楽園の魔女たちでエロパロat EROPARO
楽園の魔女たちでエロパロ - 暇つぶし2ch250:名無しさん@ピンキー
10/10/25 21:36:39 OF6TsxsV
勃起したまま倒れてる殿下を見つけるのは誰だろう
俺だろうか

251:名無しさん@ピンキー
10/10/28 00:05:19 Z4wfs3aF
本命:サラ
対抗:ナハさん
大穴:支部長どん

252:名無しさん@ピンキー
10/10/30 00:02:59 2QBhlb+M
サラが発見の場合、おもむろにメジャーで測定しそうなんだが

253:名無しさん@ピンキー
10/10/30 01:20:14 FiEtmOXp
測定とスケッチはほぼ確実だな

254:名無しさん@ピンキー
10/10/30 04:51:35 Nug6IPrZ
リーザさんが見つけたら…

255:名無しさん@ピンキー
10/10/31 00:12:49 2UVhjgN4
眠ってる殿下の勃起チンポを一心不乱に舐め回すファリスとか見てみたいな
サラでもいいけど

256:名無しさん@ピンキー
10/11/02 22:19:20 AdbBtdLf
見てみたいというなら
どうしてそうなった……でも妄想してみればいいじゃない

257:名無しさん@ピンキー
10/11/04 22:51:55 WrX6xUK6
……自分でやってみるか
古い魔道書の解読中に突然倒れた殿下
診断の結果、異常な魔力の固まりが生えている
解読していた魔道書を調べた結果、処理すれば目を覚ますはず……

誰かSSにできる人いない?

258:名無しさん@ピンキー
10/11/08 22:34:42 AyDMuBMJ
殿下へ
日本を率いてください
お願いします


259:名無しさん@ピンキー
10/11/08 23:36:03 MnimHF14
>>257
SSは無理だけど妄想の続きなら

マリアとナハトールは買い出し、師匠は本部からの呼び出しで不在
楽園にはファリスとサラの2人・・・

サラの魔道書解説にオロオロするファリス
「し、処理ってどうやって・・・?」
「うむ、ならば私がまず手本を見せよう。しかしこれだけの魔力だ。
私1人ではさすがにきついから、私の後はファリスに頼む」

サラにより断れない状況にどんどん追い込まれるファリスさんでした・・・

260:名無しさん@ピンキー
10/11/10 17:39:56 FwdDCNYz
やはりサラはどうじないんだろうかw

改めて読み直してるんだが、途中まではサラとナハさんにフラグらしきものがたってるんだよなぁ
最後、バキバキだけどw

261:名無しさん@ピンキー
10/11/11 23:50:32 F0iYlyCK
うむ
あのバキバキ感はナハサラスキーの自分にもいっそ清清しかったわいチクショー

師匠とダナさんやティルティスとサラ、ヤトゥルとダナさんとかも大好きだったんだが…
けっこう立ちそうなフラグ折ってるよな、楽魔女w



262:名無しさん@ピンキー
10/11/11 23:53:30 YfwgAG6H
まぁサラは殿下一筋だし

263:名無しさん@ピンキー
10/11/12 18:24:18 ncdQB0j8
まぁ殿下は俺一筋だし

264:名無しさん@ピンキー
10/11/13 02:21:04 kOYCm63Y
支部長さんはエイザード一筋だし

265:名無しさん@ピンキー
10/11/17 16:10:47 L28WlmAG
エイザードは四人の娘っ子一筋だし

266:名無しさん@ピンキー
10/11/20 12:54:26 OaI6XHU0
ごくちゃんはごはんくれる人に浮気しまくりだがな

267:名無しさん@ピンキー
10/11/20 18:00:33 ruWfU7Lu
少女形態時のごくちゃんで考えると、なにやら犯罪の香りがするな

268:名無しさん@ピンキー
10/11/21 22:39:25 n57TK5uf
ごくちゃんって食べ物じゃないものまで食べてたけど、好き嫌いあったっけ?

甘いおやつ系をよく食べてたのは覚えてるんだけど、辛いものとかも気にしないのかな?

269:名無しさん@ピンキー
10/11/21 22:41:34 e5m9RidG
支部長さんのぬいぐるみは吐き出してた記憶が有る

270:名無しさん@ピンキー
10/11/22 00:28:57 bPEKziGC
害虫駆除用のトウガラシエキス飲んでケロっとしてたのか火を吹いてたのか覚えてないな
また読み直すか

271:名無しさん@ピンキー
10/12/20 21:26:42 t/N7n3lu
今更だがエロパロ全体のまとめサイトに収納されてるナハサラは良かったなぁ

フレイのファリスの組み合わせは好きなんだがエロに至る道が長く険し過ぎる

272:名無しさん@ピンキー
11/01/30 11:02:21 h9tAaTkF
ファリスだからしょうがない

273:名無しさん@ピンキー
11/02/13 23:51:47 uiarRBdu
今ふと気付いたけど、もう俺って彼女達より年上なんだな……。
悲しいけど嬉しくないわけじゃない。不思議な気持ちだ


274:名無しさん@ピンキー
11/02/21 01:30:17.62 1NbVnewo
殿下可愛い超可愛い


275:名無しさん@ピンキー
11/02/24 19:47:52 zCPhLJAg
サラ風にいってみようか

276:名無しさん@ピンキー
11/02/24 20:38:12 G3lqHRfa
サラ「殿下可愛い超可愛い」
殿下「おだまりなさい! この鉄面皮!」

あれ? 違和感ない。

277:名無しさん@ピンキー
11/03/06 20:52:28.58 UGdYPmYf
私はナハトールとサラが大人の落ち着いた関係を築いていってくれることを期待してたんだが
最後のアレってサラちゃん思いっきり振っちゃったんでしょ
「同情するなら愛をくれ」って風には聞こえなかったからさ・・・

278:名無しさん@ピンキー
11/03/18 00:26:20.09 tDNqiZ8h
>>277
ナハトールが記憶を取り戻してパワーアップした後のサラでも尚、気にかけるなら可能性はあるかもしれんけどなぁw
逆にナハトールの保護者気分が抜けて、立場として対等になった感じもあるけど。
まぁ、まずはサラに殿下を諦めてもらわんと…

279:名無しさん@ピンキー
11/03/21 04:42:17.56 83fVkspl
>>278
>まぁ、まずはサラに殿下を諦めてもらわんと…

ああ、そこが先だねw
でも殿下は将軍一筋になるだろうからサラは殿下を諦めずとも納得して最終的にはおさんどん兼用心棒
権パートナーとしてナハトールを受け入れそう
ナハトールも死ぬまでサラ一筋なんじゃないかと思うので

280:名無しさん@ピンキー
11/03/21 08:35:56.24 OP51trri
ダナティアの場合は別に将軍一筋とか関係ないと思うがな
兄の子供をテキトーに育てて後継者にするとかもありうるし

281:名無しさん@ピンキー
11/03/22 09:18:51.21 ut2MPavR
ダナティアにとって将軍は恋愛対象ではなく・・・何なんだろう・・・信頼できる共謀者ってところか?

282:名無しさん@ピンキー
11/03/22 22:49:47.89 T/gUXO2X
背中を預けられる仲間、かな?

283:名無しさん@ピンキー
11/03/23 05:06:51.91 7AG6ouFl
んだべな

284:名無しさん@ピンキー
11/03/29 18:41:54.91 puav6vMT
つまりは、ダナティアにとって俺は恋愛対象だな


285:名無しさん@ピンキー
11/03/29 20:43:53.20 xXBwO7Bu
寝言は寝て言えっておらのばっちゃが言ってただ
んだども、284はいったい誰だべか?

286: 忍法帖【Lv=1,xxxP】
11/03/29 21:16:33.98 u/yk0CaO
あれじゃね、砂漠の民の

287:名無しさん@ピンキー
11/03/31 19:01:47.18 Pc9RcMZQ
>>157
得体が知れないということで雪華綺晶じゃないだろうか


288:名無しさん@ピンキー
11/04/08 16:55:37.29 y+raY4fb
作品が綺麗すぎる

289:名無しさん@ピンキー
11/04/12 17:53:18.09 eMPa/dXq
マリアとナハトールのほんわかした雰囲気、私好きよ

290:名無しさん@ピンキー
11/04/15 19:28:40.29 nHEqbeyr
けっこうこのスレ残るのね


291:名無しさん@ピンキー
11/04/19 12:58:14.87 wVVNJDRg
そうこうしてるうちにもうすぐ300

292:名無しさん@ピンキー
11/05/03 22:11:18.75 HrXNHwCf
>>290
楽園の魔女の話をしたい
しかし樹川スレで延々と一つの作品について触れるのはいかがなもなか
そういう時、このスレに書き込んでしまうのだ…

293:名無しさん@ピンキー
11/05/14 22:22:14.00 Sv9eTDFe
もうすぐ300とか言いながらまったく進まないのがこのスレ

294:名無しさん@ピンキー
11/05/23 01:14:07.34 cb69pR++
サラの教え子たちは、オールドミススタイルじゃない
普段のサラを見て何かを想像したんだろうか

295:名無しさん@ピンキー
11/05/25 18:32:19.38 OcHZK+1T
サラ風にいうならスケベ心

296:名無しさん@ピンキー
11/05/29 21:50:14.02 vGT12DBv
サラに対するスケベ心ならよく起こしているが、それを文章化するのは難しい

297:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/24 22:10:34.45 Yu82+QzO
マッチョな料理人さんは、
弟子とったエイザードを見守りたいから楽園にいた、でOKだっけ?

298:名無しさん@ピンキー
11/07/14 00:48:53.25 AZ5+xO+G
hoshu
このレスには頑張ってもらいたい
王道のフレイ×ファリスが読みたい

299:名無しさん@ピンキー
11/08/02 10:23:36.29 ao6SEFtR
ナハさんとエイザードから溢れ出る90年代臭が読んでてむずがゆい

300:名無しさん@ピンキー
11/08/08 01:39:16.50 hS74Bsz1
この、へっぽこ魔術師ーーーっっ!!!

301:名無しさん@ピンキー
11/08/10 10:26:57.15 vmde+vOz
エロパロのまとめは何処に

302:名無しさん@ピンキー
11/09/04 13:16:28.04 0cSQ4aSr
もうこっから一行リレー小説でいいんじゃね?

