【クェイサー】吉野・佐藤健悦作品でエロパロ【舞・舞乙】at EROPARO
【クェイサー】吉野・佐藤健悦作品でエロパロ【舞・舞乙】 - 暇つぶし2ch331:名無しさん@ピンキー
12/04/29 16:24:10.45 75d4uWcz

古臭いピンクの壁紙が張り巡らされた店内…

殺風景でそれほど広くない待合室…

会計と書かれてあるカウンターに座る中年肥満男性が一人、ラジオを聴きながら新聞を読んでいる。

その男性に歩み寄る佑一…

「舞衣…鴇羽舞衣は…いますか?」

真剣な表情で自身の感情を押し殺しながら、佑一は店長に問いかける。

その尋常ではない雰囲気に、何かを感じる店長…

「あぁ~~お兄さん、お客さんじゃないの?あのね~~ウチはね、お客さん以外の男はお断りなの、わかる?」

その言葉に、佑一は冷静さを無くす。

「だから…鴇羽舞衣は…舞衣は居るのかって聞いてんだよ!!さっさと答えろよ!!」

店長は、やれやれといった表情で言葉を返す。

「お兄さん、若いから知らないだろうね~教えてやろう…こういうお店でね、名前を尋ねられて 「はい、居ますよ~~」って

素直に教えるヤツは居ないの」

店長には、お店に勤める女の子達を守る義務がある。

理由がどうであれ、素直にお店の女の子を差し出す事は出来ないのだ。

「るせ~~よ!!へ理屈言ってんじゃね~~よ!!いるんだろ!!?さっさと出せよなっ!!」

壁を思いっきり叩きながら、佑一は怒鳴る。

「ひいぃっ!!に、兄さんチンピラか?出てってくれ!!さっさと出て行かないと…」

金髪…鍛えられた身体…そして若さからの勢い…そんな佑一の怒鳴り声に、店長は怯えた。

そんなやり取りをしていると、待合室の奥から女性の声が聞こえてくる…

「すみませ~~ん!店長~~っ!ボディソープとローション切らしちゃったんですけど~~替え、有りますよね~?」

懐かしい声が聞こえる…

佑一は緊張しながら、声の主の登場を待った…

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



332:名無しさん@ピンキー
12/04/29 19:42:02.14 lVADOdUS
ついに楯到着か
だが こんなとこで下手に暴れたら渡辺某に港の底に沈められちゃうん違うか

333:名無しさん@ピンキー
12/04/30 21:16:47.33 aW9BRvJy

「店長~~聞いてます~~?」

ドアの向こうから現れたのは、紛れも無く舞衣…

佑一が探していた、最愛の人 『鴇羽舞衣』 だった。

自前の白いブラとショーツ姿の舞衣は、高等部3年時よりも若干成長した姿を佑一に見せ付けた。

「舞衣っ!!」

3年ぶりに舞衣の姿を見た佑一は、堪らず叫ぶ。

「はいっ!!?」

自分の名前を呼ぶ声に振り向く舞衣…

そして目の前にいる若い男の姿を見て、思わず絶句した…

「…っ!!?ゆ…佑一!!?」

舞衣は目を疑った…信じられないといった表情で佑一に視線を向ける…

佑一の姿を見た舞衣は呆然と立ち尽くし、手に持っていた空の容器を足元に落とした…

「やっ…イヤッ!!」

そして次の瞬間、舞衣はその場から立ち去ろうとする。



334:名無しさん@ピンキー
12/04/30 21:17:34.88 aW9BRvJy

「待てよ!!」

立ち去ろうとする舞衣の腕を掴み、食い止める佑一。

「やだっ…離してっ!!いやっ!!」

それでも、佑一の前から立ち去ろうとする舞衣…

「待てよ!!待ってくれよ!!会いたかったんだよ!!舞衣、ずっと…謝りたかったんだよ!!」

佑一は顔を逸らす舞衣に、何とか話を聞いてもらおうと訴えた。

「あたしは…会いたくなかった…」

顔を逸らしたまま、ポツリと一言…

現状を一番知られたくなかった人に、見られてしまった…

その羞恥心に、舞衣は佑一の顔を直視する事ができなかった。

「舞衣…今更だけど…あの時…お前の力になれなくて…悪かった…ゴメン…」

「…」

舞衣は顔を逸らしたまま、無言で俯く。

「だから…俺と一緒に帰ろうぜ!!風華町に帰って…俺と一緒に暮らそうぜ!!なっ、いいだろ!!?」

「…っ!!?」

舞衣は佑一の言葉にハッと息を呑む…しかし、顔を逸らしたまま…佑一のほうを向こうとはしない…

「舞衣っ!!頼むっ!!こっち向いてくれ!!辛いのは解るけど…そんなに拒否しないでくれよ!!なあ!!」

すると舞衣は佑一の方を向く…

目に薄っすら涙を浮かべている舞衣…


335:名無しさん@ピンキー
12/04/30 21:18:21.31 aW9BRvJy

「…さっきから…何言ってるの…?」

「何って…それは…」

舞衣の言葉に佑一は咄嗟に返答できず戸惑った。

「あんたに…何ができるっていうのよ…」

舞衣は呟くように言葉を投げかける。

「ほら…見てよ…」

舞衣は店内の壁に貼られているポスターを指差した。

数名の泡姫たちの写真が張られている中、舞衣の写真もあった。

「ここが…どういう所か知ってるわよね?」

舞衣は佑一に尋ねる。

無言の佑一…

「あたしはね…最低な女なのっ!!」

正面を向くと、佑一に訴えるように話し始めた。

「いい?よく聞いてねっ!!あたし…お金のために…たくさんの男の人と…セックスしてきたの!!」

頬を紅潮させながら…自身の醜さ、愚かさを解ってもらおうと叫ぶように話し始める…

「好きでもない人と…その日会ったばかりの人と…笑顔で肌を重ねて…キスして…助平なおじさんや

イヤらしい男の人たちの…おちんちんを…平気で咥えて…」

舞衣の涙が頬を伝う…

「好きでもない助平なお客さんと…平気でセックスしてきた…あたし…お金のために平気で身体を売る…そんな女なの!!」

舞衣の涙は止まらない…

「どう?嫌いになった?幻滅したでしょ?だから…帰って!!帰って頂戴!!もう…二度と来ないで!!」

『さよなら…佑一…』

心の中で、舞衣は呟いた…


336:名無しさん@ピンキー
12/04/30 21:19:35.79 aW9BRvJy

「…好きで…この仕事に就いたわけじゃないんだよな?」

佑一は舞衣に問いかける…

「当たり前でしょ!!あたしだって…普通のお仕事で借金を返済したかった!!」

舞衣は泣きながら佑一に向かって叫んだ。

「お前…昔から…頑張り過ぎなんだよ…」

舞衣の肩に手を置き正面を向かせると、ゆっくりと言い聞かせるように話し始める佑一…

「幻滅したか…って言ってたな…言っとくけどな…イヤなら来ねーよ…お前の事…嫌いなら…こんな所…来ねーよ…」

「けどな…巧海の為に身体張って…女としてのプライドを捨てて…心も身体もボロボロになるまで傷つけられても頑張ってる…

そんなお前を…お前を放って置ける訳ねーだろ!!俺はな!!お前を見捨てる事なんて出来ねーんだよ!!」

「佑一…」

今すぐ逃げ出したい…今すぐ、佑一と一緒に風華町へ帰りたい…

こんなに落ちぶれた自分を今も想ってくれている佑一の言葉に、舞衣の心は揺れ動く…

と、その時…

「よぉ~~舞衣ちゃん…何時まで待たせるつもりやぁ~~?」

店の奥から、腰にタオルを巻いた渡辺が現れる…

「っ!?わ…渡辺…さん…」

舞衣は渡辺の声に身体を震わせた。



337:名無しさん@ピンキー
12/04/30 21:21:06.89 aW9BRvJy

「っ!!?」

佑一は、目の前の男の姿に息を呑む…

筋骨粒々とした身体に刺青…そして独特の雰囲気…

普通のチンピラ風情の男では無いと直感した。

「舞衣ちゃ~ん、幾ら夏でも湯冷めしてまうわ…はよしてやぁ~~」

渡辺は舞衣の腕を持ち、引っ張る…

その瞬間、佑一は渡辺の手を払い除けた。

「よう、おっさん!!気安く触んじゃねーよ!!」

佑一の意を決した行動…相手が暴力団組員だという事は、見ただけで解った…

恐怖心に声が若干震えてしまう…

「んん~~?何や兄ちゃん…舞衣ちゃんの知り合いかぁ~?」

渡辺は佑一に目を向ける。

「まぁ、そんな所だな…なぁ、おっさん…悪いけどな…舞衣は今、ソープ嬢を辞めたんだよ!」

一瞬呆気に取られる渡辺…しかし次の瞬間、大きな声で笑い始めた。

「ひゃはははははぁ~~!!兄ちゃんおもろいわ~~!!今何て言った?」

爆笑する渡辺の姿を見た佑一は激怒する…しかし何とか冷静さを保とうと務めた…

佑一は財布から1万円札を取り出す…そして渡辺に差し出した。

「ほら…これでいいだろ?他の女指名するか…金返してもらって他の店にでも行けよな…」

と、次の瞬間、佑一の腹部に激痛が走った…



338:名無しさん@ピンキー
12/04/30 21:22:37.02 aW9BRvJy

「んぐっ!!?」

一瞬何が起こったのか解らず…

気付けば、佑一の腹部に渡辺の膝蹴りがめり込んでいた…

「ぐぁあああぁぁ~~~っ!!」

その場に倒れこみ腹部を押さえながら、のた打ち回る佑一…

「佑一っ!!」

目の前で起こった惨事に、舞衣は両手で口元を押さえ佑一の名を叫んだ。

「ぐぁああぁ…げほげほっ!!げほっ!!」

今までに味わった事の無い痛み…苦しみ…咳き込むと口からは胃液と共に若干の血が吐き出された。

「よぉ~~兄ちゃん…人の楽しみ奪っときながら、その代償がこれっぽっちかいなぁ~~?」

ゆるい口調が次第に強い口調に…そして渡辺の表情が一変する。

「人が買った女、横取りした上に…舐めた真似してんじゃね~~ぞコラァァァァァアアア!!」

渡辺は、自身の背に描かれた不動明王のような表情を浮かべると、怒鳴りながら勢いよく佑一を踏みつけ始めた。

「オラァ!!オラァ!!落とし前つけろや!!オラァ!!このまま殺すぞワレ!!オラァ!!死ぬかぁ!?死ぬかぁ!?オラァ!!」

「ぐぁあ!!うぁあ!!ぐふぅ!!げほっ!!げほっ!!ぐぁあ…げほっ!!げほっ!!」

頭…顔面…腹部…背中…腕…脚…佑一の身体を容赦なく踏み潰し、蹴りつける渡辺…

たちまち佑一の身体はアザだらけになり、床は佑一の血で赤く染まる…

「止めてっ!!お願いしますっ!!渡辺さんっ!!止めて下さいっ!!」

舞衣は泣きながら渡辺に抱きつき訴えた…



339:名無しさん@ピンキー
12/04/30 21:24:11.61 aW9BRvJy

しかし、渡辺は佑一への暴力を暫く止めなかった。

「死んじゃうっ!!佑一が…死んじゃうっ!!止めてっ!!渡辺さんっ!!お願いしますっ!!」

舞衣は意を決して、身体を張って佑一を庇った。

「きゃぁあああああぁ!!」

店内に響く悲鳴…舞衣の身体は、佑一と同じように乱暴に踏みつけられてしまった…

舞衣の悲鳴を聞き、渡辺は我に返る…

「はぁあ、はぁあ、はぁあ…はぁあ…ふぅ…おぉ…済まんなぁ…舞衣ちゃん…大丈夫かぁ~~?」

何時ものゆるい口調に戻った渡辺…表情も徐々に戻る…

「あぁ~~折角の休日が台無しやわ…店長、また来るわ…」

渡辺はプレイルームに返り身支度を整えると、店を後にした。

「佑一!!大丈夫!?佑一!!佑一!!」

舞衣は泣きながら佑一に声をかける…

「佑一!!しっかりして!!佑一!!佑一っ!!」

佑一の身体を揺すりながら、必死に声をかける…

「うぅ…舞…衣ぃ…」

佑一は暫く意識を失ってしまう…

気を失いながらも、佑一は舞衣の名前をうわ言のように呟いていた…




340:名無しさん@ピンキー
12/05/01 06:35:33.09 IbUWdIuM
893と佑一のリョナプレイでおっきした

341:名無しさん@ピンキー
12/05/02 09:06:09.35 rJLRSpbU
続き期待

342:名無しさん@ピンキー
12/05/05 06:47:43.46 Zbh8fhFn
ほしゅ

343:名無しさん@ピンキー
12/05/07 09:39:59.54 7cLJAK4d
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夕方、強い西日が室内に差し込む…古いアパートの一室

「うぅ…ぁあ…はぁ、はぁ…」

6畳一間の一室に横たわる佑一は、時折舞衣の名前を呟きながら悪夢にうなされていた…

「うぅ…舞衣ぃ…はっ!?」

意識が戻った佑一は、はっと我に返り周囲を見回す…

「はぁ、はぁ、はぁ…えっ?ここ…どこだ…」

壁にもたれ掛かりながら佑一を膝枕していた舞衣…

「よかった…気がついて…よかった…」

舞衣は、意識が戻った佑一を見ると安堵の声を上げながら涙を浮かべる…

そして涙は舞衣の頬を伝い、佑一の頬を濡らした…

そんな舞衣の姿を見て、佑一は腫れ上がる顔の痛みに耐えながら笑顔を向ける。

「良かったんなら…泣くなよな…へへ…照れるじゃんかよ…」

「ばっ…馬鹿っ!!これは…泣いてるんじゃなくて…これは…もうっ!!」

安堵の涙を見られるのが恥ずかしいのか…舞衣は佑一の頭を軽く小突いた。

「イテっ!!おいおい、こっちは怪我人だぜ~~もっと優しく扱えよなっ!」

「あははっ!怪我人にしては元気そうじゃない♪でも…本当によかった…」

一瞬、高等部時代のようなやり取りを交わす2人…そして感極まった舞衣は、佑一の胸元に抱きつき…泣いた…

「だから…折角会えたんだし…泣くなよな…」

佑一も、胸に抱きつく舞衣を抱き寄せ、頭を撫でる…

暫くの間、2人は無言で再会の喜びを分かち合った。

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344:名無しさん@ピンキー
12/05/07 09:40:53.50 7cLJAK4d

