【妄想の】武装錬金のSS第12章【ミッドナイトラン】at EROPARO
【妄想の】武装錬金のSS第12章【ミッドナイトラン】 - 暇つぶし2ch479:名無しさん@ピンキー
09/10/16 12:56:20 oVgt31/z
>>477
注意書き入れればココでいいと思いますよ?
レズ・百合萌え板には武装錬金スレ無いみたいですから。
もしくは、あちらに立ててそちらに投下というのもアリですが、×部分でなく←→部分も心理描写としてなされるなら
むしろスレ立てしてまで百合板へ投下するのは、お勧めできません。
百合板で女性同士以外への恋愛感情を描写すると、板違いと言われる公算大ですので…


480:名無しさん@ピンキー
09/10/20 11:19:40 rIpE+y9b
キマシタワー

481:名無しさん@ピンキー
09/10/23 11:11:23 0T3ch9ZI
ふたなりネタはNG?

482:482
09/10/24 08:40:23 B/b2CxW5
※基本はカズトキ、パピが横槍
※最近アニメを観ただけなので、原作コミック(特にアフター)、小説、ドラマCD等は未反映、その他設定が違う所+追加設定あり
※かなり長め、なのにエロ少なめ



*プレゼント*


 空の低い場所を、色づき始めた雲が流れていく。
 遠く連なる山の稜線にかかる靄も、西日を受けてうっすらと黄金色に光っている。
 時折涼やかな風が吹き抜ける。
 その風を受けて、女は微かに目を細める。
 眼下に広がる町並みに、恐怖の残滓は見当たらない。
 通りには人や車が行き交い、その喧騒が風にのって運ばれてくる。
 あの騒乱と惨劇が嘘のように、銀成市は平穏な日常を取り戻していた。
 屋上の給水タンクに一人腰を降ろす女の表情にも、かつての険しさはない。
 顔を真横に横切る傷跡は、依然そのままだ。
 その傷が、彼女のくぐりぬけてきた修羅場を物語っている。
 だがその目は、この街を、そして世界を守った男と同じ優しい色をしていた。
 彼女がこんなに穏やかな気分になったのは本当に久しぶりのことだ。
 しかしその安らぎは同時に、どこか焦燥感にも似た甘い切なさを含んでいた。
 女は腕時計を見て、大きく伸びをする。
 何度も時計を気にしているのが自分でも可笑しくて、思わず苦笑が浮かぶ。
 しばらくして、陽光が遮られた。
 すぐに後ろを振り返る。
 待ち人を期待して大きく微笑みかけた顔が、きつい表情に変わった。
 どこからどう見ても変態としかいいようのないコスチュームの男が、空中にふわふわと浮かんでいた。
「津村斗貴子、ずいぶんヒマそうだな」
「……蝶野、攻爵」
「その名前で呼んでいいのは武藤カズキだけ。って、何度言えばわかるんだ。いい加減覚えろ。俺は超天才にして全ての生命の頂点、パ、ピ、ヨ~~~~ン♪」
 男は宙に浮かんだまま両手を伸ばし、わけのわからぬポーズを決める。
 斗貴子はあからさまに不快な表情で、吐き捨てるように言った。
「で、何の用だ?」
「武藤はどうした?」
「剣道場。早坂秋水につきあってる……」
「ふぅぅん、それで一人ってわけか。さてはお前、フられたのか。蝶サイコーに愉快な話だ」
「うるさい! たまたま先に一人で来ていただけだ。カズキは、えっと、……もうすぐ来る」
 斗貴子の目がつり上がっていた。
 跳ね上がるようにしてその場に立ち、罵声を投げ掛ける彼女に、パピヨンは小さく笑いを返した。
 マスクをしてはいるが、その目があざけるように歪んでいるのは隠せない。
「まあいい。今日はお前に用があって来た」
「こっちにはない。カズキの手前生かしてやっているが、私はお前のことなど一切信用していないからな。死にたくなければすぐに消えろ」
「その尊大さ、相変わらずだな」
「お前が言うな」
「オレは人間でもホムンクルスでもない至高の存在─。尊大さもまた必然、見ろこのかぐわしいスタイル、そして美しきかほり」

483:482
09/10/24 08:42:01 B/b2CxW5
「さっさと消えろ、目障りだ」
「超蝶人にして超人気者のオレが、わざわざお前に忠告しに来てやったんだが」
「忠告? 笑わせるな」
「はっきりいってお前はキれやすすぎる。特に武藤が絡むとな。今も、フられたのかと言われただけで、そのザマだ。
 ……お前、恋に自信がないんだろう」
「な、何だと!」
 今にも掴みかからんばかりの勢いで、斗貴子は全身を怒りに震わせている。
 黒色火薬の羽で空中を漂うパピヨンは、ふわっと後ろに下がって言った。
「武藤カズキはこのオレが唯一認めた男。ヤツを慕う女が多いのも当然のこと。お前が武藤を好きになるのは当たり前だ。
 ……だが、お前自身はどうなんだ? ヤツにふさわしい存在か?
 もちろん武藤もお前を憎からず思っているらしいことはオレも知っている。しかしそれは一種の幻想、一時の勘違いに過ぎない」
「わ、私とカズキは一心同体だっ。カズキだって、そう思ってくれている……」
「アイツならそう言うだろうな。
 だが、お前のようにガサツで口汚く女らしさの微塵も感じられぬ態度をとり続け、しかもそれでよしとするような女に、いつまでその幻想が続くことやら……」
「なななっっ、何をっ」
 斗貴子にしては、これまでよく堪えたといえるかもしれない。
 だが、次のパピヨンの言葉で、さすがにブチ切れた。
「おまけにその貧相な身体で一心同体などと言われて、喜ぶ男がいると思うか?」
「き、貴様っっ、ハラワタぶちまけろっ!!」
 怒号とともに、斗貴子の足が給水塔を蹴っていた。
 核鉄は戦団に回収されている。今の彼女に武装錬金は使えない。
 しかし、せめて拳のひとつ、いや、可能な限りのラッシュをその見苦しいマスクの顔にたたき込む……。
 ─頭でそう考えた訳ですらなく、ただ怒りに任せただけのジャンプだった。
 それでも、訓練と実戦で鍛えられた脚力に加え、折からの風が軽い身体を思いの他遠くまで飛翔させる。
 しかし相手はホムンクルスを超えた存在だ。
 優雅な動きで空中高く舞い上るパピヨンに、彼女の攻撃は寸前で届かなかった。
「ちっ」と、小さく舌打ちをして、給水タンクの後ろに着地する。
 息を整える斗貴子をあざけるように、パピヨンが高らかに笑った。

484:482
09/10/24 08:42:28 B/b2CxW5
「どうやら、思い当たるフシはあるようだな」
「ふざけるなっ!」
「お前、武藤に抱かれたか?」
「なななななっ、答えるか、そんなことっ」
「キスはしてるとヤツの妹から聞いた」
「くそっ、まひろのヤツ、余計なことをっ」
「なんだ、今度は逆恨みか?」
「黙れ馬鹿!」
「一心同体というくらいだ。当然、つがったんだろうな?」
「失せろ、変態っ!!!!」
「その様子では、もしかしてまだなのか……」
「うっ、うるさいっ! 死ねっ」
「まさか、その貧相な身体を出し惜しみしているというわけではないよな?」
「百回殺すっ! 脳漿ぶちまけろっ」
「津村斗貴子、お前がどうであろうとオレにはどうでもいい。だが、それが一時の幻想だとしても、武藤はお前を好きらしい」
「だっ、だからどうした?」
「ヤツにせめて人並みの悦びを与えたい。……そうでなければ、オレの心が羽ばたけない」
「……羽ばたくなっ」
 憎々しげに睨みつける斗貴子に、パピヨンは不敵な笑みを浮かべる。
 そしてマスクに手をやり、もう片方の手で自らの股間を掴み、空中でくいくいと腰を振った。
「何故さっさとヤツに抱かれない? お前のような女でも、好きな時に好きなように抱けるというなら、それはそれで価値があるぞ?」
「ふ、ふざけるなっ!! カズキはそんな、そんなっ、こと、望まないっ。……お前のような変態じゃないっ!!!」
「そうかな? 男は多かれ少なからず変態するものだ。まあ、オレのように超完ぺきな変態は遂げられないとしても」
「一緒にするなっ!! カズキは違うっ……」
「甘いな。─というより自分の甘えを武藤に背負わせるのか。なかなか上手いやり口だ」
「うるさいっ」
「まったく笑える……。傷つくことを恐れず闘いを好み、ホムンクルスはもちろん人間を殺すことすらいとわぬお前が、何故セックスを拒む? ははんっ、そのみすぼらしい身体を恥じてのことか、……あるいはすぐに飽きられ捨てられるのを恐れてか」
 ぐっ、と喉を詰まらせて斗貴子が黙った。
 相変わらず憎しみを込めた目で睨みつけているが、その奥で瞳が揺れている。
 そんな彼女を、パピヨンは真剣な表情で見つめ返す。
「図星か? どうやらお前は、武藤を信頼しきれていないらしい……」
「ち、違っ……」
「だが、たとえ幻想だとしても、そんなお前を武藤は気に入っている。……というわけで、これ!」
 パピヨンが妙に明るい声を出し、大きく腕を突きだした。
 その手には、核鉄が握られている。
 だがそれは、斗貴子が見た事のない薄紅色をしていた。
「何っ?」
「武装錬金!!」
 パピヨンの掛け声と共に核鉄は姿を消し、かわりに夥しい数の蝶が現れた。

485:482
09/10/24 08:44:16 B/b2CxW5
 毒々しい紅色をした小さな蝶たちは、優雅に宙を漂うパピヨンのまわりを覆い尽くすように飛んでいる。
 斗貴子の顔に緊張が走った。
「何のつもりだっ!」
「超天才にしてハイセンスなオレが生みだした新しい核鉄、そこから生まれた新たな武装錬金、それがこれ、ニアデスハピネス・バイ・エロス!
 これまでの核鉄が生命エネルギーと闘争本能を源として武装錬金を成すのに対し、この核鉄は性エネルギーと欲望を具現化する……」
 パピヨンが指を鳴らした。
 その途端、紅色の蝶がいっせいに斗貴子めがけて羽ばたいた。
 ほとんど同時に斗貴子が跳んだ。
 姿勢は低い。ほぼ水平に真っすぐ前へ向かって跳んでいた。
 迫り来る無数の蝶の下をかいくぐり、かすんだ薄紅色の向こう側で身体を丸め、衝撃を吸収して着地する。
 蝶たちはすぐさま方向を変え、再び一斉に襲いかかる。
 だが斗貴子は、着地とほぼ同時に再び跳躍していた。
 今度は高く舞う。
 斜め後ろに身体をひねり、給水タンクの影に隠れた。
 一瞬遅れて、そこへ蝶が押し寄せる。
 タンクにぶつかり、みちゃっと嫌な音をたてて蝶が弾けた。
 極彩色の飛沫が四方に散らばり、しかしそれはすぐに跡形もなく消えていた。
 パピヨンがゆっくりと降りてきた。
 給水タンクを回り込み、仁王立ちで斗貴子の前に立つ。
「核鉄なしでオレの武装錬金をここまで避けるとは、さすが錬金の戦士。……と言いたいところだが、どうやらすべては除け切れなかったようだな」
 斗貴子はその場にうずくまっていた。
 片手で腰のあたりを押さえている。
「き、貴様っ!!」
「残念だったな、すでに身体の内側に入り込んでいる」
「何っ?!」
 斗貴子は腰を押えながら、鋭い眼光でパピヨンを睨みつける。
 蝶人は自らに陶酔し、高らかに言い放った。
「ニアデスハピネスの名の通り、ハイパーな快感で『限りなく死に近い陶酔』を与える武装錬金。
 ああ、なんというエスプリ、めくるめく絶頂、超サイコーのオルガスムス、死を望むまでのアクメ。
 ……ちなみにさっきの紅色の蝶は催淫効果のある特殊なコロイド、もっとも物質的な存在ではなく超エレガントなエネルギー体だが。
 脳に入り込んだが最後、どんな女でも激しく欲情し男を求めるようになる……」
「冗談じゃないっ! そんなんなるかっ」
「頭部はうまくかわされたが、……でもっ! 問題まるでナッシング、超~大丈夫!
 身体に入り込んだ蝶は小さな芋虫のように形状を変え、頭を目指して這い進む。名付けてメルトハニーキャタピラ!
 ホムンクルス研究の余剰生産物だが、なかなか可愛い疑似生命体だよ。
 ……ほら、動いてるのがわかるだろ?
 脳に到達するまで10分、長くても20分はかからない。
 たどり着いたその先は、─そう、ハ・ピ・ネ・ス♪」
 いかれたポーズを決めて、パピヨンが自己陶酔に浸る。
 左右の唇の端は大きくつり上がり、いらやしい笑いを形作っていた。

486:482
09/10/24 08:46:09 B/b2CxW5
 ぞくっと、嫌な感触が走った。
 斗貴子はうずくまったまま腰に手を当て、微かに苦悶の表情を浮かべる。
 だが、瞳の奥に滲む憎悪はさらに激しく、目の前に立つ異形の男を睨みつけた。
「絶対に殺すっ!」
「何を怒ることがある? このオレがわざわざお前を調教し、肉奴隷としての悦びを教えてやろうというのに」
「させるかっ!!」
「調教が済んだら、武藤の下に返してやるさ。最初は戸惑うかもしれんが、ヤツもすぐに満足するだろう。
 お前にとっても悪い話じゃないぞ。素晴らしい快楽が手に入るのだ。
 ……肉体的な快楽はもちろんのこと、愛する武藤に奉仕する悦びは無限大!
 なんという至福、それこそが最も麗しく正当な永遠の愛……」
「妄想乙っ」
「妄想ではない。隷属こそ真実の関係」
「あり得ないっ」
 斗貴子は再び立上ろうとした。
 だが、上半身を起こそうと床についた手の、肘から力が抜けた。
 ぐらっと身体が崩れた。
 驚きの表情を隠せない彼女を見下ろし、パピヨンが楽しげに言った。
「エネルギードレインだよ。ビクターほど強力なものではないが、身体の内側からお前の生命エネルギーを吸収している。
 ……オレは研究熱心なもんでね」
 ぐっと喉をつまらせる斗貴子の手が、身体を押える場所を僅かに移動させていた。
 腰の内側で、何かがゆっくりと這っている。
 ぞわっと、全身に鳥肌が立つ。
 特に痛みはないが、何かが動いているのがわかる。
 押える手には何の感触もない。ただ、皮膚の下に何かがいる。
 それは、次第に熱を帯びてくるようだった。
 そして、確かに上へ向かって移動している。
 いくらきつく手で押えても、その動きを止めることはできなかった。
「き、貴様っ!」
「知っての通り、錬金によって生成されたものは、錬金の力によってしか消すことはできない。核鉄すら持たぬ今のお前に、それを止める術はない」
「くそぉぉぉっっ!」
 大声で叫び、彼女はその場に立ち上っていた。
 体重を感じさせぬ動きで一瞬のうちに距離を縮め、パピヨンに掴みかかる。
 だが、その手は何も掴めぬまま、空気をかき乱しただけだ。
 自在に宙を舞うパピヨンは、すでにその場にいなかった。

