10/08/12 21:58:50 LOZFH0yV
捕まえようにも捕まえられない。君は陽炎のようなひと。
※※※
三度めの吐精を逐えたところで、僕の体は急速に脱力し始めていた。
泥を被っているように腰と尻が重くなり、太ももに至っては少し痙攣している。
長時間酷使し続けたせいだ。
体が休ませてと叫んでる。
それでも終わりたくなくて、僕は再び腰に力を入れた。
肉棒を捻りこみ、押しては引く。
ズルリと生温い感触がしたかと思うと、痺れるような鈍い痛みが粘膜を突き刺した。
本当に限界が近いらしかった。
「もう終わり!」
声が響き渡った途端、目を瞑っていた僕の頬に軽い衝撃が走った。
驚いて見下ろすと、顔を真っ赤にした恋人が僕を睨んでいた。
「もう、お・わ・り!!」
恋人の手の平が中途半端に浮いている。
頬に走った衝撃は、どうやら恋人に叩かれたのが原因だったみたいだ。
僕はその腕をふり払った。
恋人の…加奈の顔が、また一段と赤くなった。
「ゆうと、終わりってば」
「嫌だ」
「嫌って、そんな死にそうな顔しながら言われても」
「うるさい」
「ゆうとも疲れたんでしょ?」
「疲れてない」
腰を引いて逃げかけた加奈の体を抑え込む。片腕を腰に回して尻を掴み、もう一方の腕で加奈の足を開けば、力を入れなくても性器と性器を密着させる事が出来た。
僕は再び動きを開始する。
「ゆうと、もうやだ。やめて」
加奈が苦しげに呻く。
だけど僕は聞かない。
「ゆうとだって、痛いでしょ。お願い」
「痛くない」
嘘だけど。
だって、僕のコレは加奈のココを埋める為に存在しているんだ。時間が許す限りは、ちゃんと塞いでおかないと。