■ 巨乳小学生をテーマにしたエロパロ その七 ■at EROPARO
■ 巨乳小学生をテーマにしたエロパロ その七 ■ - 暇つぶし2ch369:名無しさん@ピンキー
11/07/10 18:06:01.79 dK1SwZQH
URLリンク(uploader.sakura.ne.jp)

初投下。
愛良 11歳 95のGカップ

370:名無しさん@ピンキー
11/07/10 19:38:12.76 4wRcFntk
>>369
もう消えてるってどういうことだよ

371:名無しさん@ピンキー
11/07/10 21:39:21.61 dK1SwZQH
>>370
ごめん、ミスったんだ。
てか、自作のイラストとかでも児ポ法ひっかからないか不安になっちゃうw

372:名無しさん@ピンキー
11/07/11 00:16:33.98 9yQRtO2V
おっぱいガン見してることに気付かれて馬鹿にされたい
小学生とは思えないテクでいたぶられたい

373:名無しさん@ピンキー
11/07/11 00:31:38.83 +v0Z/KtM
>>371
ならないから描いてくれ、ほらほら

374:名無しさん@ピンキー
11/07/11 01:06:27.63 bNWN6U1m
下手くそだけど、笑わんでくれw

多分すぐ消すw

URLリンク(uploader.sakura.ne.jp)

375:名無しさん@ピンキー
11/07/11 02:24:19.84 Q7wCAlHd
消そうとしたけど、消せんくなってる。
自動的に消えるアップローダーなの?
初めて使ったからシステム分かんね…

376:名無しさん@ピンキー
11/07/11 09:24:32.90 IaGFLG1w
いいね

377:名無しさん@ピンキー
11/07/11 09:27:55.84 HgJwfZqJ
未練買った

378:名無しさん@ピンキー
11/07/11 11:47:33.34 lvK3MlgN
絵はまだ時歩にはなってない

379:名無しさん@ピンキー
11/07/20 22:34:08.60 k1Hu9hXP
千晶はまだか

380:名無しさん@ピンキー
11/07/27 16:39:00.34 PKabn1Oe
保守

381:名無しさん@ピンキー
11/07/27 20:47:29.97 GtiNFRsy
期待保守

382:名無しさん@ピンキー
11/08/06 18:36:31.39 zjenjRIw
期待保守

383:名無しさん@ピンキー
11/08/13 05:10:19.81 nUCv64Nd
期待してくれ

384:名無しさん@ピンキー
11/08/13 12:31:46.87 sEExBfEJ
期待してます

385:名無しさん@ピンキー
11/08/14 17:09:55.85 G8hEhED1
保守。

386:名無しさん@ピンキー
11/08/14 18:14:44.44 B4new/3b
何をどう期待しているのか?

387:名無しさん@ピンキー
11/08/24 16:18:01.17 LWhL8SKE
保守

388:名無しさん@ピンキー
11/08/27 12:32:35.25 h8HfttgQ
hosyu

389:名無しさん@ピンキー
11/09/06 00:37:35.11 ofySsPRs
HOSYU

390:名無しさん@ピンキー
11/09/08 15:47:29.67 r/NMUa9B
ついこの間見かけた、となりのランドセルって漫画は良かったな。
表紙の素晴らしさもさることながら、内容もなかなか……。

391:名無しさん@ピンキー
11/09/08 17:30:20.31 ttmnRsQW
>>390
これか
URLリンク(blog.livedoor.jp)

392:名無しさん@ピンキー
11/09/17 01:33:30.19 Mxrp1qzj
>>392
そうそう、それそれ。
今までは興味が薄かったが、こうして書き込みに来るぐらい引き込まれてしまった。
が、どうやら過疎ってるみたいだな……ちと残念。

393:名無しさん@ピンキー
11/10/02 21:29:18.86 +OKE4B7Q
ほしゅ

394:『ホウシャノウ』
11/10/09 19:38:30.37 70E5X3Zv
突然で失礼します。

現在学んでいる事のなかで、頭に響くものがあり、それを小説にしました。
このスレッドとの意趣が合わず、もしかしたら不快に感じる方もおられるかもしれません。

もしその場合は消してくださって構いません。


舞台は東日本大震災直後。
この小説の西小、東小の世界観もお借りしています。
住居貸し出しボランティアなど、一部現実に存在するものもありますが、
人物、舞台に関するものは全てフィクションです。

395:『ホウシャノウ』
11/10/09 19:40:56.67 70E5X3Zv
「君、クラミジアにかかってるよ。」

窓の外はすっかり深黒に染まった病院の一室で、そう宣告された。

「・・・。」
「毎日、知らない男の人の家に、泊まっているんだね?」
「・・・うるさい。」

医者は全てを見抜いているらしい。
それもそのはず。この手の『患者』を嫌と言うほど遭遇してきたからだ。

「今からでも遅くない。一緒にがんばって治療しよう?」
「・・・金なんて、ない。生きるにはこれしかない。」
「治療費も、生活費も、面倒を見るから。ね?」
「・・・うるさいっ!」

『患者』は、逃げ出した。
医者はそれを追おうとはしない。どうせ、又ここに帰ってくる事になるからだ。

「・・・藪先生、いいんですか?」
「いいんだよ、無理に引き止めても、効果はない。こうなる事は分かっていた。
 君だってそうだったじゃないか?」
「まぁ、そうですね。」

そばにいたナースも、どうやら『患者』だったらしい。

「とはいえ、あの子はちょっと厄介だね。」
「え?」
「ここで面倒を見ている子ども達とは、決定的に違う部分があるじゃないか。
 ・・・うらやましいかい?」
「せ、先生っ!」

ハハハハ、と軽く笑うと、ナースは予想通りの反応を見せた。

396:『ホウシャノウ』
11/10/09 19:45:08.49 70E5X3Zv
県内の小学校・・・通称・『西小』のとある教室。そこに『患者』がいた。
『患者』の隣の席には、誰もいない。

女子数人がグループを作って群れ、男子は近くの小学校との『戦争』を熱く語る頃。
『患者』は、唯一の友達である図書館で借りた本との対話を楽しんでいる。

だが、対話の最中にも、嫌と言うほど自分への軽蔑が聞こえてくる。

(久遠(くどう)さん、また夜の街に繰り出してたんだって。ママが言ってた。)
(イヤよねー、ちょっと胸が大きいからって、ほんっとキモーい。)
(あれじゃない?『ホウシャノウ』って、頭がおかしくなるんじゃないの?
 体もなんか血だらけでさ、あれ、『ホウシャノウ』の病気でしょ?)

その一言に、ピクリと身の毛がよだった。
次の瞬間には、目から一滴の雫が頬を伝う。

(・・・地震なんて、地震なんてっ・・・!)


予鈴のチャイムがなる。
もちろん、予鈴は予鈴に過ぎない。誰も話をやめる気配もなければ、席につく気配もない。
しかし、この日は違うようだ。

397:名無しさん@ピンキー
11/10/09 19:47:45.35 73TXkV71
つ④

398:『ホウシャノウ』
11/10/09 19:48:12.64 70E5X3Zv
「おーい、悪いが席についてくれー!」
「先生?まだ早いよ?」
「いや、今日は転校生が来たんだ。だから皆に紹介する。」

教室がざわつく。
だが、転校生が来る日にざわつく事は、普通はない。

なぜなら、転校生が来る場合、普通数日前に予告をしておくのが慣例だからだ。

「えー、聞いてないよー?」
「突然の転校だったんだ。みんな、仲良くしてあげてくれ。」

先生が左を向き、うなずく。
それを合図に、ランドセルを背負った少年が現れる。
教壇の隣に立ったタイミングで、先生は黒板に名前を書き始めた。


「岩城信二(いわき しんじ)くんだ。仲良くしてあげてくれ。」
「・・・岩城、信二です。」

大人しめの性格らしい・・・と思ったが、どうやらちょっと違うらしい。
なぜなら、その瞳に光がないからだ。

「先生、岩城君はどこから来たの?」
「ああ、岩城君は、両親の仕事の関係でこっちに引っ越してきたんだ。」
「だから、どこから来たの?」
「ずっと遠くから。さぁ、岩城君。久遠さんの隣があいている。あそこに座って。」

コクリ、とうなずいた。
だが、先生のその勧めを、男子の一人が妨げる。


399:『ホウシャノウ』
11/10/09 19:50:14.69 70E5X3Zv
「岩城、あそこはやめときな。『ホウシャノウ』がうつるぜ。」
「!」
「そうよ、あの子、『ホウシャノウ』にかかって、おかしくなってるんだから、うつるわよ。」
「おい、お前達!そんな馬鹿な事を言うんじゃない!」

先生の制止を気にも留めず、教室全体が岩城の『警護体制』に入る。

「岩城君?気にしなくても、おかしくなったりはしないから。ね?
 あそこの席に・・・」
「・・・。」

先生の薦めに応じるように。
・・・だが、その瞳に確固たる意思を宿して、その少年は久遠の隣に座った。

「俺、岩城。よろしく。」
「あ、うん・・・」

『警護』をありがたく思うどころか、『ホウシャノウ』を全く恐れようとしない。
その岩城の態度は、次第に教室全体に疑念を持ち込んだ。


(なんなんだよ、あいつ。俺達の忠告もきかねーで・・・)
(それどころか、なんで『ホウシャノウ』と仲良くしているんだ?)

(あいつ、なんかくらい顔してた。そういえば、服もボロボロじゃね?)
(ていうか、あの子どこから来たの?先生も、話してくれなかったし・・・)

(ひょっとして、あいつも『ホウシャノウ』?)

400:『ホウシャノウ』
11/10/09 19:52:28.22 70E5X3Zv
転校初日なので、教科書は当然用意できていない。
隣の席の子に見せてもらうのが通例だが、岩城が取った行動はと言うと。

「見せてくれる?」
「あ、うん。」

当たり前のように、久遠から見せてもらう。
その姿は、『疑念』から『確信』へと変わらせるには十分だった。


「久遠は何をするの?」
「あたしは・・・本を読んでる。」
「そうか。俺は外で遊んでるから、一緒には無理だな。」

2時間目が終わると、30分間の休憩。
本を読んだり遊んだり、各々が思い思いにやりたいことをやる時間。

「待てよ。」
「なんだよ、俺はお前達と一緒には遊ばねぇ。」
「あたりまえだろ。お前も『ホウシャノウ』なんだからな。」

久遠の本を読む手がピクリと止まる。
岩城の眉間に、しわがよる。

「先生はどこからきたか言わなかった。
『ホウシャノウ』は、いい服を着られない、って話も聞いてるぜ。」
「・・・。」
「久遠なんて、ホウシャノウで頭がおかしくなって」
「うるせぇっ!」

岩城の蹴りは、真正面にいた氷田(ひだ)を、机ごと吹っ飛ばした。

401:『ホウシャノウ』
11/10/09 19:54:45.16 70E5X3Zv
「ぐあっ!」
「てめ、『ホウシャノウ』のクセに、触んなよ!」
「黙れ、お前らなんかに、・・・俺たちがどんな目にあったかなんて・・・」

岩城の勢いは、止まらなかった。
せき止めていた思いを、全て吐き出すがごとく、蹴りと殴りの濁流を男子全員に浴びせ続けた。

クラス総出でも濁流は止まらず、別のクラスから八坂と野村が駆けつけ、
八坂の取っ組み合いの隙に消しゴムの剛速球を頭部命中させ、なんとか収束を迎えた。



3時間目は当然授業ではなく、この問題が取り上げられた。
先生は、放射能の正しい知識、そして間違った偏見をやめるよう通達した。

・・・もちろん、こんな事で事態が収まるはずもないが。
『ホウシャノウ』は、『暴力』と『夜遊び』を育てる、そんな偏見が定着してしまっていた。


こうして、初日にして早速、埋めようのない溝を作ってしまった。

402:『ホウシャノウ』
11/10/09 19:57:02.63 70E5X3Zv
「・・・ごめんね。」
「ん?」
「私がいなかったら、こんな事にはならなかったのに。」
「・・・悪いのは、地震だよ。・・・いや、ホウシャノウだ。」

忘れもしない、3月11日。
あの日が、全てを奪い去った。

家は損傷はしたものの、たいした損害はない。
これなら立て直せるから心配ないよ、親からそう言われていたのに。
県の職員から通達されたのは、『即時退去』だった。

「俺達2人で、頑張って行こう?
 前の学校では1人だったけど、今回は久遠がいるから。」
「・・・うん。」
「さ、一緒に帰ろう。
 イジメを受けちゃいけないから、俺が家まで送っていくよ。」

そういわれた久遠は・・・涙を流しながら、首を横へ振った。

「・・・れない」
「えっ?」
「あたしに、帰る場所なんて、ない!」

駆け出していってしまった。
教室に一人残された岩城は、なす術もなく取り残された。

403:『ホウシャノウ』
11/10/09 20:00:24.34 70E5X3Zv
岩城の、ただいま、と言う声に返事をくれたのは、両親ではなかった。
どこにでもいる老夫婦。しかし、この2人は岩城の祖父母・・・いや、親戚ですらない。

「おお、信二君、おかえり。」
「あ、ただいま。おじいさん、おばあさん。・・・何してるんです?」
「いや、ちょっと部屋の整理を・・・ばあさん、そっちを持っておくれ。」
「はいはい。」

頼りない腰つきで、重そうな箪笥(たんす)を運ぶ夫婦。
それを指を咥えてみる事など、この少年には出来はしない。

「あ、俺も手伝います。」
「おお、そうかね。じゃぁそっちをもって・・・」
「どこに運ぶんです?」


放射能に汚染されて、実家には帰れない。
親戚の所に行こうにも、岩城の両親はどちらも一人っ子。
宮城にいた母方の両親は地震で他界し、父方の両親は高齢ゆえに、頼るのを躊躇っていた。

そんな中見つけたのが、普通の人がただで空き部屋を提供すると言う動きだった。
父方の両親を頼るか、名前も知らない人たちが差し伸べてくれる暖かい手にすがりつくか。

悩んだ末に後者を選んで、今がある。

404:『ホウシャノウ』
11/10/09 20:03:14.13 70E5X3Zv


「よいしょ。ふぅ、終わった終わった。ありがとうね、信二くん。」
「いえいえ。」
「・・・よおし、またあれをやるか?」
「お、いいっすね。やりましょう!」

その2人の合図に、やれやれと言った表情のおばあさん。

「じゃぁ、縁側にお茶とお菓子を持ってきますね。」

信二が母方の父親・・・つまり、祖父から習った囲碁。
結局1度も勝てぬままだったが、手筋の似ているこのおじいさんは、まさに祖父代わりだった。


405:『ホウシャノウ』
11/10/09 20:05:16.21 70E5X3Zv
一方の、久遠はと言うと。

「お、遼(はるか)ちゃーん!」
「・・・あ。」

ここは街の繁華街。
空が茜色に輝く頃、20代前半の、恰好のいい青年が声をかけてきた。

反応を見る限り、どうやら知り合いらしい。

「どうだい、また、ご馳走しようか?」
「うん・・・あと、泊めて?」
「今夜もうちに?もちろんいいとも!」

ズボンのベルトをギチギチと言わせながら、ポケットの財布を取る。

「今月は給料がよかったからね。お寿司でも食べに行こう♪」
「うん。」


このお兄さんには、連日のようにお世話になっている。

地震と津波で家族全員を失い、預けられた先の親戚の家では虐待の日々。
その時受けた痣や火傷の跡は未だ消えていないが、クラスメイトからは『ホウシャノウ』のせいだと思われている。