『ここが…舞衣が住んでる部屋か…』

起き上がった佑一は、舞衣に傷の手当をしてもらいながら、周囲を見回す。

高等部時代、佑一は舞衣の部屋…男子禁制が原則である風華学園女子寮の舞衣の部屋にいつも入り浸っていた。

同居人の野生児、命のチョッカイを受けながらも楽しく過ごした舞衣の部屋…

しかし佑一が今いる部屋は、その懐かしい舞衣の部屋とは明らかに雰囲気が違っていた。

6畳一間の畳部屋…ボロボロの木のドア…エアコンのない蒸し暑い室内…

そして何より、テレビやパソコンなど、無駄な電化製品は無い。

部屋には、冷蔵庫とちゃぶ台…そして敷きっ放しの布団に携帯ラジオ…

必要最低限の物しか置いていなかった。

「あはは…殺風景なお部屋でしょ?お風呂なしのトイレ共同なのよね」

ふぅっとため息をつきながら苦笑いする舞衣…その表情から、切り詰めた生活を送っている事が伺えた。

「な、なぁ…ああいう仕事って…その…稼ぎいいんだろ?もっと…いい所に住めばいいだろ?」

佑一は疑問に思った…どうして舞衣がこんな安いアパートに住んでいるのか…理解できなかった…

すると、舞衣は淡々と答える。

「そうね…でも…今も巧海の手術費用を返済してるから余裕無いのよね(笑)」

笑いながら答える舞衣の表情は、何だか疲れ切っていた…

「っていうか…何で…何で…お前…あんな仕事始めたんだよ…工場に就職したんじゃなかったのかよ…」

この3日間持ち続けた疑問を舞衣に投げかける。

すると舞衣は溜息混じりに、ソープランドで働くまでの経緯を説明した…

「そんな事があったのか…辛かっただろうな…本当に…大変だったんだな…舞衣…」

舞衣が苦しんでいる時に、自分が何もできなかった事を今頃になって後悔する佑一…何もしてやれなかった自分が悔しい

のか…唇をかみ締め、俯いた…

そして、舞衣の方からも佑一に質問がぶつけられた。

「どうして…あたしの居場所がわかったの?」

佑一はその言葉に動揺する…

『DVDの事…話すべきなのか…』

迷いながらも、佑一は真実を話す事にした。

「いいか…舞衣…落ち着いて聞いてくれ…実はな…」

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345:名無しさん@ピンキー
12/05/07 16:19:09.26 KrmSxnVW
舞衣、泣くか怒るか諦めの境地か どーなる

