ロボット、アンドロイド萌えを語るスレ:α10at EROPARO
ロボット、アンドロイド萌えを語るスレ:α10 - 暇つぶし2ch591:557
11/08/13 10:09:41.83 DNTN9OwB
後日・・・
「主任、今日の実験はなんでしょうか?」
「え!?今日は、実験ないはずだが?」
主任が戻ったとときには部屋になぜかAR-01がすでにいた。
「では、こういうのはいかがでしょう?局部感度を上昇させた性行為、たとえば乳首のみセンサーの感度を最大にしての性行為など・・・」
AR-01は話を聞かずに続けた。その表情は無表情のはずだが、少し笑っているようにも見えなくはない。
「まさか、お前ェ・・・」
「では、実験を開始しましょう」


なんか勢いでやったゴメン
そしてゴメンナサイ

592:名無しさん@ピンキー
11/08/13 11:53:55.69 2BHgPkG9
>>591
……アブノーマル心理ドライバー、完成の瞬間であった。

―裏プロジェクトX ~好き者たち~

593:名無しさん@ピンキー
11/08/13 17:20:11.21 KSn9ipjg
藤林丈司は裏切り者

594:名無しさん@ピンキー
11/08/14 01:56:35.21 0QfMip1C
>>557
乙!
これがロボ娘同士なら俺のジャスティス

595:名無しさん@ピンキー
11/08/15 03:57:01.95 aroH7rBU
>>579
アフロダイAのおっぱいミサイルの衝撃が忘れられない

>>590
Gjです
主任さん、あまりの反応に○○○をちぎられるとか、腹上死させられなくてよかったね

596:名無しさん@ピンキー
11/08/15 08:57:22.80 F0wTGQee
GJ!
やはり乳首スイッチは正義過ぎる。
以外とないんだよな…。

597:名無しさん@ピンキー
11/08/28 02:17:52.96 fZ6HNyGA
hosyu

598:名無しさん@ピンキー
11/08/28 08:17:31.93 x7pDYQ1g
補習乙

599:名無しさん@ピンキー
11/09/01 11:07:14.79 EIYGMazo
AI同士で会話させてみただってさ、中々おもろい
URLリンク(doope.jp)

600:名無しさん@ピンキー
11/09/01 17:22:01.55 OrvOLnRY
萌えるな

601:名無しさん@ピンキー
11/09/01 17:59:40.16 Vfx2LINV
>>599
予想以上だった。顔がニヤけるww

602:名無しさん@ピンキー
11/09/01 20:02:33.45 adLgGQqZ
意外と面白いなコレw

603:名無しさん@ピンキー
11/09/02 00:38:28.38 z6jYtVvP
やりとりの最初と最後の部分で、なんかこうグッときた。
自らを作りものであると認識した上での「身体が欲しい」という欲求。

604:名無しさん@ピンキー
11/09/02 07:34:36.21 vaM/ep29
言ってることが二秒前と違うってところがバグってるみたいでいいな

605:名無しさん@ピンキー
11/09/06 04:32:25.07 FyPzaAHf
ウォーリー見てイヴさんに超萌えた

606:名無しさん@ピンキー
11/09/06 10:18:12.59 MupnWgzd
>>605
kwsk

607:名無しさん@ピンキー
11/09/06 11:22:11.88 FyPzaAHf
>>606
ピクサー映画のWALL・Eを遅ればせながら見たんだ
イヴってロボットがとてもかわいかったんだ

608:名無しさん@ピンキー
11/09/06 19:37:37.12 kHbvhpEi
WALL・Eはちっちゃいロボ達みんな可愛い
人工知能ラブロマンス物とか俺得

609:雲流れる果てに…11 ◆lK4rtSVAfk
11/09/12 22:24:00.14 fHRiW4R6
「なんですの、これは? しみったれていますわ」
 最初シャブシャブの肉を見た時、コリーン嬢はその薄さに不快感を示した。
 分厚いステーキばっかり食べているお嬢には、向こうが透けて見えるようなスライス肉が貧乏くさく思えたのだろう。
 だが一口食べると、お嬢はたちまちシャブシャブの虜になった。
「貧弱で頼りないのに味わい豊か。それにこの繊細な歯ごたえはどうでしょう」
 コリーン嬢は危なっかしい箸使いで、おろしポン酢を絡めた牛肉を何度も口に運ぶ。
 取り敢えず、気に入ってもらえたようで何よりだ。
 国際貴族のトップレディたるお嬢を怒らせるようなことになれば、うちの独身寮など明日にでも取り壊されてしまう。
 お引き取りいただくまでは、ご機嫌を損ねぬようできる限りの努力をしなくてはならない。

「お代わり……持ってきた……」
 シズカがスライス肉を盛った大皿を運んできた。
 その姿は完全にメイドだが、恭しさは全く感じられない。
 で、立ち去り際にわざとらしく前屈みになると、思った通りシズカはパンティを履いていなかった。
 そんな命令など出してもいないのに、わざとノーパンシャブシャブを演じていやがる。
 僕をメイド虐待の趣味を持つ変態野郎に仕立て上げ、お嬢から嫌われるように仕向けているのだ。
 ロボットのくせに姑息な計算しやがって。

 だが、シズカの悪巧みも変にズレているお嬢には通用しない。
 そう、彼女は天然ものなのだ。
「クロー。何も知らない私にマナー違反をさせて、恥をかかそうとしてますの?」
 お嬢は怒ったように立ち上がると、パンティを降ろしにかかる。
 だから違いますって。
 性悪ロボメイドの嫌がらせだってのに。
「本当にゲストは履いたままでよろしいですの? 後でこっそり笑おうとしてません?」
 お嬢は疑り深そうに薄目で睨んできたが、どうにか脱ぐのを思い止まってくれた。
 そんなこんなで、おっかなびっくりのお食事会はなんとか終えることができたのだった。

 しかし、ラッキーだったのはサトコが留守だったことだ。
 教会で重要な行事があるとかで、今日は帰ってこれないとのことである。
 もし嫉妬深くてハードパンチャーの彼女がいたらどうなっていたことか。
 サトコにはティラーノも糞も関係ないだろうし、コリーン嬢も僕の幼馴染みになんら斟酌する義理はない。
 2人がケンカをすると決まっていたわけではないが、もしそうなれば間違いなく血の雨が降ることになっていたであろう。


「へぇ、クローはあのフジワラ家の出身なのですの」
 食後のお茶を飲んでいる時、急に僕の出自の話になった。
 フジワラ家は世界でも屈指の国際貴族で、実権はともかく家系の古さではミナモンテスやティラーノの上を行く。
 だからコリーン嬢が驚くのも無理はなかった。
「嫡流じゃなくて、諸派の傍流の分家で……しかも僕は養子なんですけどね」
 僕は自嘲気味に唇を歪めて笑って見せた。
 それでも大したものだと、お嬢は感心したように頷いた。

「元の姓はクラマーといいます。孤児として神学校の養護施設にいたところをフジワラの養父に引き取られたんです」
 ちっちゃい頃のことだから、本当の両親の顔なんか覚えてない。
 クラマーというのも神学校の校長の姓であり、僕は自分の本名すら知らないのだ。
 どういう経緯で僕を引き取ったのかは知らないが、大学の教授だった養父は本当に良くしてくれた。
 義理の兄妹たちだって実の家族同然に接してくれたから、僕は歪むことなく成長することができたのだ。
 彼らには幾ら感謝しても足りないほどで、生んでくれた両親以上に感謝している。
 だが、その養父も今は他界してしまっているから、悲しいかな僕は親孝行というものをしたくてもできない。

610:雲流れる果てに…11 ◆lK4rtSVAfk
11/09/12 22:24:47.21 fHRiW4R6
「で、代わりに少しでも社会に尽くそうと、警察官の道を選んだってことですのね?」
 コリーン嬢は勝手な解釈で自己完結して何度も頷いた。
「違う……クローは……『ウェスタンポリス』のディーモン団長の……大ファンで……」
「ゴホッ、ゴホッ、ゴホン……」
 シズカが得意気に僕の秘密を暴露しかけるのを必死の咳払いで押さえ込む。
 せっかく感心してくれているんだから勝手にさせとけばいい。
 子供のころ好きだった刑事ドラマに影響を受けて、なんてのよりはよっぽど立派じゃないか。
「なら……そうする……」
 シズカは不服そうに口をつぐんだ。
 僕についてなら誰よりも知ってると、コリーン嬢に自慢したかったのだろう。

「クローも苦労なさったのですね。いえ、駄洒落ではなくってよ」
 そう言うお嬢は何不自由なく成長したんだろうなあ。
 家族だって仲がいいみたいだし。
「そりゃあ、ティラーノは血の繋がりを大事にしますもの。身内同士で殺し合うミナモンテスとは違いますわ」
 お嬢は誇らしげに胸を張るが、血縁を重んじるのはティラーノの出身母体がシシリーの非合法組織であるからに他ならない。

「難しい話は……分からない……もう寝る……」
 シズカが面白くなさそうに言い切った。
 今日は疲れたから、その意見には賛成だ。
 寝てしまえばお嬢に煩わされることもなかろう。
 で、どうしよう。
 サトコの部屋、つか、寮室で唯一のベッドルームには施錠されており、残っているのはこのリビングしかない。
「なら……そう言うこと……2ひく1は1……簡単……」

 単純な減算の結果、リビングにマットレスを敷いて川の字になって寝ることになった。
 しかし、これって相当にヤバい図式になるのではないか。
 僕を真ん中に、絶世の美女2人が添い寝するのだ。
 どう考えても寝付く自信はない。

 勝手に一人でドキドキしていると、いきなりシズカが飛び掛かってきた。
「おいっ、シズカ。これは何の真似だ?」
 僕はシズカに向かって抗議した。
 シズカが僕の体を洗濯ロープで縛り上げ始めたのだ。
「クローが間違いを起こせば……国際問題になる……から……」
 失礼なことをいうなっ。

「小間使いにしてはいい考えですわ」
 そう笑っていたコリーン嬢だったが、シズカは彼女にも飛び掛かっていった。
「不埒な真似はお止めなさいっ。あれぇっ……」
「あなたは……無理やりクローに……ご褒美をあげかねない……から……」
 シズカは訳の分からないことを呟きながら、手際よくお嬢に亀甲縛りを施していく。
 そして僕とお嬢をマットに転がすと、真ん中に寝ころんでスリープモードに入ってしまった。

 いや、ピアスのLEDが消えているところを見ると、完全に電源を切ってやがる。
 こうなるとシズカは朝の7時までは再起動しない。
 シズカは僕の命令を無視する正当性を得るため、システムをダウンさせたのだ。
 絶対服従のアンドロイドといえど、聞こえない命令には従わなくてもいい。
「やられたな」
 僕はロープを解かせるのを諦めると、そっと溜息をついた。
 まあ、これはこれで有りなのかもしれない。
 後でサトコに知られた時のことを考えると、これ以上の保険はないだろうから。
 けど、息をするのも辛いほど厳しく縛られているので寝付けやしない。

611:雲流れる果てに…11 ◆lK4rtSVAfk
11/09/12 22:25:35.89 fHRiW4R6
 暗闇の中でまんじりともできずに黙っていると、僕の名を呼ぶ囁き声が聞こえてきた。
「クロー……クロー、起きていますの?」
 僕は返事をせずに身じろぎだけで肯定の意を伝えた。
 シズカはボイスレコーダーを生かしているだろうし、滅多なセリフを吐いてしまえば後で大変な目にあう。
 浮気の証拠としてサトコに提出でもされたら酷いことになる。

「唐突ですが聞きたいことがあります。クローはあのいけ好かない都知事の何なんですの?」
 いきなり答えようのない質問が向けられた。
 そんなことを尋ねられても困る。
 僕が宮家島レースで優勝したことにより、都知事はティラーノを島から閉め出すことができた。
 結果だけを見れば、僕は都知事を助けたことになる。
 お嬢が僕たちの関係を勘ぐるのも当然であろう。

「警視庁の上層部は、あの女を嫌っているようですけど。クローもアレとは敵対関係にあると思ってよろしいの?」
 僕は警視庁の職員だから、組織の上層部を支持する立場にある。
 それに、白河法子がいけ好かなく、油断ならない女だってのも間違いじゃない。
 ただ、僕が従うべき上層部の連中は、彼女より更にいけ好かないってのも事実なのだ。
 僕はこれまでに二度、上層部の命令を排して、女知事の意向に添った働きをした。
 その方が公共の福祉のために役立つと考えたからだ。
 決して知事の私兵として動いたわけではない。

 僕が沈黙を守っていると、コリーン嬢が後を続けた。
「それを前提にお話ししますが、我々はアレを排除します。あの女は私腹を肥やすため、背任行為を重ねているのです」
 我々というのはティラーノグループのことであり、彼らはいよいよ宮家島の復讐に出る決意を固めたのだろう。
 しかし、背任行為ってのはなんだ。
「あの女は都の予算を着服して、多額の寄付金をバチカンの教皇庁に送り続けていますの。きっと次期世界政府主席の座を
汚れた金で買おうと企んでいるのですわ。えぇ、夢物語なんかではなくって、もちろん確かな証拠もありますのよ」

 ということは、都知事は遂にティラーノの政敵になる決心をしたってことか。
 相変わらず怖いもの知らずな女だな。
 お嬢もお嬢で立派な口をきいているが、何のことはない。
 社会正義など関係なく、単に目障りなライバルを蹴落としたいっていうだけのことだろう。
 だが、法子知事の背任が事実ならば、僕にも見逃すことはできない。
 都の予算ってのは都民が納めた税金であり、都知事のポケットマネーじゃないんだから。
 公金横領は立派な犯罪行為なのだ。

「証拠って?」
「あるライターが都知事の不正を暴き、帳簿改ざんのデータをメモリーチップに収めたのです。それが『聖櫃』ですの。
そのライターは特ダネの買い手を物色している最中に射殺され、『聖櫃』は何者かの手によって盗まれてしまいました」
 聞いたことのある固有名詞だと記憶を手繰っていると、ゴスロリ少女の顔に行き着いた。
 確かトモエも『聖櫃』がどうかしたと言っていたはず。
「それですわ。盗まれた聖櫃は紆余曲折を経て、最終的に中華マフィアの手に渡ったと聞いています」

