【神坂一作品】スレイヤーズ他 第11話at EROPARO
【神坂一作品】スレイヤーズ他 第11話 - 暇つぶし2ch2:名無しさん@ピンキー
09/07/23 01:41:43 lIUuC+Qx

表記の注意:
ガウリィ× →ガウリイ
ガーブ×  →ガーヴ
フェブリゾ×→フィブリゾ
魔導師× →魔道士

ついでに一人称:
リナ=あたし
ガウリイ=オレ (つばさ文庫版→俺)
ゼル=俺
アメリア、ナーガ=わたし
ゼロス=僕
タリム=わし

岩肌問題は永遠の課題。

3:名無しさん@ピンキー
09/07/23 01:47:46 lIUuC+Qx
すみません、残り容量チェックしていなかったのでSS投下したらオーバーしてしまいました……
スレ立て初めてでこれでいいのか不安ですが、気を取り直してもう一度投下させてください。

4:名無しさん@ピンキー
09/07/23 01:49:42 lIUuC+Qx
アニメイメージのゼルアメSSです。アメリア一人称。


5:ゼルアメ1
09/07/23 01:50:53 lIUuC+Qx

 一目惚れだった。
 なぜだろう、最初見たときにこのひとは悪人!と思ったのに。
 白いフードを怪しげにかぶり、口元まで怪しげに隠し、そして隙間から怪しげにのぞき見える肌は
岩が混じっていた。
 わたしの正義の勘は、まごうことなく怪しい人だと告げていた。
 そのゼルガディスさんに一目見て惚れていた。
 柔らかい物腰かもしれない。
 鋭いけれど優しい瞳かもしれない。
 とにかく惚れていた。
 理由もわからないまま。

 でもどうしよう。
 こういうことには案外にぶいリナさん達には気づかれていないみたいだけど、仲良し4人組の中で
恋愛沙汰って危険じゃないかしら。
 わたしはついため息をつき、真正面に座っていたゼルガディスさんとふと目が合ってしまった。
 「……どうかしたのか? アメリア」
 「いえっ! なんでもないです! あ、ほら食後の飲み物まだかな、なんて考えて……」
 「確かにそうだな……まぁ、この惨状だと持ってきたくても持ってこれんだろう」
 ゼルガディスさんまでため息をついて、わたしたちのテーブルでまるで戦場のように食事するリナさんと
ガウリイさんにあきれたような視線を投げつけた。
 「あはは、そうですよねー。いつものことなんで慣れちゃいましたけど」
 まだわたしの気持ちは隠しておきたい。
 わたしたちの旅の目的はみんなバラバラだから、仲良しでいられなくなったとたんにこの旅は終わって
しまうんじゃないかと思っている。
 下手に動いて失恋したあげくに旅まで終了だなんて寂しすぎる。
 戦いの流れ弾ならぬ流れウィンナーをこともなげにゼルガディスさんはひょいと避けた。


 「さてと、あたしちょっと魔道士協会よってくるから、適当に宿屋で落ち合いましょ」
 「なんだよリナ、オレもいくぞ」
 「こなくていーわよ、あんたは」
 リナさんとガウリイさんは夫婦漫才をしながら協会の方へと歩いていった。
 残されたわたしとゼルガディスさんは、いつも少したたずんでから軽く目くばせして別れるのが常だった。
 お互いに行き先も聞かずに夕食までの一人の時間をそれぞれ過ごすはずだった。
 きっとゼルガディスさんは人間に戻る方法を探して町を調べるんだろう。
 その背中を見送るのには、どうしても慣れない。
 じりじりとした心を抱え込んで、でももう立ち止まるのはやめにしたかった。
 「ゼルガディスさん!」
 足は動かなかったけど、声は出た。もう一息。
 「わたしも一緒に行きますっ!」
 驚いたようにゼルガディスさんは振り向き、立ち尽くすわたしを眺めながらため息とともにつぶやいた。
 「……どうせ断ってもついて来るんだろう? 好きにしろ」
 ぶっきらぼうな口調なのに今は甘い響きにしか聞こえなかった。


6:ゼルアメ2
09/07/23 01:51:41 lIUuC+Qx

 徒労というものはどうしてこんなに消耗するんだろう。
 手がかりと呼べるものさえひっかからず、まるで星の見えない夜に大海原で漂っているかのような、とても
大きな不安がのしかかる。
 「おい、アメリア」
 「…………はい?」
 「そこまでがっくり落ち込まれると、俺まで滅入るだろう」
 「あわわわ、すみません…………」
 「まぁこんなもんだ。……だがひとりより幾分かましだったさ」
 最高の賛辞をきいた、気がする……
 ぱぁっと顔が輝くのがわかるほどわたしは浮かれてしまい、ゼルガディスさんに苦笑されてしまうのだった。
 ふわり、と頭の上に大きな手がのり、低いつぶやきがふってくる。 
 「あいつらが戻ってくる前に一杯おごってやる。ついて来い」
 ゼルガディスさんはそう言うと、白いローブをひるがえらせて宿屋の古い扉をあけた。
 「いいんですか?!」
 いきおいこんで言うわたしに、呆れたような顔をみせてから優しく笑う。
 「言っておくが一杯だけだ、リナ達には言うなよ」
 なんでもないこんな小さな出来事に胸が苦しいくらいしめつけられる。
 わたしは大げさに喜んでみせて、にじんでくる涙を隠した。

 「ゼルガディスさんは、リナさんのことどう思います?」
 「いきなり何だ? もう酔ったのか……目の焦点が合ってないな」
 「いいじゃないですかぁ~前から聞きたかったんですぅ。ねぇねぇ、どうなんですか?」
 「…………最初は敵だったな。そのあとに手を組んで、どれほどの女なのか思い知った。そんなところだ」
 「んんん……いまいちわかりません…………わたしが……聞きたいのはぁ…………」
 「……アメリア? おい、もたれかかってくるな、起きろ、おいっ!……」

 目を覚ますと、ベッドに寝ていた。
 「えっと……あれ……?」
 薄暗い部屋の中に視線をめぐらせてみても、誰もいなかった。
 「呆れられちゃったのかな…………ばかだなぁ、わたし」
 ちくちく胸が痛む。
 「…………まったくだ」
 すぐそばで聞こえた低い声にびっくりして体を起こした。
 同じベッドの壁際に、ゼルガディスさんが横になってこっちを見上げている。
 「なにしてるんですかぁ!!」
 あせって叫ぶわたしをジト目で見つつ、
 「それをお前が言うか」
 淡々と切り返してきた。
 「ジョッキ一杯で潰れやがって……人目をさけてここまで運ぶのにどれだけ俺が苦労したと思ってるんだ」
 「人目をさけて、ですか?」
 「こんな怪しい風貌の俺が、酔いつぶれた少女を部屋に連れ込むなんぞ、誘拐にしかみえんだろうが」
 わたしはなんとなくおかしくなって、悪いとは思いながらも少しだけ笑ってしまった。
 「……何がおかしい」
 「だって……ゼルガディスさん、自分で自分のこと怪しいって、ちゃんと自覚してるんですね」
 ゼルガディスさんはわたしの言葉にすっと表情を消して、黙ってしまった。
 「あ、あの……怒らせちゃいましたか……? すみませ……」
 「お前が望むものはなんだ」
 謝罪を言い終わらぬうちに投げかけられた疑問に、疑問を返したくなる。
 でも、この状況でこれは……言ってもいいんだろうか、わたしが望むことを。
 「酒場で言いかけていたろう、俺に聞きたいことがあるなら言ってみろ」


7:ゼルアメ3
09/07/23 01:52:32 lIUuC+Qx

 いつもと様子が違う気がする。
 体の距離が近いというのもあるけれど、いつもよりもずっと、心の距離が近い気がする。
 わたしは唇をぎゅっとかんで、あふれる言葉を抑え込む。
 チャンスは一度だけかもしれない。
 ゼルガディスさんは自分の腕で腕枕をしながら、横たえた体をわたしに向けて開いている。
 その胸に飛び込みたい、その腕に抱かれたい、強く、きつく抱きしめて、あなたの女になりたい。
 どう言えば伝わるのかしら。
 わたしはこんなにも臆病だったの……?
 早く、ゼルガディスさんがため息をついてしまう前に、なんとか伝えなくちゃ…………
 焦れば焦るほど何を言っていいのかわからなくて、そんなわたしの目の前で、物憂げに吐息がもれる。
 ……ああ、終わっちゃった……
 「俺が悪かったな」
 何を言われたのか意味がわからないままに、伸ばされた腕に引き寄せられてシーツごとたくましい体に
抱きしめられてしまった。
 「あっ……あのっ?! ど…………どど……??」
 「どうして、か? わかりやすいやつだな。そのくせ自分のとる態度に無頓着なのが不思議だな」
 「えええっ?! わたし何かしましたか?!」
 「……バレバレなんだよ…………目閉じろ」
 鋭いまなざしがわたしを貫いて、考える力を奪っていく。
 この展開……まさしくわたしが望んでいたことだけれど、嬉しさと同時にいいのかしらという不安がつのっていく。
 「……どうした? こわいのか?」
 わたしを抱きしめていた腕の力がゆっくりとゆるんでいく。
 やっぱり無理強いするような人ではなかったことに感激したくなるけれど、こわいのは体じゃなくて心のほう。
 「ゼルガディスさんは、リナさんが好きなんじゃないんですか?」
 自分でびっくりするくらい冷静な声がでた。
 困った顔をされてしまうと覚悟していたのに、きょとん、とした目で見つめられてしまった。
 「そんなことが聞きたかったのか?」
 完全に予想外、といった反応に、なぜだかわたしが困った顔をしてしまう。
 「聞きたいのなら教えてやるがな……すごい女だと思うことと、その女を抱きたいと思うこととは別物だ」
 直接的な言い方に、わたしは口をぱくぱくさせたが何も言葉はでてこなかった。
 ゼルガディスさんは見たこともないような優しい目でそっと笑った。
 「俺にとっては、アメリア…………」
 同じくらい優しい声でささやかれるわたしの名前に、心が熱くとろけてほどけていく。
 次の言葉が聞こえる前に、わたしは自分から目をとじて、もう一度強く抱きしめられるのを泣きそうな
ぐらいに望んだ。
 「抱きたい女はお前だけだ」
 言葉に痺れたのか、重なる唇に痺れたのか、頭が真っ白になってよくわからなかった。


 冷やりとした硬質の肌が火照る体に気持ちいい。
 ぼやける頭に唇が誘いをかけて、力をぬくとすこしざらついたような舌が丁寧にはいってきた。
 わたしの舌にかるくふれると、あとはもう隅々まで遠慮なくさぐってくる。
 大人の自信と包容力がキスひとつにまであらわれていて、ただ身を任せるしかできないでいた。
 舌をからめとられて吸いあげられて息もうまく出来ない恍惚のなかで、わたしはさっき言われたことを
何度も思い返しては嬉しくて嬉しくて天にも昇る心地だった。
 ……両思いよね、これ、ゼルガディスさん……
 どんどんどん、と堅い扉に音が響く。
 なんの未練もなく唇が離れていってしまう。
 「おーい。ゼルガディス。あけてくれー」
 ガウリイさんだ! やだどうしようこれ、そんなぁ、やっとここまでこれたのに……

8:ゼルアメ4
09/07/23 01:53:25 lIUuC+Qx

 ぱっと手を離されるかと思ったのに、わたしの頭をおさえこんで胸におしつけ、いつもと変わらぬ口調で
ゼルガディスさんは少し大きな声を出した。
 「すまんな、ガウリイさんよ。いま取り込み中だ。しばらくリナの部屋にでもいててくれ」
 「それがさ、リナがアメリアを探してるんだ。まだ帰ってきてないって。でもそこにいるんだろ?」
 ええっ?!
 「いるさ。だから鍵をかけてるんだ」
 「だよなー。リナに言っとくわ。邪魔したな」
 ええええっっ?!
 「い、いい、行っちゃいましたよ?! 言うって言うって何を言うつも……っ……」
 また深く舌をからめて声を奪い、服の上からわたしの胸をきゅっとつかんだゼルガディスさんは、わたしが
抵抗をやめておとなしくされるがままになるまで楽しげに翻弄してきた。
 「何か問題でもあるのか?」
 ぷはぁっと乱れた息をはいてしまうわたしを面白そうに見つめて、にやりと笑いかけてくるゼルガディスさん。
 ああ、覚悟が足りなかったのはわたしのほうだった……恥ずかしい。
 「ないです! 全然、なんの問題もないです!」
 「……声はおさえろよ、いくら内緒にはしないとはいっても、宿屋中に知らせるつもりはないからな」
 かーっと赤らんでいく頬を両手で隠しながら、わたしは黙ってうなづいた。

 指がすべるように動いてわたしの服を脱がしていく。
 ゼルガディスさんのところどころに見える岩の肌は硬そうなのに、ふれてくる感触はやわらかくて、
優しげだった。
 すべて脱がされてから、じっと視線を注がれると、羞恥心で肌が焼けつくようだった。
 「……綺麗だな」
 短くそうつぶやかれただけなのに、ゼルガディスさんに申し訳ないような気持ちになってしまった。
 勝手な同情心なんて迷惑以外のなにものでもないというのに、わたしはどうしても素直に喜べなかった。
 「服を着たままだが、許してくれるか? 傷をつけずに裸で抱き合う芸当は俺にはできないんでね……」
 わたしがここで、服を脱いでもかまわない、いくらでも傷つけていい、と言っても、たぶんなにも解決しない。
 自嘲でもなく自己憐憫でもなく、最善の方法を示してくれている好意から出た言葉なのがわかる。
 見かけよりずっと紳士で優しいゼルガディスさんを丸ごと受けとめるのに、服がどうとか関係ない。
 「ありがとうございます」
 そう言ってにっこり笑ったわたしを、彼は穏やかな目で見つめてくれた。
 「……可愛い女だ……」
 そうして芯までしびれるような愛撫が始まった。


 「こういうのって……ああっどう、したら…………はぅぅ……っ……!」
 意味のわからないことを口走ってしまったわたしに、抑えろ、とでも言いたげなキスで黙らせて、それでも
胸の先端にとがるちくびを躊躇なく甘く刺激してくる。
 ゼルガディスさんってばわたしの想像よりもずっと大人だった。
 きゅっと力をこめて指でつまみあげられると、痛さに似た鋭い快感が走り抜けていく。
 出せない喘ぎがゼルガディスさんの舌へ響いて消えていってくれるから、もっと強くと願うわたしをさらけ
ださずにすむ。
 はじめて、なのにここまで体が違和感もなく快楽を感じてしまうのは、惚れた人が相手だからなのか、
それとも……ううん、きっとゼルガディスさんが上手すぎるんだわ。
 熱い舌がからまりあう。
 こぼれおちる唾液が口の端から頬をつたってシーツを濡らしていく。
 なにをされても怖くなかった。
 痛いほどに舌を吸われても、ちくびの先に爪をたてられても、針のように鋭く冷たい髪が首筋をなぞっても、
服ごしにゴリゴリとこすれる岩の肌も、それが全部ゼルガディスさんが与えてくれているものだと思うと、
ぞくぞくとした興奮すら背をかけめぐっていく。

