エロパロでエロネタ書いて叩かれた 原稿用紙4枚目at EROPARO
エロパロでエロネタ書いて叩かれた 原稿用紙4枚目 - 暇つぶし2ch315: ◆EqHQZWqzB.
11/02/20 18:48:52.93 Bl7L/+N/
「ふう………これで終わり、と…」
生徒会役員も楽じゃない、平の役員でもすべきことはたくさんある。
新崎育美は、小さく息をつくと目の前のパソコンから視線を外した。
鏡のほうを見ると、自分が心なしか疲れたような顔をしているのがわかる。
乾いた目をこする、大きなくりくりとした瞳にも疲労がにじんでいた。
小さくため息をつき、育美はもう一度、作業をしているパソコンの方に向き直った。
担任の頼みで生徒会に所属したが…まさかここまで多忙だとは思っていなかった。
仕事に追われる毎日に、先生には恨み言の一つでもいってやりたいくらいだった。
それでも、引き受ける人がいないなら自分がやるしかない…と気持ちを切り替える。
議事録のまとめに、会議のための書類作り、生徒からの要望の処理、
部活や同好会から提出される備品購入申請のチェックもしなければならない。
気真面目な育美にとってパソコンに向かい仕事をするのはもっとも適任かもしれないが、
多くの人の意見を…言い方は悪いがあしらわなければならないこの仕事は、
抱え込んでしまいがちな育美には、同時にもっとも不適任でもあるといえた。
「まったく、こんなものに予算が下りると思ってるのかしら…」
各部活動、同好会から提出されたプリントに一枚一枚目を通し…その内容に呆れる。
こんなもの適当に却下してしまえばいい…会長や副会長はそう笑ったが、
真面目な申請もあることを考えれば、それはどうしても許せなかった。
「………はあ、あとちょっとね…」


「お~い、なんだ……まだ終わってなかったのかよ」
大内涼は、ノックもしないで生徒会室の扉を開けた。
育美にいつもノックをしろと怒られているが、どうしても忘れてしまう。
「………ノックをしろって、いつもいつも言ってるじゃない……」
育美はすぐにこっちに気づき、涼をじろりと睨む。こっちを見る目が妙に冷たい。
ただ、いつもと違ってそこに苛立ちの色が浮かんでいる。
「また仕事押し付けられたのか? もう5時過ぎてるぞ」
「……まあね、涼は…………補習かしら?」
育美がモニターから目を離すと、少し表情が和らいだような気がした。
邪魔にならないように涼は隣の椅子に座った。
「ああ……赤点取ったくらいでこの理不尽な扱い、ひどすぎないか?」
「自業自得でしょ………今集中してるから後で」
涼が振った会話にもまったく取り合わず、会話をさえぎって仕事を再開する育美。
涼は育美の隣に座ったままその……見慣れた横顔を眺める。
「………………」
目の前の仕事を片付けている真剣な表情にはどこか冷たさが感じられる。
やっぱり育美には笑顔のほうが似合っている…涼は改めてそう感じた。
生徒会の仕事と勉強を両立させるのは、成績のいい育美でもかなり大変なのか、
休日であっても二人きりで遊びに行くということはほとんどなかった。
毎日暇な涼にとって、デートもまともにできないというのは辛いものがあったが、
それでも育美とこうやって二人きりでいられるだけでも満たされる……
事に及ぶとき、もう少し積極的になってくれれば…と思うときもあるが。


「何?」
涼が来てからどうも落ち着かない、おそらくじっと見られているからだろう…
育美は視線を涼に移し睨みつけてしまう。そんなつもりはなかったが…
「いや…改めてみると可愛いなって……そんな怖い顔するなよ」
可愛いと言われて嬉しくないわけはない。
普段だったらを喜んでみせたりもする。しかし今は大事な書類を作っているとき…
もっと空気を読んでくれと言わんばかりに育美は小さくため息をついた。
嬉しいことは嬉しいが、溜まったストレスのせいで素直になれない。
「……邪魔するなら帰って」
「なんだよ…人がせっかく褒めてやったのに…」
涼ががっかりしたような顔を見せる。悪いとは思ったが……
邪魔するほうが悪いとすぐに思考を切り替えた。
そんな涼のことは放っておいて、次はバスケ部の備品申請書に目を通す……


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