487:482
09/10/24 08:47:00 B/b2CxW5
「無駄無駄。……それに、そろそろ効果が現れている筈だ」
 パピヨンに言われるまでもなく、斗貴子は身体の内側にだるい熱を感じている。
 それは移動するメルトハニーキャタピラから、身体全体に向かって放射されているようだった。
 相変わらず、手足に力が入らない。
 倦怠感が全身を覆っていた。
 さらに、身体の内側を這い上る熱が、徐々に強くなっていく。
 ほとんど無意識に、再び手のひらで押える。
 おぞましい感触はすでに脇腹にまで到達していたが、押さえた手のひらには何の変化も感じられなかった。




 人気のなくなった校舎を、一人の男子生徒が屋上に向かっていた。
 鼻歌まじりに二段飛ばしで階段を駆け上がるのは、武藤カズキだ。
 屋上の出口にたどり着き、スチールの重いドアを開く。
「斗貴子さん、お待たせー」
 だが、見上げた給水タンクの上に、彼女の姿はなかった。
 そのかわり、切迫した声で呼ばれた。
「カズキっっ!」
 声の主を探して給水タンクを回り込む。
 突然目に飛び込んできたのは斗貴子の姿ではなく、「ばぁっ」と顔を突きだしたマスクの男だ。
「蝶野、……来てたのか」
「待ちくたびれたぞ。そこの女がすぐに来るというからタイミングを見計らっていたのに、ずいぶん遅かったな」
 パピヨンの向こうに斗貴子がいた。
 だが彼女は、身体を折り曲げる形で床に横たわっている。
「斗貴子、さん? ……どうしたっ!」
 慌てて駆け寄る。
 一瞬カズキは、今にも泣きだすのではと思われるような彼女の顔を見た。
 だが斗貴子はすぐに鋭い眼光を宿し、パピヨンを睨みつけて小さく叫んだ。
「気をつけろ、カズキ。こいつにやられたっ」
「何っ?」
 斗貴子の身体を抱き起こしながら、カズキがパピヨンへ顔を向ける。
 超蝶人は空中を舞っている。
「責められるようなことは何もしていないぞ」
「嘘だ、騙されるなっ」
 斗貴子が小さく叫ぶ。
 外傷は見当たらないが、両腕で支える彼女から、普段の活力が感じられない。
「斗貴子さんに何をしたっ!」
 その目に怒りを浮かべながら、カズキが問い正す。
 だが、パピヨンは小さく笑って答える。
「安心しろ。女を傷つけるようなことはしていない。……そう言っただろう」
「それなら、どうして?」
「詳しくはそいつに聞け。繰り返すが、傷つけるつもりはない。お前も、お前の女も、な」
 斗貴子が叫んだ。
「嘘つくな! こいつは、……新しい核鉄で」
「新しい核鉄?」
 カズキが二人の顔を見比べる。
 だが、パピヨンは笑って答えず、苦しげな表情の斗貴子も何故か歯切れが悪い。
 話しづらそうに、ようやく斗貴子が唇を動かす。
「コイツは新たな核鉄を完成させ、身体に直接作用する武装錬金を作り出した。悔しいが、それでやられた。私を拉致って、……その、奴隷にでもするつもり、らしい」
 そういうと彼女は再び小さく呻き、カズキの腕の中で身じろぎする。
「ど、奴隷? ……蝶野、お前っ」
 カズキがパピヨンを睨みつける。

488:482
09/10/24 08:47:35 B/b2CxW5
 蝶人は相変わらずいやらしい笑みで答えた。
「津村斗貴子の身体には、メルトハニーキャタピラが入り込んでいる。─どんな女でも強制的に発情させる疑似生命体だ」
「は、発情!? ……斗貴子さんが? それって……」
 斗貴子を見つめるカズキの目は、澄んでキラキラと輝いていた。
 いつもの真っすぐな男の目だ。
 だが斗貴子は、どこか期待の入り交じった好奇の色を感じ取った。
 次の瞬間、カズキの頬が小気味のいい音をたてた。
 強烈な平手打ちだった。
「や、ヤらしい目で見るなっ」
「ご、ごめん、心配だよ、斗貴子さん」
 カズキは目をうるうるさせながら、謝る。
 だが彼女は、目を三角にしてカズキを睨んだままだ。
 赤く手のひらの形が浮かび上がった頬にだらだらと涙を流しながら、カズキがパピヨンに言った。
「そんなこと、このオレが、……もし本当なら楽しみではあるが、痛っー!」
 再び、ぱしんと頬が鳴っていた。
 もう片方の頬にも強烈なビンタの跡が浮かび上がる。
 斗貴子が小さく吐き捨てるように言った。
「まさかお前ら、グルじゃないだろうなっ?」
「んなわけないだろ! 冗談だってば、斗貴子さん。……蝶野っ! そんなことオレが許さないっ!」
 大真面目にそう言ってカズキはパピヨンを睨みつける。
 だが、どこか真剣味の足りない声に、斗貴子の怒りは収まる気配を見せない。
「もういいっ、放せ、馬鹿っ」
「ホントだよ、オレがなんとかするから……」
 ふりまわされる拳固を何とか除けながら、それでもカズキは彼女を支える腕を離そうとはしなかった。
 二人が争っている僅かな隙に、パピヨンは空中をゆっくりと後方へ下がっていく。
 気づいた時には、すでに数10メートル離れた位置を、ふわふわと漂っていた。
「……蝶野っ、待てっ!」
 だが、カズキは追うことができない。
 腕の中では、まだ斗貴子が暴れている。
 パピヨンはニヤニヤしながら、二人に告げた。
「今日のところはこの辺にしておこう。ちなみに、メルトハニーキャタピラは30分もすればその役割を終え、勝手に消滅する。しかし、影響は最低でも数時間は続くぞ。楽しみだな、武藤」

489:482
09/10/24 08:50:35 B/b2CxW5
「楽しみ、……なんかじゃないっ。斗貴子さんを苦しめるなら、この俺が相手になる。戻ってこい」
「核鉄のない身で、オレと闘うつもりか?
 ……そうだな。武藤カズキ、確かにお前は普通の人間とは違う。
 白い核鉄で元に戻ったとはいえ、もともと錬金の力で死から蘇った男だ。心臓の替わりに核鉄を埋め込んだことで、全身の血と肉に錬金の力が染み込んでいる。
 だが、オレとの決着はついた筈だ。闘う必要はない。
 それに、お前ならメルトハニーキャタピラに触れ、破壊することができるだろう。
 ……後は時間との勝負だな」
「破壊? どうすればできる?」
「そこまで教えてしまったら楽しみが減る。……じゃあな、武藤、また会おう」
「ま、待てっ」
 カズキの制止に薄ら笑いを返し、パピヨンは天高く舞い上がった。
 その姿はすぐに遠ざかり、やがて消えてしまった。
「ちくしょうっ」
 腕の中で、斗貴子が小さく毒づいた。
 その華奢な身体は、熱を帯びているようだった。




 斗貴子はカズキに支えられて上半身を起こし、片手で後ろに手をついて横座りになった。
 ようやく真剣に心配した表情で、カズキが顔をのぞきこむ。
「大丈夫?」
「大丈夫じゃないっ」
 怒った顔でそういって、彼女はセーラー服の上着の裾をまくり、左の脇腹を右手で押えた。
 白い腹部があらわになり、カズキは目を細める。
「前にも、ホムンクルスの幼生に寄生されたことがあったね」
「ああ。……だが、今度は目にも見えないし、こうして触ってみても、皮膚の外からはわからない。
 ただ、身体の中を何かが移動している感触だけがはっきりある。もぞもぞしていて、正直気持ち悪い……。
 ってキミ、ヘソばっかり見るなっ!」

490:482
09/10/24 08:50:57 B/b2CxW5
 斗貴子は慌てて左手でヘソをカバーし、セーラー服を下ろした。
 目のまわりが薄く染まっている。
「仕方ないよ。斗貴子さんのおへそ、可愛いから」
「うるさいっ。時間がないんだぞ。冗談言ってる場合か」
「冗談じゃない、ホントのことだ。……でも安心してくれ。斗貴子さんはオレが必ず守る。
 ヤツが埋め込んだ虫の効果が出る前に、必ず破壊方法を見つけ出す!」
「だが、ホムンクルスの時みたいな余裕はないぞ。後10分もしないうちに脳に達する」
「ええっ?」
 カズキはマジマジと斗貴子の顔を見る。
 彼女は眉間にしわを寄せ、真剣な表情で彼を見つめた。
「キミが来る前に聞いた話だが、こいつはエネルギードレインで私の生命エネルギーを吸収し発動しているらしい。
 私が生きている限り、活動をやめないだろう。
 だから脳に到達する前に、私を殺せ!」
「そんなことできるわけないだろ? 簡単に自分の命を捨てるなんて言うなよ。
 ……それに、今回は別に斗貴子さんが化け物に変わってしまうわけではないんだ。
 危険はそれほど大きくない。ただ発情してHにな……ぐぇっ」
 全てを言い終わる前に、カズキは大きくのけぞった。
 顎の下に、斗貴子の掌底がヒットしていた。
「いちいち言わなくていいっ。……そんな無様な姿を晒すくらいなら、死んだ方がマシだ」
「ぶぁ、ぶぁかった。そべべもボレは、斗貴子さんに生ぎていて欲しい。だがら、ボレが治すっ!」
 打撃で舌を噛んだらしいカズキは、それでも毅然と言い放った。
 そして、じっと斗貴子の目をみつめる。
 その顔は真剣そのものだ。
 まっすぐ見つめる視線の奥で、瞳が揺れていた。
 見返す斗貴子の目も、複雑な色に塗れている。
「わ、わかった。頼む」
「じゃあ斗貴子さん、ごめん、あの……」
「ど、どうする気だ?」
「まずは敵の正体を知らないと。蝶野が、俺なら触れられるし破壊もできると言っていた。だから……」
「……そ、そう、だな。わかった」
「辛いかもしれないけど……、その、変なことはしないから」
「わ、わかってる」
 そういって斗貴子は、再びセーラー服の裾をまくりあげた。

491:482
09/10/24 08:51:24 B/b2CxW5
 カズキが手を伸ばし、彼女の脇腹に触れる。
 一瞬、びくっと斗貴子の身体が震えた。
「……どの辺?」
「も、もう少し上だ」
 カズキが指先を滑らせる。
 すっと肩を竦めて小さく身じろぎしたが、斗貴子は何もいわない。
 彼女の肌は、想像以上に滑らかで、しっとりとしていた。
 それに、クールな外見に似付かわしくない柔らかさで、しかも強い熱を帯びている。
 その熱を確かめるように、カズキはゆっくりと指を運ぶ。
「蝶野の言う通りなら、オレにはわかる筈なんだ」
「その辺だ……」
 小さく掠れた声で、彼女がそう告げた。
 カズキは自分の指先に、ちりちりと痺れるような感覚を感じた。
 その感覚に導かれるように指を進めると、はっきりとした違和感が感じ取れた。
 間違いなくそれは、皮膚の下を移動している。
 指先で、その感触を確かめる。
 だがすぐに、カズキの指から逃れるように、するっと移動していく。
 少し強く押えた。
 くっ、と、小さく斗貴子が喉を鳴らす。
「ごめん。痛かった?」
「痛くはない、大丈夫だ。その……、いや、何でもない。……どうやら見つけたようだな」
「うん、触ることはできる。後はどうやって破壊するか」
 “それ”はすぐに指先から逃れ、脇腹を上に上っていく。
 その動きを追って、セーラー服の奥へ手を進める。
 逃げる疑似生命体の感触を追ううちに、指先がぴったりとした布地に届いた。
 斗貴子が小さく身じろぎする。
 溜め息と共に彼女が低くつぶやく。
「……じろじろ見るなよ?」
 そう言うと斗貴子は身体をひねり、斜め後ろを向いてリボンを外し、セーラー服の上を完全に脱ぎ捨てる。
 ふわっと、甘い匂いがした。
 小さな胸の膨らみは、飾り気のないグレーのスポーツブラに包まれている。
 華奢に見える肩や細い腕は、シャープなくせに女らしい曲線を描いていた。
 白い肌が、ほんのりと桜色に染まっている。
 内心の動揺を表に出さないよう真剣な表情で、カズキは彼女の胸の脇へ手を伸ばした。

492:482
09/10/24 08:51:47 B/b2CxW5
 ブラの脇を押さえた。
 生地が邪魔して感触がよくわからない。
 ただ、指先がちりちりする感じだけは、相変わらず続いている。
 強く押えると、“それ”が再び逃げる。
 上へと進む侵攻を食い止められない。
 すぐにブラの生地を通過し、わきの下へ潜り込もうとする。
 それを追って、カズキも指先を進める。
「きゃっ、馬鹿っ」
 甲高い悲鳴を上げて、斗貴子が肩を震わせた。
「ご、ごめんっ」
「は、早くしてくれ。くすぐったい。……それに、恥ずかしすぎて死にそうだ」
「わかった。頑張るっ」
 だが、カズキが指を動かすと、また斗貴子が悲鳴を上げ、身体をくねらす。
 そのせいで指が離れ、メルトハニーキャタピラの位置もつかめなくなってしまった。
 上気した顔に恨めしそうな表情を浮かべ、斗貴子が小さくつぶやく。
「こ、こんなんじゃ無理だ……」
「なんとか脳への到達を防げれば……そうか!」
 何を思いついたのか、カズキは大きく開いた左の手のひらで、斗貴子の首を掴んだ。
 そのまま右手を彼女のわきの下へ差し込む。
 指先でちりちりとした感触を探る。
 するっと、逃げるものがあった。
「ひゃぁっ、やっ」
 普段絶対に出さないような甲高い声を上げながら、斗貴子の身体がくねる。
 だが、カズキはおかまいなしに指先を動かす。
「もう少しだから我慢して」
 指先から逃れようとするものの速度が上がった。
 わきの下から鎖骨へと回り込む。
 だが、その先にはカズキの左手が首筋を押えていた。
 カズキは両手で“それ”を挟むように、間隔を狭めていく。
 そして、右手の指先が左手と重なった。
「よしっ」
 カズキが小さく叫んだ。
 一瞬、指先の痺れが強くなった。
 だがすぐにそれは消え、確かに指先で捉えたと思った感触も見つからない。
 首を掴んだ左手はそのままに、右手の指先で鎖骨の上のあたりを探る。
 斗貴子が再び身体を震わせ、小さく鼻を鳴らした。
 念のため、首の後ろにも手を這わし、気配を探る。
 しかし、やはり疑似生命体の気配は見つからなかった。

