男ヤンデレ専用エロ小説スレ Part1at EROPARO
男ヤンデレ専用エロ小説スレ Part1 - 暇つぶし2ch2:名無しさん@ピンキー
10/03/08 14:31:28 x6KDbU9u
既存のヤンデレスレは男ヤンデレNGなので立てました。
二次創作も投下可能です。

3:名無しさん@ピンキー
10/03/08 15:32:46 ddNfWtu/
URLリンク(nanabatu.web.fc2.com)
こういうの?

4:名無しさん@ピンキー
10/03/08 16:45:14 P63qxImG
男のヤンデレはキモい誰も特がない

5:名無しさん@ピンキー
10/03/09 02:58:48 QGP7RlwB
>>1
>DV、ストーカー、レイプ、猟奇

君はヤンデレを分かっていない

6:名無しさん@ピンキー
10/03/09 05:01:29 7Ppkg6cZ
ヤンデレの真髄とは

7:名無しさん@ピンキー
10/03/09 07:14:26 JlY3hj2V
愛するが故に無理やり…… Part3
スレリンク(eroparo板)

8:名無しさん@ピンキー
10/03/09 07:20:52 Zb4SpYXr
こういうの待ってたんだぜ
でもすぐおちそうだな…

9:名無しさん@ピンキー
10/03/09 13:38:29 Se4lmaZS
これは伸びない

10:名無しさん@ピンキー
10/03/09 14:59:20 sSbnUFO0
ヤンデレの意味を分かってないだろ

11:名無しさん@ピンキー
10/03/09 15:02:15 UraYaT0b
圧縮直前にこんなくだらねースレ立てやがって
このスレの分だけどっかのスレが落ちたんだぞ

12:名無しさん@ピンキー
10/03/09 15:08:41 zWMETVlr
>>6
男のヤンデレと女のヤンデレはちょっと違う

13:名無しさん@ピンキー
10/03/09 15:18:24 LerAEHi+
>>1
乙!
こういうスレ欲しかった

14:名無しさん@ピンキー
10/03/09 15:51:40 HBt8f0rS
まず破壊力が違うな

15:名無しさん@ピンキー
10/03/10 00:24:56 Oe9bxEeR
ヤンデレ男はやれー!

16:名無しさん@ピンキー
10/03/10 01:03:38 Oe9bxEeR
>>3見たけどぬるすぎるなぁ
普通の女ってそういう中途半端でぬるいもんしか書けないんだろうか


17:名無しさん@ピンキー
10/03/10 01:07:01 pa24Mjnm
男のヤンデレって…、草加雅人(小説版)の様な感じなのか?

18:名無しさん@ピンキー
10/03/10 01:19:34 d2qDHdcL
怖い話系のスレで出たコピペ(現物が無くてスマソ)で、

引っ越してきた可愛い女の子と仲良くなるんだけど、その子が
いじめられて荒んでゆき生活も荒れて来て、結局なんやかやで
寝たきりになってしまう。
それでも一途にその子の傍にいた男にさすがの女も心を開く
が、結局それをしくんだのは全て男でした。
「コレで彼女は全部僕のもの」

みたいなのがあったんだけど、こういう感じでいいのだろうか→ヤンデレ男

19:名無しさん@ピンキー
10/03/10 02:14:45 aT52XU9p
そういう感じのSS読んだことあるな
幼なじみの子を他人にレイプさせてトラウマ植え付けて自分が面倒みる話
あれ、どこのスレだったかなぁ…

20:名無しさん@ピンキー
10/03/10 04:46:46 qMW0hTEk
スレ立て乙

>>3
めちゃくちゃ萌えた

21:名無しさん@ピンキー
10/03/10 07:05:22 b2RCTc1J
>>1
萌え具体例としてssを投下してみてくれ

22:名無しさん@ピンキー
10/03/10 07:17:25 iG07SJC6
>>18
ああなんかあったな
あれはなかなかいい感じだった
怖い系を探せば意外とあるのかなヤンデレ

23:名無しさん@ピンキー
10/03/10 23:32:17 fq4uG+Vg
>>19
【心と】  障がい、不自由のある日常  【身体】
スレリンク(eroparo板)
のユウちぃですね、わかります。
千佳たんが可愛い過ぎて萌え死ぬ

24:名無しさん@ピンキー
10/03/10 23:45:01 aT52XU9p
>>23
ああ、それだ
てかけっこう見てるスレかぶってる人いるんだな

25:名無しさん@ピンキー
10/03/11 22:11:13 4O/wz796
コピペあった

僕の家の隣に女の子が越してきたのは小四の夏休みだった。
彼女の家庭にはお父さんがいなかった。
お母さんは僕の目から見てもとても若かったのを覚えている。
違うクラスになったけど僕と彼女は仲良くなった。
彼女はあまり明るいほうではなく、女子の友達も少なかった。
本ばかり読んで親しい友人のいなかった僕と彼女はお互いの家に遊びに行くほど仲良くなった。
そのうち彼女は愚痴を言うようになった。
母親がすぐ殴ること。
同じクラスの女子が意地悪をすること。
すきな男の子ができたけどその子はほかの女子にも人気があること。
最初は僕のほうがよくしゃべっていたけれど、この頃からは一方的に彼女が話し僕が聴くようになっていた。
 
ある日を境に彼女は学校に来なくなった。
好きだった男子の取り巻きたちにいじめられていたのが理由だ。
彼女は僕に会うたびに自分をいじめた女子が憎いといった。
そのいじめを見てみぬ振りしていたクラスの皆も憎いといった。
そして現実味のない復讐やクラスメイトの悪口を延々と話し続けた。
僕はただ黙って相槌を打っていた。

中学に入ってから彼女の素行が荒れ始めた。
夜遅くまで帰ってこないようになり、これ見よがしにタバコをすい始めた。
家庭環境も悪化し、深夜にいきなり親子喧嘩が始まったりもした。
一度は警察が彼女を迎えにやってきた。この頃から近所と折り合いが悪くなり、
中傷ビラや落書きなどの悪質な嫌がらせが彼女の家に行われた。
一度は郵便受けに刻んだ猫が入っていた。
僕も母に彼女と付き合うのをやめるよう言われた。

26:名無しさん@ピンキー
10/03/11 22:11:36 4O/wz796
僕が高校を出たとき、彼女は部屋に引きこもるようになった。
僕も彼女の姿を見ることがめっきり減った。
めっきりふけこんだ彼女のお母さんに話を聞くと
昼は絶対に出てこない。
ご飯は部屋の前においていく。
深夜になるとトイレに行くときだけ出てくる。
そんな生活を送っているようだ。
僕は久しぶりに彼女に会いにいった。

彼女は僕に会うのを拒絶した。
扉越しに帰れと怒鳴った。
何を話しても黙っていた。
一度なんかはドアがあいたと思ったら味噌汁をかけられた。
ちらりと見えた彼女はげっそりと青白くやつれていた。
絞った雑巾のようだった。
僕は毎日彼女に会いに行った。
親とけんかした。
やっとできた友達と疎遠になった。
それでも毎日彼女の部屋まで会いに行った。

そのうち彼女は扉越しに話をするようになった。
悪い仲間と付き合っていたこと
万引きが癖になって警察に捕まったこと
恋人ができたと思ったら避妊に失敗して子供ができたとたんに逃げられたこと
助けてほしくて相談した母親に半狂乱になって殴られたこと
子供をおろしたこと
死のうと思ったこと
手首を切ったこと
昔と同じ様に彼女が一方的にしゃべり続け、僕は相槌を打つ。
意見を求められたときはなるべく無難な意見を言う。


27:名無しさん@ピンキー
10/03/11 22:11:58 4O/wz796
そのうち彼女は部屋を出た。アルバイトも始めた。
だんだん性格も明るくなり始めた。彼女のお母さんから泣きながらお礼を言われた。
ある日、彼女は近所の団地から飛び降りた。
下が植え込みだったこととたいした高さじゃなかったために一命は取り留めたが
脊髄が傷ついたために今後の人生は車椅子のお世話になるそうだ。
ベッドに横になった彼女はなきながら謝った。
親や僕に迷惑をかけていたのがすごく申し訳なかったから飛び降りたんだそうだ。
泣いている彼女を慰めた。寝転んだまま泣いている人を慰めるのは難しいと思った。
慰めながら彼女にプロポーズした。結婚を前提に付き合ってくれるように頼んだ。
彼女は全身の水分を絞りつくすようにして泣きながら「本気?私でいいの?本当にいいの?」
と何度も聞き返した。訊かれる度にうなづき返した。
君のことがずっと好きだった。
顔をゆがめてクラスメイトの悪口を言っていたときも
悪い友達と付き合って荒れていたときも
一方的に愚痴をしゃべり続けていたときも
君が泣きながらお母さんが自分を殴ることを告白したときも
引きこもって別人のようにやせたときも
小学生の頃に君が好きな男子の名前をその取り巻きたちに教えたときも
君の家のポストに入れる猫を刻んでいたときも
足の感覚を失い白いベッドに飲み込まれそうに小さく横たわっている今も
ずっと君が好きだ。
これで完璧に君は僕だけの「彼女」だ。

僕たち今度結婚します。

28:名無しさん@ピンキー
10/03/11 23:04:19 /IOJ7RlP
ヤンデレキャラで「まっとうに」ハッピーエンドにしてやろうとしたら
それはもうヤンデレではなくなるのかな?
ぬるくて中途半端なヤンデレ未満ということになるんだろうか

29:名無しさん@ピンキー
10/03/11 23:08:30 o8UY27tv
ぬるいならぬるいで問題は無い

30:名無しさん@ピンキー
10/03/12 00:48:35 fj7Sa68O
スレタイで冬彦さんが浮かんだ

31:名無しさん@ピンキー
10/03/12 00:57:09 8EVjgSbN
生産性のないスレだな
つかなんかこのスレでのヤンデレの定義って
少女漫画に出てくる俺様キャラ? じゃね

32:名無しさん@ピンキー
10/03/12 01:16:08 +yJT+NJa
たかだか30レスくらいでスレの傾向とか自分にはよくわからんけど
ヤンデレ男がどういう感じかいまいちつかみきれないままではある

33:名無しさん@ピンキー
10/03/12 01:46:04 fj7Sa68O
>>31
どっちかというとツンデレな感じがする←俺様キャラ

男のヤンデレってなんだ腹黒系?

34:名無しさん@ピンキー
10/03/12 02:21:38 2EZs58CD
つよきすのよっぴーを男にするとハッピーエンドがどうなるか


35:名無しさん@ピンキー
10/03/12 03:03:42 2EZs58CD
ちょいと書き始めたので投下

僕が、彼女の事を思うようになったのは、
彼女が誰にでも分け隔て無く接する姿を見た時だ。
彼女の中では男も女も無いように思えた。
虐められている男も女も……虐める側の男も女も……
……みんなが彼女を「好きだった」


―ザーザー。
梅雨前線がやってきた。
ただひたすらに、この季節は心をダメにする。
植物は、真夏の日差しを乗り越えるために水の恩恵を蓄えるのだろう。
だが人にとっては、この水の恩恵も只の水なのだ。
授かるというよりも不変でいつもそこにあるような物のように感じる。
……それが人間だ。
だがここに一人違う者がいる。
「お~い、穂菜美~」
下駄箱から見える所に彼女がいる。
雨の中傘をささずにポツンと空を見上げるその姿。
彼女の故郷は、空の上。天なのだろうか。
「な~に、さ~や。今、自然に溶け込んでたのに。」
聞こえてるようには見えなかったが、ちゃんと聞こえていたようだ。
けど……
「さ~や言うな!僕が女みたいだろ!」
僕にとって『鞘』という名は、コンプレックスでしかない。
どうせなら刀とつけて欲しかった。
「え~、だってかわいいじゃん。いいでしょ~? 」
「かわいい言うな! それよりもお前風邪ひくぞ」
「別に着替えるから大丈夫だよ~」
そう言い放つと鞄ををまさぐり始めた。
……
…………
「あれ?ないよ?」
同意を求められても困る。
「本当に無いのかよ」
三度鞄をまさぐる。
「ない……」
ショボーン(´・ω・`) と困ったように眉間にしわを寄せる。
「取り敢えず、僕のタオル貸すからそれで水を拭いな。それと保健室でも行ってろよ」
「脱ぎなだって!?」
「ぬ、ぐ、い、な!」
ボケてると風邪引くぞ……


続く

36:名無しさん@ピンキー
10/03/12 05:45:24 L7DaRusZ
投下するならsageた方がいい

37:名無しさん@ピンキー
10/03/12 08:57:24 VaI2s+un
続きwktk

38:名無しさん@ピンキー
10/03/12 19:53:23 2EZs58CD
続き投下

―放課後の保健室
穂菜美をとりあえず保健室に押し込み、僕は養護教諭である鳩屋眉喜を呼ぶことにした。
「ちょっと鳩屋呼んでくるよ」
「ありがとう、さーや。」

―職員室
「失礼します」
一礼して職員室に入る。
「おお、さーやじゃん。どうしたんだいこんな放課後に」
出迎えてくれたのは、体育教諭の長和三郎。
こいつの授業進行にいつも助け舟を出してるので気に入ってるようだ。
「鳩屋先生はいらっしゃいますか?」
「おう、今給湯室に入るぞ」
「呼んでいただけますか?」
「分かった。おーい、鳩屋先生。
1-Bの柊鞘が用あるみたいだぞ」
カップに口をつけた姿で白衣のおじさんが出てくる。
「ふーふー、熱! ん、さーやかどうしたよ」
こいつカップ置けよ。
「はい、同じクラスの若井穂菜美が、ボーっと雨浴びてたみたいで
着替持ってくるの忘れたそうなんで保健室のジャージとバスタオル貸してあげてもらえますか。
取り敢えずは、僕のタオルで軽く体拭いてもらってるのですが。」
そういった時、少しぎょろっとした目をニヤリとさせたのを僕は見逃さない。
「分かった。これを飲んだら行くよ」
「ありがとうございます」
こいつには、確か今までいろんな噂があったのだ。
宇宙人と会っただの。
他にも女生徒を襲って、変な物をつけて宇宙人に捧げようとしたり……
こんなに汚い奴なら利用しても罪悪感湧かないなー。
「ごくごく、ぷはー。さあて、行くか」
「はい」
「失礼しました」
職員室を後にする。