9:ゼルアメ5
09/07/23 01:54:25 lIUuC+Qx

 「……痛くされても感じるのか?」
 強く心臓の上に吸いつき赤い印をつけたあとに、小さくそうささやいてくる。
 「…………試して……?」
 「すまんな、俺の見込み違いだったようだ。……まだガキだと思っていたが、女の反応をしやがる……」
 ほんとうにすまなさそうに苦笑するゼルガディスさんを見上げながら、わたしは胸についたキスマークを
誇らしいような気分でそっとなでた。

 「……遠慮せずにいかせてもらうぜ」
 「うれしいです……」
 胸が高鳴る。
 未知の世界なのに心臓がおどりだしそうなくらい喜んでいる。
 だけど、ふと不公平な気持ちになる。
 「……ゼルガディスさん……わたしだけ裸なのってやっぱり落ち着かないです」
 「フン……それで?」
 「それで、その…………見せてもらってもいいですか……?」
 「……見るだけか?」
 いじわるそうに言われて、さすがに返事につまっていると、
 「好きにすればいい」
 とさらりと受けとめられてしまった。
 もじもじしながらも、やめる気にはなれなくて、わたしはゼルガディスさんの腰へと体を近づける。
 服ごしに見てわかるほどにその部分が大きくなっていた。
 激しい昂ぶりを間近に感じてこのうえなくしあわせな気分だった。
 どうやって脱がせばいいのかとアレコレいじっていると、こそばゆさに我慢できなくなったように身をくねらせ
つつ自分から解いてくれて、しかもその大きなモノを取り出してしまったので、わたしはすこしだけ落ち込んだ。
 ふるふると頭をふって気を取り直してから、両手でこわごわと包み込んでみる。
 熱くてかたくて大きくて、でも優しいような形をしていた。
 大丈夫、な気がする。
 処女喪失は地獄の痛みとは聞いていたけれど、わたしは大丈夫なんじゃないかと楽観的な気持ちになれた。
 あいさつをするようにキスをしてから、口をあけてほおばってみる。
 苦しくてすぐに離してしまったけれど。
 やっぱり地道になめるところからしてみよう。
 手は根元にそえて下から上へと舌を動かすと、ぴくっとした反応が手に伝わった。
 息も乱さずにわたしをじっと見続けているゼルガディスさんの口元に笑みがうかんでいる。
 涼やかな目元とあいまって、わたしの中の羞恥心をあおってくるけど、わたしの体は違うことを感じていて、
どんどん濡れていくのがはっきりとわかってしまう。
 挿入、ってどんな感じなのかなぁ……痛くて、でも気持ちいいんだろうな……
 けっして口にはだせないことを思いながら、もう一度ほおばってみた。
 のどの奥に刺さるような感触に思わず目をつぶったら、汗で熱のこもったわたしの髪の毛に指がからんで
きた。
 そのままゼルガディスさんのしなやかな指が遊ぶように髪をいじっていく。
 ぐっとねじりあげて欲しいと思うのはおかしいですか……
 無邪気にそう言えるような子供ならよかったのに。
 じゅぽっと音をさせてしまってもくわえてしごきあげる動きをやめないでいるわたしは、初恋の一目惚れの
最愛の男性に、自分でも知らなかった女の性をいきなりさらけだしてしまっていた。
 でも、すごく、興奮する……
 「そのへんにしといてくれ」
 くん、と髪の毛がかるく引っ張られた。
 歯があたらないように用心して口をはずすと、自分で思っていたよりも呼吸が乱れていた。
 「ふぁい……」
 口がうまくしまらなくて、間抜けな返事をしてしまう。

10:ゼルアメ6
09/07/23 01:55:14 lIUuC+Qx

 「俺の上に来い」
 もうすでにゼルガディスさんの上にまたがっているような格好をしていたので、小首をかしげると、
 「わからないか?……顔の上に来い」
 ぼっと体の熱が急激にあがる。
 「あ……あの…………」
 「みなまで言わせる気か。お返しに舐めてやると言っているんだ」
 そんな言い方されると、なおさら動けなくなるんですけど……
 ゼルガディスさんの淡々とした表情が、羞恥心と好奇心をかきまぜてわたしをおかしくしていく。
 差し出された手に吸い寄せられる。
 手を取ってしまったあとは、あらがう理由も余裕もなにもなかった。
 壁に両手をついて上半身を支え脚を開いてひざで立った。
 「もっと脚を開いて腰をおとせ、舌が届かん」
 言われるがままにゼルガディスさんの顔の横についたひざをずらしていき、秘部を近づける。
 「……すごい濡れようだな、ひくついていやらしいぜ……」
 恥ずかしくて目が開けられない。
 お尻をわしづかまれてびくりと背筋がのけぞった。
 そのすぐあとに濡れた舌が敏感な膨らみをなぞりあげる。
 一瞬で頭の芯にまで快感が響いて腰がしびれていく。
 開いた口から声がでそうになって、あわてて自分の指をかんだ。
 それでも漏れでる喘ぎは許してくれるのか、注意はされなかった。
 舌がねっとりとクリにからみつき、もてあそぶようにぬめぬめとねぶりあげられる。
 あまりの刺激に悶えようにも、しっかりとお尻をつかまれていてままならない。
 いとも簡単に絶頂に昇りつめてしまう。
 きゅぅーっと弓なりにのけぞりふるえていると、クリ全部を口の中におさめられてしまい、容赦なく吸われた。
 それだけでも快楽は激しいのに、両手を上にすべらせて胸をつかみちくびをつまんでくる。
 卑猥な音とともにクリを吸い上げられ、尖ったようにふくらんでいたちくびまでこねまわされては引っ張られる。
 快楽の芯を下から上へと何度も何度もねぶられて、体の奥がとろけそうだった。
 思考がぼやけて理性がとんでいく。
 また絶頂の激しい波がきた。
 悦び震えてその波に身を任せようとしたのに、きつくちくびをねじりあげられ、体の芯が焼けつき痺れた。
 その余韻にひたる間もなく、いつ胸から手を離したのか、ぬめりで溢れるわたしの中に指がねじこまれる。
 「ひっ……い……ああっそ……んあっっ……」
 ひくつくクリを押しつぶされたままで指をじわじわと奥へ入れられ、もうとめようもない喘ぎが流れでる。
 たしなめるようにゼルガディスさんが首を軽く振るけれど、敏感な芯をぬるりとこすられて黙れるはずもない。
 もう一本ふやされた指が中でまげられ、からみつくように抜き差しされる。
 お尻がびくびくふるえてひざがもう自分を支えていられない。
 「もぅ……だ、め…………だめですぅ……もぅ……」
 喘ぎのあいまからかろうじて出せた言葉がどう伝わったのか、ゼルガディスさんの舌と指はさらに執拗に
責めだしてきた。
 的確に、確実に、めちゃくちゃに翻弄され、自分がどんな声をだしているのかもわからない。
 つま先から背筋をぬけて頭の芯にまで快楽が駆け抜けていく。
 今まで感じたことのない危険なまでの気持ちよさに魂が奪われそうになる。
 唐突に開放されたと思ったら、ベッドがきしんで、うしろから腰を抱かれて熱いものが一気に貫いてきた。

11:ゼルアメ7
09/07/23 01:56:41 lIUuC+Qx

 焼けるような痛みと充足感が子宮をねらって突き進んでくる。
 壊れそうだった。
 激しくゆさぶられて奥を突かれて壁に押しつけられる。
 それなのに痛みまでもが気持ちいい。
 ゼルガディスさんから送り込まれるものすべてがわたしの内で激しい快楽に変えられていく。
 悦びの声しかでてこない。
 にぎりつぶされるようにして抱きしめられた。
 肌にくいこむ硬い岩の感触も、わたしの絶頂を後押しするだけだった。
 せつない呻きが聞こえて熱いなにかが奥へ注がれた。
 愛してるというささやきの代わりに息もできない熱烈なキスがしばらくつづいた。
 わたしはそんなふうにして意識をうしなった。


 だるい体をむりに起こそうとして肩を抱き寄せられる。
 「……もう少し寝ておけ」
 窓の外は完全な暗闇で、酒場もしまっているような真夜中だということがわかる。
 「リナさんたちが心配してないでしょうか……?」
 「心配、か……むしろ俺たちの本気を祝ってくれているとありがたいがな」
 わたしはゼルガディスさんの瞳をじっと見つめた。
 照れたように微笑んで、それでもまっすぐに見つめ返してくれた。
 それなのに何故か涙がでてきて、わたしはわんわん泣きだしたいのを必死でこらえ、優しく抱きしめてくれる
最愛の人にむりやり微笑みを返した。



12:名無しさん@ピンキー
09/07/23 02:00:12 lIUuC+Qx
以上です。読んでくれた人ありがとうございました。
重ねてお詫び。前スレぶつ切り終了になってしまい申し訳ない……


13:名無しさん@ピンキー
09/07/23 03:31:18 24IvmDxs
いちおつ&GJ!!!!
萌えたよありがとう!!

14:名無しさん@ピンキー
09/07/23 18:47:02 W0VGvgZZ
GJ!
アメリアがきゃわゆいな!

15:名無しさん@ピンキー
09/07/24 09:23:14 UzwTcnA1
萌えた!かわいいアメリアかわいい!

16:名無しさん@ピンキー
09/07/24 19:27:37 rpPU5ESm
GJ!いいもの読ませていただきました!
アメリア可愛すぎて困った。

17:名無しさん@ピンキー
09/07/26 08:25:59 iccwYtmr
ぱいぱんリナたんをはらませたい

18:名無しさん@ピンキー
09/07/27 00:40:06 VUxpSQh8
おおお乙&GJ!
萌えた。幸先いいかんじですNE!

19:名無しさん@ピンキー
09/07/28 02:40:56 avkpA9ql
GJ!
アメリア可愛すぎ。幸せそうだなぁ。暖かい気持ちになれたよ。ありがとう。

20:名無しさん@ピンキー
09/07/28 15:34:57 oMlU12HT
前スレ投下時から続きを楽しみに待ってました!!
大人なゼルと可愛いアメリアにGJ!!!!!


21:名無しさん@ピンキー
09/07/30 00:00:32 BO9GNbg/
とても良かった
GJ

22:名無しさん@ピンキー
09/08/01 02:06:13 yDfEAis2
GJ
萌えた

23:名無しさん@ピンキー
09/08/05 14:40:21 FT9AoyaT
保守しとく

24:名無しさん@ピンキー
09/08/06 10:56:49 2jCghJ4l
NEXTのキスクルシーンで、生命受精を連想したって声も当時あったらしいね
興味深い意見だと監督?が関心してたっけ


……関心ついでにぜひその受精までの過程をDVD化してくれお願いします

25:名無しさん@ピンキー
09/08/06 23:11:30 UtoU96uD
その発想はなかった!すげえ…

ドラマCDでもイケル!おねがいしまふ

26:名無しさん@ピンキー
09/08/07 03:23:12 Fvdkl5Ej
NEXTはデキ婚エンドか…
あると思います。

27:名無しさん@ピンキー
09/08/07 09:54:02 NpH0xK5q
キスクル・・・よかったよなぁ
ガウリナ的に

エロ的観念からみて
スレイヤーズ史上
ベストなセリフ・シーンって
どこだと思う?

原作アニメカプ問わずに

28:名無しさん@ピンキー
09/08/07 14:04:19 Db1HB0gw
原作なら「降りよう」じゃね?4巻。
アニメなら、地味に「リナじゃない」が好きだった。

29:名無しさん@ピンキー
09/08/07 22:53:59 aslXs2V0
アトラスでの「一緒に死のう」がマイベストw

30:名無しさん@ピンキー
09/08/09 00:07:21 H42D8ic2
>>29
愛のかけらもなかったなw

31:名無しさん@ピンキー
09/08/09 22:20:03 TEDowote
原作なら2巻の「パターン通り、服を脱いで、体で暖めあうか!」と6巻の「…ちょっとその…今夜。つきあってほしいの」が好きだな

32:名無しさん@ピンキー
09/08/10 03:30:37 1zTvVO7p
カプじゃないけど
ヌンサの「たまごを産め」は
ちょっとハズれたエロティックを感じたw

33:名無しさん@ピンキー
09/08/10 10:46:25 FeGJGbKA
おんぶ

34:名無しさん@ピンキー
09/08/11 05:21:29 RPMv26gb
やっぱり挙がるのは前半だよなw
ランツがガウリイをヤリチン扱いしてからかったりもしてたっけ。
子供が1ダースくらいできてるとか…

35:名無しさん@ピンキー
09/08/11 14:27:39 JFMFotlY
んー
もうひと声!

