10/10/16 01:52:21 NZFspBH0
これから閃×時音投下します。
ちょっと長いので数回に分けて投下予定、今回はエロ無しです。
内容は前スレで話題に出たキノコネタです。
(忘れられてると思いますが)
101:少年少女たちの奇行。・その1
10/10/16 01:54:16 NZFspBH0
客人たちを交えた夕食の場。
本来、和やかな筈の食卓は、現在一触即発の不穏な空気が漂っていた。
その空気を発しているのはこの家の当主・雪村時子。
しかしその原因となっているのは、彼女の眼前にいる一組の少年少女にあった。
「ちょっとあんた、またシイタケ残してる!」
「別にいーだろキノコぐらい。
それにこれ、秀が食うんだって。」
眉を吊り上げ、声を荒らげる少女の名は雪村時音。
時子の孫であり、この家の跡取りである。
対して、彼女の向かいにてその怒声を意に介さず、慣れた手つきで隣の友人の皿に
シイタケを移し替えている少年の名は影宮閃といった。
「な、頼んだぞ秀。」
悪びれた様子もなく友人に嫌いな食べ物を押し付ける閃。
そんな彼の態度に、時音は今日も怒りを募らせていた。
「だから、人ん家来て好き嫌い言ってんじゃないわよ!!」
「だから全部食べるっつってんだろ、秀が!!」
そうして本日も、彼らの言い合いが始まる。
ギャアギャアと騒ぎ立てたが最後、そこはもう2人だけの世界。
「や、やめなさい2人とも…。」
時音の隣で彼女の母がオロオロしながら宥めようとするも、2人はその声に全く耳を
傾けようとはしない。
最早誰も彼らを止める事は出来ない。
―ただ、1人を除いて。
「……2人とも。」
静かな声がその場に響く。
即座に反応した若い2人が、一斉に小柄な老婆の方を見た。
老婆の眼は、笑っていなかった。
102:『少年少女たちの奇行。』 その2
10/10/16 01:56:22 NZFspBH0
「はあ……。」
次の日の朝。
時音は、やや暗い面持ちで家を後にした。
結局昨晩は時子にみっちりと叱られてしまった。
2人揃って。
それはお役目を果たしに行く時間ギリギリまで続いた。
そのため、時音は腑に落ちない顔をしていた。
そもそもの原因は自分ではない、閃にある。
「(あの子が好き嫌いしなかったら、あんな事にならなかったのに……。)」
眉間に皺を寄せながら、時音は思う。
いずれ家を継ぐ者として、幼い頃から厳しく躾けられた時音。
そんな彼女からすれば、食べ物の好き嫌いなど言語道断である。
だが昨晩、彼女の向かいで夕食をとっていた少年は違う。
食べ物だけの話ではない。
彼はいつも我侭で、奔放に振舞う。
時音にとって、閃は実に不思議な存在だった。
「はあ…。」
学校に到着し、教室で席に着いてからも、時音の苦悩は続いた。
どうにかして閃の好き嫌いを直したい。
だが、その方法が分からない。
どうすればいいのか、彼女はその1点にのみ思考を集中させていた。
そのためか、外界からの情報は完全に遮断され、時音に歩み寄る人物の存在にも
彼女のすぐ傍に来るまで、全く気が付かない状態となっていた。
「おはよー、時音。」
「えっ」
背後からの声に思考は突如中断され、時音は現実へと引き戻された。
振り返った先にいたのは、まどか。
時音と一番親しいクラスメイトである。
「あっ…お、おはよう、まどか。」
「どうしたの時音、悩み事?」
「う、うん……。」
まどかからの悪意のない質問に時音は素直に答えた。
そのまま、先程まで考えていたことを言葉にする。
「…好き嫌いを失くさせるには、どうしたらいいかな。」
「それって誰のこと?」
103:『少年少女たちの奇行。』 その3
10/10/16 01:57:52 NZFspBH0
「うちに最近ご飯を食べに来る子がいるの。
その子ったら好き嫌いが激しくて、どうにかしたいんだけど…。」
「その子、男の子?」
「うん。」
「年いくつ?」
「あたしより2つ下だけど…。」
「えー?
それって良守君じゃなくて?」
「う、うん…。」
何故そこで良守の名が出てくるのか、時音には理解できなかった。
年の近い異性を家に招き入れて夕食をご馳走しているという状況に、何かあらぬ誤解を
したのかもしれない。
とはいえ時音の立場上、閃達との関係をまどかに説明するのは難しかった。
時音はただ黙って目の前の友人の返答を待った。
まどかはというと、下を向いたまま何かを考え込んでいるようだった。
その沈黙が気になる。
ひょっとしたら自分でも困った顔をしているかもしれないと、時音は何となく思った。
「―別に、無理に直さなくてもいいんじゃない?」
「え?」
「好き嫌い。」
時音と向き直ったまどかの口から出た提案。
それは好き嫌いを失くさせるための方策ではなく、回避の勧告であった。
「嫌いなのだって今だけかもしれないし、それで何か困ることもないんでしょ?」
「それは…」
返答に詰まり、時音の目は自然と窓の方へ向かった。
ガラスの向こうには校門があり、そこには未だ登校中の生徒達の姿が見える。
その生徒達の中に、時音は見覚えのある少年の姿を見つけた。
あんな色の髪の持ち主は、この学校でも1人しかいない。
遠くから見ても、分からない筈がない。
閃だ。
「そう…だけど……」
時音の視線はそこで固定され、動かなくなった。
目は、不思議と少年を追う。
「(ちゃんと校門から入ってくるんだ…。)」
104:『少年少女たちの奇行。』 その4
10/10/16 01:59:01 NZFspBH0
普段はよく民家の屋根にいる閃が、きちんと校舎へと入っていく。
それだけの事なのに、時音は何だか吹き出したい気持ちになった。
諦める。
そういう選択肢も確かにある。
時音も考えたことがないわけではない。
閃が嫌いな食べ物を残すことで困る人間はいないのだ。
食べ物を押し付けられた秀が全てそれらを平らげるために、現実として残り物が
出てくることはない。
時音の母も、恐らくは時子も、彼女ほどこだわってはいないのだろう。
それよりも2人の言い合いにより夕食の場が険悪な雰囲気に包まれる方が、
よほど嫌なのだと思われる。
だが。
「でも……何とかしたいの。」
時音の目はなおも閃を追っていた。
何故か気になる、放っておけない。
他の誰が何と言おうと、時音は彼の愚行を見逃すことは出来なかった。
「ふーん…」
そんな時音を、まどかはずっと眺めていた。
時音の顔に自らのそれを近づけると、一転して明るい笑みを浮かべる。
「じゃあ、こういうのはどう?」
そう言ってまどかは時音の耳元でひっそりと囁く。
周囲の人間に聞き取られないよう、出来るだけ声を小さくして。
「―えっ」
助言を聞き終えた途端、時音の顔が赤くなった。
その目は驚きに満ちており、助言の主を凝視する。
「ま、まどか!?
それって本…」
「これで絶対上手くいくって。
どんな相手でも好き嫌いなんてすぐ直っちゃうよ。」
私も昔お兄ちゃんにされたことあるんだけどー、と屈託のない笑顔でまどかは続けた。
前例を出されると、時音も信じないわけにはいかない。
それで閃の好き嫌いを直せるのなら。
時音は口元を固く結び、覚悟を決めた。
「分かった、あたしやってみる。
ありがとう、まどか。」
「えっ」
105:『少年少女たちの奇行。』 その5
10/10/16 02:00:45 NZFspBH0
迷いのない時音の返事に、まどかは反射的に素っ頓狂な声を上げた。
だが、それは時音の耳には届かなかった。
彼女の足は、その時既に教室の外へ向かっていたためである。
1人残され、考え込むまどか。
「…ひょっとして時音、信じちゃったかな?
冗談のつもりだったんだけど。
……うーん、でも流石に時音もあんな事はしないよね?」
しかし、まどか曰くの『不思議ちゃん』は、既に彼女の想像を超えて走り出していた。
授業が終わり、学校から帰宅した時音が玄関を開けて最初に目にしたもの。
それは、箱いっぱいに詰められたマツタケだった。
「お母さん、それどうしたの?」
時音は、傍らでマツタケを眺めている母に疑問をぶつけた。
「老人会の方からお義母さまに、って届いたの。
今夜も夜行の子達を呼ぶし、皆でマツタケを食べましょうか。」
いつもの穏やかな笑みを浮かべ、母は答えた。
「ふーん…」
しかし時音はあまり良い表情をしなかった。
マツタケといえばキノコである。
ならば恐らく、閃がこれを自ら好んで食すことはないだろう。
だが、これは使えるかもしれない。
時音の手は自然と箱の中へ伸びていた。
その中でも一際目立つ大振りのマツタケを掴む。
「お母さん、これ貰える?」
「え?
マツタケ持って何に使うつもりなの、時音?」
「うん、ちょっとね。」
時音は曖昧に答えた。
流石にその内容を誰かに知られてしまうのには躊躇いがあった。
「(出来れば、あの子以外には知られたくないわね…。)」
自分がこれから成そうとしている事。
マツタケの頭を唇に軽く押し当てながら、少女はぼんやりと考えていた。
106:『少年少女たちの奇行。』 その6
10/10/16 02:02:31 NZFspBH0
「お邪魔しまーす。」
しばらくして、聴き慣れた声が玄関から響いてきた。
それに続く足音、その数は2つ。
声こそなかったものの、問題の相手がこの家に来たことを時音は確信した。
「(来た!)」
とうに私服に着替え、部屋の中で待機していた彼女は、意を決して部屋を飛び出した。
気持ちは不思議と高揚し、口元は固く結ばれていた。
今日こそ閃の好き嫌いを直す。
時音の頭はそのことでいっぱいだった。
そんな彼女が向かったのは、客間。
畳の上へ足を運ぶと、そこには予想通りの人物らが立っていた。
秋津秀と、影宮閃。
視界の内に彼らを捉えると、時音は目当ての人物のみに焦点を絞った。
「よー、雪む…」
「来て!」
「へっ?」
閃の挨拶を最後まで聞くこともなく、彼の承諾を得ることも無く、時音は閃の腕を掴むと
そのまま身を翻し来た道を戻る。
その姿を、彼女の家族やもう1人の客人は呆気に取られた表情で見守っていた。
だが、時音は意に介さない。
「おいっ、お前一体どうしたんだよ!?」
すぐそばで閃が声を荒げているのも、彼女の耳には入っていなかった。
彼を無理矢理部屋へと連れ帰ると、時音はドアを閉めた。
この空間に2人きりになったことを確認すると、時音は部屋の中心にいる閃を見た。
目の前の少年は、突然の事態を受け入れることが出来ず、辺りをきょろきょろと見回している。
「何する気だよお前、
こんなトコ連れ込んで…。」
眉を顰める少年の疑問に答えず、時音は再び閃に背を向けた。
そして、予めこの部屋に置いていたマツタケにその手を伸ばす。
芳しい香りが、彼女の鼻腔をくすぐった。
これから行う事に若干の羞恥心はあったものの、少年の好き嫌いを何が何でも直したいという
大義の前に、少女の覚悟は決まった。
手の中のマツタケを指定の箇所へと収める。
固定した場所からキノコがずれ込まないのを確認すると、時音は背後の少年に向けて声を発した。
「今日は、あんたのキノコ嫌いを直したくてここに連れてきたの。」
「はあ!?
お前またそんな事言ってんの!?」
背後の少年が再び声を荒げる。
107:『少年少女たちの奇行。』 その7
10/10/16 02:04:03 NZFspBH0
「第一、何で俺をここへ連れてくる必要あるわけ?
こんな事したって俺が食うわけ…」
「食べるわよ、絶対。」
閃の言葉を遮り、自信に満ち溢れた声が部屋中に響く。
時音は振り返り、閃と向き直った。
「へっ…?」
「閃!」
時音が目の前の少年の名を呼んだ。
しかし閃の目線は彼女の顔ではなくその真下に集中し、そこから動く気配は無い。
いかにも機能性を重視した時音の私服。
首元のみならず鎖骨まで見れるそのウェアの、まさに胸元を覆っている布地の端から
ひょっこりと、小さな頭が飛び出していた。
それがキノコであることは間違いない。
だが、キノコが生えているその場所は、本来キノコが生える筈の無い場所である。
2つの膨らみに挟まれた1本の大きなマツタケ。
その状態を、今まさに目の前の少女が体現していた。
少女は言った。
「…あたしを、食べて。」
108:100
10/10/16 02:05:44 NZFspBH0
今回はここまで。
次回からエロ予定です。
109:名無しさん@ピンキー
10/10/16 07:56:22 wfUJfIFw
Oo~!
旬のマツタケネター!
110:名無しさん@ピンキー
10/10/16 20:41:51 0WpBAUpZ
フイタwwwww
111:108
10/10/17 02:11:51 Ln73A4zS
こんばんは。
昨日の続きを投下しに来ました。
エロ突入しますが今回はちょっと短めです。
112:『少年少女たちの奇行。』 その8
10/10/17 02:13:57 Ln73A4zS
今、この部屋には時音と閃の2人しかいない。
そのためだろうか、この場の空気が凍りつく感覚を時音はすぐに察知することが出来た。
目の前の少年の顔が、みるみる変化していくのが分かる。
最早先程のような怒りは見えず、寧ろ怯えの色があるように思えた。
その少年の口が動く。
「お前…………大丈夫か?
何か悪いもんでも拾い食いしたんじゃねーか?」
キノコとか。
それだけ言うと閃は再び押し黙った。
「え……」
時音は、それだけしか答えることが出来なかった。
こんな筈ではなかった。
このアクションで閃の好き嫌いをどう直せるのか想像できてはいなかったが、少なくとも
このような反応は望んではいなかった。
逆効果。
時音はその時初めて、自分がとんでもない醜態をさらけ出していることを認識した。
自覚した途端に、頭に一気に血が上る。
湯気が吹き出てしまうのではないかと思うくらい、時音の顔は熱を帯びていた。
「ちっ、違うの!
