運よく懐中電灯が見つかった。
こたつの上に乗せると、なんとかお互いの顔くらいは見える。
それにしても長い停電だ。ニュースによればそろそろ復旧するらしいけど、
カナもハルカさんも心配だし、はやくしてほしいと思う。
「チアキちゃん、怖くない?」
「大丈夫。藤岡がいてくれるからな」
本当は、やっぱり怖いに違いない。チアキちゃんの声は心細げで、オレにできそうなのは、
後ろからぎゅっと抱きしめてあげることだけだった。
びくっと体を震わせて、オレの顔に視線を投げかけた。
まずい。今度こそ怒ったかもしれない。あわてて謝ろうとすると、
「藤岡は、誰にでもこういうことするのか?」
「え?」
チアキちゃんが、小さい声で言う。
「こう、後ろから抱きしめたりとか。私じゃなくて、トウマでも同じことするか?」

317:停電の夜に
12/03/01 22:14:51.12 SKa/xhN3
ヘンなことを聞くなあ。頭にハテナが浮かんだけれど、思ったまま答える。
「んー。たぶん、しないかなあ」
「そうか。……じゃあ、私は特別ってことか?」
「特別……そうだね、チアキちゃんは特別だよ」
「……」
チアキちゃんの口が、『へ』の字に曲がった。
機嫌が悪くなるとするクセで、それを見るとオレはいつも焦ってしまう。
「ご、ごめん。オレ何かしちゃった?」
「……特別なのにドキドキしないんだな」
一瞬、言っている意味がよくわからなかった。
「藤岡の心臓、さっきからちっとも、ドキドキしないんだよ。こんなにくっついて、
 『あーん』までして……恋人みたいなことしてるのに」
やっとわかった。
チアキちゃんは、ちゃんと女の子らしい扱いをしてほしいって言っているのだ。
確かにこんなことハルカさんとかにはできそうもない。ドキドキしないのは失礼だと……
女の子として扱ってないからだと、そう言っているんだと思った。
「そ、そうだよね。ごめんね……でも、チアキちゃんは妹みたいなもんだし」
けれど、そういうとチアキちゃんはますます不機嫌な顔になってしまった。
そんな顔をされるとますます焦ってしまう。しまったと思う。
妹みたいだなんて、子ども扱いしてるのと同じじゃないか。
謝ろうと口を開くと、
「藤岡、カナのこと好きなんだろ」
唐突なチアキちゃんの言葉。空気が凍った。間違いなくそんな感じだ。
一瞬で世界が停止したような感覚、ついで頭がぐらぐらする。
落ち着こうとしてもそんなことはできるわけがなく、すぐに胸がドキドキしてしまった。
「ほら、やっぱり」
「なな……そんなこと……」
くるんと振り返ったチアキちゃんは、なんだか怒ったような声で、
「気づいてないと思ったのか?いっつもカナを目で追っかけてるし、ちょっとしたことでも
 話を振ろうとしてるし、バレバレだぞ。私でドキドキしないのは、カナしか目に入ってないからだろ」
バレバレだったのか。
いままでのオレの考えが筒抜けだったと思うと、恥ずかしいとかより気まずい。いややっぱり恥ずかしい。
チアキちゃんと目が合ってしまって、あきらめたような気になった。
「……うん。オレ、カナのことが好きだよ」
「……」
「チアキちゃんは、オレがカナを好きなの、いや?」
「イヤだな」
あっさり言った。
「別に、カナが幸せになるのがイヤだっていうんじゃないぞ。藤岡は、……その、いい男なんだから、
 もっとちゃんとした女の子と付き合ったほうがいい。知ってるか?カナのやつ、お客がいないと
 食っちゃ寝ばっかりで、ぜんぜん家事とかできないんだぞ」
「そ、そうなの?」
「ああ。やっぱり藤岡にはこう、おりこうさんで、影でしっかり支えてくれるような女の子がいいと思う」
チアキちゃんは、オレの心配をしてくれてるみたいだった。
確かにカナは家事は苦手そうだ。ぐうたらなところもあるし、ちょっと元気すぎるところもあるし、
すごくおかしな考えをすることもある。
それでも、
「うん……ありがとう。でも、オレやっぱりカナが好きだ」
「どうして」
チアキちゃんが振り向いた。
「あいつはバカだから、いつまで経ってもお前の気持ちに気づかないかもしれないぞ。
 お前、それでいいのか?ちゃんとお前のことをわかってくれる、ほかの子じゃダメなのか?」
ぱぱっと部屋の中に光が走った。
電灯に明かりが戻り、家電がブゥーンという音を鳴らし始めた。やっと復旧したみたいだ。
まぶしくて目をごしごしした。オレの顔を真正面から見つめているチアキちゃんの顔が、
さっきよりずっとはっきり見える。

318:停電の夜に
12/03/01 22:17:47.38 SKa/xhN3
見間違いだったのかもしれなかったけど、その顔には何か必死なものが見えて、オレは悩んだ。
どう答えれば、チアキちゃんは納得してくれるだろうか……
適当に流してしまえばいいかとも思ったけど、こんなにまっすぐ、正面から見つめてくる目に、
オレは応えなきゃいけないと思った。いちばんいけないのは、ウソをつくことだ。
「うん。ダメ……だな。カナじゃないとダメなんだよ」
そのときのチアキちゃんの顔を言い表せる言葉は、オレにはわからなかった。
悔しかったり、悲しかったり、そういうときにする顔だったかもしれない。
「……あいつのどこがいいんだ?ダメなとこばっかりじゃないか」
「うん。……いいところも、ダメなところもいっぱいあるよ。でも、雰囲気っていうか、カナを
 作ってるもの全部っていうか……わからないな。わからないけど、好きなんだ。本当だよ」
チアキちゃんももちろん特別だけど、カナはまた違う特別だ。
うまく言葉にできないのは、きっとオレもバカだからなんだろうなと、そう思った。
でもそれがオレの本当の気持ちだ。何を言われても、これだけはゆずれない。
チアキちゃんは深く深くためいきをついた。両手で顔をくしゃくしゃにして、
ぽすんとオレに頭を預けた。
「あーあ。こんなに言ってもダメか。藤岡、苦労するぞ」
両足を投げ出して、呆れた声で言った。
「うん。覚悟してる」
「あきらめないからな」
「え?」
小さい声で、よく聞き取れなかった。
「なんでもないよ、バカ野郎」
ハテナ顔のオレにそう言って、楽しそうに笑うのだった。



