09/12/22 17:43:14 FNO63lSx
朝、ハミュッツ・メセタはいつものとおり暇そうに館長代行室でウサギのアップリケをシャツに縫いこんでいた。
いつもどおりの朝という光景だったが、その静けさを破って館長代行室のドアが乱暴に開かれた。
普段の洒落た格好のマットアラストが部屋に入ってきた。
「あ~ら。マットォ~。おはよう♪」
ハミュッツが笑顔でマットアラストに声をかける。マットアラストはいきなりハミュッツの胸倉を掴む。
「ハミ。朝食に何か仕込んだのか?」
「もうバレちゃったぁ~?早いわねぇ~」
マットアラストはハミュッツに顔を近づける。
「だから何を仕込んだ?」
「もう!離してよぉ~」
マットアラストから逃れたハミは机の引き出しから白い粉の入った小瓶を取り出した。
「それはなんだ?」
「精力剤みたいね」
ハミュッツがにっこりと答える。
「なんで、そんなのを俺に盛るんだ」
「エンリケに盛った後、ノロティと二人きりにしてあげたのに何も無かったのよねぇ~」
「・・・それで俺か?」
「そうそう。効き目無いのかな?と思ってマットに試してみただけよ。でもねぇ~。マットも悪いのよぉ~」
「俺がハミに何かしたか?」
「昨日は死ぬほどシテくれるって言ってたのにねぇ~。マットが先に果てちゃったからよ~。その仕返し♪」