ヴァンパイア騎士でエロパロ at EROPARO
ヴァンパイア騎士でエロパロ - 暇つぶし2ch347:名無しさん@ピンキー
09/01/20 00:38:51 0AKz3Mhi
>>340
優姫の同室の子とか駄目じゃろか…
接点ないけど

348:名無しさん@ピンキー
09/01/20 22:18:31 KtUxdAvB
>>346
非常に貴重な情報をサンクス。
年代ごとの嗜好の違いではなくて、根本的な男女の感性の違いなのね。

349:名無しさん@ピンキー
09/01/21 02:12:00 gxJLO9b8
自分はヤオイなんか興味ないぞ
>>345の完成版が読みたいですお!

350:名無しさん@ピンキー
09/01/21 11:32:21 ZGCAHPP6
ここはエロパロ版だからエロがないと駄目なんかな?
暁と瑠佳でしかもエロなしって需要あるのかわからないんだけど

351:名無しさん@ピンキー
09/01/21 11:41:03 gIin01ds
>>350
少なくともここに一人需要がある人がいます!!!
投下願います

自分も読み手としてはエロなくてもいいじゃない読みたいよと思うんだけど
書き手として落とすときはエロなしじゃがっかりなんじゃ、と思ってしまう

352:名無しさん@ピンキー
09/01/21 14:10:41 lXmjSrjr
>>350
暁×瑠佳 燃え!!!!!!!!!
お待ちします。

353:ZGCAHPP6
09/01/21 15:01:01 ZGCAHPP6
少しでも要望あるなら…
じゃあとりあえずサイトに上げる前に投降

※注意事項
枢←瑠佳←暁 でエロ全くなし ほんとキスもない ので服を脱ぐ必要はない
アカルカというよりは瑠佳←暁 枢さま出てきません
4巻の舞踏祭の時のあの委員長らへん→二人で踊ってるあたりの妄想
ちょい捏造あり。貴族の夜会とか。あとナイトクラスには瑠佳のこと好きな人いないつもり
ドレスとかダンスとか少女漫画的要素てんこ盛り
興味ねーよって方はスルーで
あと初投降なんで注意事項とかもにょる所あったらばしばしつっこんでやって下さい。

354:暁と瑠佳1
09/01/21 15:20:27 ZGCAHPP6
 全てを捧げてもいいと思った。
 その気持ちは嘘じゃない、今だって変わらない、そしてこれからもきっと、ずっと。
 そばにいられることが、幸せなのだと。

 ―ただ、それだけ、純粋にその気持ちだけを抱えて生きていけたらと、切に願った。


 外の肌寒さとは対象的に、ホールの中は既に人いきれで暖かくざわめいていた。高く影を落とすシャ
ンデリアと弾けるグラス、飾り付けられた花とフルーツの香り。“夜の貴族たち”にとっては特に珍し
くもない光景、けれど今夜は少し様相が違う。ざわめく人々の半数は、鉄臭い血の匂いを芳しくとも思
わなければ、その命の香りにその瞳を紅く揺らめかせることもない。今夜は、交わらないはずの昼と夜
の住人達が時を共有する、数少ない機会だ。
 デイクラスとナイトクラスの交流という、理事長たっての希望で設けられているこの舞踏祭は、もち
ろんナイトクラスも全員出席が義務だから、普段はわりと好き勝手にしている千里や莉磨も今夜はきち
んと最初から顔を出していた。…交流まで律儀にしているかどうかは別だけれど。
 社交界は貴族の義務だし、舞踏会になんて慣れた身にとってはこんな行事は別に好きでも嫌いでもな
くこなせるけれど、普段顔を合わせない分デイ・クラスの物珍しげな視線は多少居心地が悪い。特に、
見ず知らずの男に検分されるように不躾な視線を送られるのはいい気がしなかった。
 ふっと視線を窓ガラスに移すと、そこには外の闇を透かして自分の顔が映っていた。ホールに背を向
けたとたんに、背中に幾つもの視線を感じる。ガラス越しに見つめてくるその顔はとりあえず全部無視
して、ひとすじほつれた後れ毛をそっと撫で付けた。
 私達の夜会にもあまりお出にならない方だから、こんな会に興味もあまりないだろうけれど。
 せめて、いつ目に入っても見苦しくないように。
 暗いガラスの中で、艶めいた唇だけが紅い。いつも以上に装う程度には、心の奥で期待しているらしい。
 体はひとつしかないのに、まるで心がふたつあるよう。解っているはずなのに、もうひとつの心はくす
ぶったかけらをあきらめられず、抱き続けている。
 泣きたくなる。愛しさではなく、哀れみゆえに。
 艶々の紅を消すように、指先が何度もガラスをこすった。


「あの、・・・すみません、架院先輩」
 ふと、ざわめきに透明な声が差し込んだ。はっと現実に戻った指先が冷たい。
「玖蘭先輩は・・・来てらっしゃらないんですか?」
「寮長なら、テラスのほうに一人でいるはずだ」
「はい・・・!ありがとうございます」


 駆けていく背中は真っ直ぐで、小さかった。
 もしも、私が、人間だったら?
 もしも、もっと早くに、出会っていられれば。
 下らないと心底分かっているはずなのに、その背中から目が離せなかった。
「・・・教えちゃマズかったか?」
 微妙にずれた気遣いをされる。長い付き合いの分、こちらの中が見透かされているようで嫌だ。
「・・・別に」
 そんな過剰に気にしてるわけじゃないわよ。口には出さずに、ふいと暁にも彼女にも、その向こうの開
け放されたテラスにも背を向けた。


355:暁と瑠佳2
09/01/21 15:28:03 ZGCAHPP6

「瑠佳さん」
 ふと、震える声で名前を呼ばれた。こちらを向いている彼は、おそらくさっきからの視線の主のひとり
だ。顔も知らないデイ・クラスの男子生徒、わかるのは制服の色ぐらい。私の名前なんてどこで知った
のやら。
 僕と、踊っていただけませんか。そう言う彼の視線があんまりまっすぐで熱いから、いたたまれなくて
思わず目を伏せる。
「頑張れ、親睦だ。踊ってやれよ」
どうやって断るべきなのか迷っていると、暁がまた余計な口を挟んできた。
「・・・ちょっと、イヤよ知らない男となんて」
「そうはいっても、いいのか?あいつ、捨てられた子犬みたいな目してるぜ」
「……う」
(そんなこと言われたって・・・)
 はっきりと乗り気じゃない自分の様子に、その人があんまり悲しそうにしているから、何だか自分が極
悪人のような気がしてきてしまう。
「…せっかくそんな着飾ってるんだ、たまには外を向いて男を大勢引っ掛けてこいよ。
おまえ、シーズンの舞踏会でもあんまり踊らないだろ」

 暁の言葉が何だか一々ひっかかるけど、でも、そうね。まあ1回くらいは、踊ってもいいかもしれない。
 自分も目の前の彼と同じ目をしていたりするのかなんて、少しでも思ったことは別に理由にならないけど。
 今日は貴族とか家柄とか社交とか、そういうものを何も考えなくていい舞踏会なんだし。たまには、好きな
踊りを何も考えず踊る機会があったっていい。
 堂々巡りの思考ばかりを繰り返す自分に、ちょうど嫌気も差していたのも確かだった。

「…わかったわよ。でも、交流だからよ、交流」
「おう。いってこい」
 ちょうどカドリールが終わって、ホールの男女がざわざわと入れ替わるところだった。次はワルツ、相
手をするのが一人だけでいいなら都合がいい。
 さっきまであんなに悲しそうな顔をしていた眼鏡の彼は、いざ踊れるとなると驚いた顔をして固まって
いて、それがちょっとだけおかしかった。

 1・2・3、1・2・3、1曲目のワルツはゆったりと進む。少しぎこちないリードだけれど、これなら大丈夫
そうだ。
 支えやすいように、体をわずかに寄せる。はっと気付いた腕に重心を預けて、くるりとターン。うまく呼
吸を合わせられて、彼はとても嬉しそうだった。
 純粋な好意が、なぜかすんなり嬉しいと思えた。
「・・・・・・私ね、好きな人がいるの」
 思いがけず、言葉がこぼれた。
「え、あ・・・。・・・僕も、です」
 お互い、相手の気持ちは完全にわかっている。
「そう。・・・私は、上手くいきそうにないけれど」
「一緒です。・・・片思いですから」
「おんなじね。あなたと私」
 何を言っているんだろうと思ったけれど、なんだかもう別によくて、口から出るままにまかせた。
 きっと今日の演奏が悪くないから、相手のリードが上手ではないにしても、合わせられるくらいにはま
あまあだから、そして自分でも思った以上に、今日の舞踏会が悪くないと思い始めているから、こんな
初対面の人にこんなふうに想いのかけらを話してしまう。
「貴女なら、きっと相手の方は嬉しいでしょうに」
「・・・・・・」
 沈黙で何となく察したのか、彼はわずかにためらった後言葉を続けた。
「・・・僕は、相手のことを好きだと思うそれだけで、幸せだと思います。たとえ、決してうまくいきそうになくても」
「・・・・・・どんなにつらくても?相手から全く意識されていなくても?」
 それがもはや愛なのかと疑ってしまいたくなるほどに一方的過ぎる想いであっても?
「つらい時もあります。でも僕は、そんなに想いをかける相手に出会えたことに、感謝したい」
 うらやましいほどに、強い人だと思った。


356:暁と瑠佳3
09/01/21 15:39:09 ZGCAHPP6
 楽しかったです、と礼をとって彼はそっと離れていった。自分もダンスエリアに背を向けて壁際に向か
う。ワルツは始まったばかりだけれど、別にこれ以上誰の相手をするつもりもない。
 たまにはいいかもね、と言い訳じみて思う。今夜は月がきれいだし―
(・・・え、ちょっと)
 はじめは2曲目のワルツのパートナーの入れ替わりに動いているのかと思った。がしかし、
「すばらしいステップでした。よろしければ次は私と―」
「いえ僕の方が、先に彼女と目が合っていたんですよ。瑠佳さん、僕をご存知ですよね?」
「俺が前に送った薔薇を覚えてらっしゃいますか?けっこう手に入れるのが大変だったんですよ。そのかわ
りといっちゃ何ですが―」
「皆さん、彼女は踊り終えたばかりなんですよ?あ、ちょっとそこの君、グラスを」
(暁の馬鹿!)
 誰とも踊らないならまだしも、よりにもよってデイ・クラスの生徒と一度踊ってしまっては次が断れない
じゃないの。はっきりと断ったら断ったで、さっきの彼への特別扱いを疑われ始めたらもっと面倒くさい。
(ああ、もう、うざったいけどうまく断るにはどうすれば―)
 そのとき、黒の制服の集団の前にすっと白が入ってきた。
「踊っていただけますか、レディ」
 完璧な礼で手を差し出して、普段とはかけ離れた口調で社交用の決まりきった台詞を吐く。普段のや
りとりを考えれば、全く、からかわれているとしか思えない。
(・・・まったく、タイもしていないくせに私と踊ろうなんてね)
 それでも助けてくれたのはわかるから、差し出された手に自らの手を重ねた。
「わたくしでよろしいのなら、お相手をして差し上げてもよろしくてよ」
 素直に従うのも悔しいから、せめてつんとすましてそう言ってやると、暁は何がおかしいのかふっと笑
った。


357:暁と瑠佳4
09/01/21 15:46:16 ZGCAHPP6
「…交流だなんて適当なこと言って。あんなことになるなら乗せられなかったのに」
「だからこうして来てやっただろ。まあ、俺で我慢しとけ」
 向かい合って手を重ねるクローズドポジション、暁の胸元に飾られた薔薇の香りが近い。そういえば
こうして暁と踊るのは何年ぶりだろう。確か私が13歳の頃、あの時暁は12歳で、英も一緒になって3
人で社交界デビューの練習のために3人のうち誰かの家で何度も練習をしていたんだっけ。あの頃は
まだ私の方が少しだけ背が高くて、そのせいでバランスが取りにくいらしいのとまだ練習を始めたばか
りで慣れない暁に何度も足を踏まれたものだ。
 今のこの体格差で足を踏まれたら痛いどころじゃないわよ、と自分の足と見比べて思う。大丈夫なの
かしら。
2曲目の曲はささやくような旋律から。この曲は確か、踊る男女とその周りを囲む人々、きらめくダンス
ホールがだんだんと浮かび上がってくる曲だ―だんだんテンポが上がって、そう、ステップも早く―
(……、上手じゃないの)
「おまえなあ。あれから何年経ったと思ってるんだよ」
 あんまり考えていたことが表情に出ていたらしく、あきれた顔をされる。ばつが悪くてそっぽをむいた。
「だって暁が夜会で踊るところなんて、見ないもの。…もし、今度某夫人が来る集まりの時にあんまり
つまらない相手の男しかいなかったら、その時は踊ってよね」
 家同士のお取次ぎを取り仕切るのが大好きな某貴婦人のことを考えると、いい誤魔化し相手に出来
ると思った。やたらダンスの相手を紹介してきてはた迷惑なのだけれど、彼女はなかなか血筋も高く、
厄介なことこの上ない。
 暁も身に覚えがあるらしく、苦笑いをしている。
「まあな…。しかし”夢幻のいばらの君”と踊ったとなると俺がまたとばっちりを受けるんだが」
「はぁ?」
「俺ら貴族の男共の間でおまえにつけられてるアダ名。おまえの力にちなんで、夢の中の夢魔のように
美しいのにもらえるのは花のない鋭いいばらだけ、ってさ。あんまりおまえがそこらへんの男を袖にして
るもんだから」
「………………あ、そう……」
 あまりにも自分たちの勝手な都合で付けられた由来に脱力して、反論する気も失せる。ほんと、もう、
どうでもいいけど。
 曲はクライマックスに向けて加速する。ほとんどつま先だけで、飛ぶようにステップを踏んでもちゃんと
合わせてくれるのが心地よかった。背中を深く支える腕に促されて、ドレスの裾をゆらめかして大きく回
る。…今のは自分でもそうと思えるくらい、良かったかも。
 曲のラスト、さっと重ねた右手だけ残してお互い外に大きくステップをとる。その一瞬後に素早く、けれ
どそっと寄り添うように基本姿勢に戻って終わり。のはずが、
(あ、)
 暁の方が反応が早かった。隣のペアの翻る裾が見えて、ぶつかる、と思うより一瞬先に腰が強く引か
れる。あまりの勢いにそのまま二人して倒れ込むかと思ったけれど、抱きかかえる暁の体は揺るがな
かった。
 一拍遅れての拍手の中、二人で顔を見合わせて思わず笑う。
「・・・もう、最後の最後で締まらなかったわね」
「まったくだ。・・・ん、次は、メヌエットか」
「何よ、まさかワルツしか出来ないとか言い出すんじゃないでしょうね?  次、行くわよ」
「仰せのままに、マイ・レディ」
 そのまま当たり前のように突入した2曲目は、自分至上最高のメヌエットだったと思う。