36:名無しさん@ピンキー
09/08/12 02:04:49 TU0tcTuo
初っぱなのリナ拷問wシーン。

「そんなところに突っ込んだら、いくらなんでもあそこがさけちまう」

リナに言わせてればエロかったのにw

37:名無しさん@ピンキー
09/08/12 02:41:19 LnLNB1qg
PC版ゲームを昔やったことあるんだが、ガウリイがキメラか何かについて
「どうやって子供つくるんだ?」「○○を○○して…」とか下ネタ話で盛り上がっててワロタw

原作初期のガウリイは下ネタ好きだよなあ

38:名無しさん@ピンキー
09/08/12 04:23:07 58btjpqg
傭兵って男所帯だし、下ネタが普通の環境だったんだろうな。
最初の頃は女の子の前で下ネタしちゃダメって意識も低かったんじゃないか?
リナが嫌がるからしなくなっていったんだろう。


39:名無しさん@ピンキー
09/08/13 00:15:10 G4aSPnjj
リナのガウリイへの調教…もとい、躾…ではなく、教育がしっかり行き届いたんですね

40:名無しさん@ピンキー
09/08/17 15:21:08 vpb1udfr


41:名無しさん@ピンキー
09/08/18 00:02:36 C+2fxv8L


42:名無しさん@ピンキー
09/08/18 10:29:37 P3OwQj3E


43:名無しさん@ピンキー
09/08/18 11:36:18 e0fK8k2m


44:名無しさん@ピンキー
09/08/19 10:13:00 BqH254hI


45:名無しさん@ピンキー
09/08/19 12:28:44 q6n8d/Yt


46:名無しさん@ピンキー
09/08/19 13:27:56 6WhiVdc+


47:名無しさん@ピンキー
09/08/19 13:30:00 GUdzIjIH


48:名無しさん@ピンキー
09/08/19 22:19:34 aGtnlz3A


49:名無しさん@ピンキー
09/08/20 07:24:59 LRTdPJPo


50:名無しさん@ピンキー
09/08/20 10:14:19 Z6rIS9RY


51:名無しさん@ピンキー
09/08/20 10:31:43 CacDXSUc


52:名無しさん@ピンキー
09/08/20 12:18:47 fkaXM3Si


53:名無しさん@ピンキー
09/08/20 12:51:44 XBz9Smy5


54:名無しさん@ピンキー
09/08/20 16:47:26 LRTdPJPo


55:名無しさん@ピンキー
09/08/21 09:11:37 XJEoHafW


56:名無しさん@ピンキー
09/08/21 13:14:20 Vna8rQCa


57:名無しさん@ピンキー
09/08/21 15:23:21 6uMGnoTw


58:名無しさん@ピンキー
09/08/21 15:39:09 1slQc/Hg



59:名無しさん@ピンキー
09/08/21 15:53:47 TqaDVlHe


60:名無しさん@ピンキー
09/08/21 17:34:02 XJEoHafW


61:名無しさん@ピンキー
09/08/21 18:22:58 1CrezHOy


62:名無しさん@ピンキー
09/08/22 10:01:13 0qOGKr4l
ガウリイスレでお兄さんの死因を知ってしまった…

エボ4話見る限りガウリイは子供ほしそうだったけど
あの時のトラウマから家族ってものに執着してて、あーゆームチャな展開になった…と取れなくもないな。

まあガウリナ派としては4話はあまり認めたくないけどw

63:名無しさん@ピンキー
09/08/22 21:31:13 Jt3xHSdb
死因kwsk
エボもみてないけど、どんなエピだったの?

64:名無しさん@ピンキー
09/08/23 01:49:37 +WbD7l0/
きっとスラムダンク

65:名無しさん@ピンキー
09/08/23 08:52:41 cafVupUp
>>27
ミリーナ達と城に潜入するときガウリイ背負ってて
「急に耳元でしゃべんないでよ」
みたいなのなかったっけ?

66:名無しさん@ピンキー
09/08/23 11:46:19 onrq6FAu
>>27
原作4巻、対ズーマでリナが喉やられて、助けに来たガウリイの胸に顔うずめるとことか、
対カンヅェルでガウリイがリナ抱えて庇いながら戦ってたとことか。
エロ系のネタを意識した場面じゃないけど、シリアスなシーンでの密着具合がそこはかとなくエロス。

67:名無しさん@ピンキー
09/08/23 15:15:58 MyRxG3Zi
>>63
ガウリイスレより

7:名無しさん@お腹いっぱい。 :2009/08/20(木) 22:14:08 ID:P21VsKK8 [sage]
えーと、じゃあネタバレ注意で

「光の剣の継承者争いでガウリイと戦って死んだとかですか?」の質問に対して
「そうです」ってはっきり答えてたんだ
ついでに、ガウリイは兄が死んだことを「もちろん」知っていると

北斗の拳云々いってたからある意味予想通りっぽいけど、昔は死因を明かせない
みたいなこと言ってたから、あっさり肯定されててびっくりしたんだ
そりゃー兄弟で殺し合いとかしたらガウリイも嫌になって家出するよなぁ

68:名無しさん@ピンキー
09/08/23 18:53:57 8vgU2mMg
ありがとうー。
やっぱりそうなのか・・・。
エボ四話みてくる。

69:名無しさん@ピンキー
09/08/24 00:33:54 LlL2xxRk
ガウリナ投下します。
・リナ一人称
・ガウリイくらげ度ふつー
・一瞬会話にでてくる「変なおっさん」はリナ父外伝参照しなくてもまったく支障ないです


70:ガウリナ1
09/08/24 00:34:58 LlL2xxRk

 燃えるような夕日が海の向こうに沈んでいく。
 その灼熱の色に染められたガウリイの髪がまぶしいくらいに照り映えている。
 いつもよりかがんだような背中を飾るには、それはあまりにも豪奢で不釣合いなほどだった。
 そう、彼は今、珍しいことに落ち込んでいる。
 今朝、宿の食堂で顔を合わせたときに、ガウリイはいきなり何の前触れもなく落ち込んだ。
 聞いても訳を話そうとしない彼をとりあえずほっぽって、あたしはいつもどおりの量を食べつくし、街の
観光やショッピングにひっぱりまわしてみたものの、あまり変わりばえのないガウリイの態度に業を煮やし、
早めの夕食をすませた後、浜辺へ散歩にと誘ったのだった。
 潮の香りが風にのって、夏の匂いを届けてくる。
 ……ったく、いつまで落ち込んでんのよ。
 てゆーかここまでガウリイをへこませる出来事っていったい……?
 ピーマンに追いかけられる夢でも見たのかしら。
 それともまたクラゲの国に帰る夢で、それが実は正夢だったとか?
 よせては返す波の音を聞くともなしに聞いていると、やっと観念したのかガウリイが口を開いた。
 「オレなぁ、いつだったか、変なおっさんに説教されたんだよな」
 一瞬だけあたしをちらりと見て、つぶやく。
 「……悩む姿なんぞ見せるなってさ」
 変なおっさん?
 まあ今つっこむべきトコはそこじゃないわね。
 「そりゃそうよ。弱みにつけこんで心の隙を狙うなんてお金儲けの基本だし」
 あたしの善意の忠告に、なぜかジト目をむけてくるガウリイ。
 「でもね、あんたがしょげこむほど弱ってるってーのなら、見せてもいいと思うわよ。
 少なくとも、あたしにはね」
 そう言ってあたしはガウリイにウィンクをしてみせた。
 彼があたしを支えてくれたように、あたしも彼を支えたい気持ちぐらい、小指の先ほどはある。
 「んで? なにを悩んでんのよ? 
 隠せないほど悩んでるなら、いっそのことぱーっと吐き出しちゃいなさいよ」
 あたしの軽い口調にのせられたのか、ぽつり、とガウリイはこぼすようにつぶやいた。
 「……夢を見たんだ」
 あれ、やっぱし夢?
 冗談のつもりだったんだけど。
 しかしンなもんに丸一日落ち込むよーな繊細で長持ちする脳みそ持ち合わせてたっけ?
 まー、ここで口を挟むのも大人げない。
 聞いてやろうと言い出したのはあたしなんだし。
 黙って先をうながすと、やはりぽつりぽつりとつぶやいてくる。
 「オレの夢の中で、リナがさ……」
 彼の瞳は遠くを見やっていて、そこには波の煌きが踊るかのようにみえた。
 「いや……リナにさ…………」
 言いにくそーに鼻の頭をぽりぽりと掻くガウリイ。
 「なによ? あたしが夢にでてきたからって、なんだっていうのよ?
 あたししか聞いてないんだし、はやくぶっちゃけちゃいなさいよ」
 いらいらいら。
 「んー。やっぱ言いにくいなー」
 ぷち。
 「もういい。飽きた。しゅうりょお~」
 あたしはガウリイに背を向けようとして……その手をくっと掴まれてしまった。
 海を見ていたガウリイの蒼い瞳が今はまっすぐにあたしを見ている。
 夕焼けにまぎれてあたしの頬が赤らむのにはたぶん気づかれてはいない……と思いたい。
 さっきまでとは違う、はっきりとした口調で静かにガウリイが言う。
 「オレたち恋人同士だったんだ。
 夢の中のオレは、それがすごく嬉しくて、ふたりでじゃれあうみたいに抱き合って、朝まで一緒にいた」
 ガウリイの言葉に、あたしは返す言葉がみつからない。
 朝までって……それって…………
 ちょ……ちょっと! いきなしなんでそんな夢見てんのよっ!
 あたしは耳まで火照っていくのがはっきりとわかるのに、ガウリイの表情は変わらないままだった。

71:ガウリナ2
09/08/24 00:35:53 LlL2xxRk

 「それでさ、オレ、今朝リナの顔見たときに、なんか申し訳ない気分になっちまってなー。
 一緒にいるとどうしても思い出すし、その度にそんな夢見た自分に自己嫌悪しててさ」
 表情は真剣なのに、口調はいつもと同じのほほんとした感じに戻って、あたしは少しだけほっとした。
 これって、確かにあたしには言いにくい悩みよね……無理に言わせようとしなけりゃよかった……
 たまーに親切心だすとロクなことになんない。
 こんな相談したこともされたこともないし、どうやって慰めろっちゅーのよ。
 ここでほっぽっといて宿にさっさと帰るのが一番楽だけど、後味悪いことこの上ない。
 こーいう場合はちょっとからかってみて話をそらすに限る!
 「ふーん、恋人ね……どれくらい好きだったのよ?」
 あわてて否定してくるかと思いきや、
 「たまらないくらい」
 そう即答したガウリイはまだあたしの手を握っていた。……力強く。
 「夢……なんでしょ?」
 波の音に消されてしまうほどに、かすれていくあたしの声。
 聞こえたのか聞こえていないのか、返ってこない彼の返事。
 握ったままのガウリイの大きな手が熱くなっていることに、やっとあたしは気づいた。
 「……夢、のほうがいいか?」
 そ……それって……その……ど、どう答えていいかわかんないわよ、そんなの……
 つないだ手のひらからガウリイの熱が伝わってくる。
 あたしはいったいどうしたいんだろう?……
 あたしとガウリイの関係って、ただ単に旅の相棒っていうだけじゃダメなんだろうか?
 一緒にいることに、意味が必要なんだろうか?
 当たり前みたいにずっと一緒にいる、ていうだけでは続いていかないものなんだろうか。
 あたしの不用意な親切心で、ガウリイは一線を越えようと踏み出してしまった。
 元気づけてあげたかっただけなのに。
 いつもの能天気で底なしお気楽な、脳みそプリンなガウリイに戻って欲しかっただけなのに。
 「どうして黙ってるんだ?……」
 「あ、あたしにもわかんないわよ……」
 しぼりだすようにしてやっとひねりだしたあたしの言葉に、ガウリイはすまなそうに小さく笑った。
 「困らせてるんだな、すまん。忘れてくれ」
 ふっとガウリイの手から力が抜けていくのを感じた瞬間、あたしは反射的に握り返してしまっていた。
 「え?……」
 そう言ったのはガウリイだったか、あたしだったか……
 なかばヤケクソになってあたしは口を開いた。
 「夢でもなんでも、どっちでもいいわよっ!」
 あたしの顔はきっと真っ赤で、
 「どっちだって、あんたの気持ちには変わりないんでしょっ?!」
 焼け落ちるような夕焼けのせいで、ガウリイの顔も真っ赤に見えた。
 「それならそれで、別にいいじゃないっ!」
 あたしは一息に言い終わると、彼の反応を見てしまうのが怖くなって、ぷいっと目をそらした。
 そらした瞬間にはもう抱きしめられていた。
 「……恋人ってのは夢だったけど、オレの気持ちは夢じゃない……」
 自分でいろいろ言っといてなんだけど、ガウリイの口から肯定されると、急に心臓がバクバクしだした。
 「恋人になれなんて言わない。ただ、聞いてほしい……」
 ガウリイの声が頭の上から響いてくる。
 力強い腕も、厚い胸板も、ほんのすこしだけど震えている……
 「リナが好きだ。愛してる」
 まさかまさかと思いながらも想像していたとおりの言葉だったのに、あたしはそれを聞いたとたんに
頭の中が真っ白になってしまって、わけのわからない感情が胸の内で渦巻いていくのを感じていた。
 考えるよりも先に身体のほうが動いていて、彼の広い背中に両手をまわしてしまうのを、あたしは
自分をとめられなかった。
 けれど、その手にそっと力を込めたのはあたしの意思。
 夕日はもう沈みきっていて、かわりに星が空を埋め尽くし、満天の輝きをあたしたちに降りそそいでいた。

72:ガウリナ3
09/08/24 00:36:38 LlL2xxRk

 「リナ……」
 「うん……?」
 ゆっくりと囁かれるあたしの名前が、今はやけに優しく聞こえる。
 お互いの背にまわした手をどうすればいいのか、あたしはちょっともてあましつつあった。
 「リナはどうなんだ? オレのこと、どう思ってる?」
 「……………………」
 ほんとにこの男は……察しなさいよね、この希代の天才美少女魔道士リナ=インバースが、なんとも
思ってないよーな男とこんなふうに抱き合ったりすると思う?
 いったいどこまでクラゲなのよ。
 もどかしくなってあたしは彼の服をぎゅっとつかんだ。
 ガウリイの両腕は護るようにしっかりとあたしの身体をあたたかくつつみこんでいる。
 心地良さと安心感が波の音にまざりこんで、星しか見えない夜の暗がりに、あたしは少しだけ素直になる
ことにした。
 背中にまわした手の指で、ひとつずつ文字を書いていく。
 ガウリイが驚いたように身をよじらせたが、すぐに意図を察してじっとあたしの指の動きに集中しだした。
 「リナ…………こしょばくてよくわからん。なんて書いたんだ?」
 「……クラゲって書いたのよ」
 「ひでーな。けどよ、お前さんが書いたのって2文字だったんじゃないか?
 正解は違うんだろ、もう一回してくれよ。そうだヒントくれヒント」
 本気なのかふざけてるのか、でもガウリイがいつものガウリイに戻ったみたいであたしはだんだんこの
状況が楽しくなってきていた。
 こうやってじゃれあって、いつもと変わらずにずっと一緒にいられるのなら、どんな関係になったって、
それこそどうでもいいことなんじゃない?
 あたしはガウリイから腕を離し、ぱっと顔をあげて彼の瞳を見上げながら微笑んだ。
 「好きよ」
 こんなにうきうきしながら言う言葉だったなんて知らなかった。
 楽しくて嬉しくて、それはガウリイも一緒みたいで、きらめくような微笑みをあたしに向けている。
 「キスしてもいいか?」
 「調子にのんないの!」
 「なんだよー。夢の中じゃ、あんなことだってさせてくれたのに」
 「じゃあ今日のことも夢にしてあげるわよ」
 するっとガウリイの腕の中からすりぬけると、あたしは土産物屋さんで買ったビーチサンダルを脱いで
波の近くまで歩いていく。
 同じく買いたての半袖シャツに半ズボンだから少々波がきても大丈夫。
 海に裸足で入ったのは熱さましのつもりだった。
 街の明かりの下で、この熱く火照った頬をガウリイに見られたくない。
 「怒ったのか?」
 あたしと似たような服装でガウリイはサンダルを履いたまま、海まであたしを追いかけてきた。
 「ちょっと、ビーチサンダルってのは海に入るときは脱ぐもんなのよ。
 あとで砂がじゃりじゃりにくっついておもくそ歩きにくくなるんだから」
 「そうなのか」
 「そうよ」
 そういえばガウリイの故郷ってエルメキア帝国だっけ。
 あそこは海に面してないから子供のときに遊ばなかったのかもしれないわね。
 知らなくても仕方ないか。
 「まぁもう入っちゃったらどうしよーもないけどね……った、いた!」
 「何がいたんだ? クラゲか?」
 「違うわよっ! クラゲは目の前にさっきからいるわよっ!
 ……何かとがった石でも踏んだみたい、この辺よく見たら岩だらけじゃない、いったぁ~……」
 「よし、まかせろ」
 「へ? きゃ、やだっ、ちょっと!」
 軽々と抱きかかえられて、浜辺へ逆戻りしてしまった。
 気持ちを静めるどころかさらに密着したせいで、心臓がまたもやばくばくしてきた。
 「おろしてよ、大丈夫だから!」
 「まあ待てよ」
 ガウリイは返事をするとやおら砂浜の上にあたしを抱っこしたまま座り込んだ。
 「血がでてるぞ。ほんとにだいじょうぶなのか?」
 「大丈夫だってば! 離してよ!」

