11/09/10 22:25:45.13 f0t+y+us0
「もう、しょうがないわね。……はい、あーん」
エリカはそんな彼の期待を裏切らず、蓮華でお粥を掬うと口元に差し出してくれた。
「あーん。……うん、おいしい」
聞かなくてもわかる、慣れ親しんだ幼なじみの味。
前に作り方を教えてもらった時に、梅干をほぐして入れるのがポイントだと言っていた。
料理上手な幼なじみが作るそれは紛れもなく絶品で、それに今日はそれだけじゃなくて。
「ま、私が作ったわけじゃないけど」
「姫が食べさせてくれるから」
「もう…、調子いいんだから」
301:catch a cold 11
11/09/10 22:31:22.52 f0t+y+us0
時々食べさせっこはするけど、やはり彼女に食べさせてもらうだけでなんでも美味しく感じる。
彼女自身それをよく理解しているのだろう、口では彼の言葉を軽く流しているがどことなく嬉しそうだ。
「ふーふーはしてくれないの?」
「調子に乗るな。そんなに熱くないでしょ。
まったく、それだけ元気なら自分で食べられるんじゃないの?」
「うぇっ…ごほっごほごほっ。うぅぅ……」
「そんなあからさまな演技しなくても。食べさせてあげるから。……はい、口開けて」
「あーん」
302:catch a cold 13
11/09/10 22:39:22.23 f0t+y+us0
正直あまり食欲はなかったが彼女の手で食べさせてもらえたからか、
結局全部食べ切ってしまった。
食後に薬を飲み、再び横になったレオ。満腹感もあり、すぐに眠気が襲ってくる。
横に目をやれば、片付けを終え今は本棚から取り出した小説を読んでいるエリカがいて。
視線に気がつくと、優しく頭を撫でてくれた。
暖かい掌の感触が少年を眠りへと誘う。
(そういえば今日は夕方から会食があるって…)
睡魔には勝てず、そのまま安らかな気持ちで眠りについた。
303:名無しさん@初回限定
11/09/10 22:45:52.07 f0t+y+us0
今日はここまで。細切れで申し訳ないです。
途中11が二つありますが気にしないでください。
続きはまた明日。
304:名無しさん@初回限定
11/09/10 23:38:17.13 5/AEV4z/0
待ってますよ、この無人島で!
305:catch a cold 14
11/09/11 13:28:55.40 mK7z442D0
―パタンッ
静寂な室内に扉を閉める音が控え目に響き、
「………んぅ?」
少年は三度目を覚ました。
身体を起こす。
薬が効いたのか目眩などもない。額に手をやれば冷えピタも新しいのに交換されている。
横を見るがそこにエリカの姿はなく、彼女が読んでいたらしい雑誌がぽつんと残されているだけだった。
どうやら今の音は彼女のものらしい。
生理現象を催していたところで、気だるい身体を引きずりながらベッドを抜け出した。
306:catch a cold 14
11/09/11 13:32:07.26 mK7z442D0
トイレを済ませ、部屋に戻るが彼女の姿はない。
踵を返し、今度は階段を降りる。
リビングの手前まできたところで、
「…しつこいわね。何度も言わせないでよ」
数センチほど開いた戸の隙間から、苛立たし気な声が聞こえてきた。
音を発てないようそーっと戸を開き、様子を伺う。
「…今日の予定はキャンセルだって言ってるの!」
扉を背に立ち、携帯電話に苛立った声をぶつけるエリカの姿があった。
307:catch a cold 16
11/09/11 13:37:21.08 mK7z442D0
どうやら仕事の話をしているらしいが、なにやら不穏な様子だ。
普段は気配に敏感な彼女だが今は電話に集中しているせいか、レオには気付かずに会話を続ける。
「…無理? そこを何とかするのがあなたの役割でしょうが!!」
「…………」
レオはしばしの間思考を巡らせると、尚も不機嫌そうに会話を続ける彼女ににじり寄り、
「…え? ちょ―」
電話を取り上げてしまう。
308:catch a cold 17
11/09/11 13:44:42.87 mK7z442D0
