【クェイサー】吉野・佐藤健悦作品でエロパロ【舞・舞乙】at EROPARO
【クェイサー】吉野・佐藤健悦作品でエロパロ【舞・舞乙】 - 暇つぶし2ch500:名無しさん@ピンキー
12/07/15 21:27:48.19 WTVetksU

ここに来て、中学時代の同級生にも何人か会ってお話したり、遊びに行ったり…


あっ、そうそう!!


ここに来て一番ビックリしたのが、千絵ちゃんとあおいちゃんとの再会!!


原田千恵ちゃん


瀬能あおいちゃん


二人とも風華学園高等部時代の同級生、大事なお友達!!

あたしが風華学園に転校して来て以来、ずっと仲のいいお友達なの!!

まさか、こんな所で出会えるなんて思わなかった…


しかも、二人とも祐一と同じ大学に通ってるのよね!!


あっ…でも…千絵ちゃんは…出版社に勤めたいからって、大学辞めちゃったんだけど…

よくわからないけど…記者になりたいんだって…

昔から好きよね~~千絵ちゃん…


でも、二人とは良く会うし、今夜もうちに集まって晩御飯食べようねって約束してるの。

お酒飲みながら、お鍋を囲んで女子会しようね~~って(笑)


あっ、もちろん…アイツも入れてだけど♪


今晩は凄く楽しみだなぁ~~♪


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

501:名無しさん@ピンキー
12/07/15 23:32:37.60 WTVetksU

その夜…


「こんばんは~~舞衣ちゃん♪」

「こんばんは、失礼するよ~舞衣♪」


舞衣と祐一が住むアパートにお邪魔する千絵とあおい…


「いらっしゃ~~い♪上がって上がって♪」


二人を歓迎する舞衣…


「おっ、来たか?売れない漫画家にパパラッチの見習い!!」


祐一の言葉に、早速口を開く二人…


「私は売れない漫画家じゃなくて~~同人作家なのっ!!」

「パパラッチ~~?煮ても焼いても食えない奴等と一緒にするなっての!!」


二人は祐一の言葉に反論しながら、リビングに招かれる。


「はいっ、今日はあたし特製の野菜と鶏肉の塩ちゃんこ鍋!!たっぷり召し上がれっ♪」


お部屋に美味しそうな香りが充満する…


「きゃあ!!すっご~~い!!さすが舞衣ちゃん!!」

「いやぁ~~舞衣…本当に凄いね…豪華だねぇ~~♪」


見事な盛り付けになんともいえない香り…舞衣の見事な料理の腕前に、

二人はため息をつく…

その姿を見て、自慢げな祐一…


「おっ!さすがなだぁ~~舞衣!!じゃ、早速食べようぜ!!」

4人は鍋をつつき、お酒を飲み始める。

女3人、男1人の 「女子会?」 が始まった。


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502:名無しさん@ピンキー
12/07/15 23:33:42.80 WTVetksU

2週間に一度…多いときは1週間に一度、この面子は集まる…

集合場所は、専らここ…舞衣と祐一の住むアパートだった。


「んん~~舞衣ちゃんって、本当に料理上手だよね~~!」

「本当に…私らなんか…料理すらしないよね~~(笑)」


「あはは、そんなに褒められると照れちゃうな~~あたし♪」


すると、千絵がいつもの決まり文句を祐一に放った。


「楯~~アンタ幸せものだよ~~(笑)舞衣ちゃん大切にしてやんなよ~~!!」


千絵はバンバンと祐一の背中を叩く。


「ぶはっ!!ごほっ!!分かってるって!!てかさ、お前らはどうなんだよ…

その…将来の夢とか?」


そう…この二人はそれぞれ夢を持っていた…


瀬能あおいは、もともと好きだったボーイズラブ(男の子同士の恋愛を題材とした作品)

の趣味が高じて、大学に通いながら同人作家としてBL漫画を描き、イベントへの参加や

出版社への作品持込などをしていた。


原田千絵は、出版関係に就職が有利になると思い大学に入学したが、人伝に某有名

出版社の記者に弟子入りすることができ、先月大学を自主退学した。

今後は出版業界で記者として生きて行くと決心した千絵…


舞衣の友人二人は、高等部卒業後、小さいながらも夢への一歩を踏み出していた。



503:名無しさん@ピンキー
12/07/15 23:35:02.99 WTVetksU

「女子会?」 が始まって2時間後…


「ヒック…あたしは~~出版業界の伝説になるっ!!以上!!」

「いいぞぉ~~ヒック!!あたしは~~BL界のお姫様になるの~~♪」

「あはは…二人とも出来上がっちゃって…」


盛り上がる二人…苦笑いの舞衣…


すると、舞衣の携帯にメールが届く。


「あれ…メール…誰から?」


舞衣は携帯を確認する…

メールの送り主は、舞衣の弟…鴇羽巧海…


「あっ…巧海からだ…」


「ええっ!!巧海くん!?何なに?見せてっ!!」


あおいは興奮気味に舞衣に尋ねる。

無理もない…瀬能あおいをBLの世界に踏み込ませたのは、他でもない、

当時風華学園中等部、美男子ランク2位の鴇羽巧海の影響が少なからずあったからだ。


あおいの狂乱ぶりを横目に、舞衣はメールを確認する…



『明日、風華学園に行きます。新学期楽しみです!

お姉ちゃん、学費振り込んでくれてありがとう。

僕、一生懸命勉強するよ!!』



504:名無しさん@ピンキー
12/07/15 23:37:23.31 WTVetksU

内容は、巧海くんが明日風華学園に向かうということだった。


「そっか…そういえばそうだったよね…巧海…おめでとう…頑張ってね!!」


舞衣は、まだ見ぬ高等部の制服を来た巧海くんの姿を想像しながら、彼にエールを送った。



そして 「女子会?」 はお開きとなった。


「ご馳走様~~舞衣ちゃん♪巧海くんによろしく言っといてね~~♪」


ほろ酔い加減のあおいは、舞衣に巧海くんによろしくと一言告げる…


「ヒック…お邪魔したね~~舞衣♪」


ご機嫌な千絵は、祐一を見ると手招きする…


「こらぁ~~楯っち~~!!本当に幸せものだねぇ~~アンタ…」


そして、再び祐一の背中を思いっきり叩く千絵…


「ぐはぁ!?痛ぇ~~!!何だよ!?」


すると千絵は、右腕を祐一の首に回し、耳元で呟いた…


「本っ当~~に…舞衣ちゃん、大切にしてやんなよ~~!!」


そして、二人は退室した。



505:名無しさん@ピンキー
12/07/15 23:38:24.14 WTVetksU

静まり返る室内…

二人は協力して洗物を片付ける。


「ふぅ~~帰った帰った!!で、舞衣…巧海、明日風華町に行くって?」


食器を洗いながら舞衣に尋ねる祐一…


「うん、一応…新学期からは風華学園で過ごしたいからって…」


嬉しそうな…幸せそうな…なんとも言えない優しい表情で話す舞衣…


「でも…スゲーよな!!編入試験合格…しかも飛び級でだもんな!!」

「うん…とにかく…療養中も勉強頑張ってたみたいだから」


その後、入浴を済ませた舞衣は疲れからか…すぐに寝入ってしまった…


「舞衣~~って…寝てんじゃん…はぁ…今日はお預けか…」


あの二人が来た日はセックスはお預け…


お決まりのようなイベントに、祐一はがっかりしながらも入浴を済ませ、

ベッドに寝転がった…


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

506:名無しさん@ピンキー
12/07/16 01:19:06.78 ZwSZOQgM

3月29日


正午…


風華町に向かうフェリーの甲板…



「わぁ!!懐かしいなぁ~~」


穏やかな瀬戸内海をゆっくりと進むフェリー。

フェリーは、やがて大きな橋が架かる鳴門海峡を通過する…

そして、その鳴門海峡を懐かしむように眺める少年…


彼の名は 「鴇羽巧海」


生まれつき重度の心臓疾患を持っていた彼は、風華学園高等部に進学する直前に

心臓の病が再発してしまった…

しかし姉の努力により、彼は海外で心臓の手術を受けることができ、帰国後は

気候が穏やかな東北地方のとある片田舎で療養生活を送っていた。

療養中は風華学園の教科書や教材を取り寄せ、独学で勉学に励み…

既に高認合格を果たした巧海…


しかし巧海は 「少しでも高校生として学園生活を送ってみたい」 という

ささやかな願いから去年の冬、風華学園高等部の編入試験を受験した。

私立学園という比較的自由の利く特製を利用して、彼は飛び級の編入試験に

見事合格した。



507:名無しさん@ピンキー
12/07/16 01:20:23.45 ZwSZOQgM

「やっぱり…いいなぁ…瀬戸内海って…」


穏やかな海…綺麗な水色の海…

太陽の光を反射してキラキラ輝く海水…

そして景色を彩る小さな島々…

数年前、姉と初めて訪れた時の記憶が蘇って来る…


「みんな…僕の事…覚えてくれてるかな…」


巧海は、自分が再び風華学園の生徒として、みんなの輪に溶け込むことができるか

心配で仕方なかった…


「そうだ…晶ちゃん…元気かな…」


携帯を広げる巧海…

中等部時代、学生寮で同室だった「元くノ一」…尾久崎 晶から送られたメールを読む。



508:名無しさん@ピンキー
12/07/16 01:21:07.19 ZwSZOQgM

感慨に耽る巧海…


オーファン事件解決後、二人は付き合い始めた…

事件解決後、晶が最初に自分が女性である事を告白したのは、巧海だった。

そして巧海は、その真実を自然に受け止めた…

晶の真実を受け止めた直後、巧海も晶に告白した…


「晶くん…いや…晶ちゃん…君が好きです…僕と…付き合ってくれないかな?」


その瞬間、晶は赤面してコクリと頷くことしかできなかった…

その光景を、巧海は今も鮮明に覚えている。


フェリーは既に風華町へ近づいていた…

懐かしい…整えられた島が見えてくる…

綺麗に整備された港が見えてきた…


「よしっ!!見えてきたぞ!!」


そしてフェリーは港に到着する。

巧海は、これから始まる学園生活に大きな希望と多少の不安を抱きながら、

約3年ぶりに風華町の地を踏む…


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


509:名無しさん@ピンキー
12/07/16 03:26:02.81 juhqbSvo
祝復活。
狂った詩帆が復讐のために巧海君の童貞を逆レイプとかそういうドロドロのエロはどないやろか

510:名無しさん@ピンキー
12/07/19 10:06:29.93 RqApuW6E
出版業界って大学出てた方がいいんでないかな。千絵は頭も良さそうだし。
という老婆心が‥

511:名無しさん@ピンキー
12/07/20 10:43:26.83 0/7HdOYi

同日   午後1時


風華学園女子寮前


「もう少し女の子らしい格好した方がよかったかな…」


私服姿の私は、窓ガラスに映った自分の姿を見て呟いた。

デニムジャケットにTシャツ…デニム生地のショートパンツ…

いつもの普段着姿…

やっぱりアイツは私に、もっと女の子らしい格好して欲しいのかな…

その…ミニスカートとか…白いワンピースとか?

そんな事を考えているうちに、時間は過ぎていく。

私は最近買ったお気に入りの原付バイクに跨る…

そして、ショートボブに切りそろえた緑髪を手でかき上げ、ヘルメットを被った。


「もうすぐ巧海に会えるなんて…夢みたいだ…」


私は巧海に会える瞬間を楽しみにしながら、バイクのアクセルを吹かす。

そして、颯爽と待ち合わせ場所の港に向かった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

512:名無しさん@ピンキー
12/07/20 10:45:27.01 0/7HdOYi

俺…じゃなかった…私は 尾久崎晶。

風華学園高等部3年生。


うちは代々忍びの家系で、私も幼い頃から「くノ一」として教育され、育てられた。

鍛錬や修行は辛かったけど、何の疑いもなく私はくノ一として生きてきた。


オーファン事件が解決するまでは…


オーファン事件解決後…つまり任務終了後…

俺はお頭から 「女として生きる」ことを命じられた。

すべての任務が終了した今、くノ一として生きる必要など何もないから…らしい。


幼い頃からずっと周囲に、自分が女であることを隠して生きてきた俺…

その俺が、初めて「自分が女であること」を告白したのが、巧海だった。


あっ…ダメだ…また「俺」なんて言葉使ってるし…

もう4年間も「女の子」やってるのに…まだ慣れないんだよな。


で、初めに知ってほしかったのは、やっぱり巧海だった。

大切な人に…私が…一番好きな人に知って欲しかった。


嫌われるか…笑われるか…それとも…嫌悪されるか…

不安で仕方なかった…

でも…巧海は笑顔で私を受け入れてくれた。

そして…その…えっと…その後…巧海から告白されて…

私たちは付き合うことになった。


513:名無しさん@ピンキー
12/07/20 10:46:11.33 0/7HdOYi


でも…

付き合い初めて2年が経ち…

巧海の病気が再発した…


別れの挨拶をする間もなく、巧海は私の前から居なくなった。

その後しばらくして巧海から、手術を受け安静にしているという手紙を受け取った。

すぐにでも会いに行きたかった。

でも…巧海は私に、自分の居場所を教えてくれなかった…

病に侵された自分の姿を見せたくなかったらしい…


でも…今日会える!!やっと…やっと巧海に会える!!

