桜蘭高校ホスト部 5at EROPARO
桜蘭高校ホスト部 5 - 暇つぶし2ch103:タイセツナトモダチ
08/01/14 21:07:36 ejv9ZalE
「…ふ、…ぁん…んぅぅっ…」
その日の部活が終わってしばらく経った薄暗い第三音楽室に、
湿った音と吐息交じりのくぐもった声が響いている。
入り口から死角になった衝立の陰、一番奥のソファの上で、ハルヒは環に抱かれていた。
彼のたっての希望で、今日はロングの鬘と中等部のセーラー服を身に付けたままという姿だ。

二人が付き合い始めて、一ヶ月あまり。
お互い自覚するまでが長かった反動か、結ばれるのにそれほど長い時間はかからなかった。
ひと月前に環が付き合い始めたことを早速鏡夜に報告したとき、
混乱を避けるために他の皆にはしばらく秘密にした方が良いと言われたので、
二人の関係が変わった事を知るのはごく少数の人間だけである。
それだから、普段は極力今までどおりに過ごし、休日のデートとお互い用事のない部活後に、
こうして恋人同士の時間を過ごしていた。

「…ぁ、はぁ…ふ、ああぁっ…!」
ハルヒは、身をくねらせて喘いだ。
下から激しく突き上げられるたびに、環の膝の上で華奢な肢体が揺れる。
彼が好む、向かい合って体を密着させた体位は、互いの鼓動と熱をより感じさせる。
最初の何回かは苦痛を伴った行為にもようやく慣れ、
ハルヒは快感に悶える自分に少し戸惑いながらも、環に愛される悦びを感じていた―。


一方そのころ、人影も疎らな南校舎の廊下を走る光の姿があった。
帰りの車内で部室に携帯ゲーム機を忘れてきたことに気付き、急遽引き返して取りに行くところだ。
馨は明日でもいいだろうと言ったが、今プレイ中のRPGの続きが気になるからと、
彼を車内に残し、一人で校内に戻ってきたのだ。

部室の前に着いてドアを開けようとすると、鍵がかかっていた。
部活が終わってしばらく経つのだから、さすがに皆帰ったかと思い、
鍵穴に部員に一本ずつ渡されている合鍵を挿し込み、中に入る。
光のゲーム機は入り口に近いテーブルの上にあったので、すぐに見付かった。
あまり馨を待たせては可哀想なので、それをポケットに入れてさっさと戻ろうとしたとき……。

「……ぁ…ん……」
不意に部屋の奥から聞こえた声に、光は振り返った。
「………?」
無人だと思っていた部室内に、自分以外の誰かがいる。
それを確かめるべく、逸る好奇心を抑えつつ、そろりそろりと声のした方に近寄っていく。

入り口から死角になった一番奥の席で、人影が揺れていた。
ソファの上で抱き合う、高等部の男子と中等部の女子。
乱れた制服と吐息から、二人が何をしているのか分かる。
よほど夢中になっているのか、二人は自分に気付く様子もない。
長い髪と相手の腕に阻まれて女子の顔は見えないが、もう一人の顔は確認出来る。
……光は、自分の目を疑わずにいられなかった。
もしもここが部室ではなく相手が見知らぬ人物だったなら、たいして心も騒がなかっただろう。
だが、少なくとも男子の方は光の非常によく知る人物で……。



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