09/01/14 00:15:09 rMWRTzIR
>>427
早く寝なきゃいけないのに、受信してしまったじゃないか!
先生キャラ変わってるorz
「おかえりなさい」
「ただいま」
数ヶ月ぶりのセロ君を抱きしめる。
今日ついに卒業式を迎えた彼女を、部屋でお祝いをしてあげた。
山のようなプレゼントの一つ一つにリアクションを取ってくれて、
そのくるくる変わる表情につい頬が緩んでしまう。
「ありがとう」
その言葉だけでお腹がいっぱいだった。
でも、これだけで終わらない。
最後のプレゼントが最高のプレゼントであることを、
セロ君はまだ知らない。
いつ渡そうか、タイミングを見計らいながら彼女の足をちらりと見る。
数年前にオレが付けた証が、今も褪せることなく
彼女の左足の薬指に巻きついていた。
「セロ君」
「なんですか?」
「そこに、座って」
そこ、とベッドを指した。
少しだけ躊躇いながら、セロ君はゆっくりベッドに腰掛けた。
「グエル先生?」
そう言ってオレの顔を見上げる表情は、
少し緊張しているのが見てとれた。
そういうことをすると思ったのか、少しずつ頬が赤くなってくる。
「セロ君ちょっと目閉じて」
おもむろにセロ君の前に屈み、彼女を見上げた。
カッと赤くなる彼女に柔らかく微笑んで「いいから」と声を掛けた。
意を決したようにギュッと目を瞑る彼女を見届けてから、
ポケットに忍ばせていた小さな箱を取り出した。
左足に手を伸ばすと、ビクッとする。
「せ、先生?」
そして、薬指にそっとはめると、セロ君がバチッと目を開けた。
「ダメじゃない。最後まで瞑ってなきゃ」
「だって、びっくりして・・・本物の指輪、ですか?」
恐る恐るセロ君は自分の足を見た。
「そうだよ。遅くなったけど、証」
見上げると、セロ君は今までのどのプレゼントよりも
一番嬉しそうに笑っていた。
「ありがとうございます」
それだけでオレは彼女が愛しくなる。
やっと渡せたことと、セロ君を自分のものに出来たような
ちょっとした錯覚が少しだけいつもより大胆にさせてくれた。
彼女の足首、ふくらはぎ、膝、ふとももに唇でなぞっていく。
「・・・んっ」
両手はいつの間にか彼女のくびれた腰に手をまわし、
吸いつくような肌を求めだした。
「せ、せんせ・・・」
恥ずかしさに耐えかねたのか、
セロ君はオレの肩をぐいっと押した。
「いや?」
「や、じゃないですけど・・・その、」
耳まで赤くして口ごもるセロ君をもっと見たくて、
体を引き寄せて唇が触れるくらいの距離でふっと笑って言った。
「好きだよ」