巧海が居なくなって2年間…大勢の男子…数名の女子に告白されたけど…

私の心に迷いはなかった。


だって、私が一番大好きなのは…巧海!!お前なんだから♪


あっ、港が見えてきた…ちょうどフェリーが到着したみたいだな。

巧海…背、伸びたかな…格好良く…なったかな…

うわぁ~~~なんだか緊張してきた~~!!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

514:名無しさん@ピンキー
12/07/20 10:48:48.57 0/7HdOYi


午後2時


風華港


愛車「ベスパ」から降りた晶は、緊張した面持ちでフェリー乗り場に向かった。


「えっと…ここで待ってれば…会えるんだよな…」 


到着したフェリーから大勢の乗客が降りてくる…

晶は巧海を必死で探した。


「居ない…あれ?居ない…ってか人多すぎ…って!!押すなよなっ!!」


人混みに押されながらも必死に巧海を探す晶…


10分後…



「晶ちゃん!!」


巧海の声に振り向く晶…


「巧海!!」


笑顔で手を振る巧海に、晴れやかな笑顔の晶が走り寄る。

そして、晶は人目も気にせず巧海に抱きついた。



515:名無しさん@ピンキー
12/07/20 10:50:10.67 0/7HdOYi

「巧海ぃ~~会いたかったよ~~!!私、ずっと待ってたんだからな~~!!」


ずっと会いたかった巧海に出会えた感動からか…晶は目に若干涙を浮かべた…


「僕も会いたかったよ…晶ちゃん…」


巧海も、晶との再会に感激したのか…笑顔で静かに晶を抱きしめる…

1分近く…二人は無言で抱擁を交わし続けた。

お互いの感触…温もり…香り…

懐かしいお互いの感触を感じ合う…


「ひゅ~~ひゅ~~!!お熱いねぇ~~お二人さん!!」


次の便の乗客の一人が、二人の抱擁を冷やかした。

その冷やかしの声で、二人は我に返る…


「あっ…あはは…ゴメン…巧海…私…」

「うん…こちらこそゴメンね…僕…嬉しくて…つい…」


何だか恥ずかしくなった二人は赤面し、お互い一歩ずつ下がる…


516:名無しさん@ピンキー
12/07/20 10:50:48.45 0/7HdOYi


「そういえば…今日転入の最後の手続きを済ませるんだろ?」

「うん、そうだね…久しぶりの風華学園…楽しみだな…」


二人は雑談しながら、港の駐輪場に向かう…

そして、晶は自分の原付バイクのエンジンを吹かした。

晶の愛車 「べスパ」 は、可愛らしい車体から軽快なエンジン音を響かせる…


「わぁ!!それ晶ちゃんのバイク?」

「あはは、バイクっていうか…原付なんだけどな…私の愛車だ♪」


自分と同い年の少女が、原付とはいえバイクに乗っている…

巧海は晶に尊敬の眼差しを向ける。


「乗れよ巧海!風華学園まで連れて行ってやるから!」


べスパに跨った晶は、わずかに座れる座席の後部をポンポンと叩く。

巧海は緊張しながらも、晶の後ろに座る…そして、晶の腰に両腕を回した。


「しっかり捕まってろよ~~巧海!!」

「うん、いいよ!!晶ちゃん!!」


初めての二人乗りに若干戸惑いながらも、巧海を後ろに乗せた晶は、バイクを飛ばす…

そして、目的地である風華学園を目指した。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

517:名無しさん@ピンキー
12/07/20 12:12:07.47 Hin4WZV2
晶がついてたら巧海もほぼ安全だな

518:名無しさん@ピンキー
12/07/20 21:41:18.18 y5oDYqCi
つーか原付は二人乗りしたら…

519:名無しさん@ピンキー
12/07/21 02:04:25.41 oULwJd5B
多分原付2種なんだろう。ベスパって色々あるから

520:名無しさん@ピンキー
12/07/22 21:21:16.07 5GfIB+yW

風華学園 応接室


「…以上で正式に編入が受理されました」


中年女性の事務員は、予め送られた巧海の編入関係の資料に目を通すと、承認の印鑑を押す。


「始業式は4月8日となっています…何か学園について質問はありますか?」


事務員の女性は丁寧な口調で巧海に話しかける。

以前中等部に在籍してた巧海に質問はなく…手続きは短時間で終了した。

応接室を後にした巧海は、屋外で待つ晶の元へ向かった。



521:名無しさん@ピンキー
12/07/22 21:22:19.13 5GfIB+yW


「お待たせ、晶ちゃん」

「おっ、意外と早かったな…ほら…見てみろよ巧海…綺麗だな…」


校舎から校門までの一本道…

その両サイドには、並木の如く植えられた桜の木々が歩道を彩る…

桜の木々は満開の花盛り…

満開の桜は、まるで二人の再会を祝福しているように見えた。


「本当だ…凄く綺麗だね…」


巧海は、桜の花から晶に視線を移す。

と同時に、気まぐれな春風が周囲に桜の花びらを散らした…

桜吹雪は二人を取り巻く…


「…晶…ちゃん…」


デニムジャケットを脱いだ晶の姿は、明らかに2年前とは違った。

スラリとした若干細身なスタイルを維持しながらも、胸やお尻の膨らみが増した

女性らしい体つきに変化した晶…

そして桜の花を見上げる優しい表情はあまりにも可憐で、巧海は見入ってしまう…



522:名無しさん@ピンキー
12/07/22 21:23:13.04 5GfIB+yW


「んっ?どうした、巧海」

「うん…桜も綺麗だけど…晶ちゃんも…綺麗だよ…凄く…綺麗になったね…」


巧海は思わず自身の気持ちを惜しみなく言葉に表した。

その言葉を聞いた晶は、ハッとした表情になり、思わず赤面する。


「そっ、そそそ…そんな事…馬鹿っ!!照れるだろっ!!」


思わず下を見ながらモジモジする晶…心の中では嬉しくて、思わず顔がニヤけてしまう…


「た…巧海も…背…伸びたよな…前よりずっと…格好良くなったと思う…」


晶はポツリと呟く…そして、巧海にそっと身体を近づけ寄り添う…

晶は、身長が若干伸びた巧海を見上げるようにして顎を上に上げると、

その可憐な唇を晶に差し出した。


「巧海…好き…んっ」


巧海はニッコリ微笑むと、晶に顔を近づける…


「僕もだよ…晶ちゃん…」


二人は2年ぶりのキスを交わした。

唇を重ねる程度の初々しいキスで愛情を確かめ合った二人…

久しぶりに恋人気分を味わった二人だった。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


523:名無しさん@ピンキー
12/07/22 21:24:05.83 5GfIB+yW

その後巧海は、寮の部屋に届いた荷物を片付ける為に一人で男子寮に向かった。

手伝うと言った晶だが、周りの目を気にする巧海に丁重に断られてしまった。

一人になった晶は、バイクを押しながら一人女子寮に向かう…


「はぁ、はぁ…巧海…本当に格好良くなったよな…はぁ、はぁ…」


興奮気味の晶…

久しぶりに交わしたキス…そして久しぶりに味わった巧海の温もりと感触…匂い…

その感触全てが、晶の身体を火照らせた。

興奮し火照った身体は、10代特有の抑えられない性欲を溢れさせる…

歩きながらも、既に晶のショーツのクロッチ部分は愛液でヌルヌルに濡れてしまっていた。


「はぁ、はぁ、はぁ…あっ…トイレ…」


女子寮に向かう途中で、晶は道端にある公衆トイレに目を向ける…

性欲を抑えきれない晶は、バイクを道端に置くと、太ももを擦り合わせながら

千鳥足に近いフラフラした足取りで女子トイレの個室に入った。



524:名無しさん@ピンキー
12/07/22 21:24:43.12 5GfIB+yW


「はぁ、はぁ…身体が…熱い…」


晶は個室のドアを閉めると、携帯を取り出す…

そして携帯の小さいディスプレイに、数年前撮影した巧海の写真を表示する…


「ふふっ…この頃は…まだこんなに可愛い顔してたのに…」


晶は微笑むと、羽織っていたデニムジャケットや着ていたTシャツを脱ぐ…

更にデニムのショートパンツも脱ぐと、綺麗に畳んで洋式トイレのタンクに置く。

下着姿になった晶…


「こんな所…誰も来ないよな…春休みだし…」


続いて晶は身に着けていたシンプルなデザインの白いブラを取る…

形の良い程よい大きさの乳房が露になった…

ブラが汚れないように、ドアに引っ掛けると、ショーツも下ろし、足首から抜き取る…

晶は一糸纏わない姿に…


「はぁ、はぁ…あぁ…私…こんな所で…公衆トイレで裸で…何やってるんだろ…」


あり得ない場所で裸になった晶は、誰が来るかもしれない状況に興奮しながらも、

洋式トイレに座る。

そして携帯を持つと、ディスプレイに写る巧海に見せ付けるようにしながらM字開脚した。


「ほらっ、巧海…あたしの身体…2年前とは大違いだろ?」


携帯のディスプレイを、自分の育った乳房に近づける…


「胸も…こんなに大きくなったんだぜ…あんっ♪」


可愛い喘ぎ声をあげる…自分の乳房を持ち上げるようにしながら揉む…

ムニュムニュと張りの良い乳房に指を食い込ませながら、自分の乳房を揉み続ける…



525:名無しさん@ピンキー
12/07/22 21:25:40.01 5GfIB+yW


「はぁ、はぁ、はぁ…はぅ…んっ♪んっ、んっ♪んぁ…あんっ♪」


トイレットペーパーを床に敷き、携帯をドアに立てかけた晶は、両手で乳房を揉み続け、

次第にツンと起ちはじめたピンク色の乳首に指を這わせ始める…


「あぅ…んっ♪んぁ…あんっ♪あっ、あっ…はぁ、はぁ…私の…胸…巧海…見て…」


巧海に見られていることを想像しながら、晶は自慰行為を始めた…

乳房を揉み、コリコリになった乳首を摘みクリクリと弄り回す…

乳首にくすぐったい…電気が走るような快感がこみ上げてくる…

身体の芯が徐々に熱くなり…ふわふわとした感覚が襲って来た…


「巧海ぃ~~気持ちいいよ…はぁ、はぁ…気持ちいいよ巧海ぃ…」


切なそうな声を上げ始めた晶は、右手を下半身に這わせる…

髪の毛と同じ緑色の陰毛を掻き分けながら、既に愛液でヌルヌルに濡れた秘部を指で触れた。


「ひゃあ…あんっ…あっ…んっ…私…こんなに…いやらしい女だったのか…」


自分の行っている行為…そのはしたない行為に赤面しながらも、晶はクリトリスに

指を這わせる…


「んぁあ…あっ、あっ…あんっ♪気持ち良い…あんっ♪」


次第にクリトリスを激しく弄り始めた晶…

トイレの個室内にグチュグチュと卑猥な水音を響かせながら、晶は巧海を想い

自慰行為を続けた。


526:名無しさん@ピンキー
12/07/22 21:26:27.05 5GfIB+yW


「あっ、あっ、あっ、あんっ…はぁ、はぁ…巧海ぃ…見て…私の…いやらしい姿…」


顔を真っ赤にしながら大きく股を開き…乳首を摘み引っ張り弄りながら小股を擦る…

他人には絶対見せられない恥ずかしい行為…

その姿を巧海に見られていることを想像しながら、晶は気持ちを昂らせた。


「巧海の事…こんなに好きなんだ…私…巧海の事考えるだけで…んぁああぁ…あんっ♪」


身体の芯は更に熱くなり…頭の先からつま先までフワフワとした感覚に陥る…

身体の火照りは頂点に達し、身体中をピンク色に染め、全身に汗を浮かべる…

晶の身体からは、甘い汗の香りが立ち上る…

そして、卑猥な水音を響かせる小股からはいやらしい雌の香りが広がる…

トイレの個室には、何ともいえないいやらしい香りが充満した…

その香りに、更に気分を昂らせた晶…

全身を飛んでしまうような快感に支配されながら、晶は思わず声を上げた。


「んはぁぁああぁ…ダメダメ…イクっ…イクイクっ♪トイレで…トイレでイッちゃうっ♪」


絶頂を迎えた晶…

身体を痙攣させながら、つま先をピンと伸ばし…口を大きく上げ切ない声を上げる…

恍惚とした表情を浮かべ1分近く快感を味わった晶…



527:名無しさん@ピンキー
12/07/22 21:27:27.05 5GfIB+yW


「はぁ、はぁ、はぁ…はぁ…はぁ…あぁ…何やってるんだろ…私…」


絶頂を味わった数分後、冷静になった晶は思わず呟く。

そして、立ち上がろうとしたその時…


「だよね~~キャハハハ♪」

「本当にヤダよね~~♪」


誰も来ないと予想していた公衆トイレに、二人の女子が入ってきた。

慌てる晶は、急いで洋式トイレのタンクの上に置いていた衣服を身に着ける…


「本当に~~何であたし等が新学期の準備につき合わされないといけないの~~?」

「そりゃ、アンタ、あたし等が素行不良で奉仕活動しないといけないからでしょ~~(笑)」


女子トイレに入ってきた女子の一人が、隣の個室に入る…

もう一人の女子が、晶の入っている個室のドアノブに手をかけた。


「ってかさ~~この後どうする~~?って…あれ…開かない…んっ?誰か入ってる?」




528:名無しさん@ピンキー
12/07/22 21:28:00.55 5GfIB+yW


晶は焦った…急いで携帯を拾い衣服を身に着けると、精神を集中して久しぶりに

「くノ一」としての能力を使用した。

ドアを開けると、一瞬にして女子トイレから走り抜け脱出した晶…


「きゃっ!!?なっ…何今の…女子?」

「何~~?どうしたの~~?」

「う、うん…今ね…ここに誰か居たんだけど…」


用を足すのも忘れ立ち尽くす女子…

やがてもう一人の女子はトイレを済ませ個室から出てくる。


「んっ?あぁ…確かに…誰か居たんじゃない?ほら…あれ…」


女子は晶が居た個室のドアの上を指差す…

ドアには、晶の白いブラとショーツが引っ掛けたまま放置されていた…


5分後…

慌ててバイクのエンジンを吹かし、何とか女子寮にたどり着いた晶…

下着を忘れていったことに気づいたのは、不覚にも夜の入浴時だった。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

529:名無しさん@ピンキー
12/07/22 21:29:26.35 5GfIB+yW

同日 午後4時

東京に向かう新幹線の一般車両…


「なるほど~~そうなんだ~~♪おにーちゃんと舞衣さん…今同棲してるんだ~~♪」


詩帆はね…今、新幹線の一般席で興信所の調査結果の書類を読んでるの…


「住所は…東京都杉並区…ふ~~ん♪」


私は思わず悪戯な笑みを浮かべちゃった♪

だって、面白いんだもん♪

おにーちゃんの近況や、あのイヤな女の近況が手に取るように分かっちゃうのが。


「フヒヒ…フヒヒヒィ~~はぁ、はぁ…いいなぁ~~同棲…私もしてみたいなぁ~~♪」


私ね…去年の夏…おにーちゃんに捨てられちゃったの…

おにーちゃんはね…私を捨てて…エッチな身体だけが取り得のヤリマン女の所へ行っちゃった。

おにーちゃんは騙されてる…そう…絶対騙されてるの!!