358:暁と瑠佳5
09/01/21 15:53:46 ZGCAHPP6

 鳴り止まない拍手の中、手を引かれるままにバルコニーに抜けた。一人で月を見上げていると、暁が
シャンパンとアイスクリームを手に戻ってきた。熱くほてった体に甘い冷たさが心地いい。
「何か話したのか、さっきの奴と」
「え?」
「4つ隣くらいのところで踊ってたら見えた」
 まったく、踊りの最中に余所を見る余裕があるなんて、余裕ね。
「…想ってるだけでもいいんですって、言われたわ。…私、片思い同士だから私達おなじねって彼に
言ったけど、同じじゃなかった。全然違った」
「おまえ、よりにもよってあいつに片思い同士とか言うか…」
 気の毒に。そう呟く声は頭に入らなかった。
 出会えたことが、そばにいられることが幸せだというのは分かっているはずだったのに、いまだに胸
の痛みを飲み込むことが私はできないでいる。いばらを抱いても、傷つかない強さが欲しいと思った。
「…私より、ずっと強い人だったわ」
 暁が何か言いたそうな顔をしたけれど、結局何も言わなかった。
なんとなく気まずくなって、シャンパンを一口流し込む。ホールでは新しい曲が始まったらしく、音楽
の旋律が流れてきた。
 まだ体に残る余韻で、思わず体を揺らす。
「おまえにしては、大分気分が乗ってるみたいだな」
「そうね。結構、思い切り踊れたし」
自分でも驚くぐらい、そう素直に笑って言えるぐらいには楽しめている。このところずっと、同じこと
しか考えられなかったのが嘘みたいに。
 そこでふと、気付いた。
(…もしかして、気を使ってくれたのかしら)
 親睦だからと、わざわざ私が踊りやすいような大義名分の理由までつけてそそのかして。でも、その
おかげで今日は、いろんなことを忘れられた。振り向くことのない背中も、それに守られる小さな背中も。
「……暁、」
 今日は暁がいてくれて、よかった。
「…ありがとう」



 バルコニーにひとり残り、暁はホールの様子を遠目に見やった。手持ちぶたさに瑠佳の残したグラス
を手元で回す。
(それを、”強さ”、ね・・・)
 見返りなど求めていない一途な思い。恋慕と憧憬がないまぜになるうちに、それでいいと、そう強く
あろうと思う人もきっといるのだろう。
 まあ美しいと、強いと言えなくもない。
 けれど、
(・・・俺は)
 腕をかざすと、グラスの淵に残った紅が月明かりに透けた。
「想ってるだけなんて、厭だね」
 制服に移ったかすかな香水の残り香を感じながら、そっと唇をその紅に寄せた。







(end.)



ごめん三点リーダーが前後でぐっちゃoyz
お目汚し失礼しました…エロが書けたらいいな次は…

359:名無しさん@ピンキー
09/01/21 16:01:03 uLEKsWsX
リアルタイム投下に遭遇!
ワイルドとルカしゃん、GJでした。
この二人すごく好きなんだ。嬉しい。

360:名無しさん@ピンキー
09/01/21 16:05:27 gIin01ds
GJ!
このカプ一番好きだから嬉しい
いいもの読ませていただきありがとうございました
エロも待ってます

いろいろと触発されたので自分もサイト作成がんばる

361:名無しさん@ピンキー
09/01/21 19:04:32 lXmjSrjr
めっちゃ甘ラブ 暁と瑠佳。

100回 GJっ!!!!!(。。)
いいぞ、もっとやれ~~~ww


362:名無しさん@ピンキー
09/01/21 22:09:51 OB545XpW
GJだ純血種

363:名無しさん@ピンキー
09/01/24 17:10:14 tHqI64pa
358>> GJを100回言わせてもらうよ!


364:零×優姫
09/01/26 01:18:17 +aUL0BKG
323です。(トリはうざいので外しました)
多少自重するつもりだったのですがスタミナ切れなので補充するため再び投下!
きっかけは原作の8巻を使わせていただいています。
またまた短いですが、枢と零への愛は十二分ッ!!

365:零×優姫1
09/01/26 01:19:39 +aUL0BKG
優姫が…ヴァンパイア…
認めたくない事実が胸に突き刺さる。



「ヴァンパイアの優姫が…食べちゃったから…」
ドア越しに聞こえる声。
今までの「優姫」とは違う、ひどく落ち着いた雰囲気を纏っている。
落ち着こうと思えば思うほど、心臓の鼓動は早くなっていった。
「お前達はいつも…そうやって…!!」
ドアを思いっきり開くと、そこにはロングヘアになった純血の少女がいた。
一瞬驚いたものの、零はすぐに眉根を寄せて元の表情になる。
「零…?」
一方の少女も、驚きながら今までとは違った美しさで零を見つめる。
純血種の、独特の雰囲気。
目の前にいる優姫は、もう人間ではない。
『敵』であると自分に何度も言い聞かせるが、いざ目の前にしてしまうと何をしていいのかわからなくなった。
「優…姫……」
零は無意識に視線を逸らし、手で前髪をかき上げた。
「零…どうした…のっ」
急に抱きしめられたことに、優姫は驚きを隠せず目を見開く。

366:零×優姫2
09/01/26 01:20:23 +aUL0BKG
背中にまわされている男の人の腕は、紛れもない零のもの。
零の心臓から聞こえる優しい音を聞いて、優姫の目からは涙がこぼれた。
「今までずっと…ごめんね…っ…」
やっとのことで言葉を発し、顔を上げると同時に唇が塞がる。
零らしい、強引だけど溶けるようなキス。
舌を絡ませ、口の端からは唾液が一筋の糸となって流れ落ちる。
「…ん……ふっ…ぅ…」
長いキスの途中で、ネグリジェの裾から零の手が入った。
太ももをなぞって下着の上から秘唇に触れ、入り口の上の部分を中指で弄る。
そのままそっと優姫の背を壁に押し付け、胸を揉みながらその行為を続ける。
「んんっ…!!はぁっ…んぅ…」
すべての場所を攻められている優姫は、喘ぐことしかできない。
やがて零の指が下着のラインから中に入り、溢れる蜜でヌルヌルになったそこに指を入れた。
絶え間を知らないキスで唇も塞がっているので、思うように喘ぐことさえ許されない優姫は、ただ零の背中に回した腕に力を入れる。
中に入ってくる指の本数を2本に増やして、零はその指を出し入れする。
室内に響くピチャピチャという音で、二人の行為は更にエスカレートしていった。
零はその唇の拠点を唇から胸に移し、甘噛みしながら猥らに舐める。
「ふっ…ぜろっ…!あぁっ!」
零の息遣いも徐々に荒くなり、既にぐったり気味の優姫の中に自分の男根を挿入した。
「!?…いっ…やぁっ…!!」
熱い零の物が、優姫の中を出入りする。
立ったままで入れられているため、下から突き上げられるような快感が優姫を包む。
制服の胸元を開けただけの制服姿で表情を快感に歪ませている零は、いつにも増して色っぽい。
再び唇を重ねて熱いキスを交わすと、零の動きが一層早くなった。
「んっ…あぁ…ぜろっ…ぜろ!!」
「…っ」
優姫の中が一定の間隔でビクビクと痙攣し、それと同じように零の精液が優姫の中に否応なく注がれる。
ただ本能に従って行ったこの行為を二人は後悔することなどなく、少し話をした後優姫はそのまま零の部屋を後にした。

367:零×優姫
09/01/26 01:22:32 +aUL0BKG
sage忘れサーセン…!!orz
前回と表現がかぶっていたりするので、あまり見比べないでやってください。
またしばらく自重します!
それではノシ

368:名無しさん@ピンキー
09/01/27 12:04:42 zv3NtRC5
いやいや気にするな
自重もしなくていいと思う
萌えたよ、乙!

369:名無しさん@ピンキー
09/01/28 19:32:36 S6/SS8h2
書き手は自重しなくていいと思う
女みたいな誘い受けしなければ

370:名無しさん@ピンキー
09/02/04 16:54:22 yHwzbYKI
保守がてら。

カプだと枢×優姫で、単品だと一条最萌だったんだけど。
DSやってから一条×優姫も良いなとか思ってしまった。

371:支葵×莉磨
09/02/09 00:28:35 Vrf2ix4k
どうも。>>283の支葵×莉磨を投下した者です。
>>341さんの妄想を見て「これは…!」と思い勢いあまって書いてしまいました。
341さんごめんなさいorz

例によって支葵×莉磨。あくまでもオチはこれです。
ちょっと長いので区切りますが、今日は色んな事情でひとつだけ投下して続きは明日以降にします。
あと私の中で胸の大きさは瑠佳>優姫>莉磨の順です。


372:支葵×莉磨
09/02/09 00:30:29 Vrf2ix4k
「莉磨ってさ」
ある日のこと。
ポッキンチョコをつまみながら、いつもの低いテンションで支葵は言った。
それが常なので莉磨もポッキンチョコをつまみながら、続く支葵の言葉を受け流す準備をしていた。
「ないよね」
「何が」
1本目のポッキンチョコを食べ終わったので2本目を手に取り口へと運んだとき、それは起こった。
「胸が」
ポッキン、なんて商品名のように可愛らしい音ではなくボッキンと、骨が折れるような鈍い音を立ててクッキーが真っ二つになった。
しかも丁度チョコと持ち手のクッキーの境目の部分で、だ。
それを見た支葵は「あ、折れた」などとだるそうな感想を述べたが、莉磨は内心穏やかではなかった。
出来るだけ平常心を保ち、軽く睨みつけながら莉磨は問うた。
「……見たの?」
我ながら愚問だと、彼女はそう思った。
雑誌の撮影で水着姿になったことはあるし、支葵とは身体も重ねる仲だ。
前者はまだ誤魔化しようがあるが後者はそうもいかない。
「見たって言うか……見た目風紀委員より小さそうだし」
その瞬間莉磨の額に滅多に走らない青筋が一筋、ぴしっと走った。
しかしそんなことにも気づかず支葵は続ける。
「早園さんのほうが柔らかそうだし……」
このエロ支葵!と心の中で叫ぶがもちろん支葵は気づかない。
まず瑠佳をそういう目で見ていたことも驚きなのだが。
そして次の言葉で莉磨の我慢は限界に達した。
「それになんか莉磨って……固い」
何がと主語を言わずともわかる。
莉磨はガタリと音を立てて椅子から立ち上がり、机の上のポッキンチョコの箱を引っ手繰り何も言わずに部屋を出て行った。
どうしたの、と言う支葵の声を背中に聞きながら。
残された支葵は何がなんなのかが全くわからず、莉磨よりも取られたポッキンチョコの心配をし、果てには
(後で一条さんに貰おう……)
などと、気楽なことを考えていたのだった。

373:名無しさん@ピンキー
09/02/09 22:23:29 gSLvD5Kw
続きはあああぁぁぁぁぁぁ!?

374:支葵×莉磨2
09/02/10 00:09:05 ErLVajlH
>>372の続き。

読書をしながらアフタヌーンティーを楽しんでいた藍堂のもとに莉磨がやってきたのはそれから数十分後のことだった。
そのまま何も言わず向かいのソファに座りポッキンチョコを食べ始めたので
(なんだ。ただの気まぐれか)
と思うことにし、読書を再開した。
しばらくすると藍堂は何やら視線を感じた。
訝しげに本から顔をあげると、口にポッキンチョコを咥えたままの莉磨が無表情でこちらをじっと見ていた。
「……何」
この状態でずっといても相手は莉磨だ。
こちらから話題を振らないと話をすることも、それをするのも続かない。
またしばらく「ここは図書館か」と突っ込みたくなるくらいの沈黙が訪れ、やがて莉磨が意を決したのか口を開いた。
「藍堂さんって女の子大好きだよね」
「なっ……何をいきなり…!」
しかし続く言葉が見つからない。
確かに女子には愛想を振りまいてはいるが、誰彼問わずとまではいかない。
だから否定したくても否定出来ないのだ。
目に見えて動揺している藍堂に莉磨がさらに追い討ちをかけるように質問を投げかける。
「やっぱり胸の小さい子よりも大きい子のほうに発情してる?」
まさか莉磨からそんな質問が飛んでくるとは流石の藍堂でも予想外。
先ほどの「女の子大好き(誰彼構わず)」疑惑のこともあってなのかもしれないが。
勢いあまった藍堂は乱暴に本を閉じ、カップをこれまた乱暴にソーサーの上に置き立ち上がって拳を振り上げ、
「ぼ、僕は胸で女を判断しない!!」
と、顔を真っ赤にして叫んだのだった。
……が、これが藍堂の運のツキ。
丁度拳を振り上げた瞬間、瑠佳と星煉が部屋に入ってきたのだ。
無論、その叫びはばっちりふたりの耳に届いてしまった。
冷たい視線を感じた藍堂は恐る恐る扉のほうを振り向くと案の定、瑠佳と星煉がいた。
しかも瑠佳は完全に軽蔑しきったような表情をしている。
星煉の表情はいつものままなのだが、心なしか軽く「なんだコイツ」とでも言いたげな顔をしている。
この部屋を天使が通り過ぎたような、そんな沈黙が流れた。

375:支葵×莉磨2
09/02/10 00:10:13 ErLVajlH
「……英、冗談も大概にしなさい」
沈黙を破ったのは瑠佳。
それだけ言うと星煉を連れて部屋を出て行った。
去り際に星煉が振り向き藍堂を見たが、無言の圧力とでも言うのだろうか。
普段ほとんど喋らないだけにもの凄く怖い、と藍堂は思った。
扉の閉まるバタン、という音でハッと我に帰った藍堂はなんとか先ほどの失態を返上すべくふたりの後を追おうと立ち上がったが、何故かソファに座りなおさせられてしまった。
見るといつの間にか藍堂の隣に移動した莉磨が彼の服の裾を引っ張って戻したのだった。
「何する……」
言い返そうと莉磨の顔を見ると、目の前の少女はいつになく真剣な表情をしていた。
「まだ私の話、終わってないから」
するとぽつぽつと少しずつだが、莉磨はさっき支葵との間であったことを語り始めた。
支葵に貧乳を馬鹿にされたこと、男はやっぱり胸の大きい女性のほうが好きなのかと言うこと、やはり支葵も例外ではなくそうであること……
終始無表情の莉磨だったが、藍堂は気づいていた。
(こいつ……かなり落ち込んでるんじゃ……)
言葉の端々からわかる、支葵への想い。
だけど肝心の相手がそんなことを言うのだ。
女の子が傷つかないわけがない。
一通り莉磨が話し終えた後、一息落ち着こうとさっきの紅茶を口に運んだ。
もうそれは冷め切ってしまっていて最高級の紅茶と言えども、もうそこら辺の10パック300円のものと何ひとつ変わらないものとなってしまっていたが。
しかしこんなフォローの仕方は天才と言えど慣れてはおらず言葉を捜すのに不自然なほど時間がかかってしまった。
「その……なんて言うか…多分それは個人の好みにもよる、と思う…」
藍堂には珍しく弱気な態度で目線も斜め上に反らしていて、声が尻すぼみになっていた。
それだけこの状況に慣れていないと言うことだろう。
「それって枢様も? やっぱりあの風紀委員が……」
「枢様のことは言うなあああああああっ!!!」
枢の名前に反応してつい声を荒げてしまう。
大きくなった声に莉磨は驚いたのか、元々大きい目を更に大きく見開いている。
「……ごめん」
ばつが悪そうに藍堂はそう呟いた。
そしてまたふたりに沈黙が訪れる。
一体この沈黙の中のまずい空気を今日何度味わっただろう。
「そう言えば……」
ふとそこで藍堂はあることを思い出した。
先日他の吸血鬼の部屋に置いてあったというエロ本(藍堂曰く「低俗な雑誌」)を盗み見て得た知識なのだが……
「胸は揉むと大きくなるらしい」
再び沈黙の時間が訪れる……かのように思われたがそれはすぐ莉磨によって破られた。
「本当?」
少し上目遣いで藍堂を見上げるその姿に、彼の胸が高鳴った。
(ば、馬鹿な!どうなっているんだ僕は!僕は枢様一筋なのにっ……!!)
しかしそんな藍堂の心の葛藤も露知らず、莉磨は視線を自身の小さな胸へと持っていっていた。
「でもどうやって……」
「……試してみるか?」
ぼそりと、無意識に出た言葉だったのに静かな部屋ではやけに大きく聞こえた。
莉磨が何も言わないのを同意だとひとりで勝手に解釈して恐る恐る、藍堂は莉磨に手を伸ばした。

