10/02/10 09:59:20 aS1ZMDL6
ほっ
201:名無しさん@ピンキー
10/02/15 00:09:38 MSPRFONy
バレンタインなんだけどなぁ
202:名無しさん@ピンキー
10/02/21 13:13:59 jOWy5Fst
h
203:名無しさん@ピンキー
10/02/28 00:14:11 eJ/7w+mG
o
204:名無しさん@ピンキー
10/03/08 09:18:06 nlPK2qKB
m
205:名無しさん@ピンキー
10/03/16 01:34:17 XlrnZJxb
o
206:名無しさん@ピンキー
10/03/19 11:43:24 6K4geejp
ホモ?
「やっぱりグレ茶がいいな」
「わたくしは、チャグレでも」
「キャロルはどっちがいいと思う?」
「レベッカさん、アヴリルさん。お茶の話ですか? それとも色の話ですか?」
「やーねー、グレッグとチャックよ。どっちが上だと思う?」
「もちろん(年齢的にも身長的にも)グレッグさんだと思いますが。
あ、ということは、ディーンさんが一番下ですねっ!」
「キャロル! それはだめーッ!」
「では、(一万二千年的には)わたくしが一番上ということで」
「女性含めてであれば、私が一番下ということに。
あ、そういえばレベッカさんとディーンさんは(年齢的に)どちらが上なのですか?」
「もうキャロルったらやだー! 実はあたしが上なんだッ!」
「あ、そんな感じします!(子どもっぽさ的に)
でしたら上から、アヴリルさん>グレッグさん。チャックさん>レベッカさん、
そしてディーンさん>私ですねッ!」
これでホモが回避できました っていう?
207:名無しさん@ピンキー
10/03/20 15:55:51 xgSnL0YU
あの日から、ディーンはアヴリルばかり見つめはじめた。
だからアタシは、ディーンをあきらめようとした。
けれどちっともあきらめられなくて、考えた末にチャックに近づいた。
「レベッカ。ボクが好きなわけじゃないだろ? ボクでいいのかい?」
「誰でもいいなんてわけにいかないし、グレッグに頼んだら怒られそうだし」
チャックはアタシの気持ちをわかった上で、抱くことを了承してくれた。
うながされてアタシだけ服を全部脱ぎ、子どもみたいに彼の膝の上に座る。
彼は初めてのアタシが痛くないようにって、指先でゆっくりとアタシの蕾をほぐしていく。
恐くて気持ち悪いばっかりで、自分で触るのと全然違う。
自分でも全身がこわばってるのがわかる。
「やめたくなったら、いつでも言って」
耳元でチャックに囁かれて、アタシはチャックに触られていることを思い出す。
同時に、ここにいるのがディーンだと思い込もうとしてた自分に気づいた。
「チャックこそ、今ここでやめていいわけ?」
お尻の下で、彼のモノはもうはっきり分かること、硬くて大きくなってる。
「ギリギリで逃げられるのは慣れてるよ。ボクのことは、気にしなくていい」
お人好しのチャックを、アタシは利用してる。
止めても、ヤってから無かったことにしても、チャックはアタシを許してくれる。
「フられる覚悟も、責任取る覚悟も決めて引き受けてる。だからキミは、キミの望むようにすればいい」
話ながらも、チャックの指先はあたしの蕾を刺激し続けてる。
「チャック。もう、もう何も言わないで。最後まで、して」
チャックはアタシを抱き上げ、ベッドに横たえると、服を脱ぎ出す。
やっぱり、恐い。こんな形で関係を結ぶのは、間違ってるとも思う。
けれどこうでもしなければ、アタシはディーンから独立できない。
これがあたしの、独立宣言。
何もかもを脱ぎ捨てたチャックが肌を密着させて、そしてもう一度指先でアタシの蕾をほぐし始める。
「ディーンはきっと……」
バカチャック。どうしてこんなときに、ディーンのことを言い出すのよ。
「……ボクたちが愛し合っていると言ったら信じて、そして喜んでくれるだろうね」
涙が止まらなくなったアタシに、チャックが口づける。
初めてのキス。アタシの中に入り込んできたチャックの舌が、アタシの舌をからめとる。
撫で回された胸と蕾が、もっと刺激を欲しがっている。
「チャックは、いいの? アタシなんかで、いいの?」
「もったいないぐらいさ」
「ちょうだい、チャック。チャックをちょうだい。いっぱい。チャックを全部ッ!」
チャックはアタシの膝を割り、そっとアタシに侵入した。
その時も、アタシは目を閉じてディーンのことを思い続けてた。
208:名無しさん@ピンキー
10/03/20 15:58:00 xgSnL0YU
↑
レベチャって組み合わせあまり見ないなと
セシ蹂躙
↓
209:名無しさん@ピンキー
10/03/20 16:17:05 xgSnL0YU
「そっちから声をかけてきたんだ。こういうのが望みだったんだろ?」
王族だと知られてから、ザックの態度は一変した。
立て続けに起きた出来事に、そして王族だからというだけで憎まれる状況に、セシリアは疲れ切っていた。
そんな中、小さなテントで身を寄せ合って眠っていた時、ザックに襲われたのだ。
力強い手に押さえこまれるように口を塞がれ、もう一方の手で衣服を剥ぎ取られる。
ロディの姿を、あるいはあの風ネズミがいないかと視線で助けを求めるけれど、姿はない。
「あいつらだったら、テントの外で見張りをしてる。いいんだぜ? ロディを呼ぼう。そして見せつけるか? 王族も、素っ裸なら俺たちと同じで、ヤルことも同じだってな。それとも股を広げてあいつにもヤらせてやるか?」
両手を後ろ手に押さえこまれたまま、口を解放される。
けれど声が出なかった。
「いい覚悟だ」
身体を二つ折りするかのように、乱暴に両足を押さえ込まれる。その痛みに悲鳴を上げる間もなく、何の予兆もなく股を引き裂かれた。
今までに感じたこともない激痛が、全身を支配する。
身動きすらできず、動けばさらに痛みが増すのに、ザックは何度も身体を打ち付けてくる。
「キツイな。姫さん、はじめてだったのか? そうか女学校にいたんだったよな。女ばっかじゃ、さぞ男が恋しかっただろう。存分に喰らいな」
激痛とともに全身がきしみ、それが限界に達した時、セシリアの意識は闇に沈んだ。
210:名無しさん@ピンキー
10/03/20 16:36:38 xgSnL0YU
ジェットの逆襲
「てめぇ、いい加減にしやがれ。
俺が男で、てめぇが女だってこと、思い出させてやる」
ある日ジェットがぶち切れて、ヴァージニアに詰め寄った。
ヴァーは睨み付けてきたが、かまわず睨み付けてにじり寄って壁際に追い詰める。
そして唇でも奪ってやろうとアゴに手をかける。
もうちょっと自分に背があれば、なんて考える。
そんな余計なことを考えたのが、敗因だったのかもしれない。
ドゴッ!
股間に受けた衝撃に、ジェットは身を二つ折りにして崩れ落ちる。
「そんなこと、思い出させてもらわなくても、よく知ってるわッ!」
ドゲシッ!
跪いた体勢を立て直す間もなく、今度はアゴを蹴り上げられる。
仰向けに倒れた無防備な鳩尾に、ヴァージニアの全体重+飛び上がった分の重量がかかった膝が落とされる。
「グハッ!」
「なんなら証明してあげましょうかッ!」
そのままベルトをハズされ、這いずってでも逃げだそうとしたところを、下着ごとズボンもブーツも奪われた。
両足を両脇にかかえられ、股間にヴァージニアの片足が食い込む。
「それそれそれそれッ!」
たぶん人生初の電気あんまがジェットを襲う。
『てめぇそれでも女かッ!』と言いたかったが、言葉にならない。
それでも言いたいことは伝わったようだ。
「さっきジェット君は、何て言ったのかなぁ? 『てめぇが女だってこと思い出させてやる』んじゃなかったっけぇ?」
なんとか逃げ出したものの、下半身のみ丸出しのまま、壁際に追い詰められる。
「何があったんですか?」
買い出しから戻ってきたクライヴとギャロウズが、状況を見てあきれている。
ジェットは真っ赤になって股間を隠すが、ヴァージニアは勝ち誇った笑顔をうかべた。
「年頃の男の子に、女性に対するマナーを躾けてたのよ」
ただそれだけでクライヴとギャロウズは納得し、ジェットはその夜毛布をかぶってサメザメと泣いた。
211:名無しさん@ピンキー
10/03/23 08:46:15 5MVLWgkt
207-210 GJ!
212:名無しさん@ピンキー
10/04/16 10:24:38 aNWvOPAZ
落ちてもないが、人もいない、か?
213:名無しさん@ピンキー
10/04/16 21:46:26 GTIEP+mG
一応毎日覗いてはいる
214:名無しさん@ピンキー
10/05/07 12:14:54 mx0robHb
ほ
215:名無しさん@ピンキー
10/05/18 23:59:36 Q3fYxxk9
カノンでひとつよろしく
216:カノンの一部
10/05/22 17:54:42 skyJe5UJ
それは、カノンがまだ半ばは生身であったころの話。
身体を損なうたびに義体へと置き換えていくその途中の話。
血と脂と鉄と油の混じり合う臭いの充満した薄暗い場所に彼女はいた。
「その箇所の機能は損なわれておらんが、捨てる気かね?」
「このようなもの邪魔なばかりだ。月ごとに血を流し足を引っ張る」
「聖女の血を引く子を産むための器官が邪魔かね?」
カノンは不機嫌を露にする。
「聖女の血を引く子どもなら本家が産むさ」
「ならばいつも通り服を脱いで寝台に横たわれ」
血の染みついた寝台に大の字に横たわる。
太い皮のベルトが身体を寝台に縫い付ける。
もちろん今のカノンが本気を出せば、そのベルトなど引きちぎれてしまうが。
やがて男の指が、カノンの敏感な部分を這い回りはじめた。
「何をしている」
「ここを捨てたいのだろう?」
「余計なことをするな」
「触診だ」
指が内側にまで差し込まれる。
「あまり使われていない」
「うるさい」
「まもなく生理だな」
「どうでもいいだろう」
「いやよくない。必要なことだ」
無遠慮にうごめく指に、カノンは顔をしかめる。
「濡れてきた。ここは男を欲しがっている」
しかめた顔に紅が差す。
「それが必要なことか!」
男は手を止め、
「損なわれてもいない器官を捨てる俺の身にもなれ。主義に反する」
やがて男はカノンに薬を盛り、生身を眠らせ義体を停止させる。
カノンの丘をやさしく撫でながら、男はつぶやく。
「どこも損なわれてはいないのにな」
男は大勢を診てきた。
手足を失った者、はらわたをえぐられた者。
ここには望まぬ子を宿した程度の者が、来ることはない。
だが乱暴者たちにそこを修復不能な程壊された者なら幾度か診た。
そうなると、もはや子を宿す以前に、女を売って食いつなぐこともできなくなる。
「最後に俺が使ってやろう」
男は自らのそそり立った肉某を、念入りにカノンのそこに突き立てた。
217:カノンの一部
10/05/22 17:55:34 skyJe5UJ
書いてみたけどイメージ違ったらごめん
218:名無しさん@ピンキー
10/05/23 19:12:27 41Xt43uB
>>217
ありがとうありがとう
219:名無しさん@ピンキー
10/05/23 19:59:37 kDxeyOL+
>>217
攻略本見ると、カノンは身体を捨てるのに躊躇なさそうだしなぁ。ストイックというかなんというか。
なんにせよGJです。
私もSS書いたので投下するのですが・・・
ちょっとグロいかもしれません。キャラが死んでます。それでもよければ、読んでいただければと思います。
次のレスから開始します。
220:業火の墓標(グロ注意)
10/05/23 20:02:34 kDxeyOL+
(1)
何が間違いだったのか。
ヴォルカノントラップの探索行。伝説のガーディアンブレードの噂を尋ねてセシリアたちはその地を訪れた。
話を持ちかけてきたジェーンとその執事、マクダレンと共に遺跡を探ることとなり―2つに別れた道のうち、セシリアたちは入って左側、ジェーンらは右側を進むこととなった。
奥まで進んでも、不可思議な装置以外は何もなし。戻ってしばし待つも戻らぬジェーンたちを追って右の道を進んだ先に―巨躯が待ち受けていた。
アーデルハイドを焼き落とし、霊峰ゼノム山でも一行を蹴散らした終末の四騎士の黒、ベルセルクが。
「よう、待ちかねたぜぇ」
その手に携えた鉄球は、赤く染まっていた。周囲のマグマの朱色ではなく、血の色の赤に。それが誰の血かなど、問うまでもなかった。そして鉄球は、少しの間にまた別の血で染め上げられた。
「グハハハハハ!こんなもんかよ、守護獣の戦士さんよぉ!」
頭を片手で締め上げられながら、セシリアには弱弱しくベルセルクを睨み返すしかできない。ベルセルクの力は、これまでと比較しても圧倒的だった。
剣もARMも魔法も碌に通じず、逆に鉄球の一撃でザックもロディも打ち倒された。前衛を支える戦士がいなくなれば、セシリアは虎に追い込まれたねずみに等しい。拳で打たれた、それだけでセシリアはもう身動きも取れなくなってしまった。
「まあ、手前らを確実に潰すために策も使ったがな。さすがはアルハザードだ。装置を通してオレ様に送られる力、すさまじいぜ!」
「くぅっ……」
あの怪しげな装置の意味を今更理解しても、もはや後の祭り。『怪しいから壊しておくか』と言ったザックを嗜めたのはセシリア自身だ。
「グハハ!なんだ、睨んでるにしても力のねえ眼だ。さっきのガキの方がまだいい眼をしてたぜぇ?!」
セシリアたちの後方にわずかに視線を向けてそう言うと、ベルセルクは突然セシリアの胸元をもう片方の手でギュゥと摘んだ。セシリアのバストは人の手ならば掌に余る大きさだが、ベルセルクにとっては指先で摘むサイズになってしまう。
「フン、さっきのガキよりは大きいか?」
「な、なにを……っ!」
グニグニと胸を弄ぶベルセルクに抗議するが、当然聞く耳持たない。力の入らない両手でその動きを制しようとするが、これも相手の腕をさする程度だ。
「なにをってか?オレ様はニンゲンをぶっ壊すのがなにより大好きでな」
動きを止めもせず、ベルセルクは言葉を続ける。
「男は全力で戦ってぶっ殺すのが一番だが、女には別の壊し方って物があってな」
突然セシリアの胸元を掴むと、その腕を一気に下に引き下ろす。当然、セシリアの着ていた服も、引き裂かれる音を立ててただの布切れへと化けた。
「ひ、キャアァァァ!」
タイツを残してほぼ半裸にされ、疲労も負傷も忘れて悲鳴を上げる。咄嗟に腕で胸元を隠して、急に頭が自由になる。手足を丸めようとしたところに、ベルセルクの拳がとんだ。
メキィッ!ダ、ダン!ズシャァ……