493:482
09/10/24 08:52:08 B/b2CxW5
「くそ、逃がした……」
「……蝶野は30分で消滅すると言っていた。それが本当なら、脳に到達させなければそれでいい」
「わかった。でも、また上ってくる筈だ。今度は絶対に逃がさない」
 カズキは斗貴子の目をじっとのぞきこみ、力強く頷いた。
 斗貴子もうなずき返す。
 彼女の息が上がっていた。
 赤い顔で、はぁはぁと荒い息をしている。
 かすかに潤んだようにも見えるその目は、まるでキスをせがんでいるようにも見える。
 だがすぐにまた戦士の顔になって彼女が言った。
「……疑似生命体と言っても、ホムンクルスとは大分違うな。どうやら大した知能はないらしい。遠隔操作なのだとしたら近くにパピヨンがいる筈だがその気配もないし、恐らく単純なプログラム通りに動いているんだろう」
「オレは錬金の技術に詳しくないからよくわからないけど、斗貴子さんの言う通り、何か考えているようには思えない。もっと本能に近い動きで、動いているみたいだ。本当の虫みたいに……」
「……だが、それなら必ずまた、脳を目指す筈だ」
「うん。その時が最後だ」
 斗貴子は小さく微笑みを浮かべ頷く。
 だが、一瞬その表情に不安が混じった。
 何かを探るように、瞳が大きく動く。
 そして突然、ぶるっと身体が震えた。
「あ……」
 小さく開いた口が完全には閉じずに、再び目をきょろきょろと動かす。
 首筋を押えたままのカズキの左手の上に自分の手を重ね、そのまま強く身体をひねる。
「斗貴子さんっ、どうした?」
「あ、あの、いや……」
「必ず俺が何とかするからっ」
「え、嘘っ、そ、そのっ、……あああっ、ヤツが、胸にっ!」
 小さく呻いた彼女の息は、さらに熱を増していた。

494:482
09/10/24 08:52:46 B/b2CxW5
 一瞬すがるような目になった斗貴子は、しかしすぐにぷいっと顔を反対側に向けてしまう。
 耳が真っ赤だ。
 肩から首にかけてのラインもほんのりと桜色に染まっている。
 カズキはそんな彼女の背中にまわり、力いっぱいその小さな肩を抱きしめた。
 びくっと、彼女の身体が震えたが、すぐにそれは止まった。
「斗貴子さん……」
 耳元で囁くと、再び彼女の身体が震える。
 そして、ゆっくりとその背中をカズキに預けてきた。
「ど、どうしよう……」
 彼女は自分自身を守るように、身体の前で両腕を交差し、その小さな胸を抱え込んでいた。
「……オレは斗貴子さんが好きだ。だから、その、いつか一つになりたいと思っている」
「言っただろう。わ、私とカズキはいつだって一心同体だ」
「うん。……だから、身体もひとつになりたい」
 く、っと、小さく彼女が息を飲む。
 それから、虫が鳴くくらいの小さな声で言った。
「わ、私だって、いつかそうなりたいと、思ってる……」
「よかった。オレだけじゃなくて、ホントによかった」
「あ、当たり前だ。くだらないことを言わせるな。顔から火が出そうだ」
「うん、ごめん。……でも、そうなるのは今じゃない。パピヨンの力のせいでそうなるなんて、オレは望んでいない」
「……私だってごめんだ。絶対に嫌だ」
「だけど、ヤツの武装錬金は何とかして解除しなけりゃならない」
「わ、わかってる……」
「できるだけ、すぐに終わらせる」
「……うん」
「だから、ちょっとだけ、我慢してくれ」
「だ……大丈夫だ、私のことは気にせず、好きにしろ」
 そう言って斗貴子は、静かに目を閉じた。
 カズキの手が、彼女の腕をつかんだ。
 一瞬、僅かに抵抗したが、すぐに力が抜け、彼女の腕が左右に開かれた。
 くふっ、と、斗貴子の鼻が鳴った。

495:482
09/10/24 08:53:20 B/b2CxW5
 スポーツブラの上から、カズキの手のひらがそっと右胸を包み込む。
「こっち、だよね?」
「う、……うん」
 彼女の声はか細く、そして甘く掠れていた。
 カズキは指先で、気配を探る。
 微かにちりちりと痺れるような感触がある。
 だが、ブラの生地に邪魔され、位置まではわからない。
 小さな胸の膨らみにそって、静かに指を移動させる。
 くふん、と、再び小さな鼻息が漏れる。
 少し強く押してみる。
 ブラ越しだったが、何ともいえない柔らかさが伝わってくる。
「ん……」
 斗貴子が小さく喘いだ。
 だが、淫らな虫の位置は掴めなかった。
 他に逃げないように、胸の膨らみ全体を手のひらで覆う。
「ここにいるのは確かなんだけど」
「わ、私も、……その、いるのは、わかる。ぞわぞわして、おかしくなりそうだ」
「ごめん、でも、正確な場所がわからない」
「そ、そうだよな……」
 すっと、斗貴子が大きく息を吸った。
 その丸い肩が小さく上下する。
「斗貴子さん、……あの」
「できるだけ急いで済ませろ」
 カズキが小さくつぶやきかけた言葉に、怒ったような斗貴子の声が重なった。
 それから彼女は突然大きく手を動かし、カズキの手を横へどける。
 そして次の瞬間、自分でスポーツブラをまくり上げていた。

496:482
09/10/24 08:54:13 B/b2CxW5
 ふわんと、甘い匂いが広がった。
 その匂いがカズキの鼻の奥にまで入り込んできた。
 小さいが美しい輪郭を描く胸の膨らみは、白く滑らかだった。
 その頂点で、透き通った薄いピンク色の突起が震えていた。
「と、斗貴子さんっ」
「は、早くしろ、ヤツが逃げるっ」
「う、うん」
 カズキの手が、膨らみを掴んだ。
 首を反らして、斗貴子の唇から甘い吐息が漏れた。
「んっっ」
「あ、ご、ごめんっ。強過ぎた?」
「うる、さいっ、いいから作業に集中しろ。絶対に逃がすなっ」 
「わかった」
 指先で感触を探る。
 今度こそはっきりと、“それ”の位置がわかる。
 胸の膨らみを上下に移動しながら、なんとかカズキの追跡をかわそうとしているようだった。
 ─もう躊躇わない。
 そう心に決めて、カズキは前よりも強く、乳房を掴んだ。
「あっ……」
 驚いたような声で、斗貴子が身体を震わせた。
 それと同時に、手のひらの下に感じる淫らな蠕動が、その動きを強めていた。
 斗貴子の身体の中に入り込んだ疑似生命体を破壊する─。
 何度も繰り返し頭の中で確認し、そのことはよくわかっている。
 だがカズキは、手のひらで掴んだ感触の素晴らしさに、どうしても抗えなかった。
 ─メルトハニーキャタピラを追い立てるには、こうするしかない。
 そう自分に言い聞かせ、その柔らかな胸をそっと揉みしだく。
「んくっ」
 今まで一度も聞いたことのない斗貴子の喘ぎ声が、たまらなく刺激的だった。
 それに、そのサイズからは想像もつかないほど、彼女の乳房は柔らかだった。
 どこまでも指が沈んでいきそうだ。
 にもかかわらず、ちょっと力を緩めただけで、カズキの指を押し返す。
 その滑らかな肌は、手のひらに吸い付くみたいな感触だった。
 乳房の内側に入り込んだ蠕動は、カズキの動きにあわせて逃げ惑い、力の及ばない場所へ向かって這い上がろうとする。
「あ、んっ、んんっ……」
 斗貴子の喉が反らされ、甘い喘ぎが上がった。

497:482
09/10/24 08:54:57 B/b2CxW5
 彼女の唇から漏れる吐息は、激しい熱を帯びているようだった。
 時折、耐え切れないように身体をひねる。
 だが、カズキの手から逃れるほどの力はない。
 そして彼にも、斗貴子の羞恥心を気づかう余裕は、残っていなかった。
 胸の膨らみを、きゅっと掴んだ。
「……あっ、やぁっ!」
 いびつに歪んだ膨らみの先で、ピンク色の突起が僅かに色を濃くしている。
 そこにはまだ触れていない。
 内部を移動する淫らな芋虫は、まさにそこへ逃れようとしていた。
 カズキは手のひらでその動きを感じ取りながら、追い立てるように乳房を揉みしだいた。
 人さし指と親指が挟み込む肉の隙間を、するっと“それ”が抜け出るのがわかった。
 びくん、と、斗貴子の腰が跳ねた。
「くぅっ!」
 大きく胸が反らされた。
 次の瞬間、カズキの指先がそこを挟んでいた。
 斗貴子の乳首は小さい。
 その小さな突起を逃さないように、付け根のあたりを親指と人さし指でつまんでいる。
「捕まえたっ」
「あ、あ、あ……」
 僅かに力を加えた。
 そこは、固く凝っていた。
 そして、その内部では、逃げ場を失った疑似生命の虫が蠢いていた。

498:482
09/10/24 08:55:36 B/b2CxW5
 斗貴子は、全身を火で炙られるような熱を感じていた。
 苦痛はない。
 もともと痛みには慣れている。
 だが、今感じている熱は、痛みよりも余程苦しかった。
 胸の奥では、心臓が弾けそうなほど脈打っている。
 その脈は、間違いなく乳首に感じるきつい刺激と繋がっていた。
 ずきずきと、泣きだしそうなほどの快感がある。
 それが快感であると意識された途端、余計に苦しくなった。
「ああっっ」
 また生々しい声が唇からこぼれた。
 恥ずかしくてどうしようもなく、なんとか声だけはあげまいと我慢しているつもりだった。
 にもかかわらず、勝手に声が漏れてしまう。
 それがさらに羞恥心を煽った。
 恥ずかしい。
 カズキの指が、乳首に触れている。
 ただそれだけで、切ない快感が絶え間なく湧き上がってくる。
 そのことが、余計に恥ずかしい。
 自分で触れてもそんな風にはならない。
 淡い快感を感じたことはあるが、それとはあまりにレベルが違いすぎた。
 このままでは、自分がどうなってしまうのかわからない。
 身体の奥に突然熱が膨らむような感触と欲求は、カズキと唇を重ねた時に経験している。
 自分の肉体がどう変化するかも、それなりにわかっているつもりだった。
 傷を負うことは最初から恐れていない。
 カズキに抱かれることだって、いつかはと望んでいたことだ。
 確かに羞恥心はあるが、不安はさほどない。
 だが、この快感とそれに煽られて沸き上がる欲求は、未知のものだ。
 常軌を逸した状況に加え、錬金の力で強制的に生み出されたものだ。
 カズキに触れられているだけでもおかしくなりそうなのに、乳首の内側に“それ”がいる。
 カズキの指から逃れようと、くねくねと中で動いていた。
 その感触がまた、異様な快感となって襲ってくる。
 まるで電気を流されたような衝撃が、乳首から乳房全体へ広がっていく。
 それが延々と続く。
 今にも叫びだしそうな自分を何とか抑えて、吐き捨てるように斗貴子は言った。
「か、カズキっっ、終わりにしろっ」
「わ、わかった……」
 きゅっと、強くそこをつままれた。
 それだけで、全身が震えた。
「ああっっ!!」
「だ、大丈夫?」
「気にするなっ、さっさとやれ」
「うん……」
 カズキの優しさが、今は余計につらかった。
 固く目を閉じ、真っ赤に染まった顔を限界までそむけながら、斗貴子は叫んだ。
「いいから、もっと強くっ! 捻り潰せっ」

499:482
09/10/24 08:56:35 B/b2CxW5
 聞きようによっては強引な愛撫の催促ともとれる言葉だった。
 もちろん彼女にその自覚はないことを、カズキはわかっていた。
 指の中で固く膨らんだ乳首は、燃え上がりそうなほど熱を帯び、どくどくと脈打っている。
 その大きさと熱が、津村斗貴子のまだ知らぬ秘密を表しているように思えた。
「……斗貴子さん、ごめんっ」
 指先で強く挟んだ。
 そのままこりっと捻り、潰すようにした。
 乳首の奥で何かが弾ける感触があった。
「くぅっっっ!」
 斗貴子の身体が伸び上がった。
 後ろから支えるカズキの身体を乗り越えようとするみたいに、大きく背中を反らす。
 ぶるっと全身が震え、そしてすぐに腰が崩れる。
 もたれかかってきた彼女の身体は力を失い、ただぜいぜいと荒い息を繰り返している。
 いつの間にか乳首から離れてしまった指先が、何かに切り裂かれたような痛みをカズキに伝えてきた。
 離れているにもかかわらず、じんじんと痺れる感触がしている。
 慌てて彼女の乳首を探った。
「あんっ」
 そっと触れただけで甘い声をあげ、斗貴子はまた身体を震わせる。
 だが、その乳首から疑似生命体の蠕動は消えている。
 念のため、その周辺を探る。
 ソフトに指先で撫でるだけで、斗貴子の息がすぐに熱く切迫したものに変わる。
「か、カズキ……」
 名前を呼ぶ声も、甘く溶けている。
 だがやはり、疑似生命体の感触はどこにも感じ取れなかった。
 胸からそっと手を離し、カズキは斗貴子に告げる。
「斗貴子さん、やったよ。なんとかやっつけたみたいだ……」
「そ、そうか……」
 背中をカズキに預けたまま、彼女は身動きひとつしようとしない。
 まるで快感の余韻に浸るように、あるいは離れた指の感触を惜しむように、大きく肩を上下させている。
「あの、……身体は大丈夫?」
「あ、……う、うん、まだ息が荒いが……平気だ」
 ぎりぎり聞き取るのが精一杯の小さな声で、彼女が答える。
 だが次の瞬間、彼女が小さく叫んだ。
「くそっ。まだだっ!」
「えっ、何っ?」
 カズキの左手が、強く掴まれた。
 斗貴子が手首を掴み、彼女の左脇腹に持っていく。
「そこにもう一匹いるっ」
 ろっ骨の下あたりへ、手を押し付けられる。
 カズキは慌てて指先で探った。

500:482
09/10/24 08:57:21 B/b2CxW5
 すぐに例の痺れる感覚が生まれた。
 慌てて周囲を取り囲むようにガードする。
「一体じゃなかったのかっ」
「すまん、カズキ。私の判断ミスだ。さっきの活発なヤツの動きに誤魔化され、複数いることに気づかなかった」
「斗貴子さんが謝ることじゃないっ。オレも迂闊だった」
「今は破壊に集中しよう。……その、できるだけその場で終わらせて」
 そう言った途端、依然熱を帯びた彼女の身体が、小さく揺れた。
 僅かにまた呼吸も荒くなっている。
 カズキはすぐさま右手も伸ばし、指先で“それ”を追い込む。
 脳を目指す疑似生命体の上昇を阻むために、左手は彼女のろっ骨に沿って、大きく広げて押えている。
 右手の指先が、ちりちりとした痺れを伝えてきた。
 そして突然、斗貴子が小さく悲鳴を上げた。
「あっ」
「えっ?」
 ほぼ同時にカズキも声を出していた。
 指先から、追いつめた筈の感触が消えていた。
 慌てるカズキに、斗貴子が短く叫んだ。
「下だっ」
 指を下ろすと、確かにくびれたウエストから、蠕動が伝わってくる。
「くそっ、待てっ」
 思わず手で押える斗貴子の手のひらをかいくぐり、カズキは指先でそれを追った。
「嘘っ、何故だ?」
「ん? 何?」
 カズキの問いに、小さく喘ぎながら彼女が答えた。
「本能的に脳を目指す筈じゃないのか? だけどコイツは下へ逃げてるっ」

