09/06/21 02:50:55 Ery13BQx
甲賀の術にかかりながらも、葛葉は気力を振り絞り、追手を斃しつつ気丈にも
我が子の待つ、伊賀の隠し小屋にまで逃げのびてきたのだった。
しかし。
(欲しい…、早く欲しい!!)
小屋について緊張が緩んだとき。
甲賀の術で心を狂わされた葛葉にとって、もはや相手が誰であろうと
自らの淫らな欲望を満たすことしか考えられなくなっていた。
「は、母上?! あっ!!」
葛葉は我が子、狼牙を押し倒すとその場に組み敷く。
狼牙は慌てて逃れようとするが、熟練の忍びである葛葉の巧みな体術に
より押さえ込まれ、身動きもままならない。