これは…えっと…
こうしたら好き嫌いを直せるって言われたから……!」
まくし立てるように口を動かすが、なかなか上手く舌が回らない。
そんな時音の動揺は、閃にも見て取れた。
「(…それ言ったヤツ、冗談だったんじゃねーの?)」
などと思っていたが、それを口にすることは無かった。
彼女の動揺をより煽ってしまうのが目に見えていたためである。
だが、閃の目は言葉よりずっと正直だった。
呆れと憐れみを含んだ、その目。
彼の視線の先にいたのは、他ならぬ時音である。
胸にマツタケを挟んだままの彼女の心が折れてしまうのは時間の問題だった。
ぽろりと、透明な雫が彼女の頬を流れる。
「え゛っ!?」
本日二度目の大珍事に、閃はまたもその目を丸くした。
113:『少年少女たちの奇行。』 その9
10/10/17 02:15:52 Ln73A4zS
「ばっ、お前…
何泣いてんだよ!?」
「知らないわよ、そんなのっ…」
慌てふためく閃を前に、時音の涙はただただ流れ続けた。
自分でも気持ちの整理がついていない。
にもかかわらず、少年の前で再び醜態をさらけ出すこととなってしまった。
それが更に彼女の涙を促した。
「そもそもあんたが好き嫌いするのがいけないんでしょ…」
嗚咽を漏らしつつ、時音は呟く。
この事態を招いたのは他ならぬ自分自身であり、その発言は八つ当たり以外の何物でもない。
ますます自分が情けなくなる。
時音の涙は止みそうもなかった。
「あー…」
少年の声と足音がすぐそばまで近づいてきているのが時音の耳に入った。
だが彼女はその顔を上げようとはしない。
閃は時音と目線を合わせるべくその身を屈ませた。
時音の視界に閃の顔が映る。
「分かったよ。
キノコ、食ってやる。」
「えっ」
少年の意外な返事に、時音は反射的に声を上げた。
直後、彼女の身体を温かい感覚が包む。
足は床を離れ、その目線は高くなる。
すぐ目の前に金色のつむじが見え、時音はようやく自分が担ぎ上げられているのだと知った。
そう思ったのも束の間。
今度は背中に柔らかい感触を受ける。
呼応するように何かのきしむ音。
気が付くと彼女の目に映っていたのは、先程まで自分を担いでいた少年とよく見慣れた天井であった。
時音の身体はベッドの上まで運ばれていたのである。
「えっ…
あんた何してんの?」
「お前が言ったんだろ、『私を食べて』って。
お望みどおり食ってやるよ、…キノコごとな。」
そう言うと閃は口の端を吊り上げ、時音の服に手をかけた。
114:『少年少女たちの奇行。』 その10
10/10/17 02:18:44 Ln73A4zS
「ええっ!?
ちょっと、待っ…」
彼女の制止の声を振り切り、閃の手は時音の上着の裾を勢いよくたくし上げた。
明かりに照らされた部屋の中、露わになる彼女の白い肌。
2つの膨らみは下着でかっちりと固定され、その間に挟まれたマツタケは下手な振動ではびくともしない。
閃は束になった裾をマツタケの後ろに回した。
「やっ…、何これ…」
時音は慌てて裾を戻そうとするも、手前のマツタケに引っかかり上手く下げられない。
そうしているうちに金色のつむじが再び時音の視界に飛び込んできた。
閃の顔が彼女の胸元のすぐそばにある。
次の瞬間、ざらついた感触が片方の膨らみをなぞった。
「ひゃっ…!」
初めての感覚に時音の背中が跳ねる。
軽く突き出された胸を閃の舌はなおも攻める。
ぬめりとした触感が走るたびに、何ともいえない感覚が時音の体を駆け巡った。
「はぁん……あっ…あん……」
切ない喘ぎが彼女の口から漏れる。
「お前…いい匂いする」
「…マツタケの……匂いじゃ、なくって……?」
「いや、お前の匂いだって。」
「……あたしのことはいいから、早くマツタケ食べなさいよ……んんっ」
頬を上気させつつ、時音は何とか当初の目的を口にした。
「ん、分かった。」
閃はそれだけ答えると舌を上へ上へと滑らせていった。
同時に、彼の頭は徐々に時音の顔へと近づいていく。
照明の光を受けてなおも輝きを増す金の髪が、彼女の唇に触れた。
それだけの事なのに時音の心臓は早鐘を撞き始める。
まるで自分の体ではなくなってしまったのかと思うほどに、鼓動はどんどん早くなっていった。
そうしているうちに、ざらりとした触感はマツタケのもとへとたどり着いた。
閃は舌を引っ込めると、2つの膨らみの中で雄雄しくその存在を主張しているマツタケの頭に
歯を立て、器用にその一部をちぎり取る。
マツタケを口の中に収めると、閃は上体を起こし時音の胸元から離れた。
「(あっ…)」
思わず声が出そうになるも、時音はそれをどうにか押し留める。
彼が離れたことを、どこか残念なように思う。
心臓が落ち着きを取り戻すことは無く、相変わらず速いペースで血液を循環させている。
だがそんな事はおくびにも出さず、時音は目の前の少年の行動を見守っていた。
115:『少年少女たちの奇行。』 その11
10/10/17 02:21:56 Ln73A4zS
閃はもくもくと口の中のマツタケを噛み砕き、それを嚥下する。
しばらくして、閃の目は再び時音の方を見た。
「…美味いわ」
「ほ、ホント?」
予想外の彼の返事に、時音は思わず顔をほころばせた。
「おう。
……お前も食う?」
「え?」
いたずらっぽく笑む閃を前に、時音は軽くうーんと考え込む。
目と鼻の先から漂う豊潤な香りに、彼女の食欲がそそられないわけではない。
先程からずっと気になってはいた。
目の前の少年がそれを少し食してしまったのだから、尚更だ。
「…うん、食べたい。」
時音は素直な気持ちを口にした。
「じゃ、待ってろ。」
そう言って閃は口の端を吊り上げた。
上体を屈め、再び彼女の胸へその顔を近づける。
肌と肌が触れ合うか触れ合わないかのギリギリの距離で、閃の口はマツタケをちぎる。
時音の心臓は相変わらず速いリズムでバクバクと動いている。
「(…心臓の音、こいつに聴かれてたりしないわよね……?)」
そう思うと、鼓動のリズムがより一層速まる。
しかし、目と鼻の先にいる少年が彼女の疑問に答えることは無かった。
彼の口には、先程と同じようにマツタケの一部が咥えられている。
閃はそれを手を使わず器用に口の中へ運ぶと、体を滑らせ時音の顔の前に自らのそれを持っていく。
そして少しの間の後、徐々に距離を詰めていった。
「ん…」
時音の唇に閃の唇が重なった。
薄く開いた唇に舌を割り込まされ、マツタケが唾液を絡められた状態で押し込まれる。
「(あー…)」
しばらくして閃の唇が離れた。
だが、時音の口の中には先のマツタケが残っている。
「(キス、しちゃった……。)」
時音はぼんやりと考えつつ、もぐもぐと口を動かし中の物を飲み込んだ。
「美味いか?」
シシシ、と笑いながら目の前の少年が尋ねる。
「…うん。」
時音はそれだけを答えると、首を縦に振った。
「そっか」
閃もまたそれだけ言うと、再び顔を時音の胸元へと移し、『食事』を再開した。
「…はぁ、んっ……!」
静かな部屋に、再び嬌声が響き始めた。
116:111
10/10/17 02:24:08 Ln73A4zS
今回はここまで。
続きは後日投下します。
117:名無しさん@ピンキー
10/10/17 14:53:45 uYPoAGdd
続き♪続き♪
118:116
10/10/18 02:41:53 T4jAYTIZ
こんばんは。
続きを投下しに来ました。
一応、今日で完結の予定です。
119:『少年少女たちの奇行。』 その12
10/10/18 02:43:57 T4jAYTIZ
閃の舌は、なおも2つの柔肉を味わっていた。
時折谷間のマツタケに歯を立てては噛みちぎり、口の中へ運ぶ。
しかし彼の手が時音の胸元を覆う下着にかかることは無かった。
外してしまえば、マツタケが谷間から滑り落ちてしまうことは容易に想像できたためである。
そのため、彼はあくまで露わになった箇所のみを攻め続けていた。
だが、その状態に不満を示す人物がいた。
それは、少年の方ではなかった。
「…ね、ねえっ。」
どうにか嬌声を押し止め、時音は閃に呼びかけた。
途端に愛撫の手を止めて少年は少女の視線に応える。
「何だ?」
「その…言いにくいんだけど……」
頬を上気させながら答える時音の目は焦点を定めず、ひたすら泳いでいた。
口から発せられる声を言葉を進めていくうちにどんどん小さくなっていく。
少女の心が羞恥心に苛まれているのは、誰の目に見ても明らかであった。
その少女の手が少年のそれへと伸びる。
指を絡ませるように取ると、緩慢な動きで双丘の頂へと持っていった。
消え入りそうな声が時音の口から漏れる。
「ここも…………お願い。」
耳まで赤く染めた彼女の懇願に閃は目を丸くしたまま、しかし口の端を軽く吊り上げ笑った。
「おう」
それだけ言うと指をほどき、その手を離す。
宙に浮いた手は柔らかな肌に触れるか触れないかのギリギリの高さを滑り、少女の胸元を
かっちりと固定した下着へと近づく。
双丘のふもとに、指が触れた。
それは白い肌を優しく撫でると、密着する布地との僅かな隙間をこじ開け、内部へと侵入する。
「――んんっ!」
今までのものを遥かに凌駕する快感に、時音の体が跳ねた。
布地の下で10本の指が露わになっていない乳房を揉みしだく。
既に硬くなった頂を摘まれるたび、時音はひときわ甲高い声を上げた。
「ふあぁっ…やっ……んんっ…は、あ」
閃は両手を駆使し、柔肉を内側へと圧迫するようにこねくり回す。
谷間の中のマツタケが動きに合わせてピョコピョコ跳ねた。
その愛らしい仕草に、閃の興奮は昂っていく。
それを表情に出さぬよう努めるものの、手の動きは正直で、それはより激しさを増していった。
つられるように、時音の声も大きくなる。
「ふあっ…!」
「あんまデカい声出すなよ。
俺達のやってること、皆にバレるぜ?」
120:『少年少女たちの奇行。』 その13
10/10/18 02:45:12 T4jAYTIZ
「やんっ……も、もう、ずるいっ…!」
時音は目の前の少年を睨み付けた。
しかしそれが怒りによるものでないことは互いに知っている。
閃の両手は再び布地の隙間をくぐり抜け、時音の胸を離れた。
代わりにその手は下部を目指し、彼女の下半身を覆うズボンへと伸びる。
留められたボタンを外し、ジッパーを下ろす。
ズボンを難なく脱がされ、健康的な時音の脚が露わになった。
その時音の上半身は現在、完全に自由のきく状態となっていた。
だが、彼女は全く抵抗の意を示さない。
その状況で閃の手が再び時音の腰に伸びる。
「……ぅ、んっ…」
時音の体がピクリと反応する。
しかし、やはり抵抗は見られなかった。
それが了承の意を示すことを悟ると、閃の両手は時音の腰から脚から、それらを隠していた
短パンをその下の物と共にゆっくりと下ろしていく。
ややあって、明かりに照らされた部屋の中で彼女のそれが白日の下に晒された。
「…………すげ」
ほぉー、と閃は感嘆の声を漏らした。
極力時音の耳に入らぬよう、ひっそりと。
だが、それを知ってか知らずか、時音は両腿を力強く閉じる。
「やだっ……!
あんまり、見ないで…」
これ異常ないほどに顔を真っ赤にした時音が、熱を帯び潤んだ瞳で目の前の少年を見つめる。
しかし少年は少女の前に再び身を乗り出して、ただ一言だけ告げる。
「…分かった」
目を向けず、右手のみを彼女の下半身へと向かわせた。
腿の付け根を優しく撫で、少しずつこじ開けていく。
しとどに濡れたその場所を指でなぞると、内部へと侵入させた。
「…や、ああっ!!」
前人未到の領域を侵される感覚に、時音の体が震える。
何ともいえない快感が、彼女の身を支配した。
だが、閃はなおも視線を時音の顔に固定したまま指だけを動かし、攻める。
同時に左手は再び彼女の胸へと伸び、下着の下へとゆっくりと滑らせ、そして摘んだ。
「ふあ、あああっ……!!」
別々の場所を同時に攻められ、時音の嬌声が部屋中に響く。
快感はますます高まり、秘所からは粘り気を帯びた液体が絶えず溢れ、下着に覆われた
柔肉からは玉の汗が噴き続ける。
だが、閃はその動きを止めない。
頭を屈め時音の胸にその顔を埋め、谷間のマツタケを噛みちぎる。
もはや一片のマツタケのみを残した柔肉を下でなぞると、時音の体が大きく震えた。
121:『少年少女たちの奇行。』 その14
10/10/18 02:46:50 T4jAYTIZ
「はぁ…はぁ……」
荒い息遣いが静かな部屋に響く。
絶頂の余韻に浸りつつ、時音はぼんやりと目の前の少年を見つめていた。
だが、これで終わりではない。
カチャカチャとベルトの外される音が少女の耳に届いた。
「今度は、俺のキノコも食ってもらうからな。」
そう言って少年は熱を持った顔で、いたずらっぽく笑う。
「……。」
時音はただ、首を小さく縦に振った。
今更彼の行為を拒む気など、微塵もなかった。
衣擦れの音が止んだ時、それは姿を現した。
色と形でその存在を主張する、一振りの大きなキノコ。
照明の光が、その存在感をより際立たせる。
閃は目の前の少女の腰に手を添え、下の口に自らのキノコをあてがった。
「い、いくぞ。」
「うん…。」
時音の返事を合図に、閃は自らの腰を押し進めた。
巨大なキノコが、唾液にまみれた口の中へ呑み込まれていく。
「…………っ!!」
「力、抜けって…!」
強張る時音の身体を、閃は指でなぞり、舌を這わせる。
潤滑油の存在もあり、どうにかキノコは内部の奥へとたどり着いた。
どれくらいの時が流れたか。
実際にはさほど時間が経っていなかったものの、今の時音にはそれが長く感じられた。
呼吸を整え気持ちを落ち着かせると、かすかに呟く。
「…動いて……」
その小さな声は、少年の耳に届いた。
或いはそれは、繋がった部分を通して伝わったものか。
閃は腰の動きを開始し、互いの感覚を昂らせていく。
明かりに照らされた小さな空間に、肉の擦れる淫猥な音が響く。
2人の動きに合わせるように、マツタケの欠片が激しく踊り始める。
「んっ、はぁ、はっ……ぁん…っ」
「はぁ…はっ……雪村…、くっ…!」
互いの呼吸が混ざり合う。
どちらのものと分からない心臓の音が聴こえる。
激しい動きにその身を任せていたマツタケが、胸の谷間から滑り落ちる。
それに呼応するかのように、口の最奥が震え、中の物を強く締め付ける。
その瞬間、閃のキノコから大量の胞子が噴出された。
122:『少年少女たちの奇行。』 その15
10/10/18 02:48:43 T4jAYTIZ
「……ら、雪村。」
「…………ん。」
気が付くと時音は、頬を目の前の少年に軽く叩かれていた。
どうやら、先程の行為で意識を飛ばしていたらしい。
時音の意識が戻ったことを確認すると、閃は事後処理へと作業を移した。
まだ頭の回らない状態で、時音はぼんやりと自分の胸元を覗いた。
そこには、削がれ小さくなったマツタケが狭い隙間を離れ、白い柔肌の上に佇んでいる。
「ここ、拭くぞ?」
「えっ?
