楽園の魔女たちでエロパロat EROPARO
楽園の魔女たちでエロパロ - 暇つぶし2ch447:名無しさん@ピンキー
13/08/28 NY:AN:NY.AN N2iNhO/s
「…つまり、形だけの夫婦という事か?」
「今さら気付いたの?」
「世継ぎは?」
「ないでしょうね」
当然のように言う皇女殿下に、ヤトゥルは何か異様なものを見るかのような視線をやった。
ルワス族は、いや砂漠の民は例外なく子を育む事を尊いものと考える。
女は結婚し、子を産み育てる事こそ幸せとしているのだ。
それに、仮にも帝国の次期女帝に世継ぎがないとなると、内乱の種になりかねない。
またも彼女の兄らが、自分の子を後継ぎにと争いを繰り返さないとも限らないのだ。
「いいのか、それで」
「いいも何も、それが私のやり方よ。あなたには関係ないわ」
突き放すような言い方にムッとした。
「子は要らないのか。夫とも愛情を育まずに、一生独りか」
責める響きがそこにはあった。
ルワスの人間には理解出来ない選択だ。
「家族さえ不要と言うのか」
「じゃあ、あなたに嫁ぐ娘は幸せなのかしら?一族の為に、他族の族長に嫁がされて。
いくら親が愛したところで、いずれ政略の道具にされるのならいないほうがマシではなくって?」
美しいソプラノが淀みなく言い放った。
ダナティアは静かに立ち上がる。
「自己満足の為に子供を作る気はないの。それこそあなたに関係のない話だわ」
告げる碧の瞳には苛立ちが浮かんでいた。
苛立ち?
何故?
考える前にヤトゥルは動いていた。
無意識にダナティアの腕を掴む。
「離しなさい」
咄嗟に鋭い声があがる。
悲鳴ではないが、どこかはりつめた声。
「子は政略にしかならんのか。愛し、幸せにするのが親の…夫婦の役目じゃないのか」
「わかったような口を聞かないで」
「お前がわからず屋だからだ!」
静かなオアシスで、二人の声が響く。
ダナティアは忌々しく頬を歪めた。
ここが皇宮だったなら、こんなに恐れる事はなかったのに。
そこまで考えて自嘲の笑みが漏れた。
何を恐れているというのだろう?

448:名無しさん@ピンキー
13/08/28 NY:AN:NY.AN N2iNhO/s
「…」
ヤトゥルが一歩近づく。
ダナティアは動かない。
もう一歩距離を詰められ、近すぎる距離にたたらを踏んだら大樹に背が当たった。
腕は掴まれたまま、大樹の幹に押し付けられる。
ゆっくりと近付く顔に、何故か目を奪われた。
だから避けられなかった、と自分に言い訳をする。
触れた唇は熱かった。
更に熱いものが口腔を侵す。
「…っ」
華奢な脚の間に男の脚が割り込み、腰を抱き寄せた。
「死んでもあなたの子は産まないわよ」
お互いの挑むような視線が絡まる。
首筋に顔を埋められドレスの上から乳房が掴まれ、長いドレスの裾は捲り上げられる。
こんなところで異邦人を相手に何をしているのか。
自分が興奮しているのか冷静なのか、ヤトゥルには判断出来なかった。
ただ衝動に突き動かされた。
性急に肌を欲した。
ドレスの中をまさぐる手は容赦がない。
「…っ」
砂漠のように渇いたそこが蹂躙されても、ダナティアは痛いとは言わなかった。
胸をはだけ、噛みつくように頂を口に含む。
やがて恵みのオアシスのように涌き出た蜜が指先を濡らした。
「…っ」
声を出さない事でプライドを保っているのか。
だとしたら啼かせてやりたい。
ひどく凶暴な心で、ヤトゥルは下履きの帯を緩めた。
絹で出来た女性ものの下着は容易く引きちぎられ露になったそこに一物を押し当てる。
「っ―!」
予告もなく一気に貫いた。
甘やかさとは無縁の、お互いに苛立ちと屈辱を内包した行為だった。
「あ…っく…!」
さすがに痛みでダナティアが呻く。
それをわかった上でヤトゥルは強引に律動を開始した。
「―!ッ」
漏れそうになる悲鳴を飲み込む。
繋がった部分と鷲掴みにされた臀部、噛みつかれた乳房に揺すられ樹肌に擦れる背中が痛い。
その痛みが、プライドを保つ楔のような気がしていた。