「たっだいまー。いや寒い寒い」
十時を少しまわったころ、玄関を開けてカナの声がした。
出迎えるとカナもハルカさんも、つかれきった顔でへろへろだった。両手の袋には野菜とか
肉とかお菓子がぎゅうぎゅう詰めで、明らかに食べきれない量が入っている。
……いや、もしかしたらカナなら食べきるかもしれないけど。
「おかえり。大丈夫だった?」
「もー、サイアクだよサイサク!いっきなり停電とかないだろ!電車もバスも動いてないし、
 歩いて帰ってくるのすごく大変だったんだぞ!おなかすいたー!」
「静かにしなさい」
ぺちりと頭を叩かれて、カナは不満そうだ。
「ごめんね、藤岡くん。私たちは大丈夫。そっちはケガとかしなかった?」
「はい。あ、荷物持ちますよ」
「おーいチアキー!駅前のあの店のプリン買ってきたぞー!さっさとしないと私が」
「しっ!」
カナの声に、思わず口に指をあてた。
二人ともぽかんとして、
「……なんだよ」
戸を開けた。
リビングで、あったかい毛布にくるまって、チアキちゃんはすうすうと寝息を立てて眠っている。
「停電で、疲れちゃったみたい。あのままにしといてあげようよ」
「……しょうがないヤツ。ハルカ、鍋は今度だな」
「そうね。おにぎりとサンドイッチもあるから、それにしましょうか。藤岡くん、どれがいい?」

319:停電の夜に
12/03/01 22:21:19.33 SKa/xhN3

遅い夕食の前に、チアキちゃんを寝室に運ぶことにした。
起こさないようにそうっと抱き上げて、廊下をそろそろ歩く。
整った顔を見て、さっきのことを思い出す。
きっと将来は、オレだけじゃなくていろんな男がドキドキするような、すごい美人になると思う。
付き合う男はしあわせなヤツだなあと思って、ふと気づいた。
さっきチアキちゃんが言ってたことって、考えようによっては、いやそんなことはないと思うんだけど、
もしかしたら、オレのことを、
「んにゅ」
……そんなこと、あるわけないか。
いくらなんでも、チアキちゃんに失礼だ。
むにゃむにゃ寝言を言っている。どんな夢を見てるのかな。
「ふじおかぁ」
どうやらオレが出てきてるらしい。
楽しい夢だといいな。単純にそう思う。
毛布にくるまって、少しよだれをたらしながら、チアキちゃんはにひひと笑った。

320:名無しさん@ピンキー
12/03/01 22:24:34.24 SKa/xhN3
ありがとうございました。新アニメ楽しみだな……!

321:名無しさん@ピンキー
12/03/02 00:28:36.34 PHQPVSU4
くそっ

切ないじゃねえか
やっぱチアキは可愛いな

322:名無しさん@ピンキー
12/03/02 14:10:34.25 zMpNo5bs
久々の藤秋乙!

チアキ可愛いなぁ
そしていじましい…

新アニメで前みたいにとはいかなくとも
このスレも賑わってくれるといいなぁ

323:名無しさん@ピンキー
12/03/05 09:56:05.01 CPVOXBbP
URLリンク(up2.pandoravote.net)
どぎついエロが読みてー
カナも千秋もぐちゃぐちゃに犯すやつ

324:名無しさん@ピンキー
12/03/05 20:52:32.04 /kzgdv8e
どうみてもキョン

325:名無しさん@ピンキー
12/03/14 18:21:23.69 VbEtLj1S
みなみけのエロ画像って少ないよね

326:名無しさん@ピンキー
12/03/22 21:13:18.48 KBE2UOou
カナ!

327:名無しさん@ピンキー
12/03/23 23:53:49.28 Bd4KYTkY
カナのマンコの生えかけてるやつを剃って、小学生時代に戻してやって
その後わいのちんぽを生で挿入してやりたいの

328:名無しさん@ピンキー
12/04/01 22:31:39.81 5EICiuw0
あげ

329:名無しさん@ピンキー
12/04/02 14:20:12.35 6ROzIQyQ
コケー

330:名無しさん@ピンキー
12/04/12 22:24:58.56 oXGpFnFl
4期をやればこのスレも活気がつくかな

331:名無しさん@ピンキー
12/04/13 00:13:42.97 sRLhi73u
冬木再登場、三姉妹総受

332:名無しさん@ピンキー
12/04/24 23:27:41.67 1n1stjiz
ほしゅ

333:名無しさん@ピンキー
12/05/03 00:05:54.05 aECbvz69
はるか

334:名無しさん@ピンキー
12/05/05 13:09:27.41 W6pOBWsC
貼りなさいよ

335:名無しさん@ピンキー
12/05/09 09:07:46.87 2KE8bq0z
カナ
「大変だ! 試しにセックスというのをやったら生理が来ない!
 どうしよう春香…」
春香
「藤岡君! あなたなんてことしてくれたの? 見損なうわよ!」
藤岡
「ちょっ!ちょっと待ってください! 俺やってませんよ
 ていうか、み、南! 一体誰としたんだあ!!」
春香
「カナっ! 相手は誰?!」
カナ
「いやその… それはその… 誰だったんだろ、あいつ…」
千秋
「おろせ この大バカヤロー」

336:名無しさん@ピンキー
12/05/09 23:08:20.72 cFkoMiMa
ワロタ

337:名無しさん@ピンキー
12/05/18 21:37:04.15 BpLEpNpF
いいね

338:名無しさん@ピンキー
12/05/18 22:49:10.54 LaTalKhc
相手、保坂だったりして

339:名無しさん@ピンキー
12/05/28 00:44:59.11 HJ3CQXjR
案外カナは快感を知るとハマリやすそうな気がするな

340:名無しさん@ピンキー
12/05/28 01:49:06.40 ppc/+Dej
藤岡、今日もウチ来ないか?

的な感じですね、わかります

341:名無しさん@ピンキー
12/05/28 01:58:27.68 Qd3XVRJI
そして中学生で妊娠

342:名無しさん@ピンキー
12/05/28 10:31:48.28 KN7GfsGL
カナ、中二の冬休みに藤岡と勢いで初セックス
(姉の先輩が持ち込んだ変なジュースが原因と思われる)

その後、お猿のように隙を見ては、暇を見つけてはハメハメ
誰もいない教室で… 図書館で… 体育小屋で… 公園のベンチで…
公衆トイレでも…
誰もいない自宅の居間で… さらに風呂場で形跡を洗い流しつつまた…
春香は調理場、千秋がうたた寝してる間、こたつの中で下半身だけ露出させて…

計、牛乳パック数本分の藤岡精液を注入されたカナのお腹は当然の結果を迎える
時に中三の春、カナ妊娠
さすがの春香も鬼の面、藤岡&カナ平身低頭なれど、中絶には断固として抵抗

夏休み頃からカナのお腹が目立ち出したため、やむなく体調不良ということで休学
藤岡と初めていたしたのと同じ日に出産、カナ若干15才にして母親となる

藤岡はどこぞの職人に弟子入り、カナは育児しつつ揃って定時制高校へ
カナは髪を短く切り、相変わらず騒々しいが、エロい体つきとなり、
時として春香より大人っぽい表情を浮かべることがある

343:名無しさん@ピンキー
12/05/29 11:34:40.65 5PgEsAGW
そして夫婦生活を千秋が偶然目撃しちゃうパターンだなわかるぜ

344:名無しさん@ピンキー
12/05/29 12:12:15.66 gllX6PDl
南家に一挙に覚書はり出しが増えた
居間には
「居間は皆でまったりくつろぐ場所也!男女の接触行為厳禁!」
厨房には
「台所は食事をする場所也!男女の接触行為行為厳禁!」
トイレと浴室には
「男女で一度に入室することを固く禁ずる!」
カナの自室には
「入籍!養育費自力確保!これらがクリアされないうちは二人目は厳禁だ!大バカヤロー!!」