家に帰りたくない気持ちが、彼女を繁華街へと寄り道させた。
その時、このお兄さんから声をかけられ、今に至る。

406:『ホウシャノウ』
11/10/09 20:08:00.63 70E5X3Zv
「お寿司、おいしかった?」
「うん。」

お兄さんの家の玄関を開けると、そこにはフィギュアの山。
中には乳首が露出しているものもある。
パソコンが3台設置されており、どうやら趣味も職業もこれらしい。

そして、『YAHHOOOO!!(ヤッフォー)』(就職先のネット会社)と書かれたワッペン付きのワイシャツを、
脱ぎにくそうにしているお兄さんをよそに。


久遠はベッドに座り込むと、服を脱ぎ始めた。

「は、遼ちゃん・・・はぁ・・・ハァ・・・」

お兄さんが声をかけたのは、顔や手に痣があるにもかかわらずかわいらしさ満点のロリフェイス、
そして、何よりも小学生・・・いや、大人離れをしたその爆乳。

「ね、ね、今日はお風呂でしない?」
「・・・うん。」



407:『ホウシャノウ』
11/10/09 20:13:08.62 70E5X3Zv
風呂場は割と広いが、おそらくこのお兄さんの体格に合わせたものだろう。
2人で入っても何一つ不自由ない。
そして、2つの椅子が用意されているが、片方は子どもサイズの新品である。
床には、スチロール製のマットレス。ねっころがっても痛くない。

久遠がちょこんと座ると、早速お兄さんは右胸の乳首にしゃぶりつく。

「・・・んっ・・・」
「んまいよ、んまいよ遼ちゃん・・・」

久遠用の椅子は、いつも1分も持たずに用済みとなる。
興奮したお兄さんの下半身が我慢できなくなり、椅子を取っ払って遼を仰向けに寝かせるからだ。

「入れて、いい?」
「いや。」
「ごめんね、それじゃぁ。」

以前、マットレス無しで寝かしてしまい、『痛い』と言われて不機嫌にされてしまったことがあった。
言いなりになっているようではないようで、お兄さんも遼の気持ちは彼なりに汲む。

「しっかりとぬるぬるにしてあげる。」
「うん。」

ローションを手に塗りつけて、久遠の局部に触れる。
ひんやりとした感触は久遠を軽く喘がせる。

408:『ホウシャノウ』
11/10/09 20:15:18.17 70E5X3Zv
「んっ・・・」
「それじゃ、次ね。」

取り出したのはペニスをかたどったバイブ。
スイッチを入れ、先端を局部に触れさせると、喘ぎがはっきりとしてくる。

「ん・・・あっ・・・」
「入れるよ。」
「あっ・・・あっ!」

無表情だった久遠の表情が快楽で歪む。
最初は無知故に戸惑いの連続だった彼女も、最近は大分馴れてきた。

最初の日に自分を声をかけた地点で、お兄さんが体目的だと言う事は分かっていたが。
今までもその爆乳でいじめられていた過去を考えれば、どうと言う事はなかった。
流石にセックスまでされたときは無知ゆえに戸惑ったものの。

その代価においしい食事、きれいな洋服と、虐待から抜け出した生活を手に入れられるのなら。
このお兄さんのわいせつなお遊びに、付き合うのも悪くない。

いそいそとコンドームをつけるお兄さんを見ながら、今までの事を回想した。

409:『ホウシャノウ』
11/10/09 20:17:32.36 70E5X3Zv
「じゃぁ、そろそろ入れるね。」
「うん。」

だから、体の準備さえ整えれば、拒否する事はない。
お兄さんのアソコはかなり小さく、小学生の久遠でもなんとか受け入れられる。
その証拠に、小陰唇は多少広がっているものの色鮮やかで、大陰唇を捲らなければ処女に見える。

「・・・うああっ、締まる、締まるよッ!」
「あっ・・・!」

少女を犯す青年の腹の脂肪がタプタプと揺れ、青年に犯される少女の胸の脂肪もタプタプと揺れる。
片や見るだけで吐き気のする光景だが、もう片方は年齢とのギャップもあいまって非常に官能的である。

「イクうううっ!」
「っ・・・。」

挿入からわずか10秒足らずで果てた。
このお兄さんとのセックスで、気持ちよく感じる事はほとんど無い。
まだ乳首をしゃぶってもらったほうが、気持ちよく感じる、というのが久遠の本音。

410:『ホウシャノウ』
11/10/09 20:19:50.85 70E5X3Zv
「じゃぁ、そろそろ入れるね。」
「うん。」

だから、体の準備さえ整えれば、拒否する事はない。
お兄さんのアソコはかなり小さく、小学生の久遠でもなんとか受け入れられる。
その証拠に、小陰唇は多少広がっているものの色鮮やかで、大陰唇を捲らなければ処女に見える。

「・・・うああっ、締まる、締まるよッ!」
「あっ・・・!」

少女を犯す青年の腹の脂肪がタプタプと揺れ、青年に犯される少女の胸の脂肪もタプタプと揺れる。
片や見るだけで吐き気のする光景だが、もう片方は年齢とのギャップもあいまって非常に官能的である。

「イクうううっ!」
「っ・・・。」

挿入からわずか10秒足らずで果てた。
このお兄さんとのセックスで、気持ちよく感じる事はほとんど無い。
まだ乳首をしゃぶってもらったほうが、気持ちよく感じる、というのが久遠の本音。

411:『ホウシャノウ』
11/10/09 20:22:50.14 70E5X3Zv
その後もこのお兄さんの趣味に合わせないといけない。
久遠の恵まれた肢体は、現実離れした2次元の女の子の愛用服も見事に着こなす。

「どう?今日の服は、『ポリキュアハニー』の主人公・メロンちゃんだよん♪」
「うん・・・」
「うにゅー、かわいー!メロンちゃんっ!」

そういうや否や抱きつく。この後コスプレプレイが始まるのは言うまでもない。

小さい頃はこんな服を両親にせがんで着せて貰ったものだが、さすがに小6ともなると進んで着る気にはなれない。
それでも、ロクに洗濯もしてもらえず服もぼろぼろだった親戚の家のことを思えばはるかにマシだ。

「この服のポイントは胸のライン!
 おっぱいの大きい遼ちゃんにぴったりだよぉ。」
「・・・うん。」

おっぱいおっぱい言われるのは多少不快だが、
逆に言えば、このおっぱいのおかげで以前よりマシな生活を手にいれることが出来た。
もしこの胸が無ければ、誰からも声がかけられないか、もっと待遇が悪かったかもしれない。

412:『ホウシャノウ』
11/10/09 20:25:57.93 70E5X3Zv
普通、家に帰らなければ問題になるところだが、親戚の家族は久遠の事はどうでもいいらしく、何も言ってこない。
久遠の行動は、繁華街の大量の人だかりの中で、しかも多数の児童の寄り道先にもなっているため、
久遠ピンポイントでバレることは無い。

「それじゃ、お休み。ボクは仕事をしなきゃならないから、後でベッドに行くからね。」
「うん。」

先ほど久遠が着替えた場所であるベッドは、リビングの一部であり寝る事には使わない。
隣の部屋に敷布団を敷いて、優しい声をかけて久遠を寝かせる。

お兄さんの言う『仕事』とは、RMTとか、そんなものではない。
大手ネット会社の優秀なプログラマー兼デザイナーであり、出世街道まっしぐらの高給取り。
順風満帆な人生を歩んできたが、その風貌故に女運には恵まれず。

そんな彼にとって、まさに久遠は天使だった。
最初の頃はいいものを食べさせれば言う事を聞くダッチワイフとしてしか見ておらず、
若干強引に身体を犯す場面も見られたが、
ふとしたきっかけで彼女の身の上話を聞いてからは、愛情と優しさをもって接するようになった。


そんな彼の趣味や性欲は未だに嫌悪感を持つものの、彼女もだんだんお兄さんに愛着を持つようになっていった。
自分の全てを奪った地震と放射能から、懸命に救い出そうとしている彼の姿に。

413:『ホウシャノウ』登場人物
11/10/09 20:28:41.32 70E5X3Zv
久遠遼(くどう・はるか) 11歳

西小6年2組。教室の隅に追いやられた『ホウシャノウ』。
かつて宮城県の沿岸部に住んでいたが、東日本大震災による津波で、家族と家、何もかもを失った。
登校中で何とか命だけは残った彼女だが、全てを失い西小に転校。預けられた唯一の親戚の家では煙たがれて虐待の日々。
家に帰りたくない一心で繁華街に寄り道した時、『お兄さん』と出会い、それからヤドカリ援交の生活を送る。
初期の頃は他の男のところにも行っていたが、次第に自分への愛着と優しさを見せる『お兄さん』に身を寄せ続けるようになる。

プロフィールをよく読めば分かると思うが、宮城県に住んでいたので原発事故や放射能とは何の関係もない。
だが、地震=放射能という、クラスメイトの間違った偏見のせいで『ホウシャノウ』扱いされ、疎遠されてしまう。
読書が好きで、教室の片隅で図書館で借りた本を読むのが唯一の楽しみ。
因果関係は不明だが、読書好きから興味本位で官能小説を読むようになってから、胸が大きくなっていった。らしい。

本来の性格は非常に明るいものだったが、震災と虐待によって反転。お兄さんの時でも暗い性格は変わらない。
信二と接する時は、本来の性格が少しだけ現れるときがある。

身長152cm、スリーサイズは99-52-75のHカップ。

414:『ホウシャノウ』登場人物
11/10/09 20:31:04.20 70E5X3Zv
岩城信二(いわき・しんじ) 12歳

西小6年2組。教室の隅に追いやられた『ホウシャノウ』。
福島第一原発の近くに住んでおり、地震で妹を失ったものの地震で家の損傷はそれほど酷くなかったが、
退去勧告により家を捨てる事になった。
老衰の激しい父方の祖父の家を頼らざるを得ない状況だったが、ネットで空き部屋貸し出しのボランティア活動を見つけ、
西小の近くにある、とある老夫婦の家に家族で身を寄せる事になった。
老夫婦は非常に優しく、献身的に世話をしてくれ、次第に地震の傷も癒えていったが、
西小の登校初日にそれを蒸し返され、自分より酷い境遇の遼へのイジメに耐えかねて暴れまわり、孤立してしまった。

母方の祖父母は宮城にいたが、津波によって帰らぬ人となった。
囲碁が趣味で初段格となかなかの実力だが、祖父には1度も勝てぬまま他界されてしまった。
だが、引越し先のおじいさんも囲碁を嗜み、祖父の姿を投影しつつ囲碁を楽しんでいる。

身長158cm。恵まれた体躯は父方の祖母にかつて習った空手で、荒削りながらも八坂を梃子摺らせるほどの実力を秘める。

415:『ホウシャノウ』登場人物
11/10/09 20:33:31.43 70E5X3Zv
田西幹夫(お兄さん) 26歳

遼のヤドカリ援交相手。ネット会社の優秀なプログラマー兼デザイナー。
出来心から偶然出会った遼を手篭めにしてしまうが、無抵抗だった事から味を占め彼女との付き合いを続けている。
最初は体目的(今もそれは変わらない)だったが、彼女の身の上のことを知り、
自分が受けていたイジメ、母親の他界の事を重ね合わせ、今では彼なりに実の妹のように愛情を注いでいる。

とはいえ、彼女の官能ボディは相変わらず彼のおもちゃ。
寝室や風呂場でのセックスはもちろん、遼の身体を生かしたコスプレプレイを好む。
もちろん、エッチな事全般は内心遼はよく思っていないものの、
それ以外に関しては自分に非常によくしてくれており、彼の愛情を良い方に捉えている。

以上のことからわかるように、典型的なオタク。(名前の由来は某野球ゲームのオタクキャラ。)
萌え系のフィギュア、アダルトゲームを好み、大人のおもちゃも部屋中に散見される。
その風貌ゆえに二次元でしか女の子に相手にされなかったが、遼の登場でそれが変わって言った。
非常に幸運の持ち主である、とも言えるだろう。

416:『ホウシャノウ』登場人物
11/10/09 20:37:58.68 70E5X3Zv
扇田ヤスシ(おじいさん) 78歳
扇田トメ子(おばあさん) 77歳

広い家で余生を仲良く暮らしている、岩城家を居候させている老夫婦。
口伝いに震災者用空き部屋貸し出しボランティアの存在を知って、岩城家を住まわせる事になった。
信二に非常に慕われており、おじいさんは岩城との囲碁を、おばあさんはそれを観戦するのが趣味。


氷田一馬(ひだ・かずま) 12歳

6年2組のリーダー格。『ホウシャノウ』を作った張本人でもある。
中傷やイジメが大好きなひねくれ者で、主に遼がその被害にあっている。
両親が大企業の大金持ちで、子煩悩。それゆえにこんな性格になってしまったのかもしれない。
転校初日に信二のキックをまともに受け、3m吹っ飛ばされた経緯を持つ。

頭は良く、自分の喧嘩の実力はたいしたことがないのを自覚しており、
3組の八坂とは自分の地位を落とさないようにしつつ上手く渡り合っている。

417:『ホウシャノウ』登場人物
11/10/09 20:40:17.09 70E5X3Zv
藪恵一(やぶ・けいいち) 37歳

とある小さな病院の院長さん。専門は産婦人科だが、他の医療分野にも明るい。
繁華街の近くに病院がある関係で、ヤドカリ援交を行う女の子を何人も更正させてきた。
そのうちの一人になるであろう、遼にも更正させるように努力の真っ最中。

名医であり、数多くの患者を助け、たくさんの人から慕われており、それをバックにした資金でたくさんの無償ボランティアを行っている。
名医であり、数多くの少女を更正し、無償で数多くの少女を素晴らしい大人に育て上げた。
名医であり、名医なのだが、名前が藪(やぶ)。



八坂明(やさか・あきら) 6年3組(『夕立』より)

ご存知みんなの人気者、喧嘩最強の八坂明。
現時点では信二のストッパー役でのみ登場。

野村理奈(のむら・りな) 5年1組(『迷わずストレート!』より)

ご存知みんなの人気者、光陵リトルのエースピッチャー。
現時点では信二の脳天に消しゴムをぶち当てただけ。

418:『ホウシャノウ』
11/10/09 20:43:14.32 70E5X3Zv
とりあえずここまでです;
投稿にずいぶん疲れました・・・;

ご静読いただければ幸いです。

419:名無しさん@ピンキー
11/10/09 20:48:57.79 fcdx+Gqm
投下乙!!
タニシくんが下衆っちゃ下衆なんだが完全に下衆でもない微妙な立ち位置で、どっちに転ぶかまだ分からんな
ということで、続き期待してます!

420:名無しさん@ピンキー
11/10/09 23:07:39.06 sqOWVslj
乙です!