39:名無しさん@ピンキー
10/03/12 19:56:48 2EZs58CD
―階段
コツコツコツ。
「ところで先生」
「ん、何だ」
「宇宙人の為に地球人を傷つけたりしますか」
「ああ、私にとっては地球人よりも、あの時の宇宙人の方が素敵だった。」
外見を言ってるのか、中身を言ってるのか。
「じゃあ、先生は地球なんてどうでも良いんですよね」
「私にとって地球は、今すぐ宇宙人に明け渡したいくらいでね」
「まずは、彼女を供物にしてみませんか? 」
驚いたように振り向く鳩屋。
「それは、魂を抜き取る事だが」
「僕見張ってますよ」
「さーや、お前がそうする理由は? 」
「もちろん、地球人に愛想をつかしてるからですよ」
そんな事あるわけがない。
けど、こういったイカれた奴は同じ奴を見つけたがる性質を持っている。
「そうかそうか、お前もか。じゃあ、捧げてくるよ」
保健室に出る前に盗聴器仕込んどいたんだよ
今時通販でも売ってるくらいだしな。
俺は、受信機のイヤホンジャックに二股ジャックをつけ、イヤホンと録音用のケーブルを取り付ける……


40:名無しさん@ピンキー
10/03/12 20:00:29 2EZs58CD
―保健室
「お待たせ、とりあえずこのバスタオルを、ホイ」
ごそごそといじりバスタオルを穂菜美に投げつける。
「ありがとうございます。先生」
受け取った穂菜美は、お礼を言うと顔を拭き始める。
「お礼は」
ドサッ。
「処女を宇宙人に捧げてもらう事にするよ」
「んー! んん、んんんんんー!」
口を抑えられ、思う事を伝えられない。
「こんなびしょびしょになって、宇宙人に捧げられたいと言ってる様な物だ。
うん、そうだ。」
びしょびしょに濡れた制服を脱がし始める。
「んー! んー! んんー!」
ドタッドタ。
「痛いなー。悪い地球人はこうなるんですよ~っと!」
穂菜美の腕と足をシーツを使ってキツキツに拘束する。
口にはタオルを縛りテープで止める。
「んんん! んんっーん!」
「アンダラハンサラ、ハムソニムファブ!」
カッととんでも呪文を唱え、目を開く。
「交信終了。宇宙のおります、主よ。今よりこの穂菜美を捧げる。」
ブラを外し、穂菜美の胸をもむ。
「豊かな物だ。こんなにも大きい。」
「んんーー! ん! んっー! んん!」
悪夢を望むかの様な顔で鳩屋を睨みつける
「おっとこれでその顔がどうなるのかな? ちゅっ、ちゅう、れろちゅっ」
乳首を吸っては舐め、吸っては舐める。
「んー!んん!」
感じているのを隠そうと暴れる。
対する鳩屋も暴れる穂菜美を抑えつけるように吸い尽くす。
「っちゅっ、ぢゅちゅーーーーーーーーーーーー」
「んんんー!」
「ちゅっ、ぷはー。さあて、お次はこちら。パンティ脱がしちゃいますよー。」
「んっんー!」
抵抗虚しく脱がされる事に穂菜美は絶望する。


41:名無しさん@ピンキー
10/03/12 20:04:55 2EZs58CD
「さあて、ほいっ!」
「んーーっ!」
一度に指を三本も秘部へ。
「ほらほら、もっと中を指に締め付けなよ」
「んんっんんっ!んぅんっ!」
感じる穂菜美の事などお構いなしにひたすら攻めている。
じゅぽっ、じゅぴゅ、じゅぽじゅぽ、じゅびゅじゅぽ。
「いくのか、汚らしい地球人め!」
三本の指を強める。
ずぽずぽ、ずびゅ、くん、ずぽずぽくんくいっ。
「んんーー! んっ! んんっ!」
ずぽ、くんくんずぽ、くん、ずぽずぽ。
「もうすぐかな」
「んんっ! んっ!んんぅ!」
必死に堪えるしか抵抗の手段がないと悟ったようだ。
ただ誰かが来るのを待っている。
「中々抵抗するねー、穂菜美さん。けど宇宙人はもうそろそろあなたのエクスタシーを感じ取りたいそうだよ」
鳩屋はスパートをかける。
ずぽずぽずぽずぽくんくんずぽずぴずぽくん。
「んんー!んっ!」
「失礼しまーす!」
「んんーー!」
「誰だ!」
「なんだ、この声は……」

さあて、とりあえず演技ついでに殴っておくか。
「ヘブシッ」
正拳を横っ腹と顔へ素早くぶち込んだ。
「うう、痛いな誰だよ!っ!」
「強姦魔には退散して頂きます」
「ちょ、ま」
何かを言おうとした口が邪魔なので顎に一発軽く掠らせる。
舌を噛まれちゃたまらないからな。
「着替えるだけなのに穂菜美遅いから来たんだけど、なんかやばい事されてたみたいだな。
このアホ教師捨ててくるわ」
何かを言おうとする鳩屋にガンを飛ばし、黙らせる。
そして、鳩屋を引きずり保健室を出る。

42:名無しさん@ピンキー
10/03/12 21:00:05 2EZs58CD
―男子トイレ
「ごめんね、先生。あんた利用したかっただけなんだ。
あいつにも怖いものがあると知りたかったんでね。
けど、先生下手な事しない方が良いよ、被害者がいるから先生の発言はいくらでもを疑われるから
、黙ってた方が良いよ。一部始終の証拠も僕持ってるから、あんたをいくらでも好きに制裁できる。」
取り敢えず釘を刺しておく。
「はひ、分かりました。だ、だれにも、言いません」
「宇宙人も頑張った先生を褒めてくれると思うよ。
ちなみになんか僕について噂が流れたら、あなたが発信源だとして証拠を然るべき所へ渡すから」
言うべき事は言ったのでその場を去る。

―保健室
「待たせてごめん!さっさと解くよ!」
予想以上に固かったので、机の上のカッターで肌を傷つけないようにシーツを切り裂く。
そして、テープを取り、タオルを解くと。
「怖かったよー!」
穂菜美は泣きじゃくる……
「私、ぐすん、何か悪い事、ひっく、したの……
ぐすん、誰からも恨まれる事の無いようにって、ひっく、ひっく、ゆうのが私の生き方なのに……
ひっく、何処かで失敗したのかな、ひっく、ひっくひっく」
「穂菜美が悪かったのか、失敗したのかは僕にはわからないよ
けど、怖かったよね。どんな事だかは想像するしかないけど」
「ひっく、駄目!」
ペチン!
「さーやに、ひっく、想像されちゃ、ひっく、恥ずかしい……」
「想像と言うか、今お前裸だぞ」
「ひっく!」
まるで今まで犯されていた事を忘れていたかのように怒り狂う。
「変態! 見ちゃ駄目!」
「はいはい」
後ろを向く。
「あれ、着替はどうすんだよ」
「いい、早くこの部屋から出たい」
「おいおい、風邪引くぞ」
「いいの、傘差してもまた濡れるから」
「待ってろ、ジャージ探してみる」
ちっ、ミスったな。まあ、盗聴器を回収する手間が省けるわ。
「どれ、どれ」
最初保健室をでる時に隣のベッドに投げ込んでおいた小型盗聴器を回収する。
ついでに引き出しを片っ端から探る。
「あったぞ」
「見ないでね」
「ほーい、ほらよ!」
目を隠しながら渡し、後ろを向く。
「ありがと、さーや。」
「家まで送るよ、僕が保健室に連れてこなかったら、そもそもこんな事になんなかったんだから。」
「それは違うんじゃないの?悪いのはあの犯そうとした鳩屋でしょう?
思い出したらまた怖くなってきた。だって何言ってるのか本当に意味分かんなかったもん」
「そう言ってくれると助かるな。でも送ってくよ」
「ん、ありがとう。」
着替も終わったようなので、穂菜美を連れて保健室を後にした。

43:名無しさん@ピンキー
10/03/13 00:52:52 iftrHPxC
wktk
いいぞいいぞ

44:名無しさん@ピンキー
10/03/13 12:09:17 ytlFpTCi
前に本スレに織り姫×彦星で投稿したことあるけど…こっち向きだろうか?

45:名無しさん@ピンキー
10/03/13 12:20:43 jy4vG1E0
男ヤンデレなら是非投下してくれ

46:名無しさん@ピンキー
10/03/14 13:40:31 QCb0G2S5
ヤンデレ女とメンヘラ男
スレリンク(eroparo板)

47:名無しさん@ピンキー
10/03/18 15:04:27 QGFb/dj1


48:名無しさん@ピンキー
10/03/18 16:06:11 NnX9DbzX
過疎い
もう駄目猫のスレ

49:名無しさん@ピンキー
10/03/20 12:47:09 gmly4hB6
えええ

50:名無しさん@ピンキー
10/03/20 22:42:04 Y0EIZCft
まだ立ったばかりなのにせっかちだなw

51:名無しさん@ピンキー
10/03/23 20:00:25 GohweIKX
あぁ、そうだな投下に期待したい

52:名無しさん@ピンキー
10/03/24 14:47:12 yzuLfd2i
ヤンデレの男verスレあるんだな
珍しい

53:名無しさん@ピンキー
10/03/25 03:30:08 7vHG9gYJ
ほなみさんの人です
執筆時間は夜だけにしてるので遅くなります
バイトで寿司屋に行くので、帰ってくると寝てしまう
4月中旬までには書き上げたい

54:名無しさん@ピンキー
10/03/26 00:02:18 Fe22kCpU
楽しみだ!

55:ほなみさんの人
10/03/28 03:46:37 5yd5nj+t
ほんのちょっと投下
又書きダメします


僕が愛しているのは、「イレギュラリティ」な事象だ。
整ってない空間やバラバラに散らばる鉛筆とでも言おうか。
そもそも僕は、刀を納める「鞘」という規則的さが昔から嫌だった。
刀にも規則的な部分があるが、刀の方がバラバラだ。
人を殺せるし、人も守れる、人以外への敵意としても使える。
そんな僕が愛してやまない「イレギュラー」は、人だ。
みんながみんなバラバラで、行動は規則的に見えて気まぐれだ。
そんな中で突出する規則を自己に課している人は、僕にとっては「イレギュラー」でしかない。
いつからか、僕の好きな「イレギュラー」に、僕にとっての「イレギュラー」を加えてみたいと思い始めていた。
だから僕は彼女の「何も分け隔て無い」というのを変えてみたい。
それに彼女は、僕の好みだからね……

56:名無しさん@ピンキー
10/03/28 08:15:28 zli6oOtq
ネタがないならさっさと落とせ

57:名無しさん@ピンキー
10/03/28 11:54:30 05EMxwrl
お、投下されてる!
続き楽しみ

58:名無しさん@ピンキー
10/04/01 00:14:34 etb7raI6
wktk
期待

59:名無しさん@ピンキー
10/04/20 23:04:24 +XDzWaul
支援

60:名無しさん@ピンキー
10/04/21 01:04:55 uMjUBruC
60

61:名無しさん@ピンキー
10/04/27 12:25:03 vUkaRx3Q
おまけに彼女の名前ときたら「紗耶(さや」で、
しかも女だ。つまり鞘。「何の分け隔ても無く」「刀」を受け入れる鞘。
あの日、彼女がコクられて(相手はスポーツしか能が無いような下らない男だった)
恥かしそうに(でも嬉しげに)顔を真っ赤に染めているのを見て、僕は気付いたんだ。
彼女がこれから何本も薄汚れたつまらぬ刀を受け入れていく前に、僕が「イレギュラー」を加えてやろうと。

幸い、僕らは都会に住んでないから、彼女を拉致するのは簡単だった。
下校途中の、人気のない場所で後ろから棒で頭をぶん殴ったら彼女はすぐに崩れ落ちた。
後は茂みに隠しておいたトランクに詰めてゴロゴロ家まで運べば終わり。
女って小さいから便利だ。特に紗耶は小柄だから、まったく簡単だった。
誰にもあわないうちに家についた。僕の部屋は離れだから家人に怪しまれる心配もない。
まぁばあちゃんに気付かれてもなんとでも言える。「ネットで買った」といえば、アレはどんなもんでも
何かが宇宙から送られてきた、みたいな反応をするだけだ。
後は母さんだけど……本当にネットで買ったわけじゃないから請求書がいくわけでもなし。

部屋についてから早速トランクから紗耶を取り出した。
ぐったりと動かない。アレ、しんだのかな、と思って胸をさわったたら心臓がドクドク動いてた。
胸はあったかくて、思ったよりやらかかった。思わずぐっと手に力を込めると紗耶が急にうめき声をだした。
眉間に皺がよってる。へー痛いんだ。もっと力いっぱい、握りつぶすみたいにつかんだら眼が覚めるかなと
思いやってみようとしたけど、目覚めた瞬間に逃げられたらメンドーなので
この日のために用意した手錠をはめることにした。右手と右足、左手と左足にはめよう。

……さあ、準備はできた。後はお姫さまのお目覚め……あれ、目を覚ましたのか。
何、怒ってるの?パンツ丸見えで怒ってても怖くないよ。
あははもがいても無駄だよ、その体制だとぜったいパンツは隠せないんだって。
いくら叫んでもばぁちゃんは耳が遠いから無駄。うるせーないい加減にしろ!!
ほら、君が騒ぐから叩いてしまったじゃないか。顔は好みなんだから、もう殴りたくないし、それにガムテなんか張りたくないんだよ……

62:名無しさん@ピンキー
10/04/27 22:29:09 JMMkoTzm
こんな良スレを見逃していたなんて……
キティぽくていいよ、支援wktk

63:名無しさん@ピンキー
10/04/28 01:20:36 CKlggcE2
>>61
続きを期待しています

64:名無しさん@ピンキー
10/05/09 00:34:48 KjW6otnJ
男ヤンデレ!

紳士な男ヤンデレとかいいなあ
いつも敬語で人当たりよさそうで穏やかな紳士なんだけど、
中身は相当病んでるみたいな。
フェミニストで、殴る蹴る罵るみたいな暴力は一切ふるわないけど、
惚れ込んだ相手を手に入れるためには監禁とか謀略とか調教に容赦がない。



65:名無しさん@ピンキー
10/05/14 00:24:07 S2cizcpE
>>64
そういう病みかた好きだな
日常生活を普通に営み社会では好人物だと思われてるが
致命的なレベルでブッ壊れてるとか

66:名無しさん@ピンキー
10/05/14 09:57:07 YxygTXwW
>>61
これは間違いなくヤンデレを履き違えてる。

67:名無しさん@ピンキー
10/05/14 15:27:55 l14+vhFS
まだ途中なのに何を

68:名無しさん@ピンキー
10/05/15 00:09:13 5rynHNsf
>>66
お前のヤンデレの定義とかチラ裏にでも書いとけ

69:名無しさん@ピンキー
10/05/15 10:59:31 I/gwRyEY
ほなみさんの人です
色々あえ書きだめがすすみませんw
>>61は別の方のようですので、そちらはそちらで楽しみにしています。
>>66
ヤンデレはデレ相手を傷つけたりはしないとか言いたいのでしょうか。

単純に例えると、言葉様と世界で世界の方がヤンデレ言われないのは、誠を殺してるからというのもあります。



70:名無しさん@ピンキー
10/05/15 11:00:41 I/gwRyEY
ミスった……
○色々あり


71:名無しさん@ピンキー
10/05/18 02:58:23 QK/M/Pto
>>61 投下してくれて乙!ではあるけれど、

確かに自分も、ヤンデレ対象をぞんざいに扱ってたり、
相手への愛情があんまり感じられない部分があるかな?とは思った。

デレが愛情みたいなもんをあらわしてるわけで、
それがなかったら「ヤンデレ」じゃなくてただの「病んでる人」になっちゃうかな?と



72:名無しさん@ピンキー
10/05/18 22:11:11 NgYA9D/P
対象への病的なまでの溺愛とか愛玩物への異常な執着とかあってこそのヤンデレというのは確かだな
ちなみに個人的には>>61みたいなのも大好きだなw

73:名無しさん@ピンキー
10/05/19 00:38:50 BgVe0MyB
デレはこれから出てくると思って読んでたけど
皆早とちりしすぎじゃね?

