らんだむダンジョンでエロパロat EROPARO
らんだむダンジョンでエロパロ - 暇つぶし2ch200:名無しさん@ピンキー
11/05/15 04:26:17.57 +jDtHMaP
これが||にしか見えない
URLリンク(cyclotron.mine.nu)


201:名無しさん@ピンキー
11/05/16 10:45:41.58 SkC29ih2
なにこのダッチ

202:名無しさん@ピンキー
11/05/18 20:07:25.17 2VR7I8gF
エロックスは実はおにゃのこでした!てなったら君らどうすんの?

203:名無しさん@ピンキー
11/05/18 20:13:24.92 bylqnZ0W
入れる穴が10cmずれる

204:名無しさん@ピンキー
11/05/19 09:14:03.08 Ol+1yowc
女の子なのにエイディーン様のちちしりふとももに釣られるとか有望じゃないですか

205:名無しさん@ピンキー
11/05/25 05:48:26.83 9kJdQFTT
揉んだぞ!俺はシズぱいを揉んだ!!

206:名無しさん@ピンキー
11/05/25 06:28:36.38 g06IGgvV
と、意味不明な供述を繰り返しており・・・

207:名無しさん@ピンキー
11/05/29 23:36:08.19 doOubk0N
さるべーじ

208:名無しさん@ピンキー
11/05/29 23:45:15.02 uHA0gMCo
アップデート・・・アップデートさえくれば・・・ぐぬぬ

209:名無しさん@ピンキー
11/05/30 11:24:37.03 2ZIfuJVe
シズぱいがアップデートされたと聞いて


210:名無しさん@ピンキー
11/06/02 01:02:04.55 K9Wkt96x
さらに平べったくなったのか

211:名無しさん@ピンキー
11/06/06 22:15:44.80 C7uG9EIf
さきっぽが敏感になったのかもしれん

212:名無しさん@ピンキー
11/06/06 22:18:24.80 LZWhf/Fq
可愛いものセンサーが搭載されたのかもね

213:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/16 23:39:09.86 DeN8n1XV
新バージョン楽しすなあ。
しかしレイチェルがよく笑うようになった気がする。ええ子やでホンマに…

そしてこの笑顔の下にアナンタへの劣情を隠してるとか妄想すると
おじさん居ても立ってもいられなくなっちゃうよフヒヒヒ

214:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/17 07:18:59.94 F+QavULE
分身しまくったシズナさんがアイちゃんの服を剥ぎ取ったりいたずらしたり

215:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/18 00:00:04.70 oVPMzD0G
どこまでネタバレして良いのか解らんのだけども
1.65で追加されたイベントの妄想とか語ってもええのかい…

216:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/19 07:34:17.42 ygi+g3vN
おっさんがアナンタ達に会うまでにやった悪行が読みたい
絶対あのおっさんテイマーちゃんレイプしまくってるだろパピー3匹仕留めてテイマーちゃん瀕死まで追い込んで犯しまくったんだろ俺にはわかる早くしろ俺の性欲がマッハでやばい

217:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/19 09:27:05.61 kGofwivy
ザリチェだけ持って帰りたい・・・

218:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/26 22:50:54.76 1Nr3mgEh
アオボシちゃんに俺のミルクとバナナを御馳走したい

219:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/26 22:55:33.49 BWV5UvTW
エロックスが出たぞー!

220:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/26 23:13:19.66 SPZSImjP
アナンタのネイチャーブリッツにオレの525mmインドラをミラクルショット!

221:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/27 11:39:12.24 2Tu37HsO
カンヘルの腋をぺろぺろ舐めたい

222:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/27 11:45:02.01 rEWuk8sy
カンヘルの足を指先から一本ずつていねいに舐めて変な気分にさせたい

223:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/29 19:34:44.35 fdb3GAxw
確かレッドスーツって娘に悪い虫が付かないための護衛ゴーレムのテストにダンジョンに
やってきたはずだけど、あんな強くなるまで篭ってて大丈夫か?

224:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/30 07:35:09.44 G8wY+ImZ
むしろ、娘を持って行くなあワシを倒して行け的な目的にすり替わってんじゃね?
しかしザリチェさんがあんなおっぱいさんだとは思わんかったぜ…セレネさんとも百合ップルかw

225:名無しさん@ピンキー
11/07/01 21:41:50.17 D+4nO14/
ベネっちがアルラウネの服を着ながら養分吸収って…

226:名無しさん@ピンキー
11/07/04 23:35:38.96 YE0QIUWf
>>225
そりゃあ下の口からだな…

227:名無しさん@ピンキー
11/07/04 23:37:17.47 Nj4BXrQI
下である必要はないかもしれんぞ

228:名無しさん@ピンキー
11/07/05 21:36:54.28 mhSFJ6+7
アナンタのムレムレな股間をクンカクンカしながらベネっちのきつきつおまんこでおちんぽミルク搾り取られたい

229:名無しさん@ピンキー
11/07/06 00:34:42.12 pHbKZDFx
某エロパロであったけど、触手服(鎧)とか相性良さそうだよな・・・
考えてない、触手服にハマってしまったアナンタがベネっちも装備できるって理由で引きずりこむとか考えてないぞー。

230:名無しさん@ピンキー
11/07/06 04:43:08.80 Oo6mlNGX
★触手鎧  見た目は普通の鎧、でも・・・

231:名無しさん@ピンキー
11/07/06 10:48:09.95 TIH0zRYF
戦闘中に悪戯します

232:名無しさん@ピンキー
11/07/06 20:38:01.59 J19+bdqj
★レジェンド防具入手!
★カナちゃんガード

ブランドカナちゃん最高傑作。小さな翼が生えた鎧?
<睡眠/毒/麻痺/沈黙/混乱無> 装備可:美少女専用
<オートステート19>(攻撃力/精神力上昇/MP自動回復他)(低確率スタン)
<スキル習得081>(固有OD技:鉄槌を下す)

なんか生温かいと思ったら
君が背中にくっついてるだけじゃねえか!!
1回だけ試しに?どうしても?しょうがないなあ……

常時セクハラ状態でテンション天元突破の妖精さんが
相手の攻撃を叩き落し引き付け受けるため
ダメージも状態異常もほとんど通らない。

そのうちに昂ぶった妖精さんが、胸に顔を埋めてきたり
色んなところにキスしてきだしたり、他にも……
戦闘そっちのけになったのは本当に困った。本当に。本当だ。
ただ防具としての性能は、やたらと良かったのでもう少し試しで使うことにした。
妖精さんのキスは幸運を運ぶとも言うし、まあいいかな。

固有ODは邪魔されて怒った妖精さんの1撃どころか即死攻撃4撃。
妖精さんを怒らさないようにしよう。

233:名無しさん@ピンキー
11/07/07 22:16:13.75 q5anfRb+
そういえばカナちゃんって子供と同じくらいの大きさなんだよな
だとするとアイちゃんはカナちゃんガード装備できないんじゃね

234:名無しさん@ピンキー
11/07/08 14:45:22.20 wbf47XDN
>>233
ホバリングしつつ髪の毛をくんかくんかしてるカナちゃんと
装備中ずっとスキンシップ受けてまんざらでもないアイちゃんが見えた

235:名無しさん@ピンキー
11/07/08 22:46:43.90 GpSw56Wd
*大人のおもちゃ
ぶるぶると震える謎の棒。
<刺突><精神低下>装備可:全員

ダンジョンの中で襲い掛かってきた追いはぎが持っていた謎の棒。
とりあえずそいつらは叩きのめして、ベネっちが簀巻きにしておいたのだけど、
懐をあさってみたらこんなものを持ってた。

何となくこけしっぽい外見で、スイッチを推すとぶるぶる震えるのはわかるんだけど
情けない話だけどまだ用途がわからない。
聞いてみようにもベネっちは目を逸らすし、シズナちゃんやアイちゃんは真っ赤になって黙り込むし……
そもそも、これのどこがおもちゃなんだ?子供は喜ぶかもしれないけど。
とりあえず今日の夜にでもカナちゃんに聞きに行こうと思う。

236:名無しさん@ピンキー
11/07/09 02:24:45.74 EfelPrrA
その武器でラルフ君のふんどしを強奪しに行く訳か…胸熱

237:名無しさん@ピンキー
11/07/12 15:33:04.17 flZ+PGzt
なんというか…とっても宿屋イベントが期待できる装備ですね。

238:名無しさん@ピンキー
11/07/18 08:08:03.30 V+uhRoR2
カナ「アナンタさんこれの使い方も知らないんですかぁ仕方ないですね私が教えてあげますよふひひ」

239:名無しさん@ピンキー
11/07/25 18:50:18.40 4ITDMirZ
→戦ってアイテムを奪う

ラルフ「…いやいや本気で言ってるのかい?」

アナンタ「なーんて、冒険者同士で腕試しとかしてみたいだけさー。
     というわけで皆下がってて、ラルフ君と一対一で勝負してみたいんだ。」

ラルフ「それならそうと最初から言ってくれよ。それじゃあ…。」

ジャキン。ぶぃぃぃぃぃん。

ラルフ「…あの、アナンタさん。それは何かな。」

アナンタ「さっき追い剥ぎから奪った武器を早速試してみようと…。」

ラルフ「追い剥ぎを追い剥ぎとかやってたの君ら!?と言うか何!?武器なのそれ!?
    武器として使っちゃうの!?何考えてんの君!?」

アナンタ「え、武器じゃないの?」

ラルフ「どう考えても違うだろう!?後ろのお三方も…ってわざとらしく目逸らさないでよ!!
    談笑してる振りして誤魔化さないでよ!!」

アナンタ「いいから早く始めようよー。
     私、新しい武器の試し斬りしたくてさっきからウズウズしてんだよー。」

ラルフ「何を斬る気だよ!?」

240:名無しさん@ピンキー
11/07/25 19:01:24.69 4ITDMirZ
アナンタ「と言うか何かこいつ握ってラルフ君見てると…何だろう。
     無性にラルフ君を…いじめてみたくなると言うか…。」

ラルフ「明らかに呪われてね!?武器に精神支配されてない!?」

アナンタ「ふふん、呪いの武器なんてベネっちが日用品の如く使いこなしてるしねー。
     とうとう私も呪いの武器を使いこなす時が来たんだよ、うん、きっとそうさ。」

ラルフ「どういう理屈だよ!?訳が分からないよ!?」

アナンタ「さぁ…ヤろうか!!」

ラルフ「待って何か『やる』の響きに不穏な予感が漂ってるんだけど!!
    ちょッ、降参ッ、降参でいいから――」






アナンタ「駄目じゃないかラルフ君。剣に迷いしか乗ってない。」

ラルフ「バイブ持ってかかってくる女の子相手にどうやったらまともな剣が振れるんだよ!?」

アナンタ「…バイブ?」

241:名無しさん@ピンキー
11/07/25 19:10:38.68 4ITDMirZ
ラルフ「もしかして名前も知らなかったの…?」

アナンタ「へぇーこれバイブって言うんだー。」

ラルフ「ああ使い道もわかってなさそうだから説明してあげるよ。
    いいかい、そいつは振動を活かして…。」

アナンタ「…どうしたのラルフ君。」

ラルフ「説明なんぞ出来るかァッ!!クッソいつもの癖でついつい解説始めちまったィ!!」

アナンタ「うおっ!?ラルフ君なんかキャラがブレてない!?」

ラルフ「ブレもするわそんなもんの説明やらされたらッ!!」

アナンタ「な、何?もしかしてコイツそんなにヤバい代物だったの?」

ラルフ「今すぐ捨てることを勧めるね!!」

242:名無しさん@ピンキー
11/07/25 19:22:34.58 4ITDMirZ
アナンタ「…それはできないよ。」

ラルフ「…え?」

アナンタ「道具は皆、何かの役割を持たされて生まれるんだ。
     私はまだこいつの正しい使い道ってやつを理解していない。
     折角こうして私の手に巡ってきた、こいつの本質を理解することもせず、
     ヤバいからと言って身勝手に捨ててしまうのは…こいつに対して失礼だと思うんだ。」

ラルフ「あ…アナンタさん…。」

アナンタ「『捨てる』コマンド無いしね。」

ラルフ「いやそういう台詞は胸の内にしまっておくべきだと思うよ。」

アナンタ「だからラルフ君、知っているなら…こいつの『本質』ってやつを教えてほしいんだ。」

ラルフ「アナンタさん…あの…。」

アナンタ「あとこいつ握ってると湧いてくるラルフ君への…意地悪したい気持ち?
     嗜虐心って言うべきなのかな…何かこの不思議な感情の正体とかもわからないかなハァハァ。」

ラルフ「あの、何かちょッ、じりじり寄ってこられんの凄い怖いんスけど!!
    落ち着いて!!説明するから落ち着いて!!」

243:名無しさん@ピンキー
11/07/25 19:37:00.49 4ITDMirZ
――――――

アナンタ「…成る程成る程。」

ラルフ「うん、納得してもらえたかな。
    さぁ年頃の女の子が携帯するようなもんじゃないってことはよくわかったと思うから
    そんな危なっかしいもんさっさと捨てて――」

アナンタ「ラルフ君で試し斬りしてからね。」

ラルフ「…へ?」

アナンタ「いやぁラルフ君の丁寧な説明のおかげでよくわかったよこのウズウズの正体が。
     私は『君を』『こいつで』『斬りたくて』『仕方が無かった』のさ。」

ラルフ「いや、いやいやいや流石にそろそろ本気で怒るよ僕!?」

アナンタ「私に押し倒されて体押さえつけられた状況で何ができるってのさぁ。
     さ、ラルフ君…『素直』になろうか?」

ラルフ「ちょッ…やめッ…!!
    誰か助けッ…っていねぇ!!あの三人どこにもいねぇ!!どっか行きやがった!!」

244:名無しさん@ピンキー
11/07/25 19:51:36.61 4ITDMirZ
―――――

アナンタ「いやぁ男の人はキン的に弱いとかよく言うけどよくわかるねーこれ。
     勉強させてもらったよー。」

ラルフ「ほどいてッ!!両手足の縄ほどいてッ!!」

アナンタ「いやぁ都合良く縄が落ちてて助かったよー。」

ラルフ「んなわけないだろ!?頃合い見計らって後ろから投げ入れられてきたの見たぞ僕は!!
    明らかに君の仲間の差し金だろ!?」

アナンタ「じゃ、そろそろナマに押しつけてみよっかー。」

ラルフ「こっちの話聞いてよ!?やめてやめてズボン下ろさないで!!」

アナンタ「おおう…これが話に聞く…。」

ラルフ「ぶっちゃけ初見の時からこういうことに関しても結構奔放そうなイメージ勝手に抱いてたけど
    割とマジでそういう興味津々な反応しちゃうの君!?軽く引くよ!?」