 なるほど、ナショーカ警視正もそれを狙ってあの店にカチコミする予定だったんだ。
 ガサ入れのどさくさ紛れに聖櫃をこっそり戴くつもりだったんだろう。
 いいように利用されかけたうちの補佐こそ惨めだ。
 聖櫃を手に入れれば、都知事だけじゃなくバチカンに対しても有効に使える。
 まさに切り札というべき貴重な存在なのだ。
「あんな山猿に渡してたまるものですか。アレは価値が分かる者が手にして、初めて意味を持つのです」
 帝都を手中に収めたいお嬢は、感情を露わにして語気を強めた。

612:雲流れる果てに…11 ◆lK4rtSVAfk
11/09/12 22:26:28.17 fHRiW4R6
 世界制覇を目論む者は、必ずバチカンと我が帝都を狙うことになる。
 名目上のことだが、世界政府の主席になるには教皇の指名を受けなければならない。
 如何に力があろうと、教皇庁の承認を得ずして世界の王にはなれないのだ。
 そして我が帝都を押さえれば、強力なロボット生産工場を手中に収めることになる。
 現代戦はロボット兵器の優劣が全てを左右すると言ってもいい。
 如何にソフトの面で欧米が優れているといっても、本体の技術ではこの国は世界の最先端を行っている。
 特に二足歩行型ロボットの水準は、世界を大きくリードしている。
 何といっても前世紀から子供がロボットで遊んでいる国なのだから。
 ティラーノにとっても、帝都のロボット工場はノドから手が出るほど欲しいに違いない。
 それを奪取するためにも、どんな手を使ってでも都知事を堕ちた偶像にしたいのだ。

「なんとしても他に先んじて聖櫃を手に入れる必要があります。クロー、手伝ってくれますね」
 もちろん、と言いたいが、僕的にはどうなのだろう。
 法子知事には恨みはないが、予算の横領が事実なら、僕にはそれを明らかにする義務がある。
 けど、それは捜査2課の所管業務であり、特機隊の僕にとっては担当外に当たる。
 しかも、その捜査が外国の利益に供するためとなると、下手をすると左遷ものだ。
 いや、そんなもんでは済まされず、きっと懲戒処分の対象になるだろう。
「お願い、他に頼るあてはないのです。クローだけが頼りなのです」
 勝ち気なトップレディにここまで下手に出られると困ってしまう。
 まったく男って奴は─。

「で、どうすればいいんです」
 僕はため息混じりにそう答えていた。
「あの店に聖櫃があったのなら、まだ瓦礫の下に埋まったままの筈ですわ」
 コリーン嬢の声が弾んでいるのが、手に取るように分かった。
 あのマッサージ店は崩落した直後から新宿署の監視下に置かれている。
 殺人未遂事件の証拠固めのため、掘り起こしての捜査が必要と認められたのだ。
 だから作業が始まる明朝までは、所管区交番の制服ポリスが立入禁止措置をとっている。
「現場保存は新任さんの仕事だから。上手くやればなんとか誤魔化せるんじゃないかな」
 僕は彼ら新任ポリスにとって憧れの存在である特機隊の隊員だ。
 それにこっちにはお色気満点の美女がついているんだから。

 そうと決まれば即行動だ。
 取り敢えず、身体の自由を回復させなければならない。
 僕は苦労してシズカを乗り越えると、コリーン嬢ににじり寄る。
「ちょっとだけ失礼します」
 世界で最も高貴なオッパイに半ば顔を埋めるようにして、僕はロープの縄目を噛みしめた。
 柔らかい胸の谷間に鼻が沈み込んでいく。
 あぁ、いい匂いに包み込まれて─なんだか頭がクラクラしてきた。
「クロー、ボヤッとしている場合じゃなくってよ。早く縄を外しなさい」
 分かってるけど、海綿体に血液を独占されて思考が途切れ途切れになってくる。
 首筋を流れる汗が夜風に当てられひんやりと感じた。

 8階だと上り下りに苦労するが、風通しがいいのがありがたい。
 特に夜は夏場でも冷房いらずなので電気代が助かる。
「えぇっ?」
 この時、僕はとんでもないことに気付き、一瞬で我に返った。
 どうして夜風が入ってくる?
 今晩は防犯の必要上、窓は厳重にロックしておいたはずなのだ。
 同時に背後に人の気配が。
 振り返ると、闇の中に複数の人影が立っているのが見えた。

「て、敵襲……?」
 何者が襲ってきたのかは分からないが、これ以上はないくらい最悪のタイミングだった。
 頼みのシズカは完全に機能を停止させ、僕やお嬢ときたら間抜けにも相手に縛る手間を省いてあげるお人好しっぷりだ。
 携帯麻酔スプレーのプシュっという音を最後に、僕の意識は暗闇の底に落ちていった。

613:雲流れる果てに…11 ◆lK4rtSVAfk
11/09/12 22:31:42.09 fHRiW4R6
 
 
 
 強かに往復ビンタを喰らい、僕は闇の世界から現実に引きずり戻された。
「さっさと起きねぇか、このオカマ野郎」
 目を覚ますと、人相もプロポーションも最悪な男が立っていた。
 背後には男の手下と思われる数人が取り巻いている。
 どいつもこいつもラテン系だが、一目でその筋の人間だと分かる。
 まあ、警察の施設を襲撃してくる一般人もあまりいないだろうが。
「お嬢はどうした?」
 僕は負けじと男を睨み返してやった。
 すると、男はニヤリと笑った。
「ほぅ……自分のことより、まず女の身を案ずるとはな」
 男は少し感心したようだったが、そんなことは当たり前だ。
 決してナイトを気取っている訳じゃない。
 お嬢にもしものことがあれば、どのみち僕は切腹なんだから。

「我々はカディバ一家の者だ。お察しのとおり、我々も聖櫃を狙っている」
 やっぱりそっちの人種だったか。
 最近カブキタウンで幅を利かせはじめたシシリアンの一派だ。
「昼間、アンタらの暴れっぷりを見せてもらったよ。いや、大したもんだったぜ」
 アレを見られていたのか。
 ほとんどシズカ一人の活躍だったけど。
 彼らが現場に居合わせたのは偶然じゃあるまい。
 新宿じゃ老舗にあたる中華マフィアと新興のシシリアンは犬猿の仲だから、互いにフルタイムで監視し合ってるんだろう。

614:雲流れる果てに…11 ◆lK4rtSVAfk
11/09/12 22:32:26.86 fHRiW4R6
「そこでアンタの腕を見込んで頼みがある。まさか嫌とは言わねぇよな?」
 男はコリーン嬢を人質として機能させていることを言外に匂わす。
「武装警察官の監視網をかいくぐって聖櫃を取ってこい、って言うんだろ」
「ガハハハッ、ご明察。あの厳重な警戒の中だ、任せられるのはアンタしかいねぇ」
 男はがさつに笑って答えた。
 簡単に言ってくれるが、僕一人の力では無理な話である。
 コリーン嬢のアシストがあればこそ、何とかなりそうだと思ったんだ。
「そりゃできねぇ相談だ。あの女は大事な人質だから、自由にはさせられねぇよ」
 男はそうは行くかと唇を歪める。

「メイドロボの方なら使ってもらってもいいんだが、あっちは全然起きやがらねぇし」
 男がカーテンを開けると、マジックミラー越しにとんでもない状況が見えた。
 シズカがテーブルに載せられており、手下風の男たちに体をいじくり回されている。
 メイド服は剥ぎ取られ、下着すら身に着けていないフルヌードだ。
「分解しようにも、どこをどうやったらいいのかサッパリ分からねぇらしい」
 男たちはシズカを起動させようとしているのだろうけど、弄っているのはいかがわしい部分ばかりだ。
 しかしシズカは一向に反応せず、男たちの下半身だけが思い切り起動していた。

 こいつら揃いも揃ってバカだろ。
 シズカが起動しなくて当たり前だ。
 乳首やクリがスイッチとかって、エロ漫画じゃないんだぞ。
 今のシズカは、午前7時までは一切の外部入力を受け付けないんだから。
「おいっ、直ぐに止めさせろ。汚い手でシズカに触るな」
 僕の剣幕に気圧されたのか、男は手下たちに中止命令を出した。

「なら、人質は2人ってことで、アンタだけでやるんだな。俺は結果さえ出してもらえればいいんだ」
 男はニヤニヤ笑いながら言った。
「けど、早いに越したことはねぇ。手下どもがロボ娘にもっとひでぇことやりかねないからな」
 それはそうとして、コリーン嬢には手を出さない方がいいぞ。
 僕はもちろん、アンタの一家だって無事には済まされないんだから。

 くそっ、とんでもない展開になってきた。
 僕は同僚が監視する立入禁止場所へ潜入し、泥棒をしてこなければならない。
 しかも悪人の懐を肥やすためにだ。
 断ることもできず、しくじってもヤバい結果が待っている。
 タイムリミットは掘り起こしが始まる午前9時。
 頼みとするシズカは、敵のアジトで集団セクハラを受けている真っ最中だ。

 襲い来る絶望感のため、僕は目の前が真っ暗になっていくのを感じていた。

615:名無しさん@ピンキー
11/09/12 22:33:13.15 fHRiW4R6
投下終了です

616:名無しさん@ピンキー
11/09/12 23:01:01.70 iBd4VX9E
お久&乙
先が気になり過ぎるんで
次回はあんまり待たせないで…

617:名無しさん@ピンキー
11/09/13 02:46:02.62 jdPyaIQh
>乳首やクリがスイッチとかって、エロ漫画じゃないんだぞ。
実はやっぱりそうなってる事を期待している。

618:名無しさん@ピンキー
11/09/13 11:02:13.13 IJQw9nas
いや、マスターのおっしゃる通り
そこはスイッチではなく、やっぱり兵器であるべきでしょう

619:名無しさん@ピンキー
11/09/14 10:09:23.90 lY6Qjmop
乳首はいいけどクリに武器仕込むのは難しそう
使い所はもっと難しそう
しかし全身至る所が武器なのはやはりロマン

620:名無しさん@ピンキー
11/09/14 14:06:37.79 CoWlpn0J
猛毒針が飛び出すとか、弄るとバチッとスパークが走る電極とか・・・ダメか

621:名無しさん@ピンキー
11/09/14 15:22:41.42 DfiJ9XHt
個人的には巨大変型してメカふたなりモードが最強武器
これで外皮が超頑丈な敵ロボッ娘を内部から攻略
ダメか

622:名無しさん@ピンキー
11/09/14 16:29:28.16 J/+r9OdK
URLリンク(www.nicovideo.jp)
このGLaDOSタンで何か読みたいお

623:名無しさん@ピンキー
11/09/14 16:56:21.66 u5pB9EcX
僕の名前はエイジ。地球は狙われているっ!

624:名無しさん@ピンキー
11/09/14 17:02:49.65 WEyQIgxx
無敵のシズカがシャットダウン状態で、ゲス男どもからダッチワイフ扱いされる大ピンチに
これはまさに燃えるシチュ

625:名無しさん@ピンキー
11/09/20 20:41:08.36 zEqeKc7H
docomoの宣伝やばい

626:名無しさん@ピンキー
11/10/03 01:51:20.82 NTCIdQpb
保守

627:名無しさん@ピンキー
11/10/03 02:05:08.47 gIebINQu
シズカって燃料があの液体だからさ、もしゲス男どもによってたかって中だしなんかされたら燃料満タンでフルパワーになっちゃうね

628:名無しさん@ピンキー
11/10/09 08:28:18.01 GOXKkt0S
保守

629:名無しさん@ピンキー
11/10/14 07:57:57.34 R3KiDwbK


630:名無しさん@ピンキー
11/10/15 19:44:36.02 Kn8P/12j
しゅー

631:名無しさん@ピンキー
11/10/21 02:36:38.77 BUqdDw+7
保守!

632:名無しさん@ピンキー
11/11/01 20:56:51.90 iqbXsQWF
保守

633:名無しさん@ピンキー
11/11/03 13:23:16.67 W57kVklz
ドロッセルお嬢様の最新作はコレジャナイ感がある

634:名無しさん@ピンキー
11/11/04 01:20:47.68 yeYvKUYh
チャーミングのお嬢様は無印の時よりメカメカしくて好きだけどな

635:名無しさん@ピンキー
11/11/04 01:39:14.55 ySIYvkEX
無印お嬢様はツインテカワイイ
チャーミングお嬢様は美尻がエロス

636:名無しさん@ピンキー
11/11/15 10:50:11.90 gBrOgQFL
保守

637:名無しさん@ピンキー
11/11/15 22:13:25.04 zSZpvUC1
俺ポニテ萌えなんだ

638:名無しさん@ピンキー
11/11/16 20:50:55.71 uuEKDiHd
最新のASIMOをNEWSで見た。

ロボ子の展示会や広告などでは、
…電機屋さんや学校などの工学研究所なとより自動車屋さんの方が…
見せ方が上手だと感じた。


展示会の会場や専用に作った科学館や事務所などの建物の中では、あれだけの性能を出せるから。

しかし、日常生活の場合、もっと、足場が悪いですから、さらに機能を加えて欲しいと思います。

でも、面白い、と言うか、夢は見られます。


639:名無しさん@ピンキー
11/11/17 22:29:48.59 IPI7SGip
>>638
そりゃ商品を魅力的に見せるのはお手物ものだからな。
学者連中じゃそういう発想は望めない。

640:名無しさん@ピンキー
11/11/18 16:51:32.35 TJQ7wyXy
ASIMOね。
あえて、あの格好に作ったのだと思うが、転んだら起き上がれないのが、モッタイナイ。
瓶の蓋を開けるのは、見世物としては面白い。
荷物や机など障害物を避け、飲食物を載せた台車を運ぶ。
と言うのも、欲しい機能。


しかし現実的には、転んだら起き上がれない。いちいち抱き起こすのでは、見世物としては、残念。

起き上がって良いか悪いかの判断は難しいと思うから、専任の係員が指示を出す必要はある。
例えば、係員が、見た目壊れていない事を確めてから、手を貸すなどの方法で、体育座りや正座など、または、立ち上がるという動作の後で、
担架などで精密検査に持ち帰る。

だと、見世物で面白い。
ついでに、受け身とかの制御。出来ないかな?
実際に意味が有るか無いかは別。
見世物としての、受け身のフリをみてみたい。

641:名無しさん@ピンキー
11/11/19 17:28:34.94 0NS8tubH
>>640
台車を押すデモは以前やってた気が。
後、ブチデザインの方が人間と共同で物を運ぶデモとかしてたから、
機能的には既にクリアしてるんじゃないのかい?
今回のは油圧に由る指の動きの制御の発表てのが主なんだろうし。