74:名無しさん@ピンキー
10/05/19 00:56:14 1eiOjwwE
>>67と同意見かな。
とりあえず最後までみたいです、続き楽しみにしてます。

75:名無しさん@ピンキー
10/05/20 03:48:47 IsLrkVxw
ヤンデレに初挑戦しようとしたが
病ませ方を間違えた気がする

76:名無しさん@ピンキー
10/05/20 03:49:24 IsLrkVxw
 ようするに俺は臆病なんだ。
 人付き合いなんてものはイコール利害の一致。
 恋愛なんて絶対にできないだろうなと思っていた。
 それが……。
 君のことが気になり始めたのは、本当に安直な、反吐が出るほどのテンプレシチュエーションによるものだった。
 ……無口、無表情、無愛想。しかも『金持ちのボンボン』らしく、近寄りがたい、と、クラスメイトから遠巻きにされていた俺に、君だけが『普通に』声を掛けてくれた。
 何気ないことだった。
 熟睡中の俺を「問3、当てられてるよ」と起こしてくれた。
 「消しゴム落ちてたよ」「今日日直だよ」「プリント回してるよ」
 そんなことで。
 ……と、君は言うかもしれないけれど、そんなちょっとしたことだって、負の感情は隠せないもの。必要以上に素っ気なかったり、一瞬も目の合うことがなかったり、そもそも見て見ぬふりをされていたりと、『普通』というのは、本当に得難いものなんだ。
 擬音で言うならコロリ、と。
 俺は君に好意を持った。
 最初は……そう、人当たりの良い店員の「いらっしゃいませ」に思わず会釈を返したくなるような、ごく人間的な好意だったはずだ。
 俺と君との間に会話なんてものはなく、あるのはただの伝達だけ……。
 正直、君の名前もうろ覚えだった。
 変わったのは、初夏だ。
 衣替えのとき、君は夏服になると同時に髪を切った。
 白地のセーラー服は君の下着をうっすらと透かせていた。
 それまで髪に隠されていたその首は、なんて細くて、なんて白かっただろう。
 力任せにつかめば折れてしまいそうな二の腕。
 心持ち短くなったスカートに……。
 その日一日、顔から熱が引かなかったのを覚えている。
 端的に言えば、欲情した。
 実在人物の夢を見たのも初めてなら、クラスメイトの女子で抜いたのも初めてだった。
 ……ん?
 ああ、君の裸やら性器やらを想像して、日がな一日扱きまくった。
 それで……俺はもしや君のことが好きだったのか? ……と思ったんだ。
 他の女子も夏服になっていたはずだが、俺の目に焼き付いたのは君だけだった。
 夢に出てきたのも君だけだったし……。
 試しに君の親友でも扱いてみたが、何度やってもイけなかった。
 それからというもの、グラビアやアダルトビデオが途端に味気のないものになった。
 そんなものより君を裸にしたくて仕方なかったし、抱きしめたり、においを嗅いだりもしてみたかった。
 この時点での疑いは四割といったところだ。
 なるほど、君への好意は『人当たりの良い店員』から『毎晩のオカズ』にまで育ったわけだが、それが恋愛感情かと言うとはなはだ疑問と言ってよかった。
 明確な定義を持っていたわけではないが……。
 恋愛感情というのはもっと……。
 もっと……。
 ……上手く言えない。
 とにかく俺は、残りの六割で君は性欲の対象なのだと考えた。
 君の肉体が思いがけず魅力的だっただけで、内面への興味は依然『店員』のままのはずだった。
 君と俺を繋ぐものは、未だにただの伝達だけだったから……。
 そこで俺は君を知ることにした。
 君の人間性を知悉した上で、君への感情を整理しようと考えた。
 まず、クラスメイト全員を買収した。
 実験場に不確定要素が含まれているのは好ましくない。
 いくら金を積んでも演技力は上がらなかったが、一同の努力のおかげで、親友がイジメに遭っていたときの君の対処、イジメの対象が君に移ったときの反応などなど……。様々なデータを得ることができた。
 怒った顔や泣きそうな顔、貴重な映像も撮ることができたが、まもなくたいして意味がなかったと気がついた。
 こういった特異な状況下での対応も人間性をはかる上で重要なことではある。
 が、……俺が知りたかったのは『普段の君』だったんだ。
 だからすぐに手を引かせた……つもりだが、もしも俺の目の届かないところで何かされていたら言ってほしい。
 もっとも、俺の目をかいくぐれるヤツがそうそういるとも思えないが。

77:名無しさん@ピンキー
10/05/20 03:50:09 IsLrkVxw
 さて。次にご協力いただいたのは君のご両親……。
 ……ああ、責めないであげてくれ。
 ご両親は最初猛反対されていた。俺が少々駄々をこねてしまっただけで、心情的にはおそらく今も反対だろう。
 生憎、我慢してもらうしかないけれども。
 とにかく。
 君の家には今、523個の隠しカメラが仕掛けられている。
 数が中途半端なのは後から追加したいだけ追加していったからだが……、なんとなくキリが悪いから、新たに27個増やそうかとも考えている。
 本音を言えば、いくつあっても足りないといったところだ。
 ……家での君は、実に俺の興味をそそってくれた。
 学校では結構ネコを被っていたんだな。心優しい典型的優等生かと思っていたら……。
 君は本来、ちょっと口が悪くて、ものすごく天の邪鬼なんだ。
 外面は何事もそつなくこなし、冗談も交えて軽妙な人間関係を築いているが、遠慮がなくなればなくなるほど不器用になって甘えられなくなる……。
 違うかな。
 学校では当然ながら君の親友が一番近いところにいる。しかし、それでもご両親ほどじゃないから、君は『良い子』の皮を脱ぎ捨てられない。
 ……いや、責めている訳じゃない。君が友達をだましているとも思っていない。
 君は、本当は不器用なんだ。
 俺はそう思っている。
 何が言いたいかというと……。俺は君が好きらしい、ということだ。
 体だけでなく、心も。
 この時点で俺は割と確信を抱いていた。
 しかし……。
 今度は、気の迷いではないか? と考えた。
 特に何が引き金になったわけでもない。
 ……俺が君に告白して、例えば君が「私も好き」と言ったとしよう。俺と君は自然の成り行きとしてお付き合いをすることになる。そして、だ。
 君が「ごめん、やっぱりあなたのこと、好きじゃなかったみたい」。
 ……どうだろう。
 そんなことを、他でもないこの俺が君にしてしまったりしないように、まずは自分の気持ちに絶対の自信を持てるようになろう、と考えたわけだ。
 そのために、俺は一般的に考えて『百年の恋も冷める』ような光景を見ることにした。
 はっきり言えば、君の排便、排尿、おならをするところまで、余すところなく見せてもらった。
 ムダ毛の処理などはすでに見ていたから、他に現実的な光景というとそのくらいしか思い浮かばなかったんだ。
 排便はちゃんと、様々な形状をひり出すところを音付きで観察したが、別段嫌悪感を抱くようなことはなかった。
 生物は排泄をするものと知っている。
 想いが冷めるどころか、それまでは興味の範囲外だったアナルセックスをやってみたくなったくらいだ。
 それと……。君は便秘のとき、家に一人っきりでいる場合にのみ苦しそうな声を漏らすが、俺はあの声がとても好きだ。
 オナニーするときはどの映像を使用しても音声はあれを流していた。
 ……そんなわけで、君の排泄姿はまったく問題がない。
 しかし……、俺はそこまでで一つ、気になっていたことがあったんだ。
 君の風呂、体の洗い方だ。
 君は毎日風呂に入っているのに、何故かおま……ああ、悪い。何故か女性器は洗おうとしていなかった。
 いや、君が排尿の後にちゃんと拭いているのは知っているとも。
 大丈夫。処女の中には性器に触れること自体、忌避感を抱く女が多くいるらしい。
 肉ビラを開いてまで洗ったりしないのは割と普通のことらしく、処女のそこがひどくにおったり、恥垢がたくさんこびりついていたりするのも別に珍しいことではないそうなんだ。
 とはいえ、それを目の当たりにした男の大半が萎えているのも事実らしいが。
 そう、俺は元々君の性器に興味があったから、洗っていないそこをつぶさに見てしまえば今度こそ幻滅するのではないかと考えた。
 トイレや風呂場に仕掛けたカメラは性器を観察するには不充分で、もちろん、においを伝えるなんてできるわけもなかった。

78:名無しさん@ピンキー
10/05/20 03:51:34 IsLrkVxw
 ─弓張り月というのかな。月がくっきり浮き出た晩だったのを覚えている。
 君の生理が終わって一週間たったその日、俺は君の部屋に入れてもらって、ぐっすりと寝ている君にクロロホルム漬けのタオルを押しつけた。
 目覚まし時計を大音量で鳴らしてみたり、君の母親にいつものように声を掛けてもらったり。力いっぱいくすぐっても起きなかったから、俺は、安心して君を抱きしめた。
 ……君は柔らかくて、温かくて、良いにおいがした。
 抱きしめただけで射精できそうだった。
 君に意識があった場合を想像した途端、一秒と間をおかずイってしまった。
 ところが、放った端からバキバキと硬くなってくる。
 俺は猿のように君の脚に擦りつけた。
 ……開かないまぶたがもどかしくてたまらなかった。
 正気を失いそうになるほど興奮していながら、心の底では途方もない虚しさに凍えていた。
 これほど勃起する対象が君以外にいるわけがない。
 俺はもう自分の恋心を受け入れて、君に告白してもいいのではないかと思った。
 しかし……。
 笑わないで聞いてほしい。
 ……俺は、恋愛なんて微塵もするつもりはなかったくせに、結婚するなら初めて犯した女だと決めていたんだ。
 札束の風呂でも作ってしまえば、何人でも孕ませることはできるだろう。通達すれば十分と待たずに準備が終わるだろうが、今まで一度も実行しようとしたことはない。
 肉さえあればいい女なら、ダッチワイフに金を積んだ方が気が楽だ。
 愛がなければ……なんて思っていたわけじゃあないが、まるで自分自身に掟を定めたように、初めて抱いた女を『生涯ただ一人』と決めていた。
 君に会わなければ……俺はまったく機械的にその相手を決めただろう。
 だが……。君に会い、君を知り、君に恋をして、俺は怖くなった。
 気持ちはいつか冷めるもの。恋なんて、衝動的感情の最たるものだ。
 当然のこと。知っていたこと。受け入れていたこと。
 なのに、俺は認め始めた君への気持ちが『永続的』であることを、『今』確かめたくてならなかった。
 ─生涯ただ一人と定める女。
 やはり、俺は君の性器を見なければならない。
 君に『真実』を誓えることを、俺は先にはっきりと知っていなければならない。
 君のパジャマを脱がせるときに指先が震えてしまったのは、あふれ出した性欲のせいでもあるが、これから明かされる答への恐怖心でもあった。
 これまでの『映像』を全部無意味だと切り捨ててもやむなしと思えるほど、『実体』の君は艶やかすぎた。
 ……生物の湿り気を伴った、確かなぬくもりの……、ほのかに漂う、甘い香り。
 俺の頭を痺れさせるそれらが、何かの拍子に裏返って無味乾燥なものになるとは、到底信じられるものではなかった。
 俺はすっかり熟睡している君に向かって、何度も「好きだ」と叫んだと思う。
 ……実際に声を出していたかどうか、思い出せない。
 ただ暢気な寝言を言っている君を、少々恨めしく思ったのは覚えている。
 むにゅむにゅと動く唇を見て、キスをしようかと迷った。
 俺はまず人差し指を差し込んで、唾液だけを味わってみた。
 好きな子のなら甘く感じるのかと思ったが、何の変哲もない味だった。
 それでも俺は夢中になって、何度も何度も、水飴のように舐めしゃぶった。
 かすかな口臭を感じ取れてからは、いっそう無我夢中になったような気がする。
 他にも。毛穴の黒ずみや、鼻の穴の中、耳の穴の中。カメラではとらえきれなかったそれらを、思いついた端から注視していった。
 君は恋という妄想の産物などではなく、『君』として実在しているのだと、いくら確かめても飽きなかった。
 さんざん迷ったが、……キスをするのは見送った。
 本当はするつもりでいたし、欲を言えばくわえさせてもみたかったのだが……。
 意識を失っている君にキスしても、『キス』にはならないのではないか。
 上手く言えないが……そんなことを考えて、すんでのところで思いとどまった。
 その代わり、唇以外にはたくさん痕を残してしまったが、君が心配していたような皮膚病なんかじゃないから安心してほしい。乳首が腫れていたのも俺が何度も吸い付いて甘噛みしたからであって、病気じゃあない。
 君の胸は愛らしかった。
 君を背中から抱きしめて、乳房をそうっと押し包んだときに、この手にすっぽりと収まったその充足。ふにゅふにゅとした感触は、紅茶に溶けていくマシュマロを思い起こさせた。