346:名無しさん@ピンキー
12/05/08 11:20:15.56 ZA6FH+wT

佑一はここに至るまでの真実を舞衣に伝えた。

詩帆が舞衣のことを憎んでいた事…

その詩帆が興信所に頼んで、舞衣の居場所をつきとめた事…

店内の舞衣を隠し撮りした事…

そして、詩帆の陰謀によって席を外す事を余儀なくされた佑一を見計らい、詩帆が鑑賞会を開いた事…

そのDVDが全員に無料配布された事…

全てを話した…

舞衣がソープランドで働いている事を知り、居ても立ってもいられなくなって助けに来た事も伝えた…

「そう…なんだ…」

舞衣の反応は以外にも落ち着いたものだった…

「そうなんだ…って…お前…怒らねーのかよ!!腹立つだろ!?俺、DVD叩き割ってきたぜ!!他の奴等のも…

叩き割ってやりたい…」

自分の膝を殴り悔しさを露にする佑一。

「畜生っ!!詩帆の奴…風華に帰ったら説教してやる!!自分がどんな罪を犯したのか…解らせてやるぜ!!」

何度も何度も…佑一は自分の太股を殴りつける…

「詩帆ちゃん…怒ってたわよね…あの時…」



347:名無しさん@ピンキー
12/05/08 11:21:08.27 ZA6FH+wT

舞衣は当時の事を思い出すように話し始めた…

「ほら…話したことあるでしょ?あたし…詩帆ちゃんと約束した事あるの…詩帆ちゃんの…恋を応援してあげるって…」

舞衣は高等部1年生の時、宗像神社でバイトした時、詩帆に「恋愛を手伝う」約束をしていた…

しかしオーファン事件が解決後、舞衣は自分の気持ちには逆らえず佑一の告白を受け入れた…

「裏切り者…」

ある日ばったり出会った詩帆に言われた言葉…その言葉が今、脳裏に蘇って来る…

何ともいえない憎しみの表情にゾッとした事も思い出した。

「あたし…詩帆ちゃんを裏切っちゃったし…仕方ないのかな…」

苦笑いしながらポツリと呟く…

「仕方ない訳無いだろ!!アイツのやったことは犯罪だ!!舞衣の人生を滅茶苦茶にしやがって!!」

怒りが収まらない佑一…

「ううん…いいの…これは… 「贖罪」 だから…詩帆ちゃんに対しての… 「贖罪」 だから…」

「贖罪?何だよそれ…訳分からねーよ!!いい訳無いだろ!!」

すると、舞衣は立ち上がる…

「今回のDVDは…詩帆ちゃんの恋愛を台無しにしちゃった…あたしの贖罪…だから…あたしは…受け入れる…」

立ち上がった舞衣は、ゆっくり歩きながら窓際に向かう…そして夕日が差し込む窓枠に座った。

「…あたしが…ソープで働き始めた動機はね…他にもあるの…」


348:名無しさん@ピンキー
12/05/08 11:22:37.47 ZA6FH+wT

窓際には、小さな折り紙で折られた折鶴…幾羽もの折鶴が糸で繋げられた、造りかけの千羽鶴が飾られてあり…

それを手に取ると、撫でながら話し始めた。

「ここに来る少し前から…あたし、思い始めたの…お母さんも…お父さんも…巧海も…あたしのせいで不幸になっちゃったのかなって…」

舞衣は立ち上がると、作りかけの千羽鶴をちゃぶ台に置く…

「教会の神父さんがね、どうしてもそう思うのなら 「贖罪」 をしなさいって…アドバイスしてくれたの…」

そして舞衣は棚から小さな折り紙を一枚取ると、再び窓枠に座り話し始めた。

「 「贖罪」 ってね、罪滅ぼしみたいなものなんだけど…あたし…自分に何が出来るか考えた…」

「あたしには…何も無かった…お金も…特技も…資格も…コネも…何も無かった…」

「でもね…窓ガラスに映った自分の姿を見て気付いたの、あたしには…この身体があるって…」

「男の人を喜ばせる…エッチな身体があるって…」

その言葉に、佑一は耳を塞いでしまいたい衝動に駆られる…

「…やめろよ…」

静かに訴える佑一。



349:名無しさん@ピンキー
12/05/08 11:23:15.80 ZA6FH+wT

「…巧海はね…小学生の頃、一度手術を受けた事があるの…テレビやネットで 「難病の少年を救おう」 って、

有志の人たちが募金を募ってくれて…」

舞衣は、手に取った小さな折り紙を折り始める…

「当時のあたしは…巧海が治ると思うと嬉しくて…学校が終わったら、すぐに帰って…毎日毎日鶴を折り始めたの…千羽鶴を作るために…」

器用に、そして綺麗に鶴を折る…

「手術の前日に…やっと千羽鶴を完成させて…巧海に手渡したの… 「絶対に成功するから、頑張ってね!!」 って…」

「でも…巧海の様態は変わらなかった…何も変わらなかったの…」

「この町に来て…教会で話を聞いて…その事を思い出したの… 「普通に折った千羽鶴なんて…意味無かったんだ」 って思い始めて…」

「だから…あたしは、巧海への罪を償うために…ソープで働いて贖罪しようと決めたの…」

佑一は堪らず立ち上がった。

「馬鹿野朗っ!!そんなの…巧海が喜ぶ訳ねーだろ!!?」

尚も舞衣は淡々と語り続けた…

「あたしね、ソープで…男の人に一人抱かれる度に…鶴を一羽折ることにしたの…だから…今日は一羽…」

舞衣は立ち上がると、折り終えた鶴を、造りかけの千羽鶴の糸に通す…

「2年前からね…あたし…巧海の病気が完治するように…願掛けしてるの…だから…千羽鶴を完成させるために…

あたしは…1000人の男の人達に抱かれようって…1000人の男の人に抱かれて…贖罪しようって…決めたの…」

「くっ!!」

佑一は、舞衣が手に取る作りかけの千羽鶴を奪い取る…そして同じ長さに揃えられた鶴の一列を数え始めた。

2…4…6…8…10… …20…  …40…  …80…  …100…

一列が100羽…全部で8列…

そして半端が57羽…

全部で…857羽…

佑一の手は震えた…震えが止まらなかった…

折鶴の羽数を数えた事で、舞衣が2年間の間に857人の見ず知らずの男達とセックスしたという真実を知ってしまった佑一…

あまりの絶望感に、膝からガクッと崩れ落ち…ちゃぶ台にもたれ掛かった…



350:名無しさん@ピンキー
12/05/08 11:52:21.29 1FZW8iCJ
面白い展開だ

351:名無しさん@ピンキー
12/05/10 16:42:06.21 jYM7bGRD
巧海はまだ風華学園に居るんかね

352:名無しさん@ピンキー
12/05/12 14:34:22.73 D47GzCqD
hoshu

353:名無しさん@ピンキー
12/05/13 05:44:17.17 Lc9FHm/6

暫くの沈黙が続いた後、佑一は口を開いた…

「…もうすぐ…完成だな…千羽鶴…作り終えたら…どうするんだよ…」

舞衣は溜息をつきながら、自傷気味の笑みを浮かべ答える…

「完成させたら…また一から作り始めるわよ…また完成させたら…また…千羽鶴を折り続ける…」

佑一の絶望に追い討ちを掛けるような舞衣の言葉…

堪らず佑一は立ち上がり、舞衣を抱きしめた。

「馬鹿野朗っ!!お前…どれだけ苦しみ続ける気なんだよ!!」

久々に舞衣の身体の温もりを感じながら、暫く舞衣を抱きしめ続ける…

そして少し離れると、佑一は舞衣の両肩を手で支えるように持ちながら舞衣を諭し始めた。

「舞衣…もうお前は充分頑張った…巧海の為に…充分頑張ったんだよ…」

風華学園高等部時代から、毎日巧海の看病とバイト三昧だった学生生活を知っていた佑一。

自分とは対照的な学生生活を送っていた舞衣の事を思い出しながら語り続ける…

「これ以上不幸になってどうするんだよ!!そんな不公平…世の中にあって堪るかよ!!」

佑一は自分の気持ちを伝えるように訴えた。

「舞衣、もうお前は…幸せにならないといけないんだ…」

その言葉に、舞衣はハッとした表情で佑一を見つめる…

「…ダメ…あたし…幸せになれない…幸せに…なっちゃダメなの…」

佑一は再び舞衣を優しく抱き寄せ抱きしめる…そして優しい笑顔で舞衣を見つめると、佑一はゆっくりと舞衣の唇に、

優しく唇を重ねた。



354:名無しさん@ピンキー
12/05/13 05:45:07.05 Lc9FHm/6

「んっ…ちゅっ…んっ♪」

久々に交わした佑一とのキス…舞衣はキスにうっとりと恍惚とした表情を浮かべながらも、自分から唇を離した…

「んっ…んはぁ…はぁ…はぁ…ダメ…あたし…汚れてる…たくさんの男の人に…あたしの身体…汚されてるから…」

舞衣は後ろめたさを感じながら、佑一から身体を離す…

そんな舞衣の行動も、佑一は優しく受け止める…

佑一は再び舞衣を優しく抱き寄せた。

「俺が…身体を…綺麗にしてやるよ…」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

355:名無しさん@ピンキー
12/05/13 05:46:38.77 Lc9FHm/6

夕日が落ち始め、窓から差し込む西日も若干和らいできた頃…

佑一は、舞衣の服を一枚一枚脱がしていく…

一糸纏わぬ姿になった舞衣は、布団の上に仰向けになった…

「舞衣…やっぱ綺麗だよ…」

佑一は、久々に見た舞衣の身体に感嘆の声を上げる。

染み一つ無い綺麗な素肌に、仰向けになっても崩れない大きく張りのよい乳房…

まるで高等部時代の舞衣そのものを見ているようだった。

「ダメ…何か…恥ずかしいよ…」

舞衣はじっくりと身体を見られると羞恥心がこみ上げてきて、思わず顔を両手で覆う。

佑一に見られるだけで気持ちが昂り、息が上がり赤面してしまう…

久々に舞衣の身体をジックリ眺める佑一。

高等部時代に、毎日のように求めていた舞衣の身体…

その身体を目の前に、佑一は興奮を隠せない。

佑一は身に着けていたTシャツを脱ぐと、ゆっくりと舞衣に覆いかぶさり、唇を重ねた…

「んっ…ちゅっ…んっ…」

キスを交わした後、舞衣の大きな乳房を両手でゆっくりと円を描く様に揉む…

「相変わらず…デカいよな…」

ゆっくりと、舞衣の乳房の柔らかさを味わうように揉み…そして、胸の谷間に顔を埋める。

そして舞衣の乳房の肌触りや胸の谷間から立ち上る香りをタップリ味わい、久々に味わう舞衣の身体の感触に、佑一は感極まった…

「はぁ、はぁ…舞衣の身体…はぁ、はぁ…俺…本当に…舞衣に再会できたんだな…うぅっ…」

堪えながらも涙を浮かべる佑一の姿に、舞衣も感極まる…しかし絶対涙は見せないと、舞衣は涙を堪えながら、笑顔を佑一に向けた。



356:名無しさん@ピンキー
12/05/13 05:47:48.23 Lc9FHm/6

舞衣の身体の感触を充分に味わった後、佑一は舞衣の首筋に吸い付く…

「ひゃっ!?あんっ…ダメ…あたし…いっぱい汗かいちゃってる…」

そんな言葉も無視して、舞衣の首筋、肩、腕をゆっくりと、丹念に嘗め回していく…

「俺が…舞衣の身体を綺麗にしてやるって言っただろ?」

まるで舞衣の身体に付いた汚れを…男達に汚された舞衣の身体を綺麗にするように…佑一は舞衣の身体を舐め回し始めた。

お客達に揉まれ続けた乳房や胸の谷間を嘗め回し…そして、多くの男達に吸われたであろうピンク色の乳首に吸い付く…

「ひゃぅん!?んっ♪あっ、あんっ♪おっぱい…ダメぇ…あたし…弱いの知ってるでしょ?んっ♪」

佑一の唾液によって濡れていく舞衣の両乳房…佑一に舐められ、吸われ…まるで快感と引き換えに、自分の身体から

汚れが消えていくような感覚を感じた。

二の腕から肘、手首まで…丹念に舐めまわすと、指の一本一本も口に含み丹念に舐めまわす佑一…

お客のペニスを何本も握ってきた舞衣の手を、佑一は舐め回し浄化していく。

「はぁ、はぁ、はぁ…ありがとう…佑一…クスン…綺麗にしてくれてる…あたしの身体を…ありがとう…」

舞衣の上半身を起すと、背後から乳房を持ち上げるようにして揉みしだきながら、背中を舐めまわす…

肩甲骨から背筋に沿って舌を這わせ舐めて、キスしていく…

大勢の男が、舞衣の背中や腰に手を回してきた…その汚らわしい手で付けられた汚れを落とすように、佑一は舐める…

「はぁあ、はぁあ…あぁ…変…なの…はぁあ、はぁあ…身体の芯が…熱くて…溶けちゃいそう…」

全身を舐められキスされ、舞衣は身体の芯から熱くなり、フワフワするような感覚に陥る…

既に全身性感帯になった舞衣は、何処を触られ舐められキスされても、感じてしまうほど敏感になってしまっていた。



357:名無しさん@ピンキー
12/05/13 05:48:30.68 Lc9FHm/6

「んぁあ…あんっ♪あっ、あんっ♪いい…気持ちいいよ…佑一…」

舞衣の身体に舌が這うと、頭から脚の指先まで波打つような快感が走った…そして、佑一は舞衣の秘部に近づく。

大勢の男の…857人の汚らわしい男達のペニスを受け入れてきた舞衣の秘部…

その汚された舞衣の大切な場所に、佑一は舌を這わせた。

「んひぃ♪あっ、あんっ…ダメっ!そこ汚いっ!あたしの…汚いからっ!!ひゃう…んんっ♪」

舞衣は佑一の頭を両手で押さえながら、愛撫を拒否する。

「だから…言ったろ…俺が…綺麗にしてやるって…」

舞衣の拒否を優しく解くと、佑一は舞衣のワレメを優しく舐め始めた。

丹念に舐め回し、そして多くのお客が悪戯に弄ったであろう舞衣のクリトリスにも優しく舌を這わせる…

「あんっ、佑一…あたし…幸せ…幸せになっちゃうっ♪身体の芯が熱くて…身体が…フワフワして…はぁあ、はぁあ…」

舞衣は全身に広がり波打つ快感に身体をピクピク震わせながら喘ぐ…声にならない声で快感を訴えながら、舞衣は更に

全身をビクンビクンと痙攣させ絶頂を迎え始めた。

「はぁ、はぁ、はぁあ…イッ…イクっ…イッ…イッちゃうっ♪はっ、はっ、はぁ…ダメっ♪イクっ♪イクイクっ♪イッちゃうっ!!」

舞衣は、全身から汚れが消えていくような感覚を味わいながら絶頂に達した…



358:名無しさん@ピンキー
12/05/13 05:49:19.72 Lc9FHm/6

「はぁあ、はぁ、はぁ…あぁ…あたし…イッちゃった…はぁ、はぁ…あれっ?」

全身を痙攣させながら数十秒絶頂を味わい続けた舞衣は、佑一の股間に気付く。

「クスクス…いいよ…佑一…久しぶりに…しちゃおっか♪」

佑一は仰向けになる舞衣に覆いかぶさる。

そして肌を密着させ、舞衣の肌のスベスベ感を感じながら正常位の体制でゆっくりとペニスを挿入した。

「んぁあ…あぁ…いいよ…やっぱり佑一の…んっ♪」

佑一の首に両手を回しキュッと抱きつきながら、舞衣は久しぶりの佑一のペニスを受け入れる…

「うぁあ…舞衣…久しぶりの舞衣の中…熱くて…締め付けてくる…はぁ、はぁ…」

舞衣が学園から去って以来、彼女も作らないまま過ごした佑一…専ら性欲処理は自慰行為で済ませて来た佑一は、

久しぶりの女の身体…舞衣の身体に歓喜の声を上げた。

「舞衣…動かすぞ…」

佑一は、舞衣の身体を抱きしめながらゆっくりと腰を動かす…

「…あっ…あっ…あんっ…あっ、あんっ…ゆ…佑一ぃ…はぁ、はぁ…」

舞衣は恍惚とした笑顔で佑一を抱きしめ受け入れる…

肌を重ね、お互いの体の温もりを感じ…お互いの優しさを感じ…唇を重ねながら、お互いの身体の匂いを感じ…

言葉を交わしながら愛情を確かめ合い、そして快感を高めあった…

「あっ…あっ…あんっ♪佑一…あたし…幸せ…凄く…幸せ…あっ、あんっ♪」

舞衣は全身で佑一の愛を感じながら幸福感に包まれ、再び絶頂に達した…

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

359:名無しさん@ピンキー
12/05/13 05:50:10.49 Lc9FHm/6

時刻は夜9時を回った…


その後、何度も何度も2人は身体を求め合い、何度も絶頂に達した…

佑一は身体の傷の痛みも忘れ…

舞衣は、開けっ放しの窓から自身の喘ぎ声が響き渡っている事も忘れ…

何度も求め合った。

次第に暑さも忘れ…

疲労も忘れ…

空腹も忘れ…

お互い汗だくになり、互いの唾液…そして愛液と精液に塗れながら何度も絶頂に達した…



そして今…


疲れ切った二人は、お互い布団に仰向けになる…


360:名無しさん@ピンキー
12/05/13 05:50:46.46 Lc9FHm/6

「はぁ、はぁ、はぁ…ははは…も、もう出来ないぜ…はぁ、はぁ…」

「はぁあ~はぁあ~~も、もうダメ…はぁあ、はぁあ…疲れた~~!!」

妙な充実感と心地よい疲労感に酔いしれる2人は、呼吸を乱しながらお互いの手を握り合い、天井を眺めながら笑う。

舞衣は壁にかけてある時計を眺める…

「あっ…もう9時…」

すると舞衣は起き上がる…

「佑一…銭湯…行こっか」

佑一も上半身を起す…そして、このアパートには風呂が無いことを思い出した。

「あぁ…もう汗だくだぜ…それに…」

佑一のお腹から、ぐうぅぅ~~っと空腹を伝える音が…

「あはは…腹減って死にそうだ(笑)」

「お風呂の後は晩御飯ね♪」

2人は汗だくの身体をタオルで拭くと身支度を整え、アパートを出る。

銭湯に向かって歩く2人…

「しかし…ヤバイ町だよな…ここ…舞衣…お前大丈夫だったのかよ…」

佑一は、改めて舞衣にこの町の事を聞いてみる。

「うん…確かにこの町は危険だと思う…でもね、みんな悪い人…ていう訳じゃないの…だから…何とかやって行けたのかな」

2人で会話しながら歩いていても、道端には浮浪者が物乞いをしている様子が伺える…



そして、銭湯に到着した二人は、早速それぞれ男湯、女湯に向かった。


361:名無しさん@ピンキー
12/05/13 05:59:51.24 Lc9FHm/6

「んぁああ~~気持ちいいっ!!」

浴場でお湯に浸かりながら脚を伸ばす佑一…

長旅と乱闘…そして久々に時間を忘れ舞衣と交わった疲労感から、佑一はお湯の心地よさに声を上げる…

心も身体もある程度落ち着きを取り戻した佑一は、お湯に浸かりながら数日間を振り返った。

「やっと…舞衣と巡り会う事ができた…本当…信じられないぜ…でも…夢じゃないんだよな…」


同窓会…詩帆の復讐…そして衝撃的だったDVDの内容…


アパートを飛び出し…妙な老人との出会い…そして幸運ともいえる老人からの情報と援助…


自身との葛藤と再会…そして乱闘…


そして今、互いの愛情を確かめ合う事ができた事…


ここ数日間で起きた出来事を思い出しながら、佑一は湯船から出ると、頭から桶で掬ったお湯をかぶり、

汗で固まった金髪をシャンプーで洗い始めた…

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

男湯を出た佑一は、銭湯の入り口で舞衣を待つ。

「よかった…確かによかったんだけど…これから…どうすればいいんだ…」

再び苦難が襲って来る事を、佑一は容易に想像できた…

舞衣を守るために…舞衣を幸せにするためには、一体どうすればいいのか…

佑一は悩んだ…


「ごめんね~~待った?」

女湯から出てきた舞衣と再会する。

「んっ?どうしたの?」

湯上りの舞衣の姿は艶やかで、思わず佑一は見惚れてしまう…

高等部時代にも見た事が無い舞衣の表情や姿に、改めて惚れ直した…


『絶対に…守って見せる…どんな手を使っても…』


佑一は心に誓った…



362:名無しさん@ピンキー
12/05/13 07:03:45.39 jRd/XEQm
ハッピーエンディングになって欲しいね

363:名無しさん@ピンキー
12/05/14 20:14:15.47 tBR+SNY1

男湯を出た佑一は、銭湯の入り口で舞衣を待つ。

「よかった…確かによかったんだけど…これから…どうすればいいんだ…」

再び苦難が襲って来る事を、佑一は容易に想像できた…

舞衣を守るために…舞衣を幸せにするためには、一体どうすればいいのか…

佑一は悩んだ…


「ごめんね~~待った?」

女湯から出てきた舞衣と再会する。

「んっ?どうしたの?」


湯上りの舞衣の姿は艶やかで、思わず佑一は見惚れてしまう…

高等部時代にも見た事が無い舞衣の表情や姿に、改めて惚れ直した…



『絶対に…守って見せる…どんな手を使っても…』


佑一は心に誓った…


(完)



364:名無しさん@ピンキー
12/05/14 20:16:17.23 tBR+SNY1
すみません…悩んだ結果、お話のキリがいいので、

~「再会」~ は、ここで(完)とさせていただきます。



365:名無しさん@ピンキー
12/05/14 21:58:53.99 OOHYptoG
舞衣を守るといっても、実際のところ、問題はせいぜい借金だけだよね
857羽って事は、格安店としても二千万の四割程度は返してるんでないか
素直に高級店で働いてたら二年で完済してたのになぁ 勿体無い・・

366:名無しさん@ピンキー
12/05/14 22:19:09.79 tBR+SNY1
そうですね…

問題は借金ですが、それ以外にも舞衣ちゃんは 「自分が周りを不幸にしているのではないか?」
という思い込みや、罪悪感を持っているということです。

家族や周りの人を不幸にしているのは自分のせいではないかと思い込んでいるので、その贖罪の為に、
お金の無い…恵まれない…「外の街」のお店…「大衆店」や「高級店」「格安店」にすら行く事が
できない人たち…

「浮浪者」や「日雇い労働者」 または「老人」や「生活保護を受けている働けない人たち」など…
(ここでは本当に働けない人たちを指します)

そういう人たちに、自分の身体を捧げて自ら最も安い賃金で男性達の慰み者になり、正に全てを受け入れる
「場末の観音様」になる事で、罪滅ぼしをしようと思っている感じでしょうか…

確かに問題は「お金」なのですが、その根本には、やはり「贖罪」 があるという感じですね。

お金は二の次という感じでしょうか…

上手く言えなくてごめんなさい…

367:名無しさん@ピンキー
12/05/14 22:22:53.54 tBR+SNY1
あっ、でも…確かに…

「舞衣を守る」

何から守るのか…というと、やっぱりお金絡みの事からですよね(笑)

借金取りさんとか…あと、渡辺さんでしょうか(笑)

訳わからなくなってきました。

368:名無しさん@ピンキー
12/05/15 03:06:31.97 C/RnK7dX
借金はどこまで行っても民事だし職業選択権・移動の自由とは無関係だから
舞衣がこのままどこへ行こうとそれを妨げるものは(精神的なもの以外)無いと思われ
ただおっしゃるように本人の心がまだ縛られてたらどうしようもないな

369:名無しさん@ピンキー
12/05/16 03:18:35.13 cjTZxCJa
舞衣の罪悪感の根源は、弟と母親を溺れさせた過去のトラウマにあるので根が深そうだ。

370:名無しさん@ピンキー
12/05/16 19:36:29.16 nz7jF2c7


・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




「お待たせ~~♪」

「おっ!やっと来たか!もう腹減って死にそうだぜ~~!」





…んっ?ここは…風華学園の…屋上…か?




「ごめんね~~女子は体育長引いちゃって。男子は良かったよね~~早く終わって」

「それよりも、メシにしようぜ!!俺、最近舞衣の弁当目当てに学校に来てるんだからよ(笑)」

「はいはい、わかってるわよ♪」



371:名無しさん@ピンキー
12/05/16 19:37:22.16 nz7jF2c7




うわ…懐かしい…舞衣の手作り弁当…美味かったよな…


 

「いただきま~~す!!モグモグ…んはぁ~~!!やっぱ美味いよ!!舞衣、お前やっぱ料理上手いよ!!」

「っていうか、落ち着いて食べなさいよ(笑)これからも毎日作ってあげるんだから」





そういや…あの頃は…毎日舞衣が…俺の為に弁当作ってくれてたよな…




「…ごめんね…佑一…最近忙しくて…これくらいの事しかできなくて…」

「…えっ?何謝ってんだよ?」

「ううん…その…最近あたし、付き合い悪いな~って…デートにも行ってないし…学校以外で会う回数も減ってきたし…」

「ごくん、ごくんごくん…ぷはぁ~~!!まぁ、気にするなよ!…バイト忙しいし…巧海の看病とかもあるしな」

「これじゃあたし、彼女失格よね…」

「そんな事ねーよ!デートしなくても、遊びに行かなくても…こうやって毎日舞衣と弁当食べながら話せるだけでも…

俺は楽しいし、幸せだよ」




372:名無しさん@ピンキー
12/05/16 19:41:00.78 nz7jF2c7
そうだ…俺、毎日舞衣と会えるだけで嬉しくて…話すだけでも楽しくて…毎日が充実してたよな…



「ふぅ~~食った食った♪ご馳走様~~♪」

「あたしも、ご馳走さま♪」



…そういえば…当時の俺が腹いっぱいになった後は…やっぱり…



「なぁ…舞衣…あのさ…授業始まるまで時間あるから…いいだろ?」

「はいっ!?もう~~しょうがないなぁ~~(笑)」



当時の俺…節操ないなぁ~~(笑)


「ゴメン、舞衣!!俺…もう舞衣のばかり考えてるとムラムラして勉強も頭に入らなくてさ~~大変なんだよ(笑)マジで!!」

「はいはい、わかりました~~(笑)もう…口でするだけだからねっ!」




今考えると…かなり大胆な行動じゃね?