咄嗟のことに反応できないエリカを尻目に電話の相手と何言か言葉を交わし、
そのまま彼女に代わることなく通話を終わらせると、
お揃いのイルカのストラップの付いた携帯電話を彼女に差し出した。
「ばあやさん、ここまで迎えに来てくれるって」
「何勝手なことしてるのよ」
彼氏の手から電話を引ったくりつつ、鋭い視線を放つエリカ。
突然電話を取り上げられた上勝手に話を進められ、姫君は当然ご立腹だ。
「俺のことでこれ以上姫に迷惑をかけるわけにはいかないから」
思っていることをそのまま毅然とした態度で言うが。
309:catch a cold 18
11/09/11 13:50:58.94 mK7z442D0
「……迷惑?」
瞬間、悪寒を感じた。
エリカの形のいい眉が不機嫌そうに吊り上がる。
(やばい…)
短くない彼女との付き合い。本能が警鐘を鳴らしていた。
「だ、だって、遅刻するし、約束は反古にしちゃったし、看病させちゃったし、
揚句仕事もキャンセルさせちゃうなんて……。姫にこれ以上迷惑かけられないよ」
「……」
冷や汗が止まらない。
310:catch a cold 19
11/09/11 13:56:09.01 mK7z442D0
必死に弁明するが、エリカは無言でレオを睨み続けているし、
彼が喋るほどにその眉間に寄せられた皺はどんどん深くなっていく。
「そ、それに熱もだいぶ下がったから俺一人でも大丈夫そうだし。
あの、やばそうならスバル呼ぶから……」
「……」(ムカ)
その言葉で少女の身に纏う空気がまた変わったのだが、焦っているレオは気がつかない。
「対馬クン」
「は、はい!」
低く唸るような彼女の声に、思わず直立姿勢をとってしまう。
と――。
311:catch a cold 20
11/09/11 14:01:00.79 mK7z442D0
―パンッ
乾いた音が部屋全体に響きわたった。
衝撃が全身へと伝わり、へなへなと床にへたりこんでしまう。
口の中に鉄の味が広がる段になって、少年はようやく目の前の少女に頬を叩かれたことに気がついた。
少女は床に座り込んだ少年を一瞥すると、
「ばか」
小さく吐き捨て、放心状態の少年に背を向け足早にその場をあとにした。
312:catch a cold 21
11/09/11 14:05:50.78 mK7z442D0
一人取り残されたレオ。
何故彼女が怒ったのかわからなかったが、
過程はどうあれ仕事に向かったらしい彼女にひとまず安心する。
(俺、間違ってないよな…?)
夢を追い続けてこその彼女だ。そしてレオはそれを支えると誓った。
足枷になるなんてことはあってはならない。
ただ―。
「……」
彼女が去り際に一瞬だけ見せた、見慣れない、悲しげな表情だけが気になって―。
313:catch a cold 22
11/09/11 14:11:05.21 mK7z442D0
とりあえず薬が効いて多少楽になったとはいえ、まだまだ本調子ではない。
おとなしくベッドに戻ることにした。
と、その前に。
彼女に殴られた頬を冷やそうと、台所に氷を取りに行く。
冷凍庫を開けるとまず目に飛び込んできたのは氷の山。
家庭で作るそれではなく、スーパーなどで売っているブロックアイス。
買い置きなどなかったはずだが。
(スバルかな?)
ありがたく頂戴することにした。
314:catch a cold 23
11/09/11 14:16:21.19 mK7z442D0
簡易的な氷嚢を作ろうと、適当な袋を探し辺りを見回したところで、
テーブルの横に見慣れない箱が置かれているのに気がついた。
近づいて見ればそれはアイスボックスで、そんなものがここにあることに疑問を深める。
(冷蔵庫いっぱいなのか?)
少なくとも昨日の時点では余裕があったはずだが。
中を確かめようと冷蔵庫を開けると、
「うわっ」
思いがけず驚きの声が漏れる。
315:catch a cold 24
11/09/11 14:21:36.65 mK7z442D0
冷蔵庫の中には定番の林檎をはじめ、蜜柑、西瓜、メロン、梨、桃、葡萄、苺など
多種多様な果物が所狭しと並んでいた。
(な、なんだ……?)
