男ヤンデレ専用エロ小説スレ Part1at EROPARO
男ヤンデレ専用エロ小説スレ Part1 - 暇つぶし2ch302:名無しさん@ピンキー
10/10/25 02:24:14 wpkcYmee
>>301

優人パネェw
加奈ちゃんはこのまま優人に身を委ねるのですねゴクリ

303:156
10/10/25 07:30:53 M3VHho7o
3ヶ月近くぶりの投下がエロ無し続編長編というのもアレなので、別作品も投下したいと思います。
大量にレス使用してすみません。
少しでも暇つぶしになれば幸いです。

>>302基本受身だけど、実際一番逞しいという加奈クォリティ狙ってますw

304:救済の搭
10/10/25 07:47:40 M3VHho7o
※宗教注意。神様冒涜しまくってます。
※強姦アリ。性行為自体の描写少なめ。
※ハッピーendではありません。
苦手な方はスルーお願いします。



修道院の朝は忙しい。

AM4:00

鶏舎に赴く為に尊(タカシ)は起床した。
鶏、鳩、雉に七面鳥。
騒がしい鳥達に給餌した後は、堆積した白い糞の鍾乳石を蹴飛ばして卵の回収をする。
それを一旦食堂へと運び、次は残飯を片手に家畜小屋へと向かう。
そうした重労働の後に、ようやく見習い修道士は朝食にありつける。

食堂に並ぶ周りの修道士の顔は、白、黒、褐色。様々だ。
だが黄色は一人も居なかった。
尊はこの修道院でただ一人、唯一の日本人だった。

日本から遠く離れたバルカン半島。
ブルガリア東部に位置するこの修道院は山間部に配されながらも、黒海を臨む事が出来た。13世紀初頭に建築された建造物は、建物自体が薄暗く堅牢で、何処となく刑務所を想起させる造りとなっている。

「タカシ、今日は祈りの後に葡萄を収穫するよ。ワインを作るんだ」

胚芽入りの粥を口に運んでいると、鳶色の目をした鷲鼻の男に声をかけられた。
(トビにワシ。ホークじゃなくて、何て言ったっけ)
名前が出てこない。
外国人の顔は特徴的だが、名前と顔を結びつけるのは難しい。
尊は曖昧に笑って頷くだけに留まった。
食器を片付けて、彼の後を追った。


※※※

救済の搭。
尊が寝起きする別棟の傾いた搭は、周りからそう呼ばれていた。
正式なクリスチャンでは無く、何らかの『罪』に追われてこの地に辿りついた流れ者の為の施設。
だから、『救済の搭』。

305:救済の搭②
10/10/25 08:01:38 M3VHho7o
礼拝堂のイコン。
回廊のフレスコ画。
中庭の彫刻。

偉大なる全能の神が創造した完全なるミクロコスモス。
だけど、『興味深い事は全て闇の中で起こる。人間たちの本当の歴史など、誰も知らないのだ』
そう唱えた彼の人は誰であったか。
聖アウグスティヌスの労働論争。
美貌コルンバヌスの異郷遍歴。ペレグリナティオ。
恍惚とした表情で講釈を垂れ流す司祭を尻目に尊は欠伸をした。
そして、精神労働に従事した司祭は満足気に締めくくる。

「感謝と祈りを」

彼らにとって祈りは神への確信であり、己への悛改であり、また讚美でもあった。
生きとし生きるモノへの感謝。
前提として、神が君臨する。
しかし、修道士であるはずの尊はいつもこの瞬間、別の思いに囚われるのだ。
彼が讚美し、信奉するのは神でも無ければ天使でもない。
ただの人間。22才の、ただの女だった。

「親愛なるシスターマーサ」
口の中で呟く。
目を瞑り、指先を組み、彼女の魂に祈る。
意識の底に鎮座する彼女。
その存在を、一度だって忘れた事はない。


※※※

『私の生まれは佐世保なの』
そう呟いた彼女の名前はマーサ。
黒い髪、小さな唇、青い瞳を持った若いシスターだった。彼女の体には、半分異国の血が流れている。
「尊、あなたは随分と熱心ね。日本人じゃないみたい」
あの日、遠い昔まだ日本に居た頃。
尊は協会わきの旧礼拝堂に彼女を呼び出した。
礼拝堂の中は広くて冷たい。
取り外されたパイプオルガン。壁面に取り残されたイエズス像が、妙に生々しかったのをよく覚えている。

「懺悔をしたいという事だったけど、私では力不足だわ。私では聴罪司祭には成りえないの」
尊は首を振った。
彼女でなければ駄目だった。
「俺はあなたに聞いて欲しいんです」
あなたじゃなければ。

「……分かりました」
シスターはため息を吐き、告解室へとゆっくり歩き出す。
そして祈りの言葉を口にする。
「父と子と精霊の御名によりて…」アーメン。
囁く唇を、尊は目がくらむ思いで凝視した。「……に信頼して、あなたの罪を告白して下さい」
祈りを終えて頭を下げる。
本当は格子ごしの彼女の青い瞳を眺めていたかったが、告解中は顔を上げてはならない。
だから、手を組み大人しく告解に勤しむ。

306:救済の搭③
10/10/25 08:07:40 M3VHho7o
「シスター。俺はとある人を犯しました」

シスターマーサが息を飲むのが分かった。

「その人は聖職者でした。シスターです。奉仕活動の一貫として、更生施設に訪れたそのシスターに、俺は一目惚れしてしまったんです」

脳裏に蘇る、初めて彼女を目にした日の事。光の中で笑うシスター。
その笑顔は、いつだって俺を離さない。

「来る日も来る日も彼女の事ばかり考えて、彼女しか見れなくて、施設を出て世俗に戻った後でも、彼女を忘れる事が出来ませんでした」
「苦しかった。死ぬかと思った」
「だから自分の足で協会に通い、彼女を見つける事にしたんです」
「彼女は俺を覚えてくれていました。優しく名前を呼んでくれました。愛しくて嬉しくて、俺は始めて神に感謝しました。彼女はまさしく天使だ。俺を救いに来てくれた永遠の……」
「尊」
シスターマーサが名前を呼んで制止する。
ささやかな声量だったが、震えているのは確認出来た。

「あなたの罪は……」
「彼女をレイプしました」

再びシスターマーサが押し黙る。
その沈黙が、何を意味するのか尊には分からない。

「神に貞操を捧げた彼女を、レイプしました。俺の、この固いので、処女膜を突き破って何度も出し入れして、射精しました。貞節を汚してその体を存分に弄んだんです」

格子の向こう側で、シスターマーサが頭を抱える気配がする。
空気が流動する。
緊張が高まり、告解室の温度がにわかに上昇し出すのを尊は肌に感じた。
彼女はきっと、恐怖に打ち震えているのだろう。羞恥と怒りで顔を赤くしているはずだ。
尊はそれを性行為のようだと思った。
この狭い室内をシスターマーサの膣だとするならば、自分は今、決定的に彼女の精神的貞潔を凌辱する事に成功した冒涜者だ。


307:救済の搭④
10/10/25 08:12:35 M3VHho7o
「……それで、あなたは悔いているのですね」
「……」
尊は答えなかった。
予想していなかった沈黙に、シスターマーサが声を尖らせる。

「尊、答えなさい。あなたは悔いているのですよね?」
「……はあ」
「だからこうして告解室に居るのですね?」
「……」
「何故黙るのです」
「それは多分、俺は後悔していないからです」
「……では何故ここで懺悔しているのですか」
「ただあなたに聞いて欲しかったから」
「……」
「それに、いずれ罪を認めて後悔する日が来るかも知れない。でも、その時はあなたはここに居ないだろうから、今日、俺の罪をあなたに聞いて欲しかったんです」
「……あなたに悔やむ気持ちがあるのであれば、神はその罪を許してくれるでしょう」
「……」
「……天使祝詞を唱えなさい。聖母マリアを讃え、その助力に感謝するのです」

尊は告解室を出た。
祈りを三回唱えている間にどうやらシスターマーサは先に出ていたらしい。
がらんとした礼拝堂の席に、口元を押さえて座っていた。
尊は務めて柔らかく声をかける。

「シスターマーサ」
彼女の肩がぴくりと反応した。
だがこちらを見ない。
その姿がやけに可愛いかった。

「シスターは、処女なんだね」
尊の言葉にシスターマーサは顔をあげた。
瞳が疑心と嫌悪に満ち、憎悪を隠そうともしない。
『罪を憎んで人を憎まず』の精神は一体どこへ。神の意思に抗がうシスターマーサの矛盾は、若さ故のものなのか。

「やめて。今は、少し一人にして」
彼女の紅くなった頬と唇が愛しかった。
青い瞳まで燃え上がってしまいそうなほどの憤怒。
尊はそんな彼女の表情に陶酔し、一歩足を踏み出した。

「シスター」
「なに」
「あなたは俺を許してくれた」
「……」
「有難うございました。俺の言葉を聞いてくれて。俺、一生忘れません。あなたの事」
永遠に。今から何が起こっても。

シスターマーサが眉間に皺を寄せてこちらを見つめてくる。
やがてふとため息を吐くと、宙を見上げた。その仕草までも、途方もなく美しい。

308:救済の搭⑤
10/10/25 08:18:17 M3VHho7o
「……あなたが…傷つけたというその女性…」
吐き出すようにシスターマーサが話し出した。
「その女性は、私も知っている人?」
先程から懸念していたのだろう。
同士に傷ついた者がいる。その考えにシスターマーサは囚われているようだった。
尊は肯定する為に頷いた。
彼女の瞳が僅かに大きくなる。
「私の同士なのね」

尊は言葉を探した。
実際のところ、同士と言っていいのか分からなかった。彼女に別段他の意図があった訳ではないようだが、このシスターマーサの質問は、意外な所で尊の核心を突いていた。
尊には、計画があった。
それは告解を布石として、シスターマーサの発言で効力を発揮する。
誘導して罠に掛けようと思っていた兎が、自ら飛び込んで来たのだ。ある意味、拍子抜けした。

「あの、シスターマーサ」
「ああ何てこと。彼女はきっと今も苦しんでいるんだわ……」
「その事なんですけどシスター。聞いて下さい。同士というか、何というか。あなたに告白しなければならない事がある」
「何なの」
「俺が犯したという女性は、あなたの事なんです。シスター」

最初、シスターマーサは呆然としていた。
だが、やがて覚醒して来たのか、再び瞳が憤懣やる方ないと、怒りの色を宿し始めた。
その形相までも、尊にとっては愛くるしくて罪作りだ。
告解が必要なのはもしかしたら彼女の方なのかも知れないと、場にそぐわない事を考えてしまう。下半身に、血流が集中し出すのを感じた。

「あなた何を言っているの?私をからかっているの?」
「ごめんなさい。実は先程の告解で、俺はあなたに1つ嘘をつきました」

一呼吸置いて、ゆっくりと呟く。

「犯した女性はいないんです。今から犯す女性はいても」

シスターマーサの口が開いた。
徐々に顔から血の気が引いていき、瞳が泳ぎ出した。
聰明なるシスターマーサは、どうやら事の全貌に気付き始めたらしい。いや、予感したのだろうか。
どちらにせよ、尊はシスターマーサのその鋭さを常日頃から敬愛していた。

「何、言ってるの」

シスターマーサが椅子から立ち上がろうとしている。
だが、足が思うように動かないらしい。尻だけで無様に後退している。
どうして彼女はこうも容易く、俺の琴線に触れる事が出来るのだろう。

「あなた何言ってるの?だって懺悔を…」
「うん。だからね、『今から犯す』罪の懺悔をしたんです」

309:救済の搭⑥
10/10/25 08:26:41 M3VHho7o
ゆっくりと歩を進める。
閑散とした礼拝堂は、まるで空虚な箱庭だ。シスターマーサの隣に腰を下ろし、その腕を握りしめる。
一度払われたが、また掴んで動きを封じた。ついでに空いた手で彼女の太ももを撫でてみた。

「ね、シスターは俺の告解を聞いた。そうでしょう? そしてこう言いました。『あなたに悔やむ気持があるのであれば、神は受け入れてくれるでしょう』。あなたが神に俺の罪を伝えて、赦しを与えてくれた」
「ねぇ、シスター? 神は俺の『今から犯す』罪を認めて、赦してくれたんでしょう?」
「詭弁です! やめなさい!」

シスターマーサが激しく首をふる。
漆黒の修道服が音を立て、埃の匂いが空中に飛散した。

「どうして? じゃあシスター、こういう事? あなたはありもしない罪を神に認めさせて、いたずらに彼の御心を弄んだって事?」
たたみかければ彼女は健気に否定する。
逃げ道を探し、抵抗をする。
それが何の意味も成さない事に気付きながら。

「存在しない罪を認めさせて、彼を裏切ったっていう事?」
「違う、違う!」
「それって、あなたの『神に対する冒涜』なんじゃないの?」
「違う…やめて……」

哀れなシスター。
神になんか傾倒するからこんな事になるんだ。

「シスター安心して下さい」

彼女の肩にゆっくりと頬を寄せる。
掴んでいた腕を離して背中を抱きしめた。
耳元で、ガチガチと歯のなる音がする。
小刻みに震える振動はまるで歪な揺りかごだ。可愛いらしいが、癒しにはならない。

「これも全てあなたの愛する神がお与えになった試練」

スカートの裾をたぐり寄せ、彼女の足を撫でる。
「やめて」と小さな声が聞こえるが、知らないふりをする。
だって彼女の『神』ですら、今、彼女の救いの言葉を耳にしていない。

「神が許してくれた罪の為にも、」

彼女の信仰を破壊する為に、ゆっくりと呟いた。

「俺があなたを犯さないとね」
「いや!!やめて!」

叫んだ彼女の唇を塞ぎ、椅子の上へと押し倒す。
聖なるイエズス像は、ただ目を閉じ静寂に甘んじ続けていた。

310:救済の搭⑦
10/10/25 08:35:06 M3VHho7o
夕食後、夜の祈りと瞑想を終えて尊は腰を上げた。
同様に今日1日の働きを終えた修道士達もそれぞれの部屋へと戻る支度をする。
祈りと労働を専科としている修道院の生活は、毎日同じ事の繰り返しだが、退屈ではない。
最もそれは、自分が神を崇拝しない、発展性も未来への展望もとうに捨てた人間だからなのかも知れないが。

「タカシ」

振り向くと赤ら顔の神父が立っていた。
講堂から出て来たらしい彼の手には書物が握られている。
名前と顔を覚えるのが苦手な尊ではあったが、この人物の名前だけは忘れた事がなかった。
彼は、流れ者である尊をこの修道院に招き入れた人物その人だった。

「君の顔は良くなった。凄く良くなったよ。これからも神に祈り、日々の恵みを糧に生きなさい」

訛りのある口調でそう言う。
尊は微笑みを持ってその言葉に追従する。
偉大なる神父。尊敬すべき父性。
だが、その手の中に握らせた札束こそが、この異邦人を最大限に救うであろう事を、互いに承知していた。