345:名無しさん@ピンキー
12/05/30 00:20:13.66 TOXsoA/t
「居間はだめ、厨房はダメ、トイレと風呂場もダメと来たか…
逆に言えばそれ以外ならやっていいということだ!
よし、ベランダに行くぞ!」
「いや、そこは普通に部屋でいいんじゃ…」

346:名無しさん@ピンキー
12/05/30 08:50:04.83 1J2K4pYn
カナの自室では避妊必須条件で許可されてるべ

「あっ! こら… 母乳吸いながら突くのは! 反則だぞ! おうっ! んあっ!」
 あっ! あっ! ああああ!!」

347:名無しさん@ピンキー
12/05/30 10:42:49.85 1J2K4pYn
「おいカナ! 赤ん坊が泣いてるぞ! 乳やらないでいいのか?」
「う~ん… 眠くてダメ 千秋代わりにお願い…」
「バカヤロー! 私が乳なんて…」
「う~ん… 春香が買ってきてくれたミルクがあるはずだ… むにゃむにゃ…」
「そうか しかしおまえは世話の焼ける母親だな」

数時間後

「千秋! 千秋、大変だ! 母乳が滲み出しまくって止まらん!」
「それは乳が有り余ってるくせに我が子にやらないおまえの所為…
 わあ! 何しやがる気だ!! いきなりそんなものさらけ出すなあ!!」
「千秋! すまんが子供の代わりに飲んでくれ このままでは破裂する!」
「ど、どこまでロクでもない母親なんだ、おまえは! や、やめろぉ! むぐ! むぐぐぅ!
 んぐうっ?! ふ…ぷ…」
ごくっ ごくっ ごくぅ……

348:名無しさん@ピンキー
12/05/30 10:53:39.77 gvvWZt5A
「あ、あなた達、何してるの…」

349:名無しさん@ピンキー
12/05/30 20:41:13.73 w6d9M3Z2
そのうち子供の脳内ヒエラルキーが

千秋>越えられない壁>夏奈

になったりして。
実の母をバカ野郎と呼び、叔母を母さまと呼ぶ子供。


350:名無しさん@ピンキー
12/05/30 20:43:48.82 gvvWZt5A
そして夏奈・千秋同様に藤岡に性的に迫る娘

351:名無しさん@ピンキー
12/05/31 01:54:08.29 j8A6UBk8
娘と買い物中の藤岡が学校帰りの千秋一行と鉢合わせ、
娘がうっかり千秋を母様と呼んで内田が勘違いしちゃう展開だな

352:名無しさん@ピンキー
12/05/31 09:17:07.12 yZ7X+tRW
産まれたのが息子のパターン

「彼にそっくりだけどカナの面影もある 将来イケメンになるわね」
「その通りだ春香 そして何といっても、こいつが中学になる頃私はいまだ二十代!
 三十代四十代のひしめく中、目立ちまくること必至! 今から楽しみだぜ」
「何、うかれてんだバカヤロー 小学生でおばさんにされた私の身にもなれ
 この子が中学入学時点で私は二十五か
 この期に及んでまだおばさん呼ばわりされるのはキツい歳だな」
「千秋よ 叔母特権を駆使してこの子の初体験相手を勝手に務めるのはよせよ」
「おまえといっしょにするな!この大バカヤロー!!」

353:名無しさん@ピンキー
12/06/01 17:31:11.21 MRZYFrhF
>>350
おいちょっとまて

さり気に千秋が混ざってるのはどういう事だバカヤロー

354:名無しさん@ピンキー
12/06/01 19:40:40.21 /CxDziRZ
千秋は五年後、高校で新任として赴任してきた保坂と劇的な出遭いだろう
もちろんその頃の千秋はあの悪魔千秋と同じスタイルになってる

355:名無しさん@ピンキー
12/06/10 16:54:48.95 zS5xewxm
グラマラスな千秋はクラスで注目の的だろうね

356:名無しさん@ピンキー
12/06/11 02:44:00.78 d14Fw6R9
しかしそんな千秋はいまだに藤岡に座るというクセは直ってなかったりする


357:名無しさん@ピンキー
12/06/11 09:16:18.91 b4bl2FZ0
千秋が高校生になる頃には、もう夏奈は家を出て藤岡と事実婚状態になってる
つうか、藤岡に見てるのは父親の幻影だから中学になれば座らなくなるんじゃね
しょせん小学生以下ならではの行動だよ

358:名無しさん@ピンキー
12/06/11 17:45:48.90 TOIVf/AS
ってかその前に藤岡とカナが結ばれる光景が想像できない。
カナに女心ってもんがあるのかねぇ。
だからカナが追いかける感じのss希望。カナでキュンキュンしてみたい!!

359:名無しさん@ピンキー
12/06/11 17:49:29.94 VwGiZ1GX
乙女心じゃなくて、自然とくっ付いてるタイプだと思う

360:名無しさん@ピンキー
12/06/11 20:29:19.67 y68ZXgWK
家でごろごろしながら
「んー…なぁ藤岡、そろそろ私達けっこんするか?」
と何気なしにポロっと言う感じか

361:名無しさん@ピンキー
12/06/11 20:38:16.34 b4bl2FZ0
すぐ上で出来ちゃった婚パターンがあるだろ
なんで夏奈に乙女チックやらせなければならんのだよ
みなみけはラブコメや少女漫画じゃないぞ

362:名無しさん@ピンキー
12/06/12 01:29:24.59 s180YNmc
なんでここにいんの?本編だけ見てれば?

363:名無しさん@ピンキー
12/06/12 08:55:28.83 6gNRB2rg
ここはエロパロスレだ 凌辱、寝取られ、とにかくごっつエロいのが見たいからいるだけだが?

364:名無しさん@ピンキー
12/06/12 11:57:44.36 8YVn2qxx
まぁ落ち着こうぜ

内田との面接時の美少女を見るにカナもその気になれば乙女チックは出来ると思うんだ
ただ本人にやる気が無いだけで

365:名無しさん@ピンキー
12/06/12 12:31:30.40 s180YNmc
原作ではありえないエロを妄想して書いても良し。
原作ではありえないキャラのイチャイチャを妄想して書いても良し。
基本フリーダムでしょ。何でカナが乙女ちっくなSSだけ否定されんだよ

366:名無しさん@ピンキー
12/06/19 14:02:06.73 rqeq8PVJ
藤岡が来る度に座位でご奉仕千秋

367:名無しさん@ピンキー
12/06/19 16:12:10.74 hGRnoPrB
椅子にさせてるあたり奉仕してるのは藤岡っぽいな

368:名無しさん@ピンキー
12/06/25 06:43:15.77 jDQhG/HV
夏奈は誰とでもセクスる女だ
好奇心の赴くまま見知らぬ男性相手に処女喪失したあとは
藤岡とも寝る、マコトとも寝る、冬馬の兄貴達とも寝る、タケルおじさんとも寝る
奔放なかわいいやつだ

369:名無しさん@ピンキー
12/06/25 08:53:58.21 jDQhG/HV
セックス中の夏奈と藤岡

「うっ ううぅ なんで… なんで南… おまえは…初めてじゃないんだ…」
ずっちゅ ずっちゅ
「ん… ん… 気にするな… 小さい…ことだ…
ずっちゅ ずっちゅ
「ち… どうせ… 小さいさ… うっ ううっ…」
ずっちゅ ずっちゅ
「く… く… 確かに… 小さい… おまえは…あの時の奴にくらべて……」
「言うな! それ以上言うなああ!!」
ずぢゅっ!ずぢゅっ!ずぷっ!ずぷっ!ずぢゅっ!ずぢゅっ!