501:482
09/10/24 08:58:21 B/b2CxW5
 うっ、と、小さく呻いて斗貴子が腰を押える。
 疑似生命体は予想外の速度で、彼女の腰にまで到達していた。
 カズキは指先で追うが、すぐにスカートの生地に阻まれた。
「もう、嫌だっ」
 彼女は自らの拳を勢いよくそこへ叩きつける。
 何度も繰り返し自らを打ちながら、身体を震わせる。
「斗貴子さんっ」
 その手を掴み、カズキは何とか彼女を止めた。
 それでも斗貴子は怒りを収めようとはせず、今度は激しく足を蹴るように動かす。
 ミニスカートからのぞく大腿がまぶしかった。
 カズキの手をふりほどき、彼女は自分のふとももを押さえつける。
 薄い水色の下着が露になっていた。
 足の付け根、下着の縁のあたりを、斗貴子の白い指先が押えている。
「あああっ」
 躊躇っている余裕はなかった。
 カズキは彼女の指先に重ねるように、そこを押えた。
 痺れるような感触が、ひときわ強く感じられた。
 それは蠕動し、股の間に入り込もうとしていた。
「ごめんっ!」
 そう言ってカズキは、指先を足の間に埋め込む。
 くっと喉を詰まらせ、斗貴子の身体が震えた。
 一瞬遅れて、彼女の口から熱い溜め息が漏れた。
 今までの激しい動きが嘘のように、斗貴子の身体が止まっていた。
 押えた指の位置にそって、手のひら全体を下腹部に当てる。
 足の間、秘めやかな場所に触れているのは左手の薬指、中指、そして人さし指の三本だ。
 その一番外側、薬指の脇に、疑似生命体の感触がある。
 それは、脳を目指すのとはまた別の本能なのか、あるいは脳への到達が不可能だった場合に発動する別のプログラムか、─わかっているのは淫らな刺激を与えることを目的としているということだ。
 その証拠に、芋虫にも似た動きで彼女の秘部に侵入を試みるかのように、度々薬指へ身体を押し付けては、また離れる動きを繰り返し、決してどこか別の場所へ消えようとはしなかった。
 ぶるっと、斗貴子の身体が再び震えた。
「か、カズキ……」
「斗貴子さんの大事な場所は守った。すぐそばにいるけど、今のところ、入ってくる心配はなさそうだ」
「そ、そうか……でも」
「追ったら逃げるかもしれない。でも、なんとか上手くやってみる」
 そういってカズキは左手をそのままに、斗貴子の背中からゆっくりと身体をずらしていく。
 右手で彼女の頭を支え、仰向けに床に寝かせる。
 斗貴子は何も言わずにそれに従った。
 まくりあげられたブラからは白い胸を露出し、スカートもほとんどめくれ大腿を露にした姿で、錬金の戦士・斗貴子はしどけなく床に横たわっていた。
「頼む、カズキ……、頼むから、直接触るのだけはっ!」
「わかった」
 逸らした顔も首筋も、ブラがひっかかったままの胸も、真っ赤だった。
 股間に埋め込まれた指先は、ぞくぞくするような感触をカズキに伝えてくる。
 恐らくパピヨンの開発した疑似生命体の発情効果もあるのだろう。
 そこは信じられないほど熱く、そして濡れていた。

502:482
09/10/24 08:58:55 B/b2CxW5
 触れているのは下着の上からだというのに、彼女が身体を震わす度に指先がぬるっと滑る。
 その度に、彼女の口から切迫した喘ぎが上がる。
 だが、それだけだ。
 それ以上動くことはなく、声も上げない。
 斗貴子の上げる喘ぎ声はとてつもなく可愛い。
 彼女の乳房は最高に美しかった。
 その乳首は信じられないほど敏感で、魅力的だ。
 それに、彼女の身体からは甘い匂いがしていた。
 その腰がくねる様も、震える身体も、何もかもが素晴らしい。
 そして、指先で感じるぬるぬるした感触は、どうしようもなくカズキを興奮させる。
 下着の中がどうなっているのか、知りたくてたまらない。
 だが斗貴子は、何とか自分自身の感覚や欲求と闘っているらしかった。
 そんな彼女をこれ以上辱めるわけにはいかない。
 カズキはそう感じていた。
 そして同時に、そんな彼女の乱れた姿を目に焼き付けようと思った。
 床に横たわる斗貴子の左側にしゃがみこみ、彼はそっと右手を伸ばした。
 半ばまくりあげられたスカートから投げ出された滑らかな大腿に、指先で触れる。
 それだけでまた彼女の身体がびくんと反応する。
 股間を押えた左手の指先で、カズキはそのぬるぬるとした感触を余すことなく味わっていた。

503:482
09/10/24 08:59:30 B/b2CxW5
 太ももに滑らす指先をゆっくりと股間へ近づけていくと、斗貴子の息がすぐに熱い喘ぎに変わった。
「カズキぃぃっ、は、早くっ」
 それは恐らく、一刻も早くこの拷問にも似た感覚の氾濫と羞恥の時間を終わらせたいという意味に違いない。
 だがカズキには、もはや愛撫を求める声にしか聞こえない。
 白い陶器のような大腿を回り込み、股間を押える左手の指先に、右手を近づける。
 蠕動を繰り返すメルトハニーキャタピラは、押し当てられた指先に沿って、下着に守られた秘部のすぐ脇を上下に蠕動していた。
 だが、右手を近づけたことで、その動きが変わった。
 上から迫る指先に、それはさらに深く、股間の底に向かって移動する。
「し、まった……!」
 それはカズキにとっても予想外の動きだった。
 斗貴子の固く閉じられた股間は、それ以上手を差し込むことはできない。
 だが、体内を進む疑似生命体にとっては、錬金の力を帯びたカズキの指先以外に障壁はない。
「あ、いっ、やぁっっ……」
 びくびくと斗貴子の腰が跳ね、濡れた下着を指が擦る。
 その刺激で再び彼女の腰が反らされる。
「斗貴子さんっ」
 最早、彼女を刺激したいのか、疑似生命体を駆逐したいのか、それすら定かでなくなりながら、カズキはさらに指先を深く差し込んだ。
 同時に、右手も大腿を押しのける。
 斗貴子の股間が力なく開いた。
「やぁっっ」
 拒否の言葉を口にしながらも、最早抗う力は彼女にない。
 しとどに濡れ変色した下着を大きく突き出して、再び腰が持ち上がった。
 一瞬離れた指先をカズキが再び股間にあてがう。
 下着の底がぬるっと滑る感触とは別に、激しい熱を伴った痺れが感じられた。
「カズキぃぃぃぃっっ」
 カズキの腕に、斗貴子がしがみついてきた。
 背中を丸め、かがめた膝で股間に埋まった手を挟みながら、そのしなやかな大腿が細かく痙攣している。
 下着の上から押えた指の下で、何かが膨らんでくるのがわかった。
 それは物質的なものではなく、エネルギーの奔流とでもいうべき熱が大きくなる感触だった。
 斗貴子のそこは熱く潤い、さらにどくどくと蜜を吐き出しながら、重く下着を濡らしていく。
 そして、ついに熱が弾けた。
 痛みに似た強い痺れが、カズキの指先を貫いた。
 それと同時に、斗貴子の口からこれまで以上に大きな喘ぎが上がった。
 時折びくっと震える以外、動きを止めていた彼女の身体が、突然大きく跳ね上がった。
 その動きは止まることなく何度も繰り返し、やがて細かな痙攣に変わった。
「ああ、ああ、あああっっっ」
 カズキの腕にしがみついたまま、彼女が大きく喉を反らした。
 大腿がさらに激しく震え、何度も繰り返し膝で締めつけられた。
 ぎゅっと、強い力でしがみつき、そのままの姿勢で彼女の動きが止まった。
 そしてまたぶるぶると数回震えが走った。
 やがてゆっくりと力が抜け、彼女はまた床に横たわっていた。
 荒い息が少しずつ穏やかなものに変わる頃、カズキはようやく指を離した。
 彼女の身体はいつまでも熱を残していたが、疑似生命体の気配は完全に消えていた。

504:482
09/10/24 09:00:14 B/b2CxW5
 西の空が燃えているような赤に染まっていた。
 東の方は、すでに群青色から濃紺に変わっている。
 冷たい風を胸に感じて、斗貴子はようやく起き上がった。
「うわっ!!!」
 胸をはだけ、スカートはまくり上げたままだ。
 どうしようもなく乱れた自分の格好に気づき、慌てて後ろを向く。
 背中からカズキが声をかけてきた。
「斗貴子さん……」
「こっち見るな!」
 全身に残る甘い倦怠感を意識の隅に追いやって、なんとかブラを直す。
 立ち上がり、いつの間にか遠くに離れたセーラー服の上を身につける。
 リボンを通し、ぱんぱんとスカートの埃を払う。
 手櫛で髪を整え、それから大きく深呼吸して、だがその後どうしたらいいのかが、彼女にとって最大の難問だった。
「……あの、斗貴子さん?」
 能天気なカズキの声が耳に痛い。
 身体の奥の熱い余韻が泣きだしたいほど恥ずかしかったし、生々しい記憶を呼び覚ます濡れた下着の感触も気持ち悪い。
「なっ、何も言うな! 何か一言でもくだらんこと言ったら殺すからな」
「わ、わかった」
 ようやく決心がついて振り返った先には、いつもの笑顔を浮かべるカズキがいた。
 だが、どうしようもなく気恥ずかしくて、目を合わせることができない。
「ひどい目にあった」
 斗貴子は低い声で、つぶやくようにそれだけ言った。
 カズキは小さく頷いた。
「だけどパピヨン、まったく困ったヤツだなあ。まさか、斗貴子さんをこんなふうに……ぐえっ」
 斗貴子の拳が、カズキの腹にめりこむ。
 それだけではなかった。
 次の瞬間には、両頬にひとつずつ、赤い手形が張り付いていた。
「い、痛い、痛過ぎるよ……」
「うるさいっ。何も言うなといっただろう」
「オレはただ、パピヨンが困ったヤツだと……」
 カズキの言葉はそこで消えた。

505:482
09/10/24 09:01:15 B/b2CxW5
 斗貴子の柔らかな唇が、彼の口をふさいでいた。
 一瞬強く押し付け、すぐに離された。
 だが、彼女の腕はカズキの背中に回されたままだ。
「キミが黙らないから、く、口封じだ……」
「じゃあ、うるさくした方が得だね」
 そう言ってカズキが笑う。
 斗貴子もつられて微笑んだ。
「口封じは常に殴った後だが、それでもいいか?」
「口封じだけにしようよ」
 そういってカズキが顔を近づける。
 斗貴子は何度か瞬きを繰り返しながら、結局静かに瞼を閉じた。
 今度はカズキから唇が重ねられた。
 ちろっと、舌で唇を舐められた。
 そのまま唇を割って、舌が入ってくる。
 ─んっ。
 キスは何度かしている。
 だが、こんなのは初めてだった。
 柔らかな感触が、口の中を這い回る。
 ドキっとした。
 さっき燃やし切った筈の熱が、いっきに膨らむのを感じた。
 身体がびくんと震えた。
 恐らく、カズキにも伝わったに違いない。
 恥ずかしかった。
 だが、カズキの舌を拒む気持ちになれない。
 身体の奥に残っていた余韻が、激しい快感を蘇らそうとしている。
 ─ああっ、おかしくなる。
 甘く、苦しい興奮が満ちていく。
 全身から力が抜けていく。
 自分の荒い鼻息が気になった。
 ─駄目っ。
 慌てて、カズキの身体を押した。
 ようやく口が離れた。
 その場でしゃがみこみそうになる彼女を、カズキの腕が支えた。
「息が、できないぞ。……殺す気か」
「まさか。オレは斗貴子さんと一緒に生きていたい。それにさっき約束したよね?」
「約束?」
「いつか一つになるって……」
「えっ? あ、ああ、……うん」
 しどろもどろで下を向く斗貴子の手に、カズキの手が重なった。
「でも、今日はそろそろ帰らないと」
「ああ、そうだな」
 二人はそう言うと手を繋ぎ、屋上を後にする。
 後には、あたりを包みこもうとする静かな夕闇だけが残った。

 <おしまい>

※以上、お目汚し失礼致しました。

506:名無しさん@ピンキー
09/10/24 15:02:03 agYeYL9O
GJ

507:名無しさん@ピンキー
09/10/24 17:37:27 ya8hcMIC
GJ
パピヨンならエロスな武装錬金も作れそうだなw

508:名無しさん@ピンキー
09/11/02 17:18:49 xsN7RXHU
保守

509:名無しさん@ピンキー
09/11/10 04:48:38 hiCMd4Ip
保守

510:名無しさん@ピンキー
09/11/17 17:23:27 dJ+k6z4B
保守

511:名無しさん@ピンキー
09/11/19 15:17:40 ps//Dais
482サンすばらしいです!GJです! 

512:名無しさん@ピンキー
09/12/01 00:23:23 eNi41LCf
 

513:名無しさん@ピンキー
09/12/02 21:28:51 HXC+NYct
だれもいない・・・
はっ!ということはまひろたんのソックスは俺のもの・・・

514:名無しさん@ピンキー
09/12/02 23:45:28 5g8WgKwU
良作なのに人気出なくて打ち切りになったのが残念だよな。和月はあれ以来絞りカスだし。
もし長期に連載されていたらどうなってたんだろう。

515:名無しさん@ピンキー
09/12/03 17:35:04 6GDmLabJ
毒島タンの素顔・・・蝶・サイコー!

