WILD ARMS 9ライヴはむっつりスケベat EROPARO
WILD ARMS 9ライヴはむっつりスケベ - 暇つぶし2ch162:名無しさん@ピンキー
09/10/31 15:42:44 WGFyij1J
小ネタですまんが、保守のために投下しておく。
エグララグ×カティナ 百合注意。人形姫という響きはエロいと思うんだ。


生暖かく湿り粘着性を帯びているかのような指先が肌を滑っていく。指に幾つも
付けられたごてごてとした指輪は対照的に鋭く冷たかった。
「いや…、やめて…」
首を振って形ばかりに抗うと、背後からカティナを抱き胸を弄っている人物は鼻先で
笑ったかのような笑い声を上げた。耳にかかる息も粘着性を帯びているかのよう。
むせ返るような香水の匂いに息が詰まった。
「お黙りッ!アンタにはアタクシのために絶対に柩の牙の儀を成功させてもらわなければ
ならないんだよ。こうして感度を上げてやれば、守護獣との交感も上手くいきやすく
なるというもの」
エグララグの太い指先が、カティナのまだ膨らみきっていない胸を弄っていたかと
思うと、その胸の先を摘み上げた。
「―ッ!」
カティナが大きく身体を震わせエグララグの手を跳ね除けようとするが、逆に
エグララグの豊満な身体に抱きこまれてしまった。
「ふん。人形姫の割には随分良い反応をしてくれるじゃないのさ」
「………」
脂肪で膨らんだ手は滑らかにさらに下へ動き臍を通ってさらに下へ。下着の中へと
入り込んでいく。
「やあ…」
カティナの抗いなどものともせず、指先ははまだ薄い毛を掻き分けてその奥へと
無遠慮に入っていった。
「もうすっかり濡れてしまっているんじゃないのかい」
「そんなこと…」
「ないとは言わせないよ」
エグララグの言うとおり、あの部分はすっかり濡れてしまっていることをカティナ
自身感じていた。気持ちが悪いのに、抵抗は出来ない。エグララグの指先は割れ目の
中の硬い蕾を見つると、こんどはそこを弄りだす。
「あ…」
「アンタはまだ貧弱なその身体で、守護獣を喜ばさないといけないんだからねえ。
しっかりアタクシの教えを覚えておくんだよ」
「………」
エグララグはヴァイスハイトから購入したという怪しげな器具を取り出した。
おぞましいそれから顔を背け目を閉じると、低いモーター音が頭の中に響いた。
エグララグの笑い声とともに、あの部分に振動が伝わる。
「いやあッ!」
身体に走った電流のようなものは、確かに快楽と呼べるものだった。

大好きなエレシウスのため。亡くなったお父さまのため。今も戦っているお姉さまのため。
私も戦うのだと、決めたのだから――。

カティナは手放しそうになる意識を保とうと、下唇を噛み締めた。



163:名無しさん@ピンキー
09/11/06 16:39:20 9ImJMROM
カテ公ktkr!乙です!

逆襲の黒カテ公を見たいが、
よがるのがえぐぅじゃ誰特どころかブラクラだな

164:Partner
09/11/08 21:18:53 JGIgEqXg
>>162
PSPないんでXFはやってないけど、マンガ版見る限りカティナは可憐で儚い印象ですね。
後々黒くなるらしいけど・・・ま、それはそれでGJっす。

さて、以前「ジェーンの身売り」などを書いた者です。感想いただけて有難い限りです。
えらく時間がかかりましたが、新たに1本投下します。ジェーン×マクダレンというマイナーカップルで行きます。
タイトルは「Partner」です。

165:Partner
09/11/08 21:21:31 JGIgEqXg
(1)
「へっくし!」
 ベッドの中でくしゃみをして、ジェーンは熱に潤んだ瞳をぼんやりと天井に向けた。
 渡り鳥は体力勝負で身体が資本。健康には常に気を配っているし、彼女には優秀な執事が仕えているのだが、それでも風邪を引くのを完全に避けられるわけでもない。とある町の宿屋で、ジェーンは熱にうなされていた。
 窓からは月光が差し込み、室内に静謐な青白い光を届けている。
「う~~~」
 鼻をすすって気だるげに寝ていると、控えめなノックの音が聞こえる。
「お嬢様。湯をお持ちいたしました」
「う~ん……入って~」
 言うと、湯の入ったたらいとタオルをいくらか持ったマクダレンが入ってきた。わずかな月明かりを頼りに危なげなく室内を進み、そばに寄ってくる。
「湯とタオルを持ってまいりました。汗をぬぐいましょう」
「うん、お願い」
 朝、熱を出した頃よりはだいぶ体調はマシになってきたようだ。上体を起こすと、ジェーンは寝ていて固まった感じのする身体を軽く動かした。
 安宿なので備え付けの寝巻きは無く、渡り鳥ゆえ、寝巻きの類を持ち歩いているわけでもないので着てみるものはいつものオレンジ色のドレス服だ。手袋やスカーフは勿論着けていないが。
 その、ドレス服の肩紐をスルリと外すと、ジェーンは背中を晒した。一言断りを入れて、マクダレンは湯に浸して絞ったタオルで、その背中をぬぐっていく。
「ああ、気持ちいいわ」
「それはようございました」
 マクダレンとしては、体調の急変に気づけなかった自分の不甲斐なさを感じるところでもあるが、そうした内面を悟らせないのも彼の年の功というべきか。
 ともあれ、背中と両腕の汗を拭いとると、マクダレンは新しいタオルを取り出した。後はジェーンがすべきことであるし、これまでもそうだった。が。
「マクダレン、まだ、残ってるわよ」
 言われて、硬直する。視線だけでジェーンを窺えば、肩越しにマクダレンを見ているが―その目は冗談を言っている風ではなかった。
「お嬢様、さすがに」
「前が、残ってるわよ」
 抗弁するマクダレンをさえぎると、ジェーンはベッドの上でマクダレンに向き直り、服を抑えていた腕を解く。当然、上半身を覆っていた服はハラリと落ちて、マクダレンの前に若々しい身体を晒した。
「お嬢様!なにを―」
 慌てて視線を逸らすマクダレンを、ジェーンはいつの間にか伸ばした腕でグイッと向き直らせて。
「子供の頃は全身拭ってもらってるわよ。それとも―ロディに振られたアタシの身体は、魅力が無い?」
 不安そうな表情で、そう聞いた。

166:Partner
09/11/08 21:22:15 JGIgEqXg
(2)

 かつて共に旅をした渡り鳥の少年、ロディ。ジェーンはロディに惹かれていた。
 一方、ロディに恋慕を抱くものは他にもいた。アーデルハイドへの魔族襲撃から、つまりはジェーン以前からロディと旅をしていたセシリアである。
 普通なら、アーデルハイドの公女であるセシリアと渡り鳥のロディには身分差という壁があるはずなのだが、アーデルハイドはその辺りかなりアバウトな国らしい。(そういえば、セシリアの母も庶民出身だったか)
 魔族大戦終了後も、ロディとセシリアはザックを加えた3人の渡り鳥として旅をし、その途中でジェーンとマクダレンも顔をつき合わせつつジェーンとセシリアで恋の鞘当があったりしたのだが。
 ロディがとうとう、セシリアを愛する人と決めたのはつい先日。どうもジェーンは相棒とか、戦いの中で背中を預ける相手というような間柄だったらしい。
 言われて、ジェーンはその場は不敵な笑みでやり過ごしたが、一行と別れた後はそうも行かなかった。
 荒野の中では小さなミスを連発し、この町についたらいきなり酒場で酒を注文、マクダレンの止めるのも聞かずにジョッキを飲み干し、近くにあった小川に足を滑らせて、翌朝には風邪を引いていたというわけだ。

「そのようなことはございません。ただ、お嬢様ももうレディと呼ぶ年頃。如何に私相手といえど、お身体を晒すというのは」
 何とか抗弁するが、ジェーンは首を傾げると重ねて聞いてくる。、
「本当に、アタシの身体って、魅力がある?」
「はっ。無論でございます」
 ロディがセシリアを選んだのは、別に彼女の身体が魅力的だったとか、そういうわけではない。こと色恋沙汰で、理屈の通る理由などあるまい。
 そう思いつつ答えたマクダレンに、ジェーンは、ニヤリと笑って、言った。
「そうよね、魅力が無いわけじゃ無いわよね。ロディはそういう理由で恋人を選ぶような男じゃ無いし―マクダレンだって私の身体、チラチラ見てるし」
「っ!」
 今度こそ、完全に硬直してマクダレンは絶句した。その反応を面白がっているようなジェーンに、跪く。
「申し訳ございませんっ!このマクダレン、老骨の分際で―!」
 閉じた瞼に、つい先ほど見せられた裸の上半身が映り、ついで旅の最中、先を進むジェーンや魔獣と戦うジェーンの、その腰周りや胸元につい目がいってしまうことが思い出される。
 日に日に女性らしくなっていく体つきに、マクダレンの中の男がつい反応してしまったのだと、言い訳をするつもりは無かった。50を過ぎた老体が歳の離れた娘か孫のような相手に劣情を抱くなど、マクダレンにとっては恥だった。
 不意に、クスクスという声が聞こえる。小さくひれ伏したマクダレンをベッドに腰掛けたジェーンが笑っているのだった。だが、それは馬鹿にするようなものではなく、
「マクダレンってば、本当にお堅いのね」
 言うと、ジェーンは服に手をかけ、そのまま下半身からも脱ぎ去る。すでにジェーンは、下着一枚だけの姿でマクダレンの前にいた。
「いいわよ、マクダレン」
 衣擦れの音が聞こえていたのだろう、微動だにせぬマクダレンに、ジェーンはさらに声をかける。
「今夜だけ、アタシのことを好きにして。それとも、こう言った方がいい?マクダレン、アタシに―エッチぃことをしなさい」
 言われて、マクダレンは自分の下半身に熱が集まっていくのを感じた。牡としての本能に我が事ながら呆れる。が、
「お願い……」
 ジェーンのその弱弱しい声に、ついにマクダレンの中で、一線を越える覚悟が決まった。身を起こすとジェーンを抱きしめ、口付けを交わす。

167:Partner
09/11/08 21:23:03 JGIgEqXg
(3)
 最初はついばむようなものだったが、幾度と無く繰り返すうちに、ジェーンの唇が力を失い、マクダレンの舌の侵入を許す。
 そのままジェーンの口内を舌でねぶりながら背中をさすれば、ジェーンの肢体がはねるように反応する。その様子に背徳的な悦びを感じながらマクダレンは、口内を犯していた舌を身体の下へ下へと移していく。
 首筋、喉、胸の谷間、おなか、おへそ……マクダレンの舌が舐めるたびに、
「はっ、…あ、ん……、ひゃうっ!」
 ジェーンの、押し殺しきれぬ声が響き、淫靡な空気が部屋に満ちていく。やがてマクダレンはソコにたどり着いた。ジェーンのクリトリスに。
 マクダレンの円熟の舌技と指遣いですでに膨らんだソコを、マクダレンは歯を立てて、軽くかんだ。
「ひゃひぃぃっ!?」
 突然の刺激にジェーンの背中がはねる。それを無視するように、マクダレンはジェーンの秘所を責め立てる。時に舌先で優しく、時に歯を立てて激しく。その度にジェーンの身体がビクビクと跳ねる。
「はっ、はぁぁぅ―」
 声には艶が混じり、肢体からは力が抜けていく。トロン、とした眼差しのジェーンの耳に、衣服が擦れる音が届いた。
 マクダレンが執事服を脱ぐと、そこには壮年ながら引き締まった筋肉。少し見とれたジェーンの眼は、次いで大きく見開かれた。
 ズボンと下着も脱ぎ捨てると、そこには大きく屹立する男根。男性器など殆ど見たことの無いジェーンでも、大きいと思えるほどの代物が現れる。
「うわ、すごい……」
「私としては、仰々しいかと思っておりますが」
 ジェーンのぼんやりとした声に、マクダレンが苦笑する。確かに、人並み外れたモノというのは自信満々に自慢するものでもないのだろう。
 ビクビクと脈打つ男根に目を取られている隙に、マクダレンはジェーンのそばに歩み寄ると、仰向けに寝ていた彼女を軽く引き起こし、
「お嬢様、好きにしていいとの仰せでしたな」
「え?」
「―好きにさせて、いただきます」
 声に、苦味と渋みと、快楽への期待をにじませて、マクダレンはジェーンの呆けた口に男根を突き刺した。
「むぐぅっ?!」
 驚いて咄嗟に後ろに下がろうとするジェーンの頭を、マクダレンの両手が押さえ、離れるのを拒む。仕方無しに口内の肉棒に、自分の舌を這わせると、マクダレンが呻いた。
「むぅ、ぉぉ。その調子です、お嬢様。舌で、男根を、絡めるように……っ」
 更には、ジェーンの頭を前後にゆすりだす。見目麗しい少女が、安宿のベッドの上で、跪いて、男の逸物をくわえ込む様は、ひどく淫靡で背徳的だった。
 やがて、男根の脈動が激しくなるのをジェーンの舌は感じた。
(もしかして……来るっ?!)
 すわ射精かと思ったとき、マクダレンは唐突に男根を口から抜き出した。
「あっ―」
 切ない声が漏れるのと、ジェーンが再び寝かされるのがほぼ同時。そしてマクダレンはジェーンの頭の方に移動し、
「私だけ達してはいけませんな、お嬢様―お互いに、貪りましょう」
 え?と疑問に思うより先に、ジェーンの口にマクダレンの男根が挿入される。
「?!?」
 仰向けのジェーンの首を軽く反らせてから突きこまれた男根は、ジェーンの口内を容易く蹂躙し、喉にまで到達する。その感触にジェーンの瞳に涙が浮かぶ。
 更にマクダレンはそのまま腰をピストン運動させ始める。その激しさは、さっきのフェラチオの比ではない。おまけにマクダレンの口は、ジェーンの秘所をこれも激しく弄り出す。舌先が肉壷にまで入りだすの及んで、ジェーンはマクダレンの言葉の意味を理解した。
(あっ、やぁ、抉れてっ……)
 脚が勝手にマクダレンの頭を固定し、まるで離すまいとする。口から喉まで全てはマクダレンの男根に征服され、その脈動が伝わってくる。
「んむぅぅぅぅぅっ!!!」
「お嬢様、いきますぞ!」
 呆気なく絶頂に達したジェーンがイクのと、マクダレンが遂にジェーンの口内に精液を放つのがほぼ同時。まさに『お互いに』相手の身体を『貪った』ように見える。
 実際は、ジェーンだけが弄ばれたようなものだが。