とりあえず山のように入っているそれらが崩れてこないよう静かに扉を閉め、
今度はアイスボックスの中身を確認してみることに。
蓋を開けると中には水、スポーツドリンク、リンゴジュースなどの飲み物に加え、
ゼリーやプリンなどがぎっしりと詰め込まれていた。
(……)
316:catch a cold 25
11/09/11 14:25:56.55 mK7z442D0
結局手ぶらで部屋に戻ってきたレオ。
身体を横たえ眼を瞑るが眠気はない。
暇つぶしがてら本棚からマンガを取り出し読み始めるが、なぜだかちっとも面白くない。
仕方なく取り出したばかりのそれを本棚に戻すと、そのまま何をするでもなしにベッドの上を転った。
ふと、椅子の上に置きっぱなしになっていた雑誌が目に留まった。
開いたままの状態で伏せられているそれは所謂ティーン向の女性誌で、レオが買ったものではない。
317:catch a cold 26
11/09/11 14:30:40.93 mK7z442D0
この部屋に出入りする女性は多くはなく、
幼なじみの一人として入り浸るカニと、恋人で合鍵を渡しているエリカくらいしかいない。
おそらくその二人のどちらかが持ち込んだものであろう。
なんとなく気になって、手に取ってみた。
開きっぱなしになっていたページには、
『今年の風邪はこれで撃退!! スタミナ料理特集』
「…………」
叩かれた頬が何かを訴えかけるかのようにジンジンと痛んでいた。
318:名無しさん@初回限定
11/09/11 14:37:11.88 mK7z442D0
とりあえずここまで。
続きは今夜か明日にでも。
例によって番号間違えてますがお気になさらぬようお願いします。
319:名無しさん@初回限定
11/09/11 23:27:15.71 egXsbH9p0
おお、久しぶりの投下が来ていた
OK続き待ってます
320:名無しさん@初回限定
11/09/11 23:46:10.94 Ydj+CA2O0
全裸待機
321:catch a cold 27
11/09/12 20:12:41.60 a0fHScEl0
―ガチャッ
日もどっぷりと暮れ夜空に星が瞬き出した頃、玄関の扉が開く音と共に誰かが家に入ってきた。
表の街路灯の明かりが微かに照らすだけの薄暗い廊下をひたひたと忍び歩く影。
ブロンドのポニーテールが控えめに揺れている。
――と。
「姫?」
「あ…」
闇に身を潜め、何かを待ち続けていた少年が侵入者に声を掛ける。
明かりが点いていなかった時点で家主の少年は眠っているとでも思っていたのだろう、
不意に声をかけられ侵入者の少女は驚きに固まった。
エリカは先程のラフな装いから一転し、紅色のシャツに
ストライプの入った白の女性物のスーツというフォーマルな出で立ちで、
暗がりにおいてもその美貌を隠すことはできない。
凛々しさを増した少女に見惚れる少年と驚きに固まった少女、しばしの間見つめ合い―。
先に我を取り戻した少女がふいっと視線を逸らした。
322:catch a cold 28
11/09/12 20:16:04.99 a0fHScEl0
「…水とか持ってきただけだから。ここ置いとくから」
言い訳をするように、心持ちいつもより早口で喋る姫君。
だらんと下げた腕には水やら薬やらが入ったビニール袋をぶら下げていて、それをおもむろに床に置く。
「会食途中で抜け出しちゃったから。もう戻るわ」
「姫!」
背を向けてそそくさとこの場から離れようとするエリカの腕を掴んだレオ。
力を込めればその歩みは簡単に止まってしまう。
「ごめん」
「……なにが」
その華奢な肩に手をかけ相対すれば、いつもより深みを増した強気な蒼眼が見返してくる。
「姫の気持ち考えてなかった。だから、ごめん」
少女は相変わらず憮然とした表情で。
しかしやがて、堪えきれなくなったように言葉を零す。
「…つに……く…ない」
「え?」
323:catch a cold 29
11/09/12 20:20:30.25 a0fHScEl0
「迷惑だなんて、思わない…から」
目の前にいる少年にしか聞こえないくらい小さな、けれど芯の通った声で。
「今日の対馬クンはダメダメだったけど…、
対馬クンのために何かをしてあげることは、迷惑じゃ…ない。
その…一応、彼女……だから」
言っていて恥ずかしくなったのか、ぽすんとレオの肩口に顔を埋めてしまった。
「…うん。ごめん」
レオは思わず目の前にいる少女を抱きしめたくなる衝動を必死に抑えた。
今はそれよりも伝えなければならないことがあるから。
324:catch a cold 30
11/09/12 20:24:29.45 a0fHScEl0