腕の骨が軋む音、床に叩きつけられ、勢いを殺しきれず石畳を滑る音が続き、セシリアの意識が一瞬白く染まる。だが、その聴覚はベルセルクの声を聞いていた。
「滅茶苦茶になるまで犯して、心をぶち壊して、それから止めを刺すって方法さ。女1人の状態は珍しいから機会はねえが―今日はついてるぜぇ!ソイツみたいにしてやるよ!守護獣の巫女!」
221:業火の墓標(グロ注意)
10/05/23 20:04:09 kDxeyOL+
(2)
言われて、セシリアは自分が誰かの傍にまで転がされたことに気づいた。ヨロヨロと視線を向けて、凍りつく。
その少女もセシリア同様裸身を晒していた。手足は有り得ない方向に曲がり、勝気な笑みを浮かべていた顔にはいくつもあざが刻まれ、何の表情も無い。
口元を濡らしている血は、内臓から溢れたのだろう。慎ましやかな双丘の真ん中、心臓の辺りに大きなくぼみがある。それが致命傷だったのは明らかだ。
だが、なによりセシリアの心を凍らせたのは、下半身の方だった。
両足の付け根、女性の秘所たる部分が、少女、ジェーン自身の腕ほども広げられ、そこからは白く濁った液体が零れ落ちている。朽ちた壁に背を預けているジェーンが、血だまりならぬ精液だまりに座り込んでいるかのような量だ。
「ジェーン、ああ、うそ……ああ……」
呆けたように言う。その肩を、巨大な手が掴んだ。途端、擦り切れていた恐怖が復活し、全身がガタガタと震えだす。
「ソイツは5回で壊れちまったなぁ……。てめえはどれくらい耐えられるか、楽しみだぜぇ」
後ろから伸ばされた手に胸を揉みしだかれる。うずくまろうと身体を丸めようとして、そのままセシリアは仰向けに転がされた。途端にセシリアの目に、あまりに巨大な肉槍が飛び込んできた。それがベルセルクのペニスだと、セシリアは気づきたくは無かった。
「イヤ、ヤメテェ……」
「余計な手間かけさせんじゃねえよ。最後にゃてめえもああなるんだからな」
暴れようにも肩を抑えられて、セシリアは逃げることも出来ない。そうする間にもベルセルクはセシリアに跨り、股間の肉槍をセシリアの秘所にあてがった。その太さも長さもセシリアの腕ほどもある。
「いや、いや、イヤァァァァ!」
「うるせぇっ!」
指で顔を弾かれただけで、セシリアは首がねじ切れるかと思う痛みに襲われた。ジェーンの顔のあざの正体は、コレだったのだろう。その痛みで気が逸れる間に、ベルセルクは秘所に肉槍の先端を突き入れた。
222:業火の墓標(グロ注意)
10/05/23 20:05:57 kDxeyOL+
(3)
「イギィッ!?」
それだけで痛みがセシリアを襲うが、それは序の口だ。腰を掴んだベルセルクは、容赦なく肉槍をつきこみ続ける。
ベルセルクの膂力の前では、未だ男を知らぬ処女であることなど何の意味も無い。硬く閉じられていた肉壷が容赦なく割り開かれ、その度にセシリアに激痛の波がかかってくる。
「は、ぐぅっく!あ、ぎ、ギャァアアア!」
頭を振り乱し、腕を振り回すが、ベルセルクには何の効果も無い。むしろその動きが自身の肉槍に絡むような動きになるからか、むしろその容貌を綻ばせる。
「おお、いいぜぇ!さっきのガキはあまりにきつすぎたからなぁ。てめえくらいがちょうどいいぜ!ほら、もっと足掻いてみせろや!」
ベルセルクにきつくない肉壷などないだろうに。そんな事を思う余裕さえセシリアにはない。脳裏にあるのは、ただただ激痛。
その痛みが意識を白く染め上げ、同時に覚醒させる。ゼロと無限の間を、痛みで以って反復横とびしているかのように、セシリアの正気は失われていく。
「あぐぉっ!かふぁっ!ひゃうああああああああああ!」
ようやく肉壷に出てきた愛液も、ベルセルクの巨根の前では無力だ。痛みを抑える役割はまるで果たせず、しかし滑らかさは増してベルセルクを更に奥へと誘っていく。
もっとも、愛液があろうと無かろうとベルセルクの動きは変わらない。ジワジワと進み、たやすく処女膜にたどり着くと、逡巡もなく貫いた。
「ぎいっ?!」
「まだまだ奥があるだろ!そこまでぶち込んでやるよ!さっきのガキも、オレのチ○コが根本まで入ったからな!」
容赦なく貫かれていく。処女膜を破り、子宮口にたどり着くと、少し力を込めて子宮口をこじ開けた。
「あがはぁ……」
白目をむき、だらしなく開けられた口は閉じることなく、よだれと舌が零れるに任せる。そのセシリアの表情を見て、これがアーデルハイドの公女であると思える者はいまい。
更に子宮の中を貫き、子宮の奥にまで到達してもなおベルセルクは止まらない。まだ根本まではわずかに足りないのだ。そして足りない分は力づくで進めていく。内臓が圧迫に耐えかねて遂にその配置を変えると、ようやくベルセルクの巨根は根本までセシリアに呑みこまれた。
「はっはあっ!どうだぁ、一番奥まで犯された気分は!」
聞かれても、セシリアには答えられない。絶頂とは違う痙攣で身体を震わせている姿は、断末魔そのものだ。そして、それこそがベルセルクが求めるものだ。
「さあっ!次は入り口まで抜いてやるっ!そしてまた突きこんで、抜き出して―オレ様は存分に愉しませてもらうぜ!」
言うとおりに、ベルセルクはジワジワと巨根を抜き出す。体内で巨根が引っかかるたびに、セシリアの口からはうめき声が漏れ出す。
「うぐ、うああ、おぐぅ―」
人間のものとは思えないうめき声。それが、今度は激しい絶叫へと変わる。
「ぎゃふぁっ!」
ベルセルクが、勢いよく最奥まで突きこんだのだ。そして抜き出し、またつきこむ。
「くあ、あああああっ!ひゃぎぃっ!ふぁ、あふぁ―ブフォゥ!」
ガクンガクンと頭が揺れる。ドスッドスッと胎内を抉られる。その勢いがドンドンと激しくなり、そして―
「おるぁ、イクぞぉぉぉ!」
ゴポンっ!とでもいう擬音が似合うほどに、ベルセルクはセシリアの中にザーメンを放っていた。その量も半端ではない。セシリアの腹が、心持ち膨らむほどだ。その感覚に、セシリアの意識もわずかに覚醒する。
「ヒイッ!クアッ……イヤァァァァァァ!」
「フンッ!」
だがそれもつかの間、再びベルセルクが陵辱を再開したことで激痛に意識を持っていかれる。
「さあ、時間はたっぷりとあるんだ。精々持ちこたえてくれやぁ!」
遠慮も容赦も無い徹底的な陵辱は、まだ始まったばかりだ。
223:業火の墓標(グロ注意)
10/05/23 20:06:54 kDxeyOL+
(4)
どれだけの時間が経ったのか。ベルセルクはずっと入れっ放しだった肉槍をようやくセシリアの膣から引き抜いた。
途端に、妊婦の如く膨れていたセシリアの腹から、有り得ないほどのザーメンが吹き零れる。ジェーンが精液だまりだとするなら、セシリアはさながら精液の泉を作るほどだ。
「いやぁ、出した出した。10回は出したかぁ?」
ジェーンの時は、後から来る本命を待つために壊れるまでで止めていたが、今回は待つ相手もいないのだ。満足しきるまでベルセルクはセシリアを犯しぬいた。もっとも―
「てめえは4回目くらいで壊れきっちまったがなぁ。最後まで啼いてくれずに残念だ」
4回目で、セシリアは壊れた。ジェーンのように心が壊れるのではなく―絶命したのだ。激烈な責めに身体が耐えられなかったのだろう。
「止めを刺してぶっ壊す時の顔も好きなんだが、まあしょうがねぇな」
言うと、ベルセルクは拳を振り上げ―
「あばよ」
セシリアの身体は、腹からくの字に折れ曲がり、そのまま二度と動かなかった。
内海に浮かぶ孤島にある遺跡、ヴォルカノントラップ。その最奥には、ガーディアンブレードの手がかりがあるという。
それを追って渡り鳥がそこに向かい、二度と戻らなかったという。
そこには今も、ARMが2つと剣が2振り、杖が1つ転がっている。持ち主がどうなったかは、魔族がファルガイアの主となった今、問うまでもないことだろう。
224:名無しさん@ピンキー
10/05/23 20:55:04 oe1fFnJz
>>220
GJ 俺サディストだから勃起したよ
225:名無しさん@ピンキー
10/05/28 20:17:51 4QKHaWnj
さすがに酷いとしか言えない
226:名無しさん@ピンキー
10/06/04 11:16:15 FkUgrdg9
ほ
227:名無しさん@ピンキー
10/06/09 13:13:31 ExNeyLGn
しゅ
228:マザー×ジーク
10/06/10 11:41:16 dqPeGkgn
おいで、こっちへおいで
マザーの思念が、ジークを呼ぶ。
すでにその鋼鉄の身体を取り込んだマザーが、その心をまでをも貪らんと、息子を呼んでいる。
ジークは全身に、ぬるりとまとわりつくマザーを感じたまま、じっとしていた。
マザーは、ジークの内にまで侵入しようと身体をなで回し、締め付けてくる。
だが、たとえ取り込まれても、簡単にそうさせる気はなかった。
ジークはすでに、全ての開口部を閉鎖した。
魔族ならばこの種子とも卵とも言える状態で、周辺の環境が整うまで、何年だろうと何千年だろうと、己を維持できる。
その外殻も、ジークのそれは、強大な力を持つマザーであろうとも、突破できるような柔なものではない。
あるいはマザーならば、いずれその力で突破するかもしれない。
だがそうなれば、ジークは破壊される。
マザーが欲しがっているのは、ジークの残骸ではない。
だからマザーは、ジークの環境センサーに、働きかける。
ここはとてもいいところ。
あたたかくて、きもちがいい。
だから、でておいで。
マザーの指先が、ジークの敏感な場所をなで上げる。
おまえは、大きくなったね。
そして、とても硬い。
立派だよ。
その身体を、母さんにもわけておくれ。
周辺は暖かく柔らかく適度に締め付けてくると、環境センサーがジークに伝える。
今感じられる感覚は、環境センサーが伝えるそれだけだ。
だが、ジークは騙されはしない。
229:マザー×ジーク
10/06/10 12:08:42 dqPeGkgn
お前をこの腹から生んだ。
私がその命を分け与えた。
ならば、おくれ。その身体。ならば、おくれ、その命。
一つに混じり合い、新しい身体と命の形を作ろうじゃないか。
そのような甘言に、どうして騙されると思うのか、とジークは笑う。
このまま放置すれば、マザーは滅びる。
その後で目覚め、あとは好きにするだけだ。
お前を生み出した母が、お前について知らぬとでも思ったか?
突如環境センサーが、処理仕切れぬほどの情報を、ジークに伝えはじめた。
爆発するかのようなそれに、ジークは翻弄される。
人でいえば歯を食いしばって耐えようとした瞬間、口元に柔らかな肉を感じる。
それはしびれるような甘い体液をジークに流し込んでくる。
踏ん張ろうとした足も、熱い何かになで上げられて力を失う。
そのようなことが、あるはずがない。
それはすべて、情報が見せる幻影だ。
だがジークは今、存在して初めて、甘いという味覚を感じていた。
足をなで上げられる何かは足の根本に達し、環境センサーを玩ぶ。
ジークが感じたことのない肉体的刺激が、そこから脳髄まで駆け上がる。
それでもジークは、精神も肉体も明け渡すまいと抵抗した。
だが、一端侵入を許したその情報は、ジークを次第にむしばんでいく。
ジークはセンサーを切り離そうとする。
だがセンサーが切り離される寸前、ジークの全ての情報が逆流した。
センサーはマザーに、ジークの全てを記録した情報素子を吐き出した。
ジークはマザーの内に抱かれて眠っていた。
環境センサーを失ったジークに、自力で目覚める手段はもはやなかった。
目覚めたとしても、精神は焼き切れ、破壊されたはずだった。
その、はずだった。
だがマザーが得たジークの情報素子は、ジークそのものでもあった。
それを内に取り込んだマザーには、まだ彼女も知らぬ変化が起きつつあった。
マザー、あなたに出来ることは、私にもできるのですよ。
マザーが、犯したはずの息子に犯されていることに気づくのは、もうしばらく後のことである。
230:名無しさん@ピンキー
10/06/12 20:27:19 /5XT3O6o
GJ. 誰かナスジニ好きさんはいますか?
231:なすじに
10/06/13 10:55:09 q4nwZzDB
男三人の中に女一人。
ともなれば、いろいろ面倒なことも起きてくる。
料理洗濯買い物なんてのは、別にいい。
クライヴもギャロウズも一通りこなす。
やれないことはないレベルのジェットについては、これは仕込む必要がある。
買い物は荷物持ちがてら、つきあわせる。
が、つきあって欲しくない時もある。
ジェットの目の前で下着を買うぐらいかまわない。
さすがに汚れた下着を見られたりしたら恥ずかしいが、売ってるのなんて、
ただの布きれを裁断して縫い合わせたものにすぎない。
それどころか定期的にチェックしてはぎ取らないと、ジェットは下着を洗わ
ない。着替えだって持っていなかったから、みんなで買い物に行った時に、
ジェットの分を買い足したのだ。
そのほかギャロウズからは大人っぽい女性下着をヴァーに勧められたし、
クライヴからは、故郷の娘へのプレゼントには何がいいだろうと相談された
ので、プリントパンツを勧めもした。
そんなヴァーでも、さすがに男性陣には見せたくない買い物がある。
が、そんな時に限って、ジェットに見つかってしまった。
「なんだ。今日は荷物を持てって言わないんだな」
「こ、これは私物だし、全然重くないから。いつもはみんなの分だしッ!」
「いつもならテメーのだろうが少なかろうが軽かろうが、持たせるじゃないか」
「男は小うるさいこと言うんじゃないっ!」
「そんなに一人で食うのか?」
「そ、そうよっ!」
「菓子ならともかく、ナスをか?」
「そ、そうよッ 大好物なんだから、しかたないじゃないッ! あんたの桃と
同じよッ!」
「ま、かまわねーけどな。俺はてっきり、そいつを股の間に挟み込むのかと」
大通りの真ん中に、ジェットの死骸が転がった。
232:なすじに
10/06/13 10:56:36 q4nwZzDB
すまん。上げてしまった。
謝るところはそこじゃないかもしれないが。
233:なすじに
10/06/14 20:51:46 UwwIZkKg
ジェイナスの復讐
「てめぇ、いい加減にしやがれ。
俺が男で、てめぇが女だってこと、思い出させてやる」
ある日ジェイナスがぶち切れて、ヴァージニアに詰め寄った。
ヴァーは睨み付けてきたが、かまわず睨み付けてにじり寄って壁際に追い詰める。
そして唇でも奪ってやろうとアゴに手をかける。
案外かわいい顔してるじゃねーか、なんて考える。
そんな余計なことを考えたのが、敗因だったのかもしれない。
ドゴッ!