168:Partner
09/11/08 21:23:33 JGIgEqXg
(4)
 男根が抜かれると共に、口内の精液をなんとか吐き出すが、それは口元から滝のように流れてジェーンの頬を伝い、むしろジェーンを白く飾り立てた。
(すごい―考えてるのが、とんじゃった……)
 呆けるジェーンの眼に、しかし飛び込んできたのは未だ硬さを失わぬ肉の槍。そして、マクダレンの、物足りなさそうな顔。
「え、マクダレン、まだ……?」
「勢いが、ついたようでして」
 しばらく忘れていた性欲が勢いよく走り出しているマクダレンは、今度はジェーンの開いた股の間にしゃがみこむと、その割れ目に肉棒を沿わせた。
「マッマクダレンっ!それは、ちょっと―!」
 初体験にさすがにジェーンも顔を引きつらせるが、マクダレンは構わずにジェーンの腰に手を添えて。
「もう、堪えられそうにありません。お嬢様―お許しを!」
 一気に、肉棒をつき立てた。
 それはまさに蹂躙。初々しいジェーンの処女は文字通り貫かれ、その槍は胎内の奥まで達した。
「―!っ、かっはぁ……」
 眼を見開き、口からはまだ精液が残る舌を突き出し、身体は弓なりに反りあがり。ジェーンは全身でその衝撃を受け止めた。
「ああっ、お嬢様っお嬢様ぁっ!」
 ジェーンに対して、マクダレンはわずかながら「女」という意識を持っていた。それが今爆発しているのだ。
 常の彼とは全く違う荒々しさ。それはかつて渡り鳥だった頃の名残かもしれない。
 マクダレンは、少しゆっくりと肉棒を引き抜きながらジェーンの膣の締め付けを楽しみ、ジワジワと突き上げて肉の感触を味わい、鋭く引いて男根が肉を裂く感触を貪った。
 ジェーンにしてみれば、身体を文字通り裂かれ、子宮口まで一息に抉られ、骨にその衝撃が達する痛みに、細い指の爪をシーツに立てて苦痛に耐えていた―最初は。
 次第に襲い掛かってくるのは、痛みよりも気持ちよさ。荒々しく胎内を抉られることへの快楽の気持ち。
「―ぃい!いいよぉマクダレン!もっと、もっとぉ!」
 気づけば両足をマクダレンに絡め、自分から腰を動かして更なる快感を求めている。
 ジェーンも、マクダレンに対して思慕を持っていた。頼りになる執事で、渡り鳥の相棒で、父親とは違う大人の男で―。
 期せずしてお互いの好意が重なり、高まった2人の快楽欲求は、加速度的に跳ね上がっていく。
 マクダレンは、ジェーンの両足首を掴むと、ジェーンの肩の上まで持っていく。するとジェーンの更に奥までマクダレンの男根は届き、ジェーンに更なる快楽をもたらす。
「ああっ、あ、あん、あっ、あっ、あ―っ!」
「くぅ、お嬢様、よろしいですか、行きますぞ―!」
「来て!アタシの中にぃっ!いっぱいーっ!」
 2人の絶頂に達する声が響き、ジェーンの膣で何かが膨らみ、弾けるような感触と、熱い液体が注がれる感覚が広がった。同時に、ジェーンの腹部が少しばかり膨らむ。
 さらに数度マクダレンがピストンし、男根を抜くと、精液と破瓜の血の混ざった液体がゴポリ、と溢れかえった。
 裸のまま抱き合ってしばし余韻に浸っていると、ジェーンがふと気づいたように言う。
「あ……まだ、かたい―」
 言われて、マクダレンは、
「では、もう一度致しますか?」
 返答は、マクダレンへのディープキス。

 やがて空が白みだす頃。
 ベッドには、全身を白く染め上げたジェーンが、時に身体を痙攣させながら横たわっていた。

 その後。
「あっちゃ~、うつしちゃったかぁ」
 2日もするとジェーンは回復したのだが、今度はマクダレンが寝込んでしまった。
「申し訳ございま……コホッ」
 額の濡れタオルをジェーンに変えてもらいながら、マクダレンが謝ると、ジェーンはパタパタと気楽に手を振り、
「いいわよ。ゆっくり治して」
 さらには頬にキスすると、
「これからもよろしくね、私の大切なパートナー」
 渡り鳥としても、人生でも、夜でもね。
 そう言ってジェーンが部屋を出た後には、年甲斐も無く顔を赤くするマクダレンがいたのだった。


169:Partner
09/11/08 21:24:18 JGIgEqXg
以上です。結構短くなりましたが、愉しんでいただければ幸いです。

170:名無しさん@ピンキー
09/11/19 11:07:15 s3z9yVii
誰も何も言わないので乙

171:名無しさん@ピンキー
09/11/20 13:19:30 J27TO56d
久しぶりに覗いてみたらマクダレン好きには嬉しすぎる
乙です

172:しとしと ◆gF8gprusNs
09/11/22 12:17:36 s2asxzxc
ここでほしゅこねたマリエルEND

魔族を倒しファルガイアを救いザックやセシリアと三人で旅を、ハンペンを入れれば四人でだが・・・ずっと続けていた頃
ザックやセシリアは年老いていくのにロディだけはずっと青年のままで生きていた。
セシリアと恋仲になりアーデルハイドにセシリアが戻ってしまった後も、アーデルハイドに行くたびに逢引は欠かさなかった。
だがそれでも、ロディは他の存在とは違う。
ザックは死に、セシリアも死んだ。だが自分だけは、ずっと同じ姿で生きていた。

「ふぁ、も、もう、だ、だめです、ろでぃさんッ・・・・・・!」

そんな時手を差し伸べてくれたのは、昔の仲間だったマリエルだった。
自分と同じように姿が変わらないエルゥ族のマリエル。
「セシリアさんの代わりでもいいんですッ! ロディさんの寂しさを少しでも癒せないですか・・・・・・?」
ロディは心の中でセシリアに謝りながらも、マリエルを抱いた。
ロディ自体己を苛む感情、寂しさを抑えきれなかったのだ。
そしてマリエルを初めて抱いた時、あまりの小ささに壊れてしまうのではないかと思ったが、
しかしマリエルは、健気に自分の事を思い必死に答えてくれた。
ロディの渡り鳥としての生活はここで終わってしまった。亡きゼペットは怒るだろうか、セシリアは悲しむだろうか。
だが、今のロディにはもう考えることの出来ない話だ。

「くださいッ・・・! ロディさんのッ! ひぃん! ぜ、ぜんぶ・・・・・・!」

もう、この生活に溺れてしまった。
マリエルを抱き、マリエルを愛し、マリエルと共に生きることが。

「うぁ、ぅッあ、も、ひあ、ああああッ・・・・・・!」

だからずっと暮らしていく、二人で永遠にも近い時を二人で、マリエルと。
そしたらきっと寂しくないだろうから。 ロディはマリエルと共に今日も溺れていく・・・・・・。

173:名無しさん@ピンキー
09/11/22 19:31:10 FGrXVMdS
寂れたスレにどうも乙

174:名無しさん@ピンキー
09/11/23 12:16:35 3Bqix5BC
ゼット「浮気とか最低だと思います」
ロディ「頭の悪い花は黙ってろ」

175:名無しさん@ピンキー
09/11/23 22:51:59 n64ne7a9
小ネタなんぞ書かんとss書けよな

176:名無しさん@ピンキー
09/11/24 01:36:48 e0gZHqaF
いつぞやの自己満足保守よりはよっぽどいいよ

177:名無しさん@ピンキー
09/11/24 11:18:06 hfE5AMBP
あのつまらない保守ネタが廃れかけてたスレに止め刺したもんな
これでもう一度盛り上がって欲しいもんだ

178:名無しさん@ピンキー
09/11/25 02:20:57 R4cg7MA+
保管庫見たけどヴァレリア兄妹のSSってないのかー
いかにもありそうな奴らなのに。意外だ。

179:名無しさん@ピンキー
09/11/25 09:01:51 LRHKOXL0
なければ書けばいいだろう?


マリエル可愛い

180:名無しさん@ピンキー
09/11/27 00:16:14 NneAzwUj
なんとかこれ以上の過疎を止めたいところだな保守

181:名無しさん@ピンキー
09/11/29 11:34:02 zHRcoDv7
保守厨もドをすぎれば迷惑だが、保守に八つ当たりするバカが、チョン並に見苦しい件

182:名無しさん@ピンキー
09/11/29 13:42:44 4XIppl09
本人乙
自分は度をすぎてないってか?鏡くらい見ろよ

183:名無しさん@ピンキー
09/11/29 15:31:29 1/ZPQuXo
保守厨はウザいだけで誰からも必要とされてないが、それを認めず八つ当たりするバカが、チョンとは比較にならないほど見苦しい件

184:名無しさん@ピンキー
09/11/29 21:55:53 BHLZcmlX
181~183 無視

185:名無しさん@ピンキー
09/12/02 21:40:20 xuEQkJm8
はぁまた保守する作業がはじまるお

186:名無しさん@ピンキー
09/12/03 01:35:18 48Xg+0Ti
今のエロパロ板は1ヶ月くらい書き込みなくても落ちやしないよ

187:名無しさん@ピンキー
09/12/08 00:02:34 umKGfVlP
それでもそろそろ保守

188:名無しさん@ピンキー
09/12/12 12:21:38 opoNmkVQ
ファンタシースターポータブル2に浮気しててごめん

189:名無しさん@ピンキー
09/12/12 20:54:13 ahZ2DvQM
誤爆か……?

190:名無しさん@ピンキー
09/12/13 18:08:27 szjng64U
ども、Partnerを書いた者です。
>>171さん、感想ありがとうございます。
久しぶりに来てみたら、なんだかWAが1部屋貰って独立していてびびりました。

191:名無しさん@ピンキー
09/12/15 09:55:09 Q+8SAy5e
ホッシュ

192:名無しさん@ピンキー
09/12/17 13:09:03 vHawZ3nH
ちょっと気になったんだが、ヴァーがWAの男たちを喰う話 >>43- って、まとめサイトに
格納されてないんじゃないか?

193:名無しさん@ピンキー
09/12/29 01:38:38 SDsr0T9E
>>186
そうなのか

194:名無しさん@ピンキー
10/01/10 09:13:36 ppp0nF7i
2010年一番乗り!

195:名無しさん@ピンキー
10/01/10 09:20:37 S/rJJO7Y
十日以上もあいてるなぁ

196:名無しさん@ピンキー
10/01/14 11:30:35 u6lXoAxV
戦争で身よりを失ったボクたちは、孤児として集められ、実験動物として扱われた。
身にまとう薄い布は、研究者たちが望む時に、いつでもまくり上げられるようになっている。
ボクたちは、男も女も年齢も関係なく、他の子たちと一緒に大部屋に入れられた。
年かさで大柄の連中にとって、新入りはオモチャにすぎなかった。
実験の妨げになると、怪我させることや食事を奪うこと、そして性行には罰があったがそれ以外の
ことには何一つ介入されなかった。

ボクとユウリィは押さえつけられ、たった一枚の布を奪われた。
医師と名乗る大人たちのまねごとだ。
二人とも声を上げようにも口の中には、ぬがされた布を詰め込まれた。
後日助けを叫んでも実験の害にならなければ、大人たちは来ないと知った。

ボクの目の前で、ユウリィの身体がなで回され、指先で隣辱されていく。
まだ膨らんでいない胸の乳首をつままれ、執拗にねじり上げられる。
大きく股を広げられ、みんなの前に晒される。
そして中心を指で執拗になで上げられ、指が差し込まれ開かれる。
痛みと屈辱にユウリィが泣いている。
さらにヤツらは、逆らえばボクを殺すとユウリィを脅し、口につめた布を抜き、
ヤツらの汚い男根を舐めるように強要する。
まだ幼いユウリィは、泣きながらそれに従った。
ヤツらはユウリィの口の中に、顔に、髪に、胸に、腹に、精を放った。
生理もまだないユウリィの足の間からは、異物挿入による破瓜の血が流れていた。
そして最後にボクを仰向けに押さえつけ、ユウリィに処理するように言ったんだ。
ボクは全力で暴れたけれど、両手足に首までをも別々のヤツに押さえられていた。
そしてヤツらは、受け入れなければユウリィをもっとひどい目にあわせると言ったんだ。

ボクの男根は、すでに立っていた。それが悔しくてならなかった。
ユウリィの精にまみれた口の中は、それでも暖かかった。
舌がボクの裏筋を舐め上げていく。唇が亀頭を締め上げる。
奥深くまで、くわえ込む。ヤツらがユウリィに要求し教えたことを、ボクにする。
行くまいとしたけれど、ヤツらはボクが行くまでユウリィに続けさせると宣言した。
どうしたらいいかわからなくなり、結局ボクは妹の口の中で行ってしまった。
ユウリィは、ボクが行ったことをしめすため、それを口元から垂らして見せた。

ヤツらが満足してボクたちを解放すると、ボクたちは抱き合って寝た。
そして翌日、ヤツらがまたボクたちをオモチャにしようとやってきた時、ボクは
その隙を与えず攻撃をしかけ、ヤツらの一人の目を潰した。
大人たちがやってきて、すぐにボクは拘束されたけど、その前に言ってやった。
少しでも妹を傷つけたら、ボクがどうなろうと殺してやると。

結局ボクは罰を受けたものの、妹の安全さえ確保されるなら大人たちに従うと約束し、
みんなの所へ戻った。ユウリィを傷つけたヤツらは、大人たちに連れ去られ、
二度と戻ってこなかった。

今でもボクはあの時のことを思い出すと、身体が震え出す。
そしてボク自身に手を這わせ、射精してから後悔する。
それがボクがユウリィから離れた、本当の理由だ。

197:名無しさん@ピンキー
10/01/14 11:32:20 u6lXoAxV
「姫はじめで筆おろし」から連想したらなんかこんな風になってしまいました。


198:名無しさん@ピンキー
10/01/14 12:27:04 qdpNvaeG
ハアハア、薄い布……薄い布ッ!


GJGJ

199:名無しさん@ピンキー
10/01/28 14:49:18 Mox9FkpU
ほっ

200:名無しさん@ピンキー
10/02/10 09:59:20 aS1ZMDL6
ほっ

201:名無しさん@ピンキー
10/02/15 00:09:38 MSPRFONy
バレンタインなんだけどなぁ

202:名無しさん@ピンキー
10/02/21 13:13:59 jOWy5Fst
h

203:名無しさん@ピンキー
10/02/28 00:14:11 eJ/7w+mG


204:名無しさん@ピンキー
10/03/08 09:18:06 nlPK2qKB
m

205:名無しさん@ピンキー
10/03/16 01:34:17 XlrnZJxb
o

206:名無しさん@ピンキー
10/03/19 11:43:24 6K4geejp
ホモ?

「やっぱりグレ茶がいいな」
「わたくしは、チャグレでも」
「キャロルはどっちがいいと思う?」
「レベッカさん、アヴリルさん。お茶の話ですか? それとも色の話ですか?」
「やーねー、グレッグとチャックよ。どっちが上だと思う?」
「もちろん(年齢的にも身長的にも)グレッグさんだと思いますが。
 あ、ということは、ディーンさんが一番下ですねっ!」
「キャロル! それはだめーッ!」
「では、(一万二千年的には)わたくしが一番上ということで」
「女性含めてであれば、私が一番下ということに。
 あ、そういえばレベッカさんとディーンさんは(年齢的に)どちらが上なのですか?」
「もうキャロルったらやだー! 実はあたしが上なんだッ!」
「あ、そんな感じします!(子どもっぽさ的に)
 でしたら上から、アヴリルさん>グレッグさん。チャックさん>レベッカさん、
 そしてディーンさん>私ですねッ!」


 これでホモが回避できました っていう?


