男ヤンデレ専用エロ小説スレ Part1at EROPARO
男ヤンデレ専用エロ小説スレ Part1 - 暇つぶし2ch501:かくれんぼ 15/16
11/04/09 01:29:53.54 W88Iud0+
「ぅぅっ…ぁぁぁぁっ…っぁぁ…」
(…どう…して…)
どくん…どくん…と脈打つ胸の鼓動は、どうやっても、焦りしか生まず、更にリレアを追い詰める結果に結びつく。
「…効いてきた様だね」
飲ませた薬が、効果を発揮したのがそんなに嬉しいのか、リレアを見据え、クラシスは微笑む。
「ぁぁっ…ぁっ…ぅぁぁぁっ」
遠くなる意識の中、リレアは、必死に、精神を建て直し、打開策を模索する。
だが、幾重にも襲い来る睡魔が、それを阻害する様、邪魔をし、逆に彼女を追い詰めた。
「苦しい…?でも、これで大丈夫…」
耳元で、クラシスが囁く。
「大丈夫。これで、キミは救われるし、もう、穢れない」
その囁きは、悪魔の如く甘美で、苦しみに喘ぐリレアを更に、絶望へと追いやる。
「本当…こういう時、リレア…キミの能力…と言うか、体質は不便だよね…」
ふふっと笑い、苦しみに喘ぐ、リレアを見詰め、優しい声色で言葉を紡ぐと、
「キミは、他人であればどんな病気や怪我も、その体液で簡単に癒し、穢れを祓う事が出来るけど」
リレアの能力を自分の事の様に、得意気になって、嬉しそうに話す。
「肝心の自分の事は全く、癒せないし、祓う事もできないんだからさ」
(だからこそ、ほっとけないし、僕が、しっかりと護ってあげなきゃいけないんだけどね…)
そう心で付けたし、全く…と言った面持ちで、
「いきなり声が出なくなって、今は未だ不安かも知れないけど…」
頭をあやす様に撫で、クラシスが囁く。
「穢れを完全に取り除いたら、又話せるようにしてあげるから」
今度は先程よりも、簡素な作りの小瓶を懐から取り出し、リレアへと見せ付ける。
液体の色は、薄い水色をしており、不思議と禍々しさは感じない。
「…この中身が、何か…なんて、言わなくても解っているよね?」
クラシスは小瓶に軽く口付けを落し、リレアを横目でちらりと見る。
「………!?」
(も…しかして…)
その中身が、解毒剤である事に気付くのに、リレアは然程の時間を有さなかった。
確証も無ければ断定も出来ないが、声を取り戻せるかも知れないと言う、淡い希望が、心を駆け巡る。
「そう…リレアの考えている通りの、モノ…だよ?」
クラシスは、僅かな希望の宿る、リレアの表情の変化を、決して見逃さない。
そう言って、小瓶を玩具の様に弄り、その様をリレアへと見せ付ける。
途中態と、蓋を開け、中身を全部零そうとしたり、掌から落とす仕草をし(実際には零したり、落としはしなかったが)、
彼女の注意を引く事も、忘れはしない。
「ぅ…ぁぁっ…っ…」
(ああ…クラシス兄様やめてっ…そんな事したら薬が…)
リレアは、咽喉奥にじわりと染み渡る、甘い熱に侵されながら、苦悶の表情を浮かべ、呟く。
今は、一刻も早く、焼け付き、痺れる咽喉と強烈に襲い来るこの眠気を、彼女自身どうにかしたかった。
呻きながらも、その小瓶を手に入れようと、必死に手を伸ばす。
「この薬が欲しい…?」
が、伸ばした手はクラシスによって意図も簡単に阻まれ、後もう少しの所で届かない。
「駄目だよ…今は、未だあげない」
クラシスは、その薬を大事に懐へと仕舞うと、愉しそうに相好を崩し、リレアを見詰める。

502:かくれんぼ 16/16
11/04/09 01:30:34.16 W88Iud0+
「だから…」
リレアへと言い聞かせる様に、台詞を奏でると、
「この薬を手に入れたければ…これ以上無駄な事なんて考えないで…」
今度は、ふわりと軽く、優しく抱き締め、
「良い子で、大人しくしてなくちゃ…ね?」
彼女の耳元へと甘く、囁きを落とす。
「………!!」
告げられ、リレアは、瞳を一度大きく見開く。
彼の言っている意味を一瞬で理解し、精神が暗闇に落ちて行く様な感覚が、リレアを襲う。

囁かれたソレは、クラシスからの忠告と取引きを意味していた。
裏を返せば、無駄な抵抗はせず、クラシスに従順であれば、リレアに声を返しても良いと言う、
強腕的な提言が、この発言の主旨であり、この条件を飲むも飲まないも、全ては、彼女の意思次第…なのだ。
即ち、声を取り戻したければ、彼に傅き、愛を捧げ、情けを請うしか他に手は無い。

所謂、リレアを屈服させる一つの手段として、クラシスは、彼女自身の声を、人質にする事を、無意識に思い付く。
一時的にとは言え、声を潰してしまいさえすれば、他に助けを呼ぶ事は、難しくなるだろうし、
自分に対しての、否定的な言葉を、聴かなくて済むだろうと、これも無意識下ではあるが、考えていた。

―― 結果として、クラシスの目論みは、こうして成功を収めるに至る。

「…ぅぁぁ…ぁぁぅ…」
(駄目…駄目…駄目…ここで気を失っては…)
リレアは、襲い来る闇に閉ざされ、薄れ行く意識の中、涙で歪んだ視線の先へと存在する、クラシスを、
恐怖に引き攣った表情で見詰める。
「ぅ…ぁ…」
だが、ここで、遂に、リレアが限界を迎える事となった。
瞼が重くなり、身体が中々言う事を利いてはくれない。
クラシスの纏う外套を掴んだ手が緩み、空を切って徐々に、ずり落ちる。
力が抜け落ちていく感覚が、リレアを襲い、クラシスの腕の中で、今迄必死に持ち堪えてきた、
その意識を、一瞬にして、カクリと手放す。
クラシスは、崩れ落ちる彼女を、自らの腕で軽々と支え、
「これで、やっと全ての災厄から、キミを護ってあげられる…」
(これで、リレアは、僕のモノだ…他の誰にも渡しはしない)
同時に胸中にも呟きを落とし、リレアの頬に触れ、自らの腕の中で、眠ってしまった彼女を、
唯、狂おしい程に、熱い眼差しを向ければ、一度口付けを落とし、病的な笑みを浮かべた。

そして、そのまま、壊れ物を扱う様な手付きで、優しく横抱きにリレアを抱くと、
「おやすみ…リレア、良い夢を」
本人に届かない囁きを耳元に落とし、その侭森の奥へと消えて行く。

この後、目覚めたリレアを待ち受けるのは、無限の愛が燦々と降り注ぐ狂った天国か、暴力によって虐げられる地獄か…。
それは、意識を手放してしまった、今のリレア自身には判らない事であった。

~END~

503:名無しさん@ピンキー
11/04/09 01:31:05.98 W88Iud0+
今回の投下は以上になります。
ここまで読んでくださり有難う御座いました。
では神職人の降臨を待ちつつ再びROMに戻ります。

504:名無しさん@ピンキー
11/04/09 01:41:40.42 d/XkKKpO
>>503
GJ!!
リレアたんの聖女っぷりが
クラシス兄さんのヤンデレっぷりといい感じに合わさって萌える
続き待ってます

505:名無しさん@ピンキー
11/04/09 03:42:28.07 IuoBk7rG
クラシス兄様マジ酷いな(褒め言葉
リレアタンはペロペロしたいw
GJでした!!

506:名無しさん@ピンキー
11/04/09 12:34:44.13 Woc5b+vh
クラシス兄様マジこえぇぇぇぇぇ!!!!

乙、そしてGJ!

507:名無しさん@ピンキー
11/04/09 15:57:36.02 76Q3J4je
ヒャッハー!神の新作だァーッ
クラシス兄さんの言動の端々から滲み出る鬼畜の片鱗がシビれる憧れるッ
頑張れリレアさん!なるべく正気を保ってたっぷり可愛がられて下さいw

508:名無しさん@ピンキー
11/04/10 17:41:10.62 N4bA/Z2N
待ってた!!GJ!!
愛溢れる兄さんに折檻されるリレアが早く見たいww

509: 忍法帖【Lv=2,xxxP】
11/04/11 01:00:42.89 HJKlfjxM
クラシス兄様に折檻されるリレアたんか……股間が熱くなるな……ゴクリ

510:名無しさん@ピンキー
11/04/12 17:59:55.13 nGUfEui7
弟子の女の子とかキオたんの続きとか新作とかも待ってる

511:名無しさん@ピンキー
11/04/17 19:13:33.69 FTYQiAwO
ストーカー監禁系男子の弟とごく普通に弟を可愛がっている姉の話
今回はエロありませんがいずれ近親相姦・暴力表現等バンバン出てくる予定
前半姉視点後半弟視点
無理そうだったら『ご褒美』でNGお願いします

512:ご褒美 姉 1/3
11/04/17 19:15:56.88 FTYQiAwO
「お姉ちゃん、助けて」
八年ぶりに再会した弟が助けを求めてきたのは去年の冬のことだった。
両親は八年前に離婚し、父は弟を、母は私を引き取った。
キャリアウーマンの忙しい母との生活は大変なことも多かったけれど、
母は再婚もせず、男を作ることもなく、娘の私のことを大切にしてくれ、
大学に進学し、一人暮らしを始める私を快く送り出してくれた。
八年間父と弟とは一度も会わなかった。
そういう決まりだったから。連絡さえ取らなかった。

一方ある日突然私の前に現れ助けを求めてきた弟の八年間は私とは真逆だった。
家庭的とはいえない父は弟に金だけ渡し、家には寄り付かなかった。
突然帰ってきたかと思えば、再婚相手となった若い女性を連れてきて、家に住まわせた。
それでも弟は頑張って、父と新しく母となった女性と仲良くしようとしたが、
父と義母との間に生まれた子供の誕生と、思春期を迎えた弟を父が持て余すようになり、
弟は居場所を無くし、家の中で孤立していった。

そこで弟が助けを求めてきたのは姉である私だった。
目の前に私よりも背の高くなった中学三年生の弟が現れた時は弟の成長に戸惑ったけれど
弟の話を聞くにつれ、やはり成長しても弟は私の弟のままで。
五つ年下の弟は私が守らなければ。
そんな強い気持ちで父との話し合いに臨み、結果私は春から高校に進学した弟と暮らしている。

513:ご褒美 姉 2/3
11/04/17 19:19:53.45 FTYQiAwO
梅雨もあけ、大学は夏休みに入り、弟が通う高校も明日から夏休みに入る。
「ただいま」
玄関を開けると家の奥からお味噌汁の匂いがこちらまで漂ってくる。
パンプスを脱いで、台所に顔を出すと、弟が眉を吊り上げて私を睨む。
「お姉ちゃん遅い!痴漢に襲われたらどうするんだよ」
「大丈夫だよ。今が一番日が長いときなんだから。ご飯とお味噌汁と煮物と魚?
 お惣菜買ってきたけど、これだけあったらいらなかったね」
弟と同居を始めてから弟は自発的に家事をしてくれている。
本当は弟にもっと甘えてほしいのだけれど、弟に怒られることの方が多く、姉として情けない。

夕食後、できた弟は通知表を私に差し出してきた。
期末テストの順位が良かったことも知っているので、私は特に心配することなく通知表を開いた。
5、5、5、5、5―。
良いとは知っていたけどほとんどオール5の通知表に目を丸くした。
「すごい。頑張ったね」
家庭環境が変わって、家事も頑張っていたのに、勉強も手を抜かなかった弟を心からすごいと思った。
弟は年相応の無邪気な笑顔を日焼けした顔に浮かべる。16歳といっても笑った顔は幼い。

514:ご褒美 姉 3/3
11/04/17 19:22:12.32 FTYQiAwO
「お姉ちゃん。俺、頑張ったよね?」
「もちろん。私が一番隼人が頑張ってたこと知ってるよ」
「あのさ、頑張った俺にご褒美くれる?」
「うん。いいよ。何が欲しい?携帯古いって言ってたから新しいの買ってあげようか?
 それともご飯食べに行こうか?焼肉でもしゃぶしゃぶでもお寿司でも、遠慮なく言ってみな」
弟はにこにこと笑って「明日」と答える。
「明日になったらお姉ちゃんに言うよ」
欲しいものがたくさんあるのかしら。
弟は今まで我侭が言えない環境にいたから、その分私が聞いてあげよう。
弟の頼みならどんな高いものも買ってあげよう。
なんて暢気なことを考えながら床についた。

515:ご褒美 弟 1/3
11/04/17 19:23:49.57 FTYQiAwO
八年前の秋、母と姉は去っていった。
どんなに俺が「一緒に連れて行ってくれ」と叫んでも、二人は一度も振り向かずに、タクシーに乗り込んで、遠くに行ってしまった。
それからは父と俺、そして時々やってくる祖母との生活が始まった。
家には帰らない父、母への恨み言しか言わない祖母。
小学校の低学年までは家に帰るのが辛くて仕方なかった。
確かに父と母が離婚する以前も両親は帰ってくるのが遅かった。
けれども家には母が作っていってくれたご飯と姉がいた。
お姉ちゃん。
そう、生まれてからずっと俺の側にはお姉ちゃんがいてくれた。
一緒の保育園に通い、小学校に上がってからはお姉ちゃんが迎えに来てくれた。
お腹が空いたときにご飯を温めてくれたのはお姉ちゃん。
熱を出したときに看病してくれたのもお姉ちゃん。
思い出の写真を撮ってくれたのもお姉ちゃん。
父もいらない。母もいらない。
だけどお姉ちゃんは俺には必要だった。
でも母にもお姉ちゃんにも会ってはいけないと俺は周りの大人たちにきつく言い聞かせられてきた。
お姉ちゃんに会うことも、連絡も取ることもできずに、お姉ちゃんに会いたいという気持ちだけが募っていった。