376:名無しさん@ピンキー
09/02/10 22:48:48 r8oKI/yR
またも寸止めとは…
やってくれるな

377:支葵×莉磨4
09/02/11 00:51:34 3ex3Bt2q
>>375の続き。今日も寸止め。

と、その時。
「何やってんの?」
先ほどまで寝ていたような、気だるそうな声が聞こえた。
ふたりが同時にそちらを見るとそこにはいつもと変わらない、支葵の姿があった。
「支葵……!?」
「一条さん、探してもいなかったから。何も貰えなくて」
そう言う支葵はいつも通りの雰囲気なのだが、何か纏っているオーラが違う。
普段はだるそうにしている支葵なのに、何故か藍堂の背筋に寒気が走った。
それはただの気のせいだと思いたかった彼だったが、次の支葵の言葉でそれは確信に変わってしまうことになる。
「だから……ちょっと一緒に来て」
普段の彼からは考えられない、有無を言わさない迫力がそこにはあった。
莉磨もそれを感じ取ったらしく「わかった」と一言だけ言うと立ち上がり、支葵について行った。
ふたりが部屋を出て行った後、藍堂は気が抜けたように、更に深くソファに座り込んだ。
そして深く溜め息をつく。
(台風みたいだったな……)
莉磨がここにいた時間は結構長かった。
沈黙時間がかなり長かったのだ。
しかしこれでまた読書に集中することが出来る。
読みかけの本を手に取り、どこを読んでいたかとページをめくり始めたその時。
「藍堂」
不意に聞こえた、少し色気を帯びた低い声に彼は犬の如く反応した。
声の主―枢がいつの間にか扉にもたれかかるように立っていた。
「枢様!何故ここに……」
驚いたように反応するがどうも頭には耳・尻には尻尾がついているようにしか見えない。
「藍堂、さっきそこで聞いたんだけど」
次の言葉は?次の言葉は?と促しそうな態度で聞いている藍堂を見て枢は、
(本当にウザい)
と心の中で思ったのだった。
そしてここからが本題だ。
「君が僕の優姫の胸を馬鹿にしたとか、って……」
そう言った枢の顔は少し悲しそうな表情をしていたが、同時に藍堂に対する怒り(+ウザさ)も垣間見えていた。
そして一瞬で藍堂の視界に火花が散った。
別に枢に殴られたわけでもなんでもない、ただ枢にそんな表情をさせてしまったこととそれがレア物だから、である。
しかしその考えはすぐ彼の脳内から消えた。
まず黒主優姫の血を吸いかけたことはあれど胸を馬鹿にした覚えなど全くない。
完全なる勘違い、とばっちり以外の何者でもない。
「ち、違います枢様!!僕は黒主優姫のあるかないかもわからない微妙な貧乳を馬鹿にした覚えなんて……!」
「『あるかないかわからない微妙な』?」
しまった、と藍堂は慌てて口を塞いだが遅かった。
枢から溢れる、純血種特有のオーラが黒い。
(支葵か!?吹き込んだのは支葵なのか!?)
しかし支葵は先ほどのやりとりの内容を知らないはずだ。
「藍堂」
恐ろしいほど艶やかな声で自身の懐刀と呼ばれる少年の名を呼ぶ。
この後、どうなったかは省略しておこう。
何せこの話はあくまで支葵と莉磨がメインなのであって、決して藍堂のMさがメインではないのだから。
ただひとつ言うとするならば、とばっちり王・架院にも枢の怒りが飛び火した。

378:支葵×莉磨5
09/02/11 00:52:39 3ex3Bt2q
「ちょっと……支葵!」
支葵が莉磨を連れてやってきたのは月の寮の、莉磨の部屋だった。
支葵の部屋だと今はいないが、一条が戻ってくる可能性があるためだ。
莉磨を先に部屋に入れ後ろ手で扉を閉めた支葵は、彼女に言葉を発せさせる暇もなく莉磨を強く抱きしめた。
「支葵……?」
「さっきはごめん」
彼らしくない台詞と彼らしくない声音で支葵はそう言った。
「別に馬鹿にしたわけじゃなかったんだ。何て言うか……藍堂さんのところに行って……」
いつもの眠たそうな感じで喋る支葵だったが、どこか必死な感じも伝わってくる。
不意に莉磨はそれが可愛いと思い彼を抱きしめ返した。
「莉磨?」
「もういいから。それ以上言わなくてもいいから」
言葉のボキャブラリーが中々少なくて、いつもの素っ気無い言葉になってしまったが支葵なら言いたいことをわかってくれる筈だ。
支葵の腕の中で莉磨はそう思った。
そのままどれくらいの時間が過ぎただろう。
先ほどの藍堂とのどう切り出していいかもわからない気まずい沈黙の空気ではなく、この空間にいつまでもいたいと思えるような、そんな幸せな空気だった。
不意に支葵が莉磨を解放した。
「支葵?」
「莉磨、胸って男に揉んでもらうと大きくなるって知ってる?」
幸せな空気が一瞬で凍りついたような気がした。
莉磨の顔に血液が集中し真っ赤になる。
藍堂にも先ほど同じことを言われたが、言う相手が違うだけでこんなにも恥ずかしいものなのだろうか。
「試す?」
デジャヴ。数分前に同じ質問を他の男にされた。
だけどその時とは違う。その質問を投げかけたのは支葵だ。
少し俯いてコクリと頷くと支葵は少ししゃがみ小さくごめんと呟くと、その小さな背中と膝裏を抱えて横抱きにした。
落ちないように莉磨は彼の首におずおずと腕を回した。
そのまま支葵は部屋の奥へ莉磨を連れて行った。

今日はここまで。明日で完結予定。焦らしまくってサーセンorz

379:支葵×莉磨6
09/02/11 18:03:57 3ex3Bt2q
部屋の奥―ベッドルームに着くと支葵はそっと莉磨をベッドに下ろし、キスをした。
最初は触れるだけだったそれも熱が高まるにつれて深いものになっていく。
酸素を求めて口を開いたその少しの隙間も逃さず、そこから支葵の舌が侵入してくる。
「んんっ……はあっ」
身体も、唇も。何度も重ねたはずなのに、今日の莉磨の反応は初めてのようだ。
角度を変えて激しく、貪るようなキスを繰り返しながら支葵は器用にも片手一本でブラウスのボタンを外していく。
名残惜しそうにふたりの唇が離れたときには、莉磨の上半身を隠すものはもうブラしか残っていなかった。
「いつの間に……」
「莉磨、いい?」
彼女の呟きを完全にスルーして支葵は問うた。
そしてその返事も待たず、腕を背中に回し「背中浮かせて」と手短に言い、ブラのホックをパチンと外した。
邪魔でしかならなくなったそれを取り、ついに莉磨の上半身を隠すものは何もなくなった。
急に羞恥心に襲われた莉磨は両腕を胸の上でクロスさせ小さな胸を隠していたがそんなもの、防御でもなんでもない。
「腕、外して」
そう支葵が耳元で囁くだけで莉磨は腕を外した。
ここまで来ると、脆いものだ。
掌を彼女の胸に這わせる。
「んっ」
今日の莉磨は感度でも良いのだろうか。
それだけでもピクリと身体を震わせ反応する。
そのままその掌で片方の乳房を包み込む。掌にすっぽりと収まってしまった。
そこから伝わってくる体温と、莉磨の心臓の鼓動。
支葵はそれだけで少しの安心感を覚えた。
包み込んだ胸をゆっくりと、壊れものでも扱うかのように優しく揉みしだく。
「んうっ……はあっ、ひゃあっ!?」
突然莉磨が甲高い声を発する。
支葵がもう片方の胸の飾りを口に含んだからだ。
吸血する時とは違う、牙を立ててしまわぬように優しく舌で弄ぶ。
同時に反対の胸も弄び続ける。
それが莉磨には少し刺激が強すぎたのだろう。
うっすらと目尻に涙が溜まり、ひとすじ流れていった。
「し、き……もういいから……っ」
飾りを舐めていた支葵の頭を力なく押し返しながら莉磨はそう言った。
何を求めているのか、彼には聞かなくてもわかった。
支葵はコクンと頷くと一旦莉磨から離れ、着ている衣服を全て脱ぎ去った。
それを見ていた莉磨は初めて支葵の裸を見たわけでもないのに羞恥心で火照った顔をさらに赤くし、枕に顔を埋めた。
戻ってきた支葵は再び莉磨を組み敷き彼女を隠す最後のショーツを剥ぎ取り足を開かせた。
「……濡れてる」
「っ、実況なんかしなくていいから!」
わかった、と本当にわかってるんだかわかってないんだかわからない返事を返すと蜜で溢れかえる秘部に指を一本埋めた。
「あっ…やっ……」
「声、抑えなくていいから聞かせて、莉磨」
必死で声を我慢する莉磨を見かねてそう言えば少し楽になったのだろう。
それでもまだ遠慮していたが唇の隙間から莉磨の甘い声が聞こえた。
1本だった指を2本に増やし、中をかき混ぜる。
いつの間にか部屋の中には莉磨の甘い喘ぎ声と支葵の息、そして卑猥な水音しか聞こえなくなっていた。
遠くから普通科の女子の声が聞こえた。
それでやっと、もう朝が来てしまったのだとわかった。
指を全て引き抜いた支葵は、自身を利磨の秘部につけた。
「……行くよ」
返事の代わりに莉磨は彼の首に腕を回した。

380:支葵×莉磨7
09/02/11 22:53:16 3ex3Bt2q
***
「……て言うか」
事後の気だるい雰囲気の中、莉磨が口を開いた。
「なんで揉むと大きくなる、なんてこと知ってたの?」
「何が」
「(ここまで言わせる気か…)胸が」
ベッドの中で無表情に交わされる会話は情事後とは思えないくらいあっけらかんとしていた。
正直、気だるくても甘い雰囲気など欠片も存在しない。
「前、読んだ雑誌に載ってた」
あの支葵がエロ本、しかも出所は恐らく一条さんかと思考を張り巡らせたが、答えにはすぐ辿り着いた。
以前支葵が表紙を飾った女の子向けの雑誌にそんなことが載っていたような気がする。
それ以前にそれを知っていることは、興味があってその記事を読んだということだ。
彼にしてはすごい進歩なのかもしれない。
「でも硬いってのはちょっと傷ついたんだけど」
「本当のことを言ったまでなんだけど」
そう言うとふわあと欠伸をひとつした。
「だけど今日気づいた」
「何に?」
莉磨が無表情でそう問うと、やはりまた支葵も無表情で答えた。
「莉磨の胸、俺の手のひらサイズ」
するとみるみるうちに莉磨の顔が赤くなっていく。
支葵のこういうところがずるい、そう思った。
(手のひらサイズって……)
「私のはビデオじゃないわよ、馬鹿」
支葵のクセに、と言って彼のそろそろ逞しくなってきた胸に顔を埋め目を閉じる。
そして彼もゆっくりと目を閉じる。
そのままふたりは深い眠りへと落ちてゆく。
夕方、一条がふたりを探しに来るまで―

381:支葵×莉磨8(オマケ)
09/02/11 22:53:51 3ex3Bt2q
オ・マ・ケ~始祖とハンターのはかりごと~

「断る」
ジャキッと、錐生零は血薔薇の銃の銃口を向けた。
向けられているのは―玖蘭枢だ。
「どうしても、と言うのかい?錐生君」
「俺はそんなものに興味はない。それ以上ふざけたことを抜かすようなら……貴様をこいつで撃ち抜く」
もう許さない、と零の目がそう語っているのを枢は感じ取った。
これ以上零を刺激すれば危険が及ぶのは間違いなく枢だろう。
「君はそう言うことに興味はないんだね……僕は優姫の胸の大きさを知りたいだけなのに」
「黙れ!」
元はと言えば枢の一言で始まったのだ。
藍堂が優姫の胸について触れた際、実際はどうなのかと。
だから零に協力を頼んだのだが……
「残念だよ、錐生君。君とはいい関係が築けそうだと思ったのに……ただ、ひとつだけ言っておくよ」
と、枢は自身の人差し指で今自身に向けられている血薔薇の銃を指した。
「それ、上下左右反対になってるよ」
「そんな冗談が俺に……」
そう言いつつも銃を見ると持ち方も銃口も全てが逆になってしまっている。
自分がどう銃を持っているのかも謎だ。
今ここで引き金を引けば、死ぬのは枢ではなく零自身だろう。
吸血鬼にしか効果が及ばない銃と言えど、彼自身も一応「元人間の吸血鬼」なのだ。
と言っても撃ったことがないため効果があるとは言い切れないのだが。
「君も本当は興味があるんじゃないかい?」
もう逃げる術がない。
零はがっくりと項垂れた。枢が勝ち誇ったようにニヤリと笑みを浮かべたのは気のせいだ。
「……俺は何をすればいい」
こうして始祖とハンターの計画は進められていった。
夜も深まった、満月の日のことだった―

382:支葵×莉磨
09/02/11 22:57:26 3ex3Bt2q
以上です!3日間かかりましたが、なんとか最後まで書き上げられました。
自分はどうやら支葵に謝らせるのが好きなようですw(前回投下の>>283>>284
オマケは完全にネタとしてみてやって下さい。

読んで下さった方本当にありがとうございました!

383:名無しさん@ピンキー
09/02/12 04:05:50 EBPG0XKo
おまけに激しく悶えますたw
GJです

そういえば支葵って16歳なんだよね。
この前ファンブック読み直してたら気づいて「ぶほっ」ってなった。
一条の一個下くらいかと思(ry

384:名無しさん@ピンキー
09/02/12 04:26:09 GCzhGiKP
>>382
うわぁ…

385:名無しさん@ピンキー
09/02/13 12:54:05 fKbOfoJT
シキリマ職人さんGJ
藍堂はほんとに馬鹿でいいキャラだ…w

386:名無しさん@ピンキー
09/02/13 23:58:37 tr4Bht5g
シナリオ職人に見えたw

本誌の全サでなぜ優姫のおやすみセットが無いのだろうか

387:名無しさん@ピンキー
09/02/18 20:55:34 yaLOJxTY
>>386
某風紀委員や某寮長が圧力掛けているからじゃね?w

388:枢×優姫
09/02/18 23:06:59 NAeL6EtZ
>>386
普段は投稿しないのだが、おやすみCDを妄想していたら妙なブツができあがってしまった。
折角なのでショタ枢×ロリ優姫でエロパロなのにエロくないブツを投下。
尚、零バージョンは妄想エネルギーが足りないので無理っス。

原作8巻以降未読の方は注意!