303:名無しさん@ピンキー
11/09/08 22:56:01.44 GIVRb9qz
今読んでて思ったが、とんでもない宝物でサラとマリアがプラダの兵士に捕まった場面てエロパロ的に王道だろ

本編じゃかなりコメディだったけどな

304:名無しさん@ピンキー
11/09/16 11:08:47.36 rcicpM8R
>>303
普通のエロパロ的には王道なんだけど、楽園の魔女に求めてるエロパロとはちょっと違うんや


305:名無しさん@ピンキー
11/09/28 19:23:04.52 lnS27iMF
一日一へっぽこ

306:名無しさん@ピンキー
11/10/09 12:30:14.46 hAzbIcUL
一へっぽこドル

307:名無しさん@ピンキー
11/11/01 09:06:34.68 +Dc3I5cr
へっぽこ高

308:名無しさん@ピンキー
11/11/12 16:25:51.04 kxZRg+7I
へっぽこ税撤廃

309:名無しさん@ピンキー
11/11/12 16:31:50.07 9bV5zy0R
俺の中では、エイザードはあっちに帰る前にサラの背中に魔法をかけたことになっててさ
段々傷跡が薄くなってく奴なんだけど、ある日それに気付いたサラが殿下に確認を頼んで(tbs

310:名無しさん@ピンキー
11/11/29 17:58:58.43 XTZgduS6
クリスマスネタを期待して11月最後の保守

311:名無しさん@ピンキー
11/12/06 18:21:18.10 ejO3TMVk
らんだむダンジョンというフリーゲームをやってみて、やっぱり女の子達が主役の冒険ファンタジーは僕の大好物なんだなと思いました

312:名無しさん@ピンキー
11/12/18 10:44:40.43 Dxr8XMjG


313:名無しさん@ピンキー
11/12/19 22:42:12.03 EPcv23oT
しゅ

今製作中…年内目標。
ED後のフレファリ。
エロまでいけるか微妙…って言うかエロで作風を壊さずにいけるか微妙。筆力のなさが悔しいw
携帯からなので投下の仕方がめんどくさそうだ…。
需要がある事を祈ってる。

314:名無しさん@ピンキー
11/12/19 23:07:43.26 8dASVHIc
wktk

315:名無しさん@ピンキー
11/12/20 19:38:47.50 4d3/4qWa
需要はあるに決まってるじゃないか!
いつまででも待ってますから

316:名無しさん@ピンキー
11/12/25 02:11:01.41 EaUfyvPR
需要ありまくり
でもエロが絶対ってわけじゃ無いと思うから無理せずにガンガレ

317:名無しさん@ピンキー
11/12/25 20:53:51.40 HQ+bxAIX
アジェンダ島はあいかわらず穏やかだ。
まじめなファリスはなぜここにいるのだろうとときどき思うが
「難しい事を考えちゃいけないよハニー」とはぐらかされてしまった。
島の住人たちはすっかり彼女をアルフォイ家の若奥様としてむかえているのだが、
当の本人だけが気づいていない。
天然要塞のまもりは鉄壁だ。
「フレイ」
「ん?」
「明日は何をしたら良いですか?」
夕食を終え(ファリスにとっては地獄の)風呂も終え、
二人は寝室のミニテーブルでの一時を過ごしている。
部屋は以前世話になった時と同じ場所だ。
どんと場所をとるレースのダブルベッドも以前のままなのだが、
にぶいファリスはその意味に気づいていない。
エイザードが故郷へと帰り、娘たちがそれぞれのあるべき場所へ帰る準備をしていた時
「遊びにおいで」と誘うフレイに連れられここアジェンダに来てから
ファリスは帰るきっかけを失いずるずると滞在し一ヶ月になる。
はじめは客人としてフレイに案内され観光などをしていたが、
滞在が長くなるにつれ世話になりっぱなしになるわけにもいかず、
フレイもまた仕事で館を空ける事も増えたため、ファリスは島で手伝える仕事を引き受けていた。
ラモーナの家の子守をはじめ、魔術師としても剣士としても腕がたつファリスはひっぱりだこだ。
「きみもまじめだね、たまにはゆっくりすれば良いのに」
「でもお世話になっているばかりじゃ落ち着かなくて」
「なるほど。じゃあ、明日はぼくの手伝いをしてもらおう」
「少佐の?」
「ん」
ああ、またナチュラルに少佐になった。
「おや、もうこんな時間だ。そろそろ寝ようか」
「あ、はい」
二人は冷めた紅茶を飲み干してベッドへと入った。
今でこそ剣は置かないが、この一ヶ月一度としてベッドの上で二人が触れた事はない。
「ぼくは自分の忍耐をほめてあげたい」
「?何か言いました?」
「いや、なんでもないよ。おやすみファリス」
「はい、おやすみなさい」
後は静かに波の音が聞こえて来るだけだ。
じきにファリスの寝息が聞こえて来るだろう。この時間がフレイは何より好きだった。
たとえ変態と姉に罵られようと、愛しい彼女の寝顔を見て至福に浸れるのだ。
だが、今日は違った。

318:名無しさん@ピンキー
11/12/25 20:55:38.96 HQ+bxAIX
「フレイ。もう寝ましたか?」
「いや。眠れないかい?」
「いえ…あの、やっぱり私そろそろ帰らないと」
「帰る?」
「はい。このままここにいつまでもお世話になっているわけには…」
「なるほど。でも、どこに帰るんだい?」
「え?」
「虹の谷の『楽園』はサラ嬢が継いだんだろう?
皇女殿下は帝国へ戻ったし、マリア嬢はブライマ男爵夫人として領地へ帰った。
君は?まさかゴーラの家へ帰るのかい?」
「それは…」
「一度家を出た君をケイデ氏が迎え入れるとは思えないけどね」
「…」
「すまない、意地の悪い言い方だったかな」
ベッドの上でフレイがファリスを見ると、はしばみの瞳は静かに天井を見つめていた。
そして掛布がフレイから浮かないように気をつけながらゆっくりと身を起こす。
「いえ…フレイの言う通りです。いまさら家にも『楽園』にも帰れない」
サラならいつでも受け入れてくれるだろうが、もれなく愛の身体測定が日課となるだろう。
「…」
「やれやれ。今きみが考えてることを当ててあげようか。楽園にいた学友のなかで、
自分だけ宙ぶらりんになっていてなんて情けないんだろう、穴があったらはいりたい。
そんなところかな…違うかい?」
図星だ。
「そんな風に思うもんじゃないよ。案外それぞれの道を行く彼女たちも悩んでいるのかもしれない」
バリトンの美声を聞きながらファリスは少しだけため息を吐いた。
「…殿下は自分のすべきことを知っていて、それを貫ける強いひとなんです。
サラも…エイザードの後を継いで虹の谷の導師になるって言った時には、もう迷いなんてなかった。
マリアだって大好きな…だ、だ…」
「ダーリン?」
「…と一緒に暮らすって嬉しそうで」
羨む響きよりは憧れに近い感情がこめられていた。
「ふむ。そんなきみがぼくはとても好きだよ」
「棒読みですね、なんか」
それは感情を込めたら抑えがきかなくなるからさ。
「居場所がなくて落ち込んでるのかい?ここは良い島だろう?ずっとここにいればいい」
言った後で気づいた。ジゴロの口説き文句みたいだ。

319:名無しさん@ピンキー
11/12/25 20:56:42.97 HQ+bxAIX
「確かにここは良い島だと思います」
「帰る場所がないと言うなら、ここをきみの帰る場所にすればいい。簡単なことさ」
「…そうですね」
「…」
「…?」
ああ、負けた。
いや、負けるものか。
「今の、なんだと思う?」
「なんですか?」
「プロポーズ」
「…」
しばし静寂が訪れたあと、ファリスが困惑したようにフレイを見た。
「あの…?」
「冗談だと思うかい?」
なんだ、冗談か。
そわそわと落ち着かなくファリスはシャツの胸元を握る。
フレイが体を起こした。
本能的にファリスは身構える。
「今まであらためて尋ねたことはなかったけど。
ローカイドの館を去るときにできみに告げたことをおぼえてるかい?」
「…」
おぼえている。一語一句残さずすべて。
だけどあれは嵐のようにファリスをかき乱し過ぎていった。
あのあと会った時にはフレイは何事もなかったように振る舞ったので夢かと思ったくらいだ。
「ああああ、あの」
心臓が早鐘を打ち警戒に身をひくファリスに、フレイは笑みを浮かべる。
皇女殿下お墨付きの色気あふれるアレだ。
「ぼくの気持ちに変わりはないよファリス。きみにプロポーズしたんだ。結婚しないか」
「!」
すでに腰が砕けそうなファリスはベッドの縁まで後ずさる。
フレイは近づこうとはしない。
「あの、あの私っ…なんで、だっ、えっ」
混乱している。
ふう、とため息をつきフレイはいつもの穏やかな顔を見せた。
「なにもそんなに怯えなくても。凶悪な犯罪者になった気分だ」
不安につけ込んだ卑怯者の自覚はすこしあるが。

320:名無しさん@ピンキー
11/12/25 20:57:25.32 HQ+bxAIX
「考えてもいなかった?」
「はい…すみません」
「プロポーズして謝られるのははじめてだ」
「えっ」
「プロポーズもはじめてだけどね」
「はぁ」
すっかりフレイのペースに巻き込まれ気の抜けた声でファリス。
「あの…それで」
「うん。ここアジェンダは良い土地だ。きみが暮らすのに何の問題もない。
さいわいケイデ氏とぼくの家も旧知の仲だ。何の障害もない」
「だだだ、だからって」
「もちろん、選択権はきみにある。ぼくはしがない求婚者だからね」
「あ、あの…うわっ」
ひろいベッドとはいえ限度がある。
後ろに手をついてしきりに後ずさりをしたファリスはうっかり手をすべらせた。
「ファリス!」
体勢を崩したファリスをフレイが引き寄せる。勢いあまって抱き寄せるかたちになってしまった。
(…やばい)
理性のタガが。
今まで極力触れないように細心の注意をはらっていたのに。
「す、すみませ」
「動くな」
「え?」
「動かないでくれ、少しだけ」
抱き寄せたままの格好で固まるフレイにファリスもまた静止する。
「…」
「…」
男心の繊細な葛藤は天然要塞にはわかるまい。
「…あの?」
「ぼくは本気だ。ファリス。きみを愛している」
「!」
「きみが欲しい。ぼくの生涯の伴侶としてこのままここにいて欲しい。…もちろん、求婚を受けなくてもここにいて構わないが」
「あ…」
「出来れば、偽りの婚約者じゃなくここに。ファリス?」
腕のなかで固まっていた彼女がわずかに身じろいだ。
「…私で、良いんでしょうか」
「え」
「わ、私っ…お、男の子みたいだし」
「問題ない、ぼくは男も愛せる」
「うっ」
「でもきみのことは女性として愛してるよ。剣の腕がたって、魔術師で。
でも本当は奥手で可愛らしい女性だ」
(や、やめてほしい…っ)