516:ご褒美 弟 2/3
11/04/17 19:24:58.99 FTYQiAwO
中学に入学した頃、父は若い女性と再婚した。
その頃から俺は頻繁に友達の家に泊まるようになり、その日も寝床を求めて久しぶりに母方の祖父母の家を訪れた。
母方の祖父母は温かく俺を迎え入れ、現在の母とお姉ちゃんの様子を教えてくれ、写真まで見せてくれた。
中学校に入学したお姉ちゃん、陸上部で大会に出たときのお姉ちゃん、中学を卒業したお姉ちゃん、高校に入学したお姉ちゃん。
年を重ねるごとにお姉ちゃんは活発で素直なところはそのままに女性らしくなっていく。
母に愛されて育っただろうお姉ちゃん。
同じ父と母から生まれたのに、こんなに俺達は境遇が違う。
お姉ちゃんだけずるい。
憎たらしい。
でも大好き。
月曜日には高校入学時の高校名からお姉ちゃんの高校を突き止めて、お姉ちゃんの高校の前でお姉ちゃんを待った。
下校する高校生の中からすらりと背の高いお姉ちゃんを見つけるのは簡単だった。
声をかけることはできなかった。
ただただお姉ちゃんの姿を目に焼き付けることに必死だった。
お姉ちゃんは高校三年生になったばかりだというのに週四日も予備校に通っていた。
予備校がない日もお友達とおしゃべりがてらコーヒーショップで参考書を開く。なんて勤勉なんだろう。
お母さんのようになりたいという夢に向かって一生懸命な男っ気が全くないお姉ちゃんを俺はいつも見守った。
隣の席に俺が座ってもお姉ちゃんは俺が弟だということに気がつかない。
そんな鈍感で、警戒心のないところも可愛くて。
お姉ちゃんは俺が守ってあげないと。

517:ご褒美 弟 3/3
11/04/17 19:26:21.70 FTYQiAwO
一年後、お姉ちゃんは大学に合格し一人暮らしを始めた。
女性の一人暮らしは危険だ。
高校の時よりもお姉ちゃんはお洒落になったからなおさらだ。
大学にも、サークルにも、バイト先にも男はいる。
さりげなく追い払ってはいるものの限界がある。
お姉ちゃんが誰とも接触しなければいいのに。
いや、もっといいのはお姉ちゃんが家から出なければいいのに。
ずっと俺の側にいればいいのに。
願ったところで、祈ったところで、叶うことがないことはそれまでの人生でわかりきっていた。
行動して、努力して、そうなるように仕向けなければ何も手に入らない。
思い立った日から俺は少しずつ少しずつ周りの状況を整えていった。
家の中で反抗的な態度で振る舞い、家族との溝を深め、お姉ちゃんに大学から程近い高校に通えるように勉強した。
最後に父との仲がどうしようもなくなった頃にお姉ちゃんに助けを求めた。
優しいお姉ちゃんならば俺を助けてくれる。現に助けてくれた。
アイツもお姉ちゃんに俺を押し付けた。
最終的にまんまと俺は楽園を手に入れ、計画は最終段階に突入した。
お姉ちゃんは俺だけのもの。
俺もお姉ちゃんだけのもの。
お姉ちゃんと二人だけの日々が今、始まった。

つづく
以上です

518:名無しさん@ピンキー
11/04/17 21:57:19.35 FWTtb6bq
>>511 GJ!!! 続きが楽しみです!

519:名無しさん@ピンキー
11/04/18 00:18:21.99 vqNLw7e9
>>517
GJです
弟の狂気に期待

520:名無しさん@ピンキー
11/04/18 06:35:48.07 cyuOtUz0
>>517
GJ
続き待ってる

521:名無しさん@ピンキー
11/04/18 22:29:15.78 8KuPw72f
豊作だね

522:名無しさん@ピンキー
11/04/20 01:18:12.02 fhzWTchW
投下に期待

523:名無しさん@ピンキー
11/04/25 21:32:42.81 wWJmURkD
続きが気になる作品多すぎる

524:名無しさん@ピンキー
11/04/26 00:34:46.30 2h5FZYmD
期待

525:名無しさん@ピンキー
11/04/30 13:35:22.68 AyuG8Wot
男ヤンデレの魅力とはなんぞや

526:名無しさん@ピンキー
11/04/30 19:30:15.13 RmckH41Y
狂気

527:名無しさん@ピンキー
11/04/30 19:45:15.45 vsr3f+LA
迸るような狂気で女を犯して欲しいな
ヤンデレ男に犯される女ハァハァ

528:名無しさん@ピンキー
11/04/30 22:41:47.94 pSY2VkuT
狂気。それに
犯される女の子もたまらん
ただの嫉妬から病んでいくのとか
んー…色々あるけどさ。単純に
はなれたくないとか、はなしたくないとかだったのが…みたいな
俺はそういうのが好きだな。上の方にあった、パッと見
のほほんとした夫婦かと思いきや
嫁を閉じ込めておきたい旦那の話みたいなのも好きだけど

529:名無しさん@ピンキー
11/05/01 17:51:58.87 Nqxes7Lw
>>528
貴様キオたんは渡さんぞ

530:名無しさん@ピンキー
11/05/01 18:11:56.36 BKkkpXpm
キオたんの続き待ってる

531:名無しさん@ピンキー
11/05/02 23:34:37.43 ju4/y8WH
投下期待

532:名無しさん@ピンキー
11/05/03 01:51:55.73 ihzP9BrJ
まぁ、忍法帖とか規制とか色々あるし
このスレには素敵な書き手さんもたくさんいるし
気長に待とう

533:名無しさん@ピンキー
11/05/06 22:42:52.68 LYbwJlpc
面白い作品多くてすごく素敵ですね

534:名無しさん@ピンキー
11/05/08 01:39:34.40 ZeOPKZsB
URLリンク(www.youtube.com)

535:彼女の笑顔
11/05/08 08:35:14.70 1RqXgITi
投下いきます。
ダークで、鬱で、電波も含みます。

ハードな展開もありますが、精神的な病み具合を中心に書いてみたかったので、
このスレを選ばせていただきました。

では、よろしくお付き合いください。




536:彼女の笑顔
11/05/08 08:36:06.22 1RqXgITi
遠くに見える教材倉庫の扉を見ながら、僕は両足をガタガタと振るわせる。
倉庫の中で起こっている惨劇を、僕は分かっている。ひとりの女生徒が、大勢の獣に襲わ
れているのだ。なのに僕は、助けに行くこともできない。
早く終わってくれ。これ以上、白井さんを陵辱しないでくれ。
僕だけの天使が、手の届かないところで、汚されていく。

白井さんのことを、僕は思う。
当人に言えるはずもないが、彼女は、僕にとって最高のオカズであった。
僕の部屋にある机の、一番上の鍵付きの引き出し。そこに、僕にとっての天使がいた。昨
年の体育祭で撮られた、たくさんの写真。
その中の一枚では、リレーのアンカーだった白井さんが、見事にゴールテープを切り、ク
ラスを優勝に導いていた。そして感激に溢れたクラスメイトに囲まれ、女友達に小突かれ
ながら、満面の笑みを浮かべていたスナップ。
彼女と接点のない僕だったけど、偶然にも彼女の隣で写真に写ることができていた。切り
取られた世界の中で、お互いに笑顔を浮かべていたのだ。
その笑顔は、たくさんのクラスメイトがいる中で、僕に向けられたものだったのではない
かと、今でも僕は思っている。

話すことはないけど、写真を見ているだけで、幸せだった。
僕は、写真を見ているだけで、彼女と繋がっていると感じていた。

白井さんは、体操服が似合う。
後ろで短く束ねられた髪を携えて、白いシャツとブルマに身を包んだ姿は、何にも変えが
たい美しさを誇っていた。
胸はそんなに大きくないけど、むしろ華奢な上半身は僕の好みである。加えて、運動で鍛
え上げられた脚には、余分な肉がちっとも付いていない。
体操服をまとった、僕だけの天使だ。
天使には、笑顔が似合う。
だから、僕は許せない。天使を傷つけているだろう、不良たち。無理やり彼女を押し倒し
て、苦痛を与え続けているだろう、あの不良たちが。
でも最も許せないもの、それは自分だ。彼女がいま輪姦されているだろうに、踏み込むこ
ともできずにその状況を見守っている。
僕は弱い。
ごめんね。ごめんね。ごめんね。
もっと早く、助けてあげたかったのに。


やがて体格のいい不良たちが、教材倉庫から出てくるのを、僕は双眼鏡で確認する。彼ら
は周囲を警戒している一方で、ニタニタと笑いを浮かべている。きっと、この学校の中で、
自分達に敵はいないと考えているのだろう。教師に見つかろうが、それが女教師なら平然
とレイプするのだ。
不良たちがぞろぞろと去っていくのと反対方向の廊下に、僕は静かに回り込む。部活でも
使われていない建物なので、放課後の今、人影は無い。不良たちの笑い声が遠く消えてい
けば、そこにあるのは静寂のみ。
だけど、静寂の教材倉庫に残された女生徒を、僕は知っている。
教材倉庫の前に立つ。
だが、そこで迷った。どういう風に入っていったものか。
輪姦されて無残な姿を晒しているだろう彼女に、どんな言葉をかけてやれるというんだ。
答えは見つからない。
だけど、僕はここに入っていくと決めたんだ。
お互いに、どんなに苦しみを伴うものであっても、僕は彼女を救うと決めたんだ。
あの笑顔を取り戻すために。


537:彼女の笑顔
11/05/08 08:37:05.76 1RqXgITi
「…」
「…」
精液くさい空間で、互いに無言。
「山本くんか。あんたも、お仲間なの?」
最初に口を開いたのは、彼女。仰向けに裸体を晒し、体中に精液をまみれさせて、虚ろな
目をたたえている。
もっとはっきり言えば、絶望をまとって、白井さんは僕の前にいた。
「いや…」
「あんたもさぁ、私とヤりにきたわけ?」
「いや、ちょっと待ってくれ」
「はぁ?」
何から話したものか。でも大声を上げて人を呼ぶようなことをしないのは、ありがたい。
この状況を人に見られたら、誤解されるのは確実だ。
「は、話をしよう」
「出てって」
慎重に言葉を選んで対話をしようとする僕を、彼女が制する。
「いいから、出てってよ。ここで見たことは誰にも言わないで。それでいいから」
すらすらと言葉を紡ぐ彼女は、極めて冷静に見えた。裸体を隠すそぶりも見せない。そし
て輪姦された事実も、次いで場違いに闖入してきたクラスメートに対しても、心を動かす
ことはない。
「聞いてくれ。廊下には誰もいない。…あいつらは、不良たちは遠くに行ったのを確かめ
てから、僕は入ってきた。だから、少しだけ僕の話を聞いてくれないか」

「あんたさ、今のこの状況、わかってんの?」
「いや、説明させる気はない。いきなり入ってきて驚かせたのも、すまないと思ってる」
「山本くんも、何考えてるのか分からないね。あいつらが帰ってきたら、殺されるよ」
淡々と、言葉を交わす。このあたりの会話は想定していた範囲だが、あまりに白井さんが
冷静なので、現実感が欠けている。
「で、何しにきたの?」
「何をって言われても、ちょっと答えずらいんだけど」
「なら、帰ってくれない?」
「僕に出来ることが、ないかな」
「は?」
当然の反応だ。僕の申し出が、やけに間抜けに響いた。
「その…今さら、入ってきて、何を言うかって感じだけど。僕はこれ以上、白井さんを辱
めることはしない。信じて欲しい」
「うん。それで?」
「あいつらが女を襲ってるって噂は、聞いたことがあったんだ。さっきも、こんな場所に
不良たちが集まっていたのを見たから、もしかしたらと思った。だけど、怖かった」
僕の声が震える。彼女は、黙って僕の話を聞いてくれていた。
「最近、白井さんの様子がおかしいのも、気づいてた。時々、すごく悲しそうな顔をして
るから。強姦されてるかもしれないとも思った。でも、そんな事を直接聞けるわけない。
何かを抱え込んでいるんだろうとは思ったけど、僕が何をしてあげられるのかわからなか
った」
「あー、山本くん、意外と鋭いのね」
「あいつらが倉庫を出て行くのを見て、何が起きていたのかは大体分かった。でも、いた
ずらに先生を呼んで騒ぎを大きくするのは、良くないかもしれないと思ったんだ」
「はは…冷静に考えたんだ。かっこいいね」
「黙って立ち去って、誰にも言うなと白井さんが言うなら、そうする。でも、ずっとこの
ままってわけにもいかないでしょ。体操服とかさ、持ってきてあげようか?」


538:彼女の笑顔
11/05/08 08:37:40.53 1RqXgITi
夕暮れの、静かな廊下。
僕の右手には、水と雑巾の入ったバケツ。左手には、白井さんの体操服。
人の目に付かないように、細心の注意を払って、再び教材倉庫の前に立つ。
「白井さん?僕だ、山本だ。入るよ?」
「うん」
薄暗い教材倉庫の中で、背の高いロッカーに隠れるようにして、彼女は座っていた。
「ほら、言われたもの、持ってきた。あと一応、人が来ないように見張ってるよ」
両手に持ったものを彼女のそばに置き、僕は彼女に背を向ける。そして窓から廊下を覗い
てみる。
「紳士ぶるねー。私のハダカなんて、さっきも見たでしょうに」
チャポンと雑巾を浸す音が、背中のほうから聞こえる。
「…」
「…」
会話が、途切れてしまった。
着替えを持ってくるという目的は果たしたんだから、僕はもうこの場を去るべきなのだろ
う。彼女も、そう思っているかもしれない。でも、今の彼女を一人にさせたくないと、僕
は思った。こんな事に首をつっこんだ以上、中途半端に切り上げるのは、はばかられた。
「…5回目なんだ」
静かに、白井さんが口を開いた。
「なに、が?」
「あいつらに無理やりやらされるの」
「…」
「ひと月くらい前に、外の体育倉庫であいつらに捕まった。それで、無理やりやらされて、
恥ずかしい写真いっぱい撮られた」
「うん」
「そっから先は、写真で脅されて、ズルズル」
人事のように、白井さんは自分の不幸を淡々と語る。
「誰かに。誰かに相談は?」
「言えると思う?」
「…ごめん」

「助けてもらったんだから、今のわたしのことくらいは、話そうかと思ってね」
「いや、ごめん」
「なにが?」
「そ、そんな事さ、話したくもないだろうに、言わせちゃったみたいでごめん」
「ははっ、別にいいの。なんかね、私も現実感、ないんだよね」
こんな話の中で、白井さんはケロっと軽い笑いを浮かべている。
「いつもの退屈な授業を受けて、放課後には部活に出る。わたし、陸上部なんだ。走るの
好きでさ」
「うん。去年の体育祭のときにも、なんか表彰されてたね」
「よく覚えてるねー。光栄でございます」
「いえいえいえ」
「でもね…」
軽い調子の語りが、にわかに陰りを帯びる。