516:名無しさん@ピンキー
09/12/06 20:13:51 daF2+UZQ
最連載して欲しいぃ・・・・・


517:名無しさん@ピンキー
09/12/10 21:34:39 MIQ4qv9N
和月・・・まさか「空の境界」に出張ってるとは思わなかったぜ・・・

518:名無しさん@ピンキー
09/12/13 23:49:38 3R9a+JgM
 最近、カズキのよう様子がおかしい。カズキに限らず、戦士長も何か隠し事をしているように見える。
何かあるのだろうか・・・。私はその夜、カズキの部屋に行って、カズキに聞いてみることにしてみた。
コンコン。カズキの部屋のとびらをノックする。 するとすぐにその部屋の主が出てきた。
 「どうしたの?こんな夜に・・・。」 不思議そうな眼で私を見たが、とりあえず部屋の中には入れてくれた。
「どうしたの斗貴子さん。何かあったの?」
いつもの優しい眼で私を見る。カズキを疑うわけではないのだが、それでも私は聞いてみた。
「カズキ。最近何か私に隠し事をしていないか?・・・・・」
突然に質問に、カズキは戸惑う。
「え、いきなりなんで!?べ・・別に隠し事なんかしてないよ!」
やっぱり。この子はウソをつけない体質らしい。すぐに見抜くことが出来た。
「私に隠し事なんて、らしくないな。一体何があったんだ?。」
すこし強引に話を進める。
「い、いやホントに何もないって・・・・。」カズキの眼が一瞬悲しげになったのを私は
見逃さなかった。
「君が何かを隠すときは、いつも挙動不審になる。それとも、私には、私には言えない様な
ことなのか?・・・・・」
声が少し荒げる。カズキが隠し事をすることは何度かあったが、それは大体六枡や岡倉と手を組んで、
まひろちゃんの誕生日を祝うようなことぐらいである。もちろんそれには私も参加した。だが、今回
の件は、少し違う。しかも戦士長も参加してるとなると、戦団がらみのこともありうる。それが凄く
心配だった。
「戦士長も様子がおかしかった。カズキ。また戦いの世界に戻る気じゃ・・・」
今は戦団の活動は収縮してはいるが、まだどこかに生存するホムンクルスとの戦闘は終っているわけ
ではない。カズキと恋人同士になって、ようやく手に入れた平和なのに、また戦う気なのでは、またヴィクター
の件ようなことがおきるんじゃないか・・・。
真剣な眼でカズキは私を見る。私もカズキの眼をずっと見つめる。するとカズキは「これは極秘事項だけど、俺は
斗貴子さんにはウソをつきたくないから話すよ・・・・。」そういって話を続けた。
「白い核鉄を使って俺は人間に戻れた。けどまだ完全に戻れたわけではないんだ。」ゆっくりとカズキは言った。
「後3ヵ月後には一気に第3段階を越えるほどの化け物になるらしい・・・・・。」震える声でそう答える。
・・・・・・・そんな・・・。
カズキがそんな・・・・・・。
「そして、そうなるまえに俺は月へ飛ばされることになったんだ・・・。」
私は、頭の中が真っ白になった。

519:名無しさん@ピンキー
09/12/13 23:51:00 3R9a+JgM
駄作ですが、頑張って続けようと思いますw


520:名無しさん@ピンキー
09/12/14 05:15:28 +7vOWf0f
新作乙。乞う続き。意外な展開楽しみ。
欲いえば、ひとまとまり書き上げてから投下するとさらに良。

521:名無しさん@ピンキー
09/12/14 23:07:53 m8dkyUAC
ようやく頭の中が整理され、しかしそれによって受け止めたくない現実が頭の中をめぐった。
「な、なぜ。どうして!?あの時、パピヨンの作った核鉄が効かなかったのか!?・・・・・」
あの核鉄で確かにカズキは人間で戻れたはずだ・・・。なのに、どうして・・・・・
「確かに、一時的に抑制することができたけど、また再発するって戦団の研究者に聞いたんだ。」
これまで見たことの無いような悲しい表情で、カズキは続ける。
「実際、月ではヴィクターも同じようなことになっているらしいんだ。複製した白い核鉄で、
何度も抑えようとしたらしいけど、もうすでに第3段階にまで達してしまったらしい。」
・・・・ヴィクターが月で・・・・・・・。
そんなことが・・・・・。
「でも、幸い理性までは失われてないみたいで、ヴィクターも戦団と協力して抑制法を探してるんだ。」

「そして、俺もエネルギードレインが始まる前に、月へ行くことになったんだ・・・・。」
「明日の夜には、寄宿舎を出なくちゃならない。」
そこでカズキの話は終った。
私はショックのあまり何も喋れないでいた。
カズキが月へ行ってしまった事を私は忘れたことなど一度もない。
そしてカズキはまた、月へと行こうとしているのだ。
・・・・いやだ・・・・・。離れたくない・・・・・。
また、あの時と同じ気持ちが蘇る。私を守るため、一心同体の誓いを破ってまでも空に
消えていったカズキの表情も。
「本当に・・・ごめん・・・・」
その時言った、言葉も。
私は、カズキの袖を強くつかむ
「斗貴子さん?・・・・・」
「・・・離れたくない・・・・」
「え・・・」
「もう君とは離れたくないんだ!!」
必死になって言った言葉が、それだった。




522:名無しさん@ピンキー
09/12/14 23:10:02 m8dkyUAC
なかなか進まずにすみません・・・・
即興なので、上手く話をかみ合わせるのが難しくて、ww
少しずつでも確実に展開させていくつもりです!


523:名無しさん@ピンキー
09/12/17 23:18:10 kN7zNvZb
早く続きが読みたいけれど
自分のペースでかけばいいさっ

524:名無しさん@ピンキー
09/12/27 20:58:43 mLPVGHnX


525:名無しさん@ピンキー
10/01/04 01:35:45 CcUxQ98W
「ドンドン!」
突然とびらの叩く音が鳴り響き、二人は振り向く。
「糞ガキ!いるか?早く出て来い!」
とびらを叩いたのは火渡だ。とりあえず、カズキはドアを開けた。
「どうしたんですか?こんな夜中に。」
カズキが驚きながらも質問した。
「どうもこうもあるかッ!月では今大変なことになってる!ヴィクターのエネルギー
ドレインが予想以上に激しくなってるんだよ!」
火渡は続ける。
「エネルギードレインのせいで、研究しようにも近づけないんだ!抑制出来るのは、
防人とヴィクター化できるお前しか居ねぇんだよ。大戦士長からの命令だ。いますぐ
防人と月へ向かえ!!」
突然すぎる。どうすればいいか分からずおどおどしていると、火渡はカズキの胸倉を
つかみ、
「何ボサッとしてんだ!行くぞ!!」
無理やり連れ出そうとした。しかし、斗貴子がそれを止める。
「待ってください火渡戦士長!少しだけ時間を・・・・」
「うるせぇ。早くしねぇとコイツだっていつ化物化するかわからねぇんだ!
さっさと月へ送らねぇと大惨事になるぞ!」
「カズキは化物ではありません!!本当に、本当に少しだけ話をするだけ・・・」
ドスッ
火渡が、斗貴子のみぞおちを殴り、気絶させる
「斗貴子さん!!」
カズキが斗貴子に歩み寄ろうとしたが、火渡はそれすらも止めてきた。
「防人はもうバスターバロンに乗ってんだ。オメェがさっさと来ないと
任務に支障が出る。早く来い!」
また胸倉を強くつかまれたが、カズキはそれを振り払い、
「よくも斗貴子さんを・・・やっぱりお前は許せない!!」
胸に手を当て、ランスを出現させようとしたが、火渡の手が首をつかみ、
今度はカズキの腹を思い切り殴った。
「カ・・・ハッ・・・」
消え行く意識の中、カズキは火渡の顔を睨む。
「遊んでる暇はねぇんだ。つれてくぞ。」
そこで意識は途絶えた。

526:名無しさん@ピンキー
10/01/04 01:36:15 CcUxQ98W
「ドンドン!」
突然とびらの叩く音が鳴り響き、二人は振り向く。
「糞ガキ!いるか?早く出て来い!」
とびらを叩いたのは火渡だ。とりあえず、カズキはドアを開けた。
「どうしたんですか?こんな夜中に。」
カズキが驚きながらも質問した。
「どうもこうもあるかッ!月では今大変なことになってる!ヴィクターのエネルギー
ドレインが予想以上に激しくなってるんだよ!」
火渡は続ける。
「エネルギードレインのせいで、研究しようにも近づけないんだ!抑制出来るのは、
防人とヴィクター化できるお前しか居ねぇんだよ。大戦士長からの命令だ。いますぐ
防人と月へ向かえ!!」
突然すぎる。どうすればいいか分からずおどおどしていると、火渡はカズキの胸倉を
つかみ、
「何ボサッとしてんだ!行くぞ!!」
無理やり連れ出そうとした。しかし、斗貴子がそれを止める。
「待ってください火渡戦士長!少しだけ時間を・・・・」
「うるせぇ。早くしねぇとコイツだっていつ化物化するかわからねぇんだ!
さっさと月へ送らねぇと大惨事になるぞ!」
「カズキは化物ではありません!!本当に、本当に少しだけ話をするだけ・・・」
ドスッ
火渡が、斗貴子のみぞおちを殴り、気絶させる
「斗貴子さん!!」
カズキが斗貴子に歩み寄ろうとしたが、火渡はそれすらも止めてきた。
「防人はもうバスターバロンに乗ってんだ。オメェがさっさと来ないと
任務に支障が出る。早く来い!」
また胸倉を強くつかまれたが、カズキはそれを振り払い、
「よくも斗貴子さんを・・・やっぱりお前は許せない!!」
胸に手を当て、ランスを出現させようとしたが、火渡の手が首をつかみ、
今度はカズキの腹を思い切り殴った。
「カ・・・ハッ・・・」
消え行く意識の中、カズキは火渡の顔を睨む。
「遊んでる暇はねぇんだ。つれてくぞ。」
そこで意識は途絶えた。

527:名無しさん@ピンキー
10/01/04 01:37:50 CcUxQ98W
二重UPスマソ。
まだまだ続きは書く予定。


528:名無しさん@ピンキー
10/01/04 02:14:17 CcUxQ98W
凄まじい轟音が鳴り響く。その音でカズキは眼が覚めた。
「ここは・・・!」
「起きたか。」
振り向くと、ブラボーがシルバースキンに身を包んで立っていた。そして横には火渡が。
「お前・・・」
カズキはまた胸に手を当て、ランスを出そうとしたが、
「まて、カズキ」
ブラボーが中に入る。
「乱暴なことをしてすまなかった。全く。あれだけ騒がせるなと言っておいたのに・・・」
そういって火渡を睨んだが、
「おめぇが早くしろっていったんだろうが!文句言うんじゃねぇ」
と、タバコをくわえて、部屋から出て行ってしまった。状況がわからないカズキはただ黙るしか
なかったが、ブラボーがようやく話を切り出した。
「月の件はもうかなり前にはなしたな。」
カズキはうなずく。
「いきなり予定を変更してすまなかった。だが、今来てもらわないと、
事が進まなかったんだ。」
カズキは立ち上がり、
「事が進まないって・・・?」
そう答えた。
ブラボーは進める。
「うむ。エネルギードレインが悪化したのは火渡から聞いたらしいな。
案の定。今、月ではヴィクターに近づけず、研究が滞っている状態だ。」
そこまでは確かに火渡から聞いた。
「元々、白い核鉄はすでに完成し、後はどれくらいの出力で調整するかだけなんだ。」
なるほど。ヴィクターに対応した白い核鉄を作ると。
「しかし、この調整はかなり慎重にやらねばならん。」
「出力が弱すぎれば、黒い核鉄の力を抑制できず、免疫を持たせて白い核鉄が
使用不可になる可能性がある。」
白い核鉄をヴィクターに撃ち込んだ時の事が頭に浮かんだ。
「そして出力が強すぎれば、拒絶反応を起こし、原子核が一気に圧縮され、
本体は死に、広島、長崎に匹敵するほどの核爆発をおこす。」
核爆発!?そんなに危険なのか
「だから、一発でヴィクターに対応した白い核鉄を精製しなくてはならない
そのためにはまず、ヴィクターに近づき、黒い核鉄を調べなくてはならない。」
「それを俺達がやるんだ」
カズキは言葉を失った。
もし失敗すれば、生きて帰れない。
もう、地球には戻れない。
斗貴子さんに会えなくなる。

でも、やらなくちゃ誰かが傷つくことになる。誰かが死ぬことになる。
いや、絶対に成功させて、生きて地球に戻るんだ。
そしてまた斗貴子さんに会うんだ。

カズキは覚悟を決め、ブラボーを真剣な眼で見つめる。
「・・・・ブラボー。俺やるよ。やって必ず成功させる。」
カズキの眼を見て、ブラボーも小さくうなずく。
「間もなく月に到達します。」
バスターバロンの内線スピーカーが鳴り響く。
二人は近づく月面を見つめて、強く誓った。
「必ず・・・必ず成功させて、地球へ帰ろう。」




529:名無しさん@ピンキー
10/01/04 02:17:12 CcUxQ98W
とりあえず今日はここまで。
かなり話が長くなっちゃってきましたww
この話が終ったら、カズキ×斗貴子の純愛エロ編でも書こうと思っておりやすww


530:名無しさん@ピンキー
10/01/18 19:07:34 WLE2cmCN
保守

531:名無しさん@ピンキー
10/01/23 19:47:52 kOBmAlDB
 

532:名無しさん@ピンキー
10/02/01 19:05:23 alMkeMDQ
保守

533:名無しさん@ピンキー
10/02/09 23:44:56 aBwlyrWJ
保守

534:名無しさん@ピンキー
10/02/14 22:00:03 z2J8PFfE
保守

535:名無しさん@ピンキー
10/02/17 23:56:44 OkjUyMGr
 

536:名無しさん@ピンキー
10/02/20 07:13:30 sjGqMHFc
圧縮近いので保守

537:名無しさん@ピンキー
10/02/21 15:55:06 qzleZVtY
ほす

538:名無しさん@ピンキー
10/02/25 12:30:10 JKNgxHVv
 

539:名無しさん@ピンキー
10/02/27 20:24:19 Ex9/b6ib
 

540:名無しさん@ピンキー
10/03/03 08:08:57 4Pi4jbfY
 

541:名無しさん@ピンキー
10/03/06 08:04:11 j+AlmJP9


542:名無しさん@ピンキー
10/03/08 14:25:06 hhPkngpZ


543:名無しさん@ピンキー
10/03/08 15:23:29 WTWzWdh9
女体化は苦手な人がいるから除外として
・ふたなりまひろ×斗貴子さん(カズキと近親相姦有り)
・桜花・まひろ・斗貴子さん百合
こういう特殊なのは有り?

544:名無しさん@ピンキー
10/03/17 00:04:30 P5ZiwteP
>>543
で、まだ?
風邪引いて病院からレスしてるんだけど?

545:名無しさん@ピンキー
10/03/21 02:47:39 4oDfqOMB
 「・・・・・ん・・」
斗貴子はゆっくりと目を開ける。ここは?病院?腹部に痛みがある。そうだ、
火渡戦士長から殴られて意識が飛んで、それから・・・そこでカズキのこと
が思い浮かんだ。あわてて周囲を見回す が、求めている人は何処にも居な
い。
「カズキ・・・・そんな・・・」

またあの記憶が蘇る。ヴィクターとの決戦のときのあの言葉・・・
「その約束守れない・・本当にごめん・・・」

「カズ・・・キ・・・」

「コンコン」
突然鳴り響いたノックの音。
「千歳よ 入っても大丈夫?」
声の主は千歳さんだった。斗貴子は目いっぱいに溜まった涙をぬぐい、すぐ
に答える。
「はい・・・」

「カズキは・・月へ行ったのですよね・・」
斗貴子は、千歳が入れたコーヒーの入ったカップを手に、そう質問した。
「ええ・・・・防人君といっしょに昨日出動していったわ。」
「戦士長と?」
「そうよ・・・ヴィクター抑制には、防人君の武装錬金が必要だったから。」
どこか寂しげに、千歳は答えた。 

「カズキは・・カズキは帰ってきてくれるのでしょうか・・・」
斗貴子は震える声でそう言う。
「また、あの時の様に、会えなくなるんじゃないかって・・私は
それが不安で・・・もし本当にそうなったら・・・」
斗貴子はまた目に涙を浮かべて、今にも泣きだしそうな状態だった。
千歳はそんな斗貴子を見て、そっと語った、
「防人君は、今までどの任務に出動しても、必ず帰ってきた。
カズキ君はどう? あの子もいつもぼろぼろになりながらも生きて帰って
きたじゃない? 大丈夫。二人は絶対に帰ってくるわ。」
それを聞いた斗貴子は少し落ち着いた様子を見せた。それだけ確認すると、
千歳は立ち上がり、部屋を出て行った。

それを見た後、斗貴子は布団に潜り、体を丸めて
「・・カズキ・・・・・」
涙を・・・流していた。

546:名無しさん@ピンキー
10/03/21 02:52:13 4oDfqOMB
ようやくUP・・・・
家庭の事情でなかなか進まなかったことを深くお詫びいたします><
今の俺だとこのペースが限界・・・・・

547:名無しさん@ピンキー
10/03/21 13:23:31 eSYxAEoT
>>546
がんばれお前ならできる

548:名無しさん@ピンキー
10/03/21 17:11:10 afsD7xza
斗貴子は武装錬金をもっと有効活用しようといろいろ考えていた。
ポテチを食べるとき手が汚れない、ちょっと遠くのリモコンを取る、
アイロン、ヘアーアイロンなどなど・・・

しかし一番の使用用途はオナニーである。
4本のアームで、あそことお尻と両胸を(ry
また外出時に少し長いスカートをはいて両足のアームで野外オナニ錬金をry
あぁ、くだらないw

549:名無しさん@ピンキー
10/03/21 18:05:42 BhtMI1Ke
バルキリースカートの刃をマジックハンドに付け替えたら…
ただのものぐさに見えるな。

550:名無しさん@ピンキー
10/03/23 01:11:50 4yrr3QOO
アナザータイプはきっとそれ

551:名無しさん@ピンキー
10/03/27 16:31:48 mxT9xQwh
保守あげ

552:名無しさん@ピンキー
10/03/28 16:51:05 m3W6Aemm
カズキでオナヌしてた斗貴子

名前呼んだ拍子にカズキが部屋にガチャリ

仲良くセクロス

構成だけ浮かんだんだが
文才が無くて書けそうにない
職人頼む!!!