421:名無しさん@ピンキー
11/10/10 03:39:17.12 KQKJXeOr
乙!だが少し笑えないネタだな…

422:名無しさん@ピンキー
11/10/10 13:40:43.40 /fL3zZeM
超乙!!

423:名無しさん@ピンキー
11/10/10 20:11:59.65 KXFmqGMb
投下乙!!

424:名無しさん@ピンキー
11/10/11 00:50:05.74 W+mICyNR
乙だ

425:名無しさん@ピンキー
11/10/14 21:18:40.32 Op0FsRyA
本家シリーズも待たれるところ

426:名無しさん@ピンキー
11/10/16 00:47:42.62 1s7sSINJ
乙。ラリナちゃんのストレートはやはり凶器だなw

427:名無しさん@ピンキー
11/10/16 16:24:53.45 XmT/e2L7
保守!
そういやラリナちゃんが今一番西小でおっぱい大きいんだよね

428:名無しさん@ピンキー
11/10/16 22:22:37.10 wbfBsqRH
水道水に乳房に影響を与える何かが混入されているとしか思えない

429:名無しさん@ピンキー
11/10/16 23:51:28.97 WV1GdwCz
なんか懐かしい流れw

430:名無しさん@ピンキー
11/10/21 00:54:18.20 Inr/mx2y
小学生なのに巨乳とかつまらん

431:名無しさん@ピンキー
11/10/21 12:08:45.19 AgjGaCeh
小学生なのに巨乳とかたまらん

432:名無しさん@ピンキー
11/10/21 14:38:07.97 NXI5Ra5h
小学生のナニ巨乳と固まらん?

433:名無しさん@ピンキー
11/10/21 22:11:40.70 Gy5yWLPA
パイズリが好きなんだけど、お前らは本番派?パイズリ派?

434: 忍法帖【Lv=2,xxxP】
11/10/22 23:45:15.35 meXxccln
それ以外派

435:名無しさん@ピンキー
11/10/22 23:55:29.28 rpf3vWxF
確かに千晶の話でも、本番(夢落ちだったが)は反応がよろしくなかったな

436:名無しさん@ピンキー
11/10/23 01:45:58.52 R0bv25UI
決闘少女空間みたくキャラが魅力的でエロいのがいい。ストーリーも面白かった


437:名無しさん@ピンキー
11/10/23 16:47:02.66 CB6spEwZ
家全壊した宮城県民としては素直に楽しめんな

438:名無しさん@ピンキー
11/10/25 22:32:59.14 WoocjWsJ
実際小学生の頃って女子の胸に興味あるもんなのかね?
同級生のスタイルとかああこいつ痩せてんなとか太ってんなとしか意識してなかったわ

439:名無しさん@ピンキー
11/10/25 23:23:19.84 9gE/1ZAW
俺は中学からかなー

440:『ホウシャノウ』作者
11/10/27 20:29:56.27 dQklo10o
>>438
まぁ、大人のための仮想世界・・・と思うしかないでしょうね;


続きもぼちぼち書き下ろしていますが、
なんか思いついたままに書いているので文章そのものは・・・
その分キャラとストーリーで頑張りたいと思います。
エロ部分は期待せんでくださいね。

話は変わりますが、プロ野球のドラフト会議。
自分は日ハムファンですが、理奈ちゃんを見て広島の動向に注目していましたが。
迷わずストレートの元ネタの野村、土生が両方広島入り。
なんか、ある意味すごいですね。

あの小説って、つい最近書かれたんでしょうか?

441:『使用済み核燃料』
11/10/27 22:39:46.68 dQklo10o
『ホウシャノウ』の続きです。
読んでいただければ幸いです。

一応大きな問題には発展しなかったので、このまま続けていこうと思います。

442:『使用済み核燃料』
11/10/27 22:39:57.04 dQklo10o
『坂の上の村太郎』。
背表紙にそう書かれた厚めの本を読み始めて、今日で4日。

いつもはこの分量なら3日で読み終わるのだが、まだ半分も言っていない様子。

「・・・ふぅ。」

飽きてしまったのか、ため息をつくと同時に本を置いた。
教室の隅という隔離された定位置に、最近になって新しい変化が起こったからだ。

「ちっ、これも違うアイテムかよ。」

朝の始業まで、先生に見つからないようにポケットゲームにいそしむ少年。
自分と同じ、『ホウシャノウ』と言う存在が気にかかる。

普通に言葉をかけ、普通に笑いかけてくれる。
当たり前のことが、愛おしく、ありがたく感じている。
信二の転校初日に彼の前で泣き出して去ってしまったが、翌日も変わらずに自分と接してくれている。

「あー、ホウシャノウの奴、ゲームしてやがるー!先生に言いつけてやろーっと!」
「勝手にすればいいじゃねーか。
 お前のダチが持っている、カードゲームのデッキがどうなっても俺はしらねーけど。」
「・・・けっ!」

どうやらこのクラスの風紀は元からかなり乱れているらしく、その点を上手く突いている。
実力行使に出れば返り討ちに出来ると言う寸法。
自分をいじめないクラスメートを近くの席に置くように配慮されている事もあり、
最近の遼は表立ったほとんどいじめを受けていない。

443:『使用済み核燃料』
11/10/27 22:40:53.99 dQklo10o
・・・だが、今日は『ホウシャノウ』にとっての苦痛の日だった。
黒板には、参観日と大きく書かれている。

(ホウシャノウって、親いないだろ?かわいそーになぁ)
(おいおい、もっと小さな声で言えよ。)
(あ、やっべぇ、聞こえちゃったかなぁ?)


耳に届く範囲の声でわざとらしく。
『表立った』いじめが減っただけで、こういった陰湿なものはむしろ数を増やしている。
その度に、涙腺を緩めてしまう。心が引き裂かれる。

ただ。

「・・・泣くな。堪えろ。」
「!」

隣で自分を守ってくれる少年。
遼へのいじめを、快く思っていない、自分のすぐ前の席のクラスメート数人。
彼らがいるから、辛うじて遼の心は折れない。


そして、数学の時間。
当然、遼には保護者が来るはずもない。

・・・信二の両親も、いない。

「あれれ、久遠さんと岩城くんのお母さんはー?」
「氷田君、今はしゃべる時間じゃない。」

氷田の嫌味を抑えるのに、先生も一苦労。
実際、『ホウシャノウ』を作ったのは親御さんの存在もあるからである。

自分の息子たちが放射線を浴びたら、セシウムを取り込んでしまったら・・・
そんな有り得ない理由で、自分の子ども達に『ホウシャノウ』と関わるな、
と言う方針の親も多い。

もちろん、良識のある親御さんも存在する。
その子ども達の席の配置は、ほとんどが『ホウシャノウ』の傍になっている。

444:『使用済み核燃料』
11/10/27 22:41:05.77 dQklo10o
だが、2人は良識の無い親御さんの視線をしっかりと感じ取っていた。
よく見ると、母親同士でコソコソ話をしている様子も見られる。

・・・片方は、氷田の母親。もしかしたら、『ホウシャノウ』を作った真の人間はこの人かもしれない。
ましてや、ヤドカリ援交の噂が立っている遼なら、さらに弾圧に拍車をかけるだろう。

「先生!」
「何だ、氷田君。」
「俺達、日ごろの成果を母さん達に見せたいんだけど、机の横にお母さんを呼びたいんだ!」
「ひ、氷田君それは」

狙いは明らか。
先生が止めようとするが、間髪いれずに援護が入る。

「先生?私も近くで一馬の勉強ぶりを見たいんです。
 せっかくの参観日。まさか、この提案を蹴られる、と言う事はないでしょう?」
「いや、しかし、今日仕事で忙しくて、両親のいない子ども達も・・・」
「2人を除いて全員来ているんです。
 少数派を大事に扱うのもいいですが、それで足を引っ張られて大多数が迷惑こうむるのも変な話でしょう?」
「しかし・・・そう、算数が苦手な子も中には・・・」
「ええ。
 だから、答えられない子どもに恥を欠かせないために、私たちがフォローに回るんです。
 それとも、答えられなくて助けも求められない子どもをさらし者にして、楽しみたいんですか?」

モンスター・ペアレントとはこの事だ。
無茶苦茶だが、筋が通っているようにも見える。

「しかし、それでは日ごろの努力の成果の発表と言う・・・」
「子どもの自尊心を傷つけてしまう事が、教育上の最大の障害ですよね?」

この言い合い、先生のほうがやや不利。
どう説き伏せようか悩んでいる間に、

「お分かりいただけたようで。
 みなさん、子ども達のところに行きましょう。この提案に同意できない方は、どうぞおっしゃってください。」
「あ、その・・・」
「先生、なんでしょうか?」
「あ、いえ・・・」
「先生も賛同なされたようなので、行きましょう。」

下手をしたら村八分。
『ホウシャノウ』容認派はもちろん、否定派も子ども達のところに行かざるを得なくなった。

「これで全員そろいましたね。・・・あら、教室の隅のほう・・・2人はまだきていないのね。
 遅れてくるのかもしれませんが、かわいそうに。」
(・・・。)
「でも、誰かによって蹴り飛ばされた一馬が、もっとかわいそう。」
(!)

どうやら、転校初日の件を根に持っているらしい。
だが、先生も何も言えない。逆らうと厄介な事になる。

「・・・では、授業を続けます。」

2人を『孤独』によって締め出す授業が、始まろうとしていた。

445:『使用済み核燃料』
11/10/27 22:41:38.94 dQklo10o
「いやー、おくれてしまった。ここかな、お婆さん?」
「信二君がいますよ、ここですねお爺さん。」

その始まりを再び中断させたのが、先ほどの雰囲気に似合わない朗らか過ぎるこのやりとり。

「あのお。道に迷ってしまいました。
 ワシは、岩城信二の保護者代理で参りました、扇田ヤスシと申します。」

まさかだった。特に氷田親子にとっては。
岩城夫婦は生活再建に手一杯で、仕事詰めで参観日どころではないはずだ。
(実際は今日は仕事が休みだったが、休息に充ててもらいたくて信二自身が参観を断ったのだが。)

先生にとって、これは朗報だった。

「あ・・・お、扇田さんですか、お待ちしておりました!
 この授業では、保護者は児童の傍で参観する、と言う事になっておりますので、岩城君のところへどうぞ!」
「はいはい、わかりました。」

おじいさんが来る手筈だった、言う事をとっさ演じ、自然とおじいさんを机の傍に誘導する。
もちろんおばあさんもそれについて行く。

「あらら、おじいさんを呼んでいたのね、良かったわねー、年老いたおじいさんが来てくれて。
 若いお父さんやお母さんが来てくれなかったのは残念でしょうけど、せめてもの救いねー。」
「・・・いい加減うるさいぜ、氷田のおばさん。」

普段は家族と遼以外には口を利かない信二だが、珍しく口を開いた。

「お、おば・・・
 けど、かわいそうに。久遠さんのお母さんはいつ来るのかな?もしくは、一生来なかったりして♪」
「!」

遼の家族が他界していることは当然耳に入っている。
人の心を土足で踏みにじる氷田の母親の言葉に、瞳の堤防は決壊寸前だった。

が。

446:『使用済み核燃料』
11/10/27 22:41:51.95 dQklo10o
「おいおい、何言ってるんだよ。
 遼の保護者なら、とっくに来ているぜ。」
「あら、何言ってるのかしら、岩城君。どこにそんな人が・・・」

・・・氷田の母親の視界には、遼の傍に寄り添う一人の女性が見えた。

「これは申し遅れました。
 私は、遼ちゃんの保護者代理、扇田トメ子と申します。」
(・・・!?)
「遼ちゃん、今日はがんばってね?」
「あ・・・はい。」

いくら血のつながりが無いとは言え、氷田の母親にとっては誤算だったろう。
その表情を見ると、とたんに信二がにやけた顔で、

「おばさん、これで全員そろったね。いい授業が出来そうだよ。」
「・・・え、ええ。そうね。あなたのおかげでね・・・」

全ては信二の仕組んだ策略。
こうなる事を見越して、遼が悲しい思いをしないように考えた、信二の起死回生の一手。


「先生。とびっきり難しい問題を出してくれよ。俺たちががんばって解くからさ。」
「あ、ああ、わかった。それじゃぁ、第1問!」


黒板に書かれた数式は、10÷0。

混乱の中で氷田の母親を含め多くが0と答えたが、唯一の正答を叩き出した遼が、その授業の主導権を握った。

447:『使用済み核燃料』
11/10/27 22:42:16.15 dQklo10o
給食の時間は、グループで一緒になって食べる。
信二とおじいさん、遼とおばあさん。そして『ホウシャノウ』を否定する佐久間、庄田親子。

「すごかったね遼ちゃん。あんな問題を解くなんて。」
「あ、いえ・・・」
「国語の教科書の音読、あれほどいい声で読めるなんてすごかったよー。
 うちの馬鹿にも見習わせないと。」
「か、母ちゃん!」

口々に、佐久間、庄田の母親が遼を褒め称える。
算数の問題で自信をつけた遼の、教科書の音読は天使の歌声を聞いているようだった。


恥ずかしさの中に、確かな嬉しさ、誇らしさが芽生えていた。


「遼ちゃん?」
「あ、はい、おばあさん?」
「これからも、信二くんと、仲良くがんばってね?」
「あ・・・は、はい!」

そして、自分でも気付かないうちにしていた久しぶりの笑顔は、とびっきりの可愛さを湛えていた。



10÷0。
この難問に、教室中が『分からない』の声でざわつく中。

「皆さん分からないんでしょう?答えは簡単、0ですよ。0で割るんですから。」
「はい、氷田君のお母さんは0と答えましたが、0だと思う人?」

多くの人が手を挙げる。
同調などではなく、本当に0と思った人がほとんどのはずだ。

「じゃぁ、ほかに答えがある人!・・・おや、久遠さん?」
「ちょっと待って下さい。久遠さん、私の答えが合っているのがいやなんでしょう?
 そんな抵抗しなくていいから・・・」
「・・・そんなんじゃ、ないです。」
「まぁ、とにかく、久遠さんの答えを聞かせてもらえるかな?」

氷田の母親の妨害を乗り越える。
それが、自分のためにここまでしてくれた信二への、遼なりの恩返しだ。

「・・・答えは、ありません。」



その恩返しが、見事に信二の思いに答える結果につなげられた。
・・・だから、遼は笑った。自分を誇った。

自分は『ホウシャノウ』なんかじゃない。信二の最高の友達なんだ。

448:『使用済み核燃料』
11/10/27 22:42:39.10 dQklo10o
「今日さ、ウチに来ない?」

西小に来て、初めてお誘いを受けた。
お相手はもちろん、信二に他ならない。

「え?でも・・・
 ・・・ううん、いいよ・・・」

信二の計らいを遠慮するのも無理は無い。
そんなところを見られたら、家族ごと袋叩きに会うのは目に見えている。

「おやおや、家族のいる家に帰るのは、当然の事でしょう、遼ちゃん?」
「・・・おばあさん?」
「はっはっはっ、婆さんや、今日はすき焼きにしようかのぉ!」

だが、そんな不安などこの老夫婦は意に介さない。
もともと、自らの意思で被災者を家に入れる事にしたのだから。
老い先短い命、例え襲われようが何されようが、知った事ではない。