~優姫のおやすみCD~

「おにいさま・・・?眠れないの?」
外からの光は差さぬ地下部屋の一室。
吸血鬼の本能が昼前と知らせる時間帯。
優姫はランプシェードの柔らかい灯りに瞼を震わせ、目を開いた。
傍らには大好きなおにいさま。
昼頃になっても未だ本を捲る兄を見上げ、優姫は眠そうに瞼を擦りつつ問う。
「起こしてしまった?」
ごめん、と隣で眠っていた可愛い娘に謝り、乱れた髪を撫でつける。
優姫は子猫のような仕草で小さくあくびをするともぞもぞと隣の兄のひざに乗り上がる。
「優姫・・・?」
優姫の動きを止めることもなく、枢は本をサイドボードに置く。
枢の胸に頭をのせ、優姫の手が枢の頭に伸びる。
「ねーんね、おにいさまが眠くなるまで優姫がこうするの」
さすりさすりと小さな子供の手が枢のやわらかな髪を撫でさする。
ちいさな生き物はねーんね、ねーんねと母親が眠れぬ日にやってくれた事を繰り返す。
小さな、腕の中の愛しい生き物・・・枢にとって庇護すべきちいさきものが枢を子供扱いする。
それはおままごとのようでひどく滑稽なのに・・・
ああ、どうしてだろう。この胸に宿るこの想いは。
泣きたいほどに切なく、暖かい慈雨のように愛しさだけが渇いた心に染み渡る。
枢は優姫の体をきつく抱きしめて彼女に顔が見えないように天井を見た。
「おにいさま・・・?」
どうしたの?と小さく問いかける少女に枢はなんでもないよ。と答えた。
柩の中では見る夢はただ暗く、眠りは優しくもなく、ただ"無"でしかなかった。
愛しい娘の腕に抱かれて見る夢はどんな血よりも甘く優しい。
この時間がずっと続いてしまえばいいのに、と枢は切に願いながら瞼を閉じた。


389:名無しさん@ピンキー
09/02/18 23:08:35 NAeL6EtZ
以上、お目汚し失礼しました。
では通常のROM専門の住人に戻ります。
|ミ

390:名無しさん@ピンキー
09/02/18 23:44:11 UdrqD10/
う、うまい!!GJ

391:名無しさん@ピンキー
09/02/18 23:57:05 HbHfhxZt
GJ!切ない…

392:名無しさん@ピンキー
09/02/20 16:36:00 W1ch2WuF
そういえば「おやすみ」じゃなくて「目覚まし」はあったなw
「起きないと襲っちゃうよ」と言ってくれるボイスが…

優姫は寝ているシーンが多い印象だし、寝姿は扇情的なので堪らない

393:名無しさん@ピンキー
09/02/24 13:08:54 Zcku/+q2
今月のLaLaが暁瑠佳すぎて萌え転げた
寝ててもでこちゅー止まりかよ!とは思ったけど

394:名無しさん@ピンキー
09/02/25 00:01:54 7f1HNn2J
up

395:名無しさん@ピンキー
09/02/26 04:51:35 6pR7dHsk
寝てる相手に唇にキスしたらレイプだ!

396:名無しさん@ピンキー
09/02/28 18:45:33 Q/qEmM6U
今月号の暁(と瑠佳)はよかったなー
なにげに暁も瑠佳に負けず劣らず一途なんだな

397:名無しさん@ピンキー
09/03/01 09:38:48 kYBWuBPZ
せめて1ページだけでもうp

398:名無しさん@ピンキー
09/03/02 00:43:49 oLDipMLi
まぢで?まだ本誌見てないや
脇カプも素敵だから困る
次は支葵莉磨描写こーい!

399:名無しさん@ピンキー
09/03/02 22:33:53 SgsgDG4I
>なにげに暁も瑠佳に負けず劣らず一途なんだな

オット、委員長を忘れてもらっては困る。

400:名無しさん@ピンキー
09/03/08 23:39:27 FgsLN5k5


401:名無しさん@ピンキー
09/03/10 13:04:21 v2aR4MEF


402:名無しさん@ピンキー
09/03/12 01:15:40 EUEK515Q
昔のママン性格違いすぎワロタ
あの娘を兄がどう手篭めにしたのか気になる

403:零×優姫
09/03/14 14:59:40 ibLTjpn/
流れぶったぎります。
どうも。>>283>>372の支葵×莉磨の者です。
>>381のオマケの続編を投下します。零×優姫です。シキリマじゃないよ。
先に381読まれたほうがいいかもしれませんw
またもや胸ネタなんで、苦手な方注意。
あとヘタれ零だとか、むっつり零とかいるかもしれないのでそれも注意してくださいorz


404:零×優姫1
09/03/14 15:00:36 ibLTjpn/
「ああああああっ!」
「くっ……出るっ…ぁ、はあっ!!」
―零の寝室。
優姫はその小さな背中を撓らせ絶頂を迎えた。
その姿は普段の彼女からは想像も出来ない可愛らしい少女の姿ではなく、妖艶な女の姿だった。
そして優姫を抱いていた零も同時に絶頂を迎え、優姫の中に己の欲望を吐き出した。
まだ彼女の中でビクビクと痙攣する自身を押さえつけながら恍惚とした表情で、息を整えようとしている優姫を見つめた。
こんな時零はある一種の優越感に浸る。

『イッた後の優姫の顔は玖蘭枢ですら見たことがない』

ただただ枢に吠えることしか出来ない自分が、ひとつだけ枢よりも勝っていることなのだ。
たったそれだけのことなのに何故か心が満たされる。
優姫の秘められた一面を知っている、それだけのことに。
ふと、まだ繋がったままの彼女を見る。
窓から差し込む月明かりに照らされた優姫の白い肌は、なんとも艶やかで美しい。
そこに一輪、二輪と無数に咲く赤い薔薇は零の所有の証。
明日体育の授業があるのに、と訴えられたのだが止められないものは止められない。
そのままつっと視線を下にずらしていき彼女の控えめな乳房が目に入ったとき、昨日の会話が蘇った。

『君も本当は興味があるんじゃないかい?……優姫の胸の大きさ』

脳内にあの憎たらしい吸血鬼の始祖が出てきて、零は激しく頭を左右に振った。
「……どうしたの…ぜろ……」
優姫の明らかに不審者を見ているような視線にも気付かずに。
事後の雰囲気というのは気だるいようで、それでもどこか甘ったるい空気がただようのにこれで台無しだ。
(確かに優姫は人並みというか並の下というか……)
ふと頭に普通科の女子や、夜間部の吸血鬼の早園瑠佳が思い浮かぶ。
決して、断じて普段彼女らをそういった目で見ているわけではないのだが、彼女らに比べると優姫の胸はお世辞をいれても大きいとは言い難い。
それに優姫の裸を見たのは今日が初めてというわけでもない。
だがそれも含めて優姫には優姫の胸なりのいいところが……

405:零×優姫2
09/03/14 15:01:31 ibLTjpn/
「零? 零!」
ふいに目の前で掌を翳され、零はやっと現実の世界に戻ってきた。
先ほどから百面相を繰り返している零を戻したのはもちろん優姫だ。
「一体どうしたの、零? さっきからおかしいよ?」
「あ……それは……」
優姫の胸のことを考えていた、だなんて地球が平行四辺形になっても言えない。
しかもそればかり思いつめていたら下半身にまた血液が集まり始めた、だなんてもっと言えない。
幸いにも後者に関して優姫はまだ気付いていないようだが。
零に今出来ることと言えば一刻も早くまだ繋がったままの自身を取り出し、優姫を部屋へと帰すことなのだが……
この空気がそれをさせてくれない。
それどころか勝手に口が動き出す。
「その……」
「その?」
「胸が小さいなと……」
広い零の部屋に、沈黙が流れる。
窓を開けているわけでもないのに一陣の風が吹いたような気がした。
しばらくすると零の言葉の意味を今頃やっと理解したのか、優姫の顔はだんだんと赤く火照ってゆき、金魚のように口をパクパクさせながら、
「あ、あああああんたっ! それ私気にしてることなのに!!」
と、まだ自分の上にいる零に向かって吠えた。
内心ではすまないと思いながらも、昨晩の枢とのやり取りを彼女に話した。
すると彼女は十分赤い頬をさらに赤く染めた。
零とこんな関係になっても、やはり枢は優姫の憧れであり、ヒーローであり続けるのだ。
それがなんだか悔しいと、零は感じた。
「枢センパイ……そんなこと考えて……」
思春期なら誰でも考えることだろ、と突っ込みをいれそうになったが枢は吸血鬼だ。
……人間でいう思春期なんて年頃はとっくの昔に過ぎただろう。
そこでふと零は自分の考えを口にした。
「……実際はどうなんだ?」
優姫は一瞬あっけにとられたような顔をしたが、すぐに質問の内容を理解したらしく少し考えるような素振りを見せてから続けた。
「実際に、って言われてもなあ……頼ちゃんよりは小さいなあと思うこともあるし―ほら、体育のときとかプールのときとかで思うし。
 それから夜間部だったら早園センパイには全然負けてるし……」
「さっきから負けまくってるぞ、お前」
その言葉が優姫の機嫌を悪くしたのか、それとも自分の台詞に自己嫌悪でも感じたのか。
優姫はじたばたしながら続けた……
「で、でも! 遠矢センパイには絶対勝ってると思…ひぁっ!?」
「っ!!」
じたばたしたのが運のツキ。
うっかりまだ繋がったままだということを失念していた優姫がじたばたしたのを皮切りに、もうすでに硬さを取り戻し始めていた零自身にその振動が伝わったのだ。
「ちょっと、零! 早く抜い……ああっ!!」
「もう一回付き合え!」
優姫の訴えもスルーし零は優姫の顔の横に手をつき、激しく突き上げた。
お前のせいだから、と言い訳をするように彼はそれに付け加えた。

ふたりの夜はまだこれから……と言いたいが。

もうすでに東の空は白みはじめていた……

406:零×優姫3(オマケ)
09/03/14 15:02:16 ibLTjpn/
オ・マ・ケ~玖蘭枢の憂鬱~

ことの始まりは何気ない架院の一言だった。
「最近、玖蘭寮長を見ねえけど何やってんだ? あの人」
会話の相手は常に穏やかな表情を保つ一条だ。
「枢ってば、ずーっと部屋に篭ってるんだよ……授業にも出てこないし、僕が呼んでも反応がないし」
物思いにでもふけっているのかな、と言うと架院も納得したらしく一応結論はそうなった。

……数日後、月の寮の枢の部屋から呪詛の言葉が延々と聞こえる、という噂が流れたのはまた別のお話……

407:零×優姫
09/03/14 15:04:09 ibLTjpn/
以上です!今回は短め。
オマケで枢が誰を呪っていたかは想像にお任せしますw
今回のオマケも完全にネタとして見て下さいww

読んで下さった方、本当にありがとうございました!

408:名無しさん@ピンキー
09/03/14 21:02:55 +0PaY4yC
GJ
呪う相手は1人しか思いつきません…

409:名無しさん@ピンキー
09/03/14 21:39:09 jAxCZMZh
優姫は「あんた」なんて言いません…

410:名無しさん@ピンキー
09/03/14 23:24:16 zjvrok4q
GJ!
零は枢に報告するんだろうかw

411:名無しさん@ピンキー
09/03/15 00:55:39 M3cx76rp
純血種乙

零「優姫の処女3穴全部奪ってやったぜwwww」
枢「……ビキビキ」

412:名無しさん@ピンキー
09/03/15 14:33:53 BxzhnYmn
>>411 なんて命知らずな零w

413:名無しさん@ピンキー
09/03/16 00:31:29 zFJU9q5S
零「優姫と入籍してやったぜwwww」
枢「……ビキビキビキビキ」


414:名無しさん@ピンキー
09/03/17 00:32:31 X3NEHhkw
零「優姫を孕ませてやったぜwwww」
枢「……ビキビキビキビキビキビキ」


415:名無しさん@ピンキー
09/03/17 00:49:29 LfZkA9Df
なんだ、この流れw

416:名無しさん@ピンキー
09/03/17 01:45:58 7e6trymj
>>414 ちょwwおまw

417:名無しさん@ピンキー
09/03/17 23:05:46 X3NEHhkw
零「優姫と子供の入園式行ってきたぜwwww」
枢「……ビキビキビキビキビキビキビキビキ」

418:名無しさん@ピンキー
09/03/18 00:37:10 /nQr/ipQ
零「優姫と二人目の子供作ったぜwwww」
枢「……ビキビキビキビキビキビキビキビキビキビキ」

419:名無しさん@ピンキー
09/03/18 02:03:02 IP4Yp/TP
いや、そうなる前に絶対、流血沙汰に・・・

420:名無しさん@ピンキー
09/03/18 13:21:27 H8zR7jpQ
>>417だけ妙にほのぼのしてるwwww

421:名無しさん@ピンキー
09/03/20 14:03:27 BWx8t3Jh
まあ寮長の血管が切れる前になんとかしようぜ

422:名無しさん@ピンキー
09/03/20 17:36:53 IRbyE7l3
優姫「零……。実はあの子、枢様との……」
零「……ビキビキ」

423:名無しさん@ピンキー
09/03/20 19:40:53 7ortIbiT
そうきたかw

424:名無しさん@ピンキー
09/03/20 20:07:25 57y3cM31
  _  ∩
( ゚∀゚)彡 天然ビッチ! 天然ビッチ!
 ⊂彡

425:名無しさん@ピンキー
09/03/20 23:41:02 O5AYQiUD
零「優姫と同じ墓に入ってやったぜ……」
枢「……シクシク」

426:名無しさん@ピンキー
09/03/21 00:19:36 XKZ3CCpr
優姫「零……。実は私、死んでなかったの……」
零の墓「……」

427:名無しさん@ピンキー
09/03/21 00:36:51 YC8OtfvE
零涙目wwwwwwwwwww

428:名無しさん@ピンキー
09/03/21 02:14:33 3szRHblQ
>>426 零の墓wwww吹いたw

429:名無しさん@ピンキー
09/03/21 14:07:48 pHGBOFG1
優姫「零……。実は私、死んでなかったの……」
瑠佳「あら、そう… なら死になさい!!」

430:名無しさん@ピンキー
09/03/23 00:30:13 3XVvc4W/
零「優姫と子供の七五三行ってきたぜwwww」
枢「……ビキビキビキビキビキビキビキビキビキビキビキビキ」

431:名無しさん@ピンキー
09/03/23 01:34:20 9d2kLymw
そろそろ引き際じゃないかな

432:名無しさん@ピンキー
09/03/23 20:41:17 V4kugGw3
零が枢にいつ殺されるかひやひやしてスレ開けんw

433:名無しさん@ピンキー
09/03/23 21:55:18 3XVvc4W/
父「実は、お前は本当はうちの子じゃないんだ」
英「……えっ!?」

434:名無しさん@ピンキー
09/03/25 22:19:56 tIJ+mEMv
引き際

435:名無しさん@ピンキー
09/03/27 17:52:17 s/uDqLnU
ルカしゃんは自分が暁に好かれてること自覚してんの?