207:名無しさん@ピンキー
10/03/20 15:55:51 xgSnL0YU
 あの日から、ディーンはアヴリルばかり見つめはじめた。
 だからアタシは、ディーンをあきらめようとした。
 けれどちっともあきらめられなくて、考えた末にチャックに近づいた。
「レベッカ。ボクが好きなわけじゃないだろ? ボクでいいのかい?」
「誰でもいいなんてわけにいかないし、グレッグに頼んだら怒られそうだし」
 チャックはアタシの気持ちをわかった上で、抱くことを了承してくれた。
 うながされてアタシだけ服を全部脱ぎ、子どもみたいに彼の膝の上に座る。
 彼は初めてのアタシが痛くないようにって、指先でゆっくりとアタシの蕾をほぐしていく。
 恐くて気持ち悪いばっかりで、自分で触るのと全然違う。
 自分でも全身がこわばってるのがわかる。
「やめたくなったら、いつでも言って」
 耳元でチャックに囁かれて、アタシはチャックに触られていることを思い出す。
 同時に、ここにいるのがディーンだと思い込もうとしてた自分に気づいた。
「チャックこそ、今ここでやめていいわけ?」
 お尻の下で、彼のモノはもうはっきり分かること、硬くて大きくなってる。
「ギリギリで逃げられるのは慣れてるよ。ボクのことは、気にしなくていい」
 お人好しのチャックを、アタシは利用してる。
 止めても、ヤってから無かったことにしても、チャックはアタシを許してくれる。
「フられる覚悟も、責任取る覚悟も決めて引き受けてる。だからキミは、キミの望むようにすればいい」
 話ながらも、チャックの指先はあたしの蕾を刺激し続けてる。
「チャック。もう、もう何も言わないで。最後まで、して」
 チャックはアタシを抱き上げ、ベッドに横たえると、服を脱ぎ出す。
 やっぱり、恐い。こんな形で関係を結ぶのは、間違ってるとも思う。
 けれどこうでもしなければ、アタシはディーンから独立できない。
 これがあたしの、独立宣言。
 何もかもを脱ぎ捨てたチャックが肌を密着させて、そしてもう一度指先でアタシの蕾をほぐし始める。
「ディーンはきっと……」
 バカチャック。どうしてこんなときに、ディーンのことを言い出すのよ。
「……ボクたちが愛し合っていると言ったら信じて、そして喜んでくれるだろうね」
 涙が止まらなくなったアタシに、チャックが口づける。
 初めてのキス。アタシの中に入り込んできたチャックの舌が、アタシの舌をからめとる。
 撫で回された胸と蕾が、もっと刺激を欲しがっている。
「チャックは、いいの? アタシなんかで、いいの?」
「もったいないぐらいさ」
「ちょうだい、チャック。チャックをちょうだい。いっぱい。チャックを全部ッ!」
 チャックはアタシの膝を割り、そっとアタシに侵入した。

 その時も、アタシは目を閉じてディーンのことを思い続けてた。


208:名無しさん@ピンキー
10/03/20 15:58:00 xgSnL0YU

レベチャって組み合わせあまり見ないなと

セシ蹂躙



209:名無しさん@ピンキー
10/03/20 16:17:05 xgSnL0YU
「そっちから声をかけてきたんだ。こういうのが望みだったんだろ?」
 王族だと知られてから、ザックの態度は一変した。
 立て続けに起きた出来事に、そして王族だからというだけで憎まれる状況に、セシリアは疲れ切っていた。
 そんな中、小さなテントで身を寄せ合って眠っていた時、ザックに襲われたのだ。
 力強い手に押さえこまれるように口を塞がれ、もう一方の手で衣服を剥ぎ取られる。
 ロディの姿を、あるいはあの風ネズミがいないかと視線で助けを求めるけれど、姿はない。
「あいつらだったら、テントの外で見張りをしてる。いいんだぜ? ロディを呼ぼう。そして見せつけるか? 王族も、素っ裸なら俺たちと同じで、ヤルことも同じだってな。それとも股を広げてあいつにもヤらせてやるか?」
 両手を後ろ手に押さえこまれたまま、口を解放される。
 けれど声が出なかった。
「いい覚悟だ」
 身体を二つ折りするかのように、乱暴に両足を押さえ込まれる。その痛みに悲鳴を上げる間もなく、何の予兆もなく股を引き裂かれた。
 今までに感じたこともない激痛が、全身を支配する。
 身動きすらできず、動けばさらに痛みが増すのに、ザックは何度も身体を打ち付けてくる。
「キツイな。姫さん、はじめてだったのか? そうか女学校にいたんだったよな。女ばっかじゃ、さぞ男が恋しかっただろう。存分に喰らいな」
 激痛とともに全身がきしみ、それが限界に達した時、セシリアの意識は闇に沈んだ。



210:名無しさん@ピンキー
10/03/20 16:36:38 xgSnL0YU
ジェットの逆襲

「てめぇ、いい加減にしやがれ。
 俺が男で、てめぇが女だってこと、思い出させてやる」
 ある日ジェットがぶち切れて、ヴァージニアに詰め寄った。
 ヴァーは睨み付けてきたが、かまわず睨み付けてにじり寄って壁際に追い詰める。
 そして唇でも奪ってやろうとアゴに手をかける。
 もうちょっと自分に背があれば、なんて考える。
 そんな余計なことを考えたのが、敗因だったのかもしれない。
 ドゴッ!
 股間に受けた衝撃に、ジェットは身を二つ折りにして崩れ落ちる。
「そんなこと、思い出させてもらわなくても、よく知ってるわッ!」
 ドゲシッ!
 跪いた体勢を立て直す間もなく、今度はアゴを蹴り上げられる。
 仰向けに倒れた無防備な鳩尾に、ヴァージニアの全体重+飛び上がった分の重量がかかった膝が落とされる。
「グハッ!」
「なんなら証明してあげましょうかッ!」
 そのままベルトをハズされ、這いずってでも逃げだそうとしたところを、下着ごとズボンもブーツも奪われた。
 両足を両脇にかかえられ、股間にヴァージニアの片足が食い込む。
「それそれそれそれッ!」
 たぶん人生初の電気あんまがジェットを襲う。
『てめぇそれでも女かッ!』と言いたかったが、言葉にならない。
 それでも言いたいことは伝わったようだ。
「さっきジェット君は、何て言ったのかなぁ? 『てめぇが女だってこと思い出させてやる』んじゃなかったっけぇ?」
 なんとか逃げ出したものの、下半身のみ丸出しのまま、壁際に追い詰められる。
「何があったんですか?」
 買い出しから戻ってきたクライヴとギャロウズが、状況を見てあきれている。
 ジェットは真っ赤になって股間を隠すが、ヴァージニアは勝ち誇った笑顔をうかべた。
「年頃の男の子に、女性に対するマナーを躾けてたのよ」
 ただそれだけでクライヴとギャロウズは納得し、ジェットはその夜毛布をかぶってサメザメと泣いた。





211:名無しさん@ピンキー
10/03/23 08:46:15 5MVLWgkt
207-210 GJ! 

212:名無しさん@ピンキー
10/04/16 10:24:38 aNWvOPAZ
落ちてもないが、人もいない、か?

213:名無しさん@ピンキー
10/04/16 21:46:26 GTIEP+mG
一応毎日覗いてはいる

214:名無しさん@ピンキー
10/05/07 12:14:54 mx0robHb


215:名無しさん@ピンキー
10/05/18 23:59:36 Q3fYxxk9
カノンでひとつよろしく

216:カノンの一部
10/05/22 17:54:42 skyJe5UJ
それは、カノンがまだ半ばは生身であったころの話。
身体を損なうたびに義体へと置き換えていくその途中の話。
血と脂と鉄と油の混じり合う臭いの充満した薄暗い場所に彼女はいた。
「その箇所の機能は損なわれておらんが、捨てる気かね?」
「このようなもの邪魔なばかりだ。月ごとに血を流し足を引っ張る」
「聖女の血を引く子を産むための器官が邪魔かね?」
カノンは不機嫌を露にする。
「聖女の血を引く子どもなら本家が産むさ」
「ならばいつも通り服を脱いで寝台に横たわれ」
 血の染みついた寝台に大の字に横たわる。
 太い皮のベルトが身体を寝台に縫い付ける。
 もちろん今のカノンが本気を出せば、そのベルトなど引きちぎれてしまうが。
 やがて男の指が、カノンの敏感な部分を這い回りはじめた。
「何をしている」
「ここを捨てたいのだろう?」
「余計なことをするな」
「触診だ」
 指が内側にまで差し込まれる。
「あまり使われていない」
「うるさい」
「まもなく生理だな」
「どうでもいいだろう」
「いやよくない。必要なことだ」
 無遠慮にうごめく指に、カノンは顔をしかめる。
「濡れてきた。ここは男を欲しがっている」
 しかめた顔に紅が差す。
「それが必要なことか!」
 男は手を止め、
「損なわれてもいない器官を捨てる俺の身にもなれ。主義に反する」
 やがて男はカノンに薬を盛り、生身を眠らせ義体を停止させる。
 カノンの丘をやさしく撫でながら、男はつぶやく。
「どこも損なわれてはいないのにな」
 男は大勢を診てきた。
 手足を失った者、はらわたをえぐられた者。
 ここには望まぬ子を宿した程度の者が、来ることはない。
 だが乱暴者たちにそこを修復不能な程壊された者なら幾度か診た。
 そうなると、もはや子を宿す以前に、女を売って食いつなぐこともできなくなる。
「最後に俺が使ってやろう」
 男は自らのそそり立った肉某を、念入りにカノンのそこに突き立てた。

217:カノンの一部
10/05/22 17:55:34 skyJe5UJ
書いてみたけどイメージ違ったらごめん

218:名無しさん@ピンキー
10/05/23 19:12:27 41Xt43uB
>>217
ありがとうありがとう

219:名無しさん@ピンキー
10/05/23 19:59:37 kDxeyOL+
>>217
攻略本見ると、カノンは身体を捨てるのに躊躇なさそうだしなぁ。ストイックというかなんというか。
なんにせよGJです。

私もSS書いたので投下するのですが・・・
ちょっとグロいかもしれません。キャラが死んでます。それでもよければ、読んでいただければと思います。
次のレスから開始します。 

220:業火の墓標(グロ注意)
10/05/23 20:02:34 kDxeyOL+
(1)
 何が間違いだったのか。
 ヴォルカノントラップの探索行。伝説のガーディアンブレードの噂を尋ねてセシリアたちはその地を訪れた。
 話を持ちかけてきたジェーンとその執事、マクダレンと共に遺跡を探ることとなり―2つに別れた道のうち、セシリアたちは入って左側、ジェーンらは右側を進むこととなった。
 奥まで進んでも、不可思議な装置以外は何もなし。戻ってしばし待つも戻らぬジェーンたちを追って右の道を進んだ先に―巨躯が待ち受けていた。
 アーデルハイドを焼き落とし、霊峰ゼノム山でも一行を蹴散らした終末の四騎士の黒、ベルセルクが。
「よう、待ちかねたぜぇ」
 その手に携えた鉄球は、赤く染まっていた。周囲のマグマの朱色ではなく、血の色の赤に。それが誰の血かなど、問うまでもなかった。そして鉄球は、少しの間にまた別の血で染め上げられた。
「グハハハハハ!こんなもんかよ、守護獣の戦士さんよぉ!」
 頭を片手で締め上げられながら、セシリアには弱弱しくベルセルクを睨み返すしかできない。ベルセルクの力は、これまでと比較しても圧倒的だった。
 剣もARMも魔法も碌に通じず、逆に鉄球の一撃でザックもロディも打ち倒された。前衛を支える戦士がいなくなれば、セシリアは虎に追い込まれたねずみに等しい。拳で打たれた、それだけでセシリアはもう身動きも取れなくなってしまった。
「まあ、手前らを確実に潰すために策も使ったがな。さすがはアルハザードだ。装置を通してオレ様に送られる力、すさまじいぜ!」
「くぅっ……」
 あの怪しげな装置の意味を今更理解しても、もはや後の祭り。『怪しいから壊しておくか』と言ったザックを嗜めたのはセシリア自身だ。
「グハハ!なんだ、睨んでるにしても力のねえ眼だ。さっきのガキの方がまだいい眼をしてたぜぇ?!」
 セシリアたちの後方にわずかに視線を向けてそう言うと、ベルセルクは突然セシリアの胸元をもう片方の手でギュゥと摘んだ。セシリアのバストは人の手ならば掌に余る大きさだが、ベルセルクにとっては指先で摘むサイズになってしまう。
「フン、さっきのガキよりは大きいか?」
「な、なにを……っ!」
 グニグニと胸を弄ぶベルセルクに抗議するが、当然聞く耳持たない。力の入らない両手でその動きを制しようとするが、これも相手の腕をさする程度だ。
「なにをってか?オレ様はニンゲンをぶっ壊すのがなにより大好きでな」
 動きを止めもせず、ベルセルクは言葉を続ける。
「男は全力で戦ってぶっ殺すのが一番だが、女には別の壊し方って物があってな」
 突然セシリアの胸元を掴むと、その腕を一気に下に引き下ろす。当然、セシリアの着ていた服も、引き裂かれる音を立ててただの布切れへと化けた。
「ひ、キャアァァァ!」
 タイツを残してほぼ半裸にされ、疲労も負傷も忘れて悲鳴を上げる。咄嗟に腕で胸元を隠して、急に頭が自由になる。手足を丸めようとしたところに、ベルセルクの拳がとんだ。
 メキィッ!ダ、ダン!ズシャァ……
 腕の骨が軋む音、床に叩きつけられ、勢いを殺しきれず石畳を滑る音が続き、セシリアの意識が一瞬白く染まる。だが、その聴覚はベルセルクの声を聞いていた。
「滅茶苦茶になるまで犯して、心をぶち壊して、それから止めを刺すって方法さ。女1人の状態は珍しいから機会はねえが―今日はついてるぜぇ!ソイツみたいにしてやるよ!守護獣の巫女!」