「タカシ。君に神の御加護があらんことを」
逃亡の末に見つけた避難所は、皮肉にも彼女が崇拝していた神の世界だった。
地球を半周して辿り着いた安息地は、隔絶された羊達の楽園。
他の介入を許さない優しくて頑丈な檻は、犯罪者にもその口を淫らに開ける。

「ありがとうございます、神父」

尊はもう一度微笑し、踵をかえす。
薄暗い救済の搭を音もなく戻って行った。


※※※

部屋の中は薄暗かった。
本棚へと指を這わせ、一連の儀式に取りかかる。
上から二段目、左から五冊めの本。
取り出してすり切れたページを開けば、彼女の体が鮮やかに思い出される。

初めて会った時に彼女は言った。
『神の御加護を』
そう言って渡してくれたのは聖書だった。
『私の宝物です。あなたにあげますわ』
優しく微笑んでくれた唇。甘い声。

「ああ親愛なるシスターマーサ」

今も、この本の中に彼女はいる。
あの日、犯した時の体液を、彼女が一番好きだったページに塗りたくった。
破瓜の血と愛液。
紙は皺だらけになって、今では饐えた匂いもするけれど、それでも満足だ。
彼女を閉じ込めた。
多分、彼女の一番望む形で。

「本望だろうシスター? 聖書の一部になれて」

ベッドへと腰掛け、陰茎を取り出す。
彼女の匂いに当てられて膨らんだ欲望は、際限なく快楽を求める。

311:救済の搭⑧
10/10/25 08:43:20 M3VHho7o
「シスター見てあげる。また見てあげるよ」
裏表紙とカバーの間から数枚の写真を抜き出した。
それはあの日の彼女。
犯されて泣き叫び、神に救いを求めたシスターの顔。腕。胸。そして、精液であふれかえる柔らかな膣の写真。
愛すべき至福の思い出たちだ。

「綺麗だよシスター。ねぇ、気持ち良いよ。あなただって気持ち良かっただろ?」

シスターは泣いていた。
『こんなにグチャグチャにして。恥ずかしいねシスター』
『お願いやめて』
『どうして泣くの?こんなに喜んでいるのに』

そう言って、膣を指でかき回せば彼女の体はとても喜んで。隆起した乳首も、のけぞる喉も酷く美しかった。

『シスターほら見て。あんなに痛いって騒いでたくせに、今はもうほらこんなだよ。俺の飲み込んで離さない』

彼女の膣が窮屈だった。俺を食べようと、肉壁が舌を這わせて涎を垂らしていた。

『ね?イエス様に見せよう。罪を認めてくれてありがとうございますって。おかげでこんなに気持ち良くなってますって』
『嫌ぁ!!離してぇ!』
『ほら、足を開いてあげるね』

イエズス像の前で足を広げさせて、彼女がいつも持ち歩いているロザリオで肉芽を淫らに愛撫した。
蜜を撒き散らして喜色にあふれた彼女の割れ目に陰茎を突き刺せば、また凄く喜んだ。
きゅうきゅうと締め付けて、腰が抜けるんじゃないかと思った。気が狂って、このまま猿にでもなってしまおうかと思えるぐらいに。そして、彼女自身も気が狂ったらしく、何度も何度も男の名前を呼んでいた。
俺じゃない、他の男の名前を。

『お許し下さい…お許し下さい…』
『シスターまだ分からないの?』
『天におられる私たちの父よ…』
『この男があんたに何をしてくれるって言うんだよ』
『喜べ…完全であれ…朗らかで…』
『今まで一度だって、こいつがあんたに何かしてくれた事あったのかよ』

命も時間も貞操も捧げて来たあなたの22年間。その間、こいつは何をした?

『俺なら何だってしてあげるよ。ご飯だってお風呂だってトイレだって』
『そうすれば神はあなた達と共に……』

あなたから奪った膨大な時間。こいつは一体何をしてきた?
今あなたが泣き叫んでいるこの瞬間。こいつは一体何処にいるんだよ。

312:救済の搭⑨
10/10/25 08:47:31 M3VHho7o
『ほら、こんなに気持ち良い事だってしてあげる』
『っあ……!いや!』
『俺に乗り換えなよ』
『いや!もうやめて!』

彼女は最後まで俺を見なかった。
だから罰を下したんだ。

『可哀想なシスター。じゃあ彼の所へ行きなよ。俺の精子を手土産にしてさ』

命の灯火が消える瞬間。過去最高の締め上げが俺を射精へと導いた。
他者を慈しみ愛するシスターは、最後まで俺を先導して喜ばせてくれた。

「死んだ今でもね」

彼女の写真を見下ろし自慰にふける。
陰嚢は右手、竿は左手。
尻を浮かせ、彼女の胎内をイメージする。
暖かくてキツい、楽園の庭。
咲き乱れる花々は白。
それを汚してまた欲情する日々。

「なんて幸せなんだろう」

朝起きて獣どもの世話。
朝食を食べて、畑の手入れ。
昼食を食べた後には礼拝堂。夕食を摂り、祈りを捧げて肉欲にふける。
神様なんてクソ食らえだ。

「誰も俺を邪魔しない。邪魔出来ない」

ねぇシスター。
あなたが最後の最後まで忠誠を誓った神は、今、こんなにも至福の時を俺にもたらしてくれているよ。

「あなたの写真を見て眠る日々。どれだけ幸せな事か」

ねぇシスター。あなたが心酔した世界で、あなたの魂は汚されています。死んでも尚。

「眠る前も、夢の中でも、その後も」

あなたを思いながら吐精する。あなたを汚す。永遠に。

「ねぇシスター」

あなたが愛したはずの偉大なる神。
さて今そこに、果たして彼は居るのでしょうか。

313:名無しさん@ピンキー
10/10/25 09:00:47 M3VHho7o
終わり。聖職者とヤンデレって相性悪くないか?と思って書きました。
お目汚し失礼しました。

今更ながら>>278乙です!
こういうセンス凄く好き。本気で羨ましい。

314:名無しさん@ピンキー
10/10/26 02:18:50 cV2BOk2A
>>313

シスターマーサ(´・ω・`)
まぁ、ヤンデレ男に目を付けられたら結末はこんなものかもしれませんね
こういうのも嫌いじゃない

加奈ちゃんの方は振り回されつつも御す事が出来てるようで何より
上の方のレス的に加奈ちゃんはこのわがままヤンデレに巫女として
その身を捧げて奉り一生を過ごす覚悟なのかしらん?
大変そうだなあw
むしろ加奈ちゃんの方がある意味ヤンデレ……好きだけど

315:名無しさん@ピンキー
10/10/26 15:35:50 Y5ABMGcN
>>313
GJでした
2作連続とは気合い入り過ぎですw
シスターは可哀想……男は愛を貫くのだろうか?

加奈ちゃんのほうは序章って感じですね
初体験編が楽しみ

316:名無しさん@ピンキー
10/10/30 18:29:26 7R34xLwl
超GJ!
シスター逃げてー!でもエロ的には逃げないでー!ってモニター前で頭抱えたぜ

317:名無しさん@ピンキー
10/10/31 21:01:23 tW04BBk0
ヤンデレ男って何故かドSのイメージが強い。相手の事を四六時中考えているって点では充分献身的なはずなんだけど…

ドMなヤンデレ男っているのかな??
攻撃的な奴しか思いつかないや。

318:名無しさん@ピンキー
10/10/31 22:07:42 X7UckNlj
>>317
なんか囮捜査官とかいう二時間ドラマでそんな犯人いたような。
検事だか弁護士だか、偉いその女性の助手で
どんなに叱られたりなじられたりしても離れられなくて
むしろその女性が嫌ってる人間や、
その女性を悩ませる人間を許せなくて殺したっていうの

319:名無しさん@ピンキー
10/11/01 02:45:25 kHLJQfZD
青田買い、浮気の代償に引き続きまたヤンデレ旦那を書いてみました。
だるま(四肢切断)といったグロテスクな表現があります。
相変わらずの最低具合ですが今回は……
前半2レスが旦那の話、後半2レスがおまけでキオが実家に帰る話です

320:人形 1/2
10/11/01 02:47:34 kHLJQfZD
 布団の上に仰向けに寝そべる一回りも二回りも小さくなった妻。
 随分と短くなった手足をぱたぱたと動かす度に余った袖と裾が揺れる。
 顔を歪める妻は「足首が痛い」と私に助けを求めた。
 彼女の足首などはとうの昔に切り落としてしまったのだが、私は本来妻の足首があるべき場所を撫でる。
「ほら。キオ。もう大丈夫だ」
 何も無い場所を、あたかも足首がそこにあるように熱心に撫でてやる。
 ほんの少しばかり顔の表情を和らげた妻の体を抱き上げる。
 元々軽い妻の体は四肢が無くなることで更に軽くなった。
 本当に可愛い。
 だるまのようだと妻を敬遠し世話をしたがらない女中もいるが私にとってはかえって好都合だった。
 妻の食事を、排泄を、風呂を、髪を結うのだって私が何から何まで妻にしてやれる。
 一日中彼女の傍にいることができる。
 彼女に必要とされている。
 以前よりも満たされた毎日に自然と顔の筋肉が緩む。
 赤子を抱くように彼女を抱えると彼女は不思議そうに私を見上げる。
「そんなに嬉しそうな顔をしてどうしたのですか?」
「ああ、今日もキオが可愛いと思って」
 言うと今日一日比較的機嫌が良かった妻の顔が曇り、遂にはわっと大粒の涙を零す。
 ただ一つ私達の生活に問題があるとすれば彼女が以前よりも情緒不安定になったことだ。
 どうしたんだと尋ねると、彼女は唇を震わせて、首を横に振る。
 彼女から零れ落ちる涙がもったいなくて自分の舌で受け止める。
 しょっぱいのに、どこか甘美で病み付きになる味だ。
 彼女は私の舌から逃れようと私から顔を背けてしまう。
「近所の子どもにも笑われて、あなたに惨めな思いをさせて。もう生きていたくありません」
「そんなことは言わないでくれ。キオに死なれたら私はどうしたらいいか。
 愛してるんだ、キオ。君のことだけを愛してる。君がどんな姿になろうとも私は君と過ごせるだけで幸せなんだ。
 キオ、ずっと私と一緒に生きてほしい。それでも君が死にたいのならば死ぬときは私も一緒だ」 
 妻と熱いくちづけを交わしながら、妻の服にそっと手をかけた。
 
 妻の体を再び布団に横たえて、妻の裸体を上から拝む。
 私よりもずっと年下の妻の肌は若く瑞々しい。人目を憚り外出もしなくなったために病的なまでに白く透き通っている。
 首などは片手でへし折れそうなほど細く、それでいて乳房は私の片手では余るほどに豊かだ。
 特筆すべきはやはり短い手足だろうか。手足の先は少し肉が歪になっているが神経はちゃんと機能している。
 そのためなのか手足も妻の性感帯の一部となっている。
 私の視姦に妻は恥ずかしそうに顔を背けるがその体を隠すための腕はどこにもない。
 彼女は私に目でもって犯され続ける。
 妻の名前を何度も呼びながら、キオと何度も唇を重ねる。
 涙を止めて彼女は嬉しそうに私に応じ、彼女自ら私の口内に舌を侵入させる。
 舌を絡め、唾液を交し合いながら、妻の乳房を揉み、先端を刺激する。
「んんっ……ユーヒさん」
 手足を失ってから娯楽といえばコレばかりの妻はすっかり熱に浮かされた目でその先を強請る。

321:人形 2/2
10/11/01 02:48:38 kHLJQfZD
 彼女の髪を梳き、額に唇を落としていると、隣室から鈍い音が響いた。
 妻は首だけをそちらに向ける。
「何……何がいるのですか」
 隣室から響く低い唸り声に怯える妻を抱きしめる。
「……人形が棚の上から落ちただけだよ」
 彼女の意識をこちらに戻そうとしても、こちらに向かってくる衣擦れの音に妻の視線は襖に釘付けとなる。
 本当にいつもいつもいつもいつも肝心なところでヤツは邪魔をしてくれる。
 人形にしてやったのにそれでもまだ邪魔をするというのか。
「いやだ……こっちに来てる」
 襖がゆっくりと開き、光が部屋に差し込む。
 四肢を切断し、眼球を抉り取り、すべての歯も抜き取ったはずの人形は―元の姿へと戻っていた。
 少年はその幼い顔に微笑を浮かべると、右手を妻に差し伸べる。
「キオ、迎えに来たよ」
「スオウ?どうして……」
 キオが短い右腕を差し出すとそこから腕が伸び指ができ、元許婚の手を掴む。
「ほら、左腕も両足も戻る。全部元通りだ」
 腕の中からキオの体がするりと抜け出し、少女に戻ったキオは嬉しそうに少年と駆けていく。
 一度も後ろを振り返らずに。

 目の前が真っ暗になり、世界がぐらぐらと揺れる。
 揺れているのは自分の体だと気がつくと、飛び起き、辺りを見渡す。
 布団が二組引かれた寝室。
 私の傍らには驚く婚約者の姿があった。
「随分うなされていましたが、怖い夢でも見ていたのですか?」
 彼女は私を気遣いながら額にかいた汗を拭ってくれる。
 夢、そうか夢だったのか。
 私達はまだ結婚してもいなければ、婚約者の彼女はあんなにも豊満な体はしていない。
 彼女の体を引き寄せ抱きしめる。
 華奢な体からは細くともしっかりとした手足が伸びる。
 彼女も私の服の胸元を握り締めた。
 ああ、やはり腕も、足も、あった方がいい。
「スオウ君は元気かい?」
「えっ……さあ、私はまったく。スオウのことでしたら、トーマさんに訊かれたらどうでしょう?親しいのでしょう?」
「どうだったかな」
 急に彼女の幼馴染のことを尋ねる私に首を傾げる彼女を抱きしめたまま布団の上に倒れる。
 キオの体温を感じながら再び夢の世界へと落ちていった。

322:おまけ 1/2
10/11/01 02:50:03 kHLJQfZD
 この国の他家に嫁いでいった女性は誕生月の最初の休日に実家に顔を出すことになっている。
 誕生月を迎えたキオもその日実家へと一人赴いた。
 使用人に通された部屋で一番上の兄を待っていると、部屋の前を三番目の兄が通りかかる。
 三番目の兄はそのまま部屋を素通りしたかと思うと後ろ足で再び戻ってくる。
「リノかと思ったら、キオだった。どうしたんだ。もしかして婚約破棄されて戻ってきたのか」
「違います!誕生月だから顔を出しに来たのよ」
「お前の誕生月は来月だろ?」
「今月!レン兄様はいっつもこうなんだから」
 そうだったかなと首を傾げながら三番目の兄は部屋を出て行く。
 続けて二番目の兄が部屋の前を通りかかり、三番目の兄同様キオの姿を見て目を丸くする。
「婚約破棄して戻ってきたのか。大丈夫、まだスオウ君にはいい人がいないそうだから寄りを戻せばいい」
「だから違うったら!誕生月だから挨拶に来たのよ」
「キオの誕生月は先月じゃなかったか?」
「もう!セン兄様まで!」
 二番目の兄は肩を竦めて目を吊り上げる妹から走って逃げていく。
 入れ替わるようにして一番上の兄が顔を出しキオの向かいに座る。
「おかえり、キオ。亡き父上も母上も元気にキオが帰ってきてくれて喜んでいることだろう。
 今回のことは気を落とさずに、君もまだ若いんだから。まだまだこれから。スオウ君もまだ一人身だ。
 スオウ君が駄目ならば後輩だけならたくさんいるからいくらでも紹介してあげよう」
「……シン兄様、婚約破棄して戻ってきたわけじゃありませんからね」
「え?だったらどうしてうちに?」
 きょとんとする兄に一言「誕生月」と言うと、兄は真剣な顔をして「再来月だろ?」と問いかけてくる。
 キオは頭を抱えた。
 どうしてうちの兄達はこうも無神経で物覚えが悪いのだろう。
 婚約者の彼は誕生日だろうが、婚約記念日だろうが、キオの両親の命日だろうが何でも覚えていてくれるのに。