79:名無しさん@ピンキー
10/05/20 03:53:59 IsLrkVxw
 何時間味わっただろう。
 胸だけでなく、腹も、腕も、脚も。どこもかしこも白く、柔らかくて……。
 時々くぐもった感じで「……んぅ」と声がもれると、俺はたまらなくなって、そのたびにそのとき触れていた場所にキスをした。
 君も知らない、君の感じるところ。
 俺は必死になって焼き付けた。
 もちろん録画はしていたが、カメラの方が俺よりも君を知っているなんてことは許せなかった。
 たった一箇所を残して、俺は君の全身にくまなくこの手を這わらせ終えた。
 君の下着は色を変えていた。
 わかっている。君に意識はまったくなかった。それは単に刺激に対するごくごく自然な反応だっただろう。
 それでも、他でもないこの俺がもたらした刺激で、蜜を吐き出したのは紛れもなく君の膣内だった。
 ─興奮した、なんてものじゃない。まさに麻薬だ。食虫植物が放つ強烈な芳香のごとく、一度認識してしまえば五感すべてが引きつけられる。
 俺は最初に感じていた恐怖心など微塵も思い出さずに、力任せに君の下着をはぎとっていた。
 ……綺麗だった。
 ああ、恥垢はやっぱりついていた。
 においも想像よりずっと生臭かったし、呼吸するように蠢く膣口からは白みがかった粘液がわき出していて、一般的な……芸術を愛でる観点から言うと、むしろグロテスクと言った方がしっくりくるかもしれない。
 しかし俺の脳髄に駆け抜けた衝撃は、「綺麗だ」で相違ないと思う。
 確かめたかったことの答は出たわけだが……。
 そんなこともとんと忘れて、俺は鼻を根本まで埋め込んでいた。
 嗅いで、嗅いで、嗅いで。
 ぐちゅぐちゅという音に、躍起になって舌を伸ばした。
 入り口から、中腹から、届くだけ奥へ。
 舐めて、すすって、えぐって、押し広げて、しゃぶって、味わって……。
 君の嬌声を遠くで聞きながら……。天国のようだったが、地獄のようでもあった。
 入れたい。
 処女膜を目視した喜びは、一瞬の後に耐え難い渇望となって襲いかかった。
 君の中を─。
 何度も往復して! 蹂躙して! 俺の形を覚え込ませて! 俺のにおいを擦りつけて!
 何度も何度も! 俺だけに感じるようにして! 子宮の入り口をコツコツとノックして! ぐりぐりとキスをして!
 俺の白いので隙間もないようにして! 幾日も繋がったまま馴染ませて! それから、それから─。
 笑い合って、「だいすき」と言ってもらうのだ。
 ……ずっと。
 死が二人を分かつまで。
 ……。
 その日は指を差し込んだところまでで終わった。
 耐えられたのは、自分でも信じがたい奇跡だったと思っている。
 かけてしまった精液を洗い落としたときも箍が外れそうになったが、君はまだ正真正銘の処女だ。安心していい。

80:名無しさん@ピンキー
10/05/20 03:54:42 IsLrkVxw
 ……次の日、俺はクラスメイトにもう一度通達を出した。
 今度は君に危害を加えないように、ただ君と関わらないことだけを命令した。
 君につけていた護衛や監視も十倍に増やして、全員もれなく去勢させ、不細工な顔に整形させた。
 家族の買収はハトコにまで拡大し、君との交流の一切を禁止。
 俺の両親は息子がやっと恋をしたのがよっぽど嬉しかったらしく、君の財産や家柄などは関係ないと言ってくれた。
 あとはおまえが気持ちを通じ合わせるだけだ、とも。
 俺は─。
 ……さんざん説明してきたのでわかってくれたと思うが、俺は、臆病なんだ。
 だから、考える。検証する。確かめる。
 ……俺は今や君のことを誰よりも理解していると思っている。
 言うなれば、君のご両親よりも俺の方が君のことを知り尽くしている。
 それだけの実験を経てきたし、それだけの映像をとらえてきた。
 ただ、これまでの過程で、『俺に対しての君』だけは、未だに不鮮明なままでいる。
 とはいえ、それもこの長話のおかげでおおよそ把握することができた。
 ……にらまないでくれ。悲しくなる。
 君のその目、反応、罵声、涙。すべて予想はできていた。
 その上で、どうしても確かめておきたいことがあったんだ。
 結果は思った通り。
 俺は……、君が俺を好きにならない場合においても、やっぱり君のことが好きらしい。
 ああ。
 だから、ようやく自信を持って告げられる。
 ─俺は君が好きだ。
 ずっと。何があっても。
 君が俺を─蛇蝎のごとく嫌っても。
 この先、決して笑うことがなくても。
 ……大好きだ。
 俺の、生涯ただ一人のひと。


おわり。

81:名無しさん@ピンキー
10/05/20 22:42:26 kuld1ApE
これまで読んだ男性ヤンデレもので一番ツボった
超GJと言わせてくれ、素晴らしすぎて語る余地もない

82:名無しさん@ピンキー
10/05/20 23:21:19 fQmwNLJS
>>76
素晴らしくいいヤンデレの形のひとつだと思います、GJ!!
病んだ男の描写がうまかった!

いきなり排泄物きてちょっとびびったけどw


83:名無しさん@ピンキー
10/05/21 01:39:47 E9x0Pc7V
>>75-80
GJ
すげぇー狂気w
深く静かに狂ってるな
こういうの大好き

84:名無しさん@ピンキー
10/05/23 10:30:45 JqNxkwDA
ロリコンのヤンデレは…

85:名無しさん@ピンキー
10/05/23 11:49:26 gVByv9xe
ロリコンといわれると源氏物語の紫の上思い出す。
あとは足長おじさんとかな。

自分の手の中でひそかに育ててきた女の子を・・・
っていうのはひそかにヤンデレ臭がするな。

86:名無しさん@ピンキー
10/05/23 11:59:52 V1FsI3y1
ちっちゃい子が痛い目に遭うのは嫌だな。
ヤンデレに気づかず幸せになってたり、
ヤンデレを容認してる状態ならいいけど。
育つまで待つのは全然問題ない。

87:名無しさん@ピンキー
10/05/23 15:41:22 66GRI6I0
女のヤンデレは基本男が無自覚な設定だけど

男のヤンデレは決まって、女が愛サレ(笑)だからよく有る俺様王子みたいな小説と大して変わらないんじゃないか?



88:名無しさん@ピンキー
10/05/23 17:40:20 V1FsI3y1
>>87が愛され設定なら全部同じに見えるだけじゃないか?
オリジナルシチュエーション系のスレがこんだけ細分化してる中で
細かい内容にこだわらないというのはある意味強みかもしれんね。

89:名無しさん@ピンキー
10/05/24 15:21:35 IjGoEjTh
爺のヤンデレ考えるの難しいな

90:名無しさん@ピンキー
10/05/24 15:40:52 To91l50k
>>89
クロックタワー3だな

91:名無しさん@ピンキー
10/05/24 15:48:56 H54qhLz5
孫同然にかわいがってきた子がとうとう嫁に行くらしいと聞いた好々爺の変貌
産まれた頃から見守って来たが、自分から距離を置くようになったお嬢様に対して老執事は…
楽しいなおい

92:名無しさん@ピンキー
10/05/26 01:33:04 hYmE8GdM
独占欲の強い執事はヤンデレにならざるをえない。

老いも若きも。

93:名無しさん@ピンキー
10/05/30 22:52:04 BuQwsWfJ
クロタワ3は取説で壮大にネタバレかまされたな
あれは萎えた

94:名無しさん@ピンキー
10/06/06 02:35:38 UP7f8wzO
優しい男ヤンデレ

95:名無しさん@ピンキー
10/06/13 03:09:18 wFVkOkPs
優しい…異常なまでに過保護なヤンデレしか想像できない
誰かカニバリネタ書いてくれないかなぁ

96:名無しさん@ピンキー
10/06/23 18:15:04 dCiF5LmX
SS期待あげ

97:名無しさん@ピンキー
10/06/24 03:13:21 LN8CKMiD
>>94
無理やり犯されて、嫌だと泣きながら抵抗する女。
自分のものになっていく相手の泣き顔は、なんてかわいいのだろう、
とうっとりと凝視しながら座位でゆっくりじわじわと処女を奪ってゆく男。
今は泣き叫んで嫌がるけど、大丈夫ですよ、
すぐに僕のことしか見えなくなりますよ、
僕が欲しいと甘えてねだってくるようになります。安心してください。
と微笑む男ヤンデレ
を想像した。


98:名無しさん@ピンキー
10/06/25 07:31:41 uKLwI5Yh
男ヤンデレと聞いて
まず細川忠興しかry

99:名無しさん@ピンキー
10/06/25 13:48:46 BZOsXt6z
あんまり詳しくなかったんだが、調べてみたら恐ろしいほどの
ヤンデレのテンプレだったな。

嫁さんが他の男に挨拶したただけで首はねたり
使用人をかばっただけで嫉妬して殺したり
幽閉先にまでおしかけて抱いて妊娠させたり、
あげくの果てに人質になって色んな男の目に触れさせるのが嫌で
自殺を選ばしちゃうとか
ほんとぱねえっす忠興さん

100:名無しさん@ピンキー
10/06/26 00:03:28 CRsvZLrl
>>94
優しい男ヤンデレとは何ぞやと思い書いてみました
非エロ、殺人、女視点なんで無理と思ったらタイトル『手紙』で回避・スルーしてください
投下します

101:手紙
10/06/26 00:05:05 CRsvZLrl
 西田篤志 様

拝啓
今日もお仕事お疲れ様です。
西田フードカンパニーの次期社長になるべく今日も会社のために尽力されたことだと思います。
あなたに手紙を書くのは初めてですね。
私はあなたのように達筆ではないので、読みにくいかもしれませんが、お許しください。
あなたもご存知かもしれませんが、まず私の生涯をここに綴っておこうと思います。
私、小早川ゆりは小早川家の長女として生まれました。
極々普通の少女として育ち、近所の公立高等学校に進学しました。
そこで私は夫となる進藤孝信と出会いました。
彼は学校の古典の教師、私は女子生徒の一人。
お互いが想いあっていることは気づいていましたが私は想いを伝えないまま高校を卒業してしまいました。
高校を卒業後は医療系の専門学校に進学しました。
朝から夕方までぎっちり詰まったカリキュラムに疲れきっていた五月の下旬、大学に進学した友人に誘われ、
母校の文化祭に顔を出すことになりました。
覚えたての化粧をして、高校の時よりも大人びた流行の服を着て、胸を高鳴らせながら母校に向かいました。
私が卒業して二ヶ月しか経っていませんでしたが、母校に足を踏み入れた瞬間、懐かしい気持ちになりました。
顔も知らない高校に入学したての一年生の中、後輩達の中、私は辺りを見回します。
進藤はなかなか見つかりません。
高校時代を思い出すように食堂で友人と昼食を楽しみながらも、私の目は進藤を探します。
それでも進藤は見つかりません。
すべての展示を見終え、生徒の保護者達達が帰途につく中、私達も校門へと向かいます。
校門の前では教師達がずらりと並び、保護者に挨拶をしています。
その中に漸く進藤を見つけました。
私が声をかけようか迷っていると、友人は元気一杯に進藤に駆け寄っていきました。
私も友人に後からついて行き、進藤の前に立ちます。
進藤は教師らしく、私達の学校生活を気にかけるようなことを話し、私達も自分達の学校生活を進藤に話しました。
そこで何もかもが終わってしまうかと思われましたが、進藤は私に渡しそびれたものがあるからと私を職員室につれていきました。
職員室で渡された渡しそびれたもの、それは彼の住所、携帯電話の番号とメールアドレスでした。
その日から私達の交際はスタートし、一年後私が成人を迎えると共に私達は結婚しました。
結婚生活を始めると共に私達は新居に引っ越しました。
そうです、あなたも暮らすあのマンションに。
私達夫婦は805号室、あなたは801号室の住人でしたね。
進藤ゆりとなった私の新婚生活は幸せに満ち溢れていました。
愛する進藤と夫婦になれた。これ以上の幸せはありません。
しかしです―学業と家事に追われる日々は二十歳の私の世界を狭めたのも事実です。
そんな時にあなたと出会いました。
あなたは22歳の国立大学に通う学生でしたね。
専門学校に通い、家事に勤しむ私には新しく大学生と知り合いになるというのは、些か新鮮なことでした。
若くして結婚し、慣れない家事に奮闘する私をあなたはいつも褒めてくれました。
進藤も私を何かと気遣ってくれましたが、それでも他人のあなたに褒められるというのは格別に嬉しいことでした。
それ以外にも、あなたとの何気ない日常のおしゃべりは楽しかったです。
進藤とは一回りも年が離れていたので、同世代のあなたが持ってくる日本経済の話、サークルの話、音楽の話、大学生活の話、
私はそれらを楽しみにしていました。
ああ、もし進藤と結婚していなければ、私とあなたは付き合っていたかもしれませんね。
しかし進藤と結婚し、マンションに引っ越してきたからこそあなたと出会ったのであって、
引越しさえしなければあなたと出会うことは一生なかったのかもしれません。

102:手紙
10/06/26 00:06:42 CRsvZLrl
引越しから半年後、私と進藤は待望の子どもを授かりました。
妊娠中も学校に通い、年内に私は卒業に必要な単位を取り終え、後は安心して子どもを産むだけでした。
しかし、あなたもご存知の通り、その年の年末進藤は帰らぬ人となりました。
学校の忘年会の帰り、進藤は駅のホームから落ち、電車に轢かれ、原型も判らぬ姿になって私のもとへ―。
進藤を亡くし、涙に暮れる私を励ましてくれたのは、やはりあなたでした。
安定期に入った私のお腹は日に日に大きくなっていきます。
この子は進藤の忘れ形見。
あなたに励まされて、私は元気な赤ん坊を産むため、泣くのを止め、前向きに生きるように努めました。
私が21歳になってすぐに、私と進藤の子ども、娘の皐月が生まれました。
娘の名前を命名するときに相談に乗ってくれたのもあなたでしたね。
出産後は西田の残してくれたお金で生活には困りませんでしたが、娘の夜泣きには随分と手を焼きました。
初めての子育てに梃子摺る私の協力者になってくれたのもやはりあなたでしたね。
あなたも大学院に進学し、研究が忙しかったことだと思います。
それなのに私達親子のために貴重な時間を割いてくれて、本当にありがとう。
今でもあの時のことはとても感謝しています。
しかし、この頃進藤の両親はあなたと私が親しくしていることをあまりよく思っていなかったようです。
後に若い私には再婚の道があると理解をしてくれるまでは大分嫌味を言われ続けました。

さて、しかし、それでもこの頃はまだ幸せでした。
これから先は私の不幸な日々です。
皐月二歳の夏。
皐月はひき逃げ事故に遭い、夫のもとへと旅立ちました。
私は23歳にして夫の忘れ形見である、最愛の娘までも喪いました。
私のこの悲しみ、あなたは私の傍で見ていましたよね?
私は食べるものも喉を通らず、まともに歩くこともできなくなり、入院を余儀なくされました。
その時、私を支えてくれたのもあなたでした。
もうその時には私の両親よりもあなたは私に近しい存在でした。
進藤と皐月の分まで幸せに。
進藤と皐月の分まで力強く生きろ。
あなたはそう言ってくれました。
あなたは私の代わりに進藤と皐月の月命日には墓参りをしてくれました。
そして、あなたは私に告白してくれました。
私はそれよりも前からあなたの想いには気づいていましたが、ずっと気づかないふりをしていました。
すぐにあなたの気持ちに応えることはできませんでした。
私の心の中には進藤と皐月がいました。
あなたは笑顔で待つ、ずっと傍にいると言ってくれましたね。

