素直クールでエロパロPART14at EROPARO
素直クールでエロパロPART14 - 暇つぶし2ch686:クール感染
11/06/05 22:56:18.59 af5Ezuo/
「あ、あの時は俺も若かったんだよ!」
「今は?」
「今もピチピチじゃ!」
もちろん今はとっくに卒業している。
というより引っ越してこいつと離れてしまってから、俺の三文芝居につきあってくれる奴はいなくなったから自然にその病(?)は淘汰される訳で。
「そういえばなんだよ?『貴方』なんて」
「優くん、の方がいいの?」
「そっちの方が自然かもな」
「昨日来たばかりの転校生に優くんなんて呼ばれていいの?」
ぐっ…確かに、いくら元幼馴染であるとはいえ、こんな可愛い転校生に下の愛称で呼ばれた日には他の男子生徒達から体育倉庫に呼ばれかねない。
でも、懐かしさを一瞬だけ感じられた。まぁこんなに目つきが鋭くなって、性格まで鋭いけど。
「あーもう、お前が好きなように呼べ。他人みたいに接した方がいいなら苗字とかでいいし、そんなに俺とじゃれあいたいなら優くんでいい」
なーんて、引っ越して何年だと思ってんだ。じゃれあう訳ないから、まぁ苗字で…
「じゃ…優くん」


687:名無しさん@ピンキー
11/06/05 23:08:24.87 af5Ezuo/
「話、聞いてたか?」
「えぇ」
…まぁこいつにも多少のギャグセンスはあるっつーことか。可愛い奴め。
「じゃー俺もお前のこと苗字じゃなくて前みたいに透子って呼ぶからなー」
「そ」
「…うん」
下足場にはとっくについてたんだ。靴を履き替えて、俺達は校門を出た。
「そーいえば、お前は向こうでどうしてたんだ?中学とか」
なんとなく知りたい。小さい頃は天真爛漫を擬人化させたようなこいつが、今やこんなに大人しくて、言っちゃなんだが目つき悪いし。まさかイジメにあったのか?
「普通にしてた」
「普通ってなんだよ」
「私にもよくわからないわ。学校行った後帰って宿題して」
「友達は?」
「いなかったでしょうね、あの感じだと」
まどろっこしい。というより、不安すぎて焦ってしまう。こいつ本当に大丈夫なのか?まさか例の病じゃ…
「お前腕に包帯とかしてないだろうな」
「してないわ、あんな痛々しいの」
ぐっ…!!過去の自分を全否定された…!

688:クール感染
11/06/05 23:17:35.45 af5Ezuo/
二人並んで歩く。俺の影はこいつの影より圧倒的に長い。あれ?
「こんな道、通ったっけな…」
そもそも俺の家はもっと近いぞ?もう30分は歩いてる。そうか。
「あれ!?お前の家行くの!?」
見下ろした先にあるクセっ毛少女に向かって聞いてみた
「貴方…いえ、優くんがついてきてるんでしょ」
「がっ!?」
気づかなかった…会話に完全に夢中になってたなー。
「そっか…悪いな。じゃ、俺はこれで」
「?」
え?
「来ないの?」
「へ?俺そんなこと言ったっけ?」
「優くん、ついてきてたから、家に来るのかと思って…」
「あ、あぁ。そういう解釈?」
なるほど、こいつの部屋か。ちょっと見てみたい気もするな
「じ、じゃあ、お邪魔してもいいかな?」
「どうぞ」
一旦離れた影は、また同じ方向に動き出した

689:名無しさん@ピンキー
11/06/05 23:28:57.57 af5Ezuo/
それから5分ほど歩いた後だった。
「ここ」
「へ、へぇ…」
普通の家だ。豪邸来るか!?と身構えていたが、こいつの親父さんは普通に公務員してたっけ。
「入って」
「いいの?」
「入らないの?」
「お、お邪魔します」
ようやく慣れてきたこいつの淡々とした口調に応えつつ、俺は玄関で靴を脱いだ。
「あれ?お袋さんは?」
「町内にまだ挨拶で回ってるわ。昨日まで風邪だったから」
大変だなぁー。
「こっち。私の部屋。来て」
「あ、あぁ」
夕陽はもう沈みつつあり、窓の外ではもう蝙蝠が飛び交っている。近所の子供たちが遊ぶ声。やけに落ち着かない。
「ここ」
「お、おぉ…」
そこには机があった。ベッドがあった。カーテンもあった。タンスもあった。終わり。
「…少なくね?」
「何が?」
いくら引っ越し直後とはいえ年頃の女の子の部屋というわりにはちょっと…。
「寂しくないのか?もっと飾ったほうが…いや引っ越し直後だから仕方ないかな」
「私は、これがあるから大丈夫」
透子が持っていたのはぬいぐるみだった。昔俺があけたぬいぐるみ。