321:名無しさん@ピンキー
11/12/25 20:58:14.35 HQ+bxAIX
可愛らしいなんて初めて言われた気がする。
「心から愛しいと思ってるよ」
「…」
「ファリス?」
「わ、私で…良ければ」
「うん?」
「私で良ければ…お受けします」
消え入るような声で囁いたファリスに思わず覗き込む。俯いた赤毛に隠されて顔は見えない。
耳が真っ赤だ。
「本当に?」
「…」
返事はなかったが、ほんのわずかにうなずいた。ように見えた。
「ファリス。ぼくは夢を見ているのか?」
「いえっ、現実です」
「きみがぼくの求婚にイエスと?」
「は、はい」
「ああ、―ファリス」
今度こそ深く抱きしめた。
おずおずとファリスも手をあげる。
抱きしめるのではなく触れるだけなのが、つつしみ深い彼女らしい。
「ぼくは今死んでもいい」
「それは…だめです」
「例えだよ」
すぐ近くにある赤毛の頭に顔を埋めて思い切り息を吸う。
「く、くすぐったいです」
「我慢してくれ」
「そんなこと言っても…っ」
身をよじる彼女に抑え続けた欲に火が灯る。
「ファリス。つかぬ事をきくけど、ゴーラ族は正式な結婚前に男女がこうして触れ合うと何か戒めが?」
「あ、いえ…そういうことは。基本的には本人の意志に委ねられてます…
弟のように、女性の親族に恨まれることは稀にあるようですけど」
以前この島に来たときの事件を思い出してファリスは正直にこたえた。
抱きしめた彼女の背でフレイが拳を握る。ガッツポーズだ。
「よし。いいぞ」
「え?あっ…あの!?」
ごん。
鈍い音がした。
ようやく意図に気づいたファリスが慌てて顔をあげ、フレイの顎と勢いよくぶつかった音だった。
「すっすみません」
「いや。このくらいなんてことないさ」
やせ我慢なのかフレイは顔色ひとつ変えない。

322:名無しさん@ピンキー
11/12/25 20:58:48.54 HQ+bxAIX
「さて、ファリス・トリエくん。めでたく我々は婚約者となったわけだが」
「あっはい」
「ぼくは自分の忍耐力には自信があった。
だけど、一ヶ月のあいだ愛しい女性が隣に眠る状況はこれまでになく苦しい戦況だった」
「…はぁ」
「ぼくはそろそろご褒美をもらっても良いかと思うんだがどうだろう」
「…ご褒美」
「…」
天然要塞は手ごわい。言葉遊びなどしないほうがここは吉だ。
ムードはなくなるが。
「きみを抱きたい。今すぐに」
「だっ!?」
「抱きしめるとかそういうことじゃないよ。それとも意味がわからないかい?」
「いえ、わかります、けどっ」
よかった、そこまで奥手ではないようだ。
「だめかい?…ずいぶんと我慢してきたつもりだけど。いや、言い方が悪いな。
嫌われたくないから隠してきた。臆病だったんだぼくは。でも…ファリス?」
ぞっとするほどの色気をたたえた美声。改めて顔をみればフレイはとんでもない美形だ。
人の造作にさして関心のないファリスが、思わず見とれてしまうほどには。
「きみが好きだ…だから」
「っ」
フレイは彼女の手をとり口づける。
天然要塞は、詐欺じみた懇願―別名色仕掛けによって落とされたのである。

323:フレイ×ファリス
11/12/25 21:00:11.79 HQ+bxAIX
◇◇◇◇

口づけは前に一度、感情の高ぶるままにしてしまった。
だが、彼女があれをキスにカウントしているかどうかは疑わしい。
何度めかの触れるだけの優しい口づけをしながらフレイは考える。
赤毛の婚約者はぎこちないながら目を閉じてこたえている。
ときおり震えた息が唇にかかるのがなんとも煽情的で、フレイは彼女を押し倒した。
「っ」
相手が彼でなければ、並外れた膂力で殴られていたかもしれない。
実はちょっと覚悟していた。
「ごめん、つい」
「いえ。あの、フレイ」
「ん?」
「な、慣れてるんですね」
しまった。なんてこたえようか。
「いや、そんなには」
「私、どうしたらいいかわからないんですけど…」
「うん、まあなるようになるさ」
「そんなもの…ですか?」
「ああ」
「あのっ。寒くないですかっ」
いつになく言葉が多いのは緊張のせいだ。
「大丈夫だよ。きみは?」
「平気です」
言った途中で互いの胸が重なった。
先程脱いで放り投げた二人の服は床に落ちている。
脱がせようとしたら全力で拒否されたため、
お互い背を向けて服を脱いで全裸になったところで掛布をかぶったのだ。
脱がせるのは次のお楽しみだ。
「寒くはないけど、こうしてると気持ちいいと思わないかい?」
「はい…あったかいですね」
服を脱ぐまでは散々逃げ腰だったファリスも、時間をかけた口づけとなるべく
いつも通りの口調での会話のおかげで少しずつシチュエーションに慣れてきたようだ。
だがこのままじゃいけない。
「夏じゃなくてよかった。この島の夏は窓を閉めて布団になんか入れない」
言いながら素肌の彼女の肩をゆっくりと撫でる。
「そ、そう…ですか?」
「ああ。汗でべたつくし、まあそれも悪くないけど」
「え?あ、…!」
「そのうち経験出来るよ。楽しみにしているといい」
「は、い…っ」
「ここはやっぱり春が一番過ごしやすくてオススメだね。…ファリス。もしかして気持ちいいのかい?」
「えっ!いやあの」
「隠さないで正直に言ってくれ。ぼくも加減がわからない、きみに負担はかけたくない」
「あの…ええと、気持ちいいと言うか、くすぐったいと言うか」
なるほど。
肌の輪郭をなぞっていたてのひらが熱を共有してあたたかい。
彼女の腕は戸惑うようにフレイの肩に乗せられたままだ。
「力をぬいて、リラックスリラックス」
「は、はい」
服を着ている時は美少年と間違われる彼女だが、すらりとした肢体があらわになれば紛れもなく女性だ。
そもそもドレスアップすれば彼女は美女に化ける。
自分が女性にここまで欲情出来ると初めて知った気がする。

324:フレイ×ファリス
11/12/25 21:01:00.85 HQ+bxAIX
「…っ」
彼女の中へと続く道は慣れないながらもしっとりと指を受け入れる。
「痛い?」
「いえ…は、恥ずかしいです」
見下ろせば耳まで真っ赤で、固く瞼が閉じられている。
「そんなに恥じらわれると、ぼくまで緊張してくる…ファリス」
「ひゃっ!?フレイ、何をっ」
突然に耳元を舐められファリスは悲鳴をあげた。
とたんに彼女の中がじわりと滲む。
初々しさがますます愛おしくなる。
「わっ…あ、ちょっ…!まっ」
続けて耳朶から首筋、胸元へと移動すると肩を掴まれた。
「フレイ、待って…待ってくださいっ」
「いやだ。待たない」
「なっ…!」
じたばたともがくファリスだがいかんせん相手は元軍人で、体格も彼女に勝る。
押し倒され密着した体勢で、さらに彼は今も彼女の中を愛撫していた。
この状況下では百人抜きを果たしたファリスとは言えろくな抵抗も出来やしない。
魔術を使おうと考える冷静さすらどこかにいっている。
羞恥と混乱、不安、微かな期待。
それらがないまぜになって彼女の思考を奪う。
「…っ」
翻弄され流されいくつかの悲鳴をあげた後で、いつの間にかフレイは顔を覗き込み優しく頬を撫でていた。
「っは…、私…」
「うん、可愛かった」
「!」
心底嬉しそうな笑顔で言われてしまった。
「でもまだこれからだよ」
「…はい」
「大丈夫?」
「……たぶん」
頼りない声が返った。
困ったような、不安げな…忠犬のような純真そのもののはしばみの瞳で見つめられると、
保護欲がそそられる。
同時に少しの嗜虐欲も。
「…愛してる。ファリス」
耳元でそっと囁き、彼女の入口へと己を押し当てた。
ゆっくりと進めるとファリスが目を閉じ唇を噛んだ。
(苦痛に慣れる訓練を…)
させられたと聞いている。
だがこの感覚は通常の痛みとは違うだろう。
「う、あっ」
「…っ」
ファリスの長い脚が突っ張る。
ゆるゆるとつながっていく。

325:フレイ×ファリス
11/12/25 21:01:53.53 HQ+bxAIX
背筋をはい上がる感覚が初めてでファリスは呻いた。
掴んだ肩に思わずしがみつく。
互いの下の毛が絡み、奥までつながったことを知る。
「ん、大丈夫。息を吐いて」
言われて初めて呼吸を止めていたことに気づいた。
深く息を吐くと頭を撫でられ、ようやくファリスは安心した。
「ゆっくり呼吸して…そう」
言われるままに、ゆっくりと動くフレイにあわせて呼吸をする。
じんわりと広がる疼痛が、だんだんとぼやけていく。甘い痺れに変わっていく。
フレイもまた無言で、彼女の様子をうかがいながら溺れていく。
熱にうかされ、時間の流れさえわからなくなっていく。
視界が滲み息も絶え絶えになったころ、ファリスは呻いた。
「フレイ…っもう」
―言ったとたんに唇を奪われた。
激しい焦燥感にかられ、そのまま唐突に限界が訪れた。
聞こえるはずの波の音が、互いの息づかいと心臓の音に消されて聞こえない。
「はぁ…しまった。こんなはずじゃ」
「…?」
心地好い脱力感にのろのろと顔をあげる。
いつの間にかお互いのしっとりと湿った肌にくすぐったい気持ちになりながらファリスは首をかしげた。
「こんなにはやく終わらせるつもりはなかったのに。不覚だ」
赤毛の彼女の、普段からは想像もつかない掠れ熱を帯びた声に誘惑され、我慢がきかなかった。
だが言葉の意味にファリスはおののく。
(あれ以上続いたら…失神していたかもしれない)
冗談じゃなくそう思う。
ぐったりとフレイがのしかかってきた。
だが、極力彼女に重さを感じさせないよう肘をつかって体重をささえている。
(やっぱりやさしいひとだ)
「あ」
「?」
「忘れてた」
すかさず唇が降りてくる。
目を閉じて受け入れると、舌が滑り込んだ。
ディープキス。
行為のうえでかなりポピュラーな一過程と思われるそれを忘れていたとは、
それだけ舞い上がっていたようだ。
「…不意打ちです」
「油断は禁物だよ」
「……卑怯です」
「心外だ。いやだったかい」
そう言われるとこたえられない。