詩帆が…おにーちゃんを正気に戻してあげるから!!


私は、おにーちゃんがどうすれば正気に戻るか考えた…

答えは簡単だった。

あの女…舞衣からおにーちゃんを引き離すだけでいいの。

ううん…あの女を…おにーちゃんから引き離すだけで…おにーちゃんは幸せになれるの!!


そこで私は興信所に依頼して、二人が何処で暮らしているか調べてもらったの…


50万円かかっちゃった(笑)


お金なんて惜しくない…

詩帆とおにーちゃんが幸せになることができるのなら…

あの…あの憎いヤリマン女が離れていくのなら…



530:名無しさん@ピンキー
12/07/22 21:31:00.16 5GfIB+yW


「ふ~~ん、半年前から杉並区で暮らしてるんだ~~」


私は学校に「志望校の体験入学に行ってきま~~す♪」と言って、外出して来ちゃった。

うん、それも本当なんだけど…

詩帆にとっては、やっぱり…


『おにーちゃんからあの女を引き離す大作戦!!』


が、メインイベントなの(笑)

私は一通り資料に目を通した後、資料に閉じてある二人の写真を取り出す…


「おにーちゃん♪すぐに会えるから…楽しみにしててねっ♪」


私はおにーちゃんの写真にチュッとキスしちゃった♪


写真はもう一枚残ってる…

憎いあの女の写真…

私はDVDの画像の鮮明なシーンから全裸で正面を向いたあの女の写真をプリントアウトして

興信所に手渡した…



531:名無しさん@ピンキー
12/07/22 21:32:26.92 5GfIB+yW

うん、そうそう…この写真…

いつ見ても…スケベな男が好きそうなイヤらしい身体…


「この写真…もういらないよね~~♪」


あたしはバッグからマジックを取り出し、可愛い丸文字で落書きを始めた。


『名前 ときは まい 』

『B:89 . W:58 . H88 Eカップ♪』

『巨乳の舞衣は、ただ今セックスフレンド募集中♪ 090-xxxx-xxxx』


あの女の…本当の携帯の番号まで書いちゃった(笑)

興信所って凄いよね~~!!こんなことまで調べちゃうなんて♪

この写真…後で東京駅の男子トイレに忍び込んで貼り付けちゃおっと(笑)

舞衣さ~~ん♪悪戯電話、たくさんかかって来るから、楽しみにしててねっ♪

フヒヒ…フヒヒヒッ…楽しみだなぁ~~♪

早く…着かないかなぁ~~♪

ヒヒィ…ヒヒヒヒィ…はぁ、はぁ、はぁ…フヒヒヒィ…


「あっ、すみませ~~ん♪冷凍みかん下さ~~い♪」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


532:名無しさん@ピンキー
12/07/23 03:17:45.44 aCoEOvFP
詩帆執念深っ

533:名無しさん@ピンキー
12/07/25 03:32:57.95 3NI0RBj6
嵐ヶ丘やな

534:名無しさん@ピンキー
12/07/30 01:07:32.38 KVvUzM2y

3月30日  午前7時50分


杉並区  アパート


昨晩のお酒の影響もあって寝坊してしまった二人は、簡単に朝食を済ませると、

急いで身支度を整えた。


「ほらっ、祐一~~早く支度しないと、遅れちゃうわよ~~!!」


出勤にはまだ若干の余裕がある舞衣が、遅刻しそうな祐一に声をかける…


「わ~~かってるって!もう準備できたぜ!」


補習授業用の教科書を詰め込んだ鞄を抱えて、気だるそうな祐一が玄関に現れる。

昨晩の酒が身体に残っている訳ではないが、若干の寝不足の祐一は、欠伸しながら

靴を履こうとする。


「もう~~寝不足なの~~?大丈夫?」


祐一の心配をする舞衣…

しかし…舞衣の心配を横目に、祐一はドアを開けようとする舞衣に背後から密着し抱きついた。


「きゃっ!!ちょ、ちょっとイキナリ何!?」


突然背後から抱きつかれ驚きの声をあげる舞衣…


「なぁ…舞衣…出る前に…その…一発ヤラせてくれ!!頼む!!」

「はいぃ~~~っ!!?アンタ何言ってるのよ!!」


535:名無しさん@ピンキー
12/07/30 01:08:27.00 KVvUzM2y

さすがの舞衣も呆れ顔…祐一を振り解こうとする。

しかし、性欲を抑えきれない祐一は、背後から舞衣の両乳房を持ち上げるように揉み始める…


「なっ、頼む!!俺ムラムラしちゃってさ~このままじゃ俺、補修に集中できないって」

「イヤッ!!ちょっと…あっ…離して!!ちょっと…あんっ♪何考えてるのよっ!!」


祐一は舞衣のシャツのボタンを器用にはずしていく…

あっと言う間に舞衣の胸元は肌蹴て、豊満な胸元が露になってしまった…

背後から抱きつく祐一は、その固くなった股間を舞衣のお尻に密着させる…

その感触に、舞衣も興奮し始めたのか…徐々にショーツを濡らしてしまう…


「いいだろ~~すぐに…すぐに済ませるからよ!一発…一発だけヤラせて!!頼むっ!!」


祐一は、舞衣のブラを上にずらすと、露になった舞衣の豊満な乳房を鷲掴みにして、

ゆっくりと慣れた手つきで揉み始めた…


「やぁ…あんっ♪そんな事…言われても…あんっ♪んっ♪はぁ、はぁ…あんっ♪」


乳房を弄ばれ、舞衣は不覚にも甘い声をあげてしまう。

外気に晒された舞衣の乳房は、揉まれる度に祐一の手に見事な張りと弾力を伝える…

すぐにツンと起ってしまった乳首を摘まれクリクリと弄られると、身体をヒクヒクと

震わせながら快感を味わった。


536:名無しさん@ピンキー
12/07/30 01:09:54.98 KVvUzM2y

胸が人一倍感じやすい舞衣は、乳房を弄ばれると内に眠るスケベ心が目覚めるように性欲を

抑えきれなくなる…

今日も自分を抑えきれなくなった舞衣は、性欲と快感に従順になってしまった…


「もう~~しょうがないわね~~!!わ、分かったわよっ!!」


はぁ~~っとため息をつく舞衣…

相変わらず呆れ顔の舞衣は、デニム生地のミニスカートを捲くり、ショーツを膝まで下ろす。

そして玄関のドアに両手を突くと、お尻を突き出した。


「本っ当に助平なんだからっ!!ほらっ!早く済ませちゃってよねっ!!」


玄関先での性欲処理の相手を引き受けた舞衣は、少々照れながら祐一を受け入れる決意をする。


「サンキュー舞衣!!早く済ませるからよ!!へへっ♪」


満面の笑みを浮かべる祐一は、時計を気にしながら急いでズボンと下着を下ろすと、早速

硬く大きく勃起したペニスを舞衣の秘部に当てた。


「んっ…んっ♪もう…本当に…ムードも何もあったもんじゃないわね…」


舞衣は苦笑いしながらも、祐一のペニスの感触に興奮を隠せない…

そして、祐一は遠慮なしに舞衣の秘部にペニスを挿入する…


「んぁあ…あぁ…んんっ♪入って…来たぁ…あんっ♪」

「はぁ、はぁ、はぁ…ま…舞衣…動くぜ…」


祐一はゆっくり…そしてすぐに激しく腰を動かし始める…


♪ずちゅっ、ずちゅっ、ちゅく、じゅぷ、じゅぷ、ぬぷっ、ぬぷにゅぷっ♪


祐一のペニスを受け入れる舞衣のあそこは、玄関に卑猥な水音を響かせる。



537:名無しさん@ピンキー
12/07/30 01:10:37.88 KVvUzM2y

「あんっ♪あっ、あんっ♪あっ、あっ、あんっ♪はぁ、はぁ…ね、ねえ…気持ち…いい?」


舞衣はお尻を突き出した格好で、必死に腰を振る祐一の表情を確かめながら尋ねる。


「はぁ、はぁ、はぁ…あぁ…スッゲー気持ち良い…はぁ、はぁ…」


恍惚とした表情を浮かべながら、舞衣の膣内にペニスを出し入れする祐一…

少々乱暴な腰使いに思わずいやらしい喘ぎ声を上げてしまいそうになる舞衣…

しかしドア一枚の向こうには、ご近所の奥さんたち…近所の子供たち…

いやらしい声を聞かれてはいけない人たちが居る。

舞衣は右手で口元を押さえ、必死に喘ぎ声を堪えた。


「はぁあ、はぁあ…ヤベ…出るっ!!舞衣!!そろそろ…ああっ!!」

「あんっ、あっ、あっ、あんっ♪はい~~っ!?ちょ、ちょっと…中で?ちょっと待って!!」


舞衣の制止も虚しく…祐一は舞衣の膣内でたっぷりと射精した。


「はぁ、はぁ…あっ!!ヤベ!!もうこんな時間!!舞衣、サンキュー!!」


恍惚とした表情を浮かべながら舞衣の膣内にたっぷりと精液を流し込んだ祐一は、

時計の時間を確認すると急いで服装を整え、アパートを後にした。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



538:名無しさん@ピンキー
12/07/30 01:11:35.18 KVvUzM2y


「まったく…強引なんだから~~!!」

一人玄関に残されたあたしは呟いた…


「ふぅ~~何か…バイト前に疲れちゃったわね…はぁ~~」


出勤までにまだ若干の余裕がある…あたしはため息をつきながら、汚れたショーツを換える。


そして、改めて戸締りを確認してアパートを出ようとした矢先、携帯の着信音が鳴る…


「ん~~誰?」


あたしは非通知の着信に警戒もせず通話した。


「は~~い、もしもし~~どちらさまでしょうか~~?」


どうせ強引な電話セールスの類よね…と思ってたんだけど…

最初に聞こえてきたのは、中学生…と思しき男の子の声だった…


「あっ…あのっ… 『ときは まい』 さんですか?」


おどおどしながら話す男の子…

あたしの名前を知ってる?

どうして?


「はいっ?あぁ…はい、そうですけど…どちら様でしょうか?」


心当たりのない声…あたしは相手に尋ねる…


「あのっ…僕…中学生なんですけど…いいですか?」

「いいですか…って…何がいいですか?なの?」

「はぁ、はぁ…あのっ、それは…セックスフレンドになりたくて…」

「はいぃぃぃっ!!?」



539:名無しさん@ピンキー
12/07/30 01:15:11.96 KVvUzM2y

何なの一体!!?

見ず知らずの男の子が自分の名前を知っている…

しかもその少年は、あたしとセックスフレンドになりたいと言って来た…

嫌悪感を覚えたあたしは、思わず通話を切る…


「もうっ…タチの悪い悪戯電話ねっ!!朝から最悪っ!!」


気持ち悪いいたずら電話に嫌悪感丸出しのあたしは、耳元にまだ残る気持ち悪い声を

忘れようと勤め、颯爽とアパートを後にした…


でも…


「はぁ、はぁ、はぁ…舞衣ちゃん…おっぱい大きいねぇ~~」

「おじさん…お金払うから…おじさんとエッチしようじゃないか」

「キミ巨乳だね~~!!ねえ、複数プレイとか興味ない?」

「あのっ…僕小学生なんですけど…おねーさんで…抜きました…」

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

・・・・・・



540:名無しさん@ピンキー
12/07/30 01:15:45.72 KVvUzM2y

お昼までに数え切れないほどの悪戯電話が携帯にかかって来た。


「もう…また~~!!?」


呆れた声をあげながら、ついに携帯の電源を切ってしまった。


「もう最低っ!!」


あたしは、言いようのない不安と嫌悪感に襲われた…

まるで…あたしの事を知っているような口調…

まるで…みんな…あたしの身体をじっくり眺めながら話しているような口調…

あたしは、大勢の見ず知らずの男の人に裸を見られているような錯覚に陥った…


「何か…怖い…何があったの…」


あたしは思わず自分の身体を抱きしめた…

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


541:名無しさん@ピンキー
12/07/30 01:17:03.72 KVvUzM2y

同日   正午

大学構内


「え~~っと、学食ってこっちでよかったよな?」


今日は朝からいろいろあって、愛妻弁当なし…

だから俺は、日頃利用しない学食を探した。

学食は俺がいる法学部の棟から結構離れた場所にあるんだよな…


「ふぅ~~何だよ~~これ入れねーじゃん…」


やっとたどり着いた学食はなぜか満員御礼…

どうやら俺はたどり着くのが遅過ぎたようだ…

ってか、今春休みだよな?

補習授業受ける奴って、こんなに居たっけ?