…ああ、うん。」
閃からの問いに、時音は半ば反射的に答えた。
了承を得ると閃の手は時音の、様々な液体の絡みついた腿の付け根へと伸びる。
先程の行為と明らかに違うのは、彼がその手に液体を拭き取るための物を持っているということであった。
『食事』は、終わったのだ。
「……ねえ。」
「ん?」
時音の呼びかけに、閃が顔を上げた。
「最後のマツタケ…くれる?」
「……?」
時音の願いに、閃は怪訝な表情を浮かべた。
その考えをそのまま口に出す。
「食いたかったら自分で食」
「そうじゃなくてっ。」
言うが早いか、閃の言葉を遮り時音の手が伸びる。
その中には、先のマツタケがつままれていた。
それを指ごと閃の口へと押し込み、そこから手を離す。
程なくして、閃の顔に時音のそれが近づく。
唇が重なった。
「んむっ……!?」
舌を滑り込ませ、口内を侵し、所望のものを絡め取る。
顔を離すと、その目を丸くした閃の顔が時音の視界に飛び込んできた。
123:『少年少女たちの奇行。』 その16
10/10/18 02:50:20 T4jAYTIZ
だがその表情は、先程のものとは全く違っていた。
言いも知れぬ達成感が、時音の胸にこみ上げてきた。
「……キノコ、美味しかった。」
口内のものを嚥下した時音は、閃の目を見てぽつりと言った。
「お、おう。」
つられて答える閃の顔は、僅かだが赤らんで見えた。
それに満足する時音もまた、微かに笑った。
熱が少し、戻った気がした。
どうして閃の好き嫌いを、あれほど執拗に直そうとしたのか。
どうして閃の行動に、逐一反発してたのか。
何故彼のことを、いつも気にしてたのか。
何てことはない。
それは、恋をしていたという事以外の何物でもなかった。
「(それだけの事なのに、あんな事があってやっと気付くなんて……。)」
先程の行為を思い出し、時音の顔が再び赤く染まる。
順序が真逆の過程を経たことが恥ずかしくて仕方ない。
情けないついでに、閃にこの気持ちを伝えるのは、もう少し先にしようと思った。
そんな風に気持ちを整理しながら、服装を整えた時音と閃は客間の方へ向かっていった。
「………………。」
そして夕食の場。
今この瞬間、この場はかつて無いほどの静寂に包まれていた。
「何だよ。」
眉を顰めつつ、閃は皿の上のマツタケを口の中へと運んでいた。
他の誰でもない、彼自身の、である。
「せ、閃ちゃん、一体どうしたの?
何か悪いものでも食べたの?」
マツタケの人事異動が当たり前に来るものと予想していた秀には、この事態はまさに青天の霹靂であった。
「別に悪いもんなんて食ってねーよ、秀。」
そう言って友人の疑問を一蹴すると、閃は再度黙々とマツタケを食べ始めた。
時音の母も祖母も、鳩が豆鉄砲を食ったような表情でその異様な光景を見守っていた。
ただ一人だけ、それに対し異なる反応を見せる人物がいた。
時音だ。
124:『少年少女たちの奇行。』 その17(終)
10/10/18 02:51:57 T4jAYTIZ
「(良かった……。
これであたしも体張った甲斐があったってもんよね。)」
などと思いながら彼女はウフフと笑みを浮かべていた。
「……?
時音ちゃんはさっきからずっと笑ってるし。」
未だ事態を呑み込めていない秀から、珍しく冷静なツッコミが入った。
「……あっ!」
だが時音は、いつまでも笑顔を絶やさずに、というわけにはいかなかった。
向かいの席だけに、その気が無くとも彼の粗がよく見える。
閃の取り皿に残された赤い物体たち。
「あんた、また人参残してる!」
「んだよ、うるせーな。」
目の前の少年から、いつもと変わらぬ反応が返ってきた。
細かい粒のようなものまでも綺麗に取り分けられ、それは神業と見紛うほど。
勿論、時音は感心したりはしなかった。
「好き嫌いはやめてって言ったでしょ!」
「お前が食わせたのはキノコだけで、人参は入ってないだろ。」
少年はしれっと答えた。
開き直ったその内容に、時音は言葉を失う。
だが、閃は止まらなかった。
「……それとも、またやるか?
今度は人参で。」
そう言って口の端を吊り上げる。
「え……」
その言葉が何を意味しているのか、時音には瞬時に理解できた。
だが、当事者でない者たちは違う。
残りの3人は怪訝な表情を浮かべ、少年と少女を交互に見やった。
閃は相変わらず、いたずらっぽく笑んでいる。
時音は、自分の顔が先程のように熱を帯びていくのがすぐに分かった。
「――っ!!」
何かを言い返そうとするも、すぐに取り止める。
閃はニヤニヤ笑い、他の3人はしばらく頭に疑問符を浮かべていた。
そんなある日の、雪村家の食卓。
だが。
「(人参だったら、何とか詰めれば入る…わよね?)」
時音は怒りながらもそんな事を考えていたという。
125:118
10/10/18 02:58:15 T4jAYTIZ
この話はこれで終わりです。
ここまで読んでくださった方、有り難うございました。
126:名無しさん@ピンキー
10/10/18 08:20:06 vCsBvvHw
閃時GJ!!!
127:名無しさん@ピンキー
10/10/18 18:09:08 x8pdqAa1
GJ!
閃の好き嫌いが疑わしく思えてきた・・・w
閃時エロはどっちも楽しそうでええのう。
128:名無しさん@ピンキー
10/10/20 07:08:41 tCKWXH8O
心が揺らいだことが無いって一体どーゆーことだよ守美子さん
旦那とヤる時でも常に逆ゴルゴ状態かよ
129:名無しさん@ピンキー
10/10/21 10:06:29 OD8Olp3P
閃時GJ
旦那とヤる時は天秤かけないっショ
時の成果て物理攻撃のみか?
精神攻撃でエロエロされる
130:名無しさん@ピンキー
10/10/22 13:00:56 X0Mge2Fl
面白かった! 長かったのに一気に読んだよ GJ!!
次の話はどんなかな 楽しみに待つよ
131:名無しさん@ピンキー
10/10/23 19:49:34 Y0F0qPdZ
ここではすっかりスタンダードな閃時w
夕時でも536時でもまほら時でもイイかも
132:名無しさん@ピンキー
10/10/23 21:20:38 7ENZXjgh
まほら様の性別ってどないやねん、って言いたい気もするけど
それ以上にもう下手な攻撃が時音にきかない悲劇w
ボディタッチはきくんだろうか。
133:名無しさん@ピンキー
10/10/23 23:43:03 YNasboOG
勿論ですとも!
きかんと困るw
134:名無しさん@ピンキー
10/10/24 18:02:42 GChQ1GRG
「引っ越してやるかわりに」で解決するんちゃう?
135:名無しさん@ピンキー
10/10/24 21:34:07 ldKUpG+H
536やまほら様には原作でもう少し時音との絡みが欲しいところ。
まほら様が女の格好してたら泣くな・・・
136:名無しさん@ピンキー
10/10/26 12:49:20 4OYQnHtp
神に性別はない、たぶん
137:名無しさん@ピンキー
10/10/26 17:45:03 Osq+2uoE
生身のボディタッチは普通に大丈夫のようだ。
よし!
138:名無しさん@ピンキー
10/10/27 22:53:21 BIAuBor5
異界で服着てるのは絶対おかしいと思うんだ!
139:名無しさん@ピンキー
10/10/28 03:55:18 qIhXQe7Q
身に付けてるものが必然的に波同の対象になるなら
術者とは別の人間に波同をかけるのも可能なんじゃないかと思うんだ。
つまり、体の一部が繋がってりゃいい訳だからw
140:名無しさん@ピンキー
10/10/29 16:02:53 ND1fGNaN
まほら様は再来週まで攻め放題ヤリ放題かぁ~
141:名無しさん@ピンキー
10/10/30 01:23:05 B0i/xm7E
玉ぶつけ放題に突き放題…だ…と……!?
142:名無しさん@ピンキー
10/10/30 20:22:40 uALKNA3M
本スレもこっちも人おらんで淋しいのう。
何か話題提供できんもんかのう。
143:名無しさん@ピンキー
10/10/31 00:11:27 CTZDmzdr
話ぶったぎって申し訳ない
最近一巻からコミックス読み返してるんだけど色々発見があって面白い
時音は相変わらずかわいすぎ、そして今更黒望楼の女性陣に滾った
144:名無しさん@ピンキー
10/11/03 01:19:13 Nx1RJ6eG
結界師の仕事着ってどうやって脱がすようになってるんだろう。
セーラー服は普通に分かんないけどw
145:名無しさん@ピンキー
10/11/03 21:36:04 B5HNFsfp
セーラー服は簡単に脱げるように作られたんだそうな♪
146:名無しさん@ピンキー
10/11/04 17:20:04 9uyToXet
ちょっと調べてみたけど横開きだと頭から脱がすことになるのね。
前開きの方が楽みたい。
時音は髪長いから、頭から一気に脱がす作業は大変そうだ。
押し倒してる状態なら特にそうなるだろうなあ。
147:名無しさん@ピンキー
10/11/04 23:02:25 4uRRWHou
全部脱がなくたっていいんですよ
少しめくれば
148:名無しさん@ピンキー
10/11/05 10:24:55 mGxVELIV
寧ろ全部脱がしたい!
149:名無しさん@ピンキー
10/11/05 13:36:14 LqKCV4BC
上での会話は脱がせ方が良く分からんと言ってるんじゃないのかwww
150:名無しさん@ピンキー
10/11/05 18:55:16 5OryKuet
いや、たとい難しくても
襟のついた上着から紺のハイソックスに至るまで
時音を脱がすシチュエーションが読みたいという話。
ところで31巻のオマケ漫画見て思ったんだが、
夜行って職場恋愛有りなんだろうか…。
行正の気になる相手って残留組にいるって事なのか。
恋愛するには色々と面倒そうな環境なんで地味に気になるw
151:名無しさん@ピンキー
10/11/06 13:55:26 CbVqAodP
>>150
ヒント:まっさん×刃鳥
152:名無しさん@ピンキー
10/11/07 08:39:23 UR/QeqQG
自分は普通にアリだと思ってた。
行正の意中の人が箱田ママだったらウケるw
153:名無しさん@ピンキー
10/11/07 18:23:33 mn1Sk1TU
箱田ママは残留組にはいないが、
親しい友人の母親と関係を持つとか背徳感たっぷりで個人的には有りだw
しかし夜行の面々に知られずに
こっそりセックルするのは大変そうだ…。
154:名無しさん@ピンキー
10/11/07 20:08:23 kKl4+x7w
>>153
うっかり覗いてしまって自家発電な箱田君
…という電波を受信した
155:名無しさん@ピンキー
10/11/07 21:52:52 r3Rr/7qM
箱田君は女湯も自由に覗けるんだもんな
烏森支部にいた時はご近所さんの着替えだろうと
同僚のこっそりセックルだろうと覗けたってわけだなw
箱田君視点での別カプ覗きってのも有りだな…。
声だけなら秀でも拾えてしまえるんだが。
156:名無しさん@ピンキー
10/11/08 02:08:38 og28ArUk
見る箱田、聞く秀、両方を覗く閃(同時に覗けるか?)
相手は・・・・
157:名無しさん@ピンキー
10/11/08 14:47:12 JtV7qexA
覗かれてることを意識した上での
着衣&喘ぎ声抑制公開エロとか、どうだろう?
158:名無しさん@ピンキー
10/11/10 17:13:21 Ehvn+PeJ
もうね、
まっさんは2人の女性に挟まれ弄られながら
生きていけばいいと思うよw
159:名無しさん@ピンキー
10/11/15 09:24:55 yg5yw2Y+
保守
160:名無しさん@ピンキー
10/11/15 18:24:41 mbDsCwgL
ほす
161:名無しさん@ピンキー
10/11/18 09:24:48 VAB5ipd1
時音が攻めるお話読みたい。
162:名無しさん@ピンキー
10/11/22 17:35:54 yStYdid3
ぬらさんが若返ると知ったので
とりあえずカキコ。
163:名無しさん@ピンキー
10/11/24 19:05:46 2MT2muOo
ぬらさん若返ったけどあんまり変わんなかった
164:名無しさん@ピンキー
10/11/24 20:28:29 vzZx6NSj
若い男とナニする時は
鬼たちに囲まれての公開プレイになるぞw
165:名無しさん@ピンキー
10/11/28 10:31:35 8ClvzsUq
読み手的にはどんなん読みたいのか
最近ちょっと気になるよ。
166:名無しさん@ピンキー
10/11/30 02:10:59 d0M7Evs1
水月!水月!水月の爛れた生活希望!
もう相手は総帥でも月久でも零号でも誰でもいいから!
167:名無しさん@ピンキー
10/12/01 12:38:36 bGKlHYXL
age
168:名無しさん@ピンキー
10/12/05 15:18:03 UwxrWzNW
とりあえず保守
169:名無しさん@ピンキー
10/12/10 10:20:10 wkdeZBNX
保守と書いて
やすもりと読んどく
170:名無しさん@ピンキー
10/12/13 17:20:52 mtGx5x0s
俯くように視線を逸らしながら
「優しく…してね」と言葉少なめに言ってくる
そんな時音が書きたいんじゃ
規制なんて嫌なんじゃ!