ぐつぐつと煮える肉。茶色く味のしみこんだ肉。
扇田家のすき焼きは大盤振る舞い。鍋の具の7割は肉である。

もちろん、家族全員で鉄鍋を囲む遼の幸福度は10割。
ちなみに、今頃街中で遼を探しているお兄さんの幸福度は0割。

「おいしい・・・です」
「んだよ、遼!もっと食え食え!」

学校ではおとなしい信二も、家に帰れば180度変わる。
それほどの暖かさが、この家にはある。
この家には5人もいる。お兄さんは寂しい一人暮らし。こっちのほうが断然・・・


・・・ふと、一人寂しく自分の事を待っているお兄さんが脳裏に浮かんだ。
けれど、そもそもお兄さんのところにいく義務は無い。今日ぐらいは外泊したって許してくれるだろう。

・・・外泊と言う言葉を心の中で使った自分は、お兄さんに依存し始めているのかもしれない。
今なら、まだ間に合うのかな。この家族に入り込めないかな。

自分でも、いけない生活をしているって分かってる。
今なら、まだ間に合う、この家族に・・・


でも、迷惑なんじゃ・・・

「・・・遼ちゃん?」
「え、はい?」
「どうしたんだい、遼ちゃん?泣いているの?」

信二の両親が心配そうに見つめている。
その理由はただ1つ。いつの間にか起きていた、遼の瞳の洪水。

「あ、いえ、なんでもないです・・・」

自分の心を負って、希望を胸のうちに仕舞い込む。
これでいい。今の自分には、帰れる場所がある。

・・・仮え、帰る「べき」場所じゃなくても。

449:『使用済み核燃料』
11/10/27 22:42:59.08 dQklo10o
久遠が夜の街で遊んでいる、と言う噂は立っていたが、ヤドカリ援交の事まではまだ知られていない。
待遇が悪いとはいえ、親戚の家に預けられている・・・クラスの見解はこんな感じだ。

「いいのかい?泊まっていってもいいんだよ。」
「いえ、家に帰らないといけないので・・・」
「そうか。」
「いつでも来いよ遼。まぁ、すき焼きはそうそう食べられはしねーと思うがな。」
「うん、ありがと。」

5人の家族に見送られ、家を後にする。

今からでも、お兄さんは家に入れてくれるだろうか。
そんな心配をしながら、ネオンの輝くほうへ歩き始める。


(確か、ここ・・・)

高層マンションに似使わない物置部屋。お兄さんの部屋を一言で説明するとこうなる。
もうあと200m・・・そこには、落とし穴が待っていた。

「よぉ、かわいこちゃん!」
「こんなとこで何してんだぁ?」

ガラの悪い不良。
当然、狙いは遼の爆乳。

身長も150ほどあるため、高校生に見られてもおかしくは無い。

「・・・と、通して・・・」
「ランドセルなんて、コスプレかよ。
 まぁいいや、こっちに来いって!」

逃げようとしても、無駄。
両肩をつかまれ、抱かれてその体は宙に浮く。
そのまま、そばにある公園の草むらの中へ。誰も助けになど来ない。

「おい、周りに誰もいないな?」
「あぁ、けど、いつ誰が来るかわからねぇ、とっとと終わらせろ。」
「りょーかい♪
 じゃ、はじめよっか。」

信二の家に、泊まって置けばよかった。
・・・いや、夕食をご馳走にならずに、お兄さんのところに行けばよかったかな。


でも、結局は同じ末路。

450:『使用済み核燃料』
11/10/27 22:43:19.67 dQklo10o
「うほおっ、美味そうなおっぱい♪」
「おい、やっぱ俺も参加させろ!」

やっぱりだ。
『ホウシャノウ』が持っている唯一の価値は、

「我慢できねぇ、いっただっきまーす!
 ・・・ん、なんかビラビラしてんな・・・処女じゃねーのか。ま、どーでもいいけどよ。」
「こんだけの身体してる奴が、ヤってないわけねーだろーが?
 んじゃ、俺はおっぱいで挟ませてもらいましょー、へへっ」

男を満足させる事ができる、この身体だけ・・・


「・・・くうううううっ!?」
「うお、きっつ!こりゃ処女だぜ!」

痛い。

体が引き裂かれる。

熱い。

胸がこすれる。

辛い。

・・・何も、見えない。・・・何も、感じられない。


・・・。



何も覚えていない。けど想像はついている。

小学生の花弁に容赦なく叩き込む、巨大な大人の肉棒。
今も膣が引き裂かれる痛み、そして自分のモノではない液体の感触にさいなまれている。

小学生に似合わぬ爆乳に包み込まれた大人の肉棒。
摩擦熱と、体温を湛えた白い液体の存在を胸に感じている。
・・・こんな単語がズラズラ並ぶなんて、エッチな小説の読みすぎかな。

451:『使用済み核燃料』
11/10/27 22:43:36.61 dQklo10o
未だに大事な部分を隠せずに捲くれている服を、調える気にもならない。
痛みと、・・・例えようもない脱力感にさいなまれている。
野外露出している事による高揚感に加え、自分はもうどうなってもいい・・・そんな諦めの気持ちから。

もし誰かがこの姿を見つけようと、抵抗する気など起きないだろう。
自分はもう使い古された価値のない・・・いや、忌み嫌われる使用済み核燃料。
使いたいのなら使ってくれ。


・・・、どうせならもう堕ちる所まで堕ちてしまおう。
せめて、自分に笑顔をくれた、あの人のことを想いながら・・・

「んあっ!」

先ほどの肉棒が大きすぎたのか、指がするりと入る。
再び視界がぼやける。その視界の中に、あの少年の顔が映る。

「・・・信二、くん・・・」

幻だなんてことは百も承知。
けど、好きな人の事を思いながら一人でしたって、罪じゃないよね?

「信二くんの・・・精液・・・」

さっき誰が襲ってきたかなんて覚えていない。
いや、信二くんが襲ってきたんだ。そうに決まってる。

「信二・・・」

お願い。
もっと、愛して。体だけでも・・・



・・・。

452:『使用済み核燃料』
11/10/27 22:47:32.45 dQklo10o




ここは、どこだろう?

体を包む、ふわふわの何か。
・・・この感覚、地震の前は毎日感じてたような・・・

「・・・や、藪医者さん!目ぇ覚ましたぜ!」
「だからそれはやめろ!
 とりあえず、学校に報告してくるから。」

・・・この声、知ってる。
ううん、この声は、あたしの一番好きな声だ。

「・・・信二、くん?」
「おう、お目覚めか?よっぽど疲れてたんだな、もうお昼だぜ?」

昨日、何してたんだっけ?
そうだ、男の人に公園で・・・あれ、でもじゃぁなんでお布団で寝てるの?

「ええと・・・」
「ここの藪医者がよ、遼を見つけて、ここに連れてきたんだ。
 で、遼が寝ながら俺の名前を呼び続けたって事で、その・・・」
「?」
「お、俺がそばにいて、遼が元気になるならな、学校だって抜け出してやったぜ。」

・・・そっか。全部夢じゃなかったんだ・・・
でも、おかしいな。何であんな事があったのに、あたしは今嬉しいって感じてるんだろう。



数分後、藪医・・・医者をやっている藪が現れた。

「うん、学校には連絡しといたよ。
 おはよう、遼ちゃん。」
「・・・だれ?」
(一度僕の姿を見た事はあるんだけど・・・まぁいいか、そのほうが都合がいい。)

下手に更正の2文字を前面に出しても、逆効果極まりないだろう。

「僕はお医者さんだ。君を公園で見つけて、びっくりしてね。
 警察に言おうか迷ったが・・・」
「え、警察・・・」
「いや、プライバシーの問題とかもあるから、言っていない。
 とにかく、あんなところで寝ていたら、風邪引いちゃうから、ここに勝手に連れてきたんだ。」

警察沙汰になると、遼にとっては面倒。
それは少女更正を何年もやっている身としてよく分かっている。

だが、性暴行事件を黙っているわけには行かないので、遼に射精、付着した精液、粘液のみ警察に送った。
警察も藪のこれまでの実績から全幅の信頼を置いており、
少女達の身分を警察に伝えたくない薮の気持ちを汲んで、少女の取調べは行わないようにしている。

また、射精直後なら低いリスクで避妊をすることは可能。
だから、遼にこれまでのツケが回る心配は無い。

453:『使用済み核燃料』
11/10/27 22:47:50.87 dQklo10o
「えっと・・・」
「ごめんね、裸を見ちゃって。
 ・・・ずいぶんと、痣があったね。」
「あ、・・・はい。」

裸を見られた、と言う感情から上手くずらす事ができた。
そう、今解決すべき問題は、そもそも虐待を受けていた遼の処遇だ。

「どうだろう、しばらくここで暮らさないかい?
 不自由はさせない、ここなら信二くんも会いにきてくれる。」
「・・・やっぱり、ですか。」
「?」
「・・・おじさんも、あたしの事を・・・」

これはしまった、しくじった。
ヤドカリ援交をやっている遼なら、そう考えるのはいたって正常。

「・・・別に、いいですけd」
「ははは、いや、これはごめん。そう思うの無理は無いよね。
 心配しないで。今後、僕は君には会わない。
 看護婦さんにお世話をさせるから、その心配は無いよ。」
「え・・・それが目的なんじゃ・・・」
「まぁ、独身だからそう思われるのも無理は無いか。
 でも、もう君には会わない。伝えたい事は、全て看護婦さんに伝えてもらうから、大丈夫。」

遼は静かにうなずいた。
状況が飲み込めないが、自分にとって悪い話じゃない、と言う事くらいは分かる。

454:『使用済み核燃料』
11/10/27 22:48:11.84 dQklo10o
もう会わない、と言った以上、薮は即刻退室。
明日から学校に通うようにね、とだけ言い残して。

信二がいる限り大丈夫、その存在が、更正につながると言う確信を持って。

「で、俺は学校に戻るけど。明日からいつも通り学校に来いよ?」
「・・・。」

公園で寝ていた。信二が聞いたのはそれだけだ。
家がなく、寝るところにも事欠く有様・・・そんな事を聞いていた。

「だからさ。」

ただ、今はそれよりも気になることがあった。

「手、離してくれない?」
「やだ。」
「いや、でも授業が。」
「サボって。」

これほど手首を強く握れるものなのか。
一言で言うと、痛い。隣の席の女の子に、これほどの握力があったのか。

「・・・なんで?」
「一緒にいて、欲しいもん。
 あたしがこうやってちゃんと話すのは、信二の前だけなんだからねっ!」

大きな声、はっきりとした口調。
他の人がいる前では決して見せない、学校内でも信二のほかに周りに誰もいないときのみに聞ける言動。

・・・見せないのではなく、見せる事ができない、と言った方がいいか。
被災前の自分を取り戻してくれるのは、信二だけ。

「・・・やっぱり、ダメ?」
「ええっと、その・・・」
「・・・ううん、ダメなんて絶対言わせない!」

刹那。
つかんでいた右手を強引に引っ張り、頭部を抱き寄せた。

もちろん、誰の頭部かは言うまでもあるまい。

「むぐ!?」
「あたしのおっぱいを、みんながエッチな目で見る!それが嫌だった!
 エッチされるのだって嫌だった!」
「!?」
「昨日もそうだ、みんなから虐められるあたしは、エッチな事をする為の人形でしかない。
 どうでもよかった、誰から何をされたって・・・」

思いの丈を、すべて吐き出す。

「けど、やっぱりやだ!どうでもいいなんて、思いたくない!
 だって、だって・・・」

なぜなら、目の前に信二がいるから。

455:『使用済み核燃料』
11/10/27 22:48:33.27 dQklo10o
「信二の前で、自分を大事にしないあたしを、見られたくなんか無いっ!」
「!?」
「あたしにこんなによくしてくれた信二を・・・あたしに本当の楽しさを教えてくれたあなたを・・・
 裏切りたくなんて・・・」
「・・・。」

一体、遼に何があったのか。
信二にはよく分からなかったが、ただ1つ言える事は。

この子が、自分を必要としていると言う事。

「・・・リセット、したい。」
「?」

何をリセットしたいか。そんな物言うまでも無い。
堕ちていた自分を、大好きな男の子に恋する、普通の女の子に戻したい。

けれど、快楽を求める身体が、疼く。
エッチな事は嫌いだったが、身体は気持ちよかった。昨日もそうだった。
嫌な事で気持ちよくなる自分がいやだったが、身体はそんな自分の意思を聞いてくれない。

だから、この矛盾した2つを止揚する方法は、1つしかない。
それが出来る、絶好の機会。だから信二の手をつかんで離さなかった。

「信二とエッチしたい。」
「・・・はあっ!?」
「今までの事全て忘れる。今ならそれが出来るから。
 それで、信二とエッチして、信二とだけとエッチしたって、自分に自慢するんだもん。」

信二を捕らえる左手は使えないが、右手だけで器用に着ていたTシャツをまくり、ブラを外す。
ブラは大人でもなかなか売り手が無いような巨大なブラ。
そこからあふれるHカップが、引き続き信二の顔をうずめて離さない。

・・・そして信二も、抵抗しなかった。
これは、自分から望んでいた事なのだろう・・・そう気づき始めたから。

「・・・遼ちゃん。」
「なあに?言っとくけど絶対に、離さないよ。」

これから、信二をとことん味わいつくす・・・
拒否しようとも、その信念を押し通す。

・・・だが、信二はその逆をついた。

「・・・エッチな事して、いいんだな?」
「えっ・・・やっ!」


脇をくすぐって自分を抑えていた左手から解放した瞬間。

乳首にしゃぶりつき、左手で右の乳首をつまむ。
左利きの信二が、片手で乳首をいじったかと思えば、右の乳房全体を扱くように揉む。

456:『使用済み核燃料』
11/10/27 22:48:44.13 dQklo10o
「待って、信二!?あなた、信二だよね!?」
「・・・ああ。」
「ああって・・・んっ!」

まさか、信二も。
お兄さんや、昨日の不良と同じ輩なのか。


・・・けど、それでも。嫌な気分は何一つ無い。
自分が誘うまでは手を付けなかった、自分が望んだから、とかじゃなくて。
自分の好きな人が、ただひたすらに自分の体を求める光景が、見ていて気持ちいい。

「もっと、好きに・・・して」

下半身に手が伸びる。
指が内部に入り込む。
・・・その指が、的確に刺激を送り込む。

「ふぅ・・・っ!」

Gスポットを直撃。
一気に脳幹が揺さぶられ、視界がぼやける。
お兄さんも、他の人も、こんな技は持ち合わせてなどいなかった。

「あ・・・ああああっ!」

さらにGスポットに連撃を加えられ。
手には力が入らない。下半身は痺れて動かない。

そして、とどめにクリトリスを摘まれ。

「―――っ!」

言葉にならない悲鳴。悲鳴にならない言葉。
陰部に込めていた力を強制的に取り除かれ、そこから大量の放水。

「お、・・・おしっこ・・・」
「心配すんな。こいつは潮だよ。」
(・・・え、潮?)