553:月見て跳ねる 0/8
10/03/29 21:54:51 5RjEP8n/
SS投下します。
パピヨンと店員さんでほのぼの(?)、キスどまり。小ネタのはずが妙に長く。
かなり少女趣味的で二人が別人のようになってしまったので
興味のない方は以降8レスほどスルーしてください。
それでもいーよと言う方はどうぞ。少しでも楽しんで頂ければ幸いです。

タイトルは谷山浩子さんの曲から拝借。
とあるモチーフも影響を受けています。

554:月見て跳ねる 1/8
10/03/29 21:56:19 5RjEP8n/
 今日も一日が終わる。
 最後の客を笑顔で見送り、変態バーガーもとい某ファーストフード店の店員さんである彼女は、
もうひとふんばり、と元気よく閉店作業に取り掛かった。
 店の前を軽く掃除し、看板を店内に仕舞おうとする彼女の背後に、黒い影が音もなく降り立つ。
「なんだ、もう閉店か」
 低いが張りのある声は、彼女にとって充分すぎるほど聞き覚えのあるものだった。
「パピヨンさん!!」
 振り返った彼女の顔に満面の笑みが浮かぶ。
 客に対する仕事中の笑顔とは違う、ぱっと輝かんばかりのそれは、恋する乙女の表情だ。
 蝶を模したマスクと、バレエダンサーのような全身にフィットした衣装をまとい、その奇抜な
格好とは不釣合いに美しい立ち姿をした異形の男に向かい、彼女はぴょこんと勢いよくお辞儀をした。
「こんばんは」
 声が上ずらないようにと気をつけながらパピヨンに話しかける。
「お久しぶりですね。お忙しいんですか?」
「まぁ、それなりにな」
 パピヨンはいつものように尊大な態度で彼女を見下ろし、それから電気の消えた看板に目をやった。
「近くまで来たついでにと思ったが……店仕舞いの時間では仕方ないな」
「そんな。大丈夫です、どうぞ」
「いいのか?」
 そう聞きはするが、訊ねる口調に遠慮する気配は欠片もない。
 パピヨンは、看板を抱えた彼女と共に優雅な足取りでドアをくぐる。
「名誉店長を追い返したりなんて出来ません。折角来て頂いたのに」
「折角、じゃない。ついでだと言っただろう」
 すかさず入った訂正の言葉に彼女は小さく笑みをこぼした。
 よく判らないが断固として譲れないこだわりがあるらしい。
「判りました。ついで、ですね」
 お客様の機嫌を損ねないようしっかりと同意すると、パピヨンがうんうんと満足そうに頷く。
 なんだか楽しそうだ。
 そう思って、彼女もまた楽しくなった。


555:月見て跳ねる 2/8
10/03/29 21:58:10 5RjEP8n/
「お疲れ様でした」
 彼女はコーヒーを載せたトレイをそっとテーブルに置いた。
 湯気を立てるコーヒーは当然店内最高級品、それにカスタードパイのおまけ付だ。
「いつもながらサービスのいい店だ」
 パピヨンはカップを手に取り、ふん、と鼻を鳴らす。
 美味そうにコーヒーを飲むパピヨンを見つめ、サービスがいいのはこの人の方だと彼女は思う。
 有名人である蝶人・パピヨンの来店に、店内に残っていた他の店員達も驚き歓声を上げた。
 握手やサインをねだったり、携帯電話で写真を撮ったりと、パピヨンを取り囲んではしゃぐ店員達に
対し、彼は嫌な顔一つ見せることなくその要望に応えていたのだ。
 パピヨンは店を訪れると大抵そんな感じで、言動の端々からは気位の高さがうかがえるのに、
周囲への対応は実に気さくで、気持ちがいい程社交的なものだった。
 頼まれなくとも妙なポーズを取っていることも多々あり、もしかしたら人の注目を浴びるのが
好きなのかもしれない。
 正直なところ彼女はパピヨンのことを何も知らず、何を考えているのかも全く判らない。
 凡人である自分には、蝶人を名乗る彼を理解することなど不可能だ、と自虐的に考えてみたりもする。
 パピヨンとのしばしの交流を楽しんだ店員達が帰った後、彼女はパピヨンへの感謝も込めて丁寧に
コーヒーを淹れた。
 パピヨンを煩わせないよう、店のドアは閉め、カーテンも下ろして貸しきり状態にしている。
 二人しかいない店の中は静かだった。
 ふたりきり、という言葉に彼女はささやかな幸せを噛み締める。
「おい」
 不意にパピヨンが声を上げた。
 カップを手に彼女を見上げる。
「お前も飲みたいのか?」
「いいえ?」
 何故そんなことを訊くのだろうと不思議に思いながら、彼女はにこやかに首を振った。
「私は結構です」
「ならじろじろ見るんじゃない」
 ぴしゃりと返ってきた言葉に、彼女は自分がずっとパピヨンを見つめ続けていたことに気づく。
 ぱぁっと顔に血が昇るのが判った。

556:月見て跳ねる 3/8
10/03/29 21:59:42 5RjEP8n/
「すっ、すみません!!」
 慌てて頭を下げるが、そろそろと顔を上げると、やはり視線は吸い寄せられるようにパピヨンへと
向かってしまう。
 すると、彼女を見返すパピヨンとばっちり目が合ってしまい、彼女の躯はヘビに睨まれた蛙の如く硬直した。
 どうしよう。
 彼が帰るまでカウンターの中に入っていた方がいいだろうか。
 おろおろと悩む彼女の姿に、パピヨンは仮面の下でその目を細めた。
 おもむろに立ち上がり、身を屈めるようにして彼女の顔を覗き込む。
 息も掛かる距離に、彼女は息を呑み、その瞳を大きく見開いた。
「……随分と物欲しそうな目をしている」
 低い声が彼女の耳に届く。
 まるで何かの呪文のようだ。
「コーヒーが目当てじゃないなら、何が欲しい?」
 パピヨンがにやりと意地悪く笑う。
 酷い既視感が緩やかなめまいとなって彼女を襲った。
 こんなにも近い場所で彼の顔を見たことが前にもある。
 口唇に甦る、冷たい感触。
 夢の続きを見ているような、何処か現実感のない不思議な感覚に陥りながらも、彼女は間近に
迫るパピヨンをまっすぐに見つめた。
 口唇が自然に言葉を紡ぐ。
「キス、してもいいですか?」
 意識することなく口をついた言葉だったが、少し遅れて知覚した自分の声とその意味にも、
彼女は驚くことがなかった。
 それが自分の先からの望みだったと素直に納得する。
 目の前に立つパピヨン、以前に一度だけ、その口唇に触れたことがあった。
 あの時パピヨンは、悪戯のように彼女に軽くキスをすると、突然の出来事に戸惑い、
腰を抜かして失語状態となった彼女を笑うだけ笑って帰って行ったのだ。
 この先、一体どんな顔をして会えばいいのかと悩み混乱した彼女をよそに、その後も度々店を
訪れるパピヨンの様子は至って変わらず、拍子抜けすると共に彼女も徐々に平静を取り戻した。
 夢だったかもしれない、そう思うことすらある。
 だから確かめたかった。
 あれが夢ではなかったことを。
 口づけを許す程度には、心を許されているのだと。

557:月見て跳ねる 4/8
10/03/29 22:01:02 5RjEP8n/
 以前の彼女なら、恋人でもない相手とのキスなど考えられなかった。
 けれど今は、少しでもパピヨンに近づきたい。
 目の前の彼に触れたい。

 ―たとえ、彼が他の誰かのものだとしても。 

 じっと、すがるようにパピヨンを見つめる彼女から、パピヨンもまた視線を逸らさずにいる。
 ああ、マスクが邪魔だ。
 彼女は少しじれったくなる。
 彼の表情が、感情が、よく読み取れない。
「好きにしろ―と言いたいところだが」
 ようやくパピヨンが口を開いた。
 右腕が彼女の腰を抱き、ぐいと強く引き寄せる。
「ひゃ」
 密着する躯に思わず奇声を上げた彼女の頬には、パピヨンの左手が触れた。
 鋭い爪が柔らかな肌を傷つけることもなく、青白い指先は彼女の頬をしっかりと包み込む。
「生憎とされるのは好きじゃないんでな」
 物憂げな囁きと口づけが、彼女の口唇に落ちた。
 彼女は目を閉じ、パピヨンの胸許をきゅっと掴む。
 やっぱり冷たい―。
 記憶にあるキスと同じ温度に、彼女はあれが夢ではなかったと安堵する。
 角度を変えて繰り返されるキスに、口唇を開き、おずおずと応えた。
 心臓がとくとくと早鐘を打ち、つま先から感覚が消えていく。
 夢でなかったと認識したばかりなのに、また夢の中を漂う心地になる。
 自分のため息を遠くに聴き、呼吸が楽になったとぼんやり思う。
 パピヨンの口唇が首筋に押し当てられていることに気づいたのはその瞬間だった。
 冷たい口唇が首筋を辿る感覚に、紛れもない快感の欠片を覚え彼女は狼狽える。
「まっ、待って! パピヨンさん、待って!!」
 後先を何も考えられないまま叫び、男の胸許をどんを突き飛ばしてしまう。
 口唇は離れたが彼女の躯は未だパピヨンの腕の中にあり、突き刺さるような厳しい視線に
しまった、と思うのはその後のことだ。

558:月見て跳ねる 5/8
10/03/29 22:05:42 5RjEP8n/
「貴様……」
 眉間に皺を寄せ不機嫌を露わにしたパピヨンを目の当たりにし、彼女の全身からは一瞬の内に
血の気が引いた。
「あ、あの、私……っ」
 言い訳をしようにも口の中が乾いて舌が回らない。
「誘っておいて逃げるとは、いい度胸だな?」
 低く、唸るようにパピヨンが言った。
 最悪だ!
 怒らせた、嫌われた。
 絶望で彼女の顔面は蒼白になる。
 どうしよう、決して嫌だったわけではないのだ。
 なんとかしてそれだけは伝えたいと彼女は必死で言葉を探す。
 ―と。
 パピヨンが俯き、くつくつと肩を揺らす。
「パ、パピヨン……さん?」
 彼女がおそるおそる声を掛けると、パピヨンは笑いながら顔を上げた。
 その表情から怒りは感じられない。
「欲がないな、オマエは」
「……はい?」
「他に誰もいないというのに、それ以上のことはねだらないのか」
 それ以上のこと、をダイレクトに想像し、彼女はまたカーッと赤くなる。
「しょ、職場ですからっ!」
「なるほど」
 合点がいったというようにパピヨンが頷く。
「神聖な場所か」
 それもあるが、彼女は毎日ここで一日の大半を過ごすのだ。
 キスだけでも思い出しては取り乱しかけるというのに、それ以上のことなどをしてしまった
日にはのた打ち回って仕事が出来なくなる。
 しばらくは今日のことを思い出しては動揺を隠すのに苦労するだろう。
 後悔はしていないが場所だけは考えた方が良かったかもしれない。
 彼女は両の頬をぱたぱたと叩いて火照りを冷ます。

559:月見て跳ねる 6/8
10/03/29 22:06:54 5RjEP8n/
「やっと面白くなった」
「何がですか?」
「この頃のオマエは普通だからな。赤くなったり青くなったり奇声を上げたり、おたおたと
挙動不審でないとつまらん」
 要はまたからかわれたと言うことだろうか。
「そんなので面白がらないでください」
 彼女は、き、とパピヨンを睨んだが、彼を怒らせたわけではなかったと安心する気持ちの方が
大きく、情けなくも迫力不足は否めない。
 それでもパピヨンが笑っているので、彼が楽しいならいいかと思ってしまう辺りが重症だ。
「何かに似ていると思ったら、あれだな。ハムスターだ。いつもちょこまかと落ち着きがない」
「……ねずみですか」
 彼女はがっくりと肩を落とす。
 どうせならもっと可愛い動物にたとえて貰いたい。
「不満そうだな。悪くないぞ。ねずみも」
「動物が好きなんですか?」
「悪くない。欲望に忠実で、生きることに貪欲だ。何より、嘘をつかない」
 そう言って横を向いたパピヨンの目に、一瞬、昏い陰が差したように見えた。
 まるで人間は嘘ばかりつくと言わんばかりの物言いだ。
 心臓をきりきりと締めつけられるような痛みに、彼女は口唇を噛んだ。
 パピヨンから信用していないと言われたようで悲しい。
 怒らせて嫌われたと思った時よりも悲しかった。
「……私だって、パピヨンさんに嘘をついたりなんかしません」
 彼女はパピヨンの横顔に小さく訴える。
 心細さに震えた声では彼の心に届くまいと、己の不甲斐なさを呪いながら。
 けれど。
「だからねずみだと言った」
 返ってきた声は存外に温かかった。
「え?」
 再び彼女を見たパピヨンに先ほど感じた陰は微塵もない。
 その表情は明るく、陽気で自信と誇りに満ちて居丈高な、彼女がよく知るパピヨンの姿だった。

560:月見て跳ねる 7/8
10/03/29 22:09:08 5RjEP8n/
「そうだな。ねずみが気に入らないならうさぎにしてやろう」
「どうしてもげっ歯類なんですね」
「粗忽者。うさぎはげっ歯類じゃないぞ」
「そんな知識はどうでもいいです」
 ちちちと指を立てて間違いを指摘するパピヨンに、彼女は脱力してうなだれる。
「似ているじゃないか」
 パピヨンは手を伸ばし、曲げた指の背で彼女の目じりを軽く撫でた。
「目が赤いぞ」
「これはっ」
 さっき悲しくて泣きそうになったからだと言うに言えず、彼女はもごもごと口ごもる。
 パピヨンの手は頬を下り、彼女の短いお下げをくるりと指先に遊ばせた。
「耳もある」 
 パピヨンは笑い、うさぎで遊ぶのに気が済んだのか、彼女から離れて椅子に腰を下ろした。
 とうに冷めてしまったカップを彼女に向かって掲げながら、
「似ているだろう? オマエは俺を見るとぴょこぴょこ跳ねるしな」
 とくり、と。
 パピヨンのなんでもない言葉に、心臓がまた音を立てた。
 とくり。
 それは、あなたが好きだから。
 ただ恋しい人の姿を見かけるだけで、心も躯も躍るからだ。
 この些細なやり取りに、彼女は今一度パピヨンに恋をした。
 既に焦がれた人なのに、募る想いは限りがない。
「パピヨンさん」
 彼女はパピヨンの傍らに立ち、その名を呼んだ。
「パピヨンさんは、うさぎは好きですか?」

“ワタシノコトガ、スキデスカ……?”
 