股間に受けた衝撃に、ジェイナスは身を二つ折りにして崩れ落ちる。
「そんなこと、思い出させてもらわなくても、よく知ってるわッ!」
ドゲシッ!
跪いた体勢を立て直す間もなく、今度はアゴを蹴り上げられる。
仰向けに倒れた無防備な鳩尾に、ヴァージニアの全体重+飛び上がった分の重量がかかった膝が落とされる。
「グハッ!」
「なんなら証明してあげましょうかッ!」
そのままベルトをハズされ、這いずってでも逃げだそうとしたところを、下着ごとズボンもブーツも奪われた。
両足を両脇にかかえられ、股間にヴァージニアの片足が食い込む。
「それそれそれそれッ!」
たぶん人生初の電気あんまがジェイナスを襲う。
『てめぇそれでも女かッ!』と言いたかったが、言葉にならない。
それでも言いたいことは伝わったようだ。
「さっきアンタ、何て言ったのかなぁ? 『てめぇが女だってこと思い出させてやる』んじゃなかったっけぇ?」
なんとか逃げ出したものの、下半身のみ丸出しのまま、壁際に追い詰められる。
「何かのプレイですか?」
買い出しから戻ってきたダリオとロメロが、状況を見てあっけに取られている。
ジェイナスは真っ赤になって股間を隠すが、ヴァージニアは勝ち誇った笑顔をうかべた。
「アンタたちの年齢=彼女いない歴な親分に、女性に対する振る舞いを教えてたのよ」
ダリオとロメロは、後のたたりを恐れて見ないふりをし、ジェイナスはその夜毛布をかぶってサメザメと泣いた。
234:名無しさん@ピンキー
10/07/04 22:23:02 ZUg9BgGU
ヴァーさん、ひでぇw
235:名無しさん@ピンキー
10/07/07 03:27:12 yKcs6ZMY
茄子かよ!
236:ひと夏の経験
10/07/24 18:43:26 XUSHmY7c
暑いから書いてみた
ファルガイアの海辺も暑かった。
「おぉーっ! すげーッ!」
「ひろーい!」
カポブロンコで生まれ育ったディーンとレベッカは、小さな湖しか知らない。
海と波を見て、大はしゃぎだ。
「お前らいきなり飛び込むんじゃねぇ!」
グレッグが制止する間もなく、二人とも下着姿で海に飛び込んでいる。
「しゃーねぇ、俺は荷物番か」
残された二人分のARMと服に、グレッグはため息をつく。
「グレッグも、みずあびしたいのではないですか?」
「それよりアヴリルも、一緒に遊んできたらどうだ?」
「いいえ、わたくしは、グレッグといっしょにいます」
そのころディーンとレベッカは、おおはしゃぎで海を満喫していた。
「おお、海の水ってホントにしょっぺー!」
「キレイな貝殻! 山の貝とは全然ちがうんだ。これ、食べられるのかな」
「レベッカ、あっちの岩場まで水泳で競争だ! ヨーイドン!」
「あ、ズルイ、ディーン! まってよ」
がむしゃらに泳いで、岩場にたどり着いたころには、二人の息は上がっていた。
「ちょ、ちょっとディーン。なにすんのよ!」
「え? 俺が何したんだよ」
「だって今、アタシのお尻さわったでしょ!」
「なんで俺が、レベッカのお尻を触らなきゃいけないんだよ」
「キャッ!」
「どうしたレベッカ?」
あきらかにディーンは目の前にいて、両手を頭の後ろで組んでいるのに、
何かがレベッカのお尻を触ったのだ。
「やーッ! ぐぼぼ」
突然レベッカの体が水面下に沈み込む。
「レベッカ!」
慌ててディーンが水に潜ると、一匹のタコが、レベッカのパンティに触手
を絡ませ、ひっぱっていた。
「ぐぼぼ!(レベッカに何すんだよ!)」
ディーンがタコに蹴りをくらわせると、タコは墨を吐きながら、逃げていった。
「ぷはっ!」
二人して水面に顔を出し、息をつく。
「大丈夫か? レベッカ」
「うん」
「顔が真っ赤だぞ。もう戻ろう」
「あ、えっとディーン。あのアタシ、どうしよう」
「どうしたんだ?」
「パンティ、取られちゃった」
237:ひと夏の経験
10/07/24 18:56:11 XUSHmY7c
「ええッ!」
あたりはタコの墨で海水が黒くなっていたが、すでに墨は流れつつある。
ディーンがついのぞき込んだ水面下、確かにレベッカの腰のあたりには、
あるはずのものがない。
「どうしよう。海からあがれないよ。ディーン、タオル取ってきてくれない?」
「わかった。すぐ取ってくるなッ!」
ディーンがいってしまってすぐ、墨はすっかり流れ、透き通った水面下、
レベッカの生え始めた下の赤毛までもが、くっきりと見える。
「ディーンには、離れた所からタオル投げてもらわなくっちゃ」
そんなことを考えていると、再び何かがお尻を触った。
「やだッ!」
もはや遮るもののないレベッカの急所に、タコはしっかりと触手をからめて
いる。そしてわずかな隙間を探して、触手をうねらせた。
「何すんのよ! このタコ!」
おもいきり引きはがそうとしたが、吸盤がしっかりと、レベッカの太ももに
すいついている。
「ひああッ!」
腰のタコに気を取られている間に、別のタコに背後を取られた。そいつは触
手を背中から胸へとまわし、レベッカのブラの中へと侵入させ、柔らかにふ
くらんだレベッカの乳にまきつけてきた。
そっちに気を取られた隙に、腰のタコはレベッカのガードをかいくぐり、敏
感な部分へと触手を差し込む。
「ひいいいい」
レベッカは、怖くなった。タコのぬめめとした触手と、ぶつぶつとした吸盤
の感触を、今一番敏感な部分が、はっきりと感じ取っている。
抵抗したいのに、まるで体がしびれたみたいに、動かない。
一方ブラの下では、触手の先端が乳首にまきついて、締め上げている。
レベッカにできることは、水面下に引きずり込まれぬよう、近くの岩にしが
みつくことだけだった。
だが、ゆっくりと上下する岩場の波は、どうやら少しづつ水位を上げている。
(ディーン! はやくきてッ!)
そう叫ぼうとして、海水を飲む。
それに来れば来たで、この姿を見られることに気がついた。
238:ひと夏の経験
10/07/24 19:08:04 XUSHmY7c
慌てて、せめてたこが居なくなるまで、隠れていようと、あたりを見回す。
体からは力が抜けてしまい、泳いで移動できるかどうか怪しかったが、今の
姿を見られるよりはマシだ。
気力を振り絞って、たこをくっつけたまま、別の岩まで泳ぎ始める。
だが、その動きがたこたちを刺激したようだった。
股の間のたこのせいで、バタ足がおもうようにいかない。
カエル泳ぎをしようと足を広げれば、ますますたこは、レベッカの秘所に触
手を侵入させてくる。
「あああう」
何か大きな固まりが、秘密の門をくぐりぬけ、お腹の中で異物がうごめく。
胸のたこも、ぬめぬめと動き続けている。
結果的には、その移動は失敗だった。
その岩場は、どうやらたこの巣だったのだ。
到着した早々、さらに何匹かのたこが、レベッカに取り付いた。
もう疲れ切っていたレベッカは、なんとか上半身を岩場に乗り上げる。
その口にも、耳にも、たこは触手を遠慮なく差し込んでくる。
「そこはらめぇ!」
お尻の穴に異物感を感じて、レベッカはたこの触手にもてあそばれた口で叫
んでいた。
だがたこは、ぬめぬめと先を争い、穴とゆう穴に触手を差し込んでくる。
レベッカはかろうじて、顔に取り付こうとするたこと触手を、片手ではぎとり、
もう一方の手で岩にしがみつくことしか、できなかった。
もはやアソコには、数本の太い触手が侵入し、押し広げられている。
お尻の穴の方も、入り込んだ触手があばれて、入り口を広げられ、別の触手が
さらに入り込もうとしている。
尿道にも、細い何かが入り込み、尿意に似た痛みをレベッカは感じている。
触手と一緒に体の中に入り込んだ海水が、体を内側から冷やしていく。
痛い。痛いけれど、その鈍痛と共に奇妙な快感に支配され、レベッカは墜ち
ていった。
239:ひと夏の経験
10/07/24 19:19:33 XUSHmY7c
(スカトロ注意)
レベッカが気がついた時、ディーンとグレッグ、そしてアヴリルが、上からの
ぞきこんでいた。
背中に感じるのは、砂。
どうやら助けられ、海岸に戻ってきたらしい。
ほっとした次の瞬間、レベッカは自分の格好に気がつき、真っ赤になる。
全裸で砂浜に寝かされた上に、M字開脚させられているのだ。
グレッグにも、アヴリルにも、それにディーンにも、恥ずかしい所まで、
丸見えになっている。
「たこをひっぱりだすまで、すこしがまんしてくださいね」
「アヴリル、ディーン、しっかり押さえていろよ」
グレッグに言われるまでもなく、ディーンとアヴリルに、体を押さえ込まれ
ている。
そしてグレッグは、レベッカの秘所に指を突っ込み、うごめかせる。
「い、いや、いやッ!」
「もうすこしのがまんです」
なにかが秘所から、引きずり出される感覚がする。
「こっちにも、入り込んだようだ。ディーン、アヴリル、持ち上げてくれ」
二人はレベッカの足を、尻ごと高く持ち上げる。
「ひいっ!」
グレッグが次に指を突っ込んだのは、尻の穴だ。
何かが腹の中でうごめいている。
「くそ、奥へと逃げ込みやがる。しかたねぇ、腹を押すぞ」
尻は下ろされたが、両足を広げられたまま、グレッグは思い切り腹を押さえる。
「ぐひぃ!」
「少し出てきたが、すぐ引っ込みやがった。もう一度だ」
「や、やめてっ!」
「がんばってください、れべっか」
「レベッカ! 俺たちを信じるんだッ!」
「で、でもッ!」
グレッグは、その先を言わせなかった。
もう一度レベッカの腹を押す。
レベッカの触手に広げられた尻穴や尿道からは、冷たい海水が入り込んでいた。
それがいま、一気に排出されたのだ。
「いやー!」
広げられた尿道からの太い本流。
そして尻穴は、しばらくたこにふさがれていたが、外に出た触手をグレッグが
思い切り引くと、穴が大きく広げられ、痛みとともにずぼっとたこが引きずり
出された後、茶色い水気の多い内容物がとどめなく流れ出した。
240:ひと夏の経験
10/07/24 19:28:47 XUSHmY7c
一段落して、レベッカはあらためてテントの中でアヴリルの治療をうける。
「ぐすっ ぐすっ」
恥ずかしい姿を見られたレベッカは、目を真っ赤にして泣き腫らしていた。
気がつけば、全身たこの吸盤で、◎模様だらけになっているのも、なさけ
なかった。
特に尻穴と尿道、それにあそこが痛くてならない。
「べりーの実をすりつぶしたおくすり、ぬっておきましょうね」
背中をすべる手が、レベッカの尻の割れ目にたどりつき、レベッカはびくり
と体をふるわせる。だけど、そのアタリが一番酷いありさまなのだ。
「アヴリル、ありがとう。あとは自分でやるから」
レベッカが手を伸ばしても、アヴリルは薬を渡さなかった。
「だめですよ。レベッカは、まだふらふらしているのですから、わたくしに
まかせてください。レベッカ、心配いりません。とってもかわいかったですよ」
アヴリルの指先が、レベッカの傷ついた場所にたどりつき、やさしく薬を塗り
こんでいくと、レベッカはたこになぶられた時のような脱力感を感じはじめた。
「あの、アヴリル? あっ!」
指が、内側にまで入り込む。
「このあたりが、いちばんきずついています。おくすりを、ぬっておくべきです。
これからしばらく、まいにちぬってあげますからね」
アヴリルの愛撫は、レベッカを再び堕としていった。
おわり
241:名無しさん@ピンキー
10/09/02 10:40:34 sMxQQDes
一応あげとくか
242:名無しさん@ピンキー
10/09/09 21:13:55 6VC9zj2v
ここも静かになったな
243:キャロルと学校
10/09/29 09:38:52 +Zo1Z2w4
仕事が続くエルヴィスは、キャロルを全寮制の学校に入れることにした。
「みなさん、転入生のキャロル・アンダーソンさんです。仲良くしてあげてくださいね」
「人間?」「なんで人間が学校に来るんだよ」
最初から嫌な感じではあったが、それは最初の休み時間に起こった。
「おい人間。人間って、ベルーニとどこが違うんだ?」
「ど、どこがと言われましても」
それは、あっという間のことだった。
数名のクラスメイトが、キャロルを抑えつけてスカートをまくりあげ、ズロースごとパンツを引き下ろしたのだ。
「いやーッ!」
泣き暴れたが、他のクラスメイトたちは完全に無視している。
「うるせーんだよ!」
頬を殴られて、顎を抑えられ、口の中に脱がされたパンツを突っ込まれる。
そのままキャロルは、机の上でM字開脚の姿を取らされる。
「おーい、みんな人間が生まれてくる場所だぜ!」
無遠慮な指が、キャロルの割れ目を左右に開く。
「ヒィ!」
痛みにくぐもった悲鳴を上げる。
「おい、人間が感じてやがるぜ」
指が割れ目の中に侵入する。
両手足首を押さえられたキャロルには、どうすることもできなかった。
その時休み時間が終わる鐘が鳴ると、突き放されるようにキャロルは開放された。
誰かの手が口の中からパンツを引きずりだすと、そのままキャロルを人形のようにキャロルを椅子に座らせる。
パンツの行方は、そのままわからず、キャロルは涙で濡れた頬をぬぐって、授業を受けた。
突然の出来事に、どうすることもできなかった。
244:キャロルと学校
10/09/29 09:45:30 +Zo1Z2w4
次の休み時間、キャロルが逃げ出す前に、再び抑えこまれた。
多分授業中に、すでに段取りができていたのだろう。
キャロルを取り囲む生徒たちは増えていた。
他のクラスからも来たようだ。
今度は四つん這いにさせられて、後ろから秘所をいじられる。
「へへ。毛も生えてないのに、一人前に濡れてるぜ」
そして何かが押し当てられ、それは強引にキャロルの中に入ってきた。
悲鳴をあげようと開けた口にも、同じものが突っ込まれる。
鷲掴みにされた髪も、股の間も、燃えるように痛い。
「噛んだら殴るからな」
そう言われてキャロルはただ、耐えることを選んだ。
誰かの手が、キャロルの膨らみはじめた胸を、無遠慮に揉んでいる。
休み時間はまもなく終わるはずだ。
鐘が鳴り、開放される。
もはや着衣は乱れ、頬の涙を拭う気力もない。
だが先生がやってくると、となりに座っていた男子生徒がこう言った。
「先生、人間が緊張のあまり気持ち悪いそうなので、保健室に連れていきます」
先生は、なんの興味もなさそうにキャロルに視線を向けて、それを認めた。
245:キャロルと学校
10/09/29 09:54:27 +Zo1Z2w4
まるで連行されるように、キャロルは教室から連れだされた。