「んぁ! く!…は! い!いきおいは… お!おまえの…勝ちだ!
 はっ! あっ! すご!… こ!こうやって… お!おたがい、け!経験値を
 じょっ!上昇… さ!せてゆこおぉ!
「うぅ!! み!みなみぃ!……」
ずずっ!…ん!! どくっ どぴゅっ びゅるるぅ

「か… はぁ… ふじおか…だしてるのか? だしちまってるんだな
 い、言っとくぞ… ナマ膣内射精は… ルール違反だ…」

370:名無しさん@ピンキー
12/06/25 09:58:04.39 jDQhG/HV
セックス中の夏奈とマコト

「うわっ! うわわ… きもちいい! ちんちん気持ちいいぞカナぁ!」
ぬっ!ぷ ぬっ!ぷ
「ふっ… そうだ、きもちいいだろ? セックスというんだぞマコト」
ぬっ!ぷ ぬっ!ぷ
「うっ! うっ! ふ、不思議だなあ! なんで…小便するとこ同士が、はまっちゃうんだあ!
 う、内田や吉野や冬馬や千秋も! これ出きるんかなあ?!」
ぬっ!ぷ ぬっ!ぷ
「ち、千秋はやめとけ は、春香と私にこ、殺される
 と、冬馬もやめといた…ほうがいい あ、あいつの兄貴にこ、殺される
 ほ、ほかのやつらは… す、好きにしろ」
ぬっ!ぷ ぬっ!ぷ
「そ!そうかあ! でも、カナでいいやあ! 内田たちより、おっぱいあるからあ!」
ぬっ!ぷ ぬっ!ぷ
「ふっ… ふふん、そうかおまえも… おっ、おっぱい星人のく、くちか
 そ、そうだな は、春香が好み… だ、だものな」
「んおー!! は、はるかさあああん!!」
ぬぶっ!ぬぶっ!ぬぶっ!ぬぶぅう!! どびゅっ! ぴゅぷぷぅ

「ご!五秒で発奮から射精まで済ませやがったなあ!
 ちっ、所詮小学生… 外に出す制御技を教える暇すらなかったか 不覚」

371:名無しさん@ピンキー
12/07/03 07:09:55.01 9sdgSTr3
マコちゃんになってプレイしたほうがいいよ

372:名無しさん@ピンキー
12/07/04 19:03:03.72 0S3fXpHH
「だけど俺には父親譲りの溢れ出るダンディズムがあるから!」

373:名無しさん@ピンキー
12/07/06 18:27:12.85 fMzZRMQo
URLリンク(fsm.vip2ch.com)
この絵、見かける度に高校生になった千秋と吉野が思い浮かぶ

374:名無しさん@ピンキー
12/07/06 19:59:26.03 i1e27CNq
冬馬じゃないのか・・・?

375:名無しさん@ピンキー
12/07/06 20:32:54.15 diQbMIZT
においを嗅ぎたくなる絵だな

376:名無しさん@ピンキー
12/07/06 21:28:00.06 fMzZRMQo
俺の頭の中では、高校生冬馬は脱がしたらこんなもんじゃない
階段降りるのに足元が見えないくらいの代物になってる

377:名無しさん@ピンキー
12/07/07 02:29:16.58 R8bV/mIT
見るからに巨乳になったら
男だと思って色々やってた藤岡の罪悪感がパないな

378:名無しさん@ピンキー
12/07/07 02:54:45.21 cmy5stP2
>>373
このスレでこの画像を見るとは

3年位前はここで書いたこともあったな懐かしい

379:名無しさん@ピンキー
12/07/07 21:04:27.41 yAqBZm5A
受験を控えた夏の勉強合宿での千秋と吉野とマコトの一時
内田は涼しいホテルで割のいいバイト

380:名無しさん@ピンキー
12/07/09 09:19:13.41 ZIKUugq6
他人の…異性の固くいきりたった体温が私の体を下からぶちぶち、内側へえぐり入ってくる。
「あ… んぁ…」
声を出すなというほうが無理な瞬間。
お尻がめくりあがる。体の奥までのめり込まれ、先端が子宮の線を越え、
侵入ヤロー自身の根元まで収まるまで進行は続き、内臓が突き上げられて圧迫される。
自身の粘膜が別の生き物のように、侵入してきた他人の粘膜と噛み合う。
独特の触感が脳細胞まで伝わって自然と肩や腰が震えてしまう。

全部収まり切ると、少し休憩。
交合の達成とこの状態を実感してゆく時間。
荒くなった息を吐く私の伸びきった舌と奴の伸ばした舌が接触、
先ほど散々行ったにも関わらず、また性懲りもない唾液の交換。
さらにこいつときたら、やはり性懲りもなく、私の早まった心拍の鼓動で戦慄く両胸に
掌を埋め、揉み上げた。

貼り付いた唇が離れると同時に、我が体内を貫いた栓が杭打ち器と変じる。
髪が… 肌全体が… 波打ち出す。
汗が吹き出し、ずんずん波動が大きくなる。
自分の髪に自分の顔をぴたぴた鞭打ちされ、 
前より大きくなった胸がぼむぼむ… 千切れそうでちょっと痛い。
声が… 絶え間なく絞り出される声が、
体の中のある点を通過される度、より甲高くなる。

隣で吉野がぐったり、脚を広げたまま虚ろな視線でいまだに肩で息が弾んでいる。
股間から溢れる、行為の残滓ががとろとろ尻の割れ目を伝い、
畳に泡立った模様を染み付けている。
数分か、十数分後の私の姿がそこにある

私は両脚を肩まで持ち上げられた姿勢で固められ、
真上から容赦の無い打刻を受ける。
あっ! あっ! あひっ!! あっ! あっ! あふっ!! あっ! あっ! くひぁ!!……