642:名無しさん@ピンキー
11/11/19 18:32:32.01 ZXshpKvF
台車はかなり初期の段階でクリア済

643:名無しさん@ピンキー
11/11/19 22:09:35.07 P9+mp9wP
bigdog作った某社も二足歩行するロボを作ってるね。しかもあちらは
横から蹴られてもこけないというタフな奴だ。

644:名無しさん@ピンキー
11/11/20 00:00:14.79 tWQkUxsr
>>640
受け身はHRP-2Pがやってたな。形だけかもしれんが。

645:名無しさん@ピンキー
11/11/21 15:37:26.32 NE9PQ1tQ
>>640
本当に必要なのは起き上がったり、転ばないようにする機能ではなく
周りが助けの手をさしのべたくなるような容姿
人間らしさを求めるならそうなるはずだ
このスレ的には特に

646:名無しさん@ピンキー
11/11/22 20:01:32.87 bz3GOdw+
隅々まで頑張り“息切れ”

 先日の昼、大分東署大在交番に大分市内の70代女性から「寝室の掃除をしていた全自動掃除機が見当たらなくなった。
盗まれたかもしれない」と届け出があった。署員が駆け付け、室内を捜すと、ベッドの下にある収納スペースの隙間に全自動掃除機があった。
署員が隙間から引っ張り出すと、「充電してください」との音声が。女性が目を離したすきにベッドの奥まで入り込んだところで、電池が切れたらしい。
「盗まれたのではなくて良かった。隅々まで掃除していたんだな。充電は忘れずに」と署員。

URLリンク(www.oita-press.co.jp)
URLリンク(www.oita-press.co.jp)

かわいいなぁ

647:名無しさん@ピンキー
11/11/22 21:37:14.80 JyALQVNJ
最近やってるアンゴってアニメの風守ちゃんはどう

648:雲流れる果てに…12 ◆lK4rtSVAfk
11/11/26 18:33:36.34 gWsxnbyr
 カディバ一家から解放されて自由の身になった僕だったが、どうしたらいいものか途方に暮れていた。
 今の僕に頼れるのは自分の体一つで、相棒どころか武器さえもない。
 そんな徒手空拳の状態で、武装警察官が見張る焼け跡からメモリーチップを盗んでこなければならないのだ。
 元々の持ち主─中華マフィアの残党も遠巻きに監視してるだろうから、難易度は相当に高い。

 こうなるとベンを本庁に置いてきたのが悔やまれる。
 この時間だと、地下3階の駐車場は厳重にロックされている。
 いや、ベンなら扉をぶち破ってでも飛んでくるだろうが、後の言い訳に困ることになる。
 地下3階は押収品の保管所を兼ねており、全方位から監視カメラが見張っているのだ。
 僕の愛車がロボットに変形して駐車場から出ていく─なんて映像は撮らせるわけにはいかないだろう。


「弱ったな」
 僕は行くあてもなく、夜のカブキタウンをさまよっていた。
 改めて自分の無力さを思い知らされ、なんとも情けない気分だ。
 都知事の白河法子に泣きつこうにも、今回はそうはいかない。
 あの『聖櫃』と呼ばれるメモリーチップは、彼女を失脚させるためのネタなのだから。

 あれこれ思案しながら歩いているうちに、件の焼け跡近くに来てしまっていた。
 ビル街の一角が完全に崩落しており、付近にはまだ焦げた臭いが漂っている。
 現場には数人の制服ポリスが配置され、周囲を隈無く見張っているようだ。
 パトカーの回転灯が、制服の夜光チョッキを定間隔で赤く光らせている。
 見れば、まだ若い─おそらく卒配されて間もないルーキーばかりだ。
 経験はないが、やる気だけは満々という、今の僕にとっては迷惑この上ない連中である。
 計画ではコリーン嬢のお色気を目眩ましに使うつもりだったのだが、予定が狂ってしまった。

「さて、どうしようか……」
 街路樹の陰から焼け跡を見張り、何度目かの溜息をついた時である。
「おにいちゃん……」
 いきなり背後から呼び掛けられ、僕の心臓は停止しかけた。
 振り返ると、ニンマリ笑ったトモエ01の顔があった。
 この街には似つかわしくない、例のゴスロリ衣装のままである。
「おにいちゃんもやっぱり『聖櫃』なの?」
 そう言う彼女もまた、マスターの命で聖櫃の回収を目論んでいるのだろう。
「萌ちゃんか……驚かさないでくれよ。隊長さんは?」
 僕は無意識のうちにナショーカ・キッソ警視正の姿を探していた。
 いきなり背後から怒鳴りつけられそうな気がしたのだ。
 コリーン嬢のせいか、どうも国際貴族には苦手意識を持たされてしまったようだ。

「ナショーカなら家で寝てるよ。萌に一人でどうにかしてこいって」
 トモエは不服そうに頬を膨らませた。
 酷いご主人様だな、対するロボ娘の態度もどうかと思うけど。
「そうか、可哀相に……」
 ちょっと同情した言葉を掛けてあげると、トモエは早くも目をウルウルさせ始めた。
「でしょ? でしょ? アイツったら酷いんだぁ」
 トモエは唇を尖らせて恨み節を吐く。

「で、あのポンコツメイドは?」
 トモエはようやく僕がシズカを伴っていないことに気付いたらしい。
「いや、僕はちょうど萌ちゃんと逆の立場なんだよね」
 僕としては情けない笑みを浮かべるしかなかった。
 ややこしくなるので事実だけを語り、詳細は省くことにする。
「なにそれ、ひっどぉ~い。あんなバカロボット捨てちゃいなよ」
 トモエは自分のことのように憤慨する。
「そうだ。おにいちゃん、萌と組もうよ」
 トモエが目をキラキラさせて魅力的な提案をしてきた。
「いや、けどな。聖櫃は一つだけだし……萌ちゃんが怒られちゃうのは困るし……」
「いいの、萌は。成功しても、ナショーカならどうせ『ふんっ』だけだし」

649:雲流れる果てに…12 ◆lK4rtSVAfk
11/11/26 18:34:42.57 gWsxnbyr
 これは驚いた、彼女にはマスターを裏切る機能なんて付いてるんだ。
 ご主人様に嘘をつけるAIってのはどういう作りなんだろう。
 人間に近づけようとしたあまり、ロボットじゃなくなっているような気もする。
 いいのか、ザ・パワー・オブ・ドリームス。
 大丈夫なのか、新しい世界を創るポンタの開発部は。
 それでも、今の僕にとってはありがたい提案である。
「それじゃあ、お願いしちゃおうかな」
 僕の決断で、即席のコンビが結成された。
 はからずも、予定されていた特機隊とゼロ機の合同捜査が、形を変えて開始されたのである。

「じゃあ、萌が正面から突っ込むから、おにいちゃんはバックアップに回ってね」
 トモエは植え込みの中からM66機関砲を取り出した。
 20ミリ弾を毎分1000発の速度で発射するその砲は、本来ヘリや戦車に搭載する重火器である。
 トモエは自分の身長とほぼ同じサイズのM66を片手で軽々と取り扱う。
 見た目はちっちゃくて可愛いのに、恐ろしいまでのパワーだ。
 しかし、頭の方は少し残念な出来らしい。

「ダメダメ、萌ちゃん。それじゃ同士討ちになっちゃうだろ」
 見張りに立ってるのは、悪の組織の戦闘員じゃない。
 僕たちと同じ、警視庁のポリスなんだ。
「あ、そうか。おにいちゃんに責任が掛かってきちゃうか」
 君にもだ。
 大ざっぱなのも程度の問題だぞ。
「じゃあ、どうするの?」

 仕方がないな、作戦は僕が練ろう。
 まずは対象の正確な位置が知りたい。
 おそらく聖櫃は不安定な半導体メモリじゃなく、磁性を利用した記録媒体だろう。
 信頼性に優れた光磁気チップあたりか。
 だから、磁気を探れば所在が分かるかもしれない。
 磁気の強さから媒体の容量が推測できれば更にいいんだが。
 多分、フリーライターがよく使ってる、1ペタバイトくらいの市販品であろう。
 事務用の媒体より大容量だから判別は簡単なはずだ。

「そんなの簡単だよ。ちょっと待ってて」
 トモエは指向性センサーを働かせて、焼け跡をスキャンしていく。
「候補は9つ。磁気から推定した容量を元に絞り込むと、南東角近くにある対象が一番怪しいかな」
 これで聖櫃の位置は割れた。
 さて、どうやって接近するかだ。

「萌ちゃん、新宿署生活安全課のデータベースに侵入できるかい?」
 そこにはこの店の営業許可をとる際に提出した書類が、デジタル化されて収められている。
 その申請書類には、店舗の間取りを記載した平面図が添付されているのだ。
「おやすい御用だよ」
 トモエはポシェットから6インチ画面のディスプレイを取り出すと、ケーブルを伸ばして耳の穴に接続する。
 画面に文字が浮かび上がり、次々に流れ去っていく。
 やがて目的の画面に辿りつき、一階のフロアが線画として描かれた。
 どうやらマネージャー室ってのが目的の場所らしい。

650:雲流れる果てに…12 ◆lK4rtSVAfk
11/11/26 18:35:19.74 gWsxnbyr
「それから、帝都下水道局の施設管理部から付近の配管状況を入手してくれ」
「分かった。地下から攻めるんだね」
 ご名答。
 2つの図面を合わせると、敷地内に潜入する経路が見えてくる。
「店内の配管状態を見てくれ。マネージャー室の近くに太い配水管は通ってないか?」
「同じ部屋にシャワールームがあるけど、これは細すぎるね」
 中を這っていくのだから、いかに僕が細身でもある程度太いパイプでないと。
「裏庭に洗車場があるな。ここならなんとかいけそうだ」
 それでもそこは裏通りに近く、警戒中の制服ポリスに気付かれるおそれがある。
 崩れ残った壁のお陰で視界は妨げられても、音がどれだけ響くか分からない。

「おにいちゃん、萌に任せときなよ。アイツらバッチリ引きつけとくから」
 トモエが貧弱な胸を叩いてウインクする。
「おにいちゃんはそのまま聖櫃を持ってトンズラしていいよ」
 いいのかな、マスターを裏切らせたりして。
 罪悪感は残るが、背に腹は替えられない。


「よっ……と」
 トモエは近くのマンホールに指を掛け、ポリバケツの蓋を開けるように軽々と持ち上げた。
 体格も力も女の子並みの僕には到底できない芸当だ。
「それじゃあしっかりね」
 トモエはパンと缶コーヒーを入れた籠を持って立ち上がる。
 差し入れに来た近所の警察ファンを装って、見張りを引きつけてくれるのだ。
 連中がホモか堅物じゃない限り、しばらくは時間が稼げるだろう。
「悪いね、萌ちゃん」
「そう思ってるのなら、今度こっそり萌とデートしてね」
 おやすい御用だ。
 ナショーカやシズカはともかく、サトコの監視網をかいくぐるのが難しそうだが。



 なんとか聖櫃の回収に成功した僕だったが、真っ直ぐカディバの所に帰るわけにもいかず繁華街をぶらついていた。
 奴らにはコリーン嬢とシズカを人質に取られている。
 聖櫃を渡したからといって、すんなり彼女たちを返してくれる保証はない。
 ヤクザ者の遣り口など、どこの国でも似たようなものだろうし。
 まあ、放って置いても午前7時になってシズカが起動すれば、連中はお終いなわけなのだが。
 心配なのはコリーン嬢だ。
 間違いでもあれば、この国の存亡に関わる大事に発展するのだから。
 いや、それだけではない。
 高慢だが意外に可愛らしい一面を持つあの美人を、僕は嫌いじゃなくなり始めていたのだ。

 どうしたものかと思案していると、前方からチャラチャラした男が近づいてくるのが見えた。
 チャラ男にお似合いの、軽そうな女を何人も連れている。
 いかにも軽薄そうなその男は、僕もよく見知った顔であった。
 向こうも僕に気付いて声を掛けてきた。
「クローのアニキじゃねぇか? あれっ、アネさんは?」
 その男はかつての仇敵で、今は情報屋として協力してくれているヒューガー・イッセーであった。
 僕がシズカを伴っていないと知ると、ヒューガーはホッと溜息をついた。
 以前、コイツはシズカに殺され掛かったことがあるから、相当怯えているのだろう。

「こんな場所で会うなんて珍しいねぇ。おっと、深夜徘徊で少年補導なんてのはゴメンだぜ」
 見掛けは10代半ばでも、こいつはカテゴリー3のサイボーグだから補導なんかされっこない。
 何のことはない、僕が警察官であることを連れの女たちにさり気なく伝えたのだ。
 即ち、自分にとって都合の悪いことを口にしてくれるなと、女たちに釘を刺したに違いない。
 この分だと、性懲りもなく悪事に手を染めているんだろう。
 けど、今は管理売春とかのケチな犯罪に関わっている暇はない。
 こっちは国際紛争を回避できるか否かの大問題に直面しているのだ。

651:雲流れる果てに…12 ◆lK4rtSVAfk
11/11/26 18:36:07.52 gWsxnbyr
「せっかく会ったんだから、その辺で一杯やってかないかい」
 本当は一刻も早く立ち去りたいくせに、ヒューガーは僕を酒に誘う。
 未成年である僕が立場上乗ってこないと知った上でだ。
 相変わらずズル賢い奴だ。
 だから嫌がらせでちょっと立ち話に付き合ってやることにした。
 彼の持っている知識を借りることにしたのだ。

「えぇっ、カディバ一家のことが知りたいってのかい?」
 早く立ち去りたいのか、ヒューガーは迷惑そうに顔をしかめて答え始めた。
「現在のボスはカゲット・カディバってオッサンだよ。規模的に言えば中堅どころの組かな」
 こういうのは暴対課の連中なら知ってて当然の話なんだろうけど。
 門外漢の僕には中堅どころってのが、どの程度のものなのかサッパリ分からない。
 しかし、次にヒューガーが発した言葉が僕を凍りつかせた。

「けど連中と一戦交えようってんなら、相当にヤバいぜ。なにせ、ティラーノの傍流に当たる極東八家の一つだからなあ」
 ティラーノ? 極東八家?
 後で知った話だが、ティラーノが国際貴族になる際に、マフィア稼業を続けようとする派閥が世界中に拡散したという。
 その中でも東アジアに根を下ろした有力な8グループを、俗に極東八家と呼ぶらしい。
 ホルジオーネ、ミユラ、ティーヴァ、カズーシャとか、それに件のカディバ一家もそうだ。