690:クール感染
11/06/05 23:36:18.58 af5Ezuo/
「いつまで持ってんだよ。いや嬉しいけど」
「ずっと。これからも」
ぬいぐるみをあげた当初は、持ち運ぶのも大変だった。
だからむしろ邪魔かなって思ってたんだ。『これ、もういらないからやるよ。ぬいぐるみなんて俺には似合わないからなー』なんて格好つけて渡した。
こいつの7歳の誕生日だった。親から貰う100円を必死で貯めて買ったんだ。そうだった、思い出した
「まぁ、今の今までそうして大切にしてくれると嬉しいよ」
「…うん」
「ところで、聞きたかったんだけど…お前いつからそんな性格になっちまったんだ?その…聞きにくいけど…いじめとか…」
「いいえ」
首をふるふると降った。ぬいぐるみを抱きしめながら。
「カッコ…よかったから…」
ん?

691:クール感染
11/06/05 23:45:04.84 af5Ezuo/
「優くん…すごくクールで、カッコよかった」
は、はいぃ!?
「そ、それに影響されてそんな性格になったとか言うなよな?」
「そうだけど?」
「言うなっていったろぉ!?」
あれはただの、そう、痛々しい病で…
「お前も痛々しいって言ってたろ?」
「うん、痛そうだったわ。あの傷もう治った?」
「あぁあああっ!!本っ当にこの子はもうっ!!」
天然か!?天然なのか!?昨日はあんなに冷たくて近寄りにくいくらいだったのに!
「私、あの時優くんとは真逆の性格だったし…優くんみたいになりたかったの」
「そっか…」
思春期の大元をそんなクールキャラで過ごしたら、あとはそのまましかないってことか…
「お前、そのクールが素なんだよな?」
「何が?」
あぁ、天然だな
「ぷ…あははははっ」
「どうして、笑うの?」
本当に可愛いなぁこいつは

692:クール感染
11/06/05 23:58:12.55 af5Ezuo/
「優くん、ズルいわ」
「何が?」
「私がやっと追いついたと思ったら、今度は優くんが昔の私みたいに明るくなってる」
ま、まぁ中学時代はクラスの連中にさんざんいじられたからな、嫌でも治るさ
「仕方ないだろ…」
と言いかけたとき、透子が全体重をかけて俺によりかかってきた
「それでもズルいわ」
「へ?」
「優くん、あの頃みたいにクールじゃなくても…私…」
「透子?」
「優くんのこと、今も好き。」
「と、透子…」
「でも、私も変わらないと…優くんみたいにならないと…」
そっか、こいつは今まで俺の背中ばっかり見てきたのか。こんな情けない背中をなぁ。離れた後も、それを信じてひたすら突っ走ってきたのか、こいつ。
「でももう治らないわ。この性格…もっと人に優しくできる、優くんみたいな性格になれないわ」
「治す必要ないだろ」
「え?」
「お前はもう、俺の背中ばっかり見る必要ないさ。確かに昔の天真爛漫なお前も好きだったけど…

今のお前も大好きだ」
「…」
「ごほん!まぁお前が個人的に治したい性格なら話は別なんだけど…」
透子の腕のなかのぬいぐるみが落ちた。完全。完全に密着した。俺たちの体が。

693:名無しさん@ピンキー
11/06/06 00:08:40.78 af5Ezuo/
「いいのか?このベッド、買って間もないだろ…」
「…古いベッドがいいの?」
「なっ…」
自分の体重で押しつぶしてしまわないよう、かるくベッドの上で透子にのしかかる。心臓はバクバク。透子の目は昨日と同じく鋭く冷めたような目。
「優く、ん…」
でも、不思議な暖かさがそこにはあった。
「んっ?ん…ふっ…」
有無を言わさず口をつけてみる。舌が、舌が艶めかしく絡みあっている。透子は戸惑っている。わかる。それくらい
「ん…ぷはっ…はぁ…」
息苦しかったのか違うのか、透子の息は乱れ、顔は紅潮している。
「キス…初めてだったのか?」
「…違うわ」
違うのかよ!!誰だ!どこの馬の骨とファーストを交わしたんだ!
「初めては…優くんと。ぬいぐるみくれた時」
あぁ、その馬の骨か。
透子の新しい制服の襟に手をかけた

694:名無しさん@ピンキー
11/06/06 00:26:47.07 ENA6UB7Q
「ゆ、優?」
こいつの声は静かだった。ただ『くん』を忘れるほどに動揺はしてるらしい
「あぁ、その呼び方のほうがいいや。」
「ゆ、優…ぁ……」
下着を脱がしながら、控え目の双丘を撫でる。
「優…」
名前を呼ばれるたび、俺の脳からよくわからん興奮物質が発生し、メチャクチャにしてやりたい衝動に駆られる。
それを抑えながら一方の先端は左手、もう一方は舌でご奉仕させていただく。
「んっ…はっあっ…!?んくぅっ…」
もう透子の目は半開きになってしまっている。顔は真っ赤になって。手は俺の余った右手を両手で握って。
俺の左手が透子の上半身を離れた。向かう先は下半身。ショーツの中心部、まぁ下半身の中心部を布ごしに触る
「はっ!?」
あきらかに驚いた声だ。珍しい。いや昔はよく聞いたけどね。
「大丈夫、大丈夫だから」
ショーツがみるみる湿り気を帯びていく。内腿が俺の手を挟むように擦り付けられる。
「んっ…ひっ…」
なんでだ?なんでこう、虐げたくなるんだろうか