103:手紙
10/06/26 00:08:50 CRsvZLrl
ねえ、篤志さん。
あなたはどんどんと幸せになっていったのでしょうね。
でも反対に私は坂道を転がり落ちるように不幸になっていったのです。
篤志さん、あなたは大学院を卒業し、あなたのお父さんの会社に入社しましたね。
あなたは私の傍にいてくれると言ってくれましたけど、会社員となったあなたは以前よりも私といる時間は少なくなっていましたよね。
だからあなたは私に同棲を持ちかけた。私はあなたに応えた。
篤志さん、私はあなたのすぐ傍であなたが幸せになっていく様子を見ていました。
その裏でね、篤志さん。
私はあなたのお母さんに会っていたのですよ。
篤志さん、あなたのお母さんは私と初めて会った瞬間、私を張り飛ばしたんですよ。
息子はあなたのせいでおかしくなったのよ、と私を何度もぶったんです。
私をあなたの実家に連れて行くと、あなたの自室、そして倉庫に連れていったんです。
驚きましたよ、篤志さん。
あんなに驚いたのは初めてでした。
壁一杯の私の写真。無数のモニターに映し出される進藤のマンション。私が出したゴミ、ゴミ、ゴミ―。
倉庫から見つけたのは、皐月が事故にあった時無くなったとばかり思っていた、私が手編みしたピンク色の兎の耳がついた毛糸の帽子。
篤志さん、あなたのお母さんを責めてはいけませんよ。
これは私が進藤と皐月の死の真相を確信した出来事にすぎないのです。
あのね、篤志さん、それ以前から私は気づいていたのですよ。
だってね、あなた、進藤の葬儀で、皐月の葬儀で、二人の遺影を見る度に、嬉しそうに笑っていたんですよ?
それはそれは嬉しそうに嘲笑っていたんです、あなたは。
篤志さん、私は夫の葬儀の日から決めていたんです。
進藤を殺したあなたに復讐することを。
まさかあなたが私の愛娘まで手にかけるとは思ってもいませんでしたがある意味納得しました。
あなたは本当に外道だったのですね。
人の風上にも置けませんね、あなたは。
さて、篤志さん。
私の復讐はどうでしょう?
嬉しいですか?
悲しいですか?
絶望を感じていますか?
死にそうな気分ですか?
あなたが私を心の底から愛してくれていたことは死ぬほど知っています。死ぬほど知っているのです。
だから私の復讐はあなたにかすり傷ぐらいの痛みは与えていることだろうと思います。
ねえ、篤志さん。
リビングにぶら下がり、虚ろな目をしてあなたを見下ろす私の姿はあなたの目にどう映っているのでしょう?
美しいですか?
綺麗ですか?
可愛いですか?
汚らわしいですか?
歪んでいますか?
醜いですか?
篤志さん、今私はとても幸せです。ようやく幸せを取り戻せたのです。
あなたの手の届かない場所、夫と娘のいる場所へ旅立ったのですから。
さようなら、篤志さん。
私はあなたを許しません。
            敬具
               進藤ゆり(旧姓:小早川ゆり)


追伸
私のお腹の中にいるあなたの子供は道連れです。当然ですよね?

104:名無しさん@ピンキー
10/06/26 00:11:58 CRsvZLrl
以上で投下終了です
後味の悪い文章で申し訳ありません

105:名無しさん@ピンキー
10/06/27 23:18:45 Z0+i8XhU
>>97
いいな、それ

>>100
GJ。男ヤンデレはやっぱ報われねぇなww

106:名無しさん@ピンキー
10/06/28 01:56:44 +Xlcfk48
>>104
GJ!!
いいね、手紙形式。とてもリアル感があって面白い!
手紙読んだあと発狂したようになるヤンデレが想像に難くない。

少しは報われる男ヤンデレもみてみたいな。

敵対している、婚約者がいるなどの理由で手に入らない女を、
たまらなく好きになってしまってしょうがなくって
病んで、連れ去って監禁して、>>97みたいな状態で。
気の強い女の、周りにいた人間の命をネタに脅して
ベッドの上でいうことを聞かして毎日抱きまくって調教して。

もちろん女はそんな男を蔑んでいる。
でも家からださない、身体を好きに扱われる、という以外の暴力はふるわず
飴とムチで甘やかすように溶かすように接してくる男の他に女には縋り付けるものもなく、
そんな毎日を過ごしていく中で
一見余裕そうに微笑んでいるように見えた男の精神構造の中の弱さみたいなのを発見したりもして、
少し憎めなくなってきてしまう、でもそんな自分が許せないで相変わらず冷たい態度で意地をはる女。

そんな気付かないうちに実はちょっぴり報われてる男ヤンデレ。


みたいなのとか。


107:名無しさん@ピンキー
10/06/28 12:41:19 AG6f6YIt
>>100-103
GJすぎる
ヤンデレ男好きなはずなのにスカッとしてしまったw
ヤンデレに大事な存在をぶち壊された女が発狂して病んでいく
ヤンデレの連鎖美味しいな

108:名無しさん@ピンキー
10/07/01 00:27:54 5YIJkiPI
いいね!

109:名無しさん@ピンキー
10/07/05 23:24:15 BWKDb/VO
好きすぎてストーカーしたり、隠しカメラで監視、部屋一面に女の子の写真、他の男と目合わせただけで嫉妬→男のほうを死ぬまで殴る

みたいなのが好きすぎてたまらんのだが

110:名無しさん@ピンキー
10/07/06 00:39:39 gqJ1lvQ8
よいよね。
自分も好きだ。
三次元だと悲惨だが二次元だと萌える。



111:名無しさん@ピンキー
10/07/06 04:08:48 WYIlj9O6
>>106の報われている男ヤンデレと
>>109みたいな男ヤンデレが書きたかったので
勢いで書いてみました
男ヤンデレがハイスペックすぎてありえないんですが
気に入らなければスルーしてください
女視点です

112:佐藤君と悠紀ちゃん
10/07/06 04:11:21 WYIlj9O6
「悠紀ちゃん、帰ろうか?」
サークル活動がまさに終了した瞬間、佐藤君がうちのサークル部屋に入ってきました。
先輩達は一斉に私と佐藤君の顔を交互に見ながらにやにやと笑います。
「今日もラブラブだね、二人とも」
佐藤君は「彼女は佐藤悠紀になる人ですから」とはにかみます。
盛り上がるメンバー。先輩に肩を叩かれる佐藤君。
どこか別世界の光景のようです。
この十年間、頻繁に見てきたはずなのにいつも私だけが置いてけぼりです。

サークル部屋を出、キャンパス内の掲示板に立ち寄ります。
全学部向けの掲示板の真ん中にA4の紙が貼られていました。
そこには私と佐藤君の所属する学部の教授の名前と彼が本日付けで大学を解雇されたことが簡潔に書かれていました。
原因は女子学生に対するセクシャルハラスメント。
昨今ではあまり珍しくもない事件ですが、あまりにも手段が悪質だったために昨夜のニュースで大々的に取り上げられていました。
怖くなって佐藤君の手を握り締めます。
「佐藤君」
「うん?」
「あんまり悪いことしちゃダメだよ?」
佐藤君は答えず、私の手を握り返しました。

佐藤君と初めて出会ったのは、小学校3年生の春でした。
佐藤君は他所の県から来た転校生。
転校生とはいっても、佐藤君は頭も運動神経も良く、社交的ですぐに友達もたくさんできました。
でも、何と言ったらいいのでしょう、佐藤君はとても変わっているところがあります。
偏執的、執着的、一つのことにこだわりすぎるところがあります。
例えば、洋服。
佐藤君はなかなかおしゃれですが、スーツや制服以外の私服はトップスは絶対に黒と決めています。
食べ物だとオムライスが好きです。
三食365日オムライスでも彼は飽きないでしょうが、栄養バランスが偏ってしまうので、これは厳しく制限しています。
そしてこの佐藤君の困ったところは恋愛にもいえることで、
小学校3年生の時、始業式の日、隣の席になったあの時から佐藤君の好きな女の子はずーっと私なのです。
小学3年生の佐藤君はとても私に優しかったです。
でも私は佐藤君のことがなんとなく怖く、仲良くなろうとしませんでした。
気がつけば佐藤君は私のストーカーになっていました。
気がつけば佐藤君は私がお喋りしていた男子を橋の上から突き落としていました。
気がつけば佐藤君は私と目の合った男子をイジメて不登校にしていました。

113:佐藤君と悠紀ちゃん
10/07/06 04:12:13 WYIlj9O6
佐藤君は頭が良く、それゆえに狡猾でした。
佐藤君の悪行は大人にバレませんでした。
バレそうになることもありましたが、他の生徒に擦り付けていました。
このままではまずいと思った私は表向きは佐藤君と仲良くなることにしました。
そして佐藤君に「悪いことはやめるように」と言うと、佐藤君はちゃんと私の言うことを聞いてくれました。
その頃から佐藤君は私のお願い事の大半を聞いてくれていました。
小学生の頃は私達も子供でしたからまだ可愛いものでした。
中学生になると、体も大きくなり、力も強くなります。
男女の関係も変わります。
中学生になると佐藤君は私と付き合っているとクラスメイトに堂々と宣言していました。
それが嫌で嫌でたまりませんでした。
私は佐藤君と付き合いたいと思ったことは一度もありません。
それにその頃やはり私にも人並みに好きな男の子がいました。
サッカー部の活発な男の子。
私の隣にはいつも佐藤君がいたので話したことはなかったけれど笑顔の素敵な男の子でした。
でもいつの間にか彼は笑わなくなっていました。
佐藤君が学年ぐるみで彼をいじめていました。
陰湿ないじめの末、彼は心を壊して、入院を余儀なくされました。
だから実を言うと、この私も壊れそうになったことがありました。
ストレスで不眠になったこともありました。
リストカットをしようとしたこともありました。
マンションの屋上から飛び降りようとしたこともありました。
その度に佐藤君が現れて、佐藤君式の荒療治で何度も救われ、私は今日も生きながらえています。
佐藤君には何度も殺されそうになっているのに、何度も救われているというのは何だか変な話です。

「ごちそうさま」
佐藤君は茶碗と橋を置くとしっかりと両手を合わせます。
「悠紀ちゃんのご飯はいつも美味しいよ。いや、悠紀ちゃんが作るから美味しい」
おそらく世の中の女性にとっては、佐藤君みたいな人は理想の彼氏なのでしょう。
中学生の時から『結婚資金』を貯めるためにインターネットを使って稼ぎまくっている佐藤君は何でも奢ってくれます。
しかし外食ばかりはいけないので、私はできるだけ料理を作るようにしています。
佐藤君は何でも食べてくれます。何でも同じように美味しく食べてくれます。
きっと佐藤君にも嫌いな食べ物はあるのでしょうが、未だに私は佐藤君の嫌いな食べ物を知りません。
汚れた食器を片付けながら溜息をつくと、佐藤君は「疲れているならかわろうか?」と言ってくれます。
疲れている―疲れているのかもしれません。
佐藤君の部屋は私の写真でいっぱいです。
どこから手に入れたのか、私の赤ん坊の頃の写真もあれば、卒業式の写真、登校途中の写真―私の性器の写真まで。
床から天井まで、プリクラサイズのものから、ポスターサイズのものまであります。
そして大きなラックには無数のモニター。
そこには佐藤君の隣の部屋、私の部屋の様子が映し出されています。
佐藤君はよくこんな部屋で暮らせているなと不思議に思います。

114:佐藤君と悠紀ちゃん
10/07/06 04:13:45 WYIlj9O6
自分の部屋に帰ると、無数の監視カメラが私を迎えてくれます。
トイレとお風呂場にカメラを取り付けないことを条件に、
その他の場所にはいくらカメラをつけてもいいと私は佐藤君に許可しています。
気がつけばまたカメラが増えた気がします。
お風呂に入り、髪を乾かし、パソコンでニュースやメールをチェックして、今日は就寝することにしました。
ベッドに入るとメールの着信音が鳴りました。
サブディスプレイには佐藤君から『おやすみ』のメッセージ。
いつも通りに佐藤君の部屋の壁を叩いて、部屋の電気を消しました。

体が熱いような、苦しいような、そんな感覚に目を覚ましました。
体がやけにすーすーするなと思ったら、私は全裸で、足元には佐藤君がいました。
佐藤君は私の両足を大きく開かせて、私の割れ目に指を入れて、掻き混ぜていました。
どれほど佐藤君がそうしていたのかはわかりません。
長いこといじられていたのか、ぐちゃぐちゃといやらしい水音が室内に響きます。
「やだぁ……やだっ、佐藤君……」
色んなことを諦め、許してきた私ですが、これだけは私も諦められないし、許せません。
しかし佐藤君も健康な青年なので、時折私を夜這いにくることがあります。
「悠紀ちゃん。気持ちいいでしょ?」
佐藤君の指が一番敏感な箇所を引っ掻くと、腰が跳ねます。
私はまだ処女ですが、中学生の時から佐藤君に女の快楽というものを無理やり教え込まれています。
ぐりぐりと弄られ、摘まれ、擦られ、引っ掻かれて、嬌声が断続的にあがります。
「ほら、悠紀ちゃん、イっちゃって?」
「あっあっいやぁぁああああっ……!」
全身が震え、頭が真っ白になり、自分が達したのだとわかりました。
唾液が頬を伝って首にまで流れ落ちていきます。
すでに下を脱いでしまっていた佐藤君の熱が達したばかりの私の性器にあてがわれます。
「ねえ、悠紀ちゃん。繋がろうよ。もういいよね?気持ちいいよ?」
欲望にまみれた佐藤君の目が私を見下ろします。
子宮がきゅんと疼くのを感じました。
それでも私の理性が私に首を横に振らせます。
佐藤君は残念そうな顔をしながらも私の足を抱え上げます。
私の性器にローションをたっぷり落とし、私の太ももとぴっちり合わせると、私の太ももと性器の間に佐藤君の熱が挿入されます。
佐藤君は最初から激しく腰を使います。
一度達し敏感になった私の体は、佐藤君に激しく擦られて、感じてしまいます。
「あっ、やっ、佐藤っ、くんんっ!」
「悠紀ちゃん、悠紀ちゃん!」
佐藤君の体がぶるっと震え、佐藤君の精液が私の胸や顔に飛び散ります。
「悠紀ちゃん、すっごくエロいね」
佐藤君は私の顔に飛び散った精液を拭いながら、私の目から溢れた涙を舐めとってくれます。
そんな佐藤君を見ていてどうしてだか私の胸は熱くなります。
「佐藤君、どうして無理やり……入れないの?」
佐藤君がやろうと思えば、私の処女などはとっくの昔に佐藤君に奪われていてもいいはずです。
佐藤君は私の体を抱きしめてきます。
「だって悠紀ちゃんの心まで欲しいから。悠紀ちゃんが許してくれるまで入れない」

佐藤君、佐藤君。
あなたは一体私をどうしたいのですか。
私もどうしてだか最近おかしくなってきた気がするんです。
だって今も、どうして私も佐藤君を抱きしめているのでしょうか。
私よりも大きな体。
十年前とは違う男の体。
あたたかい、体。

佐藤君と私は、一体どこに行きつくのでしょうか。

115:名無しさん@ピンキー
10/07/06 04:16:04 WYIlj9O6
以上です
早速誤字脱字発見orz
話もエロも短くてすみませんでした

116:名無しさん@ピンキー
10/07/06 11:02:51 gqJ1lvQ8
>>115
GJJ!!
超いい!好きだー!
いいなあ佐藤くん、とても好きだ。
しかし性器の写真は嫌だなww四六時中見てたらつらくないか?