221:業火の墓標(グロ注意)
10/05/23 20:04:09 kDxeyOL+
(2)
 言われて、セシリアは自分が誰かの傍にまで転がされたことに気づいた。ヨロヨロと視線を向けて、凍りつく。
 その少女もセシリア同様裸身を晒していた。手足は有り得ない方向に曲がり、勝気な笑みを浮かべていた顔にはいくつもあざが刻まれ、何の表情も無い。
 口元を濡らしている血は、内臓から溢れたのだろう。慎ましやかな双丘の真ん中、心臓の辺りに大きなくぼみがある。それが致命傷だったのは明らかだ。
 だが、なによりセシリアの心を凍らせたのは、下半身の方だった。
 両足の付け根、女性の秘所たる部分が、少女、ジェーン自身の腕ほども広げられ、そこからは白く濁った液体が零れ落ちている。朽ちた壁に背を預けているジェーンが、血だまりならぬ精液だまりに座り込んでいるかのような量だ。
「ジェーン、ああ、うそ……ああ……」
 呆けたように言う。その肩を、巨大な手が掴んだ。途端、擦り切れていた恐怖が復活し、全身がガタガタと震えだす。
「ソイツは5回で壊れちまったなぁ……。てめえはどれくらい耐えられるか、楽しみだぜぇ」
 後ろから伸ばされた手に胸を揉みしだかれる。うずくまろうと身体を丸めようとして、そのままセシリアは仰向けに転がされた。途端にセシリアの目に、あまりに巨大な肉槍が飛び込んできた。それがベルセルクのペニスだと、セシリアは気づきたくは無かった。
「イヤ、ヤメテェ……」
「余計な手間かけさせんじゃねえよ。最後にゃてめえもああなるんだからな」
 暴れようにも肩を抑えられて、セシリアは逃げることも出来ない。そうする間にもベルセルクはセシリアに跨り、股間の肉槍をセシリアの秘所にあてがった。その太さも長さもセシリアの腕ほどもある。
「いや、いや、イヤァァァァ!」
「うるせぇっ!」
 指で顔を弾かれただけで、セシリアは首がねじ切れるかと思う痛みに襲われた。ジェーンの顔のあざの正体は、コレだったのだろう。その痛みで気が逸れる間に、ベルセルクは秘所に肉槍の先端を突き入れた。

222:業火の墓標(グロ注意)
10/05/23 20:05:57 kDxeyOL+
(3)
「イギィッ!?」
 それだけで痛みがセシリアを襲うが、それは序の口だ。腰を掴んだベルセルクは、容赦なく肉槍をつきこみ続ける。
 ベルセルクの膂力の前では、未だ男を知らぬ処女であることなど何の意味も無い。硬く閉じられていた肉壷が容赦なく割り開かれ、その度にセシリアに激痛の波がかかってくる。
「は、ぐぅっく!あ、ぎ、ギャァアアア!」
 頭を振り乱し、腕を振り回すが、ベルセルクには何の効果も無い。むしろその動きが自身の肉槍に絡むような動きになるからか、むしろその容貌を綻ばせる。
「おお、いいぜぇ!さっきのガキはあまりにきつすぎたからなぁ。てめえくらいがちょうどいいぜ!ほら、もっと足掻いてみせろや!」
 ベルセルクにきつくない肉壷などないだろうに。そんな事を思う余裕さえセシリアにはない。脳裏にあるのは、ただただ激痛。
 その痛みが意識を白く染め上げ、同時に覚醒させる。ゼロと無限の間を、痛みで以って反復横とびしているかのように、セシリアの正気は失われていく。
「あぐぉっ!かふぁっ!ひゃうああああああああああ!」
 ようやく肉壷に出てきた愛液も、ベルセルクの巨根の前では無力だ。痛みを抑える役割はまるで果たせず、しかし滑らかさは増してベルセルクを更に奥へと誘っていく。
 もっとも、愛液があろうと無かろうとベルセルクの動きは変わらない。ジワジワと進み、たやすく処女膜にたどり着くと、逡巡もなく貫いた。
「ぎいっ?!」
「まだまだ奥があるだろ!そこまでぶち込んでやるよ!さっきのガキも、オレのチ○コが根本まで入ったからな!」
 容赦なく貫かれていく。処女膜を破り、子宮口にたどり着くと、少し力を込めて子宮口をこじ開けた。
「あがはぁ……」
 白目をむき、だらしなく開けられた口は閉じることなく、よだれと舌が零れるに任せる。そのセシリアの表情を見て、これがアーデルハイドの公女であると思える者はいまい。
 更に子宮の中を貫き、子宮の奥にまで到達してもなおベルセルクは止まらない。まだ根本まではわずかに足りないのだ。そして足りない分は力づくで進めていく。内臓が圧迫に耐えかねて遂にその配置を変えると、ようやくベルセルクの巨根は根本までセシリアに呑みこまれた。
「はっはあっ!どうだぁ、一番奥まで犯された気分は!」
 聞かれても、セシリアには答えられない。絶頂とは違う痙攣で身体を震わせている姿は、断末魔そのものだ。そして、それこそがベルセルクが求めるものだ。
「さあっ!次は入り口まで抜いてやるっ!そしてまた突きこんで、抜き出して―オレ様は存分に愉しませてもらうぜ!」
 言うとおりに、ベルセルクはジワジワと巨根を抜き出す。体内で巨根が引っかかるたびに、セシリアの口からはうめき声が漏れ出す。
「うぐ、うああ、おぐぅ―」
 人間のものとは思えないうめき声。それが、今度は激しい絶叫へと変わる。
「ぎゃふぁっ!」
 ベルセルクが、勢いよく最奥まで突きこんだのだ。そして抜き出し、またつきこむ。
「くあ、あああああっ!ひゃぎぃっ!ふぁ、あふぁ―ブフォゥ!」
 ガクンガクンと頭が揺れる。ドスッドスッと胎内を抉られる。その勢いがドンドンと激しくなり、そして―
「おるぁ、イクぞぉぉぉ!」
 ゴポンっ!とでもいう擬音が似合うほどに、ベルセルクはセシリアの中にザーメンを放っていた。その量も半端ではない。セシリアの腹が、心持ち膨らむほどだ。その感覚に、セシリアの意識もわずかに覚醒する。
「ヒイッ!クアッ……イヤァァァァァァ!」
「フンッ!」
 だがそれもつかの間、再びベルセルクが陵辱を再開したことで激痛に意識を持っていかれる。
「さあ、時間はたっぷりとあるんだ。精々持ちこたえてくれやぁ!」
 遠慮も容赦も無い徹底的な陵辱は、まだ始まったばかりだ。

223:業火の墓標(グロ注意)
10/05/23 20:06:54 kDxeyOL+
(4)
 どれだけの時間が経ったのか。ベルセルクはずっと入れっ放しだった肉槍をようやくセシリアの膣から引き抜いた。
 途端に、妊婦の如く膨れていたセシリアの腹から、有り得ないほどのザーメンが吹き零れる。ジェーンが精液だまりだとするなら、セシリアはさながら精液の泉を作るほどだ。
「いやぁ、出した出した。10回は出したかぁ?」
 ジェーンの時は、後から来る本命を待つために壊れるまでで止めていたが、今回は待つ相手もいないのだ。満足しきるまでベルセルクはセシリアを犯しぬいた。もっとも―
「てめえは4回目くらいで壊れきっちまったがなぁ。最後まで啼いてくれずに残念だ」
 4回目で、セシリアは壊れた。ジェーンのように心が壊れるのではなく―絶命したのだ。激烈な責めに身体が耐えられなかったのだろう。
「止めを刺してぶっ壊す時の顔も好きなんだが、まあしょうがねぇな」
 言うと、ベルセルクは拳を振り上げ―
「あばよ」
 セシリアの身体は、腹からくの字に折れ曲がり、そのまま二度と動かなかった。

 内海に浮かぶ孤島にある遺跡、ヴォルカノントラップ。その最奥には、ガーディアンブレードの手がかりがあるという。
 それを追って渡り鳥がそこに向かい、二度と戻らなかったという。
 そこには今も、ARMが2つと剣が2振り、杖が1つ転がっている。持ち主がどうなったかは、魔族がファルガイアの主となった今、問うまでもないことだろう。


224:名無しさん@ピンキー
10/05/23 20:55:04 oe1fFnJz
>>220
GJ 俺サディストだから勃起したよ

225:名無しさん@ピンキー
10/05/28 20:17:51 4QKHaWnj
さすがに酷いとしか言えない

226:名無しさん@ピンキー
10/06/04 11:16:15 FkUgrdg9


227:名無しさん@ピンキー
10/06/09 13:13:31 ExNeyLGn
しゅ

228:マザー×ジーク
10/06/10 11:41:16 dqPeGkgn
おいで、こっちへおいで

マザーの思念が、ジークを呼ぶ。
すでにその鋼鉄の身体を取り込んだマザーが、その心をまでをも貪らんと、息子を呼んでいる。

ジークは全身に、ぬるりとまとわりつくマザーを感じたまま、じっとしていた。
マザーは、ジークの内にまで侵入しようと身体をなで回し、締め付けてくる。
だが、たとえ取り込まれても、簡単にそうさせる気はなかった。
ジークはすでに、全ての開口部を閉鎖した。
魔族ならばこの種子とも卵とも言える状態で、周辺の環境が整うまで、何年だろうと何千年だろうと、己を維持できる。
その外殻も、ジークのそれは、強大な力を持つマザーであろうとも、突破できるような柔なものではない。
あるいはマザーならば、いずれその力で突破するかもしれない。
だがそうなれば、ジークは破壊される。
マザーが欲しがっているのは、ジークの残骸ではない。
だからマザーは、ジークの環境センサーに、働きかける。

ここはとてもいいところ。
あたたかくて、きもちがいい。
だから、でておいで。

マザーの指先が、ジークの敏感な場所をなで上げる。

おまえは、大きくなったね。
そして、とても硬い。
立派だよ。
その身体を、母さんにもわけておくれ。

周辺は暖かく柔らかく適度に締め付けてくると、環境センサーがジークに伝える。
今感じられる感覚は、環境センサーが伝えるそれだけだ。
だが、ジークは騙されはしない。

229:マザー×ジーク
10/06/10 12:08:42 dqPeGkgn
お前をこの腹から生んだ。
私がその命を分け与えた。
ならば、おくれ。その身体。ならば、おくれ、その命。
一つに混じり合い、新しい身体と命の形を作ろうじゃないか。

そのような甘言に、どうして騙されると思うのか、とジークは笑う。
このまま放置すれば、マザーは滅びる。
その後で目覚め、あとは好きにするだけだ。

お前を生み出した母が、お前について知らぬとでも思ったか?

突如環境センサーが、処理仕切れぬほどの情報を、ジークに伝えはじめた。
爆発するかのようなそれに、ジークは翻弄される。
人でいえば歯を食いしばって耐えようとした瞬間、口元に柔らかな肉を感じる。
それはしびれるような甘い体液をジークに流し込んでくる。
踏ん張ろうとした足も、熱い何かになで上げられて力を失う。
そのようなことが、あるはずがない。
それはすべて、情報が見せる幻影だ。
だがジークは今、存在して初めて、甘いという味覚を感じていた。
足をなで上げられる何かは足の根本に達し、環境センサーを玩ぶ。
ジークが感じたことのない肉体的刺激が、そこから脳髄まで駆け上がる。

それでもジークは、精神も肉体も明け渡すまいと抵抗した。
だが、一端侵入を許したその情報は、ジークを次第にむしばんでいく。
ジークはセンサーを切り離そうとする。
だがセンサーが切り離される寸前、ジークの全ての情報が逆流した。
センサーはマザーに、ジークの全てを記録した情報素子を吐き出した。

ジークはマザーの内に抱かれて眠っていた。
環境センサーを失ったジークに、自力で目覚める手段はもはやなかった。
目覚めたとしても、精神は焼き切れ、破壊されたはずだった。
その、はずだった。

だがマザーが得たジークの情報素子は、ジークそのものでもあった。
それを内に取り込んだマザーには、まだ彼女も知らぬ変化が起きつつあった。

マザー、あなたに出来ることは、私にもできるのですよ。

マザーが、犯したはずの息子に犯されていることに気づくのは、もうしばらく後のことである。

230:名無しさん@ピンキー
10/06/12 20:27:19 /5XT3O6o
GJ. 誰かナスジニ好きさんはいますか?

231:なすじに
10/06/13 10:55:09 q4nwZzDB
男三人の中に女一人。
ともなれば、いろいろ面倒なことも起きてくる。
料理洗濯買い物なんてのは、別にいい。
クライヴもギャロウズも一通りこなす。
やれないことはないレベルのジェットについては、これは仕込む必要がある。
買い物は荷物持ちがてら、つきあわせる。
が、つきあって欲しくない時もある。
ジェットの目の前で下着を買うぐらいかまわない。
さすがに汚れた下着を見られたりしたら恥ずかしいが、売ってるのなんて、
ただの布きれを裁断して縫い合わせたものにすぎない。
それどころか定期的にチェックしてはぎ取らないと、ジェットは下着を洗わ
ない。着替えだって持っていなかったから、みんなで買い物に行った時に、
ジェットの分を買い足したのだ。
そのほかギャロウズからは大人っぽい女性下着をヴァーに勧められたし、
クライヴからは、故郷の娘へのプレゼントには何がいいだろうと相談された
ので、プリントパンツを勧めもした。

そんなヴァーでも、さすがに男性陣には見せたくない買い物がある。
が、そんな時に限って、ジェットに見つかってしまった。
「なんだ。今日は荷物を持てって言わないんだな」
「こ、これは私物だし、全然重くないから。いつもはみんなの分だしッ!」
「いつもならテメーのだろうが少なかろうが軽かろうが、持たせるじゃないか」
「男は小うるさいこと言うんじゃないっ!」
「そんなに一人で食うのか?」
「そ、そうよっ!」
「菓子ならともかく、ナスをか?」
「そ、そうよッ 大好物なんだから、しかたないじゃないッ! あんたの桃と
同じよッ!」
「ま、かまわねーけどな。俺はてっきり、そいつを股の間に挟み込むのかと」

 大通りの真ん中に、ジェットの死骸が転がった。


232:なすじに
10/06/13 10:56:36 q4nwZzDB
すまん。上げてしまった。

謝るところはそこじゃないかもしれないが。

233:なすじに
10/06/14 20:51:46 UwwIZkKg
ジェイナスの復讐

「てめぇ、いい加減にしやがれ。
 俺が男で、てめぇが女だってこと、思い出させてやる」
 ある日ジェイナスがぶち切れて、ヴァージニアに詰め寄った。
 ヴァーは睨み付けてきたが、かまわず睨み付けてにじり寄って壁際に追い詰める。
 そして唇でも奪ってやろうとアゴに手をかける。
 案外かわいい顔してるじゃねーか、なんて考える。
 そんな余計なことを考えたのが、敗因だったのかもしれない。
 ドゴッ!
 股間に受けた衝撃に、ジェイナスは身を二つ折りにして崩れ落ちる。
「そんなこと、思い出させてもらわなくても、よく知ってるわッ!」
 ドゲシッ!
 跪いた体勢を立て直す間もなく、今度はアゴを蹴り上げられる。
 仰向けに倒れた無防備な鳩尾に、ヴァージニアの全体重+飛び上がった分の重量がかかった膝が落とされる。
「グハッ!」
「なんなら証明してあげましょうかッ!」
 そのままベルトをハズされ、這いずってでも逃げだそうとしたところを、下着ごとズボンもブーツも奪われた。
 両足を両脇にかかえられ、股間にヴァージニアの片足が食い込む。
「それそれそれそれッ!」
 たぶん人生初の電気あんまがジェイナスを襲う。
『てめぇそれでも女かッ!』と言いたかったが、言葉にならない。
 それでも言いたいことは伝わったようだ。
「さっきアンタ、何て言ったのかなぁ? 『てめぇが女だってこと思い出させてやる』んじゃなかったっけぇ?」
 なんとか逃げ出したものの、下半身のみ丸出しのまま、壁際に追い詰められる。
「何かのプレイですか?」
 買い出しから戻ってきたダリオとロメロが、状況を見てあっけに取られている。
 ジェイナスは真っ赤になって股間を隠すが、ヴァージニアは勝ち誇った笑顔をうかべた。
「アンタたちの年齢=彼女いない歴な親分に、女性に対する振る舞いを教えてたのよ」
 ダリオとロメロは、後のたたりを恐れて見ないふりをし、ジェイナスはその夜毛布をかぶってサメザメと泣いた。



234:名無しさん@ピンキー
10/07/04 22:23:02 ZUg9BgGU
ヴァーさん、ひでぇw

235:名無しさん@ピンキー
10/07/07 03:27:12 yKcs6ZMY
茄子かよ!

