10/04/24 11:13:31 vjkmyPPC
「さて」
「…」
「今夜も自分の部屋、来ますか?チキンナゲットくらいしかありませんが」
返事の代わりに、手を繋いだ。
脚がふらつくのは日本酒と高いヒールのせいだけじゃないと思う。
マンションのエレベーターの扉が閉まると
「ヒールの高さは両方同じですか?」
「足の爪はあまり伸ばしてはいけませんし、切りすぎてもいけませんよ」
「そう言えば、手はダークレッドのネイルですが、足は?」
などと言っていたと思うんだけど、正直あんまり覚えていない。
空いてる片方の手で、首筋を撫でられていたので…
「さぁ着きましたよ、降りましょう」
手が離れたところで我に返る。
「は…い…」
「靴を脱ぐ間に、レモン水を用意しましょう」
革靴の彼は、私が靴を脱いでいる間に上着を脱ぎ、足湯ができる状態にまで準備していた。
「一日の疲れと冷えを取ってくれるんですよ」
とりあえずここまで