楽園の魔女たちでエロパロat EROPARO
楽園の魔女たちでエロパロ - 暇つぶし2ch317:名無しさん@ピンキー
11/12/25 20:53:51.40 HQ+bxAIX
アジェンダ島はあいかわらず穏やかだ。
まじめなファリスはなぜここにいるのだろうとときどき思うが
「難しい事を考えちゃいけないよハニー」とはぐらかされてしまった。
島の住人たちはすっかり彼女をアルフォイ家の若奥様としてむかえているのだが、
当の本人だけが気づいていない。
天然要塞のまもりは鉄壁だ。
「フレイ」
「ん?」
「明日は何をしたら良いですか?」
夕食を終え(ファリスにとっては地獄の)風呂も終え、
二人は寝室のミニテーブルでの一時を過ごしている。
部屋は以前世話になった時と同じ場所だ。
どんと場所をとるレースのダブルベッドも以前のままなのだが、
にぶいファリスはその意味に気づいていない。
エイザードが故郷へと帰り、娘たちがそれぞれのあるべき場所へ帰る準備をしていた時
「遊びにおいで」と誘うフレイに連れられここアジェンダに来てから
ファリスは帰るきっかけを失いずるずると滞在し一ヶ月になる。
はじめは客人としてフレイに案内され観光などをしていたが、
滞在が長くなるにつれ世話になりっぱなしになるわけにもいかず、
フレイもまた仕事で館を空ける事も増えたため、ファリスは島で手伝える仕事を引き受けていた。
ラモーナの家の子守をはじめ、魔術師としても剣士としても腕がたつファリスはひっぱりだこだ。
「きみもまじめだね、たまにはゆっくりすれば良いのに」
「でもお世話になっているばかりじゃ落ち着かなくて」
「なるほど。じゃあ、明日はぼくの手伝いをしてもらおう」
「少佐の?」
「ん」
ああ、またナチュラルに少佐になった。
「おや、もうこんな時間だ。そろそろ寝ようか」
「あ、はい」
二人は冷めた紅茶を飲み干してベッドへと入った。
今でこそ剣は置かないが、この一ヶ月一度としてベッドの上で二人が触れた事はない。
「ぼくは自分の忍耐をほめてあげたい」
「?何か言いました?」
「いや、なんでもないよ。おやすみファリス」
「はい、おやすみなさい」
後は静かに波の音が聞こえて来るだけだ。
じきにファリスの寝息が聞こえて来るだろう。この時間がフレイは何より好きだった。
たとえ変態と姉に罵られようと、愛しい彼女の寝顔を見て至福に浸れるのだ。
だが、今日は違った。


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