326:フレイ×ファリス
11/12/25 21:02:32.38 HQ+bxAIX
恨めしげに見返してから、ふと気づいて表情を変える。
純真な笑顔へと。
「私も忘れてました」
「何をだい?」
「フレイ。私もあなたが好きです」
告げたとたん、フレイは目を丸くした。同時にファリスの中の彼が反応する。
「うう」
「すまない。こればかりは自分の意思でどうにも」
少しバツの悪い顔でフレイは笑い、愛しげに頬へと口づけた。
「ありがとうファリス。そう言ってもらえるなんてぼくは幸せものだ」
嬉しそうなフレイの顔に、自然と頬がゆるむ。
「このまま寝てしまいたいとこだけど…また覗かれないとも限らないからね。
服だけは身につけておいたほうがいい」
冗談めかして過去の話を持ち出し、フレイはゆっくりと身を離した。
二人は身支度を整え再度布団に入る。
「体はつらくないかい?」
「大丈夫です」
少し違和感がのこるだけで。
「ならよかった。明日はゆっくりしよう」
「あ、でも手伝いがあるんじゃ…何をするんです?」
「いいんだ。口実だったからね。きみと一緒にいるための」
さらっと恥ずかしい台詞を口にするフレイの顔は、清々しいほど笑顔だ。
ファリスは赤くなる。
身じろぎをすると、フレイの腕に触れた。
そして近くなった互いの距離に気付く。くすぐったい気分だ。
「おやすみファリス。ぼくの婚約者どの」
「…おやすみなさい」
愛しげに見つめてくるフレイの視線を逃れるため、ファリスは深く掛布に潜り込んだ。
明日はどんな顔を合わせたら良いだろう。
そんなことを考えながら、再び耳に届くようになった波音を聞いて眠りに落ちていった。

327:名無しさん@ピンキー
11/12/25 21:14:16.11 HQ+bxAIX
前半カップリング書くの忘れた…orz間違って読んじゃった人いたらゴメン。
書いてみてわかった…ファリスでエロは難しいwでもこのCP好きなんだ。
フレイがキャラ変わってる且つぬるーいエロ描写しか出来ず正直宣言を後悔したが、少しでもスレ活性化になればいいな。

328:名無しさん@ピンキー
11/12/25 22:18:57.26 C9ekY+mE
乙ですフレイ×ファリス好きだしこういうの読みたかった
ありがとう

329:名無しさん@ピンキー
11/12/26 05:36:12.81 IBK9uX05
最高のクリスマスプレゼントだ



330:名無しさん@ピンキー
11/12/26 15:24:59.00 kJG4y3Vz
GJです
すごく幸せな気分になれました!ありがとう、ありがとう!

331:名無しさん@ピンキー
11/12/26 21:43:21.84 EM28aisK
>>317だが、追加の小ネタ投下。こっちのがだんぜん書きやすいわw
またネタ浮かんだら投下します。他の職人さんも待ってるよー!

◇◇◇◇

「ダーリンダーリンっ!ファリスちゃんがねぇっ、結婚するんだって!け・っ・こ・ん!!」
「そうか、おめでたいね」
「うんっマリア嬉しい~ずっとふたりのこと応援してたし~。あっみてみて、招待状にダーリンの名前もあるようっ」
「本当だ」
「わぁい、殿下やサラちゃんも来るよねぇっ楽しみ~。アジェンダ島って遠いのかなぁっ?」
「船で行くんだよね。ぼくもあそこは行った事がないな」
「ガーガちゃんに頼んで一気に行っちゃえば、すぐだよねっ」
「うん、でもたまには船旅も楽しいと思うよ」
「そっかぁ、ダーリンがそう言うならそうする~。マリア、サラちゃんに連絡してくるねっ」


「サラどんサラどん、どうしただべえ?そんなに大荷物持って」
「ええ、ちょっと遠出をするので買い出しをしてきました」
「遠出?留守にするだかー?」
「はい。伝言でんでんを置いて行くので、留守の間何か困った事があれば連絡を。おそらくご領主どのも留守にするかと思うので」
「わかったべ。でも、どこさ行くだ?」
「アジェンダへ」
「聞いたことないだなー」
「ファリスがそこで結婚式をあげると」
「ファリスどん結婚するだか?めでてえだな-。んだからご領主どんが朝から変なんだべ」
「変とは?」
「子供が産まれる雌牛みてえにうんうん唸ってただ。親心だべなー」
「なるほど。親心ですね」


「リーン・イプス。あなた隠してる事があるでしょう」
「な、なんの事ですかぁ?」
「とぼけてないでさっさと招待状をお出し!」
「ああっ、もっと踏んでくださいっ」
「おだまりこの×××。ごまかすつもりなら容赦しなくってよ」
「うう…なんでバレたんですぅ?透視の術とやらですか?」
「虹の谷にいるお節介な鉄面皮が教えてよこしたのよ…わざわざロリータ人妻に伝言でんでんを使わせてまでね!
あなたに招待状を握り潰されるんじゃないかと予想していたようよ」
「そんな、人聞きの悪い。姫さま…ですがこの日は大事な会議が」
「そんなものうちのボンクラ亭主予定者に出席させればいいわ。未来の女帝の夫ですもの、そのくらい出来なくてどうするの」
「はぁ…じゃあ行かれるので?」
「そのていどの義理はあってよ。あの朴念仁のお人よしが結婚だなんて今世紀最大の事件だわ。そんな貴重な珍事、見逃す手はなくってよ」

332:名無しさん@ピンキー
11/12/27 00:13:47.89 Mz2QZqdF
神様っているんだなと思いました。


333:名無しさん@ピンキー
11/12/27 01:19:42.48 U35YMtVO
よかった。本当によかった。

334:名無しさん@ピンキー
12/01/06 03:50:22.06 rvwoYNzf
あけましてへっぽこ

335:名無しさん@ピンキー
12/01/06 21:41:14.80 WuWo5u26
今年もへっぽこお願いいたします。

そういや初期の頃、アシャ×ファリスあるいはナハトール×ファリスを予想した記憶があるなぁ。一緒に剣の稽古してたし。結局馬のが仲良くなってたけど。
ヤトゥル×殿下も期待したな。
ところで、フレイってイラスト出てないよね?顔立ちが全然想像つかないんだが。髪色も目の色もうろ覚えだし、どこにいても場違いな美形って…。
フレイ=バリトンの美声&色気のイメージしかわかない。

336:名無しさん@ピンキー
12/01/07 22:22:58.96 yiEFTxN5
フレイはここだったかラノベ板だったかでみた「CV:広川太一郎」のお蔭で
タツノコアニメに出てきそうなアメコミ風イケメンのイメージが・・・
お耽美に振ってもバンコランどまり・・・

337:名無しさん@ピンキー
12/01/11 20:33:23.61 CI9joNTy
アメコミ風イケメン…想像したらワロタ
結構美味しいキャラ挿絵ないよね。委員長とかマリアのダーリンとかも。
殿下のフィアンセは是非みたかったが…。

338:名無しさん@ピンキー
12/01/12 23:30:38.40 TyqOhd61
イラストなかったっけ…
リーン・イプスもなかったっけ?

相手役は基本的にイラストつけないとかだったんだろうか


339:名無しさん@ピンキー
12/01/13 09:47:48.00 hbYXLjag
リーンはあった希ガス

340:名無しさん@ピンキー
12/01/31 12:55:21.46 /llZZc3g
殿下泥酔させたい

341:名無しさん@ピンキー
12/01/31 13:01:52.43 rlvBOQ50
そして、女好きを咎められるのか?

342:名無しさん@ピンキー
12/02/01 09:41:25.88 /X/E+kgi
殿下の呂律の回ってない声で説教……ゴクリ

343:名無しさん@ピンキー
12/02/01 09:50:08.84 lNs9MajV
どうぞごくつぶしとお呼びください!

344:名無しさん@ピンキー
12/02/02 10:31:42.05 wyU2+j4N
ぶひぃぃぃ

345:名無しさん@ピンキー
12/02/04 00:54:13.88 R/LwcayP
ブラックサラと飲み明かしてみたい

346:名無しさん@ピンキー
12/02/05 00:49:14.48 Hq4qurBF
翌朝大変な事になってそう
自分が

347:名無しさん@ピンキー
12/02/11 13:26:23.14 nbnRKZR6
ミレーヌちゃんは睡眠中

348:名無しさん@ピンキー
12/02/12 23:31:18.83 ZteDLFcm
「…って感じでぇっ、マリアはダーリンとラブラブなのっ」
「相変わらず万年新婚バカップルねあなたたちは」
「えへへっ、そーいう殿下はどうなのぉ?あのおじさんと仲良くやってるの~?」
「おじさんて…マリア、それはちょっと」
「うむ。確かに我々からみたらおじさんだが、殿下のダーリンだからな。せめてオジサマと」
「どんな言い方をしようと中年は中年だわ」
「ねえねえ、殿下ってば教えてよぅ、殿下のダーリンはせーじょーいとバック、どっちが好きなのっ
?それともまさか、殿下がうえ…」
「ママ、マリア、そんなはっきりと…っ」
「む。それは非常に興味深いな。どうなんだ?」
「サラまで…」
「え~だって気になるもんっ。ファリスちゃんとこはどうなのっ?」
「えっいや、あの」
「やぶへびね、ファリス」
「殿下、私は女性上位がオススメだ。殿下の運動神経とダンスの腕前から考察するに、夜も相当の腕
前とみた」
「誰もあなたのオススメは聞いていなくってよサラ。あたくしは他人に主導権を握られるのは嫌いで
す。それが答えにならなくて?」
「なるほど」
「そっかぁ~。マリアねぇっ、ダーリンの顔が見えるから、せーじょーいが好きっ(はぁと)」
「オーソドックスな体位だな。だが統計によると全世界で最も人気が高い」
「呆れた。あなた、体位の統計まで調べてるの?」
「ちなみに、ゴーラ族では後背位の割合が他の土地に比べて高い。これはあの地方の部族に共通する
ようだ」
「…し、知らなかった…」
「じゃあ、ファリスちゃんと少佐もこーはいいが多いのぉ?」
「…っ」
「…」
「…」
(り…立位なんて言えないっ…)
「ファリスとアルフォイ氏の身体能力ならアクロバティックな体位もイケるな」
「きゃ~楽しそうっ」