「だけど俺の気持ちも少しはわかってほしかったかな。
俺は姫を支えたい、力になりたい、助けになりたい。
だから足を引っ張りたくなかった」
「それは知ってるけど…。こんな時くらい、別にいいのに」
「それでも、ね」
苦笑いを浮かべる。
ちっぽけなプライド、捨ててしまえば楽かもしれない。
けれど、彼女に釣り合う男になりたいから。
遥か高見を目指す彼女と、どこまでも、共に歩んで行きたいから。
くだらないと言われても、捨てることなどできない。
325:catch a cold 31
11/09/12 20:28:01.23 a0fHScEl0
エリカはそんな彼の真っ直ぐな視線を受け止めると、しばしの間思案に暮れる。
そしてほっと吐息をもらすと、いつかのように仕方ないわねとばかり微笑んだ。
「貸し三つね」
「多くない?」
「じゃあ四つ」
「なんか増えたんだけど」
「仕方ないわね。五つでいいわ」
「…三つで勘弁してください」
少女は返事の代わりに少年の背に腕を回した。
いつもより少し汗臭い胸に顔を押し付ける。
「風邪治したらちゃんと埋め合わせするのよ。まずはそれで貸し一つ分ね」
「わかってるよ。今日はごめんね」
溢れる愛しさに任せ、少女を腕の中に収めるが。
326:catch a cold 32
11/09/12 20:31:47.99 a0fHScEl0
「……む」
何がまずかったというのか、またしても少女は不機嫌そうに眉を歪めた。
「さっきからごめんごめんって、それ以外に言うべきことはないの?」
「え?」
「な・い・の!?」
「えっと……申し訳ありませんエリカ様?」
―ドカッ
言い終えるのと同時にローキックが跳んできた。
思いっきり手加減されてはいるが、衝撃はあるしそれなりに痛い。
「い、痛いよ姫」
「ふざけたこと言うから、自業自得でしょ! 真面目に言いなさいよ!」
とは言われても、謝る以外に言うべきことなど皆目見当もつかない。
327:catch a cold ラスト
11/09/12 20:35:29.73 a0fHScEl0
真剣に悩みだした少年に、少女は拗ねたような表情を見せると、
「…ありがとう、とか」
顔を背けてしまった。
たまにしか見られないエリカの可愛い一面を目の当たりにし、レオの熱は再び上昇していく。
ともあれ今は告げるべきことを告げなければ。
レオはこちらに向けられているエリカの耳元に顔を寄せ、
「ありがとう、姫。大好きだよ」
「ぁぅ……」
そっと囁くと、暗闇の中でもはっきりと白磁の頬が朱く染め上がった。
「わ、わかればいいのよ」
「うん。好きだよ」
「~~っ! ほ、ほら! 病人はさっさとベッドで休む!」
「ちょっわかったから、蹴らないでってば」
「うーるーさい!!」
328:catch a cold おまけ
11/09/12 20:40:15.91 a0fHScEl0
「じゃあ私は行くから。……また明日来るわね」
「うん。ありがとう」
「……頬っぺた、腫れてるわね」
「ん、まあ俺が悪いし、仕方ないよ」
「口の中はだいじょうぶ?」
「突然だったからちょっと切った」
「……」
「あの、姫?」
「なによ」
「どうして顔を近づけてくるんでしょうか?」
「経緯はどうあれ私が怪我させちゃったから。私が治療してあげるのがスジでしょう?」
「それと顔を近づけることと何の関係が?」
「舐めてれば、たいていの傷は治るのよ。おばあちゃんの知恵袋ってやつ」
「それじゃキスになっちゃう」
「やなの?」
「嫌じゃないけど、ていうか嬉しいけど。風邪移しちゃうからキスはだめだよ」
「ふむ」
「風邪が治るまではキスはなし……ンむっ!?」
「んふ…ンちゅ……ぁんむ…」
「ンくッ…んン……っち、ちょっとタイむぅンんんっ」
「っぷは」
「……」(脱力)
「ふぅ…。これで私が風邪ひいたら対馬クンの責任ね」
「……いや、何でそうなるのさ」
「当然でしょう? ……だから、その時は対馬クンが看病してよね?」
329:名無しさん@初回限定
11/09/12 20:43:22.98 a0fHScEl0
以上です。
最初に書くべきでしたがベースは3学期の姫√後で。
3学期の姫が可愛すぎたので勢いに乗って書いてしまった。
投下初めてで、忍法帖?のレベルが低くて細切れになってすみません。
このスレに活気が戻るのを願って。
330:名無しさん@初回限定
11/09/12 22:25:26.59 aB5U0T+Y0
クソみたいな投稿者しかいなかった頃もあった
乙
331:名無しさん@初回限定
11/09/12 23:22:25.68 4atN8yBu0
たまたま本スレ覗いたら三学期よさげなんでやってみた。
また素奈緒SS書きたくなるだろおがぁぁぁぁぁぁ!!