アナンタ「へぇ…ラルフ君、私のことそんな風に見てたんだ…。」

ラルフ「今正解で確定したわけだけどね!?」

245:名無しさん@ピンキー
11/07/25 20:05:53.52 4ITDMirZ
――――

アナンタ「おお…出た出た、これが噂の…。」

ラルフ「…もう…お婿に行けない…。」

アナンタ「…にが。」

ラルフ「やめてよ!!舐めないでよ!!」

アナンタ「フフフ、口ではそう言うけど、体は正直…。」

ラルフ「その台詞言ってみたかっただけだろう君!?」

アナンタ「次は後ろの穴にねじ込んでみるとかどう?」

ラルフ「何でそこまで説明してないのにそのレベルの発想にまでごく自然に至れるの君は!?
    何、天才なの!?こういうことの!?」

アナンタ「ほほうラルフ君はよくわかっているようだなもう一撃おごってやろう。」

ラルフ「やめてくださいッ!!括約筋がちぎれてしまいますッ!!!
    何でもします!!本当に勘弁して下さい!!!」

アナンタ「じゃあやめとく?」

ラルフ「あ、やっぱりやめないで下さい。」

アナンタ「え?…どっちなのさ。」

ラルフ「やめるとかやめないとかナンセンスなこと言ってるんじゃないよ!!
    君は本当に情緒とかワビサビとかそういう和の心がわからないダメファイターだな!!」

246:名無しさん@ピンキー
11/07/25 20:17:30.77 4ITDMirZ
――――



シズナ「ラルフ君が堕ちたわ。」

ベネット「もうちょっと盛り上がれそうね。」

アイちゃんスリープミスト喰らって快眠中。睡眠耐性埋めておかなかったから。



――――――

アナンタ「いやぁここまで派手に出血を伴う行為だとは思わなかったよ…大丈夫かい。」

ラルフ「ウン、大丈夫ダヨ。ムシロサッキマデヨリ好調ナグライサ。
    僕ノ中ニ溜マッテイタ何カヲ解キ放ツコトガデキタ気分ダヨ。」

アナンタ「何か覚醒してる――!?」

ラルフ「…ふぅー。」

アナンタ「あ、戻った。」

ラルフ「アナンタさん…これだけは言っておくよ。」

アナンタ「ん、何だい?」

ラルフ「次会った時はリベンジを果たすからね!!」



終わり。

247:名無しさん@ピンキー
11/07/25 20:19:23.21 GYRbC/QL
GJ!
次は是非ベネっちを落としてもらいたいものだ

248:名無しさん@ピンキー
11/07/25 23:13:59.14 w0eNh1H0
よく最後まで書ききった!

249:名無しさん@ピンキー
11/07/25 23:55:45.35 2Wsw+41f
おお、GJ

250:名無しさん@ピンキー
11/07/26 22:43:05.71 6FwvnkMA
~続き~

―――――

ラルフ「やぁ…久々だね。」

アナンタ「おおラルフ君じゃないか…なんか面構え変わったね。」

ラルフ「あれから僕も必死でレベル上げて装備品集めて強くなったからね…
    この前の雪辱を果たすためにもね!!」



アイ(今回はドルフィンホワイト装備して睡眠耐性も備えてる!無理矢理寝かされるもんか!!)



シズナ「それじゃ、お邪魔しちゃ悪いから私たちは下がっておくわ。」

ベネット「二人でごゆっくり。」

アナンタ「悪いねー。」

ラルフ「…今シズナさんとベネットさんが物凄い速さでアイちゃんの上着引っぺがすのが見えたのは気のせいかな。」

251:名無しさん@ピンキー
11/07/26 22:53:38.72 6FwvnkMA
アナンタ「え、何?」

ラルフ「まぁ…何でもないさ。
    昨日遂に手に入れたこのアレックスソードの威力、君で試させてもら――」

アナンタ(右手に逆鱗・アナンタ)「よぉし、来い!!」

ラルフ「( ゚д゚)

    ( ゚д゚ )」






ラルフ「★とか…ないわ…ゴェフッ。」

アナンタ「何言ってんのさ。ついこの間まで私もソレ使ってたけど、ぶっちゃけ性能差そこまでないよ?」

ラルフ「…そうか…僕は武器のレアリティの差を言い訳にして負け惜しみを言ってただけってことか…。
    結局は使い手の強さ次第だってことも忘れて…。
    いやぁ、君からはいつも冒険者として大切なことを思い出させてもらってばかr」

アナンタ「ま、ともかく今回も私の勝ちだよねー。」

252:名無しさん@ピンキー
11/07/26 23:02:13.87 6FwvnkMA
ラルフ「…エーット、ソウデスネ。」

アナンタ「ラルフ君は前のリベンジを賭けてこの勝負に臨んだんだよね。
     じゃあ私がまた勝ったからには――」

ラルフ「ア、スイマセン。情報屋ノ依頼モアルカラ僕ハコノヘn」

アナンタ「――この前の続きといこうか。」

―――――



ベネット「まぁどっちが勝っても私ら的にはどっちにしろ美味しいんだけどな。」

シズナ「結局勝てないのがラルフ君らしいけど。」

アイ「Zzz…。」(うぅ…やめてシズナお姉ちゃんベネットお姉ちゃん、服返してよぉ…。)

253:名無しさん@ピンキー
11/07/26 23:11:31.90 6FwvnkMA
――――

ラルフ「あのーまさかまたあのバイブ…。」

アナンタ「…いや、アレは使わないよ。」

ラルフ「…え?」

アナンタ「この前別れた後からずっと考えてたことがあるんだ…
     今度やる時はさ…私の手で直接がいいな、って。」

ラルフ「ずっと考えてた…だと!?」

アナンタ「なんだよう、ラルフ君だって初見から私のことエロそうだとか思ってたんだろー?」

ラルフ「そこまで言ってないよ!?」

アナンタ「ほとんどそう言ってたも同然だろー?
     それともそっちがお望みならまた縄で拘束してオモチャでいじり倒してやろうかー?」

ラルフ「やめてッ!!今度こそ(穴が)再起不能になるッ!!!」

254:名無しさん@ピンキー
11/07/26 23:23:26.14 6FwvnkMA
アナンタ「そうは言っても途中からラルフ君だってノリノリだったくせにぃ。
     なんかワサビだの何だの言って自分から進んで…。」

ラルフ「お…覚えてないなー…ハハハ…。」

アナンタ「うん…まぁ流石に前回はちょっとやりすぎたかなって私も思ってたし。
     だから今度は呪いの勢いに任せたりなんかせず、もうちょっとソフトな感じでいってみようかと…。」

武器を外すアナンタ。

ラルフ(手つきがッ!!手つきがやらしいッ!!!)

アナンタ「…ね、いいかな、ラルフ君。」

ラルフ「…ッ!!!」

急に恥ずかしげな笑顔を浮かべたアナンタの眼差しが、何だかとっても綺麗で魅力的に見えたラルフ君でした。

255:名無しさん@ピンキー
11/07/26 23:34:38.53 6FwvnkMA
―――――

ベネット「縄は…要らないなこりゃ。」

シズナ「ベネットも結構その場その場をムードを重視するわよね。」

ベネット「それぐらいはね。」

アイ「…ぅー…。」(駄目ぇ…お姉ちゃんそれはぁ…。)

―――――



アナンタ「…今日は随分と素直じゃあないか。」

ラルフ「いやその…逃げても絶対追いかけてきて離してくれなさそうだから、
    まぁ…ほら、やるなら早くしてもらった方がすぐ済むんじゃないかな、と。」

アナンタ「ほほう、そこまで言うなら…では早速…。」

ラルフ「…!!」

ベルト解除。

アナンタ「…下げるよ?」

ラルフ「…うん。」

256:名無しさん@ピンキー
11/07/26 23:46:07.41 6FwvnkMA
―――――

シズナ「…むぅ、位置が悪いわね。大事な部分が見えないわ。」

ベネット「回り込むか。」

アイ「…ぅぅー…。」(やめて…熱湯風呂はぁ…溶けるぅ…。)

―――――



アナンタ「これって大きいのかな、小さいのかな。」

ラルフ「いやぁ…流石にそこまでは知らないなぁ。」

アナンタ「ラルフ君にもわからないことあるんだねー。」

ラルフ「別に知る必要性が…っ。」

アナンタ「出そう?」

ラルフ「あー…うん…と言うか何か無駄に上手くない君?」

アナンタ「あいつの振動みたいな程良い刺激ってやつを再現するなら…こんな感じかなー、って。」

ラルフ「何、直感でここまで?やっぱ天才なの君?」

アナンタ「ほほう君はよくわかっているようだな…もうちょっと強めにやってみよっか。」

ラルフ「ぅあ…。」

257:名無しさん@ピンキー
11/07/26 23:58:39.76 6FwvnkMA
アナンタ「痛くない?」

ラルフ「…あのさ、アナンタさん。」

アナンタ「ん、何?」

ラルフ「ちょっと止めて一旦。悪いけど。」

アナンタ「…あ、ごめん、やっぱり痛かった?」

ラルフ「いやそうじゃないんだけど…僕から一つお願いしてもいいかな。」

アナンタ「どんなこと?」

ラルフ「なんか…この前からこんな風にやりたいとかずっと考えてたんだって?」

アナンタ「そーだね。」

ラルフ「…あっけらかんと言いきるね、君は…こんなことを。」

アナンタ「何だよぉ、悪いかー?」

ラルフ「ま、いいか。僕も…今から大概なこと頼むつもりだし。」

アナンタ「えー、どんなこと言うつもりなのさ。」

ラルフ「…笑わず聞いてくれるかな。」

258:名無しさん@ピンキー
11/07/27 00:09:20.25 L0+4TNXf
――――――

シズナ「アナンタが上を脱いだッ――!?」

ベネット「こいつぁ盛り上がってきたッ――!!」

アイ「…っは!?」

ガバッ!!

→スリープミスト

アイ「う……Zzzzz…。」

――――――

アナンタ「いつもここ見てたのかい、ラルフ君は。」

ラルフ「男の前ででもそんな格好しといて、見るなって方が酷いんじゃないかな。」

アナンタ「むー…スケベ。」

ラルフ「…今はいくらでもスケベになってやるさ。
    思い切って打ち明けてみたらそっちも乗り気になってくれたんだし。」

アナンタ「変態。」

ラルフ「…お互い様だろう?」

アナンタ「カナヅチ妖精。」

ラルフ「何か今凄いショック受けたんだけどその台詞!?」

259:名無しさん@ピンキー
11/07/27 00:24:51.66 L0+4TNXf
―――――

ベネット「あーありゃシズナには無理なプレイだな。」

シズナ「い、いいもん私は別の所に自信あるから!!」

ベネット「ほー、どこに自信がおありで?」

シズナ「ちょッ、後にしなさいよ!!」

アイ「…くぁ…。」(この剣すげぇ!!大人になっちゃった!!)

―――――

アナンタ「男の人みんなこんなこと考えてるのかなぁ…。」

ラルフ「まぁ…そういう人も少なくはない、と思うけど。」

アナンタ「けど物知りで有名なラルフ君はエッチな知識も豊富かぁ…。」

ラルフ「思春期男なんぞみんなこんなもんですッ!!僕だけじゃないですッ!!」

アナンタ「…あったかいね。」

ラルフ「…うん…。」

アナンタ「あー、これ結構いいかも…。」

ラルフ「…そうなの?」

アナンタ「なんかこっちもちょっと気持ち良くなりながら
     ラルフ君のきもちよさそーな顔見るの…楽しいかも。」

260:名無しさん@ピンキー
11/07/27 00:35:07.85 L0+4TNXf
ラルフ「…ぅ…。」

アナンタ「ん…。」





ラルフ「…ふぅ。」

アナンタ「…やっぱにが。」

ラルフ「…。」

アナンタ「…今回は嫌がらないんだね。」

ラルフ「別に…もうそんなことはどうでもいいさ。」

アナンタ「…どうだった?」

ラルフ「うん、まぁ…一言でいえば…最高かな。」

アナンタ「何、もしかして過去にも結構な経験が―!?」

ラルフ「無いよ!?」

アナンタ「…ぷっ…。」

ラルフ「何がおかしいのさ!?童貞野郎がパイズリお願いするとかやっぱ無様で滑稽だって言いたいのか!?
    ああどうせそうだろうさ!!アナンタさんこそ実は経験豊富だったりするからあんなに上手かったんだろ!?」

アナンタ「そこまで言ってねぇ!?」

261:名無しさん@ピンキー
11/07/27 00:42:27.87 L0+4TNXf
―――――

シズナ「…ベネットもああいうのやってみたかったりする?」

ベネット「…やりたくなる相手でも見つかりゃいいけどな。」

アイ「…ん…。」(マジ強ぇー我ながらこれマジ強ぇーパーティ最強は私だァーッ!!)

―――――






ラルフ「…また今度勝負をお願いするよ、アナンタさん。」

アナンタ「ふふん、負けないよ?」

ラルフ「…いつか勝ってみせるさ。」

アナンタ「楽しみにしとくよ。」



その後、愛を得てまた一つ強くなったアナンタは見事に悪龍の復活を阻止しましたとさとか何とか言って終わり。

262:名無しさん@ピンキー
11/07/27 02:00:35.57 0xwGAH0R

あにゃんただとスッキリしてるな

263:名無しさん@ピンキー
11/07/27 11:36:32.22 L0+4TNXf
>>236の一言に応えるべく書いてみたら
もうアナンタの嫁はラルフ君しか考えられなくなった。
でもきっとアナンタは絶倫なのでいざ付き合うとラルフ君は毎回絞り取られることになります。

264:名無しさん@ピンキー
11/07/27 17:24:26.22 5yekk0hm
今SS書いてるけど、なんか暗い感じになった……
エロはあるけど、モブ×アナ&ベネで救われない感じなんだけど……

完成したらここに投下してもいいかね?