「しょうがね~~な~~」


俺は学食を諦めて、近くのコンビニで何か買って来る事にした。

こんな時、弁当の有り難味が良く分かる…

本当に…舞衣には感謝している…

朝飯作ってくれて…弁当作ってくれて…晩飯作ってくれて…

家事もしっかりしてくれるし…

俺の心の支えにもなってくれる…

本当に…いい嫁さんになるよな…舞衣は…


「って…あはは…俺、何考えてるんだろ…」



542:名無しさん@ピンキー
12/07/30 01:18:21.04 KVvUzM2y

ってか…俺は密かに、考えている…

何をって?そりゃ…決まってるだろ(笑)

俺、密かに舞衣と結婚しようかな~~って思ってるんだよ。

まだ誰にも言ってないけどな…

もちろん…舞衣にも言ってない…

でも…いつか…俺は…


「っと…何だ何だ!!?」


考え事しながら歩いていると、福祉学科?の棟の前に大勢の人だかりが…

そういや…今日はうちの大学の体験入学の日だったな…

なるほど…学食は高校生に占領されてたのか(笑)


「あはは、賑やかだなぁ…っ!!?」


大勢の人だかりの中…俺は一瞬信じられないものを目の当たりにした…

そして目を疑った…


「そんな…嘘だろ…」



543:名無しさん@ピンキー
12/07/30 01:18:57.94 KVvUzM2y


印象的な髪型…

左右2本ずつ…計4本のテールに結った明るい色の髪の毛…

そして屈託のない笑顔を浮かべる無邪気な表情…

幼い頃から知っている…見間違えるはずがない…


「…詩帆…」


次の瞬間、詩帆の姿は無かった…

建物の中に入ったのか…俺の見間違いなのか…

いや…見間違いだろ…

そうだ…見間違いだ…

あれ以来、連絡も取ってない…着信も拒否している…

俺たちが何処にいるのかも知らないはずだ…

そうだ…詩帆がここに居る訳がない…

しかし…俺は言いようの無い恐怖を感じた…

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


544:名無しさん@ピンキー
12/07/30 01:20:15.02 KVvUzM2y

同日  19時

アパート


食事中の二人…


「明日は珍しくお休みが重なったよね~~」

「そうだな、二人の休みが重なるなんて珍しいよな」


久しぶりの二人の時間をどう過ごすか話し合っていた。


「そういや…瀬能から連絡あったけど…舞衣、お前携帯の電源切ってる?」

「うん…ちょっとね…何かね、朝から悪戯電話が凄くて…」


舞衣は悪戯電話の件を祐一に話す…


「そうだったのか…それ…絶対ヤベーよ…」


不安げに話す舞衣を心配する祐一…


「あっ…そうそう…あのな…見間違いかもしれないけど…」


祐一も、昼間の出来事を舞衣に話した。


「そうなんだ…うん…あたしも…見間違いだと思う…」


食卓は暗い雰囲気に包まれた…


「あはは!何か暗くなっちゃったね(笑)」



545:名無しさん@ピンキー
12/07/30 01:20:47.67 KVvUzM2y


明日は折角の休日…

せめて明るい話題をと思い、舞衣は口を開いた。


「そうだ、明日は午前中、買い物に付き合ってくれない?」

「ああ、良いぜ!!久しぶりだよな、二人で買い物なんて!!」

「そうね♪あと…夜はまた千絵ちゃんとあおいちゃんを呼んで女子会しちゃおうかな~って♪」

「あぁ、いいんじゃねーかな」


二人の元に起こった奇怪な出来事…

それは正にこれから起こる波乱の前兆だったのかもしれない…

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


546:名無しさん@ピンキー
12/07/30 07:07:47.64 5+ZKgU66
いつ舞衣に安息の日は訪れるのか・・

547:名無しさん@ピンキー
12/08/02 10:55:56.31 3UJw+Gct


3月31日   午後4時

アパート


午前中に掃除や洗濯を済ませ、お昼過ぎから買い物に出かけた二人…

帰宅後は二人でゆっくりと過ごしていた。

久しぶりに二人で過ごす…のんびりとした時間…

美味しい紅茶を飲みながら、まったり過ごす午後…


「調度お肉が安くてよかったわよね~~♪」

「あぁ、すき焼きなんて久しぶりだよな~」

「千絵ちゃんも、あおいちゃんも喜んでくれるかな?」

「そりゃ喜ぶんじゃね?あいつ等、あまり良いもの食って無さそうだし(笑)」



しかし…そんな憩いの時間を過ごす二人に割る込むように、呼鈴が鳴る…


「あれっ、誰かしら?まだ二人が来るには早い時間よね…」

「この時間っていったら、タチの悪い勧誘とかじゃね?俺が出るよ」


タチの悪い勧誘と決め付けていた祐一は、ドアの向こうの厄介な輩を

追い払おうと、玄関に向かう…

呼鈴は何度も何度も鳴り続ける…

玄関にたどり着いた祐一…ドアノブに手をかけた…


「はいはい出ますよ~~今出ますよ~~っと!」


ドアを開ける…目の前にはスーツ姿のセールスマンが立っていると高をくくっていた。

しかし…目の前には…


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


548:名無しさん@ピンキー
12/08/02 10:57:15.60 3UJw+Gct

「っ!!?し…詩…帆…!!?」


目の前にいたのは、少女…

4本のテールを結った特徴的な髪型の少女は、満面の笑顔を浮かべ祐一を見つめていた。


「えへへ~~♪すっごく久しぶりだねっ!!おにーちゃん♪」


無邪気な笑顔を浮かべる詩帆…しかし、その瞳は何処か病んでいるようで…

思わず祐一は引いてしまった…


「なっ…何で…どうして…ここが…分かったんだよ…」

「うんっ♪私ねっ、大学の体験入学で東京に来たの!でねっ、ついでにねっ♪えへへっ♪」


答えになっていない…

言い様の無い恐怖が込み上げて来る…

と同時に、詩帆が舞衣に対して行った犯罪とも言える侮辱行為が頭をよぎった…


舞衣の人格を貶した…あのDVD…

舞衣の一番辛い姿を晒し者にしたDVD…

舞衣が…風華町に帰ることができなくなってしまった…その原因を作った…詩帆…


許さねぇ…

許さねぇ…

いくら詩帆でも…あの行為は許さねぇ…

ニコニコ笑顔の詩帆を見ているだけで…祐一の怒りは頂点に達した。

祐一は、無意識のうちに手を振り上げていた…



549:名無しさん@ピンキー
12/08/02 10:58:28.07 3UJw+Gct


「馬鹿野郎!!今更…今更何しに来たんだよっ!!!」

「きゃあああぁっ!!?」


祐一は詩帆を思い切り平手打ちする…

ヨロけて後ずさりした後…左の頬を両手で押さえ、その場に蹲る詩帆…

そして祐一は近所の目も何も気にせず怒鳴った。


「お前…自分がどんな事したのか分かってんのかよ!!」


祐一は、何とか自分を落ち着けようと呼吸を整える…

何とか気持ちを抑えようとする…

殴りかかりそうな衝動に駆られながらも、何とか気持ちを落ち着け冷静に対処しようとした。


「お前のやったことはな…最低な事だ…俺は…絶対許さねぇぞ…」


声を押し殺すように…ゆっくりと詩帆に語る…

しかし…何時までも自分を押し殺すことができず…


「よくも…よくも舞衣の人生を滅茶苦茶にしやがったなっ!!!」


手を振りかざす…

そして、再び詩帆の頬を思いっきり平手打ちした。


「きゃああああぁぁっ!!やめてっ!!おにーちゃん!!」


「ちょっと祐一っ!!何なのっ!!?一体何があったの!!?」


騒ぎに気づいた舞衣が、玄関に現れる…

そして、涙を浮かべ蹲る詩帆の姿に気づいた…



550:名無しさん@ピンキー
12/08/02 10:59:24.24 3UJw+Gct


「そんな…詩帆…ちゃん…」


信じられないといった表情で詩帆に目を向ける舞衣…


「ぐすっ、ぐすっ…えぐっ…くすん…くすん…ごめんなさい…おにーちゃん…」


玄関で蹲って泣く詩帆に、祐一は容赦しない…

祐一は詩帆の胸の辺りを掴むと、思いっきり引っ張って立たせた。


「帰れっ!!今すぐ消えろっ!!もう…二度と俺たちの前に現れるなっ!!」


再び腕を振り上げる祐一…

しかし、信じられない状況に呆然としていた舞衣が、二人の間に割って入った。


「やめてっ!!お願いっ!!もう止めてあげて!!」


詩帆を庇うように二人の間に割って入ると、祐一の正面に立ち、何とか詩帆を守った。


「舞衣っ!!庇うんじゃねーよ!!」

「舞衣…さん…?」


舞衣は何とか二人を離す…


「ねっ、落ち着いて!お願い…詩帆ちゃんも…中に入って頂戴…」


怒りが収まらない祐一を横目に…舞衣は詩帆を室内に招いた…

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


551:名無しさん@ピンキー
12/08/02 17:09:24.57 kSiuhkYq
盛り上がってまいりましたw

552:名無しさん@ピンキー
12/08/03 19:39:21.25 M/1bJNqV
アスペなストーカーを部屋に入れるなんてロクなことにならん予感

553:名無しさん@ピンキー
12/08/06 22:35:46.16 dVdkLiWj

リビング


「くすん…くすん…えぐっ…くすん…」


フローリングの室内…

低いテーブルの前に正座し、嗚咽する詩帆…

その正面には、怒りを押し殺すことができず、詩帆を睨む祐一…

そして、その隣には…何とか祐一を宥めようとする舞衣…


3人が座り、しばらく沈黙が続いた。


そして、まず口を開いたのは舞衣…


「ねえ詩帆ちゃん…どうやって居場所を調べたとか…そういう事はもう聞かないわ…

でもね…何をしに来たのかは…教えて欲しいの…何か目的があって来たのよね?」


高等部時代、詩帆に「恋を応援する」と約束した舞衣…

その約束を破った「うしろめたさ」を今も感じているのか…

舞衣は、自身の人生を詩帆に傷つけられたにもかかわらず、気遣いながら話しかけた。


しばらくの沈黙の後…詩帆は話しはじめる。


「くすん…くすん…あのね…今日はね…私…舞衣さんと…おにーちゃんに…謝りに来たの…」


意外な答えだった…


「謝りに!!?謝って済む問題じゃねーんだよ!!」

「お願い!静かにして祐一!」


祐一の癇癪を抑えながら、舞衣は詩帆に話すよう促した。




554:名無しさん@ピンキー
12/08/06 22:36:29.44 dVdkLiWj


「あのね…詩帆…凄く悪いことしちゃったな…って思ってるの…本当だよ!!」

「おにーちゃんは…2年間離れ離れになっても…ずっと…ずっと舞衣さんの事を…」


詩帆は言葉に詰まりながら話す…


「…ずっと舞衣さんの事を想ってた…それが…悔しくて…」

「大好きなおにーちゃんが…詩帆に振り向いてくれないのが…悔しくて…」


「…っ!だからって…だからって…あんな事…許されるとでも…」


祐一は言葉に詰まる…

確かに…長年慕ってくれた詩帆に振り向いてやることが出来なかった…

どうしても「幼馴染」としか見ることが出来なかった。

その事を伝えるべきだった…ハッキリ言うべきだった…そう気づいた祐一。

自分は罪作りなことをしてしまった事に気づいた。

後悔の念が込み上げて来る…


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

555:名無しさん@ピンキー
12/08/06 22:37:29.44 dVdkLiWj

詩帆は話し続ける。


あの同窓会の日以来、良心の呵責に苦しんでいるという事…

これからは二人の恋愛を心から応援するという事…

そして…DVDの件は深く反省していて、警察への自主も考えているという事…


涙ながらに話した。


そして…


「お願いします!!舞衣さん、おにーちゃん!!詩帆を…詩帆を許してっ!!」


詩帆は一歩下がると、頭を床につけて土下座した。


見るに絶えない哀れな姿…

二人の情けを誘った…


再び沈黙が訪れる。


そして…



556:名無しさん@ピンキー
12/08/06 22:38:48.74 dVdkLiWj


そして…


「分かったわ…詩帆ちゃん…よく分かったわ…」


舞衣は優しい口調で詩帆に言葉を投げかける…


「あたし…詩帆ちゃんを…許してあげようと思う…」


『けへへぇぇぇ♪』


「ここまで謝ってくれてるんだし…充分反省してると思うの…」


『ふひひぃい♪』


「ねえ、祐一も…詩帆ちゃんを許してあげて…」

「ま、まぁ…俺にも非はあったんだし…舞衣がいいんなら…俺は…良いと思うぜ…」


『けへへへぇ~~~ふひぃぃ~~♪』


土下座し、両手で顔を覆う詩帆の表情は醜く歪んだ笑みを浮かべた…

心の中で、いやらしい笑い声をあげる詩帆…

当然…二人には見えない…その醜く歪んだイヤらしい笑みは…


歪んだ笑みを何とか消した詩帆は、泣き真似をしながら顔を上げた。


「くすん…ふぇえ…くすん…ありがとう…ありがとう…舞衣さんっ!!おにーちゃん!!」


「うん…もういいの…だから…もう泣かないで…詩帆ちゃん」


詩帆の背中を撫で下ろす舞衣…


「もう、可愛い女の子が泣いてばかりじゃダメでしょ~~♪あっ、そうだ!!」


舞衣は立ち上がる。



557:名無しさん@ピンキー
12/08/06 22:39:50.98 dVdkLiWj


「今日ね、お客さんが来るの!ほら、あたしの同級生の千絵ちゃんとあおいちゃん!!」

「あっ、はい知ってます!!舞衣さんと仲の良いお二人さんですよねっ♪」

「そうなの!!今日はうちで晩御飯食べようねって約束してるの♪詩帆ちゃんもどう?」

「あっ、はいっ!!是非、ごちそうになりま~~す♪」


詩帆は明るい笑顔を浮かべる。


「よ~~し!!じゃ、今日はすき焼き、腕に寄りをかけて作るわよっ♪」

「あっ、舞衣さん!私も何かお手伝いしちゃいます~~♪」


キッチンに向かう舞衣についていく詩帆…

詩帆がこの時、何を企んでいたのか…

この時、二人はまだ気づくことができなかった…

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

558:名無しさん@ピンキー
12/08/07 02:19:16.67 VZXDEclo
千絵とあおいに毒でも盛るんか

舞衣を壊すには弟を狙うのが一番と思うんだがな

559:名無しさん@ピンキー
12/08/08 21:21:25.06 T/PfCcVQ

午後7時


「あれっ…あなた…確か…」

「詩帆ちゃん…だよね?」


アパートを訪れた千絵とあおいは、詩帆の姿に驚いた。

お互い顔を見合わせる二人…

笑顔を絶やさない詩帆…


『どうして…詩帆ちゃんがこんな所に…』


二人の考えている事は一緒だった。

無理も無い…

舞衣に対して詩帆が何をしたのか…二人は知っていた…

同窓会に出席しなかった二人だが、友人知人を通じてDVD鑑賞会の内容は聞いていた。

DVDの下衆な内容も聞いている…

詩帆が舞衣を相当恨んでいたことは知っていた…


だから二人はいつも舞衣を気遣い、同窓会に関することについて会話することは無かった。


『ふ~~ん…とりあえず…「ぶりっ子ちゃんの復讐開始」…ってトコかな…』


詩帆の後姿を見ながら腕組みをして佇む千絵は、心の中でそう呟いた…


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


560:名無しさん@ピンキー
12/08/08 21:22:22.21 T/PfCcVQ

午後8時

すき焼きの鍋を囲む5人…

いつものような賑やかさは無く…

ニコニコ笑顔の詩帆を除いて、独特な雰囲気の中、時間は過ぎていく…


「詩帆ちゃんは、うちの大学を受験することに決めたの?」


舞衣と祐一の表情を伺いながら、あおいは無難な会話を詩帆に振る…


「う~~ん、まだ迷ってるんですよ~~どうしようかな~~♪」


屈託の無い笑顔で答える詩帆…


一方…千絵はビールを飲みながらチラチラと詩帆の様子を観察していた…


『何か…気に入らないんだよね~~あの子の目…』


千絵は、時折舞衣にキツイ視線を向ける詩帆に気づいていた…

もちろん、そのキツイ視線に舞衣は気づいていない…


「ゴメン、舞衣…ちょっとトイレ借りるわ…」


千絵は場の雰囲気を確認すると、スッと立ち上がる…


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

561:名無しさん@ピンキー
12/08/08 21:23:16.63 T/PfCcVQ

「ふぅ…今日の雰囲気…頂けないね…」


ビールってのはトイレが近くなっちゃうからイヤだよね…

私はトイレを済ませると、便座に座ったまま物思いに耽った…


「まったく…詩帆ちゃん…どうやって二人を丸め込んだのかな…」


なぜ今更…あの子がここに現れたのか…

記者としての頭脳をフル回転させるまでもなく私は理解した。

たぶん…今日彼女が行ったことは「警戒の解除」と「下調べ」 だと思う…

私、前から思ってたけどさ…あの子…絶対ヤバイよね…

話からすると…もう暫くこの辺に居るつもりらしいけど…警戒した方が良いね…


「舞衣…私は友人として…これ以上キミに不幸になって欲しくない…」


そう…舞衣はこれ以上不幸になっちゃダメなんだよ…

今は楯と一緒だから…たぶん大丈夫だと思うけど…


「まあ…念の為に…ね…」


私はポケットから小指程度の大きさの物体を二つ取り出す…

これは…記者としての七つ道具の一つ…ボイスレコーダー…

科学の進歩ってのは凄いよね…こんな小さいレコーダーで、12時間録音可能という代物…

そのレコーダーを二つ取り出す…

あっ、ちなみに…

『ジャーナリストに休息は無い』

ってのが…私のお師匠のモットーなんだけど…

休むなって事じゃなくて…常日頃仕事を忘れるなって事で…

だから、私はいつも取材の為の道具はある程度持ち歩いている。

イザ!!って時の為にね…



562:名無しさん@ピンキー
12/08/08 21:24:06.48 T/PfCcVQ


私はレコーダーのタイマーをセットした…


ひとつは、今日の午後10時から翌朝午前10時まで…

もうひとつは、明日の午前10時から午後10時まで…

これで…このアパートで何が起こったか…最低24時間は記録される…


タイマーをセットすると、私は2つのレコーダーを粘着テープで覆う…

粘着テープで覆ったレコーダーを袖の下に隠すと、私はトイレから出る。

そして、何食わぬ顔でテーブルに戻った…


「おまたせ~~ごめんね~~何か最近、便秘がひどくてさ~~(笑)」


私は下品なジョークで場を誤魔化すと、早速袖の下からレコーダーを取り出し…

バレないように…テーブルの下に貼り付けた…


何だか盛り上がらない女子会も終わり…

私たちは舞衣に、玄関で挨拶を交わす…


「美味しかったよ、舞衣…また来るよ…」


あのぶりっ子を意識しちゃったのか…素っ気無い挨拶になっちゃったな…

玄関を出る前に、楯と目が合った。

私は忠告の為に楯を引っ張り寄せると、いつものように楯にヘッドロックをかけた。


「何があったか知らないけど…舞衣ちゃんを…守ってやんなよ…」


私の忠告…楯に伝わったかな…

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

563:名無しさん@ピンキー
12/08/09 01:31:32.46 EUoYSRvN
千絵使える奴だ

564:名無しさん@ピンキー
12/08/12 10:25:02.49 dmGP4Vaz

翌日  4月1日


朝9時    

宿泊先のビジネスホテル


「ふんふんふ~~ん♪」


ビデオカメラをセットして~~♪

よしっ、録画OK!!

あとは~~カメラをバッグに隠して~~

盗撮準備OK!!

ううん、盗撮なんかじゃないの!

今日は、私とおにーちゃんの…ラブラブ物語の撮影日!!

今日は…たくさんいい思い出を作ろうねっ♪


私はシャワーを浴びる…

寝汗でべたべたの身体でおにーちゃんに迫っちゃうなんてできないよね~~(笑)

何時おにーちゃんに押し倒されても良いように…私は珠のお肌に磨きをかける…

シャワーを終えると、私は自分の身体を鏡に映した。

完璧っ♪

私って~~どうしてこんなに可愛いのかな♪

あの…イヤらしい身体をした女よりも…ずっと…ずっと可愛い…

私は鏡に向かってニッコリ微笑みながら、真っ白い勝負下着を身に着ける。

そして、フリフリふわふわの黒いゴシック系のワンピースを着ると、再び鏡の前に立った。


「今日は『小悪魔な妹キャラ』で…おにーちゃんに迫っちゃうんだからっ♪」


私はビデオカメラを隠したバッグを持つと、おにーちゃんが住むアパートに向かった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

