ロボット、アンドロイド萌えを語るスレ:α10at EROPARO
ロボット、アンドロイド萌えを語るスレ:α10 - 暇つぶし2ch469:雲流れる果てに…9 ◆lK4rtSVAfk
11/06/11 16:51:41.04 gbVTQaH8
 ウーシュ0033シリーズはヒトに似せるため、装甲の上を人工生体組織で覆った構造になっている。
 人造皮膚には汗腺を模した潤い機能がついており、しっとりした皮膚感を保持している。
 しかし滲み出てくるのは汗ではないから、放置してても分解臭を放つことはない。
 少しでも人間に近づこうとするシズカには、それが気に入らないのだ。

「サトコの……腋の臭いを……サンプリングした……」
 シズカが礼を述べた途端、サトコが真っ赤になって激怒した。
「しませんっ。そんな臭いなんかっ」
 普通なら若い女の子にとっては、嬉しくない臭いだからな。
 そんなものを有り難がるのはシズカくらいなもんだ。
 アンドロイドが人間に近づこうと必死になってる姿は、見ていて微笑ましいもんだが。
 得意げになってるシズカの顔を見ていると、知らず知らずのうちに口元が緩んでくる。
 それがサトコのカンに障ってしまった。
「なんですかっ、ニヤニヤといやらしい」
 嫌になるほど重たい右ストレートが炸裂し、僕はそのまま強制的な二度寝に入った。



 僕は新霞ヶ関にある警視庁本庁舎ビルの非常階段を駆け上がっていた。
「シズカ、どうして起こしてくれなかったんだよ」
 二度寝から覚めた時、本来の起床時刻はとっくに過ぎていた。
 お陰で愛車のベンKCにもかなりの無茶をさせたし、地下駐車場から18階まで全力疾走するハメになったのだ。
 この時間帯はお偉方の出勤と重なるので、僕のような下っ端は畏れ多くてエレベーターなど使えない。

「クロー……頭打ったから……動かすの危険……」
 シズカは涼しい顔をして、僕の後ろに続いている。
 そりゃそうなんだろうけど、元々彼女が余計なことを言わなければ、僕が頭を打つこともなかったんだ。
 タップリお説教してやりたいが、今はそんなことしてる時間はない。
 僕の階級は巡査部長だが、特機隊のような本庁執行隊では事実上のヒラなのだ。
 まして新入りで一番の年下である僕は、警察学校を出たての新任同然なんだから。
 先輩たちより1秒でも早く隊室に入るのは、鉄則中の鉄則である。

「ヒィハァ、ヒィハァ……」
 全力で走ったお陰で、何とか一番乗りできた。
 隊室には当直明けの非番隊員がいるだけで、まだ先輩たちの姿は見えなかった。
 この間にコーヒーを淹れて、掃除をしてしまわなければならない。
 それと同時に、配布物の仕分けなんかの雑用もこなす必要がある。
 どれか一つでもシズカが手伝ってくれれば非常に助かるのだが。

 僕が吐き気をこらえつつ机を拭いていると、ギリギリのタイミングで先輩たちが出勤してきた。
「よぉ、クロォ。今日はやけにゆっくりだな」
「お前も偉くなったもんだ。それとも昨晩頑張りすぎたかぁ」
 いつもならとっくに掃除を終えている時間なので、先輩たちが嫌味な口調でからかってくる。
「おはようございます。直ぐにコーヒーを……」
 まるで奴隷と主人の間柄だが、先輩には絶対服従ってのがここの伝統だから仕方がない。
 それに普段はこんな風でも、いざって時にはこの人たちが、命懸けで後輩を助けてくれることを僕は知っている。
 厳しくも麗しい主従関係なのだ。

470:雲流れる果てに…9 ◆lK4rtSVAfk
11/06/11 16:57:08.59 gbVTQaH8
 僕がコーヒーの準備を始めた時だった。
 先輩の1人が鼻をクンクンさせ始めた。
「おい、なんだ。なんか変な臭いしねぇか?」
 それにつられて他の先輩たちも鼻を鳴らせる。
「本当だ。甘酸っぱいというか何というか……」
 先輩たちはコーヒーのアロマに混じる異臭を嗅ぎ取り、不審そうにキョロキョロしている。

「臭うの……シズカ……さっき走ったから……」
 シズカが手を上げ、ノースリーブの袖ぐり部から覗く腋の下を見せつけた。
「お、おぅ……」
 先輩たちは返答に窮して黙り込む。
「夏だし……申し訳ない……」
 シズカは申し訳なさそうにするどころか、誇らしげに胸を張っている。
「こらぁ、クロォ。テメェが制汗スプレーとか買ってあげねぇからだろうがっ」
「シズカが可哀相とは思わねぇのかっ」
 反応に困った先輩たちは、苦し紛れに僕を足蹴にしてきた。
 えぇっ、これって僕のせいなのか?
「さっさと買ってきやがれっ」
 よく分からないけど、先輩の命令ならば仕方がない。
 飛び込めと言われたら、火の中だろうが水の中だろうが飛び込まずには済まされない特殊な社会なのだから。

 理不尽に思いながらも売店に行ってみたが、あいにくデオドラントスプレーは売り切れていた。
 くそっ、交通部の外回り婦警どもが買い占めたのに違いない。
 やむを得ず、僕は庁舎外にあるドラッグストアまで足を伸ばすことにした。
「ちぇっ、なんだって僕が……」
 どうして僕がシズカのパシリをしなくちゃいけないんだ。
 僕はシズカの上司だし、わずか数ヶ月とはいえ先輩なんだぞ。

 それでも採用当初は奇異に見られていたシズカが、特機隊の仲間として認められつつあるのは嬉しいことである。
 先輩たちだって「ロボコップなんざ永久に無視してやる」と意気込んでいたのに、今ではあのザマだ。
 巡査部長の僕より2等巡査のシズカの方が、扱いは格段に上ではないか。
 末席から脱出できなかったのは悔しいが、それでもシズカが冷たくされるのよりは遙かにいいことなのだ。

 それはそうとして、奇異に見られているといえば今の僕自身である。
 ドラッグストアの女性化粧品売り場に、男が1人でウロチョロしているのだから怪しまれるのも無理がない。
 けど、女の子の化粧品って、どうしてこんなに種類が多いんだ。
 焦れば焦るほど制汗スプレーが見つからない。
 それにパンストとかの色っぽい商品ばかりが目について、陳列棚を正視できないじゃないか。

「いらっしゃいませ。どのような商品をお求めでしょうか?」
 いきなり背後から女性に話し掛けられ、僕の心臓は止まりそうになった。
 何もやましいことはしていないのに。
 カチコチになって振り返ると、そこに立っていたのは店員ではなかった。
 10代前半に見える少女が、冷たい笑みを浮かべて僕を見詰めていたのだ。
 端正だが不健康にすら思える蒼白い顔は、濃いアイシャドーや口紅とも相まって死人を連想させる。
 更に奇抜なのは、彼女が着ている服だった。
 黒を基調としたエプロンドレスのあちこちが、レースやフリルで過剰に飾られている。
 こいつはゴスロリファッションって奴だ。

471:雲流れる果てに…9 ◆lK4rtSVAfk
11/06/11 17:02:16.24 gbVTQaH8
 21世紀のポップカルチャーを趣味とする僕にとっては、馴染みのスタイルではあるが、際物扱いなのは今も昔も同じだ。
 無論、生で見るのは初めての経験である。
「そのコスって、アンジェリカ……かな……?」
 知ってるだけあってか、つい余計な知識が口から飛び出してしまった。
 しまったと思ったその途端、美少女の表情が劇的な変貌を遂げた。
 パァッと花が咲いたような笑顔を見せたのだ。
「あ、その……レースの編み方とか……そうじゃないかなって……いや……」
 僕は取り繕うとして更に泥沼に陥っていく。
「分かるぅ? お兄ちゃん、分かるのぉ?」
 美少女は相好を崩して僕に迫ってくる。

 ゴスロリファッションはその特殊性からして、世間に受け入れられにくい。
 というより、ハッキリ言って白眼視されることが多い。
 それだけに理解者の登場が嬉しかったのだろうか。
 いや、僕は知識として知ってるだけで、決して理解者ってわけじゃないのだが。
 でも、そんな言い訳はせっかくシンパを見つけ、目をウルウルさせてる相手には通用しなかった。
「やっぱ、レースはクロッシェレース、それもアイリッシュに限るな……なんちゃって……」
 僕はジリジリと立ち位置を変えて逃げ支度に入る。
 ゴスロリ少女の死生観は僕とは相容れないものだから、関わる気はさらさらないんだ。

「クロー……なにしてる……の……」
 もう少しで出口が真後ろに来るって時、背後からシズカの声がした。
「遅いから……気になって来てみたら……誰……?」
 振り返ると、シズカは不機嫌そうに眉をひそめていた。
 右手に握られた制汗消臭スプレーの缶が破裂寸前になっている。
「いや、全然知らない子。ホントだぜ」
 僕は現行犯で押さえられたスリみたいに焦って応える。
 なにも悪いことなんかしていないのに。
「なら……さっさと買って……」
 シズカは上司みたいに偉そうに命令すると、僕の腕を引っ張ってレジへと向かった。
 ちょいと振り返ってみると、ゴスロリ少女が鋭い目でこちらを見ていた。
 その目が研ぎたての刃物を連想させ、僕の背筋に冷たいものが流れ落ちた。


 ギリギリで滑り込んだブリーフィングが終わり、僕とシズカは喫茶室へ移動してパトロールの計画を練ることにした。
 ここのところ帝都に大きな事件は起きておらず、今日の勤務は通常の市中パトロールとなる。
 最近は歓楽街で違法なサイボーグが暗躍しているとの風評があるので、そちらを中心に回ってみるのもいいかもしれない。
 今日は夕方までの日勤勤務だから時間的な制約もあるし、カブキタウンを軽く偵察ってことにするか。
 カブキタウンの上がりは中華マフィアの資金源だから、悪い芽は早いうちに摘んでおくにこしたことはない。
 でも中華マフィアときたら、遠慮なしにブッ放してくる血の気の多い連中が揃っているから頭が痛い。
 何かあればシズカの支援に頼り切ることになるのだろう。

 そのシズカは、腋の下に制汗スプレーを吹き付けてご満悦に浸っているところだ。
 近くを人が通る度、これ見よがしに噴射しては「クローが……買ってくれた……」を繰り返している。
 元々匂わないのに何をやってんだか分からないけど、ご機嫌が戻ってくれたのならひと安心だ。
 シズカって、拗ねるとあからさまにやる気を失うからなあ。
 美少女だから拗ねた顔も可愛いが、僕にとっては命に関わることになりかねないので厄介だ。

 さて、ご機嫌を損ねないうちにパトロールに出掛けるか。
 と思って席を立とうとしたところに、1人の先輩が僕を探しに来た。
「クロー、補佐が呼んでるぜ。直ぐ来いってさ」
 何だろうと思って頭を捻ってみるが心当たりはない。
 最近は怒られるようなヘマはやっていないし。
 まあいいかと軽い気持ちで隊長補佐の執務室に向かった。

472:雲流れる果てに…9 ◆lK4rtSVAfk
11/06/11 17:07:44.17 gbVTQaH8
「クロード・フジワラ巡査部長、入りますっ」
 僕は申告して補佐の部屋へと入った。
 隊長補佐は所轄署の課長に相当する職で、階級は警部だ。
 警部と言ってもうちの補佐はキャリア組じゃないから、結構なオッサンである。
「待っていたぞ。主任にお客さんだ」
 補佐は緊張した面持ちで来客用の応接コーナーを示した。
 普段偉そうにふんぞり返っているオッサンが何を畏まっているんだ。
 訝しがりながらソファに目をやると、見知った顔がそこにあった。

 顔が全部出るようにした引っ詰め髪はブロンドで、後ろ髪を何本もの縦巻きロールにして垂らしている。
 キリッとした細眉と吊り上がり気味になった青い目は、明らかに猫科の肉食獣のものだ。
 高い鼻梁に続く珊瑚色の唇が、優雅にティーカップの縁に添えられている。
 その唇がカップの中身を啜った途端、眉毛が不機嫌そうに顰められた。
「なんですの、この紅茶はっ。安物ですわっ」
 キンキン声と共に、カップがソーサーに叩き付けられるガチャンという音が響いた。

 間髪入れず補佐がソファに駆け寄り、これまた安物の絨毯に這いつくばった。
「お口に合いませんでしたかっ。平にっ、平にご容赦を」
 日頃は特権階級の貴族みたく威張り散らしている補佐が、床に額を擦りつけて謝罪する。
 それもそのはず、彼の禿げた頭頂部の先に座っている女性は、正真正銘ホンモノの貴族様なのだから。
 その女性、コリーン・ティラーノは、ハンカチで口を拭いながら補佐の禿頭を睨み付けている。

 コリーン嬢は世界で最も勢いのある国際貴族、ティラーノグループ総帥の愛娘だ。
 俗に「ティラーノに非ずば人に非ず」とまで言われる昨今である。
 ライバルのミナモンテス家が没落した現在、ティラーノ一族に対抗できる者などいない。
 総帥キーヨ氏には、バチカンの教皇庁すら表だって逆らえないのだ。
 したがってコリーン嬢は、現在のところ世界で最も高貴なレディと呼んで差し支えない。
 彼女の不興を買えば、警視庁の一警部の首などは簡単に飛ばされてしまうだろう。
 禿げオヤジが這いつくばって許しを乞うのも、まあ無理もないことかもしれない。

 そんな強大な力を持つティラーノグループだが、庶民に過ぎない僕の人生には何ら関わり合いのない存在だった。
 ホンのついこの間までは、そのはずだったのだ。
 それが、先日僕があるエアカーレースに参加したことから事情が変わってきた。
 僕は捜査の一環として出場したのだが、グループの命運を背負ったコリーン嬢もまた、同じレースに参加していたのだ
 そして成り行きとはいえ、僕は彼女を押さえて優勝してしまった。
 レース終了時のお嬢は、恥ずかしさのあまり悶死寸前になっていた。
 彼女は勝負事で負けることに慣れていないし、あまり好きではなさそうなのだ。