236:ひと夏の経験
10/07/24 18:43:26 XUSHmY7c
暑いから書いてみた

ファルガイアの海辺も暑かった。
「おぉーっ! すげーッ!」
「ひろーい!」
カポブロンコで生まれ育ったディーンとレベッカは、小さな湖しか知らない。
海と波を見て、大はしゃぎだ。
「お前らいきなり飛び込むんじゃねぇ!」
グレッグが制止する間もなく、二人とも下着姿で海に飛び込んでいる。
「しゃーねぇ、俺は荷物番か」
残された二人分のARMと服に、グレッグはため息をつく。
「グレッグも、みずあびしたいのではないですか?」
「それよりアヴリルも、一緒に遊んできたらどうだ?」
「いいえ、わたくしは、グレッグといっしょにいます」

そのころディーンとレベッカは、おおはしゃぎで海を満喫していた。
「おお、海の水ってホントにしょっぺー!」
「キレイな貝殻! 山の貝とは全然ちがうんだ。これ、食べられるのかな」
「レベッカ、あっちの岩場まで水泳で競争だ! ヨーイドン!」
「あ、ズルイ、ディーン! まってよ」
がむしゃらに泳いで、岩場にたどり着いたころには、二人の息は上がっていた。
「ちょ、ちょっとディーン。なにすんのよ!」
「え? 俺が何したんだよ」
「だって今、アタシのお尻さわったでしょ!」
「なんで俺が、レベッカのお尻を触らなきゃいけないんだよ」
「キャッ!」
「どうしたレベッカ?」
あきらかにディーンは目の前にいて、両手を頭の後ろで組んでいるのに、
何かがレベッカのお尻を触ったのだ。
「やーッ! ぐぼぼ」
突然レベッカの体が水面下に沈み込む。
「レベッカ!」
慌ててディーンが水に潜ると、一匹のタコが、レベッカのパンティに触手
を絡ませ、ひっぱっていた。
「ぐぼぼ!(レベッカに何すんだよ!)」
ディーンがタコに蹴りをくらわせると、タコは墨を吐きながら、逃げていった。
「ぷはっ!」
二人して水面に顔を出し、息をつく。
「大丈夫か? レベッカ」
「うん」
「顔が真っ赤だぞ。もう戻ろう」
「あ、えっとディーン。あのアタシ、どうしよう」
「どうしたんだ?」
「パンティ、取られちゃった」

237:ひと夏の経験
10/07/24 18:56:11 XUSHmY7c
「ええッ!」
あたりはタコの墨で海水が黒くなっていたが、すでに墨は流れつつある。
ディーンがついのぞき込んだ水面下、確かにレベッカの腰のあたりには、
あるはずのものがない。
「どうしよう。海からあがれないよ。ディーン、タオル取ってきてくれない?」
「わかった。すぐ取ってくるなッ!」
ディーンがいってしまってすぐ、墨はすっかり流れ、透き通った水面下、
レベッカの生え始めた下の赤毛までもが、くっきりと見える。
「ディーンには、離れた所からタオル投げてもらわなくっちゃ」
そんなことを考えていると、再び何かがお尻を触った。
「やだッ!」
もはや遮るもののないレベッカの急所に、タコはしっかりと触手をからめて
いる。そしてわずかな隙間を探して、触手をうねらせた。
「何すんのよ! このタコ!」
おもいきり引きはがそうとしたが、吸盤がしっかりと、レベッカの太ももに
すいついている。
「ひああッ!」
腰のタコに気を取られている間に、別のタコに背後を取られた。そいつは触
手を背中から胸へとまわし、レベッカのブラの中へと侵入させ、柔らかにふ
くらんだレベッカの乳にまきつけてきた。
そっちに気を取られた隙に、腰のタコはレベッカのガードをかいくぐり、敏
感な部分へと触手を差し込む。
「ひいいいい」
レベッカは、怖くなった。タコのぬめめとした触手と、ぶつぶつとした吸盤
の感触を、今一番敏感な部分が、はっきりと感じ取っている。
抵抗したいのに、まるで体がしびれたみたいに、動かない。
一方ブラの下では、触手の先端が乳首にまきついて、締め上げている。
レベッカにできることは、水面下に引きずり込まれぬよう、近くの岩にしが
みつくことだけだった。
だが、ゆっくりと上下する岩場の波は、どうやら少しづつ水位を上げている。
(ディーン! はやくきてッ!)
そう叫ぼうとして、海水を飲む。
それに来れば来たで、この姿を見られることに気がついた。





238:ひと夏の経験
10/07/24 19:08:04 XUSHmY7c
慌てて、せめてたこが居なくなるまで、隠れていようと、あたりを見回す。
体からは力が抜けてしまい、泳いで移動できるかどうか怪しかったが、今の
姿を見られるよりはマシだ。
気力を振り絞って、たこをくっつけたまま、別の岩まで泳ぎ始める。
だが、その動きがたこたちを刺激したようだった。
股の間のたこのせいで、バタ足がおもうようにいかない。
カエル泳ぎをしようと足を広げれば、ますますたこは、レベッカの秘所に触
手を侵入させてくる。
「あああう」
何か大きな固まりが、秘密の門をくぐりぬけ、お腹の中で異物がうごめく。
胸のたこも、ぬめぬめと動き続けている。
結果的には、その移動は失敗だった。
その岩場は、どうやらたこの巣だったのだ。
到着した早々、さらに何匹かのたこが、レベッカに取り付いた。
もう疲れ切っていたレベッカは、なんとか上半身を岩場に乗り上げる。
その口にも、耳にも、たこは触手を遠慮なく差し込んでくる。
「そこはらめぇ!」
お尻の穴に異物感を感じて、レベッカはたこの触手にもてあそばれた口で叫
んでいた。
だがたこは、ぬめぬめと先を争い、穴とゆう穴に触手を差し込んでくる。
レベッカはかろうじて、顔に取り付こうとするたこと触手を、片手ではぎとり、
もう一方の手で岩にしがみつくことしか、できなかった。
もはやアソコには、数本の太い触手が侵入し、押し広げられている。
お尻の穴の方も、入り込んだ触手があばれて、入り口を広げられ、別の触手が
さらに入り込もうとしている。
尿道にも、細い何かが入り込み、尿意に似た痛みをレベッカは感じている。
触手と一緒に体の中に入り込んだ海水が、体を内側から冷やしていく。
痛い。痛いけれど、その鈍痛と共に奇妙な快感に支配され、レベッカは墜ち
ていった。


239:ひと夏の経験
10/07/24 19:19:33 XUSHmY7c
(スカトロ注意)









レベッカが気がついた時、ディーンとグレッグ、そしてアヴリルが、上からの
ぞきこんでいた。
背中に感じるのは、砂。
どうやら助けられ、海岸に戻ってきたらしい。
ほっとした次の瞬間、レベッカは自分の格好に気がつき、真っ赤になる。
全裸で砂浜に寝かされた上に、M字開脚させられているのだ。
グレッグにも、アヴリルにも、それにディーンにも、恥ずかしい所まで、
丸見えになっている。
「たこをひっぱりだすまで、すこしがまんしてくださいね」
「アヴリル、ディーン、しっかり押さえていろよ」
グレッグに言われるまでもなく、ディーンとアヴリルに、体を押さえ込まれ
ている。
そしてグレッグは、レベッカの秘所に指を突っ込み、うごめかせる。
「い、いや、いやッ!」
「もうすこしのがまんです」
なにかが秘所から、引きずり出される感覚がする。
「こっちにも、入り込んだようだ。ディーン、アヴリル、持ち上げてくれ」
二人はレベッカの足を、尻ごと高く持ち上げる。
「ひいっ!」
グレッグが次に指を突っ込んだのは、尻の穴だ。
何かが腹の中でうごめいている。
「くそ、奥へと逃げ込みやがる。しかたねぇ、腹を押すぞ」
尻は下ろされたが、両足を広げられたまま、グレッグは思い切り腹を押さえる。
「ぐひぃ!」
「少し出てきたが、すぐ引っ込みやがった。もう一度だ」
「や、やめてっ!」
「がんばってください、れべっか」
「レベッカ! 俺たちを信じるんだッ!」
「で、でもッ!」
グレッグは、その先を言わせなかった。
もう一度レベッカの腹を押す。
レベッカの触手に広げられた尻穴や尿道からは、冷たい海水が入り込んでいた。
それがいま、一気に排出されたのだ。
「いやー!」
広げられた尿道からの太い本流。
そして尻穴は、しばらくたこにふさがれていたが、外に出た触手をグレッグが
思い切り引くと、穴が大きく広げられ、痛みとともにずぼっとたこが引きずり
出された後、茶色い水気の多い内容物がとどめなく流れ出した。

240:ひと夏の経験
10/07/24 19:28:47 XUSHmY7c
一段落して、レベッカはあらためてテントの中でアヴリルの治療をうける。
「ぐすっ ぐすっ」
恥ずかしい姿を見られたレベッカは、目を真っ赤にして泣き腫らしていた。
気がつけば、全身たこの吸盤で、◎模様だらけになっているのも、なさけ
なかった。
特に尻穴と尿道、それにあそこが痛くてならない。
「べりーの実をすりつぶしたおくすり、ぬっておきましょうね」
背中をすべる手が、レベッカの尻の割れ目にたどりつき、レベッカはびくり
と体をふるわせる。だけど、そのアタリが一番酷いありさまなのだ。
「アヴリル、ありがとう。あとは自分でやるから」
レベッカが手を伸ばしても、アヴリルは薬を渡さなかった。
「だめですよ。レベッカは、まだふらふらしているのですから、わたくしに
まかせてください。レベッカ、心配いりません。とってもかわいかったですよ」
アヴリルの指先が、レベッカの傷ついた場所にたどりつき、やさしく薬を塗り
こんでいくと、レベッカはたこになぶられた時のような脱力感を感じはじめた。
「あの、アヴリル? あっ!」
指が、内側にまで入り込む。
「このあたりが、いちばんきずついています。おくすりを、ぬっておくべきです。
これからしばらく、まいにちぬってあげますからね」
アヴリルの愛撫は、レベッカを再び堕としていった。

おわり



241:名無しさん@ピンキー
10/09/02 10:40:34 sMxQQDes
一応あげとくか

242:名無しさん@ピンキー
10/09/09 21:13:55 6VC9zj2v
ここも静かになったな

243:キャロルと学校
10/09/29 09:38:52 +Zo1Z2w4
仕事が続くエルヴィスは、キャロルを全寮制の学校に入れることにした。

「みなさん、転入生のキャロル・アンダーソンさんです。仲良くしてあげてくださいね」
「人間?」「なんで人間が学校に来るんだよ」
 最初から嫌な感じではあったが、それは最初の休み時間に起こった。
「おい人間。人間って、ベルーニとどこが違うんだ?」
「ど、どこがと言われましても」
 それは、あっという間のことだった。
 数名のクラスメイトが、キャロルを抑えつけてスカートをまくりあげ、ズロースごとパンツを引き下ろしたのだ。
「いやーッ!」
 泣き暴れたが、他のクラスメイトたちは完全に無視している。
「うるせーんだよ!」
 頬を殴られて、顎を抑えられ、口の中に脱がされたパンツを突っ込まれる。
 そのままキャロルは、机の上でM字開脚の姿を取らされる。
「おーい、みんな人間が生まれてくる場所だぜ!」
 無遠慮な指が、キャロルの割れ目を左右に開く。
「ヒィ!」
 痛みにくぐもった悲鳴を上げる。
「おい、人間が感じてやがるぜ」
 指が割れ目の中に侵入する。
 両手足首を押さえられたキャロルには、どうすることもできなかった。
 その時休み時間が終わる鐘が鳴ると、突き放されるようにキャロルは開放された。
 誰かの手が口の中からパンツを引きずりだすと、そのままキャロルを人形のようにキャロルを椅子に座らせる。
 パンツの行方は、そのままわからず、キャロルは涙で濡れた頬をぬぐって、授業を受けた。
 突然の出来事に、どうすることもできなかった。 


244:キャロルと学校
10/09/29 09:45:30 +Zo1Z2w4
 次の休み時間、キャロルが逃げ出す前に、再び抑えこまれた。
 多分授業中に、すでに段取りができていたのだろう。
 キャロルを取り囲む生徒たちは増えていた。
 他のクラスからも来たようだ。
 今度は四つん這いにさせられて、後ろから秘所をいじられる。
「へへ。毛も生えてないのに、一人前に濡れてるぜ」
 そして何かが押し当てられ、それは強引にキャロルの中に入ってきた。
 悲鳴をあげようと開けた口にも、同じものが突っ込まれる。
 鷲掴みにされた髪も、股の間も、燃えるように痛い。
「噛んだら殴るからな」
 そう言われてキャロルはただ、耐えることを選んだ。
 誰かの手が、キャロルの膨らみはじめた胸を、無遠慮に揉んでいる。
 休み時間はまもなく終わるはずだ。

 鐘が鳴り、開放される。
 もはや着衣は乱れ、頬の涙を拭う気力もない。
 だが先生がやってくると、となりに座っていた男子生徒がこう言った。
「先生、人間が緊張のあまり気持ち悪いそうなので、保健室に連れていきます」
 先生は、なんの興味もなさそうにキャロルに視線を向けて、それを認めた。

245:キャロルと学校
10/09/29 09:54:27 +Zo1Z2w4
まるで連行されるように、キャロルは教室から連れだされた。
保健室には、すでに他のクラスの男子生徒たちが、何人か待ち構えていた。
生徒だけだ。
怯えるキャロルに、男の子たちはますます興奮したようだ。
服を剥ぎとり、ベッドに押し付けられたキャロルの両足は、大きく開かせられる。
パシャリと音がして、何かが光った。
写真だ。
「おい、顔と股をこっちに向けろよ」
「精液が流れ出してんじゃん」
「ベルーニが初体験か、感謝しろよ」
 キャロルを押さえている腕が、無理な姿勢をキャロルに強いる。
「べそべそ泣いてんじゃねーよ」
 キャロルは、自分が泣いていることに、初めて気づいた。
「嬉しいんだろ。人間がベルーニに犯してもらえたんだからよ」
「おい、これを入れて写真取ろうぜ」
 生徒が持ち出したものを見て、キャロルはぞっとした。
 男の性器を模したものだ。
「いれてみろよ」
 キャロルを抑える手が開放され、それが目の前に突きつけられる。
「自分で入れろって言ってんだよ! それとも俺たちに入れられたいのか!」
 カメラを持ってニヤニヤ笑う男の子たちの前で、キャロルは従うしかなかった。