565:名無しさん@ピンキー
12/08/12 10:27:00.99 dmGP4Vaz

午前11時

アパート


「ふぁあ~~疲れたっ!!」


補習授業もバイトも休みの祐一は、一人黙々と勉強に励んでいた。

同じ法学部とはいえ、国際政治学科から法学科への編入はハードルが高く…

日々補習授業の復習や、担当教授からの課題をこなしながら、遅れを取り戻していた。

バイトと同棲生活…そして勉強…

祐一の日常はそれなりに充実していた…


「ふぅ~~頭パンクしちまうぜ!!休憩休憩っと…」


一息入れようと立ち上がった祐一。


そこに呼び鈴が鳴る…


「んっ…誰だ…こんな時間に…」


何の疑いも無く祐一は玄関のドアを開ける…



「えへへっ♪おはよ~~♪おにーちゃん♪」


目の前には…フリルが目立つ黒いゴシック系ワンピース姿の詩帆が佇んでいた。


「…詩帆…」


それ以外、言葉が出なかった…


「えへへっ来ちゃった~~♪」


屈託の無い無邪気な笑顔を浮かべる詩帆…


「…上がれよ…」


近所の奥様たちの目を気にした祐一は、詩帆を室内に招いた…

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

566:名無しさん@ピンキー
12/08/14 14:45:41.63 TvKNQ22C
この二人は何も学ばんな・・ 自業自得という気もしてきたw

567:名無しさん@ピンキー
12/08/15 10:47:54.45 YZNq6N9f

リビング


テーブルの前に正座する笑顔の詩帆…

その向かいには祐一。

無意識に詩帆を警戒してしまう…



「…で、今日はどうしたんだ?舞衣ならバイトで夕方まで帰ってこないぜ…」


すると、詩帆の笑顔が若干曇る…

深刻な表情を浮かべた詩帆は、祐一の様子を伺いながら話し始めた。


「今日はね…詩帆…おにーちゃんとお話したくて来たの…」

「えっ…俺と?」


詩帆の意外な言葉に若干驚いた祐一。


「俺に…話があるのか?」

「うん…詩帆ね…舞衣さんには謝ったけど…おにーちゃんには…まだ謝ってなかったから…」


そして、詩帆は涙を浮かべながら祐一に謝罪を始めた…


「あのね…詩帆…幼馴染っていう立場を利用して…ずっとおにーちゃんに付きまとってたよね」


「…そうだな…」


詩帆を目の前に 「正直ウザかった…」 などとはさすがに言えず…


「詩帆ね…本当に…おにーちゃんの事が好きだったの…本当だよ…本気だったんだからっ!」


祐一は言葉に迷う…自然と無言で俯いてしまった…


「でもね…今考えたら…一方的だったな~って思うの…」


詩帆は約10分間、一方的に祐一を追い求めてきたことを謝罪した…



568:名無しさん@ピンキー
12/08/15 10:49:30.59 YZNq6N9f


「えぐっ、ぐすん…くすん…だから…もう…詩帆ね…おにーちゃんを想い続けた日々は…

いい思い出として胸にしまっておこうと思うの…」


それを聞いて安心した祐一は、優しい笑顔を浮かべて詩帆の手を取る…


「ありがとう詩帆…解ってくれたんだな…」


祐一も本心を話し始めた…


「詩帆…俺…お前の事…どうしても幼馴染としか見る事ができなかった…」

「昔から…俺にとってお前は…可愛い妹みたいな存在だった…どうしても…異性として

見る事ができなかったんだ…その事を…正直に話すべきだったんだよな…」

「だから…俺も悪かったんだよ…本当に…ゴメンな…」


「うん…もういいの…」


詩帆は涙を拭きながら笑顔で答えた。


「詩帆ね、明日から…新しい自分になるの!新しい自分になって…新しい恋を探すの♪」

「あぁ…その意気だ!頑張れよ!!」


しかし…一瞬悪戯な笑みを浮かべる詩帆…


「でもね…新しい恋を探す前に…詩帆…一区切りつけたいな~って思ってるの…」


569:名無しさん@ピンキー
12/08/15 10:50:57.62 YZNq6N9f

「一区切り…?」


詩帆の言っている事が理解できない祐一…


「うん…私…おにーちゃんに…お願いがあるの…聞いてくれる?」


次の瞬間…詩帆は信じられない言葉を言い放った。


「おにーちゃん、お願い!!詩帆を…詩帆を抱いて頂戴!!」


「抱くって…詩帆…お前…何言ってんだよ…」


詩帆の信じられない言葉に、祐一は驚く…

そして、瞬時に脳裏に浮かんできたのは、舞衣の顔だった…


「ダメだ…出来ねーよ…そんな事…出来ねーよ…」


『舞衣を裏切るような真似はできない』


祐一は、それだけを考えていた。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

570:名無しさん@ピンキー
12/08/16 00:49:01.54 oFgqCV/I
フラグ立ちましたー

571:名無しさん@ピンキー
12/08/19 01:09:21.39 ceHo9mZb

「お願いっ、おにーちゃん…詩帆…おにーちゃんと結ばれることだけを考えて生きてきたの!」


切実な表情を浮かべ、詩帆は祐一に訴える…


「詩帆ね…あんな不良たちが初体験の相手なんて…嫌だった…だから…いつか…おにーちゃんと

結ばれることを夢見てきたの…ずっと…ずっと夢見てきた…詩帆ね…夢を叶えたいの…」


祐一はあの忌まわしい事件を思い出す…

風華学園へ転校する以前に在籍していた学校で、詩帆が被害に遭ったレイプ事件…


「…おにーちゃん…この傷…覚えてる?」


詩帆は左手首を祐一に見せる。

手首には…細い一筋の傷痕…

リストカットの痕は、悲しい思い出と詩帆の自虐性を物語った。


「あの時ね…こんなに…こんなに…傷ついちゃったの…」


レイプ事件後、病院でリストカットを行った詩帆…

当時見舞いに向かった祐一は、偶然目の前でカットの瞬間を見てしまった…

そのトラウマを抱える祐一は、当時を思い出してしまう。



572:名無しさん@ピンキー
12/08/19 01:11:50.02 ceHo9mZb


「…やめてくれ…詩帆…もういい…見せるなよ…」


詩帆の心の傷を癒してやりたい…しかし、舞衣との関係は絶対壊したくない…

やはり、祐一の答えは決まっていた。


「ゴメンな詩帆…やっぱり…俺…舞衣を裏切ることなんてできない…だから詩帆…お前を

抱くなんて…できねーよ…」


その言葉を聞き…詩帆の表情は一変する…


「…ふぅ~~ん…そうなんだ…ふぅ~~ん…」


詩帆の表情は歪む…


「嫌なんだ…そんなに…そんなに私とえっちするのが嫌なんだ…」


詩帆の憎しみに歪んだ表情は次第に嫌らしい笑みに変わる…


「巧海くん…鴇羽巧海くん…新学期から編入してくるんだよね?」


『っ!!?なぜそれを…詩帆が知っている!!?』


「鴇羽くんに…1年前の…舞衣さんの愛嬌たっぷりの働きぶり…見て貰おうかなぁ~~♪」

「詩帆…お前…ふざけんじゃねーぞ…」


詩帆は遠回しに 「巧海くんに、DVDプレゼントしちゃうぞ♪」 と脅迫してきた。

祐一は巧海の性格をよく知っている…

もし巧海が、あのDVDを見たら…どんな事を思い、どれだけ傷付くか容易に想像できた。

そして詩帆は、懐から剃刀を取り出した。


「おにーちゃんが詩帆を抱いてくれないのなら…DVDを鴇羽くんに送って…

鴇羽くんの心を傷つけて…舞衣さんの心をボロボロにして…それを見届けたら…

詩帆は…詩帆は…両手首を切って…死んじゃうんだから~~~っ!!!」



573:名無しさん@ピンキー
12/08/19 01:12:40.99 ceHo9mZb

逆上した詩帆は、憎しみの表情を浮かべ泣き叫ぶ…

鋭利な剃刀を手首に当て、耳を覆いたくなるような言葉を吐き散らした。


『くっ…どうすりゃいいんだよ…』


DVDに映った舞衣の痛々しい表情を思い出してしまう…

更に、身体を売る舞衣を見て傷つく巧海の表情を想像してしまい…

そして、目の前には逆上した詩帆…


祐一は追い詰められた…

どうすれば良いのか思いつかなかった…


「はぁ、はぁ…わ、わかった…詩帆…もうやめろ…」


祐一は意を決した。


「…わかった…わかったよ…だけどな…今日だけだからな…」

「えっ…おにーちゃん?」


詩帆の絶叫は止まる。


「…お前の夢…俺が叶えてやる…だから…馬鹿な真似はやめろよな…」

「ほ…本当に!!?」


憎しみの表情は、一瞬にして愛嬌ある可愛い笑顔に変わった…


「ただ…約束してくれ…誰にも…誰にも言うんじゃねーぞ…」

「うんっ!詩帆、秘密は絶対守るよ♪」


『ゴメンな…舞衣…』


最悪な契約を交わした二人は、リビングとドア一枚隔てた寝室に向かった。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