449:名無しさん@ピンキー
13/08/28 NY:AN:NY.AN N2iNhO/s
◇◇◇◇

「ヘタクソ」
熱に浮かされたような気配も消える頃になってダナティアが言った。
その言葉はルワスの族長のプライドをいたく傷つけたらしい。
こめかみに青筋がたっている。
大樹にもたれかかって身体を休めている皇女殿下は、
しかし当然の如く涼しげに相手の視線を無視する。
乱暴な行為をした相手に遠慮する必要などない。
「着替えを持ちなさい」
「なんだと」
「あなたが破いたのよ、下着もドレスも。このまま天幕へ戻ったら、あなたは大罪人よ」
世継ぎの皇女殿下を手込めにしたとすれば、ルワス族はどうなるか知れない。
たとえ拒否がなかったとしても、すでにダナティアは人の妻。
「お前も廃位されるぞ」
「どうかしら?砂漠の会合で起きた出来事など、いくらでも処理のしようがあってよ」
目撃者の口封じをして。
言外の脅しにヤトゥルは口をつぐむ。
ダナティアはそれほどに今の帝国にとってなくてはならない存在だ。
しぶしぶ踵を返したルワスの族長にダナティアは視線を送る。
愛してはいない。
恋でもない。
感じていたのは友情に近い想いだ。
身体を繋げた今でもその気持ちは変わらない。
「―」
やがて漏れた小さなため息。
失望したような、満足したような、諦めたような。
自分の気持ちがここまでわからなくなるのはダナティアにとって予想外の事だった。
「馬鹿な事をしたわ」
自嘲気味に吐き捨てる。
「本当に…馬鹿みたい」
誘ったのは自分だった。
ヤトゥルが見ている事を知りながら、側近全てを遠ざけてたった一人でオアシスまで来たのだから。
まだ痛みと怠さの残る身体で、ダナティアは静かに大樹にもたれかかって目を閉じた。

450:名無しさん@ピンキー
13/08/28 NY:AN:NY.AN N2iNhO/s
終わりです。
ちょっと不完全燃焼気味でスマソ。

451:名無しさん@ピンキー
13/08/28 NY:AN:NY.AN UhDoE4qt
GJ!GJ!

452:名無しさん@ピンキー
13/08/29 NY:AN:NY.AN XwImOC1e
GJ
やっぱり殿下は最高だぜ!

453:名無しさん@ピンキー
13/09/11 18:53:16.98 nw7hSTaC
>>391
まさにこのこと

454:名無しさん@ピンキー
13/09/12 06:01:40.38 2MreUtFQ
>>391=>>445(=私)です。
トリップとかつけたほうが良いかなー。
作品多くないし別にいいか。

455:名無しさん@ピンキー
13/10/06 15:55:07.75 UH2JzaA/
ファリスを赤面させ隊

456:名無しさん@ピンキー
13/10/13 10:43:57.89 o6HF1koO
一番難易度引低そうな……

457:名無しさん@ピンキー
13/10/13 11:00:18.46 n3vZLXNT
恥ずかしくて赤面するファリス
新婚ノロケで赤面するマリア
怒りのあまり赤面するダナティア
お酒飲んで赤面する(ブラック)サラ

458:名無しさん@ピンキー
13/10/14 09:12:29.68 99vP/K5O
支部長どんも顔真っ赤にして怒鳴ってそう

459:名無しさん@ピンキー
13/10/21 15:27:10.73 zXhThnj+
ところでここって楽魔女以外の樹川作品はどうなの?楽魔女オンリー?

460:名無しさん@ピンキー
13/10/21 16:25:11.06 dzMOwx2n
他にないし、いいんじゃないか
別スレ立てたら重複になっちゃうし

461:名無しさん@ピンキー
13/11/04 10:50:24.49 HStDwDJR
支部長丼

462:名無しさん@ピンキー
13/11/04 15:51:56.27 EXThOZQR
一口食べた素部長どんが
「うーまーいーぞー!!」
と絶叫して脳内宇宙が広がるところまで見えた。

463:名無しさん@ピンキー
13/11/04 15:52:40.38 EXThOZQR
素→支

素部長って誰やw

464:名無しさん@ピンキー
13/11/07 08:37:53.88 PBVD4QTC
巨大化するに100へっぽこ

465:名無しさん@ピンキー
13/11/08 16:59:19.79 a+QG3e1c
芋ようかんw

466:名無しさん@ピンキー
13/11/26 23:53:43.00 vr+S2zgM
ドラマCD聞いてて思ったけど殿下に「ハイヒールで穀潰しと呼びながら踏んでください」って頼むのはハードル高いわ
皇女だぜ皇女

467:名無しさん@ピンキー
13/12/09 18:49:49.71 KV2i3QDw
厚顔無恥っていうのかな(笑


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