「あむぅ~~あむっ、ちゅぱちゅぱちゅぱっ♪ちゅぱちゅぱじゅるっ♪ぺろぺろちゅぱちゅぱじゅるっ♪」

「おっ…おっ…んっ!はぁ、はぁ、はぁ…す、スゲ…舞衣…上手い…はぁ、はぁ、はぁ…」


やべ…舞衣の口…やっぱ気持ちいい…あぁ~~当時の俺は幸せ者だったんだな…




あの頃の俺は…本当に充実してた…

毎日が楽しかった…

てか…懐かしい…



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・


373:名無しさん@ピンキー
12/05/16 19:42:47.88 nz7jF2c7



~舞-HiME 二次小説 「奪還」~



「…んっ?ふぁあ~~あ…あぁ…夢か…」

高等部時代のワンシーンを思い出させるような夢から覚めた祐一。

眠気眼の祐一は徐々に意識をハッキリさせていく…

「何か…やけに生々しい夢…だったよな…って…っ!!?」

意識が徐々にハッキリしていく中、自分の股間に何とも言えない快感が走っている事に気付いた。

まるで、夢の中で舞衣がしてくれたフェラチオが続いているような…

そんな快感に、祐一は悶えた…

「はぁ、はぁ、はぁ…うはぁ…ちょ、ちょっと…これ…んはぁ!はぁ、はぁ…」

あまりの快感に、祐一は頭を押さえ声を上げる…訳もわからず悶え息をあげた。

「なっ…何だこれ!?あぁあ…はぁ、はぁ、はぁ…どうなって…ええっ!!?」

仰向けの状態で悶える祐一は、ふと自分の下半身に目を向ける…



374:名無しさん@ピンキー
12/05/16 19:43:54.81 nz7jF2c7

すると視線の先には、男性特有の生理現象で、固く大きく勃起した祐一のペニスを一心不乱に咥え口で愛撫する舞衣の姿が…

「あむぅ~~んちゅっ…ちゅぱちゅぱじゅるじゅるじゅぷっ♪じゅぷちゅぱちゅぱじゅるちゅぱっ♪」

隆々と勃起したペニスを、その柔らかく瑞々しい唇で咥え込みながら、ショートボブの髪の毛を振り乱し…口での愛撫を続ける。

「ずちゅっ、ちゅぱじゅる、ちゅちゅう~~ちゅぱっ♪んふぅ~~んふぅ~~れろれろぺろぺろれろっ♪んちゅっ、ちゅっ、ちゅぱっ♪」

うっとりと恍惚とした表情を浮かべながら、愛おしそうにペニスに舌を這わせ、咥えこみ卑猥な水音を立て愛撫する。

「んふぅ~~ちゅぱちゅぱじゅるちゅぱちゅうううっ♪ちゅぱちゅぱっ♪んふぅ~~んちゅっ♪ちゅぱちゅぱじゅるじゅるちゅぱっ♪」

額に汗を浮かべながら口を窄ませペニスに吸い付く…口を窄ませながら、味わうように舌を絡め…激しくも愛情のこもったフェラを続けた。

「はぁあ、はぁあ、はぁあ…あぁあ…舞衣…す、凄すぎる…ちょ、ちょっと待て…で…出るっ!!も、もうダメだ!!」

舞衣の口愛撫は、祐一になんとも言えない快感を与え続ける…そんな舞衣の愛撫に、長い時間祐一が耐えられるはずも無く…

「はぁあ、はぁあ、はぁあ…うっ…ああぁ~~~もうダメだ!!舞衣っ!!出すぞ!?出すぞ!!?あああぁぁぁぁああぁ~~!!」

情けない声を上げながら、祐一は舞衣の口の中に射精した。

大量の精液が舞衣の口内に放たれる…

「ちゅぱっちゅぱちゅぱじゅるっ…んふぅぅぅんっ!?んんっ!!?ごくっ、ごくっ…ごくん…ごくん…ごく…んっ…」

口の中に出された精液を、舞衣はゆっくりと飲み下していく。

「ごくっ…ごく…んっ…はぁ、はぁ…ケホケホっ!はぁ、はぁ…」

ゆっくりと…喉を鳴らしながら飲み下していき…

「ふぅ~~やっと起きたわねっ」

精液を全て飲み干した舞衣は、祐一の精液まみれのペニスをペロペロと舐め回し綺麗にすると立ち上がる…

「おはよう祐一♪もうお昼よ」

眠気眼の祐一に笑顔を向け、優しく挨拶する舞衣。

祐一は欠伸しながらゆっくりと立ち上がった…


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



375:名無しさん@ピンキー
12/05/16 19:45:04.07 nz7jF2c7

お昼の12時

舞衣の部屋…


「本当に…あんた、よく長い時間寝れるわよね~~(笑)」

舞衣は呆れたように話しかける。

「ふぁあ…まぁな…ほら、いろいろあって疲れてたからな~」

起きたばかりの祐一は、身体を伸ばしながら答える。

「っていうか…いきなりでビックリしたぜ!!その…いきなり…口で…」

祐一は赤面し、照れながら舞衣に驚きを伝える。

「しょうがないでしょ~~だって、朝から何度起しても起きないんだから~~」

舞衣は、祐一を何度も起した事を呆れたように話した。

「あそこ膨らませてニヤニヤしてるお寝坊さんを目覚めさせるには、これが一番かな~~ってね(笑)」

舞衣は悪戯な笑みを浮かべながら、祐一をからかってみせる。

「一番かな~~って…おっ、俺にもな、一応…心の準備がな…」

祐一は赤面し、照れながら舞衣に言葉を返した。

「あははっ、照れちゃって可愛い~~♪」

2人は暫く高等部時代のノリで会話を楽しんだ…

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

376:名無しさん@ピンキー
12/05/16 19:46:13.18 nz7jF2c7


「お腹空いたでしょ~~?ちょっと待っててね…」

舞衣は立ち上がると、台所から料理を運んでくる。

祐一の目の前に…ちゃぶ台に並べられる料理…

「おっ、結構スゲーじゃん!!」

高等部時代に何度も食べた、舞衣の特製ラーメンに、海老ピラフ…そしてデザートの杏仁豆腐…

ちゃぶ台を彩る料理に祐一は目を輝かせた。

「はいっ、朝ごはん兼昼ごはん!さあさあ、召し上がれ~~♪」

「あぁ!もう腹減って死にそうだぜ!!いっただっきま~~す!!」

祐一は、目の前に並ぶ料理を美味しそうに食べ始めた。

懐かしい料理…懐かしい味に当時を思い出しながら、その美味しい料理に舌鼓を打った…

「うは!!やっぱ美味い!!舞衣、やっぱ料理美味いよな~~!!」

「うん、ありがとう♪今朝ね、材料を買ってきたの」

舞衣は海老ピラフを食べながら、美味しそうに料理を食べてくれる祐一の表情をニコニコしながら眺めていた。

「もぐもぐ…んぐっ…ごくん…はぁ~~美味い…って…んっ?どうした?俺の顔に何か付いてるのか?」

自分の表情を見ながらニコニコしている舞衣の姿が気になる祐一…

「はいっ?あぁ…ううん…あのね…料理して…喜んでくれる人がいるのって…何かいいな~~ってね…」

舞衣はふぅっと溜息をつきながら呟くように話した。

「そういや…お前、いろいろ創作料理のレシピ考えるの趣味だったよな?あれ、今もやってんのか?」

高等部時代、学業とバイトの両立で、毎日多忙な日々を送っていた舞衣の数少ない趣味の一つ…

それは入退院を繰り返し、帰ってきても風華学園男子寮で学生生活を過ごす巧海の為に、美味しいものを食べさせてあげようと

日々料理を考える事だった。

「うん、今もいろいろ考えてるわよ♪いつか…巧海に…勿論…祐一にも…食べてもらうために…」

舞衣はそう答える。


祐一がここに来て初めて聞いた、舞衣の希望に満ちた言葉だった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



377:名無しさん@ピンキー
12/05/17 04:13:51.23 md+a6FSg
奪還 というからには ここからやくざ者とかと揉めながら風花に逃げるんだろうな

つか、ミウに頼めば追手なんか百人来ても瞬殺でねw?
ミウは碧ちゃんには多大な恩義があるから 碧経由で頼めば何とか・・

378:名無しさん@ピンキー
12/05/20 17:56:35.97 vTN2fMWF


「ふぅ~~食った食った!!ご馳走様っ!!」

「あたしも、ご馳走さま~~♪」

2人は食事を終えた。

早速後片付けをする舞衣。

「ふんふんふ~~ん♪」

何だか嬉しそうに鼻歌交じりで食器を洗い始めた。

その間、祐一は鏡の前で絆創膏を自分で張りかえる。

そして自然を装いながら、祐一は舞衣に尋ねてみた。

「なぁ、舞衣…今日は…その…仕事…行くつもりなのか?」

すると、舞衣からは意外な答えが返ってきた。

「今日はお仕事お休みなの。」

意外な答え…というか…舞衣の今後の意向が窺えない答えに、祐一の心にもどかしさが残る…

「今日と明日…2日間お休みなの…だから…一緒に居られるわね」

少なくともこの2日間は舞衣が他の男の慰み者になる事は無い…

祐一は安心した。


5日出勤して2日休み…


基本、舞衣は週休二日のペースで出勤していた。

もし、同窓会の日が一日遅れていたら…

この町への到着が一日遅れていたら…

おそらく祐一は舞衣に会うことが出来なかったかもしれない。


祐一がその幸運に気付くのは、暫く後の事だった…


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


379:名無しさん@ピンキー
12/05/20 17:58:34.20 vTN2fMWF


食事後、2人はお茶を飲みながら暫く談話する。


内容は月並みだった…


舞衣が去った後の学校生活…

同級生の進路…

そして祐一の普段の生活など…


「へぇ~~大学合格したんだ♪凄いじゃない!!」

「そんな…凄くねーよ(笑)ほら、知ってるだろ?〇〇大学…風華町にある大学だよ」

「あっ、知ってる~~〇〇大に通ってるんだ~~」

「あぁ…ウチの両親が、どうしても大学に行けってうるさいからな~~仕方なく…な…」

「いいじゃない、折角お勉強させてもらえるんだから~~で、どういうお勉強してるの?」

「一応法学部の国際政治学科なんだけど…何かさ、高等部の授業よりも結構面白いぜ」

「へぇ~~そうなんだ~~♪毎日が充実してるみたいね」

「そんな事ねーよ…大学行って…バイトして…たまに友達と騒いで…まぁ…ありきたりの毎日だな…特別楽しい事も無いし…」


祐一は、自身の日常を 「ありきたりの毎日」 と表現した。



380:名無しさん@ピンキー
12/05/20 17:59:16.76 vTN2fMWF


「みんな無事に卒業できたのよね?あおいちゃんと千絵ちゃんは…やっぱり大学行ったの?」

「あぁ、あの二人は確か…東京の大学に行ったみたいだぜ?」

「あかねちゃんは?」

「日暮も…確か東京の大学に…和也と同じ大学に行った…って言ってたような…」

「あの2人、まだ仲良いみたいね♪」

「そうそう、命のやつ高等部に進学した後、陸上部にスカウトされただろ?アイツ去年インターハイ出場したんだぜ!」

「はいぃっ!?命が!?うそっ!!」

「あぁ、棒高跳びでな!なんか、もう大学に推薦入学決まってるらしいぜ(笑)」

「あはは!あの子運動神経よかったよね~~(笑)でも、大学なんて…あの子、大丈夫なのかな~~」


舞衣は親しい友人知人たちの卒業後の進路や近況を聞き、満面の笑顔を祐一に向ける。


「あっ、そういえば…なつきは…どうしてるの?」

「玖我か?あいつは…確か…う~~ん…忘れた…」

「そっか…うんうん、でもみんな元気でよかった~~♪」


会話は尽きない…そんな中、祐一はある話題が出ることを恐れていた…

「同窓会」 の話題…

しかし舞衣は、その 「同窓会」 の話題に触れてきた。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



381:名無しさん@ピンキー
12/05/20 18:00:25.37 vTN2fMWF

「…同窓会…あったのよね?みんな来てた?」

祐一は言葉に詰まった…

「あぁ…男子は結構来てたけど…女子はそんなに来てなかったな…確か…日暮とか…田島とか…」

「その…あたしの裸…皆に…見られちゃったのよね?」

「…らしいな…」

DVD鑑賞会が行われた場に居なかった祐一は、曖昧な答えを返す…

「あっ、そうそう…居なかったんだよね?その場に…」

「俺があの場に居たら…画面ごとぶっ壊してやったよ…ぶっ壊せなくて残念だ…くっ!!」


2人の間に暫くの沈黙が続く…


そして、舞衣が口を開いた…


「あのね、実は…一昨日お店に…歌山くん…歌山ノブヲくんがお店に来たの」

その言葉を聞き、祐一の顔は引きつる。

「歌山って…ノブヲが!!?アイツ…確か同窓会にいた筈…まさか…」

そして次の瞬間頭に浮かんだのは、舞衣の貞操だった。

「舞衣!!もしかして…お前…ノブヲと!!?」

「ううん、それは無かったんだけど…」

舞衣は真実を隠した。

「あたし…歌山くんに告白されちゃった(笑)」

「告白!!?」

「うん…何か…あたしの居場所がわかったから、告白しに来たらしいの…勿論丁重にお断りしたわよ」

「そ…そうか…はぁ…よかった…」

祐一は安堵の溜息をついた。

「歌山くんは告白だけだったけど…これから他の男子達がお店に来ちゃったりしたら…」

昨日までの舞衣なら、同級生の男子がお店に来ても普通に相手しただろう。

しかし舞衣は今、自身の身体をキュッと抱きしめている…

人並みの貞操観念が戻ったのか…自分の身体が大切に思えてきたのか…

どちらにしても、祐一の登場で舞衣の心境は明らかに変化してきた。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


382:名無しさん@ピンキー
12/05/20 18:12:41.86 g03crnva
なつき行方不明なんかw

383:名無しさん@ピンキー
12/05/21 10:18:42.75 MTADEkPn
あれだけ仲良かった命とも完全に切れてる
だが命の「好き」はその場その場の感情っぽいので、離れるとすぐ忘れそうではある

