ふたりエッチでエロパロ Part10at EROPARO
ふたりエッチでエロパロ Part10 - 暇つぶし2ch550:名無しさん@ピンキー
11/03/25 02:35:15.74 ZPgtHu7G
 音楽が終わる。
 それでも二人は見つめ合ったまま、無言で愛を交わし続ける。
 ふいに、男の顔が近付いてきた。
 あっ、と思うひまもなく唇が重なった。
「んっ……」
 驚きはほんの一瞬。
 こんなことはいけないと思うのに、気付けば目を閉じて受け入れてしまっている。
 唇を重ねるだけのごく軽いキス。多分三秒ほどだったと思う。
 優良にとっては重大な意味を持つその行為が終わって、二人は再び見つめ合う。
「愛しています、優良さん」
 花岡はついに決定的な言葉を口にした。
 そうして優良が何かを言う前に再び唇を重ねてくる。
 どうしても拒むことが出来ない。
 何故こんなにもあっさりとこの男を受け入れてしまうのだろう?
 優良自身にも分からない。だけど自分の中で確実に気持ちが傾いていっているのははっきりと分かった。

551:名無しさん@ピンキー
11/03/25 02:35:40.04 ZPgtHu7G
 一度目より少し長い口づけが終わっても、拒絶の言葉は優良の口から出てこない。
「僕はどうしようもなくあなたに惹かれてしまったんだ。理由なんてどうでもいい。
『自分ではない誰か』ではなく小野田優良として、この僕、花岡充を受け入れて下さい」
「そんな、だめです。あたしには……んっ」
 最後の抵抗として口にしようとした言葉は、三度目の口づけによってあっさりと封じられる。
 そして今度こそ、唇を重ねるだけでは済まなかった。
 熱くぬめった舌が優良の唇をなそったかと思うと、無遠慮にその奥へと入り込んでくる。
「んっ……んっ……」
 恥じらうように縮こまっていた優良の舌が、あっという間に絡め取られる。
 くちゃ、くちゃ。
 いやらしくねばっこい音をたてながら、二人の唾液が絡み合う。
(ああ……もうだめ……)
 頭がぼうっとなって何も考えることができない。
 優良の中を支配するのは真との初夜ですら感じなかったほどの昂ぶりと多幸感。
 まるでこの男とこうするのをずっと昔から待ち望んでいたかのような錯覚に陥る。
 気付けば優良は自分から男―花岡の背中に手を回して体を密着させていた。

552:名無しさん@ピンキー
11/03/25 02:35:59.41 ZPgtHu7G
 紛れもなく性行為の前兆である深いキスを続けながら、花岡はドレスのスリットに手を滑り込ませてくる。
 小さくかわいらしい膝を撫で、肉付きのいい太股に指を這わせながら徐々に徐々に上へと。
 その先に何があるのか分かっていても、優良は甘んじてその行為を受け入れた。
(ああ……真さん以外の人に触られちゃう……)
 罪悪感がちくりと胸に刺さる。
 だけどこの倒錯した行為を押しとどめるには、それだけではあまりにも不十分だった。
「んっ!」
 花岡の指が太股の付け根まで到達したとき、優良は思わず唇を離してしまった。
 そこに触れられたことに驚いたのではない。下着越しに軽く触れられただけなのに、あまりに感触が強かったのだ。
「ま、待って花岡さん……んんっ」
 なんだか怖くなって止めようとした優良の言葉を、花岡はまたも口づけによって封じる。
 ずるい、とは思ってもそれを責めようとは思わない。
 真にはない強引さが優良の心を着実に奪っていく。