…ごめん、春香…ねえさま 夏奈…
あんなに怒られて、反省したはずなのに…私は…
また、してしまいやがってます……

381:名無しさん@ピンキー
12/07/15 01:04:24.91 YWgWr8pF
なんか知らんがしばらく来ない内にすごいのが来てたのね

382:名無しさん@ピンキー
12/07/23 16:12:02.06 zIUFMj9R
四期楽しみだなあ
このスレにも活気が戻ると嬉しい。

383:名無しさん@ピンキー
12/08/04 19:43:59.03 yL587vKe
誰か書いてー

384:名無しさん@ピンキー
12/08/05 14:40:10.62 wT2xTgE1
「どうした保坂? ぼうとしちゃってさ」
「なんだ、速水か どうも最近思うのだがな…
 南春香に一度も俺の心の篭もった料理を食べさせたことがないということに
 気づいてな これは一体どういうことなのかという」
速水はこれはかなり重傷だと感じた。
こいつはかなり危険な行動に出る前触れであり、決して放置できない状況。
速水は保坂の顔を覗き込む
「あのさ、久しぶりに私の家に来るか? それとも私がおまえの家に行こうか」
保坂はどちらも却下という顔をした。腰に手をやりやれやれという顔をする速水。
「それじゃお昼休みだ、いいな保坂」
速水は一方的にそう告げると自分の席に戻って行った。

昼休み、バレー部の部室。カチンと内側から鍵がかけられる。
「よし、それじゃまず腹ごしらえだ で、今日のメニューはなんだ?保坂」
「速水、俺はおまえの為に作ってきているわけではないぞ
 大体、なんだおまえは 最近全然自分で昼食を用意しておらんではないか」
「まあまあ、堅いことは言いっこなし それじゃいただきまーす」
二人して同じ弁当をパクつく。
「ふう美味かった…
 相変わらず玄人はだしだねえ、おまえ本当に将来いい主夫になれるぞ」
「おまえに言われても嬉しくない 何時になったら、我が手塩にかけた料理を
 南春香の口に入れられるのであろう…」
「さて、それじゃ保坂」
愚痴を遮るように速水が、すっ…と保坂の脇に身を寄せる。
「速水、気持ちは有難いがな…」
「ここまでのこのこついてきたくせに、今更何をかっこつけてんの
 あんたはね、溜めすぎると暴走する癖があるの
 例えば力づくで春香ちゃんを…とかね」
「ふざけるな! 俺はそんな男ではない!」
「自分で自分を制し切れてると思ってるところが甘いね
 この二年間の私らの関係こそが全てを物語っているのよ」
「勘違いするんじゃない速水 俺はおまえのお節介に付き合ってるにすぎん」
その時、速水の指が保坂の口を摘みあげた。
「どの口がそれを言うのかな?保坂 あんたはいつもそう
 私に向けられる視線のパターン、無言のメッセージ、全部お見通しよ
 さあ素直になりなさい」
そう言って摘んだ指を緩め、保坂の口を解放した。
「…速水、俺はどうしたらいい」
「簡単なことよ 心を白紙にして空気を読むだけ
 さあこの場、この状況ですべきことは何?」

385:名無しさん@ピンキー
12/08/05 14:48:31.03 wT2xTgE1
軽く、ちゅっちゅっと湿った音を鳴らす保坂と速水の唇。
ロッカーの立ち並ぶ二人だけの狭い空間、もはや言葉は発しない。
数回軽い接吻が続いたあと、二人の顔がそれぞれ別方向に傾いて重なる。
深く唇を咥え合う保坂と速水、ねちねち舌と舌が絡んで唾液を雑ぜ合う音が流れる。
ふっ…と息継ぎ、互いの息が顔に吹きかかる、そしてすぐにまた吸い付く。
口内粘膜を強烈に吸引しながら保坂は速水を、速水は保坂を脱衣させてゆく。
二人はパンツだけの姿となってようやく唇が光る糸を引いた。
「ふぅふぅ… 速水よ また、胸が大きくなっていないか?」
「はぁはぁ… うん、まあね…
 春香ちゃんと頭の中で比較してるな?保坂 彼女はまだ私よりワンサイズ下だよ」
「そうか」
保坂が当然のことのように速水の巨乳に手を伸ばした。
「ん… こら、あんまり玩具にするなって…」
保坂は真剣な表情で速水の胸の膨らみを鷲掴みにして粘土のように様々な造型にして楽しむ
「あまりにも大きすぎて、我が手ですら一度に揉みきれない
 今度は下から掴んで揉み上げてみよう」
保坂は速水の下乳に手を突っ込むと、思い切り上へめくるようにもちあげた。
その結果、彼女の乳首が彼女の顎の線にまで達してしまった。
「見ろ速水、お前の先端部分がお前自身の口に入りそうだ」
「ばか!やめろったら」
「速水、ぜひ見てみたい 自分で自分の先端を舐める様を」
速水はしょうがないなとばかりちろりと自身の乳首に舌を伸ばした。
…う、何やってんだ私… これが自分自身の乳首の味…
自分で自分の乳首を吸う速水の肩がぴくりと震える。
すると保坂の舌も伸びてきて、彼女の乳首を反対側から撫ぜた。
アベックが一つのソフトクリームを同時に舐めるような様が展開し始めた。
速水の胸先を挟んだ二人の顔、二本の舌が両側からぺろりぺろり、舐め漁る。
「ん… んぅ…」
感じやすい乳の先を自分と保坂の舌で舐め擽られ、速水の顔が赤みを帯びてくる。
やがて、保坂の舌が速水の舌に触れて動きを押しとどめる
ここから先は、俺一人でしゃぶらせてもらうと彼の態度が告げていた。
むぐ… じゅぷぅ… 速水は目の前で、保坂の口が彼女の乳房の赤らんだ部分を
丸ごと口に含んで舐めしゃぶる。
目前の卑猥な光景に速水の細い目尻に汗が滲む。
「ほ… 保坂… い、いつまでも胸イジりばかりじゃ… じ、時間がないよ」
保坂の口は乳首から離れ、舌先が長い下乳の稜線に唾液の筋をトレースしながら
柔軟な女の腹筋を撫ぜ、綺麗なヘソをくすぐった。
速水の長い脚から最後の一枚が抜き取られてゆく
一糸纏わぬ姿となった彼女が部室のベンチに横たえられた。
同様の姿となった保坂が白い肌に取り付く。
…私も十八か… 高一の頃から二年間、この体の成長はこいつと共にあったんだな…
 ずっとこいつに見られてきた 私もこいつを見てきた……
長いふとももからツンと上向いた豊かな尻を指と舌でねちっこく愛撫されながら
その同級生の男の頭を細い目が何やら感慨深げに見やり、そっと手を伸ばして髪を撫ぜた。
「うっ!…」 その保坂の口がいよいよ股間に辿り着いて、速水の口から鋭い小声が漏れる。
彼一人しか知らない女の口にいつもの舌が潜り込んで来て粘膜を突かれる。
「んんんぅ……」眉間に皺がより、結んだ口の脇から嗚咽が漏れ出す。
刺激を受けて、自分の奥からこんこんと湧き出るのが自覚出来る。
そして、股間からじゅるじゅる啜り上げる音が鳴り始める。
速水は脚をもぞもぞさせるが、捕まえてる保坂の腕力はびくともしない。
彼女は彼に気の済むまで体奥から沁み出るジュースを賞味されるのみであった。