384:名無しさん@ピンキー
12/05/23 11:21:16.56 9K/m2yBK
舞衣の方も微妙に冷たいとこあるのかもね。 長い間、 
巧海の大切さ>>>>>>(無限の壁)>>>>>>それ以外の全て、
というイビツな発想で生きてきたから、不要になったものを生活から切るのはお手の物で

385:名無しさん@ピンキー
12/05/27 19:29:53.73 WfRlbhxW


午後

2人の会話は尽きない。

祐一は鏡を見ながら、顔の絆創膏を張りかえる…

「イテテ…しかし…俺、ここに運ばれてきた事覚えてないんだよな…」

「当たり前じゃない!!アンタ気を失ってたんだから…正直、もう死んじゃうのかと思って…」

「うわ…そんなにヤバかったのか…俺…」

「あれだけ蹴られて殴られて…運がよかったわよね~~本当に」

「ここには…舞衣、お前が運んでくれたのか?」

「ううん…店長がね、車で運んでくれたの」

「店長って…あの…小太りの?」

「うん、塗り薬とか包帯とか用意してくれたのも店長なの…」

会話を続けているうちに、祐一が暴行を受けた後、店長が祐一をこの部屋まで運んでくれた事を知った。

「そうだ…俺、バイク店の前に停めたままだった!!」

バイクを路上駐車したままだったことを思い出した祐一は、舞衣と一緒にアパートを後にする。

そして舞衣に案内されながら、バイクが盗まれてない事を祈りつつ泡姫館に向かった。

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386:名無しさん@ピンキー
12/05/27 19:30:31.50 WfRlbhxW

午後…泡姫館の前


「とっ、ととと…鴇羽さん…今日も…お店に来ない…ど、どどど…どうしたのかな?」

泡姫館の前に停車している黒塗りのベンツ…

その車内でノブヲは只管お店の出入り口を監視していた。

「ノブヲ様、私が言うのも何ですが…諦めも肝心だと思います…」

若干呆れたような口調で、私用人の井上はそう告げる。

「たっ…たたたた、た…確かに…でっ、でもでもでも…でもね…はぁ、はぁ…もう少し…もう少しだけ…考えさせて…」


2日前…告白を断られたノブヲは、突然の雨にずぶ濡れになりながら井上の待つベンツに乗り込んできた…

そして、自分の恋が「失恋」と言う結果に終わった事を注げた。

宿泊先のホテルに帰った2人は、途中で買った缶ビール片手に「残念会」を開く。

狭いホテルの一室で、缶ビールを何本も空けながら二人でドンちゃん騒ぎ…

ノブヲも、もう諦めたつもりだった…

しかし諦める事ができなかったノブヲは、翌日の午後から監視と言う名のストーカー行為を始めた…

井上は、ノブヲに何度も諦めるように訴えた…

しかし、予備校の授業も模擬試験も放棄してまで舞衣の安否を気遣うノブヲに、井上も感心したのか…

普段なら強引に連れ帰るところだが、ノブヲのワガママに付き合うことにした井上だった。


「んっ!?あっ、あぁぁぁああ?あれは…とっ…ととと…鴇羽さん!?」

ノブヲはドアの窓ガラスに顔を押し付けながら、現れた舞衣を凝視した。


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387:名無しさん@ピンキー
12/05/27 19:31:19.30 WfRlbhxW

お店の前に現れた舞衣…

ノブヲは舞衣を凝視する…


「とっ、とととっと…鴇羽さん…」

そして、舞衣の隣にいる男性の姿が気になるノブヲ…

「ああっ!!あれは…たっ…たたた…た…楯…くん…」

ノブヲは、舞衣の隣にいる男性が祐一だということに気付いた。

「ど、どどど…どうして…どうして楯くんが…はわわ…はわわわ…」

ノブヲは、今にも泣きそうな表情を浮かべる…

高等部時代、2人はクラス公認のカップルと言っても過言ではなかった。

その「2人の仲のよさ」を知っているノブヲは 「自分の入る隙は無い」 と一瞬で分かった。

「たっ…たたた…たっ…楯…くん…そうなんだ…心配になって…来てたんだ…くすん…じゅる…」

「ノブヲ様…今日も残念会…ですね…」

井上は若干寂しそうな声で話しかける…

「くすん…じゅる…じゅる…くすん…ちっ、違うよっ!!いっ…いいいいっ…「一旦残念会」だよっ!!」

ノブヲは鼻水と涙を流しながら強がって井上にそう言い放った。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


388:名無しさん@ピンキー
12/05/27 19:32:25.24 WfRlbhxW

「何?このバイク…古っ!!」

「ここに来る途中に、変なじいさんに貰ったんだよ(笑)」

祐一のプレスカブは無事店長によって、店の路地裏に放置されていた。

安心した祐一はカブを押し、路地裏から本通りに出る。

「そうだ舞衣、後ろに乗ってみるか?」

「はいっ?いいの~?あたし結構重いよ~~(笑)」

そういいながら、舞衣はカブに跨る祐一の後ろに乗る…

「おっ、結構乗り心地変わるな!」

「重くて悪かったわねっ!!」

祐一は、自分の被っていたヘルメットを舞衣に手渡し被らせると、早速アクセルを吹かしてカブを走らせた。

「きゃぁあああ~~凄いっ!!結構運転上手じゃない!!」

「あはは!!ま~~な!!乗り始めて3日なんだけどな~~(笑)」

舞衣は祐一の腰に両手を回し、抱きつくような格好で後部座席に座る。


初めて味わう感覚…

スピード…

風…

重力…

そして何時もより早く移り変わる風景…


その全ての感覚が新鮮で、舞衣は祐一にキュッと抱きつきながら共に楽しい時間を過ごした。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

389:名無しさん@ピンキー
12/05/27 19:34:17.89 WfRlbhxW



舞衣の部屋…

「ふんふんふ~~ん♪」

舞衣は鼻歌交じりで料理中…

カブを取りに行った帰りに買った食材で、晩御飯を作っている最中だった。

暫くすると、今日の晩御飯がちゃぶ台に並ぶ…

麻婆豆腐に、舞衣特製の手作り餃子。

そして、焼酎の水割り…

「おっ!!スゲー!!美味そうじゃん!!」

「ふふ~~ん♪美味しいお店で買ってきた豆腐で作った麻婆豆腐に、あたし特製の餃子!!美味しいわよ~~♪」

「スゲーいい香り!!いっただっきま~~す!!」

「あたしも、いただきま~~す」

2人は一緒に食事を始めた…

そして暫くすると、舞衣は焼酎の水割りを口にする。

「…舞衣…お前、酒とか飲むんだな…」

祐一はポツリと呟くように言う。

「あはは…引いちゃうよね~~(笑)でもね、これくらいしか、楽しみ無いから」

舞衣も、呟くように言葉を返した…



390:名無しさん@ピンキー
12/05/27 19:34:51.03 WfRlbhxW

「俺も…飲んでみていいか?」

「あっ、うん、いいけど…大丈夫?」

舞衣は、祐一に随分薄めた焼酎を手渡した…

「大丈夫だって!俺、大学のコンパとか結構飲んだ事あるからな~」

コップに注いだ水割りを一気に飲み干した祐一。

「ケホケホケホッ!!うぇえ~~不味いっ!!」

その言葉を聞き、舞衣は思わず微笑んだ。

「安いお酒なんだから~~我慢しなさいよねっ」


そんなやり取りをしていると、窓の外からドンッ!!という大きな音が響いてきた…

「あっ!!祐一!!見て見て!!花火!!」

「えっ?花火?あぁ~~見えるな!!小さいけど!!」

窓から見える港の向こうに小さく見える打上げ花火…

はるか彼方に見える色鮮やかな打上げ花火…暫く遅れて聞こえる花火の音…

2人は花火を鑑賞しながら心弾ませ、箸を進めた。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


391:名無しさん@ピンキー
12/05/27 19:35:52.76 WfRlbhxW

食事は終わっても、2人はお酒を飲み続けた。

「ヒック…でね~~あたしも…巧海に…お仕事の内容言えないじゃない?そこが凄く悲しくて~~!!ヒック…」

すっかり出来上がった舞衣…

「ふぅ~~舞衣、お前…酔ってるな…ま、俺も…かな~~り酔ってるけどな…」

祐一も、顔を赤くしながら何とか正気を保っている様子…

「なぁ、舞衣…最近、巧海とは連絡取ってるのか?」

酔いに任せて…酔った舞衣に、ここに来て聞けなかった質問をしてみる。

「巧海とはね~~ヒック…携帯でメールしたり…話したり…1ヶ月に2回くらいね~~」

「そうか…っていうか、お前…携帯の番号とアドレス…もしかして変えた?」

「うん…今までのあたしと…断ち切る為に…退学してすぐに…」

「そうか…だから…」


花火が終わり、静まり返った室内。

舞衣は小さなラジオの電源を入れる…

雑音に紛れて聞こえてくるのは野球中継…

「何よ~~何か暗くなっちゃったじゃないの~~!!」

「だな(笑)ってか、メシ美味かったぜ!!ご馳走様!!」

「あははっ!!まだまだ飲むわよ~~♪ほらっ!!祐一!!あんた…何か芸しなさいよっ!!暗くした罰よっ!!」

寂しさに落ち込んだ後は絡み酒…性質が悪い…

「はあっ?芸!?そんなの出来ねーよ(笑)」

「ヒック…何よ何よ~~芸の一つもできないの~~!?」

「出来ねーよ…っていうか、お前は何かあるのかよ?」

「あるわよ~~!!とっておきの芸が!!」


392:名無しさん@ピンキー
12/05/27 19:36:32.52 WfRlbhxW

すると、舞衣は笑顔で立ち上がった。

「ヒック…エントリーナンバー1番っ!!鴇羽舞衣っ!!一肌脱ぎま~~す♪」

舞衣は笑顔で、鼻歌交じりに踊り始めた…

「ふんふんふ~~ん♪まずは一枚っ♪」

Tシャツを躊躇せず脱ぎ捨てる…そして、大きな乳房を押さえつけていたブラジャーも…

あっという間に上半身トップレスになった舞衣は頭の上で腕を組み、その大きな乳房を揺らしながら

踊ってみせる…

「それそれそれ~~っ♪お代は見てのお帰りよ~~♪ヒック…」

酔っ払い、トップレスで陽気に踊る舞衣の姿に、祐一は興奮できなかった…

それどころか酒乱の気があることを知り、幻滅してしまった…

「…最悪だ…」

舞衣の新たな一面を知ってしまった祐一は、水を飲み若干正気を取り戻した。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

393:名無しさん@ピンキー
12/05/27 19:37:33.88 WfRlbhxW

「す~~は~~すぅ~~」

散々酔っ払った舞衣はトップレスのまま畳の上に仰向けになり、そのまま寝息を上げはじめた…

「はぁ…いい気なもんだぜ…」

祐一は残った餃子を摘み、口に入れる…

「特製の海老餃子か…やっぱり…料理好きなんだよな…舞衣…」

改めて部屋の中を見回す祐一…

「本当に…何も無いよな…」

若干悪いとは思った祐一だが、舞衣の部屋を少しだけ探ってみることにした。

物色…とまでは行かないが、舞衣がどんな生活をしていたのか気になって仕方なかった祐一は、

舞衣の普段の生活を探るべく、引き出しなどを開け始めた…

「これは…写真…あぁ…あの時の…」

高等部2年生の時、文化祭で撮った写真…

クラスのみんな…そして、中心には舞衣と祐一の姿…

楽しかった思い出を、舞衣は今でも大切にしていた。

「この分厚いファイルは…懐かしいな…」

ピンク色のファイルに丁寧に綴じてあるのは、舞衣特製の創作料理レシピ…

病に苦しむ巧海に、何時か食べさせてあげるために一生懸命考えた舞衣の特製料理のレシピが書かれてあるファイル…

100ページ近くもあるファイルを一枚一枚捲って見る。

「本当に…料理好きだよな…」

そして一番上の棚を開けると、目に飛び込んできたのは…舞衣の携帯…

「これって…あの時のまま…」


394:名無しさん@ピンキー
12/05/27 19:38:21.08 WfRlbhxW

「これって…あの時のまま…」

高等部2年生の春、一緒に機種変更した時のまま…その時の機種のままの携帯…

この携帯を覗き見れば…自分の前から去った後の舞衣を知る事ができる…

この携帯を覗き見れば…舞衣がどんなに苦しい生活をしていたのか知る事ができる…

見たい…

知りたい…

しかし、携帯を元に戻す祐一…

「ダメだよな…こんな事…ゴメンな…舞衣…」

舞衣と巧海…そして、舞衣と借金…

自分と舞衣との関係以外は、あくまで舞衣のプライベートである事に変わりは無い…

祐一は反則を犯すことを拒んだ。


舞衣の部屋を若干探って解った事…

それは、舞衣が今でも風華学園での生活の思い出を大切にしている事…

今でも自分のことを大切に思っていてくれている事…

そして、高等部時代と変わらず…常に巧海の体調を気にしている弟思いの優しい少女であり続けたこと…


「よかった…安心したよ…俺…」

 
高等部時代と変わらない舞衣に安心した祐一は、そろそろ寝ようと舞衣を起しに向かった。

「舞衣、そんな格好で寝てると風邪引くぜ…っ!?」

酔いが覚めた祐一は、舞衣がトップレスのまま仰向けになって寝ていることに改めて気付いた。

「やっぱ…スゲーよな…舞衣の胸…」

仰向けになっても形崩れしない舞衣の乳房…大きな御椀のような形を維持した舞衣の乳房は、

舞衣が呼吸するたびに肋骨と共に上下している。

「たまんねーよ…はぁ、はぁ…こんなの見せられて…我慢できねーよ!!」

堪らず祐一は舞衣に覆いかぶさると、その大きな両乳房を鷲掴みにして揉みはじめる…

「はぁ、はぁ、はぁ…あはは…やっぱ俺…節操ないよな…」

祐一は寝ている舞衣に何度も挿入し、欲望の限りを尽した…


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


395:名無しさん@ピンキー
12/05/28 23:58:14.01 nxhMkZhC
これこれ、それはレイプと変わらんぞw

396:名無しさん@ピンキー
12/05/29 02:34:55.86 29ge5fTp
まぁ、自分で脱いだんだし、この程度なら・・

井上のキャラが良いな。使用人ではあるが憐憫というか友情というかそういうものがある。
ノブヲの方にも何か良い面があるんだろう

397:名無しさん@ピンキー
12/05/30 11:55:29.24 b8kDnBj/
ふと思ったんだが下手すると巧海に舞衣の職業がバレる可能性かなりあるな
まだ風華学園に居るなら確実に噂が流れるし仮に東京に戻ってても学園に残ってる
友人と電話して聞くとかありうるし 姉が自分の手術のために底辺売春婦になってた
とか知ったら下手すると最悪自殺とか