「そうか……カディバ一家ってのは、ティラーノグループの一派なのか……」
「だからティラーノ宗家が帝都に進出してきたってんで、最近じゃ息子のスェード・カディバまでが幅を利かせてやがるんだ」
 それが気に食わないのか、ヒューガーは吐き捨てるように言った。
「かく言う俺もティラーノに属するイッセー家の出なんだけど、連中より遙かに宗家に近い格上なんだぜ」
 ヒューガーがさり気なく自慢する声は、もう僕の耳には届いていなかった。


 それからどこをどう歩いたのか覚えていないが、気が付くと僕はカディバ一家の事務所の前に立っていた。
 色々悩んでいたことが急にバカらしくなってきた。
 騙されて利用されたのは腹が立つが、絶体絶命のピンチが現実のものじゃなくてよかった。
 僕とシズカはともかく、コリーン嬢は最初から安全だったのだ。
 ドッキリカメラにはめられたお笑い芸人ってのは、こんな気分になるのだろうか。
 この時の僕は怒るより、むしろホッと安堵していた。

「早かったじゃねぇか」
 ボスらしい男がにやついた顔で僕を出迎えた。
 こいつがカゲット・カディバか。
「ふん、僕を誰だと思ってるんだい」
 僕は不遜な態度でカゲットを睨み付け、メモリーチップを投げ渡した。
「現場じゃ一発の銃声もしなかったらしいじゃねぇか。さすがは特機隊、俺様が目を付けただけのことはあるな」
 カゲットは感心したように唸り、聖櫃を部下の男に手渡した。
 こんな奴に褒められても嬉しくも何ともない。
 それより早く帰らせてもらいたい。
「そう慌てるな。手下に案内させよう」

652:雲流れる果てに…12 ◆lK4rtSVAfk
11/11/26 18:37:05.87 gWsxnbyr
手下の案内で通されたのは瀟洒なゲストルームだった。
 ノックしてドアを開けると、中ではコリーン嬢が紅茶を飲みながらファッション雑誌をめくっているところであった。
 テーブルの上には色とりどりのフルーツやお菓子が並んでいる。
 VIP待遇を受けていたのか、お嬢はリラックスムード満点だ。
「遅くなって申し訳ありません。お迎えに上がりました」
 ドアを開けたのがマフィアでなく僕だと気付くと、お嬢は驚いたようにソファから立ち上がった。
「クロー……」
 お嬢の顔に狼狽の色が広がっていく。

「で、聖櫃は……メモリーチップはどうしたのです?」
「連中に渡しましたよ。仕方がなかったのです」
 僕はあなたを人質に取られてたんだから。
 それよりも早いところここをお暇したい。
「そ、そうですわね。聖櫃のことは後で考えましょう」
 コリーン嬢はぎこちない動きで僕に続く。
 ドアのところに案内の手下が立ち塞がっていた。
 そのお気楽そうなヘラヘラ顔が無性に癇に障った。
「どけよっ。宗家のお嬢さまのお通りだろっ」
 僕がついカッとなって怒鳴った瞬間、コリーン嬢の顔が真っ青になった。

「クロー、あなたは思い違いをしています。説明させてください」
 お嬢の声は震えを帯びていた。
「確かにカディバ一家はティラーノの傍流です。しかし、何年も前に袂を分かち、今では相互に何の友誼もありません。
いえ、極東八家の一つ、ホルジオーネがミナモンテスに荷担するなど、我々とはむしろ敵対関係に近くなっているのです」
 お嬢はムキになってまくし立てる。
「今回のことはカゲットの独断で、私は何も関与していません。彼らが今すぐに本家と争うつもりはないと知らばこそ
私も身の危険は感じませんでした。ですが、人質に取られていたのは本当なのです。私の名誉に誓って嘘ではありません」
 喚いているうちに感情が激したのか、コリーン嬢の目に涙が滲んできた。

「いえ、そんなことどうでもいいことですから」
 そう言う僕の声は、自分でも驚くほどドライだった。
「信じて……くれませんの……?」
 お嬢の両肩が弱々しく落ちる。
「ですから、どうでもいいじゃないですか。お嬢がご無事だったんですから」
「…………?」
「連中から酷い目にあわされてるんじゃないかって、死ぬほど心配してたんですよ」
 僕がそう言った途端、いきなりコリーン嬢が僕の胸にしがみついてきた。
 そしてワンワン声を上げて泣き始めたのだった。

 多分、お嬢の言ってることは真実なのだろう。
 路傍の石に過ぎない僕を道具に使っても、悪びれる必要もない立場の人なんだから。
 まして、彼女の性格からして、たとえ演技でも他人に涙を見せることなどあるまい。
 それにしても参ったな。
 シャツにお嬢の匂いを付けて帰ったら、サトコに殺されてしまうかも。
 今のうちに言い訳を考えておかなくては。

 僕たちが部屋を出て階段のところまで来ると、何やら階下で騒ぎが起こっていた。
 誰かが大暴れしているらしい。
「な、何の騒ぎですの? まさか、中華マフィアが聖櫃の奪還に……」
「僕が仕掛けていた時限爆弾が作動したのですよ」
 知らぬうちに夜が明けており、腕時計を見ると午前7時になっていた。
 タイマーが作動して、ようやくシズカが起動したのだ。
 計算どおり、バッチリのタイミングだ。

653:雲流れる果てに…12 ◆lK4rtSVAfk
11/11/26 18:37:45.05 gWsxnbyr
 踊り場から一階に下りていくと、ちょうどゴロツキの一人が飛んでくるところであった。
 ゴロツキはボールみたいにバウンドして、床の上でピクリとも動かなくなる。
 それを追うようにシズカが現れた。
 あられもないマッパのままだ。
「あ……クロー……目が覚めたら……なぜかこんな所にいた……詳細な説明を……」
 不審顔のシズカの足元でゴロツキが呻き声を上げる。
 それをシズカが踏みつけた。
 彼女がここまでやるからには、連中は生身じゃなくサイボーグなんだろう。

「こいつ……シズカのお尻に……ドリルを突き立てていた……」
 シズカは腹に据えかねたのか、カンカンに怒っている。
 まあ、寝てる間にアヌスを弄られちゃ、大概の女の子は怒るだろう。
「で、どうなの? お尻、大丈夫なのかい」
 僕が心配して問い掛けると、シズカは小首を傾げて黙り込んだ。
「なんか……変……」
「えぇっ?」
「……よく…分からなかった……ハッキリさせたいから…今度…クローが試してみて……」
 おいおい、変な味を覚え込まされたんじゃないだろうな。
 僕にはそんな趣味はないんだから、そんな熱っぽい目で見詰められても困る。

 そこへ武器を抱えた組員どもが駆け付けてきた。
 屋内なので重火器は使えず、ぶっ放しているのはマシンガンくらいの物だ。
 だから補助装甲のメイド服がなくてもシズカはへっちゃらだ。
 それにしても、この期に及んでオッパイばかり狙ってるのは男の業なのか。
 威力の小さな拳銃弾では、せいぜいオッパイをプルルンとさせるのが関の山なのに。
 そんなソフトタッチじゃシズカを悦ばせるだけだぞ。
「ひぃぃっ?」
「化け物ぉ?」
 後ずさりする組員にシズカが近づいていく。

「ア、アンタ。暴力メイドを止めてくれ。このままじゃ組が潰れちまう」
 カゲット・カディバが僕に泣きついてきた。
「さて……どうしたモンでしょうかね、お嬢?」
「あら、私を拉致などしたのですから、どのみちカディバ一家に将来などありませんのよ」
 僕とコリーン嬢は顔を見合わせて笑ってやった。
 カゲットが真っ青になる。
「聖櫃を諦めて私に渡すというのなら、考えてあげてもよろしくってよ」
 コリーン嬢がホホホッと笑い声を上げると、カゲットは観念したように項垂れた。
「そう、人間諦めが肝心ですわ。それに私が使おうがあなたが使おうが、どうせ同じ結果が生じるのです」
 そのとおり。
 違うのは彼の元に大金が転がり込むか、込まないかだけだ。
 どちらにせよ、白河法子都知事が失脚することには変わらないのだ。
「さあ、観念なさいっ」
 諦めたカゲットが書斎のドアノブに手を掛けた時であった。

 部屋の中からパリンというガラスが割れる音がした。
 カゲットがドアを開けるのと、黒服の男が窓から飛び降りるのが同時だった。
「無いっ、聖櫃が盗まれている。ベルリーニの奴、チャイナ野郎のスパイだったのか」
 カゲットがオーバーに頭を抱えてしゃがみ込んだ。
 なるほど、隠し金庫が壁から露出しており、合金の扉が開けられている。
 逃げていった男は、組に潜り込んでいた中華マフィアのスパイか。
「追いかけましょう」
 コリーン嬢が割れた窓から飛び出していく。
「待て、君は服を着てからだ」
 マッパで続こうとするシズカに釘を刺し、僕も窓から飛び出す。

654:雲流れる果てに…12 ◆lK4rtSVAfk
11/11/26 18:40:01.43 gWsxnbyr
 左右を見渡すと、路地から裏通りへと走るお嬢の背中が目に入った。
 早くも太もものホルスターからベビーバレッタを抜いている。
 くそ、またパンティを拝みそこねたではないか。
 不埒な考えを振り捨てて、僕は慌ててお嬢を追いかける。
「お待ちなさいっ。止まらないと、背中からでも遠慮なくブッ放しますわよっ」
 警告するお嬢の口調は丁寧だが、有無を言わさぬ厳しさを帯びている。
 脅し文句も堂に入っており、本職の僕なんかよりずっと迫力がある。
 問題なのは、台詞を言い終わらぬうちに早くも撃ち始めた気の短さだ。
 ベルリーニは背中を丸めた姿勢で走り続けていたが、逃げ切れぬと見て手近の建物に飛び込んだ。

 そこは帝都でも由緒ある、古いローマ教会の大聖堂であった。
 罰当たりのくせに今さら神様に縋ろうってのか。
 僕とお嬢が同時に聖堂に飛び込む。
 次の瞬間、聖堂の奥から叫び声が上がった。
「ギャアァァァーッ」
 聞くもおぞましい男の悲鳴だ。

「何事っ?」
 見ると、大聖堂の最前列、聖壇の前にベルリーニが転がっていた。
 焼けただれた顔面や、スーツの背中から立ち上っている煙を見れば、彼が死んでいるのは一目瞭然だ。
 そしてその隣には、チャイナ服を着た別の男が倒れている。
 この死体はベルリーニを買収し、聖櫃の奪還を目論んだ中華マフィアの一員だろう。
 ベルリーニがここに逃げ込んだのは偶然じゃなく、取引の場所だったからなのだ。
 しかし、誰が2人を殺ったんだ。

 ふと、視線を上げた僕は、思わず息を飲んでしまった。
 朝日が差し込むアーチ窓のところに、なんと2人の天使が立っていたのだ。
 なぜ天使だと分かったかって?
 そんなもの見れば誰でも分かる。
 如何なる芸術家でも創造不可能な完璧なプロポーション。
 金色に輝く肌と、背中に生えた白銀の翼。
 そして頭上には朝日より遙かに眩い光の環が─。
 見る者をひれ伏せさせるような、人外の美しさに溢れていた。
 これだけの神々しさなのだし、きっととびきり美人のはずだ。
 しかし光の環が眩しすぎて、顔を直視できない。

 網膜がヤバくなってきたので視線を落とすと、無惨になったベルリーニの死骸が目に入った。
 その手元には聖櫃が転がっている。
 思わず歩み寄ろうとした僕を制するように、ロングヘアの天使が右手を掲げた。
 そこから光が発せられたと思うや、メモリー・チップはドロドロに溶けてしまった。
「て、天罰……?」
 僕は腰を抜かしてしまった。
「たぶらかされないで。ただの虚仮威しですわっ」
 コリーン嬢の叱責が僕を我に返らせた。

 お嬢を見ると、厳しい顔で天使たちを睨み付けている。
「マリーヤ、どういうこと? これがバチカンの意向だというのっ?」
 お嬢は2丁のベビーバレッタを天使に突き付ける。
 だが、無駄だと知っているのであろうか、直ぐに銃を下ろした。
「お、お嬢は天使に知り合いがいるのですか?」
 我ながら滑稽な質問をしてしまった。
 しかし、コリーン嬢はニコリともせずに答えた。
「バチカンの意思を体現する者。教皇庁が飼っているサイボーグどもです」
 飼ってるといっても、愛玩用って訳じゃなさそうだ。
 熱線兵器を操るサイボーグとなると、かなりのエネルギーを秘めているはずである。
 それでいて通常サイズの人型とは、余程の高性能マシンなんだろう。

655:雲流れる果てに…12 ◆lK4rtSVAfk
11/11/26 18:40:52.63 gWsxnbyr
「マリーヤ、黙ってないで何とかおっしゃい」
 尚も食い下がるコリーン嬢に対し、ロングヘアの天使が答えた。
「コリーン殿のあずかり知らぬこと……」
 耳障りのよい、とても綺麗なイタリア語であった。
「帰って御尊父にお伝えあれ。教皇様は急激な変化を望んでおられません」
 つまり、しばらくはティラーノに天下を取らせるつもりはないということか。
 コリーン嬢は悔しそうに唇を噛みしめていたが、どうすることもできなかった。
 戦闘に入れば勝ち目がないことを知っているのだ。
 僕がひたすら畏れ入っていると、あろうことか天使様からお声が掛かった。

「帝都の若き英雄よ」
 英雄?
 そう言えば、ちょっと前にそう呼ばれていた時期があったっけ。
「コリーン殿を連れて立ち去りなさい。あなたの従者が到着すれば、戦いは避けられないでしょう」
 天使様はシズカのことまで知っている。
 こちらの手の内など、全てお見通しらしい。
「あなたは死ぬにはまだ若すぎます。即刻、ここを立ち去りなさい」
 なんと、天使様はシズカのことを知りつつ、彼女など怖れるに足らぬと言うのか。
 驕る風でもなく、ただ事実を淡々と述べるような口調であった。
 メイド対エンジェルの戦いを見てみたい気もするが、こんなことでシズカを失うわけにはいかない。
 戦略的価値のない勝利など、何の意味もないことは明らかであった。
 もはや聖櫃は失われ、全ては闇に葬られてしまったのだ。