246:キャロルと学校
10/09/29 10:03:43 +Zo1Z2w4
 なんとか入れたそれを、男の子たちはさらに押しこむ。
 腹がはちきれんばかりに、痛かった。
 けれどそれだけではすまなかった。
 男の子たちが手元で何かを操作すると、それは動き始めたのだ。
 腰を浮かせるキャロルを、男の子たちは再び抑えこむ。
「感じてる、感じてるぜ、人間のガキのくせして」
「おい、こんなもんがあったぜw」
 男の子たちが、どっと笑う。
 キャロルはそのままの格好で、足を高く持ち上げられる。
 おしりの穴に、つぷりと何かがつきささり、冷たい感触が広がった。
「おい、ケツの穴引き締めて出すんじゃねーぞ」
 その感触はすぐに消えたが、ふたたびつぷりと何かが刺さる。
「いくついっとく?」
「あるだけいってみようぜ」
 三つめが突き刺さるころには、キャロルは猛烈な便意を催していた。
 腹の中で振動する男性器型が、それをさらに加速させる。
 だが、それは十まで続いた。
 男の子たちは、震えて真っ青になりながら、便意を我慢しているキャロルを撮影し続ける。
「トイレに行きたいか」
 問われてハイと、小さく答える。
「じゃあ、行ってこいよ」
 だが、男の子の一人が、キャロルから剥ぎ取った服を踏み、そしてニヤついている。
「この部屋を出てすぐだぜ」
 まるで突き飛ばされるように、キャロルは保健室から押し出される。
 男女のマークを見つけて、キャロルはそこに飛び込んだ。

247:キャロルと学校
10/09/29 10:09:04 +Zo1Z2w4
 だが、女子トイレに入る前に、男の子たちに男子トイレに連れ込まれる。
「さあ、存分に出したらどうだ?」
 もう、我慢できなかった。
「けどよ、そのディルドを落としたら、承知しないからな」
 キャロルはディルドが落ちないように手で支えながら、用を足した。
 水のような便が、音を立てて便器に落ちていく。
「くっせーなー」
「周りに飛び散ってるじゃねーか」
「洗ってやらなきゃな」
 突然冷たい水が、キャロルの頭にあびせかけられる。
 男の子がホースを持ち出したのだ。
「いっちばんきたねーのはここだよな」
 水はキャロルの肛門を念入りに襲う。
 そしてグリッと肛門に突き立てられた。
「ひぃい!」
 激痛に身をよじると、ホースは外れ、流れ込んだ水がすぐさま流れだす。
 ディルドが音を立てて一緒に落ちた。
「あーあ。落としちまったぜ」
「じゃあ、罰を与えなきゃな」
「せっかくキレイになったことだし、オレたちが清めてやるぜ」
 そう言って男の子たちは、自らの男性器を、キャロルの肛門に突き立てた。
 もはやキャロルは足に力が入らず、まるで人形のように犯され続けた。

248:キャロルと学校
10/09/29 10:14:16 +Zo1Z2w4
 気づくと一人で、保健室で寝ていた。
 全裸に、なぜか大人用のオムツ。
 その上に、形ばかりシーツが被せられていた。
 保健室の医者は、緊張して腹を下して気絶したのだろうと言った。
 家に帰ったキャロルを待ち構えていたのは、あの男の子たちだった。
 ニヤニヤ笑いながら、こう告げた。
「写真、届けにきたぜ。先生が、元気になったらまた学校に来るようにってさ」


249:名無しさん@ピンキー
10/10/17 00:55:10 7tx8YJj/
ここ普通の純愛ものもいいんだよね?
数年ぶりに書きたくなったのでアルラク投下します
だが無駄に長くて実用性は低い。ごめん

250:アルノー×ラクウェル①
10/10/17 00:56:02 7tx8YJj/
 イルズベイル監獄島から生還を果たした数日後。
 旅立ちの準備を整えるアルノーとラクウェルは、フロンティアハリムから程近いベリーの自
生地を訪れていた。
 彼女の身を蝕む病魔を治す為の旅路。その出立の前準備。
 ハリムの商店にもベリーの類や薬草は売っているが、開拓の地に怪我は日常茶飯事で需要は
大きい。
 その負担を減らすべく渡り鳥である自分達の分は自分達で確保しようとやってきたのだが、
山の天気は変わりやすい、という渡り鳥でなくとも周知の事象を身を持って体感することに
なってしまった。
 必要量のベリーを採取し終えた帰り道、スコールに見舞われた二人は途中に見つけた山小屋
の軒先へと避難することになったのである。

 雨の暗雲と、夕刻過ぎという時間帯のため森は一層暗い影を落としていく。
 アルノーが魔獣の気配を警戒し、術式による一時的な空間遮断―シャットアウトの魔術を
張り巡らせてから、疲れきった様子で背中のドアに身を預けた。
 突然の雨に走ったため二人とも息を切らしているが、殊更にラクウェルの息が荒い。
「……ッァ、ハァッ……大丈夫か、ラクウェル」
 自らも呼吸を整え、水に濡れた前髪を除けながらアルノーは彼女の顔色を伺う。
 元々白い肌がいつもより青白く頼りないものに見えて、焦燥感が増していく。
 アルノーの問いかけに何か言葉を返そうとするが、声にならない様子のラクウェルはただ頷
くのみだった。全く大丈夫ではなさそうだというのに、弱みを人に見せることに慣れていない
彼女は決まってこうである。
 身を竦めながらも彼女の背をさすり、呼吸が整うのを待つ間小屋の様子を伺う。
 かつてはこの山を住処とし、生活していた者が居たのだろうか。
 しかし廃棄されて久しい小屋に住人の姿はなく、試しにドアノブをまわしてみれば、簡単に
ドアは開いた。
「ラッキーだな。雨が止むまで休んでいこうぜ」
 反論などある筈もなく、ラクウェルも頷いて二人は小屋へと入った。

 古ぼけた木の小屋は狭く、今も昔も決まった住人を持たない旅人達の簡易寝床のために作ら
れたものなのかもしれない。身を清める水場などは無かったが、暖炉はあった。有難いことに
薪もセットだ。
 アルノーが術式で火を灯し、二人は並んでその場に腰を落とした。
「ほら、しっかり身体拭いとけ。風邪引いちまう」
 荷物の中からタオルを取り出しラクウェルに手渡す。
「すまないな」
 ようやく呼吸が整った彼女はそんな短い謝罪と供に濡れて重くなったコートを脱ぎ、濡れた
髪から滴り落ちる雨雫を拭き始めた。濡れたリボンを解き、長くくせのある髪が背に落ちる。
幸いにもコートのおかげで彼女自身はそんなに濡れていない。
 そのことに内心安堵しながらアルノーもジャケットを脱ぎ、出来る範囲で身を乾かした。

251:アルノー×ラクウェル②
10/10/17 00:56:48 7tx8YJj/


 静寂が訪れ、パチパチと火の爆ぜる音と、屋根を叩く雨音だけが場を支配する。
 ベリーの絞り汁と乾燥ジンジャーを湯で溶かした飲み物で身を暖めながら、外の様子を伺う。 
 雨音は止むどころか次第に強くなっていき、風も出てきたようだ。この分では一晩缶詰かも
しれない。
「止みそうにねぇな。こりゃ夜明かしも覚悟しておくか」
「皆心配していなければいいのだが」
 ジュードとユウリィには出かける旨を伝えてあるし供に旅をしてきた同士、天候不順による
足止めくらいは想定してくれていると思いたい。
 が、ユウリィはともかくジュードは正真正銘のおこちゃまである。無理して探索に乗り出した
りしなければいいのだが。
「まあユウリィも居るから大丈夫だろ―って、ラクウェル?」
 何気なく見た彼女は平然と涼しい表情を浮かべながらもカップを持つ手を小さく震わせていた。
 雨に濡れ、普段からその身を覆っているコートは剥がれ落ち、その身を包む暗色のワンピース
のみ。宿泊になるとは思ってもみなかったため、シュラフの類は持ってきていない。

「寒いのか?」
「いや……問題ない」
 速攻にして明瞭な否定。あからさまな強がりにアルノーは少々ムッとしながら強引に彼女の肩
を抱き引き寄せる。
「アル、」
「嘘吐け。こんなに冷えてるじゃねぇか」
「……それはお前もだろう」
「そうだよ。だからこうしてた方がいいだろ? それとも嫌か?」
「……」

 今度は否定ではなく沈黙。答えがないのをいいことに肯定と受け取ることにして、肩を抱く手に
力を込める。
 彼女は身を硬くしてされるがままにしていたが、ややあってからそっと頭をこちらの肩に預けて
きた。
「すまないな」
「バーカ。謝ることじゃねぇだろ。つーか俺は役得」
「ふふっ、そうか」
 小さく笑って、彼女はそっとこちらを見つめてきた。普段のような鋭いものではなく、優しい
まなざしで。

「そもそもこんな役回りはお前以外には任せないのだがな、アルノー」


 不意打ちもいいところな台詞に思わず目を見開いてしまった。
 暖炉の火灯りが揺れて、白い肌と蒼い双眸にほのかな橙が差し込む。
 揺らめく炎の照り返しが映えて、まるで涙を携えているかのようにも見えて―。
「―ラクウェル」
 彼女の頬に手を滑らせる。今度ははっきりとわかるくらいにその頬が紅潮した。
 しかし決して彼の手は振り解かれることはなく、どころかそっと彼の胸に手を押し当ててきたり
するものだから。
 頬に触れた手を引き寄せて唇を寄せる。照れた様子ながらも瞼を閉じ、受け入れてくれる彼女の
顔が寸前アルノーの瞳に映った。

252:アルノー×ラクウェル③
10/10/17 00:57:24 7tx8YJj/

「……んっ、あ…」
 合わさった唇の合間から零れる吐息交じりの甘声。
 触れ、離れて、また触れ合う。角度を変えながら何度も、彼女の芯まで蕩かすようなキス。
 彼女を蕩かしながら自身もまた溺れていくかのようなくちづけに、アルノーの中で渇望が沸き
起こる。
 キスの合間にそっとその顔を盗み見てみれば、頬を紅潮させ眦に涙さえ浮かべながらも必死に
こちらに応えてくれる姿。可愛らしくも愛しくて、益々たまらなくなる。
 たっぷりと長い時間をかけたキスの後、互いの唇の端から引く銀糸にも構わず、その細い首筋
に唇を寄せた。
「…ッ!」
 途端、ラクウェルの背にチリチリとしたものが走る。
 触れた先から伝わってくるアルノーの熱と、自分が生み出している熱。ドクドクと脈打つ鼓動。
 壊れ冷え切った体にもまだ熱を生み出すことが出来ることに内心驚きながらも、今はそれ以上
の衝撃に思わず身を捩った。
「ア、アルノー!」
 彼の胸に手をつき、無理やり引き剥がす。
 途端アルノーはハッとしたように目を見開いて、数瞬前まで腕の中にいた恋人へと視線を戻した。
 頬を朱に染めながらも自らを抱きしめるようにして拒絶の意思を示す彼女に「あ…」と情けない
声を上げる。

「わ、悪いッ! やっぱマズイよな。今のはナシだ!」
 彼女の心構えも出来ていない内から突っ走ってしまったかと、アルノーは内心自己嫌悪に陥りな
がらも頭を下げた。
 が、怒り心頭に欲しているのだろうと思っていた彼女からの説教も怒号もなく、怪訝に思って
そろそろと顔を上げてみれば、時間を止めてしまったかのようにぎゅっと自分を抱きしめている
彼女の姿。
 そりゃ暴走しかけたのはコッチだけど、そこまで嫌がらなくても……と内心うな垂れる。
 瞬間、彼女はぽつりと呟いた。
「……アルノー……多分、お前が思っていることとは違う…」
「はい?」
 その頼りなげな声に、思わず彼女の両肩を掴んで向き直らせる。
 普段の剣捌きからは想像も出来ない華奢な肩と腕。本当にきつく抱きしめたら壊れてしまいそ
うなほど。
 目線を上げたラクウェルは涙こそ浮かべていなかったが、本当に哀しそうな目をしていた。

「……私の身体は綺麗なものではない。お前に不快な想いをさせるわけにはいかないだろう」

 そんな頼りなげな声で、何事もないかのように一気にそんな台詞を紡がれて。
 アルノーは自分の中の何かにカッと火がつくのがわかった。
 拒絶の意思を示すかのような腕ごと、強引に彼女を引き寄せ腕の中に閉じ込める。

253:アルノー×ラクウェル④
10/10/17 00:58:03 7tx8YJj/
「アルノー! 聞いていなかったのか! 私は、」
「聞いてたよ。だからこうしてるんだ」
 慌てた様子で身を捩った彼女の背をきつく抱きしめて。
「この、ばか。そんなことで、嫌になるわけねぇだろうが……!」
 彼の震えた手と声に気づき、ラクウェルは暴れるのを止める。
見上げた彼の顔は泣いているような怒っているような、少々頼りないこどものようなものだった。
「だが……」
「あのな、ラクウェル。そりゃお前にオトコの気持ちをわかれって言ったって無理だろうが」
 先ほどと同じように、その頬に手を滑らせて。
 熱っぽい目を真っ直ぐに向けながら。


「好きになった女の身体を嫌うオトコなんか、居るわけねぇんだよ」

 ―などと。
 普通に聞けば誤解を生みそうな。しかしラクウェルには何よりも効果的で意味のある言葉を、
囁いた。



 耳まで真っ赤になりながらも沈黙してしまった彼女の髪をそっと撫でる。
 彼女はその腕から逃れようとはしない。今押し倒してしまってもいいのかもしれない。
 そう思いながらも彼女からの回答を辛抱強く待った。
 さらさらと零れる灰桜色の髪が炎の照り返しに映えていた。
 ベキッと火にくべた薪の一つが折れて小さく火の粉を上げる。屋根を叩く雨音は次第にその
強さを増していくばかり。
 沈黙は周囲の音と色、空気の流れを鋭敏にさせる。否、自分の感覚が研ぎ澄まされているのか。
 更に長い沈黙の後、ラクウェルは俯きながらぽつりと言った。

「…………私で、いいのか?」
「ばーか。お前がいいんだ」
 ラクウェルの腕がそろそろとアルノーの背に回る。顔を見たくて、顎を引き寄せた。
「それより、お前こそいいのか? 身体、きついなら止めるぜ」
「いや、それは特に問題は無い」
 ラクウェルの否定はやはり速攻且つ明瞭である。思わず噴き出しそうになったのを、彼女は
怪訝な目で問うた。
「なんだ?」
「いや、なんでも」
 熱を移すかのように軽く頬に口付けると、ピクリと肩を震わせる仕草。
「きついようなら早めに言えよ? なんつーか…手遅れになる前にさ」
 優しく囁いたつもりだったのだが。ラクウェルは何故か不機嫌そうに眉を寄せた。
「お前こそオンナの気持ちというものがわかっていないぞアルノー。
……その、すき…になった男にこうされるのを、嫌がるオンナなど居ない」
 その一言が始まりの合図。
 先刻と同じように長いキスを交わし、互いの熱に溶けていった。