398:名無しさん@ピンキー
12/05/31 19:52:35.56 e4EGaFEv

翌日


飲酒した翌日にもかかわらず、祐一は早朝に目が覚めた。


「ふぁ~~あ…あぁ~~喉カラカラだ…」


布団から起き上がる祐一の目の前には、既に起床していた舞衣の姿が…


「おはよう祐一、今日は早いわね」


窓枠に腰掛け、昇る朝日を眺めながらラジオを聴いている舞衣…

暫くすると、ラジオから懐かしい曲が流れ始めた。


「おっ、ラジオ体操じゃん!あはは、懐かしいな!」


小学生の時以来聞いていなかったラジオ体操の曲に祐一は思わず笑ってしまう。


「でしょ?あたし好きなのよね…ラジオ体操の曲…ほら、何か 「夏休み」 って感じがするじゃない?」


祐一は喉の渇きを潤すために、冷蔵庫から飲み物を取り出す…


「あぁ、確かに…何かガキの頃を思い出すよな」


ペットボトルのお茶を一気飲みする祐一…

その間も舞衣は、ラジオから流れる軽快な音楽を聴きながら窓の外に広がる風景を眺めていた。


美しい朝日に見入っていたのか…

冷たい空気の心地良さに浸っていたのか…

少女の頃、巧海と共に過ごした夏休みの思い出を振り返っていたのか…

祐一には解らなかった。

ただ祐一には、風景を眺める舞衣の表情はとても心地良さそうに映った。



399:名無しさん@ピンキー
12/05/31 19:53:39.63 e4EGaFEv

やがて軽快な音楽が鳴り終わると、辺りから蝉の鳴き声が徐々に大きくなり始める…


「しかし…昨日の夜も暑かったよな~~!!もう俺汗だくだぜ」

 
普段エアコンのある生活に慣れている祐一にとって、ここの環境は苛酷だった。

寝ているだけで汗だくになっていた祐一は、タオルで体の汗を拭き取る。


「あはは!慣れれば全然平気なのよね~~」


祐一と違い、平然とした表情で微笑む舞衣…


「そうだ…祐一、銭湯行かない?あの銭湯って朝風呂もやってるのよ」


「朝風呂?何かじいさんみたいな趣味してるな(笑)」


「気持ちいいのよ?あたし…何だか昨日の夜、寝ている間に随分汚されちゃったみたいだし?」


「っ!!それは…ちょっとした…出来心と言うか…下心と言うか?あはは…」


「胸も小股もヌルヌルして気持ち悪いし~~?あたし…寝てる間に何されちゃったのかな~~?」


「…わかったよ…行こうぜ…俺もサッパリしたいしな」


「決まりねっ!じゃ、準備するわね♪」


舞衣の一存で、2人は朝風呂に入るために銭湯へ向かった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

400:名無しさん@ピンキー
12/05/31 19:55:15.44 e4EGaFEv

朝 7:00

銭湯…


「おはようございま~~す♪」

「おはよっす、大人2人」

祐一は番台で入浴料金を支払う。

「おっ、舞衣ちゃん今日も朝から夫婦で仲がいいね~~♪」

番台の中年男性は、ニコニコ笑顔で舞衣に声をかける。

「あはは♪夫婦に見えます~~?」

舞衣は笑顔で番台の男性に言葉を返した。

「えっ?いや…俺達は…」

一方、祐一は夫婦と言われて照れ笑いする。

料金を払い終えると、二人はそれぞれ男湯、女湯に別れた。

「兄さん、舞衣ちゃんは明るくていい子なんだから、大切にしてやれよ!」

番台の中年男性は、そういうと祐一の背中をバンッ!と強く叩く…

「ぶはっ!?ケホケホッ…あはは…あぁ、勿論大切にしますよ(笑)」

キツイ洗礼を受けると、祐一は脱衣場で服を脱ぎ、浴場に向かう…


「ふぁあ…あぁ~~マジ気持ちいい…はぁあ~~」


お湯にゆっくりと身体を浸けていく…若干熱いお湯が心地良い…

祐一は溜まらず声を上げた。


「カップルなら分かるけど…夫婦って…あはは…でも…悪い気はしねーな…へへっ…」


夫婦といわれる事に、祐一は巧く言えない感覚…幸せな気分を味わった…

この雰囲気…この気持ちが…これからもずっと続いて欲しい…

この僅かな時間に感じた幸せな気持ちを、これからもずっと感じたいと思い始めた。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



401:名無しさん@ピンキー
12/05/31 20:00:58.89 e4EGaFEv


お昼前…

舞衣のアパート


「祐一~~洗濯物乾いたわよ~~!」

舞衣が俺にTシャツと下着を手渡してくれる…

「おっ、サンキュー」

俺は今、腰にタオルを巻いただけの姿…

殆ど全裸の俺は、舞衣から洗濯したてのTシャツと下着を受け取った。

そして早速身に着ける…


3日前…財布と携帯だけを持ち夢中でアパートを飛び出して来た俺は、当然着替えなんて持ってる訳がない…

舞衣が1階の共同洗濯機で数日間の汚れ物を洗濯するついでに、俺の服も洗濯してくれた。


「どう?気持ちいいでしょ?あたしはまだまだ洗濯物残ってるから、続きを洗って来るわね」


舞衣は、汚れ物第二段を洗濯する為に、再び共同洗濯機のある1階に降りて行った。

ってか…一体どんだけ汚れ物溜めてんだよ…



402:名無しさん@ピンキー
12/05/31 20:06:21.27 e4EGaFEv



ジーンズを履く…


太股に携帯の感触…


「あっ…そういや俺、携帯の電源切ったままだった…」


同窓会終了後、すぐに俺は携帯の電源を切った。

詩帆や同級生の奴等からの連絡を一切断ち切るためには、それが手っ取り早かったからな…

俺は携帯の電源を入れる…

久しぶりに見る携帯画面…


「一応…店には連絡入れといたほうがいいよな…」


バイトもサボって3日目か…連絡入れとかないと…多分クビになるよな。

電源を入れて暫くすると、メールの着信音が鳴る…



403:名無しさん@ピンキー
12/05/31 20:07:08.19 e4EGaFEv


「なっ…嘘だろ!!?」


俺は驚いた…

かなりビビッた…


『メール着信件数102件』


尋常じゃない数のメールが俺宛に届いていた…


「何だこれ!!?迷惑メールか!!?嫌がらせか!!?」


俺は恐れながらも、メールの送り主を確認する…


宗像詩帆

宗像詩帆

宗像詩帆

宗像詩帆

宗像詩帆

宗像詩帆…

・・・・・・

・・・・

・・・


…殆どが詩帆からのメールだな…


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

404:名無しさん@ピンキー
12/06/01 02:26:01.18 BU0mi+7P
楯が舞衣を連れ帰ったりしたら、詩帆はテロ活動wに出るだろうな
例のビデオを親戚中にばらまかれたら、楯の親だって結婚とか絶対許さないだろ



405:名無しさん@ピンキー
12/06/02 19:13:43.51 lAmHMdWF

一応…読んでみるか…


『おにーちゃん!お願い!!戻ってきて!!』

『詩帆がしたことは悪い事だと思ってる、でも、おにーちゃんからあの女を遠ざけたかったの』

『おにーちゃん、大丈夫?連絡ください』

『おにーちゃん、今何処にいるの?』

『お願い、おにーちゃん、連絡頂戴!』

『詩帆寂しいよ!』

・・・・・・・

・・・・・

・・・


一応1通1通読んでいく…

こんな感じのメールばかりだな…


『お願いおにーちゃん!あの女に騙されないで!!』

『あの女なんて、ただ胸が大きいだけの女なんだから!!』

『今何処にいるの?もしかして、あの女の所?』

『あの女、絶対許さない!!』

・・・・・・・

・・・・・

・・・



406:名無しさん@ピンキー
12/06/02 19:14:44.89 lAmHMdWF


30通目辺りから、何か舞衣に対しての恨みが感じられる文章になってきたな…

俺は周囲を確認する。

よかった…舞衣はまだ洗濯中だ…もう少し時間掛かりそうだな…


『好きでもない男の人に抱かれる女の何処がいいの?』

『おにーちゃん、詩帆だけを見て欲しいの』

『あの女に騙されないで!あの女はおにーちゃんの事絶対不幸にしちゃうと思うの』

・・・・・・・・

・・・・・・

・・・・


…何か心が病んで来るようだ…



407:名無しさん@ピンキー
12/06/02 19:15:23.66 lAmHMdWF

『でね、その後、おにーちゃんと私は学校の裏山で、誰にも見られてないか気にしながらキスするの。

でね、我慢できなくなったおにーちゃんは、詩帆を押し倒して、制服を強引に脱がせると、詩帆の胸に

顔を埋めるの。でね、おにーちゃんは詩帆に言うの。 「詩帆、お前、胸大きくなったな」って。詩帆は

テレながら「うん、おにーちゃんの為に大きくなったんだよ」って言うの。』


『でね、詩帆は学校卒業したら学業と恋を両立させてね、おにーちゃんと同じ会社に就職してね、毎日

おにーちゃんと一緒に会社に出勤してね、おにーちゃんと一緒に、同じマンションに帰るの。でね、詩帆は

おにーちゃんにプロポーズされちゃうの!!ええっ!!どうしよ~~~!!ねえねえ、どうしよ~~~!!』


『でね、結婚式は、海が見える丘にある綺麗な教会でしようと思ってるんだけど、おにーちゃんはどうかな?

ウエディングドレスの詩帆を見て、おにーちゃんは言うの「詩帆綺麗だよ…」って!!キャーキャーキャー!!

どうしよ~~~~~!!ねえねえ、どうしよ~~~~!!でもねでもね、その瞬間詩帆はおにーちゃんの呼び方

を変えるの!「うん、ありがとう、アナタ…」キャーキャーキャーキャー!!アナタだって!!アナタ!!その日から

おにーちゃんは詩帆の「アナタ」になるの!!ず~~っと一緒、ず~~~っと一緒だよ!!おにーちゃん!!』




…やべぇ…これ…下手な怪談より怖いぜ…




408:名無しさん@ピンキー
12/06/02 19:16:18.11 lAmHMdWF

『おにーちゃん大好き!大好き!好き!おにーちゃん、詩帆おにーちゃんの事が大好き!!好き!結婚したいの!

ずっと好きだったの!おにーちゃん好き!大好き!早く帰ってきて!!帰ってきたら一緒に遊びに行きたいの!

おにーちゃんの言う事なんでも聞いてあげる!えっちな事もいっぱいしてあげる!!私おにーちゃんの命令なら何でも

きいちゃうの!!』


『おにーちゃん好き!おにーちゃん好き!おにーちゃん好き!おにーちゃん好き!おにーちゃん好き!おにーちゃん好

き!おにーちゃん好き!おにーちゃん好き!おにーちゃん好き!おにーちゃん好き!おにーちゃん好き!おにーちゃん

好き!好き!好き!好き!好き!好き!好き!好き!好き!好き!好き!好き!好き!好き!好き!好き!好き!

好き!好き!好き!好き!好き!好き!好き!好き!好き!好き!好き!好き!好き!好き!好き!好き!好き!