 少しでも。
 ほんの少しだけでも。

 彼女の心を知ってか知らずか、パピヨンは薄い笑みを浮かべ平然と答える。
「嫌いじゃないな」

561:月見て跳ねる 8/8
10/03/29 22:11:47 5RjEP8n/
 彼女にはそれで充分だった。
 彼がうさぎを信頼に足る存在だと思っているのなら、それに彼女が似ていると言うのなら。
「パピヨンさん」
 全てを自分に都合よく解釈しているだけだとしても、その言葉に勇気を貰った彼女は、
ずっと言いたかったことを口に出して言った。
「私、あなたが好きです」
 少しも飾ることのない、心からの想い。
「そうか」
 パピヨンの返事はそっけなかった。
「はい」
 それでも彼女は笑顔で頷き、パピヨンは何事もなかったようにコーヒーとパイを口に運ぶ。
 短い答えは、拒絶か容認か、それとも。
 それ以上はお互いに何も言わず何も訊かなかった。
 パピヨンがコーヒーとパイを片付けて席を立つまで二人は無言だったが、その沈黙さえも
彼女にはやさしく心地が良かった。

 店を出るパピヨンの背に彼女は訊ねる。
「お味はいかがでした?」
「美味、だな。デザートにも力をいれているようで結構」
「ありがとうございます」
 彼女は店員の顔で深々と頭を下げる。
「またいらしてくださいね? いつでもお待ちしてますから」
「当然だ。この店は気に入りだと言っただろう」
「そうでした」
 彼が初めて姿を見せた日を思い出し、彼女は笑った。
 パピヨンも何か思うところがあったのか楽しげに口許を歪める。
「またな」
「おやすみなさい」
 別れの挨拶を交わすとパピヨンはふわりと宙に浮き上がり、あっと言う間に空高く
舞い上がって行った。
 夜の闇に紛れてその姿はすぐに見えなくなる。
 しばらく見送ってから、彼女も歩き出した。
 次に彼と逢える日に想いを馳せながら、うさぎのように軽い足取りで。

562:名無しさん@ピンキー
10/03/30 15:59:39 AdY3pnRf
GJ
少女趣味的という点でどうしようか悩んだけど、読んで見たら面白かった
別人のようになってたかどうかはともかくとして、結構情景浮かんだ…


563:名無しさん@ピンキー
10/03/31 12:47:25 UMNtuoFz
GJ!
まさかのパピヨン×店員さんwと思ったけど、いい感じにストロベリってて良かった。

パピヨンはいざコトに及ぶときはどこから出すんだろう?やっぱ全部脱ぐのか?

564:名無しさん@ピンキー
10/04/16 20:08:54 M+TqkSOy
遅くなったけどGJ!
そういえば以前にパピヨン×店員さんのがあったよね

565:お題:「中出し」
10/04/19 16:42:13 S+xAdE2O
SS投下します。

-------------------------------------

1人目:「ひっ、避妊をするのは当たり前だろう!?
私達はまだ学生なのだからな!」


2人目:「あの人ったらそういうことに関しては真面目なのよねぇ…。
間違いが起こりようもないのよね。真面目すぎていい加減嫌になるわ。
いっそ、今度安全ピンでゴムに穴開けとこうかしら」


3人目:「あ?避妊?そんなもんするかよ。
うまくいきゃ孕ませて一生側に置いとく口実ができるじゃねぇか。
 ・・・まぁアイツまだ体ができあがってねぇから、孕めるかどうかはわかんねぇけどな」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

三者三様ということで^^

短くてごめん!

566:火×毒(1/5)
10/04/23 16:36:32 mzAdEFP7
SS投下します。
連投ゴメンナサイ


華花たん14歳くらい、ガスマスクなしの設定。

-----------------------------------------

毒島華花は10歳の時に家族をホムンクルスに殺され、孤児として錬金戦団に保護された。
保護された当初、心因性による極度の低体温の症状が彼女を苦しめていた。
そこで治療の為、平熱が飛び抜けて高い火渡戦士長に白羽の矢が立った。
毎日裸で添い寝し、人肌の体温を与えることが症状の改善に一役買った。
「ガキに欲情するわけねぇし、まぁ抱き枕みたいなモンだろ」と火渡り自身もその時は深く考えていなかった。



ある長期の任務の後、火渡は久々に戦団本部に戻って来た。

久しぶりに毒島を抱えて寝たその晩、火渡は夢を見た。
下半身が熱く火照り、挿入している感触までやたらとリアルな性的な夢だった。
あーコリャ大分溜まってんなぁ、近々風俗行くか・・・と夢半ばに思ったその瞬間、
啜り泣くような声で目が覚めた。

気が付くと、毒島の細く小さな体を組み敷いていた。

「ッ痛・・・火渡様…嫌…ぁっ!!」
不 味 い、寝惚けてヤっちまった。

火渡が固まっている一瞬の隙に、毒島は体を離し、
ジャケットをひっ掴み、下着も付けず泣きながら部屋から出ていった。



不 味 い 不 味 い 非常に不 味 い。
とりあえず話せば分かる、寝惚けるのは誰にでもあることだ。
しかしまだ14になったばっかりだってのに、毒島には悪ィことしちまった。

567:火×毒(2/5)
10/04/23 16:37:52 mzAdEFP7
火渡は慌てて後を追いかけた。
廊下を通りかかった犬飼に、「オイ、毒島見なかったか」と尋ねた。

「毒島さんなら大戦士長の部屋の方向に走って行きましたよ~。
なんか前はだけてましたけど、・・・まさか戦士長、彼女の事手篭n熱い熱い熱い!!!」

犬飼はメガネを叩き割られた上服も燃やされ靴下オンリーになった。
「目がー目がー!」という絶叫が辺りに響き渡ったが、日常的な光景なので誰も気に留めなかった。



火渡は、大戦士長・照星の部屋の前に着いた。
戦団を統括する大戦士長の個室ということで、厳重なセキュリティが敷かれている。
火渡は乱暴にドアをノックした。

ドアが開いたその瞬間、火渡の喉笛にものすごい勢いで肘鉄が突き刺さった。
「ッ・・・カハッ・・・!!!」
「この糞ロリコンがァ年端も行かない子供相手に火遊びも大概にしろよォォ!!!!!
 去勢されないだけマシだと思いなさいHAHAHAHA!!!!!」

火渡をしこたま殴った後照星は、毒島は「今は混乱しているから会いたくない」と言っていると吐き捨て、
血達磨になった火渡を蹴り出した。



火渡は核鉄で砕けた喉の骨を治療しつつ逡巡した。
「あの変態老頭児ことだ、慰めるフリをして手を出さないとも限らない。
 いやあのジジイなら本当にやりかねん、
 前からあんまりいじめるようなら毒島を大戦士長付の秘書係に転属させるとか言っていた位だ。
 ・・・毒島は早急に回収しないとヤベェ。」



入り口のセキュリティの突破はさほど難しくなかった。
厳重なセキュリティと言えど、所詮管理しているのは人間である。
翌日セキュリティ担当職員を軽くド突き回し、施錠を無理矢理解除させた。
後は照星が外出する時間を見計い、何食わぬ顔で部屋に入るだけである。


568:火×毒(3/5)
10/04/23 16:38:58 mzAdEFP7
「オイ、戻るぞ」
オートロックのはずの入り口が不意に開き、今は顔を合わせたくない人物No.1の突然の来訪に
毒島は驚き困惑した表情を浮かべた。

「や、あの、・・・きゃんっ!?」
火渡は戸惑い抵抗する毒島を強引に抱えて部屋に戻った。



「火渡様、あのっ、私この間のことは忘れますから・・・!だっだから、火渡様も忘れて下さい、
・・・寝惚けたんですよね?悪いのはいつまでも火渡様に甘えていた私ですから・・・!!」
毒島は言いながら後ずさり、火渡と距離を取ろうとした。
その怯えた表情は、火渡の嗜虐心をくすぐるには十分だった。

火渡は毒島をベッドに突き飛ばした。
間髪入れずのしかかり、 体重を掛け抵抗できないようにした。
隊服を無理矢理脱がせ、下着も剥ぎ取り、手の届かない所まで放った。

耳の付け根から首筋に舌を這わせ、乳首に軽く歯を立てる。
「あ・・・ッ!!!きゃうっっ!!!!!」
敏感な部分に熱い舌が這いずる。毒島は体を硬直させた。

「ひっ火渡様!!!他の事ならなんでもします!!……だからこれだけはお願い、やめて、下さい……!!」
「うっせ、仕切り直しだ。今まで散々面倒見てやったんだ、上司様に少しぐらい恩返しやがれクソガキ」

そもそも今までの関係こそが不自然だったのだ、と火渡は思った。


「舌を出せ」
投げ掛けられた言葉の意味が解らず、毒島は身構えた。
「言われた通りにしろっつんだよ」
恐る恐る毒島は、桃色の小さな舌を差出した。
毒島の口の中に火渡の舌が侵入し、その小さな口の中を犯す。
「んっ!んんッ・・・ンッ、ッぁ・・・!!!」
舌の付け根から深く吸われ、毒島は身悶えた。
苦しげな様子の中に、恍惚の表情が垣間見えたのを火渡は見逃さなかった。


569:火×毒(4/5)
10/04/23 16:40:13 mzAdEFP7
火渡は毒島の足を強引に大きく開かせた。
「やっ、恥かしいですッ、嫌だッッやだ・・・!」
毒島は足を閉じようと懸命に抵抗するが、所詮火渡の力には敵わない。
クリトリスを剥き、大量の唾液をまぶし、執拗に舌で愛撫する。
「……ッ、……ん、ッあぁぁっ……んッッ!!!!!」
毒島は初めて味わう絶頂の感覚に驚き、堪えられず腰を震わせ悶えた。

「イヤイヤ言う割にはしっかり感じてんじゃねぇかエロガキ。こんだけ濡れてりゃ痛くねぇだろ。
 …もう挿れっぞ」
「やっ、ま、待って・・・待って下さいお願い・・・
 ッア!!!・・・んっっっ!!!!!痛ッッ・・・嫌ぁっ!!!やっぱり嫌ぁっ・・・!!!!!」
「うるせぇぞ、もういい加減観念しろ。まだ根本まで入ってねぇ」
涙目で必死に抵抗する毒島の腰を押さえ付け、火渡は無理矢理根本まで挿入した。
「痛い・・・!!!アッ・・・ッあああッ!!!んッ、ッッ・・・!!!ッ・・・ッ!!!」

体型的に膣が狭いのと、愛液でズルズルなのが相まって物凄い感触である。
「・・・悪くねェな。育て方次第で化けるな」
火渡は激しく腰を打ちつけるのを途中で止め、今度は壁を擦り上げるように動く。
「ああッ!!!!やっ、それ、・・・・・・ッあああああッ!!!!!」

ふわふわの栗色の髪を振り乱して悶える毒島に、火渡はもう一度口付けた。
今度は素直に口を開く。
火渡は唾液を大量に流し込んだ。
「んッッ・・・!?ッゴホッ!!!!」
毒島は驚いてむせた。
「こぼしてんじゃねぇよ、ちゃんと全部飲め」
ニヤニヤと意地の悪い笑顔を浮かべる火渡を見て毒島は、この人は本当に根っからのSなんだなぁ・・・と改めて思った。
逃げるつもりはなかったが、まさか連れ戻されて再度犯されるとは。人非人にも程がある。
が、到底嫌いになれるはずもなかった。
戦団に保護されてから数年、保護者だと思っていたはずの男は、この夜一人の雄に変貌した。


570:火×毒(5/5)
10/04/23 16:49:41 mzAdEFP7
怒張した雄根を一度抜き、毒島をうつ伏せに押し潰し、火渡は再び挿入した。
後ろから突き上げることで、毒島の反応が明らかに変わった。
「きゃあッッ・・・!!!!苦しい・・・です!!!やぁっ、破れちゃうッ、アッ、やぁあああっ!!!!!」
「我慢しろ、もうすぐだ・・・ッッ!」

その刹那、白い分身が毒島の背中に飛び散った。


毒島は、上司の体調管理は部下の務めだぜ、これからもせいぜい励めよ、という声を
遠のく意識の中でが聞いた気がした。

--------------------------------------------------

神職人さんたちに比べたら超未熟でごめんなさい。

少しでも楽しんでもらえたら幸いです。

571:名無しさん@ピンキー
10/04/23 19:05:57 8UzWdyHN
グッジョブ

……まったく、火渡はロリkうわなにs

572:名無しさん@ピンキー
10/04/23 23:20:00 mzAdEFP7
>>571が燃えちゃった・・・

ありがとね。
またがんばって書くよ。


573:名無しさん@ピンキー
10/04/24 23:58:25 DCFNHnHs
_|\○_ヒャッ ε=\_○ノ ホーウ!!

脳内再生したら元気出た!
これから朝昼晩それぞれのお勤めを教え込まれる訳ですね、わかりますとも!
ょぅι゛ょ相手にけしからんですねこのヘタレドSが(゜∀゜)=3=3

574:名無しさん@ピンキー
10/04/25 12:23:33 QNd/FEh9
>>573

566-570です。
そう言われて俺も元気出た!