171:名無しさん@ピンキー
10/12/14 22:26:50 E/qhqAIz
時音ちゃんだったらビッチでもいいww
172:名無しさん@ピンキー
10/12/16 20:51:24 qbFB/9MJ
>>170
早う書け、早う。
173:名無しさん@ピンキー
10/12/18 15:33:17 Gim+BjVE
こっちじゃまだ売ってないが、
限定版のカレンダーが自分にはいい燃料投下となりそうで楽しみw
174:名無しさん@ピンキー
10/12/23 01:20:32 DqOK5iTd
はよ本編でまた冬来てくれんもんかなあ。
カレンダーの2月のイラストとか個人的にはどツボにハマるんだけど。
冬って色々エロネタ連想できそうなのに。
175:名無しさん@ピンキー
10/12/23 01:54:37 Kxx85uCs
冬ったら温泉だろう!
176:名無しさん@ピンキー
10/12/28 01:26:21 ZtuJGLaM
保守
177:名無しさん@ピンキー
10/12/31 09:48:25 3K0zDS46
とうとう大晦日ですな、
皆様良いお年を。
年末年始に投下来て欲しかったけど…。
178:名無しさん@ピンキー
10/12/31 17:06:01 Rgzo0yt4
>>177
年始はまだだ!
こう御期待!
179:名無しさん@ピンキー
11/01/01 00:02:55 TV0c6i3v
>>178
明けましておめでとうございます。
投下、楽しみに待ってます。
180: 【豚】
11/01/01 18:32:14 OtEJW3RN
>>178
あけおめ。
待ってるず!
181:名無しさん@ピンキー
11/01/06 03:12:32 KdAqoIsV
何かエロネタないもんかな。
182:名無しさん@ピンキー
11/01/10 00:11:20 3dHnbA9m
次号は時音がちょっと出るようなので
テンション上がってきますたw
183:名無しさん@ピンキー
11/01/12 13:26:06 YLz8/i92
そうだとは思ってたけど
やはり魂蔵持ちは怪我しても自動的に治るのね。
カケルはいくらヤッても処女膜自動再生する仕様だったということか…。
184:名無しさん@ピンキー
11/01/13 06:16:03 74QiFUgA
>>183
毎回痛くてかなわんw
185:名無しさん@ピンキー
11/01/13 11:00:21 dGzKtP/z
裸見ても淡白な壱号と裸見られても気にしてないカケルのこと考えると
この2人って過去に関係持ってそうだと思ってしまう。
ミチルが総帥にかまけてる間にカケルが書物で得た知識を
壱号に命令して実行させるという。
しかし何度やってもカケルが痛い思いをするから
壱号はカケルのために努力してテクニックを磨き続けるという。
186:保守がてら小ネタ。
11/01/19 00:43:13 tSaaDj4M
総帥+水月。
オチもなくエロもないので
気が向いたら読んでみて下さい。
「水月。
どうだ、久しぶりに夜の営みにいそしもうではないか。」
水月のかつての夫は、ある時突然そんなことを言い出した。
「…は?」
一瞬水月は自分の耳を疑った。
だが目の前の彼は、相変わらずいつものドヤ顔でこちらを見つめている。
どうやら日永が先の台詞を口にしたのは間違いないようだった。
幻聴であることを期待していたが、その思いも虚しく散ったようだ。
「そんな、お館様。
……本気ですか?」
「私が冗談で言っていると思うか?」
「……」
思わない。
だが、それだけにこの発言は危険極まりないものであった。
水月はかつての夫をまじまじと見つめる。
目の前の日永は、身体も小さく、顔も幼く、男というにはあまりにも若すぎる。
寧ろ年端もいかない少年という言葉が相応しかった。
それもその筈、彼はこの400年間他人の身体に乗り移って生きてきた。
今の彼は中身はどうであれ、肉体年齢2桁にも及ばない子供であることに間違いない。
他者を愛するのに見目は関係ないと思う者もいるであろうが、
夜の営みに関して言えば、肉体年齢は重要すぎる問題である。
「そのお体でどうするつもりですか、今のお館様は若すぎます。」
「そう思うか、水月。
だが今の私には神器がある。
遥の力を得てこの身体は既に精通を済ませているぞ。」
日永の返答に水月は顔を歪ませた。
身の毛もよだつとはこのことか。
遥は日永の現在の肉体の主の妹である。
その遥は今まさに、お姫様ベッドよろしくな王の寝床にてすやすやと寝息を立てて眠っていた。
つまり、水月と日永のいるこの部屋に、幼い彼女もいるということである。
この幼い男と情事に耽ることが理論上可能だとしても、
遥の前で彼女の最愛の兄とそのような関係になるのは不誠実というものである。
187:続き。
11/01/19 00:45:25 tSaaDj4M
「ここには遥もいるのですよ、その状態で肌を重ねろと?」
「大丈夫だ、もし見られたら俗世に倣いプロレスごっこをしていると答えればいい。」
プロレスごっこ…。
あくまで表情を崩さない王の態度に、水月は全身から力が抜けていくのを感じた。
だが、ここで押し切られるわけにはいかない。
仮にこの幼子との情事が可能で、彼の妹がそれを気にしなかったとしても、
水月自身がそのような事態を許さなかった。
「お言葉ですがお館様、俗世に倣うならば今の私と貴方がそのような関係になることは許されません。」
「どこでそんな知識を得てきたのだ、お前は…。」
チッ、と小さく男は舌打ちする。
だが、すぐに口の端を吊り上げて新たな答えを返してきた。
「いいではないか、いずれこの世界は滅ぶ。
どうせ滅ぶ世界ならば対面もモラルも関係ない。
私とお前はただの男と女だ。
そうだろう、水月?」
そう言って、なおもしつこく食い下がる日永に、水月は酷く情けない気持ちになった。
目の前の男は相も変わらず、自信に溢れた表情で薄く笑っている。
これが、私がかつて愛した人…。
だが、世界を滅ぼさせるわけにはいかない。
目の前の『子供』と一線を越えるわけにもいかない。
「…少し、時間を下さい。
城に戻られるまでにお館様も大分消耗なさった筈。
まずはお体を休めて…、目が覚めたら私を呼んで下さい。」
考えた末に水月が出した答えは、苦し紛れの引き伸ばし以外の何物でもなかった。
しかしそこでようやく日永が眉を顰めた。
「まあ…それもいいだろう。
お前に時間をやる。
だが、私が呼んだら必ず来るのだぞ。」
お前は私のものなのだからな、そう言い残して幼い少年の姿をしたかつての夫は
しぶしぶと布団の中へと潜り込んだ。
とりあえず、この場は何とか逃れることが出来た。
少年の意識が夢の中へ落ちていくのを確認すると、水月は急いでその場を後にした。
そうして城のテラスにて一人佇み、彼女は悩み続けた。
「(私一人ではお館様は止められない、一体どうすれば…。)」
少年の貞操とこの世界、どちらも守らねば。
そう思いつめて思案にふける水月は、自身の背後に忍び寄る大きな影に気付かなかった。
188:名無しさん@ピンキー
11/01/19 20:02:33 fVS4bYCE
時音がまほら様に一度身体を溶かされたと聞いて
グロいと思いつつも興奮してしまった。orz
一体どうしたら…。
189:名無しさん@ピンキー
11/01/20 21:18:13 f1Y7Q6iG
>>186-187
ついに念願の水月キタアアアアアアアアアア
と思ったらエロないのか・・・続き期待
190:名無しさん@ピンキー
11/01/23 18:05:34 0K1mhzcD
最近原作で時音の出番が増えて妙にテンション上がる。
他のキャラが好きだったはずなのに、この気持ちは何だろう…。
191:名無しさん@ピンキー
11/01/24 07:15:52 ut4M/lZZ
まほら様を男の姿にしてくれ!!!
エロさが足りねぇ・・・!
192:名無しさん@ピンキー
11/01/24 09:18:35 8ON374cp
時音
193:名無しさん@ピンキー
11/01/24 21:00:55 P6hQ0Eu5
まほら様の変な胞子でおかしくなっちゃう時音とかいいじゃないかと思う
194:名無しさん@ピンキー
11/01/24 22:22:03 JVeFok1u
人間の生殖活動に興味を示したまほら様が
引越しの対価として時音に人間との情事を要求するとか有りかもしれんぞw
195:名無しさん@ピンキー
11/01/26 13:47:00 JhsH0FDn
>>191
まほら様キノコだから
生やそうと思えば生やせるのかもしれないぞ。
196:名無しさん@ピンキー
11/01/27 09:20:01 DiVhp9In
そういえば以前、月久を殺した(と当時は思われていた)後に
月久への復讐心を忘れないように総帥が水月の頭の中を覗く場面があったけど
あれって水月寝取られてるところをわざわざ覗いてるって事だったんだろうか…。
197:名無しさん@ピンキー
11/01/30 14:30:27 NR1XJUZR
気が付いたら全年齢板の関連スレがまたひとつ落ちていた…。orz
198:名無しさん@ピンキー
11/02/05 18:34:19 ptvrcZbf
ヘッドホンでゆうくんのツッコミや叫びを聞きながら寝てしもうてカオスな夢見た
199:名無しさん@ピンキー
11/02/05 18:35:25 ptvrcZbf
すまん
めっちゃ関係ないとこに誤爆した
200:名無しさん@ピンキー
11/02/05 20:26:33 j7hY9xdQ
久々に書き込みキタと思って
スレ開いてみればww
201:名無しさん@ピンキー
11/02/11 13:51:45 e8xbufLP
もうすぐバレンタインデーか。
良守は行事関係なくしょっちゅうチョコケーキ焼いてたわけだが。
202:名無しさん@ピンキー
11/02/14 11:28:26 gv0vauSy
七郎→母守の
いけない恋とかも
有りのような気がしてきたよ…。
203:名無しさん@ピンキー
11/02/14 13:55:08 5bS4KB3Y
まほら様がキノコじゃなくて
ミノムシとは・・・・蝶になるのかな?
204:名無しさん@ピンキー
11/02/18 23:08:36 abOyDr+s
18禁の無想部屋で
まかやしの姫たちが良守を弄くり倒す。
脱童貞したように感じるが現実は童貞のまま。
時音に対する罪悪感だけが残る。
というシチュエーション有りかな?
205:名無しさん@ピンキー
11/02/23 00:32:45.17 S7EB0Uis
これから3週間待たなければならないわけだが、
こっちに何か投下されないかな…。
萌えの燃料が欲しいや。orz
206:名無しさん@ピンキー
11/02/28 10:24:24.56 xWKWcdRc
保守
207:名無しさん@ピンキー
11/03/05 11:06:14.70 Uqp3CTOm
ほしゅ
208:名無しさん@ピンキー
11/03/06 06:35:47.07 AFfeB1BQ
「のお、時音」
「なあに宙心丸ちゃん」
「わしの事は殿と呼べ」
「・・・はいはい」
なぜか良守の様子を見に来たのに、修行のため留守番を頼まれた。
断ろうとしたが、守美子さんの眼力にまけしまった・・・・。
いま家の中でやる事もなく二人で向き合っている
(いま良守はこんな所で生活してるのか)
少女は辺りをキョロキョロと見渡していると
「暇じゃの時音」
「そうですね殿」
適当な返事を返し、あぐらをかいて起き上がりこぼしのように
左右に揺れている子供に視線を戻す。
留守番にあたり注意事項を二つ
一つ目、家から出ない。どうやら強力な結界が施されているが
それでも宙心丸の力は抑えられず常にもれているようだ。
まあ烏森でももれていたのが抑えられるわけもないが。
二つ目、機嫌を損ねるな。宙心丸の力は感情により起伏があり
当然自分では調整できない。
平常心とチョット楽しい辺りが良いらしい。
「のお、時音」
「なんですか殿」
「乳もませてくれ」
「いやです」
ばっさり切り捨てる。
しかし子供は引き下がらなかった。
「そんなこと言わずに」
と言いながら正座をしている少女の腰に抱きつき
頭を胸の谷間に顔を押し付ける
保守代わりに、
ある村の不作の年、人柱として若い女の子が烏森に送られる。
宙心丸とちちくりあって、三ヶ月後女の子を村に返すと村は豊作になった。
村に帰った女の子は何があったか言うにいえず・・・
「神に合いました」と言ってしまった。
そこから一年に一回、若い女の子を人柱にする祭りが行われた。
そんな祭りが50年ぐらい続いたため、宙心丸はゴットフィンガーに成長していた
と設定してみたものの、文字にうまく出来なかった。
ちなみに、頭を胸に収めて超絶秘儀を繰り出すor時音にすり抜けられる
あとは、黒い生き物に力をあたえるor黒い生き物に力をあたえるぞと脅迫
からの超絶秘儀てパターンとか思いついたんだが俺にはむりだ
だれか続きエロエロで、関係ないエロでも良いよ
209:名無しさん@ピンキー
11/03/07 14:57:21.69 2wsn9Fbi
>>208
GJ。
自分以外に人がいたことが驚きw
でも自分は続き書けそうにない、ごめんよ。
210:名無しさん@ピンキー
11/03/07 22:33:20.77 0ZqiFvnm
イイ設定!GJ!
211:名無しさん@ピンキー
11/03/11 16:58:25.39 xxCDnj+B
壱号の能力は
触手攻めっぽいことをやろうと思えば出来るんだろうな。
カケルが触手攻めを好きかどうかは別として。
212:名無しさん@ピンキー
11/03/14 12:33:06.94 01YTIsx7
自分の住んでるところはしばらくサンデー来ないらしい。
どうせならこっちに色々精を出そうか考えたけど、
原作が終わるんだか終わらないんだか分からんところで
カプエロ書くのも微妙かな。orz
213:名無しさん@ピンキー
11/03/16 21:37:50.76 1lT8Aggr
母守に無理矢理送り出されて悲しみに明け暮れたまま現世へと戻った良守が見たのは、
他の男と逢瀬の一時を過ごす時音の姿だった!
…とかだったら美味しいんだけどな、個人的には。
214:名無しさん@ピンキー
11/03/18 08:38:00.18 UbfjPlv6
良守の作った理想の世界の中では
どんなカプでも思いのままだな。
凄いな、あれw
215:名無しさん@ピンキー
11/03/22 14:36:57.00 8SB4Xa+M
保守
216:名無しさん@ピンキー
11/03/26 13:07:57.79 Oe1uhWp7
保守。
217:名無しさん@ピンキー
11/03/30 21:36:48.66 S5dbNMgC
人おらんのん?