 そんなコリーン嬢がわざわざ帝都の警視庁を訪問してきたとなると、用件は自ずと限られてくる。
 そう、彼女はきっとこの僕に意趣返しするためにやってきたのだ。
 僕は補佐を笑えない境遇にあるのに、膝はさっきからガクガクと笑いっぱなしになっている。
 僕が怯えた目でコリーン嬢を見詰めていると、向こうもようやく僕の存在に気付いた。
 お嬢は「コホン」と咳払いすると、補佐に立つよう促した。

「あぁ、クロード君。こちらはコリーン・ティラーノ様でいらっしゃる」
 補佐に「君」付けで名前を呼んで貰える日が来るとは、長生きはしてみるもんだ。
「コリーン様は帝都の視察に来られたそうだ。近々ティラーノグループの支部を帝都に構えられるそうで……」
「その下見ですわ」
 コリーン嬢が後を引き継いだ。
「支部の位置は用地問題や交通の便を考慮して検討中ですの。後は治安状況についての情報が必要なのです」

473:雲流れる果てに…9 ◆lK4rtSVAfk
11/06/11 17:13:01.04 gbVTQaH8
 なるほど、帝都乗っ取りの第一歩として、都内の一等地に橋頭堡を築くつもりか。
「で、都内の治安状況に精通している、我が特機隊を頼ってきて下さったというわけだ」
「仕方ありませんわ。他に知り合いなどおりませんもの」
 コリーン嬢は心底から不本意であることを露わにするように深い溜息をついた。
 そんなに不服なら関係省庁にでも掛け合えばいい。
 身に余る光栄とばかり、軍隊の護衛付きで案内してくれるはずだ。

「ともかくクロード君、よろしく頼んだよ。私はこれから機動隊との打ち合わせがあるから、これで失敬するよ」
 補佐は「後は任せた」と逃げに入る。
 おっとっと、1人だけ安全圏に逃がしてたまるか。
 だいたい機動隊なんてウチとは無縁の部署じゃないか。
 打ち合わせってのも限りなく嘘臭い。
「う、嘘じゃない。前からの予定で、今日にもゼロ機との合同捜査があるかもしれんのだ」
 補佐は僕の頭の中を見透かしたように言い訳を口にした。

 警視庁には第1から第9まで、全部で9個の機動隊が常設されており、それぞれが都の治安警備に当たっている。
 ゼロ機こと第0機動隊とは、そのいずれにも属さない警備部長直属の部隊だ。
 その実体は、対マシン兵器戦に特化した戦闘部隊である。
 なるほど、特機隊とは業務内容が被っている。
 うちの上層部はどこかへのガサ入れでも予定していて、反撃抑止のためにゼロ機に応援出動を頼む腹なのだろうか。

 それでも責任ある立場の警部を逃がすわけにはいかない。
 こっちは下っ端の主任に過ぎないのに、こんな一大事を背負い込まされてたまるか。
「えっと、僕はこれからカブキタウンの風俗街へ実地調査に出掛けるんですが……」
 僕も忙しいのだと言外に拒否を伝える。
 それが間違いだった。
「あら、面白そうじゃありませんか。是非ともご一緒させていただきたいですわ」
 コリーン嬢がこともなげに言い放ったことで軍配は補佐に上がった。

 話し合いは終了したとばかり、コリーン嬢はソファから腰を上げる。
 今日のお召し物は、肩も露わな白いキャミソールドレスだ。
 前回のぴっちりレーシングスーツ姿もハァハァものだったが、こういうフェミニンな格好も実に似合っている。
 立ち上がるとスカートの短さ、というより足の長さが際立った。
 薄手のドレスだし、胸元がえぐれたデザインなので目のやり場に困る。
 ただ、カップ付きタイプなのが残念であった。


 これは厄介なことになった。
 僕はコリーン嬢を伴って地下駐車場へ向かっていた。
 これなら素直に命令に従って、帝都見物のガイドでもしていた方がマシだった。
 彼女をドンパチの現場へ連れていき、掠り傷一つでも付けるようなことになれば国際問題になる。
 僕一人が腹を切ったって到底済まされるようなことではないのだ。
 どうしようかと思い悩みながら通路を歩いていると、地下駐車場に着いてしまった。
 そこに新たな厄介ごとが待っていた。

「クロー…遅い……何をしていたの……」
 近づいてきた僕たちを見た途端、シズカがフリーズした。
 妙な気配を感じて振り返ると、コリーン嬢のこめかみに青筋が浮き出ていた。
「あの時の無礼なロボメイド」
 コリーン嬢は衆目の前で自分に恥をかかせたシズカのことを覚えていた。
「シニョリーナ、これは僕の部下でシズカです。シズカはコリーンさんを知ってるよね」
 シズカだってコリーン嬢のことをもちろん記憶していた。
 彼女には危うく殺されるところだったんだから、忘れる方がどうかしている。

474:雲流れる果てに…9 ◆lK4rtSVAfk
11/06/11 17:18:16.87 gbVTQaH8
「クロー……警視庁はいつから牧場に……こんなところに……ホルスタインが……」
 シズカはコリーン嬢の方を向いたまま、鳶色の瞳だけを動かして僕を睨んできた。
「アハハハハ、コリーンさんは特機隊のお客様なんだよ。失礼の無いようにしなくっちゃ、ねっ」
 我ながら情けない声色だったが、国際問題が掛かっているから仕方がない。
 ここはどうあってもシズカに引いてもらわなくては。
「クローが……そう言うのなら……」
 僕のお願いを職務上の命令と捉えたのか、シズカは渋々ながら引き下がってくれた。

 とにかくパトロールに出ようと思ったが、生憎と愛車のベンKCは2シーターだ。
 3人で出掛けるのなら、アフラRX9を使わねばならない。
 コリーン嬢だって自分を負かした車には乗りたくはないだろうし、僕もあまりマジマジとベンを見てもらいたくなかった。
 ベンが例の殺人ロボカーだとばれる心配があるから。

 ちょうどいいとばかりRX9を借り出してくると、また一悶着が発生した。
「後部座席じゃ充分に視察できませんの。あなたが後ろに乗りなさい」
「ナビゲーターシートは……シズカのもの……」
 2人はどっちが助手席に乗るかで口論を始めたのだ。
 このままではどちらも引きそうにない。
「シニョリーナ、上級者は後部座席に座るものと決まっています。助手席などは一番の下っ端が座る場所です」
 僕には正論でその場を取り繕うしかできない。
「それに……美しいシニョリーナに真横に座られると、気を取られて事故を起こす危険がありますから」
 柄にもないお世辞を口にした途端、白けきったような気まずい空気がその場に流れた。
 自分の吐いたセリフながら、あまりにも惨めで情けない。

「わ、分かりましたわ。儀礼を受けるのが上級者の義務ならば、それを果たしましょう」
 コリーン嬢はバカバカしさのあまり戸惑ったのか、うわずり気味の声で答えた。
 相当に気分を害されたのであろう、表情は引きつり、頬も上気している。
 それでもお嬢は黙ったまま、ロボットのようなぎこちない動きで後部座席に身を沈めた。
 RX9は2ドアだから後ろは窮屈であろうが、これでコリーン嬢が嫌になって降りてくれたらめっけものだ。
 だが、彼女は文句一つ言わないでシートに納まっている。
 無遠慮にわざと大きく背もたれを倒したシズカの方が、よっぽど大人気なくて恥ずかしいぞ。

 ああ、こうなったら自棄だ。
 国際問題になろうが戦争になろうが、どのみち僕が死刑になった後の話だ。
 僕が死んだ後の帝都がどうなろうと知ったことか。

 僕は自暴自棄になってRX9のアクセルを踏みつけてやった。

475:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/11 17:23:21.10 gbVTQaH8
投下終了です

476:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/11 18:25:03.96 MuGXKPoX
初心者乙wwwPixivにでも書いてろwww誰も見ないスレに長文書き込むなよ・・・

477:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/11 18:53:32.45 gvK7yJ17
>>475
シズカ来たー!毎度おつ!

478:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/11 20:21:57.34 EtgxW8Yw
>>475
しばらくぶりだー。続編も期待!

479:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/11 20:29:55.51 6YLWgwYk
ライバルロボ娘とか出てこんかな

480:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/11 20:42:31.70 MJAYlyeH
実はコリーンさんもロボ娘で、動力源も同じだったりとか。

481:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/11 20:58:55.33 /9vav0Sx
ずばり、新キャラのゴス少女がライバルロボ娘!

482:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/13 09:02:50.77 PGxrSXCp
ゴス少女・・・敵なんだろうな
でも意外にどう転ぶのか同居することになるかも

脇汗臭の再現なんかせんでいいのに、シズカww

483:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/13 20:17:29.43 4QxxmFZj
いつもながらロボゆえの無自覚な毒舌が笑えるな

484:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/14 19:10:39.89 S1s2Aanb
ところで、ロボ娘を分解する、あるいは組み立てることに性的興奮を感じる
変態紳士というのはけっこういたりするものかな?


485:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/14 20:25:44.38 4vCi6c2R
雲流れるにもチラッと出てたな、そんな工科大学の学生が
シズカを見て分解したくてたまらなくなりヨダレを垂らす奴w
純粋な工学系の機械フェチってのは、ロボ娘の外見より中身に萌えるものなのだろうか?
いい病み方してるなあって思った

486:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/14 23:00:36.65 BJIgH7kO
>>484
分解することというか、分解された状態が好きかな

このへん
URLリンク(www.nijibox3.com)
URLリンク(www.nijibox3.com)

487:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/15 10:27:02.42 RjYm+E9+
>>486
なんていうか、この状態に萌えなければ、この板の住人じゃないな(違う人いたらごめんね)
しかし、もっと整理整頓しないと、駆動部にネジがはさまってバキャっとか、ネジを一本なくしたりしそうだなw

488:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/15 12:09:28.83 hg674k6C
>>487
メンテしたら、動くたびに体の中でカラコロ音がするわけだなw
んでネジが一本行方不明

489:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/15 12:19:12.18 qTJwXrXe
>>488
分解して組み立てると、ネジが一本余る
これ、基本にして王道ナ

490:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/15 12:19:37.84 YN0PuNl6
人間に見まごうようなロボットを作る技術力があるのに
ネジなんて摩擦係数頼りの中世テクノロジーなんて使うのかよ!?

と思うんだが、まほろさんにも使われてると
いう作中の説明に不覚にも勃起した
あれはわかってるセリフだったな~

491:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/16 01:35:19.81 7ccWuwaU
>>490
結局、どれも最後は摩擦係数頼りだったりするんだが。
磁力とか、怪しくてやってられんし。

492:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/18 20:26:01.43 LqyEC0pz
>>486
どちらの子も中ががらんどうだが外骨格フレームなのだろうか?
俺は内骨格フレームのみっしり感が好きなんだが

493:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/19 17:52:31.95 cLYi2L50
モノコックボディが基本なんだろうな

494:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/24 21:49:24.68 TTBP9Fv6
磁力アンドロイド娘か

マスター「砂鉄かけていい?」
ロボ娘「死ねぇ!」

495:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/30 14:53:27.41 bE+kfkgv
半虹のスレもだけど解体とか内部バレが当然みたいな流れでどうも居心地がわるい…

496:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/30 15:07:55.20 5ixB4ohO
>>491
アダルトな快感にだって摩擦係数は重要だ

497:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/30 23:51:29.34 GwS/38+3
>>495
それ以外を書いてくれてもいいんじゃよ?
ネタでも文でも。

498:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/07/01 02:10:51.68 AM1OuzYy
>>495
自分でネタを出すしかないのじゃよ。
出すネタが無い状態で愚痴だけを言うのは
他人を追い出す悪いパターンだぜ。

499:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/07/01 02:26:47.75 RVgxSA+S
声バンク
URLリンク(www.youtube.com)

500:名無しさん@ピンキー
11/07/01 19:37:39.53 aB2Py0cp
別にメカバレに拘らなくてもロボ娘と主張する方法は他にもあるはず
イヴの時間のリングみたいな奴沢山ポップアップして
内部処理をモニタリングしてくれるロボ娘とかマジ弄り甲斐ありそうだし
ハードウェアでダメならソフトウェアに頼ればいいじゃない

501:名無しさん@ピンキー
11/07/01 20:38:44.07 9NK76KRn
無表情とか機能停止なんかももたまらんのう

502:名無しさん@ピンキー
11/07/03 00:43:55.58 RGtGM+lx
そうそう、特に普段感情豊かに振る舞ってる娘がピタッと止まるかレ○プ目になってガクンと倒れるギャップがいいんだよな

503:名無しさん@ピンキー
11/07/03 12:51:59.61 6CIgNGDF
>>502
それヤバイ

504:雲流れる果てに…10 ◆lK4rtSVAfk
11/07/05 03:50:17.76 bb4t+2cs
 単なる偵察のはずだったパトロールは、いきなりハードな銃撃戦に発展した。
 目的のマッサージ店に着いた途端、入り口にたむろっていた若い衆をシズカが張り倒したことから予定が狂ってきたのだ。
「シズカを……いかがわしい店に……スカウトした……」
 それがこのトラブルの発端であった。

 運の悪いことに、若い衆たちはカテゴリー3のサイボーグだった。
 もちろん、運が悪かったってのは僕たちじゃなく、相手のサイボーグたちの方だ。
 許可なくC3以上の改造手術を施した者は、法規上は人間と認められないことになっている。
 人を超える力と引き替えに、人としての権利を喪失し、完全に機械として扱われるのだ。
 だからアシモフの三原則に縛られてるシズカも、連中には何の遠慮もなく力を発揮できる。

 確かにシズカは業界が欲しがりそうな美少女だし、風俗嬢になれば人気が出そうに思える。
 このカブキタウンでもそこそこいい線いきそうだ。
 だが、連中は思い違いをしている。
 彼女はサービス業に就くには、奉仕の精神が致命的に欠落しているのだ。
 それに気が短すぎる。
 気に入らないからといって相手を殴り倒していては、店はアッと言う間に潰れてしまうだろう。

「シズカ、やめろ」
 僕は大事になってはかなわないと、シズカをなだめに掛かった。
 なんとなれば、今日は世界のトップレディを同行しているからだ。
 彼女、コリーン・ティラーノに掠り傷一つ負わせただけで、僕は上層部から切腹を言い渡されるだろう。
 そんな僕の心労など理解できるわけもなく、シズカは冷たく燃えている。
 コリーン嬢の出現でやる気をなくしたと思っていたが、どうやら予想とは逆の方向にギアが入ったらしい。