349:~楽園の猥談~
12/02/12 23:31:45.30 ZteDLFcm
「楽しいわけないでしょう、四十八手には筋でも痛めそうなふざけた体位がこれでもかってくらいあ
るのよ。あんなもの、非生産的だわ」
「体位と受精確率には因果関係はない。したがって生産性にも影響はない、殿下」
「あたくしが言いたいのはそういう事ではなくってよ。子供が出来る出来ないに関わらず、女性に悦
楽くらい与えるのがオトコの役目だわ」
「きゃ~殿下かっこいいっ」
「アクロバティックな体位が悦楽を感じないと言うのは間違いだ。そうだろう、ファリス?」
「え?ああ…ええと。体位にもよるんじゃないかな…難しい体位だと、集中出来ないと思う…」
「やっぱりファリスちゃんアクロバティック体位やった事あるんだっ?」
「…う、うん」
「どんなのぉ?マリアとダーリンにも出来るかなぁ?」
「うむ。条件は身体の柔らかさと身長差だな。訓練すれば可能だろう」
「わーい、今度やってみよっと。ファリスちゃん教えてねっ」
「ええ?教えるって、どうやって」
「実践というわけにはいかないからな。アルフォイ氏とファリスに手本を見せてもらうのが一番だろ
う」
「はっ!?」
「いっそ四人で乱交という手もある」
「え~それはちょっとぉ。さすがに、ねえ?」
「なぜあたくしを見るの。悪趣味な冗談はやめたら?」
「そうか、残念だ。もし見本を見せてもらえるならバーリン印の特製媚薬をプレゼントしたのだが」
「媚薬ですって?」
「材料はヒミツだ。試験済みだから安心していい」
「試験…一体誰で?」
「ふふふ」
「サラ…それこわい…」
「…」
「…」
(このお茶…大丈夫…?)
「ま、マリアそろそろダーリンのとこ帰らなくちゃ-」
「わっ、私も…そろそろ」
「あたくしも帰るわ。サラ・バーリン。次に来る時は、紅茶は持参するから用意しなくて結構よ」
「そうか。残念だ」


―この後、それぞれ帰った魔女たちに何らかの異変があったかどうかは…謎に包まれている。

350:名無しさん@ピンキー
12/02/12 23:33:44.79 ZteDLFcm
お粗末さまでした。
女四人集まれば、たまにはこんな会話があるかも…?

351:名無しさん@ピンキー
12/02/12 23:38:51.34 tOfRQ8+v
>>349GJ!!

こんなスレがあったのか
全巻発売日に買ってたよ
懐かしい…
やはりフレイファリスかな

352:名無しさん@ピンキー
12/02/13 07:11:33.73 8dIq0ZCa
>>348
>(り…立位なんて言えないっ…)
この一行でおっきした

353:名無しさん@ピンキー
12/02/13 13:33:04.04 O3VBYRui

このごろは人が増えてきてるようで喜ばしいです


354:名無しさん@ピンキー
12/02/15 19:35:49.04 et/m+xtE
>>349です。
連続投下で申し訳ないけど、フレイ×ファリス。焦らしプレイだけど挿入までだからちょっとぬるい感じ。
お暇な方はドゾ-


355:名無しさん@ピンキー
12/02/15 19:36:41.47 et/m+xtE
波の音を聞いていると、ゆらゆらとどこかを漂っているような気分になる。
「…ん…」
自分の胸元に顔を埋めているフレイの髪を撫でながら、ファリスはそんな事を思った。
邪魔にされた衣服はすでにベッドの下にある。
素肌をさらし抱き合い唇で触れ合うのが、こんなにも心地好いと教えてくれたのはフレイだ。
「…っ」
胸のふくらみの頂きを啄まれ、ファリスが身をよじる。
もう片方の胸にはてのひらが添えられ、優しく弾力を楽しんでいた。
「いつまでたってもきみは初々しいね…まだ慣れない?」
首どころか胸までほんのり赤く染めた彼女に、フレイはいたずらな視線を向ける。
「慣れ…るんですか?これ」
何度も繰り返した行為だが、なんとも言えない気恥ずかしさに慣れる気がしない。
それに、数を重ねるごとにフレイは大胆になっていく。
深みに嵌まっていって、いつも翻弄され訳がわからなくなるのだ。
「慣れるさ。いつかね」
いつかって、いつだろう?何十年後とか?
「だけど、無理に慣れなくてもいいよ。ぼくは楽しいから」
「っあ!んッ…」
甘噛みされ、ぴんと脚が伸びた。体の奥から濡れていくのがわかる。
続けててのひらが腰の輪郭をなぞり太ももへとおりていく。
吸い付くようにしっとりと馴染むファリスの肌の感触で、フレイは簡単に欲情する。
「はっ…あ、あっ」
太ももにおりた手は、ゆっくりと内股へ。そこから焦らすように指先で茂みや脚の付け根を撫でる。
自然とファリスの脚が開いた。無意識だろうが、誘うように膝が立てられる。
フレイの腰を脚で挟むように。
本人は羞恥に耐えるためか片腕でしっかりと目を覆い、もう片方の手は拳をにぎってシーツに投げ出
されていた。
「可愛いよ、ファリス」
「っ」
そんな言葉でさえ、体に火がつく。喘ぐようにしてファリスは唇を噛んだ。

356:名無しさん@ピンキー
12/02/15 19:37:33.58 et/m+xtE
「噛むならぼくの唇にしてくれ」
そう言いながらフレイは顔を隠す彼女の腕をシーツへと押し付け、あらわになった唇や頬へそっと口
づけを落とす。
「フレイ…っ」
涙の滲んだはしばみの瞳が、縋るように見上げてきた。
彼女のこんな顔を知っているのは自分だけだ。そんな独占欲もまた、情欲を煽る。
内股を撫でる手は未だ肝心の部分へは触れない。
脚の付け根の柔らかい肌を、指先で何度も丁寧に往復する。
「ん…ッう、ぅ…」
擽ったさとじれったさにファリスは身をよじり、どうしようもない違和感に眉をひそめた。
おかしい。
熱に浮された頭で、懸命に考える。
いつもと違うのだ。
優しいのは変わらない。
ファリスが本当に嫌がる事はしないし、丁寧な愛撫もいつもの事だ。
だけど、行為が先に進まない。
いつもなら、ファリスの体が十分濡れて準備が出来た頃に、フレイは優しく中へ入る。
指で拡げ舌でほぐし、求めた頃に繋がるのに。
付け根をなぞっていた指が、すっと動いた。
背筋がぞくぞくする。
来る。
期待に潤みを増したファリスの内部から溢れた液体が、腿や尻の柔肌を伝い落ちてシーツを濡らした

とろりと溢れる感覚にファリスは腰が浮きそうになる。
しかし、強い快感を覚悟し身構えた彼女は呆気なく裏切られた。
「っ!」
いつも中へと入りぬめりを帯びて出し入れされるフレイの長い指は、腰へ周りそれから引き締まった
彼女の尻へと移っただけだった。


357:名無しさん@ピンキー
12/02/15 19:38:20.14 et/m+xtE
「フレイ…?」
焦れたファリスが、問い掛ける形で名を呼ぶと楽しそうな表情のフレイが顔を覗き込んできた。
「なんだい?」
「いえ…あの」
聞き返されると、何を言うべきかわからなくなる。
なぜ挿れないんですか、などと慎み深い彼女に聞けるはずがない。
ましてや、挿れてくれ、などと言うくらいなら、天地をひっくり返すほうが簡単な気がする。
「気持ち良いだろう?…ここは?」
妖しい笑みを浮かべたフレイは、その低い美声も相まって妖艶な雰囲気を醸し出している。
だが、彼が触れる場所は快感のポイントをほんの僅かに外している。
誰よりも、ファリス自身よりも彼女の弱い場所を知っているはずなのに、触れて欲しいところに触れ
てはくれない。
迂遠な刺激はじわじわと責め苦のように身体を苛む。
「…っん…ん、ぅ…っ」
とろとろと、今までにないほど濡れているのがわかる。
まさか、わざとだろうか。
尻を撫でていた指先が、割れ目をなぞり後ろ側からもう少しで彼女の入口の襞へ触れそうになる。
しかしそこで引き返し、後ろの穴と襞との間…溢れた液体で濡れたその窪みをからかうように往復し
た。
「やっ…め、…!や…ッ」
ファリスは真っ赤になってフレイの胸板を押し返した。
しかし予想していたのか、密着した身体は簡単には離れない。
絶対にわざとだ。
身体の内側が疼き、何かを求めてうごめいている気がする。
何か、が何なのか、ファリスは知っている。
はやくソレを挿れて、思い切り揺さぶって欲しい。
そんな事を思ってしまった自分はひどく淫乱な気がして、ファリスは情けなくなった。
「フレイ…っ」
お願いだから、はやく。
言葉にならない懇願は、楽しげな笑みで黙殺された。


358:名無しさん@ピンキー
12/02/15 19:39:34.24 et/m+xtE
「こんなに濡れてる…いつもよりすごいな。焦らされるのもたまには良いだろう、ファリス?」
こんな時でもフレイの飄々とした態度は崩れない。
浅く早い呼吸を繰り返し、揺れそうになる腰を必死に抑えてファリスは唇を噛んだ。
今まで何度も繋がったけれど、こんな事はなかった。
フレイは彼女が求める前に与えてくれたし、いつもは必死についていくばかりでいつの間にか繋がっ
ていた。
それなのに。
今、フレイは彼女の様子を伺い眺め、反応を楽しみ、ファリスが自ら求め懇願するのを待っている。
彼女がそれをどれほど恥ずかしいと思うか知っていて焦らすのだからタチが悪い。
「う、ぅ…ッ」
羞恥と焦燥感にファリスは呻いた。
涙目で見上げても、フレイは余裕の笑みを浮かべて更に焦らすように指先を動かす。
「ッ!も、もう…いやです…ッフレイ!」
情けない気持ちで、悲鳴じみた声をあげると片手でポンポンと頭を撫でられた。
「すまないが、今日は許してあげられないな」
あっさりと言って、フレイは身体を起こした。
「…は…」
小さく息を吐きファリスが見上げると、フレイは問答無用で彼女の膝を掴んで脚を広げた。
「っ!?やめ、…!」
全裸である。
口での愛撫を受けた事はあるが、こんな無防備な体勢ではなかった。
とっさに胸と脚の間を手で隠すが、余計に卑猥に見えるのは残念ながら気付かない。
「そろそろ、僕も遠慮しないでいいかなと。次のステップに進んでみようか」
言われてファリスは気付いた。今まで、フレイが彼女に合わせてくれていただけなのだと。
未経験だった彼女に合わせて、少しずつ慣らしてくれていた。
だが、だからと言ってすんなり受け入れるにはまだ羞恥が勝る。
「でっ、でも…これはっ」
この体勢は無理だ。恥ずかし過ぎる。
折しも今宵は満月。明るい月の光が、青白くすべてを照らしていた。