218:名無しさん@ピンキー
11/03/31 02:55:15.76 oIodrtWq
皆愛想尽かして去ってしまったようだね
自分も多分来週で去るだろうな
219:名無しさん@ピンキー
11/04/04 10:58:31.46 eEr83q14
コレジャナイ感満載のパラレルが書きたくなってくる今日この頃
220:名無しさん@ピンキー
11/04/06 03:59:32.18 KcDT41uS
あんな normal end は嫌だお
誰か true end を書いてくれ
せめて後日談
ド鬼畜な bad end でも可
221:名無しさん@ピンキー
11/04/06 09:54:43.80 Y4iUuCh7
今の良守ならntrかまされようと
何だかんだと潔く受け入れてしまいそうだと思ってしまいましたよ。
if話ちょっと考えたけど、
長くてエロ少なくて暗い内容になった。
222:名無しさん@ピンキー
11/04/07 08:46:19.04 gBCGg1hu
まっさんが刃鳥にいくかと思わせといて
春日さんendだったのは評価できる
223:名無しさん@ピンキー
11/04/07 10:24:15.15 hIAjKkji
時音の夢は数学教師か
数学の女教師か……
ところで昔、輪罠というタイトルのエロゲがあってな
224:名無しさん@ピンキー
11/04/07 11:56:26.46 ZzQQae03
良時好きな人はあれで満足なんだろうか?
225:名無しさん@ピンキー
11/04/07 20:46:12.78 CMxevk5s
満足したのは七郎好きだけじゃないの
あんなゴミキャラにファンなんかおらんと思うけど
と思ったが
氷浦あたりのファンは満足かもしれないな
226:名無しさん@ピンキー
11/04/07 22:35:24.86 2N3NUGsM
氷浦だけは異様にハッピーエンドだったね
しかし連載終了したらこのスレに人が戻ってくるとは皮肉ですわw
数学以外にも色々教えて下さい
雪村先生!
227:名無しさん@ピンキー
11/04/08 11:38:08.66 lvrJDf/X
先生!
教壇に立つ時はスカートの下に短パンは止めて下さい!
228:名無しさん@ピンキー
11/04/08 12:23:35.64 9LKWlsJ1
氷浦も夜行でイロイロ教えられるかもしれん
何教えても伸びる子だしw
229:名無しさん@ピンキー
11/04/09 11:15:55.09 MNxRkiiy
氷浦はメカ好き
刃鳥さんの私物の大人の玩具にも興味津々
230:名無しさん@ピンキー
11/04/09 12:56:12.18 Nie96iQQ
最終巻発売までに何か書きたいな
気持ちの整理を付けるつもりで。
231:名無しさん@ピンキー
11/04/09 20:58:39.30 dZpC8+jD
いきなり最終回で驚いたw
232:名無しさん@ピンキー
11/04/11 04:23:04.01 iIunDC1v
連載が終了したこんな時に脇役もいいとこだが
細波さんと綺砂魚さんが見たい
お互い腹の探り合いやら駆け引きやら
でも傍から見たらお前ら夫婦漫才かよ、的な
233:名無しさん@ピンキー
11/04/12 11:21:25.90 wHPY0F61
妻にも、母にも、女にもなれなかった…。
つまり母守は下手で修史さんはテクニシャン。
そしてそれにコンプレックスを抱いてる母守という構図か。
234:名無しさん@ピンキー
11/04/13 07:40:36.91 K6uNeCeE
>>232
わかるわ、その気持ちw
まじない師の兄ちゃんと女の子も見たい
235:名無しさん@ピンキー
11/04/13 08:42:37.20 It8fNvBH
情事の時だけ
大きな声出して喘ぐ絲ちゃん…!
236:名無しさん@ピンキー
11/04/17 09:16:20.97 298BBar/
最終回記念(?)に
誰か投下してくれんもんかな。
237:名無しさん@ピンキー
11/04/21 00:23:17.28 ag4s21GJ
連載終了したし
しょうもないぶっちゃけ話でも書き捨ててく。
自分は閃時好きだけど
個人的に良守より夕上に嫉妬(?)してた。
良守が時音とどう絡もうと三角関係~とか思ってられたけど
夕上さん1人で完璧にキャラ立ってるので。
238:名無しさん@ピンキー
11/04/21 09:33:16.17 4WlC4OYQ
意味がよくわかんないんだけど
夕上と時音のがいいコンビに感じたってこと?
239:名無しさん@ピンキー
11/04/21 11:03:00.62 +Fj71bhy
>>238
まあ、そういう事です。
240:名無しさん@ピンキー
11/04/25 03:53:26.89 MI5HLuAg
どマイナーでよければ
今書いてる
241:名無しさん@ピンキー
11/04/25 04:09:15.36 gcxeB18X
>>240
未来で待ってる
242:名無しさん@ピンキー
11/04/28 18:57:59.13 nVwHjBvb
全年齢板絶賛規制中でこっちでしか書き込めないので
保守も兼ねてとりあえずカキコ。
243:名無しさん@ピンキー
11/05/03 00:39:30.53 hPsASmgy
とりあえず保守
人がいなくなるのも早いもんだ。orz
244:名無しさん@ピンキー
11/05/08 14:37:38.54 fkDaTRlx
ほしゅ。
245:名無しさん@ピンキー
11/05/11 01:21:21.65 470Sy6ou
今更だけど彩子可愛いよ彩子。
でもエロネタとかは思い浮かばない。
あと時音をゲットするには
まず良守と仲良くなった方がいいと思うのだ。
246:名無しさん@ピンキー
11/05/12 01:08:09.14 LixZ/VTe
箱田君、読唇術が出来るとな
最近知ったよ。
真昼の情事を千里眼で覗きつつ
会話の方も読み取るなどの行動が可能ということになるわけだ。
そんなわけで巻緒さん達3人組に
情事中の会話をそのまんま実況する箱田君を想像したw
247:名無しさん@ピンキー
11/05/12 10:43:32.65 2uaTjmJ7
>>245
あれから彩子さんどうなっちゃったんだろうね
イエロウは何を考えて自分より若い女は死ねとかいう設定作ったんだろうなw
248:名無しさん@ピンキー
11/05/13 19:41:54.17 6JaltBGa
まさか水月まで死んでしまうとは・・・
夢路や総帥との爛れた生活に期待していたのに・・・
249:名無しさん@ピンキー
11/05/14 09:16:17.57 bTdEO0q2
月久とはどんな夫婦生活を送ってたのかは地味に気になるよ。
身体取り替えるたびに色々やってたんじゃないかとかね。
そりゃ総帥頭にくるかもなあ…。
250:名無しさん@ピンキー
11/05/14 14:47:11.51 tyvUaSq2
月久と水月がチョメチョメやってる間
総帥は自室に籠って1人で性欲処理やってたのかと思うと…。
確かに孤独な数百年だわ。
251:名無しさん@ピンキー
11/05/16 10:58:32.96 yX3YH/0N
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
252:名無しさん@ピンキー
11/05/20 13:56:23.25 JVbPyr0C
保守!
253:名無しさん@ピンキー
11/05/25 20:23:47.43 XJoONCv/
ほしゅ
254:名無しさん@ピンキー
11/05/25 22:54:19.76 UZy2TmVj
次巻で完結らしいからなぁ……
幸せ良時読みたい
255:名無しさん@ピンキー
11/05/26 00:56:20.80 F0cwDXJe
>>254
最終巻の内容知らないの?
もしネタバレになるような小説の投下あったら困る?
256:名無しさん@ピンキー
11/05/27 19:15:25.07 6LMKrAG3
>>255
254だが、自分はネタバレを気にしないので、つか逆に先に知っておきたい方なので
まったく気にしない。むしろ全裸待機。
が、それがごく少数意見だという事の自覚もあるので、
それはやめておいた方がいいかもしれない
詳しい内容はともかく、ひとつの目的にみんなで突き進んでいってた漫画だし、
最後のだいたいの予想はつくんだけどな
257:名無しさん@ピンキー
11/05/27 21:10:07.15 DRGTfCId
>>256
多分予想つかないラストになってると思うw
最終巻出る前に何とか最終回以後の話投下するぞー、とか考えてたけど
ネタバレ嫌がる人もいるにはいるんだよな。
もし投下することになったらちゃんと注意書きしないといかんのね。
それ以前にちゃんと完成するといいけど。orz
258:名無しさん@ピンキー
11/05/28 18:45:11.02 cLZAyWsX
>>257
自分みたいなコミックス派もいるし、最終回以後のは話は
最終巻が出た後の方がいいと思う
予想のつかないラストとは楽しみだ
是非、最終巻が発売されてから読みたい
全裸正座で待ってる!!
259:名無しさん@ピンキー
11/06/01 17:49:17.41 r0h399Ie
最終巻出てからじゃないと投下できないなら
大抵の人が投下できなくなってしまうのではw
最終巻多分8月発売だし。
260:名無しさん@ピンキー
11/06/02 04:43:48.88 ufbGgDFI
本誌組は書き手も読み手も去りそうだなw
261:名無しさん@ピンキー
11/06/06 01:03:14.51 4GDQFy9O
保守
262:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/10 02:17:50.60 NkYmSSPv
保守~
263:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/14 05:47:18.49 2ya9nxUQ
ほしゅ
264:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/14 17:45:29.82 6TzsSVrh
誰かが傷つくのを極端に恐れる良守は
初夜も満足に迎えられないんじゃないかと思う今日この頃
265:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/18 16:09:20.56 AXz9znnZ
過疎ってるな
266:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/28 01:00:27.43 HzUh7p58
最終巻待ちがてら投下、細波さんと綺砂魚さんで。
マイナーですがよろしければどうぞ。
***
267:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/28 01:01:45.89 HzUh7p58
鬱蒼とした僻地では、日差しがもたらす脅威もどことなく緩慢に思えた。
北に面した格子戸を通して届く光はごくわずかで、もう日も高いというのに
室内は仄暗く、白昼ことに及ぶ背徳感に一層拍車をかけてくる。
見るからに胡散臭い白装束は、随分前に畳の上に脱ぎ散らかされて
そのままだった。
細っこい腰が上で幾度もくねったせいで、あちこちすっかり皺が寄って
しまっている。
弾みかけた息を押し殺すのもそこそこに、細波は組み敷いた女の顔を
見下ろした。
利発な印象を与える眉は苦しげに歪められ、半開きになった口が
鼻にかかった吐息と意味のない喘ぎを量産する。
切れ長の目の中に小さく映りこんだ光源がゆらゆらと揺れた。
度重なる責務と心労により、とうとう頭がいかれてしまったに違いない。
自他共に認める臆病なまでの慎重派が、こんな女と一発しけこむなど。
半ば自棄になって卑下したところで、一度照準を定めてしまった肉体は
容易に切り替えが利かない。
華奢な体躯に比例して小振りな乳房の片方を手のひらで鷲掴む。
硬くなった先端を嬲れば女の背が大きくしなり、すでに無骨な指を二本
咥え込んだ下の口がひくりと戦慄いた。
細波は充血した陰核をこねくりつつ、抜き差しを繰り返していた指を
中で折り曲げた。
嬌声とともに白い腹がびくびくと波打ち、ぴんと伸びた足袋の足先が
引き攣る。
うっすら血管の透けた薄い皮膚が上気していた。
頃合を見計らって指を引き抜き、脚を大きく開かせると、とろけたそこが
薄闇の中でぬらぬら光っているのが見えた。
下帯をくつろげ、昂った強張りを入口に宛がう。
息を詰めながらゆっくり侵入した。
女は苦痛とも快楽ともつかぬ表情で、潤んだ内壁を引きずる異物の衝撃を
受け入れていく。
うっすら開いた唇が何か言いたげに震えていた。
深い湖の底にでも目を凝らしているような気分になった。
268:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/28 01:03:10.46 HzUh7p58
あの日、仕事の助っ人としてやってきた若い女は、名乗る前から早々に
手の内を明かした。
白い指先から繰り出された魚の影が音もなく宙を泳いだかと思うと、
細波の敷く警戒網を易々と潜り抜けて間合いへと入り込む。
ぬるりと頬を一撫ぜしたそれは、象られた形通りに細波の内面に波紋を
引き起こした。
防ぐ術はもちろんのこと、身構える暇もなかった。
(くそったれ……)
背筋を痺れさす極めて即物的な快感とは別に、得体の知れない焦燥が
湧き上がってきて、細波は混乱する。
一方で、触れればそれなりの反応を示してくる女に少なからず安堵している
自分がいるのが腑に落ちない。
体内では荒れ狂った熱が早くも暴走を始め、どこがいいのか探り倒すつもりが
呑まれないようにやり過ごすので手一杯だ。
深く浅く穿つたびに女は身を震わせ、熱うねる内側でもって細波に絡みつく。
繋がった部分で混じり合う、どちらのものともつかない体液が卑猥な音を
響かせた。
しばらくして、女の喘ぎにすすり泣くような音声が交じり始めたところで
加速する。
擦れ合う粘膜の感触がたまらない。
低く呻きつつ、突破口を求めて膨れ上がる欲望をひたすら打ち付けると、
女が切羽詰まった様子で細波の首に縋り付いてきた。
しなやかな脚は張り詰め、独りでに揺れ動く腰とわずかに痙攣を始めた膣が
限界を告げている。
切れ切れに何度か名前を呼ばれ、真っ黒な目の縁から滴がこぼれ落ちるのが
見えて、いよいよ妙な心地になった。
がくがくと揺さぶられるがままのか細い肩をかき抱いて、首筋に顔を埋める。
ついでにうっかり耳元でいらんことを口走りかけ、すんでのところで我に返り
愕然とした。
外に出したのか中に出したのかも覚えていない。
*
269:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/28 01:04:12.91 HzUh7p58
隣に横たわる女を諜報時並みの用心深さで盗み見る。
襦袢一枚引っ掛けただけの黒髪は乱れたままで、まどろむような双眸が
どこを見るでもなくぼんやりと瞬きを繰り返していた。
波が引いたあとの寝惚け面からは何の感情も読み取れず、かといって
大人しく畳の目の数でも数えているとは到底思えない。
細波は内心閉口した。
なりふり構わないのであれば、女の本心を読むことは恐らくそれほど
難しくないだろう。
しかし相手が相手だけに、普段固持している奥の手ゆえの秘匿性が
却って細波を檻に縛り付けた。
水面下にあって相手から見えぬからこそ功を奏する自分の切り札と、
有無を言わさず従属させる強制力をある程度兼ね備えた女の能力。
その質の違いから生じる感覚のずれなのか、亡き主人の影響か、それとも
生まれもった性質か。
精神支配の力を持ちながら、女にそれを駆使して甘い蜜を舐めようとする
野心や狡猾さは微塵も感じられない。
悪意がないからこそ余計に質が悪い所業の数々も、ここまで開けっ広げだと
もういっそ清々しくさえ思えてくる。
その一見すると奇妙な清廉さは細波の主義信条とは相容れぬものだったが、
不思議と不快ではなかった。
とはいえ、それこそ絆されている紛れもない証拠ではないかと思うと
やはり癪に障る。
「細波さん」
元凶が唐突に沈黙を破った。
明後日を向いていた意識が一気に引き戻される。
「あ?」
知らぬ間にこちらを見詰める黒々とした目から逃げるように視線を外し、
細波は気のない返事を返した。
女は気を悪くした様子もなく、心なしか小さく笑いを含んだ声で続けた。
「私、細波さんのそういう煮え切らないところ、結構好きですよ」
思わず目を剥く。
咄嗟に切り返せなかった。この女。
二の句も継げずに凍りついた男を尻目に、綺砂魚がころころと笑い出す。
子供のように屈託のない笑い声に、細波は今度こそ絶句した。
270:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/28 01:07:31.24 HzUh7p58
***
以上です。
陰険な裏切り者(褒め言葉)も、一枚上手な天然腹黒美人と一緒だと
途端に微笑ましく見えてくる不思議から、ひん曲がったようでいて思いのほか
真摯な愛を育んでそうだという妄想でした。
お付き合いくださった方いらしたら、ありがとうございました。
271:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/28 08:47:57.51 x9/rvUqo
乙
272:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/28 14:54:57.82 GyBlyN7g
>>270
GJ!
273:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/28 20:50:13.45 vg7kvZny
GJ
274:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/30 14:23:09.21 m0BN6m05
最終巻に描き下ろしとかないみたいだね。
良守にフォロー欲しいなあ…。orz
275:名無しさん@ピンキー
11/07/11 18:57:19.42 IhlL/ySQ
文字はいいから、画でエロパロしてくれ
276:名無しさん@ピンキー
11/07/11 19:04:06.89 IhlL/ySQ
時音と正守のセックスが見たい
277:名無しさん@ピンキー
11/07/11 19:04:46.06 IhlL/ySQ
七郎と母守のセックスでもいい
278:名無しさん@ピンキー
11/07/12 05:35:39.52 8tEjNcYA
>>275
ローカルルールぐらい読めよwww
279:名無しさん@ピンキー
11/07/14 00:18:31.40 c8edjKrW
ずーっと規制されてた漸く保守出来る
書き込めるって嬉しいね
>>275
どうでもいいけど全年齢板にアドレス貼るのはよしてくれ
280:名無しさん@ピンキー
11/07/17 19:01:53.46 KQCUTZUd
とりあえず保守
281:名無しさん@ピンキー
11/07/22 01:29:15.28 tlw12ZRN
保守
282:名無しさん@ピンキー
11/07/27 02:17:33.96 Lg+51m+c
ほすゅ
283:名無しさん@ピンキー
11/07/29 08:09:42.40 vTlqS9Q0
URLリンク(i.imgur.com)
URLリンク(i.imgur.com)
284:名無しさん@ピンキー
11/08/03 07:59:13.68 nfbx3F2L
大昔にまどか×時音を投稿した者ですが、最終巻発売前に何か
需要があったら超久々に書いてみたいと思います。美味しそうな
設定がありましたらプリーズ。
285:名無しさん@ピンキー
11/08/03 09:51:43.93 Ug94LpWH
>>284
タイミング的に
最終巻ネタバレな話はNG?
286:名無しさん@ピンキー
11/08/03 10:35:21.85 nfbx3F2L
>>285 返信どうもです。うーん…、サンデー読んでたんだけど、最終巻って
どんな感じになるんでしたっけ?七郎が出張ってたってことと、まっさんと
夜未さんがくっついたっぽいってことと、まっさんが無道さんに絡まれてたって
ことぐらいしか覚えてないんです^^;
書けそうな設定があったら書かせていただきたいと思います。。
287:名無しさん@ピンキー
11/08/03 15:16:28.90 EUCNPJ9F
>>286
カケルは魂蔵が空っぽになったら処女膜も再生しなくなるんだろうなとか
壱号はいい年だろうけど立場を考えれば童貞だろうなとか
そんな2人の組み合わせが個人的には読みたいです
まんまネタバレになっちゃいますけど
288:名無しさん@ピンキー
11/08/03 21:58:47.58 B771sDfH
最終回後の修史さん×時音ママとか
エロパロ的には美味しいんじゃないかと思い始めてきた今日この頃
289:名無しさん@ピンキー
11/08/04 00:45:24.68 vw16c1zp
親世代は
修史×時音母
時音父×すみこ
の方が絵としては似合ってたよねw
290:名無しさん@ピンキー
11/08/04 09:36:01.86 vu+4NuA9
>>287 返信どうもです。>>286です。んっとー、じゃあミチルが居なく
なった後の城にこもってた頃の二人だったら書けそうな気がするんで、
壱号×カケルで行きたいと思います。気長に待ってやって下さい。。。
291:286
11/08/04 17:45:52.46 vu+4NuA9
めちゃめちゃ長くなってもうた(´・ω・`)
過疎ってるけど、誰か読んでくれるのかな。
壱号×カケルです。よろしければ読んでください。。。
292:286
11/08/04 17:47:24.00 vu+4NuA9
簡素な机で熱心に本を読んでいる細い背中に、静かに声をかける。
「カケル様、お食事をお持ちしました」
ピク、とその肩が小さく動き、俯けていた身体をそっと起こす。
肩に着かない長さの髪が軽く揺れ、形良く尖った顎が机の端を
指した。そこへ置いておけ、という意味だろう。
食事のトレーを机の端の、邪魔にならない位置に置く。
チラリと横顔に目を走らせるが、何やら難しい書物に
視線を落とす横顔からは、何も読み取れない。
この城へ戻ってから、どのくらい経ったのだろうか。
ミチルを失ったカケルは、壱号にミチルが遺した本や日記を
ありったけ集めさせ、この部屋からほとんど出ることなく、
一日中読書や書き物に没頭している。
壱号はそんな彼女の命令に黙って従い、定期的に食事を運び、
掃除や洗濯をし、本や日記を探して持ってくる。そんな日々だ。
ふと周囲を本に囲まれた部屋に目を走らせる。これだけ大量の本を、
たちまちのうちに自分の知識として貪欲に吸収してしまうのだから、
その向上心や知識欲たるや恐ろしいものがある。まるで、まじないに
ついて学ぶことを止めてしまったら、自分の存在価値が無くなって
しまうかも知れないと恐れているようにすら見える。
293:286
11/08/04 17:49:06.78 vu+4NuA9
>>292 続き。
ふと何かを引きずる音がしてカケルに視線を戻すと、こちらへ背を
向けていた彼女がいつの間にか立ち上がり、じっと壱号を見つめて
いるのに気が付いた。何やら挑むような強い光を孕んでいる視線。
薄い唇は、辛うじてそれとわかる程度に緩く弧を描いている。
「壱号」
「はい」
「こっち来いよ」
言われるままカケルのそばに歩み寄ると、ふらりと倒れこむ
ようにして彼女が抱きついてきた。細身だが筋肉質の壱号の
身体にカケルの細腕がぎゅっと巻きつく。小柄な彼女が少し背伸びを
して体重をこっちへ預けているようだが、まったく重みは感じない。
「……お食事は?」
「いらない」
「冷めてしまいます」
「食欲無い」
「何か召し上がらなくては―」
「うるさい」
鋭い視線が、壱号を下から見据える。いいから、抱けよ。少年の
ようにぶっきらぼうにカケルは言い放つ。しかし、強い口調とは
裏腹にその身体は、以前にも増して肉が落ちてしまったように
頼りなく、少し力を入れたら簡単に折れてしまいそうだった。
294:286
11/08/04 17:50:48.00 vu+4NuA9
>>293 続き。
-----
まるで荷物を担ぐようにして、暴れまくる彼女を烏森から連れ帰った。
服を着せようとしても腕を振り回し、周囲の物を滅茶苦茶に壊し、
暴言を吐き、なす術が無かった。部屋をあらかた破壊し尽くした後は
床にぺたりと座り込み今度は激しく泣きじゃくるばかりだった。
裸のままの彼女をいつまでも放っては置けず、今度は大丈夫だろうと
彼女に服を着せるためそばに屈んだら、突然、向こうから抱き付いてきた。
折れそうに細い身体は熱く、そして、激しく震えていた。
泣き止まないカケルの涙を自分の肌で感じた時、普段は冴え冴え
としている自分の胸中に突如、かっと熱いものが駆け巡るのを感じた。
それから何故―、こういう関係になってしまったのか、
壱号は思う。しかし、この情緒不安定なカケルを放っておく
ことはできないし、彼女の命令は自分にとっては絶対だった。
-----
「そろそろ慣れたろ?」
「何が―ですか?」
「こういうこと」
パリッとしたシーツの上に身体を預けて、興味津々にこちらを
見上げてくる瞳に、さあ、どうでしょうか、と、無表情で応じる。
本で読んで知識はあったが、実際事に及ぶとなると大違いだった。
カケルに言われるまま、彼女の望むように、彼女を傷つけないように、
無表情な男が心を砕いて応じた。カケルは時々「痛い」とか「もっと」
とか口を出すが、あとは壱号のすることに身を任せていた。
295:286
11/08/04 17:51:56.80 vu+4NuA9
>>294 続き。
小ぶりな胸を無事な方の掌で包むと、その確かな鼓動を感じる。
掌のくぼみで小さな尖りを転がすと、もどかしそうにカケルが
身を捩った。
「やだ、それ」
「やめますか?」
「違う」
「はい?」
もっと。それじゃ全然足らない。囁き混じりに、カケルが壱号の頭を
自分の方へ寄せる。その意図するところを汲んで胸の尖りを口に含み、
軽く歯を立てると、華奢な身体がビクッと跳ねた。
恐ろしいほどのエネルギーをその身体に秘めた少女が、自分の下で
身を震わせている。その事実が何故か、壱号をどうしようもなく煽る。
自分はもしかして、必要とされているのだろうか。そんなことを考える。
もっと強く、そう言われるまま、硬く尖った乳首を舌で転がし、
真っ白い内腿に手を這わせて少し広げさせる。上目遣いに彼女の
表情を盗み見ながら唇をゆるゆると降ろし、白皙の所々に緋色の
跡を散らつつ、下腹を辿る。
柔らかな毛をそっと掻き分けながら、広げて、覗き込む。
やめろよ、バカ。そんな声が頭上から聞こえた気がする。
「ちゃんと見せて下さい」
ふっくらとした肉の間。生々しく濡れたその部分が露になる。
脚をジタバタさせて抵抗を試みているようだが、一顧だにすることなく、
口を寄せ、舌を這わせる。小さく鋭い声が上がって、急におとなしくなる。
296:286
11/08/04 17:53:14.42 vu+4NuA9
>>295 続き。
「んんッ……」
逃げようとする腰を、やんわりと押さえつける。
絹のような肌が、汗でしっとりと濡れてくる。
やがてカケルに呼ばれると身体を起こし、導かれるまま、
時間をかけて身体を沈める。彼女が痛がらないよう、慎重に。
何度でも再生可能な身体は、貫く度に血を流す。
清潔なシーツに滲みる鮮血の赤が、目に刺さるようだ。
「……っ、あ、」
「カケル様」
痛みますか?尋ねると、うるさいんだよ、とでも言いたげに
ぷいと顔をそむけてしまう。その頬に、うっすらと赤味が差して
いる。シーツの上を這う小さな手に自分の手を重ねると、思いがけ
ないほどの強さで握り返された。
薄い唇はきゅっと結ばれて、滅多なことでは声を上げることは
無い。それでも爛れたような内側は強く痙攣を繰り返しながら、
壱号を締め付けてくる。上下する薄い胸に、玉のような汗が浮かぶ。
「ッあ、壱号……」
苦しげに呼吸を繰り返す合間にそう呼ばれればやがて、
頭の芯が痺れるような感覚と共に、何もかもわからなくなる―。
-----
子供のように身体を丸めて眠るカケルに、薄い毛布をかけてやる。
手際よく服を身につけ、少し乱れた髪をきゅっと結い直す。
脱ぎ捨てられたカケルの服を軽くたたんで、彼女のそばに置いた。
「ん……」
何やら呟きながら寝返りを打ったカケルを、そっと見やる。
何の感情も読み取れない壱号の表情の、その裏側をくすぐるように、
奇妙な感覚が蠢いているが、壱号はその感情の意味を知る術を持たない。
すっかり冷めてしまった食事が恨めしげに、机の上に置いてある。
トレーを持ち上げ、静かに部屋を後にすれば、またいつもの日常が
戻ってくる。
---終わり---
297:286
11/08/04 17:55:49.02 vu+4NuA9
長い上にあまりエロくなくて失礼致しましたm(__)m
最終巻発売まで、また何か要望があれば書かせて頂きたいと思います。
もっとこんな感じで!!みたいな設定やシチュがありましたら、よろしく
お願いいたします。
298:名無しさん@ピンキー
11/08/05 09:58:49.44 zfddZQmK
>>297
リクエストした287です
GJ!
このスレで壱カケ読める日が来るとは
夢にも思わなかったですw
299:名無しさん@ピンキー
11/08/10 10:48:27.70 gGRNQSGH
保守
最終巻発売まであと1週間ちょっとですな
300:名無しさん@ピンキー
11/08/16 02:11:10.35 rUDtkGb2
俺、もし最終巻にあまり加筆修正が無かったら
このスレに投下するんだ―。
ドロドロしたお花畑という超誰得話なんだけどさ。
301:名無しさん@ピンキー
11/08/18 15:29:21.60 JzSFek23
以前いろいろ投下してた者ですが、単行本派だったので今までネタバレを避けて見ておらず、
今日久々に来ました。
また何か書きまーす。
302:名無しさん@ピンキー
11/08/18 17:01:35.89 ai4VBC19
>>301
じゃあ修史さんと時音ママとの
禁断の関係でw
というのは冗談ですが、期待してます!
303:名無しさん@ピンキー
11/08/19 22:04:51.84 N0dwFJVc
>>297
遅ればせながら超GJ!!