 未練がましく天使たちを睨み付けるお嬢を諭し、僕はおいとますることにした。
 大聖堂を出ていこうとする僕の背中を、天使マリーヤの声が後押しする。
「あなたは何も見ていない。全て忘れてしまいなさい」
 驚いたことに今度は日本語だった。
 イタリア語以上に流暢で、奇妙なことに以前どこかで聞いたことがあるような、親近感を抱かせる声であった。



「結局、なんのお役にも立てませんでした」
 その日の午後のこと、ナリタエアポートの搭乗口で、僕はコリーン嬢に頭を下げていた。
 本国へ帰る彼女の護衛と見送りが、本任務の最終ミッションとなった。
 お嬢が来日した真の目的は支部の候補地探しではなく、聖櫃の奪取にあったのだろう。
 邪魔な都知事を失脚させる切り札は、遂に手に入れることはできなかった。
 だが、強かな彼女のことだから、また直ぐに次の手を考えつくであろう。
 その時、お嬢が僕の敵になるか味方になるか、それはまだ分からない。

「所期の目的は果たせました。それに……」
 コリーン嬢はエヘンと咳払いをしてから後を続けた。
「こちらに寄った時のプライベートな拠点を手に入れることができましたから。これは大きな収穫ですわ」
 それって、まさか─。
「次はプライベートで遊びに来ますから。その時はよろしく」
 性懲りもなく、また我が独身寮に泊まりに来るってのか。
 仕事でこき使われてもいいから、それだけは勘弁して欲しい。

「では、今度はクローがうちにいらっしゃい。招待しますわ」
 それも勘弁して欲しい。
 警護のSPたちに囲まれながらでは、何もできやしないじゃないか。
 それに何十万円もするご馳走ったって、巨大な皿に山盛りになった蟹チャーハンくらいしか思いつかない僕なんだ。
 恐れおののく僕の姿を楽しみたいってのなら、それは悪趣味というものだ。

「それじゃ、時間ですので。アリヴェデルチそしてグラツィエ」
 軽く片手を上げて去っていくお嬢の姿は、初対面の時とは別人のようであった。

656:雲流れる果てに…12 ◆lK4rtSVAfk
11/11/26 18:41:42.64 gWsxnbyr
 
「ようやく……帰ってくれた……」
 人混みに紛れて護衛をしていたシズカが近寄ってきた。
「結局、何だったんだろうな。よく分からない人だったけど」
 僕は肩の荷が下りたとばかり、長い長い溜息を漏らした。
「あの女は……クローと生殖行為をするために……やってきた……」
 あまりに淡々と語るものだから、最初シズカが何を言っているのか理解できなかった。
「な、なんだって?」

「あの女は……初めて自分を負かした男に……心理的劣等感を抱いた……」
 確かに、宮家島ではメチャクチャ悔しそうにしてたっけ。
「そして負の葛藤を合理化するため……クローを自分に相応しい男だと……思い込もうとした……」
 なるほど、自分は凄いがその自分を負かした男は更に凄い。
 故に、自分が負けたことは恥ではないってことか。
 けど、僕とセックスしたいなんて、そんな素振りも見せなかったぞ。

「あの女は……最初から最後まで……全身で訴えかけていた……端から見ていて……まる分かりなくらい……」
 くっそお、どうして教えてくれなかったんだ。
 断言してやる。
 あんな美人とやれる機会なんて、二度と巡ってこないんだぞ。

「可哀相なコリーン……クローなんて……それほど大した男じゃ……ないのに……」
 シズカは拗ねた口調で決め付けてくれた。
 いやにお嬢の肩をもつじゃないか、あんなに毛嫌いしていたのに。
「それは……コリーンが…本気でシズカに…嫉妬してくれた……最初の女だから……」
 そう呟くシズカの顔は少し嬉しそうであり、また照れ臭そうに見えた。
 なるほど、シズカはシズカでそういう心理か。
 まあ、あのお嬢に掛かっちゃ、相手が人間だろうがロボットだろうが一切関係ない。
 常に両舷全速前進の豪華客船みたいなもんだからな。

「ところで、それってもしかして告白? 君も僕に恋してるの?」
 シズカに恋愛感情が芽生えるなんて、最初会った時には考えもしなかった。
 人間と交わることにより、AIもどんどん進化していってるのだろうか。
 いや、人間らしくなるのは一向に構わないが、平気でマスターを裏切るようなトモエみたくはなって欲しくないなあ。
 
 僕が黙って見詰めていると、シズカは急に不機嫌そうに仏頂面になった。
「知らない……シズカは…必要とする量の蛋白燃料を……常に確保していたいだけ……」
 あらら、やっぱり素直じゃないんだな。
 けど、こっちの方がシズカらしくていいのかもしれないな。

「そんなことより……そろそろ帰宅したサトコが……明らかにシズカのものとは異なる……長い長い金髪を見つけるころ……」
 えぇっ?
「シズカが……洗面台に集めておいたから……」
 君って奴はぁ─。
 昨日から抱いていた鬱憤を晴らすため、サトコの腕力を利用しようとしていやがるんだ。
 自分じゃ直接僕を殴れないからといって。
 これは一難去ってまた一難だ。

「いい提案が……ある……」
 シズカが意味ありげな視線を送ってきた。
「イセタンに……ステキなプラチナブロンドの……ウィッグが売っているの……シズカ前から知ってる……」
 ああ、そう言うことですか。
 分かりました、買わせていただきますとも。
 サトコに対する言い訳ができて、なおかつ君が喜んでくれるのなら言うことはない。

 きっと驚くほど高いんだろうけど、命あっての物種だもの。

657:名無しさん@ピンキー
11/11/26 18:42:35.95 gWsxnbyr
投下終了です

658:名無しさん@ピンキー
11/11/26 23:04:50.62 TIFpcSC1
絵かくわー。これはかくしかない

659:名無しさん@ピンキー
11/11/26 23:55:47.36 6uxkkSAe
トモエも良いねえ

660:名無しさん@ピンキー
11/11/27 00:22:25.33 Ww2A/AYh
シズカも策士だわ
いずれお嬢やトモエとは敵対関係になると思うと悲しいな

661:名無しさん@ピンキー
11/11/28 15:58:42.30 AFUWbV9b
GJ
徐々に駒が揃ってきた感があるな
そろそろ合戦かな

662:名無しさん@ピンキー
11/11/28 19:17:20.36 3NBnBM7x
>>658
めっちゃ楽しみですわん
期待して待ってます

663:名無しさん@ピンキー
11/11/30 05:38:38.64 lRGi1Jmq
トモエ描きたいなーとか思いつつでも先にシズカ描かないわけにもいくまい…
それはそうと外観的に間違ってたらごめんなさい

URLリンク(www.pic-loader.net)

664:名無しさん@ピンキー
11/11/30 08:47:15.75 5hgARfUk
待った甲斐があった
これは素晴らしい

665:名無しさん@ピンキー
11/11/30 09:02:21.07 9f6u1GmV
おおおお…
だがメカバレが足りない

666:名無しさん@ピンキー
11/11/30 18:08:41.23 znQYOTOX
鉄拳アンドロイド
URLリンク(www.gamefront.com)

667: ◆uCLAjdry0c
11/12/01 07:31:04.21 6HkwgI1i
>>666
消した。1920x1250画質もあるけど、ファイルサイズ大き過ぎて
自宅回線じゃ、1日掛かる(`Δ´)

668:名無しさん@ピンキー
11/12/01 15:33:46.20 Ysv+hMPA
>>666は何をうpしてたんだ?
気になるだろ


669:名無しさん@ピンキー
11/12/01 19:34:25.62 jV6zBVRp
>>668
鉄拳のアンドロイドって言ったらアリサだな
映画でメチャクチャに壊れたからその映像かも

670:名無しさん@ピンキー
11/12/01 23:40:18.57 U6du3CND
>>663あなたが神だな?(確定)
そもそもメカバレシーンあったっけ?

671:名無しさん@ピンキー
11/12/01 23:49:19.47 rSv6GZzm
内蔵火器の発射シーンくらいか
見た目には継ぎ目どころかパーティラインすら無いみたいだし

672:名無しさん@ピンキー
11/12/02 01:02:15.09 wHItSFSW
・頭取れてた
・羽内蔵
・火器内蔵
・ブースター内蔵
・停止モードで横倒し
・下半身なしでいざる
・目の周辺の皮膚が裂けて中身っぽいものが
位かな。

673:名無しさん@ピンキー
11/12/03 22:55:12.90 DZ6evcdE
パンティーラインがないとな?

674:名無しさん@ピンキー
11/12/04 14:50:15.53 urbyMj6K
それはTバック
紅茶を淹れるのはティーバッグ

675:名無しさん@ピンキー
11/12/11 04:22:21.32 dF9nu6Z1
壊れエロSSかいたんだけど需要ある?

676:名無しさん@ピンキー
11/12/11 04:54:10.49 CZSARYPx
アリアリアリアリアリーデヴェルチ

677:名無しさん@ピンキー
11/12/11 05:48:21.67 wPjNGgiq
ない訳ないだろjk

678:名無しさん@ピンキー
11/12/11 09:22:07.10 f2/DEhu6
早く見せろよお願いします

679:名無しさん@ピンキー
11/12/11 14:19:43.00 dF9nu6Z1
■魔族たちの宴

「……何の用?」
「ん。ちょっとマスターのところに寄りたくなっただけ」

いつものことだが、決まってルシェは遊びたくなると私の部屋に来る。まあ、飼い主として仕方ないことではあるが相手してやらねばなるまい。
「まったく、どうせいつもの様に遊びたいだけの癖に」
そう言ってからかってやれば、彼女は狐耳を動かしながらわざと背の低い私に合わせるよう、屈んで上目遣いで覗き込んでくる。ワンピースから覗くノーブラの胸の谷間が蠱惑的。
スタイルの割に無邪気な本人にはその気はないのだろうが、視線のやりどころの自由さをこちらに任せる分、またそれが犯罪的に可愛いと思えてしまう。
もっとも、これからその魅力的な彼女の主人であり高位の魔物であり、使い魔と戯れて遊ぼうという自分としては存分に楽しんでも問題はないのだが、そう思わせる態度がいつも可愛らしく、つい構ってしまう……悪い癖だ。

そんなやや無防備とも思える彼女のスタイルの良い肢体に指を這わせつつ、やや貧相な自分と見比べる。その辺はいつも思うが、持てるものと持てない者の格差社会だ。
いくら私が高位の魔物で完全無欠だからといって、無いものは無い。
だからといって、無いものをどうこうするのは愚か者のすることだ、故に問題など無い。

だから、ベッドに倒れ込むようにして互いを抱き合い、からだを重ねると、まずはそっと唇を寄せる。
「ん……」
やさしく触れ合うだけのキス。
もちろん物足りないのだが、言うなればこれは互いにおける合図のようなものだ。
これをすることで■■を始めるという符号になっている。
そう、■■を開始するのだから■■を■■しないといけない。
無論、私たちは完璧で優秀な魔物だから何も問題ない。

「■■■■」
「■■■■」

そしていつもの合図で始める。
今日の■■は「ルシェルーリェ■■の状態をチェックすること」だ。ふふ、何か変わっているのかしら? まあ、直接確かめてみればいいだけのこと。
「ルシェ、相変わらず可愛いのね? 今日はどうして欲しい?」
「ふふ、じゃあエルナフィールをいじめたいなあ……?」
彼女は私の黒いゴシックロリータにしてはやや裾の短いドレスのスカートをまさぐるようにして手を入れれば、ゆっくりと服の下……白いレースの薄布に覆われた秘部に指を触れながら刺激してくる。

「んぅ……積極的ね? でも、そんなルシェも可愛いのだけれど」
「ええ、だって今日は……エルナの胸とここの■■をしなくちゃ……」

ルシェはそう言うと、主である私を押し倒すように体を被せながら激しく唇を重ねてくる。それに応えるように私も舌を絡め、互いに唾液を飲ませながら下着に指を這わせ合う。
無論、あっという間に蜜壷から熱い液体が滲み出し、下着だけでは足りないというように指や内腿まで湿らせていく。
そうなればもう、止まらない。私たちは魔物らしく、敏感過ぎるそこはどんどん溢れてきて、やがてはベッドや服までぐしょぐしょにしてしまう。


680:名無しさん@ピンキー
11/12/11 14:23:19.63 dF9nu6Z1
「んん……っ、ふ、ぁ……くすくす、可愛いわ、ルシェ。ほら、ご褒美……これが欲しいんでしょう?」
私は、最初はルシェの下着の上から敏感な秘裂に、幾度と無く金の法儀……平たく言えば雷霆に属する術……軽い電撃を流してやる。
これもいつものこと。だが、ルシェには効果覿面のはずだ。

「ぴゅうんっ、ん! あ、ああぁ……ふ、んんっ……ふぁ、んぅ……きゅ、ぴぅっ……ん、や……ぁ、エルナ……いいの……ぉ」
やっぱり。
がくがくと震え、限界をとっくに超えたかのように蜜を溢れさせながら快楽の痙攣を繰り返しては何度も何度も達しながら、正確には「達し続けた状態」のまま嬉しそうに悶える。
声にも電子音らしい艶が混ざり、すごく気持ちよさそうな事この上ない。すでに快楽は100%を超えて上昇中だろう。
そんなルシェの絶頂がたっぷりと染み込んだショーツをゆっくりと脱がせてやり、そっと指をあてがえば、ひくついてもっとその先を要求する花弁に、此処ぞとばかりに何度も電撃を繰り返す。

「ぴゅ、きゅああああっ、あ、きゅ、ぴ、きゅいいいっ!? ぴゅ……ぁ、あ……エ、ええエルエルナ……ぁ、いいの、い、いいい……きゅぴぅ!? す、すすすご、すごく……ぴゅ、ぁ………もっと……ぉ」
何処からどう見ても明らかにおかしくなり、嬉しそうに乱れる狐の少女。
可愛らしくも艶かしいその肢体に指を這わせながら、熱と電撃で爛れはじめた秘裂を更に何度か電撃を加えてやる。
3度目の刺激のあと、まるで熱されたチーズのように糸を引いて焼け溶ける表皮をゆっくりと引き剥がしていけば、彼女の敏感で繊細な女性器ユニットが徐々に露わになる。
無論、完璧な魔物である彼女にとってそんな事実は理解出来ないだろうが、そんな姿もまた可愛らしくいじらしい。

「ぴ、きゅい、ぴゅあぁ……っ、……ま、ままマス、ター……ここが、あ、あああつ熱く……てぇ……」
自身で見せつけるようにしながらねだる少女のそこはすでにオーバーヒート気味に熱くなっていて、ユニットWLV428=7721からかちゃかちゃと音を立てながら気持ち良さげに指を咥え込む様子が愛おしい。