359:名無しさん@ピンキー
12/02/15 19:40:28.27 et/m+xtE
だがフレイは許さない。
広げた脚の間へと顔を近づけ、隠す手の甲へ軽く口づけた。
―見せてくれ。
そう催促するような行為に、ファリスは真っ赤になった。
自分からこの手をどけて見せろと?
「む…無理っ」
ほぼ半泣きの状態で言うが、先程から焦らされた身体は早く触れて欲しいと疼いている。
それがわかっているだろうから、フレイは根気よく催促を続ける。
「大丈夫。僕だけに見せてくれ。ファリス?」
耳に心地好い低い声。
羞恥と欲求とにファリスは揺れる。
愛おしむように今度はフレイは内股へと唇を寄せた。
「…!あ…っ」
柔らかく湿ったものが腿をなぞり、腰が跳ねた。
あぁ。
はやく。
今宵一度として触れられていない場所が、求めてひくついている。
何度か経験した絶頂の寸前にも似た感覚が迫る。
「は、あ…ッ」
堪らなくなってファリスは震える手を引いた。
顔を見られたくなくて両手で顔を覆う。
「良い子だ。ありがとう、ファリス」
穏やかに呟き、フレイはあらわになったその部分の少し上…彼女の髪より少し色の濃い、赤いアンダ
ーヘアの部分へと口づけた。
「…うぅ…」
どんな拷問だ。
この上ない羞恥を堪えてすべてを晒したのに、それでもまだ触れてはくれない。
触れればそれだけでもう達してしまうのに。
指先が再び脚の付け根をなぞった。


360:名無しさん@ピンキー
12/02/15 19:41:17.85 et/m+xtE
至近距離に顔を寄せるフレイに、期待に溢れる液体も中へと入るものを求めてうごめく襞も、すべて
見られてしまう。
涙が零れた。
彼の肩を掴み、爪をたてる。
「…フレ、イ…っおねが、い…です…も、挿れ…ッ」
舌がもつれた。
込み上げた涙のせいか、喘ぎ続けたせいか…あるいはどちらもか、喉がひりつく。
切なげに眉を寄せ、ずっと言えずにいたその言葉を口にしたファリスを見て…フレイもまた背筋がぞ
くぞくするような快感を感じた。
屈服させた満足感、愛しい人に欲されている幸福感。
フレイは身を起こすと涙が伝うファリスのこめかみへと口づけた。それから愛しげに視線を重ねる。
「ファリス…愛してるよ」
そしてようやく、焦らし続けたファリスの脚の間へと己のものをあてがう。
軽く入口を確認したかと思うと、そのまま奥まで一気に突き上げた。
「ッ!あ、―!!」
たやすく限界を迎えたファリスの悲鳴が響き、フレイの肩を掴む手が爪痕を残した。
そのあとの事は、ファリスにはもうわからない。


◇◇◇◇

「…やりすぎたかな」
事のあとで、ファリスはいつもきちんと身支度を整えてから床につく。
だが、今日は…すべて終えたあと、そのまま気絶するかのように眠りに落ちてしまった。
目の端には涙のあとが残っている。
「…」
ほんのちょっぴり罪悪感を覚え、フレイは彼女を抱き寄せた。
うーんと寝ぼけた声があがり、ポンポンと背を叩いてやると再び穏やかな寝息へと変わる。
愛おしくて堪らない。
行為の最中で、朦朧としたファリスは珍しく何度もフレイの唇を求めた。何度も名を呼び、好きです
と掠れた声で囁いた。
思い出すだけでにやけてくる。
行為を拒む事はないけれど、自分から求める事のない彼女に少し寂しくなって、わざと言わせるよう
に仕向けた。
まさか泣かせてしまうとは思わなかったが、それでも後悔はしていない。
焦らすのも、毎回だと嫌われてしまいそうだから、時々…そう、時々なら良いだろう。
腕の中で眠るファリスの体を抱きしめ、そんな不埒な事を考えるフレイだった。

361:名無しさん@ピンキー
12/02/15 19:44:30.85 et/m+xtE
終わりです。
ただエチーしてるだけでごめん。
ほかのカプも書いてみたいけど、相手役のキャラが掴み切れないんだよなぁ…。
お邪魔しましたノシ

362:名無しさん@ピンキー
12/02/16 07:59:13.78 PAnrov94
いいぞいいぞ素晴らしいGJ

363:名無しさん@ピンキー
12/02/16 12:43:53.71 5CyRIEF5
どうなってるんだ
活性化してきてるじゃないか

364:名無しさん@ピンキー
12/02/17 21:22:26.61 TkIi0RqG
おおぉ最近読み直してフレファリ漁ってたから嬉しい!GJ!

365:名無しさん@ピンキー
12/02/22 06:31:31.36 PJX7hMsa
長いものが苦手なファリスが、臨戦態勢の少佐のナニとご対面した時の反応が気になる

366:名無しさん@ピンキー
12/02/22 10:42:33.51 nHZcGQKq
フレイは巨根

367:名無しさん@ピンキー
12/02/22 12:23:13.06 tehKUsM9
ファリスとラーメン食べに行きたい

368:名無しさん@ピンキー
12/02/22 19:57:39.70 Ya+Ao9Z2
ファリスは……なんか、辛い料理のイメージ

369:名無しさん@ピンキー
12/02/23 09:16:05.59 e+KkBTK2
わかる。香辛料効いてそう。
でも出張所の料理当番でスパイス効いてたのはサラだったっけ。
ああいう育ちや生活の違いとか描写されるの結構面白くて好きだったな。

370:名無しさん@ピンキー
12/02/24 01:10:08.71 Sw8wedGk
ファリスのためなら羊の目玉とか楽勝

371:名無しさん@ピンキー
12/02/26 23:55:10.05 rc50aDun
>>361
遅レスだけどマジGJ
あんた神や

372:名無しさん@ピンキー
12/03/01 13:25:03.06 0DX9hRJS
>>370
羊の目玉って確かゴーラ族のご馳走だっけ?

舐めて食べるのか、それとも噛んで食べるのか

373:名無しさん@ピンキー
12/03/02 09:29:55.70 IurXwoci
魚の目玉的な食べ方をするんじゃないのかな?

374:名無しさん@ピンキー
12/03/19 12:12:10.31 6A8ueZw5
あれ本編終了十数年後かに、
サラんとこに思春期のオスガキどもがいて
訪れてきた殿下や人妻にドキドキするんだろうなぁ。


375:名無しさん@ピンキー
12/03/19 17:09:13.18 X7JULxnB
おいファリスちゃんはよ?
と思ったが、彼女には思春期の女の子がドキドキするのか

376:名無しさん@ピンキー
12/03/19 17:10:14.57 X7JULxnB
ってファリスちゃんも人妻じゃんそういえば!

377:名無しさん@ピンキー
12/03/20 12:54:16.51 x03L2vL4
てか、サラ以外皆人妻だろ

378:名無しさん@ピンキー
12/03/20 13:20:18.26 sg+yDtCX
ダナティアが結婚まで逝ったかどうかは不明じゃないか?

379:名無しさん@ピンキー
12/03/21 16:50:24.14 Ti+hEBgE
作中でその男と結婚しますって言ってるからするんじゃん?
気に入ってるっぽいし。
殿下なら意地でも言ったらやる

380:名無しさん@ピンキー
12/03/21 20:02:55.55 WSFXNDN0
娘さんたちは相手がはっきりしてるからまあ安心だ

しかし支部長どん・・・
もういっそとんでもない年の差だけど馬子ちゃんなんてどう?

381:名無しさん@ピンキー
12/03/22 19:42:33.32 Z6uqUefB
アシャいじりの会の……えーっと破談になった婚約者の妹さんとかどうよ

382:名無しさん@ピンキー
12/03/22 20:35:56.93 hFszKdYo
定番っていやー定番だけど

20年後男っぷりもあがった壮年のアシャにファリスの娘が
とかいう妄想も好きだ

383:名無しさん@ピンキー
12/03/23 02:20:41.71 lNSegiX/
堅物の支部長どんがそんな年の差婚を受け入れるだろうか
マリアとかサラとかが相当うまいこと後押ししないと

あとサラとナハトールはフラグ折れてるよな?
くっついてもいい組み合わせなのに

384:名無しさん@ピンキー
12/03/23 08:37:34.44 p2jKDbhn
折れている気はするが、ナハさんはまたしばらくしたら楽園にふらっと立ち寄ったりしそう。
つかず離れずで曖昧なまま。

385:名無しさん@ピンキー
12/03/24 03:06:00.98 F2wk3cMr
馬子×支部長どんなら夢想した事がある


それを纏める文才が絶無だったけどなorz

386:名無しさん@ピンキー
12/03/24 20:44:34.83 LB/46B3d
婚約者の妹・・・レティシアの場合、日常的にいじられて
支部長どんの精神的にどうだろう

そういやへっぽこ病は治ったのかね
背中についたゴミ理論って名前にはすごく納得したが

387:名無しさん@ピンキー
12/03/30 08:52:00.01 UJOBSDAR
へっぽこ

388:名無しさん@ピンキー
12/04/07 11:01:41.20 sfMuw0yp
ぽこ

389:名無しさん@ピンキー
12/04/08 17:37:04.78 xxtiM0ay
ヤトゥル×殿下がみたい。
殿下とキスまでしたのに最後は出てもこないしちょっとかわいそう。

390:名無しさん@ピンキー
12/04/10 10:26:30.11 Q50gtqMD
あの殿下を押し倒したんだからな


391:名無しさん@ピンキー
12/04/14 03:03:30.95 GuVgRpdm
殿下のお相手の、お名前忘れちゃったけどおじさんの将軍さん(だったよね)に
殿下が「お望みとあらば形だけの夫婦でもかまわないわ」とか言ってたから

将軍さんがあくまで前の奥様に操を立てて
殿下とは関係を持たなかったとしたら
本編後のヤトゥル×殿下も可能だと主張したい

夫を持つ身の殿下は気乗りしないだろうけど
そこはそれ、ヤトゥルさんはあのように強引ですから

392:名無しさん@ピンキー
12/04/14 16:21:10.06 3gJ/lyol
>>390
もしあのままいったら殿下はどうしてたんだろ……?

393:名無しさん@ピンキー
12/04/30 08:58:42.34 jFLHnGpF
後に出張SMを経験する殿下はそんなものに屈しない

394:名無しさん@ピンキー
12/05/06 08:23:45.80 F1P/mw+H
独身魔女にロリ人妻にセレブ人妻になった魔女たちか、
ファリスだけは、そういう形容が思いつかないな。
一番お母さんしそうなキャラなのに、あえていうならエロ嫁?



395:名無しさん@ピンキー
12/05/06 12:58:36.34 K91d7EkX
天然人妻ファリスさんじゃちょっと弱い?