好き!好き!好き!好き!好き!好き!好き!好き!好き!好き!好き!好き!好き!好き!好き!好き!好き!』



…俺は頭を抱えながら携帯を閉じる。



409:名無しさん@ピンキー
12/06/02 19:17:49.60 lAmHMdWF

メールを読み進めていくうちに、詩帆の心が徐々に病んでいく様子が手に取るように解った。


確かに…女の子に慕われるのは、男なら悪い気はしない。

幼馴染で一途に想ってくれているのは嬉しい…

でも、所詮俺は詩帆の事を 「幼馴染」 としか思えない…

アイツを 「彼女」 と思うことに無理があるんだよな…

何ていうか…そういう対象じゃねーんだよ…


「解ってくれよな…詩帆…」


と、心の中で詩帆に愚痴ってると、携帯からメールの着信音が鳴る…


「んっ?これは…アイツから…」


俺がもう一つ恐れていた…同窓会に出席した同級生からのメール…

「そういや…他にもコイツ等から届いてたな…」

俺は受信したメールを読み始めた。


『何だよ、メール返事返って来ねーよ?ツレねーじゃん?』


何が言いたいんだよ…コイツ…

俺は102件のメールの中に幾つかあった、同級生からのメールを読み始めた…

『祐一後愁傷様(笑)』

『昨日鴇羽のDVDで3回抜いたぜ、もしかして、お前も抜いたとか?』

『元カノの裸、じっくり見させてもらいました』


「くだらねぇ…やっぱコイツ等か…」



410:名無しさん@ピンキー
12/06/02 19:18:42.01 lAmHMdWF

伊園と名嘉島…

割と普通の奴等が多い風華学園高等部の中で、僅かにいる不良…

その内の2人がコイツ等だった。

素行の悪さは評判通りで、札付きの不良…

女癖も悪く、レイプの常習犯って噂もあった位だ。

コイツ等に目をつけられちまうと…流石にヤべーな…

更にメールを開く。

『今度、俺等6人で、鴇羽のいる店に行こうと思ってるんだけど、お前も行く?』

『安い金払って、鴇羽を合法的に輪姦しようぜ~って、今盛り上がってるところなんだけど(笑)』

・・・・・・・

・・・・・

・・・


他にも幾つかメールは届いてたけど…下衆な文章に読む気が失せた…

コイツ等…やっぱ最低な奴等だな。

俺は携帯の電源を再び切ると、ジーンズのポケットにしまう。


「ふぅ~~疲れた~~!!やっとお洗濯終了っと♪」


舞衣が洗濯を終わらせたみたいだな…そろそろここに来る…

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


411:名無しさん@ピンキー
12/06/02 19:19:56.06 lAmHMdWF

正午

舞衣の部屋…


2人は簡単に昼食を済ませた。


「ふぅ…今日でお休みも終わりね…」

窓枠に腰掛ながら風景を眺める舞衣は、ポツリとそう呟いた。

「…明日から…仕事…行くのか?」

祐一は恐る恐る舞衣に尋ねてみる。

「うん…行くわよ…基本サボりは罰金だし?お金も沢山要るし?」

祐一の問いかけに飄々と答える舞衣。

祐一は耐えられなかった…

また明日から…舞衣が行きずりの男と肌を重ねる…

また明日から…得体の知れない罪滅ぼしに、精神と生命をすり減らしていく…

そして、ここにいる事で、いずれ伊園と名嘉島たちが店に来て舞衣を買い犯していく…

また明日から舞衣が困難に晒される事を、祐一は見過ごす事ができなかった。


「もう…行くなよ…」

「はいっ?」

「もう…あんな店…行くなよ…」

「行くなよって…じゃ、お金はどうするの…っ!!?」



412:名無しさん@ピンキー
12/06/02 19:20:27.31 lAmHMdWF

祐一は、窓枠に腰掛ける舞衣に近づき、キュッと抱きしめた。

驚く舞衣…一瞬何が起きたのかわからず…

しかし、密着する祐一の身体から伝わる体温と独特の体臭にうっとりする…


「もう…どうしたの?祐一…」


舞衣は、祐一の心情をある程度予想しながらも、自分への愛情を再確認するために、ワザと尋ねてみた。


「耐えられねーよ…絶えられねーんだよ!!これ以上…舞衣…お前が傷付いていくのが…」

「そう…なんだ…あたしが傷付いていくのが…辛いんだ…」

「当たり前だろ!!だから…俺はここに来た!!お前を助けるために…俺はここに来たんだよ!!」

「そうなんだ…あたしを…助ける為に…ここに来てくれたんだ…」

「あぁ!!舞衣、俺にも…罪滅ぼしをさせてくれよ…俺にお前を助けさせてくれ!!」


その言葉を聞いた舞衣は、ハッとした表情を浮かべる…

そして目に涙を浮かべながら、ニッコリ微笑んだ…


「…クスン…ありがとう…」


こんな日が来るとは思っていなかった…

「贖罪」 といいながらも、心の何処かに「 この町を抜け出して、自由になりたい」 という気持ちがあった。

心の片隅で、いつも 「あたしを助けてくれる人」 が来るのを待っていた…

その 「あたしを助けてくれる人」 は、高等部時代偶然出会い、そして共に楽しい時間を過ごした 「大切な人」 だった。

そんな事を考えていると、舞衣は涙を堪える事ができなかった。


「ありがとう…祐一…あたし嬉しい…」

「あぁ…この町を抜け出して…一緒に暮らそうぜ」


蒸し暑い室内で、2人は暫く抱き合い愛情を確かめ合った。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



413:名無しさん@ピンキー
12/06/02 20:08:19.92 HlU+gYtK
詩帆はもう病院行ってお薬貰ったほうがいいな

414:名無しさん@ピンキー
12/06/05 15:47:00.29 FzdeZ2R1
ノブヲが傷心で激痩せしたら割と見られる容姿であることが判明・・
色々あって詩帆とくっつくというのわどーだろ?

415:名無しさん@ピンキー
12/06/10 19:15:09.86 Y2l+Bh0h


舞衣はこの町を抜け出す事を決意する…


この2日間、舞衣は様々な事を考えた。


罪滅ぼしの為に始めた 「贖罪」 という行為が、自分自身だけでなく、大切な人たちの心まで傷付けていたという事…

自身を傷つけて罪滅ぼしをしても、誰も幸せにはなれないという事に気付いた…

そして何より、舞衣は再び祐一と充実した毎日…幸せな生活を送りたいと思い始めた。

舞衣は祐一のお陰で、罪の意識に締め付けられていた心を開放する事ができた…

全ては祐一のお陰だった…

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

416:名無しさん@ピンキー
12/06/10 19:17:29.50 Y2l+Bh0h

午後

2人は町を抜け出す計画を練る。


「じゃ、今夜…って事でいいな…」

「うん…」


窓を締め切り、周囲に会話が聞こえないように細心の注意を払いながら話し合った…

計画を練り終えた2人は、早速準備に取り掛かる…


財布や携帯電話…そして通帳や印鑑などの貴重品や、写真などの思い出の品…

舞衣は最低限の荷物をバッグに詰め込んだ。


そして、舞衣は壁に飾っていた千羽鶴を手に取る…

千羽鶴…舞衣の痛々しい思い出が詰まった造りかけの千羽鶴…

「…どうしようかな…これ…」

造りかけの千羽鶴を手に取り、悩む舞衣…

これは…何?

あたしにとって、この鶴は何なの?


努力の結果?  巧海への愛情の大きさ?  それとも…汚された記録?




417:名無しさん@ピンキー
12/06/10 19:18:26.27 Y2l+Bh0h


「なぁ、舞衣~~そろそろいいか?もう暑くて…やってらんね~よ」

悩んでいると、祐一が話しかけてくる…

ハッと我に返った舞衣…

「はいっ?う、うん、もういいわよ…窓開けて…」

舞衣は悩みながらも、造りかけの千羽鶴をバッグに入れた。


祐一が窓を開けると、風が一気に部屋の中を吹き抜ける。

風がある程度の蒸し暑さを追い払うと、二人は夜の計画実行の為に身体を休める事にした。


布団に寝転がる2人…


「…暑い…こんなに暑くて…寝れるわけねーよな…なぁ、舞衣…?」

「すぅ~~はぁ~~すぅ~~」

蒸し暑さにうなる祐一を横目に、舞衣は既に眠っていた…

「よく寝れるよな…」

そんな事を思っているうちに、いつの間にか祐一も眠っていた…


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


418:名無しさん@ピンキー
12/06/10 19:19:28.78 Y2l+Bh0h

深夜1時

携帯のアラームが鳴り響く…

「…んっ…んぁあ…ふぁあ…時間…か…」

起き上がる祐一

携帯のアラームを消すと、早速舞衣を起した。

「舞衣…時間だ…」

「んんっ…んん~~?もうそんな時間なの?」


舞衣は、目を擦りながら起き上がる…

暗闇の中、携帯の僅かな明りを利用して周囲を確認する…

舞衣は、外に明りが漏れないように雨戸を閉めた。

そして部屋の明りを点ける…


「とりあえず…最後の準備でもするか…」

「そうね…まだ時間あるし…」


2人は身支度を整える。

そして簡単に食事を済ませた2人は荷物の最終確認をする…


深夜2時…

2人は物音を潜めながらアパートのドアを開ける。


「もう…思い残す事は…ないよな?」

「うん…大丈夫…行こっか…」


若干名残惜しそうな表情を浮かべる舞衣…

2人はアパートを後にした。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



419:名無しさん@ピンキー
12/06/10 19:20:58.12 Y2l+Bh0h

真っ暗な夜道…

「本当に…真っ暗だな…」

「うん、この辺凄い田舎だから…風華に住んでたら信じられないでしょ?」

コンビニもファミレスも無い場末の片田舎は街灯一つ無く、当然深夜になると人一人歩いていない…

そんな真っ暗闇の中、2人は月明りを頼りに歩き続ける。


「で、ここ真っ直ぐでいいんだよな?」

祐一はカブを押しながら歩く。

「そうね…この道が一番人通りがないから…多分気付かれないと思う…」

バッグを背負い歩く舞衣は、祐一に道案内をする…

ここは一気にカブで走り抜けたい気分だが、それは舞衣に止められた。

カブのエンジン音で住民が舞衣の姿に気付くと、いろいろ面倒な事があるらしい。


歩き続けて暫くすると…


「あっ!!いけない!!」

突然舞衣が、何かに気付いた様子…

「うわぁ!!何だよ、いきなり…ビックリした~~!」

突然の舞衣の声に驚く祐一…

「ゴメン祐一…あたし…お店に忘れ物しちゃった」

「忘れ物~~?」

「うん…写真…巧海の写真…」



420:名無しさん@ピンキー
12/06/10 19:21:38.53 Y2l+Bh0h


舞衣は申し訳なさそうに話す。


舞衣は自分のプレイルームに、小さな額に入った巧海くんの写真を飾っていた。

お客とのプレイ中には、写真の額を裏返しにして、それ以外は常に巧海くんの写真に向かって話しかけ、微笑んでいた…

舞衣にとって大切な写真…それをお店に置いて行くことはできなかった。


「ま、しょうがねーな、いいぜ…ここから遠いのか?」

舞衣の事情を誰よりも知っている祐一は、怒る事も無く承諾した。

「ううん、そんなに遠くないわよ…ごめんね…」

「いいって、気にすんなよ…行こうぜ」

2人は一旦本通に出ると、繁華街に向けて歩き始めた。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

421:名無しさん@ピンキー
12/06/10 19:22:36.36 Y2l+Bh0h

繁華街

泡姫館前…


「ちょっと待っててね…すぐ戻ってくるから」

「って、店閉まってんじゃねーか?入れるのか?」

「うん、大丈夫…店長、いつも決まった場所に裏口の鍵置いてるから…」


舞衣はお店の裏口に回る…

そして、傘立ての下に隠してある裏口の鍵を手に取ると、早速ドアを開け店内に入った…


舞衣は自分のプレイルームに入る

明りをつけ、改めてプレイルームを見回した…


「…汚い部屋…カビだらけのタイル…お風呂…ここともお別れね…」


巧海くんの写真をバッグに入れながら、舞衣は感慨に耽る。


「じゃ、行こっか…巧海…」


入店した当時からの嫌な思い出の全てが一瞬で脳裏に蘇る…


「…さよなら…」


しかし舞衣は、思い出の全てを払い除けるように 「さよなら」 と手を振った。

プレイルームを後にする舞衣…

決してプレイルームを振り返る事は無かった…



422:名無しさん@ピンキー
12/06/10 19:23:42.08 Y2l+Bh0h

その頃、祐一は…

「舞衣遅いな…もう10分立つぜ…」

薄汚く毒々しい下品な雰囲気に包まれた繁華街の光景を眺めながら、舞衣を待つ祐一。

幾ら繁華街とはいえ田舎なので、深夜の2時を過ぎると人通りは少ない。

カブを置き、暇を持て余した祐一はその場に置いてあったコンクリートのブロックに腰を降ろす。


「とりあえず…この町を抜け出したら…何処行くかな…」


そんな事を考えていた矢先…


「ぐはぁああっ!!」


祐一の頭部に一撃…激しい衝撃と激痛が走る…


「ああぁ…てて…痛てて…なっ…何なんだよ…オイ…」


周囲に飛び散るビール瓶の破片…

祐一は背後からビール瓶で頭を殴られてしまった。

流血しながら激しい痛みに耐える祐一は、後ろを振り返る。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



423:名無しさん@ピンキー
12/06/10 22:11:08.04 sgtKenAw
ヤクザ者か・・だが舞衣と一緒に逃げようとしてる事はまだ知らない筈だが

424:名無しさん@ピンキー
12/06/11 11:31:54.38 i/ge6a+Q
舞‐Hime使う必要性が欠片も無い
もうオリジナルでやれよ


425:名無しさん@ピンキー
12/06/11 13:29:00.57 eS1lVUwC
設定ちゃんと使ってるしキャラも崩れてないじゃん
ま、エロっぽい状況からは暫くご無沙汰してるのは事実。

でも面白いので俺的にはOKだぜ。つかさ、>>424だって代わりに何か投下する気は無いんだろ?

