桜蘭高校ホスト部 5at EROPARO
桜蘭高校ホスト部 5 - 暇つぶし2ch70:Voi che sapete 後編
08/01/04 20:18:08 4sAYYDZC
翌日。ハルヒが帰宅すると、メイが待っていた。
環とどうなったのかと聞かれて、付き合うことになったと言うと、
彼女は自分の事のように喜んでくれた。
口調はいつものように蓮っ葉だったが、友情の暖かさが嬉しい。

「…そういえば、この雑誌ありがとう。すごく役に立ったよ」
ハルヒが件のギャル雑誌を返すと、メイはそれを何とはなしに捲りながら言った。
「でもさー、これ貸した時はまさかこんなモンで気付くかって思ったけど……。
ま、アンタ達くらい鈍感だと、ヘタに言うよりこーゆーのが役立つのかもね」
……と、後方までページを捲ったところで、不意にメイの手が止まる。
「……どうしたの、メイちゃん?」
「…アンタ、ここに付いてたエロい付録どうしたわけ?ま、まさか環くんと使ったとか?」
「………!!!」

ハルヒの顔が、見る見るうちに赤く染まる。
今まで特に気に留めていなかったが、環があの時どこからか取り出した避妊具は、
この雑誌の綴じ込み付録だったのである。
冷静に考えて、見舞いと仲直りのつもりで来た彼が、こんな物を予め用意していたわけがない。

「ヤッパリそうなんだ、信じらんない!環くんて、鈍いくせに手ェ早すぎじゃん!!」
ハルヒの顔色から全てを悟ったメイが、喧しく騒ぎ立てた。
「…あ、あのー。それは…その、環先輩が雑誌を見て、
庶民は恋人同士になったらすぐにするものだと勘違いして…そ、そのまま……」
「だからって、ハルヒもいきなりおとなしくヤらせちゃ駄目でしょーが!
男なんてのは、最初が重要なんだからさー!環くんみたいなタイプは案外エッチな事知ると、
トコトンのめり込みそうだし、もしこれから会う度にヤらせろって言われたらどーすんの?!」
以前、環をちょっと良いと言っていたとは思えないほど、メイは彼に対して言いたい放題である。
「メ、メイちゃん、それはいくらなんでもちょっと……」
「あー、もうっ!アンタが言えないなら、あたしが環くんにガツンと……!」
メイは携帯電話を取り出し、環の番号を検索しはじめる。
「イヤー!それは止めてぇぇっ!!」

結局、ハルヒが必死に阻止し続けるとメイは電話とメールを諦めてくれたが、
それにはかなりの時間を要したのだった。

―END―


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