117:名無しさん@ピンキー
10/07/06 13:50:14 +rM9kS7s
ヤンデレ男性に対して電波な女の子とか、
そういうの組み合わせてみたらどうなるのかすごく気になる。
ヤミの部分が空回りするような相手っていないのかしら?
大抵の対象者がヤンデレにつられて病んできたり絶望する未来しか浮かんでこないので
探せる物ならヤンデレが太刀打ちできないような相手が豪気というかぶっ飛んだ話が読んでみたい。

でも>>115さんの話好きだー。
現実に居たらとてもこんなこと言ってられないけど佐藤君好きだー。

118:名無しさん@ピンキー
10/07/07 23:58:58 uG57sRYm
>>115
乙!
素晴らしい!
そして、いい病み具合。
ヤンデレでのハッピーエンドは共依存だな。

119:名無しさん@ピンキー
10/07/08 02:00:25 UGXCiCCJ
『手紙』と合わせてGJ・感想ありがとうございます
今すらすら書ける時期なので勢いにまかせて
>>117さんの電波な女の子との組合せを書いてみました
電波っていうよりオカルト好きの天然女の子です
そうゆう子無理&非エロは嫌って人はスルーしてください
前半女の子の姉視点、後半ヤンデレ男視点です

120:伊集院君と沙夜ちゃん
10/07/08 02:02:39 UGXCiCCJ
なんだか最近妙に視線を感じる。
妹が私の家の近くの大学に進学を決めて、引っ越してきてからかな。
近くで救急車もよく出動してるし―この街の治安は大丈夫なのかしら。
「沙夜。なんか視線を感じない?」
占い雑誌を読みふけっている妹に尋ねると、
妹は「もしかして幽霊!?」と喜色満面の笑みを浮かべ立ち上がった。
大学生になれば少しはまともになると思ったら、相変わらずオカルトが好きみたい。
ムカついたのでキッチンから塩を取ってきてその辺に撒いてやった。
「お姉ちゃんやめてよ!幽霊祓っちゃダメ!」
お前は家で幽霊を飼おうとするな。
「うるさい。黙れ。ちょっとはおしゃれして合コン行くようになったと思ったのに、どうして根本が変わってないの?
 この前の合コンはどうだったの?男の子とアドレス交換した?その後、デートした?」
この前まで田舎の真面目な高校生をやっていた妹にそこまで期待してないけど。
案の定、妹の顔色が曇った。
「アドレス交換したんだけどね、そのー……、男の子みんなあの後入院しちゃって、連絡つかないの。
 みんな悪霊ついてたのかなー?」
入院?一人ならばわかるがみんなってどうなのよ?
「はあ?男の子みんな?女の子側はみんな無事なの?」
「うん、女の子はみんな無事。男の子達は食中毒とか事故とかで……可哀想だよね」
可哀想だけど。
女が無事で男どものみ全員入院。
うちの妹に本当に悪霊憑いてるんじゃなかろうか?
「あ、そういえばお姉ちゃん。私の部屋でカメラを見つけたんだけど、心霊ビデオ撮ろうとしてくれてたの?」
妹は一度部屋に戻ると、小さいレンズとコードが付いたものを持って来た。
これって隠しカメラとか監視カメラとか呼ばれるものでは?
勿論設置したのは私ではない。
私にオカルトな趣味があるわけでもなし。妹の趣味に協力する道理もなし。
もしかして、この妹にストーカーとかいうものがいるのでは?
私かもしれないけど、私の部屋で視線を感じない。
妹との共有スペースで視線を感じるのよね。

121:伊集院君と沙夜ちゃん
10/07/08 02:03:42 UGXCiCCJ
妹にストーカーって考えにくいけども、変わった人間っているわけだし。この妹みたいに。
「沙夜。最近、男の人に後つけられたりしてない?つけられてるようなら警察行こう?」
妹は目を丸くして、次の瞬間ぷっと吹き出した。
「そんなのないよー。私、本当に、男の人とは全然だしー。
 あ、でもね、最近仲良くなった男の子がいるんだ」
ぽっと頬を染める妹。なんともわかりやすいやつ。
「ふーん。だから最近女の子らしくしてるの?」
「う、うん」
「どんな子?」
「伊集院君っていって、今高校三年生の子」
高校生かー。っていっても、三年生なら妹の一つ下でしかないんだよね。
「お姉ちゃん、年下の男の子好きになったら変?」
「変じゃないよ。うちのお父さんとお母さんだって、お父さんの方が三つ年下じゃん」
「そうだよね。よかったー。お姉ちゃんがそういってくれて。
 今日はもう寝ようかな。お姉ちゃんとこうゆう話ができるようになって嬉しい」
幽霊と占いにしか興味のなかった妹とこんな話ができる日がこようとは。
やっと普通の姉妹の会話って感じ?
そして意外にもうちの妹は素直で可愛い。
伊集院君ってのが悪い子じゃなければいいんだけど―。

翌朝、ちょっと寝過ごして、急いでマンションのエレベーターから降りると、
自動ドアの前に見知らぬ高校生を見つけた。
学ラン、黒髪眼鏡の、どっちかっていうと可愛い感じの男の子。
このマンションにあんな子いたっけ?
もしかして朝帰りなのかも。
自動ドアの前で少し減速して、自動ドアが開くと同時にダッシュ。
「沙那お姉さん。おはようございます」
振り返ると、高校生が自動ドアの向こうのロビーへと入っていく。
せっかく挨拶してくれたのに挨拶しそびれた。
あれ?あの男の子、どうして私の名前知ってるんだろう?

122:伊集院君と沙夜ちゃん
10/07/08 02:04:58 UGXCiCCJ
沙夜さんと初めて出会ったのは近所のレンタルビデオ店。
俺はその時海外ドラマものにはまっていて、よくレンタルビデオ店に足を運んでいた。
そしてオカルト好きの弟に怖いビデオを頼まれていてよくホラーの棚も覗いていた。
するといつもホラー映画の棚の前には沙夜さんがいた。
俺はあまりオカルトに詳しくなかったので、どうゆうものがお勧めなのか沙夜さんに尋ねてみた。
沙夜さんは目を輝かせ、「このビデオには本物が映っているらしい」とか
「これが創作では一番面白い」とかを事細かに俺に教えてくれた。
多分そこの店員よりも詳しかったと思う。
単純なんだけど、俺はその日、恋に落ちた。沙夜さんに惚れた。恋に理由なんてない。
でも中高一貫の男子校に通う俺にはアプローチ方法なんて分からず、名前も聞けず、
ちゃんとお礼さえもできずにレンタルビデオ店を後にしてしまった。
沙夜さんが選んでくれたDVDは弟に大絶賛だった。
お礼がしたくて―というよりも、もう一度沙夜さんに会いたくて、俺は足繁くレンタルビデオ店に通った。
三度目でDVDを返しに来た沙夜さんと会えた。
この前のお礼をして思い切って沙夜さんの名前を聞いた。
また怖いビデオを探していると嘘をついて沙夜さんにDVDを選んでもらった。
そして店の前で別れたふりをして、沙夜さんの後を尾行し、沙夜さんのマンションをつきとめた。
それからは沙夜さんのマンションとレンタルビデオ店、沙夜さんの通う大学を行ったり来たり。
沙夜さんがお姉さんと二人暮しをしていること、所属している学部、交友関係なんかはすぐにわかった。
でも俺は沙夜さんのことがもっともっと知りたかった。
沙夜さんの家の間取りはどうなっているかだとか、家ではどんなことをしているかだとか、
それと―沙夜さんの体はどんなだとか。
俺は自分と同じような悩みを抱えている人が集うSNSのコミュニティに入り、そこで様々なノウハウを得た。
犯罪まがいなことも多くあったけど、もうそんなのどうでもよくなった。バレなきゃいい。
SNSには小学校三年生の時から想い続けた女性と両想いになった男性もいた。
俺も沙夜さんとそんな風になれたらなんて―。

沙夜さんにボールペンをプレゼントしたら喜んでくれた。そのボールペンは盗聴器付きだったけど。
沙夜さんにキーホルダーをプレゼントしたら喜んでくれた。発信機付きだったけど。
沙夜さんの家の合鍵もつくり、初めて沙夜さんの部屋に足を踏み入れた瞬間、泣きそうになった。
沙夜さんの部屋はやっぱりオカルトグッズがいっぱいあって、お札とか、魔方陣みたいなものとか、
不気味な日本人形とか、ホラービデオのDVDBOXとかあったけど、それでも沙夜さんの部屋は
女の子のいい匂いがした。
隠しカメラをいたるところに設置させてもらった。
沙那お姉さんには申し訳なかったけど、廊下やリビングにも。
その結果、沙夜さんについてわかったこと。
沙夜さんはこちらが驚くほど裏表のない人だった。
大学の友達と話すときは、あまりオカルトの話をしないようだったけど、性格はまったく変わっていない。
無防備すぎてこちらが心配になるほどだった。

123:伊集院君と沙夜ちゃん
10/07/08 02:05:55 UGXCiCCJ
そしてやはりというか、沙夜さんが男と知り合う機会はたくさんあった。
沙夜さんのお友達はお節介にも、頻繁に合コンに沙夜さんを誘った。
最初のうちは沙夜さんも断っていたけど、あまり断るのも申し訳なく思ったのか、合コンに参加した。
気軽に沙夜さんに話しかけ、べたべたと沙夜さんに触れる男どもが俺は許せなかった。
ある日、私服で沙夜さんの大学に向かうと、沙夜さんのアドレスを聞いた男を食中毒にして入院させた。
別の男は横断歩道の前で立ち止まりケータイに夢中だったので、俺は男の横に立ち、横断歩道は赤信号だったけれど一歩踏み出した。
男はケータイ片手に歩き出し―車に轢かれた。
沙夜さんの周りの男を俺が手を下さずに潰すのは簡単なことだった。

沙夜さんは合コン相手や大学の男友達が皆入院してしまったことに驚いていたけど、
悪霊のせいだと思ってくれて俺はとても助かった。沙夜さんがオカルト好きでよかった。
俺と沙夜さんは着実に仲良くなっていると思う。
休みの日にデートに誘ったりしていいだろうか。
沙夜さんはやっぱり心霊スポットとかがいいのかな。
自宅のモニタの前で沙夜さんの部屋の様子を覗く。
沙夜さんはパジャマ姿で占い雑誌を読んでいる。
そして突然呪文のようなものを唱え始めた。どうゆう効果があるのだろうか。
「伊集院君、好きっ!」
俺の思考は一瞬停止した。
沙夜さんのことを思いすぎて、幻聴が聞こえてきたのだろうか。
画面の中の沙夜さんは雑誌に顔を埋め、じたばたとベッドの上で身もだえ、ベッドから落ちた。
俺も手足が震えてどうしていいのかわからない。
「あ、なんだろう。これ……」
あ、ヤバイ。隠しカメラが見つかった。
沙夜さんが引っ張ったのでコードが千切れて、モニタが一つ真っ黒になる。
あのカメラ、後日回収にいかないとな。
それで、その、沙夜さんは本当に俺のことが好きなのだろうか?
もしかして俺らは両想いでいいのだろうか?
でも、もし、両想いで、付き合うことになったら?
盗撮や、盗聴はやめた方がいいのだろうか?
そもそもこのことがバレたら嫌われてしまうのだろうか?
わからない。
後でコミュニティの掲示板に書き込んで、Sさんにアドバイスをもらおう。

124:名無しさん@ピンキー
10/07/08 02:13:32 UGXCiCCJ
以上です
作中に出てきた盗聴器は実在します
この話を書くために調べてみたらやたら盗聴器に詳しくなりました
男ヤンデレについて調べてみようと思って調べてみたんですが
参考になるようなサイトなどなかなか見つかりませんね
みなさんお勧めの作品や参考になりそうなサイトなどありますか?

125:名無しさん@ピンキー
10/07/09 02:54:38 lO4nR3Ik
小学三年の頃からの…、Sさん…、…まさか。 佐藤君のことかーッ!

二人ともとても可愛くて、紗夜ちゃんの気にしなさすぎな所にツッコミつつも、
これからの二人を妄想してしまいニヤニヤしてしまいました。
GJでございます。

126:名無しさん@ピンキー
10/07/09 13:14:11 dFNfjxeC
佐藤くんなにしてるんですかww
面白かったGJ

127:名無しさん@そうだ選挙に行こう
10/07/10 22:23:12 Agbu1Mr0
ここってエロなしでも投下してもいいのか?

128:名無しさん@そうだ選挙に行こう
10/07/10 22:52:51 51ZeIZ08
少なくとも自分は全力で歓迎する

129:名無しさん@そうだ選挙に行こう
10/07/11 12:10:58 i9jI8uTf
自分も投下があれば嬉しいし大歓迎だよ
素晴らしいもん読ませてもらってるからね

130:名無しさん@ピンキー
10/07/18 09:01:26 DFpemoWh
今更ながら佐藤くんと伊集院くんGJ

>だって悠紀ちゃんの心まで欲しいから。悠紀ちゃんが許してくれるまで入れない
このセリフで頭パーン!になった

131:名無しさん@ピンキー
10/07/18 19:58:27 9oSVPlN8
GJ
上手い
男のヤンデレってこんな感じだよな

132:名無しさん@ピンキー
10/07/25 22:37:35 jib/qKmP
佐藤君と伊集院君パネぇっすw

ただ寝取りとかこういう風に仕組んで仲良くなるのも良いけど
普通に両想いでカップルになったら男がヤンデレってのも大好き
女の方はヤンデレでだとわかってるけど惚れた弱みで強く言えず
愛しては居るがさすがにこれはどうよって思ってるのが見たい
でも両想いなんでなんだかんだで仲が良いとか

133:名無しさん@ピンキー
10/07/26 14:48:31 QNTF7vGD
ヤンデレ×ツンデレが好物だ。
セラヴィー×どろしー(赤ずきんチャチャ)とか、コンチ×菊花(ろまんが)とか、
好き過ぎるんだけど、ハマったのが遅くて二次創作ほとんど無いorz

134:名無しさん@ピンキー
10/07/26 23:52:05 BFu4nUL+
自分の男ヤンデレ好きの起源はなんだろうと考えてたが
好きな女の子を虐めちゃう男好きが起源なのかなぁ……

135:名無しさん@ピンキー
10/07/27 06:41:49 XaQCMAsH
自分の起源はオペラ座の怪人かなぁ

136:名無しさん@ピンキー
10/07/27 17:46:29 /9B7qF+n
好きな女の子をイジめる男は好きだけど
それはヤンデレなのかな?
ある意味ヤンデレか?