323:おまけ 2/2
10/11/01 02:51:12 kHLJQfZD
 完全に機嫌を損ねた妹をシンは一生懸命に宥めるが、なかなか妹は機嫌を直そうとしない。
 元々キオは気が強い上頑固なところがあり、三人いる妹の中では一番手を焼いていた。
 例の後輩と婚約してから少しはおしとやかになったと思っていたのに。
「そうそう。ユーヒは元気かい?仲良くやってるかい?」
「元気ですよ。兄様達とは違って、ユーヒさんは何かと私のことを気遣ってくださいます。でも……最近は何だか私が怒ってばかりいて」
「キオがプンプンしてるのは昔からだから。ユーヒもわかってるさ。変わりないってことか。うん」
「そんなに言われるほどプンプンしてません」
 キオは唇を尖らせる。
 ユーヒにまだまだ子供扱いされていると思っていたが、実家の兄達の方がよっぽど扱いが酷い。
 ユーヒや義母にゆっくり羽を伸ばしてくればいいと送り出されて来たのに、何故だろう、逆に疲れが溜まる気がする。
 いつの間にか出された湯のみに口をつけ、喉を潤す。
 障子が取り払われ、廊下から部屋の中が丸見えだ。
 廊下にまた一人通りかかる。
 その人物と目が合い、キオはぶっと茶を噴き出した。
 キオが手絹で口許を拭っていると、「あれ?何でキオが?」と部屋に入ってくる。
「スオウ君いらっしゃい」
「どうも。シン兄さん。どうしてキオが帰ってきてるんですか?」
 キオの幼馴染兼元許婚は兄に親しげな笑顔を向ける。
「誕生月らしいよ。私はてっきり再来月だと思ってて何も用意してないのに」
「ああ、なるほど。僕はてっきり婚約破棄されて帰って来たかと」
 兄達の悪影響を多大に受ける幼馴染は無邪気に歯を見せて笑った。


「あれ?義姉さん。早かったですね。何泊かしてきても良かったのに」
 結局キオは半日で実家から婚約者の元に戻ってきた。
 偶然玄関で一緒になった婚約者の弟のトーマに疲れた顔で言う。
「本当に私はユーヒさんを選んでよかったと思いました。ええ、本当に」
「それを言ったらスオウ君が可哀想じゃないですか。明るい素直な後輩ですよ、彼は」
 明るくて素直で無神経な元婚約者の顔を思い浮かべて、キオは大きく溜息をついた。
「兄にそっくりな夫を持つなんて私は絶対に嫌です」

324:名無しさん@ピンキー
10/11/01 02:59:05 kHLJQfZD
以上です
前半は旦那ざまあ話でした
後半はやたら登場人物が多いですがシンとユーヒが学生時代の先輩後輩
トーマ・レン・スオウが同世代といった感じです
シンは長女のリノをユーヒに紹介したのにユーヒは次女のキオを気に入って現在に至ります

325:名無しさん@ピンキー
10/11/01 16:29:49 l5J0mRKz
>>319-324
超乙!!!
今回も良かったです
この旦那達磨にしてやりたい願望とかあったのかw
その癖あんな悪夢をみるなんて罰があたったんですねw


そしてキオちゃんは相変わらず可愛いなぁ
でも今回で印象が変わったかも、深窓の令嬢と言うより
明るく健康的な美少女だったんですね、これはこれで凄く良い
ますます旦那の危なさが際立つ気もしますがw

後、元婚約者と兄弟がこんなお気楽な人達だったなんて
旦那は悪い事をしてる自覚があるからしなくても良さそうな警戒をしてるのかw
次回も楽しみにしています。

326:名無しさん@ピンキー
10/11/04 00:21:57 sfQpNveu
>>324
GJ
続き待ってる

327:名無しさん@ピンキー
10/11/07 20:02:34 wM4ho0ip
保守

328:156
10/11/08 17:20:23 7ARCPD3r
>>324 超GJ!!本気ダルマかと思ってビビったw
キオちゃん良いですね!家庭環境まで美味しいとは。お兄ちゃん'Sも幼なじみも良い味出してるし、旦那も何か可愛くて憎めないw前作の『よし、少なくとも子供は5人だ』が強烈過ぎて未だに忘れられませんw続編期待してます!

ちょっと皆さんに伺いたいんですけど、近々>300の続編投下予定なんですが、例によってエロ無し長編なのでその前にまたエロ有作品を投下しようと思ってます。
その際は連投は避けて、1日ぐらい置いてからそれぞれ投下した方が良いですか?それとも2作一気に投下した方が宜しいでしょうか……一人で大量にレス消費するのは非常識な気がしたので^^;

329:名無しさん@ピンキー
10/11/08 18:10:04 woKglWPs
>>328
元々投稿少ないし、その日に確認して投稿する人が居なければ一気に投稿していいんじゃない?

330:名無しさん@ピンキー
10/11/08 19:20:04 7ARCPD3r
>>329 そうですね。では、その日に投稿が無ければ2作まとめて投下したいと思います!


331:名無しさん@ピンキー
10/11/08 21:38:39 6pNJ61w6
>>328
>>330
まぁ、エロパロスレですから投下してくれる人が最優先ですよ
投下待ってます。

332:名無しさん@ピンキー
10/11/10 20:52:27 QRYoGn/i
投下期待

333:156
10/11/14 05:00:27 ZcxqP0eP
予定狂った。
先にエロ有り作品投下します。短編のつもりが長かった。しかもエロだらけです。

334:秘密
10/11/14 05:05:08 ZcxqP0eP
※江戸物
※ドS男×ドM女(ヤンデレ成分微小?)
※長文&言葉攻め苦手な人はスルーお願いします。






「ほら、しっかり腰をあげなさい」

薄暗い部屋の中で、柔らかな声が単調に響く。

「尻が下がって来ていますよ……あなたはもう少し我慢を覚えないといけませんね」

低いが、女のように柔らかな口調で男がそうたしなめると、暗がりの中から「はい……」という小さな声が続いた。
まだ幼さの残る、か細い声だった。

「でも、七雄さん……」
「口答えは許しません」
「……」
「これは全てあなたの為なんですよ」

淡々と言って、男は女の足の裏に舌を這わせた。
行灯からこぼれる微かな光が、吐息を漏らす女の顔をおぼろ気に照らし出す。

男は布団の上に女をうつ伏せに寝かせ、その体を愛撫していた。
尻を上げるように女に命令して、今は女の足の裏をゆっくりと丹念に嘗めあげている。
指の股から土踏まず、足の踵に至るまでに丁寧に愛撫をし、女の尻を震わせていた。
女は寝着の浴衣の裾を腰まで捲り上げ、込み上げる羞恥を噛み殺していた。
小さくて白い女の足は、力が入って爪先が丸まっている。

「っふ、あ……ななお、さんっ」
「ここが良いんですか?」
「違っ……んっ、何か変、擽ったくて…」
「それは『良い』って言うんですよ」

女が一番反応した土踏まずに、男は舌を押しつける。
強く舐め上げて、窪みに歯を立てて甘噛みをした。

「ひぁ!あ、やっ」
「……足裏で感じるなんて、伊予は本当にスキモノですね」
「やだ!」
「その上、自分を知らないと来てる」

女の非難の声を無視して、男は細く尖らせた舌先で土踏まずをいじくり回す。
喘ぎ声を大きくさせた女の足に、更に舌を這わせて、ふくらはぎへと歩みを進めた。
淡い光に照らされる女の足は、熱を帯びている為に白い皮膚の下から血の色が透けている。
そしてその表面には細い唾液の道が出来、ゆらゆらと輝いていた。

「良い眺めですよ、伊予」

うっとりと、ふくらはぎを見つめながら男はそう呟いた。
強い弾力を示す女の皮膚に唇を押し付けて、揉み込むように上へ上へと按摩する。
膝裏に到達するとまた長い舌を出して、その窪みを舐め攻めた。

335:秘密②
10/11/14 05:10:29 ZcxqP0eP
女は布団に顔を押し付けて、小さな悲鳴を上げた。

「お嬢は本当に変わっていますね」

こんな所がお好みなのか。
そう言って意地悪く笑うと、涙を溜めた瞳がこちらを振り返った。

「お嬢って、呼ばないでください」

熱く湿った吐息を溢しながら女は男に抗議した。
健気に赤く染まった女の唇を見つめながら、男は体を起こす。
首をかしげて女の顔を注意深く観察した。

「嫌ですか」
「だって、私はもう七雄さんの妻なのに…『お嬢』だなんて……寂しい」
「それは失礼しました」

男は柔らかく微笑した。
女性のような、華やかな男の笑みを見て、女は更に赤くなった顔を臥せた。

女は―伊予は、『呉服問屋近江屋』の一人娘だった。
年は数えで17になる。
七雄と呼ばれる青年とは、十ほど年が離れていた。
二人は半年前に祝言をあげたばかりだ。
七雄は近江屋の元手代で、婿入りをして店を継いだ。

「何せ奉公時代からお嬢と呼んでいるもので」
「……」
「でも、『お嬢』と呼ばれるの好きでしょ?こういう時に」

こういう時に。の言葉と共に、七雄は伊予の尻に、ついっと指を滑らせる。
白い柔肌を揉みこみながら、仄暗く笑った。

「ほら」

肉を割り開いて秘裂を晒せば、くちゅり、と湿った音が静寂の中でこだまする。
伊予は歯の間から吐息を漏らして、唇を噛み締めした。

「いや……」
「お嬢。分かりますか?」
「……っ、やめて…下さい」
「やめてと言われましても、ねえ?」

七雄は苦笑した。
人差し指と中指を、秘部の曲線に押し当てる。
薄い下生えの茂みから会陰まで、前後にこすって摩擦すれば、大して力も入れて無いはずなのに大袈裟な音が出た。

「ほらお嬢」
「んぁ、あ、やめて…ななおさん…」
「好きなくせに何を言いますか」

小陰唇、大陰唇、肉厚なヒダの間。
七雄は、熱を吐き出す蜜壺を指の表面で埋め込んで、擽るようにゆっくりとその全体を撫で上げていく。
決して指を膣には挿入せずに、ただ緩慢に伊予を犯す。
秘裂の先端をなぞり、とめどなく溢れ出る愛液の出所を塞げば、指先から蜜がこぼれて、七雄の手首まで伝わって来た。

「全く。私の手まで濡らすとは」

七雄は冷たい声を出した。

336:秘密③
10/11/14 05:15:15 ZcxqP0eP
「ぅう、ごめんなさい……」

布団に顔を押し付けて謝る伊予の頬を、七雄はじっと見つめる。
紅潮した伊予の皮膚は産毛が銀色に光り、まるで桃のようだった。

「……」

七雄は思案した。
黙り込む七雄を不審に思い、伊予は赤い顔で彼の様子を伺う。
七雄は無表情に彼女を見下ろしながら、ポツリと呟いた。

「仕様が無いですね。浴衣を脱ぎなさい」

表情を動かさずに、そう言った。

「え……」
「腰までたくし上げてるとはいえ、この先濡れないとも限りません。呉服屋の娘が浴衣に染みを作って下女に洗わせるなんて、恥でしかないでしょう」
「……でも」
「それとも、下女に洗わせるのもあなたの趣向の一つですか」
「ち、違います!」

伊予は慌てて首を振った。
すると、余波で腰まで揺れて、下腹部に当てられた七雄の指に敏感な肉芽の先が触れた。
「―っ!」
突然走った細やかな刺激に、伊予の喉は熱くなる。
横目で七雄を確認すると、彼は相変わらず澄ました顔で伊予を見つめていた。
七雄は伊予が服を脱ぐまで行為を再開させないつもりだった。
その意地の悪い心づもりを伊予は感じとって、仕方なしに、こくんと頷いた。

「……分かりました」

腕を立てて上体を起こす。
服を脱ごうと、七雄の指から体を逃がした途端、七雄の手のひらが伊予の尻を打った。

「っい」
「誰が起き上がって良いと言いましたか」

七雄が抑揚のない声で伊予を叱る。
赤子のように尻を叩かれた伊予は、痛みも忘れて狼狽した。

「だって七雄さんが浴衣脱ぎなさいって」
「服を脱ぐくらい、片手間でも出来るでしょう。あなたはうつ伏せのまま、私の言う事を聞いていればいいんです」

品の良い七雄の顔は、表情を無くすと、いっそ冷酷とも捉えられる程に冷え冷えと見える事がある。
今も、和紙でろ過された行灯の光に照らされた七雄の顔は、精錬された瓦焼きの人形のように無機質で冷たい。

伊予は怯えながら布団へと体を臥せた。
片手で帯を解いて、手間取りながらも浴衣を脱ぎにかかる。
中々抜けない腕に四苦八苦しながら体を動かす。
すると、七雄が後ろから声をかけて来た。

「私の指が離れないように、注意して動いてくださいね」

337:秘密④
10/11/14 05:18:39 ZcxqP0eP
口調が明らかに笑いを含んでいる。
彼が、服を脱ごうと躍起になっている自分の姿を楽しんでいると分かった。
伊予は羞恥で身を震わせた。
彼の命令を無視して体を起こそうとした瞬間、飄然とした声が伊予の動きを制した。

「指が一寸でも離れたら、今夜はお開きにします」
思いもしなかった七雄の言葉に驚いて、伊予は彼を振り返った。
七雄はただ柔和な笑いを浮かべて、伊予を見つめている。

「まぁ、頑張ってください」



※※※

「伊予、腰が揺れてますよ」

七雄が指を離すなと言ったから、伊予は慎重に慎重に服を脱いだのだ。
だがそれでも、やはり体は多少は動く。自ずと力も入った。
七雄の指から体が浮いてしまいそうな気配を感じると、伊予は慌てて腰を落とした。
その度に、甘い刺激が体をつき抜けた。

(……こんなの、酷い)

普段の七雄は、愛撫に余念のない男だ。
伊予の足を開き、その間に顔を埋め、指あるいは舌で時間をかけて伊予の肉壺を口説き落とす。
そんな、執拗な性癖を持つ男だった。
伊予の体に異常な執着心を持ち、例え伊予が泣いて『止めて』と懇願しても、自分が『ここまで』と決めた回数を達成するまでは、絶対にその手を休めなかった。
快楽攻めと言えばまさしく快楽攻めだった。
祝言を上げてからの2ヶ月間は、店に立つのもままならない状態が続く程だった。