265:名無しさん@ピンキー
11/07/27 17:25:26.54 ZrsR7n+b
リョナでもNTRでもオールウェルカム

266:名無しさん@ピンキー
11/07/27 18:42:42.28 L0+4TNXf
誰かラヴァーズ様やグラニュー様で書く猛者はおらぬか。

267:名無しさん@ピンキー
11/07/27 18:46:30.80 WryxnuTU
ラヴァーズ様にしっぽり愛を説かれる妄想はしたことあるけど冒頭のつかみが難しいからやめた

268:名無しさん@ピンキー
11/07/27 21:15:00.01 5yekk0hm
途中までしか書けなかったけど投下します
暗いのが苦手な人、アナンタが暗いのが許せん!
な人は劣等感、若しくは私のIDをNG登録してくだちい

269:劣等感 1
11/07/27 21:16:44.08 5yekk0hm
私たち3人は、いつも一緒だった。アイちゃんが来てからは4人になったけど、傍から見れば仲の良い4人パーティーだったのだろう。
けれど私は……いつから、こんなことを考えるようになったのだろう。
大切な友だちを、憎いと思うようになったのだろう……


『劣等感』


「あっれぇ……おかしいなぁ……」
装備品を入れるポーチの中を、ごそごそと漁っている少女は、名前をアナンタと言った。
「どうしたのよ、探し物?」
読んでいた本から顔を上げ、アナンタを見やったこの少女はベネット。
ふたりともまだ若いが、村一番、いや世界でも屈指の冒険者と言っても過言ではないだろう。
「いやぁ、今日使ってた短剣、ダンジョンに落としてきちゃったのかな?どこにもなくて……」
「あぁ、あれね。……二つ持ってるんじゃなかったの?」
「まだひとつしか持ってなかったんだよね……気に入ってたのに」
ベネットは窓の外に目をやる。日の長いこの季節、外はまだ明るい。
「探しに行くか?」
「えっ、いいの?」
「食後の運動にちょうどいいくらいだわ」
そう言いながら、ベネットはそばに置いてあった愛用の弓矢をとる。
「さっすがベネっち!ありがとう!……シズナちゃんとアイちゃんはお風呂はいってるみたいだし、置き手紙しておけばいいかな」
「そうね、それでいいんじゃない?」
「探し物するだけだし、軽装備でいいよね」
「ほら、行くんならさっさと行くぞ」
「あ、待ってよベネっち!」

270:劣等感 1
11/07/27 21:17:57.21 5yekk0hm
「いやー、流石に夜は冷えるね!」
「そうだな……なぁアナンタ、あんた今日、何か変じゃないか?」
「え?どのへんが?」
「……わからないけど、なんとなくね」
ふたりは歩みを止めることなく、会話する。
「何それ、ベネっちでもそんな根拠のないこと言うんだね」
アナンタは軽く笑いながら返事をする。いつもと変わらない、ふたりに見えた。

ダンジョンの中、モンスターを軽く一蹴しながらふたりは進んでいく。
もちろん、道中の宝箱は全て開けていっている。
「ベネっち、あったよ!」
アナンタの嬉しそうな声に、ベネットは振り向く。
そこには、なくした短剣と同じものを握って、満面の笑みを浮かべているアナンタがいた。
「良かったな、見つかって。……少し時間はかかったけどな」
「そうだね、それに雑魚だけしか倒してないとはいえ、ふたりだとさすがに疲れたね」
「……そうだな」
ふたりは壁に凭れて座り込み、一息ついた。
「あ、お茶水筒に入れてきたよ、飲む?」
「あんたにしては準備がいいじゃないか。少しもらおうかな」
「へへーん。私だってたまにはやるのだよ」
アナンタは自慢気にそう言うと、水筒から茶を注いでベネットに手渡す。
「あんたは飲まないの?」
「コップ一つしか無いからね」
「そう、じゃあお先に……」
アナンタは、自分の注いだ茶がベネットの口唇を通るのを、喉の奥へ流れていくのを、じっと見ていた。
「……そんなに喉乾いてたなら先に飲めばよかったのに」
「いや、そんなんじゃなくって……」

きれいだな、と思って。そして、「ごめんね」って言おうとして、「やっぱり飲んじゃダメ」って言おうとして……
けど結局、喉の奥に言葉が引っかかって、言えなくて。

アナンタの心のなかには、そんな思いが巡っていた。
「……もう、戻れないんだ」
小さな小さな声で、そう、呟いた。
「……?どうしたのよ」
「ねぇ、ベネっち……」
「どうしたのよ?……あんたやっぱり、今日はおかしいわ」



「ごめんね」
アナンタの、そう呟いた声を聞いた、その瞬間、ベネットの意識は闇の中に沈んだ。

271:劣等感 3
11/07/27 21:19:25.55 5yekk0hm
「ごめんね、ごめんね……君が強いからいけないんだ、綺麗だからいけないんだ、しっかりしているからいけないんだ……」
アナンタの瞳には、うっすらと涙が浮かんでいる。
「私が、いけないんだ……君が、悪いんだ……こうするしか、ないんだ……」
呪文のように、自分に言い含めるように、アナンタは呟く。

「大丈夫だよ、ただの睡眠薬だからね。そのうち目が覚めるよ」
ベネットの髪を優しく梳きながら、ベネットに言い聞かせるように、その耳元で囁く。
アナンタは、ベネットの髪をしばらく弄ると、何かを決心したように、眠り続ける少女の躰を軽々と抱き上げ、その場をあとにした。



ダンジョン内に幾つかある、悪党の住処。その中の一つの戸を、アナンタは叩いた。
「……誰だ」
中から、機嫌の悪そうな男の声が聴こえる。
「私だ、この間頼みごとをした……」
「入れ」
戸をくぐり、中に入るとそこは酒と煙草の臭いが満ちた小部屋だった。
「ふぅん、かの有名な“チームベネット”の無敵ファイター様が、こんなところに頼みごととはねぇ……」
「そのベネットってやつをどうにかして欲しいんだと。大方嫉妬ってとこだろうさ、これだから嫌だねぇ、女ってのは」
男たちの下卑た笑いと、その言葉が、当たっているだけに余計に重く胸に突き刺さる。
「じゃあ、置いてくよ。もうこれ以上あんたらに用はないから……」
「まぁ待てよ、そんなに急ぐことはないだろ?」
男のうちの一人が、アナンタの肩を掴む。その顔にはやはり、気味の悪い笑みが浮かんでいた。
「……離して」
「お仲間さんにばらされたいのか?」
「…………っ!」
後ろめたい、感情。あの2人には、バレたくない。ここでバレなかったとしても、一生嘘をついていかねばならないが……
「嫌なら言うことを聞くんだな」
アナンタは、目を伏せる。少しでもこの、弱い心を見せたくなかった。

「こっちに来いよ、彼女が目覚めるまでくらい一緒にいてやってもいいだろ?」
「そうそう、さよならの一つも言ってやらないと可哀想だぜ?」
アナンタは促されるまま、男の隣に座る。心の中がぐちゃぐちゃで、何も考えられなかった。
意気消沈し、その躰にも、瞳にも覇気のない姿を、彼女を知るものが見れば何事かと思うだろう。
「いいけど…………目が覚めたら、すぐに私は行くからね」
いつもみたいに名前が呼べなかった。こんなことをしている自分には、ベネットの名を呼ぶ資格などないと思ったのだろう。
「そうだな……だがその前に、彼女、これからどうなるのか知りたくはないか?」
「え?」
言うやいなや、男は素早くアナンタの手首を押さえ、そばに置いてあったロープでその腕を縛った。
「……なにするんだっ……!やめろっ!」
両腕を塞がれたアナンタは、足蹴りで抵抗しようとするが、その足も男たちによって抑えられていた。
「なにするって……わかるだろ?ちょっと味見だよ、味見」
「流石、リーダー相変わらず手際がいいっすね!」
アナンタの顔を覗き込む男の瞳は、完全に彼女をただの女としか見ていなかった。
その男の考えがわかったのか、アナンタは目を見開き、頬を紅潮させる。
「……お、わかってんじゃねぇか、これからすることが、なぁ」
にやにやと笑いながら、男はアナンタに語りかける。
「お互い、愉しもうぜ……」

272:名無しさん@ピンキー
11/07/27 21:20:28.47 5yekk0hm
多分今日はここまで、エロは次からです……

初SSでお目汚し失礼致しました

273:名無しさん@ピンキー
11/07/28 19:17:09.04 4Sanij+v
乙です。続きを楽しみにしています。


274:名無しさん@ピンキー
11/07/28 22:16:44.77 rNh+nOZV
エロパロ板が活性化してきて嬉しいのう

275:名無しさん@ピンキー
11/07/28 23:26:27.42 PXFsv7gH
バージョンアップでエロックスのイベント増えてるのか。
震災でデータ失ったけど、これは最初からやり直すか……

276:名無しさん@ピンキー
11/07/28 23:41:57.73 eY/SYgI4
興奮してきた、服を脱ぐ

277:名無しさん@ピンキー
11/08/03 13:21:03.57 cxQPUlNH
「……アイスⅤ」
「ん……って冷たっ!?」
目を覚ますと、私のベットに氷塊が出来ていた。
「なんだ、アイちゃんか……。でも起こすときはもうちょっと弱い魔法使ってね?」
「静かにして、まだシズナお姉ちゃん達は寝てるから」
辺りを見回す。暗い。まだ夜のようだ。
「で、どうしたの? アイちゃん」
「それが……ちょっと見てよ……」
そういってアイちゃんはパジャマのズボンを下ろして―ってちょっと!?
「い、いきなりなにしてるのさっ!?」
「だから静かにしてってばっ!」
「う、うん……」
改めてアイちゃんの身体を見つめる。
明らかにおかしい所が一つある。
「……ねぇ、アイちゃん。その股に生えてるものはなに?」
「そ、それがさ……さっき起きたら生えてて……」

アイちゃんの股に、男性器が付いていた。

278:名無しさん@ピンキー
11/08/03 13:23:34.61 cxQPUlNH
「……触ってみてもいい?」
「う、うん……」
アイちゃんの“それ”を指で突いてみると、ビクッと反応した。
「ぁっ……」
アイちゃんの“それ”がさっきよりも少し大きくなった気がする。
「ところで、何で私を起こしたの?」
「いや、だってこんなことまともに相手してくれるのはアナンタお姉ちゃんだけ……んぁっ!」
今度は、アイちゃんの“それ”を咥えてみる。
「き、汚いよぉ……あっ……」
突然“それ”からどろどろした液体が出てきた。
「あ、アナンタお姉ちゃん大丈夫? 苦いでしょ?」
「……なんかしいたけ臭い……」



「……ふふ、やっぱりロリはいいなぁ!
伝説のしいたけをベースにして合成したから精液がしいたけ臭いのが問題かな」
カナヅチ妖精はそんな二人の姿を見て、満足そうに宿屋から出ていった。


続かない

279:名無しさん@ピンキー
11/08/03 13:27:52.08 UD8r75MC
よし、今度は妖精さんに生やしてみよう

280:名無しさん@ピンキー
11/08/03 14:13:21.41 nOZtU/b7
ところでアビスワルキューレたんとかドラゴンテイマーさんとかザリチェさんとか
女性型モンスターってこのスレ的にどうなの。

281:名無しさん@ピンキー
11/08/03 14:27:20.40 Bxs5nQgG
クリムゾンのコピペとかでなら使えるだろうが、全く喋らない敵キャラで書くのは難しそう
もちろんおっぱいちゅっちゅしたいけど

282:名無しさん@ピンキー
11/08/03 14:36:03.47 nOZtU/b7
んじゃあ皆でキャラ付けしてみようぜ。
アビたんはバ怪力ドジっ娘、テイマーさんは子竜だけが友達の寂しがり屋、ザリチェさんは誘惑→焼殺コンボが得意のド外道、
とかそんな具合で。

ところでアビたんが鎧脱ぐとどんな体してると思う?

283:名無しさん@ピンキー
11/08/03 19:21:40.05 PmgA9pVr
ザリチェは元々堅物委員長キャラだったのが裏切られてグレたイメージ
でも大好きなセレネのために貞操は守っているとかだと俺に良し

アビスさんは巨乳がコンプレックスでサラシ着用
異論は認める

284:名無しさん@ピンキー
11/08/04 20:41:11.70 HaQ6fBT1
アビたん:
身長2メートル(お供の甲冑よりやたらデカいグラフィックからして)で、長身によく映えるダイナマイトバディ。
でもそのデカさがコンプレックスでサラシ着用の上に重装備までして隠している恥ずかしがり屋さん。
そして状態異常耐性に穴が目立つドジっ子でもある。
もしデレさせることに成功しても、とんでもない怪力なので抱きしめられて全身バキバキにされる危険性有り。
弱点の即死技と雷技を駆使する皆のトラウマ、カルマバランサーさんに全く頭が上がらない。
あとイエロードラゴンにもビビっている。

アイシクルマザーさん:
氷のように透き通った美貌を持つドSな女王様。
幼子を可愛がるかのような言葉遣いで対峙した冒険者達を氷漬けにしていくすごい女。
迂闊に肌に触れてもやっぱり凍らされる。
彼女の美は絶対不可侵である。
その絶対零度の心を溶かす程の、剛の者が現れない限り…。
が、登場期間の短さから微妙に存在感が薄くなりがちな現在の立ち位置が悩みの種。

テイマーさん:
身長は普通。そして貧乳。
幼少期から面倒を見てきた三匹の子竜だけが友達。
それ以外の生物との付き合い方がわからないシャイな子。そのくせ寂しがり屋、となかなか難儀な奴。
夢はレッドドラゴン、イエロードラゴン兄弟を使役する立派な竜使いになること。
ちなみに子竜達はデッドリーオーバーまで交えてコキ使われることに対して実は結構反感を抱いている。
が、自分達まで彼女を見捨てたら、いよいよ彼女には何も残らなくなるということも重々理解しているため、
不憫な主のために渋々付き従っている。

ザリチェさん:
元天界最強最優の天使として周囲の羨望を集める美女だったが、ご存知の経緯で堕天。
今ではかつて純白の衣の下に隠していたエロエロボディを、過激な衣装で惜しげも無く晒す痴女。
お堅く生真面目一辺倒だった性格も、刹那的な快楽主義者に変わり果ててしまった。
しかし根底では今もセレネへの思いを秘めており、自分の身体の一番大事な部分だけは他人に決して許さない。
目下の趣味はテイマーさんいぢめ。

レッドラ、イエドラ兄弟:
超ごっついドラゴンブラザーズ。ストイックな炎属性の赤が兄、お調子者な雷属性の黄色が弟。
テイマーさんの憧れだが、赤はアイシクルマザーさんに惚れており、黄色はアビたんに惚れている。
赤「実は俺…彼女に冷たくあしらわれるとゾクゾクするんだ…。」
黄色「属性で有利だからかなwwアビちゃんオレの前だとビクビクすんのが可愛いんだよねフヒヒww」

バランサーさん:
僕らのトラウマ。
歪んだ水子の魂は「自分にまともな生も死も与えてくれなかった人間への憎悪」で染まりきっており、
「自分のような歪んだ存在を生んだ人間の傲慢」を決して許さない。
破壊すると安らかに成仏する。
たまにピアノの音に釣られて群がってきては、冒険者のトラウマを倍増する。
一度間違ってボッコボコにされたアビたんのトラウマも倍増する。