137:名無しさん@ピンキー
10/07/29 12:10:10 StQ7M0a1
>>112
今更だがGJ
ヤンデレにも色々なタイプがあるけど、すごく私好みのヤンデレだった
続編を希望!!

138:名無しさん@ピンキー
10/08/03 18:13:28 aBR41WSa
なんとなく思いついて書いてみた
超ロリコン注意報

139:名無しさん@ピンキー
10/08/03 18:14:25 aBR41WSa
少女が窓から見下ろすのは学生服を着た幼馴染の少年。
部活動の帰りか大きな荷物を抱えて、向かいの家に入っていく。
彼女の視界を遮るために、カーテンを閉めると、彼女は非難めいた視線を向けてくる。

「裕也君はもう千尋ちゃんとは遊んでくれないよ。
 裕也君には中学校でできた裕也君のお友達がいて、千尋ちゃんのことなんかもう忘れちゃったよ」

彼女が病気のために学校に通えなくなってもう三年になるだろうか。
彼女が病院に通い、家で寝ている間に、彼女の幼馴染や友達は学校で学び、遊び、大人へと成長していく。
どんどん、どんどん彼らの中から彼女のことは忘れ去れらていく。
寂しい。悲しい。
少女は大粒の涙を零す。
その悲しくも美しい少女の涙を僕は舌で受け止める。
涙の伝った跡を上へと舌を滑らせて眼球を舐めあげる。
少女は全身で拒絶を示し、短い悲鳴をあげた。
体力のない彼女の抵抗など長くは続かず、大人しくなったところで抱き上げて、ベッドへと横たえる。
パジャマのボタンを一つ一つ丁寧に外していき、上を脱がせる。
パジャマのズボンを両足から抜き取る。
白い下着を捲りあげて、露わになった白い腹に唇を落とす。
ふくらみ始めたばかりの胸は横になると平らだが、それでも触れると柔らかく、こちらの指をやんわりと押し返してくる。

「先生、いや……」

この行為の意味を少女はまだ知らない。
それでも、遺伝子に刻まれた女の防衛本能が警鐘を鳴らすのか、いつも嫌がる。

「大人になるためには大切なことなんだよ」

訂正。
主に僕の支配欲と性欲を満たすために大切なことだ。
少女の小さな顔を両手で包み込み口を吸う。
甘んじて受け入れているという風に少女はかたく目を閉じてしまう。

「千尋。君が裕也君を好きだと思うより、僕はもっと千尋のことが好きだよ。
 君の黒髪が好きだ。眼球は抉り出して食べてしまいたいくらい好きだ。
 柔らかい頬はそぎ落としてソテーにして夕食に並べたいくらいだ。
 君の嫌がる声が好きだ。首筋から香るまだ子どもくさい匂いが好きだ。千尋、千尋」

140:名無しさん@ピンキー
10/08/03 18:15:18 aBR41WSa
ほんのりと薄桃色に染まる乳首にむしゃぶりつくと、頭上から千尋の「いやぁ!」という可愛い悲鳴が上がる。
赤ん坊のようにちゅうちゅうと吸い、舐めて、軽く噛んでやる。
最初は奥へと引っ込んでいた乳頭は、僕の熱心な愛撫と刺激によって、ぷくりと勃ちあがる。
早く僕の子どもを孕んで、大きなお腹に苦しみながら、母乳を垂れ流しにすればいいのに。
そしたら子どもなんかには吸わせずに、僕が全部搾り取ってあげるのに。
千尋の乳首から口を離し、その部分を見下ろすと、唾液でべとべとになって光っている。
その光景に満足しながら、千尋の膝裏を掴んで、まんぐり返しにする。

「あぁっ、嫌っ、先生、これいやだぁ!」

千尋のそこは、大人の女のように濡れそぼってはおらず、パンツは乾いていた。
秘裂を布一枚ごしにぺろりと舐める。
後ろの穴から花芯まで性器全体を舌でベロベロと舐めると、羞恥と嗚咽で千尋の足がぷるぷると震える。
その様子がまるで捨てられ、雨に打たれた仔犬のようで、僕はたまらずに自分の性器を取り出す。
腹につき、血管が浮き出るほどに興奮していて、右手で扱くとすでに爆発寸前だった。
千尋の足を解放し、千尋の上に跨り、千尋の顔の上で陰茎を扱く。

「ほら、千尋のせいでこんなになっちゃったよ」

強めに陰茎を扱くと、実にあっけなく白濁が飛び散り、千尋の顔を濡らす。
顔を精液だらけにした千尋の瞳に光は、ない。

「……先生、もう死にたい」

千尋にぶちまけた精液をテッシュで拭い去りながらまた口付ける。

「もし君が死んだら、僕が食べてあげるよ」

そして本当の意味で僕らは一つになる。
僕はそっと千尋の首に手をかける。

141:名無しさん@ピンキー
10/08/03 18:29:53 aBR41WSa
以上です

>>136
表向きはヒロインと憎まれ口ばかり叩いてヒロインをイジめたり馬鹿にしたりするけど
裏ではヒロインの周りから男を排除し、男は自分一人という環境をつくりあげる主人公
という話を書いたりもしてるんだが男ヤンデレと定義していいのか自分も困ってる

142:名無しさん@ピンキー
10/08/03 22:47:55 ZRxnmPBs
>>141、GJ!
美味しくいただきました。ロリコンと言いつつ、具体的な年齢
が書いてないから良かったです。暴走するヤンデレは良い。

 136さんではないのですが、暗躍する主人公は確実に
ヤンデレだと思います。
ヒロインに好かれているけど、クールぶってセフレ扱いする
男ヤンデレが好きだ。処女だったヒロインを調教、淫乱にして
喜んでいるヤンデレが好きだ。ヒロインが自己評価低くて、
共依存気味だと最高だ。調教の末、奉仕行為は巧いけど
キス、手をつなぐだけで顔真っ赤なヒロインがいたら成仏しそうです。


143:142
10/08/03 22:49:49 ZRxnmPBs
すいません。キモイ上に改行変でした。
妄想が暴走気味ですみません。

144:名無しさん@ピンキー
10/08/05 12:03:51 G6ygVjur
保守


145:名無しさん@ピンキー
10/08/06 23:24:47 ADBqCINX
>>141
乙です!!ここまで逝ってる男も良いですねぇ
こういうタイプは居そうであまり見かけないから素晴らしい

もう一つのほうの投下も期待してます。
今回みたいなのも大好きだけど両想いなのも好きなので
女は普通の恋愛感情だけど男はヤンデレ
そして女は相手がヤンデレなのを知ってるけど諦め気味なのが好き

>>142
貴方とは気が合いそうですw

146:名無しさん@ピンキー
10/08/07 23:04:41 rg1+HJCl
>>23で出てるゆうちぃがドストライクだなそういう系統だと

147:名無しさん@ピンキー
10/08/08 18:06:12 okIbq7N/
>>141
GJ!たまらん。

最近ヤンデレサイト増えてきたな。

148:名無しさん@ピンキー
10/08/08 19:07:47 m92ONEM0
>>147
sage進行にして下さい。
お願いします

149:名無しさん@ピンキー
10/08/09 10:40:29 SfWm4thq
ここって昔あった愛あるレイプスレみたいなもん?

150:名無しさん@ピンキー
10/08/09 12:15:59 XJw+OZzr
>>149

愛するが故に無理やり…… Part5
スレリンク(eroparo板)

151:名無しさん@ピンキー
10/08/09 17:28:52 SfWm4thq
>>150
㌧ スレタイ変わってたのね

152:名無しさん@ピンキー
10/08/10 14:03:05 UAIF2ajW
そこ凶悪荒らしに目つけられてる所じゃねーか
変に関連付けしないで欲しいんだがなあ
何か起こった時こちらにまで飛び火されたら困るんだわ

153:名無しさん@ピンキー
10/08/10 16:00:04 t04Bq7bQ
ダチョウ倶楽部的な意味で?

154:名無しさん@ピンキー
10/08/12 20:15:08 LOZFH0yV
冒頭のみエロあり男視点の長編なんですけど、投下して大丈夫ですか?

>>145の『女は普通の恋愛感情だけど男はヤンデレ』に触発されて書いたはいいけど、めちゃくちゃ長くなってしまったww

155:名無しさん@ピンキー
10/08/12 20:39:13 U+kkYFcU
よっしゃこい!

156:名無しさん@ピンキー
10/08/12 21:40:50 LOZFH0yV
投下します!!

ヤンデレ男とヤンデレに気付かない彼女。男視点長編。前半ただのイチャイチャ、後半からヤンデレ入る…はず。

初SS投下につき至らない所あると思いますが、ご容赦下さい。

157:優しい陽炎(ゆうとと加奈)
10/08/12 21:58:50 LOZFH0yV
捕まえようにも捕まえられない。君は陽炎のようなひと。


※※※

三度めの吐精を逐えたところで、僕の体は急速に脱力し始めていた。
泥を被っているように腰と尻が重くなり、太ももに至っては少し痙攣している。
長時間酷使し続けたせいだ。
体が休ませてと叫んでる。
それでも終わりたくなくて、僕は再び腰に力を入れた。
肉棒を捻りこみ、押しては引く。
ズルリと生温い感触がしたかと思うと、痺れるような鈍い痛みが粘膜を突き刺した。
本当に限界が近いらしかった。

「もう終わり!」

声が響き渡った途端、目を瞑っていた僕の頬に軽い衝撃が走った。
驚いて見下ろすと、顔を真っ赤にした恋人が僕を睨んでいた。

「もう、お・わ・り!!」

恋人の手の平が中途半端に浮いている。
頬に走った衝撃は、どうやら恋人に叩かれたのが原因だったみたいだ。
僕はその腕をふり払った。
恋人の…加奈の顔が、また一段と赤くなった。

「ゆうと、終わりってば」
「嫌だ」
「嫌って、そんな死にそうな顔しながら言われても」
「うるさい」
「ゆうとも疲れたんでしょ?」
「疲れてない」

腰を引いて逃げかけた加奈の体を抑え込む。片腕を腰に回して尻を掴み、もう一方の腕で加奈の足を開けば、力を入れなくても性器と性器を密着させる事が出来た。
僕は再び動きを開始する。

「ゆうと、もうやだ。やめて」
加奈が苦しげに呻く。
だけど僕は聞かない。

「ゆうとだって、痛いでしょ。お願い」
「痛くない」
嘘だけど。

だって、僕のコレは加奈のココを埋める為に存在しているんだ。時間が許す限りは、ちゃんと塞いでおかないと。

158:優しい陽炎(ゆうとと加奈)②
10/08/12 22:08:24 LOZFH0yV
「っん…あ…、い、痛い。お願い…やめて」
加奈の声が掠れている。本当に痛いみたいだ。でも、そんなの僕は知らない。
とにもかくにも、彼女の中を無茶苦茶にかき乱したい。
より一層激しさを増した僕の動きに、とうとう加奈が怒った。

「もう終わりって言ってるでしょ!!」

腕を突っ張って、全力で僕の胸を押す。体を引き離そうと必死だ。
だけど、力なんてそう入ってなくて、加奈の余力が底をついてるのは明らかだった。
こんな腕、一捻りするのなんて簡単だけど、結局僕は折れた。
加奈は強情だ。ここで引かなければ、次は何をするか分からない。

「分かったよ」
「……」
「僕はまだまだいけたのに」
「嘘つき」
「まだ足りない」
「もう充分だよ」
「足りないよ。ねぇ、加奈」
「何?」
「舐めさせて」

加奈は素早く僕から離れてシーツにくるまった。両腕を体に巻き付けて、警戒心剥き出しの犬みたいに僕を睨みつけて来る。
それでも僕は気にならなくて。加奈ににじり寄って、腕に手をかける。
耳に息を吹き掛ければ、加奈は面白い程に体を固くした。

「やめて」
「舐めてあげる。綺麗にして、いっぱいイカせてあげる」
「やだ。もうアソコ痛いんだよ」
「優しくするから。ね? 指も使わないし」
「いや」
「気持ち良くしてあげるよ」

僕の舌と唇で。いつもみたいに。
首筋に舌を這わせると、加奈がまた逃げた。
「やだっ!キスマークだけは絶対に駄目!」
加奈はキスマークが嫌いだ。
僕が噛むせいもあるけど、人に見られるのが嫌らしい。

「駄目?」
「駄目」
「どうしても?」
「どうしても!」

僕はため息をついた。肩を竦めて、頭をかく。

「エッチも駄目。舐めるのも駄目。キスマークも駄目。じゃぁ何ならいいの? 一つぐらい僕の望みを聞いてくれたっていいだろ」

不満を露に愚痴る僕に、加奈は「うぅ」と顔を歪める。
加奈は善人だ。だから僕が「不公平だ」とか「対等じゃない」と言えば勝手に心を揺れ動かすし簡単に反省もする。
今も、譲歩出来る点はないかと必死で頭を回転させている様に見える。
だから僕は頃合いを見計らって、最後の一押しをした。

159:優しい陽炎(ゆうとと加奈)③
10/08/12 22:21:08 LOZFH0yV
「せめて、キスマークだけでも駄目? 今日だけでいいから」

殊勝な態度で頼めば、加奈は断れなくなる。
「……じゃあ一つだけなら」

(一つなんて無いも同然じゃないか)
だけど、僕は加奈の見せた隙に飛び付いた。おずおずと手をどける加奈を乱暴に抑えつけて、首に噛みつく。
ウナジに近い、どちらかといえば後ろ側になる首の部分。そこなら皮膚も筋肉も厚いから思う存分噛める。
加奈は悲鳴をあげる。
足をバタバタさせて抵抗するけど、そんなの関係ない。
血が滲むぐらいに歯を突き刺した後に、もう一ヶ所狙いをつけた。
体を離して舌なめずりする。

「駄目だってば!」

気配を察したのか、かなが怒鳴った。
ゴンっという鈍い音とともに額に痛みが走った。激痛がこめかみを突き抜ける。
…頭突きされた。
僕は思わず頭を押さえて、加奈の肩口に顔を埋めて悶える。