254:アルノー×ラクウェル⑤
10/10/17 00:58:45 7tx8YJj/


 ぱさり、と衣擦れの音。
 素肌に触れる外気の冷たさに、身を隠すものが取り払われたことを知る。
 とてもじゃないがアルノーの顔など見ていられないので、目を閉じたままじっとしていた。
 暖炉の前、座したままの姿勢。人前で素肌を晒すという初めての体験に、傷痕のことより
何より気恥ずかしさが先に立って、ラクウェルは小さく震えていた。
「怖いか?」
 意外なまでにやさしいアルノーの声が耳元に落とされて、ラクウェルはかぶりを振った。
「怖くはないが。その、お前は満足できるか…?」
「だからさっきも言っただろ。俺は―」
「そうではなく! …その、私の身体は、メリハリが無いから……」
 搾り出すように言ったのに、途端耳にぷっと吹き出した声。
 そのまま身を震わせ笑われて、思わずラクウェルは目を開いてしまった。
「なッ! ひ、人が真剣に言っているのだぞ!」
 涙さえ浮かべて笑っているアルノーに怒る。と、アルノーは目じりに浮かんだ涙を拭いなが
ら頭を下げた。
「いや、可愛いと思って」
「な…ッ……んんっ」
 思わず頭を小突こうとしたラクウェルの手は寸前アルノーに絡めとられた。
 鎖骨に触れたアルノーの唇の感覚に思わず声が上がる。

 猫が毛づくろいをしているかのように、優しく吸い付かれて、くすぐったい。
 さらさらと彼の髪の毛が触れていた。
「あ…はぁ……」
 舌先でやさしい愛撫を続けながら、アルノーの手はそっとラクウェルの胸元の辺りを触れる。
 見ずとも触ればわかる、明らかに地の肌とは違う傷痕。
「これ…痛くないか?」
 こくんと頷く。あまりにも優しく触れてくれるものだから、痛みよりくすぐったさが先行する。
 そうか、よかった、なんて呟いて、アルノーの手と唇がその部分に優しく触れる。
 それは動物的な本能が感じさせる快楽ではなく、ヒトとヒトが触れ合うことで感じる安心感。
 ずっと昔、子供のころ。悪夢を見て母親に甘え抱きしめられたときのような。
 トクントクンと自分の中を叩く心臓の鼓動が聞こえて。不思議と呼吸が落ち着いていく。
 繋いだままの手と手から彼のぬくもりと本当に自分を大切に想ってくれているのだという
想いが伝わってきて、たまらなくなった。目の奥があつい。


255:アルノー×ラクウェル⑥
10/10/17 00:59:11 7tx8YJj/


 綺麗なものじゃない、などととんでもない方便だとアルノーは思った。
 その身に残る傷痕は確かに戦時下の悲劇をそのまま写したモノで、誰の目にも痛々しく映る
ものなのだろう。彼女自身が嫌悪するのもわからないわけではない、けれど。
 傷痕を含めて、アルノーの目にラクウェルの身体はとても美しいものに映った。
 惚れた贔屓目もあるかもしれない。けれども快いものではないという彼女の言葉は否定せざ
るを得ない。
 すべてを失い、これだけの傷を負ってなお再度立ち上がり、歩き出すことを決めた彼女の心
の強さ。刻まれた傷痕のひとつひとつはどれだけ痛かろう辛かっただろうとは思うけど。それ
だけの傷を負ってなお、ラクウェルという人物の心を、中身を守ってくれたことに感謝すら覚
えた。
 これ以上彼女の身を傷つけることが無いようにと、祈りにも似た決意が固まっていく。
 ……だからこそ理性は総動員体勢、全身全霊を込めて優しくしたいと思っていたのに。
 目の前のラクウェルが眦を揺らしていて。見慣れない姿に自分の内側で燻っていた熱が上昇
するのがわかってしまう。

 触れるだけの軽いキスを交わし、アルノーの手は胸の中心、桃色の部分にそっと触れた。
「……ぁっ!?」
 ぴくんとラクウェルの身体が跳ねる。問いかけるようにその顔を覗き見れば、恥じらいなが
らもふるふると首を振った。続けていいという合図。もっとも、ここで拒絶されたところで止
められる自信は正直なかったけれど。
「んん…っふ、あっ……」
 普段の彼女からは考えられないくらい甘い響きが耳を打つ。
 仄かに色づく頂きは硬く自己主張を始め、感じていることを如実に伝えていた。
 右のソレを口に含み、吸い付くように甘く噛むと高い声があがる。もう片方は手で転がすよ
うにしながら柔々と揉む。
「あっ、やっ…」
 拒絶ともとれる声。
 けれども紅潮した頬と小さく開いた濡れた唇は否定の意味を為していないと都合よく受け取
って、アルノーは愛撫を続けた。
 自らが言うように凹凸の少ない身体。それでもフニフニと柔らかな胸に手を滑らせていると
幸せな心地になる。
 そう思っているのはアルノーだけではないようで、荒い息の合間で途切れ途切れに自分の名
前を呼ぶ声が頭上から響いた。
「んっ」
 手を休めて、何度目になるかもわからないキス。何度交わしても飽きるということはない。
 噛み付くように唇を合わせ、逃げる舌を絡めとって熱を与えるように映すように繰り返す。
 実際、興奮と感情の激流によって互いの体温は上がっていた。触れ合う吐息すら熱い。

 行為に溺れていくラクウェルの様子を確かめながら、アルノーは彼女を仰向けに横たえた。
 互いの上着とコートを敷物代わりとして、体重をかけないように彼女に乗りかかる。
 今更ながら、明らかに性行為を目的とした体勢を意識したのだろうか。ラクウェルが気恥ず
かしそうに目線を逸らす。
 小さく笑いながら再び首筋と鎖骨に吸い付きながら、全身に手を滑らせて徐々に下へと下ろ
していく。
 先ほども触れた胸から腹、力を入れれば折れそうなほど細い腰へ。

256:アルノー×ラクウェル⑦
10/10/17 00:59:40 7tx8YJj/
 腰から尻、太股にかかるラインを二、三度上下してから、アルノーの手は太股の内側に入り
込む。脚はしっかりと閉じられていたが、手は易々と侵入に成功した。ラクウェルの腰がびくっ
と震える。
「ラクウェル。もう少し脚開いて」
「そ、そんなこと自分からできるわけないだろう!」
 いやいや、今からまさにそういう行為をするというのに。 
「…まあ、そういうのも可愛いけどさ」
 苦笑いを交えつつ、彼にしてはやや強引とも思える仕草で彼女の膝を割る。
 白い脚にも残る幾つもの傷痕の向こう、隠された秘所は柔毛に隠されており、暖炉灯りしか
ない状況も手伝って殆ど視認できなかった。
「ば、ばかっ! あまり見るな!」
「こんだけ暗くちゃ殆ど見えないって」
 だから触るぞ?と目だけで伝えれば、元々朱に染まっていた顔を更に赤くして、それでも許
容の仕草なのか瞼をおろす彼女。

 アルノーの手が動く。 
 柔毛の下へ潜り、ラクウェルの敏感な箇所を探る―までもなく、すぐにそこはクチャリと
粘着質な音と供に汗でも雨でもない液体が指先にまとわりついた。
「……お前のせいだ。さっきから、あんなことばかりするから」
「俺で気持ちよくなってるって言うなら嬉しいな」
 笑いながら、頬にキスをひとつ。
 動きを止めていた指をそっと動かしてみると、クチャクチャと水音が増す。いや、液体の分
泌量が増えている。
「あ……はっ…ぁん……ふぁっ」
 先ほどまで照れ隠しにぶつくさ言っていた口は最早意味を成さない喘ぎ声を漏らすだけ。
 熱に浮かされたように吐息を零すラクウェルの手が、無意識にアルノーの背に回り、シャツ
をぎゅっと掴む。もっとと、ねだるように。
 彼女と、自分自身の求めに応じてより大胆な指使いで翻弄する。


 耳に響く濡れた音と、自分が出しているとは思えない媚びるような声に、ラクウェルは耳を
ふさぎたくて仕方なかった。
 けれどもそれは叶わぬ願い。アルノーの手が、唇が、肌が触れるたびに全身の力が抜けてし
まう。筋肉も思考も、弛緩したように真っ白に塗りつぶされていく。
 元々可愛げがないと自嘲するラクウェルは、身体のこともあって色恋沙汰とは無縁の人生を
おくっていた。男女が愛し合い、子を成す過程について大雑把な知識はあったものの、それが
自分自身の身に起ころうとは考えたこともなかった。ゆえにその行為がこんなにも淫らで、
それでいて気持ちよいモノだなんて知らなかった。
 ――というのに、目の前の男はどうにも慣れた節がある。
「は…っ、ふ…んぁ……あ、アル、ノー……」
「ん?」
 胸に埋めていたアルノーが顔を上げる。

257:アルノー×ラクウェル⑧
10/10/17 01:00:07 7tx8YJj/
「お、お前は…慣れて、いるのか?」
 ぴきっ、と。
 漂っていた甘い空気のようなものが一気に凍りついたのがラクウェルにもわかった。
 つい今さっきまで余裕ぶって自分を翻弄していたとは思えない、怒ったかのように顔を赤く
するアルノーの姿がそこにある。
 否、怒っているわけではない。これは、照れているというべきか。
「あー……ったく、もう…」
 がしがしと前髪をかきあげながら、アルノーはラクウェルの手をとり、自分の胸に押し当て
た。

 手のひらから、シャツ越しでも伝わる彼の体温。それに、早鐘のような鼓動。
 思わず目を見開くと、恥ずかしそうに彼は視線を逸らす。
「……こっちだっていっぱいいっぱいなんだよ」
 緊張、しているのか。
 なのにあんな風に余裕ぶって、こちらが怖がることのないように平静を装って。
 ふ、と口元が笑みの形をつくる。久方ぶりに見たような気がする彼の臆病さと、それ以上の
やさしさ。
 胸につかえていたものがするすると溶けていく。
「すまない」
 詫びて、ラクウェルの手はアルノーの頬に滑る。自分から口付けた。

 軽い、こどもが交わすようなキスだったけれど、滅多にない彼女からのアプローチにアルノー
の心音は更に高鳴る。
 これ以上心拍数が上がったら死んでしまうんじゃないか、なんて疑ってしまいそうな位。
「…ちくしょー。反則だっての」
 嬉しそうにも悔しそうにも聞こえる声。
 怪訝そうに眉を寄せるラクウェルには応えず、アルノーは休めていた愛撫の手を再開した。
「あ…ふぅ……っ」
 本当にやさしくしているから、ラクウェルの口から零れるのは浮かされたような緩い声ばかり。
 けれども、さっきのラクウェルを見て歯止めが利かなくなった。
 脚を大きく開き、身体をより割り込ませて、彼女のそこにちゅ、と口付ける。
「あっ!?」
 びくん、とラクウェルの腰が跳ねた。
 濡れた下の唇の中をアルノーの舌が動き回る。左右にめくるようにして動かすと、トロトロと
溢れる熱い雫。濡れて光る中心を見つけ、指先でそっと剥くようにしながら息を吹きかけた、途端。
「――っ!? ふ、あ、ふあああぁっ!」
 先ほどの、まどろむような空気とは違う。切羽詰った快楽の高波にさらわれるオンナの声。
 指だけを動かしながらそっと顔を盗み見ると、ラクウェルは硬く目を瞑り、頬を紅潮させ、口元
には涎さえ垂らしていた。
 普段からは考えられないほど乱れた姿に、アルノーの熱も次第に集まってくる。下半身が熱い。
 それでもその声がもっと聞きたくて。もっと甘えてほしくて。
 ……もっと、自分を感じてほしくて。

258:アルノー×ラクウェル⑨
10/10/17 01:00:31 7tx8YJj/
 指がクリトリスから下を探り、愛液を生み出している秘裂を見つけ出した。
 十分に濡れ、あふれている。オンナの匂いが酔ってしまいそうなほど強い。いや、酔っているの
に違いはないのだろうが。
 慣らすように人差し指を一本差し込むと、ずぶずぶと案外簡単に埋め込まれていった。
「あ、あぁんっ…」
 ラクウェルの身がかすかに震えた。
「大丈夫か? ラクウェル」
 問いかけに言葉では返してくれなかったけど、目を瞑りながらもこくんと頷いてくれた。ので、
続ける。

 ラクウェルの中は蕩けそうなほど熱い。その上、きつい。
 入り口では異物を拒もうとするかのように圧迫していたのに、入ってしまえば次は逃がさない
とでも言わんばかりに絡み付いてくる。
(うわ……)
 指でこれなら、アレを入れたらどれだけなのだろう。
 優しくしてやりたいという愛情と、快楽に身を任してしまいたいという本能。
 葛藤を壊れそうな理性でなんとか押しとどめながら、入れた指と中の様子を確かめるように何
度か動かす。

 クチュリ……クチャ…
 外の部分を弄っていたときとは比べ物にならないほどの卑猥な音。
 さぞかし恥らうだろうと思いきや、ラクウェルはそれ以上に切羽詰まった様子で喘いでいる。
きっと、今自分がどんな声を出していて、どんなことをされているかなんて理解する余裕もない
のだろう。
「ひゃん、んふ……っ! ん……あああっ、あぁあ」
 涙に濡れた瞳は何も映しておらず、呼吸すらも苦しそうな様子で必死に敷いたコートの端を
掴んでいる。
 それでも止めない。止められない。
 ラクウェルの中が急に圧迫を強め、収縮していく。
 愛液に濡れ、テラテラと光るクリトリスに舌を絡め、吸った。

「ひゃ、あ、あああああぁあぁっ!!」

 びくびくっと、一際激しく腰が揺れる。
 急速な収縮。
 甘い蜜を零しながら、ラクウェルは軽く達していた。


259:アルノー×ラクウェル⑩
10/10/17 01:00:59 7tx8YJj/

「……ル。ラクウェル?」
 ぺちぺち、と頬に触れる手の感触に目を開く。
 目の前には心配そうにこちらを覗き込む翡翠色の瞳。
「アルノー…?」
「大丈夫か?」
「え、何が―」
 問いかけて、固まった。
 ナニをされていたものやらよくわからぬまま、思考と視界が真っ白になって、喉が焼ききれる
ように熱くなった後、何も覚えていない。
 顔面に熱が集まるのを瞬時に察する。
「身体、つらくないか?」
 デリカシーがあるのかないのか、優しいというよりは鈍いのか、それでも本気でこちらを気遣
っていることだけはわかったので目を瞑りながらも頷いた。
「たぶん、大丈夫……だと思う」
「そうか、よかった」

 安堵の息が零れて、素肌に触れる。
 熱情のそれではないのに、くすぐったくて心地よい。
 どうしてこの男はこんなにも―と尋ねそうになって、踏みとどまる。
 アルノーが自分のどこを好きになってくれたのか、ラクウェルにはわからない。
 どれだけ語ってくれたとしてもきっとずっと、わからないのだろう。
 恋に理由なんかない、とは昔聞いた物語のことば。きっとその通りなのだろう。