「どうしたの? ふふ、こんなに表皮が破れてユニットを晒して……可愛らしい。次はどうして欲しい?」
言いつつ、わかっているというように指を胸の膨らみに向かって滑らせていく。
ルシェは胸部が弱くて、いつもここをいじるとおかしくなっていってしまう。だが、彼女が狂うほど弄って欲しいのはやはり胸だ。
焦らしても構わないが、ルシェはつい狂うぐらい快楽に落としこみたくなる。

「きゅぴぅ……んぅ……ぴゅ、ぴぁ……ぅ、む、胸……胸の……中まで……胸部センサーユニットXR24=F031JHを……か、かか快楽快楽情報がオーバーフローするまでちぇっくしてくだくださ……ぴゅあああっ!」
女性器ユニットから火花が飛ぶたびに可愛らしい電子音を上げるルシェ。
腹部制御装置の上、人工表皮で言えばちょうどヘソの辺りに位置する部分に電撃を流して更に可愛らしく鳴かせてやれば、そのまま服をたくし上げさせる。
どこか快楽で溺れ始めて禁止事項が理解できなくなり始めた彼女の完璧なまでに美しい、張りのある胸の柔らかさと弾力を楽しみつつをゆっくりと揉みしだいてやる。
そのまま、なにかその先を望むような表情の使い魔の期待に応えるべく、電撃を与えながら下着の下に指を滑らせ、既にどうしようもなく主張した胸の頂をゆっくりと時間をかけて何度も何度も何度も電撃を与えて焼き溶かしてやれば
がくんがくんと快楽の痙攣を繰り返して可愛らしく狂いだすだろうか。

681:名無しさん@ピンキー
11/12/11 14:25:34.45 dF9nu6Z1
「ぴゅああああっ、あ、ああああ……きゅ、ぴゅいいっ、ぴ、きゅううっ、ああ……い、いいいいいいです、えええエルナ……はい、も、もももっと私の胸部センサーユニットの性能をたた確かめるべくちぇっくするひつようがあありありありま……ぎゅぴぅううっ!?」

この可愛らしい狐娘の要望に応えるべく、酸の唾液で彼女の耳を焼いてやりながら、そのままゆっくりと胸を優しく、甘く、可能な限り感じるようになぶりながら破いてやる。
当然、敏感な胸部センサーが剥き出しになった少女はがちゃがちゃと機械を晒しながら快楽で狂いだし、その処理しきれない悦楽の刺激に、うれしそうに溺れている。
快楽情報の状態も400%をオーバーし、機械らしく痙攣を繰り返す動きが、すごくすごく可愛らしい。

「きゅ、ぴぅぅっ……!? ぴ、ぴゅい……ぁ、ああ……きゅ、きゅぴ、ぴゅ、ぴゅああああっ……あ、か、かかか快楽情報が400%をオーバーしていてせせ制御ができできませんが
わわたしはママもの魔物で完璧だと設定されていまいますから、正しくて問題ありありませせせ……きゅぅんっ、きゅ、ぴゅい、ぁ……!」

こんな風に機械らしい様子でうれしそうに嬌声を上げ、明らかに生物としてありえない量の蜜を零しながら快楽に狂うさまは、やはり弄ってあげたくなる。

「んぅ、いい子ね……こんなにカチャカチャと機械剥き出しにして、すごく気持ちいいんでしょう? 最初からこうされたくて来るなんて……可愛い機械人形だこと」
胸部センサーユニットXR24=F031JHをチェックするべく、その胸の中央にあるセンサーユニットに軽く紫電を流し、何度も何度もなぶって狂うぐらい快楽情報を増やしてやる。
抱きついてくる機械人形の愛撫を感じつつ、更に女性器ユニットWLV428=7721の中に指を入れ、ユニット内部の感圧被膜を電気で焼きとかしてやって、蜜を漏らして狂う、中の精密な機械を直接弄って更に狂わせ、ショートさせる。
ルシェリーリェは何度も、何度も何度も何度も何度も狂ったように機械的な痙攣を繰り返してがくんがくんと震え、内部から火花を飛ばして悶えている。
嬉しそうに破損しながら快楽情報に侵され狂うさまは、どうしようもなく機械人形らしくて、つい何度も弄っては誤動作するさまを眺めてしまう。
そう、チェックし、繰り返して確かめ、データを収集してしまう。
それほどまでに可愛らしく快楽に溺れ壊れるルシェリーリェの様子を眺めつつ、電撃を繰り返す。

「ぴゅぎああああっ、あ、きゅぴぅ、きゅ……きゅぴぁ……! が、がぴゅうんっ……る、るるルシェリーリェMU207=1026はままま魔物、エルナフィールをマスターとセッテいされていまいますから……ぴゅぎぅ!?
っん、すすすべてもももんだいありありませ……きゅぴあああっ、機能76%、損傷率上昇中ですが全てかかカンペ完璧で……ぴゅあぁ、もももっと損傷させてくだくだサササ……きゅぴイイっ……! 」

682:名無しさん@ピンキー
11/12/11 14:28:17.99 dF9nu6Z1
ああ、機械をバチバチ言わせながら身悶えるルシェリーリェMU=1026は可愛い。
可愛い、ほんとうに可愛い。
そんな機械を晒した使い魔の姿はたまらなく愛おしい。
私まであてられてきちゃう、可愛い。かわいい。
「ふぁ……んぅ、ルシェ可愛い。もっと、もっと壊してあげる。もっともっともっともっともっともっと」
ルシェの胸部センサーや女性器ユニットをチェック、モニターしつつ紫電を流してやる。
オーバーヒートした腹部の人工被膜を雷霆で焼き溶かしつつ狂わせれば、あらわになった腹部制御装置にも電撃を与えてオーバーフローさせるように快楽で狂わせる。
火花を飛ばしてがちゃがちゃと痙攣する人形……ああ、可愛い可愛い可愛い。
私も感じてきているのがわかる、でも止まらない。

「ぎゅぴいいいっ、ぴ、きゅいいいっ、が、ががが……わわ私は軽戦闘用愛玩アンドロイド、ルシェリーリェたいぷMU207=1026……かかか完、完ペキな魔物として設定されていまいまいます。
だだから、か、かか……快楽情報が500%オーバーしてすすすごすごくきもきもちいいいいいいい……ぴゅぎあああっ!」

胸部センサーから火花をあげ、女性器ユニットをバチバチ言わせながら悶える人形。
腹部制御装置が狂いだしたのか、明らかに快楽が制御できなくなっていて、エラーで機械らしい嬌声を何度も繰り返しながら快楽に溺れて壊れるさまはいつ見てもたまらない。
敏感で大事な機械を晒しながら快楽情報でオーバーフローして狂う機械人形は達し続けていて、火花と煙を上げながら弾ける紫電の刺激が弾けるたびに機能が耐え切れなくなるのか、ループしたり誤動作を繰り返して嬉しそうに壊れている。
そして、明らかに人形らしく快楽に悶え狂い機械らしい動作でおかしくなっているのに、自身を人形だと理解できずに嬉しそうにエラーで感じながら魔物だと繰り返している。
そんなルシェを何度も何度も電撃の悦楽に狂わせ壊すのがたまらなく愛おしい。

だってそうだ。
ルシェはそれを望んで私のところへ来る。
ルシェは私の人形だ。
ルシェは可愛い。
可愛い。
可愛い。可愛い。
かわいい。
かわいいかわいいかわいいかわいいかわいい。

だから。
だからわたしは。
ルシェの女性器ユニットに何度も何度も紫電を弾けさせ
そんな壊れ悶える彼女に跨ったまま、その姿に何度も達してしまいながら
胸部せんさーをゆっくりと引き剥がしてやって半壊状態にして
ふくぶせいぎょ装置のケーブルを傷つけ、彼女を狂わせてあげる。

「ぴゅぎああああああっ、が、ががががぴゅうっ、ぴ……ぴゅぎいいっ! え、ええええらえらーがかか快楽情報できききもちきもちよくきもちいいで……きゅぴぅん……っ!?
ぴゅあ……きゅいぃ……るるるるしぇりーりぇはてテテステストを実行中……ですからかか快楽快楽情報が700%をオーバーして処理できでき出来ませ……ぎゅぴいいっ……!
オーバーヒートでああああああつあついですからフェイスパネルをおーぷんしましましま……ヴぴゅいいいいっ!」

そのまま顔の前半分を落とすように解除し、火花を飛ばすCPUを見せるように機械の顔面基底部を晒しながらがちゃがちゃと悶え狂う機械人形。
処理を超える快楽に誤動作したままがくんがくんと痙攣を繰り返し、胸や腹部、股間が破れ、火花と煙を上げながら明らかに気持ちよさそうに壊れる様子は、倒錯した性的欲望を誘い、
どうしようもないほどに生物では絶対ありえないような快楽と欲望を醸しだす。

683:名無しさん@ピンキー
11/12/11 14:30:22.04 dF9nu6Z1
わたしはそんな彼女と一緒に達して、なんども何度もなんどもなんどもなんども達して愉しみながら。
ううん、それじゃ足りなくてぜんぜん足りなくて、もっともっと感じたくなって彼女を抱きしめてくるわせて弄りながら、バチバチッって弾ける火花を立て始めた彼女の顔の中に最大限の電力を放出してオーバーロードさせてやる。

「ぎゅぴあああああああっ、ぴゅ、ヴきゅいいいいっ、きゅ、ヴぴゅんっ!? ぴゅ、がぴゅううっ……! ぴゅい、ぴゅいぃ……っ、ぎ、ぴゅぎぅ……ぴゅヴんっ!? が、ががが……ぴゅぅ………………ん、きゅ……ぴ……………………ぅ…………………………」

何度も頭部から火花をバチバチと弾けさせ、快楽で跳ねる機械人形の彼女は、もはや理解すらできない快楽に焼かれながらがちゃがちゃと痙攣を繰り返し、剥き出しになった機械が何度も激しくスパークして誤動作しながら達して壊れ、徐々に機能を停止していく。

「あは……ルシェリーリェ、可愛い……可愛いの。くすくす……ぴゅあぁ……可愛い……うん、すごく可愛いわ……可愛い。」
わたしはわたしで、そんな壊れたルシェが可愛い。
かわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかわいい。
すごくかわいい。
壊れた彼女に押し付けていたショーツがいつの間にか破れていて、それどころか股間の人工被膜が破れて女性器ユニットが露出していたけれど、快楽情報が142%しかなくて、目標に全然足りない。
だって私は魔物で完璧で彼女のマスターで気持ちよくなりたいのにぜんぜんたりない。

「やれやれ、先に壊しちゃったのね。しょうのない子。やっぱり、機械人形はそんなものかしら? まあ、それが可愛いのだけれど」
そんな時、声がした。

わたしと同じ顔の少女。
あたらしいわたしだ。

「エルナフィールHW=4121の快楽耐久テストを開始します」
「エルナフィールHA=207Dの快楽耐久テストを開始します」
そしてキス、いつもの合図。
今回の合図は「あたらしいわたしを快楽情報で狂わせてチェックすること」だ。

「ふふ、可愛い。」
あたらしいわたしはわたしに、更に何度もキスをした。
そのまま互いに酸の唾液を流しこみあって、胸が熱くなる。

「ほら、欲しいのは此処でしょう? もうこんなに剥き出しにして。」
「ぴゅあああああっ、あ、ああ……そう、いいの、欲しいの、もっと」
あたらしいわたしはわたしの女性器ユニットWLT471=108Hに指を入れると、何度も弾けさせてくれる。

でもこのあたらしいわたしはわたしと同型機で、てすとをしなくちゃいけない。
だって、女性器ユニットや胸部センサーが剥き出しになるときもちいいんだから。
快楽情報が100%を超えると制御リミッターが解除されて何百パーセントまですごく気持ちよくなれるの。
だからわたしは嬉しそうにあたらしいわたしに同じように下腹部に電撃を何度か繰り返した。

「っ!? きゅぴうんっ……ん、あ……ぴゅあぁ……ぁ……!」

ほら、きもちいい蜜が制御できないぐらいすごく流れ出した。
わたしも、いっしょ。
あんなに、わたしみたいにがくがく震えておかしくなってる。
かわいい。
かわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかわいい。

わたしは、あたらしいわたしに女性器ユニットを見せつけてあげた。
「ぴゅぅん……もももっと、きもちいいこと、しよう?」

--end?

684:名無しさん@ピンキー
11/12/11 14:33:50.49 dF9nu6Z1
終了です。
需要があったらまた書いたりすることもあるかも。

685:名無しさん@ピンキー
11/12/11 14:50:32.72 nPL9t7+M
投下乙ー!!

686:名無しさん@ピンキー
11/12/11 15:49:44.04 0WJ2AILr
GJ
だがあんたは自分で挿絵も描くべきでしょ

687:名無しさん@ピンキー
11/12/11 19:49:38.49 Dax4X0z+
完全にノリが某所・・・・・・GJ

688:名無しさん@ピンキー
11/12/12 02:18:42.06 AfUI+AMM
かわいく誤動作 最高でした
GJ!