396:名無しさん@ピンキー
12/05/16 01:57:03.85 l/ZbYYe9
私は好みです。
以上

397:名無しさん@ピンキー
12/05/16 06:13:03.65 p/BzOC+T
乱れた時の色気は誰にも負けないと思います。
以上

398:名無しさん@ピンキー
12/06/01 11:30:22.48 7Eznxb+O


399:名無しさん@ピンキー
12/06/01 11:53:29.63 OF+26puF
っぽこー!

400:名無しさん@ピンキー
12/06/12 00:02:16.20 nBGcm8r+
ティルト×サラも有りな気がしてきた。
もちろん恋人じゃなく体だけの関係で。

401:名無しさん@ピンキー
12/06/22 23:03:15.95 vVl9iV05
サラは平気そうだけど、ティルトは断固拒否しそうだが

402:名無しさん@ピンキー
12/07/09 00:38:45.68 WhUdFF6i
ならば本当に恋人になってしまえばおk


403:名無しさん@ピンキー
12/07/14 09:06:43.12 J7xLKeJC
あげ

404:名無しさん@ピンキー
12/07/16 23:22:58.62 YunmQhDW
ほしゅ

405:名無しさん@ピンキー
12/08/04 18:27:17.18 xTJRxCV8
殿下かわいい

406:名無しさん@ピンキー
12/08/19 20:13:22.47 7+0viRMs
かわいい殿下

407:名無しさん@ピンキー
12/08/21 21:51:48.16 /ZHz3kqm
かわいい殿下……
8歳くらいの殿下……

408:名無しさん@ピンキー
12/08/24 22:25:36.15 CueARM/b
8歳くらいの魔女たち・・・
マリアだけ16歳とサイズしか変わらないイメージが

409:名無しさん@ピンキー
12/08/24 22:38:23.42 a8blhIXA
サラは何歳でああなったんだっけ?

410:名無しさん@ピンキー
12/08/28 17:03:12.85 JwusWVdG
殿下とラーメン屋行きたい

411:名無しさん@ピンキー
12/09/04 20:03:09.06 bekPV58p
オール殿下

412:名無しさん@ピンキー
12/09/04 22:31:19.40 gR1dxwkV
>>409
「ああ」とは?
滅多に表情を変えなくなった件か?
多重人格が顕になった件か?
それとも同性愛者になった件か?

413:名無しさん@ピンキー
12/09/07 16:07:47.27 OppqSYJn
白物殿下

414:名無しさん@ピンキー
12/09/07 20:37:34.48 JtaXBzEJ
皆から呼ばれる愛称があるのって「殿下」だけか?
殿下からなら「ぬらりひょん」とか「鉄面皮」とかあるのに

415:名無しさん@ピンキー
12/09/07 23:56:12.01 PnV/xNMn
支部長さん

416:414
12/09/08 00:14:58.66 nRqYnWJV
>>415
忘れてたよ支部長どん・・・

417:名無しさん@ピンキー
12/09/08 00:36:56.16 C5FPLoCc
愛称っていうか、それは敬称や役職名なんじゃないだろうか

418:名無しさん@ピンキー
12/09/08 10:57:16.34 EZx+G1SM
ミスDだかレディDだか

419:名無しさん@ピンキー
12/09/08 14:05:19.69 iXFuleVo
昼行灯とか

ごくつぶしは違うか

420:名無しさん@ピンキー
12/09/15 22:11:25.22 OWrr4VFr
>>413
白物下殿

421:名無しさん@ピンキー
12/09/16 15:21:29.66 SC+3sAZ6
白……? 殿下は白……?

422:名無しさん@ピンキー
12/09/18 00:16:50.50 +lhPIEQi
俺のイメージだと殿下は赤って感じだな

423:名無しさん@ピンキー
12/09/18 15:45:49.15 Lyo0Qzkc
赤はファリスがいるからなあ

424:名無しさん@ピンキー
12/09/18 16:20:50.98 F2BpOmks
殿下は白いシルクショーツに白ガーターのイメージ

425:名無しさん@ピンキー
12/09/22 10:24:52.40 jKoKsQWo
確か帝国の王家しか使っちゃいけない色無かったっけ?
一巻だったかな

426:名無しさん@ピンキー
12/09/22 11:05:39.53 WPfUFyxt
猩々緋とかだけど、何巻だったかは忘れた
結構後のほうだった気もする

427:名無しさん@ピンキー
12/09/22 17:05:24.00 RFS8fnt4
殿下のお母さんが来たところだったかな、うろ覚えだけど
リボンがごくちゃんの口からはみ出てたシーンがあったような

428:名無しさん@ピンキー
12/10/20 01:58:07.89 Hobsp2KR
>>422
ファリスのは黄味が入った茜色とかの赤で、
殿下は深い紅ってイメージ
もうホントは陛下だしさ~

429:名無しさん@ピンキー
12/10/26 17:07:56.30 8QWsC8qM
>>428
わかる。殿下は緋色とか紅、ファリスは茜とか朱とか。

ところで殿下みたいなキャラって珍しいよね。
サラやマリアやファリスみたいな性格設定のキャラは他の小説でも見るけどさ。

430:名無しさん@ピンキー
12/12/12 21:09:35.63 2nlNolQ5
マリアちゃんうちにこないかな……

431:名無しさん@ピンキー
12/12/13 10:56:20.50 /BbQt9y7
もれなくガーガちゃんが付いてきます

432:名無しさん@ピンキー
12/12/24 23:12:44.82 Bu6eywOD
楽園の新年を妄想してみたいな
ナハトール辺りがゴーラの新年の祝い方を聞いてみるのは間違いない
マリアが飾りつけを勝手にしてそう

433:名無しさん@ピンキー
13/01/01 16:59:48.90 1w4ogG8h
もう四年もたったんだ

434:名無しさん@ピンキー
13/01/23 23:58:27.67 3J9NADjw


435:名無しさん@ピンキー
13/02/20 18:05:56.17 oJEas8wh
こっそり投下。
将軍×殿下。
エロなし。
書き逃げ万歳!

436:名無しさん@ピンキー
13/02/20 18:07:52.65 oJEas8wh
寝室へと入ると怒ったような顔をした武人が壁際に仁王立ちしていた。
(ほっといたら朝まであのままね、きっと)
上等な絹の夜着の裾をさばいてダナティアはベッドへとちかづいた。
優雅に腰をおろし、
「メトリアス・オスワルド。不満がありそうね」
ぴくりと鬼瓦のような男の眉が動いた。
「不満。…ええ、まあ」
「言ってごらんなさい。ゆるします」
ダナティアはあくまで鷹揚にのたまう。
オスワルドはぎぎっと音がしそうなぎこちなさでダナティアを見、
薄絹の夜着しか纏わないその姿に再び視線を宙に戻した。
「ならば言わせていただきます、殿下。あなたはおっしゃった、
形ばかりの夫婦で構わないと。なのになぜ、私はここにいるのですか」
地獄の低音が、押し込められた怒りと相まって更に低くなっている。
ダナティアは慇懃無礼に手の甲を口元にあてておほほと笑った。
「照れてらっしゃるの、あなた」
「…」
冗談のつもりだったが逆効果だったようだ。こめかみに血管が浮いている。
「そう怒らないで。たしかに言ったわ、あたくしは嘘は言いません。
この部屋にいるからといってあたくしを抱けとは言わないわ」
「…」
「奥さまに操をたてるのも結構。必要ならもうひとつベッドを用意
させましょう。でも今夜はだめ」
「何故」
「新婚初夜から女帝夫婦が不仲だなんて、外聞がわるいわ」
「あなたは自分の貞操の危機をどう思ってらっしゃるのか」
「貞操の危機?なんのこと?あなたは嫌がる女性に無理強いはしない
でしょうし、あなた以外の男は金輪際あたくしには手を出そうとしないでしょう」
「…」
「そんなとこにつったってないでこちらへいらっしゃいな。
安心して、おそったりしないから」
「結構です」
「朝までそうしている気?」
「この部屋から出られないのであれば、ええ」
「そう。メトリアス」
ダナティアは止めなかった。そして呼び掛ける。
「あたくしの初恋を知っていて?幼いころ、すでに人のものとなっていた
将軍に愚かにも恋をしたわ。その人は石頭で」
「殿下!」
「頑固者だし別にハンサムでもないしいったいどこに惚れたのか
いまいち当時はわからなかったのだけど」
「…」
「奥様を一途に全身全霊で愛していたわ。奥様もその人を愛していた」
「…」
「今思えばそんな夫婦に憧れていたのねきっと。安心してちょうだい、
死んでもあなたとそうなりたいなんて言わないから」
「…殿下」
「おやすみなさい、メトリアス・オスワルド。良い夜を」
落ち着き払ったソプラノでダナティアが言った。
ベッドに横になり目を閉じる。

鬼瓦の顔の男はやがて諦めたような溜め息を吐いて、
静かに静かに燭台の火を消した。

437:名無しさん@ピンキー
13/02/22 12:49:31.37 875/vCFE

このスレ俺以外に人いたのね

438:名無しさん@ピンキー
13/02/25 18:57:10.28 Gvb6Q6aj
>>435


一体何人くらいこのスレ見てるんだろうね。

439:名無しさん@ピンキー
13/02/26 20:11:30.06 4Q8z3N8d
殿下たそ~

440:名無しさん@ピンキー
13/03/05 23:26:51.06 qYlCPZUw
ガーガたそ~

441:名無しさん@ピンキー
13/04/15 23:38:29.21 gkhgJc9I
花見

442:名無しさん@ピンキー
13/06/05 23:05:53.29 9HnteJpm
ファリスとお酒のみたい

443:名無しさん@ピンキー
13/07/09 NY:AN:NY.AN uVQhYWHw
>>435
GJGJGJ
GJが遅くてごめん
GJ

444:名無しさん@ピンキー
13/08/28 NY:AN:NY.AN zMzWNK1F
へっぽこ安

445:名無しさん@ピンキー
13/08/28 NY:AN:NY.AN N2iNhO/s
保守がてら投下。
ED後のヤトゥル×ダナティア。
微妙に強姦?和姦風味。
携帯からで改行おかしいけどご容赦ください。