保健室には、すでに他のクラスの男子生徒たちが、何人か待ち構えていた。
生徒だけだ。
怯えるキャロルに、男の子たちはますます興奮したようだ。
服を剥ぎとり、ベッドに押し付けられたキャロルの両足は、大きく開かせられる。
パシャリと音がして、何かが光った。
写真だ。
「おい、顔と股をこっちに向けろよ」
「精液が流れ出してんじゃん」
「ベルーニが初体験か、感謝しろよ」
キャロルを押さえている腕が、無理な姿勢をキャロルに強いる。
「べそべそ泣いてんじゃねーよ」
キャロルは、自分が泣いていることに、初めて気づいた。
「嬉しいんだろ。人間がベルーニに犯してもらえたんだからよ」
「おい、これを入れて写真取ろうぜ」
生徒が持ち出したものを見て、キャロルはぞっとした。
男の性器を模したものだ。
「いれてみろよ」
キャロルを抑える手が開放され、それが目の前に突きつけられる。
「自分で入れろって言ってんだよ! それとも俺たちに入れられたいのか!」
カメラを持ってニヤニヤ笑う男の子たちの前で、キャロルは従うしかなかった。
246:キャロルと学校
10/09/29 10:03:43 +Zo1Z2w4
なんとか入れたそれを、男の子たちはさらに押しこむ。
腹がはちきれんばかりに、痛かった。
けれどそれだけではすまなかった。
男の子たちが手元で何かを操作すると、それは動き始めたのだ。
腰を浮かせるキャロルを、男の子たちは再び抑えこむ。
「感じてる、感じてるぜ、人間のガキのくせして」
「おい、こんなもんがあったぜw」
男の子たちが、どっと笑う。
キャロルはそのままの格好で、足を高く持ち上げられる。
おしりの穴に、つぷりと何かがつきささり、冷たい感触が広がった。
「おい、ケツの穴引き締めて出すんじゃねーぞ」
その感触はすぐに消えたが、ふたたびつぷりと何かが刺さる。
「いくついっとく?」
「あるだけいってみようぜ」
三つめが突き刺さるころには、キャロルは猛烈な便意を催していた。
腹の中で振動する男性器型が、それをさらに加速させる。
だが、それは十まで続いた。
男の子たちは、震えて真っ青になりながら、便意を我慢しているキャロルを撮影し続ける。
「トイレに行きたいか」
問われてハイと、小さく答える。
「じゃあ、行ってこいよ」
だが、男の子の一人が、キャロルから剥ぎ取った服を踏み、そしてニヤついている。
「この部屋を出てすぐだぜ」
まるで突き飛ばされるように、キャロルは保健室から押し出される。
男女のマークを見つけて、キャロルはそこに飛び込んだ。
247:キャロルと学校
10/09/29 10:09:04 +Zo1Z2w4
だが、女子トイレに入る前に、男の子たちに男子トイレに連れ込まれる。
「さあ、存分に出したらどうだ?」
もう、我慢できなかった。
「けどよ、そのディルドを落としたら、承知しないからな」
キャロルはディルドが落ちないように手で支えながら、用を足した。
水のような便が、音を立てて便器に落ちていく。
「くっせーなー」
「周りに飛び散ってるじゃねーか」
「洗ってやらなきゃな」
突然冷たい水が、キャロルの頭にあびせかけられる。
男の子がホースを持ち出したのだ。
「いっちばんきたねーのはここだよな」
水はキャロルの肛門を念入りに襲う。
そしてグリッと肛門に突き立てられた。
「ひぃい!」
激痛に身をよじると、ホースは外れ、流れ込んだ水がすぐさま流れだす。
ディルドが音を立てて一緒に落ちた。
「あーあ。落としちまったぜ」
「じゃあ、罰を与えなきゃな」
「せっかくキレイになったことだし、オレたちが清めてやるぜ」
そう言って男の子たちは、自らの男性器を、キャロルの肛門に突き立てた。
もはやキャロルは足に力が入らず、まるで人形のように犯され続けた。
248:キャロルと学校
10/09/29 10:14:16 +Zo1Z2w4
気づくと一人で、保健室で寝ていた。
全裸に、なぜか大人用のオムツ。
その上に、形ばかりシーツが被せられていた。
保健室の医者は、緊張して腹を下して気絶したのだろうと言った。
家に帰ったキャロルを待ち構えていたのは、あの男の子たちだった。
ニヤニヤ笑いながら、こう告げた。
「写真、届けにきたぜ。先生が、元気になったらまた学校に来るようにってさ」
249:名無しさん@ピンキー
10/10/17 00:55:10 7tx8YJj/
ここ普通の純愛ものもいいんだよね?
数年ぶりに書きたくなったのでアルラク投下します
だが無駄に長くて実用性は低い。ごめん
250:アルノー×ラクウェル①
10/10/17 00:56:02 7tx8YJj/
イルズベイル監獄島から生還を果たした数日後。
旅立ちの準備を整えるアルノーとラクウェルは、フロンティアハリムから程近いベリーの自
生地を訪れていた。
彼女の身を蝕む病魔を治す為の旅路。その出立の前準備。
ハリムの商店にもベリーの類や薬草は売っているが、開拓の地に怪我は日常茶飯事で需要は
大きい。
その負担を減らすべく渡り鳥である自分達の分は自分達で確保しようとやってきたのだが、
山の天気は変わりやすい、という渡り鳥でなくとも周知の事象を身を持って体感することに
なってしまった。
必要量のベリーを採取し終えた帰り道、スコールに見舞われた二人は途中に見つけた山小屋
の軒先へと避難することになったのである。
雨の暗雲と、夕刻過ぎという時間帯のため森は一層暗い影を落としていく。
アルノーが魔獣の気配を警戒し、術式による一時的な空間遮断―シャットアウトの魔術を
張り巡らせてから、疲れきった様子で背中のドアに身を預けた。
突然の雨に走ったため二人とも息を切らしているが、殊更にラクウェルの息が荒い。
「……ッァ、ハァッ……大丈夫か、ラクウェル」
自らも呼吸を整え、水に濡れた前髪を除けながらアルノーは彼女の顔色を伺う。
元々白い肌がいつもより青白く頼りないものに見えて、焦燥感が増していく。
アルノーの問いかけに何か言葉を返そうとするが、声にならない様子のラクウェルはただ頷
くのみだった。全く大丈夫ではなさそうだというのに、弱みを人に見せることに慣れていない
彼女は決まってこうである。
身を竦めながらも彼女の背をさすり、呼吸が整うのを待つ間小屋の様子を伺う。
かつてはこの山を住処とし、生活していた者が居たのだろうか。
しかし廃棄されて久しい小屋に住人の姿はなく、試しにドアノブをまわしてみれば、簡単に
ドアは開いた。
「ラッキーだな。雨が止むまで休んでいこうぜ」
反論などある筈もなく、ラクウェルも頷いて二人は小屋へと入った。
古ぼけた木の小屋は狭く、今も昔も決まった住人を持たない旅人達の簡易寝床のために作ら
れたものなのかもしれない。身を清める水場などは無かったが、暖炉はあった。有難いことに
薪もセットだ。
アルノーが術式で火を灯し、二人は並んでその場に腰を落とした。
「ほら、しっかり身体拭いとけ。風邪引いちまう」
荷物の中からタオルを取り出しラクウェルに手渡す。
「すまないな」
ようやく呼吸が整った彼女はそんな短い謝罪と供に濡れて重くなったコートを脱ぎ、濡れた
髪から滴り落ちる雨雫を拭き始めた。濡れたリボンを解き、長くくせのある髪が背に落ちる。
幸いにもコートのおかげで彼女自身はそんなに濡れていない。
そのことに内心安堵しながらアルノーもジャケットを脱ぎ、出来る範囲で身を乾かした。
251:アルノー×ラクウェル②
10/10/17 00:56:48 7tx8YJj/
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静寂が訪れ、パチパチと火の爆ぜる音と、屋根を叩く雨音だけが場を支配する。
ベリーの絞り汁と乾燥ジンジャーを湯で溶かした飲み物で身を暖めながら、外の様子を伺う。
雨音は止むどころか次第に強くなっていき、風も出てきたようだ。この分では一晩缶詰かも
しれない。
「止みそうにねぇな。こりゃ夜明かしも覚悟しておくか」
「皆心配していなければいいのだが」
ジュードとユウリィには出かける旨を伝えてあるし供に旅をしてきた同士、天候不順による
足止めくらいは想定してくれていると思いたい。
が、ユウリィはともかくジュードは正真正銘のおこちゃまである。無理して探索に乗り出した
りしなければいいのだが。
「まあユウリィも居るから大丈夫だろ―って、ラクウェル?」
何気なく見た彼女は平然と涼しい表情を浮かべながらもカップを持つ手を小さく震わせていた。
雨に濡れ、普段からその身を覆っているコートは剥がれ落ち、その身を包む暗色のワンピース
のみ。宿泊になるとは思ってもみなかったため、シュラフの類は持ってきていない。
「寒いのか?」
「いや……問題ない」
速攻にして明瞭な否定。あからさまな強がりにアルノーは少々ムッとしながら強引に彼女の肩
を抱き引き寄せる。
「アル、」
「嘘吐け。こんなに冷えてるじゃねぇか」
「……それはお前もだろう」
「そうだよ。だからこうしてた方がいいだろ? それとも嫌か?」
「……」
今度は否定ではなく沈黙。答えがないのをいいことに肯定と受け取ることにして、肩を抱く手に
力を込める。
彼女は身を硬くしてされるがままにしていたが、ややあってからそっと頭をこちらの肩に預けて
きた。
「すまないな」
「バーカ。謝ることじゃねぇだろ。つーか俺は役得」
「ふふっ、そうか」
小さく笑って、彼女はそっとこちらを見つめてきた。普段のような鋭いものではなく、優しい
まなざしで。
「そもそもこんな役回りはお前以外には任せないのだがな、アルノー」
不意打ちもいいところな台詞に思わず目を見開いてしまった。
暖炉の火灯りが揺れて、白い肌と蒼い双眸にほのかな橙が差し込む。
揺らめく炎の照り返しが映えて、まるで涙を携えているかのようにも見えて―。
「―ラクウェル」
彼女の頬に手を滑らせる。今度ははっきりとわかるくらいにその頬が紅潮した。
しかし決して彼の手は振り解かれることはなく、どころかそっと彼の胸に手を押し当ててきたり
するものだから。
頬に触れた手を引き寄せて唇を寄せる。照れた様子ながらも瞼を閉じ、受け入れてくれる彼女の
顔が寸前アルノーの瞳に映った。
252:アルノー×ラクウェル③
10/10/17 00:57:24 7tx8YJj/
「……んっ、あ…」
合わさった唇の合間から零れる吐息交じりの甘声。
触れ、離れて、また触れ合う。角度を変えながら何度も、彼女の芯まで蕩かすようなキス。
彼女を蕩かしながら自身もまた溺れていくかのようなくちづけに、アルノーの中で渇望が沸き
起こる。
キスの合間にそっとその顔を盗み見てみれば、頬を紅潮させ眦に涙さえ浮かべながらも必死に
こちらに応えてくれる姿。可愛らしくも愛しくて、益々たまらなくなる。
たっぷりと長い時間をかけたキスの後、互いの唇の端から引く銀糸にも構わず、その細い首筋
に唇を寄せた。
「…ッ!」
途端、ラクウェルの背にチリチリとしたものが走る。
触れた先から伝わってくるアルノーの熱と、自分が生み出している熱。ドクドクと脈打つ鼓動。
壊れ冷え切った体にもまだ熱を生み出すことが出来ることに内心驚きながらも、今はそれ以上
の衝撃に思わず身を捩った。
「ア、アルノー!」
彼の胸に手をつき、無理やり引き剥がす。
途端アルノーはハッとしたように目を見開いて、数瞬前まで腕の中にいた恋人へと視線を戻した。
頬を朱に染めながらも自らを抱きしめるようにして拒絶の意思を示す彼女に「あ…」と情けない
声を上げる。
「わ、悪いッ! やっぱマズイよな。今のはナシだ!」
彼女の心構えも出来ていない内から突っ走ってしまったかと、アルノーは内心自己嫌悪に陥りな
がらも頭を下げた。
が、怒り心頭に欲しているのだろうと思っていた彼女からの説教も怒号もなく、怪訝に思って
そろそろと顔を上げてみれば、時間を止めてしまったかのようにぎゅっと自分を抱きしめている
彼女の姿。
そりゃ暴走しかけたのはコッチだけど、そこまで嫌がらなくても……と内心うな垂れる。
瞬間、彼女はぽつりと呟いた。
「……アルノー……多分、お前が思っていることとは違う…」
「はい?」
その頼りなげな声に、思わず彼女の両肩を掴んで向き直らせる。
普段の剣捌きからは想像も出来ない華奢な肩と腕。本当にきつく抱きしめたら壊れてしまいそ
うなほど。
目線を上げたラクウェルは涙こそ浮かべていなかったが、本当に哀しそうな目をしていた。
「……私の身体は綺麗なものではない。お前に不快な想いをさせるわけにはいかないだろう」
そんな頼りなげな声で、何事もないかのように一気にそんな台詞を紡がれて。
アルノーは自分の中の何かにカッと火がつくのがわかった。
拒絶の意思を示すかのような腕ごと、強引に彼女を引き寄せ腕の中に閉じ込める。
253:アルノー×ラクウェル④
10/10/17 00:58:03 7tx8YJj/
「アルノー! 聞いていなかったのか! 私は、」
「聞いてたよ。だからこうしてるんだ」
慌てた様子で身を捩った彼女の背をきつく抱きしめて。
「この、ばか。そんなことで、嫌になるわけねぇだろうが……!」
彼の震えた手と声に気づき、ラクウェルは暴れるのを止める。
見上げた彼の顔は泣いているような怒っているような、少々頼りないこどものようなものだった。
「だが……」
「あのな、ラクウェル。そりゃお前にオトコの気持ちをわかれって言ったって無理だろうが」
先ほどと同じように、その頬に手を滑らせて。
熱っぽい目を真っ直ぐに向けながら。
「好きになった女の身体を嫌うオトコなんか、居るわけねぇんだよ」
―などと。
普通に聞けば誤解を生みそうな。しかしラクウェルには何よりも効果的で意味のある言葉を、
囁いた。
耳まで真っ赤になりながらも沈黙してしまった彼女の髪をそっと撫でる。
彼女はその腕から逃れようとはしない。今押し倒してしまってもいいのかもしれない。
そう思いながらも彼女からの回答を辛抱強く待った。
さらさらと零れる灰桜色の髪が炎の照り返しに映えていた。
ベキッと火にくべた薪の一つが折れて小さく火の粉を上げる。屋根を叩く雨音は次第にその
強さを増していくばかり。
沈黙は周囲の音と色、空気の流れを鋭敏にさせる。否、自分の感覚が研ぎ澄まされているのか。
更に長い沈黙の後、ラクウェルは俯きながらぽつりと言った。
「…………私で、いいのか?」
「ばーか。お前がいいんだ」
ラクウェルの腕がそろそろとアルノーの背に回る。顔を見たくて、顎を引き寄せた。
「それより、お前こそいいのか? 身体、きついなら止めるぜ」