436:名無しさん@ピンキー
09/03/27 20:05:28 GWHUu+WF
あれで気付いてなかったら瑠佳しゃんの鈍感ぶりはもはや罪なんだぜ…

437:名無しさん@ピンキー
09/03/27 23:47:20 AHaInvJn
いや、気付いててあんな態度をとるほうが罪だろ。
切腹もんだよ。常識的に考えて。

438:名無しさん@ピンキー
09/03/28 01:15:08 AZu7hFiX
暁が切腹しないように温かい目で見守っておきます

439:名無しさん@ピンキー
09/03/28 02:36:17 D0JOM4SN
あの二人は将来はくっつきそうな気がするよ

440:名無しさん@ピンキー
09/03/31 09:00:25 q8L1bABT
うん

441:名無しさん@ピンキー
09/03/31 18:23:28 8O0rGjjk
暁は童貞っぽいから色々と頑張ってもらいたい

442:名無しさん@ピンキー
09/04/02 03:31:50 qYA5B48p
枢がセックスすんのが久々すぎて優姫との仕方を間違えたら萌える


「はあ―おに、い様っ!は・・あ・・・あ・あ・や、め・・あぁぁっ!!
そこ・・違うぅ―・ああ、あやぁ、いぃ、ううううん!!!」
お腹の中を埋め尽くす圧迫感に優姫は一瞬、呼吸不全に陥った。
「あぁぁぁっ!! くぅっ・・・あ・あ・・息・・でき・・あぁぁぁあっっ!!!」
「(あ、間違えたか)大丈夫だよ優姫・・・僕を信じて………う、……締まる………」
「……あああああっ!!枢様っ枢様ぁ!!」


遙が人間の結婚式の仕方が分からなくて樹里にはめる指輪を自分にはめちゃったら
悶える
「何か間違えたかな?」
「……馬鹿」

443:名無しさん@ピンキー
09/04/02 08:48:20 58joaJnR
>遙が人間の結婚式の仕方が分からなくて樹里にはめる指輪を自分にはめちゃったら
>悶える
>「何か間違えたかな?」
>「……馬鹿」

萌える
もう死んでもいい

444:名無しさん@ピンキー
09/04/08 15:40:24 MEH44i6i
>>442
そういう流れのままエロになったら更に萌える

445:灰色 猫
09/04/08 22:47:29 XdMRsTR7
遙が人間のHの仕方が分からなくてマンコにはめるチンコをアナルにはめちゃったら
悶える
「何か間違えたかな?」
「……馬鹿」


こうですね? わかります。

446:名無しさん@ピンキー
09/04/09 21:33:16 fmKYSu00
>>445 ねーよww
つかヴァンパイアと人間のセクロスって方法ちがうのかw

447:名無しさん@ピンキー
09/04/11 20:37:59 oCvhxFe/
保守

448:名無しさん@ピンキー
09/04/13 19:59:49 CW2g1cDx
保守

449:名無しさん@ピンキー
09/04/15 13:34:40 27C6UqhS
問題となるところは上級ヴァンパイアの特殊能力かと
手から蔓みたいのをぞわぞわ出したり...のアレ。
あの要領であそこの形状を変えたり増やしたりできるの?
教えて枢さま?

450:名無しさん@ピンキー
09/04/15 20:03:47 zCNYmYxy
保守

451:名無しさん@ピンキー
09/04/15 22:56:33 G7Sr51Zt
ネタ振ったその日に保守とか止めろよ。

452:名無しさん@ピンキー
09/04/17 19:36:36 2PAnxsFi
保守

453:名無しさん@ピンキー
09/04/17 20:16:20 yUACfgt2
<451へ
 すいません。圧縮が近いので警戒してました。

454:名無しさん@ピンキー
09/04/17 21:00:30 zQIZB29U
くどくどすまないが、ならageないとダメなんじゃないか?

455:名無しさん@ピンキー
09/04/21 00:18:48 WnxCvHep
圧縮もうすぐ?
一応ageとくかね

456:名無しさん@ピンキー
09/04/24 23:00:10 dzUvcbek
保守あげ

457:名無しさん@ピンキー
09/04/24 23:52:24 mn3C7+b7
一夜だけでも結ばれたい ああ私のヴァンパイア的な枢×優姫の妄想がすっかり零×優姫に変わっちまったぜ!

458:名無しさん@ピンキー
09/04/25 19:29:47 37wq143Z
原作えろい展開になってんよ

459:名無しさん@ピンキー
09/04/26 00:01:12 d0EiIzxF
だから、そういう時はまずうpレとあれほど。

460:名無しさん@ピンキー
09/04/27 20:03:13 ssTqkXdd
保守

461:名無しさん@ピンキー
09/04/30 00:45:57 9ikBAbph
保守

462:名無しさん@ピンキー
09/04/30 12:38:51 8h9uFqQr


463:名無しさん@ピンキー
09/05/02 21:33:36 AMN06WeD
保守

464:名無しさん@ピンキー
09/05/05 12:03:52 mFDJcdvZ
ヴァンパイアって何百年かに一度発情期が来るのかな?藍堂、るかたん達が同世代ということなら

それ以外の時は吸血があるから別に交尾しなくていいし

枢と一度したっきり吸血行為だけだったら優姫は元人間だから体がうずいちゃったりしてな!

465:名無しさん@ピンキー
09/05/05 14:18:52 I0jT946B
>>464 エロスの神が降臨してる

466:名無しさん@ピンキー
09/05/06 00:13:30 N9eYka/S
藍堂「うかつに血吸えないから、普段はオナニーしてがまんしてるんじゃないか?」
瑠佳「枢様は、オナニーなんてしないわっ!!」
暁「そんなこと大声で…」

467:名無しさん@ピンキー
09/05/06 10:39:37 G4Zkva/y
原作今月号で枢が優姫に血飛沫でるほど盛大に噛みついていたのはガマンの反動だったのか・・・。

468:名無しさん@ピンキー
09/05/11 00:01:03 Wt2MXYxE
原作でも枢様は無責任旅行に出ちゃうの?

469:名無しさん@ピンキー
09/05/17 23:46:08 R2+9rtO1
>>466 ほんわかした
>>467-468 10年間欲にまみれつつも我慢してたんだからそれくらい許してやれ

470:名無しさん@ピンキー
09/05/18 00:12:00 +jd2XQXB
零「……ビキビキ」

471:名無しさん@ピンキー
09/05/22 09:28:33 H13sW9W0
明日発売の原作ぷちバレの為改行










>>468
いや、学園を二人して出てったのは同じだけど、
どうも水面下で動いていた事が明らかになったよ。
ソースは明日発売のLaLa。

472:名無しさん@ピンキー
09/05/27 23:32:01 ARbX8DSh
>どうも水面下で動いていた事が明らかになったよ。
働いてに見えて、苦労してるんだなと思ってしまった。

473:名無しさん@ピンキー
09/05/29 02:40:56 Y1oma6hj
>>472
ちょw夜な夜な内職してる枢想像して噴いたww

474:名無しさん@ピンキー
09/05/30 03:28:32 91tOdgm1
今さらだが9巻まで読んだ
エロもっと盛り上がれ~щ(゚Д゚щ)

>>457
今さらだが薔薇の封印乙w

475:名無しさん@ピンキー
09/05/30 13:15:48 BZSueQJN
チェスで遊んでばっかりで、ちっとも働かない夫の横で
三角巾かぶって、せっせと内職する優姫を想像してしまった。

476:名無しさん@ピンキー
09/06/05 21:32:34 nmliIboQ
>>475
枢ダメ男すぎるww

477:名無しさん@ピンキー
09/06/10 23:17:24 EMeTLx/y
しかし、働く枢は全く想像できんw

収入源不明ながら金持ちみたいだし、財産管理は誰がやってるんだろう…

478:名無しさん@ピンキー
09/06/10 23:31:27 yZw5O9uU
ナイトクラスの貴族じゃない平民の生徒達がせっせと内職。

479:名無しさん@ピンキー
09/06/11 16:00:41 EkuN0Tr2
ヴァンパイア騎士ってなんで同人誌がこんなに珍しいのでしょうかな?

探しまくっても、ほとんどみつかりません;;

480:名無しさん@ピンキー
09/06/11 23:03:53 TlgVXHSA
コミケのカタログに検索かけても、引っかかるのはホモネタばっかり。

481:名無しさん@ピンキー
09/06/18 02:06:43 ufrez8WF
脇カプが好きだ
暁と瑠佳しゃんや支葵莉磨のサイドストーリー出してくれんかな
支葵莉磨はアニメのほうがイチャいちゃしてた気がするw

482:名無しさん@ピンキー
09/06/18 02:27:03 EAWnUgBB
>>481
同じく

483:名無しさん@ピンキー
09/06/18 19:39:49 y6HLW6Ck
おっと、一縷と閑様のカプを忘れてもらっては困る。

484:名無しさん@ピンキー
09/07/07 00:19:30 +qq4m40b
保守がてらに点呼。

485:名無しさん@ピンキー
09/07/07 16:55:53 E8oWePmr
ノシ

486:名無しさん@ピンキー
09/07/07 18:45:25 Gy4cAwLA
ノシ

487:名無しさん@ピンキー
09/07/07 18:56:28 jYr7Jmk6
ノシ

488:名無しさん@ピンキー
09/07/08 00:18:42 4NXeRxcd
いまだ投下待ちってことでおk?

489:名無しさん@ピンキー
09/07/08 20:36:05 Hv5XaMT7
待ってます

490:名無しさん@ピンキー
09/07/09 05:30:03 h/BRV+1a
自分もノシ

491:名無しさん@ピンキー
09/07/10 03:35:08 ieJnNVvW
自分も待ってるよーノシ

>>483
壱褸と閑さまいいよな
なんかあの屈折した感じが堪らん
作中で一番好きなカプかも

492:名無しさん@ピンキー
09/07/18 01:16:48 +BZgVHNL
ネタは浮かぶのに!!

493:名無しさん@ピンキー
09/07/21 12:41:35 G942JYWz
ho

494:名無しさん@ピンキー
09/07/23 16:41:45 Xhkv9CEk
syu!


495:名無しさん@ピンキー
09/07/29 20:07:00 pOPshTZ0
>>492
小ネタでもいいから投下しちゃいなよ

496:名無しさん@ピンキー
09/08/04 12:19:55 hHpfkcu/
原作がたまったらアニメの第三期やらないかな

497:名無しさん@ピンキー
09/08/04 22:43:55 Vlyl8sYF
追加放送いないことで有名な所なんじゃなかったっけ?
なんかそんな話を聞いたような気がしたんだけど。

498:名無しさん@ピンキー
09/08/15 11:21:15 AogZJ/wR
当然コミケではヴァンパイア騎士の本を探してるよな。

499:名無しさん@ピンキー
09/09/02 23:29:07 bKkYm46C
ho

500:名無しさん@ピンキー
09/09/02 23:47:07 hkNbjUkG
ホスがてら

今出てるLALA
行きたくない、とごねる莉磨をなだめる支葵二人に萌えたw

501:名無しさん@ピンキー
09/09/07 00:35:40 /u15s5wi
コミケでもホモ本ばかりだったというのはね。
ヴァン騎士はホモに走らないと思って安心してたのに。

502:名無しさん@ピンキー
09/09/09 20:15:07 vdpHDLpx
保守

503:名無しさん@ピンキー
09/09/13 07:46:58 yxqqPVhh
保守

504:名無しさん@ピンキー
09/09/21 19:10:05 0jXB0ExM
保守

505:名無しさん@ピンキー
09/09/22 17:11:31 Lo81ASer
アニメ版の視聴者ですが原作は今どうなってるんだろう

506:名無しさん@ピンキー
09/10/09 02:37:13 OpHv6AYV
保守

507:名無し
09/10/14 16:41:35 RawfGF1r
初めまして女ですけど入って良いですか?

508:名無しさん@ピンキー
09/10/14 17:15:58 3zjE5FUg
この作品、個人的には絵は綺麗だし色っぽい雰囲気はあるんだが、あくまでも耽美な風味、雰囲気だけでエロ妄想までいかないのが惜しい
なんていうか人形の色気みたいな

>>501
メインに女より男キャラ(美形)が多いし、グッズとか明らかに狙ってるからしょうがないw


509:名無しさん@ピンキー
09/10/17 01:32:18 wpm+XgPb
短いのだが投下しようとして久々に来たが508みたいに言われると申し訳なくて出せないんだぜ…w


510:名無しさん@ピンキー
09/10/17 11:37:51 y6l0ZbrL
>>509
ぜひ投下を

511:名無しさん@ピンキー
09/10/19 22:55:47 CdvDy0MC
si

512:名無しさん@ピンキー
09/10/20 21:18:47 Yltc6jrH
>>509
せっかくだから貼ってくれ。

513:名無しさん@ピンキー
09/10/26 16:16:41 1cgUYPbx
保守

514:名無しさん@ピンキー
09/10/26 16:47:08 viBQ6FuM
いま流行りの新型インフルで謹慎中につき書いてみた
なかなか自分好みの小説サイトに出会うことができないため、
自分で生み出すしかないのか・・・!と思う今日この頃。
ちなみに過去の投下経験は黒歴史なので封印。
<注意>
カプ:枢×優姫(NL) シチュはよくあるパターン。
※ネタバレは含んで…るかも…でもそんなに重くはないので自己責任で。
優姫が今のメンヘラ状態だと書いてて楽しくないので、
ちょっと前の明るくもおしとやかな優姫ちゃん状態ということで脳内設定よろしくお願いしMAX

515:名無しさん@ピンキー
09/10/26 16:47:40 viBQ6FuM
優姫をこの手で純血種に戻し、忌まわしき存在たちを殲滅したあの日から数ヶ月が過ぎた。

何度言い聞かせても血を吸おうとしない妹にはかなり手こずっていて、
覚醒したばかりである彼女の精神と肉体のためにも何か他の方法を考えなければならないと思う。
でも、どうやって…。



「おにいさま最近元気がありませんけど、大丈夫ですか?」
夕食のグラタンを二人でつつきながら、会話の途中で優姫が言った。
気付かれないように細心の注意を払っていたつもりだったのだけれど、優姫の観察眼はなかなか侮れない。
「ふふ…優姫に心配されるなんて、僕もダメかもしれないね」
そう言って優しく見つめると、優姫は照れたように笑ってグラタンへと視線を戻した。
「まぁお兄様は殺されても死にそうにありませんけど…」
「それは聞き捨てならないな。僕だって死ぬんだよ、たとえば…そう、君が不治の病に倒れたりとか…」
「縁起でもないこと言わないでください!」
頬を染めて赤ワインに口をつける君。
少し酔っておしゃべりになった君はすごく可愛い。
たまにいらないことまで喋ってしまって、翌日の朝、後悔の念に押し流されてしまっているようだけど…。
今晩のことは、きっと忘れられないはず。
後悔だけでは済まないだろうから、明日の朝優姫が自殺を図らないようにだけ気をつけよう。