386:名無しさん@ピンキー
12/08/05 14:51:53.78 wT2xTgE1
保坂がのっそりとのしかかってくる。その顔に速水の陰毛が二本、貼り付いていた。
今までざらついた感触に這いずられた所に今度は硬くて熱い感触がピタリと押し当てられる。
この瞬間はどうしても体が強張る。
大きく広げられた速水の脚が、胸が、肩が、尻がぴくりと一瞬波打つ。
保坂の先端が彼女の入り口をこじ開けた証拠。
彼の形を感じる、一番太いカリの部分が通るまではゆっくり
亀頭全体が入った後は、一気に攻めるように奥まで、根元まで潜り込んで来る。
「は… はやみ…」「ほ… ほさかぁ…」
二人は繋がり、十八歳同士の男女の陰毛がぬちっと縺れ合っていた
早くも汗ばんだ肌が一様に脱力し、保坂は速水の上にどっと身を預ける。
速水はその大きな体を下から抱きとめ、広い背中に腕を回すのだった。

特別な好意も感情もない、だけどセックスをする。
二人のこんな関係を知る者はおそらく誰もいない。
「ほ…さか… じかん…ないから… おひる…やすみ… おわっちゃう…から
 はや…く……」
速水の中で保坂が動き出した。

…始めて二人がセックスしたのは高校一年の時。
部活の合宿初日、速水は足を怪我して、一人ぼんやり部屋で留守番してる時
男子バレー部と女子バレー部の合宿場所を間違った保坂がのこのこやってきた。
退屈だった速水は当時の部長が持ってきた変なジュースを保坂と飲み明かす
気がつくと二人揃って全裸で汗だく、速水にとって、ファーストキスも初体験も
既済となっていた…

部室のベンチがミシミシ、二人の近くのロッカーもカタカタと、
重なって蠢く生物の動きに合わせて震動する。
ずー…はぁー… ずー…はぁー…… 二人の呼気が狭い空間を染める。
絡み合う長い脚、その付け根で篭もった水音と共にしきりに漏れる白い露。
みっちりと貼り付いた保坂の胸板と速水の乳房が互いの汗を塗りつけ合う。
身体能力の高い二人のセックスは次第に激し、獣じみてゆく、
ことに速水から雌のフェロモン臭が匂い立ってゆく。
…すごい… きもちいぃ… これいじょうは… 声がでてしまぅ…
速水は唇を尖らせ、接吻をねだる。すぐさま保坂の唇も尖って、それに応えた。

387:名無しさん@ピンキー
12/08/05 14:55:25.47 wT2xTgE1
二人の自宅や自室など、周囲を気にすることのない環境下でなら
思う存分大声を張り上げるところだが、ここではそうはいかない。
へばりつくタコのような口、しかし舌は絡ませない。
代わりに速水の嬌声が保坂の口の中にセミの声のように沁み渡る。
…あぁ…ん あぁ…ん あは…ん あふぁ…ん あ!…ぁぁ……
保坂の腕の中で軽く二回、絶頂を垣間見てふるふると小刻みに戦慄く速水の肌。
いよいよ、濃厚な♀の芳香と体熱を発して粘りつく速水の体内粘膜、
彼女との行為の中でますます硬く大きく、そそり立った保坂の熱芯が
その甘美な誘いに乗るように彼女の半分開花した奥底へ抉り込む。
「ほさか ほさ…かあ! もっと、奥のほう…突いて!
 もっと、わ!わたしに速く!強く!行き来… 摩擦して!
 もっと! もっと、きつく… 力一杯!抱いてぇ…」
乱れまくる速水、保坂に抜き挿される数が増すにつけ、
速水の精神は性的な高みへと押し上がる。
…あっ!ふぁああぁぁ!!……… 速水は女の極みを遂にさらけだす。
背中から腰、つま先まで撓り、保坂の腰を潮塗れにする。
肛門がきゅっと締まり、発情しきった♀器官がぎゅぅと搾り上げる動きをみせ、
入り込んで発奮する♂器官に己れのヒダ模様を捺し刻むが如く粘膜同士が
びっちりと食い合った
「ぐ!うぅ! は、はや…みぃ……」
保坂の腰から内股がぎくぎくと戦慄き、睾丸の奥から遡る脈打ちが
最も深く繋がった状態の速水の中へあっという間に伝わっていった。
保坂の腰の奥から、速水の腰の奥へ生殖の快感が流れ込む。
保坂の腕はしっかりと速水を抱きすくめていた
速水の脚はしっかりと保坂の腰に巻きつき、しがみ付いていた
二人の密着した肌が一様に戦慄いていた
保坂は腰をぐりぐり押し付けて速水の体内で射精感を執拗に味わう
速水もまた尻をきゅんきゅん引き締め、彼の放出を子宮一杯受け止めた。

388:名無しさん@ピンキー
12/08/05 14:58:27.14 wT2xTgE1
結合が解かれ、速水の上から崩れ落ちた保坂が床の上で大の字になっている。
「…冷たくて気持ちいいぞ 速水、おまえも寝転がったらどうだ」
「…やばい ベンチに思いっきり滴らしちゃったよ
 くんくん… うへえ、私とあんたの液の匂いが全開漂ってる」
まったりとおっぴろげたままの脚の付け根からじぃんと伝わる残留感、逆流感を愉しんでいて
うっかり大量にベンチにシミを作ってしまい焦る速水
「保坂、おまえ出しすぎだよ 何時まで経っても溢れてくるじゃん どうしようこのベンチ」
「他所の部のベンチとこっそり交換しておくか 匂いなどいつまでも残るものではない
 昼休みももう終わる、そろそろ行かんと」
立ち上がろうとする保坂の上にベンチから速水がこぼれ落ちてきた。
保坂の目の前に速水の尻が度アップになった。
さらに、不意に速水の手が伸びてきて、二本の指が自身の陰唇を広げて見せる
今しがた熱烈に絡み合っていた粘膜穴の奥、子宮口付近に留まっていた、
二人の混合汁の塊がどろりと保坂の顔に滴れ落ちた。

高一のあの日以来、今まで、”発散”、”気分解消”、”暇つぶし”、などなど
色々な理由つけて、校内で、それぞれの自宅で、公園の隅や、トイレや、橋の下で
こいつと何度も”不純交遊”を重ねてきた。
行為ではっきり快感を認知するまで頑張ろう、そう思っていたら
いざ快感を覚えると、余計やめられなくなっていた。
…あんたにだけ… あんたとだけ、許可してきた遊戯なんだぞ…
速水は保坂の眼にセックス跡生々しい自身の性器を見せつける。

「次の授業さぼっちゃおう 保坂、おまえはまだ完全に発散しきれていない
 残さず抜いてしまわないとね」
「…無茶を言うな速水 俺はもう真っ白だ…」
「だめだめ そんなだから自分が見えていないというの
 今しがた私の中に放出した濃度と量でわかる、あんたはまだまだ放散が充分でない」
速水はそういうとやはり二人の混合汁ででろでろになって萎れてる保坂の器官を手で摘み上げ、
舌を伸ばして先端をぺろりと一舐め、そして口の中にもぐもぐと含んでいった。

(おわり)