「そんな普通の日常があるからこそ、自分が不良たちに襲われて、弱み握られて何度もさ
せられてるなんて、思えないんだ」
「うん…」
「あいつらが出てこなければ!それ以外の日常は、いつも通りなのよ!」
声を荒げる白井さんに驚き、振り返る。
うつむき、雑巾を握り締める彼女の顔から、ポタポタと涙がこぼれている。
「いつも通りの日常が続いているから、ああ、あれは悪い夢だったんだなと思おうとする
の。でもそんな時に限って、あいつらは現れる。あれが現実だったと私をうちのめすみた
いに!」


539:彼女の笑顔
11/05/08 08:38:27.84 1RqXgITi
「日常、か」
「そう!山本くんにも日常があるでしょ?親御さんとか友達と話したり、学校に来たりす
ること。そんな当たり前の幸せが、続いているのか、途切れているのか、今のわたしには
わからないのよ…」
感情が高ぶっている彼女は、少しの言葉で崩れてしまいそうに見えた。
慎重に、言葉を選んで答える。
「白井さん」
「うん…?」
「…何と言ったらいいかな。そんな無理をして、取り繕おうとしても、難しいのかもしれ
ない」

「無理をして?」
「うん。無理してる感じ、するよ」
「そう…」
複雑な顔をして、黙り込む。僕もまた、どんな表情で彼女に言葉をかけるべきか戸惑う。
「最近の教室での白井さんも、さっき自分のことを話してくれた白井さんも、すごく痛々
しい」
「そっか。そんな風に見えてたんだ」
「僕だけじゃない。他のやつだって、何か感じているかもしれない」
「じゃあ、もう私、おしまいかな」
彼女の両目が、まっすぐに僕を捉える。
「無理して取り繕っても、すぐに周りに知れちゃうって言いたいの?私がどんな気持ちで、
毎日を過ごしてきたか、わかる?こんな恥ずかしいことがみんなに知られたら、わたし、
絶対に学校にいられなくなるよ。わたしの人生、おしまいなんだよ。そう考えて、いつも
いつも怖かったのよ!」
僕は、白井さんの痛みを気遣うことも出来ず、軽率な言い方をしてしまったのかもしれな
い。
僕の言葉は、彼女の傷口をさらに広げているに違いない。
だけど。
それでも僕は、進まなければならない。
「正直さ、僕も、ここに入ってきて、白井さんに何て言葉をかけるかなんて、考え付かな
かった。大勢の男達に強姦されるなんて、どんなに怖いのか、臆病な僕は考えることもで
きない。だから、白井さんの痛みを分かるなんて、とても言えない」
「そうよ…だから、もう、私のことは放っておいてよ」
「だけど、ひとつだけ、言わせてほしい」
「なに?」
「少しでも、僕は白井さんを守ってあげたかったんだ」

緊張しながら、言いたかったことを言葉にした。
鼓動が早く感じる。
そりゃそうだ。愛の告白と同じ程度の台詞を、僕は放っているんだ。

「不幸な女の子に手を差し伸べて、かっこいいと思うの?わたしの心が、それで動くと思
った?」
だが、彼女は冷ややかな視線を投げかける。
「それで、感激したわたしが、あなたと恋に落ちるなんて、そんなバカなこと考えてる
の?山本くんは」
「白井さん、待ってくれ」
「あいつらと同じ!わたしを、弄びにきたっていうの!」
「白井さん、違うんだ。聞いてくれ」
「何が違うのよ!」
僕の言葉は、僕が思っていた場所とズレた場所に命中してしまった。危険だ。彼女を錯乱
させてはならない。ゆっくりと軌道を修正していく。
「僕は、怖かったんだ」
「怖かった?そうよね。不良たちにボコボコにされるのは、痛いでしょうよ。だけどわた
しは、そんな事…」
「いや、僕が怖かったのは、白井さんだ」
「…わたし?」

540:彼女の笑顔
11/05/08 08:39:15.19 1RqXgITi
実際のところ、彼女の言うとおりだったかもしれない。
僕の中には、彼女を助けて、彼女の心を多かれ少なかれなびかせる快楽も、思い描いかれ
ていたのかもしれない。
だけど、僕が持っていた感情は、言葉で恋愛と呼ぶものとは違っている。相互的な関係で
はない。自分ではそう思う。

「教材倉庫の扉に手をかける前に、すごく怖かったんだ。もし、扉を開いたら、白井さん
がそこにはいなくて、不良たちに殺されていたらと考えてしまった。あるいは、自分で窓
から飛び降りたりしてはいないかと、そんな風にも考えてしまった」
話しながら、また怖くなって、僕の頬を涙が伝う。
「な、なに勝手に泣いてんのよ。バカじゃないの」
「僕は白井さんとは、別に仲がよくなんてなかった。だけど、白井さんを助けてあげたい
と思った日から、僕は、救えなかった時の事を考えて、どこまでも怖くなってしまった。
怖くなって、何も見なかったことにしようと考えたこともある」
助ける助けないとか言いながら、僕の口から出るのは、自分自身の愚痴と弱みばかり。彼
女は少し困ったような顔をしていたが、段々と表情の強張りを解き、僕の言葉に耳を傾け
てくれていた。
「僕の行動は、どこまでも一人よがりだった。ヒーローになりたいっていう自己満足だ。
だから、白井さんには軽蔑してもらっても構わない。僕のこれまでの言動が嫌だったなら、
本当にごめん。だけど、僕は、笑っている白井さんが、素敵だと思ったんだ」
「さっきも言ってたじゃない。無理してて痛々しいって。それが素敵って言いたいの?」

「違うよ」
僕は断言する。無理してる彼女の姿なんて、見ていたくない。
「もっと前の、普段の白井さんの笑顔を、僕は見ていたかったよ。体育祭でゴールした時
とかさ。自分じゃ気づいてないだろうけど、白井さんの笑顔は、周りをみんな、幸せにし
てくれてたと思う」
「今さら…そんな事言わないでよ。もうわたし、笑えないよ。戻れないよ」
諦めたような顔をして、白井さんが答える。
じっさい、彼女を蝕んでいる絶望は、僕の一言二言で溶かせるような代物ではない。
それに、僕は彼女の絶望を、直接どうこうする資格なんて持ってないだろう。
「僕は…臆病だから、いたずらに白井さんを勇気付ける言葉なんて、言えない。白井さん
の手を引いて、この状況から、助けてあげられる自信もない。でもさっきバケツを持って
きたみたいに、少しでも白井さんの力になれるなら、そうしたいと思う。…もちろん、そ
れは僕のエゴだってのは分かっての気持ちだけど」

「…」
僕の正直な気持ちは、伝わっただろうか。
「は、ははっ」
彼女が、歪んだ笑いを浮かべる。先ほどの自嘲的な痛々しい笑いと似ているが、笑いなが
らもその目はこちらを見ている。
「バカじゃないの」
「そう…だね」
「勝手に意気込んで、わたしの心に踏み込んできて、結局は何も出来ないなんて、自己完
結にもほどがあるね。わたしに関わっても、山本くんは不幸になるだけだろうに。わたし
の笑顔がどうとか、わけわかんない。けど…」
白井さんの頬を、再び涙が伝う。けど、その顔は少し晴れやかに見えた。
「あー、ごめん。やっぱりわたし、うまくお礼は言えないや。山本くんのことも、そんな
に信用できないかも」
「やっぱり、キモかった?僕の話は」
「そうだね。ちょっとアレだね。でも、バケツと服を取ってきてくれたのは事実だし、そ
れについては本当に、ありがとね。助かったよ」
「そっか」

541:彼女の笑顔
11/05/08 08:40:10.09 1RqXgITi
長い時間、僕達は話しこんでいた。
彼女はその間ずっと、汚れた体中を雑巾で拭い、自分の体を清めていた。
そして、ようやく作業を終えたのか、彼女は雑巾をバケツに放り込んだ。
「さてと。じゃあもう一度言っとく。今日のことは誰にも言わないでね」
「ああ、わかってる」
「だけど、色々と、ありがとう」
「うん」
「少しだけ、山本くんに勇気をもらえた気がする」
「勇気?」
思いがけない言葉をいただいて、僕は戸惑う。
「山本くんは、自分の行動をエゴだなんて言った。だけどエゴだとしても、そこまで自分
に正直に行動して、わたしを助けに来てくれた山本くんに、勇気をもらった気がするの。
これからどうしたらいいのか、わたしにはわからない。元の生活に戻れるかもわからない。
だけど、前に進む勇気だけは、もらった気がするの」

「…じゃあ僕も、同じ言葉を返すよ」
「同じ言葉?」
白井さんが、戸惑った顔を見せる。今さっきの関係を、ちょうど逆にさせてしまった。
「こんな僕でも、誰かを救えるっていう勇気。僕のエゴに基づいた行動でも、白井さんを
少しでも救えたという勇気と自信かな」
「…あー、そんな風に捉えちゃうんだ。じゃあわたしも…って、それじゃキリないじゃ
ん!」
「あはははっ」
「ふふふっ」
真剣な話をしていたのに、お互い変なところで譲らないのがおかしくて、僕達は笑ってし
まった。
クスクスと笑い交わしながら、僕は少しだけ、彼女の心に近づけた気がした。
まだ痛々しい色を含んでいるものの、やっぱり白井さんの笑顔は、僕にとっては天使の微
笑みなのだ。

「ふふふっ…あーあっ。笑ったら、少しスッキリしたわ。んじゃ、せっかくだから、この
体操服を着て帰ることにしますかね」
僕の持ってきた袋から、白井さんが、ブルマを引き出す。
裸の白井さんと、ブルマ。
倒錯的な光景に、僕の視線は吸い寄せられる。
毎晩、体操服の白井さんをオカズにしていたなんて、口が裂けても言えやしない。だけど、
僕の視線に気づいたのか、白井さんは黙って背中を向ける。
「なんか、見られてると恥ずかしくなってきたわ…」
下着は汚れてしまったのだろうか。付ける様子はない。直接ブルマに足を通し、バランス
を取りながらずり上げていく。
「白井さん」
彼女の美しい肩甲骨を見ながら、僕は静かに問いかける。
「んー、なに?」
「僕は、僕のエゴのために、また白井さんに救いの手をさしのべるかもしれない。いいか
な?」
彼女が滞りない調子で、シャツを袋から引き出しながら、答える。
「ここまで来ちゃった以上は、ノーとは言えないよね。まあ、山本くんは意外に思慮深い
し、誰かに言うこともないか。わたしも、自分でどうすべきか考えようと思う。そして、
山本くんの助けが借りられそうになったら、お願いしようと思う…。それで、いいか
な?」
「ありがとう。白井さん」
シャツに頭を突っ込む彼女。
モゾモゾと動き、スルっとシャツの首から彼女の頭が抜け出す。




542:彼女の笑顔
11/05/08 08:40:53.35 1RqXgITi


スルっとシャツの首から彼女の頭が抜け出す。

シャツの首から彼女の頭が抜け出す。

頭が抜け出す。


その瞬間を、僕は見逃さない。
滑らかな動きで、懐に隠していたロープを取り出す。黄色と黒のロープ。学校でよく使う
代物だから、当然この倉庫にも置いてある。来るべき日に備えて、この倉庫にある束から
切り取って持ってきたものだ。
長いロープの一端を、背の高いロッカーの上に放り投げ、反対側に落とす。

そして、ロープのもう一端を僕は引き寄せる。そちらの先には、輪が作ってある。引っ張
ると輪が絞られるような結び方で。
後ろを向いている、彼女の無防備な首筋に、狙いを定める。
フワっと軽やかに。
軽やかに僕は首筋に襲い掛かり、首に輪をかける。
「えっ」
彼女が声をあげる。
だが大丈夫だ。突然の出来事に体が対応できるはずもない。
ロープが彼女の顎をくぐり、しっかりと深く収まったのを確認して、僕はロッカーの反対
側に回りこむ。
そして、力いっぱいロープを引いた。

確かな手ごたえだ。振動が手に伝わってくる。そして、ガンガンとロッカーの向こうから、
音が響いてくる。彼女がもがきながら、つるし上げられていく様を僕は想像する。
ごめんね。ごめんね。ごめんね。
今は苦しいけど、少しだけの辛抱だから。
白井さんの味わっている肉体的苦痛を思って、僕は涙する。そして思う。彼女のことを。
白井さん、僕はきみが大好きだよ。
話すことはないけど、遠くから見ているだけで、幸せだった。
そう、あの日までは。

きみの様子がおかしいと、僕が思い始めたころのことだった。
きみの姿を、近所のドラッグストアで見かけた。きみの姿は学校でしか見ることはなかっ
たから、普段のきみを見る機会に恵まれたのは幸運だと思った。それに、最近きみを悩ま
せているのがなんなのか、僕は知りたいと思った。
僕は、他の客にまぎれながら、遠くからきみを観察した。
そして、我が目を疑ったね。
白石さん。きみが、妊娠検査薬を、そっと懐に隠して店を出て行ったんだから。

その日の晩、僕は発狂したよ。
そっと見ているだけで幸せだった、僕だけの天使。きみが、男相手に股を開いて、どんな
ことをしているのか、考えたくもなかった。なのに考えてしまって、僕はひたすら絶望を
味わったよ。
大切な写真をビリビリに破いて、全部燃やした。泣いて泣いて、夜通し泣いて、そして誓
ったんだ。
きみを、誰にも渡さない。独り占めしてやるってさ。

543:彼女の笑顔
11/05/08 08:41:37.72 1RqXgITi
不良たちにレイプされていると気が付いてしまってからは、それはもう、辛かったよ。純
白だった天使が、日に日に汚されていくのが分かっていながら、すぐに手を打つことが出
来なかったんだから。
僕は、じっと機会を待っていたんだ。
きみの時間を止めてあげる、この日をね。
汚されて、妊娠して、学校を辞めて、どうやったって、きみの未来には絶望しかないじゃ
ないか。
きみの笑顔は、未来永劫失われてしまうじゃないか。
体育祭のときに僕に見せてくれた天使の笑顔。それを完全に失ってしまわないうちに、早
く死ぬんだ。
きみは汚れた体を脱ぎ捨てて、本当の天使にならなければならない!

だから、僕が手を貸してあげるんだ。
きみも、さっき、そう言ったはずだ。
それに、僕は気づいていたんだよ。きみが教室でも、僕に視線を送っていたことを。今日
という邂逅を迎えるまでもなく、助けて欲しいというメッセージを送ってくれたきみのこ
とを、僕は気づいていたんだ。
そう、僕達は魂で結ばれていたんだよ!


