武装神姫でエロ妄想をしてみるスレ 第十段at EROPARO
武装神姫でエロ妄想をしてみるスレ 第十段 - 暇つぶし2ch689:NTR注意!!  ◆PNv45Jllpo
13/04/21 15:31:04.47 MgqrQtv0
>>688
「あ、あぶない……! 寝心地が良かったからつい……」
 ランサメントの脇をエスパディアが通る。
「私に道を譲ってくれるのかしら?」
「違う。既に決着はついたから」
「まだ勝負はこれからじゃないの、逃げるつもりでしょうけれどそれは無駄な話!」
「違う。オーナーは既に布団のとりこ」
 エスパディアの指は布団をかぶって穏やかな顔をしている少年に向けられている。
「眠ってはならない。けれど布団から出るのが惜しくて、離れない……オーナーは、布団に寝取られた」
 ランサメントは膝から崩れ落ちる。
「そ、そんな。布団が恋人とでも言うの……!?」
「布団は人間の第二の恋人。昔に誰かが言っていた」
 上質な畳みの上で涙を流すランサメントの肩にエスパディアの手が乗せられた。
「布団には誰も敵わない」
「盲点だったわ……まさか、布団に対象を寝取られるなんて……!」
 少年の元にエスパディアが悠然とした足取りで歩んできた。
「オーナー、お目覚めください」
「痛ッ! ……いくら眠りかけていたからって、まぶたをつねることないのに……っ」
 重く閉じかかっていたまぶたをこすりながら、少年は布団にもぐろうとする。
「オーナー。ヤーと今日出会ったばかりの布団、どちらが大切ですか?」
「この布団、最高なんだ。家のとは比べられないくらいに」
「……カブト型のお姉さん、この人いらないので差し上げます」
「い、いやぁ、こっちも仕事として寝取ってたわけで、本当にこの子が欲しいわけでは……」
「やっぱりオーナー取らないで。さみしいから」
「取らないも何も……あ、そこはオーナーさんも同意なんですね。仲がよろしくて結構なことね」
「ヤーとオーナーはお腹の底で繋がってる。なのに……」
「こういう結果に終わるなんて……子供だから浮気とか考えないのかしら」
「いまはオーナーが布団から出てきてくれない」
「いえ。人選に問題があったのね。カブト型が苦手と聞いていたのに、わざわざカブト型である私を寄越した人達にこそ責任があるの」
「本当に、布団にオーナーを寝取られるなんて……」
 契約時間が消化されるまでの間、少年は布団にもぐって心身を休めていた。
「……職員さんが扉を開けてなかに入ろうとしてきているんですけど……」
「あけないで」
「どうして? もうお仕事が終わったと考えてもいいくらいよ?」
 弱々しいランサメントの視線に、エスパディアは簡潔に答えた。
「日給減らされるから。和ゴス装備欲しい」
 少年の耳にはそれ以降なんの音も入ってはこなかった。 
 少年の心身が完全に布団のものになった瞬間だった。
 少年は寝たのである。
<おわり>


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