人生初の、ギャルゲ・エロゲで二周目逝ってくる…
332:名無しさん@初回限定
11/09/13 09:29:55.62 TGvS49jy0
乙でした~
二学期の姫はどうしてアンナンになったんだか
333:名無しさん@初回限定
11/09/13 11:31:26.23 YYU/ogBd0
おつんつん
意外と人いるもんだね
334:名無しさん@初回限定
11/09/20 00:17:08.86 LCrxOZmg0
昨日つよきすスレにも書きましたが、今日も途中まで
一応ゲームの一部(日常)と思って見て下さい
細かい描写は少し入れましたがやっぱテンポ悪くなるので
基本入れてません
「記憶を失ったレオ」
祈「大丈夫ですか対馬さん」
乙女「大丈夫?対馬君」
レオ「う、う~ん」
姫「鉄先輩が悪いんですよ~」
蟹「何か蹴られた瞬間のレオモザイクかかってたもんね、ありえねぇ」
乙女「やり過ぎたのは認める。しかしレオも悪いんだぞ」
姫「まぁね、事故とはいえ校内で鉄先輩の胸鷲づかみしたのはね」
乙女「そうだぞ、私は”乙女”なんだからな。あんなことされれば怒るに決まっている」
よっぴー「な、なんでフカヒレ君は隅っこで震えてるの?」
蟹「今の乙女さんの蹴りでトラウマが発動しちゃったんだろ」
フカヒレ「お姉ちゃん、関節はそっちには曲がらないよ~」
蟹「まぁあっちはそのうち治るだろうからほっといてもいいんじゃね。フカヒレだし」
335:名無しさん@初回限定
11/09/20 00:19:06.09 LCrxOZmg0
姫「問題は対馬君よね。…………寝てる間になんか悪戯しちゃおっか」
よっぴー「エリー、だめだよ~」
姫「ふふ~ん、今のうちに対馬君にキスしてみれば。よっぴーのキスで対馬君生き返るかもよ」
よっぴー「!!!?(赤面)」
椰子「いや、死んでませんし」
姫「なんて冗談よ。なんか対馬君に特別優しく感じるけど、よっぴーは誰にでも優しいからねー。」
祈「なんかよっぴー残念そうですわねー」
よっぴー「そ、そんなことありません(赤面維持)」
姫「お~い(レオへの往復ビンタ)」
蟹「うっ、レオ白目向いちゃってる、大丈夫なんか?」
乙女「お、おい姫、ちょっとやりすぎだぞ」
姫「さっきあんな蹴りかまして今の状況作った張本人にそんなこと言われたくありませ~ん」
乙女「うっ、うう」
よっぴー「あ、対馬君」
レオ「う、わき腹が焼けるみたいだ。両頬もひりひりする」
姫「やったのは乙女さんよ」
(蟹「頬は姫なのに、えげつねぇ」)
レオ「オトメサン?」
姫「そうよ。何、私がやったって言うの?」
(蟹「頬は姫なのに、半端ねー」)
336:名無しさん@初回限定
11/09/20 00:20:14.80 LCrxOZmg0
レオ「き、君、誰?」
姫「えっ!?」 よっぴー「!!?」 蟹「はっ?」 乙女「なに!?」
姫「うーん……(レオの目を見つめる)」
レオ「!!(赤面し目をそらす)」
姫「ちゃんとこっち見なさい」
姫がぐいっとレオの顔を引き戻す。
レオ「……」
姫「……。(対馬君の顔真っ赤。やっぱ対馬君いじりは楽しー)」
レオ「き、綺麗だ……(テレ)」
姫・乙女・蟹・よっぴー・椰子・祈「!!!!!」
レオ「き、君、……綺麗だね。俺は、対馬レオ。……君は?」
姫「!!!」
姫は無言で後ずさった。嫌悪からではない。
姫「つ、対馬君のくせに……」
誰にも聞こえないような小さな声で、姫は言葉を紡いだ。
姫「祈先生。対馬君私たちの事忘れちゃってるってことですか?」
祈「ですかねー。嘘ついてるとも思えませんわ」