そう言い渡されるのと同時に、ぼやけた視界の中から、ズボンをずらす信二の姿が。
・・・本人は、とうに本気。遼も、それを遮る気はない。

(・・・これで、堕ちずに気持ちよくなれる・・・
 好きな人とだったら、なんどやったって、いいもん・・・)

・・・だが、すぐには入れなかった。
代わりに、肉棒に何かを仕掛けている。

(・・・あれ、お兄さんもしてた・・・え、コンドーム?)

なぜ、そのようなものがあるのか。
・・・いや、そんな理由どうだっていい。自分を大事にしてくれる思いが、嬉しい。

「・・・入れるぜ。」

熱く迸り、お互いを締め付ける。
つながった部分も、乳首も、そして唇も。

お互いが、動けなくなるまで、何度も、何度も求め合った。

457:『使用済み核燃料』
11/10/27 22:48:58.16 dQklo10o
その頃。

「ふぅ・・・遼ちゃん、昨日は来なかったな・・・どうしたんだろう?」

今日は仕事が休み。
彼女がいるわけでもなく、オタクはオタクらしく自宅を警備している。

そんな時、チャイムが鳴る。
自分を誰かが訪ねてくるなど、珍しい。

「はい、どちらさんですか?」
「警察の者です。逮捕状が出たので、警察まで来てもらいます。」
「・・・え?」

自宅警備員を訪ねて来たのは、日本警備員だった。

458:『使用済み核燃料』
11/10/27 22:49:09.83 dQklo10o
「・・・ぁ・・・ぁ・・・。」
「大丈夫か?」
「・・・ぅ、うん。・・・ありがと。」

第一声が、感謝の言葉。
自暴自棄になっていた自分を、身体ごと救ってくれた存在に対する、ふさわしい言葉はこれしかなかった。

「・・・それは、俺の言葉だ。」
「あたしの身体、気に入ってくれたの?・・・それならよかった。
 これからも、どんどん楽しんでね。」
「・・・。」

信二は軽くうなずく。が、どこか悲しそうな目をしている。
・・・そこには、嬉しいと言う感情以外の感情が確実に織り交ざっていた。

「どうしたの?」
「・・・いや、なんでも、ない・・・」
「・・・そっか。」

お互いに、心に大きな傷を負っている。こういうときは、そっとしておいたほうがいい。
話題を変えようとして、1つ、別の気になったことを聞いてみた。

「そういえば、あのコンドーム、どこにあったの?」
「!」
「まさか、この部屋・・・あのおじさん、あたしを・・・」

自分を襲うためのコンドーム。
一抹の不安、勘違いを放置する事は、流石にまずい。

「い、いやいや違う、それは・・・」
「え、それって?」
「あ、いや、その・・・」

隠し事は、時に他人に迷惑をかける。
だからもう、話さないわけに行かない。

「・・・それは、俺の・・・」
「信二、くんの・・・?」

信二がうつむき、覚悟を決めてうなずく。
薮医者のためだけじゃない。

このコンドームは、自分を受け入れてくれた大切な存在に、向かい合うために必要だから。


「俺の大事な・・・形見、なんだ。」

459:『使用済み核燃料』
11/10/27 22:50:15.35 dQklo10o
投下終了です。

文章力の低さを、何とか頑張って他でカバーできれば、と思っています。

460:名無しさん@ピンキー
11/10/28 09:27:33.49 2a9jw68U
どうして本番抜いたし
スレタイ読み直して来い
おっぱい

461:名無しさん@ピンキー
11/10/28 22:22:29.57 Rvpt2Ve1
このSS、巨乳である必然性がなにもないじゃん
巨乳でなくて無乳でもヤドカリ援交は可能だし、
書き手がこのSSを通して一番伝えたい事だって、少なくとも巨乳小学生では断じてないし

選んだ題材に意欲を感じるけど、投下するスレを間違ってる気がする

462:名無しさん@ピンキー
11/10/29 01:30:45.64 BMzVgC3z
ト書きで数学になってるのが気になった。後信二どういうことなの?
つかおっぱいどこ行った? せっかくの爆乳が泣いてるぞ。

463:名無しさん@ピンキー
11/10/30 23:29:09.37 brcLWzLI
投下乙!! のんびり次なる展開を待つよ

464:名無しさん@ピンキー
11/11/08 18:43:45.23 cJahRttx
Eカップ女子高生が小学生に負けるみたいな

465:名無しさん@ピンキー
11/11/09 09:16:05.68 OT+u+2Qx
最近はEぐらいあれば十分すぎるんじゃないかと思うようになってきた
Cでも握って手のひらに少し余るぐらいの大きさはあるんだもんなあ


466:名無しさん@ピンキー
11/11/14 20:23:03.73 R+gMLn/K
役立たたずがなんか喚いてるけど、お気になさらずに
続きを楽しみにしています。

467:『ホウシャノウ』作者
11/11/14 21:50:59.00 f2DmuUDA
書くスレッドを間違えたのかな、と考え、創作意欲が少し失せていました。
ただ、楽しみに待っていらっしゃる事が嬉しかったです。

巨乳を活かせる自信は有りませんが、続編は書いていこうと思います。

>>466さん
フォローありがとうございます。
ただ、貴方が批判されている方のおっしゃってる事も一理有るので、
出来ればどうにか解決をしたいと思ってはいるのですが・・・

地震をメインにしたのは、やっぱりまずかったですかね?

468:名無しさん@ピンキー
11/11/14 23:32:05.87 ikUE26ga
>>467
いや、地震をメインにしたのは問題の本質じゃない
この作品もストーリーはしっかりしてるし、個人的には話の続きが気になる

この作品の本質的な問題は、遼のおっぱいに小学生の巨乳という記号以上の意味がないこと

プレイで活かすのが難しいなら、同級生男子の目から見た転校生の巨乳の話でもいいじゃん
見たい触りたい、けどホウシャノウがあるから触るの怖いって葛藤を描写するとか

469:名無しさん@ピンキー
11/11/20 22:42:17.00 J3B6xcNS
胸糞悪い。それだけだ。

470:名無しさん@ピンキー
11/11/21 19:26:43.05 xevbUMFB
とある繁華街を歩くカップルがいた。

カップルが通り過ぎるたびにみな振り返る。
注目を集めているのはぱっとしない男の横にいる10代の女性

彼女は17歳の高校生である啓子
自慢のGカップ巨乳が半分ほど出てしまっているような大胆なベアトップを着ている

そんな彼女の彼は巨乳があまり好きでは無いらしい。

なぜ?理由を聞くと
「うーん、じゃあウチくる?理由がわかるよ」
そんな彼の言葉を不思議がりながらも家にいくことに

471:名無しさん@ピンキー
11/11/21 19:30:34.37 xevbUMFB
玄関を開けた啓子の目に飛び込んできたのは巨大な乳房。

「あらーあなたが啓子ちゃんね?聞いてるわよ?おっぱいのおっきな彼女が出来たって」

そう言われた啓子は素直に喜べなかった。

L?Nカップはありそうな巨大な乳房を持つ母親の前では啓子の胸が大きいとは言えない。

さらにリビングから現れた双子の妹たちに衝撃を受ける

472:名無しさん@ピンキー
11/11/21 19:34:47.95 xevbUMFB
「あ!おにいが彼女連れてきた!噂のおおきめなおっぱいの!」

啓子の周りを双子が取り囲み、
胸を触ったり啓子の胸に自分たちの胸を押し付けたりした。

啓子はあまりのショックに動けなかった。
双子の妹たちはまだ小学生。
だが胸だけは啓子より大きい。
Iカップ以上は固い。
「Gカップのブラジャーだぁ!懐かしいなぁ~去年まで同じサイズだったんだよ私たち」


473:名無しさん@ピンキー
11/11/21 22:41:47.94 qtTcZSUb
期待!

474:名無しさん@ピンキー
11/11/24 13:48:04.97 uT7SE96U
あー血筋か
やっぱり現実のグラドルのおかん達も若い頃は巨乳美人だったんかね

475:名無しさん@ピンキー
11/11/27 19:08:05.54 ump+uAeN
そういえば保管庫の更新乙です!! 過去作をゆっくり読み返すのもまた楽しいもの。

476:名無しさん@ピンキー
11/11/27 23:40:50.31 5kan0iqR
あの頃は良かった

477:名無しさん@ピンキー
11/11/30 02:13:52.76 mPKY8kHY
いまふと考えたんだがロリ巨乳の逆ってショタ巨根なのかな?

478:名無しさん@ピンキー
11/11/30 11:39:24.70 pgfk1U8n
大人貧乳

479:名無しさん@ピンキー
11/12/01 21:24:12.72 qD5U1x6I
ショタ巨根八坂明はきっと帰ってくる

480:名無しさん@ピンキー
11/12/01 22:10:41.02 OW3mWuFR
やっぱり明とか、巨乳小学生を相手するのは
巨根小学生がいいのかw

481:名無しさん@ピンキー
11/12/04 21:17:34.08 CB1ATzi7
ストレートシリーズの理奈ちゃんも三桁超えの爆乳だから、相方の土生君も巨根なんだろうか?

482:名無しさん@ピンキー
11/12/05 23:18:31.58 VHyezMTk
URLリンク(ec2.images-amazon.com)

今月出るラノベ(非エロ)の新刊に、巨乳小学生っぽい表紙見つけた
ランドセルっぽいのを背負ってるけど、小学生かどうか自信無いw

483:名無しさん@ピンキー
11/12/06 00:58:27.69 BeE4KsNe
>>482
たぶん2巻からの新キャラだな。1巻には出てないと思う。顧問の先生のイラストだけなかったけど、本文の描写から多分ちがう。
誰かの妹だと良いな。

484:名無しさん@ピンキー
11/12/21 13:24:12.19 HbjURoYH
捕手

485:名無しさん@ピンキー
11/12/27 22:21:19.40 TTnQ31KS
☆ゅハゲ

486:名無しさん@ピンキー
11/12/30 15:30:24.63 a+FTHtQb
巨乳妹と兄のSSを投下します

※妹は非処女で同じクラスの男子と関係を持っていたりしています
そういうのが苦手な方はNGお願いします。

487: ◆EqHQZWqzB.
11/12/30 15:39:37.75 a+FTHtQb
「ただいまー……」
 夜9時、高校一年生の斎賀裕輔は、部活で扱かれた重たい疲れを引きずりつつリビングへと
向かった。
「おかえり~」
 ソファーのほうから聞こえる、妹の高めな、どこかしっとりとした声。裕輔がそっちを向く
と、4つ下の妹の千里が起き上がり、年齢相応の屈託のない笑みを浮かべて兄を出迎えた。
「あれ、父さんと母さんは?」
「なんかね、おばあちゃんが倒れたからって、出かけちゃった。たぶん今日は帰ってこない
よ…………ご飯は?」
「風呂入ってからにするわ」
「わかった、じゃあ準備しとくねっ」
 千里がキッチンのほうに向かう、その後ろ姿を見ると、大人になったな……と思う反面、あ
まりに派手な外見に複雑な気分になってしまう。
「ど~したの?」
「……いや、なんでもない」
 千里は、世間一般でいえば美少女の部類に属するだろう、しかし、その容姿は小学生にして
はあまりに華やか過ぎる。
 日焼けした小麦色の頬、肩までの長さのストレートは光の輪を作るほどにさらさらでつやつ
やだが、色は少し明るい。それでも、黒目がちのくりくりとした大きな垂れ目、右の眼の下の
泣きホクロがある、小ぶりな鼻や耳、唇はまるで精巧な人形のように整った形をしており、特
に唇は、色の薄いリップを塗っているのか、光を反射しきらめくほどに艶やかで瑞々しそう
だった。
 そして、何よりも千里の華やかさを引き立てているのは、小柄な身体相応に細く、華奢な肩
幅からは信じられないほどの大きな胸だった。薄手のタンクトップを破らんばかりに膨らんだ
乳房は小学生どころか、並の大人よりもはるかに大きい。しかも、家の中ではノーブラでいる
ことが多く、目を凝らすと頂点にある突起がうっすらと見えていることもあった。
 また、ボリュームだけではなく形も素晴らしく、重たそうな肉にもかかわらず、お椀を逆さ
にしたようなきれいな半球を保っていた。ぴたっと張り付いた布は、ふもとから頂上までの繊
細なカーブは、作り物では、と思ってしまうくらいに均整が取れている。
 肉付きがいいのは乳房だけで、傷一つ無い肌に包まれた手足はしなやかで細く、特に脚はす
らりとして長く、それでいてうっすらとついた脂肪がまろやかな曲線を描いていた。お尻も乳
房とは違ってごく普通の大きさだが、タイトなミニスカートをはいているため、上向きのお尻
の丸みや形のよさがしっかりと浮かび上がっていた。
「なんか変だよ、わたしのことじーっと見てる」
「いや、なんでもないって……さーて、風呂風呂」
 無意識のうちに千里に妹に対して向けてはいけない視線を向けてしまっていたようだ。裕輔
はそれを反省しつつ浴室へと向かった。
 
 風呂に入り、食事を終えた裕輔は、ソファーに寝転がりテレビを見ていた。千里は向かいの
ソファーに座って本を読んでいる。さっき変なことを考えたせいか、何もしていないと、どう
しても千里のことを意識してしまう。
 姿勢を変えたりするたびに、薄い布の奥でゆさゆさと胸の形が変わるのがあからさまになっ
ている。ページをめくると、磨かれた爪が光を反射してきらめいた。シャツがまくれて小さな
おへそが見える……裕輔がさらに視線を下にやると、開きかけた脚から薄いピンクの三角形が
目に飛び込んできた。
「っ…………!」
 見てはいけないものを見てしまい、とっさに目を反らすが、もはやテレビどころではなく、
わずかに見える千里の下着に意識を引き付けられてしまっていた。
 すぐ近くにいるあまりに魅力的な異性……今までも千里に惹かれ、彼女を単なる妹としては
見られないということもあったが、そのたびに血のつながった兄妹なのだから、まして向こう
は小学生だから、と自分を戒め続けてきた。しかし、本質的な妹への感情は変わっておらず、
無防備な千里にどうしても目を這わせてしまう。
――――――――――――
 顔を上げると、何か言いたそうな様子で裕輔がこっちを見ていた。視線の先をたどると、そ
こには自分の開いた脚が。下着を見られていたことに気がつきゆっくりと脚を閉じる。

488: ◆EqHQZWqzB.
11/12/30 15:39:59.74 a+FTHtQb
「おにーちゃんのエッチ、今パンツ見たでしょ?」
「……な、何言ってんだよ! そんなわけ……」
「わかるもん、ここ見てたって。お母さんに言っちゃおうかな」
「お、おいっ…………わかったよ、つい目に入っただけだから、ごめん」
 兄の反省した様子を見ると、本当はちょっと見てほしかったりするのに、素直になれない自
分に少し気落ちしてしまう。これが少し気になっている同じクラスの男子とかだったらもっと
たくさん見せてあげたりそれよりもいいことをしてあげたりするのだが、一番好きな兄に対し
てはどうしても踏み込むことはできなかった。
 それは、そういうことをしてはいけない関係と無意識に歯止めをかけているのか、仲のよい
兄妹という関係を壊したくない思いなのか、千里にはよくわからなかった。ただ、何度もセッ
クスをするたびに裕輔とこれができればどれだけ気持ちいいだろうか……してみたい、心のの
ストッパーはすでに壊れかけていた。
「…………お兄ちゃん、わたしの部屋に来てくれる?」
 裕輔の返事を聞く前に、千里は二階へと上がった。