「ふ、ふははっ」
どれくらい、僕はロープを掴んでいたのだろう。
どれくらい、彼女への愛を、頭の中で繰り返しただろう。
気が付くとロープに伝わっていた振動は、収まっていた。
僕は静かにロープを引き、引いたロープを古びた机の脚に結わえつけた。
そして僕はロッカーの反対側へと回りこむ。
僕だけの天使を、確認するために。

「っ!」
戦慄した。
あまりの、美しさに。
この情景を、何に例えることが出来るだろう。
蜘蛛の巣に引っかかった、純白の蝶?
深山幽谷の岩壁にひっそりと咲いた、可憐な山野草?
否。そんなチャチなものじゃない。
この世の中に並ぶものなんてない。間違いなく、ここは切り取られた異世界だ。
僕は、放課後の倉庫に現れた異世界に、ゆっくりと足を踏み入れる。

「う、うひゃあっ!」
だが、彼女に近づこうとした僕は、間抜けな声をあげてしまう。
「は、ははは。出ちゃった。出ちゃったよ…。白井さん」
僕は射精していた。
目の前の情景を見て、精神が極限まで昂ぶっていた。そして足を踏み出したとき、股が擦
れたのが引き金になって、僕は達してしまったのだ。
「う、うあっ…」
この場所に精液を垂らしておくのは、マズい。僕は手早くズボンを脱ぎ、股を垂れていく
精液をハンカチで食い止める。脚を拭い、最後に敏感になった亀頭を拭うが、射精が終わ
っても、僕の性器は猛りを止めてくれない。
仕方ないので、上を向いたままの性器を無理やりしまいこんで、ズボンをはいてしまう。
そして、改めて、彼女の姿を確認する。

だらりと四肢を投げ出し、彼女は絶命していた。
糞尿の香りが漂っているが、そのくらいは本で読んだので驚かない。
死装束に、彼女にもっとも似合う服である体操服を選んだのが幸いした。ブルマが黒いお
かげで、糞尿の染みがそんなに目立たない。太ももを伝う黄色い液体が、微かに靴下を濡
らすのを除けば、生きているときの彼女とそう変わらない。


544:彼女の笑顔
11/05/08 08:43:02.78 1RqXgITi
僕は、持ってきていたデジカメで、彼女を撮影する。
様々なアングルから、メモリーが許す限り、彼女の姿を撮影する。
頭から体を経て、腰、脚、つま先まで、全てを僕のものにしていく。
「白井さん、綺麗だよ…」
遠くから見ているだけだった天使は、いま、僕だけの天使になったのだ。

彼女の前に椅子を持ってきて、その上に立つ。
もう動くことのない唇が、僕の目の前にある。
「やっぱり白井さんの笑顔は、天使の笑顔だね」
僕の願っていた通り、彼女の死に顔は、笑顔のように歪んでいた。
当然だ。願っていた通りに、僕に殺されたんだから。
少し冷たくなった彼女の唇に、僕はそっと自分の唇を重ねる。
最初で最後のキス。
嬉しかったけど、僕はどこかむなしい気がした。
理由はわかっている。
ここにあるのは抜け殻で、本当の白井さんはもういない。
でも、本当の白井さんに限りなく近いものを、僕はデジカメの中に手に入れているのだ。

彼女を痛々しい状態で放置しなければいけないのは、正直いってつらい。しかし他方で、
僕はこの痛々しいやり方にも意味を見出している。
もし、僕が彼女の死体を持ち帰って、自宅保存でもしたら、どうなるか。彼女は、皆にと
って空白の存在として、忘れ去られるだろう。
それよりも、死を通してきみを、皆にとっての天使にしてあげる事を、僕は選ぼうと思う。
どうせ、きみの本当の痛みは、僕しか知らなかったんだ。ならば、表面的な思い出を胸に、
嘆き、涙を流すことくらい、クラスメートにも許してあげるとしよう。
だから、今はこの場所を去ることにする。
天使の微笑を浮かべる彼女に、最後に声をかけてあげよう。
「あっちの世界でも、笑顔の白井さんでいてね。約束だよ」



彼女の遺体が発見され、騒ぎになるのに時間はかからなかった。
ニュースで事件が報道され、学校も一時休校になった。
今頃、あの不良たちはどうしているだろうか。
強姦か、あるいは殺人も追加されて捕まっているだろうか。
彼女の悲しみを分かっていた僕は、何をすべきだろう。
調べ上げて皆殺しにしてやろうか。
こんど、白井さんと相談してみよう。

ひとつだけ、予想外のことがあった。
警察官が僕の家にやってきて、事情を聞いていったことだ。
「こんな時にごめんね。コレ、わかる?一緒に映ってたコに、話聞いてるんだけどね。お
たく、彼女とよくしゃべってたかい?何か、最近の彼女について気になったこととかある
かな?」
僕は驚いた。
警察官が持ってきたのは、あの写真だ。
僕があの日まで、毎晩オカズにしていた、体育祭のスナップだ。現物ではなくカラーコ
ピーだったから、他の警察官も同様に聞き込みをしていると考えられる。
「体育祭の写真だと思いますけど、それがなにか?」
「ああ、この写真なんだけどね、亡くなった白井さんが、生徒手帳に入れて大切に持って
いたらしいんだよ。それで、クラスメートに話を聞くにあたって、一緒に写っていた生徒
は仲がよかったんだろうということで、こちらに伺ったんだけどね」
でっぷりと肥えた警察官の両目が、僕を捉えている。僕はけだるい表情をなるべく崩すこ
となく、淡々と答えた。
「いや…。たぶん一緒に写ったのは偶然だと思います。僕、あの子とはあまり話したこと
ないんで…」
「そうか。疲れているときにすまなかったね。ご協力、感謝しますよ」
「はあ…」


545:彼女の笑顔
11/05/08 08:44:08.19 1RqXgITi
警察官が帰っていき、部屋に戻った僕は、家族にばれないように気をつけながら、歓喜の
声をあげた。
「う、うははははっ!」
僕はいま、確信した。
彼女は僕と、魂で結ばれていたことを。
僕が思っていた通り、以前から白井さんは僕を頼ろうとしていた。彼女は僕にサインを送
っていたのだ。僕に向けられた視線は、気のせいじゃなかったんだ。
僕だけが、彼女の悲しみを知っていたんだ。
僕だけが、彼女を救ってあげられたんだ。
自分の行いが、彼女の願いと重なっていたことを改めて実感した僕は、喜びの中で、日課
に入ることにした。

「白井さん、今日、おまわりさんが来てね…」
僕は、デジカメの中の天使に、話しかける。
肉体はないけれど、彼女はそこにいる。
「…うん。そうなんだ!白井さんも、あの写真を大事に持っててくれたんだね。でも僕は、
あの写真は破いて燃やしちゃったんだよね。ん、ああ、まだ話したことなかったっけ。あ
まりかっこいい話じゃないんだけどさ…」
言葉は発しないけど、僕達は互いに気持ちを通じ合わせることが出来る。
「白井さん、もう、いいかな。僕、我慢できなくなっちゃって」
僕は、いつものようにジッパーを降ろす。
「白井さんは、そのままでいてくれればいいよ。その綺麗な姿を見せてくれるだけで、僕
は気持ちよくなれるんだ。本当だよ。だから、こっち見て」

僕だけの天使を見ながら、僕はオナニーする。
毎日、僕だけの天使が、笑顔を浮かべてオナニーのお手伝いをしてくれるんだ。
天使の微笑み。なんて素敵な微笑みだろう!



END

546:名無しさん@ピンキー
11/05/08 20:10:42.07 YcKqsilX
乙……
ヒロインは主人公好きだったんだな
なんかせつねぇエゴイズムだった

547:名無しさん@ピンキー
11/05/08 20:27:57.83 KW1glV8d
GJです
これは辛い……
しかし男のキレっぷりは凄ぇな
まさしくヤンデレ

548:名無しさん@ピンキー
11/05/08 23:01:38.09 eQ+xilOM
これは精神にじわじわくる……お疲れでした

549:名無しさん@ピンキー
11/05/09 01:27:12.98 sXMKTF1M
なんという真性のヤンデレ…胸のときめきが治まらないぜ!
今はすっかりハーフパンツが主流だけど、ブルマはやっぱりロマンだね

550:名無しさん@ピンキー
11/05/10 22:26:48.95 dmCrZV3K
ものすごく衝撃を受けた…本当にジワジワくるなこれ
文才ありすぎw乙でした

551:名無しさん@ピンキー
11/05/11 00:13:56.72 13iagTL7
警察の訪問を受けた後の反応が真性過ぎてマジ恐怖だった(褒め言葉)

552:名無しさん@ピンキー
11/05/14 17:17:08.72 VhqkCRbh
色々な作品の続き期待

553:名無しさん@ピンキー
11/05/16 21:26:32.53 TG2vXOoS
キオたんと弟子少女の続き読みたい

554:名無しさん@ピンキー
11/05/17 09:40:50.60 a+rAwtfK
>彼女の笑顔
ロープが出てきた瞬間愕然となった。白井さんがひたすら可哀想だ。だがそれがいい。
二回読むと山本がいじらしく思えてきた。どうしてこんな真性のキチガイになってしまったのか。ヤンデレだなあ
ものすごく好みでした。本当に乙、ありがとう

555:名無しさん@ピンキー
11/05/18 16:23:28.33 h+phlnjD
ドラマの名前をなくした女神のママ達の夫にヤンデレ夫が一人いて内心萌え萌えして仕方がない…

556:名無しさん@ピンキー
11/05/18 19:54:33.06 rnNWSFhO
>>555
同士よ
あの夫婦だけ空気が違う気がするw

557:名無しさん@ピンキー
11/05/19 22:07:57.70 6dq+KeNi
WORKING!!の一枝姉さんの旦那も
ある意味このスレ向けのヤンデレだと思うのは自分だけだろうか……

558:名無しさん@ピンキー
11/05/20 02:54:23.59 Mw7J2nyl
>>557
それドラマ?小説?
どんな風にヤンデレなのか気になるkwsk

559:名無しさん@ピンキー
11/05/20 07:46:42.16 f77b02W8
基本四コマ漫画でアニメ二期もきまったやつ
旦那っていうか元旦那だったゴメン
セラヴィー先生のように幼馴染の一枝さんに何事も勝ち続け
罵倒されてもまとわりつき心の折れた一枝さんに結婚してもらうけど
ドMだから浮気誤解された時に
浮気したというといつもより怒ってもらえると思い
浮気したと嘘を吐いて離婚されたが
毎日嫌がる一枝さんに電話で復縁を迫ったりやら
事あるごとに会いに来て罵られ続けてるってキャラ

560:名無しさん@ピンキー
11/05/20 09:27:22.76 rPVBCiJm
ヤンデレっつーかただのアホじゃないのかそれ

561:名無しさん@ピンキー
11/05/20 16:36:09.71 XLXVgqow
ハイスコアの麗二パパのようなポップなヤンデレだよね
麗二パパのほうがヘビーだけどw

562:名無しさん@ピンキー
11/05/20 19:58:58.24 Qx4r8xlj
自分もなんか書いてみたいなーと思ったけど
ヤンデレの思考って難しいわw
職人さんすげえなあ…

563:名無しさん@ピンキー
11/05/20 22:50:48.59 Mw7J2nyl
>>561
なるほど…>>559はポップなヤンデレなのか…明るいヤンデレってなんか新しいな
ち、因みに麗士パパはどんな風にヘビーなのかkwsk…!

>>559
教えてくれてありがとう
なんつーかオバカなヤンデレだねw毎日電話とか罵ってる元妻もすげえ
チャチャの漫画うろ覚えだけど、チャチャスレ見に行くとセラヴィーのヤンデレ率高いねw

ヤンデレ男萌えに目覚めたばかりな自分は>>555の名前~のドラマしか思い付かないな
>>556
それぞれの家庭はドロドロしつつもほんわかするシーン結構あるけどヤンデレ男の家庭だけは空気が重いよねw
妻にお小遣い与えないし、お小遣い欲しかった妻がこっそりパートしてるのに気付いてパートまでstkして妻が上司といるときに妻がお世話になってますって爽やかに乱入するシーンにはひえええええと思いつつもヤンデレ男役の人がハマりすぎて萌えてしまう
まあその夫婦に挟まれた子供はかなり気の毒だけどね…

564:名無しさん@ピンキー
11/05/20 23:51:04.37 XLXVgqow
>>562なりのヤンデレ投下待ってるよ!

>>563
Kswkされて調子にのって麗二パパ解説してみるw
ポップなヤンデレとしてオススメだ

↓以下ウィキベースに麗二パパ解説。

非合法な手段で妻の景織子さんと入籍した疑惑が強く
結婚を迫る過程では「あらゆる手段を使って精神的に追い詰めた」等、
恋愛が絡むと極めてデンジャーな人物。

例:毎日「結婚してくれないと死んで化けて出てやる!」
といい輸血して景織子さんの家で自分を刺して血まみれに。

ただし、妻子が絡みさえしなければ基本的には良識ある人物。

娘を溺愛し娘に近付く男には容赦しないが、
妻への愛は父性本能を遙かに上回り
妻の為なら娘を殺せると笑顔で断言している。

565:名無しさん@ピンキー
11/05/21 13:39:05.15 I4UJEyPV
セックスしなくても満足しそうなヤンデレは賢者

566:名無しさん@ピンキー
11/05/21 14:12:54.56 IUNF+gga
むしろ直接的なセックスをしない場合、性欲が更なるヤンデレ行為に昇華されて
マジキチ度ただ上がりになりそうで逆に怖い件w

567:名無しさん@ピンキー
11/05/21 20:27:26.79 5RJwI5Xb
>>564
教えてくれてありがとう
なにその夫婦ときめいた
つーかウィキにも書いてあるんだネットって凄い
私に文才があったらその夫婦をモデルにした小説を書きたいのに小説の書き方すら分からないから悔しいw

568:名無しさん@ピンキー
11/05/21 20:44:44.41 EP66OUiS
まさか、このスレでHIGH SCOREのキャラ名を見ることになるとはw

569:名無しさん@ピンキー
11/05/21 21:22:02.63 4w+qvfyM
HIGH SCOREは昔好きだったんだけど、りぼん卒業と同時に読まなくなったな……
そんな事になっていたのかwww
機会があったら集めてみようかな。想い出補正で撃沈する気もするけど。

570:名無しさん@ピンキー
11/05/21 21:41:20.85 3rSoSeTo
>>564だけ見るとただのヤンデレだが
あれは景織子さんが強すぎるからポップなヤンデレだよなw
脅されて、毎日自殺未遂されて部屋の掃除がめんどくさいし
印鑑偽造されて婚姻届出されて結婚したとか
「いっそ結婚してじわじわねちねち苛めてやろう」
と当初は言っていたけど
後からはじつは麗二パパのお父様の綺壱さん(亡き妻一筋)に一目ぼれして
綺壱さんの義理の娘になれるから結婚したとも言っていたw