(なのに何で……)
今夜の七雄は違う。
いつもの淫らな手法とは異なり、伊予を焦らす事に腐心している。
うつぶせに寝かせたかと思えば内ももには何の関心も示さず、足裏やふくらはぎを舐めるだけ。
ようやく下腹部に触れてくれたかと思えば、今度は入口に指を当てるだけで緩慢に動く以外には、大した動きを見せてくれない。

(酷い。七雄さんは、酷い人だ)

伊予は物足りなさで、頭が呆っとした。
いつもの、七雄の烈火の如く激しい性技を、心の芯より待ち焦がれて居た。

「何か不満があるのですか?」

伊予の不満を感じとった七雄が、静かに口を開く。
だが伊予は唇を噛んで、布団に頬を押し付けたまま動かなかった。

「伊予」
「……」
「言いたい事があるなら言いなさい」
「……」
「言えないんですか?」

言える訳がなかった。
その長い指で、もっとして。だなんて。
言えるはずがない。

338:秘密⑤
10/11/14 05:25:08 ZcxqP0eP
「……」
「お嬢」

言い淀む伊予の後ろで、七雄は不機嫌に声を落とす。
低くて冷たい声を出しながら、伊予の腰を強く掴んだ。

「入れますよ」
「え、まっ…」

制止する間もなく、七雄が後ろから腰を打ち付けて来た。

「 ――っっ!!」

強烈な痛みが伊予を引き裂く。
何の躊躇いも見せずに、突然に七雄の肉塊は伊予の中身を抉りに来た。
散々お預けをくらっていた秘部は、濡れに濡れてはいたが、結局のところ、七雄は一度もその中に指を入れてはいないのだ。
伊予の秘部は、男の男根を入れるまでの準備が施されていなかった。
膣口だけが熱で潤み、その先の肉壁はまだ固いままだ。
柔軟性の乏しい伊予の体は、男の非情な仕打ちに悲鳴を上げた。

「い、痛いっ、や……七雄さん!」

歯をくいしばって訴えるも、七雄は動きを止めない。
それどころか、嬉々として腰を振っている様子さえ窺える。

「っあ、待っ!……待って、お願い!」
「こういう具合の方が、好きなくせに」
「ひぅっ! 違っ……七雄さ、」
「違う事は無いでしょう」

ぐいっと、伊予の片腕を七雄は引っ張った。
更に侵入が深くなり、ねじれた上体に、伊予の腰と膣が軋んだ。

「ひぁ!」
「ほらね」
「ゃ……んあ!あ、あ、七雄さんっ」
「こうして…キツいぐらいが一番あなたは感じるんだ」

激しく肉がぶつかり、伊予の内股はしぶきを上げる。
淡い光の中に浮かび上がる部屋の壁には、獣染みた二人の影が踊り狂っていた。

「あっ、ぁん!あ、ひぁっ」

七雄の体が伊予の体にのしかかり、厚い胸板と背中がぶつかる。
その衝撃で崩れそうになった伊予の胴を七雄は片腕でしっかりと抱き込み、もう一方の手で伊予の口を塞いだ。

「黙りなさい」

腰を打ち付けながら伊予の耳元で囁く。

「静かにしないと、下で寝てる下男に気付かれますよ」
「っ…」
「まぁ、聞かれても私は構わないんですけどね」

伊予の耳の中に舌を入れる。
吐息を流し込むように抜き差しすれば、手の平が暖かく湿っていくのを感じた。
伊予が、涎を垂らしていた。
伊予の瞳が熱で蕩ける。

(―……本当に可愛い方だ。お嬢は)

339:秘密⑥
10/11/14 05:38:41 ZcxqP0eP
伊予の後ろ暗い性質に七雄は気付いていた。
彼女は、被虐のタチだ。
何時だったか、行為の最中に七雄は伊予を手荒く扱った事があった。
余りにも彼女が愛しくて可愛いくて仕方なかったので、意地悪く、高圧的な態度を取ってしまったのだ。
残忍な言葉を吐き、おぞましい体位で彼女を攻め、痛みを与えた。
余興のつもりだった。
彼女が怒るなら、別にこんな戯れ、何時でも止めて良いと思っていた。
だが、伊予は予想外の反応を示した。
高飛車な男の言葉と仕打ちに心を乱し、瞳に恐怖の色を浮かべながらも、その体を熱くさせて身悶えた。
まるで七雄に支配される事を喜ぶように、眉根を寄せて、男の加虐的な愛情に耐え忍んで、肉棒を飲み込んだ。
その膣の蕩(とろ)け具合と言ったら。
飲み込まれて、そのまま咀嚼されるのではないかと思ったぐらいだ。

「淫乱なお嬢」

歌うように呟くと、伊予の肩が動いた。

「元手代に犯されて、良いようにされて。どんな気分です?嬉しいですか?」
「ふぅぅ……」

七雄の指先から伊予の吐息が漏れる。
涙を流しながら伊予は快楽に身を揺らしていた。

「こんなに乱れて、ほんの半年前までは生娘だったのにねぇ。はしたなくて、淫らなお嬢だ」
「んんん!?」

手を開いて、七雄は伊予の口の中へと強引に指を浸入させた。
伊予は目を瞑って、七雄の悪戯に耐える。
舌を引っ張られ、口腔を掻き回される。
だが、涙を流しながらも、伊予は不思議に思っていた。
苦しいだけなはずのこの行為に、先程から何故か膣は潤みっぱなしだ。
自分の性癖に気付かない伊予は、ただただ困惑する。

「でも、私はそんなお嬢が好きなんですよ」
七雄は、伊予の胴に回していた腕に力を込めて、彼女の体を勢い付けて抱き起こした。
小さな伊予の体が、七雄の膝の上に倒れ込んで来る。
自然と、背面座位の形になる。
七雄は伊予の唇から指を引き抜いて、代わりに彼女の片膝を掴んで思いきり開かせた。
自分は態勢を整えて、胡座をかいた。

「動きなさい」

伊予の耳たぶを唇で擽る。

340:秘密⑦
10/11/14 05:43:49 ZcxqP0eP
「お嬢のあなたが、元手代の私を犯すのですよ」

伊予の膣が急速に溶けだす。
肉棒がしとどに濡れて、肉壁が全てを飲み込もうと嚥下を繰り返す。

「ねえ、お嬢」

七雄が胴を強く抱きしめると、伊予は喉をのけぞらせた。七雄の、程よくしなった腕に自分の腕を絡ませて甘い息を吐く。
七雄は伊予の肩に口付けをして、熱っぽい声で囁いた。

「早く私を気持ち良くさせて」

動き出した伊予の背中に額を押し付けて、七雄はゆっくりと口端を歪めていった。



※※※

一陣の熱風は、心地よい汗を七雄に残して通り過ぎていった。
荒々しく乱された布団は綺麗に敷き直され、伊予は今、背を向ける形で七雄に抱かれている。
行為の後、伊予は必ず七雄に背を向ける。
理由は、恥ずかしいから。らしいが、七雄からすれば「何を今更」だ。
だが、恥じらいを持ち続ける伊予の拙さも嫌いではないので、七雄は今のところ彼女の好きにさせている。

「昨日、仙蔵さんを見ました」

腕の中で伊予が呟いた。

「へえ」
七雄は思わず目を見開いた。
懐かしい名前を聞いたと思った。

「珍しい。何処で見たのですか」
「両国橋向こうの……回向院辺りで」
「ふぅん」
「身なりは整っていたんですけど、人相がすっかり変わってしまっていて」
「……」
「別人みたいでした」

仙蔵というのは、4年前まで近江屋で働いていた番頭だ。
三十前の美貌の男で、商売人として抜きんでた才覚を持ち、将来は婿入りして伊予と夫婦になる予定だった。
だが、祝言前に仙蔵は姿を消した。
噂では、女に入れ込んで博打に手を出したという話だった。

「あんな男の事は放っておきなさい」

七雄は冷たく言い放つ。

「もう私達とは関係ない男です」
「でも、私、寂しくて。仙蔵さんが居た頃の近江屋は本当に本当に活気溢れる店だったのに……」

仙蔵が失踪した後、近江屋は凋落の一途を辿った。
伊予の父が精神を病み、手代の一人が店の金を持って逃げた。
額は100両をゆうに越え、更に悪い事に、その金は、伊予の父が問屋仲間から預かった仲買金だった。
近江屋は苛烈な吊るし上げを喰らった。
店が急速に傾き、看板が燃やされる寸前、仲裁役を買って出たのが七雄だった。

「だから、私が来たのでしょう」

341:秘密⑧
10/11/14 05:46:11 ZcxqP0eP
当時の七雄は、近江屋と昵懇の間柄の河内屋の手代だった。
次期番頭を約束され、将来を有望視されていた。
近江屋は呉服屋。絹織物を主に取り扱うのに対し、河内屋は太物屋、木綿や麻を売りにしている。
七雄と近江屋の繋がりは、彼が17の頃半季奉公として僅かの間、近江屋で働かせてもらった事が始まりで、伊予とは挨拶を交わす程度には仲が良かった。

「それは分かってます。近江屋は、七雄さんが居てくれなければ、今頃潰されていましたもの」

七雄は近江屋の窮状を知るや否や、次期番頭の座を捨ててまで彼らの救済に奔走した。
貯めていた金を返済に当て、死に物狂いで店を立て直した。
河内屋時代に培った勘と人脈を生かし、古手物を掲げ、客が居なければ自ら裏店、裏長屋、武家屋敷を周り、直接訪問して品物を売った。
近江屋は大伝馬町にある。
地域の有利性を生かして商売に励み、そうして3年の月日が流れた後に、近江屋は無事に元の大店へと返り咲いた。

「なら、この店を捨てて女に走った男の事など忘れなさい」

背を向けたままの妻に話しかける。

「昔は番頭でも、今は素性の知れない男ですよ」
「でも……」
「恨みこそすれ、あなたが同情を覚える義理はないのです」
「……」
「分かりませんか。私は妬いているんですよ」

女の背を抱いて囁いた。
七雄はいつの間にか熱くなっていた昂りを伊予の腰に押し付けた。
上下に摩擦すれば、彼女の体が徐々に熱を帯びていくのを感じた。

「近江屋を救ったのは私なのに」

うなじを舐めて、そのまま背骨に沿って降下する。
指先で彼女の肌を優しく撫でて、まだ夜は終わってないのだと、愛しい妻の背に教え込む。

「あ……七雄さん」

伊予が身を捩って逃げ出そうとする。
だが七雄は更に強く伊予の体を抱き込む。

「待って、私もう……っん」
「私が何故、近江屋を助けたか分からないんですか?」

伊予の肩に軽く歯を立てる。

「河内屋の番頭の座を捨ててまで、どうして斜陽の呉服屋を救いに来たのだと?」
「ぁ、ふぁっ…ご、ごめんなさい」

七雄は、肩胛骨を舐める舌を休ませずに、手を伊予の恥部へと移動させた。
粘液を吐き出す蜜壺を焦らし、その周辺をまさぐる。

「あなたを愛していたからですよ」
「んっ……あ、や…あ…」
「あなたの為に全てを捨てたのです」



342:秘密⑨
10/11/14 05:53:20 ZcxqP0eP
伊予の閉じた足の間に自分の太ももを差し入れて、大きく開かせる。
空いた空間に誘われるように、そのまま股に指を差し込んだ。
殊更ゆっくり動かせば、それだけで伊予は軽く絶頂を迎えた。

「お嬢、亭主に叱られて喜んでいるんですか?」
「違いますっ……ぁうっ」
「どう見たって喜んでいるでしょう」

背中への愛撫は忘れずに、今度は二本の指の腹で伊予の恥丘の先を転がす。
耳の後ろを舐めて、その下の皮膚を甘噛みする。

「全く。ここまで来るのに私が一体どれだけ苦労したと…」

言いかけて、七雄は口をつぐんだ。
その先は、まだ言ってはいけない事だった。急に息を殺した七雄を不思議に思い、伊予は彼を振り向く。
振り向いた先の七雄は目を細めて静かに笑っていた。

「近江屋を立て直すのに、どれだけ苦労したかと言ったのですよ」

言うと、七雄は突然に伊予を布団へと押し付けた。
うつ伏せに抑えつけて、その背中に歯を立てる。尻たぶを掻き分けて、媚肉の割れ目に指をねじりこんだ。
伊予が小さく声をあげた。
だがその悲鳴は、あくまでも悦楽の悲鳴だ。
(……まだ言うわけにはいかない)
体の下で悶え狂う妻の姿を眺めながら、七雄は自分に言い聞かせた。
(まだ期は熟していない)

「お嬢」
「っひん! あっ……な、何…」
「いつかお嬢に大切な事を教えてあげましょう」

私が何をしたか。何を考えて生きて来たのか。
指を抜き差ししながら耳を舐めると、震えた声で伊予が聞き返して来た。

「ふ……あ…たいせつな…こと?」

七雄は微笑する。

「そうです。大切な事」
「私の…喜ぶこと?」
「はい。その時にはきっと、喜んでくれると思いますよ」

―……何故、近江屋がここまで落ちぶれたのか。
美しく真面目だった仙蔵。彼に博打を仕込んで胴元に紹介したのは誰なのか。女を宛がい、金を持たせてあの男の欲望を牛耳ったのは誰なのか。
(……アレはすぐに気に入られた)

七雄は伊予を犯しながら満足気に笑った。

(見た目も、数字を読む才も人並み外れていた男だ。丁重に扱われているに決まっている)
身なりは整っていたという仙蔵。
その姿が七雄には安易に想像出来た。当たり前だ。
彼が重宝されるのは、至極当然な事なのだ。

343:秘密⑩
10/11/14 06:01:50 ZcxqP0eP
金を盗んだ手代。病に伏した大旦那。

莫大な金があると、手代を唆(そそのか)した人物。愛人関係を表面化させ、大旦那の精神を圧迫させた人物。それらが全て同じ人物の仕業だとしたら、伊予は一体どう思うだろう。
(今はまだ早い。まだ、傷が癒えていない。教えれば、きっと発狂するだろう。だが、時が経てばいずれ伊予は私の言葉を受け入れる様になるはずだ)

寵愛し、快楽を教え、思考を洗脳していく。
そうして何もかも支配した後に、事の委細を告げれば、きっと彼女の体は淫らに喜び狂うはずなのだ。七雄は確信していた。

(全てはあなたを手に入れる為にした事なのだと、そう告白すればきっと、伊予ははしたなくも涎を垂らす)

男の深く暗い愛情を知った時、きっと伊予は恍惚となる。
自分を縛る鎖の存在を知った時、きっと彼女は喜ぶ。それが大切な人々の犠牲の上に仕掛けられた罠だとしても。
既に伊予は食べられる喜びに気付き始めている。支配される事を望むようになっている。
身も心も侵略される事に、快感を覚えていた。