夕食を終え、今日だけは僕が先に入浴を済ませた。
今回のこの計画では「時間」が一番の鍵になる。
全ての感覚が人を超越している僕たちは、少し意識を集中させるだけで家中の音は全て拾えてしまう。
普段は失礼になるし、必要もないからそんなことはしないけれど。
ただ、優姫がバスルームから出てきた音くらいは聞き取れる程度に集中して自室のベッドに横たわっていた。
「女の子」のバスタイムは本当に長い。
計画時間をオーバーしてしまうんじゃないかとヒヤヒヤしたけど、やっとのことで出てきたのを確認し、
部屋に入った音を聞くと僕も行動を開始する。

516:名無しさん@ピンキー
09/10/26 16:48:09 viBQ6FuM
だいたいの想像はつくので、ノックをせずにドアを開いた。
すると、そこにいるのはバスローブのままうつ伏せでベッドに倒れこんでいる優姫。
「優姫」
近くに寄ってそっと声をかけると、背中がピクリと反応するが顔はこちらに向けようとしない。
「…っは…ぁ…」
わずかに聞こえる、洗い吐息。
僕はなぜこうなったのかを知っている。
これは、僕が仕掛けたことなのだから。
ここ数ヶ月で更に細くなった感じのする体を抱き上げ、
ひざに乗せて腕を背中にまわさせると、熱い吐息が首筋にかかる。
「お…にぃさま…」
潤んだ瞳が僕を見つめる。
「優姫…好きにしていいんだよ…優姫の思うままに」
目の前にある首筋を舌でなぞってやると、優姫は甘い吐息を漏らし、ためらいがちに僕へと牙を立てた。
首筋に刺さる牙の感触。至福のとき。
よかった。効果はあった。
夕食で出したワインに入れた媚薬。
催淫剤でも飲ませれば少しは本能に任せるようになると期待した。
今、首筋に触れている優姫の唇が、髪が、吐息が愛しくてたまらない。

心行くまで極上のカクテルを飲んだ優姫は、僕をきつく抱きしめた。まだ吐息は荒い。
優姫の胸が押し当てられて、こっちも我慢がきかなそうな雰囲気になってくる。
確かに、こんな状態の優姫を一人部屋に放っておいたらそれはそれでいけない気がする。
そう考えている間にも優姫は腕の中で身をよじらせ、自覚しているのか否か僕のそれに太股をこすりつけている。
そして、優姫のあの潤んだ瞳で再び見つめられた瞬間、僕の理性は遥か彼方へ飛んでいった。

517:名無しさん@ピンキー
09/10/26 16:48:39 viBQ6FuM
優姫をベッドへ押し倒して、股の間に素早く足を入り込ませる。
既に湿り気と熱をもっているそこをひざで刺激しながら、
バスローブの腰紐をほどいて胸元をはだけさせるとわずかに赤みのさした美しい肌が露になる。
首筋から胸、腰までを唇でゆっくりとなぞる。
その間にも甘い鳴き声をさえずり続ける優姫の声に耳を傾けながら、体への愛撫を続ける。
陰部に指を出し入れすると、優姫は堪らなくなって首に抱きついてきた。
「ぁ…んっ…おにい…さま…おねがいっ…」
「どうしたの、優姫?」
実際こちらのほうももうそろそろ限界に近いけれど、優姫のこういうところは貴重だから思う存分楽しみたい。
だから、指を2本に増やして更に攻めたてながら意地悪く聞いてみた。
「…あぁっ…!はぁっ…あ…」
「優姫、わからないよ…ねぇどうしてほしいの?」
今度は、胸への愛撫を加える。
「んぁあっ…お…にいさまが…ほしいの…んんっ!」
そう言いながら、優姫は片手を伸ばして僕のものに触れた。
「…っ…よく言えました」

それからが大変。
僕は自分が思っているほど自制心が強くないから、少しでも気が緩むと優姫を傷つけかねない。
お互いの快楽を邪魔しない程度に自分を抑えることが大事。
でも今晩はそんな器用なことができるか自信がもてなかった。
優姫に翻弄されるがままにボトムの前チャックを外し、自身を取り出して優姫のそこにあてがうと、一気に突き刺した。
「…はぁ…っ…」
「あぁあんっ…ぁっ…おにい…さま…おにいさま…!」
絡めた指に込める力を強める優姫。
かくいう僕も、中の強すぎる締め付けに溜息をこぼした。
「動くよ…っ」

518:名無しさん@ピンキー
09/10/26 16:50:44 viBQ6FuM
部屋に響くのは高く響く優姫の喘ぎ声と僕の荒い息遣い、接合部からの淫らなな水音。
優姫の中の燃えるような熱と、擦れ合う体にお互いの余裕がなくなっていく。
「おにっ…さま…ぁっ…大好き…っ」
「僕もだよ…優姫…愛してるっ…」
「もう…私…っ…あぁ…あぁああんっ!」
だんだんと速くなっていく律動の中で、先に限界を迎えたのは優姫だった。
「…くっ……はぁ…」
収縮を繰り返す優姫の中に、促されるかのように僕もこれまでにない絶頂を迎える。
二人で繋がったまま、乱れきった呼吸をしばらく整えてから自身を優姫から引き抜いた。


その後優姫は疲れてすぐに寝てしまい、僕も部屋に戻るのが面倒でそのままそこで寝てしまった。
その翌朝、優姫が起きて僕を見たときのあの顔は一生忘れることはないだろう。

519:名無しさん@ピンキー
09/10/26 16:51:21 viBQ6FuM
あれ…枢さまってこんなんだったっけ…?
とにかく読んでくださってありがとうございました。
あまりにも小説の投下がないのでさびしいかぎりです。
これで少しでもかつての活気が戻って、このスレにエロが満ち溢れますように。

520:名無しさん@ピンキー
09/10/26 23:51:30 MeiCYYHG
おお、新作きた!
廃れ気味のところによく投下してくれた。

521:名無しさん@ピンキー
09/11/01 10:18:14 Xv7RLczF
一条さんはほんと良いキャラしてるわ
相手が思いつかないけど

522:灰色 猫
09/11/01 22:05:35 j/8PgtXc
>>41といいヨリちゃんの存在を忘れてはないか?


523:名無しさん@ピンキー
09/11/02 09:40:42 mF8PNyj5
頼ちゃんはなんとなく零の相手希望なんだけどどうせマイナーなんだろうな

524:灰色 猫
09/11/02 23:39:10 b7UFWDkW
そのレスを見た瞬間、
零がヨリちゃんとくっついた知ったら急に零が恋しくなって、
必死に気を引こうとするが、二人の間には入り込む隙がなくて
orzしてたら、枢が声をかけてきた、と思って顔を上げたら藍堂で、
なおさらorz
って言うような流れを想像した。

525:名無しさん@ピンキー
09/11/10 06:19:30 hiCMd4Ip
保守

526:名無しさん@ピンキー
09/11/10 06:21:06 SAi5GGV/
ごめん、シキリマの一人称ってなんだっけ?

527:名無しさん@ピンキー
09/11/10 06:23:36 hiCMd4Ip
保守

528:名無しさん@ピンキー
09/11/10 22:27:37 uCh6Cvrk
普通に、シキ:僕 リマ:私 じゃなかったっけ?

529:名無しさん@ピンキー
09/11/10 23:31:57 Y4IM+aVa
支葵は 俺 じゃなかったっけ?
支葵莉磨期待してまってる

530:名無しさん@ピンキー
09/11/10 23:49:06 fNp43IrQ
>>528-529 ありがとう~

531:名無しさん@ピンキー
09/11/12 05:18:28 MI3ABalD
シキ「落ちそう…保守…」
リマ「…はい。エサ」
シキ「(もぐもぐ)」

532:名無しさん@ピンキー
09/11/13 01:09:17 7jmTvFLO
何気にアニメも支葵莉磨描写が良いのが多かった
短編か小説で二人のネタやって欲しいわ

533:名無しさん@ピンキー
09/11/15 00:05:06 H6mj3YSR
>>519
ひたすら乙。そして保守。

それにしてもなんなのここ。
同一人物の書き込みが多いとして、それを差し引いても>>521-522は>>519の投下に対するお礼も言わず何様なの?
こんな住人ばかりじゃ投下する人がいなくなるのも仕方ないよね。
中学生の集まりなのかここは

534:名無しさん@ピンキー
09/11/15 02:09:22 KiJC+yOQ
マンセーが欲しいなら自分でサイト開いたほうがいいんじゃねw
まあ確かにファンの年齢層は若い人が多いイメージ

535:名無しさん@ピンキー
09/11/15 03:29:47 IZMARvWW
シキ「…ちょっと…ヤバめ。アゲ…」
リマ「シキ…ちょっとは空気読みなさいよね」

536:名無しさん@ピンキー
09/11/15 03:45:42 6CTK/p2i
その書きこみ内容の方がよっぽど中学生みたいなんだが
お礼ってあんた……。本気で言ってるのか
お礼w

537:名無しさん@ピンキー
09/11/15 21:13:59 G3mv85Pz
興味ない作品にもレスすべきなの?

538:名無しさん@ピンキー
09/11/15 22:25:29 lRs70COy
職人さんはきちんとカップリング等を注意書きしてくれてるんだから
好みに合わなかったら読まずにスルーするのはむしろ職人さんに対する礼儀だよ

539:名無しさん@ピンキー
09/11/15 22:38:57 agWr5D9e
ここ最近百合叩きを装って、住人をケンカさせる荒らしが流行ってるから、
怪しいのには、あんまりマジレスしなくていいよ。

540:名無しさん@ピンキー
09/11/15 23:44:40 2LlSbNJo
主役3人のは本編で見れるのでここでは脇の恋愛模様に期待しちゃうんだぜ
るかしゃんワイルド先輩、支葵莉磨、更様一条さんとか

541:名無しさん@ピンキー
09/11/20 01:02:28 U4bw89+F
すいません。
アニメ放映した所しか知らないので、
暁、瑠佳、支葵、莉磨の髪の色、瞳の色がいまいち良くわかりません。
教えて頂けると助かります。

542:名無しさん@ピンキー
09/11/20 23:50:37 Yy7UAaFF
見たまんまを自分で表現すればよし。

543:名無しさん@ピンキー
09/12/04 00:49:38 M2aUE9bt
枢×優姫ばかりでつまらないので
暁×優姫という珍しい組み合わせを考えてみたけど
いまいちキャラ設定が上手くできない

544:名無しさん@ピンキー
09/12/04 11:30:30 f0ZPchhm
支葵や暁は優姫とほとんど個人的接触がないからな…
まだ藍堂×優姫のが行けそう

でもゲーム版だと優姫主人公で暁とかも攻略できるんだっけ?
どういう話の流れでその辺のキャラとくっつく展開になるのか興味はある

545:名無しさん@ピンキー
09/12/05 01:04:57 6CimvEGn
暁が瑠佳以外を相手するって言うのが想像できないが、あえて難題に挑戦しようとするのは素晴らしい。
枢×瑠佳、藍堂×誰かを見守っているうちに、暁と優姫に接点ができて関係が発展していくとかわ?

546:名無しさん@ピンキー
09/12/14 16:40:58 0uqViWIm
保守

547:名無しさん@ピンキー
09/12/21 06:46:03 s+W8nbfn
保守

548:名無しさん@ピンキー
09/12/29 17:37:36 oKpCJOyT
保守

549:名無しさん@ピンキー
10/01/09 00:21:25 69ilVnK3
年明け保守

550:名無しさん@ピンキー
10/01/18 17:14:59 WLE2cmCN
保守

551:名無しさん@ピンキー
10/01/19 00:00:57 6ycbkdQr
投下来たのかと思って期待しちゃったよ。

552:名無しさん@ピンキー
10/01/22 00:39:52 R57GA+Ea
ルカルカにしてやんよ

553:名無しさん@ピンキー
10/01/22 22:49:06 ZnUozfdm
たのむ

554:名無しさん@ピンキー
10/02/01 17:59:21 EZc6IDWd
hosyu

555:名無しさん@ピンキー
10/02/16 07:57:33 EayQRo3B
保守

556:名無しさん@ピンキー
10/02/22 03:17:33 mrcgKk2c
保守しておこうかな

557:名無しさん@ピンキー
10/02/28 18:57:36 eJ/7w+mG
ほしゅ?

558:名無しさん@ピンキー
10/03/04 23:04:53 lfeA8SeY
ho

559:名無しさん@ピンキー
10/03/08 15:26:47 F70ocveh
Shu

560:名無しさん@ピンキー
10/03/13 15:44:44 3P0h4CiS
保守しとく

561:名無しさん@ピンキー
10/03/16 23:29:31 SW5rPPzu
受験も終わったことだし
ゆとりはゆとりなりに何か書こうと思う
なんかリクエストくれ

562:名無しさん@ピンキー
10/03/17 00:18:01 cbGSJNCb
とくに指定しないから、書きたいもの書いてくれ

563:名無しさん@ピンキー
10/03/17 01:25:16 tPnar83u
ルカしゃんでひとつ

564:名無しさん@ピンキー
10/03/21 18:43:58 couP+4wn
ほす

565:名無しさん@ピンキー
10/03/23 00:40:07 24/2vvuH
期待していいのか?

566:名無しさん@ピンキー
10/03/25 21:53:44 AAKPekq+
るかしゃんと藍堂がもちょもちょしてるのを見たい

567:名無しさん@ピンキー
10/03/27 22:43:34 Fik30qDG
まだか? まだなのか?