389:名無しさん@ピンキー
12/08/18 10:54:28.19 M3EAHy4v
gj

390:名無しさん@ピンキー
12/09/04 22:41:02.69 kW54+Ozd
気持ちわるい…

391:南千秋
12/09/10 06:37:04.96 cf1qTUdA
な、なんて破廉恥な……でも、なんか凄い。もしかしたら、春香姉さまも好きな人がいてこんなことを……(#・・#)ポッ

392:名無しさん@ピンキー
12/09/20 01:57:48.24 6juvbHIv
保守
「トウマアノ日」の続きはもう無いのか・・・
>「そうよ。トウマが今なっているのは生理っていう現象なのよ」
>「せいり?」
この続きがいまだに気になる

393:名無しさん@ピンキー
12/09/22 00:15:36.54 QiPNpDIH
>>384-388


394:名無しさん@ピンキー
12/09/24 22:35:18.13 +QGuqD+V
>>392 まさかオレが中途半端に投下した「トウマアノ日」が気になっている人がいたとは!
あの続きの展開が思いつかなくてね~気が向いたら書くかも

395:名無しさん@ピンキー
12/09/25 11:57:42.67 RP9/2K9L
保坂×アツコ

誰かよろ

396:名無しさん@ピンキー
12/09/26 06:22:53.44 V7sk7CgM
セックスマシーン保坂

397:名無しさん@ピンキー
12/09/27 08:24:10.14 WznXPxKE
>>394
おお!お疲れの出ないようによろしくおねがいしまっす!
保管庫の更新が止まっちゃってなんだかなぁ

398:名無しさん@ピンキー
12/10/04 17:33:04.94 uFIp5kEX
千秋のエロいのをお願いしたい

399:名無しさん@ピンキー
12/10/19 07:00:29.23 Y2db8JGp
だれかミユキちゃんで書いて

400:名無しさん@ピンキー
12/10/22 21:42:37.79 t7V9kPIb
過疎ってるなww

401:名無しさん@ピンキー
12/11/03 03:18:59.61 YCTydzlc
藤岡「南!…結婚しよう」

夏奈「血痕?!私に何かする気か?!」

402:名無しさん@ピンキー
12/11/04 09:45:13.71 hgumWAcc
>>401ww

403:名無しさん@ピンキー
12/11/11 02:59:21.83 VKAfHL0e
藤岡「南!俺と付き合ってくれ!!」

夏奈「突き合う!?決闘の申し入れか!?」

404:名無しさん@ピンキー
12/11/12 19:09:41.61 BZRpWHdg
藤岡「オレと一緒の墓に入ってください!」

夏奈「し、心中する気かきさまー!」

405:名無しさん@ピンキー
12/11/14 04:15:18.42 gJzi2quu
藤岡「オレ、夏奈の作った味噌汁を飲みたい!」

夏奈「そんなんでいいのか?」

千秋「やめておけ。おなかを壊すのがオチだ。しょうがないな。
藤岡が味噌汁を飲みたいって言うのならわたしが作ってやるよ」

406:名無しさん@ピンキー
12/11/16 15:56:44.46 zYT7hP/M
風俗もデフレ
○1000円~
「新宿 アイアイ 」
○1500円~
「西川口 マーガレット 」
○2000円~
「新宿・錦糸町 あんぷり亭 」
「新宿 ダブルエロチカ 」

407:名無しさん@ピンキー
12/12/02 13:30:29.86 1d6z1+ib
またアニメが始まるようだな
なんかエロネタの燃料が拾えるかな

408:名無しさん@ピンキー
12/12/03 01:08:11.92 ByJ3pPNh
最近は保坂や藤岡との絡みもそれほど無いからどうかな

百合は個人的に食指が動かんし

409:名無しさん@ピンキー
12/12/03 06:52:43.48 QwHKo7un
また冬木みたいな奴が出てくれば恰好のネタになる
NTRさせまくってやるぜ

410:名無しさん@ピンキー
12/12/08 19:18:17.04 AARbuRNy
藤岡は南家の隣室から聞き覚えのある声が漏れているのに気づいて
思わず覗き見する。
玄関に脱ぎ捨てられた見覚えのある靴、そしてその先の廊下で繰り広げられる光景、
脱ぎ捨てられ散乱する女子中学生の制服と小学生男児の服とランドセル、
そして素っ裸のそれぞれの服の中身が折り重なって蠢く。
廊下で仰向けになっている全裸娘、その上に全裸野郎ガキが乗っている。
抱きしめ合い、互いの腰を密着させて、廊下をミシミシ軋ませていた。
何が為されているのか、一目瞭然であった。
体の上に乗っかられ、この部屋に住む今年越してきた小学生男児の
へこへこ動かす腰を受け止めている者は紛れもない夏奈であった。
…み、みなみが… は、は、はだかのみなみが! みなみが、はだかで…
セックスしているぅ!! ……あ、あんな… あんなガキと……

ほんの数メートル先でハメ合わさってしまっている女子中学生と小学男児の
未熟な性器から目が離せない。
パンパンに充血した毛一本も生えてないガキのチンコが
愛する彼女の、ナマで拝むのすら初めての、薄い毛をたたえたオマンコを
割り広げて、ずっぷん、ずっぷん、抜き挿す。
肌を打ち合う音と異様に荒い鼻息が覗き見君の耳を染める。

嵌め繰り合う動きに合わせて揺れる、これまた藤岡が夢にまで見ていた
夏奈の胸の膨らみ。
小学ガキが顔をへばりつかせて口一杯に頬張る。
「カナはおっぱいチュウチュウしよると、奥がきゅんと締まりますば~い」
「うぉ! このやろー! いいぞ、もっとやれぇ! うあっ! く!はぁ…」
藤岡がかつて聞いたことのない種類の夏奈の声。
夏奈は脱力して顔は真っ赤、完全に年下のガキ相手に身を任せ
覚えたての好奇心と性欲を貪り立てていた。
汗や汁に塗れて動物的に蠢く初々しい二つの肉体の余りの卑猥な光景に
涙を浮かべながらも思わずオナニーしてしまう藤岡。

「はぁ! はぁ! カ!カナ そろ…! そろ、出そう! ですばい」
「あっ! あぁ?! いぃ! いぃぞ、何でも! ゆ…許す! いけ! いっ!けぇ…」
夏奈のおっ開いた脚の付け根を彼女より二回りも小さいガキンチョの腰が
壊れて暴走したおもちゃのような動きで、いよいよ激しく杭打つ。
ばちゅっ!ばちゅん!ばちゅん!ばちゅぅ!……
…あっ! あっ! あっ! あわっ! あっ! あっ! あっ! あはっ!……
豪快に唾を飛ばしながら、奮闘する年下ガキの小さな体を下から抱きとめる夏奈、
いつも藤岡を蹴飛ばす脚は、彼女を貫き苛むガキの下半身に巻きついて
至高の瞬間に備える。
やがて、二人はめり込むほど密着し、揃ってぶるぶる戦慄いた。
ガキンチョが夏奈の子宮にぐりぐりとねちっこく射精を続ける間、
藤岡の精液はマンションの壁をどろどろに汚していた。