子供産んだときは出来ることない?何でもするよっていう麗二に
「二階(?)から飛び降りて死ね!」って言ってほんとに飛び降りさせて
「何でもするって言ったのに死ななかったくせに」とか

景織子さんに一日に2、100通もメール送るから
旦那なのにメルアド教えてなくって
娘のめぐみに教えてもらったら「reijibukkorosu@~」
でも麗二はオレの名前使ってくれてる!と大喜びとか

初めはなんだかんだ言っても景織子さんは
麗二の事ちょっとは好きなのかなと思っていたら
作者がそれはないって言っていたのが衝撃だったw

571:名無しさん@ピンキー
11/05/21 22:18:55.52 RhbeGzrl
それ奥さんも相当病んでるなwww
ヤンデレ×ヤンデレで相性が良いのか、
SMが合致してるから相性が良いのかw
ヤンデレでも男がMだとギャグっぽくなるよね

ヤンデレ×ヤンデレというと、数年前の戦隊で
自分を裏切って他の女と結婚しようとした間夫を相手もろとも殺したヤンデレ遊女
…のヤンデレの部分を気に入って、ヤンデレすぎて人外と化した女を攫って来て自分の傍に置いて数百年間囲い続けた敵の大将が印象的だった。
女が自分と似た境遇にいる仲間の男のことを気にしていると「奴を殺って来い」と命令し、
案の定女がその男を殺せずに帰ってくるとDV。
女が自分のヤンデレ具合に疲れて、もう恨みを捨てて成仏したい…とかいった弱音を吐くと
わざわざ女のトラウマを思い出させて、お前があいつを捨てられるわけがないだろ?と煽ったり
これは新しいタイプのヤンデレ男・・・と思った。

572:名無しさん@ピンキー
11/05/21 22:57:10.91 3rSoSeTo
なにそのお子様にはお見せできないよ!な戦隊物w
素敵すぎるww

それが読んでみると景織子さんはヤンデレには見えないんだなw
本当に麗二パパが嫌いなんだろうなって感じ

573:名無しさん@ピンキー
11/05/21 23:22:46.13 o2AFD0Cq
>>571その着眼点はなかったわ
言われてみれば最初から最後まですげー病んでたな御大将

574:名無しさん@ピンキー
11/05/21 23:36:46.76 EkbFazjZ
御大将はツンデレだと思ってたら、そうかヤンデレだったのか・・・
萌えで川の水が溢れたぜ!

575:名無しさん@ピンキー
11/05/22 00:26:55.98 CM+pfviM
御大将ってググっただけで出るはずが…
とおもったら出るとはパネェな御大将w
すごく気になったのでDVDレンタルしてくるか

576:名無しさん@ピンキー
11/05/22 01:49:22.99 9YjnAljw
ヤンデレ男側がドMだと割りとギャグにしやすいよね
男の方が真性のドSで性欲も強過ぎだと女性側が受け入れても暗くなりがちだが
まあ、それが良いんだが

577:名無しさん@ピンキー
11/05/23 01:48:38.11 43m5h2pz
ギャグ風のヤンデレも面白そうだね
見本はチャチャのセラヴィーとどろしーちゃんかな?
読んだ事ないから違うかもしれないけど上のスレにも書かれてるね

578:名無しさん@ピンキー
11/05/23 08:54:40.45 4dTjBsen
>>575
御大将+戦隊でググってな!
御大将だけでググったら、他アニメ作品がヒットしたので念のため

579:名無しさん@ピンキー
11/05/23 22:56:00.27 3Ms7tdN3
575だけど
おおありがとう!
でも御大将だけでも二番目にばっちり出てたんだぜ?
wikiで太夫の主な出演回をチェックしてみるとしてみます!

580:名無しさん@ピンキー
11/05/24 01:11:15.79 qPRn8jSc
>>579
レギュラーだから1話からいるよ
敵メインになるのは8話とか25・26話とか40話とか47・48話だけど
それ以外の回のわずかな時間でじわじわ積み重ねていく作りだから
余裕があったら最初から見るのをお勧めするw

>>576
でも良く考えればいくらドMなヤンデレ男でも、
相手の嫌がることをやり続けてるんだからドMでありながらしてドSだよね
ヤンデレ男の本質は実はドSだと思うw

581:名無しさん@ピンキー
11/05/28 18:11:29.94 trcbRBt/
ヤンデレ×自由奔放なカプが大好きすぎる
ヒロインが自由すぎてヤンデレヒーローが振り回されるってのが萌える
でもどんなふうにヤンデレヒーローが振り回されるのか、ヒロインの自由っぷりはどんくらい凄いのか、私の脳内妄想では思い付かないのが悲しい…

582:名無しさん@ピンキー
11/05/28 18:25:57.65 SAkD9x8r
>>581
思いつかないのに好きなの?
版権で言うとどんなん?

583:名無しさん@ピンキー
11/05/28 20:20:57.96 izSJEeVC
自分581じゃないけど
自分は同人ゲーでそういうのやったなw
本屋に寄り道したヒロインが家帰ったら
にこやかに喋っていた彼氏が豹変して「どこ行ってたの?」
ヒロインの心の中(豹変キターーー)「本屋だよ」→「その割には時間かかってたよね」→レシート提出
(女性雑誌立ち読みしてたなんて言えない←ヤン彼から検閲入るから見せてもらえない)
「どうして誤魔化すの?レシートの時間だと遅すぎるよねオレの事嫌いになった?」→「料理本探してたの」
→「どうして、オレの作る料理嫌なの?なんで秘密にしてたの?ねぇねぇ。やっぱり俺だめ?」
→「秘密にしてびっくりさせたかったから」→「なんだ、よかった」
(ほっ、今日も乗り切った・・・)
みたいな?昔やったから記憶ウロだけど
主人公が乗りこなしてるヤンデレに新しいって思ったw

584:名無しさん@ピンキー
11/05/28 22:49:30.10 SfPPVLnU
Twitterの細川忠興&たまめっちゃニヤニヤできる
もちろんなりきりなんだけど、書いてる人が上手い

585:名無しさん@ピンキー
11/05/29 10:58:46.85 78EL0fZY
他で細川さんネタが熱いの見て何でだろうとおもったがツイッターで熱かったのかw

586:名無しさん@ピンキー
11/05/29 15:31:18.55 D0hTx69u
忠興は戦国無双3Zでも逃げる嫁を追いかけまくって、
モ武将ながら凄い存在感だったらしいよ。
私はハードないからやってないけど。
史実の彼が好きなので人気が出た(多分)のは嬉しい。

587:名無しさん@ピンキー
11/06/05 00:06:18.11 SnLaVJ5T
>>586
モブ将扱いで顔グラ一枚なかったけどな…
もうちょっとぐらい扱いよくしてくれと泣いたわ

史実の忠興が既に完成された男ヤンデレで
ものすごいよな。
ガラシャ夫人もどっこいどっこいのキレ味だけど。

588:名無しさん@ピンキー
11/06/05 00:55:17.45 1ammwu7r
鋼の精神力がなければヤンデレ男の相手は務まらんというわけだな
心を完膚なきまでにバキバキに折られて蹂躙されるのもオツだけどね

589:名無しさん@ピンキー
11/06/05 05:24:53.37 dxrgNzsk
>>588
>心を完膚なきまでにバキバキに折られて蹂躙されるのもオツだけどね

薄幸そうな美少女がヤンデレ男にそんな目に合わされ
従順になるとか最高だと思うんだ

590:名無しさん@ピンキー
11/06/07 02:34:11.70 araRWNJj
ヤンデレ男に玩具も同然に愛され弄ばれる女の子がみたい
愛しては要るが歪みまくりで精神的にも肉体的にもDVするヤンデレ男と
酷い目に合いながらも依存してしまう激弱な女の子に萌える

591:名無しさん@ピンキー
11/06/07 22:47:42.17 Mu/krkb+
>>590
イイネ
没落して、からゆきさんになった女の子が資産家の華僑に買われて囲われる的な
お話を妄想した。
(ついでに、ヤンデレ男が実は黒社会の構成員とかで、根が真面目なヒロインがそれを知って心折れていったらいいかも)

592:名無しさん@ピンキー
11/06/08 12:57:43.16 u8HQDYNd
>>591
微妙に違うが、
最近発売された蝶の毒花の鎖ってゲームいいよ。
乙女ゲーだけどBADが多くて強烈でヤンデレ臭がしてすごくよかった。


593:名無しさん@ピンキー
11/06/08 15:01:29.11 u8HQDYNd
と思ったがあれは主人公の女の子のボイス無しだから男にはあれかも。
描写的には結構男性向きだとも思うんだけどねえ・・・



594:保守小ネタ
11/06/10 20:42:34.15 TWR17n54
■男体盛り焼き肉ディナー■

あるところに、愛し合う若い男女がいました。
どちらも由緒正しき高貴な家柄の出で、幼少からの許婚です。
お似合いの紳士と令嬢だと、社交界でも評判でした。
二人は清く爽やかな交際を続けていました。

紳士は威厳を持った聡明な人物です。
さらに大変な美食家でもありました。
美味のためならば金に糸目をつけません。
また、料理の腕前は一流の料理人にも引けを取りませんでした。

愛しい令嬢にあらゆるご馳走を振る舞うことが、彼の喜びでした。

ある日のこと。
令嬢は紳士から晩餐会に招待されました。
「君だけの為に特別なディナーを用意しました。今まで誰にも出したことのない料理です」
招待状にはそう書かれていました。
食通の彼が今度はどんな珍味を提供してくれるのかと、期待に胸が膨らみます。

婚約者のお屋敷に到着すると、令嬢は執事に食堂まで通されました。
しかし、いつもは笑顔で出迎えてくれるはずの紳士が、今夜はいません。
令嬢は怪訝に思いましたが、晩餐会は主人不在のまま始められてしまいました。

次々に上質の料理が運びこまれます。
食前酒、前菜、スープ、パン、魚料理、肉料理、冷菓。
順調に献立を消化して行くものの、いっこうに紳士の姿は見えません。
執事に所在を尋ねてみても、何も答えてくれません。
独りぼっちのディナーに、令嬢は寂しさを禁じえませんでした。

次は、二番目の肉料理の番です。

「!?」
給仕二人がかりで食卓に並べられた「それ」に、令嬢は絶句しました。
肉を盛り付けている皿が生きていたのです―なんと、裸の人間の男性なのです。
それも、自分の婚約者だったのです。

驚きのあまり、思わず令嬢は席を立ってしまいました。
婚約者の肌を見るのはおろか、異性の肌を見るのも初めてなのです。

595:保守小ネタ
11/06/10 20:45:02.86 TWR17n54
「君さえ嫌でなければ、席に着いて欲しい。……もちろん、このまま帰ってくれても構わない」
食卓に横たわった紳士は静かに言いました。
令嬢は躊躇いがちに席に戻ります。
長い時間をかけて築き上げて来た信頼関係が、そうさせたのです。

令嬢は、改めて眼前の紳士の姿を見ました。
筋骨の凹凸がはっきりとした、張りのある若々しい体躯です。
ところどころ汗が光っています。
極上の焼き肉が、筋肉群の構造、流れに従って配置されています。
まるで、完成された一つの美術品のようです。
官能的ですらありました。

「さあ、召し上がれ」
「……いただきます」
恐る恐る、慎重に。
食器によって皮膚を傷付けてしまわないように、そっと赤い肉を掬います。
「あっ、んふぅ」
逞しい胸筋の上に位置する突起を、匙が掠めたとき、生きた皿が悶えました。

口に押し込むと、それは絶品でした。
香ばしく、塩味がよく効いています。
一切れ一切れに、旨味が見事に凝縮されているのです。

「なんだか、あなた自身を食べているみたい」
今の二人は捕食者と被食者の関係にありました。
彼の生殺与奪の権を、令嬢が一手に握っているかのようです。
令嬢はこの状況に、倒錯的な興奮を覚えていました。

息を切らしながら紳士が呟きます。
「もし、食べて貰えなかったらどうしようかと、不安だった」
これが、彼なりの不器用な愛情表現なのです。
令嬢に数多のグルメを振る舞ううちに、満腹になった彼女の笑顔を見ているうちに。
いつしか、自分のことも美味しく食べて欲しいと、考えるようになったのです。
歪かつ純粋な愛の形です。
今夜のディナーは、「愛情を確認する儀式」とも言える作業だったのです。

ナプキンで口元を拭いながら、令嬢は照れ臭そうに聞きました。
「ねえ、これも食べていい?」
濃厚な肉汁の滲んだ極太ソーセージを、フォークでチクチクとつつきます。
「もちろん。今夜のメインディッシュなんだ」
紳士ははにかんで、そう答えました。

後に二人はめでたく結婚し、幸せな家庭を築きました。

FIN.
ソフト男ヤンデレを目指した。

596:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/10 23:11:44.31 jKB2IEiL

フォークで刺すなw

597:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/11 00:36:33.02 rBlVwky4
ヤンデレってか変態だー!w

598:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/11 00:56:02.19 AV8xU7x6
正に変態という名の紳士だなw

599:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/11 10:57:49.78 3dh/mGcU
でもコレ令嬢も素質あると思うんだけどw
変態同士幸せな家庭を築きそうだ

600:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/11 12:57:20.64 oTKYKeAU
デレデレですね。

でも、こう言うのも好き。

601:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/11 16:44:31.57 bPHJ2HhB
大変変態だーーーーーww
カミングアウトがうまくいった素敵な例ですね、わかります。
後日令嬢が素敵な男性をみたら
君の皿は僕だけだっとか嫉妬丸出しで呟きそうだなw

602:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 23:48:39.18 SzxsQW91
フォークでチクチクに思わず吹いた
面白かったw

603:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/13 04:53:11.50 ieTO+LNz
まあ、男ヤンデレは性的にも全力で変態な位で丁度良い

604:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/14 18:46:11.17 o8T4VGSy
>>594-595
この二人は間違いなくいい変態夫婦になるww



そんな面白いネタの後で申し訳ないけど
師匠と弟子少女のお仕置き編を少々書いたので投下しにきました。
まだお仕置き全部は書き終わってないんだけど、ねちねち長くなりそうだからとりあえず一区切りまで。

剃るとかの辱しめ系がちょっとあるので
苦手な方は、師匠と弟子少女をNGでお願いします

605:師匠と弟子少女 お仕置き編
11/06/14 18:48:30.80 o8T4VGSy
 今朝は、珍しくヴァナが起きるのが遅かった。
 階段を下りてきた彼女に訳を聞いてみれば、別に寝坊したわけではなく、探し物をしていたという。

