10/02/19 14:53:44 P802XooU
2巻までしか読んでない自分が投下してみる。
合宿所シチュな。
パシャっと水の跳ねる音が浴室に響く。
このままじゃのぼせちゃう。もうそろそろ出ようかな・・・。
浴室のドアを開けて、篠岡は脱衣所に出た。
ほてった肌に扇風機がほんのり涼しくて気持ちがいい。
「あー、涼しい・・・ストレッチでもやろうかなぁ・・・」
独り言を漏らしながらタオルを身体に巻いたその瞬間。
ガチャ
「「え」」
ありえない音がした。
ガチャ? 何、ガチャって。
篠岡は、おそるおそる背後にあるドアの方へと視線を向けた。
「・・・・・・あ、阿部くん・・・!?」
「・・・・・・ワリ。まさかいるとは思わなかった」
「・・・い、いえ。出てってくれればそれで・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
阿部は無表情に篠岡をじっと見つめて微動だにしない。
「あの、どうしたの・・・・・・じゃないっ、早く出てってーー!」
阿部に背を向けてしゃがみこんだ。
何、何なのこの展開。最悪!!
「ごめん」
謝罪の言葉と同時に、ドアがパタンと閉まる音がした。きっと帰ったのだろう。
途端に安堵感が湧き出てきて、ふぅ、と息をついた。
「あー、びっくりした、もう・・・・・・って何でいるの!!!」
「・・・いや・・・」
改めてドアのほうに視線を向けると、そこには帰ったはずの阿部がいた。