「シズカは…不特定多数の男を…相手にすることはない……シズカが接触を許されているのは……唯一、クローの…ペニ……」
「ワァー、ワァー、ワァー」
 天下の往来で何を言ってるんだ。
 場所柄をわきまえろ。
 いや、実のところ下ネタを口にするのなら、ここは帝都一相応しい街なのだが。

 そんな余計なやりとりをしているうちに、事態は加速度的に悪化していった。
 騒ぎを聞きつけた店の者が、わらわらと玄関先に出てきたのだ。
 ハチの巣を突いたような騒ぎとは、こういう時に使う表現だ。
 などと感心している場合じゃないのは分かってる。
 なにせ、ここのハチときたら毒針の代わりに45口径を撃ち込んでくるのだから。
 僕にとってせめてもの幸運は、大事なコリーン嬢が防弾機能を備えたRX9の中にいてくれることだった。
 と安心していたら─。

「なんですの、あなた達はっ。2人を相手にそんな大勢で……恥ずかしくありませんのっ」
 聞き覚えのあるキンキン声が、僕の真後ろから響いてきた。
 振り返ると、コリーン嬢が両手を腰に当てて仁王立ちしていた。
 お嬢は車の中にいなきゃダメでしょうが。
 僕にとっちゃ、あなたは動く迷惑に他ならないんだから。
「シニョリーナ、危ないから車の中に」
 僕はコリーン嬢にお引き取りを願おうとしたが手遅れだった。
 彼女の甲高い声が中華マフィアどもの癇に障ってしまったのだ。
 言葉は分からなくても、生意気そうな金髪女が自分たちを非難していることくらいは理解できたのであろう。
 彼らはいきなりチョカレフを引き抜くと、僕たちに突き付けてきた。

505:雲流れる果てに…10 ◆lK4rtSVAfk
11/07/05 03:51:50.91 bb4t+2cs
 そこから先は、もう滅茶苦茶だった。
 コリーン嬢は連中の銃口が自分に向くより早く、左右の太ももに吊していたベビーバレッタをぶっ放していた。
 あまりに素早かったため、抜く手もパンティも見えないほどだった。
 非力な32口径でも、眉間を正確に撃ち抜けば問題ない。
 脳みそを破壊されたC3サイボーグたちは、即座に機能を停止させた。

「ホホホホホッ、『やられる前にやれ。やられたらやり返せ』はティラーノの家訓ですの」
 お嬢は職務権限など一切ないのにもかかわらず、嬉々として2丁拳銃を連射する。
「ああっ、ホントに……もう知らんっ」
 僕はほとんどタックルするように彼女を抱き上げると、安全なRX9の陰に連れ込んだ。
 追いかけてきた弾丸が車体に当たり、ガンガンという音が響く。
 相手がロケット砲でも持ち出してこない限りはこれでひと安心だ。
 しかし、なんて気の短い女なんだ。
 マジ切れするまでに要した時間はシズカより短かったぞ。

 そのシズカはというと、弾丸をボディに浴びながら首をこちらに向けて突っ立っている。
 僕を見下ろす目が異様に冷たい。
 その時になって気付いたのだが、僕はコリーン嬢にのしかかったまま地面に伏せていたのだ。
 見ようによっては、というか、僕が無理やりお嬢を押し倒し、不埒な行為に及ぼうとしているようにしか見えない。
「うわぁっ……」
 殴られる、と思って身をすくめたが、どうも様子が変だ。
 コリーン嬢は怒るどころか、不安そうに目を逸らしてあらぬ方向を見ている。
 怒りのあまり興奮しているのか、頬や目の縁が真っ赤だ。
 そしてとうとう、あらぬことを口走り始めた。
「さ……さっさと犯しなさい。どうせ最初からこれが目的だったのでしょう?」

 へっ? 何を言ってるのかさっぱり分からない。
 ひょっとして頭でも打ったのか?
「些細な手柄を恩に着せて、浅ましくも法外な褒美を欲しがるなんて……いいから、さっさと犯しなさいっ」
 こりゃダメだ、よほど打ち所が悪かったらしい。

 僕は褒美なぞ欲しがっていないし、そんなものを頂戴する謂われもない。
 そう言えば前のレースの時、ベンに殺されかかった彼女を救ってあげたことはあったが。
 確かお礼はもう言ってもらったし、だいいち僕は今の今までそんなこと忘れていたのだ。
 それでいて「褒美」とか「犯しなさい」は常軌を逸していて訳が分からない。
 僕は助けを求めるようにシズカを見た。

 シズカは無表情のまま僕を見詰めていたが、やがて首を動かして正面に向き直った。
 そして右手を前に突き出すと、速射破壊銃をメチャクチャにぶっ放し始めた。
 突っ込こんできた中華マフィアの連中が、ボーリングのピンみたいにバタバタと倒れる。
 うわっ、いつになく問答無用だ。
 続いてシズカは片膝を地面に着けると、超小型迫撃砲をぶっ放した。
 ニーモーターの直撃を喰らった玄関が粉々に吹っ飛ぶ。
 シズカはそれに飽きたらず、今度は左手に仕込んだプラズマキャノン砲まで撃ち込んだ。
 これにはたまらず、ビル自体が爆発を起こして完全に崩落した。

 手入れどころか内定すらまだだったのに、これで捜査は終了してしまった。



「バッカもんっ。なんてことをしてくれたんだ、貴様らはっ」
 本隊に帰った僕とシズカは、隊長補佐からこっぴどく叱られた。
 町中で局地戦レベルの戦闘をやらかせば、石頭の補佐でなくても怒りたくもなるだろう。
 上層部に弁明するのは補佐の仕事だし。
 しかし彼が怒っている理由はそんなことではなかったのだ。
「あのマッサージ店は中華マフィアの主要アジトで、本日午後にロボット不法就労の容疑でガサ入れする予定だったんだ」
 そういえば、機動隊と合同で立ち入り捜査を行うとか言ってたっけ。
 コリーン嬢を僕に押し付けるための、その場逃れの嘘っぱちかと思っていたけど。

506:雲流れる果てに…10 ◆lK4rtSVAfk
11/07/05 03:53:21.59 bb4t+2cs
「お前らは、我々とゼロ機がこれまで積み上げてきた努力を水の泡にしてしまったんだぞ」
 分かってるのかと補佐が怒鳴った。
 それならそうと最初から教えてくれてたら、あんな店なんかに近づきもしなかったのに。
「待機してもらってるゼロ機の諸君に、どんな顔をして詫びればいいのかね」
 ハハハッ、どうやら本音が出たようだ。
 出世のために保身を図る補佐は、失点の全てを僕に押し付けようとしているのだ。
 いいさ、頭を下げるのは怒られるのと同じくらい慣れているから。
 たかが機動隊の一個大隊、90人に謝るくらいは造作もないことだ。
 僕がゼロ機の待機場所を尋ねようと口を開きかけたその時、背後から思ってもいなかった支援射撃が入った。

「ほぅ、では警部はクロード主任が反撃しなければよかったとおっしゃいますの?」
 ソファに座っていたコリーン嬢が割り込みをかけると、間髪入れず補佐が気を付けの姿勢をとった。
「クロード主任の活躍がなければ、真っ先に撃たれていたのは私なのですよ」
 コリーン嬢はゆっくりと立ち上がると、補佐のデスクに近づいてきた。
「えぇっ?」
 補佐は可哀相なくらい狼狽え、目を激しく泳がせる。

「それとも、なんですのっ。私が撃たれていればよかったとでもお思いですのっ?」
 コリーン嬢に睨み付けられ、補佐はガバッと絨毯に這いつくばった。
 やっすい土下座だ。
 まあ、本当に彼女が撃たれていたなら、補佐の首くらいじゃ収拾がつかなくなるところだから仕方がないか。
「本来ならば2階級特進ものの大手柄ですのに。言うに事欠いて、1人で詫びてこいとはどういう了見ですかっ?」
「平にぃっ、平にお許しをっ」
 補佐は額を床に擦りつけて詫びると、慈悲にすがるように上目遣いでコリーン嬢を見る。
 あの角度からだとパンティは丸見えになっているに違いない。
 さすがはセクハラ親父、老獪なテクニックだ。

「まぁまぁ、知らなかったとはいえ、僕たちがやっちゃったのは事実ですし。挨拶くらいしておくのが筋ですから」
 頃合いを見て、僕は補佐に助け船を出してやった。
「補佐、ゼロ機はどこで待機してるんですか?」
 それを聞くと、補佐は勢い余って僕にまで土下座してきた。
「すまんっ、助かる。隊長以下、地下2階の第3駐車場で待機中だ」
 これで一個貸しができた。


 なんて風に男気を見せた僕だったが、エレベーターで地下に降りていくうちに憂鬱になってきた。
 機動隊の隊長ってのは警視だから、階級で言えば僕より3つも上だ。
 補佐よりも一段高いところから雷が落ちてくるのだから、威力もさぞかし強烈だろう。
「よろしいですわ。先様と揉めるようなことになれば、私が説明してあげましてよ」
 コリーン嬢が腕組みしたままで不敵に笑った。
 丁重にお断りしたにも関わらず、お嬢は無理やりついてきたのだ。
 僕が不当な扱いを受ければ、即座に助け船を出すとか言って。
 もっとも話し合いで解決する気なんかハナからなさそうだけど。
 いい気なもんだ。
 お嬢の存在こそが僕を憂鬱にしている一因だってのに。
 女性、しかも美人の前で他人から叱られるのは嫌なものなのだ。
 たとえ、それが自分のカノジョじゃなくてもだ。

 そんなことなどお構いなしに、空気詠み人知らずなコリーン嬢は機動隊の隊長をぶん殴る気満々でいる。
 やっちまった張本人のシズカが、「我関せず」と涼しい顔をしているのと好対照だ。
 ああもう、こうなったら僕の怒られっぷりをとくと拝見させてやろう。
 こちとら伊達に特機隊の末席をやってるんじゃない。
 と、勢い込んで地下駐車場へと降り立った僕だったが、予想を裏切る事態に呆然とすることになった。
 騒がしい混雑ぶりを想像していたのに、駐車場はしんと静まりかえっていたのである。

507:雲流れる果てに…10 ◆lK4rtSVAfk
11/07/05 03:54:51.61 bb4t+2cs
 機動隊ってのは20代前半の巡査の集団だから、さぞ賑やかなものだろうと思っていたが。
 よほど統制が取れた部隊なのかと感心しかけたが、それも違っていた。
 なんと機動隊の装甲輸送車は見当たらず、駐車場はもぬけの殻だったのだ。
 場所を間違えたのかと思ったが、ここは第3駐車場に間違いない。
「ゼロ機のみんな、怒って帰っちゃったのかな? ハハッ」
 振り返ると、コリーン嬢が不服そうに眉を顰めていた。
 ゴロツキじゃあるまいし、なんでもかんでも暴れりゃいいってもんじゃないでしょうに。
 取り敢えずラッキーだと、ガッツポーズを取ろうとした時だった。

「貴様か? 我々の努力をふいにしてくれたバカというのは」
 背後から急に話し掛けられた僕は、アッパーカットを途中で止めたような間抜けなポーズで固まった。
 甘かった。
 やっぱり、まだいらしたのですね。

 ゆっくり振り返ると、柱の横に紺色の出動服を着た男が立っていた。
 20代半ばに見える若い男で、よく言えばワイルド系、悪く言えば粗野な感じがするが、わりとイイ男だ。
 左胸を見ると、見たこともない階級章が着いている。
 何だと思ってよく見ると、それはとんでもない代物だった。
「けっ、警視正ぇっ?」

 状況からして、この男がゼロ機の隊長だということは推察できる。
 普通、機動隊の隊長は警視なのだが、第0機動隊の隊長はその一つ上の警視正だったんだ。
 けど、どういうことだろう。
 この隊長様は見たところ25、6歳に見えるが、仮にキャリア組だとしても警視正になるのは40手前のはずだ。
 いったいどういうご身分のお方なんだとビビッていると、その隊長が口を開いた。
「全く余計なことを。せっかく秘密裏に捜査していたのに、お前たちのせいで事件を新宿署に持っていかれてしまった」
 隊長様は不機嫌そうに吐き捨てた。
 眉間に刻まれた皺の深さから察するに、かなりお怒りのようだ。

 所轄署に秘密で、本庁が独自に捜査を進めるのはよくあることである。
 今回の「中華マフィアによるサイバー規制法違反事件」も完全に隠密捜査だったのだろう。
 それが僕たちのせいで別件、すなわち僕たちに対する殺人未遂事件として、新宿署の捜査が始まってしまった。
 崩壊したあの店も捜査のため掘り起こすとかで、同署の厳重な監視下に置かれている。
 お陰で同じ警視庁職員といえども近づくことさえできない。
 縄張り争いも、こうなればマフィアやヤクザ並みだ。
 そのヤクザ理論で考えるなら、メンツを傷つけられた隊長様が怒り狂うのも無理はない。
「あそこが不穏分子のアジトだと嗅ぎつけるのに、我々がどれだけの時間と予算を費やしたと思っている」

「クローは45秒で……目標を定めた……使ったのはコーヒー代……3クレジットだけ……」
 シズカは混ぜっ返すつもりもなく、事実をありのまま述べただけだったが、それが隊長の逆鱗に触れた。
「黙れっ。自動人形の分際で、俺を侮辱すると許さんぞ」
 怒鳴りつけられたシズカはムスッとしかめっ面になったが、階級制度に異を唱えることはしなかった。

 シズカが黙ると、またも怒りの矛先が僕に向かってきた。
「さすがはグループの恥さらしだな、えぇっ? 少しは立場をわきまえるがいい」
 僕は大人しく怒られようとしているのに、シズカのせいでとんだとばっちりだ。
 それにしても警察組織全体の恥とは少々スケールがオーバーな気がする。
 もう少し控え目に、せめて警視庁─いや、特機隊の恥くらいにしてもらいたい。
 当時、事情を何も知らなかった僕は、彼の嫌味をその程度のものだと思っていた。

508:雲流れる果てに…10 ◆lK4rtSVAfk
11/07/05 03:56:21.03 bb4t+2cs
「そんなロボットをはべらかせているから調子に乗るんだ。いい気になるな、人形遣いは貴様だけの専売特許じゃないぞ」
 隊長はそう吐き捨てると、指をパチンと鳴らした。
「萌っ」
 呼び掛けに応じて柱の陰から何者かが現れた。
 先程からずっとそこに潜んでいたらしい。
「あっ」
 小柄な影が照明の下に出てきた瞬間、僕は驚きを隠せず声に出してしまった。
 それは─忘れもしない、今朝ドラッグストアで会ったばかりのゴスロリ少女だったのだ。