574:名無しさん@ピンキー
12/08/19 07:48:11.55 pd/lfD9m
ここで寝てやったからといって詩帆は攻撃の手を緩めやせんだろうになぁ

575:名無しさん@ピンキー
12/08/19 20:29:42.02 yo9Zb6ku


「ふぅ~~ん、ここが寝室なんだ~~♪」


寝室…

舞衣と祐一しか入る事が許されない…二人だけのプライベートルーム…

ここに来て、二人が毎晩のように肌を重ね愛情を確かめ合った部屋…

その二人だけのプライベートルームに、詩帆が遠慮なく入室する…

寝室の中で、詩帆は祐一にある条件を出してきた。

くだらない条件だった。

「おにーちゃん…少し…お部屋の外で待っててくれる?」

「あ、ああ…どうしたんだよ…何かあるのか?」

「女の子はね、いろいろ準備が必要なの~~っ!!」


手っ取り早い言い訳を口にすると、詩帆は祐一を寝室から追い出した。

そして詩帆は、さりげなく持ってきた鞄を置く位置を考える…


「う~~ん…この位置が…ベストアングルだよね~~♪」


ベッドから少し離れた位置にバッグを置くと、中に隠してあるビデオカメラの録画ボタンを押す。


「はぁあ、はぁあ…夢にまで見た…おにーちゃんとのえっち…夢じゃないんだよね…」


詩帆は身に付けていた黒いフワフワしたワンピースを脱ぐ…

そして、上下おそろいの純白の下着も脱ぎ…一糸纏わない姿に…



576:名無しさん@ピンキー
12/08/19 20:30:32.40 yo9Zb6ku


「…いいよ…おにーちゃん…入ってきて…」


詩帆は祐一を寝室に呼んだ。


「っ!!し…詩帆…」


寝室に現れた祐一は、全裸の詩帆の姿に驚く…


「おにーちゃん…詩帆の身体…見て…」


胸と股間を手で隠していた詩帆…しかし、祐一にすべてを見せるために、両手を後ろで組み、

すべてを晒した。


「最後に…一緒にお風呂に入ったのは…詩帆が小学2年生の時だよね?」


詩帆は、スレンダーな身体に程よい大きさに育った乳房や、下品でない程度に処理した陰毛…

可愛いお尻…まだまだ大人の女性には程遠い、若干幼い身体を見せ付けた。


「ねえ…おにーちゃん…詩帆…綺麗?」

「あぁ…綺麗だ…」

「はぅう♪ほ、本当に!?本当に!?ありがとう…おにーちゃん♪」


理想の思い出作りの為に、詩帆が祐一に出した条件…

それは 『詩帆の言葉をすべて肯定すること』 だった。


祐一はすべてを晒した詩帆に近づく…

そして自らTシャツを脱ぐと、詩帆を抱き寄せた。



577:名無しさん@ピンキー
12/08/19 20:31:24.53 yo9Zb6ku


「…おにーちゃん…詩帆の事…好き?」

「あぁ…」

「ちゃんと言って欲しい…詩帆の事…好きだって…」


詩帆は小声で祐一に囁いた。


「好きだ…俺…詩帆の事が…好きだ…」

「もっと大きい声で…はっきり言って…詩帆を抱きしめて…キスして♪」


再び小声でリクエストする詩帆…


「詩帆!!俺…お前の事が…好きだ!!本当だ!!本当にお前の事…大好きなんだ!!」


自棄気味にそういうと、詩帆を抱きしめる…


「やっ…んっ♪おにーちゃん…詩帆も…おにーちゃんの事…大好きだよ♪」


抱きしめられた詩帆は顎を上げ、ピンクのリップで彩られた瑞々しい唇を祐一に向ける…


『くっ…舞衣…すまない…』


心の中で舞衣に謝りながら、祐一は詩帆とキスを交わした。



578:名無しさん@ピンキー
12/08/19 20:32:17.69 yo9Zb6ku


「んっ…ちゅっ…んっ…んっ♪」


お互いの唇を重ねるだけの軽いキス…

しかしその軽いキスに、詩帆は恍惚とした表情を浮かべる…

次第に頬を紅潮させ、気持ちの昂りを表情に出し始めた。


「んちゅ…ちゅっ♪んぁあ…ぁあ…おにーちゃ…んっ♪」


少女なら誰でも夢見る、好きな人とのファーストキス…

詩帆が長年夢見てきた祐一とのキスは、あまりにも感動的で、

唇を重ねたその瞬間、詩帆は軽く絶頂に達してしまった…


「んっ…んんっ♪んぁあ…はぁあ…はぁあ…はぁあ…」


恍惚とした表情を浮かべた詩帆は、キスだけで登り詰めた脱力感と興奮で下半身に力が入らず…


「おい…詩帆…大丈夫か?」

「はぁあ…はぁあ…お膝ガクガク~~♪あっ、詩帆は大丈夫だよ、おにーちゃん♪」


足元がおぼつかない詩帆をお姫様抱っこする祐一…

そして、祐一はそのまま詩帆をベッドに仰向けに寝かせると、詩帆に覆いかぶさる…


「えへへ♪おにーちゃん…優しくしてねっ♪」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

579:名無しさん@ピンキー
12/08/19 20:33:11.23 yo9Zb6ku

「ひゃあ…あぅ…んっ♪」


ベッドの上に仰向けになった詩帆…

その詩帆に覆いかぶさり、肌を重ねる祐一…

祐一の身体の温もり…感触…香りを感じるだけで詩帆の気持ちは昂る…

お互いの身体を密着させ、互いに肌の感触を味わった。

そして祐一は、詩帆の程よい大きさの乳房を揉みながら、谷間に顔をうずめ頬ずりする。


「んぁあ…あんっ…んぁあ…おにーちゃん…詩帆のおっぱい…可愛い?」

「…あぁ…いいぜ…詩帆の胸…俺…詩帆の胸…好きだぜ…」


言いたくない台詞を強制的に言わされる祐一…


「あんっ♪もっと…もっと褒めて…詩帆の身体…もっと褒めて…」


詩帆は再び小声でリクエストした。


「…詩帆…お前の身体…スッゲー綺麗だぜ…胸も…腕も…脚も…全部綺麗だ…」

「そんな…詩帆恥ずかしいよ…えへへ♪」


祐一は詩帆の身体に舌を這わせ始める…


「んっ…あっ…あっ、あっ、あっ…んっ…きゃははっ♪くすぐったいよ~~おにーちゃん♪」


乳房を優しく揉みながら、首筋に舌を這わせ…

そして、硬くコリコリしてきた乳首に優しく吸い付く…


「んひゃあ♪あぁ…んっ♪おにーちゃん…赤ちゃんみたい♪」

「詩帆の胸…好きだぜ…俺…これくらいの大きさが…俺好きなんだよ…」


何とか詩帆の機嫌を損ねないように…

詩帆を優しい言葉で煽てながら、時が過ぎるのを待った。



580:名無しさん@ピンキー
12/08/19 20:33:54.64 yo9Zb6ku


「はぁあ…はぁあ…おにーちゃん…今度はねっ…詩帆の…大事な所…舐めて欲しいな~♪」


そういうと、詩帆は羞恥心に震えながら股を開いていく。

そして、既に愛液でヌルヌルの秘部を晒した。


「ひゃぁああぁ…あっ、あっ、あっ…あんっ♪やだ気持ちいいよ…あっ、あっ…あんっ♪」


詩帆の割れ目にゆっくりと舌を這わせ…クリトリスを優しく嘗め回す…

詩帆の小股から漂う少女の香りに意識が朦朧とするような錯覚に陥りながら、

祐一は愛撫を続けた。


「はぁ、はぁ、はぁ…おにーちゃん…お願い…来て…」


詩帆は股を更に大きく開いた…


「お願い…おにーちゃんのおちんちん…詩帆の…詩帆のおまんこに…頂戴っ♪」


詩帆はあられもない格好とはしたない言葉に羞恥心がこみ上げてきたのか…

顔を両手で覆い、指の隙間から祐一を眺め、哀願した。


「…わかった…本当に…本当にいいんだな…」

「うん…いいよ…おにーちゃん…おちんちん…頂戴っ」


祐一は詩帆の腰を両手で支えると、ゆっくりとペニスを秘部に近づける…

そして、ゆっくり…ゆっくりとペニスを詩帆に当て、挿入し始めた。



581:名無しさん@ピンキー
12/08/19 20:34:54.20 yo9Zb6ku

「ひぁあ…あぁ…痛いっ…痛いよ…あっ!!」


以前にレイプされたとはいえ、まだ経験の浅い少女にとって男を受け入れる行為は苦痛だった。

しかし、詩帆の秘部は、ゆっくりと祐一のペニスを受け入れていく…


「はぁあ…はぁあ…んっ!!入ってくる…おにーちゃんが…入ってくるよ…んんっ♪」


詩帆の膣口はペニスを飲み込んでいき…やがて根元まで受け入れた。


「うっ…はぁ、はぁ…詩帆のまんこ…スッゲー締まる…何だこれ…」


あまりの締りのよさに、祐一は声をあげてしまった。


「はぁあ…はぁあ…いいの?そんなに…そんなに詩帆のおまんこ…いいの?」

「あぁ、良いぜ…スッゲー締まって…ヌルヌルで…はぁあ…あぁ…我慢できねーよ!!」


ゆっくりと腰を動かしはじめた祐一…


「あっ、あっ、あん♪あっ、あんっ♪気持ち良い?おにーちゃん気持ち良い?」

「はぁ、はぁ、はぁ…うっ…あぁ…気持ち良いぜ…はぁ…あっ!!」


詩帆の膣壁は、祐一のペニスをキュウキュウと締め付け、何ともいえない快感を与える…

次第に祐一の腰の動きは早くなる…


「あんっ、あっ、あっ、あんっ♪あんっ♪おにーちゃん凄いっ!!凄いよ!!詩帆も…詩帆も

気持ちいいよ♪動いてっ!!もっとおちんちん出し入れしてねっ♪」


何ともいえない快感に、祐一は夢中で腰を動かす…


「うっ…んぁあ…はぁ、はぁ、はぁ…詩帆…うっ…も…もうダメだ…詩帆…あああっ!!」


あまりの締め付けのよさに、祐一はあっという間に絶頂を迎え、詩帆の腹部に射精してしまった。


「はぁあ、はぁあ、はぁあ…おにーちゃん…詩帆のおまんこ…気持ちよかった?」

「ああ…最高だった…マジで…スゲー締まりで…気持ちよかった…」


思わず本音を語ってしまった祐一…


582:名無しさん@ピンキー
12/08/19 20:35:41.84 yo9Zb6ku

すると、詩帆は射精を終えたばかりの祐一のペニスに顔を近づける…


「はむぅ~~んちゅっ♪むふふ~~♪ほひーひゃんほ、おひんひん~~♪」


詩帆は精液まみれのペニスを咥えると、ちゅうちゅう吸い付き始めた。

その馴れない口での愛撫に、祐一は思わず噴出した。


「ぷっ…おいおい詩帆~~何だよそれ(笑)」

「ちゅぱちゅぱっ、ちゅっ、ちゅぱちゅぱっ♪」


なれない愛撫を一生懸命行う詩帆の頭を思わず撫でてしまった。

次第に祐一のペニスはムクムクと再び硬く大きくなり始め…


「ちゅぱちゅぱ…ぷはぁ~~!えへへ…おにーちゃんのせーえき、美味しかったよ~♪」


笑顔を向けながら、詩帆は起き上がる…


「詩帆ね…おまんこの初めては…おにーちゃんにあげる事ができなかった…でもね…」


そういいながら、詩帆は四つんばいになりお尻を向けた…


「お尻…お尻の初めては…あげる事ができる…だから…おにーちゃん…詩帆の

詩帆の…お尻の処女…おにーちゃんに捧げたいの!!」


詩帆はお尻を祐一に向け…お尻の穴をヒクヒクさせながら祐一に哀願した。

舞衣ですら頼んでも嫌がりそうな行為…

その行為に興味津々の祐一は、欲望に負けてしまい…詩帆のお尻の処女を奪うことにした。



583:名無しさん@ピンキー
12/08/19 20:36:42.70 yo9Zb6ku


「んひぃいいいいいっ!!痛いっ!!ひぎぃぃぃいいっ!!」


詩帆のアナルにペニスを当て、強引に入れようとする祐一…


『これが終われば…俺は解放される…俺だけじゃなく…舞衣も…巧海も…』


心の中でもっともな理由をつけながら、まだ経験の無いアナルセックスの快感を味わおうと

強引にペニスを挿入しようと試みる。


「痛いっ!!痛いよ…おにーちゃん!!でも…詩帆…詩帆がんばるからっ!!」


四つんばいの詩帆は、目に涙を浮かべながら必死に痛みに耐える…

そして、祐一が挿入を試みて暫くして…


「ひぎぃぃぃぃ~~~いっ!!あぁあああぁ…入っちゃったぁぁぁぁ~~~ひいぃいいいっ!!」


詩帆のアナルに、祐一のペニスが強引に挿入された…


「あがががががぁぁああぁ~~!!あひぃい~~~いいっ!!ちんちんが~~ちんちんがお尻に