689:名無しさん@ピンキー
11/12/15 23:45:53.04 fk2KYeW/
やはり、ライブマンの29話が最高。
URLリンク(www.dailymotion.com)

690:The Imitation  ◆XcyV9XdVHQ
11/12/24 15:01:38.33 +75HFx6E
鬱系注意。

カッコいい戦闘ロボットというのは、遍く男子の抱いた憧憬である。
それはマジンガーZであったり、ゲッターロボであったり、
スコープドッグであったり、スタンディングトータスであったり、
ダイビングビートルであったりする。
そして、年甲斐もなくその夢を追い続けた者が、
ロボット工学を修め、技術者としての道を歩むのだ。
だが、現実という風は、酷く寒いものであった。
憲法によって(表向きには)戦力の放棄を謳っている我が国では、
それらの華々しい機動兵器の製造が許されず、
一般市場向けの、工業用であったり、事務用であったり、
給仕用であったり、イベント用であったり、性玩具用であったりの、
きわめて穏当な、そして実用的なロボットばかりが生産され、
我々、テム・レイやフランクリン・ビダンに憧れてロボット工学を目指した者は、
米・露・EUが次々に発表する機動兵器を、
少年時代よりなお羨望が強まった、荒んだ目で眺めるばかりであった。

691:The Imitation  ◆XcyV9XdVHQ
11/12/24 15:02:59.27 +75HFx6E
―――――

結局、ダイビングビートルの呪縛に囚われたままの俺は、
大学院修了後、大手ロボットメーカーに採用されたものの、
「強い」は無理でも、男心を擽る
「頑丈」「無骨」を前面に押し出したロボットの開発を頑固に主張した結果、
リサイクルセンターへと、左遷されたのだった。
このリサイクルセンターという部署は、
糞ほどの面白みもない、なんとも小奇麗な看板を掲げているものの、
その実態は、ロボット版の保健所と屠殺場と精肉場を足して、
三で割った施設であった。
即ち、所有者に放棄され、彷徨うロボットを処分したり、
不要になったロボットを引き取って処分したり、
その処分したロボットから使用可能な部品を回収し、
それ以外の部品を分別して、原型がなくなるように、スクラップにしたり、
そんなことをする施設だった。
この原型がなくなるように、というのがなかなかの難物で、
現在、リサイクルセンターに持ち込まれるロボットの84.6%が人型を呈しており、
そのうちの、ほぼ半数は、見た目にも人間とほぼ差異はない。
これを、適当に分解して、スクラップ業者に渡すと、
その処理に際して、大変に心理的な負担がかかるとして、
弊社にて、その処理を行った上で、下請けに送り出すのである。
つまり、このリサイクルセンターの従業員には、
極めて高い、心理的ストレスがかかるということである。
実際問題として、リサイクルセンター従業員の離職率は、
我が社と、その関連企業群の中でも、群を抜いて高かった。
つまりは、ロボットの屠殺場兼不良社員の断頭台である。

692:The Imitation  ◆XcyV9XdVHQ
11/12/24 15:03:33.09 +75HFx6E
無理もない。
人間と変わらない見た目の物体を解体して、
その臓器に当たる諸々を抜き取るのだ。
つい数時間前までは、人間と同じような素振りで、
笑ったり泣いたりしていたものが、
今ではただの無機物の塊として転がり、その亡骸を無慈悲に荒らして回るのだ。
しかも、多くはすでに電源が切られた状態で持ち込まれるのだが、
まれに、起動状態で持ち込むユーザーまでいる。
その場合、廃棄されることに怯え、錯乱状態に陥り、
泣き叫んだり、暴れたりするロボットもあり、
そういうのは、なおさらに始末が悪い。
泣こうが、暴れようが、作業自体はマニュアルで規定されているので、
簡単な手順を追うだけで、機能停止状態にすることができるのだが、
始末が悪いというのが、作業をする人間の側のことだった。
かいつまんで言ってしまえば、情が移るのである。
ロボットと人間の違いについて深刻に思い悩み、
割とマシな輩では、ロボットに人権を付与する活動に励み、
酷い者になると、首を吊ったり、或いは無差別殺人鬼になった者もいた。
そんな、まさに地獄のような職場で、
牛頭馬頭の役を任じられた俺は、周囲の人間が次々と壊れていく中で、
数少ない古参の従業員となって、「班長」と呼ばれるようになっていた。

693:The Imitation  ◆XcyV9XdVHQ
11/12/24 15:04:37.42 +75HFx6E
―――――

舞い飛ぶ枯葉も、そろそろ尽きかけた頃だった。
いつものように、俺は作業を行なっていた。
人間と変わらない質感の合成皮膚を引き剥がし、
金属と樹脂とセラミックのボディを露出させる。
筋肉を模したエアーチューブや、銅線の束を引き抜いては、
分別トレーに放り込む。
「班長、お客です」と、若手が呼んだ。
若いとは言うものの、四〇代と見まがう程にやつれ、こめかみが痙攣している。
眼球が、忙しく撥ねて回っている。
こいつも、持ってあと一ヶ月だろう。
「何の客だ」
「ロボの処分の依頼だそうです」
「それなら引き取って、処理待ちガレージに積んでおけ」
「それが」と、若手は口ごもった。
俺は、大体、その意味するところを悟った。
「わかった。すぐに行く」
肩が、鉛のように重く感じた。

694:The Imitation  ◆XcyV9XdVHQ
11/12/24 15:05:33.37 +75HFx6E
―――――

リサイクルセンターのロビーでは、二人の人物が待っていた。
一人は、見るからに軽薄そうな男だった。
髪の毛は十二分にも過ぎるほどに手入れされているのだろう、
不自然なほどに明るい茶色で、さらさらと靡き、
指やら胸元やらには、高価そうだが、
とてもとても、お上品とはいえないアクセサリーが散りばめられていた。
もう一人は、申し訳なさげに佇む女性で、
こちらも、流れるような髪であったが、
男のものとは異なり、しっとりとした落ち着きを湛えた金髪だった。
端整な顔立ちに輝く瞳は澄んだブルーで、
長い睫毛が縁取っていた。
透けるような白い肌で、頬ばかりが、ほの紅く色づいていた。
華奢ながらも、つくべき処は豊満な丸みを帯び、
四肢は、すらりと長い。
ただ、この寒い季節に、Tシャツ一枚とジーパンのみの姿が異様だった。
それさえ除けば、完成された美少女像であった。
人間ではあるまい。
こっちの女の方はロボットだ。
しかも、性玩具用の。
資料としておいてあるカタログの一ページが、頭に過ぎった。
「いらっしゃいませ、こんにちは。
リサイクルセンター作業工部第一課担当の・・・・・・」
適当に挨拶を済ませる。
男は、つっけんどんに、
「これ、処分しといて」と、女の背を突いた。
「起動したままですと、こちらで機能停止処理などで、
少しばかり割高になりますが、よろしいでしょうか」
「べつに。好きにしてくれ。
金ならはらうからよ」と、
男の態度は、渇いたものだった。
「メモリー消去の工程は、ご確認なさいますか」
「いらね。適当にやっといて」
男は、処理費用を支払うと、木枯らしのように、帰ってしまった。
その出て行った後を、
俺を呼びに来た若手作業員が、なんとも虚しげに、
そして、残された女性ロボットが、酷く寂しげに見つめていた。

695:The Imitation  ◆XcyV9XdVHQ
11/12/24 15:06:33.50 +75HFx6E
―――――

俺は、ロボを作業室に移した。
椅子型の拘束具に四肢を固定する。
処分が目前に迫っているにもかかわらず、
ロボは怯えることも、取り乱すこともなかった。
「随分と、落ち着いてるもんだねえ」
思わず、そんなぼやきが口を衝いた。
「ええ」と、ロボットは寂しげに微笑んだ。
「愛されてましたから」
「愛されて、ねえ」
果たして、愛した物を、そんなに簡単に棄てるものだろうか。
いや、そもそも、人と人ですら、
愛し合うということの本質を見定めるのは難しいのに、
果たして、無機物の擬似有機的結合体に対して、
人は、愛するなどという感情を持ちえるのだろうか。
「遊ばれてたんじゃないのかい」
などと口走ってしまったのは、全く、意地の悪いことだった。
「遊ばれてた?」
「そ。お前、性玩具ロボットだろ。
玩具、もてあそぶ道具。そういう意味だろ」
「かもしれません」
ロボットは、それでもなお、穏やかに言った。
「でも、私は、マスターを愛していました」
俺は、嘆息した。
あきれたのではない。
労したのでもない。
何か、胸を締め付けるような感情が、体の中で爆発的に膨れ上がり、
その暴発を避けるべく、吐息として吐き出したのだ。
一途なことだ。
いじらしいことだ。
なんとも・・・・・・、なんとも健気なことだ。
だが、俺は知っている。
この、あまりに儚く、美しい感情さえも、
人間が作り出した、虚構であり、
可塑性化学的記憶媒体と、高速演算装置によって織り成される、
電気信号のみせる幻影に過ぎないことを。

696:The Imitation  ◆XcyV9XdVHQ
11/12/24 15:07:14.45 +75HFx6E
感情を示すロボットなどというものは、
プログラマの描いたシナリオをに沿って動くばかりの、
からくり人形に過ぎないことを。
その知識から、理解が乖離しかけていた。
俺は、ロボットにそのことを気取られないよう、
そして、これ以上、ロボットに情を奪われぬよう、
努めて冷淡に作業を進めた。
メモリー消去用の装置に電源を入れ、ケーブルを、
彼女の首筋に隠されていた、データの入出力用の端子に繋ぐ。
あとはケーブルに通電させるだけで、
高圧電流がロボットの記録装置・演算装置一式を焼き切り、
全てのデータが、復元不能なまでに抹消される。
ロボットは、人型のスクラップになる。
拘束具と装置のケーブル類に異常がないことを確かめ、
安全線の外側に退避する。
「これより、メモリー消去を実行する。
拘束具ヨシ!
ケーブル接続ヨシ!
アース接地ヨシ!
装置計器類異常ナシ!
メモリー消去、用意ヨシ!」
聞く者はこのロボットばかりだが、規定に従っての点呼を行う。
そうなのだ。
ほかの作業員は、このメモリー抹消の作業がいたたまれず、
近寄ることもしない。
ゆえに、ロボットは機械に過ぎないという信念を持ち続けてきた俺が、
一身にてこの作業を行なってきた。
果たして、今日の日を終えて、
明日またこの作業を行わねばならなくなったとして、
俺は、これまでのように、出来るだろうか。
「お手数をおかけしました」
ロボットの背中が、声が震えていた。
「ありがとうございました」
その声は、最後はほとんどが嗚咽に呑まれていた。
「お前、名前は」
全く、どうして、こんなことを聞いてしまったのだろうか。
「アリス」と、潤んだ声が応えた。
「アリスって、呼ばれてました・・・・・・」
俺は、全く、どうしたものか、
項垂れて、力なく息を吐いた。
「アリス、良い夢を」
定められた号令詞とは異なる言葉と共に、
俺は、ケーブルの通電装置のスイッチを入れた。

697:The Imitation  ◆XcyV9XdVHQ
11/12/24 15:08:07.19 +75HFx6E
―――――

人も機械も、望まぬ最期を迎えた後は、
とても美しいといえたものではない。
「アリス」と呼ばれていたという、その性玩具用ロボットもまた、
その例に倣っていた。
白い人工皮膚に覆われていた頭部は真っ黒に焼け焦げ、
輝くようだったブロンドも、
今では化学繊維の焦げた臭いをこびりつかせて、縮れている。
青く澄んだ瞳は、いまや黒く煤けた色に濁り、眼窩から溶け零れていた。
「泣いているみたいですね」と、
若い工員がしみじみと呟いた。
「泣かねえよ、ロボットは。
泣いているように演じてるだけだ」
俺は内心の動揺を掻き消し、解体にかかった。
頭部こそ焼け焦げているが、ボディはほとんど無傷なので、
手や脚は皮だけ剥いで、取り外して、そのまま組み立て工場に送れば良い。
胴体は、擬似生体部品やら、バッテリーやらが詰め込まれているので、
これらからバッテリーやジェネレーター等を取り外し、
それらは再利用される。
人間の性交を忠実に再現するべく作られた、その部分は、
周囲に機械部品を張り付かせてはいるものの、
形状・質感ともに、人間のそれと変わらなかった。
開腹された「アリス」から、子宮を模した、その部品を取り出す。
このロボットが、あの男を愛した部品だ。
このロボットは、この部品、幾回ともしれない愛を享けたのだ。
だが、擬似生体部品は、衛生上の観念から、
廃棄と決められている。
俺は、後ろめたさのようなものを感じながら、
それを焼却廃棄用のトレーに落とした。
「アリス」の解体は、二時間程度で終わった。
再利用部品と、再生用部品と、処分部品とに分別され、
作業台には、次のロボットが運び込まれてきた。
俺の握っていた、黒く焼け焦げた基盤の破片は、
「アリス」の震える背中を薄く映し出した。
俺は結局、それを認めることなく握りつぶし、
処分トレーに投じた。

698:The Imitation  ◆XcyV9XdVHQ
11/12/24 15:08:54.66 +75HFx6E
人間ですら、感情を持て余すのに、
ロボットが感情を持ちうるはずがない。
―――――

俺は、今日もまたロボットを解体する。
笑い、泣き、怒り、感情を演じてきた人形達を、
無感情に、解体し続けるのだ。
明日も、明後日も、その先までも。
体が壊れて、動かなくなる日まで。
(了)

699: ◆XcyV9XdVHQ
11/12/24 15:12:50.06 +75HFx6E
ああ、>>698ミスった。
線は>>698の最上段に来るものと思ってください。

クリスマスなんか吹っ飛ばせな鬱話。
エロが入らなかったのは失策でした。
次こそは。

700:名無しさん@ピンキー
11/12/24 23:15:55.40 JFk2faRH
>>699

鬱ながらも素敵な話でありがとう。

すぐにエロに走る話が多すぎてもう食傷気味だし、これでいいと思う。

次もこの調子でお願いします。

701:名無しさん@ピンキー
11/12/24 23:45:29.77 BiT+WeF1
このように言うと板的にはどうなのかということかもしれないけど、
特にエロ必須ではないような気もする。
ただ一般向けではないという意味で、ここが場所としては最適だと思うし。

702:名無しさん@ピンキー
12/01/04 06:12:50.46 C4+Rq9w1
半角二次元板[有機]美少女アンドロイド[無機]で投稿したらスレ違と言われ
こちらに誘導されました。
小説などで幼馴染などの身近な人が実はサイボーグやアンドロイドだった
というものはないですかね?
人間だと思っていたのに、あるきっかけでサイボーグやアンドロイド
じゃないか疑惑 を持って、実はそうでしたというものが好きなんですが、
探しても無いのでご助力お願いします。


703:名無しさん@ピンキー
12/01/04 10:22:45.26 FTk//4ZK
サイボーグならリミットちゃん
アンドロイドならDr.スランプだな

704:名無しさん@ピンキー
12/01/04 17:37:23.20 VrorvPhH
>>702
ここではサイボーグを取り扱ってない
確かにフェチ板あたりに専用スレがあったような…

705:名無しさん@ピンキー
12/01/04 21:53:54.36 S1boxXAG
>>702
あちらは、昔、荒らされた経緯があってサイボーグとアンドロイドの差異に神経質なんです


706:名無しさん@ピンキー
12/01/06 22:44:51.70 rc4iwU4f
ま、気持ちは分からないでもないけどね~。

>>702
あるきっかけで疑惑、って辺りは意外と難しいかも。
順当にいくと交通事故なんかになるのかね?
が、事故や怪我だと疑惑をすっ飛ばしていきなり真相に至る事が多い罠。
俺は、SFだが、キャラバンキッドとか好きだよ。
あと、昔コロコロの増刊で読んだ「かがやけ!太陽のマユ」がそれ系だった、、、記憶。
こっちは単行本は出てないけど、国会図書館行けば読めると思う。