総長シーリー:
舎弟の人数を日に日に増やして、裏ダン強敵界隈で着実に勢力を広げつつある剛の者。
雷魔法も得意なので、勿論アビたんにとっても恐怖の対象である。
仲間が重傷を負った時だけは、長らく封印していた回復魔法を解禁するのが人気の秘訣かもしれない。
戦闘終了後の冒険者が見てない時限定だが。
ちなみにとある舎弟の証言によると、
寝言で「スルーア様ごめんなさい」とか言って、夢の中で誰かに延々謝り続けていたことがあったと言う。



こんな具合かなぁ。

285:名無しさん@ピンキー
11/08/05 08:08:03.25 j/RyrBHR
おう早くSS書けよ(迫真)

286:名無しさん@ピンキー
11/08/05 09:32:04.67 fMSic/sb
アビス総受けw

287:名無しさん@ピンキー
11/08/05 12:00:54.32 iz/bHTwD
~羅刹戦記☆アビスワルキューレさん!!~

アビ「いいか、私がウェポンブレスオールを唱えたらそこから一気に攻め立てるんだ。」

甲冑A「ウーッス。」

甲冑B「今日も適当な作戦ですね、勝つ気あるんですか?」

アビ「うるさいぞそこ!!…む、来たな。行くぞ、フォーメーションアマゾンストばッ!?」

甲冑A「ああッ、隊長が即行スタン喰らった!!」

甲冑B「出鼻を挫かれた。負ける気しかしない。」

アビ「お前ら助け…ぅ……。」

甲冑A「睡眠まで喰らった!!」

甲冑B「そして隊長の睡眠中にHP0になった雑魚は潔く退散しますね。」

アビ「Zzz…。」



冒険者達「なぁ…このモンスターすげぇ美人じゃね?」
    「モンスターっつーか見た目人間…いや天使かその辺っぽいんだけど。堕天系の。」
    「何だってこんなダンジョンの奥に…。」
    「…鎧剥がしてみねぇ?」
    「うわ…やべ、これ、ちょっ…。」
    「すげぇよこれ…何この上玉…。」


288:名無しさん@ピンキー
11/08/05 12:05:45.24 iz/bHTwD


アビ「…っは!?あれ…私何でこんな格好…ぅえ!?
   お、おい貴様ら!!手足をほどけ!!いやむしろ貴様らが縛ったのか!?」

冒険者達「大人しくしましょうねぇハァハァ。」
    「俺達と楽しいことしようぜ☆」

アビ「こンのォォォオオ!!」

ギャーナワチギリオッターナンダソノカイリキハーウギャー。



甲冑A「まさかあの状況下から逆転勝利とか逆に引くわ…。」

甲冑B「オレ、隊長ハード期待してたのに…。」

アビ「おおおおおおおお前ら!!いいから鎧の装着手伝え!!早く!!」

甲冑A「はいはいオレ達が手伝わないと着れませんもんねー。」

甲冑B「一人で鎧が着れない羅刹(笑)。」

アビ「やかましいわ!!槍のサビにするぞ!!」

甲冑A「度々のご無礼お許し下さい我らが隊長殿。」

甲冑B「隊長を超える豪傑などこの世に存在し得ません。」

アビ「ふん…わかればいいんだ。」

甲冑A(転職してー。)

甲冑B(シーリーチーマーになりてー。)

アビ「ふぅ…とにかく、次回に備えてフォーメーションを練り直すぞ。」

甲冑A「開幕と同時に隊長がライトニングクロスアウトして敵を誘惑するのはどうですか。」

甲冑B「隊長の暴力的なまでの美貌の前に男は即刻ノックダウンですよ。」

アビ「ぶッッッ…あ、アホかお前ら!!いきなり防具を捨てる奴があるか!!」

甲冑A「地上にそういう絶技の使い手がいるとか。」

甲冑B「妖精だとか何とか。」

アビ「マジで!?」

289:名無しさん@ピンキー
11/08/05 12:14:00.27 iz/bHTwD


――その後。


アビ「来たな無謀な冒険者共め!!しかと見よッ我が奥義ッ!!」




アナンタ(アビスワルキューレが…!?)

シズナ(状態異常ハメの有効さに定評のあるあのアビスワルキューレが…!?)

ベネット(気が狂ってとうとう露出魔に…!?)

アイ「バブル。」

アビ「ぁふん…Zzz…。」





アビ「おい!!脱衣のせいで余計に耐性下がっていつもよりハメられたぞコラ!!」

甲冑A「何で女子しかいないパーティに通用すると思ってんですか。」

甲冑B「金髪の子は何とも言えない目で隊長の肢体見つめてましたがね。」

アビ「もうやってられるかこんな作戦!!くそッ…フォーメーション練り直すぞ!!」

甲冑A「へいへい。」

甲冑B「脱衣は駄目かーちぇー。」

アビ「貫くぞオイ!!」

290:名無しさん@ピンキー
11/08/05 12:33:30.74 AKX5grzW
甲冑A・Bのキャラをここまで立てたのはスゲエと思う

291:名無しさん@ピンキー
11/08/05 13:19:49.05 iz/bHTwD
~新羅刹戦記☆アビスワルキューレさん!!~

レッドラ「おはよう、アビス。」

アビ「おはよう、レッド殿。」

イエドラ「アビちゃんチーッスwww」

アビ「ぉ…おはよう、イエロー殿。」

イエドラ「今日も可愛いねww兜脱いだらもっと可愛いのにww」

アビ「いや、これが仕事着なので…勤務中に脱ぐわけには…。」

イエドラ「どうせ敵来るまで暇じゃんオレらwwオレと遊んでようぜwww」

アビ「その、今日は阿修羅殿に稽古をつけてもらう予定が…。」

イエドラ「アポとってんのwwとってないっしょww」

アビ「こ、これから頼みに。」

イエドラ「あのオッサンさっきプルソン捕まえてイビってたぜwwアビちゃん入る余地ナスwwうぇww」

アビ「あ…じゃあアイシクルマザー殿に魔法習いに。」

イエドラ「じゃあってwwそんなにオレが嫌かおまいさんはwwww」

アビ「い、いやいや!!そういうわけでは…。」

292:名無しさん@ピンキー
11/08/05 13:31:05.04 iz/bHTwD
イエドラ「じゃあ付き合ってちょwwデートしようぜデートww」

アビ「わ、私なんかではイエロー殿に、その…不釣り合いでは…。」

イエドラ「アビちゃんが一番好きだっつーのオレwwつwwきwwあwwうぇwww」

アビ「ッイエロー殿!!大声でそんなこと…!!」

イエドラ「恥じらうアビちゃんテラカワユスwwwwオレのODゲージ振りきれそうwwww」

アビ「~~イエロー殿!!いい加減にして下さい!!」

イエドラ「あれあれそんなこと言っていいのかなwwほれwwww」

バチバチ

アビ「うひぁ!?」

イエドラ「今の悲鳴最高wwww怖がるアビちゃんもソソるwwwwもっと泣いてwwうはwwオレ変態www」

アビ「やめて…やめて下さい…!!」

イエドラ「ほんとコレに弱いなアビちゃんはwwwwwオレテラ有利wwwww」

アビ「お…怒りますよ!!」

イエドラ「オレとタイマンで勝てると思ってんのwwwアニキならまだしもwww」

アビ「うっ…!!」

イエドラ「まぁそういうわけだからアビちゃんwww」







イエドラ「オレが護る。だからオレの女になれ。」

293:名無しさん@ピンキー
11/08/05 13:43:21.30 iz/bHTwD
アビ「………!!」





テイマー「ちょっとイエローさん!!今日あたしと勝負してくれる約束だったでしょ!!」

イエドラ「ちょwwwwおまwwww知らんしwwww」

テイマー「一か月前にボッコボコにされた時『来月リベンジしてやる!!』って言ったら『いいよwww』って言ってた!!」

イエドラ「うはww思い出したwwwアレかwwww」

テイマー「今日こそイエローさんも超越して最強のドラゴンテイマーになってやるんだから!!」

イエドラ「ちょい待ちww今それどころチガウwwww」

テイマー「えー何よー…あれ、アビスさん?」

アビ「…。」






イエドラ「彼女じゃねってのww何でマジギレランス喰らわされてんのオレww全部おまいのせいwww」

テイマー「あたしとの約束すっぽかして女引っかけてたイエローさんが悪いんですー。」

イエドラ「おのれ小癪なwwww」

テイマー「とにかく勝負よ!!おいでパピーズ!!」

ドラパピ「ピギャー。」(いつ見ても勝てる気がしない。)
    「ミギャー。」(イエローの旦那…すごく…大きいです…。)
    「モギャー。」(開幕前からマジ無理ゲー。せめて俺らが成長するまで待って。)

イエドラ「よっしゃ来いやwwwこの鬱憤おまいらで解消してくれるwww」

テイマー「行くわよ!!」

イエドラ「教えてやんよ。埋めようの無い格の差をな。」

294:名無しさん@ピンキー
11/08/05 13:57:20.28 iz/bHTwD

アビ「…イエロー殿の…ヤリチン…ぐす…。」

甲冑A「元気出しましょうや隊長。」

甲冑B「って言うかヤリチンとかそういう単語は使うのな。槍使いだけに。」

アビ「うっさい……そういえばレッド殿はどこ行ったんだろう。」

甲冑A「レッドさん?」

甲冑B「レッドさんなら向こうに。」

アビ「え?」





アイマザ「何、カレーパンとか。馬鹿にしてんの?」

レッドラ「すいませんッすいませんッ!!商人が勧めてきたんですッ!!」

アイマザ「こんなもん食べなくてもアンタ近寄るだけでサウナ張りに暑苦しいんだけど。温暖化ってだいたいアンタのせいでしょ?」

レッドラ「マジ勘弁して下さいッ!!」

アイマザ「アタシの冷凍刑、過去三回とも体温で溶かされたし…今度はもっと気合入れて凍らせるべきかしら。」

レッドラ「あ、アレ結構ひんやりしてて気持ち良かったです。」

アイマザ「…。」

レッドラ「ヒィッ!!冷たッ!!マザーさんの手のひら冷たッ!!もっと撫でて下さいッ!!」



アビ「駄目だこの兄弟早く何とかしないと…。」

甲冑A「隊長に言えた義理ッスか。」

甲冑B「オレらもよく隊長にそういう陰口叩いてますよ。」

アビ「陰口は陰で叩けよ!?」

295:名無しさん@ピンキー
11/08/05 14:03:00.63 iz/bHTwD
書いてて楽しいけどなかなかエロに行きつかない。
誰かいい案ないですか。

296:名無しさん@ピンキー
11/08/05 17:03:52.21 3IPjSsan
つまりアビスさんが
「別にあんな逆毛ドラゴンの事何とも思ってないし…
ただの生理現象だし…」
とか言いわけしながら自分を慰める展開か!

297:名無しさん@ピンキー
11/08/05 17:09:49.82 iz/bHTwD
正直書いた本人からしても
イエロードラゴン×アビスワルキューレとかどんな異次元理論だと思ってたんだが
いいのか、そんなこと言うならやっちゃっていいのか。

298:名無しさん@ピンキー
11/08/05 17:54:55.29 3IPjSsan
トリップとかタイトルでNGできるようにすりゃ問題ないさ!

個人的には異種姦好きなんで「いいぞもっとやれ!」なんだが、
苦手な人は抵抗感じるのかね?

299: ◆QJ3CqnPElQ
11/08/05 18:57:33.99 iz/bHTwD
そうか、じゃあトリップ付けて遠慮無くやってみるよ。

ちなみに>>290についてだが
アルカディアスナイプ喰らって甲冑二人残して一人だけ勝手に撃沈するアビたん見てると
「この人、絶対後で二人になじられるな」というイメージが湧いてきて
その結果「アビたんを割と心底からナメているが、だからこそ却って隊長を放っておけないお人よし」というキャラになりました。

あと各キャラは「二体以上同時出現する場合がある」タイプを除いて、基本的に皆一体ずつしかいないと想定してます。
アビたんとかドラゴン兄弟とかテイマーさんとかは一人ずつしかいない。
ダンジョン内で何度も出くわすのは「敗北→敵のいない所で回復→リトライ」して同一個体が繰り返し戦ってる設定。
逆にシーリーチーマーなんかは、戦闘に出てこない奴も含めて山ほどいると思う。

そしてバランサーさんもいっぱいいる。
水子実験の廃棄品がダンジョンの奥底にわんさか眠っている。

300:名無しさん@ピンキー
11/08/05 21:36:49.78 sKQvsuU4
正直言ってエロなくても十分面白いw
むしろエロパロ板的にはどうと思うけど、エロいらないレベルで面白いw

301:名無しさん@ピンキー
11/08/05 21:48:26.74 +2g0ErLJ
やっぱりアビスちゃんはかわいいな
アイシクルマザーさんとイエロードラゴンは見たことなくて困る

302: ◆QJ3CqnPElQ
11/08/05 22:26:33.18 iz/bHTwD
アイシクルマザーさんとイエロードラゴン(あと阿修羅怒髪天と青鬼)は
前Verの最大レベル敵だった「レッドラ、バランサーさん、アビたん」と
現Verの最大レベル敵である「ザリチェさん以下七名」との間のレベル帯に存在する敵だから
前Verでレベル上げ過ぎたまんま、Ver移行後も下げずに通すと会えないね。

303:名無しさん@ピンキー
11/08/06 00:50:20.29 jZ5/oKd4
そうなのかー…
でもレベル下げるとザリチェさんに会えないというジレンマががが
あ、令嬢さんはいいんで

304:名無しさん@ピンキー
11/08/06 00:56:54.50 U7c1XYqo
>>302
新Ver.やってないけど、青鬼という名前を聞いただけで戦意喪失した。