「いや、それは特に問題は無い」
ラクウェルの否定はやはり速攻且つ明瞭である。思わず噴き出しそうになったのを、彼女は
怪訝な目で問うた。
「なんだ?」
「いや、なんでも」
熱を移すかのように軽く頬に口付けると、ピクリと肩を震わせる仕草。
「きついようなら早めに言えよ? なんつーか…手遅れになる前にさ」
優しく囁いたつもりだったのだが。ラクウェルは何故か不機嫌そうに眉を寄せた。
「お前こそオンナの気持ちというものがわかっていないぞアルノー。
……その、すき…になった男にこうされるのを、嫌がるオンナなど居ない」
その一言が始まりの合図。
先刻と同じように長いキスを交わし、互いの熱に溶けていった。
254:アルノー×ラクウェル⑤
10/10/17 00:58:45 7tx8YJj/
□
ぱさり、と衣擦れの音。
素肌に触れる外気の冷たさに、身を隠すものが取り払われたことを知る。
とてもじゃないがアルノーの顔など見ていられないので、目を閉じたままじっとしていた。
暖炉の前、座したままの姿勢。人前で素肌を晒すという初めての体験に、傷痕のことより
何より気恥ずかしさが先に立って、ラクウェルは小さく震えていた。
「怖いか?」
意外なまでにやさしいアルノーの声が耳元に落とされて、ラクウェルはかぶりを振った。
「怖くはないが。その、お前は満足できるか…?」
「だからさっきも言っただろ。俺は―」
「そうではなく! …その、私の身体は、メリハリが無いから……」
搾り出すように言ったのに、途端耳にぷっと吹き出した声。
そのまま身を震わせ笑われて、思わずラクウェルは目を開いてしまった。
「なッ! ひ、人が真剣に言っているのだぞ!」
涙さえ浮かべて笑っているアルノーに怒る。と、アルノーは目じりに浮かんだ涙を拭いなが
ら頭を下げた。
「いや、可愛いと思って」
「な…ッ……んんっ」
思わず頭を小突こうとしたラクウェルの手は寸前アルノーに絡めとられた。
鎖骨に触れたアルノーの唇の感覚に思わず声が上がる。
猫が毛づくろいをしているかのように、優しく吸い付かれて、くすぐったい。
さらさらと彼の髪の毛が触れていた。
「あ…はぁ……」
舌先でやさしい愛撫を続けながら、アルノーの手はそっとラクウェルの胸元の辺りを触れる。
見ずとも触ればわかる、明らかに地の肌とは違う傷痕。
「これ…痛くないか?」
こくんと頷く。あまりにも優しく触れてくれるものだから、痛みよりくすぐったさが先行する。
そうか、よかった、なんて呟いて、アルノーの手と唇がその部分に優しく触れる。
それは動物的な本能が感じさせる快楽ではなく、ヒトとヒトが触れ合うことで感じる安心感。
ずっと昔、子供のころ。悪夢を見て母親に甘え抱きしめられたときのような。
トクントクンと自分の中を叩く心臓の鼓動が聞こえて。不思議と呼吸が落ち着いていく。
繋いだままの手と手から彼のぬくもりと本当に自分を大切に想ってくれているのだという
想いが伝わってきて、たまらなくなった。目の奥があつい。
255:アルノー×ラクウェル⑥
10/10/17 00:59:11 7tx8YJj/
/
綺麗なものじゃない、などととんでもない方便だとアルノーは思った。
その身に残る傷痕は確かに戦時下の悲劇をそのまま写したモノで、誰の目にも痛々しく映る
ものなのだろう。彼女自身が嫌悪するのもわからないわけではない、けれど。
傷痕を含めて、アルノーの目にラクウェルの身体はとても美しいものに映った。
惚れた贔屓目もあるかもしれない。けれども快いものではないという彼女の言葉は否定せざ
るを得ない。
すべてを失い、これだけの傷を負ってなお再度立ち上がり、歩き出すことを決めた彼女の心
の強さ。刻まれた傷痕のひとつひとつはどれだけ痛かろう辛かっただろうとは思うけど。それ
だけの傷を負ってなお、ラクウェルという人物の心を、中身を守ってくれたことに感謝すら覚
えた。
これ以上彼女の身を傷つけることが無いようにと、祈りにも似た決意が固まっていく。
……だからこそ理性は総動員体勢、全身全霊を込めて優しくしたいと思っていたのに。
目の前のラクウェルが眦を揺らしていて。見慣れない姿に自分の内側で燻っていた熱が上昇
するのがわかってしまう。
触れるだけの軽いキスを交わし、アルノーの手は胸の中心、桃色の部分にそっと触れた。
「……ぁっ!?」
ぴくんとラクウェルの身体が跳ねる。問いかけるようにその顔を覗き見れば、恥じらいなが
らもふるふると首を振った。続けていいという合図。もっとも、ここで拒絶されたところで止
められる自信は正直なかったけれど。
「んん…っふ、あっ……」
普段の彼女からは考えられないくらい甘い響きが耳を打つ。
仄かに色づく頂きは硬く自己主張を始め、感じていることを如実に伝えていた。
右のソレを口に含み、吸い付くように甘く噛むと高い声があがる。もう片方は手で転がすよ
うにしながら柔々と揉む。
「あっ、やっ…」
拒絶ともとれる声。
けれども紅潮した頬と小さく開いた濡れた唇は否定の意味を為していないと都合よく受け取
って、アルノーは愛撫を続けた。
自らが言うように凹凸の少ない身体。それでもフニフニと柔らかな胸に手を滑らせていると
幸せな心地になる。
そう思っているのはアルノーだけではないようで、荒い息の合間で途切れ途切れに自分の名
前を呼ぶ声が頭上から響いた。
「んっ」
手を休めて、何度目になるかもわからないキス。何度交わしても飽きるということはない。
噛み付くように唇を合わせ、逃げる舌を絡めとって熱を与えるように映すように繰り返す。
実際、興奮と感情の激流によって互いの体温は上がっていた。触れ合う吐息すら熱い。
行為に溺れていくラクウェルの様子を確かめながら、アルノーは彼女を仰向けに横たえた。
互いの上着とコートを敷物代わりとして、体重をかけないように彼女に乗りかかる。
今更ながら、明らかに性行為を目的とした体勢を意識したのだろうか。ラクウェルが気恥ず
かしそうに目線を逸らす。
小さく笑いながら再び首筋と鎖骨に吸い付きながら、全身に手を滑らせて徐々に下へと下ろ
していく。
先ほども触れた胸から腹、力を入れれば折れそうなほど細い腰へ。
256:アルノー×ラクウェル⑦
10/10/17 00:59:40 7tx8YJj/
腰から尻、太股にかかるラインを二、三度上下してから、アルノーの手は太股の内側に入り
込む。脚はしっかりと閉じられていたが、手は易々と侵入に成功した。ラクウェルの腰がびくっ
と震える。
「ラクウェル。もう少し脚開いて」
「そ、そんなこと自分からできるわけないだろう!」
いやいや、今からまさにそういう行為をするというのに。
「…まあ、そういうのも可愛いけどさ」
苦笑いを交えつつ、彼にしてはやや強引とも思える仕草で彼女の膝を割る。
白い脚にも残る幾つもの傷痕の向こう、隠された秘所は柔毛に隠されており、暖炉灯りしか
ない状況も手伝って殆ど視認できなかった。
「ば、ばかっ! あまり見るな!」
「こんだけ暗くちゃ殆ど見えないって」
だから触るぞ?と目だけで伝えれば、元々朱に染まっていた顔を更に赤くして、それでも許
容の仕草なのか瞼をおろす彼女。
アルノーの手が動く。
柔毛の下へ潜り、ラクウェルの敏感な箇所を探る―までもなく、すぐにそこはクチャリと
粘着質な音と供に汗でも雨でもない液体が指先にまとわりついた。
「……お前のせいだ。さっきから、あんなことばかりするから」
「俺で気持ちよくなってるって言うなら嬉しいな」
笑いながら、頬にキスをひとつ。
動きを止めていた指をそっと動かしてみると、クチャクチャと水音が増す。いや、液体の分
泌量が増えている。
「あ……はっ…ぁん……ふぁっ」
先ほどまで照れ隠しにぶつくさ言っていた口は最早意味を成さない喘ぎ声を漏らすだけ。
熱に浮かされたように吐息を零すラクウェルの手が、無意識にアルノーの背に回り、シャツ
をぎゅっと掴む。もっとと、ねだるように。
彼女と、自分自身の求めに応じてより大胆な指使いで翻弄する。
耳に響く濡れた音と、自分が出しているとは思えない媚びるような声に、ラクウェルは耳を
ふさぎたくて仕方なかった。
けれどもそれは叶わぬ願い。アルノーの手が、唇が、肌が触れるたびに全身の力が抜けてし
まう。筋肉も思考も、弛緩したように真っ白に塗りつぶされていく。
元々可愛げがないと自嘲するラクウェルは、身体のこともあって色恋沙汰とは無縁の人生を
おくっていた。男女が愛し合い、子を成す過程について大雑把な知識はあったものの、それが
自分自身の身に起ころうとは考えたこともなかった。ゆえにその行為がこんなにも淫らで、
それでいて気持ちよいモノだなんて知らなかった。
――というのに、目の前の男はどうにも慣れた節がある。
「は…っ、ふ…んぁ……あ、アル、ノー……」
「ん?」
胸に埋めていたアルノーが顔を上げる。
257:アルノー×ラクウェル⑧
10/10/17 01:00:07 7tx8YJj/
「お、お前は…慣れて、いるのか?」
ぴきっ、と。
漂っていた甘い空気のようなものが一気に凍りついたのがラクウェルにもわかった。
つい今さっきまで余裕ぶって自分を翻弄していたとは思えない、怒ったかのように顔を赤く
するアルノーの姿がそこにある。
否、怒っているわけではない。これは、照れているというべきか。
「あー……ったく、もう…」
がしがしと前髪をかきあげながら、アルノーはラクウェルの手をとり、自分の胸に押し当て
た。
手のひらから、シャツ越しでも伝わる彼の体温。それに、早鐘のような鼓動。
思わず目を見開くと、恥ずかしそうに彼は視線を逸らす。
「……こっちだっていっぱいいっぱいなんだよ」
緊張、しているのか。
なのにあんな風に余裕ぶって、こちらが怖がることのないように平静を装って。
ふ、と口元が笑みの形をつくる。久方ぶりに見たような気がする彼の臆病さと、それ以上の
やさしさ。
胸につかえていたものがするすると溶けていく。
「すまない」
詫びて、ラクウェルの手はアルノーの頬に滑る。自分から口付けた。
軽い、こどもが交わすようなキスだったけれど、滅多にない彼女からのアプローチにアルノー
の心音は更に高鳴る。
これ以上心拍数が上がったら死んでしまうんじゃないか、なんて疑ってしまいそうな位。
「…ちくしょー。反則だっての」
嬉しそうにも悔しそうにも聞こえる声。
怪訝そうに眉を寄せるラクウェルには応えず、アルノーは休めていた愛撫の手を再開した。
「あ…ふぅ……っ」
本当にやさしくしているから、ラクウェルの口から零れるのは浮かされたような緩い声ばかり。
けれども、さっきのラクウェルを見て歯止めが利かなくなった。
脚を大きく開き、身体をより割り込ませて、彼女のそこにちゅ、と口付ける。
「あっ!?」
びくん、とラクウェルの腰が跳ねた。
濡れた下の唇の中をアルノーの舌が動き回る。左右にめくるようにして動かすと、トロトロと
溢れる熱い雫。濡れて光る中心を見つけ、指先でそっと剥くようにしながら息を吹きかけた、途端。
「――っ!? ふ、あ、ふあああぁっ!」
先ほどの、まどろむような空気とは違う。切羽詰った快楽の高波にさらわれるオンナの声。
指だけを動かしながらそっと顔を盗み見ると、ラクウェルは硬く目を瞑り、頬を紅潮させ、口元
には涎さえ垂らしていた。
普段からは考えられないほど乱れた姿に、アルノーの熱も次第に集まってくる。下半身が熱い。
それでもその声がもっと聞きたくて。もっと甘えてほしくて。
……もっと、自分を感じてほしくて。
258:アルノー×ラクウェル⑨
10/10/17 01:00:31 7tx8YJj/
指がクリトリスから下を探り、愛液を生み出している秘裂を見つけ出した。
十分に濡れ、あふれている。オンナの匂いが酔ってしまいそうなほど強い。いや、酔っているの
に違いはないのだろうが。
慣らすように人差し指を一本差し込むと、ずぶずぶと案外簡単に埋め込まれていった。
「あ、あぁんっ…」
ラクウェルの身がかすかに震えた。
「大丈夫か? ラクウェル」
問いかけに言葉では返してくれなかったけど、目を瞑りながらもこくんと頷いてくれた。ので、
続ける。
ラクウェルの中は蕩けそうなほど熱い。その上、きつい。
入り口では異物を拒もうとするかのように圧迫していたのに、入ってしまえば次は逃がさない
とでも言わんばかりに絡み付いてくる。
(うわ……)
指でこれなら、アレを入れたらどれだけなのだろう。
優しくしてやりたいという愛情と、快楽に身を任してしまいたいという本能。
葛藤を壊れそうな理性でなんとか押しとどめながら、入れた指と中の様子を確かめるように何
度か動かす。
クチュリ……クチャ…
外の部分を弄っていたときとは比べ物にならないほどの卑猥な音。
さぞかし恥らうだろうと思いきや、ラクウェルはそれ以上に切羽詰まった様子で喘いでいる。
きっと、今自分がどんな声を出していて、どんなことをされているかなんて理解する余裕もない
のだろう。
「ひゃん、んふ……っ! ん……あああっ、あぁあ」
涙に濡れた瞳は何も映しておらず、呼吸すらも苦しそうな様子で必死に敷いたコートの端を
掴んでいる。
それでも止めない。止められない。
ラクウェルの中が急に圧迫を強め、収縮していく。
愛液に濡れ、テラテラと光るクリトリスに舌を絡め、吸った。
「ひゃ、あ、あああああぁあぁっ!!」
びくびくっと、一際激しく腰が揺れる。
急速な収縮。
甘い蜜を零しながら、ラクウェルは軽く達していた。
259:アルノー×ラクウェル⑩
10/10/17 01:00:59 7tx8YJj/
「……ル。ラクウェル?」
ぺちぺち、と頬に触れる手の感触に目を開く。
目の前には心配そうにこちらを覗き込む翡翠色の瞳。
「アルノー…?」
「大丈夫か?」
「え、何が―」
問いかけて、固まった。
ナニをされていたものやらよくわからぬまま、思考と視界が真っ白になって、喉が焼ききれる
ように熱くなった後、何も覚えていない。
顔面に熱が集まるのを瞬時に察する。
「身体、つらくないか?」
デリカシーがあるのかないのか、優しいというよりは鈍いのか、それでも本気でこちらを気遣
っていることだけはわかったので目を瞑りながらも頷いた。
「たぶん、大丈夫……だと思う」
「そうか、よかった」
安堵の息が零れて、素肌に触れる。
熱情のそれではないのに、くすぐったくて心地よい。
どうしてこの男はこんなにも―と尋ねそうになって、踏みとどまる。
アルノーが自分のどこを好きになってくれたのか、ラクウェルにはわからない。