73:ガウリナ4
09/08/24 00:37:45 LlL2xxRk

 ガウリイはあたしの足の裏を手にとってしばらくながめていたが、いきなりぺろりとなめあげた。
 あたしの文句よりも、ガウリイの「塩辛い!」という連呼のほうが早かった。
 「リナの足、初めてなめたけど……塩よりも塩辛いんだな……
 いや、それでもオレはリナが好きだぞ。安心しろ」
 「おかしなこと言うなぁぁぁぁぁ! あたしじゃなくて海の水が塩っ辛いのよっ!」
 「そうかー。海ってすげーんだなー。……オレの故郷には海なんてなかったよ」
 ガウリイが自分の故郷の話をするときは、懐かしさというよりも、むしろ違う何かが彼を包み込む。
 とてもそうとは見えないが、彼にもいろいろとあったんだろーな……まったくそう見えないけど。
 ガウリイは口元をぐいっとぬぐうと、またあたしの足の裏を見つめた。
 「傷は浅いけど砂が傷口にはいると痛いんじゃないか? 宿までおぶってってやろうか?」
 「ありがと。でもいいわ。足が乾くまでここにいる……」
 今までにもおんぶで戦ったりとか空飛ぶときにくっついたりとか、さしてなんともなかったのに、互いの
気持ちを知ってしまった今となっては、身体の距離感がどうもつかみにくくて困る。
 近づきたいのに近づけないような、もどかしくてイライラするこの感じはなんだか苦手かもしれない。
 「魔法で治せないのか? それ」 
 「岩で傷つけちゃったでしょ。治癒の魔法は生命力を増大させるから、もしこの傷にバイキンがいたら
そいつらまで元気にさせちゃうのよ。海での傷は怖いんだから。
 ま、たいした傷でもないし、使うなら消毒してからね……ってちょっと!」
 いきなりガウリイがあたしを抱えたまま勢いよく立ち上がった。
 「消毒だな。わかった」
 言うが早いか、あたしのサンダルをさっと器用に拾い上げ、宿目指して小走りにかけだしていった。
 しまった! 保護者モードにはいっちゃった!
 こんなときのガウリイはあたしが何を言っても聞いてはくれなくなる。
 ただひたすらあたしの心配しかしなくなるのだ。
 周りの目も、自分のことすら彼の頭からは吹き飛んでしまう。
 ……やっぱり変わらないんだ、あたしたちって……
 がっしりと抱きかかえられて街中を運ばれながら、顔を隠すようにうつむいて、あたしはそんなことを
宿屋につくまでずっと考えていた。


 宿のおかみさんに薬草をわけてもらい、部屋で手当てをしたあとに呪文を唱えると、あっさりと傷は
ふさがった。
 「よかったなー。リナ。どうなることかと思ったぞ」
 「……過保護すぎんのよあんたは……」
 「そうかー? 心配するのは当たり前だろ。保護者だからな」
 「いつまで保護者のつもりでいる気よ」
 あたしの低いつぶやきに、ガウリイは少しだけ考えたあと、さらりと言い放った。
 「キスするまで」
 こ……こやつは……朝っぱらからさんざん悩んでたくせに……とうとう開き直ったわね。
 固まったあたしの隣にガウリイが腰をおろしてくると、安物のベッドがぎしりと鳴った。
 「まだ……いやか? いやならいいんだ。さっきも言ったけど、リナに無理させたいわけじゃない。
 オレがただお前さんを好きなだけなんだ」
 言って優しげにあたしの頭をぽん、となでてくるガウリイ。
 「リナもオレのこと好きだってわかって、すごく嬉しい。
 でもそこまででいいんなら、それでもいい。そんなことでオレの気持ちは変わらないからな」
 ガウリイはため息をひとつ吐き、言葉を続ける。
 「今朝落ち込んでたのはさ……オレのこと好きでもない相手を、夢の中で、オレのいいようにいじって、
 しかもそれを喜んじまったってのが、情けないというか申し訳なくてな……
 どこも穢れてない、綺麗なお前さんを汚しちまった気がして……」
 ガウリイの瞳が後悔の色に揺れる。
 あたしはなんだかそれが気に食わない。
 「何言ってんのよ。あたしはあたしよ。
 あんたがあたしに夢の中で何したって、それで現実のあたしがどうにかなるわけないじゃない。
 それに、もしあたしも望んでることなら……ガウリイが何しようが、汚れたりなんか、しないわよ……」
 小さくなっていく声すらまるごと受けとめるように、ガウリイがまっすぐにあたしの瞳を見つめてくる。

74:ガウリナ5
09/08/24 00:38:44 LlL2xxRk

 「ほんとうか? リナ……」
 あたしは唇が緊張して乾いてしまうのを、少しかみしめて潤し、ゆっくりと笑みの形にする。
 それだけの動きに、とてつもない勇気と努力がいった。
 不安か期待か、胸がありえないぐらいドキドキする。
 ……あたしは何か間違っているだろうか? こーいうのって何が正解かもわからない……
 「目とじて……」
 ガウリイの声も少しかすれている。
 彼の腕にふとふれたあたしの手に、思わず力がはいる。
 「だいじょうぶ……約束する。何もこわいことなんかしない」
 何かの魔法のようにガウリイの言葉があたしの心を動かしていく。
 この心臓を壊すぐらいに高鳴る鼓動が、向かい合うガウリイからも聞こえてくることに気づいたあたしは
そっと目を閉じて、彼のなにもかもを受け入れることに決めた。

 おびえるようにガウリイの唇があたしにふれて、とまどうような数秒のあと、一気に強く押しつけられた。
 抱きしめてくる両腕にも力がこもり、痛いぐらいにしめつけられてしまう。
 熱くてやわらかくて強くて、優しい……彼そのものみたいなキスだと思った。
 「っはぁ……」
 ガウリイの唇が離れた瞬間にあたしの唇から吐息がもれる。
 息の仕方がわからなくて、ちょっぴり苦しかった……
 「夢じゃないんだな……」
 ガウリイが瞳を輝かせて熱っぽくあたしを見つめる。
 「まだそんなこと言ってんの?……」
 「ああ……ずっと、こうなるのを待ってたから……」
 「ずっと、っていつから?」
 「もう忘れた」
 あっさりと言って小さく笑う彼は、ホントにいつも通りだったので、あたしもなんだかおかしくなって、
しらず顔がほころんでしまった。
 また彼の唇が近づいてきたので、あたしはもう一度目を閉じる。
 今度はゆっくりと、ふれては離して、唇の感触を楽しむように何度も何度もキスをしてくる。
 不思議とキスされている時は、される前よりも鼓動が落ち着いていて胸が苦しくならない。
 「ん……んんっ……!」
 油断していると、唇を押し開けられてガウリイの舌があたしの中にすべりこんできた。
 あたたかくて、すこしざらつくような、初めて知る感触にとまどいを隠せないあたしを、ガウリイは
慈しむように抱き寄せ髪をなで、腰を抱く。
 ガウリイの舌があたしの逃げる舌をなでるようにして追いかけ、からみつかせて、ふっと離れる。
 かと思うと、舌の裏側にもぐりこんで、自分でも届かないやわらかいくぼみに差し込んで、熱い感触を
送り込んでくる。
 浮き上がった舌を吸われてひっぱりだされると、彼の口の中に誘いこまれてしまった。
 「ふぅ、んっ……ん、ん……」
 あたしはもうどうしていいかわからなくなって、いたずらに声をもらすだけしかできなかった。
 ガウリイの口の中で彼の舌とからみあっていると、身体の奥がなんとなくうずうずしていくような、変な
気分になっていく。
 やっと解放されたときには、ガウリイの唇とあたしをつなぐ細い糸が弧を描いた。
 これって……? 
 ふたりの交わした唾液だと思い至るまで、あたしはぼーっとそれを見ていたが、
 「リナ……べーってして」
 ガウリイが言うままに、あたしは濡れたままの舌をちょろっとだしてみる。
 その真ん中にガウリイが吸いつくようにキスをしてくると、身体が思わずびくっと反応していた。
 ガウリイの唇がやわらかくて、舌の動きがいやらしくて、うずくようだった身体の奥が明確に熱をもって
あたしを内側から責めてくる。
 自分自身の反応にとまどい、ガウリイの腕にきゅっと力をこめてつかまると、さっきよりも強く抱きしめ
返してくれた。
 あたしの舌の上をガウリイの舌がすべりあがり、歯の裏にまではいってくると、あたしはぶるぶる
ふるえだして、もう口を開けてすらいられなくなった。
 我慢できなくなって目に涙がにじんでくると、もう一度舌をきつく吸われ、刺激に背がのけぞる。

75:ガウリナ6
09/08/24 00:39:37 LlL2xxRk

 翻弄されてしまった……
 キスって唇がふれるだけじゃ終わんないんだ……
 やっと唇を離したガウリイは、あたしのおでこにコツン、とおでこをくっつけて、
 「リナの顔真っ赤だ。からだも火照ってきてる……」
 うれしそーに言わなくていいことを言ってくる。
 「うっさいわね……初めてなんだから仕方ないでしょ……」
 「……ファーストキス?」
 「そうよ。悪かったわね」
 「いや、わるくない……むしろオレは嬉しいけどな」
 最後はちゅっと音がするようなふれるだけのキス。
 「……ありがとな」 
 「なにがよ」
 照れてしまっているあたしとは対照的に、心底嬉しそうに優しく見つめてくるガウリイ。
 「オレのこと、受け入れてくれて……」


 そっと服を脱がされていく。
 肌があらわになる度に、ガウリイはそこに口づけをしていった。
 思い切って目を開けてちらりと見ると、赤く印みたいにあとが残っていたので、あわててしまう。
 「ねぇ、これ、人に見られたら恥ずかしいんだけど……」
 あたしの抗議にガウリイはさして気にせず手の動きをとめない。
 「見せなきゃいいだろ。オレだけがリナの裸見るんだから」
 「お風呂はいるとき他の女の人の前で服脱げないじゃないの」
 はた、とガウリイの動きがとまり、自分が散らしたキスマークをしばし見つめると、
 「それもそうか。すまんすまん」
 とお気楽に笑いながら謝ってきた。
 そのころにはもう下着だけにされてあらわになった胸を両手で隠していたので、彼をどつきたおす余裕は
あたしにはなかった…… 
 ガウリイが一気に服を脱ぐ。
 鍛えられた剣士の身体にあたしはおもわず見とれてしまう。
 下半身に目がいきそうになって、焦って顔をそらしたけど、ガウリイがにっと笑ったのが見えた気がした。
 み、みてないみてない……あー、顔が熱い……
 丸裸のガウリイがベッドに腰掛けてあたしを見つめる。
 「リナ、脱いで……」
 まぶしそうにあたしの下着姿を見ながら、優しく甘い声で言うガウリイ。
 脱がされるのも恥ずかしいけど、目の前で脱ぐのもそうとう恥ずかしいんだけど……
 しかし、ここまできて後には引けない……わよね、覚悟ならとっくに決めてるんだし。
 あたしはベッドの上に立ち、指を下着にひっかけると、そっとずらしていった。
 ガウリイの視線が痛いほど肌にささってくる……指がふるえてなかなか動いてくれない。
 目をぎゅっとつぶり、ふとももまで気合をこめておろすと、ねばつく感触が音とともに伝わってきた。
 びくり、と身体がかたまってしまう。
 ガウリイが動く気配がしたので、おそるおそる目を開けると、指を下着と身体の隙間にいれて引き抜い……
 って?! 彼の指にてらてら光る何かがひっかかって……どーいうこと?!
 「……もう濡れてる」
 わ、わかるわよ、あたしにだってそれくらいっ!
 キスされて脱がされて……それだけで、こんな?!
 もうだめ、もう脱げない、ここで終わりにして。
 あたしの羞恥心がギブアップ宣言してくるっていうのに、ガウリイがあたしの手をやさしく掴んでそのまま
下着を足首までおろしてしまった。
 恥ずかしさがあたしを突き動かして、ガウリイの目から自分の身体をかくすようにしてがばっと抱きつき、
勢いのままふたりしてベッドに倒れこんだ。
 「スケベ……」
 「リナもな」
 あたしの文句ももはや説得力のかけらもなく、ガウリイにさらっと返されてしまうのだった。