「お兄ちゃん」
 向こうも僕に気付いて顔をほころばせる。
 なんと、この娘がバトルドロイドだというのか。
 見た目も動きにも機械臭い部分がなく、言われるまでロボットだと気付かなかったほどだ。
 なるほど、死人メイクとはよく考えたものだ。
 死人を装うなんてのは、生者にのみ許された座興なのだから。
 彼女がわずかに残した不自然さを逆説的にカバーするのに、これ以上のカモフラージュはあるまい。

「トモエ01型、ポンタ技研製の最新型バトルドロイドだ。貴様が使ってる型落ちの中古品とは物が違うぞ」
 ゼロ機の隊長はふんぞり返って偉ぶってみせた。
 それに合わせてゴスロリ少女も貧弱な胸を反らせる。
 シズカは今朝の一件を思い出してるのか、トモエをウザそうに睨み付けている。
 それにトモエも気付き、バトルドロイド同士の睨み合いが始まる。
 見えない火花がバチバチと散った。

「なに、この中古の量産型」
 トモエはそう言いながら伸び上がり、頭頂部をシズカのおでこにぶつけた。
 鈍い音がしてシズカの首がありえない角度に曲がる。
「どこのジャンク屋から逃げ出してきたの?」
 キャハキャハ笑ってるトモエに、シズカが逆襲の頭突きを振り下ろす。
 嫌な音を立て、トモエの顔があらぬ方向へ角度を変えた。
 軽くぶつけあってるように見えるけど、衝撃を測る単位は“トン”が適切なんだろうなあ。

「先行試作機が量産型より高性能なんて……アニメに毒されたオタクの妄言……愚かなお子様には……お似合いだけど……」
 マシンというものは試作、増加試作、先行量産と段階を踏んで熟成進化していく。
 そして、いざ量産態勢に入るって時には、全ての不具合が解消されているのだ。
 だからシズカの言うとおり、決して量産機が試作機に劣るようなことはないのである。
 しかし、それは同機種間における比較の話なんだ。
 ゼロ戦の最終量産型とF14トムキャットの試作機では、勝敗の行方は明らかだ。

 ところで、90人以上いるはずの他の隊員たちは、一向に姿を見せないのだが。
 まさかと思っていたら、やっぱりそのまさかであった。
「お前のロボットを大人しくさせておけ。萌は武装機動隊一個大隊以上の働きを、たった1人でこなすのだからな」
 隊長が優越感タップリに鼻で笑った。
 つまりゼロ機というのは、警視正の隊長とゴスロリ美少女の二人っきりの部隊ってことか。

509:雲流れる果てに…10 ◆lK4rtSVAfk
11/07/05 03:57:51.40 bb4t+2cs
「お兄ちゃん可哀相だね。そんなバカと組んだばっかりに失敗しちゃって」
 トモエが軽蔑しきったような目をシズカに向ける。
 対するシズカの排気温が急激に上がっていくのが分かった。
「萌ならもっと上手くやるし、大事な聖櫃が置いてある場所を爆破したりしないよ」
 なんだって?
 あの店にはなんかお宝グッズでも眠っていたってのか?
 それを質そうと身を乗り出したところで、背後から「待った」が掛かった。

「もうその辺でよろしいでしょう。双方ともお引きなさい」
 割り込んできたのは、僕を援護するために同行してきたコリーン嬢である。
 お嬢の顔を見ると同時に、隊長の顔色が劇的に変化した。
「貴様……コリーン・ティラーノ……」
 隊長の顔に浮かんだ驚愕が、見る見るうちに怒気へと変貌していく。
 その苦虫をかみ潰したような顔が、どういうわけか僕に向けられた。

「おい、これは何の冗談だ。お前がどうしてこの女と一緒にいる?」
 先ほどのシズカに続き、今度はコリーン嬢に対する怒りが僕へと向けられたのか。
 避雷針じゃあるまいし、どうしてこの僕にだけ雷が落ちてくるんだ。
「何故って……補佐の命令で……その……」
 僕がコリーン嬢と一緒にいることで、隊長に何の不利益が生じるというのか。
 彼がお怒りになってる理由がまったく分からない。

「クロード主任は、上司から私の専属ボディーガードを命じられていますの」
 僕が戸惑っていると、コリーン嬢が後を引き継いだ。
「お久しぶりね、ナショーカ。相変わらずの山猿ぶり、滑稽ですわ」
 どういうわけか、コリーン嬢とゼロ機の隊長は旧知の仲らしい。
 でも、見たところあまり友好的な間柄ではなさそうだ。
「ナショーカ・ミナモンテス……そうそう、今は分家してキッソ家の当主でしたわね?」
 なんと、隊長はミナモンテス家の一員なのだ。

 ミナモンテスは没落したとはいえ、かつて世界の政治経済を牛耳っていた国際貴族の雄である。
 それならば、彼の人を人とも思わない傲慢な物腰も頷ける。
 そして彼がコリーン嬢と険悪なムードを漂わせているわけも理解できた。
 ミナモンテスにとって、ティラーノは不倶戴天の宿敵なのだ。

 ところで、ナショーカといえば、確か先代当主の甥に当たる大物だ。
 嫡男のモトリオ・ミナモンテスが失脚した今では、彼がお家再興を望む一族にとって頼みの綱らしい。
 そんな大物が僕と同じ警視庁の職員になっていたとは知らなかった。
 取り敢えず、治安方面から帝都の実権を掌握しようという腹なのか。
 それにしても、この若さで警視正にまで昇るのには、さぞかし功績を挙げ続けたのだろう。
 能力あってのことだろうが、モチベーションの高さには頭が下がる。
 おそらく、執念の源はティラーノに対する恨みだろう。
 それはコリーン嬢を睨んでいる彼の目を見れば一目瞭然だ。

 隊長は怒りのあまり唇を振るわせていたが、どうにか冷静さを取り戻した。
「萌っ、行くぞ」
 ナショーカ・キッソ隊長はパートナーの名を呼ぶと、サッと踵を返して立ち去っていく。
 ゴスロリ少女は慌ててその後を追おうとして、もう一度僕の方を振り返った。
「どうしてもう少し待っててくれなかったの。萌、本当はお兄ちゃんちの子になるはずだったんだよ」
 萌はそう言うと、パタパタ足音を立てて隊長の背中を追った。

 そういえばロボコップ計画が立ち上がった時、僕のパートナーは最新の国産マシンになる予定だと聞いていた。
 それが予算と時間の都合でハルトマン社製のバトルドロイドに変更されたのだ。
 今思うと、当時特機隊が獲得しようとしていたのは、ポンタの最新鋭バトルドロイド、つまりあのトモエだったのだろう。
 開発のタイミングが少し違っていれば、僕はシズカではなく、トモエとチームを組んでいたのだ。
 もし、あのゴスロリファッションの美少女がパートナーになっていたなら、今とどれだけ違った状況になっていただろう。
 色んな妄想が脳裏を掠めた。

510:雲流れる果てに…10 ◆lK4rtSVAfk
11/07/05 03:59:21.36 bb4t+2cs
 ふと我に返ると、シズカが僕を見詰めているのに気付いた。
 ダンボールに入れられた捨て犬のような─その何とも言えない悲しそうな目は、しばらく忘れられそうになかった。

「あのさ、シズカ……間違ってもゴスロリファッションだけはしないでくれよ。あんな陰気くさいのは趣味じゃないから」
 僕がそう言うと、シズカはこれまで見せたことのないような満面の笑みを浮かべた。
 いつの間にか、こんな表情もできるようになったんだ。
「分かってる……クローのロリコンは……真性じゃない……ロリ漫画が……好きなだけだから……」
 だから秘蔵コレクションの話はよせってあれほど言ってるのに。
 しかも、今はコリーン嬢の前なんだぞ。
「えぇっ、クロード主任はロリコンなんですの?」
 ほら、事情を知らないお嬢が露骨に顔をしかめているじゃないか。
「けど……仮性だから……直る……」
 そう言う問題じゃないだろ。

 バカなことを言い合っているうちに、午後5時45分の終業時間がやってきた。
 今日が日勤で本当に助かった。
 これが当番日なら、24時間も地獄が続くところだった。
 せわしない一日だったが、これでようやくお嬢のお供からも解放される。
 命の危険すら感じたお役目だったが、どうにか無事に果たせたようだ。
 さて、今日は残業も入っていないし、このまま我が家に帰るとするか。
「それじゃあシニョリーナ、僕たちはこれで。帝都の夜をお楽しみ下さい」
 解放感に浮かれた僕は、別れの挨拶として恭しく一礼してみせた。
 ところが─。

「何をおふざけになってますの? あなたは私の専属ボディーガードでしょうに」
 お嬢は額に青筋を浮き立たせた不機嫌顔になっている。
「大事な警護対象を放っておいて、いったいどちらへいらっしゃるおつもりなの」
 ピシャリと決め付けられ、僕は直立不動の姿勢をとっていた。
 そんなぁ、このお役目は勤務時間内限定じゃなかったのですか。
「うるさいですわ。公僕たるあなたには、勤務時間の内も外も関係ありませんの」
 それじゃ、公僕じゃなくて下僕だよ。

「ではこちらも譲歩して、勤務時間外は双方の上下関係を幾分緩和してあげることにしましょう」
 上下関係って、そもそもシニョリーナは僕の上司じゃないでしょう。
「クロード主任は心中でツッコミを入れる時、私のことを何て呼称してますの?」
「そんな。ツッコミなど入れません」
 僕は慌てて否定したが、心中を見透かすような冷ややかな目で見られてしまった。
「えぇっと……高貴なるコリーンさま」
「嘘おっしゃい」
「ティラーノの姫さま」
「いいえ、それも嘘」
「……デコ娘」
「あなたには聞いていませんっ」
 要らぬことを言ったシズカが、こっぴどく怒鳴りつけられる。

「さあ、怒りませんから正直に教えなさい」
 いや、たった今、目の前で怒ったばっかりだし。
 けど、言わなくても怒るだろうから、とにかく信じてみるか。
「とことん軽く、単に『お嬢』です。申し訳ありません」
「お嬢? 馴れ馴れしいけど、堅苦しくないだけマシですわ。よろしくってよ、オフに限ってはそうお呼びなさい」
 確かにフレンドリーなんだけど、こういうのは本人から強制されるもんじゃないだろうに。
 むしろ、もっと堅苦しくしてもらっていいから、オフにはちゃんと解放して欲しい。
 都知事にしてもそうだが、僕の回りには正当な権限もないのに無茶な命令を下す女が多すぎる。
 といって、それに逆らえない僕はどうしょうもなく情けないんだが。

511:雲流れる果てに…10 ◆lK4rtSVAfk
11/07/05 04:00:51.75 bb4t+2cs
「で、どうしましょう。ホテルに帰るのならお送りしますが」
 僕はふて腐れたように運転手役を買って出た。
 それがいい。
 さっさとホテルに送り届ければ、後はロビーでゆっくりできる。
 上手く行けば、そのままバックレてしまえるかもしれない。
「ホテルは取ってませんの。兄に代わっての急な視察だったもので」
 なら帝都でも有数の三つ星ホテル『ロックハラー』に連絡を入れよう。
 あそこはティラーノグループ傘下のホテルだから、予約してなくても問題ないだろう。

「ホテルなどどこの国でも似たり寄ったりで飽きましたわ」
 お嬢が気怠そうに呟いた。
 何を贅沢なことをサラッと言ってくれるのか。
 僕ら庶民には『ロックハラー』で最下等の部屋だって高嶺の花なんだぞ。
 そんな僕の憤慨など気にも止めず、我が儘なお嬢はとんでもない提案を申し出てきた。
「この国の庶民の暮らしにも興味があることですし……そうですわ、クローの家に行ってみましょう」
 待ってくれ、警視庁の独身寮なんてお嬢が来るようなところじゃないぞ。
 6畳の居間と寝室があるだけで、何の面白味もないんだから。
 しかも、いつの間にか呼び方が“クロー”になってるし。
 これにはシズカも敏感に反応して、不愉快そうに眉を顰めていた。

 なんとかお嬢の来訪を阻止しようと、僕はそれこそ考えつく限りの言い訳を弄した。
 防犯上の理由から、いもしない害虫の存在まで。
 だが、僕の言い訳も我が儘の権化には通用しなかった。
 こうなったらできるだけ粗相のないようにしなければならない。
 お嬢を怒らせて寮が取り潰されるようなことにでもなれば、僕は他の寮生たちに殺されてしまう。
 とにかくサービスしなくてはならないが、お嬢が普段どういったものを食べているのか想像もつかない。
 取り敢えず肉なら間違いないだろうから、ここは異国情緒を取り入れてシャブシャブでも用意しよう。
「了解した……帰りにスーパーに寄る……」
 ことの重大さを理解してくれたのか、シズカは怒りを収めて協力を申し出た。
 いいぞ、分かってきたじゃないか。

「で……やっぱり……パンティは……脱ぐの……?」
 ん、なんのことだ?
「シャブシャブを給仕する時には……パンティを……履いてはいけないと……いつも……」
 待てっ、僕がいつそんなセクハラまがいの命令を出したってんだ。
 オッサンじゃあるまし、何が悲しくてノーパンシャブシャブなんてしなきゃならんのだ。
 しかもなんだ、その悲しそうな半泣きの表情は。
 こいつ、僕にメイドを虐待する暴君を演じさせ、コリーン嬢に嫌われるよう仕向けてやがるな。
 いったいどこでこんな悪知恵を身に付けてきたんだ、君は。
 気が付くと、お嬢の表情が刺々しくなっていた。

 でも、様子が少しおかしい。
「わ、私も脱がなければなりませんの? けど郷に入れば郷に従え……それがマナーなら従いましょう」
 頼むから従わないでくれっ。
 絶対に後で国際問題に発展するから。
 ああ、実はこの女も天然かっ。
 下手をするとこれは戦争の引き金になりかねないぞ。
 この女がわざわざ帝都にやって来たのは僕に仕返しするためだとは分かっていたが、確かにこれ以上の嫌がらせはない。

 乳児に核ミサイルの発射ボタンを使って遊ばせるような異常な緊張感の中で、僕は走って逃げ出したい気分になっていた。

512:名無しさん@ピンキー
11/07/05 04:02:20.52 bb4t+2cs
投下終了です

513:名無しさん@ピンキー
11/07/05 07:50:44.79 PLxVKxWk
ふう・・・
ナイスワークでした

514:名無しさん@ピンキー
11/07/05 08:14:53.56 RZKXho6T
弾丸浴びつつ嫉妬してるシズカが可愛い
トモエとの本格対決はあるのかなぁ

515:名無しさん@ピンキー
11/07/05 12:30:47.58 TCQ2JYXL
木曽義仲や巴御前まで出てきていよいよ合戦の時が近づいてきたのかな

ところでお嬢は清盛の娘の徳子(とくこ)→ノリコ→コリーンのアナグラムで合ってる?