305: ◆QJ3CqnPElQ
11/08/07 02:34:57.02 epbD3BJG
~超羅刹戦記☆アビスワルキューレさん!!~

「やめてよマオちゃん!いつまでやるんだよ!!」

「離せぇ!離すのじゃあレックス君ッ!!
 折角ガルーダの皮が手に入ったんじゃぞ!!
 カナちゃんに串焼きにしてもらってレックス君と一緒に食べるんじゃあ!!」

「代金稼ぎに何もこんな方法選ばなくたっていいじゃないか!!
 ―って、え!?僕と食べる!?」

「あれすんごい高いんじゃぞ!?まともな方法で稼いだりしてられるわけがなかろうがぁ!!」

「ちょッ―もうやめてよ!!」

「さぁやれぇ!!その札束でわしをはたけぇ!!はたくんじゃあッ―ハァ…ハァッ……!!」

「何か変な世界に突入してるゥッ――!?」

幼い勇者と幼い魔王が、キラキラしたカニを相手に持久戦を繰り広げて金策する。
そんな異様な光景が繰り広げられるここは、裏ダンジョンと呼ばれる迷宮。

札束ビンタフェイントキャンセルカニカニアッパーが直撃して魔王がKOされていた、その頃。

ダンジョンの奥深く…冒険者も立ち入らぬ領域にて、一人の女性が。
物思いに耽っていた―






「…イエロードラゴン、殿…。」

何とは無しに名を呟く。
自然と、その姿が思い起こされる。

巨大な体躯。
熟練の戦士をも鼻で笑うかのような、屈強極まる肉体。
四肢も胴体も、余りにも規格外。

顔つきは…彼らの種族の基準に詳しくないので
あの剛健な顔が、ドラゴン的には美形に入るのか醜男に入るのかがよくわからないが、
少なくとも自分には…男らしくてかっこいい顔、と…思えなくも、ない。
ちょっと…いや、かなり強面で、恐ろしくもあるが。

彼は兄共々、種族内でもなかなかの肉体派で通っていたのだと言う。
とすれば、あの身体つきは彼らの基準においても大きく逞しい部類に入る、ということなのだろうか。
ならばヒト型の自分には、殊更雄大に見えるのも無理はない。

逞しい。
逞しすぎる。


306: ◆QJ3CqnPElQ
11/08/07 02:35:47.20 epbD3BJG
お調子者でいつもヘラヘラと笑っている彼。
随分と軟派で、表面的には軽薄で不誠実な男…ドラゴンだが…にしか見えない。

けれどそんな彼だからこそなのか。
不意に、真摯な眼差しとハッキリとした口調を合わせて、真剣な態度を見せられると。

体躯に見合った豪壮な面構えが、異常な程に際立ち。
本当はとんでもない男前なんじゃないのか、と錯覚しそうになる。

…錯覚なのだろうか。

普段のおちゃらけた彼と、いざという時の真剣な彼。
どちらが、本当の姿なのだろう。

…できれば後者であって欲しい。
だってそれなら、本当はすごくかっこいい男なんだ、ってことに―



―いやいやいや!!
何を考えているんだ自分は!?

「…はぁ…。」

馬鹿馬鹿しい。
相手はドラゴンだ。
ヒト型の自分と相容れるわけが―

―種族差が何だ。

いやいや無理がある。

―世の中には種族を超えた愛の物語なんて山程ある。

あくまで物語の上での話だ。
現実に別種族の者と…深く立ち入った仲になるなんて。

―それに向こうは自分のことが一番好きだって。

何で好きなくせに電撃で脅されなきゃならんのだ。
こっちの弱点属性を的確に攻めおってからに。

―だからこそ自分が護るって。

う…。


307: ◆QJ3CqnPElQ
11/08/07 02:36:28.15 epbD3BJG
―どうして?
―あんなに強くて逞しくてかっこよくて、自分を好きだと言ってくれる男性を。
―「種族が違う」っていう、下らない理由一つで。
―拒絶してしまうのか。



「……イエロー…殿……。」



今、この場にいるのは自分一人だけ。
兜も鎧も槍も盾も装備していない。

人前に出る時はいつも重武装。
インナーだけの姿を見せるのは、部下の甲冑達に装着を手伝わせる時のみ。

…二回ほど戦闘中に全力でキャストオフさせられたのは黒歴史だから置いておくとして…。
…しかも二回目はむしろ自分からやったというのも置いといて…。

身にまとった衣装を脱いでいく。
胸のサラシを解く。

…何かの冗談のように大きなモノが、ぶるんと外気に晒された。
我ながら、造り物を後付けで張り付けたかのようだ。
だが紛れも無く、「コレ」は自分自身と共に成長してきた、正真正銘己の肉体の一部だ。

意思に反して無暗やたらと大きく育っていく、コレへの苦悩が絶えなかった。
いや、コレだけじゃない。
自分の身体全体…要するに身長もだ。
別に望んでもいないのに、すくすくと…いやズンズンと縦に伸びていった体躯。

おまけに重武装を使いこなすためにも、肉体鍛錬にひたすら励んだ結果…
えらい勢いで身体中至る所に筋肉がついてしまった。
仮にも女性として、ここまで引き締まり過ぎたガタイはどうなのか。
「女性らしさ」など微塵も無い。

だと言うのに一点集中的に育ち過ぎた、この「胸の女性らしさ」…。
この部分はこの部分で何か「女性らしさ」という領域すら越えて、別の所にいっている気がする。

バランスが悪い。
破綻している。
大き過ぎる。
…だらしなく太って、腹がたるんでいるよりはマシなのかもしれないけれど。
だからと言ってこれは…やり過ぎだろう。

昔からこの「どこもかしこも大き過ぎる自分」に向けられる奇異の目が、酷く嫌だった。
まるで別種の生き物を見るかのような目が。

自分の身体が、嫌だった。


308: ◆QJ3CqnPElQ
11/08/07 02:37:11.85 epbD3BJG



…裸身を水場に沈める。
何のことはない、ただ水浴びして身体を洗うだけだ。

身体を洗い、疲れを水に溶かしたら、さっさと寝てしまおう。
そうしよう。



―身体が大き過ぎる?

―イエロードラゴン殿は更に大きいではないか。

―身長2メートルの自分に対して、ゆうにその倍はある。

―「何でも見下ろせてしまう」のが嫌だった自分ですら「見上げるほど大きい」。

―大き過ぎる自分を愛してくれるのは、それより更に大きな逞しい男性?

―彼になら。

―あの逞しい腕と、逞しい胸板で。

―自分さえも包み込むように抱きしめて、もら、え



「ッ…馬鹿か私は!!」

何を考えているんだ。
全く、本当に何を考えているんだ。

彼にはドラゴンテイマー殿という立派な彼女が…。

…いやアレ誤解だったっぽいし。
うん、違うよね。アレはたまたま彼女が割り込んできただけだよね。
タイミング悪かっただけだよね。

え、じゃあ何、やっぱり私がイエロー殿をもらっても。

もらっても。
いやもらう、て。
物扱いか。

…イエロー殿。

私なんかよりずっともっと筋肉すごいイエロー殿。
強くてかっこいいイエロー殿。


309: ◆QJ3CqnPElQ
11/08/07 02:37:55.97 epbD3BJG

「ぅ…。」

私を好きだと言ってくれるイエロー殿。

「…ぅー…。」

…何だ。

身体を浸からせた水はひんやりとしているのに。
熱い。
疼く。
湧き上がる熱で身体が疼く。

欲しい。

何を?

「……ぅぅー……。」

不意に頭の中でイメージ映像が流れる。

イエロードラゴン殿の腕の中に収まる自分、という光景が。

「…ッッ!!」

破廉恥だ。
何を馬鹿なことを夢想しているんだ。

―その光景こそが自分の望みそのものだと言うのに?

―だから「夢想」なんじゃないのか?

「ぅぁ…。」

欲しい。
何を?
イエロードラゴン殿の抱擁が。

こんな所に彼はいないのに。
じゃあどうやって代用するんだ。

「イエロー、殿…。」

そんなもの。

「…イエロー殿ぉ…。」

自分しかいないんだから。

「……ぁ……。」

自分の手でやるしか。

310: ◆QJ3CqnPElQ
11/08/07 02:38:40.79 epbD3BJG




いつの間にか自分の秘所に指を這わせていたことに気付いたのは後からだった。

完全に無意識だ。
そうだ、完全に無意識で…自分を慰めていた。

「イエロー殿ぉ……ふあ……。」

とにかく疼きを鎮めたい。
だから身体の中で「最も疼く箇所」をまさぐる。
…けれど指を動かせば動かす程、新しい疼きが湧いてくるようにも思える。

「ぁう……。」

足りない。
両手で一か所だけをいじくるのはやめて、左手の方は別の所に動かす。

「…っはぁ……。」

胸に吊り下がったモノを掴む。
身体の一部にしては冗談みたいに大きな球体は、少し力を込めて揉むだけでぐにゃぐにゃと形を変える。
でも力を緩めると指が弾き返される。
弾力豊かだ。
見られる分には大き過ぎて恥ずかしいけど、手で触る分にはとても心地良い柔らかさだと思う。

…身体が衰えて肌の張りを失う頃には、だらしなく垂れ下がりそうだけれど。
まぁ、今は…この感触が楽しい。

「は……。」

先端部に指を這わせる。
始めは一本の指先だけでチロチロと擦る。
それだけで背筋に不快感と愉悦がない交ぜになったような刺激が走り、震える。
私の嫌いな電撃を浴びたかのようだ。
…でも今はこの感触が、酷く甘美で愛おしい。

刺激に慣れてきたら指五本を全て使い、少し乱暴にいく。
抉るように、指先を肉塊の中に沈み込ませ、「中に埋もれた突起」を掘り起こす。

「くぁ…。」

陥没の中に姿を隠していたモノが、表面に浮き出てきた。
ピン、とそそり立つ。


311: ◆QJ3CqnPElQ
11/08/07 02:39:31.58 epbD3BJG
この肉塊はどこに指を突っ込んでも、中身がよく詰まった豊かな柔らかさを湛えているが、
末端の変色した部分…その中央に身を潜めた、この突起だけは違う。
硬い。
いや、力を入れれば捩じれる程度には柔らかいんだけど、それでも周りの部分よりはずっと硬い。

「…ぁ……。」

突起を摘む。引っ張る。捩じる。捩じ回す。
仮にも自分の身体の一部だと言うのに、さながら憎い敵のように虐めて虐めて虐め尽くす。

…柔らかい肉塊の内に身を潜めていたこの硬い突起は、肉塊本体よりも段違いに敏感で、刺激に弱い。
与えたダメージが肉塊内部を通じて胸の裏まで回り込み、背筋をガクガク震わせる。
…むしろ刺激に弱いから、肉塊が肥大化するにつれて、内側に隠れていったのだろうか。
自分の身体のことに自分で疑問を呈するとは、奇妙な感覚だ。

「…ぅあ、ぁ…。」

ともかく、この突起物をコリコリ…いや、ゴリゴリいじくり回すのがひたすら楽しい。
楽しいのだが、終いにはやり過ぎて、胸の先がちょっと痛くなる。
当然だ。
自分の身体の一部なんだから、力を込めて虐めれば、身体が痛くもなる。
でもその痛みすら、すっかり刺激に慣らしたこの身体には心地良く馴染んでいく。

「…いえろぉ…どのぉ…。」

左手で胸の物体を掻き乱し始めた一方で、股間をまさぐる右手もさっきから殆ど休めていない。

右手指先が濡れてきた。
…いや水場に浸かっているんだから、さっきから首から下は全て水に濡れているんだけど。
水とはまた、別の液体で濡れてきたのだ。
粘り気があり、冷たい水と違って生温い。
…股座の内でビチャビチャと液体をかき混ぜる音が発せられるのが、
下半身から上半身を通じて頭の中へと直接響いてきたような感覚がした。

「ふあ…ぁ…。」

まだ身体が疼く。
疼きを鎮めたいから、特に疼く箇所を攻め立てているのに。
一向に収まらない。
もっとだ。
もっと刺激をくれと。
鎮まらない。
止め時が見つからない。

このままずっと、このどうしようもなく不快で、この上なく甘くて悦ばしい刺激に、
永遠に身を委ねていたくなる。

自分の身体を自分で虐めるのが、楽しくてやめられない。


312: ◆QJ3CqnPElQ
11/08/07 02:39:59.97 epbD3BJG
…身体全体に感じるこの浮遊感は水に浸かっているから?
それとも――

「あっ……。」

身体に溜まっていた気だるさは、とっくに身体の外、水の中へと流し出されていた。










「これだけ…これだけ貯まれば…はぁ…はぁっ…。」

「えーっと…しめて420000Gだね…って何十ターン粘って稼いだんだよコレ!?
 どんだけあのカニと戦ってたんだよ僕ら!?」

「何ィッ!?串焼きガルーダは462000Gじゃぞ!?まだ足らんのか!?」

「うぇ!?そんな高かったっけ!?あの妖精さんボってんじゃね!?」

「くぅッ―もう一度あのカニを探すぞレックス君!!」

「やめて!!もうやめて!!」

「だってあと4回だけでッ…ん?何じゃあの…天秤に座った人形?」

「…え?」






水浴びから上がって「すっきり」したアビスワルキューレさんは、その夜よく眠れたそうです。


313: ◆QJ3CqnPElQ
11/08/07 02:41:43.02 epbD3BJG
―結論―

アビたんは身長2メートルでムキムキで全体的に引き締まってるけど胸だけ爆乳で陥没乳首。

314:名無しさん@ピンキー
11/08/07 08:15:09.51 I5UJLxw2
やるじゃねえか

315: ◆QJ3CqnPElQ
11/08/07 22:26:59.46 epbD3BJG
会ったことがない人がいるそうなので画像撮ってきた。

アイシクルマザー URLリンク(uploader.sakura.ne.jp)
イエロードラゴン URLリンク(uploader.sakura.ne.jp)

おまけ

ミシャクジサマ URLリンク(uploader.sakura.ne.jp)
青鬼 URLリンク(uploader.sakura.ne.jp)

316:名無しさん@ピンキー
11/08/07 22:35:26.95 i2J+A+ab
新ver面白かったな
マナナン×オトヒメで何か出来ないだろうか

317:名無しさん@ピンキー
11/08/07 22:35:43.91 Fu0o7cMy
青鬼が普通でよかった……

318: ◆QJ3CqnPElQ
11/08/08 00:38:14.49 kSe0YWQt
ところでどう扱うか迷ってるネタがあるので、もし気の向いた人がいたら答えてみていただきたいんだ。

まず前提として
「アビたんは昔は天界の下級女神(戦乙女)だったけど、諸都合で地上に落ちて
 それ以来行き場が無いからダンジョンの奥に潜むようになったよ。」
(ちなみにそのせいで天界技術でできた装備品がまともに修復できず、長い年月で劣化して主に状態異常耐性が残念なことになったよ。)
という設定が頭にあるんだけど、そこから先が

・その時からアビたんは「隊長ガチでけぇww」って配下の天使達(女子のみ)から言われるのにビクビクしてたガチガチの処女だよ。
 男の人の手も握ったことないよ。

・その時のアビたんにはイケメンで気のいい副官(細身でイエドラとはまるで逆なタイプ)がいて、仲が良かったよ。
 │
 ├・仲は良かったけど恥ずかしがりなアビたんは深い所までいけず、そのまま会えなくなっちゃったよ。やっぱり処女だよ。
 │
 └・むしろヤることはヤったからバリバリ非処女だよ。間を繋ごうと必死で頑張ってたから、アビたん実はかなりテクニシャンに成長したよ。
   まぁどっちにしろ今じゃもう会えないんだけど。

この三パターンあるんだけど、どれがいいだろう。

319:名無しさん@ピンキー
11/08/08 10:59:04.19 2+uq5V8f
ヤったんだけどすぐに会えなくなってウブなままで、
さらに非処女で彼氏のいた自分に後ろめたさを感じまくっているよ!

