10/09/10 02:02:20 pkcdJgct
トリつけてみました。
メンテ編とは名ばかりのメンテ編ですが、続きを投下します。
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男の指先が、彼女の小さな耳の後ろに軽く触れた。
そのまま首筋をなぞるようにして肩、そして腕へと移動していく。
その指が彼女の指先から二の腕へと戻り、そして彼女のやや慎ましやかな胸の上でくるくると小さな円を描く。
持ち上げるように、そしてその頂きも優しく撫ぜ上げていく。その強すぎる刺激に、彼女は両手で指先を抱き締めてすぐ間近にあったタオルを噛みこみ声をこらえた。
「~~~~~~~っっ!!」
力一杯指先を抱き締め、身体を痙攣させる彼女に男は動きを止める。
やがて痙攣も治まり、彼女は真っ赤に染まった顔でそっと男を見上げた。
「いけない、人、です・・・」
人のパートナーとして生まれ、戦い勝利する武装神姫。
だが戦う以外のことを、その身体に初めて刻み込んだ男。
もしかすると、他の神姫たちも自分のマスターとこういう行為をしているのかも知れない。もっとマスターとの仲を深めたいと願うようになった神姫は、こうして肌をあわせてマスターの温もりを感じたいと思うようになってしまうのかも知れない。
それなのにマスター以外の人を、自分はこんなにも求めてしまう。
マスター以外の人の肌を感じ、その温もりを感じたいと願ってしまう。
もう、自分は壊れてしまっているのかも知れない―。
何も言わず、自分を見ている男の目をまっすぐに見つめて、彼女はゆっくりとその身体を机に横たえた。
「でも、わたしも、いけない神姫です―」
仰向けになり、両手で膝裏を持ち上げるようにしながら彼女は両足を大きく開いてみせた。
「わたしに刻み付けてください―わたしのご主人様が、誰なのかを忘れないように―」
囁くように誓いの言葉を口にする彼女の前で、男はタオルを手から離した。
直接彼女の両足の間に差し込まれた指の熱さを感じ、彼女は陶然とした眼差しを男に向ける。
ゆっくりと男の指が前後しはじめた。
最初はゆっくりと、それが徐々に速くなる。時折、不意に強く押さえつけるようにしたり、焦らすように止められたりする男の指に、足を支えていた両手は膝裏を離れて机に爪を立て、溢れそうな嬌声を止めようと口元を押さえる。
ご主人様、ご主人様、ご主人様!
武装神姫としての戦い方も、そして女性型として生まれてきた喜びも初めて与えてくれた唯一の人。
このまま壊れてしまっても、それがご主人様の手によるものなら何の後悔もない。
なぜなら、自分は、ご主人様の神姫なのだから―。
男の指先が、彼女の股間部にぐりぐりと押し当てられる。
素体外装が破れ、指先が体内に潜り込むような強い刺激が彼女の全身を貫く。
「ああああっっっっ!!」
もう我慢などできなかった。
壊れてもいい。このまま突き破って欲しい。
ご主人様の一部を受け入れ、ひとつになりたい。
「ご主人様! ご主人様! ご主人様! ごしゅッ・・・! んちゅ・・・」
耐え切れなくなった彼女の口元に、男が素早く指を押し当てる。
口元の指を両手で抱き締め、まるで噛み付くような勢いで小さな唇を押し付け、夢中になって熱烈な口付けを繰り返し、舐めしゃぶり、頬を擦りつけていた彼女は、最後にガクガクと全身を震わせるとそのままぐったりと机に横たわった。
「オマエの神姫だけど、今日はうちで預かるよ。うん? そう、ちょっとエラーがあるみたいだから、うちのパーツで試してみよう思って―」
男が携帯電話で話している。
「だから神姫いなくて不便だろうけど・・・って、新型買った? ああ、そう・・・100回ぐらい死んじゃっていいよ、オマエ」
電話を切り、上着のポケットに戻してから男は彼女に視線を向ける。
「と、いうことで―今夜はずっと、一緒にいられるな」
男の指に跨り、自分から腰を動かしていた彼女は蕩けるような笑顔を浮かべて男を見上げる。
電話の相手の声は、どこかで聞いたことがあるような気がしたが―別にどうでもいいことだろう。
彼女にとって一番大切なご主人様が、こうして一緒にいてくれるのだから。
「はい―。お部屋に着きましたら、わたしに、ご主人様をもっと感じさせてください―」