どれだけ語ってくれたとしてもきっとずっと、わからないのだろう。
恋に理由なんかない、とは昔聞いた物語のことば。きっとその通りなのだろう。
「んっ」
ちゅ、と耳元で音。
耳を甘噛みされ、頬にキス。
濡れた唇にも軽く触れて離れようとした口付けを、彼の首に腕を絡めて留め、濃厚で長いディー
プキスを味わう。
面食らったアルノーもすぐに応戦した。互いに舌を絡め、クチュクチュと貪りあうように吸い付
き、噛み付き、欲する。
相手の奥深く深淵まで全てを暗い尽くすかのような深いキス。
永遠とさえ思えそうなほど長い時間。
実際にはほんの数分にも満たなかった時間が過ぎ、息が続かなくなって二人は同時に相手を解放
した。
ラクウェルの目に映るアルノーは、キスに濡れた唇を軽く舐めながら熱を帯びた瞳で自分を覗き
込んでいて。
アルノーの目に映るラクウェルは、涙に濡れたひとみを揺らし恥ずかしがりながらも上目遣いに
自分を見つめていた。
260:アルノー×ラクウェル⑪
10/10/17 01:01:26 7tx8YJj/
「ラクウェル」
先ほどとは違う、昏い陰を映した目と声で名前を呼ばれた。
直接的な言葉でなくとも、その声が意図するところの意味くらいわかる。
睫毛を伏せ、小さく頷く。と、アルノーは自分を落ち着かせるためか、片手をぎゅっと握って
きた。
繋いだ手と手。伝わる互いの鼓動と脈動、体温。
泣きそうなくらい、幸せだった。
「アルノー…」
こんなにも嬉しいのだと、伝えたくて。
今まで一度だって口にしたことのない、自分には許されることもないと思っていたことばを―
『アイシテイル』と――
小さく小さく、ともすれば聞き逃しそうなほど掠れた声で、ラクウェルは囁いた。
/
かああぁっと、顔面に熱が集中するのがわかった。
小さく掠れた声で、でも確かに今彼女は自分の名前を呼んで、そして。
……ずっと彼女の口から聞きたかったコトバを、発したのだ。
同じモノを返そうと一瞬口をついて、でもそれ以上の渇望が湧き上がった。
ラクウェルが欲しい。
いとしくて、触れたくて、ひとつになりたくて、たまらない。
「ラクウェル…ッ!」
脚を大きく開き、硬くなった自分のモノを取り出して、そこに触れ合わせる。
達した後の濡れたラクウェルの秘所と、はちきれんばかりになった自分の先端から零れるものが
交じり合って、クチュッと熱い感触。
「あ―」
熱した鉄のような塊が触れて、ラクウェルが思わず吐息を零す。
「いくぞ?」
「……ん、きて」
ぎゅっと、繋いだ手に力を込めて。
アルノーは腰を推し進めた。
261:アルノー×ラクウェル⑫
10/10/17 01:01:51 7tx8YJj/
「ああぁぁっ!!」
「くっ! ぁっ!」
ぎゅうっと締め付けてくる感覚は、指を入れたときとは比べ物にならないほど。
熱い粘液がスープのように溶け込むナカの肉壁はアルノーのモノをぎちぎちと咥えこみ、奥へ奥
へと誘う。
まずい。ほんの入り口でこんななんて。
半分も収まりきっていない自身が益々そそり立つのがわかる。
背筋を走る官能に耐え、腕を突っ張って必死に推し進めていく。
荒い息を吐き、痛みに涙を零しながらもラクウェルの手はアルノーの手と握られたままで、痛み
に耐えながらも自分を受け入れようとしてくれていた。
彼女がここまで覚悟してくれているのに、止めるのは逆に失礼なのだろう。
それに、アルノー自身も止められそうになかった。
きつい締め付けに今にも放ちそうになる快楽に耐え進めると、奥の方で何かにこつんと当たる。
確認するまでもない、彼女の純潔の証。
「いく、ぞ…っ!」
もう応える声も出せない様子で、ラクウェルは握られた手に力を込めた。
最奥を突き上げる。
ブチブチッと壁が破れ、一筋の鮮血とそして、
「あああぁぁぁあああぁッ!!!」
痛みと喜びに詠う彼女の絶叫が、暗く粗末な山小屋に響き渡った。
262:アルノー×ラクウェル⑬
10/10/17 01:02:17 7tx8YJj/
「はぁっ、はぁっ、はぁっ……」
握った手も頼りなく。すがりつくもう片方の腕もがくがくと震わせるラクウェルを落ち着かせる
ため、しばらく動かず彼女の髪を梳く。
繋がった箇所はアルノーの男の象徴をこれでもかというほど締め付けてきて、今にも突っ走って
しまいそうなのを全身全霊で抑止しながら、ラクウェルの涙を唇でぬぐった。
「だい、じょうぶ…だ……」
尋ねる前に、ラクウェルは言った。
痛みに苦しんでいるかのような、それでいて微笑んでいるかのような、不可思議な瞳。
「ごめん、な」
「あやまること…なんか、ない…」
そう言われても、痛みに耐えているその顔を見ればまるで自分が悪いことをしてしまっているか
のように感じてしまう。
情けない顔をしたアルノーにくすりと笑って、ラクウェルは繋いだ手を離し、そっとその首へ絡
めた。
「……それなら、キス、してくれ」
そんなことならお安い御用と言わんばかりに彼女の期待に応えた。
時に深く、時に浅く。
触れて離れて、また触れる。その度に下で繋がることとはまた違う満足感が胸に満ちた。
「動いても…いいか?」
ラクウェルとはまた違った意味で、切羽詰った様子のアルノーの顔がそこにある。
ちょっとだけ笑いそうになるのを堪えてラクウェルは頷いた。
「んんっ……やっ、あっ、はっ……」
「っく、あっ」
内側の濡れた壁に撫でられて自身もまた喘ぐような声をこぼしながら、アルノーは腰を動かした。
ラクウェルのそこは血と熱い粘液が潤滑油代わりとなって推し進めるのはさほど難しくはない。
けれども引き戻すときの圧迫感、全てを食らい尽くそうとするかのような締め付けはまるで途方
もない快楽で、頭の奥で鳴っていた警報を無視して次第にスピードが上がってしまう。
「ひゃ、あっ! あぁんっ! あ、アル、ノーッ!?」
ラクウェルの声には未だ少しばかりの苦痛の響きがある。
悪いとは思いながらも止められなかった。
強引に脚を大きく開き、片足を抱えあげて自分の肩にかけ、より深く強く打ち付ける。
「ああぁぁあぁっ!」
彼の体の下で、苦しそうに息を荒げるラクウェル。
彼女の感じる声と表情を目の当たりにする度に理性というものが塗りつぶされていくかのよう
だった。
無防備な唇へ手を伸ばし、指を侵入させる。
263:アルノー×ラクウェル⑭
10/10/17 01:02:42 7tx8YJj/
口に入り込んできた異物をラクウェルは嫌がりもせず―というより、状況把握する余裕がない
のだろうが―繋がっている分身と同じように抜き差しされる人差し指に吸い付いて舌を絡め舐めた。
「うあっ」
指は性感体のひとつだというがどうやらそれは本当らしい。
抜き差しする肉棒が熱さを増したような気がして、アルノーがうめく。
もしかしたら、ナカのラクウェルが熱くなっているのかもしれない。
思うがまま、アルノーは少女の身体を―上と下の口を浸し、満たす。
山中、雨の冷えた空気の中。
暖炉の火にだけ照らされた室内は歳若い二人の情事によって、蒸した空気を生み出しているかのようだ。
橙の灯りがラクウェルの白い肌と桜銀の髪の中で光の色を変えて、不可思議な光彩を生み出していた。
いつしかラクウェルから苦痛の色が消え、甘い響きを持った艶のある声がアルノーの耳を打つ。
ちゅぽんと指を抜く。途端「あ…」と、飴玉をとられた子供のような声があがる。
涙に濡れた瞳に上気した頬、唾液の線を描きながらも紅く染まったくちびる。
「ラク、ウェル―」
更に激しく腰を振ると、息も絶え絶えに抱きついてくる。
充血して赤くなった敏感な部分を指で弄ると腰が震えた。
ぬらぬらと濡れた肉壁はこれ以上にない位アルノーの硬くなった部分を圧迫し、咥えこみ、蕩かして
くる。
熱くてきつい。
もう駄目だ、これ以上―
限界を感じ、最後に思い切り奥まで突き上げる。
ズンッ、と腹の奥まで迫り来るような感覚に、チカチカしていたラクウェルの視界は完全に真っ白
になり、意識が泡のように霧散しそして―
「んあ……っ! ひゃ……っ! あぁん、あああ―!!」
弾け飛ぶ思考。
意識を失う寸前、熱い液体が自分の中を灼いたような気がした。
264:アルノー×ラクウェル⑮
10/10/17 01:03:10 7tx8YJj/
/
しとしとと静かな雨の音がする。
「ん……」
ゆっくりと、瞼を開いた。最初に飛び込んできたものはむき出しになっている梁。
暗色の部屋のなか、暖炉灯りも届かない天井は暗闇と化す直前のような影を落としていた。
「ラクウェル」
隣から名前を呼ばれて、顔だけを向ける。思ったより間近にあった端正な顔に一瞬驚いた。
「アルノー…」
「具合、どうだ?」
「具合?」
何を聞かれているのかわからず、同じ言葉を反復する。
そもそも何故こんなに間近で、よもやシャツを脱いだアルノーが隣にいるのか―と、衝撃
に緩慢になっていた思考がゆっくりと再生される。見れば、自分も素肌を晒したままだ。
「あ……」
思い出して、ラクウェルの顔が一気に真っ赤になった。それこそ名前の通り熟した林檎のように。
間近で揺れるアルノーは思いのほか真剣な目をしていて、情事後の恋人たちのそれとは違う心配が
含まれているのだろう。
けれども今のラクウェルには何を聞かれようとそちらのことにしか頭が働かず、気恥ずかしさ極ま
って彼に背を向けてしまった。
背後で一瞬だけ呆気にとられたあと、苦笑するような気配。
ふ、とアルノーの腕がラクウェルに伸びてきて、後ろから抱きしめられる。
暖かな身体が触れ合って、ラクウェルの緊張感とも羞恥心とも言いがたい感情が少しずつほぐれて
いく。
「……あたたかい」
素直にそう口に出してみると微笑まれたような気がした。
アルノーが身じろぎし、耳元に息がふきかかる。背がぞくりとして、耳まで赤くなるのが自分でも
わかる。
「―ご馳走様でした」
なんて、ふざけたような台詞を囁かれて。
思わずラクウェルの肘鉄がアルノーの鳩尾にヒットした。
それがアルノーなりの気遣いだったということを知ったのはもう少し先のこと。
知ったところで気遣いの方向性とタイミングを間違えていることに違いはなく、ラクウェルは呆れ
るばかりだったのだけど。
265:アルノー×ラクウェル⑯
10/10/17 01:03:37 7tx8YJj/
□
台風一過とはよく言ったもので、翌日にはからりと晴れた。
澄み切った空の下、無事山を降り帰還した二人を出迎えたのは勿論ジュードとユウリィ。
「アルノー! ラクウェル!」
村の入り口まで来たところで、ユウリィの手を引き駆け出してきたジュードが嬉しそうに飛びついて
くる。
「心配をかけたな」
「僕は探しに行こうと思ったんだけど、ユウリィがきっと大丈夫だからって、一日待ってたんだよ」
「ばーか。こっちがどうだったかは知らねぇが、あんな雨の中何の手がかりもなしに来てみろ。あっと
いう間に遭難しちまうぞ」
「こちらでも降ってましたけど、そこまで酷かったですか」
ユウリィは心を痛めた様子で眉をしかめる。
確かにフロンティアハリムの中も道々に水溜りができていたが、木々の豊かな山のふもとであるこの
地域性を考えれば、それはむしろ恵みの雨だったことだろう。
「でもラクウェルさん、出掛けられる前に緊急用に念のためってエクソダスオーブを持っていかれまし
たよね?あの森では効果が無かったのですか?」
「え」
「あ」
ユウリィの言葉に年長二人は固まった。
探索開始時の地点まで空間を圧縮させ、引き戻してくれる古代と科学の融合体である貴重品。
それを使えば一晩山小屋で缶詰になどなることもなく、一瞬にして村まで戻ることが出来たはずだ。
ラクウェルがエクソダスオーブを持ち出していたことを知らなかったアルノーは思わず彼女の顔を
見た。
彼女にしては珍しく、鳩が豆鉄砲を食らったような顔で。
「……すまない。忘れていた」
と、告げた。
アルノーは肩を竦め、ユウリィは困ったような笑みを浮かべる。
「ラクウェルでもそんなことがあるんだ」
ただひとりジュードだけが、変に感心したような顔。
「でも無事帰ってきてくれてよかった。お腹空いたし、みんなでお昼にしようよ! ユウリィが
さっき準備してくれてたんだ!」
言うが早いか、ジュードはユウリィの手を引いて宿代わりになっている工房へと歩き出した。
ジュードに手を引かれながら、ユウリィも微笑んで「行きましょう」と促してくる。
前を行く二人と少しだけ距離を置いて、年長の二人も並んで歩き出した。
266:アルノー×ラクウェル⑰
10/10/17 01:04:04 7tx8YJj/
「……すまなかったな」
気落ちした様子で呟くラクウェル。
「ジュードじゃねぇけど、お前でもそんなことがあるんだな」
別に責めるつもりはない。けれどもたった一晩とはいえきちんとしたベッドで眠るのと床に眠るの
とでは体力の回復具合が違う。まあ…今日の体力低下については、それだけが理由でもないのだろう
けど。
「でも、忘れていてよかった、とも思う……」
ぼそりと。
小さく囁いた声にアルノーがきょとんと瞬きすると、頬をほんのり染めた恋人の姿がそこにあった。
思わず脳裏に去来する昨夜の出来事。
アルノーの顔も赤くなり、同時に抱きしめたいという衝動が湧き上がってくる、が―
「アルノー、ラクウェル! 早く早く!」
見ればもう大分向こうまで行ってしまったジュードが手を振って促していた。
大体今時分は真昼間であるのだし。
「……ま、後からにするか」
「え?」
「なんでもない。それより飯食おうぜ。食ったらお前は少し休んどけ」
行こうぜ、とアルノーもまたジュードと同じように、彼女の手をとった。
が、パシッと叩かれて振りほどかれる。
「ひでーな」
「そういうのは、人前でするものではない」
じゃあ人前じゃなければいいのか、と内心学習しておいた。
雨上がりの村は露草に濡れた陽光を照り返し、キラキラと輝いている。
乾いた空気を潤した自然の恵みに感謝するかのように、開墾に精を出す人々の姿。
ところどころに出来た水溜りの中を面白そうに遊ぶこども達。
やがて七色の光が空というキャンバスに大きなアーチを描き、吸い込まれそうな青の中に溶けて
いった。
終
267:名無しさん@ピンキー
10/10/17 01:08:30 7tx8YJj/
終わりです
需要あるかどうかわからんけど(というかここ今も人いるのか知らんけど)
お付き合いしてくれた人はありがとうございました
268:名無しさん@ピンキー
10/10/17 01:23:31 SQfUjY3g
うわー!