とか考えたけど後の展開がめんどくさくなるだけでござった

320: ◆QJ3CqnPElQ
11/08/09 03:16:45.11 VVfWNDX8
~激烈羅刹戦記☆アビスワルキューレさん!!~

「デェェェッドリィィィオォォォーバァァァーッッ!!」

「ピギャー!!」(きた!デドオバきた!!)
「ミギャー!!」(暴走自滅フラグきた!!)
「モギャー!!」(これで負ける!!)

レッドドラゴンは大きく息を吸い込み灼熱の炎を吐きだした!

「ギェップルァ!!」(ギャワーww復活と同時に全体超火力とかないわーwwww)
「ミギュァァッ!!」(暴走するまでもありませんでしたってかwwうはwwwおkwww)
「ンボュッッッ!!」(もwwwっうぇwwwしwwwぬwwwwwww)

ドラゴンパピーAは倒れた!
ドラゴンパピーBは倒れた!
ドラゴンパピーCは倒れた!

「えッ、ちょッッ―パピーズゥゥ!?」






「アニキテラ容赦ナスwwマジ鬼畜ww」

イエロードラゴン殿の下に赴いてみれば―
ドラゴンテイマー殿とレッドドラゴン殿の練習試合を観戦していた。

「…苛烈ですね、レッド殿は。」

「おうアビちゃんww来てたのかwww」

「ええ…まぁ。」

「今日も可愛いねwwww」

「ちょ…イエロー殿…。」

「恥ずかしがんなよwwまぁそういうとこも可愛いけどwww」

むしろ貴方の方こそ羞恥心は無いのか。
何故この人…ドラゴンだが…はこうも直接的な言葉を、無遠慮に。

―だからこそこっちも惚れたのに?

…!!

―昨日だって彼を思い浮かべながらあんなことを…。

321: ◆QJ3CqnPElQ
11/08/09 03:17:37.66 VVfWNDX8

いやいやいやッ、それは…!!

「何ボーっとしてんのアビちゃんwww」

「え?―あ、いや。」

「そんなボケーっとしてる隙に兜取っちゃうよwww顔もっと見ちゃうよwww」

「なッ…それは駄目です!!」

「ガード堅いな流石アビちゃんガード堅いwww落とし甲斐あらぁwww」

「…からかわないで、下さいよ、もう…。」

「大マジだぜオレwww」

「ッッ…貴方という人は…!」

「ドラゴンだしwwww」

「~~~!!」

まったくこの方は…どこまで本気で。
…貴方の顔すら直視しかねる、私の気も知らずに。

―それでもついつい会いに来てしまったのは他ならぬ自分だろうに。

…それは…そうだが。
しかし昨夜の自分の痴態を思い出す度…この方の前から逃げ出したくなる。

―向こうのノリに合わせてこっちも軽口の一つ、叩いてやればいいじゃないか。

…何を。

―イエロー殿こそ今日もかっこいいですね、って。

それは…!!

―恥ずかしがって何もしないでいたら、それこそ進むはずのものも進展しないだろう。

くっ…!

―向こうはあんなに積極的なんだから、こっちも少しは勇気を振り絞って。

う…。

―さぁ。

「…イエロー殿。」

322: ◆QJ3CqnPElQ
11/08/09 03:18:34.67 VVfWNDX8

「おうww何だwwww」

…口を開いてしまっていた。
もうこうなったらこのまま勢いで―

「その…イエロー殿こそ…今日も――」






「まぁたテーちゃん負けてんのぉ、なっさけなぁ♪」

近くで声がした。
…どこかで聞き覚えのある声色の。

「いい加減諦めればぁ?テーちゃんじゃ無理無理♪」

眼前のイエロー殿から視線を外す。
声のした方へ向ける。

「どうしたアビちゃんww」

「いや―」

レッド殿に伸されたテイマー殿に近づき、口汚く罵る者がいた。

「う…うっさい!今日は結構いけそうだったっての!!」

「負け犬の遠吠え~♪」

「んがァァァァ!!」

夜空を映したような漆黒の髪。
艶やかな真紅の唇。
薄く桜色がかった白い肌。
そしてそれを…主に肩や胸元を強調して見せつけるかのような、扇情的な黒いドレス。

「女性らしさ」という概念を詰めるだけ詰め込んだ結果誕生した、
と言わんばかりの…私のような大女とは対照的な、滑らかな曲線に彩られた肢体。

美女、という表現は的確に当てはまる。
そうだ、的確…なのだが。

「雑魚のテーちゃんにはぁ♪」

私には、この女が。

323: ◆QJ3CqnPElQ
11/08/09 03:19:25.56 VVfWNDX8

「這い蹲ってる所がお似合いよねぇ♪」

下品で無粋で醜悪極まりないものにしか、見えなかった。



「果敢に健闘した者をよくもまぁそこまで扱き下ろせたものだな。」

ふと気付けば、女の方に歩み寄っていた。
言葉まで自然と口を突いて出てくる。
…イエロー殿に向けて喋る時とは、打って変わって。

「…え?アビスさん?」

テイマー殿には悪いが、今はこちらの相手に専念させてもらう。

「格好といい、性格といい…随分とまた、趣味の悪い女になったな?」

「…なぁにぃ?いきなり横からぁ?」

「…イライラするな。まともに喋ったらどうなんだ?」

「あんたさっきから失礼ねぇ?初対面の分際でぇ?」

…初対面、だと?
この期に及んでよくもそんな台詞が吐ける。

「…私の顔すら忘れたか。」

「お生憎様ぁ、仮に初対面じゃなくてもぉ、
 どっかで擦れ違っただけの有象無象なんていちいち全部覚えてないんでぇ♪」

…どこかで擦れ違っただけの有象無象、か。
確かにそんな程度のものかもしれないな。
この女にとっての、私の存在など。

…だが、それがどうした。

「…今思い出させてやろうか?」

「…それってぇ、どういう意味でぇ?」

「こういう意味で、だ。」

右肩に担いでいた騎兵槍を突きつける。
女はこちらの意図が理解できたのか、流石にしばし押し黙った。

睨み合う。
明確な敵意を込めた視線で、お互いに。

324: ◆QJ3CqnPElQ
11/08/09 03:20:09.38 VVfWNDX8

「あんた誰に喧嘩売ってるか…わかってんのぉ?」

「ああ…よーく、わかっているとも。」

忘れもせんぞ。
貴様の顔は。

貴様相手だからこそ喧嘩を売らせてもらうんだ。

ザリ――






「はいストーップwwwwwwww」

「そこまでだ、アビス。」

イエロー殿とレッド殿に割り込まれた。

「…何故止めるんですか。」

「流石のオレもケンカ売る相手は選んだ方がいいと思うんだwww」

選んでこの女に喧嘩を売っているんだ、イエロー殿。

「レッド殿とテイマー殿がさっきやっていたのと同じことをするまで、ですよ。」

「両者殺意むき出しの訓練試合など聞いた覚えがないな。」

当然だ、レッド殿。
訓練で済ますつもりなど無いのだから。

「って言うかアビちゃん呼び出しかかってんぞwww」

…何?

「君の部下達が来ている。」

甲冑二人が?

「隊長、出番です。」

「羅刹マップ11番に来場者っス。」

仕事だと?
このタイミングで?


325: ◆QJ3CqnPElQ
11/08/09 03:20:55.84 VVfWNDX8
「今、それどころじゃ…。」

「サボったらダークロードの旦那にどやされんぜwww」

「我々はあくまでダンジョンモンスター。ダンジョンのシステムに私情を挟むなど御法度だ。」

…む。

「あくまで冒険者連中のお相手が最優先だwww喧嘩は後あとwww」

「度を越した私闘はどちらにせよ見過ごせんがな。」

むぅ…。

「…了解した。今向かう。」

槍を右肩に戻す。
転移魔法陣の方に歩を進める。



「命拾いしたんじゃなぁい?」

「こちらの台詞だ。」

行きがけにも減らず口を絶やさぬあの女には、精一杯睨み返しておいた。
奴は唇の端を釣り上げて憎たらしい笑顔を演出したまま、ケラケラと笑っていた。



「何であんな険悪だったんですか隊長。」

「あの人…最近増えた領域から来たんでしたっけ。知り合いスか?」

「…知り合いなんてもんじゃない。」

そうだ、知り合いなんて簡単な言葉で片付く相手じゃない。

「んじゃ一体どういう?」

「…何か穏やかな関係じゃなさそうですけど。」

その通りだ。
奴は――







326: ◆QJ3CqnPElQ
11/08/09 03:21:31.43 VVfWNDX8
「ビビったわwww何でアビちゃんザリ姐につっかかってんのwwww」

「…明らかにアビスは知っている風だったが、本当にそちらには覚えが無いのか?」

「知らなぁい♪ねぇテーちゃん?」

「いやあたしに振られても知らんし…。」

「ピー。」(ザリ姐たまんねぇ。)
「ミー。」(こんなまな板じゃなくてこっちに調教されたい。)
「モャー。」(おっぱい!!おっぱい!!)






…羅刹マップ、11番か。
クリスタル製の透き通った床板と、豪奢な金色に染め上げられた壁で囲んだ大部屋。

最近拡張された新しいマップだったか。
ここに来るのは初めてだ。



「むぉ…何やらゴージャスな所じゃな。」

赤い髪のえらく小柄な少女と、金髪の少年、二人のパーティか。
見た目は両者揃って随分と可愛らしいが…
深層限定の上級羅刹マップに立ち入るあたり、タダ者ではないと見るべきか。

「あ、ここボーナスマップみたいなもんだってアナンタさん言ってたよ。
 ほら、あそこのピアノ。」

「ピアノがどうしたんじゃ?」

「あれ触ると勝手に音楽が鳴り始めて、レアモンスターが集まってくるらしいよ。」

「レアモンスター?アザラシのやつとかか?」

「そうそう。あんまり敵が強くない割に稼げるからボーナスマップだって。」

少年が部屋に設置されていたグランドピアノに触れる。
すると―







327: ◆QJ3CqnPElQ
11/08/09 03:22:10.41 VVfWNDX8

「…レックス君。」

「…うん。」

「何か…ものすごーく嫌な予感が、するんじゃが。」

「……うん、僕も…なんかすごい寒気が…。」

ピアノが独りでに音楽を奏で始めた。

酷く悲しげで、ひたすらに暗い旋律。
だが…どこか威圧感があり、引きずり込むような…狂気のようなものが、潜んでいる。



『ニンゲン…。』

『傲慢…。』

『ニンゲン共…。』

部屋中に声が響き渡る。
…いや、ただの声じゃない。
耳を突くのではなく、頭の中に、脳に直接響いてくるかのような…酷く不快な声だ。

…あれ、そういえばこの声ってどこかで聞き覚えが…。

「隊長?」

「どうしたんスか?顔色悪いんスけど。」

「え?」

何、不快感が顔に出ていたのか?
いやしかし、それにしても…あちらの少女も言っていた嫌な予感、って。
私の方まで何か…そんな感じが…。

『供物ト同義ダト…。』

『愚カナ…。』

『アマリニ傲慢…。』

『傲慢…。』

いや、その…。


328: ◆QJ3CqnPElQ
11/08/09 03:49:41.15 VVfWNDX8
『他ハ全テニンゲンノ餌カ。』

『他ハ全テニンゲンノ糧カ。』

『眼前ノ全テヲ喰イ潰ス傲慢。』

『止マルコト無シ。』

『汝ラノ業(カルマ)救イ難シ。』

これって…もしかして。

『傲慢ナリ。』

『強欲ナリ。」

『止マルコト無シ。』

『業救イ難シ。業救イ難シ。』

『懺悔セヨ。』

『入滅セヨ。』

…ちょっ、待っ――

『業救イ難シ。』『滅罪セン。』『懺悔セヨ。』『強欲ナリ。』『救イ難シ。』
『供物ト同義。』『傲慢。』『傲慢。』『業救イ難シ。』『滅罪セン。』『断罪スル。』
『汝ノ生以テ贖ウ他無シ。』『天秤ハ絶対。』『断罪スル。』『贖罪セヨ。』



「ひッ――」

「うぁ――」



『滅罪セン滅罪セン滅罪セン滅罪セン滅罪セン滅罪セン滅罪セン滅罪セン滅
 罪セン滅罪セン滅罪セン滅罪セン滅罪セン滅罪セン滅罪セン滅罪セン滅罪
 セン滅罪セン滅罪セン滅罪セン滅罪セン滅罪セン滅罪セン滅罪セン滅罪セ
 ン滅罪セン滅罪セン滅罪セン滅罪セン滅罪セン滅罪セン滅罪セン滅罪セン』
『傲慢ナリ傲慢ナリ傲慢ナリ傲慢ナリ傲慢ナリ傲慢ナリ傲慢ナリ傲慢ナリ傲
 慢ナリ傲慢ナリ傲慢ナリ傲慢ナリ傲慢ナリ傲慢ナリ傲慢ナリ傲慢ナリ傲慢
 ナリ傲慢ナリ傲慢ナリ傲慢ナリ傲慢ナリ傲慢ナリ傲慢ナリ傲慢ナリ傲慢ナ
 リ傲慢ナリ傲慢ナリ傲慢ナリ傲慢ナリ傲慢ナリ傲慢ナリ傲慢ナリ傲慢ナリ』
『救イ難シ救イ難シ救イ難シ救イ難シ救イ難シ救イ難シ救イ難シ救イ難シ救
 イ難シ救イ難シ救イ難シ救イ難シ救イ難シ救イ難シ救イ難シ救イ難シ救イ
 難シ救イ難シ救イ難シ救イ難シ救イ難シ救イ難シ救イ難シ救イ難シ救イ難
 シ救イ難シ救イ難シ救イ難シ救イ難シ救イ難シ救イ難シ救イ難シ救イ難シ』
『贖エ贖エ贖エ贖エ贖エ贖エ贖エ贖エ贖エ贖エ贖エ贖エ贖エ贖エ贖エ贖エ贖
 エ贖エ贖エ贖エ贖エ贖エ贖エ贖エ贖エ贖エ贖エ贖エ贖エ贖エ贖エ贖エ贖エ
 贖エ贖エ贖エ贖エ贖エ贖エ贖エ贖エ贖エ贖エ贖エ贖エ贖エ贖エ贖エ贖エ贖
 エ贖エ贖エ贖エ贖エ贖エ贖エ贖エ贖エ贖エ贖エ贖エ贖エ贖エ贖エ贖エ贖エ』


329: ◆QJ3CqnPElQ
11/08/09 03:50:10.68 VVfWNDX8
ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああ






「騙しおったなアナンタ!?」

「うわ何っ!?どうしたのマオちゃん!?」

「何ですかアレ聞いてないですよあんなの!?」

「レックス君まで!?ちょっと、ほんとどうしたのさ!?」

「ピアノ鳴らしたらあの天秤の奴がわらわらわらわら…ムッチャクチャ怖かったんじゃぞ!?
 いやもう思い出すだけで三回ぐらい死ねそうじゃ!!怖すぎる!!
 こんなんでは夜眠れようはずもないわ!!もう今日はレックス君と寝る!!」

「そうですよ!!思わず見た瞬間羽使って逃げ――
 マオちゃん今なんて!!?」

「天秤の奴って…カルマバランサー?」

「名前はよお知らんが多分それじゃ!!ただでさえこの前あいつにボッコボコにされたと言うに!!
 何であんなもんが三体ワンセットで部屋中にガッチャガッチャ――
 やっぱ怖い!!」

「ちょッ!?マオちゃん落ち着いてよ!?離してッ!!抱きつかないでッッ!!」

「あのカルマバランサーが三体ワンセットジェットストリームアタックで大量発生…だと!?
 …よし、今度闘(や)りに行こう。うん。」






「いやー冒険者側も逃げたから良かったけど何敵前大逃亡やらかしてんですか隊長。」

「やめとけ今何も聞こえねーよ。」

「ばらんさーさんこわいばらんさーさんこわいばらんさーさんこわいばらんさーさんこわい…。」


330: ◆QJ3CqnPElQ
11/08/09 03:51:45.21 VVfWNDX8
今回エロ入れそこなったので
次回あたりにこそイエドラ×アビたんいきますね。

331:名無しさん@ピンキー
11/08/09 23:20:23.29 SL5IxAIH
乙です!!