はいっちゃったぁ~~~♪お尻痛ぁあああああぁ~~~い!!ひぎぃぃぃぃぃい!!」


涙を流しながら痛みに耐えると同時に、初めてを捧げた喜びに浸る詩帆。

詩帆のアナルから鮮血が流れ落ちる…


「おっ…うわぁあ…はぁ、はぁ、はぁ…ヤベっ…気持ち…よすぎる!!」


初めて味わう快感に、祐一は唸り声を上げる…

そして、痛みに呻き声をあげる詩帆を気にせず…祐一は腰を動かし始めた。


584:名無しさん@ピンキー
12/08/19 20:37:26.27 yo9Zb6ku


「はぁ!はぁ!はぁ!!詩帆…スゲーよ!!アナル…スゲー気持ちいいぜ!!」

「あひぃい!!あひゃぁああぁ~~!!あひぃい!!ひぎぃいいいっ!!あひゃぁああぁ~!

ふひぃぃいいい~~!!詩帆も…詩帆も気持ちいいよぉ~~!!」


再び、あっという間に絶頂が近づいてきた祐一…

しかし、詩帆の口から返答に迷う言葉が…


「ひぎぃぃぃい!!ひゃひぃぃぃいいいっ!!ねえ、おにーちゃん!!詩帆の身体と…

舞衣さんの身体…どっちがいい?ひぎっ!!ひぎっ!!あひっ!!あひゃぁああ!!

詩帆の身体と…舞衣さんの身体…どっちが…おにーちゃん好み!!?教えて!!

詩帆に教えて欲しいのっ!!」


『ここで本音を言うと…この快感が中途半端な快感で終わってしまう…』


下心から…祐一は偽りの答えを言い放った。


「うっ…はぁはぁはぁ…ああっ!!はぁ、はぁ…し…詩帆…詩帆の身体が…一番だ!!

はぁはぁはぁ…うぁあ…はぁはぁ…舞衣の身体より…詩帆の身体の方が…俺好みだ!!」


「ひぎっ!!ひぎっ!!あひっ!!あひゃぁあ!!くひぃいいいいっ!!ほ…本当に!!?

詩帆嬉しいっ!!あっ…あれっ!!?詩帆の身体…おかしいよ!!?んひいぃいいいいっ!!

詩帆の身体…熱くなって…身体の芯が…熱くなって…フワフワしてきて…ひゃぁあああぁぁぁ~

ダメダメっ!!お尻気持ちよくて…詩帆…詩帆飛んじゃうのっ!!あひゃああああああぁぁ

あひぃぃいいいいいっ!!詩帆溶けちゃうっ!!詩帆飛んじゃうっ!!!」


詩帆は始めてのアナルセックスにもかかわらず…これ以上ない快感に襲われながら

絶頂に達した…


「はぁはぁはぁ…ダメだ…俺も…俺も…あああっ!!詩帆!!出すぞ!!中に…あああっ!!」


祐一も絶頂を向かえ…詩帆の直腸内に大量の精液を放った…


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


585:名無しさん@ピンキー
12/08/19 20:38:17.47 yo9Zb6ku

暫くして…


「シャワーありがとう、おにーちゃん…」

「…あぁ…」


身支度を整える詩帆…


「詩帆ね…今日のことは…一生忘れないから…今日はありがとう…おにーちゃん♪」


詩帆は最後にキュッと祐一に抱きついた。

舞衣を裏切った行為に後悔しながら呆ける祐一は、抱き疲れても無表情のまま…


「おじゃましました~~!!おにーちゃん♪またねっ!!」


笑顔でアパートを後にする詩帆…


『…しょうがなかったんだよ…』


詩帆と身体を重ねたことに後悔しながら、心の中で何とか正当化しようとしていた祐一。


『舞衣…本当に…ゴメンな…』


祐一は上半身裸のまま、寝室のベッドに横たわった。


その日の夜は、舞衣とほとんど会話を交わさないまま眠りに付いた。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


586:名無しさん@ピンキー
12/08/20 02:31:57.73 35+rHxOP
おもろい

587:名無しさん@ピンキー
12/08/20 21:56:08.73 aESNYYLg

6日後…


4月7日  アパート


「ふぅ…ちょっと一息入れようかな~~♪」


お昼前…家事を一通り終わらせた舞衣は、リビングで一休みする。

今日はバイトが休み…

舞衣は日頃の疲れを癒すために、今日一日はゆっくり過ごすと決めていた。


「祐一が帰って来るまで…お昼寝しようかな~~って…何かあたし、

おばさんみたいなこと言っちゃってるわよね(笑)」


家事とバイト…借金返済…そして祐一の学生生活のサポート…

それぞれの両立は、決して楽ではなかった…

しかし、忙しいながらも充実した日々を送っていた舞衣は、今の生活に満足していた。


「って…はい~~っ!?もうお昼~~?」


リビングで紅茶を飲みながらテレビを見てくつろいでいた舞衣は、休日の時間の過ぎる早さに

驚きながら、昼食を作る為に立ち上がった。


「ふんふんふ~~ん♪」


鼻歌交じりに料理する舞衣。

見事な腕前…鮮やかな手捌き…

昨日の晩の余りものは、舞衣の手によって見事な料理に生まれ変わった。


「いただきま~~す♪」


一人昼食を済ませた舞衣は、リビングに寝転がる…

疲れが溜まっていたのか…

お昼のワイドショーを見ているうちに、いつの間にか眠ってしまっていた。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

588:名無しさん@ピンキー
12/08/20 21:57:38.39 aESNYYLg

午後3時


舞衣は、突然鳴った呼び鈴の音に目を覚ます。


「…んんっ…誰か…来たの…?」


ゆっくり立ち上がった舞衣は、玄関に向かう…


「は~~い、どちら様ですか~~?」


ドアを開けず…ドアの向こうの訪問者に話しかける…

しかし…返答が無い…


「…誰も…居ないの?」


回覧板や普通の訪問者なら、ドア越しに挨拶の一言でもあるはず…

しかし、何の返答も無い…

舞衣は気にせずリビングに戻った。

しかし…舞衣がリビングに戻った瞬間、ドアの向こうの訪問者は悪戯に呼び鈴を連打した。



589:名無しさん@ピンキー
12/08/20 21:58:46.46 aESNYYLg


「ちょ、ちょっと!!何よ!!何の悪戯よっ!!」


舞衣は、近所の子供が悪戯に呼び鈴のボタンを連打していると思い、注意しようと

急いで玄関に向かった。


「ちょっと、待ちなさいよっ!!」


ドアを開けると…そこには誰も居なかった…

しかし…玄関に立つ舞衣の目の前…コンクリートの廊下に置かれた小包に目が留まった。


「何よ…これ…」


白い紙でに包装された、その小包を手に取る…


「何これ…鴇羽…舞衣様へ…はい~~っ!?これ…あたし宛てなの!?」


小包には、可愛い丸文字で 「鴇羽舞衣様へ 私立風華学園より」 と書かれてあり…

送り主の住所も名前も…何も書かれておらず…


「風華学園…う~~ん…巧海宛ての間違いじゃないの?」


舞衣は周囲を確認すると、その如何にも怪しい小包を室内に持ち込んだ。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

590:名無しさん@ピンキー
12/08/25 21:32:27.56 HwBCvGDd

リビング


心当たりの無い小包を開けると、中には薄い透明ケースに入ったDVDが一枚…

中に添えられていたカードには 「記念DVD」 とだけ書かれていた。


「記念?卒業生宛に届いたのかな…あっ、でも…あたし卒業してないし…」


舞衣はテレビ台の棚に置かれているDVDプレイヤーに目を向ける…


「…でも…懐かしいわね…風華学園…」


自身の学生時代を振り返る舞衣…

その風華学園で、明日から学園生活を送る巧海の事を思い出した。


「あたしが学園生活を送った校舎で…明日から巧海も学園生活を送るのよね…」


感慨深く当時を思い出しながら、舞衣はプレイヤーにDVDをセットする…

そして、リモコンの再生ボタンを押した。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


591:名無しさん@ピンキー
12/08/25 21:33:04.77 HwBCvGDd

『…これって…どう見ても…うちの寝室よね…?』


あたしは、画面に映し出された光景を見て言葉を失った…

どうして…どうしてうちの寝室が…見間違い?いや…ちがう…

あのベッド…化粧台…タンス…

すべて同じもの…同じ配置なんてありえない。

やっぱり…うちの寝室なんだ…


「ちょっと…何よこれ…どういう事なのよ…」


言い様の無い恐怖が…あたしを襲う。

あたしが居ない間に…誰かがこの部屋に…

思わず周囲を見回した。

誰も…いない…いるわけない…


そして、画面に映った見覚えのある二人…

祐一…そして…詩帆ちゃん…?


「…嘘…でしょ…?」


あたしは、とにかく信じられなかった…

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

592:名無しさん@ピンキー
12/08/25 21:33:44.62 HwBCvGDd

DVDは無常にも再生を続けた…


固定位置から撮影された、編集だらけの途切れ途切れの音声と映像…

詩帆が宿泊先のホテルで、映像編集ソフトを使用し…自分の都合の良いように編集した映像…

ホテルに篭り…数日かけて…持参したノートPCで不眠不休で編集したであろうDVD…

素人感丸出しの映像にも関わらず、舞衣はうまく騙されてしまった。


「詩帆…俺…お前の事が好きだ!!」

「詩帆も…おにーちゃんの事…大好きだよ♪」


・・・・・・・・

・・・・・・

・・・・


「詩帆の胸…スゲーいいぜ…」

「詩帆…綺麗な肌してるんだな…」

「気持ちいいか?詩帆…」

「可愛いぜ…詩帆…」


・・・・・・・・・

・・・・・・・

・・・・・


593:名無しさん@ピンキー
12/08/25 21:34:19.06 HwBCvGDd


画面に映る祐一は、詩帆に優しい言葉をかけながら、優しく愛撫を続ける…

そして、その愛撫を幸せそうな笑顔で受ける詩帆…

舞衣は信じることができなかった…


しかし…次の瞬間、祐一の口から信じられない言葉が…


「はぁ、はぁ、はぁ…し、詩帆の方が良い!!詩帆の…詩帆の方が好きだ!!はぁ、はぁ

はぁ…詩帆の身体のほうが…舞衣よりも…舞衣よりも詩帆の方が好きだ!!ううっ!!」


その言葉を聞いた舞衣は、DVDプレイヤーの電源を切る…


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

594:名無しさん@ピンキー
12/08/25 21:36:02.10 HwBCvGDd

「そう…なんだ…」

あたしはDVDの電源を切ると、暫く立ち上がることができなかった。


『舞衣よりも…詩帆の方がいいぜ』


その言葉が、あたしの頭から離れなかった。


考えられる限り、あたしに対しての最大の裏切り…

あたしは…許せなかった…


あたしたちは、普通の…ナンパや合コンで出会った普通のカップルとは違うと思うの…

祐一との出会いは、あたしにとって 「運命的な出会い」だったと思う…


いつも…あたしを支えてくれた…

絶望の淵で…あたしを助けてくれた…

そして…「どこまでもお供する」と誓ってくれた。

だから、これからは…あたしは祐一の進む道を全力でサポートしようとしていた矢先…


『どこまでもお供するぜ!!』


あの言葉は…何だったの?

今までの…あたしへの優しい態度は…ただの同情だったの?

アンタにとって…あたしって…何だったの?


「彼女」っていうアクセサリ?

安上がりな「家政婦」?

それとも…都合のいい…「やるだけの女」だったの…?