「その……リボンが見当たらなくて」
「リボンならしてるじゃないか」

 髪を結っている白いそれを指すと、俯きがちにふるふると首を振る。

「これじゃないの。クリーム色で、白い水玉模様が入ってて、レースがついた……」
「ああ……最近よく着けていたやつか。僕には、あれを買ってあげた覚えはないが」

 僕が声を低くしたことに気づき、ヴァナはハッとして顔を上げ、こちらを見つめて誤魔化すように笑った。

「あれは貰った物で……かわいかったから、気に入ってたの」
「誰に貰った物なんだい?」
「お友達!」
「何さん?」

 名前まで訊かれるとは思わなかったのか、わずかに彼女の目が泳ぐ。

「えっ……とね、ミューちゃんだよ」

 ミューちゃん、というのはこの子の数少ない友達だ。
 賢く礼儀正しい子で、小さい頃から仲良く遊んでいるのを何度も見かけている……だから。
 そのミューちゃんに貰った物なら、貰ったその日にすぐ報告してくることも、
一度「お友達」と誤魔化したりせず、「ミューちゃんに貰った」とはっきり言うことも、よく知っている。

「へぇ、ミューちゃんにね……そう、分かった。とりあえず朝御飯にしようか」
「作ってくれたの!?」
「ああ、君も遅かったしたまにはね。早く食べて元気を出しなさい」
「うん……ありがとう、師匠!」

 ぽん、と軽く叩くように頭を撫でてやると、ヴァナは僕が怒っていないと思い安心したらしく、表情を綻ばせた。

「今日も出掛けるのかい」
「うん、ちょっとね」
「そう。僕も仕事があるから昼間は少しいないけど、ちゃんと門限は守るように」
「はーい、分かってます」

 食卓に着いてサンドイッチをかじるヴァナの笑顔は、どう見ても浮かれている。
 「どうしてそんなに嬉しそうなんだい」と訊ねてみても良かったが、止めておいた。
 どうせすぐに判ることだし、いま根掘り葉堀り訊いて妙な不安感を抱かせてもいけない。

「ヴァナ、じゃあ行ってくるから。良い子でいるんだよ」
「もー、師匠。私、そんなに子供じゃないって言ってるでしょ」
「子供じゃなくても心配なんだよ」

 玄関先まで見送りについてくるヴァナの頬を掌で包むと、彼女は少し不満そうに唇を尖らせた。

606:師匠と弟子少女 お仕置き編
11/06/14 18:50:36.33 o8T4VGSy
 常日頃から栄養には気をつけていたおかげか、ふっくらしたその唇は健康的で血色も良く、触れたらさぞかし柔らかいだろう。
 早く毎朝毎晩それを啄み味わってみたいものだが、まだそれには早いと自制して何年になるだろう。
 しかしそれもあと少しの我慢なのだ。それを待ち遠しく思いながら、
一つの荒れもなくなめらかな額にキスをして家を出る。

「いってらっしゃい、師匠」

 キスされた額に幸せそうに触れてから、頬を染め手を振るヴァナの青い髪が、太陽の光を浴び輝いて見えた。
 僕は彼女に微笑んで、小さく手を振り返した後、着ているジャケットの胸ポケットから携帯端末を取り出す。

「―目を離すなよ」

 端末の向こうで部下が返事をしたら通話を終了し、画面を切り替えて、今度は地図の中心に明滅する赤い点を確認。

「感度は良好だな」

 独りごちて、端末を再びポケットへ押し込んだ。
 待たせておいた車に乗り込んだところで、先ほど仕舞った端末が今度は着信したため仕方なく出る―
父から仕事の連絡ついでに、「まだ結婚しないのか」と小言を食らった。

「心配しなくても、もうすぐ連れて帰りますよ」

 ため息混じりに言う。喜んだ父が、何処の令嬢か、名前は何だと矢継ぎ早に訊いてきたが、答えずに切った。
 端末を握ったまま、長く息を吐く。
 あの子の家は僕の所だけ。僕が名前をあげて、何年もかけて大切に育ててきた。
 だからヴァナは僕のことが誰よりも大好きだ。大好きなら妻になるのも当然というもの。
 僕は再び端末へ目をやり、画面に映る点の動きを確認しながら、車の窓から覗く街並みを眺める。
 本当は仕事に行くには少し早い時間なのだが、野暮用があるから丁度良いだろう。

「―師匠」

 仕事帰り、人込みの中でヴァナを見つけた。目立つからすぐに判る。
 振り向いた彼女は驚いた顔をしていたが、どこか虚ろで元気がなかった。

「なんでここに? お仕事、終わったの?」
「早く帰らないとヴァナが寂しがって泣いちゃうからね」
「もう泣かないやい」

 ヴァナは小走りで近づいてきて、僕の着ていたジャケットの下の白いカッターシャツをぎゅっと掴むと、頬を擦り寄せる。
 一緒に暮らし始めた頃には、仕事に行こうとする度に「行かないで」と泣きつかれたのを思い出した。

「どうしたんだい? 元気がないね」
「……」



607:師匠と弟子少女 お仕置き編
11/06/14 18:53:22.35 o8T4VGSy
 ヴァナは僕の問いに、「何でもない」と首を振って弱々しく笑う。

「そう。じゃ、ここで何をしてたんだい」
「それは……その」

 言葉に詰まる様子を見て笑いたいのを堪えながら、はっきり言ってやった。

「また誰かがいなくなったのかな」

 びくりと、ヴァナの肩が震える。

「し……師匠は、何でもお見通しだね」
「お見通しというか、君のそういう顔を見るのは初めてじゃないから」

 まぁ、本当に何もかもお見通しと言っても過言じゃないんだが。
 僕がそんなことを考えているとは知る由もないであろうヴァナは、不思議そうに此方を見上げてくる。
 心なしか不安げなその瞳を見ると、思わず抱き締めて口づけたくなるが、そういう訳にもいかない。
 とりあえず手を繋ぐだけで我慢しつつ家へ帰ることにした。

 ヴァナを居間のソファに座らせ、落ち着かせるために温かい紅茶を淹れた。
 彼女はそのカップに触れる前に僕の手を引っ張り、隣に来て欲しいとねだるので
僕はわざとらしく、やれやれと呆れたような素振りで座ってみせる。

「で、何さんがいなくなったのかな」
「……それは」

 どう言えばバレないのか、叱られないのか悩んでいるのだろう。
 その曖昧な態度を見て、僕は今思い出した―そんな風に装って言う。

「ああ、ごめんね。言えないよね」

 そして彼女の耳元へ唇を寄せ、囁く。

「だって、言ったら君が約束を破ったことがバレるもんね?」
「えっ……」

 かかる息がくすぐったいのか瞼をぎゅっと閉じて、こちらを見ずにヴァナは聞き返してきた。

「そ、それは、どういう意味……?」
「そんなもの、君が一番よく分かっている筈じゃないのかい。『師匠は何でもお見通し』って言ったくらいだから」

 言いながら、僕はヴァナを抱き上げる。
 風呂に行くのを察した彼女が、床に落ちてでも僕から離れようとするがそれは無駄なことだ。

「待って師匠、話を聞いてっ」
「聞く必要はない。なんであれ約束を破ったのには違いないからね」

 「約束を破った」と言うとヴァナは悲しげな目をして黙ってしまう。
 師であり、ただ一人の家族でもある僕の言ったことを守らなかった、その罪悪感が彼女を無抵抗にさせるのだ。
 そうして大人しくなったヴァナを裸にして風呂へ連れ込んだ。



608:師匠と弟子少女 お仕置き編
11/06/14 18:56:28.96 o8T4VGSy
「―さて、ここでひとつ質問だ。約束を破ったらどうなると思う?」

 髪を洗ったところでこちらを向かせて訊いてみたが、ヴァナは答えない。
ただ、彼女の怯えた目は、どうなるか分かっていると言っている。

「君がどんなに悪い子だったかはその態度で分かるけど……詳しく訊くのは後の楽しみにしようね」

 僕と目を合わせたがらないヴァナの、胸を隠すように組まれたその手を掴んで引き寄せ、その体を背中から抱き締めた。

「とりあえず、君は僕に隠れて男に会っていたんだから、これも丹念にやらないとね」
「んっ!」

 柔らかく豊かな乳房を指でなぞると、小さく肩が震える。昔はくすぐったがるばかりだったが、今や随分と敏感になった。
 それは、彼女が幼かった頃のことを思えば背徳感があるが、自分の苦労を思えば何とも言えない幸福感がある。

「師匠、ごめ、なさ……ぁぁっ……」

 ヴァナの言葉は途中で吐息になって聞こえなかった。
 石鹸をたっぷり手に塗って、硬くなった薄桃色の乳頭を指先で摘まんだり、
乳房へ埋めるように押し込んだりと、彼女の体を弄っていたせいだが。

「奇麗にしてあげる」

 首筋、耳元、胸から括れ、腰から太もも、足……あらゆる場所へ丁寧に掌を滑らせる。
 顔を覗き込むと頬が紅潮しており、細められた瞼の奥の瞳は蕩けるように潤んでいた。いつの間に、これほど感じやすくなったのやら。

「ししょ……師匠っ」
「なんだい」

 ヴァナを愛撫している僕の手に、その彼女の手がそっと触れた。

「は、やくっ……」

 ヴァナは、いつものように外陰を弄って欲しいのだろう。

「早く、なんだい?」
「い、いつもみたいに……して……」
「いつもみたいに何をするの」
「うぅぅ……」

 僕の問いにヴァナは唇を噛んで小さく唸る。
 未だに上手く言えないのは、彼女が教科書で得た性交に関する知識と、今していることが合致していないし、
自分が欲しいものがいわゆる絶頂だということも、よく分かっていないから。どう言えば伝わるのか分からないのだ。

「あと1年もすれば成人だって言うのに、おねだりも上手に出来ないとはね」
「ごめんなさい……」

 大げさにため息をつくと、ヴァナは少ししょんぼりしてしまった。
もちろん本気ではないし、気にしなくともいいんだよ。別にヴァナが悪い訳ではないから。


609:師匠と弟子少女 お仕置き編
11/06/14 18:58:49.32 o8T4VGSy
「まぁ、このくらい謝ることでもないさ。出来ないならこれから覚えればいいしね」

 僕が敢えて言葉では何も教えずに、消毒やお仕置きと言って、愛撫や軽い絶頂の感覚を教えてやるだけにしてきたことが原因だものな。
いつも、ねだらなくても気持ち良くしてあげていたし……それに、おねだりが出来たところで、
今日はお仕置きなのだから、あまり関係がない。

 ヴァナから手を離し、用意しておいた剃刀を手に取る。

「師匠?」
「ああ、立たなくていい。座って」

 ヴァナは黙ってその場に膝を抱えるように座り込んだ。が、

「そうじゃない。足を開いてごらん」
「えっ、で、でも、師匠……」
「いいから開くんだ」

 語気を強めるとヴァナも観念して、おずおずと付け根から足を開く。
薄く外陰を覆う陰毛に隠れて、奇麗なピンク色をした深い割れ目が見てとれる。
 誰にも、何にも侵入を許していないそこは、まだ僅かに開いて見える程度だが、じんわりと濡れているようだ。
 中に指が入らないように気をつけながら、ゆっくり割れ目をなぞり愛液を確かめると、ヴァナの腰や足が跳ねる。

「ひゃっ、あ! 何するのっ……!?」

 なぞった指が愛液でねばつくのを見てから、何も言わずに陰毛の生えた部分へクリームを塗り始めた僕に、ヴァナが不安を露にする。

「ねぇヴァナ。今なにをしているか、分かっているよね?」
「お、お仕置き?」
「そう、お仕置き。だから今日は、君にたくさん恥ずかしいことをするんだよ」
「!?」

 そのままクリームを塗ったところへ剃刀を這わせる。ヴァナの瞳が恐怖で揺れたのが分かった。

「やっ……いやっ、師匠!」
「ほら、動くと危ないよ……切っちゃうかも知れないじゃないか」

 言った途端に僕の手を押さえようとした彼女の手が止まり、泣き出しそうな目でじっと剃刀の動きを見つめるだけになった。
 剃刀を上下に、そっと滑らせる度に、クリームと一緒にその毛がなくなってゆく感触がする。

「いやぁ……そんなとこ……やだ、師匠、やめてぇ……」
「おや、どうして嫌なんだい」

 訊きながらも、剃刀を持つ手は止めない。まだ安心させてやるつもりは毛頭ないよ。

「こんなのやだ……恥ずかしい……っ」

 見れば、ヴァナはもう涙を滲ませていた。

610:師匠と弟子少女 お仕置き編
11/06/14 19:04:10.46 o8T4VGSy
「ん? 言ったよね。恥ずかしいこと、たくさんするって。
これはお仕置きなんだよ、ヴァナ。君には拒否することなんて出来ない、そうだろう?」

 あざといほど悲しげな風を装って彼女の頬を撫でる。

「ねぇ? 君は僕の信頼を裏切ったんだからさ。仕方ないよね?」
「ごめんなさい、もうしないから、だから許して……」

 ヴァナが瞼を強く閉じて頭を振った時、遂にその目尻から涙が零れた。
 それを指の背で拭ってあげたのは良いけれども、もしや僕の笑顔は彼女に判るほど歪んではいないだろうか。
 ……君の笑顔も怒った顔も可愛くて好きだよ。でも、今日の君の表情はそれよりもずっと、特別に可愛いんだ。
 どうしてだろうねぇ?