蟹「あのヘタレーと言われてるレオが姫に綺麗なんて言えるわけないしね」
乙女「そ、そんな……」
人一倍責任感の強い乙女はこの事実を受け、心の中で自分を責めた。
337:名無しさん@初回限定
11/09/20 00:22:34.59 LCrxOZmg0
祈「……。鉄さん、そんなに心配しなくてもいいみたいです。おそらく一過性のものでしょう」
乙女「ほ、本当ですか?」
祈「えぇ。私医者ではありませんので、飽くまで多分ですが」
レオ「……」
祈「対馬さん、そんなに私の胸が気になりますの?」
姫・蟹「むっ!」
良美「……(無言で姫の事を見る)」
姫「?どうしたのよっぴー?」
良美「う、ううん。何でもないよ」
乙女「そ、それより祈先生。レオを元に戻す方法はないんですか?」
今日はここまで
連休終わりですし次はいうになるやら
今更ですがエロはありません
338:名無しさん@初回限定
11/09/20 00:43:04.49 LCrxOZmg0
>>337
一番上に
祈はレオに近づき、先程姫がやったように、レオの目を見つめる。
の一文追加
ミスです申し訳ない
339:名無しさん@初回限定
11/09/20 03:04:05.47 9gXCI5XI0
使い古されたネタだ
だ が そ れ が い い !
340:名無しさん@初回限定
11/09/20 06:21:37.74 L1mge0Kf0
>>338
339が「もう書くな」ってさ
341: 忍法帖【Lv=6,xxxP】
11/09/20 10:11:54.38 7FaeAtcY0
続きに期待
342:名無しさん@初回限定
11/09/20 22:46:10.45 LCrxOZmg0
>>340
確かに本編にも記憶失うのはありましたしチョイスミスかもしれませんね
まぁ見てやってもいいかなという方だけ見て下さい
今日も途中まで
祈「ありませんわー」
姫・乙女・蟹・よっぴー・椰子「……」
祈「冗談ですわ。何か対馬さんにとって衝撃的な事をすればそのショックで元に戻ると思います。
まぁ何もしなくても明日には戻ると思いますけど」
蟹「衝撃的な事って?」
祈「さっき霧夜さんがいってましたわ」
姫・乙女・蟹・よっぴー「???」
祈「対馬さんにキスして差し上げるんですわー」
姫・乙女・蟹・よっぴー「!!!!!」
フカヒレ「それはこの俺が許さねぇーーーー!」
姫「フカヒレ君ちょっと消えててくれる?(不機嫌Max)」
フカヒレ「いつか、いつか誰かが俺が主人公の話を作ってくれる。女の子に囲まれる俺の姿がいつの日か見られるはず」
フカヒレは退場した。
よっぴーがチラチラとレオに視線を送り続けている。
レオ「?」
343:名無しさん@初回限定
11/09/20 22:48:56.02 LCrxOZmg0
レオ「ここは……、学校だよな。蟹、この人たちは一体?」
姫・乙女・蟹・よっぴー・椰子「!!!」
乙女「レオお前、蟹沢の事はわかるのか?」
レオ「は、はい(この人も綺麗だなぁ)」
蟹「へへー、やっぱ僕とレオの仲だもんね。あの程度で
忘れられるくらいの薄っぺらい思い出じゃないかんね」
姫・乙女「むむっ!」 よっぴー「……」
乙女「レオ、私の事も本当に忘れてしまったのか?」
レオ「は、はい。すいません」
(乙女「子供のころとはいえあんな約束までしたのに……」)
姫「……なんか腹立つから早く元に戻しましょ。私は原因を作った乙女先輩が
キスして思い出させるべきだと思いまーす」
乙女「む、むぅ…」
蟹「別にこのままでもいーんじゃね?」
姫「……(不機嫌×2)」