(今は傷つくだけだ。だけど……)
遠くない未来に、きっとその傷口すら淫楽のはけ口となる。
だからその日まで、あまやかな秘密は秘密のままに。

「……不実な妻には、一つ趣向を凝らしたほうがいいかも知れませんね」

冷たく呟いた七雄の声に、伊予は息を止めた。七雄は素早く指を引き抜いて、伊予の体を抱え直す。
動きを封じられた伊予の体は強ばり、肩が僅かに震え始めている。

「お嬢、腕を縛ってみましょうか」

軽やかで丁寧な七雄の声はまさしく呉服屋の若旦那そのものだ。
その女のように優しい声で、七雄は淫らな言葉を臆面もなく吐く。

「亭主以外の男に心を動かした罰です。ね、軽薄な妻には、躾用の縄が必要でしょう?お嬢はそう思いませんか」

暫くの間。部屋を静寂が包んだ。
七雄は伊予の言葉を待った。
やがて、小さく頷いた妻の背を確認して、しっかりと抱きしめた。
肩に顎を乗せて頬擦りをする。

「いい子ですねお嬢。じゃあ、今から店先に降りて、『ある物』を取って来て下さい」

真っ赤に染まった妻の耳朶に息を吹き掛ける。

344:秘密⑪
10/11/14 06:05:30 ZcxqP0eP
「番頭台に、今日買付けした古手物が置かれています。その一番上の腰紐を、取って来てくれませんか?。
あなたを縛ろうと思って私が買っておいた紐です。自分がどんな紐で縛られるのか、その目で確かめて来なさい。そして私に持って来なさい。今から自分を縛り上げる紐を手に持って、ちゃんと私の前まで来て、目を見て言うのですよ。『私を縛って下さい』と」

伊予から離れて七雄は片膝を立てた。
煙草盆からキセルを取って、葉を詰める。
火を付けて、ゆっくりと吸い込んだ。

「くれぐれも下男には見つからないように」
煙を吐いて妻を見た。
布団の上で黙ってうつ向いていた伊予は、やがて一つ熱い吐息を漏らすと頼り気なく立ち上がった。
歩き出した伊予の腰のあたりから、僅かにだが、匂い立つような色香が溢れ出すのを、七雄は見た気がした。
(……半年前までは子供だった)
伊予の幼く節ばった体を愛していた。
だがそれ以上に、彼女の体を『女』として開発していくのも、倒錯的で気持ちが良かった。
(私が伊予を女にする。私だけのものだ)

「伊予」
扉に手をかけた妻の背に、七雄は優しく呼びかける。

「ちゃんと出来たら、『お仕置き』も『ご褒美』もいっぱいしてあげますからね。だから早く戻って来るのですよ」

伊予は振り向かなかった。
だが、小さく「はい」と答えた声を七雄は聞き逃さなかった。
期待で身を震わせながら階下に降りていく妻の背を、七雄は仄暗い笑みを浮かべて見送った。

345:156
10/11/14 06:24:54 ZcxqP0eP
終わり。
前作の尊でドン引きさせたかなぁと思って、今回は少し大人しめのヤンデレ男です。
変態度は変わらないんですが。
この後七雄は伊予に『理非知らず』をキメて楽しんだはず。

ちょっと予定狂ったので優人と加奈続編は少し時間置きます。また投下しに来ます!

346:名無しさん@ピンキー
10/11/14 13:24:38 RAyWYqLp
GJ!!!!えろーい!甘ーい!良い夫婦だ。

347:名無しさん@ピンキー
10/11/15 19:11:41 EP/Nee1I
>>345
伊予たんが可愛い過ぎるw
真性の淫乱ドMなのですね、エロいです

七雄は鬼畜だなぁ、続きを期待したいw

348:名無しさん@ピンキー
10/11/19 00:34:05 R1mA6efC
>>345
すげえええGJ!!
なんでこんなうまいの書けるんだ
続編全裸待機して待ってます

349:名無しさん@ピンキー
10/11/19 01:00:07 Z7pPohxI
>>345
すごいなぁ、自分にはこんなの書けない…羨ましい

350:名無しさん@ピンキー
10/11/20 21:38:47 nuktMI7E
優人と加奈の続きも待ってる

351:名無しさん@ピンキー
10/11/21 03:46:14 llA80+Cm
自分も優人と加奈待ってる


352:名無しさん@ピンキー
10/11/21 20:10:13 QF2/a+8M
キオたんも待ってる

353:名無しさん@ピンキー
10/11/26 20:52:07 P78KuSoE
出だしですが投下します。弟ヤンデレですが、最初の頃は病んでません。
途中までで申し訳ないのですが、投下しないとモチベーションが上がらなくて…。
嫌な方はスルーでお願いします。

「ただいま」
そう言うと、バイトから帰ってきた姉はそのまま部屋に入り、着替えてから風呂に行く。
大学の帰りにバイト、そして帰宅。そんな毎日が数年続いている。バイト以外で帰りが遅くなる事はなかった。


それも仕方ない事なのかもしれない。何しろ姉は不細工だ。今時、染めた事もない黒髪。
一応化粧はしているが、メガネブスで服装も大きめサイズのTシャツにGパンばかり。
昔からこんな感じで同級生にもブスと陰口を叩かれていたようだった。
反対に俺は中の上位の顔で生まれてこれたおかげで、割と人気はあったようだ。
共学の高校に入ってからは、何人か彼女もできた程度にはモテている。
こうも違うのは、俺海堂瞬と姉片桐湊の親が連れ子同士の再婚だったからだと思う。
父を早くに亡くし、片親だった母は俺が10才の頃、今の父親と再婚したのだ。当時姉は12才だった。
当時は俺と比べられては姉は不細工だとイジメられていたらしかった。
そのせいか姉は学校から帰ると、よくベッドで泣いていた。イジメに合いだしてからは俺と距離を取り出し、
中学に入る頃には家以外では、あまり会話をする事もなかった。
自分も友人に「不細工な姉さんだな」と言われるのが嫌だったので、自然な事だったと思う。
両親も「思春期だから仕方ない」で済ませてくれたし、有り難かったな。
だから、この毎日が変わる事はないと思っていた。あの日までは…




354:名無しさん@ピンキー
10/11/26 20:55:32 P78KuSoE
「あの…瞬…変じゃない?」
学校から帰って自室に戻ると、姉が部屋にやって来た。
「いきなり開けるなって…はぁ!?」
ノックもせず、いきなり部屋に入って来た姉に俺は素っ頓狂な声を上げてしまった。
「な…どうしたんだよ…それ…」
思わずどもってしまう程、姉が変わっていた。ストレートで真っ黒だった髪は巻いて茶色くなり
服も今まで見た事ないような丈の短めの可愛いワンピース姿だった。
何より一番驚いたのはメガネ姿ではなかった事だ。メガネのない彼女を見るのは何年ぶりだろう。
「その…今日…バイト先の人と食べに行くから…少しはお洒落しないと…って思って」
マジマジと見つめる俺に、居心地悪そうに視線を下にそらせ呟く。
「…」
姉のその言葉に、一瞬息を飲む。「お洒落しないと」って事は相手は男…だよな。「男出来たんだ…良かったじゃん」
「別に…食べに行こうって言われただけだし…」
俺の言葉に下を向きながら言い返す。食事に誘われただけって割に気合い入りすぎじゃん。
と、口を開こうとしたが我慢した。何となく言ってはいけない台詞まで言ってしまいそうだったのだ。
「今までの格好よりはいいじゃん」
「そっか…」
そう言って姉は部屋から出て行った。ドアが閉まるのを確認すると、俺はベッドに腰掛ける。
『ブスが髪染めても似合わない』
『スカートとかマジ無理』
イライラして、思ってもいない言葉が口から出そうになった。
胸がムカムカして、胃のあたりがモヤモヤする。なんでこんな気持ちになるのか…。
何もする気が起こらず制服を脱いでTシャツとGパンに着替えると、 そのままベッドに横になった。



355:名無しさん@ピンキー
10/11/26 20:58:05 P78KuSoE
以上です。ペースは遅いかもしれませんが、また投下する時はお願いします。
弟は今後病んでいく予定です。

356:名無しさん@ピンキー
10/11/26 23:24:02 m6UyaPUC
>>355
投下乙!
姉ちゃんが可愛くなってくのと同時に病んでくのか…?w

続き楽しみに待ってるよー

357:名無しさん@ピンキー
10/11/27 02:55:43 Qj5SqzdH
>>355

乙です!続きが気になる………w

ここじゃ不味いかな?今やってるドラマの「秘密」って奴主人公がだんだんヤンデレ化してきてちょっと萌えたw 荒れたらごめんね

358:名無しさん@ピンキー
10/11/27 21:57:16 R9KoXuiG
>>355
乙!すごい好みなシチュだなぁ
続きも楽しみにしてるw

359:名無しさん@ピンキー
10/11/28 00:47:16 9dH2zW3g
>>357
あれは佐●木さんがホラー過ぎて逆に笑えるドラマw

でも歳の差を気にして、だんだんヤンデレ化する男(おっさん)はいいかも
若い恋人の交友関係が気になって、鞄に盗聴器を…

360:名無しさん@ピンキー
10/11/28 13:59:07 NeTHmww6
>>357
「秘密」はあらすじとラストを知ってしまうと
胸糞悪すぎて見れないw
ヤンデレとしても中途半端

361:名無しさん@ピンキー
10/11/28 18:31:57 5C5nDpQn
>>355
まぁ、ヤンデレでも面食いなのは当然だよね、男だものw
可愛いけど野暮ったい女の子って大好きだから期待してますw

362:名無しさん@ピンキー
10/11/29 20:55:47 t1AbZsma
>>361
面食いとかそういう事ではない気が
少なくとも可愛くなったから好きになったって事ではないと思う
今まで自覚が無かっただけでこれがきっかけになったって感じがする
偉そうに語ったけど、作者さん違ったらごめんなさい

363:名無しさん@ピンキー
10/11/29 21:10:24 el/klPui
面食いっていうか
お姉ちゃんがお洒落してる=男の影=複雑
が、歪んだ方に行っちゃったのかもしれないじゃないか

364:名無しさん@ピンキー
10/11/29 23:17:51 YT150WN7
瞬と湊の続き投下します今回も短いですスミマセン


『あれ瞬のお姉さん?』
学校からの帰り道、友人に言われて家の方を見ると玄関から中に入って行く姉が見えた。
『へ~瞬の姉さん?結構可愛くね?』
別の友人が姉が去った後に目をやり、ニヤニヤしていた。胸がモヤモヤして俺は思ってもいない言葉を吐く。
『不細工だよ…あんなのが姉なんて最悪だよ』
『そっか?』
『そうだよ…貞子みたいだろ』
『まぁ確かに…髪も真っ黒で暗い感じだった』
俺の言葉に友人達が頷いて、そのまま別れた。
それから何週間としない内に姉は周りからブスと噂されるようになった。
『貞子みたい』の一言から、色々な話が出来上がっていったようだった。その噂を聞いていた俺は…。


目を開けると、暗い自室だった。ベッドに横になって色々考えている内に寝てしまっていたようだった。
「あの夢…昔の…」
自分でも忘れていた過去の記憶。あれがきっかけで姉は「貞子」「根暗ブス」とイジメに合うようになったのだ。
あの噂を聞いた時、自分はどんな顔気持ちだったのだろうか?それを思い出す事なく目を覚ましてしまった。
「ただいま」
玄関の方から姉の声がする。電気を点けて時計を見ると夜の10時を回っていた。
5時間も寝てたのか自分は…。てか、母さんも起こしてくれたらいいのに。
そう思いながら台所に向かうと、廊下で姉に出くわした。彼女はここ最近見た事もない笑顔で
「瞬ありがとう!この服良いって言ってもらえたよ」
そう言うと自分の部屋に戻って行った。馬鹿だな…服じゃなくて姉さんを褒めたんだよ…。
「…っ」
あんな笑顔、ここ数年見た事なかった。あの人、あんな風に笑えたんだな…。胸がジリジリする。
家で家族と話す時でも笑う時は口に手をあてて顔を隠すようにしていた。それなのにさっきは、普通に笑っていた。
「なんだよ…それ…」
廊下に座り込み、一人ごちる。アンタは他人の前で笑わなくてもいいんだよ。貞子なんだから…。

365:名無しさん@ピンキー
10/11/29 23:23:16 YT150WN7
あれから三ヶ月程経つが、姉は今もたまに俺に服や髪型について聞いてくる。
一度「何で俺に聞くの?」って言ったら「瞬…モテるし…彼女さん沢山居るし…」って答えられたが、沢山も居ないからな。
姉とは反対に俺は苛つく事が多くなった。


「瞬君…瞬君!やぁ…!あ…ん…後ろばかり嫌ぁ…」
彼女をラブホのベッドに四つん這いにさせて、後ろから腰を振る。
最近イライラする事が増えた俺は、それを解消したくてセックスをする回数が増えていた。
乱暴に服を脱がし、胸にしゃぶりつき膣に指を入れ、何度も抽挿する。女が腰を揺らしてきたら
一気に自身を挿入し、ひたすら腰を打ち付ける。女がアンアン言ってイク時に自分も達する。
「し…瞬君最近スゴい…何かあったの?」
事後に聞かれて自己嫌悪に陥った。
「ごめん…優しくしないで」
「いいの…私も気持ち良かったし…強引なのも好きかも」
そう言って彼女は疲れたのか寝入ってしまった。違う…そうじゃない…。俺がバックでやっていたのは…。
後ろから犯していた相手は…。脳内で犯していた相手は…。


『瞬!!瞬!!やぁ…止めてぇ…後ろは嫌ぁ』


睡魔に身を委ねる直前、あの人の叫び声を聞いた気がした。

366:名無しさん@ピンキー
10/11/29 23:27:13 YT150WN7
以上です。

367:名無しさん@ピンキー
10/11/29 23:37:57 ncI5WR7G
乙。
歪みだした弟くんイイ!

368:名無しさん@ピンキー
10/11/30 22:50:44 7CrB02uK
こんなスレあったのか
狂愛はここですか?
好きになるうちに相手を監禁、とか 他の誰にも見せたくない みたいな

369:名無しさん@ピンキー
10/12/01 01:16:58 j+egS/ht
>>366
GJ!!
弟の歪みっぷりに期待

>>362-363
いやまぁ、顔は好みの見た目のが良いよねって意味合いでw

>>368
ここで良いんでね?

370:名無しさん@ピンキー
10/12/03 13:09:42 REtImfD+
なんか某R18乙女ゲーに設定そっくりな気がする
主人公の名前も…
いろいろ勘ぐってしまう

371:名無しさん@ピンキー
10/12/03 13:32:35 f6vlnbpv
えっそうなの?

372:名無しさん@ピンキー
10/12/03 15:55:06 REtImfD+
ゲームの主人公の名前が片桐奏だった
全然関係ないなら作者さんには申し訳ないけどここまでソックリだと…

373:名無しさん@ピンキー
10/12/03 16:37:40 J34OsNW/
>>372申し訳ありません。作品は知っていますが似せたつもりはありませんでした
読み返してみると似てますね…名前も美奈子にしようと思ったのですが某ゲームと被るので湊にしました
ゲームはプレイする予定はありませんが、このままこちらのスレに投下するのは荒れる原因となってしまいますね
浅はかに投下してすみませんでした

374:名無しさん@ピンキー
10/12/03 16:43:01 f6vlnbpv
いや、パクリじゃないなら荒れないと思うんだ!
全くどこの作品にも似てないものってたぶんないしね!