332:名無しさん@ピンキー
11/08/09 23:30:53.20 jb8YpeE3
パピー超楽しそう
ていうかもう諦めの境地じゃないですかー!

333: ◆QJ3CqnPElQ
11/08/10 00:29:59.41 A9fENtEW
そういやイエドラのお供もドラゴンパピー二匹なんだよなぁ。



テイマー配下のパピ
「ピギャー。」(この前パピロって呼ばれたんだがwwぼくが生まれた時もらった名前はパピラだっつのww)
「ミギャー。」(ぼくだけはパピルで合ってるんだけどなwww)
「モギャー。」(そんでぼくがパピラ呼ばわりwwパピロこっちwww上から順に逆だよあの貧乳wwww)

イエドラ配下のパピ
「ポギャー。」(どっちにしろ基本パピーズで一纏めだしなwwってか固有名にパピラパピルパピロてwww)
「プギャー。」(一生ドラゴンパピーのままかと思ってんのかっつーのwwwぼくらの将来図イエドラの兄貴ww)

テイマー配下のパピ
「ピギョッ。」(あの女マジでぼくらナメくさっとるwww)
「ミギュッ。」(でも逆らったら中途半端に結構強くて勝てないから困るwww)
「モッギャ。」(デカくなったら絶対4Pで逆襲しちゃるwww)

イエドラ配下のパピ
「ポグェー。」(そん時はぼくらも呼んでなwww)
「プジャー。」(ドラゴン六匹に女一人とかwwwwテラ通り越してペタ鬼畜wwww相手貧乳だけにwwwww)



テイマー「ふふ、仲いいなぁ。」

イエドラ(連中の会話内容がわからんのは逆に幸せかもしんねーなwwww)



…え、テイマーさん凌辱フラグ?

334:名無しさん@ピンキー
11/08/10 10:36:10.48 jFwkubJ/
テイマー「もう、しょうがないなあ」
とかいってなぜか和姦モードに突入してパピーズが絞り尽くされるフラグでもある

335: ◆QJ3CqnPElQ
11/08/10 20:31:35.39 A9fENtEW
~爆熱羅刹戦記☆アビスワルキューレさん!!~

「あらまぁ、グラニューに会ったんですか?」

「え、母さんの知り合いだったの?」

「知り合いも何も学生時代の同期ですよ?」

「世間狭ェッ!?」

「懐かしいわー。ミスコンの時なんかウェヌス一強になりかけてた所、
 私やグラニュー辺りが貴重な対抗馬って言われたものよ?」

「美の女神まで同期だったよこの人ッ!!怖ッ!うちの母の『神』脈怖ッ!!
 ってか神様もミスコンとかやるんだ!?」

「余裕余裕。今はもう亡くなられましたけど、先代のオーディン様…
 現オーディン様のお父上なんて、そりゃあもう天界の汚点呼ばわりされる程の女好きで有名でしたよ。
 ミスコンに飽き足らず『ドキッ!女神だらけの水泳大会』とか催すぐらい。」

「なん…だと…!?」

ここはだんじょん村。
一年ほど前までは寂れかけた限界集落も同然の有様だったのが、
今では「ダンジョン冒険者達の聖地」とまで謳われるようになった、すごい田舎である。

だんじょん村名物観光地(上級者向け)「裏ダンジョン」では、
今日もダンジョン在住のモンスター達が元気に過ごしていた…。






「すみませんッ!すみませんッ!!」

「いやもう何も土下座までしなくていいから…。」

「もう11番だけはマジ勘弁して下さいッ!あそこだけはッッ!!」

「わかった、わかったから…。」

今、私はダンジョンモンスター組合の高レベル帯管理者、ダークロード殿に個人的呼び出しを受けている。
そして昼間の件を謝り倒している。

「頼むからあそこに私を派遣するのだけはやめて下さいッ!マジ頼みますッッッ!!」

「…君が過去に一度、カルマバランサーに敵と誤認されて叩きのめされたことがあるというのは
 聞いていたが…いやそこまで酷いトラウマになっていたとは…むしろこちらこそ悪かったな。
 11番はレッドやシザーズあたりに任せるようにするよ。」


336: ◆QJ3CqnPElQ
11/08/10 20:32:25.21 A9fENtEW

「ほんともうバランサーさんのいる所だけはッ!バランサーさんだけはァッッ!!!!」

「アレほんとヒト型には容赦無いからな…。」



…審議の結果、今後は羅刹マップ11番に私を派遣しないようにする方針で固まった。

バランサーさん軍団を見た瞬間、冒険者と戦闘もせずに大脱走した件を咎める呼び出しだったのだが、
ダークロード殿は私の事情も鑑みて、温情ある措置で済ませてくれた。

…まったくもってこの方には頭が下がる。

彼はこのダンジョンの創設の際も、何やら「ダンジョンの女神」なる者と提携していたらしい。
表側には姿を見せない「モンスター側の裏方」として、ダンジョン建造に深く関わっていたのだと。

そしてダンジョンの完成度がほぼ万全となり、挑戦する冒険者達のレベルも上がって来た最近では
とうとう表側にも姿を現し、ダンジョンの強敵モンスター格として、冒険者との戦闘もこなしている。

流石はとある代の魔王の流れを汲む魔界貴族。
私が地上に落ちた際に折れてしまったこの槍まで、エンプレスライトで何とか修復してくれたし。

ダークロード殿は管理仕事から技術仕事、果ては直接戦闘まで何でもござれということか。

…本人は何故か、魔王だったという先祖の話を嫌がるが。






「お説教は終わったかwwww」

「…ああ、何とか。」

わざわざ終わるまで待ってくれていたのか、イエロー殿。
自室でガクガクブルブルしていた所を呼び出しに来たのもこの方だったし。

「ところでアビちゃんww」

「何でしょうか。」

「ザリ姐とのイザコザは旦那には黙っといてやったからよwww」

「…!!」

…出撃直前のあの件か。
確かに今振り返れば、あれも問題行動には違いなかったのだが、
こちらに関してダークロード殿に突っ込まれることはなかった。


337: ◆QJ3CqnPElQ
11/08/10 20:33:16.22 A9fENtEW

「せめてオレには事情話してくんねwww気になるwww」

「…いえ。」

イエロー殿がその辺に気を回しておいてくれたのは助かる、が。

「個人的な事情です。貴方には…関わり合いが無い。」

こんな私怨にまで貴方を巻き込むつもりは、無い。

「いいじゃんww教えてよwww」

「…私個人の問題です。自分で解決したいので。」

そうだ、私と奴だけの問題だ。

「オレに打ち明けるぐらいいいじゃんwww
 カノジョが厄介事抱えてんの黙って見るだけなんて男が廃るわwww」

「ッ…いつ彼女になりましたか!私がッ!!」

「前からアタックしてんのにアビちゃんのいけずぅwwそろそろデレてよwwwお願いwwww」

…何でそんなに私に拘るんだ、貴方は。
そんなんじゃあ…。

「…じゃあこちらからもお願いです。この件は私に一人で解決させて下さい。
 そうしないと私も納得のいく決着がつけられませんので。」

…貴方を頼りたくなるではないか。
私怨などという、関係の無い他者から見れば全くもって下らない問題事に。

「それはできねぇwww」

「…何が問題なんですか。」

どうして、まだ引き下がってくるんだ。

「アニキも度を越した私闘は見過ごせねぇっつってたろww
 このままアビちゃんとザリ姐ケンカさせたら絶対やばいことになりそうだもんwww」

「…速攻青汁でも用意しておけば問題はないでしょう?」

「復活したらしたで更に戦う気だろおまいさんwww
 明らかにどっちか一回倒されたら終わり、で済ます気ねーだろwwww
 ザリ姐完全に殺る気満々だろwwwww」

…どうでもいいことだが、イエロー殿があの女の名を口にするだけで、何故か無性に腹が立つ。
どうでもいいこと、のはずなのだが。


338: ◆QJ3CqnPElQ
11/08/10 20:33:52.31 A9fENtEW

「あの女に死なれて困るとでも?」

…おい、何を言っているんだ、私は。

「えww何wwアビちゃん以外の女の心配なんかしてるオレに嫉妬かwwww」

「あ…いや。」

嫉妬?
…そうかもしれないな。
だからあの女の名を言われることに嫌悪感があるのかもしれん。

「あんなド痴女ww見る分にはエロくていいけどガチで付き合うのなんざゴメン被るwwww
 ホイホイ浮気される未来しか見えないwwwいやむしろオレが浮気相手三号辺りになるとかwww
 そんで多分アニキはしれっと二号になってんだぜwwwアニキと穴まで兄弟になっちまうwww
 その点アビちゃんは奥ゆかしい淑女だからそんな心配一切無用wwww
 オレほんとアビちゃん一筋だからwwwそっちも心配すんなwwwww」

「い、いやいや心配など…!」

だが建前と裏腹に、「自分一筋」を宣言するイエロー殿に安堵する自分がいる。
…「見る分には良い」とあの女を完全否定してくれなかったのが若干気に食わなくもあるが、
そんなことまで言うのは我が儘が過ぎるだろう。

しかし「奥ゆかしい淑女」と思われているのか、私は。
仕事を投げ出しかける程…いやどっちにしろ別の理由で結局投げたが…私怨に燃えるような女が、
本当に彼の望むような「奥ゆかしい淑女」なのだろうか。
私が彼と付き合う資格なんて、あるのだろうか。

「まぁともかくwww」

…主旨から脱線し過ぎていたな、確かに。

「ザリ姐じゃなくてアビちゃんがとにかく心配なのオレはwwww
 できればケンカも止めたいわけww」

私を案じてくれているからこそ、しつこく食い下がっていた、ということなのだと。
…だが喧嘩まで止められては困る。

「…刃も交えず話し合いだけで済ませられるような問題じゃないんですよ、これは。」

「やめとけよwwwザリ姐ヤベェぞwww強いって言うかヤベェwwww」

「私の方が殺される心配でも?」

「おおともよwwwあのアマのヤバさ知らねーのかアビちゃんwww」

…よく知っている。
むしろ貴方よりも知っている自信があるぐらいだ。
このダンジョン内で出会ったのは、あの時が初めてだが。


339: ◆QJ3CqnPElQ
11/08/10 20:34:29.38 A9fENtEW

「冒険者と戦って全滅させた後、羽で逃がす隙も与えず完全にトドメイっちゃったことあるらしいぜww
 辺り一面焼け野原でまともな焼死体も残さなかったってよww
 って言うか挑戦者ガチで殺っちゃって今まさに謹慎中なんだよアイツwww」

「…そうか。」

それぐらいはやっていても、何もおかしくはないな。
あの女なら。

「カルバラに手も足も出ないアビちゃんじゃ流石に無理な相手だwwww」

「ッいや、いやいやアレはただ相性が絶望的に悪いだけで!!」

やめてバランサーさんだけは思い出させないで。
アレだけは別次元の問題だから。

「まぁそういうわけだからよwww」

「…どういうわけですか。」

「気にすんなwwwとりあえずなwww事情ぐらい教えてくれたっていいだろ別にwww」

…いや。
だからそれはできないのだと。

「誰かに話すだけでも結構楽になることってあるんだぜwww」

…そう、なのだろうか。

「あんまり周りに聞かれたくない事情ならさwww」

え、何?

「今晩オレん所でwww二人っきりでwww話そうぜwwww」

…!!!!!

「何言い出すんですかイエロー殿!?いきなり!?」

「うはwwwアビちゃん顔真っ赤wwwwwww」

自分でも顔面が熱くなっているのがよくわかる。
さぞかし面白い表情をしていることだろう。

「それともアビちゃんの部屋にすっかwwwww」

「ッ…!!」


340: ◆QJ3CqnPElQ
11/08/10 20:35:07.49 A9fENtEW

殊更熱くなる。
…終いには爆発するんじゃなかろうか、私の頭。

「どっちがいいwww」

「まだ承諾すらしてません!!冗談はやめて下さいイエロー殿!!」

「冗談なwwwもんかwwwwwwオレは常にマジwwwwww大マジwwwwww」

「ヘラヘラ笑いながらのどこが真剣なんですか!?」

「それもwwwそうかwwww」

…本当に、この方は。
こんな風に、いつもニヤニヤと顔を歪ませながら喋るものだから、
どこまでが真剣でどこからが冗談なのか、全くわからない。

そもそも地がドラゴンの強面なおかげで、見慣れていなかった頃はその笑顔さえ恐ろしかったぐらいだ。
…まぁ、今ではすっかり見慣れたから、恐くもなんともないのだが。
むしろ愛嬌があって…いやいやいや!!