516: 忍法帖【Lv=3,xxxP】
11/07/05 13:53:07.46 h2L1OO6f
そ、そうだったのかw

517:名無しさん@ピンキー
11/07/05 15:38:50.18 /qzf8quy
敵の大将の娘なんだから徳子がモデルなんだろう
因みに「のりこ」って仮名打ってる本もある

518:名無しさん@ピンキー
11/07/05 23:21:13.60 /6ncE1ga
コリーンさん可愛いな
最後は壇ノ浦で犯られちゃうのかなあ

519:名無しさん@ピンキー
11/07/06 00:19:20.73 RduN1dkc
盛り上がってきたな

520:名無しさん@ピンキー
11/07/06 00:21:29.87 OrZlsay5
GJ!


521:名無しさん@ピンキー
11/07/06 01:10:20.67 n3DOGuji
そのうち勝手に描いてみたいがみんなのイメージもあるしなー。

522:名無しさん@ピンキー
11/07/06 01:11:44.27 uK5USBkb
いいんじゃないかな

523:名無しさん@ピンキー
11/07/06 08:06:23.04 al62hSni
炊飯器ですら受け入れる住人を見くびってもらっては困る

524:名無しさん@ピンキー
11/07/06 09:49:46.65 v72VTVh/
可愛いは正義と言う言葉があってだな、多少自身が持ってるイメージと違っても、可愛ければなんの問題もない

525:名無しさん@ピンキー
11/07/08 22:12:51.43 jLtRxoNc
投下乙です
なんかコリーンさんも主人公のことを憎からず思ってるようで、盛り上がってまいりました
トモエさんとも仲良くできればいいんですけどね~
本人(?)はともかく、マスターが犬猿の仲だからなぁ・・・

作者さんと515,517さんたちの造詣の深さにびっくり

526:名無しさん@ピンキー
11/07/12 06:47:00.41 xD3GWT+I
シャブシャブわろたwww

527:名無しさん@ピンキー
11/07/12 21:32:14.46 lPYL2Qqu
シズカが悪さをする時って、マスター秘蔵のコレクションを参考にしてるんだろ
マスターに隠れてこっそりエロコミ読み漁っている姿が萌える

528:名無しさん@ピンキー
11/07/13 14:33:19.60 Ch/7lVEx
秘蔵のエロ漫画を読みながら興奮して、こっそりオナニーしてしまうシズカ・・・

529:名無しさん@ピンキー
11/07/13 22:37:23.89 jip1Zocd
タイガー&バニーにロボ子出てたぞ
見事に鬱回になったが

530:名無しさん@ピンキー
11/07/13 23:09:40.28 Uh/xthah
あれくらい盛大に戦闘力高い娘さんは
好みだなあー

531:名無しさん@ピンキー
11/07/14 10:06:26.80 od0HBMzg
>>528
それはお腹が空くだけなんじゃないだろうか。

532:名無しさん@ピンキー
11/07/18 11:35:30.89 g5JtRab3
スニーカー文庫とか電撃文庫とかファンタジア文庫とかガガガ文庫とかの系列で
ロボ娘もののオススメって何かありますか

533:名無しさん@ピンキー
11/07/18 12:07:17.03 NduTR1Ds
世の中にはラノベという便利な言葉があるんだぜ

534:名無しさん@ピンキー
11/07/18 12:21:44.79 0iQVEyJp
量産型は伊達じゃないとか?
主人公はロボ男だけど

535:名無しさん@ピンキー
11/07/18 13:06:26.60 nBNOhLbW
テンプレ的に、コレは読んどけっていうのなら中里氏全般ってことになるな。
あとはサンダルフォンとかペイルスフィア書いてる富永作品とか……。
ラノベ全体で最近好評だったのは、雨の日のアイリスあたりか。

個人的にオススメなのは「改造人間でいこう!」。該当キャラは脇役だけど。

536:名無しさん@ピンキー
11/07/20 21:47:51.34 vVDYeYFW
コブラとかどうよ

537:名無しさん@ピンキー
11/07/21 12:41:22.38 ShExi8Xq
虎兎のロボ娘さんはドロシー嬢のスターシステムでひさびさに胸が打ち震えましたわ。やっぱドロシー嬢はええもんですなぁ。

538:名無しさん@ピンキー
11/07/21 22:24:37.76 NEKJexD0
>>532
本のサイズはちょっと大きくなるけど
「武装神姫 always together」はどうよ?

539:名無しさん@ピンキー
11/07/21 23:36:17.85 CiZWr015
そういえば講談社新書の人間なんとかってタイトルの小説にメイドロボが出てたような?

540:名無しさん@ピンキー
11/07/21 23:45:29.42 qoeCeB1X
由比ヶ浜ぷに子の事かな
あれはなかなかよいものだ

541:名無しさん@ピンキー
11/07/22 21:25:28.73 Z0T88oKo
鈴木氏の絵柄が時代と共に劣化していると思うのは目の錯覚だろうか?

【狙われた惑星】
URLリンク(www.ne.jp)
【市場最大手の侵略】
URLリンク(www.ne.jp)
【ARIEL対機娘々】
URLリンク(www.ne.jp)
【決算大戦略】
URLリンク(www.ne.jp)
【女子高生西へ】
URLリンク(www.ne.jp)
【地球防衛軍の逆襲】
URLリンク(www.ne.jp)
【8月9日の戦争】
URLリンク(www.ne.jp)
【開放前夜】
URLリンク(www.ne.jp)
【星へ続く道】
URLリンク(www.ne.jp)
【笑顔のエリアル】
URLリンク(www.ne.jp)
【世界征服しちゃうぞ】
URLリンク(www.ne.jp)
【夢見る機械人形】
URLリンク(www.ne.jp)
【続・夢見る機械人形】
URLリンク(www.ne.jp)
【スクラッパー登場】
URLリンク(www.ne.jp)

542:名無しさん@ピンキー
11/07/22 23:17:05.87 /wO6Unk/
はい

543:名無しさん@ピンキー
11/07/23 01:46:33.67 waxSNjuq
劣化してんじゃなくて周りが移り変わってんだけど変わってないだけ

544:名無しさん@ピンキー
11/07/24 07:28:24.17 H30vYFx5
エリアルさん別嬪どすなぁ。

545:名無しさん@ピンキー
11/07/24 21:35:31.85 Ejb1cKt1
日曜洋画劇場「トランスフォーマー」★6
スレリンク(liveanb板)

546:名無しさん@ピンキー
11/07/26 09:17:21.12 +M7y+UMO
エリアルみたいにメカメカしい感じだけど、おっぱいと女性器ユニットは
きちんと実装されてるなら俺得…もとい最高なんだが。

547:名無しさん@ピンキー
11/07/26 09:37:24.13 uJ015Oa2
メカメカしいおっぱい&メカメカしい女性器ユニット

548:名無しさん@ピンキー
11/07/27 23:11:17.83 oTkxq4bB
どちらかというと女性器ユニットというより局部パーツと呼んだ方がしっくりくる世代です

とはいっても、メカメカしくてもきもちよければいいかもね
表面は潤滑のためにあまりメカメカしくできないきもしますが、搾乳機のようなアプローチもありかもしれません
URLリンク(www.copipe.org)
あるいは電気信号で神経をハックして性感中枢を直接刺激するとか
URLリンク(ja.wikipedia.org)

549:名無しさん@ピンキー
11/07/27 23:14:25.18 CxJhkQTn
局ぴーつ、ですな。局ぴーつ。ヒャッヒャッヒャッ(入れ歯を見せつつ

550:名無しさん@ピンキー
11/07/27 23:35:29.13 4Rjmg0b+
ホール内に無数のベアリングを露出で組み込めばカズノコ天井が再現できるかもしれん

551:名無しさん@ピンキー
11/07/28 15:36:30.97 4T4SLASR
>>550
マスターの局部がグロいことになる予感

552:名無しさん@ピンキー
11/07/28 15:37:55.75 4kGNMW3a
>>551
じゃあ、代わりにベアクローを

553:名無しさん@ピンキー
11/07/28 15:57:04.79 PKFTQd26
>>552
ウォーズマンじゃねーか!

554:名無しさん@ピンキー
11/07/28 16:04:41.72 2qYNxkGx
コーホー・・・

555:名無しさん@ピンキー
11/07/28 20:03:17.15 x7ZjthZX
URLリンク(gurochan.net)

556:名無しさん@ピンキー
11/07/31 01:44:00.65 /4M1KBWK
グロじゃねーか!

557:名無しさん@ピンキー
11/08/06 02:56:16.66 hZVlEI/w
真っ白い空間。その中に一人の女性がいた。女性は屈んだようにして何かを設置している。
「設置完了しました」
彼女は美しい肢体を覆い隠すものは何もなく、豊満な胸も何も生えていない初心な恥丘もさらけ出している。
彼女は床に男性器状の性玩具、所謂ディルドを設置して、その前に静止していた。
『今から、実験を開始する。AR-01、開始しろ』
室内にアナウンスが響くと、AR-01と呼ばれた女性は設置したディルドに跨るような姿勢になる。
「実験を開始します――ん・・・」
彼女はそう言うと腰を深く落とした。
―セクサロイドシステム起動 システムオールグリーン―
「あっ・・・あっ・・・あっ・・・」
AR-01はどこか規則的な喘ぎ声をあげながら、リズム良く腰を振る。彼女が腰をふる度に大きな二つの乳房が上下に激しく揺れる。
一定のタイミングで上下しているように見えた彼女の腰の動きは徐々にスピードを増して行き、それに伴い、胸の動きも激しくなっていく。


558:名無しさん@ピンキー
11/08/06 02:57:32.33 hZVlEI/w
―快楽信号増加・・・性感値40%・・・50%・・・60%・・・―
彼女の内側から聞こえてくる機械的な内部音声が数字を読み上げるたび、ピストン運動の速さが比例するように増していく。
「アンッ、イイッ、アッ・・・」
床に置かれたディルドが人口女性器を往復する度に、彼女の秘部からは熱を帯びた液体が飛び散っていた。
―人工愛液、残り94、%です・・・性感値80%をオーバー―
彼女は徐々にピストン運動の速度を上げ、大量の人工愛液を周囲に撒き散らした。周りにはいくつもの小さな水溜まりが出来上がる。
割れ目内部のセンサーがディルドを捉えるたびに彼女は嬌声をあげた。
「あん!あっ!ひっ!?あひっ!あふ!ん゛っ!ん゛あっ!!」
カエルのような姿勢になって続けていたピストン運動が最高潮に達したとき、また内部音声が響く。
―股関節部モーター、回転数MAXです・・・せ、性感値95%・・・絶頂まで残り、60び、秒です―
「あっ!!?イクゥ!!!イクッ、イクッイクッ!!あ~~~!!」
彼女は最後に深く腰を落とすと、小さな痙攣を起こした。
痙攣の間も彼女の股関節からは愛液が溢れ出していた。同時に秘部からノズルが小さな駆動音を立てながら顔を出すと激しく潮をばらまいた。
そして小さな痙攣が収まったかと思うと、先ほどとは違う激しい痙攣が始まり、2、3度大きく機械的に体を震わせると、仰向けにAR-01は倒れた。


559:名無しさん@ピンキー
11/08/06 02:59:35.50 hZVlEI/w
―機体温度が許容範囲を超えました。機体温度を適温に保つために廃熱処理をおこないます―
仰向けになりながら激しい擬似呼吸を繰り返しているAR-01の体の各所がプシュ、プシュと音を立てて、継ぎ目を露にしたあと開いていった。
それぞれの乳房が外側に開き、腹部も左右に開き、他の部位もシューと音を立て、廃熱をしていた。
『次は、耐久実験だな・・・第二実験の準備をしろ』
外からのアナウンスがすると部屋の一角がドアのように開き、何人かの研究者と思しき人物が入ってきた。
研究社たちはAR-01が使用したディルドを片付け、代わりに高さ1mほどの円筒形の物体を3つキャリーで真っ白な実験室に運びこんだ。
そして、彼らは床でまだ激しい擬似呼吸をして肩を上下させているAR-01の開いた右乳房内部のパネルに壁から伸ばしてきたケーブルを繋いで、部屋を出ていった。
『ただいまより第二実験を開始する。AR-01の初期性感値を90%に設定し、何回の絶頂にCPU、及び各プロセッサが対処できるかを実験する』


560:名無しさん@ピンキー
11/08/06 03:01:26.33 hZVlEI/w
実験開始の合図とともに円筒状物体から触手のようなものが伸びてきて、AR-01の四肢を絡め取り、空中にM字開脚をさせて固定する。
残った触手がAR-01の両乳房、人工膣と菊門を捉えると実験が開始された。
「あっあっあっあっあっあっ、あ゛あ゛っ~~~~!!」
―ぜ、絶頂を、ににににんし、きしました き、き、きた温度、じょう、しょうしていままます―
―性感値90%、95、ぜぜぜ、っちょうまでの、ののこり・・・―
激しく触手に責められ、AR-01は何度も体を仰け反らせ、絶頂を迎えた。たわわな胸をきつく縛られる度に白い人工母乳が胸からふきだした。
―胸部バルブ、かかいへいコントロー、る不可かかかかかかkkkkkkk―
―しすてむむむ、かふ過負荷じょじょ、たいでですすす。このま、ままでははははききのうにしん深刻なだだめーじがっがっ・・・―
触手が膣やアナルを往復するたびにAR-01の体からはビープ音や薄い白煙が漏れ、痙攣を繰り返していた。
人工女性器は絶頂とともに顔を出しっぱなしにしたノズルから大量の潮を吹き出し、喜びを表現していた。
―し、しりん、だ、
「ギ、ギモヂ、イイ!!?ギャ、ギャピ!?ザッ、ザーーーー!!」


561:名無しさん@ピンキー
11/08/06 03:03:02.70 hZVlEI/w
ノイズが混じった声で何度も喘ぎ声を上げ、鉄の触手の責めに喜んでいたが、その勢いは目に見えて鈍くなっていった。
「イ、イク・・・・・・イク・・・・・・・・・・イク・・・」
それでも責めをやめない触手にAR-01は耐え切れなくなり沈黙した。
過熱状態で、女性器付近の人工皮膚は爛れて剥がれ、バチバチと小さく火花をちらしていた。
火花を散らす女性器にまだ触手は出入りし、人口愛液を掻き出していた。
また、一定のタイミングで痙攣を続けており、アヘ顔を晒し、口や目からは涎や涙が垂れ流しの状態になっていた。

「早くAR-01を修理に回しておけ、次は快楽中枢が直接的なダメージにどれだけ耐久できるか実験をする。そうだな、予定は・・・」
未だに人形は絶頂のままの無様な顔を晒し、時折、ノズルからチョロチョロと潮を吹きながら次の快楽を入力されるのを待っていた。


562:名無しさん@ピンキー
11/08/06 18:04:09.82 u6qRWM/J
GJ!