375:名無しさん@ピンキー
10/12/03 18:15:26 yVfJEYFI
>>373
いや知ってるだけでプレイしてないならパクろうにも勝手に解離がデカくなるだろうし
パクリじゃないと言うなら別にこのまま投下しても良いでしょ
むしろ投下して下さい……

376:名無しさん@ピンキー
10/12/03 20:09:55 J34OsNW/
>>374>>375ありがとうございます
不憫な弟とか好きなもので…思いついたら一気に書いて投下してしまうもので…
なるべく書き溜めて投下して早く終われるようにします

377:名無しさん@ピンキー
10/12/05 23:07:16 Sd1mnmBs
瞬と湊の続きを投下します。
エロはありませんが弟が変態すぎるので変態が嫌な方はスルーでお願いします



「ただいま」
玄関のドアを開けて家の中に入る。靴を脱ごうとして玄関先に目をやると姉の靴があった。
今はまだ夕方だ。今日はバイトがあると言っていたから、夜まで帰って来ないはずだが…。
大した事じゃないだろうと思い、そのまま部屋に行こうとすると何か音がした。
「気のせいか…?」
音がした方に顔を向けたが特に何もなかった。勉強のしすぎで疲れているのかもしれない。
もうすぐで中間テストがあるので、最近俺は学校が終わると図書館で勉強をしていたのだ。
正直勉強なんて好きではないが、成績さえ良ければ何も言われないですむ。これ位の苦労は楽なものだ。
彼女に勉強を教えるのが面倒で家で勉強をしようと思い、真っ直ぐに帰って来たのだが、幻聴が聴こえる程疲れていたのだろうか…。
「疲れてるのかな?」
そう思い部屋に入ろうとしたら、また音がした。音というよりは、かすれた声…?声がした方を見るとそこは姉の部屋だった。
「…んっ」
「姉さん?」
また聞こえた。さっきよりも確かな声だった。もしかして体調が悪くてバイトを休んだんじゃ!?


378:名無しさん@ピンキー
10/12/05 23:10:38 Sd1mnmBs
姉の部屋に向かう途中、無意識に俺は足音を忍ばせて歩いていた。何故だかはわからない。ただ、予感がしたのだ。
気配を消すように、そっと姉の部屋の前に立つと先程よりも声がハッキリと聞こえてきた。
「…ん…ふぅ…」
かすれたような姉の艶のある声を聞いた瞬間、躰が熱くなるような感覚が全身を襲った。
気付かれないように隣の物置部屋に入り、鞄からボイスレコーダーを取り出しスイッチを入れる。
学校の授業で先生の説明を録音して聞き返すのに丁度良いと思って購入したボイスレコーダーが、こんな所で効果を発揮するとは思わなかった。
「はぁはぁ…んっ…」
録音を開始した後も姉の部屋からは押し殺したような厭らしい声が聞こえてきた。ボイスレコーダーを置いたまま、俺はそっと物置部屋を離れた。
そのまま家を出ると少し離れた公園に向かった。公園に誰も居ないのを確認しトイレに入ると、ズボンを下ろし熱を持った下半身を露出させる。
「姉さん姉さん姉さん!!」
先程の姉の声を思い出し、俺は本能のまま下半身を扱く。一人でオナニーをして感じている姉の姿を想像しながら、一気に放出した。
トイレの個室から出て、鏡を見るとそこには醜く歪んだ笑顔の自分が写っていた。


『確かに貞子みたいだな』
『ああ…暗そうだな…』
友人達の言葉を聞き、別れた彼らの背中を見ながら一人で笑っていた俺は、こんな顔をしていたのだ。


379:名無しさん@ピンキー
10/12/05 23:14:25 Sd1mnmBs
家に戻ると部屋の前で姉に出くわした。姉は少々驚いていたが、俺は何食わぬ顔で声をかける。
「あれ…姉さん早いね?バイトは休みなの?」
軽いようなトーンの声で、さも驚いた風を装うと姉は安心したような顔をした。
「うん…休みなの忘れてて早く帰ってきたの。今からお風呂入るね」
「もう?夕飯前に?」
「うん…少し汗かいちゃって」
そう言い残して風呂場に向かう姉を振り返りもせず、俺は物置部屋からボイスレコーダーを回収し自室に戻る。
「くくくっあっはっはっは!!」
部屋に戻るとベッドに顔を押し付け大声で笑った。近所迷惑だろうが笑わずにはいられなかったのだ。
馬鹿な湊姉さん…俺は全部知ってるんですよ?貴女がナニをして汗をかいたのか…その理由を…。
ひとしきり笑った後にそっと姉の部屋のドアを開ける。彼女は風呂が長いから、今の内に部屋に侵入する必要があるのだ。
ゴミ箱の中を確認すると袋に詰められたティッシュが幾つも入っていた。
ゴミ箱を漁った事が気付かれないように、そっと袋から一枚ティッシュを取り出し逃げるように姉の部屋を出て自室に戻る。
部屋に戻った俺はズボンを下ろし、己の下半身に、手に入れたばかりのティッシュを絡める。
若干湿り気を帯びたそれを巻き付けると、先程欲望を吐き出したばかりなのに、またしても下半身が誇張し出す。
固くなったそれを一心に扱き、姉がオナニーをしたであろうティッシュに欲望を吐き出し、俺は果てた。



380:名無しさん@ピンキー
10/12/05 23:16:58 Sd1mnmBs
以上です短くなってしまいスミマセン。勢いで書いてしまうので
あと弟が変態っぽいのでスレ違いでしたらスミマセン

381:名無しさん@ピンキー
10/12/07 04:55:42 YfEoXmi3
>>380

GJ!今後も気になる~♪

382:名無しさん@ピンキー
10/12/11 18:37:25 /mj7q11w
>>380
GJ!!
続きが気になる
弟が全力で変態的な行動を取るのを期待したい

383:姉さん、今夜も来たよ
10/12/12 15:20:26 it1wuNG3
実姉弟もの注意
ファンタジーでも現代でも取れるようそういう関係の描写も無し
エロシーン無

ないないづくしですが、投下の間のおつまみにでもどうぞ。
「姉さん、今夜も来たよ」でNG可。

384:姉さん、今夜も来たよ
10/12/12 15:32:41 it1wuNG3
やあ、姉さん。今夜も来たよ。調子はどうかな。
 ん、何?
 うん。
 うん。
 ―へえ?
 ふうん。姉さんはこの関係が嫌だと。
 面白いことを言うね。
 ああ、大丈夫だよ。姉さんがそうしたいなら何も言わないよ。
 ただね。現状を考えればそれは得策じゃない。
 姉さん。何故姉さんは僕と一緒にいるんだい。
 うん。
 「姉さんが家出しようとしたときに偶然僕がいたから」。
 まあ、半分正解というところ。でも、根本的なところはそこじゃないね。
 ―姉さんが一人じゃ何もできないからだろ。

 小さいころに両親が別居して、僕らは別々に育てられたね。
 姉さんは父さんに。僕は母さんに。
 母さんは厳しい人だったよ。でも、そのぶんしっかり育てられた。自活の仕方とか、商売の仕組みとか、
人との関係の作り方とか。実生活に役立つことを中心的に教えられた。もしかしたら、自分が早くから
居なくなってしまうことが見えていたのかもしれないね。
そう思っても不思議じゃないくらいあの人は聡い人だった。
 おかげで、こうして僕は自分と姉さん、二人が暮らしていけるような環境を作れている。
 ―姉さんのほうは違ったみたいだね。
 父さんに縁談を強制されそうで、それが嫌で家飛び出したんだろう?
 丁度、母さんの訃報を知らせに来た僕と一緒にね。
 でも、そのあと。僕は愕然としたよ。髪の結い方すら知らなかったんだからね。
 ほぼ無意識なんだと思うけど、当時の姉さんの口癖。覚えてるかい?
 「全部父さんがやってたから」
 前々から薄々感じてはいたけど、よほど甘やかされて育ったんだね。本当、世間知らずというか。
 怪しい話にはすぐ騙されるし、夜中に出歩こうとするし、僕がそばに居なかったらどうなってたことか。
 本当に困ったよ。
 ああ、謝らなくていいよ。仕方の無い事だし、僕自身は楽しかったよ。
 でももし僕がいなかったら。姉さん、自分がどうなってるか判るかい。
 自分で生活できないのは自分でもわかるだろう。それだけならまだいいさ。騙されて不当な借金を
背負わされたり、それを理由に強姦されたり、売り飛ばされたりするかもしれないんだよ。姉さんは
顔貌が整ってるから、そっち方面では引く手数多だろうね。
 怖い?
 何を言ってるんだい。僕と離れるってのは、そういうことだよ。そういうのを踏まえて言ってるんだよね。
 違う?「こういう関係は嫌だ」って言ったんだから、姉弟関係をやめたいんだろ。

385:姉さん、今夜も来たよ
10/12/12 15:32:56 it1wuNG3
―へえ。こっちのこと?
 それは頭になかったな。だって、いつも悦んでくれているじゃないか。
 あれだけ、濡れて、乱れて、悶えて、甘い声出しておいて。
 ほら、否定できない。それだけ赤面硬直して、肯定してるようなものじゃないか。
 ……姉弟だからおかしい、ね。根拠は? もちろん言えるだろ。
 倫理的な問題?そんなものは変動するものだよ。近親婚がまったく問題のないところもある。
父と娘が婚姻して子孫を残し、今に至ると伝えられてる神話があるくらいだ。
 遺伝? ああ、たしかに生物の生存確立が低くなっていくという統計はあるね。大丈夫、
ちゃんと避妊するよ。だって姉さんに子供ができたら、姉さんをとられてしまうだろ。
 で、僕が姉さんを抱くことがだめだ、という根拠。他には?
 姉さん自身が「嫌だから」? ハハハッ!それこそ笑い話じゃないか。

 でもね、どれだけ大変だったか判るかい。
 寝巻き一枚で歩いたり、温いからって風呂に呼び出したり、寝ているときの無防備な姿とか、
どれだけ僕が自分を抑えるのに必死だったか。
 しばらくして姉さん自身がそれを望んでいるんだと気付いたら、すとんと合点がいったけどね。 

 ああ、いいよ。もう嘘だらけの言葉はいらない。
 最初に言っただろう。「姉さんがそうしたいなら何も言わない」と。
 姉さんは僕を求めてるってことを、言葉以外でまたじっくり教えてあげるだけ。
 姉さんの弱いところを撫であげて。甘噛みして。突き上げて。掻き乱して。蕩けさせて。
 一晩、たっぷりかけて判らせてあげる。
 姉さんは僕だけの姉さんだってことを。

 愛してるよ。姉さん。

386:姉さん、今夜も来たよ
10/12/12 15:49:34 it1wuNG3
以上です。

387:名無しさん@ピンキー
10/12/12 18:48:46 Qo4c7NFI
>>383グッジョブ!知識や賢さを
姉のために(姉を囲っておくために)使っちゃう弟は病み怖い

388:名無しさん@ピンキー
10/12/12 21:16:51 Bl8F8gzc
>>386
GJ!!
年上なのにお嬢様育ちで生活能力皆無の女の子大好き

389:名無しさん@ピンキー
10/12/12 21:53:08 Qp5/US/U
姉弟祭万歳 神々GJ

390:名無しさん@ピンキー
10/12/12 21:55:55 Qp5/US/U
スマン、下げ忘れてしまった orz
近いうちに謝罪投下いたします

391:名無しさん@ピンキー
10/12/12 21:59:29 Bl8F8gzc
>>390
マジで!?
投下に期待w

392:名無しさん@ピンキー
10/12/16 01:20:57 gxDi1Z1M
>>324
キオちゃんの続き待ってます

393:名無しさん@ピンキー
10/12/24 10:11:34 /Uqi+SGI
瞬と湊を投下します。
今回もエロなしで会話も全然ないので嫌な方はスルーでお願いします。


あれからテスト期間までの10日の間、姉は最低でも3回は自慰をしていたようだった。
確証が持てるのが3回だっただけで、実際の回数は不明だったが録音した声を聴いている限り若干慣れているような気がした。
姉が男と親しく出かけるようになって三カ月は経っているので、もしかしたら以前から自慰をしていたのかもしれない。
録音した声を聴きながら、姉の自慰姿を妄想して使用済みティッシュでオナニーをするのが最高だった。



「姉さん…その後上手くいってるの?」
「え…?上手くって?」
テスト期間も終わり、部屋で寛いでいた俺の所に姉が来たので、何となく聞いてみた。
「付き合ってるんだろ?」
「付き合ってはない…けど……あ~…でも…」
ストレートに聞く俺に姉は歯切れの悪い返答をする。
「振られ…ちゃった…」
「…!?」
驚いて姉を見ると、彼女は下を向いていた。
「なんか私と居てもつまんないって言われて…」
「もう行くね…」と言い残し、そのまま姉は部屋を出て行くとバイトに出て行った。
姉の出て行ったドアを見つめながら俺は呆気に取られていた。ここ数ヶ月の彼女は楽しそうで家でも笑顔でいたのだ。
そんな彼女と居て「つまらない」などと言って姉を振った男に憎しみすら覚える。
まぁ相手の男にしてみれば、適当に親しくしてやれば、簡単に犯れる女だと思っていたのが誤算だったのだろう。
振られたのに身綺麗にしているのは姉にしては成長したな…とも思うが…。


394:名無しさん@ピンキー
10/12/24 10:16:08 /Uqi+SGI
相手の男に対する憎しみはあるが、同時に安堵している自分がいるのも可笑しい話だった。
彼女はまっさらなままなのだ。その事実が何よりの喜びだった。自分の中の姉への感情が間違った方向に向かっているのがわかる。
いつからこうなってしまったのかは解らない。多分、自分自身が姉を陥れ
回りから隔絶されるように仕向けた時には既に彼女にそういう想いを抱いていたのだろう。
姉が一人ぼっちでいるのを遠くから見ているのは嫌な情景ではなかった。
友人達が姉への陰口を話している光景も内心、喜んでいたのだ。「…」
蓋を開けてしまった感情で心がドロドロになりそうだった。興奮と歪んだ想いのバランスに下半身が熱を持ち始める。
俺は引き出しの奥から姉の使用済みティッシュを取り出すと、ズボンを脱ぎ捨ておもむろに下半身に巻き付ける。
「はぁはぁ…姉さん…姉さん!!」
パソコンで録音した姉の自慰の声を再生させながら夢中で扱いていた。


395:名無しさん@ピンキー
10/12/24 10:19:16 /Uqi+SGI
姉が男と別れてから、いつも通りの日々に戻ったが姉と俺の関係は変わっていた。
以前の姉は俺と会話をしてもあまり笑顔を見せる事はなかったが、今では笑顔を見せるようになったのだ。
振られた後も彼女は平静を装っていたが、自室でこっそり泣いている事が何度かあったので、慰めていたのだ。
傷付いた彼女に付け入るのは簡単だった。優しい言葉を掛け、姉がどれだけ綺麗になったかを語り他愛のない会話をする。
こんな日々を続けただけで、いとも簡単に姉は俺に笑顔を向けるようになったのだ。

「振った男も簡単に手なづけたつもりだったんだろうな…」
姉を振った男の事を考える。相手の男は手を出そうとする時期を見誤ったようだが、俺は決して間違えない。
湊を他の男に奪われる前に自分の物にする。無理矢理自分の物にするのではなく、
湊の方から俺を欲するように、ゆっくり彼女の心を歪ませる。彼女はまた別の男に声を掛けられたと言っていたが構わない。いじめに合っていた経験から湊はガードが固い。
次もまた振られるだろう。もし振られたら、俺がまた慰めて彼女の心に付け入るだけだ。



以上です。

396:名無しさん@ピンキー
10/12/24 20:51:59 6S54pITd
乙~
いい感じに歪んでる!
エロも期待して待ってます。

397:名無しさん@ピンキー
10/12/26 05:52:29 I1GF9czm
ここって二次創作はありやなしや

398:名無しさん@ピンキー
10/12/26 18:58:27 K5hplCtP
>>397
ありに決まってる
むしろ何故ないと思うのか?