積極的なカケルと真面目な壱号もえますわー
304:名無しさん@ピンキー
11/08/20 12:59:28.96 S51/eq2f
時音かカケルか水月か夜未か、それが問題だ。
305:名無しさん@ピンキー
11/08/20 15:50:09.38 uJ/xIh7j
とりあえずまほら様×時音で書き始めました。
306:名無しさん@ピンキー
11/08/20 16:07:36.56 9TlgJC6S
最終巻買ったけど本筋に絡まない程度に修正がちょこっと入っただけなのね。
自分>>300ですけど近いうち投下しようと思います。
ただ、凄く凄く長いし内容がある意味ntrだしifストーリーだしで、
需要あるといいんですけど…。
>>305
楽しみにしてます!
307:名無しさん@ピンキー
11/08/20 20:35:34.17 N6Z9m29/
水月が月久に陵辱される話を誰かー
308:名無しさん@ピンキー
11/08/21 00:03:39.33 rezc6I7Y
最終巻の修正、読み直してみると本筋には直接絡まんけど
時音と良守の印象が本誌と比べて90°~135°違うんだよね…。
投下予定のやつ、最終巻の修正に合わせるように直した方がいいのか悩んできたぞ。orz
>>307
夫婦だったし一応和姦だよね。
身体換えるたびに水月と色々やってた可能性もあるし
総帥と兄弟でないことを忘れてたなら水月のこと本当に自分の妻だと
思い込んでたかもしれんのよね、月久って。
エロパロ的には美味しい人だよね。
309:名無しさん@ピンキー
11/08/21 02:14:39.33 nkKIbGK0
守美子さんって・・・マグロ??
310:名無しさん@ピンキー
11/08/21 11:00:39.75 m2UvE8qE
>>308
なるほど月久×水月にはいろんな可能性があるな……
ところで加筆部分てどこなんだろ。
311:308
11/08/21 11:18:27.48 PvLeB25p
>>310
加筆じゃなくて修正ね。
本誌掲載時の良守はストレス溜めるに溜めておかしくなった印象があったんだが
自分はそれをもとに投下予定のやつ書いたんだ。
このスレ、本誌で読んだ人どのぐらいいるのかな?
(修正内容の詳細は懐かし漫画板の本スレ書き込みから転載↓)
39 :愛蔵版名無しさん:2011/08/20(土) 15:21:42.10 ID:???
今最終巻読んでるんだが今回も修正あるね
大きく印象変わってるのは344話の9ページ目の2・3・4コマ目セリフと表情
・2コマ目 「あんた、すぐ高等部じゃないっ!」→「泣きたくなったらいいなよ。」時音の口元変更
・3コマ目 「また、烏森に通う事になるよ。」→「あたしは…お父さんの時我慢しちゃったから――」時音の口元変更&目元にトーンで影
・4コマ目 良守「ああ。」→「あれは、良くなかったと思う。」良守の目線変更&顔全体にトーン
になってて、時音が時夫が死んだ時に泣くのを我慢してた描写が入ってた
建築家云々のセリフも少し変わってたが、そこ変更するなら良守の守美子に対する気持ちなんかを加筆するべきだったと思った
312:名無しさん@ピンキー
11/08/21 22:19:11.60 yFtO4U2H
>>311
なるほど……微妙な変更なんだな。
どうもです。
313:名無しさん@ピンキー
11/08/22 09:37:35.31 4Rvh8DYc
特典のイラスト集に載ってるプロゴルファーの時音がかわいい。
314:名無しさん@ピンキー
11/08/22 21:56:28.48 aIo11rd/
あれかわいいよね!
抱きしめたい♪
315:名無しさん@ピンキー
11/08/22 23:24:43.89 cEOMcswV
プロゴルファー時音のエロもいいな・・・
316:名無しさん@ピンキー
11/08/22 23:31:04.33 aIo11rd/
時音の喘ぎ声って、一生懸命堪えるような声しそうで興奮する
317:名無しさん@ピンキー
11/08/23 01:03:00.92 /aBLH4kQ
最終巻発売したらまた賑わい出してて驚いた。
でもこのスレにいる人って本誌読んだ人コミックスだけ読んだ人
どのくらいいるんだろう?
修正箇所に困惑してる人自分以外におらんのかな?orz
318:名無しさん@ピンキー
11/08/23 10:37:12.06 eE+MTlRb
もう当時のサンデーが無いので
>>311の改変がどのぐらい大きな意味合いを持つのかわからない俺ガイル
よくわからんけど、雑誌だと最後まであっさり気味で
あのラストの雰囲気が正直気持ち悪かった(個人的に)二人の関係が
修正である程度「分かり合ってる」形が示されて、多少は印象和らいでる程度にはなっているかも、でおk?
319:名無しさん@ピンキー
11/08/23 20:26:12.85 yga+ELw6
まほら×時音投下しますー
まあ、普通に触手ものですがね……
320:名無しさん@ピンキー
11/08/23 20:26:56.12 yga+ELw6
(ここは……?)
時音が目を覚ますと、そこは薄暗い中に白くぼんやりとした光が灯る空間だった。
横たわる時音の下には、深い森の中のように縦横に木の根が走り、ところどころで盛り上がっている。
「動くな、まだ再生が済んでいない」
突然かけられた声をきっかけに違和感に気づいた時音は、自分の両足の先が無いのに気づいた。
(えっ……!)
時音の全身を恐怖が駆け抜ける。
しかし痛みは無く、よく見ると足はゆっくりと形を取り戻して行くように見えた。
(そういえばわたし、空身が解けて、何かドロドロに溶かされたような……)
徐々に意識が明瞭になり、時音は自分が服を着ていないことに気づいた。
「やっ……!」
時音は横たわったまま、咄嗟に胸を隠した。
「服までは再生してないぞ。面倒だからな」
時音はようやく声の主を見た。
白く輝く茸のようのシルエットの中に、髪の長い少女のような顔があった。
その声は、男のようにも女のようにも聞こえる。
(これが、まほら様……?)
「特別だ、存外、お前に邪心のないことがわかったからな……」
それは無造作に時音に語りかけた。
「えっ……じゃあ土地を譲って……?」
少女の顔が、にやりと笑った。
「これから色々と面倒事が起こりそうだが……その前に、お前にはちょっと俺の嗜好に付き合ってもらおうか」
その言葉を聞いて、時音は緊張した。住み家を譲るのと引き換えだ。一体何を要求されるかわからなかった。
321:名無しさん@ピンキー
11/08/23 20:27:55.10 yga+ELw6
「お前の記憶はもう見せてもらった。なかなか面白いが……お前、まだ性の悦びを知らんな」
「えっ……」
「俺は、お前のような霊力の強い人間が味わう官能に目がなくてな。しかも初物となればまた格別だ。眠りを醒まされた以上、そのくらいの楽しみは味わわせてもらいたい」
時音は呆然と聞いていたが、どうにかそれの言っている意味を理解した。
時音の鼓動が早鐘を打つ。
時音は、深くゆっくりと呼吸すると、いつの間にか再生の済んだ両足を揃え、少女の顔をした神に対して向き直った。
片腕で胸を隠し、裸のまま正座した時音が目を上げる。
「わたくしめの……身体を捧げろとおっしゃるのですね」
毅然とした態度を取るつもりだったが、声が震えるのを抑えられない。
だが、この使命は果たさなければならないのだ。
「悪いようにはしないさ。人同士では叶わぬほどの愉しみを得られることは約束しよう」
それは少女の顔に尊大な笑みを浮かべながら、時音に語りかけた。
「どうだ、人間よ……俺の申し出を受けるか?」
時音は震える瞳を必死に開いて少女の顔をを見返しながら、声を絞り出すように応えた。
「はい………この場所を譲っていただけるなら構いません。わたくしの身ひとつであれば……どうぞ、お好きなように……」
恐怖を抑えつけながら、時音は一礼した。
「見上げた覚悟だ。気に入ったぞ」
それが嬉しそうに笑う。
「存分に楽しむがいいさ。そして俺はお前の官能を楽しもう……なあ、まほら!」
322:名無しさん@ピンキー
11/08/23 20:28:38.70 yga+ELw6
それの呼びかけと同時に、突然、時音の足元が盛り上がった。
「きゃっ……!」
不意を打たれて、時音は小さく悲鳴を上げる。
次の瞬間、今まで立っていた場所から、夥しい数の太い木の根が地上に飛び出した。
根は無数に枝分かれしながらあっという間に時音を取り囲み、手足に巻き付いて絡め取った。
「あっ……!」
木の根は時音の両腕を身体から引き剥がし、両足をも固定して、その白い裸身を磔にした。
時音の、一糸まとわぬ美しい身体が、無防備にさらけ出された。
なまめかしい白い肌に包まれた肢体が優美な曲線を描き、あられもない姿で戒められていた。
「いや………!」
あまりの恥ずかしさに、時音は耐えきれず叫びを上げた。
時音の手足はしっかりと拘束され、もはや身を隠すこともできない。
一度は覚悟を決めたとはいえ、人知を超えた存在に身体を捧げる恐怖に、時音はすくみあがった。
「怖がることはない。まほらはけっこう優しいからな」
時音を取り囲む根の表面のあちこちが膨らんだかと思うと、樹皮を突き破ってたくさんの緑の芽が生え出した。
芽は瞬く間に長く伸び、葉を生やし、太い蔓となって時音の白い肌に群がった。
「ふあっ……!?」
時音は、全身の肌という肌に、しっとりと濡れた蔓が巻き付き、ざわざわと蠢き始めるのを感じた。
323:名無しさん@ピンキー
11/08/23 20:29:20.69 yga+ELw6
(なに、これ……)
この根や蔓は、自分が降りてきたあの大木の一部なのだろうか?
時音は混乱しながら、必死に状況を把握しようとした。
この植物の姿をしたものがまほら様なのか?
落ち着いて考えようとする時音の心を、蠢く蔓の妖しい感触が乱した。
「あっ………」
時音のすらりと伸びた腕や脚に、真っ白い背中に、丸い腰に、異形の蔓が群がり、ざわざわ、さわさわとそのなめらかな肌を撫で回していた。
(やだ、なんか、変………)
首筋を這い登った蔓が耳をくすぐった。
柔らかな胸に巻き付いた蔓が、桃色の乳首をその先端で転がした。
「あっ………やぁっ………」
体中に与えられる繊細な感覚に、時音は思わず喘ぎを洩らした。
無数の蔓は、まるで意思を持つかのように時音の美しい肢体をまさぐり、その先端や生やした葉で敏感な場所を愛撫した。
「はぁっ………んぁっ…………」
時音は目を閉じ、眉を悩ましげに寄せて、突如として襲ってきた予想外の感覚に耐えていた。
(うそ………こんなの………)
決死の覚悟に張り詰めた心を、めくるめく感覚が激しく揺さぶった。
異界の植物によるあまりに巧妙な愛撫は、確実に時音を昂らせていった。
「いい顔だな、人間」
少女の顔をした神が近付いて来て言った。
「だがまだ固いな………もっと心を開いて受け入れろ。そうすればもっと気持ちよくなるし、俺ももっと豊かなものを味わえる」
少女の唇が、喘ぎ続ける時音の唇に重ねられた。
甘い唾液にくるまれた舌が時音の啌内に分け入り、舌や歯茎を愛撫した。
324:名無しさん@ピンキー
11/08/23 20:30:19.19 yga+ELw6
緑の蔓は、ゆっくりと、確実に、美しい獲物の弱点をとらえ、その感じやすい場所を優しく開いて行った。
「……あんっ………んうっ…………」
時音の喘ぎには徐々に熱がこもり、全身がしっとりと汗ばんで紅潮していた。
縛られた身体が、蔓の動きに反応して、時折ぴくりと震える。
時音は、自分の脚の間から流れ出たものが、太腿の内側をはしたなく滴り落ちるのを感じた。
(やだ……あたし、濡れてる………)
その匂いを嗅ぎ付けたかのように、何本かの蔓が時音の脚の間にその先端を伸ばすと、柔らかくほどけた割れ目をゆるやかにまさぐった。
「あっ!!………うぁあっ!!」
弾かれたかのように、時音の身体が跳ね上がった。
蔓の先端たちは、透明な液でなめらかに濡れた襞の中を、ゆっくりと探るように蠢いた。
「やっ……だめ……っ………ふあぁっ!!」
最も敏感で柔らかな部分への愛撫に、時音は翻弄された。
蔓が時音の中で動く度に、切ない疼きが身体の中心から湧き起こり、捕らわれた裸身がびくびくと震えた。
「あっ……あぁっ………」
時音は、予想だにしなかった大きな快感に打ちのめされていた。
(こんなの……信じられない………)
時音は動けない身を捩り、涙を流して人外の快楽に耐えた。
少女の顔をした神は、木の根と蔓に絡め取られた時音を満足そうに眺めている。
「ふん、思った通り、お前はなかなか見所があるな……わかるか? お前の体が、神の息吹を受け止めて、わなないているのが……」
325:名無しさん@ピンキー
11/08/23 20:31:02.85 yga+ELw6
先端に大きな蕾を付けた蔓が、時音の周りを取り囲んだ。
喘ぎ続ける時音がそれに気づくと同時に、いくつもの蕾が、ゆっくりと、ほどけるように花開いた。
(ああ…………)
濃密な甘い香りが、快楽に朦朧とする時音の鼻孔を包み込んだ。
なまめかしく濡れた紅い花々が、捧げられた生贄を飾るように咲き乱れた。
(……きれい………)
蠢く蔓の愛撫に身をくねらせながら、時音は花の香りに酔った。
神の木の根から生え出た花々は、開いた花弁を蔓に捕らわれた裸身に向けて傾けると、その中心にある雄蕊から蜜を溢れさせ、時音の肌へと滴らせた。
「あ――」
甘い匂いの源である、透明な蜜が、時音の白い肌にとろとろと流れ落ちる。
時音は、むせかえるような甘い匂いを放つ、ぬめる蜜が体中に滴るのを感じた。
狡猾な蔓たちは蜜を掬い取り、時音の肌という肌を、ぬるぬるといたぶった。
「うあっ!………あぁ………んっ」
身体中に甘く香る蜜を塗りたくられ、その淫らな感触に時音はおののいた。
(やだ………)
異形の植物に体中を弄ばれ、さらにはぬめる液体にまみれていやらしく愛撫されて、時音は背徳的な快感に打ちのめされた。
(あたし……こんなことされて……感じてる………)
とめどなく滴る蜜は時音の脚の間へと流れ落ちて行き、時音自身から流れ出す粘液と混ざり合って、蔓たちのまさぐる柔らかな襞を濡らした。
「あぁっ………はぁっ……」
いまや時音は自分の体全体が甘い蜜に覆われ、這い回る蔓によってそれが肌に塗り込められているのを感じていた。
時音の身体の中心にある最も敏感な部分では、蜜と体液がとめどなく溢れ、溶けてしまいそうに柔らかくなって何本もの先端を迎え入れていた。
326:名無しさん@ピンキー
11/08/23 20:31:43.86 yga+ELw6
「どうだ、人間よ……気持ちいいか?」
異様な快感によって我を失わんばかりの時音は、恍惚に目を閉じたままその声に答えた。
「はい………はぁっ………気持ちいい……です………」
濡れた感触にいたぶられながら、時音は自分の言葉に驚いていた。
(あたし……こんな恥ずかしいこと……)
「もっと、欲しいか?」
少女の顔をした神が、大きな目と口を持った異形の姿に変わっている。
「あっ………もっと………くだ、さい………」
時音の真っ白い裸身はいまや滴る蜜に濡れ、なまめかしく光を映しながら蠢く緑の蔓に弄ばれていた。
丸みを帯びた乳房に、よく締まった腹に、肉感的な太腿に妖しい植物が群がり、淫靡な動きで獲物を味わっていた。
時音はかつて味わったことのない悦楽と同時に、神の意思が身体に流れ込んで来るのを感じた。
(まほら様………)
体中を駆け抜ける切ない震えの中で、時音は土地神の存在をすぐ近くに感じていた。
蜜を滴らせる花が、時音の脚の間に近付き、その紅い花弁をそっと濡れた割れ目に寄せた。
「あっ………?」
そして花の中心にある蜜にくるまれた雄蕊が、ゆっくりと時音の身体の奥へと入って行った。
「あ――あああっ!!」
時音は背筋を反らし、全身を強ばらせて叫んだ。
雄蕊は時音の身体の中心へと至ると、たくさんの蜜をそこへ流し込んだ。
「あ――あっ……っ………!!!」
とめどない痙攣が身体の奥からほとばしり、時音の四肢を断続的に震わせた。
信じがたい絶頂の快楽の中で、時音は自分がひとつの濡れた花になって、この神木の雄蕊からの精を受け入れているように感じた。
327:名無しさん@ピンキー
11/08/23 20:32:22.45 yga+ELw6
「まほら………様………」
時音ははしたない悦びに震えながら、その名前を口にした。
「言っておくが、俺はまほらじゃないぞ。俺は眺める者。まほらの寵愛を受けるお前は美しいな」
時音の中に蜜を注ぎ込んだ花が、溢れた蜜をこぼしながらゆっくりとその雄蕊を時音から引き抜くと、また別の花が、濡れた雄蕊をそこに滑り込ませた。
「あっ……いや………っ」
背中から降りてきたもうひとつの花は、蜜にまみれた後ろの穴にそっと雄蕊を挿し込んだ。
「ん………ぁうっ…………!」
おぞましい快感が、時音の尻から身体を貫く。
絶頂の余韻も冷めやらぬうちに、時音は再び自分の身体が熱く満たされるのを感じた。
「安心しろ、この中では時間はそんなに流れない。お前にはまだまだゆっくり、まほらの精を味わってもらうぞ」
「………はい………」
その言葉に時音は安心し、そして、さらに快楽の波に身を任せていった。
(気持ちいい………)
木の根と蔓、雄蕊と蜜に捕らえられて、時音は終わりのない愉悦に沈み込んで行った。
<終>
328:名無しさん@ピンキー
11/08/23 20:32:56.95 yga+ELw6
以上です。
長文失礼いたしました~
329:名無しさん@ピンキー
11/08/24 16:09:33.54 oOlpIHtS
ハァハァGJ!
