10/04/29 21:26:24 EFTdjtBC
幼馴染み優良姉ちゃん 乳編①
「お邪魔しま~す」
呼び鈴で玄関に迎えに来た優良の前に、扉を開けて一人の細身の青年が入ってくる。
「勇吉君、いらっしゃい♪」
優良は笑顔で迎え入れる。
青年は優良の田舎に住んでいる勇吉という青年で23歳。
実家のそばの大学を卒業し、実家を拠点に就活をしていたがこのご時世でなかなか決まらないでいた。
そこで都会での一人暮らしも考え、優良の住む街で就活を始めた。
「遠かったでしょ?」
「うん、少し遠かった。幼い頃はもっと近いように思ったんだけど……」
白のブラウスにゆったりとしたスカート姿の優良の問いかけに、スーツ姿の勇吉は優良に鞄を渡し革靴を脱ぎながら答える。
「幼い頃はお出かけというだけで楽しくて、長時間でもあっという間だったもんね」
優良は勇吉が上がると廊下を通り居間に案内をする。
「おお!広い!」
「結婚して子供が出来たときのことも考えて引っ越したの。最初の家は少し狭かったの」
シワになるからと勇吉から上着を受け取るとハンガーにかけて壁に掛ける。
端から見れば若夫婦のように見えるかもしれない。
勇吉に冷たい飲み物を出すと優良も向かいに座る。
「えっと、今日は旦那さんは?」
「平日ですから仕事です♪」
笑いながら答える優良。
「そか、普段は引きこもりだから平日とかの感覚がなくなってる」
勇吉もまた苦笑いで誤魔化す。
その後、今日の面接の結果とか就活の話をするが、いつの間にか田舎の話に変わる。
「優良姉ちゃんが結婚したって聞いた時は驚いたな~。優良姉ちゃんの婆ちゃんが凄く喜んでいて、どうしたの?って聞いたら結婚したって言うんだもん」
「ずっとOLをしていて縁談したの。私が結婚したの変かな??」
優良の問いかけに勇吉は首を傾げて考える。
「変というか……。小さいときから遊びにきた優良姉ちゃんを見てきたから、幼馴染みのお姉ちゃんはお姉ちゃんのままなんだと思っていたから驚いたというか……」
「そうねぇ。小さい頃よく一緒に遊んでいたよね」
遠い目をしながら昔を懐かしむ優良。
「俺が中学に入った頃急に遊びに来なくなって、十年くらいぶりに遊びに来たと思ったら旦那と一緒で凄く色っぽくなんっているんだもん、そっちでも驚いたよ。」
勇吉は笑いながらジロジロと優良を見る。
「色っぽく……褒めても何もでないんだから!」
幼馴染みの言葉を真に受けないようにしているが、自分のスタイルに自信がなくジムに通っている優良にとっては嬉しい一言で、思わず顔が赤くなるのが分かる。
「ええ!?ホントに色っぽいと思うけどな~。特に胸とか……」
「!!もう!ジロジロ見るんじゃありません!」
優良はぷいっと顔を背ける。
「そういうところ相変わらずだね。優良姉ちゃんは」
そして、話は思わぬ方向に展開していく。
<つづく>