 ベッドに座っていると、ノックの音が。入ってきた裕輔が優しく微笑むと、それに魅入られ
たかのように動きが固くなってしまう。
「何だよ、話って」
「う、うん……ちょっと聞きたいことがあって」
 裕輔が周囲にまとっている空気は、千里の部屋の空気とはまったく異なるものであった。ク
ラスの男子とは違う男の匂い、鼻で呼吸をするだけでそれが身体を満たし、頭がぼーっとして
しまった。
「どうした? もしかして、話しにくいことか?」
 自分とはまったく違う、低く力強い声。耳からゆっくりと注がれるそれが、気持ちを落ち着
かせてくれる。
「えっとね……お兄ちゃん、って……その、えっと…………」
 一番言いたいことが出てこない、言ってしまえば自分と兄の関係が壊れてしまうかもしれな
いから。普段の千里とはかけ離れた優柔不断さにもどかしさすら覚える。
「お兄ちゃんって、今付き合ってる人とか、好きな人とかいるのかなって……」
 これで半分、ただ、まだ引き返せる……と頭の中で声が響いた。小学生の千里でも、これか
らしようとしていることがよくないことだというのはなんとなくわかる。男子と行為に及ぶと
きには感じなかった、いたずらをするときのような、飛び上がりたいようなどこかに隠れたい
ような変な気持ちだった。
「そ、それは…………いない、かな。部活とかで忙しいし」
「………………そう、なんだ」
 重さを感じるほどの空気が千里にのしかかった。裕輔も同じなのか目を伏せている。ただ、
きっかけの言葉を発した後は心が水晶みたいに透き通り、素直になれるような気がした。
「千里は、どうなんだ?」
「…………………………………お兄ちゃん、かな。な~んて」
 ついに言った……裕輔が以前から千里のことを妹として見ていないということはうっすらと
わかっていた。しかし、だから自分の好意が受け入られるかどうかはわからない。心臓の鼓動
がどんどん早くなる、顔は湯気が噴き出しそうなくらい熱い。裕輔は表情を変えないまま、思
索的な色を顔に浮かばせている。
「千里……その、まさか、そんなふうに思ってたなんて、知らなかった。俺も、千里のこと…
…妹に見れないときとかあったけど……」

「え、それって…………」
「……ああ、好きだ……千里」
 もし、断られたら、冗談のふりをして今までどおりの関係に戻るつもりだった。だが、裕輔
は告白を受け止めてくれた。他の男子に身体を委ねたときとは違う充足感、考える前に裕輔の
厚い胸板に飛び込んだ。見上げるとちょっと驚いた顔をしていたが、すぐに笑みを返し、頭を
撫でると背中に手を回してくれた。
「お兄ちゃん…………」
 大きな乳房がむにゅりと裕輔の体に押し付けられる。向こうから早めの鼓動が伝わってくる
と、自分のことを意識してくれているんだと少しうれしくなった。
「…………あれ?」

489: ◆EqHQZWqzB.
11/12/30 15:40:25.65 a+FTHtQb
 さらに身体をくっつけたところで、裕輔のペニスが硬くなり、下腹のあたりに押し付けられ
ていることに気がつく。密着したまま身を少し捩らせると、亀頭がびくっびくっと震える。
「あ、こ、これは…………」
「……エッチ。でも、お兄ちゃんだったらいいよ、わたしのこと、好きにしても」
 引き返すための最後の橋が崩れた。裕輔が後戻りできない道を渡ってきてくれるか、そうし
てまで自分と人には言えない関係を結んでくれるのか、千里は顔をこわばらせながら、胸に顔
を埋め裕輔の返事を待った。
「わかった……俺だって、千里と…………」
 抱き締める力が少しだけ強くなった気がした。取り返しのつかないことをしているのは自分
でもよくわかっている。しかし、自分は小学生でありながら複数の男子と性的なことをしてい
るのだから、今更ためらう必要はない……と、千里は覚悟を決めた。
「あっ…………」
 不意に、身体が浮かび上がり天井が近くなる。裕輔が千里を横向きに抱きかかえて、ベッド
のほうまで連れて行ってくれた。男が肩を抱くと、女はちょっと背筋が揺らめいて息が細まっ
ていくようだった手のひらから伝わる温もりがどこかけだるい、安らいだ気持ちよさを与える。
――――――――――――
 千里をベッドに寝かせると早速顔を寄せる、しかしもう少しで、ふっくりとした桃色の唇に
キスできるというところで千里に制されてしまう。
「あのさ、お兄ちゃんって女の子と付き合ったことないんだよね……?」
「そう、だけど…………」
「わたしが、えっと……男の子とえっちしたことあるってのは、知ってる?」
 にじみ出る大人顔負けの色気から、なんとなくそんな気はしていたが……面と向かって言わ
れるとショックも大きい。4つも下の妹に先を越されている悔しさを隠そうと、うつむき加減
のまま黙って話を聞く。
「……これは、わたしだけかもしれないんだけど……えっちのとき、気持ちよくなかったり、
自分勝手なことされると、もうその人としたくなくなっちゃうの。お兄ちゃんとは、そうなり
たくないから……」
 言葉の続きを待つ、あっさりとした語り口だったが、千里の目は、妖しい媚びの光を放って
おり、繰り返し押し寄せてくる波に風が乱れる光景を思わせる。また、上気して汗をかいたこ
とで、髪は頬にぺったりとかかっていた。
「……だから、わたしがいろいろ教えてあげるから、初めだけ言う通りにしてくれる?」
 欲望のままに身体を求めてもだめだ、このくらいは童貞の裕輔でも知っていたが、知ってい
るとできるは違う。小学生に手ほどきを受けることに抵抗はあるが、最初は千里に任せたほう
がいいだろう、と思い直す。
「わかった、じゃあ……どうしたらいいか教えてくれ」
「ありがとっ、最初はキスかな…………」
 眉尻が下がり、小さなえくぼを見せて笑う千里、あどけなさの残る顔を見ていると、何回も
男に抱かれてきたようにはとても見えなかった。
 
「まずは、唇と唇を優しく合わせて、それから顔や身体を触ったり、舌で唇を舐めたりしなが
ら、盛り上がってきたところで舌を絡ませるの、やってみるからね?」
「あ、ああ…………んんっ」
 小さな手のひらと細く傷一つない指が唇をなぞるところを食い気味で見ていると、明るい眉、
充血して潤んだ目、桃色に染まる瞼が近づく、いよいよかと覚悟を決める前に互いの唇が触れ
合った。もぎたての果物のように瑞々しい弾力にあふれた唇、わずかに甘いリップの味、湿っ
たと息の匂い、そして何よりも裕輔を興奮させたのは砲弾みたいに前に突き出た乳房だった。
 自分の唇をついばみ、舐める千里の唇に任せつつ、胸を触ろうとすると手で払われてしまっ
た。
「もうっ……まじめにやってよ、おっぱいはもっとあとで!」
「……ごめん」
 今度は、いったん巨乳のことは忘れ、千里のまねをするように上唇、下唇と順番に舐めなぞ
る。そうしながら赤くなった小さな耳、丸い頬からすっと細くなった顎、呼吸のたびに上下す
る首、なだらかな肩、ふよふよと頼りない二の腕と順番に指を滑らせた。柔らかく、かつ押し
返す弾力も備えた千里の日焼けした生肌……感度もいいみたいで、指が踊るたびに声が漏れた
り身体が震えたりする。

490: ◆EqHQZWqzB.
11/12/30 15:40:48.88 a+FTHtQb
 そしてもう一度形のいい顎に触れる。舌をほころびかけた唇をこじ開けつつ奥に進ませる、
千里の口の中は熱く、そしてわずかにねっとりとした唾液が甘さを教えてくれた。
「ん、ぅぅ……っ、はう……ん、っ」
 ここで息苦しさを覚え、口を離す。妹の匂やかな唇の感触の余韻に浸りながら大きく息を
吸った。千里の視線が頬を撫でる、向けられた双眸は、濡れた雨後の日光のように蓄えた光を
こぼしていた。普段の快活な様子とは異なる、淋しげな笑みが浮かぶ目元。
 片頬に浮かんだそれを優しくくすぐり、もう一度抱きしめ口付けを交わした。緩やかな温か
さに包まれた口の中は生きた洞窟で、その奥で待ち構える舌はその主だろうか……唇裏から内
頬まで、唾液をまとう滑らかな粘膜を舐り拭っていると、千里の舌が絡みつき動きを止められ
た。
 互いを縛りあう舌が唾液を交換すると、くちゅくちゅ、ぴちゃぴちゃと飴を舐めるような音
が響く。千里の舌は砂糖菓子みたいに甘く、そこからにじみ出る液体もシロップさながらのも
のだった。
「ふうっ、ん、んん……っ、はあぁ、お兄、ちゃん…………」
 当然、手の動きも忘れない。後頭部から指通りのいい髪を梳き、背骨のラインに指を這わせ
つつ、うっすらと肉がついているがくびれた腰まで手を下ろした。千里の背中は小刻みに震え
ている。さらに手を下ろす、ためらいがちに山のふもとを二、三回横に撫でた後、手のひらを
お尻に押し付けた。ちょうど収まるくらいの程よい大きさだ、フィットしたスカートから丸み
と温かさ、ふわりとした肉付きの中にも弾力が息づいていた。
 
――――――――――――
 裕輔の舌の動きから、ぎこちなさはほとんど消えていた。頬や歯茎を踏むように歩く舌は落
ち着いた動きを見せるが、躊躇は感じられない。喉の方まで舌先が進んだかと思えば、歯の一
本一本までなぞったりと、我が物顔で口内を舐め回し始めていた。
「ん、んぅっ……はあ、あぁ、ん、っ………」
 薄い布を隔てて、兄の手がお尻の山をそっと揉みたくる。Tバックをはいているので、押し
沈み、撫で、肉を弾ませる指の動きが見える気がした。
「……千里…………いい、よな……?」
 裕輔の口が離れる、顎の辺りが冷たい……キスに夢中になっていて、口の端から唾液が漏れ
ていることに今まで気がつかなかった。それを手の甲で拭うと、何かを呼び覚まされたような
顔をした裕輔がやっと聞こえるか聞こえないほどの声でささやいたかと思うと、自分の張り出
した砲弾に手を伸ばしてきた。
「だめ…………っ」
 実は触ってほしかった、しかしもっと気分を盛り上げてほしかったし、兄の欲望を煽りた
かったので胸に触れるか触れないかのところで乳房を手で覆い隠した。
「もう一回キスして…………」
 背をいっぱいに伸ばして身体を押し付けて兄の唇を捕まえた。じゅる、ぴちゃっと唾液をか
き混ぜる粘り気のある音を立てさせながら、今度は自分から兄に触れる。
 厚めの胸板と、長く筋肉質な手足、千里をすっぽりと包めるほどの上背、自分とも、同じク
ラスの男子とも違う男らしい作り、銅像みたいに硬いそれを手のひらで撫でていると千里の気
持ちはさらに高まる。その一方で、封じ込めたはずの不安も高まってきた。もし、このことが
両親にばれてしまったら……今まで好き放題してきた千里にも、これ以上親を悲しませたくな
いという思いがあった。
「ん、ぅっ、はあ、ん……っ、ぅ…………」
 だが、お尻や太ももを這い回る裕輔の大きく優しい手、少し苦いような、でも温かくて穏や
かな味がする唾液、吹き当てられるペースの早い吐息……裕輔が自分を求めてれるという、女
としての悦びには勝てず、眼前の快楽に身をゆだねることとした。
「ん、ふっ……ひ、ぅ…………あ、ん…………」
 素肌同士が触れ合うと、じっとりとした体温と湿度が送り込まれる、身体中がかあっと火照
ると額や頬に汗が浮かぶ、にじんだ汗はシーツに染み込まれて、その部分にうっすらとしみを
作る。


491: ◆EqHQZWqzB.
11/12/30 15:41:07.98 a+FTHtQb
「いいよ……おっぱい、触っても。でも、優しくしてね……?」
 今まで隠していた乳房を裕輔に見せる、ボリュームたっぷりに実った双つの乳房は、千里が
身体を動かすたびに波打ってしまう。丹念な愛撫を浴びたおかげで、乳球ははちきれんばかり
に張り詰め、お椀を逆さまにした形のよい左右の山は大きな盛り上がりを見せる。
 その頂点にある二つの尖端も、タンクトップを破る勢いで一枚の布越しにそそり立ちをア
ピールしており、ぽつっとした小さな突起も、その周囲を縁取る桃色の円も指戯をせがんで形
を浮かばせていた。
「………………」
 裕輔の生唾を飲む音が聞こえる。ふらふらっと手が吸い寄せられる、直後に女性の象徴であ
る双山を左右から押された。揉み寄せ、指を食い込ませ、持ち上げて、ふるふると弾ませる。
兄の手の動きは大きく手厚い手のひらにふさわしい力強いもので、沈んだ指の隙間から豊かな
乳肉がはみ出してしまう。だが、千里を気遣う穏やかさも伝わり、痛みは無く、じわじわとし
た気持ちよさが身体の奥からこみ上げてきた。
「んああ、っ……いい、おにいちゃぁん…………」
 触っているのは兄、許されない関係に踏み込もうとしている千里にもたらされるのは華やか
で明るい悦楽だけではない。心に刺さった、ほんの小さな棘が胸の辺りでちくちくと痛んだ。
ふわふわと指にまとわりつく、小ぶりのメロンに近い大きさの肉弾を揉み込まれていくたびに、
棘が心に小さな穴を開ける。どうしてこんなに心が痛いのか、乳房にむしゃぶりついているの
が実の兄だからだろう。罪悪感や後ろめたさは強くなる一方だった。
 裕輔はどう考えているのだろうか、初めての女体を前にした目からは興奮していることしか
わからない。ただ、夢中になって胸を弄っているのを見ると、裕輔が喜んでいるのなら重く考
える必要はないのも……とも考え始める。
「ん、あっ……はあぁ…………ひゃあんっ!」
 不意打ちに千里の思考は中断する、左の乳房の尖端の、桜色の果肉をいきなり吸い上げられ
た。腰が弾み、直後に力が抜ける。はじき出された声は天井に吸い込まれ、そして消えた。裕
輔は追い討ちをかけるように、反射的に逃げた千里の胸山を掴み、身体を引き戻そうとする。
――――――――――――
 千里の乳房は、今までに触ったことのない不思議な感触だった。ふわふわでぷるぷるで、ぷ
りぷりとしていて、指先が溶けてしまいそうなくらいに柔らかいのに、弾む肉が程よい反発を
返してくれる。宛がった指先は波打つ肉の半球に飲み込まれ、その中で翻弄されてしまった。
ちょうど、食パンとプリンの中間みたいな触り心地だが、それよりもずっと重くみっしりと中
身が詰まっていた。
 乳房を下からすくい上げるようにして揉み上げれば、小柄で、軽々と抱きかかえることがで
きた千里の身体にくっついているとは思えないほどに重量感のあるもので、取ってつけたアン
バランスさが不均整な歪みを与える一方で、それがごく普通の女性とは一線を画す濁った
ヴェールのような、妙な色気を感じさせた。
 そしてその色香が裕輔を狂わせる。気遣いは急速に衝動へと置き換わっていき、気がつけば
タンクトップをまくり、赤ん坊さながらに大きな果実の、桃色の頂点に吸い付いてしまってい
た。
「もう、お兄ちゃん……」
「ごめん、痛かった?」
 ここで我に返る。千里の最初の言葉を思い出しながら、今度は慎重に乳首に舌をなぞらせた。
先端は乳肉とは対照的に硬く、舌を弾き返した。どこかで焼いているのか、乳肌も鮮やかな小
麦色だった。目や魂も吸われるほどに色づいた肉塊の中心にある突起は、まだ成長していない
のか、円周は小さく、その中心にある突起も豆粒くらいの大きさだった。
「……ううん、おっぱい弱いから、びっくりしただけ。キスするときみたいに、強くしないで
ね……それと、噛むのも駄目だからね………んああっ!」
 果肉を口に含むと、遠くから煮詰めたミルクの匂いがした。水やりをしてもらった花びらの
ように湿った肌に頬ずりをする、香りも花びらのように清らかで、裕輔は顔を押し付けたまま、
大切な果物を丁寧に持ち上げる要領で、二つの乳房を両手でつかみ、ゆっくりと大きく揉みし
だいた。
「ん、ぁ……っ、はあん、いい、気持ちいいよぉ……」
 情緒的な喘ぎと、総身から発散される温かみ、千里の全てが裕輔の興奮をさらに引き上げて
いく。乳山に深く指を食い込ませてしまいそうになるが、ぎりぎりのところで踏みとどまり、
力はあくまでゆっくりと込めていく。

