【友達≦】幼馴染み萌えスレ21章【<恋人】 at EROPARO 【友達≦】幼馴染み萌えスレ21章【<恋人】 - 暇つぶし2ch■コピペモード□スレを通常表示□オプションモード□このスレッドのURL■項目テキスト450:名無しさん@ピンキー 11/02/14 23:46:26 8rILIVTf 『またまたー。その台詞何回目かな?』 『今度こそ本当よ』 『物心ついたときから数えて百回は聞いたかな』 『そっ、そんなに言ってないわ!』 俺もう、なんか吐きそう……。 「なんか俺涙が出てきた…」 「わはぁ、美由紀ちゃんかわいい」 「分かった、柏原は実は双子だったんだ」 「多重人格者の方が辻褄合うんじゃない」 『け、謙吾君!?』 『ん?』 『どうしてそんな顔を近づけるの?!』 途端に、誰も口を開いていないのに俺達の緊張感が増した。ベランダ側の窓がガタガタ 揺れ出したのは風だけが原因じゃないだろう。 そういや昼休み潰してるけど、このまま終わったら俺達昼飯どうしよう。流石に短い時間で 弁当食いきれるだろうか。パンとかもうろくでもないものしか残ってないだろうし、学食も 売り切れるメニューが増えるだろう。弁当持ってきてない奴らも大変だな俺はその点弁当が あってよかったけどそういや今日のメニューはなんだろうなああもう俺一体何を言ってんだ。 『昨日の続き』 『ま、待って! ちょっと待って! 誰か帰ってきたら…』 『美由紀…』 『まっ……』 と、その時。動かした膝が思いっきり扉に当たって不自然にガタタンと響いた。 「…やっべ」 「バッ…!」 「何やってんだお前っ」 顔をこわばらせてこちらを向く奴、声をひそめて咎める奴、それぞれがこっちに向いて 俺に非難の目を浴びせる。 が。 盗聴器から、教室内から一切の音がしなくなったことに気付き、全員同時にその表情を 改める。優先順位を瞬間的に察知する。 「撤収」 「「「「「「「「了解」」」」」」」」」 もう誰も教室の覗いていないが、さっきまでの甘ったるい空気は一瞬で消えうせ、冷たく 重い何かが漏れてきている。それが徐々に量を増してくる。誰かいるのかとか、そういう 様子を探ろうとする声すらないのが余計に恐ろしさを煽る。 当然もう、みんな一斉にダッシュし始めていた。校則より命が大事だ。ベランダ側の連中を うらやみながら、一目散に駆け出す。悔やんでも悔やみきれない。俺ってホントバカだ。 付き合ってくれたみんなに申し訳ない。 ガラガラと、扉がゆっくりスライドする音が聞こえた瞬間、背中全体が粟立ち、背中にも 鳥肌が立つ。物凄いプレッシャーと引力を感じながらも、俺達は振り向くことなくその場から 逃げ出したのだった。 余談になるが、事がばれたことで二名除いたクラス全員、担任の教師からこんこんと お説教を食らうことになる。 更に余談になるが、歯並びが比較的きれいなはずの俺に“出歯崎”“詰めの甘い男”“チャンス1”と 様々な不名誉なあだ名がつけられることにもなる。 そして最後にもう一つ余談になるのだが、その日以降、話題に触れられるたびに顔を 真っ赤にする柏原美由紀という女子は恐怖の対象ではなくなり、堂々と交際宣言をし 「応援してくれ!」と胸を張った相馬謙吾という男は、大いにその評価を上げることに なるのだった。 次ページ最新レス表示レスジャンプ類似スレ一覧スレッドの検索話題のニュースおまかせリストオプションしおりを挟むスレッドに書込スレッドの一覧暇つぶし2ch