戦う司書でエロパロat EROPARO
戦う司書でエロパロ - 暇つぶし2ch595:名無しさん@ピンキー
14/09/14 14:05:31.71 9a3IF84F
続きです。

5限目の英語の授業が開始し、30分が経過した。新出単語や文法を完璧に解説し、教科書の英文訳も流れるように進めていくマットアラスト。
いつものサボり魔とは思えない見事な授業進行に、感動する生徒すらいた。
やっぱり、この人はすごい人なんだ。女好きでサボり魔だけど、本当はすごくいい先生なんだ・・・!
そんな純粋な生徒達の信望は、残り20分を切る頃にはガラガラと崩れ落ちていった。

「よし、今日やることは全部終わった!みんな、頑張ったご褒美に、待望の俺の新作映画の上映会をしてやろう!」
ミレポックの悪い予感は的中してしまった。卒業アルバムにも載せられるような爽やかな授業風景は一転し、死刑執行を受ける直前の囚人が押し込められた牢屋と化す。
マットアラストの言葉を聞いたとたん、教室の後ろでルイークが「ぐおおお!」と叫びながら椅子から転げ落ちた。それまで元気いっぱいだったキャサリロも突然頭痛を訴え始める。
ユキゾナは本当に吐血し、ユーリが保健室へ連れて行ってしまった。阿鼻叫喚の地獄と化した教室から逃げ出そうと、生徒が出口へ殺到していく。
そんな中、タイミングを逃して一歩出遅れたヴォルケンの肩をマットアラストがむんずと掴んだ。
「仕方ないな、みんなさっきまで元気そうだったんだが・・・ヴォルケン、おまえは元気そうだな!さすが、昨年の陸上インターハイで優勝しただけあるな。」
「あ、いや・・・、あ、ありがとう・・・ございます。」
滝のように汗を流し震える哀れな男子生徒を笑顔で見つめるマットアラスト。しかし、その笑顔は決して心からのものではないと一目でわかる。
口元は笑っているが、目は笑っていない。さすがに全員仮病であることに本人も気付いているのだろう。
沸々と沸き上がる怒りがその手に込められ、掴まれている肩はみしみしと嫌な音を立てていた。
逃げようものなら肩の骨が砕かれる・・・しかし、大人しく映画を見れば確実に殺される。
そう直感したヴォルケンは、何とかしてその場を切り抜ける手段を考える。
その頭には、幼い頃から育ててくれた敬愛する養父の声が走馬燈のように駆け巡っていた。

『ヴォルケン、人生を正しく生きるということは決して容易なことではない。だが、簡単に嘘をついたり人を傷つけるようなことは決してするな。どんなに辛くとも、正直に生きることだけは忘れてはならない。』

(すみません、フォトナさん・・・。今一度だけ、あなたの教えに背きます!)
養父の言葉を裏切る行為に涙をこらえながらも、意を決し、少年は叫んだ。
「・・・ぐ、あああああ!腹が・・・!痛い!!」
苦しげに腹を押さえ、その場に蹲るヴォルケン。突然大声で叫び崩れる生徒に、マットアラストは一瞬呆気に取られた。
しかし、彼にとっての迫真の演技は、悲しいことに周囲からは嘘だとバレバレであった。全く腹が痛そうには
見えないほど台詞が棒読みであった。余りにも分かりやすすぎる仮病に、おまえは勇者かと誰もが思った。
教室から逃げ出したミレポックとルイモンは無茶しやがって・・・、と涙を拭きながら友人を見守っていた。
周りの空気が更に凍り付いたことにさすがに気付いたのか、蹲った姿勢のままヴォルケンは固まっていた。
そんなヴォルケンの後ろに無言のマットアラストが立つ光景は、なかなかシュールであった。
「・・・そうか、おまえも腹が痛かったのか。気付かなくて悪かったな。・・・で?腹のどの辺りが痛いんだ?」
「・・・内臓です!」
「ヴォルケン、おまえが嘘が苦手なのはよ~くわかってるが、一つだけ言わせてくれ。おまえ、実は馬鹿だろ」

教室に取り残された二人の何とも言えないやり取りはその後5分ほど続いたが、見回りに来たイレイアがマットアラストを連行したことで、
恐怖の上映会は阻止されたのだった。マットアラストが連れて行かれた方向から、頭蓋骨が砕かれたような嫌な音が聞こえてきたことには、その後誰も触れなかった。

一方、社会科資料室にいたハミュッツは・・・
「よ~し!うさちゃん完成っと!そろそろイレイアさんが行ったと思うし、教室に戻ろっかな~。」

終わり

駄文ですが一応こんな感じで書こうかと思います。


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