492: ◆EqHQZWqzB.
11/12/30 15:41:33.96 a+FTHtQb
 見事な発育を見せる半円形の実り、ここまでの大きさは高校生であってもなかなかいないだ
ろう。手のひらで巨乳を押し揉みながら、不自然なほどに小ぶりな乳首を、右は口で、左は指
先でそれぞれ構い立てる。舌で転がし、唇で吸い付き、乳輪にも唾液をまぶす。小さな突端が
口の中で存在を増していくのを感じるとある種の愛おしさを覚えてしまう。
 もう一方の乳首は、指先で乳輪から少しずつ中心に向かって円を描き、焦らしながらいきな
りきゅっと二本の指でつまみ上げて転がしてみた。
「ふあああ、ああんっ! はあ、ううぅ…………」
 しゃぶりついている乳首も、強く吸い上げたり唇で挟むだけにしたり、舌を乳輪の外に進ま
せ、山のふもとから蛞蝓が這うようにゆっくりと舐めたり……舌弄に緩急をつける。乳房はも
まれ続けることで、肉が解されて柔らかさを増していくのに、乳首は芯を帯び、花の種を思わ
せる硬さになりつつあった。
「あ、ううっ……他のところも、触って?」
 白くそろった美しい歯を見せて笑う千里、可憐な笑みでありながら、歓喜にあふれた法悦の
 色を見せる顔……気持ちよくなっているのだろうか、その答えが顔に書いてあった。裕輔は
空いていた右手を下に滑らせ、太ももをラインに沿ってなぞり始める。
「お兄ちゃん、んっ……あああっ!」
「千里……はあ、はあ…………」
 千里の身体で、胸の次に魅力的な部分を挙げるとしたら脚だろう。小柄な割にはすらりとし
ていて長く、肉付きは薄くもなく厚くもないが、肌のきめの細かさや筋肉と脂肪のバランスが
よく程よい引き締まり具合を見せていた。膝やかかともつるつるしており、指に引っかからな
いところもたまらなかった。
 裕輔は息を荒げながら太ももの外側から内側に、秘所近くにまで指先を滑らせる。奥に向か
うほどに皮膚は薄く温かみも増した。傷一つない脚は、クッションのような程よい柔らかさ
だった。さらに先に進むと、あからさまに熱くなっている部分があったが、そこに触れようと
すると千里は脚を閉じてしまい、指はあっけなく追い出された。
「だめ、ここは……もっと後ね?」
 嫌悪しての拒絶というよりは、おあずけを繰り返して裕輔の興奮を煽っているようにも感じ
られた。ここは、未知の器官に触れてみたいという気持ちをこらえ、仰向けになってつぶれた
お尻とシーツの間に手を侵入させた。
 もちろん、乳首の実を吸い立てることも忘れない。静かな部屋にぴちゃぴちゃという音が響
くくらいに強くしゃぶりつくと、なまめかしい声を上げ、背をそらせて、左右の腕を頭の脇に
投げ出し、身体をずらそうとしてきた。身をずらすことでたわわな乳房が大きく波打ち、裕輔
の顔に蕩けるような塊が迫りぶつかる。
「はあっ、ん……! っ、ふあ、ひぃ……うっ」
 喘ぎが1オクターブ高くなる、耳を心地よくくすぐる声を聞いていると、千里と目が合った。
わずかに歪む笑顔は、淫らがましいものだが、いつもの愛らしさも残っている。

 乳肌に浮かんだ汗を指ですくいながら、裕輔はもう一度スリットに指を当てる。千里は小さ
く首を振ったが、構わずに脚を開くとそれ以上抵抗しなかった。
「………………」
 女性器を生で見るのはこれが初めてだった。割れ口をうっすらと覆う三角形の黒い茂みの奥
に、肌色の合わせ目と、さらにその奥に桃色の合わせ目が見えた。その部分は白く濁った蜜で
コーティングされており、柔毛のほうまで艶を帯びていた。生々しくもあり、可憐でもある陰
部のたたずまいを裕輔は食い入るように見つめた。
 指をくねらせると、千里の身体が少し揺れた。細く、しなやかな毛のむらがりをまさぐり、
その先の肌を指でなぞると、さらに下腹部が大きく跳ねた。
「うっ…………!」
 ズボンの奥で、ペニスが痙攣する。自分で触れたわけでもないのに、射精のときに感じる気
持ちよさが全身を支配した。だが、まだ出すには早いと下腹に力を込めたまま、切れ込みの長
いサーモンピンクの亀裂に指を掠らせ、浅く沈ませた指で入り口をかき混ぜる。
「千里のここって、こうなってるのか……」
「んぅっ、やあ……っ、お兄ちゃんだと、恥ずかしいかも……」
「……俺以外にも、誰かに見られてるんだよな」
「うん、でも……あうっ、いつもより、んんっ、恥ずかしい……お兄ちゃんのこと、すき……
だから?」

493: ◆EqHQZWqzB.
11/12/30 15:41:50.47 a+FTHtQb
 悪戯を見つけられた少女のように顔を赤くした、恥じらいたっぷりの千里を尻目に、裕輔は
あふれつつある淫泉に人差し指をくぐりこませる。指に感じるのは、柔らかい肉と熱くとろみ
のある液体。乳房とは違う、ずっしりとした触り応えのある柔らかさではなく、ふわりと溶け
てなくなってしまいそうな柔らかさ……いかにも傷つきやすそうな襞肉に指を擦らせながら、
蜜の海を泳ぎ進む。
 ぬるついた膣孔は歯のない口で噛むように、裕輔の指を奥に導くが、不規則な収縮を繰り返
す膣壁が行く手を阻んだ。襞が強く押し付けられ、指という異物は容赦なく排除される。しか
し、粘膜の触り心地が生クリームに近いということもありそれは苦痛を伴うものではなく、む
しろ気持ちいいだけだった。
 
「千里、こっちは……どうすればいい?」
「んふうっ……お兄ちゃん、上手だから……好きにしていいよ」
 指の動かし方まで小学生の妹にお伺いを立てるというのは少し情けないような気もしたが、
自分が気持ちよくなる前に、千里を満足させるのが兄の仕事だと劣等感を頭の中から追い出す。
もっとも、好きにしてもいいということなので、指で肉鞘をくじりながら、手と舌を使いなが
ら乳房に埋もれ、ぷるぷるとゆれる巨大なそれを、舐り倒し、揉みしだき、一秒でも離れてい
たくないといわんばかりに、波打つ乳房の狭間で顔を委ねた。
「ん、あうっ、ひゃあん! お兄ちゃん、あ、ああぁ…………」
 濡裂の上端に小さな突起がある、こりこりとした弾力のある、感じ入った乳首に近い触り心
地だった。米粒を思わせる、本当に小さな、膣口まで溢れた蜜のせいで見失ってしまいそうな
ものだったが、軽く指を添えるだけで、ぶるぶると千里は震え始める。
 粘膜のフリルに指を沿わせたときとはまた異なる反応、感電したかのように全身を痙攣させ
たかと思うと、恍惚の色が顔に浮かぶ。ここが一番気持ちいいのだろうと、裕輔は親指と人差
し指でクリトリスを軽く引っ張り、指腹で揉み転がした。
「んあああっ! そ、そっちは……っはあう!」
 左右の乳首を責め立てながらの、二重の愛撫。逃げようとしているのでは、と思ってしまう
くらい首を鈴のように大きく振って、千里は腰を泳がせる。当然、小麦色の半球も動きに合わ
せてぷるんぷるんと揺れて、裕輔の目を楽しませた。見るだけではなく、豊潤な両乳を握り締
め、口の中で含んだ果実を、果汁を搾り出すつもりで舌を巻きつけ、必死になってむしゃぶり
ついた。
「はう、はひゃあっ……ん、ぁあっ、いっぺんに、されると、気持ちいいのぉ……」
 ローズピンクの果肉を唇で挟んで引っ張りながら、裕輔は右手の指でクリトリスを、左手の
指は蜜に塗れた肉の花にくぐらせ、ほころびかけた穴に円を描いて撹拌する。とろみのあるビ
ロードが左の人差し指に吸い付いた、肉びらの内側に貼り付いた粘膜を指で擦りつつ、薄い粘
膜を通して恥骨を触り、骨の裏側を指で押しなぞった。千里の膣口は愛蜜を噴きこぼしており、
裕輔の手も、シーツもべっとりとこぼれたトロ液をかぶってしまっていた。
「指一本でも、きついんだな……」
 勢いをつけて指を抜き差しすると、開きかけた膣壷がきゅっと穴を小さくし、秘奥に進まん
とする指を邪魔してくる。だがそれと同時に、わずかに白く濁った愛液が次々と溢れ出してき
て、生肉の通路の中をどろどろにする。何度舐め拭っても、泉は尽き果てることは無かった。
「んぅっ、あ、はああっ、んあ、んんっ!」
 指を引き抜くと、糸を引く粘り気のある液体が絡み付いていた。弄ぶとかすかに糸を引き、
匂いをかぐと甘い香りの遠くで生臭さが感じられた。さらに、指を伝って落ちようとする液体
を一舐めしてみると、匂い通りの味がした。塩気の中にも、まろやかな甘味があり……初体験
の味だった。
「あぅっ……舐めちゃ、だめ…………」
 千里の頬が、目が羞恥に赤く歪む。裕輔は弄繰り回した陰部に改めて目をやると、奥の唇は、
変わらずに清らかな色合いを見せていたが、大きく咲きほころび、きらびやかな蝶の展翅を感
じさせる。上端のぷっくりふくれた尖りは、小さいながらも天に向かい、存在を示していた。
「さっきとちょっと違うな……口が開いたっていうか……」
「ん、っ……気持ちよく、なったから……だと思う」
 千里の返事を聞きながら、裕輔は莢を払った尖り立ちを指で押す。一緒に花びらも指で摘ん
で、蜜に沈んだそれらをにちゃにちゃとと音を立てながらおもちゃにした。

494: ◆EqHQZWqzB.
11/12/30 15:42:09.93 a+FTHtQb
――――――――――――
 このまま触られ続けるといってしまう、それでもよかったが、自分ひとりが気持ちよくなる
前に、兄にも気持ちよくなってほしかった。
「どうして? もしかして、よくなかった……?」
「違うよ、こんなに気持ちいいの……初めてだから……だから、今度はわたしが気持ちよくし
てあげるね?」
 笑顔を保ったまま、千里は裕輔のズボンのファスナーを下ろし、勃起して反り返ったペニス
に視線を固定させる。今までの自分の相手が小学生ばかりだったから、その大きさと威圧感に
つい驚いてしまった。口の中で、次々とあふれ出す唾液を飲み込みながら、千里はゆっくりと
肉の竿に手を伸ばした。
「っ…………!」
 指先が絡みつき、手のひらが円柱を包み込んだところで、裕輔が上ずった声を出した。肉棒
の硬さを通じて、向こうから興奮が伝わってくる。しかし、千里はそれ以上に興奮していた…
…前から大好きだった兄のペニス、しかも竿は並よりやや太目といったところだが、カリ首は
大きくエラが張っていて、亀頭も大きく膨れ上がっている。立派なたたずまいとは裏腹に、お
そらく未経験だからなのか、ちょっと指で擦っただけでもうっとりと気持ちよさそうにしてく
れるところも自分の理想と合致していた。
「お兄ちゃんは、どこが弱いのかな……?」
 顔を剛直に近づける、むわっとした先走りの臭いが鼻をついたが、雄介の臭いということも
あり、すぐにいい匂いに置き換わる。近づけた目の先には透明な珠が切れ目からにじみ出てい
た。それを指ですくってペニス全体に満遍なく伸ばし、滑りがよくなったところで指での締め
付けを激しいものにする。
「う、うっ……くうぅ……」
 裕輔の気持ちよさそうな声、聞いているだけで下腹の奥が切なく疼き、触れられてもいない
のに千里のほうまで気持ちよくなってしまう。その感覚を紛らわせるように、屹立への奉仕に
没頭しようとする。
 裕輔のペニスは、ズボンとパンツの中で射精寸前まで追い詰められていたのか、包み込んだ
指は、あっという間に透明な液体で汚されてしまう。精液ほどではないが、粘度が高く、指に
ついたそれを舐めてみると、苦くてしょっぱい味がした。
「すごい、ねとねとしてる……これじゃあ、すぐに出ちゃうかも」
 鈴口から次々とあふれる我慢汁は、ちょうどローションの役割を果たし、指で扱いているう
ちに、にちゃにちゃという音という音はどんどん大きくなる。
「っ、ああっ…………!」
 兄の悲鳴じみた声を聞きながら、千里は尖端を手のひらで包み込み、カリに指を引っ掛ける
とドアノブをひねるように右へ左へ手首を回し、同時に手のひらの一番柔らかいところでぐ
ぐっと赤い鉄兜を圧迫した。