446:名無しさん@ピンキー
13/08/28 NY:AN:NY.AN N2iNhO/s
砂漠の夜はひんやりとしている。
星空は美しく、風のない夜は物音もしない。
緑の深いこのオアシスの付近も例外ではなく、今も静けさに包まれていた。
少し離れた天幕ではこの地方一帯の部族の有力者たちが宴会を繰り広げているのだが、
その賑わいもここまでは届かない。
「ファランジ」
初めて会った頃と変わらず頑なに名を呼ぼうとしない青年に、
ダナティアは返事の代わりに肩を竦めた。
「何故こんなところにいる」
不機嫌にも聞こえる低い声は不思議と耳に心地好かった。
「今日の仕事は終わったもの。酔っ払いの相手はごめん被るわ」
泉のほとりであくまで優雅に腰を下ろす皇女殿下は、
くつろいだ姿勢で大樹にもたれかかっている。
少し痩せただろうか。
無理もない、皇帝の後継ぎとしてたったときからダナティアは、
休む間もなく外交や内政へと関わっていたのだから。
「何か用、ルワスのヤトゥル」
先程までとは違いひどくぞんざいな口調で語りかける。
「別に」
用はないと言いながらもルワスの族長は皇女殿下のもたれる大樹に歩みより、
傍らに寄り添い立った。
ダナティアは片眉をあげたが問い掛けはしなかった。
かわりに別の事を口にする。
「婚約おめでとう」
「…相変わらず嫌な女だな」
「お褒めにあずかり光栄だわ。確かレダ族の族長の16歳の箱入り娘だったわね。
よかったじゃないの、若くて美人らしくて」
「俺はロリコンじゃない」
「男はみんなそう言うわ。そして歳を取ってから若い娘に走るのよね」
「お前の夫…将軍どのの事か?」
新婚のはずである皇女夫婦がすでに部屋を共にしていないというのは、周知の事実である。
遠い砂漠にまで噂が広がっているのは、それだけ他の皇子をさしおいて後継者に
指名された皇女に対する関心が強い証だろう。
だがダナティアはおかしそうに笑った。
「あの人は逆ね。亡くなった奥様に操をたてて、若い娘になんか目もくれないわ。
石頭過ぎるのも考えものね」
さらりと言われた台詞にヤトゥルは目を剥く。
「なんだそれは」
「言葉通りよ。まあ、だからこそ夫に選んだのだけど」
あくまで淡々とダナティアは告げる。

447:名無しさん@ピンキー
13/08/28 NY:AN:NY.AN N2iNhO/s
「…つまり、形だけの夫婦という事か?」
「今さら気付いたの?」
「世継ぎは?」
「ないでしょうね」
当然のように言う皇女殿下に、ヤトゥルは何か異様なものを見るかのような視線をやった。
ルワス族は、いや砂漠の民は例外なく子を育む事を尊いものと考える。
女は結婚し、子を産み育てる事こそ幸せとしているのだ。
それに、仮にも帝国の次期女帝に世継ぎがないとなると、内乱の種になりかねない。
またも彼女の兄らが、自分の子を後継ぎにと争いを繰り返さないとも限らないのだ。
「いいのか、それで」
「いいも何も、それが私のやり方よ。あなたには関係ないわ」
突き放すような言い方にムッとした。
「子は要らないのか。夫とも愛情を育まずに、一生独りか」
責める響きがそこにはあった。
ルワスの人間には理解出来ない選択だ。
「家族さえ不要と言うのか」
「じゃあ、あなたに嫁ぐ娘は幸せなのかしら?一族の為に、他族の族長に嫁がされて。
いくら親が愛したところで、いずれ政略の道具にされるのならいないほうがマシではなくって?」
美しいソプラノが淀みなく言い放った。
ダナティアは静かに立ち上がる。
「自己満足の為に子供を作る気はないの。それこそあなたに関係のない話だわ」
告げる碧の瞳には苛立ちが浮かんでいた。
苛立ち?
何故?
考える前にヤトゥルは動いていた。
無意識にダナティアの腕を掴む。
「離しなさい」
咄嗟に鋭い声があがる。
悲鳴ではないが、どこかはりつめた声。
「子は政略にしかならんのか。愛し、幸せにするのが親の…夫婦の役目じゃないのか」
「わかったような口を聞かないで」
「お前がわからず屋だからだ!」
静かなオアシスで、二人の声が響く。
ダナティアは忌々しく頬を歪めた。
ここが皇宮だったなら、こんなに恐れる事はなかったのに。
そこまで考えて自嘲の笑みが漏れた。
何を恐れているというのだろう?

448:名無しさん@ピンキー
13/08/28 NY:AN:NY.AN N2iNhO/s
「…」
ヤトゥルが一歩近づく。
ダナティアは動かない。
もう一歩距離を詰められ、近すぎる距離にたたらを踏んだら大樹に背が当たった。
腕は掴まれたまま、大樹の幹に押し付けられる。
ゆっくりと近付く顔に、何故か目を奪われた。
だから避けられなかった、と自分に言い訳をする。
触れた唇は熱かった。
更に熱いものが口腔を侵す。
「…っ」
華奢な脚の間に男の脚が割り込み、腰を抱き寄せた。
「死んでもあなたの子は産まないわよ」
お互いの挑むような視線が絡まる。
首筋に顔を埋められドレスの上から乳房が掴まれ、長いドレスの裾は捲り上げられる。
こんなところで異邦人を相手に何をしているのか。
自分が興奮しているのか冷静なのか、ヤトゥルには判断出来なかった。
ただ衝動に突き動かされた。
性急に肌を欲した。
ドレスの中をまさぐる手は容赦がない。
「…っ」
砂漠のように渇いたそこが蹂躙されても、ダナティアは痛いとは言わなかった。
胸をはだけ、噛みつくように頂を口に含む。
やがて恵みのオアシスのように涌き出た蜜が指先を濡らした。
「…っ」
声を出さない事でプライドを保っているのか。
だとしたら啼かせてやりたい。
ひどく凶暴な心で、ヤトゥルは下履きの帯を緩めた。
絹で出来た女性ものの下着は容易く引きちぎられ露になったそこに一物を押し当てる。
「っ―!」
予告もなく一気に貫いた。
甘やかさとは無縁の、お互いに苛立ちと屈辱を内包した行為だった。
「あ…っく…!」
さすがに痛みでダナティアが呻く。
それをわかった上でヤトゥルは強引に律動を開始した。
「―!ッ」
漏れそうになる悲鳴を飲み込む。
繋がった部分と鷲掴みにされた臀部、噛みつかれた乳房に揺すられ樹肌に擦れる背中が痛い。
その痛みが、プライドを保つ楔のような気がしていた。

449:名無しさん@ピンキー
13/08/28 NY:AN:NY.AN N2iNhO/s
◇◇◇◇

「ヘタクソ」
熱に浮かされたような気配も消える頃になってダナティアが言った。
その言葉はルワスの族長のプライドをいたく傷つけたらしい。
こめかみに青筋がたっている。
大樹にもたれかかって身体を休めている皇女殿下は、
しかし当然の如く涼しげに相手の視線を無視する。
乱暴な行為をした相手に遠慮する必要などない。
「着替えを持ちなさい」
「なんだと」
「あなたが破いたのよ、下着もドレスも。このまま天幕へ戻ったら、あなたは大罪人よ」
世継ぎの皇女殿下を手込めにしたとすれば、ルワス族はどうなるか知れない。
たとえ拒否がなかったとしても、すでにダナティアは人の妻。
「お前も廃位されるぞ」
「どうかしら?砂漠の会合で起きた出来事など、いくらでも処理のしようがあってよ」
目撃者の口封じをして。
言外の脅しにヤトゥルは口をつぐむ。
ダナティアはそれほどに今の帝国にとってなくてはならない存在だ。
しぶしぶ踵を返したルワスの族長にダナティアは視線を送る。
愛してはいない。
恋でもない。
感じていたのは友情に近い想いだ。
身体を繋げた今でもその気持ちは変わらない。
「―」
やがて漏れた小さなため息。
失望したような、満足したような、諦めたような。
自分の気持ちがここまでわからなくなるのはダナティアにとって予想外の事だった。
「馬鹿な事をしたわ」
自嘲気味に吐き捨てる。
「本当に…馬鹿みたい」
誘ったのは自分だった。
ヤトゥルが見ている事を知りながら、側近全てを遠ざけてたった一人でオアシスまで来たのだから。
まだ痛みと怠さの残る身体で、ダナティアは静かに大樹にもたれかかって目を閉じた。

450:名無しさん@ピンキー
13/08/28 NY:AN:NY.AN N2iNhO/s
終わりです。
ちょっと不完全燃焼気味でスマソ。

451:名無しさん@ピンキー
13/08/28 NY:AN:NY.AN UhDoE4qt
GJ!GJ!

452:名無しさん@ピンキー
13/08/29 NY:AN:NY.AN XwImOC1e
GJ
やっぱり殿下は最高だぜ!

453:名無しさん@ピンキー
13/09/11 18:53:16.98 nw7hSTaC
>>391
まさにこのこと

454:名無しさん@ピンキー
13/09/12 06:01:40.38 2MreUtFQ
>>391=>>445(=私)です。
トリップとかつけたほうが良いかなー。
作品多くないし別にいいか。

455:名無しさん@ピンキー
13/10/06 15:55:07.75 UH2JzaA/
ファリスを赤面させ隊

456:名無しさん@ピンキー
13/10/13 10:43:57.89 o6HF1koO
一番難易度引低そうな……

457:名無しさん@ピンキー
13/10/13 11:00:18.46 n3vZLXNT
恥ずかしくて赤面するファリス
新婚ノロケで赤面するマリア
怒りのあまり赤面するダナティア
お酒飲んで赤面する(ブラック)サラ

458:名無しさん@ピンキー
13/10/14 09:12:29.68 99vP/K5O
支部長どんも顔真っ赤にして怒鳴ってそう

459:名無しさん@ピンキー
13/10/21 15:27:10.73 zXhThnj+
ところでここって楽魔女以外の樹川作品はどうなの?楽魔女オンリー?

460:名無しさん@ピンキー
13/10/21 16:25:11.06 dzMOwx2n
他にないし、いいんじゃないか
別スレ立てたら重複になっちゃうし

461:名無しさん@ピンキー
13/11/04 10:50:24.49 HStDwDJR
支部長丼

462:名無しさん@ピンキー
13/11/04 15:51:56.27 EXThOZQR
一口食べた素部長どんが
「うーまーいーぞー!!」
と絶叫して脳内宇宙が広がるところまで見えた。

463:名無しさん@ピンキー
13/11/04 15:52:40.38 EXThOZQR
素→支

素部長って誰やw

464:名無しさん@ピンキー
13/11/07 08:37:53.88 PBVD4QTC
巨大化するに100へっぽこ

465:名無しさん@ピンキー
13/11/08 16:59:19.79 a+QG3e1c
芋ようかんw

466:名無しさん@ピンキー
13/11/26 23:53:43.00 vr+S2zgM
ドラマCD聞いてて思ったけど殿下に「ハイヒールで穀潰しと呼びながら踏んでください」って頼むのはハードル高いわ
皇女だぜ皇女

467:名無しさん@ピンキー
13/12/09 18:49:49.71 KV2i3QDw
厚顔無恥っていうのかな(笑


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