399:名無しさん@ピンキー
10/12/26 20:18:50 nLdJ/mxC
「着信あり」

 画面に浮かぶ字を見て、凛子は眉をひそめた。携帯を握る手にじんわりと汗が滲む。
 午前2時。こんな時間に23回もかけてくる人間は一人しかいないと凛子は確信している。
 隣の部屋の住人、和である。
 彼とは幼なじみだった。親同士の仲がよかったため、生まれた時から一緒と言っても過言ではない。一度も途切れることのない長い付き合い。
 彼は凛子がいないと何もできない。
 昔から大人しい気質で口数が少なく友人もあまりない和はいつも凛子についてまわっていた。
 それは今も同じである。小中高大全て同じ学校、同じアパート。流石に就職先は違ったが連絡先を知っているのでほぼ毎日会っている。
 凛子はため息をつきながら布団から出た。
 ソファーに投げていた上着を羽織り、仕事の疲れがまだ残っていても、どうしても放っておけない。
 いつものこと。馬鹿みたいな悪循環。分かっている。
 眉間のしわを深めながら凛子は部屋をでた。

「凛子」
 イラストレーターの部屋はとても雑然としていた。
 ぼさぼさの頭、気のまわらない服。顔立ちは飛び抜けいいはずなのに凛子の心には何も響かない。

「凛子……」

 ドアをあけるなり凛子を抱きすくめ、そのままベッドの方へ倒れこむ。


申し訳ありませんが続きは後日になりそうです 

400:名無しさん@ピンキー
10/12/27 00:15:16 yVIbIG4G
>>399
相手がヤンデレって分かってて呆れても要るが
それでも彼女を続ける女の子が好きなのでGJ

401:名無しさん@ピンキー
11/01/04 11:15:04 atlPwWYT
ホッシュ
規制書き込めるかな

402:名無しさん@ピンキー
11/01/05 13:36:05 G2rXb9Ae
>>399
いいね!
続きが気になる。

403:名無しさん@ピンキー
11/01/07 11:56:42 EeY/fb6/
続き期待

404:名無しさん@ピンキー
11/01/07 21:24:14 k5vk+SyM
期待期待、ホシュ

405:名無しさん@ピンキー
11/01/09 22:34:30 mS6Xl6b5
キオちゃんの続き期待

406:名無しさん@ピンキー
11/01/13 00:24:04 XeKM0l4f
投下来ないね

407:名無しさん@ピンキー
11/01/14 06:42:23 asrKIZa3
師匠と弟子少女も続き気になる...


408:名無しさん@ピンキー
11/01/16 12:10:53 lxGjXXsj
このスレの不協和音的な雰囲気がたまりませんな

409:名無しさん@ピンキー
11/01/16 18:54:37 xxsaRSxN
ヤンデレ男と好かれてる女性の間にある断裂的な?

410:名無しさん@ピンキー
11/01/17 00:00:45 HgLtMrZn
ごめんなさい
以前言ったお仕置き編はまだ色々考えてて書けてないけど、
師匠と弟子少女を投下しにきました…
今回はエロなしなのがさらに申し訳ないのですが、
他の投下までの繋ぎにでも読んでやってください。
また5レスくらいの予定です。

嫌な方は「師匠と弟子少女」でNGお願いします

411:師匠と弟子少女1/5
11/01/17 00:05:47 HgLtMrZn
「師匠ー、見て! こっちのチューリップ咲いたよ!」
「そう、良かったね」
 春はあの子が丹精込めて育てている花が綺麗に咲く季節で、
 それを見たあの子がとても嬉しそうに笑うから、好きだ。
 ただそれは最近になってやっと落ち着いて、そう思えるようになった
 というだけで、少し前までは心配事の多い季節だったのだ。
 ―あれは、まだあの子が十歳の頃だっただろうか。
 あの子……ヴァナを引き取ってきて一年が経った春。
 進級して、クラスも変わったばかりの頃だ。


「師匠ただいまー」
「おかえり、ヴァ……」
 可愛い弟子を出迎えた笑顔が凍りついたのが、自分でもよく分かった。
「どうしたんだい、その怪我は」
「けんかしたの」
 何やら不機嫌そうに唇を尖らせ、つんとそっぽを向いて言うので
 とりあえず手を洗わせてから、居間のソファーに座らせて
 頬や手足の擦り傷を消毒してやる。
「何があったのか、言ってごらん」
 そっと、ゆっくり髪を撫でてやると、深紫の瞳がじわりと潤んだ。
「クラスの子がさ……私のこと変って言うの」
「変? 確かに阿呆なところはあるけど」
「わ、私のことってそういうことじゃないよ!」
 じゃあ何かと尋ねれば、ヴァナは零れた涙を袖で拭って僕を見上げてくる。
「お父さんやお母さんがいなくて、師匠しかいないのは変だって。
 どこの子かも分からないのに、この学校にいるのは場違いだって」
「……誰に言われたの」
「……ミナちゃんとか、サラちゃんとか」
 ヴァナの口からは、ぽつぽつと三人ほどの名前が出てきたのだが
 確かそれは、中流階級の中途半端に裕福でプライドの高い家の子供だ。
 なるほど、偏見や差別意識はありそうだ。


412:師匠と弟子少女2/3
11/01/17 00:16:07 8fOzy4/W
ああまた予測を間違えた…半分で済みました…



 出来るだけ下卑た人間に関わらせずに済むようにと
 格式高いと評判の学校に転入させたのだが
 やはり、どこにでもそんな人間はいるものだなと溜め息が出る。
「私のこと変って言うのはいいの。
 師匠にもバカだバカだっていつも言われてるから。
 でも、今日は師匠のことまでバカにされたみたいで嫌だったの……」
 ヴァナの言葉はすでに涙声で、震えていた。
「ヴァナ、泣かなくていいんだよ。僕のために有難う」
 僕も隣に座り、細い体を抱き締めてやると、
 ヴァナは僕の胸に顔を押し付けて頷く。
「でもね、僕のためでも喧嘩はいけない。
 君は女の子なんだから、傷跡でも残ったら大変だ」
「傷なんていいの! 私お嫁になんて行かないもん。ずっと、ずーっと師匠と一緒がいい」
 やだやだと頭を振るヴァナの手が、僕のシャツをぐっと掴む。
 お嫁に行かない? ずっと一緒? 言われるまでもなく、もちろんそのつもりだ。
 とはいえ君がこんなに素直で純粋に、僕に懐いてくれていることには
 情けないが口角がつり上がるのを堪えきれない。
「僕とずっと一緒にいたいの? ヴァナは僕が大好きなんだね」
「大好き! 師匠だーい好き!」
 顔を上げたヴァナは目や鼻が赤くなってはいたが満面の笑顔で、
 それは例え幼くても、僕にとっては世界で一番愛らしくて美しい。
 君の体が大人になれば、さぞかし可愛がり甲斐もあることだろう。
「師匠、私ね、明日もし先生に叱られても謝らないの」
「どうして」
「師匠を悪く言う人に謝るのは嫌!」
「そう。でも大丈夫だよ。僕が先生に叱られないように
 ちゃんとお願いしておくからね」
 僕は微笑んで、風船のように膨らんだ白い頬を人差し指でつついた。
 そう、君は何も間違っていないのだから、叱られることはない。
 ……悪いのは、何も知らないその子供達だ。

413:師匠と弟子少女3/3
11/01/17 00:26:37 8fOzy4/W

 ―花に水をやり終えたらしいヴァナが、木陰で見ていた僕に駆け寄ってくる。
「春が来ると、クラスメートとケンカしたの思い出すなー」
「どの喧嘩のこと?」
「そんなにしてないでしょ!?」
 ヴァナは、とぼける僕のことを睨んだかと思うと、
 どことなく悲しそうに目を伏せた。
「……あの子たち、まだ見つかってないんだよね」
 心ない言葉で自分を傷つけた人間を思って悲しむことが出来る、
 とても優しいヴァナを慰めるように僕は微笑み、その肩を抱く。
「それはきっと、もう見つからないよ」
 ……そんな愚かな人間が、今もこの世に存在している訳がないじゃないか。
 心中で呟いて、花を眺める彼女の髪を結ぶリボンが
 見知らぬ柄であることに気がついた僕は、眉を潜めた。

414:名無しさん@ピンキー
11/01/17 00:30:00 8fOzy4/W
以上です。
お仕置き編への繋ぎというつもりで書いたので
最後はちょっと微妙な感じになってます…

それでは失礼しました。
毎回レス数を見誤り申し訳ないです…。

415:名無しさん@ピンキー
11/01/17 00:45:10 6jZqFevg
師匠怖いよ師匠
それが良いけどw
お仕置き編待ってます

416:名無しさん@ピンキー
11/01/17 19:25:34 YAZXKcCN
GJです!!お仕置き編楽しみだ

417:名無しさん@ピンキー
11/01/17 19:32:34 WLUBK7zk
>>411
GJ!!!師匠怖すぎwwだけど好きだww
続編楽しみにしています。

418:名無しさん@ピンキー
11/01/18 17:08:29 fkgdM5lv
師匠にお仕置きされるとヴァナちゃんが壊されそうで心配や
いや楽しみだけどw

419:名無しさん@ピンキー
11/01/20 00:07:25 zUpEShRn
期待age

420:名無しさん@ピンキー
11/01/22 07:18:17 bYbAVDrP
加奈とゆうとまた見たい


421:名無しさん@ピンキー
11/01/23 00:21:57 DDDujntm
色んな作品の続き来いっ!

422:名無しさん@ピンキー
11/01/26 02:06:12 acTPXUsz
ド鬼畜で性欲強くてドSで独占欲、所有欲全開のヤンデレ男と涙目状態の女の子がみたい
女の子が儚くて華奢で脆い感じの薄幸の美少女的娘さんならなお良し

423:名無しさん@ピンキー
11/01/28 11:31:09 RRE/qL+J
表面的には明るい甘えん坊ヤンデレ男と
天然だからそれに気付かないで世話焼いたりする女の話見たい
家を教えてないのに何故か玄関の前にいて
「お腹すいたー」とか言って部屋に上がり込んで寝転ぶ男に
まあしょうがない、みたいな感じでご飯あげるみたいな
男は学校とかで常に女の横にいて周りを寄せ付けないようにしてる
女がもし違う人と遊んだりしようとしたら死に物狂いで止める
止めるというか薬盛ったり

これヤンデレ男かな

424:名無しさん@ピンキー
11/02/03 10:13:10 3dxetZAf
>>423
良い感じに狂ってると思う

425:名無しさん@ピンキー
11/02/06 08:45:23 sxFo0J+S
投下期待

426:名無しさん@ピンキー
11/02/08 20:15:36 zF1F9KJV
幼馴染みである近所の姉ちゃんが大好きで、独占欲丸出しで嫉妬深い、監視カメラ置いたりストーカーしたりのテンプレヤンデレ。だけど殴られて喜んじゃうMでめげないヤンデレ男

姉ちゃんは男の方が何してるか知っていて、鉄拳制裁したり相手しないで無視したり呆れたりしながらも、なんだかんだで弟分として面倒見てあげている……


というのを考えたが、これってヤン……デレ……? ギャグでしかない気がしてきた
力関係が女>男だし

427:名無しさん@ピンキー
11/02/08 20:49:23 QO1USDmn
>>426
あると思います
さあ早く文章化する作業へ戻るんだ

428:名無しさん@ピンキー
11/02/08 21:17:43 s6RwZqhz
>>426
それはそれで(・∀・)イイ!!


まぁ、それで男側優位なのも好きだけど
その設定でも女側が保護者っぽくてある種ド突き漫才ぽくて良いのでは?w

429:名無しさん@ピンキー
11/02/08 23:34:13 sHonMG3W
シリアスなだけがヤンデレじゃない。

ラブコメヤンデレ、あると思います。

430:名無しさん@ピンキー
11/02/09 09:00:12 F3/MgOJV
友人が独身の頃は美術館等のメインの後は、その場のノリで適当に買い物、昼食、おやつの流れだった。
友人が結婚してからは、事前にメインの後の食事買い物ルートを二人で決めて遊ぶようになった。

この前友人と遊んだ時、「これがあると、どこに居ても旦那が迎えに来てくれる。」と嬉しそうにココセコムを見せてくれた。
家から出なくていいように、ウォーキングマシンを買ってくれた。
日々の買い物も率先して行ってくれる。
ネットショッピングも旦那が休みの日に配達指定し宅配の人に会わなくていい。
自治会、近所付き合いも旦那。もうとにかく家から出なくていい。
と、幸せそうに惚気てくれた。

既婚で男友達皆無の元喪の私としか付き合いが続いてない理由に彼女は気づいてないらしい。
彼女の夫はまさしくヤンデレだが、上手く噛み合えば幸せカップルになるんだと思う。
私は二人を見ているのが好きだ。こんな話が読みたい。





431:名無しさん@ピンキー
11/02/09 16:59:43 zNQYDyJj
>430 何も事件が起こらないほのぼのヤンデレとは新しい。

432:名無しさん@ピンキー
11/02/09 19:42:31 F3/MgOJV
>>431、三次元だから事件が起こりにくいかも。
彼女がアクティブな人なら壮絶な脱出劇、離婚劇が起きたに違いない。
経済力のある軟禁系とひきこもりは二次元でも相性良さそう。
ほのぼの系ヤンデレ話はただのエロかバカップル話になりそう。

433:名無しさん@ピンキー
11/02/10 01:52:17 FKxuVHco
>>430
>>432
SSとして読みたい
ほのぼのヤンデレ話良いよ

434:名無しさん@ピンキー
11/02/11 03:22:45 0xM486JC
できたら大切なものは、宝箱に閉じ込めて、誰にも見せずに、誰にも触らせずに大事に、大事に仕舞っておきたい。
――そう思うことの、どこが異常なんだろう?