「謝っても駄目。信じてあげたいけど、今日ばかりは信じないよ。君は嘘つきだ」

 言って、剃毛を再開する。そろそろ前が奇麗になるか。確かめるために撫でてみると、
きめ細かく皮膚の薄いその部分は驚くほどすべすべして気持ち良い触り心地だった。
 せっかくだし舐めてあげたらもっと面白いと思ったけど、今はやめておく。とりあえず次はその下も奇麗にしてあげよう。

「ま、まだ、お仕置きするの?」
「勿論、簡単には許さないよ。ここに横になってごらん」

 お仕置きなんだから床に直接寝かせてもいいかとは思ったが、
ぶつかる痛みで快感や恥辱以外に意識が行き過ぎてもいけないので、
一応適当なマットを敷いて仰向けにさせた。
 それから両足を持ち上げさせようとしたが、ヴァナは恥ずかしがって素直に言うことを聞かない。

「ヴァナほら、早く」

 仕方がないので、まずは僕がヴァナの両足を持ち上げ、赤子のおむつ替えでもするかのような恰好にさせてやる。

「ひぃっ! いやっ、師匠ぉっ、いやぁっ!」
「全部奇麗に剃るんだよ。おとなしく言うことを聞きなさい」

 可愛い顔を歪ませて、嫌だと首を振るヴァナの手を片方ずつ掴み、右と左それぞれの足を膝から抱えさせた。
やめてとは言うものの、それ以上の抵抗はない。賢明な子で良かった。

「こんな恰好やだよぉ……」
「どうして」
「だって師匠に、そんなとこ……っ」

 ヴァナは羞恥で頬が真っ赤になっている。十代ももうすぐ終わりだというのに、こんな体勢にされては当たり前だろうけれども。

611:師匠と弟子少女 お仕置き編
11/06/14 19:10:38.32 o8T4VGSy

「へぇ。恥ずかしいのかい? いつも洗ってあげてるし、気持ちよくだってしてあげてるのに?」
「でっ、でも、見られたこと、ない!」
「ああ、そうだね、見たことはなかったね」

 言ったところで剃毛を終えて、丸見えの割れ目を上から下へなぞる。
 不思議だと思った。最初に洗うついでに愛撫してから剃毛を始めたわけだが、
時間が経っているのに愛液が乾く様子がない。
 まだ絶頂させていない訳だから、そろそろ冷静になって、これの分泌が止まってもおかしくないと思うのだ。
 なのに止まるどころか先程よりも溢れてきている。そんなに愛撫が良かったのか、それとも。

「師匠だめっ、そこ、もうだめっ」
「何が駄目?」
「わ、分かんない……師匠がそこ触ると、お腹の下の方が、きゅうってなるっ」

 なぞってばかりではつまらないので、割れ目の中ではなく
あえて陰唇にぐりぐりと指を埋めるようにしてみると、ヴァナの腰が悩ましげにくねる。
 「嫌」でなく「もうだめ」と言う辺り、本当はもっと触って欲しいのだろうな。ただ理性が飛ぶのが不安なだけで。

「ヴァナは自分でここを見たことがあるかい? いやらしいよね? 僕に見られて、触られて、ヒクヒクしてるんだよ」

 ヴァナは膣への入口を、快感が得られるところとしてはっきり意識し始めたばかりであろうに、
わざと彼女が恥ずかしがるようなことを言って、残ったクリームはシャワーで洗い流してやる。
勿論、割れ目や外陰も良く流した。ここは常にひときわ、清潔にしておかないといけないという大義名分のもと。

「ぁっ! ぁ―っ!」

 すでにクリームは全て流れていたが、シャワーを当て続ける。敏感なところへ継続的に襲ってくる刺激に、
ヴァナは掠れた声を漏らして、逃れられないと分かっている筈なのに、逃げ場を探すかのように頭を振る。

「随分いやらしい顔してるね? ……恥ずかしいお仕置きがそんなに気持ち良いの?」
「ち、違うっ」
「今までのお仕置きが気持ち良かったんなら、もっと恥ずかしいことしなきゃ反省出来ないよね」
「うぅぅ……!」



612:師匠と弟子少女 お仕置き編
11/06/14 19:14:49.19 o8T4VGSy
 ヴァナは潤んだ目を細めてこちらを見つめる。とろりと、新しい愛液が溢れ落ちた。
 ああ、やはりそうだ。君は辱しめられて悦んでいる。嬉しい限りだよ、僕の思う通りに体が変わっていってくれて。
 いや、もしかすると変わってなんかいなくて、元からこういう性質だったのかも知れない。そう思うと背筋がぞくぞくしてくる。
 君がそんな趣味なら、これもお仕置きにはならないね。それなら……もっと、恥ずかしいことをしてあげなくちゃ。
 僕は、お仕置きの仕方を予定と少し変えることにした。

613:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/14 19:19:02.47 o8T4VGSy
とりあえず今回はここまでです……
師匠はこれから、お仕置きしつつ約束破って何をしてたかを訊くんですが
それはもう少しお待ち下さい。

続き期待してくれる方がいるのに途中までで申し訳ない。

614:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/14 20:04:39.24 tNyy3mrJ
>>613
続き待ってた!超GJ!!
ヴァナたんがかわいすぎてやべぇ

615:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/14 20:48:06.07 E+KWtChA
>>613
師匠来たー!!!

616:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/16 19:38:46.75 oUqQL1tU
>>613
乙!!
ヴァナたん可愛いすぐる
師匠の変態っぷりに超期待

617: 忍法帖【Lv=6,xxxP】
11/06/18 17:00:53.13 Njob25xo
超GJ!!
師匠におあずけという放置プレイかまされながらじれじれして
ヴァナたんの秘密聞けるのまってるよ!

618:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/18 22:21:57.11 tQ47rq0t
青い硝子玉のような無垢な瞳 君はいつだって僕を見ているし 僕もいつだって君を見ている

ああ、あまりに素直に、美しく汚れないから
僕はつらいほどに切なく、苦しいほどに嬉しくなる

僕は君を傷つけ、破滅していきたい
僕のこの思いを知ったら、君はどう思うだろうか

ただ何も言わず微笑んでくれるだろうか
君の口からなら罵る言葉さえ、真珠のように美しいだろう

口付けを交わすように、君の顔に左手を添える
そして親指を君の眼窩へと ぐいと押し込むのだ
不意に力強く、躊躇いもなく、穴を穿つように

それはどんな感触だろうか、ゼリィのようだろうか
僕は歓喜に打ち震えながら、淫猥に掻き混ぜ、その血のぬるみを味わうのだ

君はどんな声をあげるのだろうか
潰された目から、辰砂のように赤い涙を流して
痛い痛い、と叫ぶのだろうか

幾度交わしたか忘れるほどの 口づけの中で僕が狂おしいほどの
飢餓を思っていたことを君は知らない

君のその泣き叫ぶ声を飲み込むように、今、僕は願いを果たし、
君の舌を噛み千切る 口紅を味わうように、唇に食らいつく

ああ、ああ、それは どんなに幸福なんだろう
貪欲で意地汚い犬のように、欲望が満たすのは

君の桜色に染まる頬も、僕は憧れていた それは舌が蕩けるほどに旨いに違いない
僕はきっと癒され、幼子のように泣くだろう

君の柔らかな耳朶はどうだろうか
頬に触れる僕の唇を這い上げて歯を立てたい

いつもタルトのように甘い言葉を 囁いてきた君の左耳に僕の 本当の想いを聞かせたい
偽りは無かったけれど 秘密は幾つも有った

ああ、君は僕をどう思うのだろうか たぶん憎悪か恐怖なのだろう
僕が君を終演に至る苦痛へと誘うように 君が望むなら壊してくれても構わない
君が望むままに、僕を壊してくれても構わない

っていうサイレントヒル3の謎解き用の文章が気に入った

619:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/20 01:51:50.16 cFZD44bu
静岡パネェ
萌えたぎったわ

620: 忍法帖【Lv=7,xxxP】
11/06/20 07:40:59.83 Ws2bNJv4
文章まんま転載は著作権的にちょっとというかアウツ・・・・!!

621:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/20 15:27:15.87 N0F2NR84
ちょっと考えが足りなかったな
すまん

622:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/21 00:34:21.95 lp7Q/Rp3
>>619
静岡ってなに?

623:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/21 04:07:03.44 8aq0r0p1
サイレントヒルの事だろ
サイレント→静か+ヒル→丘(岡)で静岡

624:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/24 23:13:28.34 utqflike
ヤンデレ男に酷くて鬼畜でエロいお仕置きを受ける女の子に萌える

625:名無しさん@ピンキー
11/07/02 09:16:24.94 a2wTX04I
保守

626:名無しさん@ピンキー
11/07/12 01:18:08.65 DbJbv6kD
原作未読だけど、アニメ版「GOSICK」は男ヤンデレが多かったなぁ…
どいつもこいつも長期間特定の相手に執着しやがって……

627:名無しさん@ピンキー
11/07/14 15:57:24.61 R+9nnSHO
>>626
中々良かったよね


しかし投下が途絶えて哀しい……

628:名無しさん@ピンキー
11/07/14 19:43:01.51 YjEPGACl
気長にまとうぜ

最近した妄想(ホモネタ注意)




ヒロインは大学で同じクラスをとりサークルも一緒な男に惹かれ
仲良くなり告白するが実は俺はホモだと言って断られる
しかし諦めきれなくて友達としての関係は続く
ある日男が俺の事本気で好き?って聞くので男の為なら何でも出来るというと
男が好きな先輩がヒロインが一晩付き合ったら男とも付き合ってくれるという
ヒロインはショックをうけながらも好きな男の為に先輩と……
しかし先輩は本当にヒロインの事が好きだったので
土壇場で男の名前を呼ぶヒロインに何もできない
男は本当は別にホモでもなんでもなく
先輩とは義兄弟で先輩が大嫌いだったが
先輩がヒロインのことを好きとしり接近したら好かれたので
ヒロインをだしに先輩を苦しめたくて
先輩が鬼畜かの如くヒロインに吹き込み
先輩にはヒロインに鬼畜に振る舞わないと
別の男にまわさせるからいいよ(ヒロインはどっちを信じると思う?)とかいって脅していた
そして慕ってくれるヒロインを愛人をやっていた母などのように信用できない
好きと言っておきながら最後には裏切るんだと
先輩に嫌がらせしながらもある意味ヒロインがどれだけひどいことをされても
自分のことを好きでいてくれるかと試しながらヤンデレってる話とかはダメか

629:名無しさん@ピンキー
11/07/14 20:23:05.72 3OpBkSYf
801厳禁では

630:名無しさん@ピンキー
11/07/14 22:32:09.06 YjEPGACl
あスマン
男がホモっていうのは
ヒロインの事を絶対好きにならないという嘘で
本当の801ではないからいいのかと思ってしまった
本当にスマン……

631:名無しさん@ピンキー
11/07/14 23:22:36.47 3OpBkSYf
>>630
あ、いやなんかこっちこそすまん

632:名無しさん@ピンキー
11/07/16 04:51:39.92 c+o2kpiw
やっぱり鬼畜なヤンデレ男は良いな
女性をしっかり性的に虐めてくれるしw

633: 忍法帖【Lv=12,xxxPT】
11/07/18 14:23:10.43 3llO9V/q
保守。

634:名無しさん@ピンキー
11/07/22 21:03:35.98 Yj2OIP14
ベタだが他の男と好きな女が喋ってるのを見て
ビッチと罵るとかそういうシチュが好き

635:名無しさん@ピンキー
11/07/23 00:48:48.06 Gaw0LaG/
昔、風の悪戯でパンチラしちゃった女の子を見てビッチ扱いした小説があったと思うが
あれはかなりヤンデレてたと思う

636: 忍法帖【Lv=17,xxxPT】
11/07/26 01:02:08.31 pe1FMLXA
>>474なんだが始まりの部分が書けたので3レス投下する。
次回からヤンデレになる予定です。
ヤンデレ成分はなりかけの薄めでスマン。

637:Look at me.1
11/07/26 01:03:06.62 pe1FMLXA
 久野木瞳子(くのぎとうこ)は会社でお局様というかバリバリのキャリアウーマンというか。
 いわゆる仕事一筋で生きて来たんだろう。
 まだ処女だろこの女という程堅苦しく地味で化粧も薄化粧。
 髪の毛も一度も染めたことなさそうな長い黒髪を、地味なバンスで一纏めにし、服装も不可も可もなくフォーマルなパンツスーツ姿だ。
 仕事を頼む態度も「これ、まとめてくれる?志藤君」とそっけなく。
 かといってわからないことがあり質問すると、意外と嫌がりもせず答えてくれるが。
 それまたあっさりと要点を押さえた説明で紋切り型なので、とっつきづらい。
 まぁ仕事だけならやりやすいと言えばやりやすいタイプの、性的な雰囲気を相手に与えない……簡単に言うと女だという事を武器にしない女上司だった。
 反対に、志藤悠真(しとうゆうま)いわゆる俺は、学生時代の勉強からそうだったが仕事はそれなりに適当にやってもそれ以上の成果をだし。
 性格も特に熱くもなくクールでもなく普通だったが、外見がすこぶる良かったせいで女には無駄にモテた。
 外見を飾るのも嫌いじゃない。女とそれなりに遊ぶのも。
 そんな会社では華やかな部類に入るオレが、彼女……主任の事を何となく気にしていたのは。
 普通の女なら俺の関心を引くのに躍起になるが、主任は俺の魅力に全く興味がなかったからだ。
 いや、なんというか俺に興味のない女はそれはいたけど。
 彼女は、俺だけになくそのほかの人間にも平等に興味がないようだった。
 それが気になった。

 そんなある日、それなりに順調に仕事をこなしていた俺が、信じられないようなミスをした。
 自分でも信じられないような凡ミス。
 しかしそのミスはすぐに気が付けば、自分の中だけで取り返しのつくものだったのに。
 いろんな要因が重なって気づくのが遅くなり。気が付いた時にはもう取引先相手に迷惑をかけるような状態になっていた。
 初めはミスを隠すか……と一瞬頭をかすめてしまう。何事もそつなくこなしてきた俺は初めての失敗に動揺していた。がそれは一瞬の気の迷いでなんとか立て直す。
 俺は俺の出来る精一杯を考え速やかに動く。意外と俺は熱い男だったようだ。
 そんな時、主任はそのミスを挽回するために一緒に取引先にあやまりに行ってくれたり、しなくてもいい残業に付き合ってくれたりと、普段は意識しない上司っぷりを見せ付けた

 そして全てが終わった後に意外にもご飯おごるからといってラーメン屋に付き合わされる。
 普段なら会社の上司と個人的に飲むなんてしないんだが。
 その日は俺はあっさりと言われるままついて行った。
 向こうもらしくないが、俺もらしくなかった。


 主任の行きつけのラーメン屋はオススメは豚骨だったので俺も同じものをたのむ。
 確かにうまい。
「まぁ新人のうちにミスするだけして何があっても対応できる図太さを身につけなさいよ。
 ミスして許されるのは新人のうちだけなんだから……まぁ同じ事だけは繰り返さないようにね」
 ずるずるとラーメンを啜り、眼鏡を曇らせる彼女に言われた。
 そしてその時気がついた、俺は主任から怒られてないと。
「怒らないんですか?」
 すごく不思議に思って尋ねると。
「怒られたいの?」
 主任は普段は見せない親しみやすい苦笑いをする。
「貴方は思っていたより……というか言わなくてもちゃんと反省してたみたいだし
 きちんと何が悪いか理解して謝ったでしょ?
 怒らないでも十分にわかってるタイプだと思ったから
 正直いって……こんな事なければ、次の日から会社来なくなるタイプだと思ってたんだけどね」
 普通なら不愉快になるような俺の評価。
 それはするりと俺のなかに浸透して行く……程には彼女を受け入れたようだった。