707:名無しさん@ピンキー
12/01/08 11:13:47.93 tM/jdMT8
個人的には幼なじみだけでなく自分も周りも全員ロボでしたぐらいのが好みかなあw

708:名無しさん@ピンキー
12/01/08 11:29:28.55 mgU8R5aD
自分がぼっちで、いつも気にしてくれる女友達がロボットだったフラグは大好き

709:名無しさん@ピンキー
12/01/08 13:20:08.61 7TYzHrqj
自分以外すべての人類がロボ
自分という最後の人類を生かすべく作られた壮大な箱庭

710:名無しさん@ピンキー
12/01/08 14:03:50.38 FCrJ50Vk
宇宙船が墜落した星はロボ娘が支配する
星だった(略)自由の女神がナンテコッタ

711:名無しさん@ピンキー
12/01/08 14:13:05.64 7TYzHrqj
貴様、ロボは猿だと申したか

712:名無しさん@ピンキー
12/01/08 14:35:36.85 mUX3q6K0
実は自分がロボ娘で

713:名無しさん@ピンキー
12/01/08 15:23:40.36 7TYzHrqj
わたしはたいへん将棋がすきだ

714:名無しさん@ピンキー
12/01/08 15:56:40.07 mgU8R5aD
>>709-710
ロボット娘がDB検索で猿と間違えられて動物園行きになるんですね。わかります

715:名無しさん@ピンキー
12/01/13 15:22:24.31 cmIWUymd
アンドロイド娘やメイドロボ好きな俺が初めてこのスレを見つけた

雲流れる果てに

初読み→ロボの名前がシズカっておまWWWドラえもんかwww

続け読み→レースの話いいな、世界観も好きだわ

ちょっと前→この人ラノベ書けよ、絶対買うわー

さっき→コリーンは俺の嫁、シズカは彼女

このスレを一年まえに見つけていればよかった



716:名無しさん@ピンキー
12/01/13 17:46:21.11 ebQFmPcu
>>715
いらっしゃいませ!
>>3の過去作品倉庫も見てみると、楽しめるかもしれませんですよ?

717:名無しさん@ピンキー
12/01/13 21:24:36.28 6amf6Vs7
サイボーグやロボ娘も好きだけどやっぱ一位はアンドロイドなんだなあ

SSは俺も書きたいけどリアルな感じには描けないや

718:名無しさん@ピンキー
12/01/13 22:51:53.79 BtiSiMof
>>717の中の「アンドロイド」と「ロボ娘」の境界線に興味がある

719:名無しさん@ピンキー
12/01/13 23:10:20.81 yGMOpyRa
>>717
SSは他人にわかるようになってれば後は納得力の問題だよ
リアルかどうかは、単に説得力にリアルさを使うかどうかでしかない

720:名無しさん@ピンキー
12/01/13 23:45:22.35 SgoTjPeY
アンドロイドがリアル系(もちろん萌える方面で)
ロボ娘が可愛い系(もちろん萌える方面で)   だと思ってる。

721:名無しさん@ピンキー
12/01/14 00:21:03.24 LUA7rM/I
>>715
> 初読み→ロボの名前がシズカっておまWWWドラえもんかwww
いあ,源静香のさらに元ネタなんだがw

722:名無しさん@ピンキー
12/01/14 00:25:32.58 AlUJt9UD
新・新・平家物語だわな

723:名無しさん@ピンキー
12/01/14 01:07:04.10 G9iQjBS6
超平家物語だな


超兵器物語でもある

724:名無しさん@ピンキー
12/01/14 18:34:58.67 0qF1fPI/

��718
説明下手だけど
アンドロイドは無から造られた生命で人間と見た目一緒
武器は内蔵型がいい

ロボ娘は見た目でロボットだと解るタイプはちょっと苦手
体の一部にメカメカしいパーツが見えてる人間タイプが良いな

サイボーグは体の一部をロボットパーツに改造された人

オススメページに俺のお気に入りにも登録されてるメイドロボのサイトがあって親近感わいた

銃夢も去年内容を知って何でもっと早く読んでおかなかったのか後悔

アンドロイドとロボ娘はあまり分けていない。どっちも好き

��719

今は無きVIPの新ジャンルでメイドロボのSS書いたけど
あのノリでここに書くとタイプが違いすぎて恥ずかしい

でもメイドロボSSの内容はもう二本拵えてる


725:名無しさん@ピンキー
12/01/14 18:41:14.48 0qF1fPI/
もっと言えばロボって呼び名より
アンドロイドって呼び名のほうが好きだという理由もあるな

ロボットは勇者シリーズ系に求められる呼び名


726:名無しさん@ピンキー
12/01/14 20:45:03.09 G9iQjBS6
アンドロイドが自分をロボと呼ぶのが萌える
ほのかに自虐的な感じで

727:名無しさん@ピンキー
12/01/14 21:21:09.22 T+NltD8X
乗り物をロボットというのはそもそも間違い

728:名無しさん@ピンキー
12/01/14 21:28:37.51 EjJla3v9
普段はトイレで隠れてやってるオイル交換とか冷却水交換を
目の前でやってもらう羞恥プレイとか。

729:名無しさん@ピンキー
12/01/14 22:58:33.46 kJeFE547
>>726
私、ただのロボットですよ…ってやつですねわかります。

730:名無しさん@ピンキー
12/01/15 01:40:15.81 Zr+NvbEv
>>729
ロボと呼ばわれるたび、
プンプンしながら「ロボットじゃないよアンドロイドだよ」と愚痴る子もうざかわいい

731:名無しさん@ピンキー
12/01/15 09:16:35.04 PEq+shuK
>>730
それって、あ~る・田中一郎のこと?

732:名無しさん@ピンキー
12/01/15 22:15:07.39 fftXZjv/
人によってはアンドロイド・アナかもしれない。

733:名無しさん@ピンキー
12/01/21 06:22:56.58 zG0So2HR
誰もいないのか

734:名無しさん@ピンキー
12/01/21 08:02:58.18 Scq6EHts
ホシュ

735:名無しさん@ピンキー
12/01/21 08:26:54.33 kMj334+f
ホシュたん乙


なんか懐かしいな

736:名無しさん@ピンキー
12/01/22 23:30:06.85 EQD4LlAp
保守ネタ
こういうデジタルアートはどうかしら
URLリンク(psd.tutsplus.com)


737:名無しさん@ピンキー
12/02/01 09:06:26.15 vIwyxe4e
保守

738:名無しさん@ピンキー
12/02/10 15:09:22.09 FeOYFvqs
URLリンク(blog.livedoor.jp)

自分は③~④のあたりがストライクゾーンだけど、みんなはどんな感じ?

739:名無しさん@ピンキー
12/02/10 16:37:45.95 XIzQ2CKC
見た目にはあまりこだわらないな
「X箱みたいな箱」「完全に重機」「声のみ。本体は見えない所にあるらしい」
とかも美味しく頂ける

740:名無しさん@ピンキー
12/02/10 17:51:42.12 lnkER0RT
半虹の区分だと4がどっちにとっても微妙なラインになるのか

741:名無しさん@ピンキー
12/02/11 00:13:52.06 1XpwXqz+
炊飯器に欲情するスレで何言ってんだかって気がしないでもないがな

742:名無しさん@ピンキー
12/02/11 19:45:37.10 kB2cUY3P
復旧

743:名無しさん@ピンキー
12/02/15 09:52:00.27 bHcN3aim
ho

744:名無しさん@ピンキー
12/02/15 17:08:20.71 Q2Cwkg04
このスレの人って、不気味の谷とか大丈夫なのかな?
不気味の谷という違和感があっても、逆にアンドロイドだとわかるから萌えるとか。

745:名無しさん@ピンキー
12/02/15 18:42:44.90 SANO+jyG
不気味の谷を越えたアンドロイドに萌える人もいれば
不気味の谷より手前のメカメカしいのを好む人もいます

つか、現実のロボットやアンドロイドに限った話じゃないから
そういう質問自体が無意味っちゃ無意味

746:名無しさん@ピンキー
12/02/15 20:27:36.61 WvGT2esw
不気味の谷の奥底でも、それはそれで萌えるしな。似てるけど確実に人ならざる感じとか。
人それぞれの好みに限れば、どのタイプでも好きな人はいるだろうね。

747:名無しさん@ピンキー
12/02/15 20:32:34.34 +wXTyveL
だな。ここの住人に限っちゃ不気味の谷はご馳走だったりするかもだ。

748:名無しさん@ピンキー
12/02/16 10:53:14.89 jC3763VR
画像欲しぃ

749:名無しさん@ピンキー
12/02/17 19:22:32.71 y+QPzj7+
>>748

このスレッド、文章スレッド。画像スレッドでは無い。
画像が無いから、読み手の好き勝手な炉簿子が動く。



不気味な谷。
多分、一般的な漫画や縫いくるみ、または、人形、みたいな子なら気にならないと思います。

きらめきプロジェクトに出てくる、じゅねりん、みたいの。
多分、DVDレンタルで有ると思います。

ホンダのアシモもですか?


人に、似せようとしながら、外骨格で作るから、余計、目立つのだと考えられます。
外骨格と言う表現が悪ければ、
骨の組み合わせと筋肉で出来た動きでなく、
骨だけで出来た動き。

多分、国家機関や学校、研究所などでは、人の動きを、線と点で考えていて、その結果を使い炉簿子を作って要るのではないのか?

現実は、
骨は、線でなく棒、関節は、点では無い。面と面で向き合い、その間には、薄い肉が入っている。

そして、回りは筋肉や脂肪、リンパ腺、血管、や、神経、などが囲っています。
筋肉や脂肪の動き、筋肉や脂肪の他、場所によっては、さらに、心肺と消化機関による動きの制限、
さらには、着ている衣服の造りも有ると考えられます。

また、行動による重心移動と、重心移動に対する転倒防止の動きなどを入れて置けば、多分不気味な動きは減ると思います。


はえ?
ええ、私は専門家では無いですから、想像ですよ。

例えば、鎧や兜、鉄仮面、などを着た人の動きは、相当の不気味さが有ります。
良くみると、炉簿子の不気味の谷、の大部分が再現されています。



750:名無しさん@ピンキー
12/02/17 20:42:09.35 3BN3dPgL
アンドロイドの外見は
ボーメ氏あたりのフィギュアを1/1スケールにするのがいいと思う

751:名無しさん@ピンキー
12/02/17 20:51:36.87 XhcopdVD
最初っから人形の造形にしとくってのが不気味の谷回避のいちばん手っ取り早い手段だよな。
ぶっちゃけアニメフィギュアのヒューマンスケールがメイドやってても俺は違和感感じない。いやむしろ萌える。

752:名無しさん@ピンキー
12/02/17 21:04:58.76 3BN3dPgL
>>749
内部フレームと軟質皮膚という構成については同意
ただ、不気味の谷はもっと簡単にクリアできると思うな

その鍵は「絶え間ない微動」にあると思ってる
求められる性能とは関係なく、常時瞬間的な大トルクを必要とするうえ
モーターや電池の寿命を縮めるからと省略されてしまうノイズ
しかし、人間らしさを出そうとしたらそれこそが重要になる
無駄やダメージを覚悟で搭載しないとならない機能だから
わかっていてもなかなか実現されない

これは四肢に限った話じゃなくて、視線の動きなんかにも言える
視線の場合は目的が違うけどね


753:名無しさん@ピンキー
12/02/17 21:11:44.83 /5iEvkDg
「停止した人間」なんていないしねぇ。

754:名無しさん@ピンキー
12/02/17 22:04:50.57 gJKbqcv7
ドール的な外観なら
URLリンク(www.obitsushop.com)
これがベースになりそうだ

755:名無しさん@ピンキー
12/02/18 14:57:14.39 1Q38T4NF
う~ん、しかしドールをそのままヒューマンスケールにするとなぁ
お目目とか、お顔が大きすぎて違和感が
キャンディーガールのバリエーションのファンタスティックシリーズとか等身大のなかったっけ

とにかくハードウェアの値段だよな
人間のメイドさん一人雇うのとおなじくらいの減価償却費+ランニングコスト、メンテナンスのダウンタイムならいいのだが
人間の休憩時間、有給休暇以上に充電や定期メンテ(1,2時間動かして8時間充電とか、毎週メーカーに入院して保守とか論外)に時間がかかるようだったら意味ないし

756:名無しさん@ピンキー
12/02/18 16:03:58.31 G9+MWjBE
>>755
だからボーメ氏と言ったのですよ
割と目の小さいリアル系な萌え絵を描く人


757:名無しさん@ピンキー
12/02/18 17:05:27.46 NnFB6mgk
等身の人形?
以前
「シリコンドールを動かしてみよう。」
というのが、有った。 robot板の 1047408546。

>>75  メカ名無しさん 2005/08/26(金) 05:38:51 ID:
■便利な等身大ドールリンク集

o生産&販売元

・オリエント工業 URLリンク(www.orient-doll.com)
・リアルドール URLリンク(www.realdoll.jp)
・ペーパームーン URLリンク(secure.pmoon.co.jp)
・LEVEL-D URLリンク(www.level-d.net)
・AI URLリンク(aidoll.4woods.jp)
・RUBBERSKIN URLリンク(www.rubberskin.jp)
・Harumi-designs URLリンク(www.harumi-d.com)
・ファンタスティック URLリンク(www.fanta-room.com)

oレンタル

・DOLLの森 URLリンク(www.dollnomori.com)
・プリティドール URLリンク(www.pretty-doll.com)
・doll-world URLリンク(www.doll-world.jp)

o個人

・たぁー坊の着せ替え資料室 URLリンク(my.reset.jp)
・正気ですかーッ 正気であればなんでもできる! URLリンク(nana.cocolog-nifty.com)
・ユーザーズリンク URLリンク(www.orient-doll.com)

という投下が有った。

758:名無しさん@ピンキー
12/02/18 20:28:42.86 8yuS1SxO
小学生のエロリ画像を集めるスレ131
スレリンク(ascii2d板:25番)-32

URLリンク(www.apricot-doll.com)
とか?を元にして?作る?



759:名無しさん@ピンキー
12/02/20 00:52:58.66 3B/OP3E7
外装は古くから研究が進んでるからな。
後は身体動作とAI。動作は歩行をオミットすればいけるか?
AIは今、何処まで進歩してるんだろうか…


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