09/02/18 23:06:59 NAeL6EtZ
>>386
普段は投稿しないのだが、おやすみCDを妄想していたら妙なブツができあがってしまった。
折角なのでショタ枢×ロリ優姫でエロパロなのにエロくないブツを投下。
尚、零バージョンは妄想エネルギーが足りないので無理っス。
原作8巻以降未読の方は注意!
~優姫のおやすみCD~
「おにいさま・・・?眠れないの?」
外からの光は差さぬ地下部屋の一室。
吸血鬼の本能が昼前と知らせる時間帯。
優姫はランプシェードの柔らかい灯りに瞼を震わせ、目を開いた。
傍らには大好きなおにいさま。
昼頃になっても未だ本を捲る兄を見上げ、優姫は眠そうに瞼を擦りつつ問う。
「起こしてしまった?」
ごめん、と隣で眠っていた可愛い娘に謝り、乱れた髪を撫でつける。
優姫は子猫のような仕草で小さくあくびをするともぞもぞと隣の兄のひざに乗り上がる。
「優姫・・・?」
優姫の動きを止めることもなく、枢は本をサイドボードに置く。
枢の胸に頭をのせ、優姫の手が枢の頭に伸びる。
「ねーんね、おにいさまが眠くなるまで優姫がこうするの」
さすりさすりと小さな子供の手が枢のやわらかな髪を撫でさする。
ちいさな生き物はねーんね、ねーんねと母親が眠れぬ日にやってくれた事を繰り返す。
小さな、腕の中の愛しい生き物・・・枢にとって庇護すべきちいさきものが枢を子供扱いする。
それはおままごとのようでひどく滑稽なのに・・・
ああ、どうしてだろう。この胸に宿るこの想いは。
泣きたいほどに切なく、暖かい慈雨のように愛しさだけが渇いた心に染み渡る。
枢は優姫の体をきつく抱きしめて彼女に顔が見えないように天井を見た。
「おにいさま・・・?」
どうしたの?と小さく問いかける少女に枢はなんでもないよ。と答えた。
柩の中では見る夢はただ暗く、眠りは優しくもなく、ただ"無"でしかなかった。
愛しい娘の腕に抱かれて見る夢はどんな血よりも甘く優しい。
この時間がずっと続いてしまえばいいのに、と枢は切に願いながら瞼を閉じた。