568:名無しさん@ピンキー
10/04/07 13:59:48 FTfFhMdh
てす

569:名無しさん@ピンキー
10/04/09 08:53:13 bxtf/s6Z
tes

570:名無しさん@ピンキー
10/04/11 00:31:43 ShFvO4Uc
投下来たのかと思っちゃったよ

571:名無しさん@ピンキー
10/04/17 00:16:07 5er6bIf3
じゃ、枯れ木も山の賑わいに昔書き殴ったヤツを投下する。
シキ×リマ。
アニメオンリーで詳しい設定を知らないので、間違っていたらメンゴ。

572:シキ×リマ
10/04/17 00:31:41 5er6bIf3
テーマ【互いにデレたら負けだと思っている間柄】


制服をはだけて露出した肌は、とても綺麗だった。
モデルなんだし、あたり前だけど。
趣味のいいレースのブラが頼りなく揺れて、露出した白い胸は僅かに上気している。


「リマ…セックス……する…?」
シキが何気なく呟いて
「……いいわよ」
リマは不機嫌そうに応じた。


淡々とシキはリマの制服を脱がし、淡々とした前戯に、淡々とした愛撫を続ける。
さすがに行為自体には、お互い眉を寄せて、つらそうな顔を見せたが、
二人はなかば装って表情を押し殺した。

(…だって…悔しい)

口にはけして出さないが、それが二人の一致した意見だった。
それでも次第に興奮し、互いの吐息は全力疾走をしたように荒くなって、押し殺した喘ぎ声が混じる。
肌が上気してピンク色に染まって、内心の羞恥と快感を表しても。
それでも、強がりはやめない。
喘ぎ声も、極力洩らさないよう努めた。

「リマ…強情…」

シキが後ろからリマを抱きしめ、その白い首筋にちろりと紅い舌を這わせる。

「…ぅっさい…」

牙を埋め込むなんて事はしない。
痕が残ると、モデルの仕事に差し障る。

573:シキ×リマ
10/04/17 00:32:39 5er6bIf3
滑らかな肌をシキの舌が、次第に下へ、下へと食べてゆく。
背中を腰を、小さなへそを。
そして。
シキはリマの下着の上から、くちづけた。

「…ヘンタイ…」
「……ちょっと…そう、思わなくもない…」

リマの股間に感じる、シキの息が荒い。

「…いいよ。シキ…いいから…」

はやく、などとは口が裂けても言えない。
シキはクスリと笑って、そのままリマの体を抱え、ソファに落とした。
リマの下半身にキスを落としながら片手で、下着を足からはずしていく。

全裸に、靴下だけのリマが、M字開脚。

(…ちょっと…萌え…)

そう内心、呟いた。
シキは自分のモノをズボンから取り出して、宛がう。

「…いく…」
「……ん…」

返事は短く。リマは真っ赤になりながらも強がりをやめない。
ぬぷり。と異物が侵入した。

「「――!!」」

快感の声を、痛みの声を懸命に堪えて、呑み込む。
互いに正面に向かい、下半身は性器を擦り付け合っている。
ジュボジュボと、生温かく、品のない淫らな水音がする。

真正面にシキがいて、互いの顔が近い。
シキの瞳にリマが映る。
感情を殺したシキの瞳に、自分がどう映っているのか気になった。


574:シキ×リマ
10/04/17 00:33:30 5er6bIf3

「…シキ。ナニ考えてんの…?」
「…リマのこと…」
「…他のコト考えてるんだったら、ぶっとばしてやるわ…」

満足のいく答えだったのでリマはそれで良しとした。
制服をはだけただけのシキの首筋に手を回して、抱き寄せ、シキに口づけた。

「……ん…」

シキは納得したように、応えてきた。
シキの唇が大胆にリマの肌を蹂躙していく…。

その間も下半身の動きは止まることなく、相手を先に果てさせ屈伏させるゲームを続けていた。
もちろん、そんな約束はしていない。


すべての欲望を吐き出して、シキは深い溜息をついた。

「セックスって…気持ちいい…」
「…あたしはイタいだけだったわ…」
「…リマは…全然よくなかった…?」
「…最初の愛撫は…よかった…けど…」

不機嫌さを装って、口ごもる。

「…ごめん…」
「…あやまらなくて…いいわ…」

しばらくして、
気怠げなリマが、ベッドから身を起こす。
黙々とベッドに散らばった下着と衣服を集める。

微かな優しい笑みを浮かべて、シキはリマの顔をソファに寝そべりながら下からのぞきこんだ。

「リマ……可愛かった…」
「……当然よ…」

リマは頬を赤く染めながらも、表情を殺した。




575:名無しさん@ピンキー
10/04/17 00:45:47 5er6bIf3
念のためにあげとく。

576:名無しさん@ピンキー
10/04/17 01:59:49 Fjmx3qXf
自分もアニメしか見てないからアニメ版のしきりまの声で再生されたよ
GJ

ときに原作は今どうなってるのかね

577:名無しさん@ピンキー
10/04/18 00:12:37 Ctb7+xre
待ってた甲斐があった。
職人さんありがとう。

他のカプでも期待してる。

578:名無しさん@ピンキー
10/04/20 23:27:21 S6dKPIyJ


579:名無しさん@ピンキー
10/04/21 03:23:27 SktklQvC
この世界って純血の君の血統ごとに能力が決まってたり、弱点があったりする?
SS書く時に気になって、世界観的なフレーバーとしてでっちあげていいのかどうか迷う。

580:名無しさん@ピンキー
10/04/22 23:53:14 6VRbLnd9
SSなんだから、オリジナル設定加えたって別にかまわないでしょ。

581:名無しさん@ピンキー
10/04/23 02:07:36 eyw7HVX3
おけ

582:名無しさん@ピンキー
10/04/23 18:42:21 8UzWdyHN
好きに書いて投下前に注意書汁


wktk

583:名無しさん@ピンキー
10/05/02 22:16:57 z40bewi0
>>579
BBBか
wktk

584:名無しさん@ピンキー
10/05/17 00:21:52 /OGRZKXE
期待age

585:名無しさん@ピンキー
10/05/26 00:39:48 cEqYdv7D
つづきはやく

586:名無しさん@ピンキー
10/05/31 01:40:17 Mzuof0X5
エロスの追求にもうちょっと。

587:名無しさん@ピンキー
10/06/01 22:27:58 wKP8AZdX
おお! それは期待できる。

588:名無しさん@ピンキー
10/06/05 23:10:45 gTMuvRuE
支葵莉磨乙です!

ヴァンパイア騎士の同人誌がなさすぎて辛い。
BLではなく零優姫とか枢優姫とか支葵莉磨とか男女のやつが
なさ過ぎる。
文字もいいけど漫画でも読みたい。

589:名無しさん@ピンキー
10/06/07 17:19:38 Dg7Pe6hc
漫画同人は絵に自信がある人じゃないと酷いことにw

590:名無しさん@ピンキー
10/06/07 21:15:45 kizQxrzT
あるある

591:【暁×瑠佳】
10/06/08 23:05:01 r/Mk3sSW
【暁×瑠佳】
パラレル注意報。
オリジナル設定有。
レイプっぽい純愛、注意。
投下します。



592:【暁×瑠佳】
10/06/08 23:06:03 r/Mk3sSW

「暁―どうして、ここへ?」

濡れた瑠佳が、水の中から暁を睨む。
瑠佳を心配してつけた、とは、暁は口が裂けても言うつもりはない。
月が明るい夜だった。
早園グループ系列のホテルのVIP専用プライベートプール。
水面に月影が頼りなく揺れて、瑠佳にも影と憂いを見せていた。
こんなにも、イイ女、なのにな。暁はそっと、やや垂れ気味な目を伏せた。
大袈裟に、ため息をついてみせる。

「…お前こそ、何をやっている。いいから。ほら、手を貸すぞ、瑠佳」

プールに落ちた瑠佳に、長身の暁が長い腕を伸ばす。
一瞬、躊躇った様子を見せたが、不機嫌そうに瑠佳は暁の手をとって、プールサイドに上がった。
なぜ、わざわざプールなどに来たのか、瑠佳も口にするつもりはない。
例え、長年の幼馴染の関係上、察し、知られていたとしても。
気まずい沈黙が降りる中、瑠佳はかさばる上着をぬいだ。

「暁の“火”はこんなことに使えなかったかしら、ね?」

肌の透けたブラウスと濡れた金髪から垣間見えた瑠佳の白く細い首筋が、暁には、やけに艶めかしく目に映った。

―して、やりたいと。

ゾクリと暁の思考が、血に飢えた吸血衝動にとって変わられる。

残ったのは―昏い衝動と―紅い闇。



593:【暁×瑠佳】
10/06/08 23:08:00 r/Mk3sSW
◆    ◇    ◆    ◇


「何を考えてる?」

体の火照りを押し隠した、暁の声音だった。
白いシーツに瑠佳の長い髪が散り、完璧なプロポーションの身体が横たわる。
架院の手にやや余る、やわらかな瑠佳の白い胸に、暁の指が埋まる。
己自身の与える性の刺激に震える女の喉もとに、惹かれ口づけせずにはいられない。
何度も肌を重ねて、シーツを掛けているだけの整った身体の曲線を瑠佳はもう隠そうとはしない。

「…いいえ、何でもないわ」

その答えに暁は深く、ため息をついた。

「嘘つきだな。瑠佳」

瑠佳が何を考え―誰を想っているのか。
幼馴染として付き合いが長く、ずっと瑠佳の視線を追い、見てきた暁にわからないはずがない。
薄く笑って、瑠佳に手を伸ばす。形良くくびれた腰に手を回し、腕に力を込め抱き寄せる。
甘い薫りのする彼女の長い髪を掻き寄せ、白い首筋を露わにすると、暁はそこに唇を這わせた。

「―っ!」

ぴくっと、瑠佳の身体が震える。
暁の牙の予感に瑠佳は身を竦ませたが、暁は牙を立てず、舌先で瑠佳の首筋を愛撫しながら囁いた。

「あんなコトをしておいて、なお、お前はオレの元に来た……覚悟を決めたのだと、思っていたんだが…」

瑠佳の頤に指をかけて、振り向かせ。彼女の瞳を覗き込む。

「オレを恨んでいたんじゃないのか? ……ずっとお前は、枢様だけを―愛していた」


594:【暁×瑠佳】
10/06/08 23:08:37 r/Mk3sSW

彼女の心を確かめるように、暁は言葉を重ねた。
瑠佳は首を横に振ったが、それが彼女のいつもの嘘であることも、暁は見抜いていた。
彼女は、いつも強がっている。本当は脆く、女らしい弱さを懸命に押し隠して。
それでも、瑠佳は、暁の元を訪れる。
こうして、ベッドの上で肌を重ねあうのは、もう何度目になるだろうか。

一線を越えるまでは。
瑠佳が暁を許し、受け入れるまでは。
餓えるような渇きの中、どれほど瑠佳の首筋に牙を突きたてたい衝動に駆られたことか。
それを律し、隠し続けてきた暁の目の前で、枢様はほんの戯れ同然に越えてしまっていた。
たとえ、瑠佳がみずから望んだことだとしても。
枢は忠誠を捧げる相手であると同時に、浅ましい嫉妬から憎んでもいた。
不幸にするなら許さないと、純血の君に脅しをかけすらした。
彼女の血を奪い、彼女の心を奪い、彼女から笑顔を奪い、哀しみに封じてしまったあの人を。
枢様を一途に想い続ける瑠佳を、暁は見ていた。
それでも永遠を越え、瑠佳を見守り続ける強さを持てないでいた。
瑠佳を失いたくない。それ故に。
失いたくないがゆえに、幼馴染の距離を――その一線を、踏み越えられないでいた。

愛したいのに――愛せない。
枢様を想う彼女を、力ずくでは奪えない。
枢様を追い続ける、その綺麗な瞳を穢したくはなかった。
喩え、その手段が手の内にあろうとも、奪いたくはなかった。

「オレがどれだけ、お前に餓えていたか…」

整った美しい顔だちに、ゆっくりと指先を這わせて。
瑠佳を振り向かせ向かい合うように、その均整のとれた白い裸身を抱く。

「暁……」


◆    ◇    ◆    ◇

595:【暁×瑠佳】
10/06/08 23:09:18 r/Mk3sSW

―ヴァンパイアの夜。

『流れる水』の苦手な者の多い早園の家系に生まれ。
それでも勝気な瑠佳は、その弱点を密かに克服しようと、
月の明るい夜に、早園グループ系列のホテルでプールに訪れていた。
素直には口にはしないが、何事かと心配し、つけていた暁の存在に驚いて、瑠佳は服のまま水に落ちてしまう。
不平をいいながら、暁に引きあげてもらい、炎の力で服を乾かせないのかと、
服をぬいでブラウスになった瑠佳の姿に、暁の理性がとんだ。
濡れた髪と、そこから覗く白い瑠佳のうなじ、濡れて白い肌の透けたブラウス姿の瑠佳が、あまりにも扇情的で。

あの時、欲情のあまり暁は、瑠佳の血を求めた。
後から瑠佳の両腕を掴み、身体をタイルに押し付け。

「な、なにを?! や、やめて! 暁―暁―…!」

瑠佳が悲鳴のように、暁の名を呼ぶ。底光りする紅い瞳がそこにあった。
瑠佳の非難の声も、紅い霞のかかった暁の脳裏に届かず。
暁のオレンジがかった金髪が、瑠佳の白い首筋に埋まる。
瑠佳は美しい眉根を苦しげに寄せて、背を弓なりに逸らした。
桃色がかった瑠佳の金髪が跳ね、ブラウスを引き千切られ露になった、
たわわに実った真っ白い乳房に一筋、二筋の血が伝い、煌めいた。

――暁は、自ら禁じていたはずの”牙”を、突きたてた。

瑠佳にとって―暁が―自らの血を啜るのは、あの時が初めてであり大きな衝撃を受けた。
暁が、主筋にあたる藍堂家から受け継いだ能力は、”炎”だ。
しかし、それ以外にもうひとつ『架院』家の血統の者が、稀に発現させる能力がある。
暁の―いや、『架院』の者、その吸血は―セックスの何倍もの快感と恍惚をもたらす―”誘惑の牙”。
異性の体に、無理矢理、情欲と恍惚の火をつける。
それを、突きたてられた。
目の前がいきなり真っ白になったかと思うと、血薔薇が咲いた。

596:【暁×瑠佳】
10/06/08 23:10:10 r/Mk3sSW
暁に牙を突き立てられた。それだけで、瑠佳はイった。

いや、性行為の未体験な瑠佳は、自分が初めてイったのだという自覚すらない。
ただただ、泣きたくなる程の鋭い切なさと感覚が、瑠佳を襲う。
嵐の中で翻弄される小舟ように、襲いくる快楽に気が狂いそうだった。
空気が足りなくて、舌を突き出して喘いでいた。
あまりの快感に、泣き。叫び。
必死に自分を保とうと、枢さまの名前を呼んだ。
応えてくれるはずのない愛しい人の名を―何度も、何度も。

瑠佳の理性が、屈服するまで…何度も。
それはまさしく、レイプにも等しい行為だった。

「こんなの―こんなのはイヤ―。暁っ…あか…つき…っ―いやぁあぁぁぅぅ…っ!!?」


枢の名前を呼び続けながらも、その声は次第にか細く、消え失せてゆく。
甘い喘ぎと呻き、哀願の声だけが響く。
暁の手が瑠佳の形良く豊満な胸を揉みしだくも、瑠佳の口からは声にならない喘ぎが漏れるだけだ―。
小さく泣き零れる瑠佳の理性が完全に屈伏した後、二人は獣のように交わりあった。
暁に足を割り開かれ、濡れた赤い縦筋を空気に晒されて、暁の凶暴な獣が侵入する。
獣じみた、酷く、激しいセックスだった。
初花を散らし、そのまま、瑠佳は一夜のうちに何度も何度も―イった。
暁が瑠佳のナカにだしたものが、トロリと滴りおちる。

どうして、こうなってしまった?
誰よりも傷つけたくなかった女を、誰よりも穢している。
瑠佳に拒絶され、あの人の名前を何度も呼ばれたことがかえって、暁の情欲を呼び覚ましてしまったのか。
瑠佳の身体を押さえつけ、自らの身体を獣欲のままに蠢かせているというのに

心の中で、瑠佳に詫び続けていた。

瑠佳の破瓜の血も、飢えた獣と化した暁には美味だった。
瑠佳のすらりとした白い両脚の間に、暁のオレンジの髪が埋まりピチャピチャと淫らな音をたてる。

597:【暁×瑠佳】
10/06/08 23:10:57 r/Mk3sSW
瑠佳の紅い秘淫の花弁を押し開いて、赤く柔らかい真珠を舌と指で愛撫し、
愛撫することで零れ落ちる蜜と、己自身が注いだ白濁液を飲み干す。