76:ガウリナ7
09/08/24 00:40:45 LlL2xxRk

 お互い裸でぎゅーっと抱きしめあっていると、ふんわりとした心地よさが頭の中をからっぽにしていく。
 ガウリイの肌にほっぺをくっつけて、彼の心臓が速鳴るのを愛おしく聞いていた。
 あたしだけじゃなくて、ガウリイも緊張してるんだ……そう思うと、未知の怖さも少しだけやわらいでいく。
 「リナ……」
 やさしく手を腰にすべらせながら囁いてくるガウリイ。
 「なに?」
 あたしはいまだ恥ずかしくて顔を上げられない。
 「リナ……」
 けれどガウリイはあたしの名前を呼びながら、確かめるようにいろんなところをなでていく。
 弱くも強くもない力加減が、こそばゆさを感じさせずに、むしろ気持ちがいいほどだった。
 きゅっとおしりをつかまれ首筋にキスされて、あまりの唐突さに鳥肌がたつ。
 「やっ……ガウリイ……?」
 「こんな華奢な身体で、ずっと戦ってきたんだな」
 「いまさら何よ」
 「もう戦わなくてもいいって言ったら、お前さんは嬉しいか?」
 「戦いたくて戦ってきたわけじゃないわよ。でも盗賊いぢめはやめないけどね」
 ガウリイはあたしの言葉に苦笑する。
 「オレの、故郷にこないか?」
 「へ?」
 「ばあちゃんに紹介したいんだ」
 「……………………」
 確か遺言がどうとか言ってたあの『ばあちゃん』?
 「お墓の前で、一緒に手を合わせてくれないか。
 オレ、家から飛び出したまんまだから、実家には近寄りづらいんだよなー。だからこっそり」
 ふむ、ガウリイの生まれ育った所を知るのも悪くないわね。
 あんまり自分のことべらべら話してこないので、あたしもすすんで聞き出そうとしたことはなかったから、
ほとんど何にも知らないのよね。
 「行ってもいいけど、どうしてまた急に?」
 あたしは身体をおこしてガウリイの顔を見ると、何の迷いもない澄んだ瞳に射抜かれた。
 「オレの嫁さんだって報告するんだ」
 ぶわっと全身が熱く火照る。
 これ……プロポーズ……よね?
 いつものおちゃらけじゃないわよね……
 視線をそらさずこちらを真摯に見つめるガウリイの表情が全てを物語っていた。
 て、展開が早すぎない?……でも順番としてはこれがマトモな気もするし……
 男は白馬の王子様に限るっ!なんて思ったこともあったけど(冗談よ)、でも目の前にいるこの男だって
それなりに、それなりの……
 「えーいもうっ! 考えないよーにしてたわよ、いっつもはぐらかされたり冗談にされたり、そんなんじゃ
 身が持たないから深く考えないことにしてたのよ、悪い?!
 あたしだって、あんたのことずっと……」
 そこであたしは喉を詰まらせてしまった。
 今までの想いがどんどんあふれてきてしまって、胸が苦しい。
 返事の代わりに逆切れしたあたしを、ガウリイは落ち着かせるように抱きしめて、
 「一緒に来てくれるか?」
 と、ためらいもなく囁いた。
 あたしは彼につつまれながら、身を任せて小さくうなずくだけでよかった。


77:ガウリナ8
09/08/24 00:43:36 LlL2xxRk
 
 あたしの柔らかいところを、そっとなでられた。
 大事にされているのが痛いほど伝わってきて、恥ずかしいけれどガウリイのその手をとめることは
できなくなっていた。
 「リナ、綺麗だ。すごく……」
 歯の浮くような台詞も、今は素直に受けとめられる。
 「ありがと……」
 ガウリイはあたしの言葉にやわらかく微笑んで、あたしの小ぶりと言えなくもない胸を手の中におさめた。
 ちゅっと先端に軽くキスをされただけで、痺れるような震えがきてしまう。
 「素直なリナも可愛いな」
 嬉しそうに言いながらガウリイは舌をだしてピクンと立ってしまった胸の先端をぺろぺろなめていく。
 「あっああ……あっあっ……」
 声をおさえなきゃ、とは思うのに、未知の快感がたまらなくてあたしはガウリイにしがみつく。
 いつのまにかガウリイの片手がふとももをなでていて、すっと上に指をすべらせてきたと思ったら、
とろけるように熱くあふれる感触をさぐりだされて、びくっと身体がおびえた。
 そのままガウリイの指がぬるりとからみつく。
 あたしの敏感になってしまった固いふくらみをそっと辿ると、やわらかくこすりあげてきた。
 優しい感触なのにそこから与えられる快感は容赦なくて、ますますガウリイにしがみついてしまう。
 身体の奥からかけめぐってくる何かに逃げるように背がのけぞり、理性を保っていられない……
 指で挟まれたままプルプル揺さぶられ、濡れた指でしごかれ、あふれる蜜をすくいとられて突起に
なすりつけられ、また容赦なく責められる。
 「や、いやっなにかきちゃう、ガウリイ! なにやだこれっガウリイっきちゃうよぉ……! ガウリイっ……」
 頭の中にまで快楽がおしよせてきて、あたしの意識を飛ばそうとしてくる。
 得体の知れないその波に、あたしはこわくてあらがってしまった。
 「ああっいやぁっ……!」
 「リナ、だいじょうぶ、だいじょうぶだ……気持ちいいって思ってみな」
 「や、やぁぁっいやっ……きもち……い……ああああだめぇぇっ……」
 意識がどこかにつれていかれる、勝手にどっかにいっちゃう、だめっ! いっちゃうぅぅっ!
 身体がきゅーっとそりかえり目の前が一瞬真っ白に弾けた。
 あたしのその動きに合わせてぎゅっとガウリイの指が強くこねるように動き、快感の波をおいたてる
ように散らしていく。
 信じられないくらい絶妙な力加減であたしの芯をもみこんで、じんじん痺れるような余韻を楽しませて
くれるような……指の角度がかわるたびにびくり、と腰がびくつくけど、それすらも気持ちよかった。
 ああ、そっか。ほんとだ……気持ちいい……
 息が荒くて恥ずかしい。あたし、なんか色々叫んでた気がするけど……思い出したくない。
 「かわいかった……リナ……」
 ガウリイの言葉に素直に喜べずに、あたしは腕をのばして彼に強く抱きついて赤らむ頬を隠した。
 ふわり、と頭をなでられる。
 「感じてることぜんぶ聞かせてくれ……声にだして……我慢しなくてもいい」
 涙目になってしまったあたしの頬に手をそえて、ガウリイはそっとキスをしてくれた。
 あたしに抱きつかれたままガウリイは器用に身体をずらし、首筋から胸へと、つーっと舌をはわす。
 おもわず腕の力がゆるんで、自由になった彼の身体がゆっくりと下へさがっていった。
 胸をやさしくつつみこみ、また先端にちゅっと吸いついて、口の中でころがしてくるから、あたしはすぐに
身体を熱くさせてしまって、もれでる吐息すらおさえられなかった。
 胸の先でつんっと勃っているような感覚が、ガウリイの舌になめあげられるたびに響いてくる。
 横から手で胸をよせて、交互に口に含まれやわらかい舌でねぶられる。
 その刺激があたしの疼く芯にまで響いてきて、たまらず両手をガウリイの手に重ねてお願いした。
 「それ、へんな感じなの……もう…………」
 もうなめないで、と言おうと思ったのに、よけいにいやらしい感じになりそうで言えなかった。
 それなのにガウリイはそっと唇を離してくれたので、ほっとしていると、おへそのほうに舌をはわし
ながらあたしの腰を抱きかかえ、ちろちろとした短い毛を舌先でさぐり、湿る奥まではいってきた。
 「やっちが……ああん……!」

78:ガウリナ9
09/08/24 00:44:53 LlL2xxRk

 熱くてざらついた感触がいまだに疼いているあたしの芯にからまるように動き、腰がくだけるような快楽を
おくりこんでくる。
 「あ……ああ…………」
 とぎれるような吐息が口からもれるたびに、あたしの理性も一緒にこわれていった。
 「いい……きもちい……」
 おしあげられるような快楽の波がガウリイの容赦ない責めからおくりこまれ、あたしはその凄さに
ただ翻弄されるしかなかった。
 「ガウリイ…………」
 あたしは愛しい男の名を呼んだ。何度も。
 そのたびにガウリイの舌が激しさを増す。
 なめあげて転がして押しつぶして吸い上げて、ぬるぬるになった唇でしごかれて……
 お尻にきゅっと力がこもり、とろけるような快感があたしをどこかに押し流そうとするけど、あたしにはもう
これが何かわかっていた。
 「……あたしもう……もういっちゃう…………ガウリイっ……」
 意識が果てるような、白く焼きつくような、あらがいようのない何かに腰が悶えて身体がのけぞる。
 それでもあたしはガウリイの名を呼びつづけて、悦楽の波に身を任せた。
 ……きもちいい……
 痺れといっしょに震えまできて、手も足も、腰も背中も、全身くまなくおかしくなっていく。
 頭の中がふわふわとしたままで、でもガウリイの舌に責められているところはどんどん何かがあふれ
だして、身体がまるで浮いてでもいるみたいにずっと快楽の絶頂を感じつづけていた。
 「すご……い……ガウリイ……いいの……いい……きもちいい……」
 わけがわからなかった。
 でもあらがうのをやめたら、どこまでも快楽がつづいていって、意識の向こうまで…………


 あたしは唐突に目が覚めた。
 「あ、え? ここ、どこ……?」
 ベッドの上であたしはガウリイと裸でシーツにくるまっていた。
 「気づいたんだな、よかった」
 ほぅっと息をついてガウリイがあたしを抱き寄せてくる。
 どーやらあたしは自分が気を失ったことにすら気づかずにいたらしい。
 そんなふーになっちゃうんだ……
 「……どれくらいあたし気失ってたの?」
 「ほんの少し、な。ほら、まだ身体火照ってるままだろ?」
 そう言ってガウリイはあたしをぐっと強く抱いた。
 う……なんか太ももに当たってる……熱くて固いのが……
 おそるおそるガウリイの顔を見上げると、彼は照れたようなまなざしでこっちを見やり、
 「いや、いいんだ。我慢するから」
 とあたしのおでこに軽くキスをした。
 「……なによ、我慢って」
 「ん、だってリナ、はじめてだろ? それに痛いの苦手じゃねーか」
 ガウリイのこーいう優しさは、なんていうか……ときどきあたしのことを理解しそこねていると思う。
 「いつまで我慢するつもりなわけ?」
 これにはガウリイは何も答えられず、困ったような顔をして頭をぽりぽりとかいた。
 与えられるだけなんて、じょーだんじゃない。このあたしが。
 自分のことぐらい自分で決める。
 「あんまりナメないでよね」
 きっぱりと言い切ったあたしに、ガウリイは嬉しそうというかなんとも複雑な顔をして口を開く。
 「もっと色っぽく言ってくれると燃えるんだが」
 それでも態度をあらためないあたしの上に覆いかぶさって、
 「そこがリナの魅力でもあるんだけどな……」
 言ってそのまま唇を深く重ねてきた。
 ふふ、勝った。
 なんの勝ち負けかはあたしにもわかんない。
 あたしはいたく満足しながらガウリイのキスを受けいれた。


79:ガウリナ10
09/08/24 00:45:55 LlL2xxRk

 「最後までするんなら、もうちょっとほぐさないとな」
 ガウリイはそう言うと、あたしのふとももに手をはわし、ぐっと一気に脚を抱え上げて身体をくの字に
押さえつけてきた。
 顔の横に自分の膝があたっている……ていうか、丸見え……!
 「やだっこれ嫌! 離して!」
 あたしは脚をばたつかせて抵抗するも、力で押さえつけられては敵うはずもなかった。
 「どうなるか知ってるほうがリナも安心だろ?」
 どーいう理屈?!
 「ここにオレのが入るからな……」
 あたしの見てる前でガウリイの小指が入っていき、微かに粘る音がした。
 あまりの恥ずかしさに目をぎゅっと閉じて顔をそらすが、ガウリイのたてる卑猥な音がいやに大きく聞こえる。
 「痛くないか?」
 ひどいことをしている自覚がないのか、優しくきいてくるガウリイ。
 「……なんともない」
 あたしの返事にガウリイはほっとするというよりも、小首をかしげたようだった。
 「なんともないのか……これも?」
 いきなり電流がはしったような刺激にあたしは驚き目を開くと、小さくとがっている突起を指でつままれていた。
 「あ…それは……」
 なんともなくない、とはさすがに口に出して言えずにいると、ガウリイは何を誤解したか、
 「これはクリトリスっていうんだ。リナがさっき気を失うぐらい感じてたところだ」
 そんなこと聞いてないっての! なにこれ羞恥プレイ?! 言葉責め?!
 いや……もしかしたらガウリイは天然のS?
 「はは、リナの顔また真っ赤になってる」
 ガウリイはのほほんと笑ったあとにふと黙り込んで、あたしをじっと見つめると、
 「なんかいじめたくなるな……」
 とんでもないことを口走る。
 あわてるあたしに無理な姿勢でキスをしてくると、体勢を整えて小指を抜いて、じわっと中指を入れ込んだ。
 少し太くなった感触に思わず呻いてしまったが、その指が中でくっとまげられると、そこからじんじんとした
快感が腰に広がっていった。
 ガウリイがクリトリスと呼んだそこもつまみなおされて、ゆるゆると揺さぶられる。
 そのたぶん裏側あたりをガウリイの指が中から押し上げるように優しくなぞり、無防備なクリトリスを表からも
裏からも長い指でいじめられてしまう。
 「ああ、はぁっ……ああ……」
 深いところから湧き上がる快感が、何度も絶頂にのぼったはずのあたしの身体を、とろとろにとかして
いく。
 「すごく気持ちよさそうな顔してるぞ、リナ」
 ガウリイの言葉にハッと我にかえったあたしは、胸が焼けつくみたいな羞恥で身悶えした。
 「ばか……みないで……」
 ガウリイの顔は優しげだ。
 どうしようもないくらい、残酷なまでに優しげに微笑んであたしを見続けている。
 「みないで……みないでぇっいっちゃうぅう……」
 激しい快感が脳天どころか脚のつま先まで貫いていく。
 絶頂に喘ぐあたしを見据え、ガウリイが一瞬だけ雄の顔をしたのがわかる。
 本気だ。この男、本気だ……
 身体がどんなにびくついても、ガウリイの指はためらうこともなくあたしをいじめぬく。
 「皮もむいておこうな。ほら、中に芯があるんだ」
 器用に指でめくりあげるような動きをすると、小さな尖りがさらけだされてしまった。
 何をされているのかうまく理解できない。
 自分の身体にそんなところがあるなんて初めて知った。
 湧き上がるこのどうしようもない恥ずかしさはなんなんだろう。
 目を閉じてもいいはずなのに閉じれない。
 垂れそうになるほど溢れるぬめりをねっとりと芯に絡ませ、やらしい音をたててなでまわしてくる。
 中に入っている指も、あたしをゆっくりとめちゃくちゃにしようとする。
 ガウリイが見ている前であたしは何度も絶頂に達し、喘ぐそのたびに理性が焼かれ目眩がする。