神×時音イイ・・・!
330:名無しさん@ピンキー
11/08/27 11:41:02.65 OdlK8HLB
GJ!!!
しばらく離れてたら神が降臨してたw
331:名無しさん@ピンキー
11/08/28 01:47:57.40 TSpIPkH6
良守と時音の初夜は初々しそうw
332:名無しさん@ピンキー
11/08/28 02:27:25.96 pqdLTtUj
良守以外の時音カプで投下しようとしてた漏れはどうすればw
333:名無しさん@ピンキー
11/08/28 17:42:34.22 zc7pNpQq
>>332
迷わず投下したまへ
334:名無しさん@ピンキー
11/08/28 17:45:05.54 TSpIPkH6
かまわん続けろ
335:名無しさん@ピンキー
11/08/28 22:13:07.74 HvpeiUbh
>>332
お待ちしております♪
336:332
11/08/29 00:44:55.14 CMW0Yu7q
それではお言葉に甘えて。
閃×時音←良守の三角関係?物です。
とても長くて数回に分けて投下する予定で、初回はエロ全く無いです。
前書き(という名の保険)↓
・最終回以後のif話なので、苦手な方はスルー推奨
・カプとしての良時全否定するので、良時好きな方もスルー推奨
・ドロドロしたお花畑といった感じの内容なので、苦手な方は(ry
こんな感じですが、それでも興味を持ちましたら読んでみて下さい。
337:秘密。(閃×時音←良守)その1
11/08/29 00:47:42.04 CMW0Yu7q
「何、で…」
閃は息を呑んだ。
目の前の少女に釘付けとなったまま、視線はそこから離れない。
目の前の少女もまた、閃がこの場所に居ることに戸惑いを隠さず、
睨み付けるように彼を見つめている。
―その目に、大粒の涙を溜めながら。
「…どうしてあんたがここにいるの?」
「あ、いや…」
何か返そうとするも、上手く言葉がまとまらない。
本日2度目の異常事態に、閃の思考回路はショート寸前。
対して目の前の少女はそんな閃の動向を黙って見守っている。
雪村時音。
それが、少女の名前であった。
* * *
事の始まりは数時間前。
閃は久々に墨村の家を訪れた。
裏会の騒動も何とか収拾し、諜報班としてこれといった仕事があるわけでもない彼は
その他の雑用は全て秀に押し付けてこの地までやって来た。
久々といってもごく僅かな期間ではあるが、積もる話がないわけでもない。
墨村家の呼び鈴を押し、反応を待つ。
一陣の冷たい風が閃の身体を吹き付け通り過ぎていった。
「影宮ー!」
程なく、閃のよく知る声が扉の向こうから聴こえてきた。
直後にガラガラと音を立てて玄関の扉が開く。
「影宮!」
元気のいい声と共に良守が扉の向こうから現れた。
「よー、良守。
久しぶり……ん?」
玄関に現れた人物に閃は訝しげな表情を浮かべる。
そこに立っていたのは良守だけではなかった。
友人の隣にいたその人は、本来ならこの家にはいない人物である。
長い黒髪が彼女の動きに合わせて美しい曲線を描いた。
「雪村?」
閃は彼女の名を呼んだ。
338:秘密。(閃×時音←良守)その1
11/08/29 00:50:02.76 CMW0Yu7q
雪村時音。
墨村の隣家の人間である彼女は、良守の幼馴染でもある。
「久しぶり。
…何よ、変な顔して。」
時音は閃の態度など気にもせず、彼がよく知るクールな表情を浮かべ、そこに立っていた。
「今、時音とケーキ焼いてたんだ。
お前も食うだろ?」
「お、おう…。」
良守に促され閃は墨村の家に足を踏み入れる。
だが、見慣れない光景に動揺を隠せない。
閃の見ていないところで、この2人は重大な局面を迎えた。
それがふたつの家を変えたのだと、少年は悟った。
「しっかし意外だな。
お前、ケーキ作れるようになったの?」
「ううん、あたしはまだ良守を手伝ってるだけ。
…あたしがケーキ焼くのって、そんなに変?」
「お前が勉強と修練以外のことしてんの見たことねーし。」
「まあ、前はそうだったけど…
色々あったからね。」
そう言って目の前の少女は笑った。
含みのあるものに見えたそれは、だが確かに以前の彼女のそれとは違うように感じられた。
「(こいつって、こんな風に笑うんだな。)」
閃は目の前の少女の以前の姿を思い浮かべる。
記憶の中の彼女はもっと常に気を張り詰め、むっつりとした表情が多かったように思う。
もっとも、それは単純に閃が彼女にそのような顔をさせてばかりだったのかもしれないとも思った。
「(俺、こいつのこと怒らせてばっかだったしな…。)」
「ケーキ焼けたぞー!」
閃が色々と思索に更けていると、勢いのある声を張り上げ良守が食卓へと現れた。
その両手には焼きたてのチーズケーキ1ホール。
そんな彼の傍らには弟の利守が笑顔を浮かべて立っている。
「閃ちゃん、久しぶり!」
「おう。」
名前の通り利発な少年の口から元気な声が飛び出した。
「あ、あたし食器持って来るね!」
そう言って時音はすっくと立ち上がり、居間を後にする。
勝手知ったる他人の家というものか、いつの間にか彼女は墨村の家に馴染んでいた。
339:秘密。(閃×時音←良守)その1
11/08/29 00:52:57.05 CMW0Yu7q
彼らの姿にはかつて両家の間にあった因縁など、微塵も感じられない。
左右に揺れる長い黒髪の主を見送ると、今度は良守が閃に話しかけてきた。
「で、どうよ。
俺と時音の共同作業?」
「あー、まあいいんじゃねーの?」
食べてみないと分からないと思いつつも、閃は適当に返事する。
だが、良守の話は終わらない。
「時音さ、教師になりたいんだってさ。」
「教師?」
「そ。
それも数学。」
「へー…。」
閃は思い浮かべた。
眉を吊り上げ教壇に立つ数学教師の時音の姿を。
ビシッとスーツを着こなし生徒を厳しく叱る女教師。
そしてその下に常に身に付けている短パン。
―いや、それは蛇足か。
「…まあ、アイツに合ってるっちゃ合ってるだろうな。」
「えー!?
何でお前までそういう事言うの!?
何か怖いだろ!!」
「そうかぁ?
将来の夢は可愛いお嫁さん~とか言われる方がよっぽど怖いだろ。」
「俺としてはそっちの方がいいんだよ!!」
「お前の妄想押し付けんなよ。」
良守の叫びなど気にもせず、閃はあっさりと返した。
けれど、まさか将来の夢について目の前の友人が語るなど、閃はそれこそ夢にも思わなかった。
そうなってしまうと、あとはごく自然に浮かんだ疑問が言葉となってストレートに少年の口から
飛び出していくだけだった。
「そういやお前は、将来なりたいやつとか、あんの?」
その言葉を聞いて、良守は待ってましたと言わんばかりに自信たっぷりに笑みを浮かべ、返す。
「建築家!」
「や、無理だろ。」
「即答!?」
「だってお前勉強できねーし。」
340:秘密。(閃×時音←良守)その1
11/08/29 00:55:00.58 CMW0Yu7q
閃は熟考するわけでもなく、瞬時に答えた。
将来設計を否定され、良守は両膝をついてがっくりと項垂れる。
「それ…時音にも言われたんだよ。
『数学できなきゃ建築家になれない』って。
俺と時音が住めるぐらいの家を建てたいって言ったばかりなのに。」
「へー。」
「しかもその後、数学教えてあげるってさっきの教師の話してくるし。」
「ん?」
涙声で語り続ける良守の言葉に、閃は怪訝な表情を浮かべた。
それに気付き、目の前の友人がぱっと顔を上げる。
「何だよ?」
「…別に、大したことじゃねーよ。」
煮え切らない態度に良守は疑惑の眼差しを向けるが、閃は何も答えなかった。
「(それって…遠回しにオーケー出してんじゃねーの?)」
自分たちの家を建てたいという良守のプロポーズ(?)。
それに対する時音なりの返事。
…なのかもしれない。
「(いやでも、アイツすげー鈍いし。)」
単純に良守の夢を応援したいという気持ちから出た言葉だとしても不思議じゃないと思えてしまえるのが、
雪村時音という少女の恐ろしいところ。
閃の疑問は解けそうに無かった。
「おまたせ。」
程なくして、4人分の皿とフォークを持った疑惑の少女が少年らの前に現れた。
途端に良守は先程の明るい笑顔を取り戻し元気よく立ち上がる。
「それじゃ食べよーぜ!」
「んで、氷浦は今どうしてんの?
元気にしてる?」
「まあな。
夜行に入った途端皆から引っ張りだこになって、どの班に入れるかで未だに取り合いやってんだ。
アイツ、お前が送ったシャーペン、すげー嬉しそうに使ってるぜ。」
「そっか!」
閃の言葉に良守もまた嬉しそうに笑う。
目の前の少年は幼馴染との恋の悩みになると時に好ましくない行動を取るが、基本的に他人思いの
優しい性格である。
341:秘密。(閃×時音←良守)その1
11/08/29 00:57:23.71 CMW0Yu7q
良守がずっとその身を憂慮していた氷浦蒼士という少年は先の戦いで様々な呪縛から解き放たれ、
現在は閃達と共に生活している。
自由の身となった友人に良守は心から安堵し、笑顔を見せていた。
「…あんたも何か、変わったわね?」
「へ?」
突然の時音の言葉に閃は目を丸くする。
彼女が声をかけた相手は、紛れも無く閃である。
逸らすわけでもなく自分を真っ直ぐ見据えている時音の目に、閃は少なからず動揺した。
「だって前はそんな風に笑うこと無かったじゃない。」
「そ、そうか?」
それを言うならお前だって。
そんな言葉を返したかったものの、閃はそれを吐き出すことなく呑み込んだ。
確かに、以前任務の為にこの地で生活していた頃よりも、その前よりも、今は気持ちが
軽くなっているという自覚がある。
だがそれを、まさか目の前の少女から指摘される日が来るとは閃は夢にも思わなかった。
身体が熱を帯びていくように感じる。
時音はただ笑って閃を見つめていた。
それがより一層気恥ずかしさを患い、閃の調子を狂わせる。
けれど、出来れば平静を装いたい。
そんな気持ちが閃に次の言葉を促した。
「ま、良かったな。」
だが、その選択が間違いであったことに閃はすぐに気付く。
「お前らも自由の身になったんだし…」
言った直後に気付き、次第に声が小さくなる。
自身の表情が歪んでいくのを閃は感じていた。
当事者らの表情が一瞬強張ったのが分かった。
「……わりぃ」
けれど、既に口にしてしまった言葉を無かったことにはできない。
静寂がこの場を支配した。
確かに墨村と雪村の家が400年間抱き続けていた確執はなくなったのかもしれない。
彼らの役目と共に。
しかしそれは、1人の女性がその身を犠牲にしたことで終結を迎えたものだった。
墨村守美子。
彼女は、この家の者にとってとても大切な人であった。