「駄目だって言ったのに、強引なゆうとが悪いんだよ!謝らないから!」

僕の愛しい恋人は、怒り狂っていた。


※※※

「もう…なんでゆうとはこんなの付けるかな。本当にキスマーク好きだよね」

姿見の前に座りながら、加奈は自分の首に消毒液を塗っていた。時折眉をしかめて苦痛にうめく。染みるのだろう。
僕は額に手を当てて、そんな加奈の様子を眺めていた。

「いい加減諦めろよ」
「何でそんなにキスマークにこだわるの?」
「加奈が付けないからだろ」
「なんで私が付けなかったらゆうとが付けるのよ」
「印は必要だろ。マーキングだよ」
「犬じゃないんだから。人を電信柱みたいに言って」

加奈が怒って立ち上がった。
机の中から救急箱を取り、絆創膏を抜き出す。
だけど、ふと思案して、部屋に備えつけてある単身者用の小型冷蔵庫へと向かった。
そこから氷を取り出し、ビニール袋に入れる。冷たすぎないようハンドタオルで包んでから僕の側に戻ってきた。

「私、浮気しないよ」
「知ってる」
「何度も言ってるでしょ」
「うん。言ってるね」
「それでも付けたいの?」
「うん。それでも」
「なんで?」
「加奈には分かんないよ」

僕がどういう気持ちで君を見てるか。

加奈は不満そうな顔をした。眉を寄せて、唇を噛み締めている。

160:優しい陽炎(ゆうとと加奈)④
10/08/12 22:32:03 LOZFH0yV
聞かなくても分かる。加奈の頭の中は、きっとこうだ。
(私を信用出来ないからキスマークなんて付けるんだ)
そう思ってるに違いない。
(でも、そうじゃないんだよ。加奈)
僕は笑った。加奈が不思議そうな顔をした。表向き、加奈には『浮気防止』だなんて言ってるけど、本当は違う。
キスマークの意味なんて浮気防止でも男避けでも何でもない。ただ加奈を傷つけたい。僕という存在を刻みつけて、痛みを伴って、片時も忘れる事がないよう。ただそれだけなんだ。
(言ったってどうせ分かんないだろうけど)
僕は加奈の首筋に手を伸ばした。
赤黒くうっ血した傷跡から、小さな赤い丸が点々と浮き出てる。
赤い丸はやがて重さに耐えきれなくなり、一筋のか細い赤い線となって白い肌に滲んでいく。
僕はそれをしばらく眺めた後、指で拭って少し舐めた。

「……痛いの嫌い」
加奈がポツリと呟いた。

「僕の事、嫌いになった?」
加奈が首をふる。
胸がチクりと痛んだ。

「まだ好き?」
「うん」
「残念」

本当に残念だと思う。どうしたら加奈は僕を嫌いになってくれるんだろう。
早く嫌いになってくれればいいのに。
そしたら楽になれるのに。僕も。加奈も。

「貞操帯、買ってこようかな」
「ていそうたい?」
「うん。それか、加奈を監禁する」
「あはは」
「冗談じゃないよ」

幼い加奈。多分、貞操帯の意味も知らない。
僕は加奈の腕を取って、強く抱き締めた。氷が床に落ちて、滴が飛び散った。

「冗談じゃない」
「ゆうと…」
「本気だ」
「ゆうと、痛い」

加奈の息遣いが途切れ途切れになり、苦しそうに「離して」と懇願する。
最後に一度だけ力加減せずに抱き締めた後に、僕は加奈を離した。
加奈は咳き込み、ベッドに突っ伏す。
僕は足元に落ちた氷を拾って、ごみ箱に捨てた。ハンドタオルは濡れそぼって使えないので、とりあえず机の上に置いてみる。

「ゆうと?」
「僕の事、嫌いになった?」

161:優しい陽炎③修正
10/08/12 22:45:11 LOZFH0yV
すみません。文章が抜けてしまった部分があるので途中から修正させて頂きますm(_ _)m
※※※

「もう…なんでゆうとはこんなの付けるかな。本当にキスマーク好きだよね」

姿見の前に座りながら、加奈は自分の首に消毒液を塗っていた。時折眉をしかめて苦痛にうめく。染みるのだろう。
僕は額に手を当てて、そんな加奈の様子を眺めていた。

「いい加減諦めろよ」
「何でそんなにキスマークにこだわるの?」
「加奈が付けないからだろ」
「なんで私が付けなかったらゆうとが付けるのよ」
「印は必要だろ。マーキングだよ」
「犬じゃないんだから。人を電信柱みたいに言って」

加奈が怒って立ち上がった。
机の中から救急箱を取り、絆創膏を抜き出す。
だけど、ふと思案して、部屋に備えつけてある単身者用の小型冷蔵庫へと向かった。
そこから氷を取り出し、ビニール袋に入れる。冷たすぎないようハンドタオルで包んでから僕の側に戻ってきた。

「浮気防止でしょ」

聞きながら加奈は氷を僕の額に当てた。
加奈の白い首筋の、噛み跡から血が少し出ている。痛そうだ。
僕の頭なんかよりも、先に絆創膏を貼ったらいいのに。

「私、浮気しないよ」
「知ってる」
「何度も言ってるでしょ」
「うん。言ってるね」
「それでも付けたいの?」
「うん。それでも」
「なんで?」
「加奈には分かんないよ」

僕がどういう気持ちで君を見てるか。

加奈は不満そうな顔をした。眉を寄せて、唇を噛み締めている。

162:優しい陽炎(ゆうとと加奈)⑤
10/08/12 22:53:52 LOZFH0yV
加奈は一瞬黙った。だが、すぐに、机の側で立ち尽くす僕に笑いかけて首をふった。

「ならないよ。ゆうとがちょっと変わってるの、昔から知ってるし」

(ちょっと?)
僕は加奈から目をそらした。椅子を引寄せて腰をかける。
頭が痛い。加奈の言葉が耳の中でこだましている。
「ちょっとで済むんだ」
腹の中で、黒い何かがとぐろを巻き始めている。

「加奈はいつもそうだ」
「ゆうと、どうしたの?」
「黙れ」

乱暴な言葉使いに、加奈は一瞬躊躇した。

「ゆうと、また不安がきたの?」

不安がきたの?
加奈は僕の癇癪をいつもこう言う。
僕の異常性も、加奈にとっては『少し変』で終わり、ノイローゼ染みたヒステリーも『不安』の一言で片付けられてしまう。
僕は唇を噛む。皮膚が千切れて血が出た。

「ゆうとどうしたの? また私余計な事言った? ゆうとを不安にさせた?」

加奈は心配そうに僕に声をかける。意味も分からずに謝罪を繰り返す。

「ゆうとごめんね。どうしたの? ねぇ、教えて」
「僕の気持ちなんて加奈には一生分からない」
「そんな事ない。きっと分かるから」
「何を根拠に」
「だって私、ゆうとの事好きだから」
「だから、きっと理解出来るよ。ね?」

僕は加奈を睨みつけた。

「違う」
「え?」
「僕の好きと、加奈の好きは違う」

加奈は驚いた顔をした。でもまたすぐに心細気な顔に戻った。今にも泣き出しそうだ。

「何で? 同じ好きだよ。好きじゃなきゃ私、キスもエッチもしないよ。分かってるでしょ。私、ゆうとの事ちゃんと……」
「そうじゃない!」

僕が怒鳴ると加奈は目を伏せてうつ向いた。所在なげにベッドに座って、僕の言葉を待っている。
こういう時の加奈は辛抱強い。普段は反抗的で豪胆なくせに、こういう状況になれば、僕がどんなに理不尽な言動をとっても絶対に怒らない。
その物分かりの良さが、僕を苛立たせる。

「……加奈には分からないんだよ」

僕の『好き』がどういう類いのものなのか。何を意味するのか。きっと、一生、君には分からない。

「…ゆうと」
「僕と加奈は違う。話したって分かりっこない」

163:優しい陽炎(ゆうとと加奈)⑥
10/08/12 23:04:20 LOZFH0yV
加奈は純粋だ。無垢で清廉で混ざり気のない。

僕は小さい頃から一人ぼっちだった。父も母も家に寄り付かず、時折食料と金を投げ込む以外には顔を見せなかった。小学生に上がる時、僕は祖母に引き取られた。状況は大して変わらなかった。
成育環境のせいか、僕は少々陰気な少年に育った。
当然の事のように、クラスメイトからは嫌われた。嫌がらせもされた。
だけど僕は何とも思わなかった。傷つく事を知らなかったからだ。

そして5年生に上がり、そこで初めて加奈と出会った。
加奈は優しく僕を包んでくれた。衝撃だった。毎日が奇跡だと思えた。
こんなに親切で可愛い子が、僕の手を引いてくれる。
嫌がらせで教科書を捨てられたら、加奈は何処からか新しい物を持って来て、いつも僕にくれた(後で聞いたら無くしたと嘘をついて親に買って貰ってたらしい)。
ご飯も既製品しか食べた事がないと言うと、家に呼んで、暖かい食事を振る舞ってくれた。食卓という言葉の意味を、僕は初めて理解した。
僕はいつしか家族の一員として扱われるようになっていた。
優しいおじさんおばさん。
安全な寝床。清潔なお風呂場。居心地の良い場所。
環境が激変したのは私生活に留まらず、いつの間にか僕は学校で友達が出来ていた。
不思議な事に、加奈の側に居るとあっという間に人だかりが出来る。
その輪に入る事で、自然と僕の交遊関係は広がっていったのだ。
勉強し、遊び、家に帰る。勿論、加奈の家。
『この子、大切にしてね』
飼っていた十姉妹のうちの一匹を、加奈はそう言って僕にくれた。
手にした小さな命。幸せだった。何もかも。

そして、中学2年の夏、僕は加奈を犯した。
予兆はあった。
昔から加奈を見てると、突如として沸き起こる激しい感情。
それが何だか分からなかった。
ただ、鬱屈としたドス黒い激情は、日々僕の中で肥大化していった。
『愛憎』
その言葉に辿りつくのに時間はかからなかった。
愛憎。僕は加奈を愛していた。憎いほど。

だからあの日、加奈を犯した。
犯して犯して犯しまくった。

僕だけを見て欲しくて。僕の事だけを考えて欲しくて。他の何も考えられなくなるよう、僕の事だけを。

164:優しい陽炎(ゆうとと加奈)⑦
10/08/12 23:12:51 LOZFH0yV
だけど、汚すつもりで犯した体でさえ、彼女は寛容に受け入れてみせ(もしかしたら知らない所で苦悩したのかもしれないけど)、
それどころか僕を許して、付き合おうと言ってくれた。好きだと言ってくれた。
堕とすつもりが救われた。
でも、喜びに満ちたのはほんの一瞬で、僕の心境が変わる事はなかった。
暗い欲望。加奈が欲しい。全部欲しい。なのに手に入らない。
結局、残ったのは惨めな焦燥と自虐だけで、それは5年経った今でも変わらない。

「加奈は『与える愛』なんだよ」

新しい教科書、お揃いのシャーペン、暖かい家族に優しい友達。ペット。痛みさえも。
何も持って居なかった僕に全て与えてくれた女の子。見返りを求める事なく。まさしく無償の愛。
僕はそれを享受した。何一つ返せないと分かっていながら。そして手放した。彼女を傷つけたい一心で。

「結局、加奈は加奈なんだよ。僕が何したって。何を言ったって」

加奈を怒らせたい泣かせたい傷つけたい。
めちゃくちゃに打ちのめして悲鳴をあげさせて絶望の淵に叩き堕としたい。
でも加奈はいつだって優しい加奈だった。僕がどんな事をしても。
目の前で教科書を捨てても。シャーペンを折っても。おじさんおばさんに酷い言葉を吐いても。友達にかなの悪口をふきこんでも。祖母の家に戻っても。鳥を殺しても。
―犯しても。
加奈はいつだって僕を許して来たんだ。

『大丈夫。わざとじゃないって分かってるから。ゆうとが痛い痛いしてるの、かな知ってるもん。大丈夫だよゆうと。かなはずーっと一緒だよ』

加奈の純粋な明るさが優しさが僕を苦しめる。殺してやりたいぐらい憎いのに、でも、好きなんだ。
この矛盾を、僕はどうしたらいい?どうやって折り合いをつける?

「加奈は僕の苦しみなんか知らないんだ」

本当は君を閉じ込めたい事。手足を縛って、擦りきれるまで抱いて、その口をめちゃくちゃに汚して、僕の名前だけを呼ぶように、犯して狂わせて犯して狂わせて。
そうして僕を見ながら死んでいって欲しい……なんて、そんな願望を持ってる事、君は想像すらしないだろう?

「僕は加奈とは違うんだよ。でも加奈はそんなの全然気にならないんだ」

165:優しい陽炎(ゆうとと加奈)⑧
10/08/12 23:26:18 LOZFH0yV
感情を自覚した時から気付いていた。僕は奪う愛。奪う事でしか満足出来ない。
加奈の一つ一つを奪って支配したい。傷つけて壊して縛りつけたい。
なのに、加奈の無邪気さが、優しさが、それに気付かない。僕の加奈を想う愛情が、それを許さない。
永遠に交わらない。
気付いたら涙が溢れていた。

「ゆうと?」

加奈が僕の頬に触る。
いつの間に来たんだろう。加奈はベッドから移動して、僕の目の前に座っていた。

「私は頭良くないから、ゆうとの難しい話は今はよく分かんない。でも、きっといつか分かる日が来るよ。絶対に」
「私、ゆうとが大好きだよ。愛してる。本当だよ」

加奈の唇が僕の唇に下りてくる。
ついばんだかと思うと、軽く音を立てて離れた。
そして優しく僕の涙を拭う。
小さな声で「かな」と呼ぶと、彼女はゆっくりと目線を合わせて、微笑んでくれた。

「ゆうと、好き。大好き」

あぁ、可愛い加奈。

…僕はどこに行くんだろう。
願望を捨て去る事も出来ないくせに、みっともなく加奈にすがりついている。
満たされないと知りながら、飽きもせず加奈を欲している。
消える事のない欲望。打ち勝つ手段なんてあるはずもないのに。

「加奈」

無理やり笑顔を作って加奈を抱き寄せた。
もう何度繰り返したか分からない戯言。でも、加奈が嬉しそうに笑うから。
僕はその言葉を吐く。言いたい事を押し殺して。離したくない一心で。

「僕も好きだよ」
(殺してやりたいほど)

加奈の白い首筋。
打撲のように赤黒く沈着し始めている僕の歯形がそこにある。
でも、これもすぐに加奈の心の中から消えるんだろう。
加奈の清らかな逞しさは、こんな傷跡も綺麗に押し流す。結局、加奈を引きずり下ろす事なんて僕には出来やしない。

(僕はどこまで追いかければいい?)
届きそうで届かない。
(僕はどうなる?)
傷つき疲弊する事を知りながら、それでも加奈と一緒に居たいだなんて。
(……どうなるのかな)

きっと、答えなんてどこにもない。


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