80:ガウリナ11
09/08/24 00:46:55 LlL2xxRk

 でももう、これ以上は……
 「ゆるして、ゆるしてぇ……おかしく、なる……」
 涙でにじんだ視界の先に、ガウリイの上気した顔がぼんやり見えた。
 その唇がすこしだけ開いて、濡れた舌がゆっくりとあたしに近づき、むきだしになっている芯をねらって
躊躇なくねぶりだした。
 とろけて死んじゃうような快楽に耐え切れず喘ぎ泣いても、熱い舌先が容赦なく蠢きつづける。
 痺れるようにジンジンするクリトリスをガウリイはさらに舐め上げてこねまわして、指を抜き差しする。
 お尻がきゅーっとなって訳がわからないほどのイキ方をしてしまい、よだれが出るのをとめられなかった。
 唐突に舌の動きをとめたガウリイは息ひとつ乱してない。
 「指一本だけなのにきついなー。ほぐすどころか締まってきてるし。もっと奥までいれるからな」
 ガウリイが愉しげな顔を隠そうともせずにまた卑猥な音をたててあたしを犯す。
 「いやぁ……いや………」
 あたしはウソをついた。
 せめてもの恥じらいを彼に見せた。
 あたしのそのウソまでガウリイはつつみこんで終わりが見えない悦楽の全てをあたしに教えてくれた。
 喘いで叫んで飛んでいってしまいそうな意識の中で彼の瞳が凄絶なまでに笑みを浮かべているのが見えた。
 あたしをいじめて悦んでいる、悶えておかしくなる様をいつまでも愉しんでいる、最高にサディストな彼の
一面を、あたしも本当は悦んでいた。
 身も心もおかしくなってガウリイの執拗な愛撫を悦びながら受け入れていった。
 もっと、とか、いい、とか、すごい、とか、そんなことだけしか口からは出てこなくなった。
 きつくクリトリスを吸われ指で中をしごかれ、極限まで快楽だけを与えられ、何も考えられなくなって、
しまいには彼の名前だけをずっと叫びつづけていた。


 「ちから抜いて、そう……さっきみたいにオレのことだけ考えて」
 長すぎる愛撫から解放されたあたしは言われなくとも、もう他にはなにも考えられなくなっていた。
 火照りとろける身体をぐったりとベッドに預けて、彼の手にうながされるままに脚を開いた。
 ガウリイの熱くて固いものが、ひくついているあたしの中心にあてがわれ、ぐっと中に入ってこようとする。
 たまらないほどの圧迫感に息がとまりそうになるあたしの頭をガウリイはぽんぽんとなで、髪をひとふさ
もちあげると、そこにそっとキスをした。
 「先にあやまっとく。たぶん痛いだろうから」
 彼にしては神妙にそう言うと、ごめんな、と小さくつぶやきながら奥まで深く入ってきた。
 焼けるような熱さと太さに思わず目をつぶり身悶えしたけれど、あたしが想像していたよりも痛み自体は
少なかった。
 だけどそれをガウリイに伝えられる余裕はなくて、勇気をふりしぼって目を開けて、彼の蒼い瞳に応える
だけで精一杯だった。
 それでもガウリイには伝わったんだと思う。
 ガウリイは安心したような笑みをみせて、あたしの腰をつかむと、荒い息をはきながらあたしを徐々に
揺さぶりだした。
 乱暴ではないが激しいその動きにガウリイの必死さが伝わってきて、あたしはなんとなく嬉しかった、
ような気がする。
 あたしは終始、冷静さなどかけらもなく声をあげてよがりながらガウリイにしがみついて身悶えして、
言葉に出来ないほどの悦楽に頭がイカレていたからだ。
 何がどうなっているのかもよくわからなかった。
 熱くて硬くて激しくて……気持ちよかった。
 そして泣きたくなるほど愛おしかった。
 彼の額に汗がにじむのも、指に絡ませてきた熱い手も、あたしの全てを求めているのが伝わってきて
胸の内があふれるほどに満たされていく。

81:ガウリナ12
09/08/24 00:47:48 LlL2xxRk

 今まで感じたことのない、自分のなかで暴れだす狂おしいほどの愛情の強さにとまどいもしたが、
それ以上にガウリイから感じられる愛が激しすぎて、いろんなことを凌駕していってしまう。
 だからガウリイが苦しそうに呻いたときも、何の不安も感じなかった。
 「くっ……リナっオレ……もうっ……!」
 喜びしか感じなかった。
 わかってる。なにもかもわかってる。
 それでも構わなかった。
 ガウリイに求められていることが、この上なく幸せだった。
 何もかも失っても、もし魔力すらなくなっても、彼に応えたかった。
 「……きて………なかに……だして」
 あたしのかすれるような小声に、ガウリイが熱い息をはく。
 ぎゅっと目をつぶり、苦しげな呻きをあげながら、あたしの愛しい男はあたしの中で荒く果てた。
 ガウリイの切ないような声があたしの名を呼ぶ。何度も何度も。
 どくんどくん、と注がれるたびにあたしはびくびく震えながら受けとめた。
 何回、そうされたんだろう。
 3回目までは数えていられたけど。
 「リナっ……!」
 ガウリイが切実な声をだしてあたしを突き上げ、身じろぎひとつせずに奥の奥まで注ぎ込む。
 熱くてたまらない。
 汗ばみ火照る身体をおもいっきり抱きしめられ、激しい呼吸のまま唇を奪われ、まるでむさぼるようにして
舌をからませあった。
 お互いの鼓動が落ち着くまでずっと、そうして絡みあって、顔が見たくなった頃にそっと離れた。
 照れたような顔をしているのはまたあたしだけで、ガウリイは当然のように幸せそうな顔をしてあたしを
見つめてきた。
 「オレ、気持ちは変わらないって言ったけど、変わった……」
 「なによそれ……変わったって、どんなふうに……?」
 「ああ、もっと好きになった。好きで好きで……たまらん」
 ガウリイは宝物のようにあたしを抱きしめ、苦しいぐらい力をこめると、深くて長いため息をついた。
 「リナ最高……」
 熱い吐息がくすぐったい。 
 「ばか……」
 やっぱり素直になれないあたしだったけど、もう今までのあたしじゃない。
 こんなに人を愛おしいと感じたことはなかった。
 永遠を信じる気持ちが心地良い。
 もう言い切ってしまおう、これは運命なのだと。
 「……おやすみガウリイ」
 あたしは生まれて初めて自分からキスをして………ガウリイは優しくそれを受けとめてくれた。
 窓から見える星がそんなあたしたちを祝福するかのように、穏やかに瞬いていた──


82:ガウリナ13
09/08/24 00:48:44 LlL2xxRk

 朝になって宿屋を出ると、広がる草原に白い一本道がまぶしく光っていた。
 夏の陽光をうけて輝くなにもかもに眼を細めていると、唐突にガウリイが口を開く。
 「ずっと悩んでたんだ……でも探したら見つかった」
 そう言ってガウリイはあたしだけを見つめる。
 なんのことかわからないけれど、そのまなざしに胸が痛む。
 彼が探したものってなんなんだろう。
 この広すぎる世界に彼が望むもの。
 答を聞くのがこわい。
 それなのにあたしは聞いてしまう。平気なふりをして。
 「何をよ?」
 そうして照れることも臆することもなく、当たり前のようにガウリイは小さく笑う。
 「お前さんだよ。リナ=インバース」
 泣くところじゃないのに。
 浮かれて有頂天になって照れ隠しに彼の背中をバシンバシンと叩いて笑うところなのに。
 胸の苦しさが消えずに切ない痛みが喉まで広がりこみあげてくる。
 あふれてこぼれおちた涙はとても甘くて苦くて、そして胸の痛みと一緒にすぅっと消えていった。
 ガウリイは嬉しそうにそれを見届けると、きらめく世界に眼を向ける。
 「ゼフィーリアはどっちだ?」
 「あっちよ」
 指差す先には白い雲、青い空。
 どこまでも続く道。
 「いこうか」
 ガウリイがさしだした大きな手をあたしは少し誇らしげに握った。
 「その次はエルメキアね」
 「おう。その次は……」
 途切れることのない会話。
 行きたいところは全部行く。
 やりたいことも全部やる。
 それでこそあたしたちだと繋いだ手が喜んでる。
 あたしとガウリイはそんなふうにして歩き出した。


    ...end.


83:名無しさん@ピンキー
09/08/24 00:50:10 LlL2xxRk
長文におつき合いありがとうございました。


84:名無しさん@ピンキー
09/08/24 01:50:01 RBw/m6jS
な、な、なんだこのグッジョブは…

思わず初めて書き込んでしまった…

85:名無しさん@ピンキー
09/08/24 04:33:47 8skrPNB0
ガウリナの神、光臨・・・!!!!!
一気に読みましたよ!! 何て幸せそうな二人なんですか!!
69さん、超GJ!!!!!!!!!!!!!!!
作品読めて幸せっした!!!!!!

86:名無しさん@ピンキー
09/08/24 11:30:32 lQGqc692
ぐっじょぶ!

 _n グッジョブーン!!
( l
 \\ (^ω^ )
  ヽ ̄ ̄ ノ
   フ   /
   |  /
   ( 丶ノ
  ノ>ノ
 三レレ
    グッジョブーン!!
    ∩
   ( ⌒)    ∩_
   / ノ   i E)
  / /    //
  / /    //
 / /^ω^)//
(    /
 ヽ   |
  |  /
  ( ヽノ
 ノ>ノ
三レレ
    グッジョブーン!!
  ( ^ω^)   n
⊂二   二二二( E)
  |  /
  ( 丶ノ
 ノ>ノ
三レレ

87:名無しさん@ピンキー
09/08/25 01:45:48 jHFlMrhl
あなたが神か!!
幸せなガウリナで最高によかったです!!
GJ!!そしてありがとう!!

88:名無しさん@ピンキー
09/08/26 00:48:16 fjAWYzYo
いいなぁ………
いいもの見たなぁ…………

89:名無しさん@ピンキー
09/08/26 04:37:32 88cf1Q89
久しぶりの髪がきたーーー!!!!
ありがとう!

90:名無しさん@ピンキー
09/08/29 02:15:37 L6Qn9+K0
リナは夜中に(盗賊いぢめ行く前)ガウリイの部屋の様子うかがうことが多いみたいだが、
オナニー目撃してしまったことも一度くらいあるんじゃなかろうか?


91:名無しさん@ピンキー
09/08/29 17:23:12 a4j45efr
あ、起きてるな、と思って寝入るまで様子伺ってたら
実は「それ」だったというわけですね?

92:名無しさん@ピンキー
09/08/29 19:16:20 7TpJXzsS
そして実は気づいていたガウリイは
リナの名前をわざと連呼しちゃってるんですね?

93:名無しさん@そうだ選挙に行こう
09/08/30 14:55:23 a3m0O5Iw
逆に最中にスリーピングかけられ寸止めされてたり…
カワイソス(´;ω;`)

94:名無しさん@そうだ選挙に行こう
09/08/30 15:08:25 iO1vQYBZ
まあ実際は気配でわかるから、気付かれそうならやらないだろうな。
しっかり寝てからやる。

95:名無しさん@ピンキー
09/08/30 23:36:10 YGDL2FmC
そうね

96:名無しさん@ピンキー
09/08/31 01:23:16 nDmdcvqZ
90~92の流れでSS書いてみたんだが、あんまりエロくならなかった。すまん。

ガウリナ。

ベッドの中で寝返りを打ちながら、あたしは耳をそばだてた。
薄い壁を通して、隣の部屋からは微かな物音が聞こえてくる。

……ガウリイの奴、まだ寝てないでやんの…。

あたしは胸中でこっそりため息をついた。
この近くの森に、盗賊の隠れ家があるらしいことをあたしが耳にしたのは、さっき宿のおばちゃんと喋っていた
時のことである。
あたしたちの長話に、ガウリイは早々に部屋へ帰り、その後「盗賊が近くの森にいるらしいから、気を付けるん
だよ」とわざわざ教えてくれたのだ。
そんな話を聞いてしまっては、おちおち眠れるはずもない。
ガウリイが眠ったら、こっそり抜け出そうとこうして待っていると言うのに・・・まったく、なに夜更かしして
るのよ。
苛立ちながら、何度目かの寝返りを打った後、隣の部屋が静まり返っていることに気が付いた。
とうとう寝たのかしら?
あたしは壁に耳を押し付けた。
眠ってくれたのなら好都合。ダメ押しに『眠り』の呪文かければ、まず気付かれることもないだろう。
別に『眠り』の呪文で寝かせてもよかったんだけど、以前それで失敗してるから、やはりここは慎重にいきたい。
神経を尖らせて、気配を探る。
ガウリイの部屋はあたしの部屋と対称の作りをしてたから、確かこの裏がベッドになっているはず・・・。

「はあっ…」

その時、こっそり聞き耳を立てていたあたしの耳に、ガウリイが大きく息を吐くような声が聞こえてきた。

「あっ、はあっ、くっ…うっ…」

声は断続的に、何度も聞こえてくる。
なにこれ?運動でもしてるのかしら?こんな夜中に?
それに、運動をしているにしては、ガウリイの荒い息遣い以外、音らしい音がほとんど聞こえないのもおかしい、
し・・・って、これって、まさか・・・。

「うっ、あ、あっ…」

あたしの思考を遮って、一際大きなガウリイの声が薄い壁越しに響く。
艶のあるその声を聞いて、あたしは瞬時に理解した。今、ガウリイが部屋で、一体なにをしているのかを。
気付いた瞬間、カァァッと顔が赤くなる。
うわああああ、まさか、だって、そんな…いやいやいや、ガウリイだって一応男なんだし、不能でないって
言うならそりゃ人並によう言う欲があってもおかしくないけど、でも…だあああ、やっぱり無理!!だって、
こんな場面に遭遇したの、初めてなんだもん!!
混乱した頭で、色んな思考が渦巻く。
聞き耳を立てていたことに罪悪感を感じて、でも隣の部屋で繰り広げられているであろう光景を思うと、背徳的
な興奮も沸き上がってきて、あたしの脳内はパニック寸前だ。

97:名無しさん@ピンキー
09/08/31 01:24:18 nDmdcvqZ
「っ……リナっ…」

!?