553:名無しさん@ピンキー
11/03/25 02:36:24.42 ZPgtHu7G
 花岡の指は優良の形を確かめるように周りをなぞってから、さらにその中心へ進んでくる。
 優良が今身につけているのは黒いレースの下着。
 きっと恥ずかしい染みが出来ているであろうその布の上から、花岡は下から持ち上げるようにしてぐいと優良の割れ目へと指を食い込ませてくる。
「んっ! んっ、んっ!」
 そのまま花岡はおもむろに指を上下させ始める。たちまち優良の全身をぞくぞくと震えがかけめぐった。
 これと真との行為を比べることの罪悪は優良とて分かっている。
 だけど何なのだろう、この体の芯から溢れてくる快楽は。
 真に挿入されたときですら、こんな気持ちにはならない。

554:名無しさん@ピンキー
11/03/25 02:36:57.78 ZPgtHu7G
 ふと、ようやく唇が解放された。
 長い間ねっとりと絡み合っていた二人の舌と舌の間に透明な橋がつうっとかかって、ぷつりと切れる。
「あっ、あっ……は、花岡さん……あたし……」
 股をこすり上げられながら、優良は花岡と見つめ合う。
 きっと今、自分の顔はだらしなく蕩けきっているだろう。真にも見せたことのないような表情で。
「かわいいですよ、優良さん。愛しています」
「ああ……」
 愛していると言われるたびに、体の芯から溢れてくる快楽は強くなる。
 花岡の指は決して下着の内側に入り込もうとはせず、布越しにクリトリスから会陰までをこすり上げるだけだ。
 それなのに、優良の中の快楽はもう限界まで膨れあがろうとしていた。
「あ、あたし……もう……」
「もうイクんですか? 感じやすいんですね……」
 優良の反応で分かったのだろう。嬉しげに笑うと、花岡はさらにぐいと指を深く食い込ませて動きを加速させた。
「あっ、ダメ……あっ! あっ! アッ!」
 せめて絶頂の声だけは聞かせまい。
 最後の貞操観念か、我知らずそんな意識が働いて優良はぐっと歯をくいしばった。
「~~~~~ッ!」
 花岡の体に必死でしがみついて、優良はびくびくと体を震わせる。
 決して大きな絶頂ではない。
 だけど真との行為では味わったことのないものだった。
 そもそも下着越しに触られただけで達するなど、今まで考えたこともない。

555:名無しさん@ピンキー
11/03/25 02:37:19.33 ZPgtHu7G
「はぁ、はぁ……は、花岡さん……」
 荒い息をつきながら、優良は自分を未知の絶頂へと追いやった男と見つめ合う。
「下着、使い物にならなくなってしまいましたね」
 いやらしい行為のあとだとは思えないほど爽やかに笑って、花岡は先ほどまで秘所に触れていた右手を優良の目の前に掲げて見せる。
 なるほど、確かにその指は下着越しに溢れた蜜でべたべたになって卑猥にてかっている。
「代えはお持ちですか? よかったら僕が買ってきても……」
「だ、大丈夫です。それじゃ!」
 これ以上ここに居たら「最後」まで進んでしまうのではないか。
 そんな思いが頭をよぎって、それを受け入れてしまう自分がすんなりと想像できてしまって、優良は慌ててホールをあとにした。
 
 下着はやはり使い物にならなかった。
 私服のスカートの下に何も履かず、ひどく心細い気持ちになりながら優良は家路を急いだ。

556:名無しさん@ピンキー
11/03/25 02:37:41.62 ZPgtHu7G
 その夜、優良は自分から真を求めた。
 愛しい夫はあれこれと変化をつけて頑張ってくれたけど、その中で優良に与えられる快楽はどうやったって花岡が与えてくれたものには及ばなかった。
 やっぱり、明日―最後の一日も彼のところへ行こう。
 夫の隣で眠りにつきながら、優良は人知れずその決意を固めていた。

557:名無しさん@ピンキー
11/03/25 02:39:24.42 ZPgtHu7G
とりあえずここまでです。
眠気がやってくるまでは書いてみますが、多分今夜中に書き終えるのは無理でしょう。
土曜は忙しいので、もしかすると完結は日曜になるかも?


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