563:名無しさん@ピンキー
11/08/06 20:13:16.21 2ZJ4tS9E
GJ!
続きも頼む。実験の続きか、今度は純愛っぽく研究員とセックスとか(でも壊れる)。

564:名無しさん@ピンキー
11/08/07 08:45:00.10 sUO/CGwA
産総研(AIST)の技術なら大小合わせて128のアクチュエータ(複数のモーターを組み合わせてアクチュエータとして使用)、192個のモーターを装備した1/25スケールのARIEL(エリアル)は近未来に製作可能かもしれない。

【AIST: 産業技術総合研究所】
URLリンク(www.aist.go.jp)
【産総研:プレス・リリース 人間に近い外観と動作性能を備えたロボットの開発に成功】
URLリンク(www.aist.go.jp)

URLリンク(www.youtube.com)
URLリンク(www.youtube.com)
URLリンク(www.youtube.com)
URLリンク(www.youtube.com)
URLリンク(www.youtube.com)
URLリンク(www.youtube.com)
URLリンク(www.youtube.com)
URLリンク(www.youtube.com)
URLリンク(www.youtube.com)
URLリンク(www.youtube.com)
URLリンク(www.youtube.com)

565:名無しさん@ピンキー
11/08/07 15:22:18.60 O+MMLYxZ
マルチしてんじゃねーよカス

566: 忍法帖【Lv=3,xxxP】
11/08/07 19:38:49.67 UI6Do+4V
サンソウケン

良いけどさ、格好だけでなく、知能とかは?

家庭用の電気を使う電化製品は、人間より食費、と言うか、動力代金が少なくないと、人気が出にくいと思います。

567:名無しさん@ピンキー
11/08/07 20:02:02.38 ksH9v6yj
>>537
Cvだけじゃないか、亀すぎるけど

568:名無しさん@ 忍法帖【Lv=20,xxxPT】
11/08/08 10:56:54.97 ZU6Gp///
>>521
>みんなのイメージもあるしなー。

気にしないで良いです。 描いて下さい。 挿絵 ってそういうものですから。
例えば、漫画などでも、スピンアウトで絵師が変われば、絵が変わります。

569:名無しさん@ピンキー
11/08/08 11:04:59.73 cixN8e66
でもやるのはお絵かき板でやってね

570:名無しさん@ピンキー
11/08/08 13:40:13.68 2rp6fj9/
スレの小説の挿絵くらい許容範囲でしょ

571:名無しさん@ピンキー
11/08/08 18:20:47.58 BgtuiK/4
過去に挿絵を入れてくれたじゃないか。
それも知らんとなると新参か?

572:名無しさん@ピンキー
11/08/09 19:50:37.65 xDzx8A4J
漫画とか絵本などにならなければ、挿絵の範囲内に収まるならば許容して良いでしょ?


573:名無しさん@ピンキー
11/08/09 23:23:24.77 5GTf7zK2
いろいろ惜しい
URLリンク(instantjoy.tumblr.com)


574:名無しさん@ピンキー
11/08/10 13:29:09.69 BOrT4wyZ
惜しいっつーか……もう意味が分からん領域に突入してないか?

575:名無しさん@ピンキー
11/08/10 20:10:35.63 6Qn9XB9P
エンジン音が無くて、
それっぽいSEがあれば良かったのかもしれないな。
高笑いはバグったという事で脳内補完。

576:名無しさん@ピンキー
11/08/11 09:41:02.21 ejvhzgSJ
>>568
このご時世に、ありがたい事に副業で夏休みがなくなるぐらい忙しくなってしまったんで、現実逃避したくなったらやると思う。
9月半ばまで修羅場になってしまった……土日平日だけでカラー10枚ぐらい描くんだぜ……orz
お嬢も美人に描きたいよね。おっぱい。

577:名無しさん@ピンキー
11/08/12 18:51:28.11 GM5YRrW1
おっぱい早く見たいよぉ

578:名無しさん@ピンキー
11/08/12 19:56:20.14 R0Pr6v7J
大事なのはおっぱいより
その内部構造

579:名無しさん@ピンキー
11/08/12 20:43:34.52 GM5YRrW1
戦闘用ロボ娘たるもの、胸部にはミサイルその他の火器類が搭載されていてしかるべき
ゆめゆめデッドスペースに貶めるべからず(嘘

580:名無しさん@ピンキー
11/08/12 20:58:45.43 1E63RxCv
普通に衝撃緩衝材でしょ
そもそも、ペイロードとして使えるほど豊かな胸じゃな……



おや?何か腕みたいなのが飛んできたぞ

581:名無しさん@ピンキー
11/08/12 23:12:30.30 8s026v1I
まてまてまて。
シズカさんの胸はそりゃもうすばらしい大きさだったはずだが。

582:名無しさん@ピンキー
11/08/12 23:16:25.38 QmSKC7sI
まさか©ダイナミックプロの……?
>>580逃げてぇ

583:名無しさん@ピンキー
11/08/13 01:08:34.59 2BHgPkG9
>>582
いやー、東雲なのスレと勘違いしたんだスマナイ

精神的誤爆ってやつかw

584:名無しさん@ピンキー
11/08/13 03:08:55.95 WPfKmMCS
やわらかいミサイルって直進性保てるの?

585:名無しさん@ピンキー
11/08/13 08:31:34.45 uRBubx5Q
>>おや?何か腕みたいなのが飛んできたぞ

俺もロケットパンチかと思ったろw

586:557
11/08/13 10:01:53.68 DNTN9OwB
この前の続き
なんか馬鹿の1つ覚えみたくなった

587:557
11/08/13 10:04:29.06 DNTN9OwB
実験レポート2
―愛玩用アンドロイド試作機AR-01d、起動します―
「AR-01、実験はどうだった?」
研究員が実験を終えて、修復を受けたアンドロイドに話しかけた。再起動をかけられてまだ間もないAR-01は機械的な瞬きをしていた。
「直接回路に刺激をいれるのは新鮮だっただろう?凄い顔してたぜ?」
AR-01は起動シークエンスを終了させると、研究員の方をまっすぐ見つめてきた。真顔で迫るその顔にはどこか恐怖を感じさせた。
「主任が呼んでたぜ。部屋に来いってさ」
「了解です」
AR-01は返事をすると、一糸纏わぬ姿で部屋を出ていった。AR-01の歩き方や歩くたびに揺れる溢れんばかりの豊乳には非常に妖艶なものがあったが、一方で彼女の表情はほぼ無表情でその色香を減退させているようだった。
「失礼します」
機械の女はドアをノックし、主任と呼ばれる男がいる部屋に入った。
「来たか」
主任は飲んでいたコーヒーを机に置き、女に近寄る。そして、アンドロイドの右胸の頂点にある突起を強く押しこんだ。
「んくぅっ!!」
3秒ほど押し続けると、ウィィンという機械音をあげ、右胸が外側に開いていった。その裏側には乳液をため込んだタンクがくっついていた。男は開いた乳房をそのまま取り外し、コーヒーのそばに置いた。
コンソールパネルや内部機構がそこから顔を覗かせる。男はパソコンから伸びたケーブルを彼女に繋ぐ。
「これから、性感センサーの感度変更や様々な性癖に対応できるか、を実験する」
「了解です」
男と機械は至って冷静なやり取りをしていた。それはとてもこれからみだらな行為を行うとは予想させないものであった。
「まずは感度調整だな」
男はパソコンの性感チューナーを立ち上げようとしたが、女のほうに向きなおった。
「実践的な方がいいか・・・」
男はそう言って、AR-01の左乳首を摘む。そしてそれを上下に動かしだした。
「あっ!あ、ああ!!」
―性感値、上昇―
女は性感帯を弄られるたびに喜びの声を上げた。どうやら、乳首はコントローラーになっているらしく、男はそれを操作して性感センサーの感度変更をパネル上に表示させた。


588:557
11/08/13 10:05:51.37 DNTN9OwB
そこには0%から300%と目盛が振られていた。男は乳首を右に倒して、そして目的の感度に定めると乳首を押しこんだ。
「んんんぅ!!」
―感度、200%、に設定しました―
「じゃ、始めるか。そういえば、クリトリスの強度が低かったな」
男は指を秘所に擦りつけるように愛撫した。
「アッ!イッ、イイッ!!」
まだ初めて間もないのに女は激しくよがった。彼女はさらなる快感を求めて、腰をくねらせ、男の手に腰を強く押しつけた。
「はぁっ・・・はぁっ・・・はぁっ・・・」
アンドロイドはすでに快感に酔いしれていた。男は大きく勃起したアンドロイドのクリトリスを摘み、上下左右に激しく弄る。
「あはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
もともと高い感度で造られていた部分を弄られ、AR-01は先ほどよりも大きな嬌声を上げる。腕をショートにしてある頭の後ろに組み、腰をくねらせて、快感を求める。その激しい声や動きと連動してケーブルで繋がったパソコン上のサインフレームが大きく上下する。
―機体負荷、上昇。絶頂まであと・・・―
「あひぃぃぃぃぃぃぃぃ!!イクゥゥゥゥゥゥゥ!!!!」
女は半分白目をむきながら、女性器から淫らな液体をばら撒き絶頂を迎えた。彼女は立ったまま、体をピクピク震えさせている。
「ま、こんなものか。次、四つん這いになれ」
男はそういってアンドロイドの尻を叩いた。
「あひぃっ!!それ、イイッ!!」
パシィッと良い音がしたかと思うと、女は歓喜の声を上げた。
「ん?ああ、これも実験の範囲内だったな」
男は呟くと女の尻を何度も叩いた。時には片側だけや蹴りを入れたり、踏みつけたりもした。そのたびに女は悦び、体を跳ねさせた。
「あひっ!あっ!!いッ!ら、らめぇっ!イっ、イっちゃうっ!!」
アンドロイドは体全体を使って快感を表していた。顔を呆けて、涎を垂らし、だらしなく開いた口から舌が出て、目もイっていた。
彼女の女性器は、こんな行為でも愛液を噴出させて悦んでいた。
バシィッッ!!
「おひいいいいいいいいいいいっっっ!!!」
男が一際強く、叩くと躯体を大きく仰け反らせた。そして身体を小さく痙攣させて、絶頂を表現した。
「まったく、これだけでイクなんてとんだ変態用アンドロイドだな、まったく」


589:557
11/08/13 10:06:56.10 DNTN9OwB
すると収まったと思った痙攣が再びAR-01を襲った。
「あ、あひぃぃぃいいぃぃぃぃぃ・・・」
「?」
アンドロイドの秘所からは以前よりも少し太いノズルが顔を覗かせた。
―は、廃液の排出を、行い、ます―
合成音声の後、チョロチョロと強い異臭を放つ黄色い液体が排泄された。AR-01はその行為にも快感を感じているらしくアへ顔を晒し続けている。
「次は、と。最大感度での性行為か」
男は女に立つように命令し、胸のパネルを弄りだした。
「はひぃっ!!ひんっ!!」
―か、か感度300、%です―
「いくぞ」
男はそう言うといきり立ったペニスを出し、仰向けにしたAR-01の花弁にあてがい、そして深く差し込んだ。
「あひぃぃぃ!!」
男は激しく、腰を打ちつけた。AR-01の人口女性器はその役目を果たそうと、うねり締め付け、男のモノに刺激を与えていった。
―ぜ、絶頂をかく、にんしました―
―せい、精液をにんし、き。強制、ぜっちょ、う―
感度を高く設定されたAR-01は男よりもはるかに速いペースで絶頂を迎え続けた。何度目の絶頂であろうか、アンドロイドが激しく四肢を跳ねさせた時だった。彼女の足が机にぶつかった。その衝撃で男が飲んでいたコーヒーが彼女の内部機構むき出しの右胸に落ちてきてしまった。
「あががががががッッ!!?」
―え、えらー!えららららららら!!―
内部機構が激しく火花を散らし、バチバチと音を上げた。AR-01は激しく愛液や乳液をまきちらしながら、アへ顔のまま身体を捩じらせた後、体を大きく仰け反らせた。
「やっちまった・・・」
男は大きく仰け反って動かないアンドロイドからペニスを引き抜くとパソコンに向かおうとした。
「とりあえず、データは・・・」
その時だった。
―AR-01、再起動し、まままままままますすすすすすす―
合成音声がしたかと思うとものすごい力で男は押し倒されていた。
「うおわっ!?」
「あひぃっ!!あへっ!?ち、チンポぉ・・・」