その時、突然聞こえた自分の名前に、あたしは硬直する。
なに?空耳?
頭の芯が熱でぼやけるような錯覚を感じながら、あたしはもう一度耳を澄ました。

「リナっ、リナ…っはあ…」

やっぱり、空耳じゃなかった!!
えっ、待って?これって、だってあれでしょ?男の人が、自分で性欲を処理するって言う…。
その途中にあたしの名前を呼ぶって、それって、それって・・・。
人の話や本なんかを呼んで、知識だけは豊富なあたしの頭が、それに対する答えをずらずらと弾き出してくれる。

ボンっ

その、あまりにも馴染みのない知識の数々に、あたしの脳はオーバーヒートを起こして、あっさりと考えること
を放棄した。


*


「くうっ…っ……っ!!」

最後にリナの名前を呼んで、オレのイチモツからは白濁した液体が吐き出された。
それをティッシュで受け止めて、オレは大きく息を付いた。
耳を澄ませれば、さっきまで壁越しにオレの様子を窺っていたはずのリナが、すっかり大人しくなっている。
どうせまた、盗賊いぢめにでも行くつもりだったのだろう。
何度言っても止めないのは、なんでだろうなぁ・・・。
ぼんやりと考えるが、もちろん答えなんてリナのみぞ知る、だ。
オレは後処理を済ませると、そそくさと布団に入る。
名前を呼んだのは聞こえてるだろうけど、その意味まで分かったのかなと、少し疑問に思った。
それも、明日になったら分かるか。なんせリナは、すぐ顔に出るし。
どんな反応をするだろうかと、明日のことを楽しみにしつつ、オレは眠りについた。


おわり。お粗末さまでした。

98:名無しさん@ピンキー
09/08/31 01:53:20 d7Nin7RG
>>96-97
なんかこう、アレですね。
ガウリイわかっててやってんのかよ! と突っ込みたくなったりか、
ウブな反応をするリナかわええ… と思ったりとか、
こっちまで翌朝の態度が楽しみになったりとか、
想像の余地によって萌えさせてくれる一品ですね。

GJ。

99:名無しさん@ピンキー
09/08/31 21:51:03 O2LhNLj+
>>96
ガウリナは奥手でなかなか進展しないっていう話が多いけど、こういう進展のしかたもアリだなw
次の日リナはめちゃめちゃ意識しまくって効果抜群だろうな~

GJでした!!

100:名無しさん@ピンキー
09/08/31 22:40:47 AvP0pnq/
>>93
ちんこかぜひくお…

101:名無しさん@ピンキー
09/08/31 22:46:39 kBebUjzn
翌日思わず「勝手にどんな想像してんのよ!」かなんか聞いちゃって
「どんなってこんな~」と再現されちゃうんですねわかりました

102:名無しさん@ピンキー
09/09/01 23:01:24 5hW0QWXZ
そしてそれを神がSSにするんですね、わかりました

103:名無しさん@ピンキー
09/09/03 04:20:12 p9hGnTYZ
96さんの続きネタでしょコレはwktk

104:名無しさん@ピンキー
09/09/03 23:08:19 svM7dtB1
翌朝、、一言文句言ってやろうとするけど恥ずかしくて言えないくて、
フラストレーション溜まって気晴らしに盗賊いぢめに行きたいのに
またガウリイのアレな場面を聞いちゃったらどうしよう…と悶々した挙句
逆ギレしてガウリイに火炎球お見舞いする、って想像しか出来なかった

もっとエロ脳鍛えてくる。続きネタwktk

105:名無しさん@ピンキー
09/09/04 00:29:00 8vxnqohX
宿が燃えて賠償金が!
せめて鍵ぶっ壊して突入
呪文詠唱前に口塞がれる
くらいにしてくれー鍵修理台で済む

106:名無しさん@ピンキー
09/09/04 01:07:31 AedaFG+B
>>105
で、口塞がれたあとに押し倒されて×××、と。

自分は他力本願な人間なんで、誰かSS書いてくれ。
>>96-97の人が書いてくれたら素敵だなあと思ってみたりもする。

107:名無しさん@ピンキー
09/09/04 05:00:43 C9GdKKtB
NEXTのなんかの資料に、リナは性格的には自分がイニシアチブをとりたいんだけど
実践ではウブで年相応な反応をしてしまうって書いてた。
(OPでガウリイにちゅーしようとしてる絵の解説)

NEXTのリナは淡白にみえるけど、実はちゅーとかその先のこととか…
色々と思い悩んでるんだろうか

108:名無しさん@ピンキー
09/09/04 11:55:28 9m+iWaCf
思い悩むというか、意外と妄想族なのかも。知識はありそうだし。
間違った方向のぶっ飛んだ行動を思いつくが恥ずかしくてできない…みたいな。

109:名無しさん@ピンキー
09/09/04 14:13:28 TbcIgY8P
間違った方向・・・?
それはあ~んなことや、こ~んなこと?

110:名無しさん@ピンキー
09/09/04 14:29:23 XGZi7exg
そーんなこと

111:名無しさん@ピンキー
09/09/05 03:51:37 /ymn142C
一生懸命上にたとうとしてギコチナいリナたんを妄想してハァハァした

112:名無しさん@ピンキー
09/09/05 18:53:48 xKGwIGOC
ガウリイはそんなリナをたまにおかずにするわけですね、わかります。

113:名無しさん@ピンキー
09/09/06 02:21:59 bUSqRbYK
96です。ご要望にお応えして続きを、と思ったら、えらく時間がかかってしまいました。すみません。
エロは久々なので、色々と残念なことになってますが、楽しんでもらえると嬉しいです。

>>96-97の続きでガウリナ。ちょっと長いです。


114:96-97の続きでガウリナ・1
09/09/06 02:23:16 bUSqRbYK
 外から、鳥の囀り声が聞こえる。
 どうやら朝になったらしい。
 あたしはもぞもぞと布団から顔を覗かせた。
 結局、ほとんど眠れなかった。
 寝たら寝たで、変な夢を見てしまい、眠るどころではなくなるし…。
 お陰でひどい寝不足である。
 顔を洗い、服を着て、装具を身に付けながら、どうやってガウリイと顔を合わせたものかと考える。
 昨日のあれを聞いていたことなんて気付かれていないんだから、いつも通り接すればいいんだろうけど、よりにもよってあいつ、人の名前を…。
 ああああ、無理無理!!絶対普通に接するなんて出来ない!!
 考えも纏まらないまま、あたしは廊下へと出た。
 そのまま、ドアを閉めようとして、

「おっ、リナ。おはよう」

 まさにその時、隣の部屋からガウリイが姿を見せた。
 なにこのタイミング!?
 あまりに予想外なガウリイの出現に、さっきまで散々悩んでいたことも相まって、あたしの顔は一気に赤くなる。

「あっ、の…」

 咄嗟に言葉が出てこない。
 しどろもどろになるあたしを見て、ガウリイはきょとんと目を瞬かせた。

「どうした、リナ?顔が赤いぞ?」

 当たり前のように、ガウリイが近付いてくる。
 思わず身を竦めるあたしの前にガウリイが立ち塞がり、大きな手であたしの頬に触れてきた。

「風邪か?」
「ちがっ…な、なんでもないから…」

 視線が不自然に泳いでしまう。
 この手で、昨日ガウリイがしていたんだろうか?あたしの名前を呼びながら・・・。
 ますます、顔が熱くなる。
 早く逃げないと、このままじゃ、あたしの頭がおかしくなっちゃう。

「大丈夫だから、風邪とかじゃなくて、その…」

 そこで、言葉を詰まらせてしまう。
 まさか馬鹿正直に理由を説明する訳にもいかず、なにかいい言い訳はないかと考えていると、ガウリイが、あたしの耳元に口を寄せてきた。

「昨日のを聞いて、興奮してるのか?」
「!?」

 弾かれたように、あたしはガウリイの顔を見た。

115:96-97の続きでガウリナ・2
09/09/06 02:24:34 bUSqRbYK
 ガウリイはどこか楽しそうに口元に笑みを浮かべたまま、あたしを見ている。
 核心を突かれ、否定することも忘れて唖然としていると、ガウリイの手がそっとあたしの頬を撫でた。
 さっきまでとは違う、掠めるような触れ方に、あたしの背筋がぞくりと粟立つ。

「聞いてたんだろ?」
「だ、って…」

 言葉が出てこない。
 逃げようと後ずさると、背中に廊下の壁が当たった。
 すかさず、ガウリイが両手を付いて囲ってくる。

「あん、たが…あたしの名前なんか、呼ぶからでしょ…」

 逃げ場もなくしたあたしは、ほとんどやけくそ気味にガウリイを睨み付けた。
 こうなったら、開き直ったもの勝ちである。
 恥ずかしすぎて視界が涙で滲むが、お構いなしにガウリイに向かって捲し立てた。

「だいたい、か、勝手に人のこと想像して、なにやってるのよ!!」
「なにって、日頃の欲求不満の解消を」
「そんなことに、あたしを使うなあああああ!!!」

 なんつう勝手な言い分を!!
 しかしガウリイは悪びもせずに、至極真面目な顔でじっとあたしの顔を覗き込んでくる。

「じゃあリナは、オレがリナ以外であーいうことやこーいうことを想像しても、別にいいのか?」
「あーいうことって…な、なに考えてるのよ、あんたは!!」

 思わず赤くなりながら、あたしは力の限り絶叫した。
 するとガウリイは、にやりと、なにやら薄ら寒い笑みを浮かべる。

「へえ、知りたいのか?」

 悪寒が、背筋を駆け抜けた。いや、これは悪い予感だろうか?
 あたしは慌てて首を横に振る。

「いいわよ、いらないわよ、そんな…」

 あたしの台詞は、最後まで続かなかった。
 ガウリイの唇が、なんの許可もなく、あたしの唇を塞いだのだ。

「!?」

 咄嗟にもがけば、逃がすまいとしてガウリイがますます顔を押し付けてくる。
 唇を割り、ねっとりとしたものが口の中へと侵入してきた。
 それがガウリイの舌だと分かった時は、すでに口内は、彼のいいように弄ばれる。

116:96-97の続きでガウリナ・3
09/09/06 02:25:15 bUSqRbYK
「んっ…んん…」

 苦しくて漏れたはずの声が、やれに艶めかしく聞こえて、あたしは恥ずかしさに顔を染める。
 ガウリイの舌は、歯列をなぞり、舌と顎の間や天井を舐め上げていく。
 舌を絡め取られ、たまらず口を大きく開けると、チュッと音を立てて舌が吸い上げられた。
 ぞくぞくしたものが、脳髄を刺激する。
 全身の力が抜けて、自分一人では立っているのも難しい。
 あたしは力の入らない手で、必死にガウリイへとしがみ付いた。
 これじゃあまるで、あたしからキスをねだっているみたいだ。
 たっぷり唾液を絡ませ合って、ようやくガウリイの顔が離れると、その間をテラテラと光る銀の糸が繋ぐ。
 淫靡な光景に、あたしは思わず魅入ってしまった。
 不意に、足が床から離れる。
 ガウリイに抱え上げられたのだと気付いたのは、部屋へと連れ込まれた後だった。

「ちょっと、離しなさいよ!!」

 ふにゃふにゃになった頭で、それでもどうにか抵抗を試みるも、ガウリイの腕はびくともしない。
 ベッドに寝かされると、そのままマントを剥ぎ取られる。

「だーめ。知りたいんだろ?オレが何考えてるか」
「い、いいわよ、別に」

 首筋に、ガウリイが顔を埋めてくる。
 吐息がかかると、むずむずした感覚が足の先から這い上がってくるようで、落ち着かない。

「こうやって、服脱がせて」

 言いながら、ガウリイの手があたしの服へとかかった。
 あたしが呆れるくらい、スムーズに前だけが肌蹴られていく。

「やだ、止めなさいよ!!」
「止めない。ほら、もう胸に触れる」

 服の中に差し込まれた手が、あたしの胸を覆った。
 自分以外の他人が触れたことのない場所を触られて、羞恥で頭が破裂しそうだ。
 ガウリイの手が、優しくあたしの胸を、円を描くように揉み始めた。
 掌が胸の先端を掠める度、あたしは上がりそうになる声を、必死で喉の奥で抑え込む。

「リナの胸は小さいな~」
「う、うるさい!!」
「でも感度はいいぞ。ほら、もう乳首も立ってる」
「やめ、て…」

 人差し指と中指で、挟み込むように胸の先端をいじられる。
 硬く尖ったそこに、与えられる刺激に、あたしは身を竦めた。
 どうしよう、恥ずかしい…。でも、気持ちいいよ…。

「気持ちいいのか?」

 まるであたしの考えを見透かしたように、ガウリイが囁いてくる。

117:96-97の続きでガウリナ・4
09/09/06 02:25:49 bUSqRbYK
 あたしは自分の気持ちごと否定したくて、首を大きく横に振った。

「ふーん…」

 納得いかなかったのか、ガウリイは低く呻くと、突然あたしの耳朶にカプっと噛みついてくる。

「ひやっ!!」

 突然のことに、あたしは裏返った声を上げた。
 ガウリイは耳朶を甘噛して、耳の輪郭をなぞるように、舌で舐め上げていく。

「やっ…ん、やだぁ…」

 自分のものとは思えない、甘ったるい声が口を付いて出る。
 耳の中にまで舌を入れられると、全身に鳥肌が立った。

「ふあっ、ああ、ん…」
「思った通り、リナは耳も弱いな」

 息がかかると、それだけでますます意識が遠くなるような、そんな快感が送り込まれる。
 どうしちゃったんだろう、あたし…。
 自分で自分が信じられない。
 初めてのことに、戸惑っていると、胸を触っていたガウリイの手が、下へ下へと降りてきた。
 お腹の部分が軽くなる。ベルトが外されたらしい。
 ズボンの淵に手がかかり、その時になってようやく、ぼんやりとしていた頭がはっきしとした。

「ダメ、止めて!!」

 あたしの悲鳴は、しかし少しだけ遅かった。
 ガウリイは勢いよく、あたしのズボンを膝下まで下げると、そのまま一気に引き抜く。

「やだぁ!!」

 下着もなにもかもおかまいなしだ。
 急に下半身だけ裸にされて、あたしはその場で蹲る。
 しかしガウリイは無情にも、あたしの足を掴むと、無理やり両サイドへと大きく開く。

「馬鹿、止めてってば!! 見ちゃやだぁ!!」

 逃げることも適わず、あたしは必死で曝け出された恥ずかしい部分を隠そうともがいた。
 ガウリイは足の間に身体を割り込ませ、あたしが足を閉じれないようにすると、尚も無駄な足掻きをする両手さえも封じ込めてしまう。
 やだやだやだやだ!!
 見られてる。ガウリイに、こんな…。
 恥ずかしさに、涙が滲む。
 でもガウリイは、なにか感慨深げにあたしのそこを、マジマジと観察した。

「すごい…。想像以上に綺麗だぞ、リナ…」
「やだってばぁ…。変態!!エロクラゲ!!離しなさいよ!!」
「離したら隠すだろ?あっ、でも、これだとオレも両手が使えないか…」

 ガウリイは少しだけ考えると、そこに顔を近づけていく。
 って、まさか…。

118:96-97の続きでガウリナ・5
09/09/06 02:26:22 bUSqRbYK
「ひゃん!!」

 ぬめっとした感覚を、あたしはそこで感じ取った。
 ガウリイが、あたしのそこを舌で舐め上げたのだ。

「なんだ、やっぱり気持ち良かったんじゃないか」
「なに、言って…」
「濡れてる。胸触って、耳とか少し攻めただけなのにな。リナは淫乱なのか?」
「~~~~!!」

 違うと言いたかったのに、あまりの台詞に言葉も出なかった。
 そんなあたしの様子を、ガウリイは足の間から確認して面白そうに笑うと、更にしつこくそこを舌で弄くり出す。