アルラクGJ!
需要あるよ!
269:名無しさん@ピンキー
10/10/26 00:56:02 gm+Isy9Q
GJ!
むしろこういうのがずっと読みたかったんだ
ありがとう
270:名無しさん@ピンキー
10/10/30 21:41:08 0N5UkKF/
クソッ!投下に気づかなかっただと!?
271:名無しさん@ピンキー
10/11/03 22:54:13 sb9QinUl
>>270
マヌケめw
俺もだけどorz
272:名無しさん@ピンキー
10/11/08 12:03:40 tFnn0BHS
今気づいた
273:名無しさん@ピンキー
10/11/29 01:29:24 2AW/+o6Y
かなり前の妄想をSSにできなくてそのまま垂れ流し
設定とか覚え違いがあるかも
2ndにも2周目があったら……2周目でアクセスすると剣の英雄になるトカ
でもそれだとストーリーがおかしくなるか?ロストガーデンとか核ドラゴン辺り
剣の英雄になると見た目も別人になるならつながるかな?
……いっそ女体化?
アナスタシアに出会ったせいで、アシュレーの中で
何かを守る存在の象徴=剣の聖女という意識が生まれ
変身すると剣の聖女になる(一時的に女体化する)ようになった
しかし女体化したアシュレーをマリナは受け入れられず
(妄想メモはここで途切れている)
274:名無しさん@ピンキー
10/12/05 22:33:51 mR4yMeTr
>>273
さぁどれだ?
①ブラッドとアンアン
②エッチなお姉さんとアンアン
③ティムとアンアン
④カノンとアンアン
⑤アナスタシア兄妹と3Pアンアン
⑥トカ・ゲーとアンアン
リルカは俺の嫁だから無しでよろ→
275:名無しさん@ピンキー
10/12/06 22:21:11 fTQx6Kn1
せっかくの女体化なら①③⑥だろうが
文章で読むとアッー!にしか見えないじゃないか
276:名無しさん@ピンキー
10/12/12 16:30:54 x1y81+Tf
⑥はねえよ!そしてなぜマリアベルを抜いたッ!
③か⑤、もしくは⑦のマリアベルでお願いします。
277:名無しさん@ピンキー
11/01/09 16:39:07 wLFCivqn
そろそろスレが危なさそうなので保守
278:名無しさん@ピンキー
11/01/28 21:27:24 vPYNmq0j
このスレまだあったのか 保守
279:カノン1
11/02/16 08:43:20 9Lw4VKbH
身の危険は感じていた
けれど守るべき純血があるとはおもわなかった
おもいたくなかった
その日あえて近道を選んだのは自ら危険を呼び寄せたかったからかもしれない
どこか自分の純血を憎んでいた
数人の男たちに囲まれ口を抑えられたまま廃屋に連れ込まれた
猿轡をかまされ、服を剥ぎ取られ両手を縛られた
あとはやられ放題だ
男たちは自分が恐怖で動けなくなっていると思っていたようだった
けれどまるで他人ごとのようだった
処女も高貴な血筋も女を高く売るためにしか役に立たない
男たちはそれをタダで手に入れたかっただけだろう
両足を持ち上げられ、その間にある女の穴を男の肉棒にこじあけられる
男たちはきそって肉棒をつっこんでいく
商売ならここでよがり声の一つもあげるところだ
精液が高貴な血を汚すというなら、それで生まれた万人が汚いんだ
この男たちも そして自分も
自分の半分は、高貴な女の血でできている
残りの半分は、誰かの汚い精液でできている
自分の母親の半分も、そのまた母親の半分も
ならほとんど全部汚いんじゃないか
ひと通りやり終わった男たちは、両足を二つ折りにして別々に縛った
そして股を開かせると聖なる汚マンコだといって笑いあった
高貴な血と精液でいっぱいの
俺たちの誰かが新しい聖女の父親になるかもしれないぜと笑う
いや、誰かの親父がこいつの父親かもしれないぞと笑う
腹違いの妹か姉かもしれないと笑いながら、また興奮してきたのだろう
男たちはもう一度、血と精液まみれの穴を押し広げることに熱中した
気がつくと男たちの姿は消えていた
そして夜になっているようだった
体中が無感覚で動かなかった
縛られたままであるらしいことだけは理解した
280:カノン2
11/02/16 09:10:27 9Lw4VKbH
男たちはまたやってきた
話からすると何人か入れ替わっているようでもあった
そして汚れたままの穴にかまわず精液をそそいでいく
胸や腹になすりつける者もいる
乳房はいくどもひねりあげられ乳首をかじられた
あえがないと言って殴られた
ずいぶん汚ないと笑われた
男たちは帰っていき、そして戻ってくる
汚い聖女だと笑っていた
ちがう聖女なんかじゃない
そんな血欲しがったことなんてない
だから汚されたかった
逃れられると思っていた
けれど男たちに汚されるための女の体が欲しかったんじゃない
縛られたまま放置され、気づいたら別の天井を見上げていた
「気づいたかね?」
見知らぬ男の声がした
体は動かないが、ともかく床の上じゃなくベッドの上にいるらしい
自分の体が欲しいのかと問えば、男は面白そうにそうだと言った
「ただ働きはゴメンだからな。払いたくないなら元の場所に返してやろう」
男は闇医者だと名乗った
人の体を切ったりくっつけたりするのだと
「生身を欲しがる者がいるのさ、戦いで失った部分を欲しがるものが」
きつく縛られた躰の一部は、使い物にならなくなっていた
闇医者はそれを切り取り、作り物に置き換えた
使える部分は、誰かにくっつけるのだという
女の部分も壊れたのかと聞く
「大丈夫だ。商売もできるし子も産める」
作り物に置き換わった体を抱きたい男がいるものか
「ゲテモノ好きはおるよ」
ゲテモノか
「今後何をしたい。女を売るなら見てくれのイイヤツをつけてやろう」
汚れを祓いたい
自分から求めた汚れだったのに、その時そう答えていた
281:名無しさん@ピンキー
11/02/21 22:12:34.27 f/4n/JLz
続きは?
282:名無しさん@ピンキー
11/02/28 00:01:30.79 3QywYvMQ
保守
283:名無しさん@ピンキー
11/03/14 21:13:43.87 mAIzGWtw
ヤキソバが食べたい
284: 忍法帖【Lv=1,xxxP】
11/04/19 04:48:35.09 thKtkNeq
保守
285:名無しさん@ピンキー
11/04/21 20:00:32.00 XsI7vGDk
age
286:名無しさん@ピンキー
11/05/06 19:08:24.00 y1/umj8Y
保守
287:名無しさん@ピンキー
11/05/16 21:49:08.46 1yoQSe0g
グレアヴよみたい
288:名無しさん@ピンキー
11/05/26 00:41:11.55 zG7FN7gW
不覚にもカノンに悶え始めたッ!
289:名無しさん@ピンキー
11/05/30 03:26:49.75 N1p2Bo4D
保守!
ヴァージニアに今更ながらハマりだしたわ
相手は誰でもいいんだが
290:名無しさん@ピンキー
11/05/30 17:59:40.15 tvEy1+Pg
カノン×ティムが無いなんて・・・
291:名無しさん@ピンキー
11/05/31 01:30:39.86 XMpq1QEH
>>290
カノンとアシュレー、ブラッドが欲求不満解消な馬鹿っぽいエロなら今書いてるが…
小僧も混ぜるべきか……?
292: 忍法帖【Lv=2,xxxP】
11/05/31 04:34:43.26 exTUr04X
文才と絵の才能がほしい
293:名無しさん@ピンキー
11/05/31 16:26:56.80 6Q3tQVop
>>291
2nd好きだから待ってるよ
前にブラ×カノに小僧が絡むの読んだような…
294:名無しさん@ピンキー
11/05/31 17:08:03.79 8+AjvOsF
正直グレアグのきっかけが掴めない
295:名無しさん@ピンキー
11/06/01 20:17:54.01 uaLrr5QI
>>291
全裸で待ってる
296:名無しさん@ピンキー
11/06/02 23:47:28.16 9QUVKC1b
291だけどできたんで投下。2に再熱したのが久しいので、色々間違ってたらスマソ。
ARMSの男二人がカノンと欲求不満解消とか思いついたんで投下してみる。
注意:キャラクターが壊れ気味(特にアシュレー)
カノンが処女設定
297:ブラッド・アシュレー×カノン①
11/06/02 23:50:24.95 9QUVKC1b
「…ハァッ…ハァッ…ん…んん…」
深夜、ヴァレリアシャトーの一室。ARMS本拠地には似つかわしくない女性の官能的な姿が月光に映し出される。
ワンピースが捲り上げられ、下着は脱ぎ散らかされ。あられもない姿で己の指を体に這い回らせるその姿はもはやただの本能に負けた女にすぎない。
それが普段、殺気と戦場が代名詞とも言える人物のものだというのだから、なおさら異様な光景であった。
「……アッ…ふううう……ッ!」
びくびくと体を痺れさせ、あと一歩で意識が飛ぶ。快感と充実感がが彼女を満たしてくれるはずだった。
「随分と派手にしちゃうんだね。カノンって。」
聞きなれた青年の声で、カノンは現実に一気に引き戻された。冷水を浴びせられたように体を跳ねて起こし、もはや意味もないのに体をシーツで必死に隠す。
なぜ彼がここにいるのだ?!いやそれよりも、こんな夜遅くにどうして訪ねてくるのか?!