638:Look at me.1-2
11/07/26 01:03:51.55 pe1FMLXA

「意外と人の事見てるんですね、主任」
「……まぁ子育てしたから何となくは」
「え? 子供いるんですか」
「妹よ。私を何歳だと思ってるの」

 あまり興味がなかったんで、主任の正確な年齢は知らなかったが。
 30中盤ぐらいだと勝手に思っていた。けれど今年で29歳らしい7歳上か。
 地味な服装と、落ち着いた雰囲気が主任を思いの外老けさせて見せたらしい。
 年齢を説明した後。「あ、そうか居てもおかしくないわね」と主任は思い直して苦笑する。
 そして「社会人になったらあっというまだから年なんて忘れるわ」とさらに破顔した。
 その顔は思いの他、若かった……若いだけじゃなく。
 初めて見る主任のプライベートな表情に、俺は奇妙な気分になった。
 まったくもって説明がつかない。

 ―そしてさらに奇妙な気持ちになるのはこれからだった。

「主任、妹さんいるんですか?」
 俺はこの台詞を、微妙な年齢の女性に年の話題を振ってしまったことを誤魔化したくて、何となく口にしただけだった。
 この時、この言葉を言わなければ、俺にとって彼女は尊敬出来る上司のままだっただろうか。
 少なくともこの台詞は俺の……彼女との関係の分岐点だった。

>「うん! そうなのすっっっごく可愛いんだよ!美人さんなのっ!」

 ……誰だこれは。
 いきなりの彼女のテンションの変わりように俺は怯んだ。箸を取り落とす。
 まるで花を飛ばしたかのような……彼女の顔が生き生きと輝く、まぶしくて直視できない。
 その表情だけで別人のようだった。
「写真見る!?この前とったばっかりなんだ~」
 ここでやっと俺の態度がおかしいとに気がついたようだ……しかし、主任はそれを読み違えた。
「あーこんな私の妹だからって嘘だと思ってるでしょ!本当に可愛いんだから本当に今見せるね」
 主任、酒飲んでない、よな?
 その表情はどんなに不細工な赤ちゃんでも孫なら無条件に可愛いと愛す。じじばばバカそのもので。
 必至になってバックから取り出した、主任の趣味とは思えない派手なブランド物の写真入れに入れた写真を見せてくれる。
 正直期待してなかった。
 こういうテンションの…というか女が女を褒めるときというのは、本当だった試しがない。
 自分をよりよく見せるために、自分より少し不細工な子を褒めまくる。そんな女ばかり見てきた。
 しかし見せて貰った主任の妹は、本当にモデル並の可愛さを備えていた。
 しかし俺の目を引いたのはそれよりも……妹の隣に写った普段着の彼女だ。
「かわいい……ですね」
 思わず、自然と呟いた言葉。
 じっくりと見つめていたら、ね?と小首を傾げて、主任が俺の顔を覗き込む。

 その仕草だけで。騒がしく狭いありふれたラーメン屋の店内が、急に落ち着かないものになった。




639:Look at me.1-3
11/07/26 01:08:05.02 pe1FMLXA
 ラーメン屋の中でどれだけ話しても。
 主任自身の情報は「妹大好き」と、派手な写真入れは妹からのプレゼントという事以外は分からなかった。
 その代り俺は、主任の妹のこまかなプロフィールを暗記できるぐらい聞いてしまう。
 それから妹トークで俺に気を許し過ぎた主任は酒を飲み、飲まれ……。
 結局主任を家にまで送っていくことになる。
 千鳥足になる主任に肩を貸す。かすかに髪から香るいい匂いやら、主任の体の感触が心地よい。
 今までにこれ程、酔った女をそのまま俺の部屋に連れて行こうと思ったことはあっただろうか。
 いや。送り狼になる前に、今までの女は据え膳で向こうからホテルに誘うような女ばかりだった。
 かろうじて勝った理性を総動員し、主任を家に送っていく。
 すると、迎えに出たのは写真に写った少女が出迎えてくれた。
 ―これが、妹か。
 写真通りのモデルのような少女。しかし、俺の彼女をみた感想は「主任の妹」それだけに過ぎない。
 妹はインターフォン越しでは、胡散臭げな声のトーンだったのに、俺の顔を見ると一気に声のトーンが上がる。
 眼をきらめかせて、俺にいい印象を植え付けようという態度だ。

 俺の今まで付き合っていた女と変わらない、見慣れたありふれた態度。
 そのぶん肩によりかかっている存在が特別なものに感じて。
 彼女らしい簡素だが……妹の写真が飾ってある部屋。らしい、実にらしいなと内心笑いながら。
 主任を布団まで運んで寝かし付けると俺はお礼に飲み物でもと言われたが、もうここには用がないとばかりにあっさりと帰った。

 次の日から、俺と主任の関係は劇的に変わった。
 俺にハイテンションな状態をつい見せた事が恥ずかしいようで俺に謝った。
「いつもはこんな事無いのよ……」
 いつもなら掴み所のない冷静さしかうかがえなかった主任の声音が、表情が、柔らかいというか、可愛く聞こえる。
 それから俺は主任ばかり見ていた。
 回りの同僚に気づかれないようにこっそりと。
 そして彼女の態度は俺に対して軟化した。
 それがすごく心を浮き立たせて。彼女も時々会社で誰もいない時には、俺と仕事以外の会話をするようになった。
 ……内容は当たり前だが「妹」の事。
 俺はそれを楽しそうに相槌をうちながら聞いていた。
 しかし内心は会話の内容はどうでもよく、仕事中には見られない彼女の生き生きとした表情が楽しみだったからだ。
 次々と膨大な量の妹の話の中に混ざる、彼女のかけらを拾い集めて。
 俺は彼女に恋をしていた。
 妹を騙るように―俺の事も語って、見て欲しいと。

 いや、妹よりも俺を好きになって欲しいと、心の底から望むようになった。


続く。

640:名無しさん@ピンキー
11/07/26 02:09:59.49 C9+YNuyM
>>636-639
GJ
これは期待が高まるって言うかこの男既にヤンデレ予備軍的性格を漂わしているねw
凄く惚れてて好きなのは本当なんだろうが好きな女の都合なんて考えなさげw
きっと良いヤンデレ野郎になれるw

641:名無しさん@ピンキー
11/07/26 12:26:03.16 GPr7RP5S
GJ!
いやむしろこの女上司こそ男をヤンデレ化させる特殊スペック所持者と見た!!

チャラ×真面目な二人の性格バランスがとてつもなく自分好みだ
期待!

642:名無しさん@ピンキー
11/07/26 17:40:59.92 fVfqWRN7
こっからどう堕ちていくのか楽しみだ

643:名無しさん@ピンキー
11/07/26 17:46:40.48 0C+NXtOa
割と爽やかな始まりだけに病むのが楽しみだな
わっふるわっふる

644:名無しさん@ピンキー
11/07/27 00:32:24.36 7Q2Av8B+
この女上司さん処女なんだろうか?
三十路前の処女とかメシウマすぐるぜ

645:名無しさん@ピンキー
11/07/31 00:03:00.87 emRE2+6s
可愛らしい女の子にヤンデレて脅えさせたい

646: 忍法帖【Lv=19,xxxPT】
11/08/03 00:24:40.37 BbJXYhI7
よくドSで俺様でヒロインの事を
好きだから怯えさせて泣かせたい系のキャラを見ると
優しい系の男にトンビに油揚げされて
ヒロイン掻っ攫われてヤンデレになってしまえばいいと思う想像が働くw

647:名無しさん@ピンキー
11/08/03 01:06:11.45 wScZIIRk
>>646
展開と設定的には完璧だな
そして重要なのはそのようなヤンデレ野郎なら抜けるエロシーンをがっつり演出してくれるだろう事だw

648:名無しさん@ピンキー
11/08/04 00:33:36.74 Ii6uoC3I
好きな女を虐めるのが好きなドSヤンデレ男が
片思いの女が自分以外の男を好きになった時に
どんな反応、行動を取るかは気になるなw

649:名無しさん@ピンキー
11/08/04 13:10:40.69 IjnowZG+
だがしかしあえて此処で流れも空気も読まずにドSにも鬼畜にもなれないヤンデレも良いモンだぜ!などとを宣ってみる

酷い環境で育ったせいか、誰にも理解されず空虚に生き長らえて過ごしてきたヤンデレ男が不器用ながらも生まれて初めて人を本気で好きになった
……まではよかったが、無意識のうちにその娘に依存し今ではすっかり唯一の心のより所に。
その娘だけが唯一の希望であり生き甲斐であるからこそ幸せになって欲しいのだが
好意を伝えて踏ん切りをつける度胸も自信もなくてそうこうしてるうちにいつの間にか相手の男がいてそいつの事が憎くて憎くて堪らない。
でも一切そんなそぶりも見せず相手の男を憎み切る事も出来ないヤンデレ男は誰にも理解されず人知れず荒んでいけばいい。
気付けば無理心中じみた事まで思い詰めてしまうほど表面下では確実に壊れていってるのに性格上、それを一切露呈させないまま…遂に…………。

そんな内向的で寡黙で犯罪者予備軍というかまんま犯罪者なヤンデレ男もいいもんだなあ
と最近思う。

相手の事が本当に好きすぎてその娘だけが唯一の理解者で相手の事を考えて陰から眺めている時だけが唯一生きてる実感が湧いちゃう、
嫌われるとか長年縋って生きてきた唯一の希望を自ら断ち切るような物だと真顔で言えちゃうぐらいの
依存気質なヤンデレ野郎のが寧ろ病質的じゃないかと個人的には思っちゃう訳だが。

ドSの様に欲望の赴くままに独占的にも加虐的にも成り切れない不器用で口下手で情けないほど泥臭いヤンデレだって良いじゃないかと。


650:名無しさん@ピンキー
11/08/04 15:42:16.34 1nFR9OOI
>>649ナイス設定!
(前半まで「それ草加雅人だな」と思ったけど後半は違った)


アニメ版「これはゾンビですか?」は男主人公と美少女達の萌え作品かと思ったのに
不意打ち男ヤンデレだった……

651:名無しさん@ピンキー
11/08/04 18:45:18.00 Ii6uoC3I
>>649
あ、そういうのも良いな
女性はヤンデレ男の事を家族とか見たいに思ってるから
普通に他の男と付き合ってるとか

それでヤンデレ男は普段は表向き普通だけど
実際はぶっ壊れて行って最後に爆発みたいな

>>650
ゾンビは良いアニメだた

652:名無しさん@ピンキー
11/08/04 20:05:59.96 A5hoxNgq
>>651
反対に初めはヤンデレ男の事を好きだったが
女性はヤンデレ男の完璧すぎるそぶりの見せなさに
「私の事妹としてしか見てもらえないんだ…」と
長い間かけてヤンデレ男の事を思い切り彼氏ができた。
そしてその事を知ったときのヤンデレ男のヤンデレさとかみてみたいw

653:名無しさん@ピンキー
11/08/04 22:47:07.23 IjnowZG+
お…俺の拙すぎる垂れ流し説明が…猛者達によって素敵な妄想に進化しとる……www

因みに「草加雅人」は知らんかった…ごめん。
……違ってたら申し訳ないんだけど
555でOK?
知らなかったのでググッてみたら色々と凄まじかったので今度機会があったら見てみますwww

>>649をもっと深く掘り下げると

完全にヤンデレ化する以前にヤンデレ男は唯一の生き甲斐である女の子から告白らしき言葉を受け取るのだが
臆病で奥手過ぎたヤンデレ男は女の子が望むような返事はすぐには出せなかったものの、
このままでは絶対後悔すると思い、これまでひた隠してきた好意をそれとなく伝える事が出来た。
…………のだが女の子はその真意に気付けなかった。

その後女の子は自身の言葉など全く忘れてしまったかの様にいきなり知らない男と付き合い始め、
しかもヤンデレ男を完全にシカトするようになる。
理由も聞かされずシカトされるようになってヤンデレ男は見事に転落する。
ヤンデレ男は女の子がせめて視界にさえ入っていてくれればと言わんばかりに物影からそっとただひたすら追い縋るよう付け回すようになる。
(基本無口で感情の起伏の無い人畜無害な奴なので
手出しはしてこないが静かに女の子を付け回し始める。
付け回しだけでアクションを起こそうとしないから尾行されてる側からしたら余計に気持ち悪い)

その後耐え兼ねた女の子が遂に失踪…(ヤンデレ男は知らないが実は自殺)してしまう。
唯一の心の寄り所であり唯一の生き甲斐を完全に失ったヤンデレ男が完全に壊れてしまうんだがそっからが堪らんかった。

ある時、ひょんなきっかけでヤンデレ男は相手男には実は本当の彼女(ヤンデレ男が好きな女の子とは別の娘)がいた事を知ってしまう。
完全に追い詰められていたヤンデレ男は女の子が失踪した最大の原因は相手男による裏切りに違いないと決め付け、本気で殺してやりたい程、相手男の事を心底怨む様になる。
(実は自身も女の子を付け回し精神的に追い込んでしまった事に薄々気付いていたからこそ、責任転嫁したんだとオモ)

女の子が失踪してから何年か経ち、それでも忘れる事も出来ず、
仮に女の子が自殺していたとしても信じる事の出来ないヤンデレ男は
仕事が休みの日もただひたすらに失踪した女の子を捜し続ける毎日。
だがそんなある時、身も心もボロボロなヤンデレ男の元に相手男に確実に接触出来る一世一代の大チャンスが転がり込んでくる。
そのチャンスが転がり込んできた途端、誰にも言えず自身のキャパシティを越えてまで無理矢理に押さえて込んできた物が、積年の恨みつらみが一気に吹き出し
堪え難い程の憎悪の念に駆られたヤンデレ男は遂に相手男が本カノ(現今カノ)と歩いている所に特攻。
最終的に無差別殺人を起こしてしまう。

因みに
実はヤンデレ男が好きな女の子はヤンデレ男の事が大嫌いでヤンデレ男に告白したのも
訳あって逆らえない人物に脅迫されていたからしただけで好きでもなんでもなかった。
相手男といきなりお付き合いを始めたのもヤンデレ男を諦めさせる為に好きでもない相手男に無理矢理付き合って貰ってた……

という強烈なオチ付き……orz

俺が好きだったヤンデレ男が出て来る話をおおざっぱに説明するとこんな感じだった筈



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