「んっ」

 ちゅ、と耳元で音。
 耳を甘噛みされ、頬にキス。
 濡れた唇にも軽く触れて離れようとした口付けを、彼の首に腕を絡めて留め、濃厚で長いディー
プキスを味わう。
 面食らったアルノーもすぐに応戦した。互いに舌を絡め、クチュクチュと貪りあうように吸い付
き、噛み付き、欲する。
 相手の奥深く深淵まで全てを暗い尽くすかのような深いキス。
 永遠とさえ思えそうなほど長い時間。
 実際にはほんの数分にも満たなかった時間が過ぎ、息が続かなくなって二人は同時に相手を解放
した。

 ラクウェルの目に映るアルノーは、キスに濡れた唇を軽く舐めながら熱を帯びた瞳で自分を覗き
込んでいて。
 アルノーの目に映るラクウェルは、涙に濡れたひとみを揺らし恥ずかしがりながらも上目遣いに
自分を見つめていた。

260:アルノー×ラクウェル⑪
10/10/17 01:01:26 7tx8YJj/
「ラクウェル」
 先ほどとは違う、昏い陰を映した目と声で名前を呼ばれた。
 直接的な言葉でなくとも、その声が意図するところの意味くらいわかる。
 睫毛を伏せ、小さく頷く。と、アルノーは自分を落ち着かせるためか、片手をぎゅっと握って
きた。
 繋いだ手と手。伝わる互いの鼓動と脈動、体温。
 泣きそうなくらい、幸せだった。

「アルノー…」

 こんなにも嬉しいのだと、伝えたくて。
 今まで一度だって口にしたことのない、自分には許されることもないと思っていたことばを―

『アイシテイル』と――

 小さく小さく、ともすれば聞き逃しそうなほど掠れた声で、ラクウェルは囁いた。





 かああぁっと、顔面に熱が集中するのがわかった。
 小さく掠れた声で、でも確かに今彼女は自分の名前を呼んで、そして。
 ……ずっと彼女の口から聞きたかったコトバを、発したのだ。
 同じモノを返そうと一瞬口をついて、でもそれ以上の渇望が湧き上がった。
 ラクウェルが欲しい。
 いとしくて、触れたくて、ひとつになりたくて、たまらない。

「ラクウェル…ッ!」

 脚を大きく開き、硬くなった自分のモノを取り出して、そこに触れ合わせる。
 達した後の濡れたラクウェルの秘所と、はちきれんばかりになった自分の先端から零れるものが
交じり合って、クチュッと熱い感触。
「あ―」
 熱した鉄のような塊が触れて、ラクウェルが思わず吐息を零す。
「いくぞ?」
「……ん、きて」
 ぎゅっと、繋いだ手に力を込めて。
 アルノーは腰を推し進めた。

261:アルノー×ラクウェル⑫
10/10/17 01:01:51 7tx8YJj/

「ああぁぁっ!!」
「くっ! ぁっ!」
 ぎゅうっと締め付けてくる感覚は、指を入れたときとは比べ物にならないほど。
 熱い粘液がスープのように溶け込むナカの肉壁はアルノーのモノをぎちぎちと咥えこみ、奥へ奥
へと誘う。
 まずい。ほんの入り口でこんななんて。
 半分も収まりきっていない自身が益々そそり立つのがわかる。
 背筋を走る官能に耐え、腕を突っ張って必死に推し進めていく。
 荒い息を吐き、痛みに涙を零しながらもラクウェルの手はアルノーの手と握られたままで、痛み
に耐えながらも自分を受け入れようとしてくれていた。
 彼女がここまで覚悟してくれているのに、止めるのは逆に失礼なのだろう。
 それに、アルノー自身も止められそうになかった。
 きつい締め付けに今にも放ちそうになる快楽に耐え進めると、奥の方で何かにこつんと当たる。
 確認するまでもない、彼女の純潔の証。

「いく、ぞ…っ!」

 もう応える声も出せない様子で、ラクウェルは握られた手に力を込めた。
 最奥を突き上げる。
 ブチブチッと壁が破れ、一筋の鮮血とそして、


「あああぁぁぁあああぁッ!!!」


 痛みと喜びに詠う彼女の絶叫が、暗く粗末な山小屋に響き渡った。


262:アルノー×ラクウェル⑬
10/10/17 01:02:17 7tx8YJj/
「はぁっ、はぁっ、はぁっ……」
 握った手も頼りなく。すがりつくもう片方の腕もがくがくと震わせるラクウェルを落ち着かせる
ため、しばらく動かず彼女の髪を梳く。
 繋がった箇所はアルノーの男の象徴をこれでもかというほど締め付けてきて、今にも突っ走って
しまいそうなのを全身全霊で抑止しながら、ラクウェルの涙を唇でぬぐった。
「だい、じょうぶ…だ……」
 尋ねる前に、ラクウェルは言った。
 痛みに苦しんでいるかのような、それでいて微笑んでいるかのような、不可思議な瞳。
「ごめん、な」
「あやまること…なんか、ない…」
 そう言われても、痛みに耐えているその顔を見ればまるで自分が悪いことをしてしまっているか
のように感じてしまう。
 情けない顔をしたアルノーにくすりと笑って、ラクウェルは繋いだ手を離し、そっとその首へ絡
めた。
「……それなら、キス、してくれ」
 そんなことならお安い御用と言わんばかりに彼女の期待に応えた。
 時に深く、時に浅く。
 触れて離れて、また触れる。その度に下で繋がることとはまた違う満足感が胸に満ちた。



「動いても…いいか?」
 ラクウェルとはまた違った意味で、切羽詰った様子のアルノーの顔がそこにある。
 ちょっとだけ笑いそうになるのを堪えてラクウェルは頷いた。

「んんっ……やっ、あっ、はっ……」
「っく、あっ」
 内側の濡れた壁に撫でられて自身もまた喘ぐような声をこぼしながら、アルノーは腰を動かした。
 ラクウェルのそこは血と熱い粘液が潤滑油代わりとなって推し進めるのはさほど難しくはない。
 けれども引き戻すときの圧迫感、全てを食らい尽くそうとするかのような締め付けはまるで途方
もない快楽で、頭の奥で鳴っていた警報を無視して次第にスピードが上がってしまう。

「ひゃ、あっ! あぁんっ! あ、アル、ノーッ!?」

 ラクウェルの声には未だ少しばかりの苦痛の響きがある。
 悪いとは思いながらも止められなかった。
 強引に脚を大きく開き、片足を抱えあげて自分の肩にかけ、より深く強く打ち付ける。
「ああぁぁあぁっ!」
 彼の体の下で、苦しそうに息を荒げるラクウェル。
 彼女の感じる声と表情を目の当たりにする度に理性というものが塗りつぶされていくかのよう
だった。
 無防備な唇へ手を伸ばし、指を侵入させる。

263:アルノー×ラクウェル⑭
10/10/17 01:02:42 7tx8YJj/
 口に入り込んできた異物をラクウェルは嫌がりもせず―というより、状況把握する余裕がない
のだろうが―繋がっている分身と同じように抜き差しされる人差し指に吸い付いて舌を絡め舐めた。
「うあっ」
 指は性感体のひとつだというがどうやらそれは本当らしい。
 抜き差しする肉棒が熱さを増したような気がして、アルノーがうめく。
 もしかしたら、ナカのラクウェルが熱くなっているのかもしれない。
 思うがまま、アルノーは少女の身体を―上と下の口を浸し、満たす。

 山中、雨の冷えた空気の中。
 暖炉の火にだけ照らされた室内は歳若い二人の情事によって、蒸した空気を生み出しているかのようだ。
 橙の灯りがラクウェルの白い肌と桜銀の髪の中で光の色を変えて、不可思議な光彩を生み出していた。

 いつしかラクウェルから苦痛の色が消え、甘い響きを持った艶のある声がアルノーの耳を打つ。
 ちゅぽんと指を抜く。途端「あ…」と、飴玉をとられた子供のような声があがる。
 涙に濡れた瞳に上気した頬、唾液の線を描きながらも紅く染まったくちびる。
「ラク、ウェル―」
 更に激しく腰を振ると、息も絶え絶えに抱きついてくる。
 充血して赤くなった敏感な部分を指で弄ると腰が震えた。
 ぬらぬらと濡れた肉壁はこれ以上にない位アルノーの硬くなった部分を圧迫し、咥えこみ、蕩かして
くる。 
 熱くてきつい。
 もう駄目だ、これ以上―

 限界を感じ、最後に思い切り奥まで突き上げる。

 ズンッ、と腹の奥まで迫り来るような感覚に、チカチカしていたラクウェルの視界は完全に真っ白
になり、意識が泡のように霧散しそして―


「んあ……っ! ひゃ……っ! あぁん、あああ―!!」


 弾け飛ぶ思考。
 意識を失う寸前、熱い液体が自分の中を灼いたような気がした。

264:アルノー×ラクウェル⑮
10/10/17 01:03:10 7tx8YJj/


 しとしとと静かな雨の音がする。

「ん……」
 ゆっくりと、瞼を開いた。最初に飛び込んできたものはむき出しになっている梁。
 暗色の部屋のなか、暖炉灯りも届かない天井は暗闇と化す直前のような影を落としていた。
「ラクウェル」
 隣から名前を呼ばれて、顔だけを向ける。思ったより間近にあった端正な顔に一瞬驚いた。
「アルノー…」
「具合、どうだ?」
「具合?」
 何を聞かれているのかわからず、同じ言葉を反復する。
 そもそも何故こんなに間近で、よもやシャツを脱いだアルノーが隣にいるのか―と、衝撃
に緩慢になっていた思考がゆっくりと再生される。見れば、自分も素肌を晒したままだ。
「あ……」
 思い出して、ラクウェルの顔が一気に真っ赤になった。それこそ名前の通り熟した林檎のように。
 間近で揺れるアルノーは思いのほか真剣な目をしていて、情事後の恋人たちのそれとは違う心配が
含まれているのだろう。
 けれども今のラクウェルには何を聞かれようとそちらのことにしか頭が働かず、気恥ずかしさ極ま
って彼に背を向けてしまった。
 背後で一瞬だけ呆気にとられたあと、苦笑するような気配。
 ふ、とアルノーの腕がラクウェルに伸びてきて、後ろから抱きしめられる。
 暖かな身体が触れ合って、ラクウェルの緊張感とも羞恥心とも言いがたい感情が少しずつほぐれて
いく。
「……あたたかい」
 素直にそう口に出してみると微笑まれたような気がした。
 アルノーが身じろぎし、耳元に息がふきかかる。背がぞくりとして、耳まで赤くなるのが自分でも
わかる。

「―ご馳走様でした」

 なんて、ふざけたような台詞を囁かれて。
 思わずラクウェルの肘鉄がアルノーの鳩尾にヒットした。


 それがアルノーなりの気遣いだったということを知ったのはもう少し先のこと。
 知ったところで気遣いの方向性とタイミングを間違えていることに違いはなく、ラクウェルは呆れ
るばかりだったのだけど。


265:アルノー×ラクウェル⑯
10/10/17 01:03:37 7tx8YJj/



 台風一過とはよく言ったもので、翌日にはからりと晴れた。
 澄み切った空の下、無事山を降り帰還した二人を出迎えたのは勿論ジュードとユウリィ。

「アルノー! ラクウェル!」
 村の入り口まで来たところで、ユウリィの手を引き駆け出してきたジュードが嬉しそうに飛びついて
くる。
「心配をかけたな」
「僕は探しに行こうと思ったんだけど、ユウリィがきっと大丈夫だからって、一日待ってたんだよ」
「ばーか。こっちがどうだったかは知らねぇが、あんな雨の中何の手がかりもなしに来てみろ。あっと
いう間に遭難しちまうぞ」
「こちらでも降ってましたけど、そこまで酷かったですか」
 ユウリィは心を痛めた様子で眉をしかめる。
 確かにフロンティアハリムの中も道々に水溜りができていたが、木々の豊かな山のふもとであるこの
地域性を考えれば、それはむしろ恵みの雨だったことだろう。

「でもラクウェルさん、出掛けられる前に緊急用に念のためってエクソダスオーブを持っていかれまし
たよね?あの森では効果が無かったのですか?」

「え」
「あ」

 ユウリィの言葉に年長二人は固まった。
 探索開始時の地点まで空間を圧縮させ、引き戻してくれる古代と科学の融合体である貴重品。
 それを使えば一晩山小屋で缶詰になどなることもなく、一瞬にして村まで戻ることが出来たはずだ。
 ラクウェルがエクソダスオーブを持ち出していたことを知らなかったアルノーは思わず彼女の顔を
見た。
 彼女にしては珍しく、鳩が豆鉄砲を食らったような顔で。
「……すまない。忘れていた」
 と、告げた。
 アルノーは肩を竦め、ユウリィは困ったような笑みを浮かべる。
「ラクウェルでもそんなことがあるんだ」
 ただひとりジュードだけが、変に感心したような顔。

「でも無事帰ってきてくれてよかった。お腹空いたし、みんなでお昼にしようよ! ユウリィが
さっき準備してくれてたんだ!」
 言うが早いか、ジュードはユウリィの手を引いて宿代わりになっている工房へと歩き出した。
 ジュードに手を引かれながら、ユウリィも微笑んで「行きましょう」と促してくる。

 前を行く二人と少しだけ距離を置いて、年長の二人も並んで歩き出した。

266:アルノー×ラクウェル⑰
10/10/17 01:04:04 7tx8YJj/
「……すまなかったな」
 気落ちした様子で呟くラクウェル。
「ジュードじゃねぇけど、お前でもそんなことがあるんだな」
 別に責めるつもりはない。けれどもたった一晩とはいえきちんとしたベッドで眠るのと床に眠るの
とでは体力の回復具合が違う。まあ…今日の体力低下については、それだけが理由でもないのだろう
けど。

「でも、忘れていてよかった、とも思う……」

 ぼそりと。
 小さく囁いた声にアルノーがきょとんと瞬きすると、頬をほんのり染めた恋人の姿がそこにあった。
 思わず脳裏に去来する昨夜の出来事。
 アルノーの顔も赤くなり、同時に抱きしめたいという衝動が湧き上がってくる、が―


「アルノー、ラクウェル! 早く早く!」

 見ればもう大分向こうまで行ってしまったジュードが手を振って促していた。
 大体今時分は真昼間であるのだし。

「……ま、後からにするか」
「え?」
「なんでもない。それより飯食おうぜ。食ったらお前は少し休んどけ」
 行こうぜ、とアルノーもまたジュードと同じように、彼女の手をとった。
 が、パシッと叩かれて振りほどかれる。
「ひでーな」
「そういうのは、人前でするものではない」

 じゃあ人前じゃなければいいのか、と内心学習しておいた。



 雨上がりの村は露草に濡れた陽光を照り返し、キラキラと輝いている。

 乾いた空気を潤した自然の恵みに感謝するかのように、開墾に精を出す人々の姿。
 ところどころに出来た水溜りの中を面白そうに遊ぶこども達。


 やがて七色の光が空というキャンバスに大きなアーチを描き、吸い込まれそうな青の中に溶けて
いった。





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