435:名無しさん@ピンキー
11/02/11 19:11:38 wyKt5Lpz
その逆で、
誰かに甚振らせて、自分以外の者に傷つけられるのを楽しんで、自分は触れもしない、
でも執着している、という男ヤンデレも美味しい。

436:名無しさん@ピンキー
11/02/12 08:40:39 CkEg2rFe
そんな>>434にオススメソング

米米クラブ Collection

437:名無しさん@ピンキー
11/02/15 00:18:25 V5LRakGA
投下待ち

438:名無しさん@ピンキー
11/02/18 00:15:38 7Q0Di1ob
過疎だ

439:名無しさん@ピンキー
11/02/18 01:17:41 QFCyu4a1
皆さん規制…とか?

440:名無しさん@ピンキー
11/02/18 03:23:30 uEA3QSHx
規制だな…自分もこの間まで規制組だった
次に規制に巻き込まれるまでにSS一本くらいは投下したい
頼むからまた来ないでくれよ~

441:名無しさん@ピンキー
11/02/18 09:26:16 QFCyu4a1
>>440
投下楽しみにしています!

442:名無しさん@ピンキー
11/02/24 00:23:48 r6etkl5h
>>440
待ってます
しかし皆規制か…

443:名無しさん@ピンキー
11/02/26 23:22:37.45 1zXRGVAN
続きが読みたいの多数…

444:名無しさん@ピンキー
11/03/01 13:46:52.65 AZuo6M1c
もうすぐ春ですね
ちょっとヤンデレてみませんか

続き物多いだけに規制が恨めしい…

445:名無しさん@ピンキー
11/03/02 19:41:18.42 D+vooxnd
好きな女の子にヤンデレたい

446:名無しさん@ピンキー
11/03/03 00:44:18.51 8FvvjzcM
やめておきな

447:名無しさん@ピンキー
11/03/03 19:20:16.79 3z0zx8l9
>>446
でもこのスレはそういうスレなのさ

448:名無しさん@ピンキー
11/03/03 21:31:13.62 ePZToOLj
やったー規制食らう前に出来たぞッ

注意事項
・格闘漫画「エアマスター」のエロパロ
・盛大に原作のネタバレあり
・NGするなら名前欄で「ジュリマキ」

内容解説
・相川摩季…戦う男前系女子高生、超ツンデレ
・坂本ジュリエッタ…イケメン変態紳士、どうしようもねえドMヤンデレ
・上記二人によるバイオレンスなレイプ
・ハッピーEDなので安心して欲しい

それでは、神が現れるまでのおつまみのようなものとしてお楽しみ下さい

449:ジュリマキ
11/03/03 21:33:33.50 ePZToOLj
「死ぃ…ねぇっ!」

顔を真っ赤にした少女が怒りに満ちた怒声を搾り出す。
力のこもった肘打ちが側頭部に入り、こめかみから脳内にかけて鋭い衝撃が走る。
決して軽い一撃ではない。普通の人間なら一発で昏倒する威力を備えている。自分だから耐えられるのだ。
そんな一撃も、大量に分泌された脳内麻薬で完全にハイになっている頭には、むしろ心地良かった。

なぜこんなにハイなのかというと、文字通り涙と鼻水を垂らすほど恋焦がれた女が、気がつくと据え膳のごとくベッドの中で添い寝をしてくれていたからだ。
なぜ添い寝されていたのかというと、彼女がストリートファイトをしている最中に乱入し、相手(フカミチとかいう男だ)を日本から排除しようとしたところ、彼女に蹴られまくって気を失ったからだ。
そして、なぜその彼女に肘打ちを食らっているかというと、据え膳を遠慮なく堪能するべく、彼女の寝間着を全力で引きちぎったからだ。

***

坂本ジュリエッタという男の中には、“ジェニー”という理想の女性がいる。
自分の全てを受け入れ、柔らかな胸に閉じ込め、どうしようもない飢えを癒してくれる、そんな素敵な女性だ。
彼女は子供の頃、家の壁に貼られていたポスターの中で微笑んでいた人で、ジュリエッタの初恋である。
ジュリエッタにとって“ジェニー”とは、とてもとてもとても特別な存在だった。

そんなジュリエッタの27年の人生の中で、運命の相手と思える人は現れなかった。
というのも、ジュリエッタには理想の高さに加え、ある特殊な癖があったため、他者と深い関係を築くことすら困難だった。
その特殊な癖とは、「ふとした拍子に相手を蹴り飛ばしてしまう」ことだった。
それがどんなスイッチなのか、自分でもよく解らない。
とにかくそのスイッチに触れられると、気がついたら相手が文字通り吹っ飛んでいるのである。
191センチという無駄に大柄な体は、人間を30メートル蹴り飛ばす化け物じみた危険性を内包していた。
これが意図せずして炸裂するものだから、誰かを愛したい思いとは裏腹に、人間関係はすっかりガタガタである。
しかし世の中モノ好きはいるもので、ジュリエッタの家にはいつの間にか3人の美女が居着いていた。
ジュリエッタも肉体的には健康な男なので、彼女たちを受け入れはしたが、しかし何度ベッドを共にしようとも、飢餓感が満たされることはなかった。
このどうしようもない孤独と飢えを満たせるのは、ジェニーだけなのだ。

そんなジュリエッタの心に風穴を開けたのが、一人の少女だった。
彼女―相川摩季(マキ)というその少女は、“エアマスター”という異名の通り、空気を支配するかのごとく空を飛んで戦うストリートファイターだ。
そしてジュリエッタは、ストリートファイトが横行する夜の街で一目置かれる、いわゆるボス的な存在だった。
とは言っても、気の赴くままに誰かを蹴り飛ばし続けて、気がついたらボスとして畏れられていたという、そんな成り行きで築かれた地位ではあったが。
夜の街に彗星のごとく現れ、次々とストリートファイターを撃破する女子高生の噂は瞬く間に広まり、すぐジュリエッタの耳にも入った。
ストリートで自由自在に暴れ回る彼女が、ストリートのボスであるジュリエッタと出会うのは自然な流れだった。

燃えるような赤い髪に、日本人離れした長身。夜の都会の雑踏の中でも一際目立つマキを一目見た瞬間、ピンとくるものがあった。
もしや彼女は、ジュリエッタが長年求め続けた、“ジェニー”なのではないか―そんな予感がしたのだ。
しかし、彼女が本当に“ジェニー”なのか、その時はまだ確信が持てなかった。
彼女は記憶の中のジェニーとは似ても似つかない。
金髪ではないし、綺麗なドレスを纏っているわけでもない。でも耳の形は綺麗だ。それに可愛い。
野生の虎を思わせる輝きを持つ瞳からは、ナイフのように鋭い視線をぶつけてくる。
けれどその視線は決して不快ではなく、むしろ自分でも知らない隠れた性感のスイッチを押されているような、そんなゾクゾクする魅力があった。

そしてマキと一戦交えたジュリエッタは、ファイターとしても男としても―見事にやられてしまったのである。

450:ジュリマキ
11/03/03 21:34:42.70 ePZToOLj

***

重い肘打ちが側頭部に連続で入ったが、体勢は微塵も揺らがない。
体の節々が悲鳴を上げ、腕は完全に折れているが、そんなものはこれからヤることを思えば些細な問題だ。
折れた腕でマキの太股を撫で上げる。吸いつくような肌触りがたまらない。

「愛してるぞ…」

狂おしいほどの熱い思いを込めて囁きながら、焦りと恐怖に満ちたマキの顔にキスの雨を降らせる。
唇をついばんで軽く吸い上げると、さすがに彼女も激しく動揺して髪を引っつかんで引き剥がそうとする。
そんなささやかな抵抗も、とても可愛らしい。
喉の奥から漏れるくぐもった声を聞くと、ますます体が熱くなった。

歯の隙間に舌を滑り込ませ、マキの舌を絡めとる。
組み敷いた体がびくりと硬直し、髪を引っ張る力が急激に弱まった。
彼女は必死に首を振ってディープキスから逃れるが、すぐ追いついて再び唇に吸いつき、舌をねじ込む。

「んーっ…!」

逃げ回る舌を捕まえて優しく弄ぶと、硬直していた彼女の体が再び暴れ始める。
頭を引き剥がすのは諦めたのか、髪を引っ張っていた彼女の手は肘打ちの猛反撃を再開した。
それに加えて、鍛え上げられた太股による殴打が脇腹に幾度も打ち込まれた。
内臓が潰れる感触はあったが、キスによる高揚感のおかげでどこか遠い所の出来事のように感じられる。
肘打ちも膝蹴りも顔面蹴りも関節技も、彼女に振るわれる暴力ならばいくらでも大歓迎だ。それによって体が壊されても一向に構わない。
マキの手にかかり、視界をマキでいっぱいにしながら死ぬ自分は、世界一の幸せ者であると確信する。

口内をすっかり味わい尽くすと、上体を起こして唇を開放してやる。
マキはすっかり息が上がって、胸を大きく上下させていた。
唾液でべったり濡れた唇と、潤んだ切れ長の目がなんとも扇情的で、もはや自分を誘っているようにしか見えない。
ジュリエッタは身に着けていた衣服を全て破り捨て、再びマキに覆い被さった。
臨戦状態に入っているジュリエッタの分身を直視し、顔を引き攣らせたマキが必死に応戦する。
頬に飛んできた左フックを甘んじて受け入れながら、火照った体を彼女の滑らかな肌とぴったり密着させ、健康的な色の首筋に吸いつく。

「んっ…」

しなやかな体がきゅんと縮こまり、こめかみに入る肘打ちの威力が格段に下がった。
首筋に自分の印を付けるたびに、マキは甘い悲鳴を抑えながら必死に抵抗するが、ストリートファイトで猛威を振るっていた力は目に見えて失われていた。

唇を少しずつ下へずらしていき、高校生にしては豊満な乳房の柔らかさを存分に堪能していく。
先程まで太股を撫でていた手で乳房を優しく包み込み、やんわりと揉みしだく。
マキが小さく息を詰まらせるのが聞こえた。
ぴんと尖った頂点のそれを指で軽く挟み込むと、よりはっきりとした小さな悲鳴が上がる。
そして、濃い桃色に色づいたもう片方を唇に含んだ瞬間―

「ひあっ」

マキの体が跳ねた。
敏感な反応を示す彼女を体重で押さえつけながら、容赦なく吸い上げて舌で刺激してやる。
乳房を弄んでいた手は肋骨のラインをなぞり、腰のくびれを撫でつつ、少しずつ下へ移動させていく。
本当はもう少し優しくゆっくり可愛がってやりたいが、今までかなり我慢してきたので、正直こちらもちょっと余裕がない。

股間の茂みをかき分ける手に気づいたマキが身を捩るが、もう遅い。
わずかに襞が露出した割れ目を撫でると、彼女は一際高い声を上げた。
ソコに触れた指から、ぬるりと潤った感触が伝わる。恋愛には鈍いが、感度は抜群だ。
彼女の体がしっかり愛撫に反応していることが分かり、下半身の熱がみるみる高まっていく。
昂った熱を持て余し、彼女の太股に己のモノを擦りつけながら、彼女の秘められた場所を指でまさぐった。

「やああっ!…そこっ…さ、わる、なあぁっ…!」

451:ジュリマキ
11/03/03 21:36:41.45 ePZToOLj

女の敏感な場所に指を軽く押し当てたとたんに、可愛らし過ぎる反応が返ってきた。
優しく円を描くように動かすと、脇腹を蹴っていた太股がびくびく震え、腰が浮き上がる。
もはや肘鉄を放つ余裕はなくなったらしい。
口で乳房を愛撫するジュリエッタを引き剥がそうとする手も、すっかり力が弱っていた。
十分に濡れているし、これならもう繋がっても大丈夫そうだが、念には念を入れて、できれば二,三度イかせてからにしたい。
前は急ぐあまり、軽く一回イかせただけで進もうとして、反撃の余裕を与えてしまった。
今回は抵抗する気力も完全に削り取っておかねばならない。

実のところ、ジュリエッタがマキを犯そうとするのはこれが初めてではない。
一度目は、彼女の蹴りによってハートをブチ抜かれた日。もう彼女しかいないと思った。
キスで弱らせたところを自宅に連れ込んでコトに及ぼうとしたが、顔面を蹴られて逃げられた。
二度目は彼女の風呂上りで、全裸の彼女を見た途端に辛抱たまらなくなって押し倒した。
その時は抵抗を受けつつも本番手前まで進められたが、スーパーMAX状態の男根を膝で破壊されて意識が飛んだ。
こういうわけで、三度目の正直と言おうか、今回ばかりは何としても思いを遂げたかった。

「ん、ふっ…んん…!!」

敏感な突起を指でこね回しているうちに、マキはあっさり一度目の絶頂を迎えた。
快感に顔を歪め、激しく体を痙攣させながらも、唇を噛み締めて声だけは押し殺している様のなんと可愛らしいことか。
切なげな表情をじっくりと観察しつつ、彼女の痙攣が収まっていくのに合わせ、指の動きを少しずつ緩めていく。
もう今すぐにでも下半身で疼く熱の塊をねじ込みたくなってしまうが、ぐっとこらえる。
男を知らない体を慣らすため、突起を嬲っていた指をぬめる花弁の中に滑り込ませた。

「あっ、やぁっ!」
「ごめんな、いきなりで…すぐ良くなるから、ちょっと我慢してくれ」
「このっ…くたばれっ!」

さすがに絶頂の余韻どころではなくなったようだ。
マキはわずかに気力を取り戻したようで、今までより必死な形相で肘打ちと蹴りを再開した。
指で中を探るたびに強烈な打撃が体のあちこちにぶち込まれるが、気にせず彼女のあちこちにしゃぶりつく。
ストリートファイトで鍛えられているせいなのか、マキの中はかなりきつく、挿し込んだ指を押し潰さんばかりに締め上げた。
中はくちゅくちゅと音がたつほどに潤っていて、ジュリエッタをたまらなく興奮させる。

「ひぁっ!」

壁の中に潜む“泣き所”を探り当てたとたんに、罵声が甲高い嬌声へ変わった。

「ん、ここか?」
「ちが…あぅっ!ん、んんっ」

口で否定してはいても、中は“そこ”を擦り上げるたびにひくひくと蠢いて、実に正直な反応を返してくれる。
指の動きで生み出される快感に、彼女は顔を歪めて耐える。
それがなんとも健気で、もうとことん可愛がってやりたくなった。
少しずつ指を増やし、色んな角度や動きで彼女の中で眠る快楽を呼び覚ましていく。

「ん、んぅ、んんーっ…!」

一度イって感覚が鋭くなっているのか、それほど時間も経たないうちにマキは泣きそうな顔で再びイった。
しかし声を我慢できているところを見ると、まだ心は折れていないようだ。
いったん指を引き抜き、絡み付いた彼女の蜜を舌で味わう。
それは今までに味わったことのない、舌を通して脳神経を焼かれそうな、甘美でいて官能的な味だった。

―マキの蜜をもっと味わいたい。
ぼんやりと考えながら、ジュリエッタは脱力したマキの太股を持ち上げる。
今までジュリエッタの体を蹴り続けていた脚は、さしたる抵抗もなく開いた。

「やああぁっ!」


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