595:名無しさん@ピンキー
12/08/25 21:36:44.44 HwBCvGDd


あたしは立ち上がると、身支度を整えた。

部屋着から私服に着替えると、鞄に少しの着替えを詰め込む…


身支度を整えると、あたしは置手紙を書く…


『さようなら 探さないでね 二度と会いたくないから』


そう書いた手紙をテーブルに置くと、その上にアパートの鍵をそっと置いた。

あたしは部屋の鍵もかけず、そっとアパートを後にした…


「ふぅ…これから…どうしようかなぁ~~」


あたしは、当ても無く歩き始めた…

本当に…これからどうしようかな…


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


596:名無しさん@ピンキー
12/08/25 21:37:32.05 HwBCvGDd

夜7時   アパート


「ただいま~~!!ふぅ~~~今日も疲れたぜ!!」


補習授業とバイトを終わらせてきた祐一は、いつものように帰宅する。


「ただいま~~!腹減った~~!飯にしようぜ!!舞衣!!」


いつものように、祐一は舞衣の作る晩御飯を楽しみにしながらリビングに向かう…

しかし…今日はいつもと雰囲気が違う…


「あれ…舞衣…舞衣?まだ帰ってないのか…」


リビングに向かった祐一は、テーブルに置かれた置手紙を発見した。


「…何の冗談だよ…」


最初は冗談と思っていた祐一だが…

8時…9時…10時…

一向に舞衣は帰って来ない。


「…冗談…だよな…」


祐一は晩御飯も食べずに、ここ数日間を振り返った…

何も…舞衣を不快にする出来事は無かった筈…

そう思っていた矢先…「あの出来事」を思い出した。


「あれは…そんな事は…」


『あの出来事は、絶対にバレていない』


祐一は、そう信じていた…

結局…翌日の朝まで寝ずに待った祐一…

しかし、舞衣は帰って来ることはなかった。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


597:名無しさん@ピンキー
12/08/25 22:08:02.73 OBpnYIPR
ぶっちゃけ、元ソープ嬢の舞衣がそんなに怒れる事でもない気もするが、
身体しか自慢が無い舞衣にはキツかったんかねぇ

598:名無しさん@ピンキー
12/08/26 22:00:04.17 Htyyuyl1


4月8日   風華町


朝6時30分    風華学園 男子寮



登校にはまだ早い時間…

巧海は既に起床し、登校の為の身支度を整えていた。

憧れていた風華学園高等部の制服…

その制服を、感慨に耽りながら着る巧海…


「今日から僕…高校生なんだよね…」


お部屋の鏡に自身を映し、制服姿の自分を鑑賞する。


「お姉ちゃんにも見て欲しかったな…僕の制服姿…」


整理整頓された部屋…

教科書や参考書がすべて整頓され並べられた本棚…

既に各教科の予習を済ませた様子が伺える数札のノート…

巧海が、どれだけ学園生活に憧れていたか…伺える光景だった…


見晴らしの良い高台にある男子寮…

春の朝日が差し込む窓から、外を眺める巧海…


「よしっ!!今日から頑張るぞ!!」


今日から始まる新しい学園生活に希望を膨らませながら、巧海は寮を後にした。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


599:名無しさん@ピンキー
12/08/26 22:00:57.35 Htyyuyl1


男子寮前


「よっ、巧海!!」

「あっ、晶ちゃん!おはよう!!」


待ち合わせしていた晶と合流した巧海は、晶の高等部の制服姿を初めて見た…


「晶ちゃんの制服姿…初めて見たよ…凄く似合ってる」


すると晶はたちまち赤面し、言葉に詰まった。


「巧海も…その制服…凄く似合ってるぜ…背も伸びて…本当に格好良くなったよな…」


照れながらモジモジと、初めて見る巧海の制服姿についての感想を述べた晶だった。


二人はまだ人通りの無い、桜並木の一本道を歩きながら会話する。


「そうだ、なぁ巧海!私デジカメ持ってきたんだ!写真、撮ってやるよ」


晶はシンプルで可愛いデザインのデジカメを取り出すと、笑顔で巧海を被写体にして構えた。


「うん…僕…晶ちゃんと一緒に写りたいな」

「ああ、良いぜ♪っていうか…誰かに頼むにしても…誰もいないしな~~」


まだ登校には少し早い早朝…辺りを見回しても誰も居なかった…

しかし…道端にあるベンチに目を向けると…寝転がる人の姿が…



600:名無しさん@ピンキー
12/08/26 22:01:59.36 Htyyuyl1


「なぁ…あの人に…頼んでみるか?」

「えっ…あの人…まだ寝てるみたいだよ…何か悪いよ…」


二人は、新聞紙を被りベンチに寝転がる人物に恐る恐る近づく…

そして、声を掛けてみた。


「あの…すみません…ちょっといいですか?」


恐る恐るベンチに寝転がる人物に声を掛ける巧海…


「んん~~~っ…あぁ…ふぁあ~~~あ…あれっ…もう朝なの~~?」


被っていた新聞紙を払いのけると、ムクリと起き上がってきたのは…なんと女性…


栗毛色の髪の毛をポニーテールにまとめ…

ジャケット代わりの青いジャージの上着…その下は大胆なヘソ出しキャミソール姿…

そして、膝上20センチのタイトなミニスカート…


「ふぁあ~~あ…やぁやぁ…おはよう~~少年少女たち♪」


「って、何だよ…杉浦先生じゃん!!こんな所で何してるんだよ~~!」


呆れ顔の晶…



601:名無しさん@ピンキー
12/08/26 22:03:08.70 Htyyuyl1


そう…ベンチで寝ていたのは、私立風華学園高等部の教師 「杉浦碧」だった。


「あっはははは♪実はさ~~夜中の3時までこの近くで飲んでてね、何だか家に帰るの

面倒になっちゃって(笑)そのままここで酔い潰れてたって訳♪」


バーボンの小瓶を懐から取り出すとベンチに置き、うんっと身体を伸ばす碧…

そして三度目の大欠伸を終わらせた碧は、巧海の姿に気づく。


「おやぁ~~?キミは…もしかして舞衣ちゃんの弟くんかなぁ~~?」

「はい、鴇羽巧海です…以前は姉がお世話になってたみたいで…」


数年ぶりに見る巧海の姿に、碧は目を輝かせる…


「うわぁ~~~久しぶりだよね~~♪」


碧は巧海に歩み寄ると、頭の先からつま先まで…舐めるように視線を這わす…


「うひひっ♪背も伸びて…格好良くなったよね~~巧海くんっ♪」


碧は隙を突いて、巧海に抱きつく…


602:名無しさん@ピンキー
12/08/26 22:04:04.18 Htyyuyl1


「あ~~ん♪私オヤジ趣味だけど~~これはこれで良いかも~~♪」


アルコール交じりの甘い息を吹きかけられながら、巧海は強引に抱きつかれ抵抗できない様子…


「うひひぃ~~♪オヤジもいいけど~~♪イケメンもいいかも~~♪うりうりぃ~~♪

おねーさんのナイスバディどうだぁ~~♪あぁ~~ん!もう私、浮気しちゃおうかなぁ~~♪」


教師という身分を忘れ、乱れる碧…


「ちょ、ちょっと先生!!離れろよっ!!巧海から離れろっ!!」


夢中で巧海から碧を離そうとする晶…

朝から騒がしい教師と遭遇したことに若干後悔した晶だった…

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


603:名無しさん@ピンキー
12/08/26 22:05:12.61 Htyyuyl1


それから10分後…


「はい、チーズ♪」


レトロな響きの合図を口にすると、碧はデジカメのシャッターボタンを押す。

花盛りの桜の木の下で、仲良く並ぶ巧海と晶…

制服姿の笑顔の二人を撮影した碧は、デジカメを晶に手渡した。


「はいっ、晶ちゃん♪いい具合に撮れたと思うよ~~♪」

「はいっ、ありがとうございます!」

「おっと…そろそろ時間だ…っとその前に…ちょっと碧ちゃん、朝のお勤め済ませてくるから!!

二人は遅刻しないようにね♪」


そう一言言うと、碧は近くの公衆トイレに駆け込んだ…

苦笑いしながら見送る巧海…

「下品っ!!」と一言口にする晶…


いつの間にか時間は過ぎていて…辺りにも人通りが多くなってきた。


「よしっ、じゃ…行こうか♪」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

604:名無しさん@ピンキー
12/08/26 22:06:04.42 Htyyuyl1

高等部 玄関ロビー


ロビーには、それぞれの学年のクラス編成が書かれた大きな紙が張られていた。


「え~~っと、私は…3-Cだな…巧海は?」

「僕は…3-Aだね」

「あ~~そうか…クラス…違うんだな…残念…」

「残念だね…でも…僕、晶ちゃんと学園生活が送れるなんて…嬉しいよ…夢みたいだよ…」


クラスが別々になったことを残念に思いながらも、二人はそれぞれの教室に向かった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

605:名無しさん@ピンキー
12/08/27 04:32:04.67 6y1FTWbv
晶はくのいちとして殺人も辞さずだから下手に巧海に手を出すと詩帆は軽く
返り討ちされそうだ。考えてみりゃゲンナイの恨みもあるw

606:名無しさん@ピンキー
12/08/28 01:20:31.71 TTqDOJ47
クラス別々だとはw展開がたのしみです!

607:名無しさん@ピンキー
12/08/28 13:35:40.15 ccegFb3j
詩帆は巧海たちの一歳上の筈。詩帆が大学見に行ってるなら
巧晶は高二ではなかろうか

608:名無しさん@ピンキー
12/08/29 08:15:21.95 6Zv3li8x
しまった!!そうなのですか(笑)>学年

実は…舞衣ちゃんとの年齢差を考えると、巧海くんは高校生かどうかも怪しいのです(スミマセン)

二次創作ということで、大目に見てやってください(笑)


矛盾点だらけで本当にゴメンなさい~~!!

609:名無しさん@ピンキー
12/08/29 08:59:52.53 vDwdT1od
巧海君は療養中に猛勉強してすでに大検受かり、飛び級した、とかで無問題。
くのいち君はくのいち君で文化省からの書類偽造とかもお茶の子だろうしさ

610:名無しさん@ピンキー
12/08/29 13:06:11.48 vDwdT1od
再計算した
舞衣の退学時点で巧海は中三、現在それから二年強程度と思うので高三で良いと思う
つまり問題なのは詩帆なんだな・・ 足も悪かったし留年したとか


611:名無しさん@ピンキー
12/09/02 20:13:58.08 v/wyEwsP


3-A 教室

若干緊張した面持ちで教室のドアを開け入室した巧海…

巧海を見た周囲の生徒が騒ぎ始めた。


「…!?お…おい」

「あれっ…もしかして…ほら…巧海じゃね?」

「あっ!本当だ!鴇羽だ!!」


久しぶりに見た巧海の姿に、男子生徒は盛り上がった。


「よう鴇羽~~!!久しぶり!!」

「久し振りだな!!中2の時以来だよな?」

「また病気で手術したとか聞いたけどよ、大丈夫だったのかよ?」


周囲から一気に話しかけられ、返答に困る巧海…


「みんな…久しぶりだね!!またみんなに会えて…僕…嬉しいよ!!」


懐かしい同級生たちとの再会に感激した巧海は、笑顔で答えた。



612:名無しさん@ピンキー
12/09/02 20:14:39.04 v/wyEwsP


「あの時よ~~心配したんだぜ!また手術受ける為に海外に行ったって聞いてよ~~!!」

「今ここに居るって事は、もちろん手術は成功したんだよね?病気は完治したんだよね?」


周囲の男子生徒は、懐かしさもあって興味津々と言った表情で巧海に話しかける。


「うん、一応病気は治ったんだけど…まだ激しい運動はしちゃいけないって言われてるんだ…」


「…そうか…ま、その辺は気長に治して行けばいいんじゃね?」

「そうだ巧海、3年ですぐに引退だけど、部活とか考えてる?」

「あっ、もし良かったら…僕らの萌えアニメ研究会に!!」

「テメェ!!巧海をヲタクの道に引き込んでんじゃね~~よ(笑)」


教室に男子生徒たちの笑いが響き渡る…

男子の輪の外からは、女子たちの話し声が…


「鴇羽くん…格好良くなったよね~~!!」

「うんっ!!身長も伸びて…凄くイイ感じじゃない?」

「前は何か…可愛い系だったけど~~本当に雰囲気変わったよね~~」


遠巻きに巧海を見ながらソワソワしている女子たち…

そんな女子たちの反応にも、巧海は何となく気づいていた。


『僕は…皆に受け入れられている…僕は…皆に忘れられていなかった…』


自分を受け入れてくれた周囲の反応に、巧海は安心と自身…そして充実感を覚えた。



613:名無しさん@ピンキー
12/09/02 20:15:36.38 v/wyEwsP


始業5分前…


「ふぅ~~ギリギリセーフ!!」


左右4本のテールを結った少女は、遅刻ギリギリに教室に到着した。

そして、少女はすぐに巧海の存在に気づいた。


「あっ、鴇羽くん!久しぶりだねっ♪」


遠巻きから見ている女子たちとは違い、屈託のない笑顔で無邪気に話しかける詩帆…


「あっ、宗像さん…おはよう、久しぶりだね」


詩帆と会話を交わそうとした時、ホームルームのチャイムが鳴る…

そして、3-Aの担任が颯爽と教室に現れた。



614:名無しさん@ピンキー
12/09/02 20:16:37.66 v/wyEwsP


「は~~い♪みんな席に着いて~~!!」


席に着いた生徒たちの前で、自己紹介を始めた女性教師…


「みんな~おはよ~♪今日からこのクラスを担任する杉浦碧です♪碧ちゃんって気軽に呼んでねっ♪」


男子にも女子にも人気のある碧の登場に、クラスは盛り上がった。


「高等部の3年生!!皆にとっては、ここ…風華学園で送る最後の学園生活だよね。

皆が最高の1年を送れるように、碧ちゃん頑張るから、よろしくねっ♪」


「よろしくお願いしま~~す!!」

「よろしくね~~碧ちゃん!!」


碧の挨拶に対し、生徒たちもそれぞれ挨拶を返した。


「それと…もう皆も知ってると思うけど(笑)ウチのクラスに初日から

転校生が来てるんだけど~~♪巧海くん、自己紹介お願いね」


巧海は教卓の前に向かうと、生徒たちの方を向き自己紹介を始めた。




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