「ひっ…んん…あっ…」

 そこを触られるのがそんな気持ちいいなんて、初めて知った。
 それとも、ガウリイが舐めているからなんだろうか?
 頭の芯がくらくらして、まともに考えることも出来ない。
 なにも知らないはずなのに、身体はどんな反応をするのかちゃんと分かっているみたいで、勝手に声も出たら、ガウリイの舌の動きに合わせて身体も跳ねる。
 特に割れ目の少し上を触られると、どうにかなってしまいそうな痺れに襲われた。

「ここが、いいのか?」
「ふあっ、ん、なんか、変…あぁぁぁ!!」

 チュッと強く吸い上げられて、あたしは全身を悶えさせる。
 そこだけが異様に熱い。
 全ての血液がそこに集中しているみたいに、ドクドクと脈打ってるのが分かった。
 あたしの両手を封じ込めていたガウリイの手が離れて、そこをまさぐる。
 皮を引っ張られるような感覚。
 そして、再びそこに、ガウリイが吸いついた。

「ひゃぁぁぁぁぁぁん!!!!!」

 さっきよりも鮮明になった強い刺激に、あたしは背を弓なりに反らせた。
 口の中に含んだまま、ガウリイがしつこく舐め回す。
 頭が白く焼ける。目の前に、火花が散っているようだった。

「だめ、だめぇ!! いっちゃう、から、がうりい!!」

 なにを言っているのか、自分でもよく分からなかった。
 暴れるあたしを抑えつけ、ガウリイはしつこくそこを舌で嬲る。

119:96-97の続きでガウリナ・6
09/09/06 02:27:16 bUSqRbYK
「あぁぁぁぁん!! やっ、だめ、もう…!!」

 その直後、あたしの意識は快感の波へと押し流された。
 全身が硬直し、きゅっとあそこに力が入る。
 訳が分からないまま、その快感の波が遠ざかると同時に、あたしは意識を手放した。





 目を開けると、ガウリイの青い瞳があたしのことを見下ろしている。
 ぼんやりとした思考が、徐々にはっきりしてきた。
 それと同時に、さっきまでの自分の痴態を思い出して、あたしはみるみる顔を青くしていく。

「大丈夫か、リナ…わっ!!」

 顔面めがけて投げた枕を、ガウリイはあっさり受け止める。

「なにするんだよ、いきなり」
「それはこっちの台詞よ!!」

 未だに服を中途半端に脱がされた格好であることに気付き、あたしはシーツを全身に巻きつけた。

「乙女の純潔奪って、どうしてくれるわけ!?」
「まだ奪ってないぞ」
「うるさい!!あんなことしたら、奪ったも同然よ!!」

 自分で言いながら、なにをされたのか思い出してしまい、顔から火が出そうなほど恥ずかしくなる。
 そんな顔を見せたくなくて、あたしはシーツの中に潜り込んだ。

「でも、これで分かっただろ?オレがなに考えてたか」
「分かりたくなかったわよ!!」
「まあ、リナがこんなこと想像するなって言うなら、今度からは止めるようにするけど…」

 ベッドが不自然に軋む。
 ガウリイがシーツにくるまったあたしに覆い被さるように、顔を寄せてきた。

「次からしたくなったら、直接リナのところに行くからな」

 耳元で囁かれた台詞の真意を悟り、あたしはますます全身を熱くした。


おわります。お粗末さまでした。

120:名無しさん@ピンキー
09/09/06 03:01:08 b7MVcbvq
本当に続きを書いて貰えるとは!!
本番までいかない点も含めて色々GJですサンクス神!!

…………さて、これで次回からガウリイがどう動いてリナがどう反応するかが楽しみだ……

個人的には一回(一晩?)にワンステップずつ進んで、
『ガウリイに触られると気持ちよくなってしまう』と、じっくりじっくり体と心に染み込ませていってほしい。
むっつりスケベならぬむっつり調教が好きです、世間様にごめんなさい。


しかしなんさま、作者様ありがとうでした(・∀・)!

121:名無しさん@ピンキー
09/09/06 03:11:58 80UJh/ET
>>114
続き待ってました!エロくてGJ!!

この後部屋に帰ったガウは、さっきのリナをおかずに抜くんですねw
それをまたリナが(ry

122:名無しさん@ピンキー
09/09/06 10:06:18 OU9jtSUx
続き!!続き待ってました!! 
作者さんGJ!!!!!!!


123:名無しさん@ピンキー
09/09/06 13:46:02 4B1OUtd7
作者さんありがとうーーーー!!!!!

124:名無しさん@ピンキー
09/09/09 06:06:15 07pmx5lC
>>114
リナたんどんな夢見たんだろうなw

125:名無しさん@ピンキー
09/09/10 21:20:13 LOUQKYLm


126:名無しさん@ピンキー
09/09/11 15:38:30 bpeUKI04


127:名無しさん@ピンキー
09/09/12 17:15:30 pd9bOw6Y


128:名無しさん@ピンキー
09/09/12 17:55:08 25syqYn3


129:名無しさん@ピンキー
09/09/13 00:29:50 63eOy2HN
「この言葉よ……」
「そうか、これが、その言葉か。」
「リナもゼルも何やってんだ?」
「ガウリイは黙ってて。カオスワーズは解らないでしょ」
「ちぇー、仲間はずれかよー」
「悪いが、旦那はちょっとあっちに行っててくれ」
「……浮気かよー……」
「ほっときましょ。それよりゼル、この言葉唱えないと」
「ああ、そうだな。世界が崩壊する前にな」
「せかいのほうかい?」
「「黙ってて(ろ)!」」
「…………」
「じゃ、唱えるわよ。合わせて……」


「「 ほ し ゅ 」」

130:名無しさん@ピンキー
09/09/13 04:36:00 4oS25TfN
>>129
www
さりげに嫉妬するガウリイGJw

ガウリイはリナと1回結ばれたら、人目気にせず溺愛するだろうなあ
普通に青か(ry

131:名無しさん@ピンキー
09/09/13 19:51:51 EMNL64NU
>129 保守で小話を作ってしまうところが素晴らしいw

132:名無しさん@ピンキー
09/09/14 03:47:15 nKbjQuxK
ラピュタのバルス(だっけ?)を思い出したw

133:名無しさん@ピンキー
09/09/14 14:18:46 6cgoRYWN
目がー!目がー!

134:名無しさん@ピンキー
09/09/15 11:19:37 p/Jm7hLO
メガブランド

135:名無しさん@ピンキー
09/09/17 04:17:48 8bAULwFK
ガウリイの服って勃ったらわかっちまいそう
色のせいか布地が薄くみえる…
上半身も下半身も同じ布を使ってるみたいだし

136:名無しさん@ピンキー
09/09/18 02:15:10 jXvqeBtk
ゼルの服もわかりそう…だがトップスのヒラヒラが隠してくれるのか。
…そのためのマントか

137:名無しさん@ピンキー
09/09/18 02:26:23 xxz4ZRLs
>>135
つまり布が薄いということは、レイウィングでリナにくっついてるうちに
おっきしたら感触がばっちりリナにわかっちゃうわけですね。
そんで振り落とされるわけですね。

138:名無しさん@ピンキー
09/09/18 03:17:21 EdVZQFOn
>>137
むしろガウリイが辛抱たまらんで空中プレイとみた

139:名無しさん@ピンキー
09/09/18 07:48:04 daf56fpT
>>138
そんで集中力が切れて落下する前に、
人気のない草むらに降りてから思うさま××するわけですか。

140:名無しさん@ピンキー
09/09/19 06:06:14 ptIedEyt
>>136
ゼロスの服もゆったりめでわかんなそうだしな
ガウリイ…一番巨根なのに大丈夫かw

141:名無しさん@ピンキー
09/09/19 08:26:41 6KI9Ndcy
あらいずみの描いた漫画のガウリイの股間が凄い

142:名無しさん@ピンキー
09/09/19 18:52:07 cDl9rtpL
>>141
マンガのか…「!?」だったな

143:名無しさん@ピンキー
09/09/19 19:26:59 Uz555GLP
>>137
中国のアホエロ動画(空中で接合したり燃焼系っぽいやつ)
思い出しちゃったじゃないか!!ばか!!!

しかしあらいずみの描くリナちんは大概エロいと思う。
原作6巻のカラーページ、レッサーデーモンが大量に押し寄せてくるやつとか。

144:名無しさん@ピンキー
09/09/19 19:44:46 a8bflYGc
だいたいノーブラでチクビ立ちっぱなしだしな

145:名無しさん@ピンキー
09/09/20 22:04:09 VyoidrN9
>>144
ガウリイ「なあ、リナー」
リナ「なによ?」
ガウリイ「ちょっと気になることが」
リナ「!!!!ガウリイが脳みそ使ってる!!!」
ガウリイ「……」
リナ「そ、そんなジト目で睨まないでよ。じょーだんよじょーだん。で、何よ気になる事って」
ガウリイ「いや、ここがな」
リナ「!!!!!!!!!!!」
ガウリイ「リナのここっていつも立ってるよなー」
リナ「なななに摘んでっ……やめっ、あんっ!」

146:名無しさん@ピンキー
09/09/21 07:06:08 IvcKEaMT
>>144
そんな可愛い反応してしまったら、そのままガウリイに美味しく食べられてしまいそうです。

147:146
09/09/21 07:08:26 IvcKEaMT
間違えました。
>>145さんへの返信です。

148:名無しさん@ピンキー
09/09/21 08:20:18 H1uTuEoD
「リナ」
部屋に入るなりガウリイがあたしの方へ手を伸ばす。
あたしは黙って額のバンダナをはずして、彼の手の上にそれを置く。
ゆるく笑った彼は、あたしのバンダナで自身の太ももまで届く長い髪を手際よく束ねていく。
そのしぐさをみているだけで、身体の奥がうずきだす。
あたしってば、すっかり慣れちゃって・・・・・・。
「そんな顔しなくてもいいんだぜ? 時間はたっぷりとあるんだからな」
二人きりの時にだけ見せる男の顔で、ガウリイの視線があたしと射止める。
捕らえられたい。けど、捕まえに来て欲しい。
だから一歩。一歩分だけ後ろに下がって彼の腕を待った。
あたしを強く抱きしめてくれる、たくましい腕を。
案の定、逃がすまいと伸びる腕。
捨てきれない照れや羞恥を理解してくれている強引さがすごく嬉しい。
「つ か ま え た」
低く抑えた声で囁かれたら、それだけでもうあたしは。
「・・・・・・逃がさないで」
目を閉じたまま仰のいて、待つ。
頬をくすぐりにくる髪と、柔らかな唇を。

コトに及ぶのに邪魔になる髪を束ねるガウリイ(という電波を受信した)


149:名無しさん@ピンキー
09/09/21 08:48:00 eQsHPpLR
gj

ふたりとも髪ながいからお互いに相手の髪を三つ編みにする電波を受信した

日によってポニーツインテおさげ

150:名無しさん@ピンキー
09/09/21 16:19:22 uIHQa/P6
>>149
リナちんとお互いの髪の毛をそれぞれ適量ずつ取って
二人で一本のみつあみを作って
「よし、これでずっと一緒だな」とか
笑うガウリイを受信した

タイトルは白き花びら
……うそですごめんなさいたすけてゆるしてチュドーン

151:名無しさん@ピンキー
09/09/21 22:41:49 f7x4y35I
このスレで話題になってたあらいずみ氏のマンガのガウリイの股間マジパネェwwww
久しぶりによみなおしてびっくりした・・・。

アレは痛いだろうな。

152:名無しさん@ピンキー
09/09/21 22:51:41 HxvSXm4Z
マンガ見たことないのが悔やまれるwww
一体どんな代物だったのやら。

153:名無しさん@ピンキー
09/09/21 23:32:57 3xhDlsc0
しかもあれ、通常時なんだよな。
戦闘時はどこまでデカくなるのか。下手したら全部入らんな。


154:名無しさん@ピンキー
09/09/22 00:57:04 IZ06n0X8
あれってサポーターか何かじゃないの?<ガウ股間の盛り上がり
マジな話、西洋系はでかいけど硬度が足りないって聞くんだが・・・
サイズと硬度、どっちが重要なんだ!?<リナ的n(どこからともなく神滅斬が)

155:名無しさん@ピンキー
09/09/22 06:26:19 dLjxu/pv
バカヤロウw二次元的には硬度があるにきまってるだろう!
リアルをもちこむんじゃねぇ!www
どちらにしろ満足しt(どこからともなくメガブランドが)

しかしデカくてきつくて苦しがってるのも萌える
騎上位とかつらそうだけど、がんばって我慢とかしちゃうんだ


156:名無しさん@ピンキー
09/09/22 22:48:59 Q/QeGPSO
ゼルだったらどんなサイズだろうと硬度はバッチリだな

157:名無しさん@ピンキー
09/09/22 23:26:37 yqQeOtrn
というか、岩肌でカタいってことは、普通に触られたくらいじゃ気持ちよくないかも…。
こすってる手の方が擦りきれそう。軍手使用とか?

158:名無しさん@ピンキー
09/09/23 03:50:16 zRRazerK
だからリアリティはwwww

あそこは普通の成人男性と同じじゃないと妄想に困るw

159:名無しさん@ピンキー
09/09/23 10:48:18 xBC8ag5u
投下します。

ゼルアメで事前準備中。
短い上にエロくないです。

160:名無しさん@ピンキー
09/09/23 10:48:43 xBC8ag5u
「ん…ゼルガディスさん、触ってもいいですか?」
そう言いながらアメリアが俺のものに手を伸ばす。
「好きにしろ」
了承を得て安心したのかゆっくり恐る恐るそれを握る。
ぎこちない仕草に今すぐ押し倒したい衝動に駆られるがなんとかそれを堪える。
「ゼルガディスさん…すっごく硬いです。あの…こんなに硬いのが本当に私の中に入ることが出来るんですか?」
少し怯えたような蒼の瞳にさらに欲望が募る。
「まぁ多少の痛みはあるだろうが…受け入れられるように出来てるもんだ」
「そうなんですか?よかった…」
安堵したようにアメリアが微笑んだ。
「私…その…初めてなので、ゼルガディスさんが満足出来なかったらどうしようって考えてしまって…あの…私、頑張りますね?」
顔を真っ赤にしてしがみついてくるアメリアに愛しさが急激に押し寄せてくる。
口付けると同じく真っ赤な耳にささやいた。
「こうして俺を受け入れようとしてくれるだけでも十分だ」
幸せそうなアメリアの笑顔を見て、俺は今世界で一番幸せなのだと、そう思った。


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