「じゃあ言い直そうwww」

「…え?」



…突然。

本当に、突然。

イエロー殿の豪壮な両腕に、私の両肩が掴まれた。

私の身体をがっしりと固定して。

私の両目を、真正面から、しっかりと見据えながら。

ただ、一言。



「今晩お前の部屋行くから用意しとけよ。」



身体が熱かった。

今は腕で掴まれるだけで止まっているけれど。

自分が彼に抱きしめられる様を夢想しながら、彼を思い、行為に耽ったことを思い出してしまって。


341: ◆QJ3CqnPElQ
11/08/10 20:35:43.23 A9fENtEW
…圧倒された。

真っ直ぐ、極めて真剣な眼差しで、じっくりと私の顔を覗き込む、彼の姿に。

完全に、彼に圧倒されてしまった私は。

ただ、この一言しか返せなかった。



「…はい。」



私の承諾を得た彼は、その場ですぐ手を離してしまった。

…満足げではあったけれど。



その後はただ、一言二言話した程度で、あっさりとその場から立ち去られてしまった。

…でも。

…もっと、欲しい。

肩を掴まれるだけじゃなくて、ずっともっとその先まで、来て欲しい。

…少なくとも、この瞬間ばかりは…あの女のことなど、どうでも良くなってしまっていた。






「アビちゃーんwwww」

「…イエロー殿。」

約束通り、今日のダンジョン業務も終わって、あとは寝るだけとなった時間帯。
彼は、私の下へやって来た。

「んじゃ早速聞こうかwww」

「…ええ。」

私は…この件は他言無用であるということを念入りに強調してから…
イエロー殿に、全てを話した。



342: ◆QJ3CqnPElQ
11/08/10 20:36:23.93 A9fENtEW

私が地上に落ち、ダンジョンの奥に身を潜めるようになった大元の原因は、あの女にあるということを。

あの女は、かつては天界の大天使「ザリーチェ」だった。
奴が仕えていた女神セレネが地上に落とされたことを切欠に、奴もまた幽閉されることとなった。
そして奴は…恐らくはセレネを取り戻すために、天界に反逆した。

奴はこの時、追っ手の天使達を総計数万は殺害した。
その中に、私が率いる討伐隊が含まれていた。

その際、私は五百人ほど引き連れていた。
…瞬く間に、壊滅させられた。
私の配下だった天使達は片っ端から斬られ貫かれ燃やされ…。

私も直接対決で…完敗を喫した。
一介の戦乙女に過ぎない下級女神だった私は、当時天界最強とまで謳われた大天使に、手も足も出なかった。
槍は折られ、盾を貫かれ…。

それでも何とか死なずには済んだ私だったが…。

「天使に負けた女神」を、当時の厳しかった天界が、受け入れるはずもなかった。

私のような敗残兵は、帰ることすら許されなかった。
五百の天使を無駄死にさせた私には、最早居場所さえ残っていなかった。

そのくせ、神として中途半端に高いプライドがまだ心に根付いていた私は、
地上の人間達に縋るという選択をとることもできず。
…最終的に、人間が住み着かないダンジョンに流れ着いたのである。

…私は、あの女に全てを奪われた。

いつか復讐してやる、と心に誓ったのも束の間。
程なくして、奴が戦いの果てに力尽き、あっさりと死んだということが耳に入った。

仇敵に復讐するという目標すら、私の意思に関わることなく、一方的に消し去られた。

それからはずっと、ダンジョンの中でただひたすら、無為に生きていた。

…そして今日、この日。
悪魔として生まれ変わった、奴に再会できたのだ。

随分とまぁ趣味の悪い女に変わり果てていたが…
あの黒い髪と、同じ女として羨ましくも憎たらしい程に美しい顔を…見間違えるはずもなかった。



「ザリ姐そんなすげぇ前科持ちかよwwwそら天使から悪魔に転生もするわwwwww」


343: ◆QJ3CqnPElQ
11/08/10 20:36:48.03 A9fENtEW

「あの女は『どこかで擦れ違っただけの有象無象などいちいち覚えていない』と言っていたけれど…
 まさしくその通りですよ。
 私なんて所詮、奴が殺した数万のうちのたかだか五百人の、更にその中の一人です。
 私にとっての奴は、全てを奪われた憎い仇敵ですが…奴にとっての私は、ただの数万分の一です。」

…ただ事実を口にしているだけなのに、悔しさに身を焼かれそうになる。

だから…今度こそ私の手で、奴に引導を渡したい。

「成程なwwwそらぁあのアマブチ殺したくなんのも無理ねーやwww」

「…すみません。下らない話を、長々と。」

「いいっていいってwwwアビちゃんが自分のこと話してくれてむしろ嬉しいぐらいwww」

「そう…でしょうか。」

「そうだってwwwwまぁしかしなwwアビちゃんwwww」

「…何でしょう。」



「部屋でぐらい鎧脱ぎなよwwwww」

…え、そこ?






「いやー私が『愛に目覚めよ』で人気集めてきた頃なんてそりゃもう酷い噂流れたもんよぉー。
 アホかってのーしねぇってのー枕営業なんかするかってぇのー私愛の女神だってのぉー。
 私の愛は古今東西全ての生ある者に向くんだってのー特定の男一人に媚び売るわけねっつーのぉー。」

(…母さんに酒飲ませ過ぎた。)

「って言うかアナンタは彼氏の一人ぐらい作ってないわけ?
 レイチェルちゃんは違ったみたいだけど。」

「え、ラルフ君と月一でデートするけど?」

「何ですとォォォォ―――――――!!?」

(…ごめんなさい、お母さん。貴女の娘が男作ったきっかけになったのはバイブです…。)

だんじょん村は今日も平和です。


344: ◆QJ3CqnPElQ
11/08/10 20:49:40.63 A9fENtEW
~備考~

ダークロードの旦那:
裏ダンジョン開設初期からメガちゃんと提携して、裏方を務めてきた苦労人。

魔王の血を引く魔界貴族。
…という部分だけなら聞こえはいいのだが、問題はその魔王が「石LV99」の話に書いてある奴だということ。
つまり「投石でトドメを刺された史上最も情けない魔王」が先祖なのであり、
その子孫としてそりゃもう酷い言葉を沢山向けられてきた中、努力で何とか地位を保ってきたマジモンの苦労人。

荒くれだらけのダンジョンモンスター組合で何とか管理職をこなす実務能力。
アビたんの破損した装備品を、完璧とまではいかずとも戦闘ができるレベル(状態異常耐性に難があるが)にまで修復する技術。
裏ダンジョンの現状最高レベル帯の強敵の一角を務める実力(ザリチェさんとかキンベヒとかに比べると若干影が薄いが)。

という具合に、何だかんだでダンジョンには欠かせないメチャクチャ優秀な中間管理職。

尊敬する人は「自分の実力だけで高い地位にのし上がり、魔界中に名を轟かせた」という実績を持つ、魔界紳士インペリアルサンダー。
趣味は赤味噌作り。



今度こそエロ書くぜ!!

345:名無しさん@ピンキー
11/08/10 21:05:56.87 Uy49Ujsu
よくやった

346:名無しさん@ピンキー
11/08/10 22:41:01.75 5uJqCaIB
グッジョブ!!

347: ◆QJ3CqnPElQ
11/08/25 22:37:44.33 n3B/ZHbk
~裂天断地羅刹戦記☆アビスワルキューレさん!!~

「お姉ちゃん、最近夜更かし続きよ。たまにはちゃんと寝ないと。」

「…ああ、悪いわねシズナ。なかなか寝付けないのよ最近。」

「羊でも数えたら?」

「そうね…久々にやるとするわ、アレ。」

ここはだんじょん村。
…以下省略。

(…ふぅ、えーっとこの前ようやく鬼門の37面突破したから目標は40面ね…。」

だんじょん村名物観光地(上級者向け)「裏ダンジョン」では
今日もダンジョン在住のモンスター達が…。



『浄化浄化浄化浄化浄化浄化浄化浄化浄化浄化浄化浄化浄化浄化浄化浄化浄化浄
 化浄化浄化浄化浄化浄化浄化浄化浄化浄化浄化浄化浄化浄化浄化浄化浄化浄化』
『罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰
 罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰』

「んぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああ」

大分レベルが上がって調子づいてきた冒険者パーティをボコっていた。

営業時間過ぎてもダンジョンに押し掛けるような不届き者にはカルバラさんの洗礼が待ってるぞ☆



と言うのは置いといて。






…えーっとアレだ。聞き間違いだ。多分。

「…イエロー殿。」

「何www」

「今、なんと?」

「自室でぐらいそんな重苦しそうな鎧脱いだらどうなのよってwww」

残念ながら聞き間違いじゃなかった。
そう、彼はハッキリと自分に告げたのだ。



脱げ、と。



「いやッ―これはッ―仕事、着…。」

348: ◆QJ3CqnPElQ
11/08/25 22:38:54.28 n3B/ZHbk
「仕事終わったじゃねぇか今日はwwww」

ああ、うん、何を言っているんだ私は。本当に。
もうダンジョン業務はついさっき上がった所ではないか、彼の言う通り。

…まぁ、普通に考えれば終わった後まで仕事着のままでいる必要は、確かに無いのだろうが。
しかし…これには理由がある。

「いやそうではなくてッ…その、イエロー殿が…。」

「オレが何よww」

「部屋に来るから用意をしておけ、と仰るから…。」

「だからそんな重装備で待機してたのかよwww」

…私は無言で頷いた。

いや、だって…仕事中は常にこの格好なんだから、
イエロー殿どころか他のモンスターの方々ほぼ全員に、この姿しか見せていないわけだし。

だから今晩イエロー殿を迎え入れるにあたっても、
失礼の無いように、正装で、と。

仕事仲間を自室に招き入れるのも仕事の内だから仕事着、と言うか。
…自分自身、肩肘を張り過ぎではないか、と思わないわけではないが。

「あの後別れてから一切それ脱がずかよwww」

「いやいやッ、ちゃんと身体は洗いましたよ!?」

「で、洗い終わった後再装備したとwww」

「…はい、そう、です。」

業務上がりに装備解除して食事して歯を磨いて水浴びで身体を洗って…
そしてすぐ甲冑達を呼び出して再装備を手伝わせたのである。



『部屋に男入れる時ぐらいわざわざコレ着込まなくても。』

『脱いじゃえばいいじゃないスか。』



その時、あの二体に言われた台詞はよく覚えている。
余計なことを言うな、と一喝しておいたが。

「何だよww折角プライベートウェアのアビちゃん見れると思ったのにwwww」

「え―ちょっとイエロー殿ッ!まさかそんな事のために私の所に!?」

ちょっと待ってくれ。
私とザリーチェの因縁について聞くためにこちらに来たのではなかったのか。

「逆の立場で考えてみてくれよww
 折角好きな女の子の部屋来る所まで話持ってこれたってのにwww
 いざ来てみたら普段通り重装備の彼女が待ち構えてたとかwww
 オレ正直軽くショックだったってのwww」

349: ◆QJ3CqnPElQ
11/08/25 22:39:59.04 n3B/ZHbk
「私の事情を聞くためだったんじゃないんですか!?」

「いやまぁそっちが主題には違いねーけどさww
 彼女の部屋で二人っきり、のシチュエーションまで来てwwwその格好とかwwwww
 アビちゃん隙無さすぐるwwwいつになったらオレにデレるんだwwwwwww」

「デレませんよ!?」

「デレろwwww」

「ッ―いい加減にして下さい!!」

後ろに置いてあった騎兵槍を握る。

穂先を向ける。

…そして気付く。

照れ隠しをするだけで何を武器まで持ち出しているのか、と。

「ちょwwwポイズンランスは勘弁wwww」

イエロー殿も流石に委縮して…るのか、これ?
いや、全然してないように思う。
眼前に武器を向けられて尚、余裕綽々にしか見えない。

「っ―すいません、ご無礼を…。」

それに引き換え私ときたら…取り乱し過ぎだ。
ただ単純に、少しからかわれただけであろうに。
何故こんな大袈裟に、武器まで向けて。

「まぁそんな純情なアビちゃんも好きだけどなwwww」

…しかし向こうも向こうで、何故ここまで私に寛容なのか。
下らない私怨の話に長々付き合わせた挙句、少しからかっただけですぐ激昂するような、こんな女に。

器が大きいのか…。
はたまた本気で取っ組みあったら、弱点属性的に不利な私には到底勝ち目が無い、
という自信からくる余裕なのか…。

…とりあえず槍は元の位置に戻して。

「…しかし、イエロー殿。」

「おうwww」

まぁ、ともかく。
そろそろ、イエロー殿の方も主題と認めた話の方に、話題を戻したい。

「私の事情は話すだけ話しました。」

「そうみたいだなww」

「…ああいった理由があって、私はあの女との関係に、今度こそ決着を付けたいんです。」

「ああwwそれはよくわかったwww」


350: ◆QJ3CqnPElQ
11/08/25 22:40:46.72 n3B/ZHbk
…本当に、わかっているのか?
いや…極めて失礼なことを考えているのは承知の上だが。

下らない内容だっただろうが、一応それなりに真面目に話した上で
最初からずっと、そのヘラヘラとした態度で対応されるのは…どうにも。

この方はいつもこんな調子である、とは言え…。

「…だから。」

「だから?www」

「…いきなり、その…鎧を…脱げ、と言われましても…。」

イエロー殿と一対一で対談するのに恥ずかしくないように、と
わざわざ水浴び後にまで着直したんだし…。

「脱げとは言ってねぇwww脱いだらどうだと言ったwwww」

「同じじゃないですかッ!」

「それもそうだなwwwじゃあ脱げwww」

「ちょッ―!!」

何なんだこの人。いやドラゴンか。
…いやドラゴンだからと言っても、人語は解するんだから
もう少しこちらの常識に合わせてくれても…。
…私の常識が世間の常識に完全に合致すると言い切れるのかどうかはさておき。

「不満かwww不満なのかwwww」

「不満だから抗議するんでしょう!?
 大体私の話はもうこれで終わりだって言ってるんです!!」

「何だwww話終わりだからもう部屋から出てけってかwwww」

ぬ…いや、それは。
この流れだとそういうことになってしまう、か?

「いや――そういう、わけ、では…。」

「ほほうwwではどういうわけだとwwww」

…それは…。

「…えっと…。」

「ではオレからアビちゃんに一つ聞こうwww」

え、そういう流れになるの?

「何を、ですか?」

「質問だwwアビちゃんに彼氏がいたとしようwww」

…彼氏?
私に?

……彼氏……。


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