―意識は血に酔い。紅い靄にかかったように、ひどく曖昧だ。

どうしてこうなったのか、すら理解できぬまま瑠佳は、暁のダークローズの剛直から顔を覗かせる血の色を、まるであの人のモノのように
恍惚の表情で手に包みこみ、口づけて、夢中で先端を舌で愛撫し、口に含んだ。
舌先に苦い先走りの味を感じる。たどたどしくも、そのまま続け
そして、美しい瑠佳の顔が、暁の白い精液でまみれた。

血の匂いがしていた。
瑠佳の破瓜の血の匂い、俺が啜った血の匂い。
そして瑠佳が抵抗して切り裂いた俺の頬、絶頂に爪を立てた背中の傷。
ひどく甘い―血の匂いが……。


◆    ◇    ◆    ◇


瑠佳を襲った暁は、まさしく化け物"ヴァンパイア"。残酷な血に飢えた、あさましい獣―。
そのことを強く自覚させられた。

私達は人間とは違う。ヴァンパイアなのだもの。

そう暁に告げると、暁は少し寂しげに微笑んで、瑠佳の首筋に指先で触れた。

「オレは"悪い男"そのものだ。あの時、オレは……君のここに”牙”を立てた。
 あの夜、無防備な瑠佳を見て、瑠佳に触れて。オレの飢えは、もう、限界だった。
 瑠佳との関係もすべて滅茶苦茶になってしまっても、オレはお前をオレのモノにしたかった…」

それでも、瑠佳の血が教えてくれた。

『枢さま』『枢さま』『枢さま』

――哀しいまでの、あの人への一途な想いを。


598:【暁×瑠佳】
10/06/08 23:11:47 r/Mk3sSW
暁は自嘲の笑みを浮かべて、瑠佳を見つめた。
瑠佳はすぐに彼の言葉に応えることが出来なかった。

「まったく"悪い男"の……最たるものだよ、オレは。
 お前のことも、欲望のままに貪りつくして、壊してしまうかもしれないな」

暁が瑠佳の白い裸身を、愛しげに抱き締める。

「オレは、そういう化物”ヴァンパイア”だから」

自嘲するように呟いた暁を、今度は瑠佳が抱き締めた。

「だったら、私も"悪い女"ね」

幽かに微笑んだ瑠佳は、暁の唇に自らの唇を寄せた。

「私の”能力”は幻覚。―知ってる? ”洗脳”に使う事もできるのよ、暁?」

「瑠佳…?」

「貴方は私を愛していると言うけれど。
 幼い頃の私が無自覚に幼い頃の貴方に、この能力を使ってないと、貴方は断言できるかしら?」
「瑠佳…?」

僅かに瞠目する。藍堂と三人でつるんで遊んだ、幼いあの頃。
あの頃から、瑠佳を意識していた。
唇を徐々にずらし、瑠佳は暁がそうしたように彼の逞しい首筋に口づけた。
そして次の瞬間、鋭い牙を暁の首筋に突きたてる。
すぐに彼女が、暁の血を啜る濡れた音が響き始めた。

「瑠佳……?」



599:【暁×瑠佳】
10/06/08 23:13:22 r/Mk3sSW
いつになく積極的な瑠佳に暁は驚く。
架院の血族ではない瑠佳の吸血には、血を啜り採られる狂おしいまでの『快感と恍惚』はない。
それでも、それはヴァンパイアにとって間違いなく想いを満たそうとする、欲情の証。
しばらくすると暁の血に濡れた紅い唇のまま、瑠佳が顔を上げた。
ぺろりと、血に濡れた紅い舌で唇を拭う。

「私も魔女なのよ、暁。だから―いいのよ? 私を壊してしまっても」

いつから瑠佳は、そんな危険な女の表情(かお)で微笑うようになったのか。

……危険で脆い、憂いを帯びた微笑み。

それでも彼女は、暁を受け入れてくれる。
自らの心の有り様に揺らいでも、こうして瑠佳は暁の傍にいることを選んだ。
だからこそ、暁はこうして瑠佳を身体の下に組み敷く。

「ああ、悪い女だな。そんなことを言う瑠佳は」

イイ女に騙されて、それを許すのは、余裕のあるイイ男だけの特権だと笑ってみせた。
彼女の唇に残る自らの血を拭い、暁もまた瑠佳の首筋に『軽く』牙を立て
暁が渇望し続けた彼女の血が、夜の闇に甘く薫って、暁を酔わせた。

「オレが欲しかったのは。この腕に抱きしめていたいのは……お前だけだ」

折れそうな程、瑠佳の身体を、きつく抱き締める。
瑠佳も暁の胸に頬を寄せ、身を預けた。

「私もよ。私にも…暁しかいないの。だから…」

(もう…)という言葉を飲み込む。
けして―叶わない恋を―した。届かない人を―愛した。
諦めるために。暁を利用しているのかもしれない。
それとも忘れ難い行為に酔うために、身体を開いているのかもしれない。
瑠佳が口にした暁の血は、狂おしいまで秘めていた暁の想いを伝えてくれる。
その想いの暖かさに、甘えているだけなのかもしれない。

600:【暁×瑠佳】
10/06/08 23:15:22 r/Mk3sSW

自分がわからない。
枢様を一途にお慕いしたい自分がいる。
枢様を諦めなきゃいけないと思う自分がいる。
頼りになる女になることで、矜持を守り通したい自分がいる。
その一方で滅茶苦茶に壊れてしまいたい自分がいる。
暁の腕の中で愛され、癒やされ、守られている自分がいる。
しかし、それは「枢様を一途に愛しお慕いしていたい自分」への裏切りに他ならない。
それでも未練がましい女にはなりたくなくて…。

ぐるぐると、意識が螺旋のように迷走し、堕ちてゆく。

「―あ…っ」

深く挿されて、瑠佳は艶を帯びた声を漏らす。
暁の厚い胸の中で、か細い瑠佳の体が跳ねる。
挿される度に背中でシーツが擦れる。それさえも卑猥。
逞しい首筋に白い腕を巻きつけて、瑠佳は性行為の快感に没頭した。

忘れさせて―暁。
いいえ、忘れたくないの。
貴方が優しければ優しい程、私は貴方に甘えてしまう。
優しくしないで。
誰よりも美しく聡明で完璧で優しい、あの人を―。
もう、けして手の届かない―愛しい純血の君。



瑠佳の血の匂いに酔って、暁は熱く危険な瞳を、瑠佳に向ける。

「やっぱり瑠佳は、嘘つきだな。枢様を愛して、あの素直な幼馴染だった瑠佳は、すっかりオレに嘘をつく”悪い女”になってしまった―」

それは暁の独り言だったのかもしれない。
瑠佳はその言葉が聞こえなかったフリをして、暁のオレンジ色の金髪を胸に抱え、ゆっくりとベッドに体を倒していった。


601:【暁×瑠佳】
10/06/08 23:18:02 r/Mk3sSW

白いシーツに瑠佳の長い髪が散り、完璧なプロポーションの白い身体が横たわる。
やわらかな瑠佳の胸に、暁の指が埋まる。
赤い先端部分をこすられると、瑠佳は泣きそうになるくらい切なくなり、濡れた。
それは二人の交わりを滑らかに助ける。

「いずれ、あの人を、お前の頭の中から追い出してみせる―」

しなやかな瑠佳の身体の中に、逞しい男性自身を深く沈めながら、暁が言った。
瑠佳が甘く呻くのも、気にかけずに。
互いの血で欲情し、何度も交わった身体は、抵抗らしい抵抗もなくあっさりと重なる。
瑠佳の中から、枢様の痕跡すべてを拭い去りたい。
せめて身体を重ねている今だけでも、あの人の事を忘れさせてやりたい。
それは、浅ましい嫉妬。
あまりにも愚かしい感情に、暁は自嘲した。
瑠佳だけがオレを愚かな、ただの男にさせる。

ぬぽッ。じゅぽっ。じゅぷり。

打ち込む度ごとに、くぐもった粘着質な水音とともに、温い飛沫が散る。
淫らな水音を響かせ、暁は瑠佳の耳を、舌と鼻先でくすぐりながら瑠佳を辱める言葉を囁く。
暁が抽挿を始めれば、切なく濡れた瑠佳の身体が揺れ、瑠佳は暁の野生的な逞しい腕を掴んだ。
暁の腰が一つ突きあげるごとに、意識が遠く、朦朧となる。
豊かな胸を揺らして、瑠佳は、嬌声をあげる。
こんなに濡れて…。こんなに激しく腰を振って。
お前はオレを離さないのに……お前は…オレのコトを考えているのか?
瑠佳の手をとり、二人が繋がった場所に宛がう。
濡れた逞しく硬い剛直が、瑠佳の手に触れた。

「あ、…暁…っ」

瑠佳は思わず目を見開く。


602:【暁×瑠佳】
10/06/08 23:19:15 r/Mk3sSW
「繋がるっていうことが、どんな事か。わかるか? 瑠佳?」

熱くて硬い暁のモノが、飛沫をあげて瑠佳の身体の中心を出入りする。
それを手で、否応なく感じさせられた。

「…あ、ああ…っ」

瑠佳の美しい顔が、羞恥に歪む。

淫らな水音をたてて、暁は欲望を引き抜く。
瑠佳のそこに長い指を這わせて、温い淫水と暁の先走りの混じったモノを掬いとり、
一舐めすると、不思議と血によく似た味がして―血への飢えを、思い出す。
瑠佳の身体をうつ伏せにさせ、ベットに四つん這いにさせると、形の良いくびれに手を添えて
再び、後ろから彼女を貫いた。

「ひ―あぁっ!」

瑠佳の背が、弓なりに仰け反る。
後ろから回された武骨な手が、瑠佳の端整な顔を取り、頬を撫でる。
息苦しいほど胎内に圧迫感と快感を与えられながら、首を振り。悶え、喘いだ。

「ぁ……離さないで、暁」

呻くように彼女は言った。

「私を、離さないで頂戴――暁…」

この身体だけじゃなく、心までも縛って。どこにも行かないように。
あの人に啜られた血と魂が、これ以上、私を呼ばないように。


「お願い…だから―このまま―頂戴」


瑠佳は強くベッドのシーツを強く指先で掻き毟り、爪を立てる。
白いシーツに、放射状の皺が寄った。
暁は、激しく欲しがる瑠佳を、ゆっくりと瑠佳を焦らし、容易には登りつめさせない。
何度も、何度も。彼女が達する寸前で動きを止め、甘い言葉や酷い言葉で瑠佳を煽り、そして再び欲望を高ぶらせてゆく。
瑠佳が、矜持も恥じらいも投げ捨てて、暁を心から欲するように。
求めるように、と願っていた。
そうまでして、欲したい言葉がある。
『愛している』と。
『誰よりも、暁を愛している』と。


603:【暁×瑠佳】
10/06/08 23:22:43 r/Mk3sSW

しかし、それは、望めない願い。
互いに縋りつくように。
自分に言い聞かせるように。瑠佳は叫ぶ。

「離さないで―あかつき…っ」

獣のように四つん這いの瑠佳の二つの白い尻が揺れて、暁を求める。
汗の玉を浮かせ上気した白い背中が。暁の手の中で暴れ、揺れる二つの双胸が。
娼婦のように振り乱した、瑠佳のストロベリーブロンドが。
快感に溺れ、掠れ喘ぐ瑠佳の声が。
己に組み敷かれて乱れる瑠佳の姿が。
そのすべてが、暁を煽り、誘う。

「ぁ、あかつき――もっと。―もっと…っ」

もっと、とねだられ、瑠佳の細い手に、自分の手を重ね、強く握り締め
暁は、なるべくならしたくなかったコトを、した。
背中から、その”架院の牙”を、瑠佳の白い首筋に埋め込んで、血を啜る。
その瞬間に、瑠佳のすべてを焼き尽くすような官能が包む。
麻薬すら超える、強烈な性の快感と恍惚。
架院が化物たるヴァンパイアの血筋の所以。

「アア――ッ!!!」

何度も連続し、襲い掛かった絶頂に、瑠佳は高く悲鳴を上げて失神した。
暁は、何度も連続して締めあげる瑠佳の体に、短い呻きを上げて瑠佳のナカを白く染めた。

荒い吐息を整えながら、暁は繋がったままシーツに突っ伏して倒れる瑠佳を見下ろす。
美しい姿態が汗にまみれ、肌に張りついた金髪と、上気し紅く光る唇がとても淫らで、愛おしい。


『貴方は私を愛していると言うけど。
 幼い頃の私が無自覚に幼い頃の貴方に、この能力を使ってないと貴方は断言できるかしら?』

その頬に触れて、暁は、そっと目を伏せた。
それでもいい。
俺達はどこまでも歪で、正直じゃない。
悪い”能力”と、浅ましい渇望と欲望で、繋がっているだけかもしれない。
それでもオレは、お前が欲しかったんだ。
瑠佳、おまえだけが―ずっと…。


◆    ◇    ◆    ◇

604:【暁×瑠佳】
10/06/08 23:23:26 r/Mk3sSW


「私はね、誰よりもお美しくて聡明で、お優しくて、お強くて、完璧で、いずれ大きな事を成し遂げる枢サマに―」

愛されて、結ばれて、子を授けていただくことが夢だったのよ―。

最後の部分は消え入るように、小さな呟きだった。
枢様が許婚者の妹君を手に入れてから、それは絶望的な願いになってしまったけれど。


プールサイドで瑠佳が失神したあと、理性を取り戻した暁は瑠佳を抱え、スイートルームの自室に運びこんだ。
暁にレイプ同然に犯されて、瑠佳の身も心もボロボロだったが、心はともかく、ヴァンパイアの体の回復は驚くほどはやい。
そして―。
瑠佳は白いシーツに包まれて、横に座る暁に悪態をつく。

「―知ってる」

ずっと幼い頃から、それは変わらない幼馴染。

「―だったら! ……なのに…」

「―オレが、お前を抱きたいと思った。オレ達はヴァンパイアだ。人間達のいう飢えた危険な獣。……欲望が抑えられない時も、ある…」

その飢えた欲望と牙は、時に同族さえもかける。
そして―選ばれるのは…その欲望と恋情の対象。
吸血鬼にとって、吸血とは想いを満たす手段だ。
その吸血行為そのものが『架院』の血脈の者にとって、非常に危険でデリケートな問題なのだが。
麻薬と媚薬を同時に盛って、レイプをしたに等しい。

「―スマン。瑠佳」

「―すまないで…、済む訳がないでしょうっ…!」

「あー…どう、したらいいのかな?」

ガックリと肩を落とし、困ったように溜め息混じりに謝罪する。

「そんなの、知らないわよっ!」

ヒステリックに瑠佳が、羽根枕で暁をバフバフと殴りはじめる。

涙が溢れ出る。
でも、それは哀しみの涙だけではなかった。
僅かに、愛されて癒やされた、嬉しい涙も混じっている。
暁がずっと瑠佳を気にかけ、愛していてくれるのは知っていた。
でも、そんなの私は絶対に認めてやらない。
こんな武骨で朴念仁で、獣な暁に、思いっきり八つ当たりしてやる。

何が、ワイルド先輩、よ。

少しは紳士らしく、レディとして扱ったうえに、雰囲気を考えなさいっ!
野性的なのは―そうね、本当にベッドの中だけ、でいいわ。


【終】




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