今銀成学園文化祭ネタでまた火毒書いているところなので、
仕上がったらこっそり投下するよ


575:火×毒 銀成学園文化祭(1/4)
10/05/01 12:49:29 ee12W9IE
銀成学園の文化祭】


火渡が教師、毒島が生徒として銀成学園に編入してきて数ヶ月、学園は文化祭の時期を迎えた。



毒島が所属するクラスの出し物はコスプレ喫茶。(発案&企画@武藤まひろ)

文化祭なんてガキの行事、くっだらねぇと思いつつ巡回していた火渡は、
毒島のクラスを通りすがりに覗いた瞬間、驚いて目を丸くした。


まひろからナース服を借りた毒島が接客をしていたのである。
他人の視線を浴びるのを嫌って普段肌を出さない毒島が、
白いミニ丈のナース服に黒のニーソックスを身に付けている。

それは実年齢より幼い容姿の毒島に妙に似合っていた。

「あ、火渡さ…先生いらっしゃいませ♪」
「てっ、てめぇは・・・なんつー格好してやがる…!!!」

「あっ火渡せんせー!似合ってるでしょー?華ちゃんは絶対こういうのが似合うと思ったんだ♪
なぜなら私はコーディネートの達人なのだー!」と、まひろは自信満々に言い放つ。

こんな格好で毒島がウロウロしているのを放っておいたら、
盛りがついて四六時中ムラムラしているバカ男子の格好の餌食になる。
これ以上ここには置いておくのは危険だ。


「ひゃんっ!?」
「おめーは説教だ!オイお前ら、これはただの教育的指導だからな!」と言い残し、
ポカンとしているまひろ達を置いて、火渡は毒島を担いで教室を出ていった。



576:火×毒 銀成学園文化祭(2/4)
10/05/01 12:53:45 ee12W9IE
火渡は教官室のソファの上に毒島を放り投げた。
「文化祭だからっつってハシャいでこんなもん着てんじゃねぇよ」

それにしてもけしからん。見れば見るほどけしからん。
こんなガキに妙な気持ちになるようなもん着せやがって、武藤の妹はどういう趣味をしてやがる。
兄がアホなら妹もアホだ、兄弟揃って俺の気に触る事ばかりやらかしやがる。


「以後気をつけます。でも火渡様、私一度戻らないと・・・。
給仕のお仕事が途中ですから、クラスの方にご迷惑を掛けてしまいますので」
「・・・おい看護婦サン」
「はい?・・・あっ火渡様、今は看護師さんって言うんですよ」
「イチイチうっせー奴だな・・・
 ハイハイ看護師サン、って、これでいいのかよ。
 ・・・僕×××が腫れて痛いんでェ治療してほしいんですけどォ。
 ×××に毒が回ってるみたいなんで、・・・あーコリャ毒抜きしないと駄目だな~」
「はっ!?ちっ……!?ってええええええ!!!!!!?」
「いいから咥えろっつってんだよあほ!!!!!言う通りにしろ!さっさと始めろオラ!!」


またこの人はとんでもないことを言い始めた…!と毒島は頭を抱えた。
この元・上司様はいつも一度言い出したらき聞かない。
言わば不条理・強引・我が儘の権化みたいな存在の男である。
せっかく初めての学校行事をを楽しんでいたところだったのに・・・というよりもそもそもここは神聖な学校内なのだが。
しかしここで口答えをしても無駄であることは分かっていた。
すぐに終わらせて手伝いに戻れば問題ないだろう、と毒島は覚悟を決めた。


「し、失礼します…」
毒島は震える手でジッパーを下ろし、
既に赤黒く怒張している雄根の根本に両手を添え、その先端に軽く口付ける。

「んん……、熱くて…大きい・・・です」
「デカイってどこの男と比べてんだお前」
「えっ!?そんな、違います…!」

まず亀頭に舌を這わせ、唇全体を裏筋に擦りつけた。
舌の力を抜いいて竿を優しく上下に舐め上げ、唇で裏筋をつまむ。
雄根全体をくわえ込み、故意に卑猥な音を立てながら、上下に強く吸う。
毒島の小さな口には雄根が全部入り切らず、喉の奥で擦れる度に苦しそうに呻く。

「んっ・・・んんっ・・・ぅ・・・ぅん・・・ッちゅっ・・・じゅくっ・・・ぷはぁっ・・・」
雄根から先走った液が溢れたので舌で舐め取り、飲み下す。

「……フン、大分巧くなったじゃねぇか。・・・ちゃんと俺の目を見てしゃぶれよ」
「やっ・・・!そんなの・・・恥ずかしい・・・です・・・」
火渡は、この従順で可憐な少女を独占している優越感に思わず頬を弛ませた。


・・・ガチャッ!
その時、タイミング悪く剛太が教官室に入ってきた。

「しっつれいしまーす、火渡せんせー単語テストのプリント集めてきましたー・・・
 ……ってのわぁぁぁあああ!!!!!」
「ッッてんめー・・・・・・空気読めボケカス!!!死ねっ!」
「見てません!!!僕は何にも見てませェん!!!!!」

火渡は手元にあったガラスの灰皿をぶん投げた。
灰皿は剛太の眉間にクリーンヒットした。   剛太、死亡。

577:火×毒 銀成学園文化祭(3/4)
10/05/01 12:56:07 ee12W9IE
「きゃっっ!?いっ、今誰が入ってきたんですか?」
股間に顔を埋め押さえ付けられている毒島には状況が分からない。

「何でもねぇ、ただの出歯亀だから気にすんな。続けろ。」
「出歯亀って、根来さんですか?」
「ちげーよ!いいから続けろ!!・・・もういい、邪魔が入る前に一回イくぞ」

火渡は毒島の頭を無理矢理押さえ付け、ガチガチに勃起した雄根を喉の奥に打ち付けた。

「んくっ!息、できな…・・・っ苦し…ッ!!!んぐぅっ・・・・・・!!!!」
「出すぞ、こぼすなよ……ッ!」
火渡は毒島の口内に発射した。

「ゴホ……ッ!!!ん…んん!!ごくん・・・っ!ッはぁっ、はぁっ………」
「よーし、全部飲んだな」
「最後のはひどいですぅ・・・」
弱々しく抗議しつつも、頬を上気させ目を潤ませている毒島。
火渡は満足気にその表情を見降した。


部屋の入り口で物言わぬ屍になっている剛太を蹴り出して鍵を閉めた後、
「攻守交代だな」と火渡は言い放った。

ナース服姿の毒島の下着だけ剥ぎ取り、ソファの上で大きく開脚させ、前戯もそこそこに繁みに指を沈める。

「嫌あっ……ッ!ひわたり、さまぁッ……そんなところ・・・ンンッ!あッ!!やっ、そんなに弄らないで……ッッ!」
「嫌がってる奴の面じゃねぇなぁ、お前もうグッショグショじゃねぇか、咥えただけで濡れやがって」

体をくねらせて抵抗する毒島を押さえ付け、奥の方のザラザラした部分を激しく指で擦り上げる。

「やっ、やぁっ・・・・・・!!指ッ、そんなに激しく動かさないでぇ・・・!!!!」
「腰が上がってんぞ、毛も生え揃ってねぇのに下半身は育ってきたな・・・。
そんなに大声出すと外に聞こえちまうぞ?」
「あああっ!!!やだぁ・・・っっう!!」
声を押し殺すことにより逆に被虐的な快感が高まり、毒島はあっけなく絶頂に達し、花芯から大量の蜜を溢れさせた。

「手マンで潮吹きやがって、・・・そんなに悦かったか?」
「はぁっ、はぁっ……ううっ・・・ぐすん。もういいですか?火渡様、じゃあ私、そろそろ教室に戻りますから・・・」
「あー?何言ってんだ、今からがホンバンだぞ?もっとヨロコばせてやるから覚悟しろよ」
「えっ!?やッ、それ、挿れっ!!!?ッッ嫌あああぁぁぁー!!!!!!!」
「まぁ俺が満足するまで付き合えや」



~しばらくお待ち下さい~

578:火×毒 銀成学園文化祭(4/4)
10/05/01 12:58:36 ee12W9IE
何度目かの絶頂で気を失った毒島が再び目を覚ました時には、辺りは既に暗くなっていた。

「やっと起きたか。お前のクラスもう片付け始まってっぞ。
・・・あー、服がクシャクシャになっちまったな。武藤の妹には新しいの買って返すか。
制服取ってきてやるからお前はここで待ってろ。」
「ううっ…初めての文化祭だったのに…ぐすっ」
「まぁいいじゃねーか、今日一日お前は俺と楽しんだんだからよ」

火渡は毒島のふわふわの髪を撫でてくしゃくしゃにした。

――――――――――――――

>>574です。書き上がったので投下します。

とりあえずフ○ラシーンが書きたかったんです(´д`)

他の人が書いた火毒も読みたいよー!!!

579:名無しさん@ピンキー
10/05/01 22:07:06 alg+7yxx
待っていたぞ!(゜∀゜)
それどんなイメクラですかまったくけしからんですねハァハァ
規制で携帯からしか書き込みできなくて、く、くやしい(ビクビク

580:名無しさん@ピンキー
10/05/02 00:13:24 8GVFVCne
まったくもってけしからんな GJ
それにしても剛太カワイソス
ちーちんに手当てしてもらうといいよ

581:火毒1
10/05/02 19:58:41 ukOVCpza
とある昼下がり。毒島は保健室の棚を物色していた。
「え~と。消毒液は…と…」
「うるせぇな。さっきから何ガサガサやってんだよ」
不意にカーテンの向こうから投げかけられるその声に、毒島は飛び上がらんばかりに反応する。
「うわっ、火渡様っ!?何してるんですか?授業は…」
「質問に質問で返すんじゃねぇ。5時間目に授業入ってないから寝てた」
声の主─火渡が荒々しくカーテンを開ける。
寝起きの為か、少々不機嫌そうな様子だった。
「すみません…(って言っていいのかな…)茂みに入ったボールを取ろうとして、枝に引っかけちゃって…
一応、洗い流したんですけど、消毒液が切れてるみたいなんです」
そう言うと、うっすらと血のにじむ腕を差し出す。
「んなの、ツバつけときゃ治る。元戦士が甘ったれんな」
面倒くさそうに立ち上がると、そのか細い腕を掴み、引き寄せた。
「ひゃぅ…ッ」
「これぐらいの事でいちいち大袈裟なんだよ」
「や…火渡様、くすぐった…!」
生暖かい舌が傷口をなぞる。
痛い様な、痒い様な、ゾクゾクとした感覚が走る。
「ひ…火渡様っ…」
「あぁ?」
「も、もう大丈夫ですから…」
濡れた患部が空気にさらされる。
毒島は高鳴る胸の鼓動を悟られない様に、平静を装った。
「火渡様、こんな所で不謹慎です」
「先生が生徒の傷口を舐めてやるのが、どう不謹慎なんだ?ん?」
わざと意地悪そうに笑うと、枕元の教科書とプリントを束ね始めた。
毒島は気付かれない様に、その傷口にそっと唇を寄せた。微かに煙草のにおいが残る。

「い…ッて…!」

聞き慣れぬその言葉に、毒島は振り返った。
見ると、ベッドに腰掛けた火渡が人差し指の根元を押さえ、唸っていた。
「どうしたんですか?」
「くっそ~、プリントで指切った。地味に痛ぇ~ッ」
武装錬金の特性で火炎同化できていた以前とは違い、核鉄のない今は、
たった紙切れ一枚でもダメージを与えるのに充分な武器となる。
「勤務時間にこんな事をしているからバチが当たってんですよ」
足元に散らばるプリントを拾い上げると、ずい、と鼻先に差し出した。
「あー、もう駄目だ。出血多量で死ぬ」
「元戦士長が何を甘ったれた事言ってるんですか。大袈裟な」

582:火毒2
10/05/02 20:00:58 ukOVCpza
先程の仕返しとばかりに毒島は言い放った。
「血文字でお前の名前をダイイングメッセージにして残すぞ」
「どうぞご自由に」

「ん…っ」
遠慮がちに舌先を伸ばし、傷口にそっと触れる。
痛みなのか、火渡の腕が微かに震えた。
火渡はされるがままにしていた指先を、ゆっくりと唇に割り込ませた。
「んふ…!」
それに驚いた毒島が身を引こうとするよりも早く、空いたもう片方の手で頭を押さえられる。
「や…ひわた…んむッ」
「サボってないで、傷の手当てを続けろ」
やがて指は上顎や小さな舌をなぶり始める。
「や…んぷ…っふ…」
指を引き抜こうとすると、それに合わせて毒島の頭も前のめりになる。
「何だ?傷の手当てすんのに、随分と気分乗ってんじゃねぇの?」
「あぅ…火渡様が変な事させるからです…もういいですか?血は止まりましたよ」
毒島は口元に溢れた唾液を拭う。
「そうだな。血液は違う所に集中したからな」
「や…だ…火渡様…っ駄目ですっ、こんな所で…!」
言葉ではそう言うものの、体はどう対応したらいいのか、躊躇いを見せた。
「ん…!」
耳に熱い吐息がかかる。毒島は小動物の様に、ふるふると震えた。
「…バーカ」
「え…っ」
涙目をうっすらと開けると、火渡がいつもの意地悪そうな笑みを浮かべて頭をグシャグシャと撫で回す。
「うゅ…っ」
「いくら俺でもこんな所でヤらねぇよ。いちいち本気にするな。もっとも、お前がそうしたいな…」
言い切らない内に枕が飛んできた。


ヌルくてスマンがヨソから書き込んでみた@579

583:名無しさん@ピンキー
10/05/02 21:53:39 EIndpeXU
>>581-582

いいぞもっとやれ

絵板の方も華たんがうpされてるし火毒祭りDA!!!

584:名無しさん@ピンキー
10/05/03 00:46:08 SgRJw63B
>>578です

>>582
GJ!!(゜∀゜)

>>579>>580
読んでくれてありがと、
またエロいやつ書く気力が湧いてきたぜww

585:579
10/05/04 08:38:15 9t3Z+/zE
オチがまとまらずに放置状態だったのを、投下してから思い出したんだ、ぜ…
自社生産もいいが、他社生産も嬉しいので、他キャラ作品も期待
ではまたROMに戻りますノシ

586:名無しさん@ピンキー
10/05/15 11:48:58 MaZfSGpt
ふたなり書くって言ってた人はどこ行った

587:名無しさん@ピンキー
10/05/19 19:09:19 SMJhyIxz
宿敵と月に行ったのか

588:名無しさん@ピンキー
10/05/28 12:23:31 OVQU0fWX
そうかも

589:名無しさん@ピンキー
10/05/29 17:02:43 U+nCBsyp
女体化書くって言ってた人も一緒にか

590:名無しさん@ピンキー
10/05/31 00:29:09 0IC2OaIx
ふたなりって誰だろう

①とっこさん
②桜花
③まっぴー

591:名無しさん@ピンキー
10/06/01 23:01:01 zTUaBzim
桜花さんがいいけどまっぴーでもいいな
両方使った気持ち良さに流されそうで。とっこさん襲ってくれてもいい

592:名無しさん@ピンキー
10/07/06 02:16:58 TfZtQZ8S
保守

593: ◆f2oDWArF9w
10/07/13 01:37:28 xBWl/DOk
ヴィク子が人間に戻った前提でのソウヤ×ヴィク子ネタを投下する


その前にちょっとした発見
ソウヤのイニシャルはSM
ソウヤ×ヴィク子を同じようにイニシャルになおすと
SM×VP→SMVP
→S,MVP
つまり、一番輝いたサドもしくは一番活躍したサド
うん、どうでもいいな

では投下します



594:中の人ネタでもある ◆f2oDWArF9w
10/07/13 01:39:23 xBWl/DOk
ヴィク子「フ~フフン」
ソウヤ「雑誌なんか見て、欲しい物でもあったのか?」
ヴィク子「別に、去年着てた水着が着れなくなったから、代わりのを探しているだけよ」
ソウヤ「そうか、(人間に戻った事で成長するようになったのか)そりゃ良かったな」
ヴィク子「ん、うん、ありがと。あ、着れなくなった水着だけど、あんた使う?」
ソウヤ「女物の水着なんて着るわけないだろ」
ヴィク子「スクール水着なんだけど」
ソウヤ「……ス・スク水だろうと関係ないだろ!それより使うってどういう意味で言った!」
ヴィク子「ツッコミ所満載ね。フフフ」



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