――――――――――――
 肉茎を弄ぶ千里の手は、裕輔を射精ぎりぎりのところまで追い詰める。千里に触られている
ところを想像して何度も自分で慰めたこともあるが、空想の妹よりも現実の妹のほうが、はる
かに手つきは巧みで、甘やかで淫靡な笑み、濡れた唇、匂い立つ肌、すべすべの指……どれも
官能を限界まで引き上げる。
「どう、お兄ちゃん…………?」
「う、ううぅっ……」
 千里の細い指先の、慌しげで繊細な動きはまだ止まらない、それは何か値打ちのあるものに
触れているような、大切に扱おうとする動きだった。だがそれ以上に剛直を歩き、走る指は、
裕輔の全てを知っているのでは……という錯覚に襲われるほどに的確で、きめの細かい絹肌に
包まれた指は、カリ首に入り込み、裏筋を強く擦り、鈴口を緩やかにほじり、手のひらの心地
よさも相まって、返事をすることさえままならなかった。
 もっと、もっと激しくしてほしい……にちゃにちゃという音は、くちゅくちゅ、ぴちゃぴ
ちゃとさらに水っぽくなり、だんだんと濁りが強くなる先走りが扱く指との間に架け橋を作っ
ていた。
「うあ、あっ……千里、あんまり、激しくするとっ……」
 うっとりと陶酔した顔を見せる千里の手の動きはますます早くなる、指で作った輪はさらに
狭くなり尖端や棒への圧迫感は高くなる。膣内とは違う圧力の強い狭隘感、だが、千里の手の
柔らかさと先走りのぬめりが痛みよりも気持ちよさを優先して与えてきた。

495: ◆EqHQZWqzB.
11/12/30 15:42:30.19 a+FTHtQb
「出ちゃう? うーん……もうちょっと、おちんちん触りたいな」
 裕輔の射精が近いことを察したのか、千里の指の動きが変わった。激しく揉み扱く動きから、
そっと、羽でくすぐる動きに変わる。竿の中を駆け上がる射精感が急にしぼんだ気がして、お
あずけを食らった犬のように千里にすがり付いてしまう。
 千里は裕輔が何を考えているのかわかるだろう、穏やかな手つきで、玉袋から根元、裏筋か
らカリ裏まで指を躍らせて、噴き上がりそうな衝動を鎮めてくれる。
「そんな……くっ、早く…………」
○眉がひそまり、顔が歪むのがわかる。気持ちが収まるとは言っても暴発寸前から、2、3秒で
出てしまうというところに押しとどめられるだけで、出したいという気持ちがなくなるわけで
はなかった。

「お兄ちゃん、わたしも気持ちよくして……一緒に、いこ……?」
 身体の中で渦を巻く射精感に、歯痒さは強くなる一方だった。しかし、とろんとした妖しい
光を放つ瞳を前に、千里も気持ちよくしてやりたい、兄として自分ひとりだけでいくのは情け
なくないかという思いが脳裏を掠め、さっきまでシーツを掴んでいた手を妹の股間に寄せる。
「ん、ああぁっ……」
 くちゅり、という粘度の高い水音。心なしかさっきよりも熱く濡れているような気がした。
柔らかく開いた花びらが裕輔の指を舐めしゃぶる。千里の指もペニスを舐めるように這い回っ
た。襞の一本一本をなぞっていると息づいた肉洞は思っていた以上に複雑な形をしていること
に気がついた。
 粘膜をたぐり寄せることで捩りあってできた起伏の形を確かめながら、指先に迫る膣肉の
ちょうどよい風呂を思わせる熱さ、指で押せば崩れてしまいそうな柔らかさ、指元がおぼつか
なくなるほどのぬめり具合を心行くまで楽しんだ。
「はあ、ああ……お兄ちゃん、いいよ、もっと……激しく…………んんんっ!」
 指のグラインドが激しくなると、千里の扱く力も激しくなる。ゆるゆるとペニスの表面をな
ぞり上げていただけの指は、いつしか握り締めるような激しさを持ち始め、裏筋に4本の指頭
を引っ掛けながら、親指で赤く膨れ上がった亀頭を押しつぶし、裕輔を一気に射精に追い込も
うとしてきた。
「う、ううっ……千里、くああっ」
 対抗するつもりはないのだが、指を寄り奥までくぐらせて、蜜路を泳がせる。肌を火照らせ
る千里の熱源に近づいているのか、進めば進むほどに愛液の温かさは増していく。
 さらに、手を休ませておくのはもったいないと、日に焼けた乳房をぎゅっと揉み潰し、作り
たてのゼリーやプリンのように揺れるそれを、不規則に動かした五指でひしゃげさせ、弾ませ
る。

――――――――――――
 兄の気持ちよさそうな顔を見ていると、自分の感情も盛り上がり、コントロールできないと
ころまで突き進んでしまっていた。最初に感じた後ろめたさは、与えられた快楽に上書きされ
て、わずかに疼くだけになった。許されない関係というシチュエーションは、もはや千里の快
楽を昂ぶらせるだけのきっかけに過ぎなかった。
 張り詰めた風船のように丸くて大きな乳房を握り、揉み解してきた。ぴんっと立った乳首を
指の間に挟んで、左右にこぼれそうな肉の実りを揉み寄せる。指の間が狭まると桃色の尖りが
搾られ、先っぽがさらに膨らんだ。複数の性感帯を責められることでたまらなくなった千里は、
腰をもじもじとさせて、淫らがましく吐息をこぼした。
「はあうっ、お兄ちゃん……ん、もうちょっと、我慢……んああ……」
 鼻にかかった甘い声を忍ばせつつ、自ら脚を開いて、裕輔の指を奥の火照りへと引っ張り寄
せる。それに応じた指先が第二関節まで潜り込み、締め付ける襞層をものともせずに、指を曲
げては伸ばし、反り返ったり、くの字になったりこの字になったりすることで、千里の性感帯
を刺激し、硬直した総身に電気を走らせる。
 指の動きは激しさを見せながらも、穏やかで優しげな愛情のこもったもので、繊細さと力強
さが一つに組み合わさり、千里をエクスタシーへと駆け上らせる。ぬかるみを踏みしめて歩く
指は、千里の気持ちを全てお見通しといわんばかりに、模様が刻まれ、起伏に富んだ膣内を縦
横無尽に這い回った。こぼれる雫をまとわせたまま、くちゅ、ぬちゅっと撹拌音を大きくさせ
ながら……疲れを知らなさそうな抽送に、快楽に喘ぐ肉体は絶頂という形で屈してしまいそう
になる。

496: ◆EqHQZWqzB.
11/12/30 15:42:48.08 a+FTHtQb
「はあっ、んんうっ……だめ、気持ちよく、なりすぎちゃうかも……」
 まだお返しをするだけの力は残っている。握りこんだ太棹をやわやわと手のひらの中で揉み、
我慢汁でぬるぬるになったペニスを、指で作った輪をこれまで以上に狭めて扱き立てていく。
先端だけを軽く擦ったかと思えば、根元までゆっくりと扱いたり、動きを複雑にすることで、
裕輔が刺激に慣れず、いつまでも快感を味わえるようにした。
「……う、ぅっ……ああ」
「ひゃああんっ! お、お兄ちゃん……」
 だが、それもすぐに断ち切られてしまう。身を捩じらせて甘い声を発したのは、裕輔が千里
のクリトリスを摘み捻り上げたからだった。ごく小粒のペニスを思わせる、硬さを増し上向き
になった陰核を、揉み、押し転がし、引っ張り……と、中指から下で壷蜜を拭いつつ、残った
二本の指でローズピンクに光る宝石を思わせる媚粒に愛撫の対象を向けてくる。
 満たされた、それでいて強引さを感じさせない指戯に、千里の身体は燃え上がらんばかりに
汗を噴き出し、熱く溶けて、裕輔と一つになってしまいそうな気さえした。
 細やかで執拗な指の動きは、総身をわななかせ、子宮から飛んだ火花が手足や頭にまで広が
り、目の前を白くぼやけさせていく。
「ぁ……お兄ちゃんも、はあ、うっ……気持ちよく……」
 風景が少しにじんでいるのは、悦楽の涙によるものだろう。裕輔の手が、再び乳房に伸びた。
少し身体を動かしただけでたぷんたぷんと揺れる柔らかな肉の塊は、兄の指を飲み込むように
形を変え、きつく揉まれれば尖りを見せる。そしてわずかに遅いタイミングで人差し指と中指
が襞を、粟立った天井をなぞり抜けた。二本の指が突き刺さった穴は、そのうちに燃え尽きて
しまいそうなほどに熱い、その熱のせいなのだろう、前髪が額に張り付くほどにびっしょりと
汗をかいてしまっていた。

「っう……千里、うううあっ」
 裕輔の声が、いよいよ切羽詰ったものになる。弄んでいた肉棒から白濁液を迸らせようと、
指を鉄竿に押し付けながら、さらに勢いよく上下に扱いた。手のひらに伝わる脈動と熱、勃起
した男性器特有の硬さと匂い……五感で感じる全てが千里を狂わせる。裕輔は裕輔で、千里が
オルガスムスに近づいていることを本能で察したか、付け根の辺りまで食べさせた指で膣内を
激しく撹拌する。
「お兄ちゃん……お兄ちゃん、気持ちいいよぉ……もっと」
 折れてしまいそうなくらいに背中を弓なりにそらすと、細い首をのけぞらせ、天井を見上げ
る。全身を快楽が駆け巡った。一人でオナニーするときや、他の男子と行為に及ぶときとは
まったく異なる気持ちよさ……ずっと前から好きだった兄に抱かれることにより、肉体だけで
はなく、心も満たされ、それが何倍もの絶頂感へと変わっていく。
「はあ、ああっ……千里、もう…………」
「……だめぇ、わたしも、もうちょっと、だから……ね?」
 声の響きに震えがこもる、もうすぐいきそうなのだが、裕輔はあとほんの一擦りでもすれば
出してしまうと言いたげに、亀頭をひくひくと痙攣させ、精液と同じくらい糸引きの強い先走
りを垂れ流していた。
 裕輔の手の動きはさらに慌しくなる、肉筒の中に挿入した指をペニスさながらに前後運動さ
せたかと思えば、大洪水に溺れかかった芯芽を爪を立てずに抓ったり、乳首も撫で弾いて、転
がし……千里の弱いところ全てをくすぐり、高みに上り詰めようとする妹を後押ししてくる。
「ああああんっ、ううっ、お兄ちゃぁん!」
 そして、とどめを刺さんばかりに稲妻のような快感が、尾骨から背筋を駆け抜け、細い喉が
はたかれたように反り返った。痛いほどに大きな快美感のうねりは、とろみたっぷりの悦楽へ
と変わり、千里の理性を全て奪いつくす。
 瞬間、カリ首に巻きつけた手に力を入れてしまったことで、竿の脈動が大きくなる。
「っ、ああああ! 出る…………うううっ!!」
 吼えるような悲鳴とともに、迸る精液が手のひらに叩きつけられる。溜め込まれ、行き場を
失っていた白いマグマは、千里の小さな手のひらで受け止めきれるはずもなく、とろみのある
子種は、手首や指先を伝い、シーツに染みを作る。
「ふ、ああっ、お兄ちゃん、んんっ!」

497: ◆EqHQZWqzB.
11/12/30 15:43:08.18 a+FTHtQb
 栗の花の匂いに包まれながら、千里も裕輔とほぼ同じタイミングで絶頂を迎えた。体は突風
に巻き上げられて浮かび、そしてすっと音も泣く落ちていく……そんな錯覚に襲われた。その
後、全身を駆け抜ける強烈な快楽。千里は口の端から涎をたらしていることにも気がつかず、
頭の中で起こる小さな爆発と、全身が性器になってしまったような、全てを圧倒する悦楽に浸
りきった。
「はふ、ぅ…………」
 大きな波が引いていく、しかし、どこかもどかしく、物足りない思いが漣のように寄せては
返す。落ち着いたことは落ち着いたが、肉欲に支配された本能は、情感をあおり、欲望を高め、
乳房を疼かせ、股間の柔肉を震わせていった。
 
――――――――――――
「はあ、はあ…………」
「お兄ちゃん………………」
 射精を済ませ、滾る欲望から解放されると、千里が甘えた声を出した。むっちりとした巨乳
から細いお腹にかけて降り注いだ精液の後始末をするのもそこそこに、近づく唇に唇を合わせ、
唾液をすすった。千里は裕輔のキスに応じながら、手のひらで白液を拭い、にちゃにちゃと音
が引くまでそれをこね回す。
「ん…………最後まで、して」
 最後……おそらく、セックスのことだろう。ペニスは精を吐き出したにもかかわらず、鋼の
ような硬さを取り戻し、性交の準備を終えていた。しかし、性欲の支配が遠ざかったことで、
本当に妹と結ばれてもいいのか……禁忌に頭の天辺まで浸かろうとする自分を止める声が聞こ
えてきた。
「………………」
 唇を離す、肉竿の切っ先を割れ口に宛がう。にちゃりと、蜜がまぶされる音が静かな部屋に
響いた。あとはこのまま腰を沈めれば愛する妹と結ばれることになるのだが……互いに愛し
合っている今、これ以上突っ込んだら二度と引き返せないのではないか……そもそも、兄妹が
肉をむさぼりあうなんて……常識や理性、倫理観が脳裏でざわつき、裕輔の行為を妨げた。
「どうしたの、お兄ちゃん……」
 だが、蟲惑的に輝く黒い瞳、呪われた宝石のように艶やかに輝くそれに魅入られていると、
兄と妹である前に、二人は男と女……身体を求めることの何が悪いのか、第一、兄妹でセック
スをしたところで世界が変わるわけではない。ぽっかりと穴が開いた紅色の肉を見ながら、思
いを膨らませていく
「あ、ああ……なんでもない」
 千里が、まっすぐ裕輔を見据えていた。迷いは完全に吹っ切れたわけではない、心の底から
互いを求めたとしても、その先には何も無いからだ。それでも裕輔は構わなかった、千里も同
じ気持ちだろう。
「いくぞ…………」
 千里のほうを向いて小さくうなずく、覚悟を決めた裕輔は千里の腰を掴むと、向かい合った
まま腰を落とす。先端を押し当てられた肉の合わせ目がゆっくりと花開き、にちゃぁ、ぴ
ちゅっと音をさせペニスを飲み込む。ふんわりとした襞肉は、指よりもはるかに太い異物が挿
入されたことで、たちまち収縮を開始し、輪ゴムを束ねたような肉環がとたんに締まり始める。
「っ……く、ううっ…………」
 生まれて初めての女体に裕輔は感動すら覚えていた。竿の根元まで包み込む、赤ちゃんの頬
を濡らしたような瑞々しくも柔らかい膣内のうっとりするほどの心地、童貞を捨てたという充
実感、そして何より以前からただならぬ思いを抱いていた千里と結ばれたことによる高揚感…
…その気持ちが一つに渦巻きながら溶け合い、裕輔の心を隙間なく満たす。

「動くぞ……」
 ぬかるみきって吸い付く秘肉の柔軟感を味わい、蠕動する内襞の動きを楽しみつつ、裕輔は
ペニスを根元までしっかりと押し込んだ。間髪入れずに男根を引き上げ、すぐに打ち沈める。
襞の一本一本まで、流動化するようなひずみが起こり、巻きついた螺旋蚯蚓がペニスを舐め回
す。
「ひうっ、お兄ちゃんの……入って、んんんっ!」
 千里の魅惑の入り口は、ペニスを往復させるごとに形を変える。肉刀を収める肉鞘は、膣内
が押し寄せることで楕円へと変わり、縦から横から剛直を締め付ける。狭隘な肉路は、抵抗を
感じるほどだったが、千里の孔は呼吸をするように狭まったり広がったりするので、広がった
タイミングでより深くまで亀頭を差し込むことができた。


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