411: 忍法帖【Lv=3,xxxP】(1+0:8)
12/12/11 22:59:49.78 oH9Y4xfa
>>410


412: 忍法帖【Lv=3,xxxP】(1+0:8)
12/12/19 19:59:46.31 8e960Ek6
そういえば、第4期開始までもう一ヶ月切ったな

413:名無しさん@ピンキー
12/12/21 21:36:51.83 Hpdl6mOG
保坂「南春k完璧という訳だ…」

414:名無しさん@ピンキー
12/12/22 18:37:29.16 XDJC0yIP
pv見た
なんか、おさげ髪の新キャラがいるじゃないか

415:名無しさん@ピンキー
12/12/22 23:16:00.93 0dAyZ5zq
>>13
>内田がお金に釣られておっさん達とHしまくったり
内田はビッチっぽいけど、なんでビッチだと感じるんだろ

416:名無しさん@ピンキー
12/12/28 00:58:15.60 mRveukz6
「私の家で課題やらない?」
明日から冬休み、楽しい長期休暇のはず・・・なのだが生徒たちがだらけるのを阻止するために教師たちはかなりの量の課題をだした。
勉強がもともとそれほど得意でないミユキはそれをどう消化しようかと悩んでいたところへケイコが声をかけてきた。
「ケイコちゃん、ありがとう!」
「私も一人でやるより二人でやった方がはかどるかなって思って」
「それなら他にもだれか誘おうよ。たとえば夏奈ちゃんとか」
「夏奈は、今日、妹の友達と遊ぶんだって。残念だけど」
「それと今日、私の家、親が二人ともいないし良かったら泊まらない?」
いいの?ケイコちゃんサンキュー、と天真爛漫な笑顔を浮かべながら言いミユキは自分の教室へと戻っていった。優しいな、ケイコちゃん。
その後ろ姿をみるケイコの口元に一瞬、緩んだがすぐにそれは消え去り、いつもの知的な表情に戻った。

417:名無しさん@ピンキー
12/12/28 01:01:03.67 mRveukz6
「あれ、もうこんな時間?」ミユキが6時を指している腕時計をみて驚いたような声を上げた。それと同時に腹の虫が鳴き、ミユキは顔を赤らめた。
3時頃にケイコの家へきてから彼女の自室ずっと勉強を続けてきた。(といってももっぱら、ミユキがケイコに勉強を教えることが中心だった。)
外はすっかり日がくれ寒風が吹きすさび、粉雪がちらちらと舞っていた。
「ミユキちゃん、ちょっとご飯用意してくるね。」ケイコがそう言い、部屋を出ていった。しばらくすると湯気を立てているシチューとご飯を二人分、もってきた。
「わ!おいしそう」
「ごめんね。レトルトで。」
「いいよいいよ。頂きます。」よほど空腹だったのかミユキはあっという間に食事を平らげてしまった。
「ミユキちゃん、よく食べるわね。」
「だってずっと勉強してたせいでお腹減ったんだもん。」
もうすっかり空腹は収まった。外は寒いが部屋の中は電気ストーブのおかげで暖かい。少し眠くなってきた。
「そういえば、ケイコちゃん、この間藤岡くんがね、○○デパートにいてね、何しているのってきいたら赤い顔して逃げ出し・・・」(あれ、すっごく眠くなって)
そう思った、瞬間、ミユキはどさりと仰向けに倒れた。ケイコが近づくとすっかり寝息を立てていた。
ケイコはミユキに顔を近づけるとニヤリ、軽い笑みを浮かべ自分の机の方へ行き、引き出しを開けた。中には、プラスティック製の手錠が二つ入っていた。

418:名無しさん@ピンキー
12/12/28 01:03:06.36 mRveukz6
床で大の字になって寝ているミユキの腕をまず、後ろ手にして手錠で拘束した。それからさらに足にも手錠をかける。
スースーと寝息をたてているミユキの顔に思い切り自分の顔を近づけた。その安らかな寝顔をみてケイコは一瞬、ひるんだような表情を浮かべた。
しかしすぐにその表情を打ち消し彼女の唇へ口づけをした。舌を口の中へ滑り込ませからませた。互いの生温かい唾液が口腔内で混ざり合う。
さらに右手をミユキの服の滑りこませる。しばし迷った後、ブラジャーによって覆われたかすかな膨らみを探り当てた。ブラジャーの下に手を差し込み、その膨らみを懸命に揉み出した。
しばらく、口づけを楽しんでからケイコは口をミユキから離した。そして左手でズボンを自らのズボンと下着をおろした。陰毛に覆われた恥部があらわになる。すっかりしめっていた。
そこにある小さな陰核を己の左手でこねくり回し右手で相変わらずミユキの乳房を弄んだ。そして今度はミユキの頬へゆっくりと舌を這わせた。何度も顔をなぞるように。
ケイコの顔からはもはやいつもの知的な表情はすっかり消え去っていた。
貪るがごとくミユキの顔をなめ回し、唾液まみれにしている彼女は冬だというのに汗を額から垂らし必死な表情を浮かべている。そして彼女の目からは涙がしたたり落ちていた。

419:名無しさん@ピンキー
12/12/28 01:03:39.14 mRveukz6
(ごめんね、ミユキちゃん。睡眠薬シチューに混ぜて眠らせて、手足縛ってこんな酷いことして。ごめん、ごめん、本当にごめん。許して。どうしても抑えきれなかったの。)
(女の人が好きって気がついたのは、幼稚園の頃。ある優しい保母さんを好きになったの。そして「大人になったら結婚したい」ってその人に向かっていったの。)
(最初は冗談だと思ったみたい。ただ、私が同じことを何度も言っているうちにどうも本気だって気がついたみたい。)
(それから、表面上は優しく接していたけど私を見る目は冷たかった。おかしな子って他の保母さんと話しているのも聞いた。幼心ながら、女の人を好きになるのはいけないことなんだなって思うようになったの。)
(それから今までそのことをずっと隠してきた。気をそらすために勉強にのめり込んだ。
でもミユキちゃん、あなたにあった時から今まで抑えてきたものが吹き出しそうになった。
あなたが愛おしくてたまらなかった。だから、勉強も教えてあげたし一緒に遊んだりもした。そして今日、こんなことをしているのもミユキちゃんが愛おしいから)

420:名無しさん@ピンキー
12/12/28 01:06:00.08 mRveukz6
絶頂を迎えいじくり回している性器から白い液体が飛び、床を汚した。ケイコは顔をなめ回すことも胸を揉みしだくこともやめた。
何やっているんだろう、わたし。そうケイコは呟いた。
ミユキは相変わらず無邪気そうな寝顔を浮かべていた。

家の外ではさっきまでちらつく程度だった雪がいつの間にか家や木を覆うほどに降っていた。微かに風が吹く。どこかで車の音が時々聞こえる以外、あたりはすっかり静まりかえっていた。
天からはひたすら冷たい雪が降り続けていた。

421:名無しさん@ピンキー
12/12/29 08:57:34.50 trNOSFSp
ケイコxミユキってかなり珍しい組み合わせだな


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