590:557
11/08/13 10:07:52.14 DNTN9OwB
半勃ちになっているのを認識するとAR-01はいきなり男のペニスにしゃぶりつき、インストールされていた至上のフェラテクで陰茎を反り返らせる。
「おほぉぉぉぉぉぉおおおお!!」
彼女は男のペニス目がけて腰を深く落とした。
「くそっ!!おい!やめろ!!」
彼女のコンソールパネルには大きく赤でエラーやら警告が示されており、その周囲の機械は激しく火花を散らしていた。
女は何度も男に向かって腰を打ちつけ、片方しかない乳房を激しく揺らした。そして先ほどよりも早いペースで絶頂を迎えた。
「はひぃぃぃぃぃぃ!!」
機械の女はだらしなく躯体に備えられたありとあらゆる液体を噴出した。部屋は乳液や愛液、廃液の匂いが蔓延していた。
また、躯体にも相当負荷がかかっているようで身体の各所から白煙が上がっていた。それでも、根幹に快楽を求めるように造られた機械は腰を振るのを止めない。
「ひっハ!? はひぃぃィィィぃッ! あっ! ギッ! はぎぎッ!!ガガッ!!?イ゛グッ!!」
―じじ、こう愛、えええき、ざんりょ、ぜろでですすすすす―
―しゃせせせせいいいをにんしききききき―
―け、けいこくくくくっくくくくくk!キキキケン、これいじょじょじょ―
―あghじゃgybsmrgbfhgbあせふじこ―
「くひっっ!!ひぃぃぃぃ!!?あいえき枯れちゃったよぉぉぉ!!!」
「きもぢいいいいいいっ!きもぢよずぎるうううううっ!あぎぃぃぃぃぃぃいい!!」
「イ゛グゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!?」

その後、激しく心行くまで乱れたAR-01だったが、バッテリーが切れ、機能が完全に停止した。だらしない顔をしたアンドロイドは黒煙を上げながら男に向かって倒れ込んだ。
「はぁはぁ・・・ホントに疲れた・・・」
アンドロイドの重さに倒されるように男も仰向けに倒れた。


591:557
11/08/13 10:09:41.83 DNTN9OwB
後日・・・
「主任、今日の実験はなんでしょうか?」
「え!?今日は、実験ないはずだが?」
主任が戻ったとときには部屋になぜかAR-01がすでにいた。
「では、こういうのはいかがでしょう?局部感度を上昇させた性行為、たとえば乳首のみセンサーの感度を最大にしての性行為など・・・」
AR-01は話を聞かずに続けた。その表情は無表情のはずだが、少し笑っているようにも見えなくはない。
「まさか、お前ェ・・・」
「では、実験を開始しましょう」


なんか勢いでやったゴメン
そしてゴメンナサイ

592:名無しさん@ピンキー
11/08/13 11:53:55.69 2BHgPkG9
>>591
……アブノーマル心理ドライバー、完成の瞬間であった。

―裏プロジェクトX ~好き者たち~

593:名無しさん@ピンキー
11/08/13 17:20:11.21 KSn9ipjg
藤林丈司は裏切り者

594:名無しさん@ピンキー
11/08/14 01:56:35.21 0QfMip1C
>>557
乙!
これがロボ娘同士なら俺のジャスティス

595:名無しさん@ピンキー
11/08/15 03:57:01.95 aroH7rBU
>>579
アフロダイAのおっぱいミサイルの衝撃が忘れられない

>>590
Gjです
主任さん、あまりの反応に○○○をちぎられるとか、腹上死させられなくてよかったね

596:名無しさん@ピンキー
11/08/15 08:57:22.80 F0wTGQee
GJ!
やはり乳首スイッチは正義過ぎる。
以外とないんだよな…。

597:名無しさん@ピンキー
11/08/28 02:17:52.96 fZ6HNyGA
hosyu

598:名無しさん@ピンキー
11/08/28 08:17:31.93 x7pDYQ1g
補習乙

599:名無しさん@ピンキー
11/09/01 11:07:14.79 EIYGMazo
AI同士で会話させてみただってさ、中々おもろい
URLリンク(doope.jp)

600:名無しさん@ピンキー
11/09/01 17:22:01.55 OrvOLnRY
萌えるな

601:名無しさん@ピンキー
11/09/01 17:59:40.16 Vfx2LINV
>>599
予想以上だった。顔がニヤけるww

602:名無しさん@ピンキー
11/09/01 20:02:33.45 adLgGQqZ
意外と面白いなコレw

603:名無しさん@ピンキー
11/09/02 00:38:28.38 z6jYtVvP
やりとりの最初と最後の部分で、なんかこうグッときた。
自らを作りものであると認識した上での「身体が欲しい」という欲求。

604:名無しさん@ピンキー
11/09/02 07:34:36.21 vaM/ep29
言ってることが二秒前と違うってところがバグってるみたいでいいな

605:名無しさん@ピンキー
11/09/06 04:32:25.07 FyPzaAHf
ウォーリー見てイヴさんに超萌えた

606:名無しさん@ピンキー
11/09/06 10:18:12.59 MupnWgzd
>>605
kwsk

607:名無しさん@ピンキー
11/09/06 11:22:11.88 FyPzaAHf
>>606
ピクサー映画のWALL・Eを遅ればせながら見たんだ
イヴってロボットがとてもかわいかったんだ

608:名無しさん@ピンキー
11/09/06 19:37:37.12 kHbvhpEi
WALL・Eはちっちゃいロボ達みんな可愛い
人工知能ラブロマンス物とか俺得

609:雲流れる果てに…11 ◆lK4rtSVAfk
11/09/12 22:24:00.14 fHRiW4R6
「なんですの、これは? しみったれていますわ」
 最初シャブシャブの肉を見た時、コリーン嬢はその薄さに不快感を示した。
 分厚いステーキばっかり食べているお嬢には、向こうが透けて見えるようなスライス肉が貧乏くさく思えたのだろう。
 だが一口食べると、お嬢はたちまちシャブシャブの虜になった。
「貧弱で頼りないのに味わい豊か。それにこの繊細な歯ごたえはどうでしょう」
 コリーン嬢は危なっかしい箸使いで、おろしポン酢を絡めた牛肉を何度も口に運ぶ。
 取り敢えず、気に入ってもらえたようで何よりだ。
 国際貴族のトップレディたるお嬢を怒らせるようなことになれば、うちの独身寮など明日にでも取り壊されてしまう。
 お引き取りいただくまでは、ご機嫌を損ねぬようできる限りの努力をしなくてはならない。

「お代わり……持ってきた……」
 シズカがスライス肉を盛った大皿を運んできた。
 その姿は完全にメイドだが、恭しさは全く感じられない。
 で、立ち去り際にわざとらしく前屈みになると、思った通りシズカはパンティを履いていなかった。
 そんな命令など出してもいないのに、わざとノーパンシャブシャブを演じていやがる。
 僕をメイド虐待の趣味を持つ変態野郎に仕立て上げ、お嬢から嫌われるように仕向けているのだ。
 ロボットのくせに姑息な計算しやがって。

 だが、シズカの悪巧みも変にズレているお嬢には通用しない。
 そう、彼女は天然ものなのだ。
「クロー。何も知らない私にマナー違反をさせて、恥をかかそうとしてますの?」
 お嬢は怒ったように立ち上がると、パンティを降ろしにかかる。
 だから違いますって。
 性悪ロボメイドの嫌がらせだってのに。
「本当にゲストは履いたままでよろしいですの? 後でこっそり笑おうとしてません?」
 お嬢は疑り深そうに薄目で睨んできたが、どうにか脱ぐのを思い止まってくれた。
 そんなこんなで、おっかなびっくりのお食事会はなんとか終えることができたのだった。

 しかし、ラッキーだったのはサトコが留守だったことだ。
 教会で重要な行事があるとかで、今日は帰ってこれないとのことである。
 もし嫉妬深くてハードパンチャーの彼女がいたらどうなっていたことか。
 サトコにはティラーノも糞も関係ないだろうし、コリーン嬢も僕の幼馴染みになんら斟酌する義理はない。
 2人がケンカをすると決まっていたわけではないが、もしそうなれば間違いなく血の雨が降ることになっていたであろう。


「へぇ、クローはあのフジワラ家の出身なのですの」
 食後のお茶を飲んでいる時、急に僕の出自の話になった。
 フジワラ家は世界でも屈指の国際貴族で、実権はともかく家系の古さではミナモンテスやティラーノの上を行く。
 だからコリーン嬢が驚くのも無理はなかった。
「嫡流じゃなくて、諸派の傍流の分家で……しかも僕は養子なんですけどね」
 僕は自嘲気味に唇を歪めて笑って見せた。
 それでも大したものだと、お嬢は感心したように頷いた。

「元の姓はクラマーといいます。孤児として神学校の養護施設にいたところをフジワラの養父に引き取られたんです」
 ちっちゃい頃のことだから、本当の両親の顔なんか覚えてない。
 クラマーというのも神学校の校長の姓であり、僕は自分の本名すら知らないのだ。
 どういう経緯で僕を引き取ったのかは知らないが、大学の教授だった養父は本当に良くしてくれた。
 義理の兄妹たちだって実の家族同然に接してくれたから、僕は歪むことなく成長することができたのだ。
 彼らには幾ら感謝しても足りないほどで、生んでくれた両親以上に感謝している。
 だが、その養父も今は他界してしまっているから、悲しいかな僕は親孝行というものをしたくてもできない。

610:雲流れる果てに…11 ◆lK4rtSVAfk
11/09/12 22:24:47.21 fHRiW4R6
「で、代わりに少しでも社会に尽くそうと、警察官の道を選んだってことですのね?」
 コリーン嬢は勝手な解釈で自己完結して何度も頷いた。
「違う……クローは……『ウェスタンポリス』のディーモン団長の……大ファンで……」
「ゴホッ、ゴホッ、ゴホン……」
 シズカが得意気に僕の秘密を暴露しかけるのを必死の咳払いで押さえ込む。
 せっかく感心してくれているんだから勝手にさせとけばいい。
 子供のころ好きだった刑事ドラマに影響を受けて、なんてのよりはよっぽど立派じゃないか。
「なら……そうする……」
 シズカは不服そうに口をつぐんだ。
 僕についてなら誰よりも知ってると、コリーン嬢に自慢したかったのだろう。

「クローも苦労なさったのですね。いえ、駄洒落ではなくってよ」
 そう言うお嬢は何不自由なく成長したんだろうなあ。
 家族だって仲がいいみたいだし。
「そりゃあ、ティラーノは血の繋がりを大事にしますもの。身内同士で殺し合うミナモンテスとは違いますわ」
 お嬢は誇らしげに胸を張るが、血縁を重んじるのはティラーノの出身母体がシシリーの非合法組織であるからに他ならない。

「難しい話は……分からない……もう寝る……」
 シズカが面白くなさそうに言い切った。
 今日は疲れたから、その意見には賛成だ。
 寝てしまえばお嬢に煩わされることもなかろう。
 で、どうしよう。
 サトコの部屋、つか、寮室で唯一のベッドルームには施錠されており、残っているのはこのリビングしかない。
「なら……そう言うこと……2ひく1は1……簡単……」

 単純な減算の結果、リビングにマットレスを敷いて川の字になって寝ることになった。
 しかし、これって相当にヤバい図式になるのではないか。
 僕を真ん中に、絶世の美女2人が添い寝するのだ。
 どう考えても寝付く自信はない。

 勝手に一人でドキドキしていると、いきなりシズカが飛び掛かってきた。
「おいっ、シズカ。これは何の真似だ?」
 僕はシズカに向かって抗議した。
 シズカが僕の体を洗濯ロープで縛り上げ始めたのだ。
「クローが間違いを起こせば……国際問題になる……から……」
 失礼なことをいうなっ。

「小間使いにしてはいい考えですわ」
 そう笑っていたコリーン嬢だったが、シズカは彼女にも飛び掛かっていった。
「不埒な真似はお止めなさいっ。あれぇっ……」
「あなたは……無理やりクローに……ご褒美をあげかねない……から……」
 シズカは訳の分からないことを呟きながら、手際よくお嬢に亀甲縛りを施していく。
 そして僕とお嬢をマットに転がすと、真ん中に寝ころんでスリープモードに入ってしまった。

 いや、ピアスのLEDが消えているところを見ると、完全に電源を切ってやがる。
 こうなるとシズカは朝の7時までは再起動しない。
 シズカは僕の命令を無視する正当性を得るため、システムをダウンさせたのだ。
 絶対服従のアンドロイドといえど、聞こえない命令には従わなくてもいい。
「やられたな」
 僕はロープを解かせるのを諦めると、そっと溜息をついた。
 まあ、これはこれで有りなのかもしれない。
 後でサトコに知られた時のことを考えると、これ以上の保険はないだろうから。
 けど、息をするのも辛いほど厳しく縛られているので寝付けやしない。

611:雲流れる果てに…11 ◆lK4rtSVAfk
11/09/12 22:25:35.89 fHRiW4R6
 暗闇の中でまんじりともできずに黙っていると、僕の名を呼ぶ囁き声が聞こえてきた。
「クロー……クロー、起きていますの?」
 僕は返事をせずに身じろぎだけで肯定の意を伝えた。
 シズカはボイスレコーダーを生かしているだろうし、滅多なセリフを吐いてしまえば後で大変な目にあう。
 浮気の証拠としてサトコに提出でもされたら酷いことになる。

「唐突ですが聞きたいことがあります。クローはあのいけ好かない都知事の何なんですの?」
 いきなり答えようのない質問が向けられた。
 そんなことを尋ねられても困る。
 僕が宮家島レースで優勝したことにより、都知事はティラーノを島から閉め出すことができた。
 結果だけを見れば、僕は都知事を助けたことになる。
 お嬢が僕たちの関係を勘ぐるのも当然であろう。

「警視庁の上層部は、あの女を嫌っているようですけど。クローもアレとは敵対関係にあると思ってよろしいの?」
 僕は警視庁の職員だから、組織の上層部を支持する立場にある。
 それに、白河法子がいけ好かなく、油断ならない女だってのも間違いじゃない。
 ただ、僕が従うべき上層部の連中は、彼女より更にいけ好かないってのも事実なのだ。
 僕はこれまでに二度、上層部の命令を排して、女知事の意向に添った働きをした。
 その方が公共の福祉のために役立つと考えたからだ。
 決して知事の私兵として動いたわけではない。

 僕が沈黙を守っていると、コリーン嬢が後を続けた。
「それを前提にお話ししますが、我々はアレを排除します。あの女は私腹を肥やすため、背任行為を重ねているのです」
 我々というのはティラーノグループのことであり、彼らはいよいよ宮家島の復讐に出る決意を固めたのだろう。
 しかし、背任行為ってのはなんだ。
「あの女は都の予算を着服して、多額の寄付金をバチカンの教皇庁に送り続けていますの。きっと次期世界政府主席の座を
汚れた金で買おうと企んでいるのですわ。えぇ、夢物語なんかではなくって、もちろん確かな証拠もありますのよ」