「……きっ…貴様ッ!なぜここにッ?!」
自分の一番見られたくない姿を目撃されたというショックで、頭の中はいつもと違ってパンクしそうなくらいに冷静さを失った。
彼がなぜここに来たのかはどうでもいいのに。それよりも、今目撃したことを彼がどう思っているか、それを漏洩しないかが重要だというのに。
「え?普通にさ、明日の任務の確認でもしとこうかなと思って。」
「それは就寝前にしたはずだろう!今何時だと……!!」
298:ブラッド・アシュレー×カノン②
11/06/02 23:52:24.89 9QUVKC1b
「だってさ、明日は危険な任務だから。念入りに確認したくてね。ブラッドがさ、カノンなら遅くまで起きてるんじゃないかって。」
けろりと言ってのけるアシュレーの後ろから、さらにカノンのショックを大きくする人物が現れた。アシュレーは一人でここに来たわけではなったのだ。
「……!!そんなことのために二人でどうして来るッ!!」
「お前は元はといえばアシュレーを始末するために仲間になったようなものだからな。念のためだ。アシュレーがここでロードブレイザーにならんとは言いきれんだろう。」
特にお前がそんなことをしていたのを目撃して興奮したらな、と言って余裕たっぷりにニヤッと笑うブラッドが更にカノンの癇に障った。
怒りと羞恥でぶるぶると震え、攻撃態勢に入ろうとするカノンに、アシュレーはさらに追い討ちをかけた。
「打ち合わせってのは嘘だよ。カノンって寝てるときどうしてるのかなって、ブラッドと飲んでたら話題になっちゃってさ。」
それで覗きにきたんだ、とまるで悪戯をした子供のように笑うアシュレーだったが、していることは子供の悪戯では済まないものだ。しかもいい大人二人が。
「そしたらカノンがあんなことしてるだろ。これは見逃すわけにはいかないなって。」
「……何が…望みだ……ッ!」
299:ブラッド・アシュレー×カノン③
11/06/02 23:53:43.27 9QUVKC1b
カノンが食って掛かるのを待っていたかのように、アシュレーとブラッドは顔を見合わせ、カノンに二人で一気に襲い掛かった。
「……くうッ!!」
全身を義体に置き換え、その全身武器ともいえる身体を振るうカノンでも、日々過酷な任務をこなすARMSの仲間の男二人を満足に相手にはできず、即座に自由を奪われた。
しかも、あのような行為に及んでいた後、冷静さを欠いていた彼女ではアシュレーとブラッドの敵ではなかった。
ブラッドがカノンを後ろから羽交い絞めにし、アシュレーはカノンの纏っていたシーツを剥がし、咄嗟に彼女の腕を封じる。
足をばたつかせ抵抗するカノンに、アシュレーはにっこりと笑ってカノンの耳元で囁いた。
「いいのかな、カノン。さっきのこと、みんなに言っちゃうよ。ティムなんてまだ子供だから、どんな顔するかな。」
カノンの足がぴたりと止まる。
「今晩一回だけ付き合ってくれたら、黙っててもいいんだけどなあ。」
300:ブラッド・アシュレー×カノン④
11/06/02 23:55:30.72 9QUVKC1b
普段の熱血漢の青い振る舞いの青年からは想像もつかない言葉の数々にカノンは驚いたが、そこは意地で反論した。
「……ふざけたことをッ!ブラッドはともかく、お前には女が……ッ!」
マリナの存在を指摘されたアシュレーは、頭を掻きながらもじもじとカノンの耳元から顔を離した。
「……だってさ、マリナのやつ…ボクが久々に帰ったってのに、あの日だからって…させてくれなかったんだ。」
こいつら、ウブな顔してやることはやっていたのか…ッ!とカノンは別の意味で憤慨したが、それどころではない。こいつらの性欲処理に使われるなど、たまったものではない。
「だからッ…!すごく溜まっているんだッ!!このまま我慢してたらいつ欲求が爆発してロードブレイザーになってしまうかッ!!ボクは…ボクは怖いッ!!」
「そういうことだ。協力してやってくれカノン。ついでに俺にもサービスということでな。」
「頼むカノンッ!!僕の煩悩を凶祓ってくれッ!!」
「貴様らぁッ!!今すぐ凶祓われて切り刻まれたいかッ!!」
深刻そうでいて実際そうではない台詞を深刻な顔で言いながら、さりげなくワンピースを脱がせ、豊かな胸を掴むアシュレーに、カノンは思い切り頭突きを喰らわせた。
「いたた…なんでボクだけッ?!」
「ふ…ふざけるなッ!!そんなことなら町にでも行って適当に引っ掛けてこいッ!!アタシは性欲処理係などごめんだッ!!……はうんッ!!」
301:ブラッド・アシュレー×カノン⑤
11/06/02 23:57:06.62 9QUVKC1b
怒るカノンに、背後からブラッドがカノンの敏感になっていた乳房を掴み上げ、カノンの言葉を遮った。
「ああ、ずるいってブラッドッ!ボクだって早く触りたかったのにッ!」
アシュレーも負けじとカノンの空いた方の乳房にむしゃぶりつくと、それまで抵抗していたカノンの体は力を失って悶え始めた。
「……あああ……ッ!そんなに…強く揉むなぁッ…ッア……痛いッ……!」
鍛え上げられた筋骨隆々とした手でついさっきまで弄っていたところを強く揉みしだかれ、カノンの体は熱を一気に呼び覚ました。
「カノンって、やっぱりおっぱい大きいんだね。マリナも結構大きいけど、また違った感触でいいよ。太股も…むっちりしてて……」
頬を豊かな乳房に摺り寄せながら、太股をアシュレーが撫で回す。自分の手とは別のごつごつした生身の人間の手が這いずり回る感覚に、カノンは体をぞくりと震わせた。
首筋にブラッドが背後から口付ければ、カノンはひッ!とか細い悲鳴を上げた。硬くなった乳首を太い指でしごかれ、カノンの感度は上昇する一方であった。
自分でするよりも、気持ち…いい…しかし、この感覚を、カノンは認めたくなどなかった。
「……やッ……やめ……ッ…痛……」
「本当か?ならこれは一体何なんだろうな?」
「……ッ!!」
ブラッドが腰支えていた手をカノンの下半身に滑らせ、茂みをかき回すと、卑猥な音がぴちゃぴちゃと響いた。
羞恥にカノンの頬が真っ赤に染まる。違う。これは断じて……
「そ、それはさっきまで自分で弄っていたから……ッ!」
「ほほう。自慰を認めたな。」
「よく見えてなかったけど、そこも弄ってたんだ。いやらしいんだね、カノン。」
そのままスリットに大きな掌を滑らせて中に潜む濡れた芽を擦るブラッド。そして腹に舌を這わせるアシュレーに、カノンはただ情けなく愛嬌を漏らした。
302:ブラッド・アシュレー×カノン⑥
11/06/02 23:59:00.68 9QUVKC1b
自分以外に弄らせたことのない女の部分を男の、しかも逞しい体の持ち主に弄ばれ、さらに体中に他人の舌が這う感覚にカノンは頭がくらくらした。
「……あんッ……い…嫌…嫌…なのにぃッ……」
抵抗する声はよもや男を誘う声でしかない。いつもの女を見せない彼女が音を立てて崩れていく。
くちゅり、と己の体液が敏感な芽の突起に擦り付けられる度、カノンは腰を揺らめかせて悶えた。
「……カノン……いいな……実に…そそられるッ!」
揺らめかせながらも逃げようとするカノンの腰をブラッドは乳房から手を離して押さえつけた。
こりこりと芽を弄ぶ指の動きを早め、濡れそぼった下口に太い指を挿入すると、カノンはいやいやと首を振った。
「そろそろ素直になればいいのに。お互い欲求不満を解消してるだけだろ?」
悪びれもせずしれっとアシュレーが言い、がら空きになった両胸をがっちりと掴んで揉み解す。ハアハアと荒い息をしながらカノンはされるがままだった。
男の指が、異物が侵入し、己の内側を蹂躙しても、カノンにはただ喘ぐ行為しか許されなかった。
(あたし…どうしちまったんだ……ッ)
303:ブラッド・アシュレー×カノン⑦
11/06/03 00:00:42.49 9QUVKC1b
それでもカノンの心は完全に解きほぐされてはいなかった。とどめなく愛液が蜜壷から溢れ、尻に伝って入り口が解されていったとしても。
(嫌だ…ッ!こんな…アタシはこんなことをするために……)
こいつらの仲間になったんじゃない、と繰り返し叫ぼうとするが、それらはすべて甘い吐息変わってしまっていた。
「やはり…いいな。以前から、こうしてお前がどう抱かれるのかを見てみたかった。」
ブラッドの言葉に、目を大きく見開くカノン。以前から?以前からそんな目であたしを見ていた?!
いけすかないやつだったが、同じく戦場に身の安らぎを求めている者同士、多少なりとも頼りにしていたこの男がそんなことを?!
「……お前の格好は戦闘では過激すぎるんだ。特にこのあたりがな。」
ゆっくりねっとりと指を引き抜き、愛液でぬるりとした手でカノンの内股を摺る。むっちりとした太股に指が食い込み、カノンは引き抜かれた例の箇所がひくひとひくつくのを感じた。
「……ぁッ…はぁぁ……ハァ…ハァ……」
「カノン…ソコ、随分ともの欲しそうだけど、大丈夫なのかな?」
いつの間にか胸の感触を楽しんでいたアシュレーがカノンの下半身をまじまじと見ていた。カノンの顔に一気に血が集まる。見られているッ!見られているッ!!自分の恥ずかしいところをッ!!
この、いつか始末してやると心に決めていた小僧にッ!!
カノンの憤る心とは反対に、ソコからはとどめなく、見つめられれば見つめられるほど蜜が溢れ出ていた。
「すごいなあ。マリナよりずっといやらしい……」
「う、うるさいッ!!そんなにあの女がいいならあの女に存分にしてもらえッ!!」
何かと自分の彼女と比べるアシュレーに、カノンは怒った。ただでさえ作り物の体なのだ。普通の女性とは違うことなど嫌というほどわかっている。
「…あ、いや違うんだよ、カノン。カノンも綺麗だなってその……」
304:ブラッド・アシュレー×カノン⑧
11/06/03 00:01:56.76 9QUVKC1b
「アシュレー、女を抱くときは他の女の名は出すな。相手の機嫌が悪くなるし萎える。」
焦るアシュレーにさりげなくレクチャーをしているブラッドに、カノンはさらに機嫌が悪くなる。こいつら一体、あたしを何だと思ってるッ!!
「ふん、ろくに女を抱くマナーも知らないやつがあたしを脅迫して欲求不満解消か。笑わせるな。」
心に余裕ができたカノンは、髪の毛を掻き揚げ挑発するように腕を組み、胸をたくし上げた。アシュレーはたいしたことない。問題は…ブラッドだ。
経験はおそらくアシュレーよりかは豊富…な上に自分のよく感じるツボを的確に攻めてくる。こいつは強敵だ……貞操を奪われる前に何とか隙を見て逃げたいが、無謀に思えてくる。
自分が経験豊富に見せ、言い負かして相手の気を削いでしまえばやる気も起こらなくなるのでは…と考えてはみたが、甘かった。
「じゃあ言うけどカノン、君はその…経験豊富なのかい?」
ぼそりと恨みがましい目でアシュレーが呟く。
「ハァッ?!そんなもの決まってッ……!!」
ここで言い負かそうとカノンが虚勢を張ろうとしたとき、その戦法はたやすく打ち砕かれた。
「嘘だな。」
またもやここで奴に邪魔されたッ!カノンは、アシュレーが一人でやって来なかった理由をここまできて嫌というほど思い知った。
性的知識にまだまだ不安のあるアシュレーは、おそらく自分一人ではカノンを言いくるめる自信も、襲う自信もなかったのだ。そこでもう一人、強力な助っ人を連れてきたのだ。
「……なッ!貴様に何がわかるッ!!」
「経験豊富なやつが自慰を見られただけであそこまで恥ずかしがりはしないと思うが。」
305:ブラッド・アシュレー×カノン⑨
11/06/03 00:04:02.70 E+4gugPY
「~~~~~~ッ!!!」
墓穴を掘るばかりの自分に、カノンはぎりぎりと奥歯をかみ締める。今日はの自分はおかしい。いや、欲情が溜まって自慰を行っていた時点でおかしかったのだろうか?
「えーッ!カノン、君もしかして処…」
「言うなあああああッ!!だから何だッ!!わかったらこの馬鹿げた行為を今すぐ中止しろッ!!このケダモノ共めッ!!」
足をぴったりと閉じ、顔を真っ赤にさせて叫ぶカノンの姿は、普段の落ち着いた、大人の女性を思わせる風貌とはかけ離れていた。
そう、まるでこれから汚されるであろう無垢な少女のような。
男など今まで必要なかった。だから欲さなかっただけだ。だから交わらずに一人で事足りていただけだ。それをこいつらは……ッ!!
「そうか……それならば仕方がない。」
腰を拘束していたブラッドの腕が緩むのを感じ、ほっとそのまますり抜けてやろうとしたその時。
「もしものときは必ず責任を取る。いいなカノン。」
「……なッ!!……なななッ!!!」
緩めた腕はがっちりと太股をつかみ、貝のように閉じていた足を意図も容易くこじ開けた。ぬらりと糸を引いて開かれた花弁は、赤く色づき、本人の意思とは正反対に男を欲していた。
「なぜそうなるッ!!」
「……カノンって鈍いなあ。そこいらのゴロツキやモンスターにカノンの処女を奪われることがある可能性があるなら、僕らが奪いたい……そういうことさ。」
言っている言葉は恐ろしいのに、アシュレーの顔は穏やかで慈愛に満ちていた。仲間を慈しむ時の、あの顔だ。
「馬鹿かッ!!そんなヘマ、あたしがするかと……ッ!!」
言っていることが無茶苦茶だッ!と暴れるカノンを、ブラッドが押さえつける。
「現にヘマをしでかしてこういうことになっているが?」
306:ブラッド・アシュレー×カノン⑩
11/06/03 00:05:12.70 E+4gugPY
もはや反論する気力も沸いてこない。そこまでして、ヤりたいか…ッ!ああ、こいつら最低だッ!仲間だなんて、一瞬でも信じていた自分が馬鹿だったッ!
「あのさ…で、どっちがカノンの初めてを?さすがにいっぺんは無理だよね。」
またもやさらっと恐ろしいことを言うアシュレー。一体どうやったら二ついっぺんになどと、そういう発想が生まれるのか。
「……アシュレー、まさか無理でなかったら入れるつもりか。」
「ちっ、違うッ!それぐらいわかるってッ!…その……ボクってほら、マリナの初めて貰っちゃったわけだし……」
マリナに責任を取らなきゃいけないから、いざというときに、責任取れない…かも…などと言いながら顔を赤らめノロケるアシュレー。先ほどの台詞はどこへいったのやら。
「だから、頼むよブラッド。痛くしないでやってくれよ?」
「……承知した。」
まるで大事な任務を遂行する前のような顔で頷くブラッド。痛くしないなど、この男の体格を見れば不可能だろう。
カノンはみるみる顔が引きつっていくのを感じた。よりによって、この男とは…この義体は…そういった方面ではどうなのだろう。
初物でも、痛むのだろうか。それが原因で、不具合を起こしたりはしないのだろうか?
肉体を切り離したこの体では処女を失うということは問題になどならない。問題は、カノンのプライドだった。
返り血に汚れた自分には、愛する男とどうこう、という幻想など抱くことはない。しかし……
心を通わせていない男に体を提供するのは御免だった。男に体を提供する、という自分が下手になってしまう状況が許せなかった。そして怖かった。
307:ブラッド・アシュレー×カノン⑪
11/06/03 00:06:57.64 E+4gugPY
男を知ってしまったら、自分は一体どうなってしまうのだろうかと。
「……カノン、一応念入りには解しておいたが、傷つけてしまうかもしれん。先に謝っておく。」
カノンの体を背後から引き寄せ、アシュレーに見えるかのようにカノンの足を開いたまま持ち上げる。
「……よせッ!……もう嫌だッ!こんな…こと……ッ!」
ぴちゃ、と男性器をあてがわれたカノンは弱々しく抵抗した。脈打つ熱い熱が伝わる。視線は上を向いたまま。
おそらく規格よりも上回っているであろうそれを、カノンは直視することなどできなかった。
「……どうして、こんな……ッ!」
弱々しくも元凶の二人の男を睨みつける。なぜあたしなのだろう。こうして、手篭めにしておけば気軽にできるから?それともどうしても我慢ができないからか?
どとらにせよ、くだらない理由だ。
「それはね、カノン。」
睨みつけるカノンに、アシュレーは笑顔で返した。
「カノンのことが大事な仲間で、もっと僕らを信じてほしいからだよ。」
していることとは間逆とも言える言葉に、カノンは驚愕する。そして、同時にカノンの腰に杭が下ろされ、カノンの純潔を貫いた。
「ッアッ―――アアアアッ!!」
思った以上に凄まじい質量を伴って、それは彼女の膣に侵入した。はしたない叫び声を上げるカノンに、外に聞こえるぞ、とブラッドが口を掌で塞いだ。
「…ッ!ふぅッ……かはッ!」
すべてが収まりきると、奥に当たってカノンは身悶えた。子を成す力はもはや備わってはいないそこに、痺れを感じる。
308:ブラッド・アシュレー×カノン⑫
11/06/03 00:08:01.91 9QUVKC1b
「あ……お…奥に……ッ!」
あれだけのものを収めても、義体は痛みを感じなかった。むしろ、カノンは繋がるそこから甘美な痺れすら感じていた。生身の体であったのだったら、どうなっていただろう。
少女のように、痛みにもだえ苦しんだだろうか?
カノンの表情は痺れに陶酔しきっていた。
「あう……ひぃ……ッ!」
カノンが痛みを感じていないことを悟ると、上下にスイングを開始する。
じゅる、という厭らしい音と共にカノンの体と花弁がかき混ぜられ、だらしなく口を空け、そこからは女のそれが紡ぎ出されていた。
ぐちゅぐちゅとしどけなく滴る蜜。とろんと陶酔した瞳。張り付いた髪の毛。普段凛と人形のように澄ましている彼女が嘘のようだ。
「あっ…あっ……すごいッ!……駄目ッ!」
奥に到達するたびにエクスタシーが体内を支配する。一人では決して得られない喜び。
カノンは全てをさらけ出してしまっていた。本能のままに。
「……ッ…ふああッんッ……あん……」
「やっと、そういう顔してくれたね、カノン。」
「……え……?」
「その顔が、見たかったんだ。」
再び奥に強く打ち付けられた楔に身を震わせながら、カノンはぼんやりと反応した。
「カノンってさ、いっつも気が張ってるというか…その、嬉しいときもこういう嬉しいじゃなくて、戦う狂喜みたいなものがあってさ、こういう顔、してくれないなって思ってて。」
当たり前だ。誰がこんな顔など、してやるものか。
「僕らのこと、そこまで信頼してくれないのかなってね。」
「……どう…いう……」