426:名無しさん@ピンキー
12/06/11 19:27:52.65 Ihzhu47H

「ぐぁあ…あぁ…テメェ…何しやがんだよ…って…あっ…アンタは…」

流血する頭を抑えながら後ろを振り返ると、目の前には酔っ払い…

しかも、何処かで見たことのある姿…

「おやぁ~~?偶然やなぁ~~~兄ちゃん…」

筋骨粒々とした身体に長身…そして独特のパンチパーマに、顔の傷…

そう…祐一の頭部をビール瓶で殴った男は、あの 「渡辺」 だった。

「はぁ、はぁ、はぁ…よう…おっさん…何でこんな所に…」

2日前…渡辺に暴行を受けた事を思い出しながら立ち上がり、強気に尋ねてみる。

「何でって…決まってるやろ~~さっきまでツレと飲み歩いてたんやぁ~」

渡辺の背後からチンピラが2名現れる…

「渡辺さん、何すか?この金髪」

「この辺じゃ見ない顔ですね…この餓鬼…渡辺さんにタメ口きいてんじゃねーぞ!!?」

渡辺の舎弟らしき2人のチンピラは、立ち上がった祐一を威嚇する。

「ん?この兄ちゃんか?へへぇ~~この兄ちゃんはな、ワシの折角の休日の楽しみを奪った…命知らずの兄ちゃんやでぇ~~へへぇ…」

酒に酔った渡辺は、独特の視線で祐一の身体を下から上に舐めるように眺める…

「へへっ…おっさんよ…あの後、あの店で女買ったのかよ?」

あの日の恐怖が蘇る…祐一は直立したまま、恐怖に思わず手が震えた…


427:名無しさん@ピンキー
12/06/11 19:29:35.83 Ihzhu47H

『やべぇ…俺…怖くて…身体が動かねーよ…』

「はぁ?あぁ~~あの後か…あの後はなぁ~~オモロないから、事務所帰って…借金の形に捕った女朝まで犯して遊んでたわ…」

『…最低の下衆野朗じゃねーかよ…こんな奴に…舞衣が…舞衣が…』

祐一は、そろそろ現れるであろう舞衣の心配をする…

『ヤバイ…そろそろ…舞衣が店から出て来る…どうする…』

僅かな時間に、祐一は思考回路をフル回転させた…

『こうなったら…先手必勝だろ!!』

次の瞬間、祐一は意を決して渡辺の懐に素早く接近する。

そして右拳を握り瞬時に体重の乗った右ストレートを渡辺の顎に打ち込もうとした…

しかし…


「ぐはぁあ!!」


次の瞬間、呻き声を上げたのは祐一の方だった…

右ストレートを打ち込もうとした瞬間、カウンターで祐一の腹にめり込んだ渡辺の前蹴り…



428:名無しさん@ピンキー
12/06/11 19:30:41.91 Ihzhu47H


「がはぁ…げほぉ…げほぉげほぉ…うえぇぇええぇ~~」


店の壁に飛ばされた祐一は倒れ込み、血を吐き嘔吐する…

「ひゃははは!!兄ちゃんええカッコやないか~~(笑)もっとゲロゲロ吐いて笑わせてやぁ~~♪」

祐一の嘔吐する姿を見ながら馬鹿笑いする渡辺…

それに釣られて笑い転げるチンピラ2名…

と、その時…

「ゴメンね~~祐一…ちょっと遅くなっちゃった…」

裏口から舞衣の声が聞こえる…

絶体絶命…舞衣が渡辺達の前に姿を見せてしまった…

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

429:名無しさん@ピンキー
12/06/11 19:32:07.71 Ihzhu47H

お店の裏口から舞衣が現れる…

「ぐぁあ…はぁ、はぁ…ま、舞衣…ダメだ…く…来るな…」

声にならない声を上げながら、祐一は目の前に現れた舞衣に訴えた。

「どうしたの~~?祐一…ひっ!!?」

血まみれの祐一を目の当たりにした舞衣は、思わず絶句する。

あまりの光景に、舞衣は口元を両手で押さえたまま身体を硬直させてしまった…

「いやっ…ゆ…祐一…どうして…やぁあ…」

ブルブル震える半泣き状態の舞衣…そして舞衣は、すぐに渡辺の姿に気付いた。

「おやおやぁ~~?兄ちゃんの次は…舞衣ちゃんやないかぁ~~♪」

この光景に…そして自身に似合わない笑顔を舞衣に向ける渡辺…

「おやおやぁ~~あれぇ~~?これは…もしかして…あれぇ~~?」

感の鋭い渡辺は何かに気付いた…


人目を避けた夜中の外出…

バッグを背負った舞衣の姿…

2人の 「足」 に使うと思われるプレスカブ…


渡辺が今まで何度も目撃してきた 「夜逃げスタイル」

渡辺は、直感的に2人がこの町を抜け出そうとしている事に気付いた。




430:名無しさん@ピンキー
12/06/11 19:33:21.32 Ihzhu47H

「ほほぅ~~なるほど…そういうわけかぁ~~へへぇ~~なるほど…」

意味深な表情を浮かべながら、渡辺は舞衣に歩み寄る…

「はぁ、はぁ、はぁ…わ、渡辺…さん…あっ、あの…お…お久しぶり…ですね…はぁ、はぁ、はぁ…」

舞衣は緊張と恐怖心で身体を震わせながら引きつった笑顔を浮かべる…

「そやなぁ~~ひっさしぶりやなぁ~~この…糞売女がぁああああぁぁああ~~~~!!」

渡辺の表情は一変する…

舞衣がこの町を抜け出そうとしていた事を知った渡辺は、自身の背中に彫られた不動明王のような

表情を浮かべると、暴言を吐きかけながら舞衣を思いっきり平手打ちした。

「きゃぁああああぁぁ!!」

舞衣は溜まらずその場に崩れ落ちる…

平手打ちされた頬を手で押さえながら、舞衣は渡辺の姿を見上げた。

「まぁ…売女風情にウツツを抜かしたワシが馬鹿やったわぁ…情婦にしようとか…ワシが馬鹿やったわぁ~~」

渡辺が一番怒る行為…

それは 「裏切り行為」

渡辺は今まで生きてきた中で、自分を裏切った人間は尽く始末して来た。

その渡辺の願いを完全に裏切った舞衣は、次の瞬間から 「タダの売女」 へと変わってしまった…

「簡単に逃げられると思ったら大間違いやぁ!!おらぁ!!立てや!!この売女がぁ!!」

舞衣のTシャツの胸元を思いっきり掴むと、無理やり舞衣を立たせる…

渡辺は、立たせた舞衣を思いっきり往復ビンタし始めた。

「きゃっ!!やっ!!痛いっ!!きゃっ!!やっ!!」

悲鳴を上げる舞衣…見る見るうちに、舞衣の頬は腫れ上がる…

そして渡辺は、舞衣をチンピラ2人の方へ突き飛ばした。

「はぁ、はぁ…おう!お前等…この売女犯せや…この場で好きに犯したったれや!!」


431:名無しさん@ピンキー
12/06/11 19:33:58.90 Ihzhu47H

突き飛ばされた舞衣を支える二人のチンピラは、次の瞬間満面のいやらしい笑みを浮かべた。

「へへぇ~~いいんスか~~?こんないい女?」

「マジで!?マジでいいんですか?へへぇ…遠慮しねーっすよ俺!!」

舞衣を羽交い絞めにするチンピラ…

「いやぁぁあああぁ!!離してっ!!離しなさいよっ!!」

羽交い絞めにされながらも、何とか抵抗して逃れようとする舞衣…

「ジタバタしてんじゃねえよっ!!オラァ!!」

もう一人のチンピラが、舞衣の腹部を思いっきり殴る…

「んぐっ…ぅああぁぁあ…」

腹部を思いっきり殴られた舞衣は身体に力が入らず…

「舞衣っ!!」

舞衣に歩み寄ろうとする祐一…

「へへぇ~~兄ちゃん、自分の彼女が犯されるなんてぇ下手なAVよりも興奮できるでぇ~~へへぇ~~ジックリ見たってや~~♪」

舞衣に歩み寄ろうとする祐一に、再び前蹴りを浴びせ舞衣から距離をとらせる渡辺…

祐一の目の前で、悪趣味な余興が始まった…

悪趣味な渡辺の舞衣に対する仕打ちが始まってしまった…

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

432:名無しさん@ピンキー
12/06/12 02:51:06.84 1q5OcJ6g
下手に強姦すると精子やDNAが物証になるから逮捕逃れようが無いぞ

ロシアマフィアを描いた「イースタンプロミス」でもドンは強姦罪で引導渡されてる

433:名無しさん@ピンキー
12/06/13 05:55:37.61 NAcCKDKP
喧嘩慣れてるかもしれんが、ヤニ、酒で不健康な生活してる
中年ヤクザぐらい棒一本あれば楽勝でねーの楯も

434:名無しさん@ピンキー
12/06/17 19:20:20.87 qj046cBe

「はぁ、はぁ…うぅ…いやっ…離して…」

腹部を殴られ、身体に力が入らない舞衣を羽交い絞めにする中年のチンピラ…

「へっへっへ…この女、なかなかの上物ですね~~へへッ…ふぁあ~~いい匂い…」

舞衣を羽交い絞めにするチンピラは、背後から舞衣の髪の毛に顔を埋めて思いっきり匂いを嗅ぐ…

そして舞衣の首筋にネットリと舌を這わせ始めた…

「ひっ!!?いやぁあっ!!止めなさいよねっ!!…気持ち悪いっ!!」

首筋に伝わる気持ち悪い感触に、舞衣は思わず鳥肌を立ててしまった。

身体に力が入らない舞衣は、気力を振り絞り思いっきり怒鳴ってみせる…

「それにしても、スゲー乳してんじゃねーかよ!!オラァ!!」

もう一人のチンピラが、羽交い絞めにされている舞衣のTシャツの胸元に手をかけると、思いっきり引っ張り

Tシャツの生地を引きちぎった。

シンプルなデザインのブラに包まれた、舞衣の豊満な胸の谷間が露になってしまう…

「いやぁぁぁぁああぁ!!はぁ、はぁ…なっ…何するのよっ!!このっ!!離しなさいよっ!!」

舞衣は思いっきり右足を振り上げる…

目の前にいるチンピラの股間を思いっきり蹴り上げた。

「んほぉぉぉぉお~~!!?」

股間に蹴りがヒットした瞬間、チンピラは前屈みになり股間を押さえ悶絶した。


435:名無しさん@ピンキー
12/06/17 19:21:14.93 qj046cBe

「ひゃはははは!!オメェ、だせーよ(笑)ひゃはははは!!」

舞衣を羽交い絞めしているチンピラは、股間の痛みに悶絶する相方を見ながら爆笑する。

「テメェ!!この野朗!!いい気になってんじゃね~~ぞ!!」

舞衣の股間蹴りに激怒するチンピラ…

チンピラは懐からナイフを取り出す…

そして、そのナイフを舞衣の頬に突きつけた。

「暴れんじゃね~~よ!!この売女がぁ!!ガタガタ騒いでると刺すぞコラァ!!」

頬からナイフを離す…

そして、ナイフの先端は首筋…肩…そして舞衣の豊満な胸元に下りていく…

「ひっ…はぁ…はぁ…はぁ…あぁあ…や、止めて…じょ、冗談…よね…?」

ナイフを突きつけられ恐怖に震える舞衣…

完全に抵抗する気力を失ってしまった…

「こっちは人一人殺すなんて簡単なんだぜ…へへぇ…抵抗なんてしないで大人しくしてろっての…」

チンピラはニヤニヤしながら、舞衣の豊満な胸の谷間…ブラのカップとカップの間に刃を当てる…

そしてナイフでブラを両断する…2人の視線の前に、舞衣の大きく張りの良い見事な巨乳が露になってしまった。

「…はぁ、はぁ、はぁ…やぁ…あぁ…やだ…やめ…て…」

恐怖心により完全に腰が抜けてしまった舞衣…

そんな舞衣の状態に気付いたチンピラは、羽交い絞めを解く。

下半身に力が入らない舞衣は、その場にへたり込んだ…

「ヤダっ…来ないでっ!!いやっ!!近づかないでっ!!いやっ!!いやぁぁあああぁぁ~~~っ!!」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



436:名無しさん@ピンキー
12/06/17 19:22:45.24 qj046cBe

腰が抜け脱力してしまった舞衣は、路上に仰向けにされ身体を弄ばれる…

「うほぉ~~スゲ~~揉み心地!!ほら触ってみろよ」

「マジで堪んね~~!!ムチムチのボインボインじゃね~~か(笑)」

2人は代わる代わる舞衣の大きな乳房を鷲掴みにして乱暴に揉む…

「やっ…あっ!!痛いっ!!やっ!!あんっ…やめてっ!!んっ!」

舞衣の乳房は2人の男達によってムニュムニュと形を大きく歪める…

そして男達の手に、スベスベの手触りや見事な弾力を伝えた。

「ヒヒヒッ…止めてだってよ(笑)でもなぁ~~ほら」

「だよなぁ…へへっ…お姉ちゃんよぉ~~そんな事言っても、もう乳首ビンビンにおっ立ててるじゃね~~かよ(笑)」

乱暴に乳房を弄ばれていた舞衣は無意識のうちに感じてしまい、既にピンク色の乳首をツンと立たせてしまっていた。

「んんっ…はいいっ?こ、これは…違うのっ!!」

舞衣は自分の身体の正直な反応を否定する。

「違うっ!!あたし…感じてなんか…気持ちよくなんか…」

「ウヒヒィ~~身体は正直だよなぁ~~ほぉ~~れモミモミぃ~~♪」

「マジで乳首立たせて…お姉ちゃんマジでイヤらしい女だよなぁ~~はむぅ…チュウ…」

「本当に助平な女だぜ…こんな状況で乳首立たせてるなんて本当の助平女だよなぁ…あむぅ~~チュウっ♪」

2人は舞衣を言葉攻めしながら、その仰向けになっても肩崩れしない豊満な乳房の頂にある、ピンク色の乳首に思いっきり吸い付いた…



437:名無しさん@ピンキー
12/06/17 19:23:40.00 qj046cBe

「チュパチュパ、ちゅうぅぅうぅ~~!!ちゅぱちゅぱちゅぅぅ~~~っ!」

「ずちゅぅぅぅぅぅ~~ちゅぱちゅぱ…ぺろぺろぺろちゅぅぅぅ~~~!」

「やっ…やだ…んひぃぃいぃぃ~~~!!?んんっ…やだ…気持ち…悪い…んっ…はぅう…んっ♪」

2人の男達の唇が舞衣の乳房に触れ、思いっきり乳首に吸い付いた…

左右の乳房にそれぞれが夢中になり乳房に吸い付く。

唇を微妙に動かし、乳首に舌を這わせながら…時々乳首を甘噛み…

「ひゃう…んんっ…んぁ…あんっ…あっ、あっ…あんっ…ダメ…あんっ…」

ナメクジが乳房を這うような感触…悪戯な舌使い…

舞衣は不快感に鳥肌を立てながらも、身体の芯が熱くなる感覚に陥る…

そして、不本意にも感じ始めていた…

感じやすい上に敏感になった舞衣の乳首には、舌が這い甘噛みされ、吸い付かれる度に電気のような快感が走る…

「はぁあ…はぁあ…あっ…あんっ…ダメ…おっぱい…乳首…ダメぇ…はぁ、はぁ…んんっ♪」

玉のような汗を浮かべる舞衣の乳房…そして汗で蒸れた深い胸の谷間…

舞衣の胸から立ち上る甘酸っぱい汗の香りと、舞衣の喘ぎ声…

甘酸っぱい香りと喘ぎ声に、男達は更に興奮した。



438:名無しさん@ピンキー
12/06/17 19:26:20.54 qj046cBe

一人が舞衣の乳房に顔を埋めてその感触を楽しんでいると、もう一人の男は舞衣の下半身に目を向ける。

仰向けになる舞衣の両脚に身体を割って入れると、デニム生地の身にスカートを捲り上げた。

「おうおう!!見ろよこれ!!汗蒸れまんこスッゲ~~匂い!!」

舞衣の小股にショーツが食い込み、汗と愛液で蒸れ蒸れの小股はショーツ越しに形がクッキリと浮き出ていた。

スカートを捲り上げただけで、汗と愛液で蒸れた匂いが漂う…

「いやっ!!見ないでっ!!いやぁあああぁ!!」

舞衣は両脚を大きく広げて小股を披露したままジタバタ暴れた。

男はナイフで舞衣のショーツのサイドを切る。

あっという間に、舞衣の秘部は露になってしまった…

「へぇえ~~売女の癖に、綺麗なまんこしてんじゃねーかよ!!」

何百人の男達を受け入れた舞衣の秘部は、今も綺麗なピンク色を保っていた…

そのピンク色の秘部を、男は弄び始める。

「俺が気持ちよくしてやるからなぁ~~ヒヒぃ~~♪」

男はクリトリスを指で擦りながら、同時に指を2本舞衣の膣内に挿入した…

そして、指を舞衣の膣に出し入れし始める…

「やっ!!あんっ!あっ、あんっ♪ダメっ!!指…入れないでっ!!汚いっ!!止めてっ!!いやぁああ!!」

指の動きは徐々に早くなっていく…最初は痛かったクリトリスも、徐々に気持ちよくなってきて…

舞衣の小股からは愛液が溢れ始めた。

「あっ、あんっ、あんっ♪あっ、あっ、あんっ♪はぁ、はぁ…あんっ♪指…抜いてっ!!あんっ♪あんっ♪あんっ♪」

快感に身体の芯が熱くなり、頭が真っ白になり始める…

両手両脚がフワフワし始め、舞衣は快感に気持ち良さそうな喘ぎ声を上げ始めた。

「はぁあ、はぁあ、あひぃ~~はひっ、はひっ♪あんっ♪気持ちいい…ダメっ…おかしくなっちゃうっ!!」




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