 ということは、都知事は遂にティラーノの政敵になる決心をしたってことか。
 相変わらず怖いもの知らずな女だな。
 お嬢もお嬢で立派な口をきいているが、何のことはない。
 社会正義など関係なく、単に目障りなライバルを蹴落としたいっていうだけのことだろう。
 だが、法子知事の背任が事実ならば、僕にも見逃すことはできない。
 都の予算ってのは都民が納めた税金であり、都知事のポケットマネーじゃないんだから。
 公金横領は立派な犯罪行為なのだ。

「証拠って?」
「あるライターが都知事の不正を暴き、帳簿改ざんのデータをメモリーチップに収めたのです。それが『聖櫃』ですの。
そのライターは特ダネの買い手を物色している最中に射殺され、『聖櫃』は何者かの手によって盗まれてしまいました」
 聞いたことのある固有名詞だと記憶を手繰っていると、ゴスロリ少女の顔に行き着いた。
 確かトモエも『聖櫃』がどうかしたと言っていたはず。
「それですわ。盗まれた聖櫃は紆余曲折を経て、最終的に中華マフィアの手に渡ったと聞いています」

 なるほど、ナショーカ警視正もそれを狙ってあの店にカチコミする予定だったんだ。
 ガサ入れのどさくさ紛れに聖櫃をこっそり戴くつもりだったんだろう。
 いいように利用されかけたうちの補佐こそ惨めだ。
 聖櫃を手に入れれば、都知事だけじゃなくバチカンに対しても有効に使える。
 まさに切り札というべき貴重な存在なのだ。
「あんな山猿に渡してたまるものですか。アレは価値が分かる者が手にして、初めて意味を持つのです」
 帝都を手中に収めたいお嬢は、感情を露わにして語気を強めた。

612:雲流れる果てに…11 ◆lK4rtSVAfk
11/09/12 22:26:28.17 fHRiW4R6
 世界制覇を目論む者は、必ずバチカンと我が帝都を狙うことになる。
 名目上のことだが、世界政府の主席になるには教皇の指名を受けなければならない。
 如何に力があろうと、教皇庁の承認を得ずして世界の王にはなれないのだ。
 そして我が帝都を押さえれば、強力なロボット生産工場を手中に収めることになる。
 現代戦はロボット兵器の優劣が全てを左右すると言ってもいい。
 如何にソフトの面で欧米が優れているといっても、本体の技術ではこの国は世界の最先端を行っている。
 特に二足歩行型ロボットの水準は、世界を大きくリードしている。
 何といっても前世紀から子供がロボットで遊んでいる国なのだから。
 ティラーノにとっても、帝都のロボット工場はノドから手が出るほど欲しいに違いない。
 それを奪取するためにも、どんな手を使ってでも都知事を堕ちた偶像にしたいのだ。

「なんとしても他に先んじて聖櫃を手に入れる必要があります。クロー、手伝ってくれますね」
 もちろん、と言いたいが、僕的にはどうなのだろう。
 法子知事には恨みはないが、予算の横領が事実なら、僕にはそれを明らかにする義務がある。
 けど、それは捜査2課の所管業務であり、特機隊の僕にとっては担当外に当たる。
 しかも、その捜査が外国の利益に供するためとなると、下手をすると左遷ものだ。
 いや、そんなもんでは済まされず、きっと懲戒処分の対象になるだろう。
「お願い、他に頼るあてはないのです。クローだけが頼りなのです」
 勝ち気なトップレディにここまで下手に出られると困ってしまう。
 まったく男って奴は─。

「で、どうすればいいんです」
 僕はため息混じりにそう答えていた。
「あの店に聖櫃があったのなら、まだ瓦礫の下に埋まったままの筈ですわ」
 コリーン嬢の声が弾んでいるのが、手に取るように分かった。
 あのマッサージ店は崩落した直後から新宿署の監視下に置かれている。
 殺人未遂事件の証拠固めのため、掘り起こしての捜査が必要と認められたのだ。
 だから作業が始まる明朝までは、所管区交番の制服ポリスが立入禁止措置をとっている。
「現場保存は新任さんの仕事だから。上手くやればなんとか誤魔化せるんじゃないかな」
 僕は彼ら新任ポリスにとって憧れの存在である特機隊の隊員だ。
 それにこっちにはお色気満点の美女がついているんだから。

 そうと決まれば即行動だ。
 取り敢えず、身体の自由を回復させなければならない。
 僕は苦労してシズカを乗り越えると、コリーン嬢ににじり寄る。
「ちょっとだけ失礼します」
 世界で最も高貴なオッパイに半ば顔を埋めるようにして、僕はロープの縄目を噛みしめた。
 柔らかい胸の谷間に鼻が沈み込んでいく。
 あぁ、いい匂いに包み込まれて─なんだか頭がクラクラしてきた。
「クロー、ボヤッとしている場合じゃなくってよ。早く縄を外しなさい」
 分かってるけど、海綿体に血液を独占されて思考が途切れ途切れになってくる。
 首筋を流れる汗が夜風に当てられひんやりと感じた。

 8階だと上り下りに苦労するが、風通しがいいのがありがたい。
 特に夜は夏場でも冷房いらずなので電気代が助かる。
「えぇっ?」
 この時、僕はとんでもないことに気付き、一瞬で我に返った。
 どうして夜風が入ってくる?
 今晩は防犯の必要上、窓は厳重にロックしておいたはずなのだ。
 同時に背後に人の気配が。
 振り返ると、闇の中に複数の人影が立っているのが見えた。

「て、敵襲……?」
 何者が襲ってきたのかは分からないが、これ以上はないくらい最悪のタイミングだった。
 頼みのシズカは完全に機能を停止させ、僕やお嬢ときたら間抜けにも相手に縛る手間を省いてあげるお人好しっぷりだ。
 携帯麻酔スプレーのプシュっという音を最後に、僕の意識は暗闇の底に落ちていった。

613:雲流れる果てに…11 ◆lK4rtSVAfk
11/09/12 22:31:42.09 fHRiW4R6
 
 
 
 強かに往復ビンタを喰らい、僕は闇の世界から現実に引きずり戻された。
「さっさと起きねぇか、このオカマ野郎」
 目を覚ますと、人相もプロポーションも最悪な男が立っていた。
 背後には男の手下と思われる数人が取り巻いている。
 どいつもこいつもラテン系だが、一目でその筋の人間だと分かる。
 まあ、警察の施設を襲撃してくる一般人もあまりいないだろうが。
「お嬢はどうした?」
 僕は負けじと男を睨み返してやった。
 すると、男はニヤリと笑った。
「ほぅ……自分のことより、まず女の身を案ずるとはな」
 男は少し感心したようだったが、そんなことは当たり前だ。
 決してナイトを気取っている訳じゃない。
 お嬢にもしものことがあれば、どのみち僕は切腹なんだから。

「我々はカディバ一家の者だ。お察しのとおり、我々も聖櫃を狙っている」
 やっぱりそっちの人種だったか。
 最近カブキタウンで幅を利かせはじめたシシリアンの一派だ。
「昼間、アンタらの暴れっぷりを見せてもらったよ。いや、大したもんだったぜ」
 アレを見られていたのか。
 ほとんどシズカ一人の活躍だったけど。
 彼らが現場に居合わせたのは偶然じゃあるまい。
 新宿じゃ老舗にあたる中華マフィアと新興のシシリアンは犬猿の仲だから、互いにフルタイムで監視し合ってるんだろう。

614:雲流れる果てに…11 ◆lK4rtSVAfk
11/09/12 22:32:26.86 fHRiW4R6
「そこでアンタの腕を見込んで頼みがある。まさか嫌とは言わねぇよな?」
 男はコリーン嬢を人質として機能させていることを言外に匂わす。
「武装警察官の監視網をかいくぐって聖櫃を取ってこい、って言うんだろ」
「ガハハハッ、ご明察。あの厳重な警戒の中だ、任せられるのはアンタしかいねぇ」
 男はがさつに笑って答えた。
 簡単に言ってくれるが、僕一人の力では無理な話である。
 コリーン嬢のアシストがあればこそ、何とかなりそうだと思ったんだ。
「そりゃできねぇ相談だ。あの女は大事な人質だから、自由にはさせられねぇよ」
 男はそうは行くかと唇を歪める。

「メイドロボの方なら使ってもらってもいいんだが、あっちは全然起きやがらねぇし」
 男がカーテンを開けると、マジックミラー越しにとんでもない状況が見えた。
 シズカがテーブルに載せられており、手下風の男たちに体をいじくり回されている。
 メイド服は剥ぎ取られ、下着すら身に着けていないフルヌードだ。
「分解しようにも、どこをどうやったらいいのかサッパリ分からねぇらしい」
 男たちはシズカを起動させようとしているのだろうけど、弄っているのはいかがわしい部分ばかりだ。
 しかしシズカは一向に反応せず、男たちの下半身だけが思い切り起動していた。

 こいつら揃いも揃ってバカだろ。
 シズカが起動しなくて当たり前だ。
 乳首やクリがスイッチとかって、エロ漫画じゃないんだぞ。
 今のシズカは、午前7時までは一切の外部入力を受け付けないんだから。
「おいっ、直ぐに止めさせろ。汚い手でシズカに触るな」
 僕の剣幕に気圧されたのか、男は手下たちに中止命令を出した。

「なら、人質は2人ってことで、アンタだけでやるんだな。俺は結果さえ出してもらえればいいんだ」
 男はニヤニヤ笑いながら言った。
「けど、早いに越したことはねぇ。手下どもがロボ娘にもっとひでぇことやりかねないからな」
 それはそうとして、コリーン嬢には手を出さない方がいいぞ。
 僕はもちろん、アンタの一家だって無事には済まされないんだから。

 くそっ、とんでもない展開になってきた。
 僕は同僚が監視する立入禁止場所へ潜入し、泥棒をしてこなければならない。
 しかも悪人の懐を肥やすためにだ。
 断ることもできず、しくじってもヤバい結果が待っている。
 タイムリミットは掘り起こしが始まる午前9時。
 頼みとするシズカは、敵のアジトで集団セクハラを受けている真っ最中だ。

 襲い来る絶望感のため、僕は目の前が真っ暗になっていくのを感じていた。

615:名無しさん@ピンキー
11/09/12 22:33:13.15 fHRiW4R6
投下終了です

616:名無しさん@ピンキー
11/09/12 23:01:01.70 iBd4VX9E
お久&乙
先が気になり過ぎるんで
次回はあんまり待たせないで…

617:名無しさん@ピンキー
11/09/13 02:46:02.62 jdPyaIQh
>乳首やクリがスイッチとかって、エロ漫画じゃないんだぞ。
実はやっぱりそうなってる事を期待している。

618:名無しさん@ピンキー
11/09/13 11:02:13.13 IJQw9nas
いや、マスターのおっしゃる通り
そこはスイッチではなく、やっぱり兵器であるべきでしょう

619:名無しさん@ピンキー
11/09/14 10:09:23.90 lY6Qjmop
乳首はいいけどクリに武器仕込むのは難しそう
使い所はもっと難しそう
しかし全身至る所が武器なのはやはりロマン

620:名無しさん@ピンキー
11/09/14 14:06:37.79 CoWlpn0J
猛毒針が飛び出すとか、弄るとバチッとスパークが走る電極とか・・・ダメか

621:名無しさん@ピンキー
11/09/14 15:22:41.42 DfiJ9XHt
個人的には巨大変型してメカふたなりモードが最強武器
これで外皮が超頑丈な敵ロボッ娘を内部から攻略
ダメか

622:名無しさん@ピンキー
11/09/14 16:29:28.16 J/+r9OdK
URLリンク(www.nicovideo.jp)
このGLaDOSタンで何か読みたいお

623:名無しさん@ピンキー
11/09/14 16:56:21.66 u5pB9EcX
僕の名前はエイジ。地球は狙われているっ!

624:名無しさん@ピンキー
11/09/14 17:02:49.65 WEyQIgxx
無敵のシズカがシャットダウン状態で、ゲス男どもからダッチワイフ扱いされる大ピンチに
これはまさに燃えるシチュ

625:名無しさん@ピンキー
11/09/20 20:41:08.36 zEqeKc7H
docomoの宣伝やばい

626:名無しさん@ピンキー
11/10/03 01:51:20.82 NTCIdQpb
保守

627:名無しさん@ピンキー
11/10/03 02:05:08.47 gIebINQu
シズカって燃料があの液体だからさ、もしゲス男どもによってたかって中だしなんかされたら燃料満タンでフルパワーになっちゃうね

628:名無しさん@ピンキー
11/10/09 08:28:18.01 GOXKkt0S
保守

629:名無しさん@ピンキー
11/10/14 07:57:57.34 R3KiDwbK


630:名無しさん@ピンキー
11/10/15 19:44:36.02 Kn8P/12j
しゅー

631:名無しさん@ピンキー
11/10/21 02:36:38.77 BUqdDw+7
保守!

632:名無しさん@ピンキー
11/11/01 20:56:51.90 iqbXsQWF
保守

633:名無しさん@ピンキー
11/11/03 13:23:16.67 W57kVklz
ドロッセルお嬢様の最新作はコレジャナイ感がある

634:名無しさん@ピンキー
11/11/04 01:20:47.68 yeYvKUYh
チャーミングのお嬢様は無印の時よりメカメカしくて好きだけどな

635:名無しさん@ピンキー
11/11/04 01:39:14.55 ySIYvkEX
無印お嬢様はツインテカワイイ
チャーミングお嬢様は美尻がエロス

636:名無しさん@ピンキー
11/11/15 10:50:11.90 gBrOgQFL
保守

637:名無しさん@ピンキー
11/11/15 22:13:25.04 zSZpvUC1
俺ポニテ萌えなんだ

638:名無しさん@ピンキー
11/11/16 20:50:55.71 uuEKDiHd
最新のASIMOをNEWSで見た。

ロボ子の展示会や広告などでは、
…電機屋さんや学校などの工学研究所なとより自動車屋さんの方が…
見せ方が上手だと感じた。


展示会の会場や専用に作った科学館や事務所などの建物の中では、あれだけの性能を出せるから。

しかし、日常生活の場合、もっと、足場が悪いですから、さらに機能を加えて欲しいと思います。

でも、面白い、と言うか、夢は見られます。



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