695:クール感染
11/06/06 00:40:47.23 ENA6UB7Q
今度は布の隙に手をすべらし直に触る。
「ゃっ…」
なにをかくそう俺も童貞なので、少しでも拒否の声が入るとたじろいでしまう。
「優…キス…」
「あぁ」
その要求に、また俺は安心感を得て、下腹部を丹念に奉仕する
「んっ!?ふ、んっ…んぐっ…んはぁっ…んちゅっ…」
俺の指の動き一つ一つに反応し、一挙一動に電気が流れるように小刻みに身が跳ねている。
銀の糸を口から垂らしながら、息をするのが精一杯とでもいうように、両手は投げ出されていた。
そして、少し冒険して指を半分ほど入れたとき、急にその時がきた
「んっ!?ふぅう!?ん~~~っ!!?」
透子は体を魚のように跳ねさせ、体を弓のように反らせた。目を白黒させながらその体勢を保ったあと、糸の切れた人形のようにその場にくずれおちた
「は、はぁっ、、っ!?ぁっ…ふぅうっふぅぅ…っ…」
「気持ちよかったのか?」
「よ…よく…わからない…わ…」
もう俺の方も限界だ…。
「透子…いい?」
「…えぇ…」
俺は自分のジッパーに手をかけた。

「透子ー!!今帰ったわよー!」
下の階から懐かしくもやかましい声が聞こえる
「あ、母さん帰ってきた」
おい

696:名無しさん@ピンキー
11/06/06 00:43:36.32 RSgE9yWa
母フラグ回収ktkr

697:名無しさん@ピンキー
11/06/06 00:52:06.82 ENA6UB7Q
大急ぎでズボンを履き、透子は服を着て、部屋から出た。
「あらー!優ちゃんたら身長こんなに伸びちゃってー!うちのオヤジ越えちゃったわねーたぶん!あ、それから優ちゃんのお母さんにコレよろしくって!それから」
「はい。えぇ…ははは。あはは。はい。ありがとうございます」
猛スピードで繰り出される言葉の数々に、俺は翻弄されるがままであった。強制中断だ。こんなのアリかよと心の中で涙を流しながら…。
袖口を見ると、透子がものすごく罰が悪いというか、申し訳なさそうな困り顔で俺の袖を掴んでいる。
「じゃ優ちゃん!お母さんとお父さんによろしくね!」
「…はい」
やっと終わった。何文字喋ってたんだこの人は。
「どうする?」
「んー、今日はこれでいいや。明日も早いしな。夜だし」
「でも…優く…優が…」
「いいのいいの!」
よくないけど
「お前の本当の気持ち聞けただけで十分だよ、今日のところはな」
「私も…嬉しい。優、本当の気持ち、今も聞きたい?」
「え?まぁ聞けるもんなら…」
「…優の家で、続きいい?」
「おい」

終わり

698:クール感染
11/06/06 00:53:44.01 ENA6UB7Q
クール感染ひとまず終了です

読んでいただきありがとうございます

素直クールって難しいなー、一歩間違えればツンデレになっちまう…修行あるのみですね。ありがとうございました!

699:名無しさん@ピンキー
11/06/06 01:28:20.18 aNAYNyKR
おつおつ
楽しく読ませてもらったぜい!


700:名無しさん@ピンキー
11/06/06 03:57:36.90 THI2Qwkf
元々は優が元凶かw

いいな可愛いな

701:名無しさん@ピンキー
11/06/06 04:40:03.06 IiAlR0EQ
なるほど、これは続き物にしてぜひ読みたい

702:名無しさん@ピンキー
11/06/06 06:09:18.67 0PyllgJJ
GJ!!
これはシリーズ化きぼんぬだろ

703:名無しさん@ピンキー
11/06/06 19:07:31.10 P3Ur7AyT
GJ


>クール感染ひとまず終了です

…ひとまず?ってことは続きがあるって期待していいんだよね?

704:名無しさん@ピンキー
11/06/06 19:31:04.01 5q1+0iFx
よきね

705:名無しさん@ピンキー
11/06/06 20:34:55.32 Lbo0okC+
なんで投下途中に中途半端な間隔があいてるの?

706:名無しさん@ピンキー
11/06/06 21:57:46.01 xgVPj2Ov
書きながら落としてるんだろ
テキストなりに纏めてからなら忍法帖ありでも間隔10分もかからん


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