よっぴー「そういうわけにもいかないでしょ蟹っち」
祈「どうせ明日になったら元に戻るでしょうから、私が明日まで預かっとく
という方法もありますわ」
姫「祈先生にこの状態の対馬君を一日預けたら、とんでもないことになりそうなので却下で」
祈「残念ですわー(せっかく童て…ぶつぶつ)」
344:名無しさん@初回限定
11/09/20 22:50:44.06 LCrxOZmg0
姫「ということで乙女先輩よろしく」
乙女「し、しかしだなぁ」
姫「祈先生は明日になれば何ていってますけど、もし明日になっても治らなかったらどうするんですか?」
乙女「うむむ」
姫「それに記憶を失ってる対馬君を可哀そうだと思わないんですか。
一刻も早く最善の手を尽くすべきだと私は思うんですけど」
乙女「……。わかった。やろう」
姫「さぁさぁどうぞ(ニヤニヤ)」
姫が乙女をレオの前まで連れて行く。レオは何が何だかわからず、
またこの美人たちに囲まれどうしたらいいのかわからず黙って立ってることしかできなかった。
乙女「……すまんなレオ。不満かも知れんが……、その、悪いが、記憶を戻すためなんだ」
レオ「……」
レオはこの急展開に小さくうなづくことしかできなかった。
(姫「乙女さんと対馬君のキスが見れるなんていいもの見れ……?なんか嬉しくないなぁ」)
乙女「……じゃあ、いくぞ」
だんだんと乙女の艶やかな、柔らかそうな唇がレオへと近づいて行く。
(姫「キスすればいいんだし、別に乙女先輩じゃなくても…。対馬君なら
顔はまぁギリギリ許容範囲、身体能力は……ぶつぶつ」)
二人は互いの息遣いすら聞こえる距離まで近づいていく。
姫「……ちょっ」
蟹「ちょっと待ったコーーール」
345:名無しさん@初回限定
11/09/25 13:35:03.09 GsyxZU+m0
使い古されたネタだからこそどう料理するかが楽しみだ
続き待ってます
346:名無しさん@初回限定
11/09/27 00:44:07.00 /djS7zA/0
乙女は接近をやめホッとした顔で蟹の方に目を向けた。ただ不本意なキスを止めるきっかけができ
喜ぶべきはずなのに、心の奥深くで小さな不満の念も抱いたことは事実だった。
乙女「ど、どうした蟹沢」
蟹「じゃ……」
姫「じゃ?」
蟹「ジャンケンにしようぜ。このままじゃ乙女さんが可哀そうだじぇ」
乙女「蟹沢…」
いつもわがままで自分勝手であるはずの後輩が自分を気遣ってくれることに感動しつつも、
そのことを乙女は素直に喜ぶことができず、どこか不安定な心持だった。
姫「い、いー考えね。これで負けて、また乙女先輩がすることになっても言い聞かせられるでしょ」
(祈「ふふふ、誰に対して言ってるんでしょうかね~(ニヤニヤ)」)
乙女「じゃんけんは誰がするんだ?」
蟹「2,3人でいんじゃね」
祈「どうせだから私も参加しますわー」
蟹「じゃあこの3人でジャンケンすっぜ」
姫「な、何勝手に決めてるの蟹っち」
347:名無しさん@初回限定
11/09/27 00:45:36.42 /djS7zA/0
ブラックよっぴー「そうだよ」
蟹「へっ?」
よっぴー「ううん、私もやるよ。私だけやらないのもちょっとね。勝った人が対馬君にキスできるの?」
椰子「私はやりませんから参加しなくていいんじゃないですか。
それに勝った人ができるって賞品じゃないんですから、罰ゲームですよ?」
黒よっぴー「……(椰子を睨みつける)」
(椰子「……やっぱり佐藤先輩は苦手だ」)
祈「ハイハイ、面倒ですから皆さんでやりましょう。対馬さんは賞品という位置づけの方が
いいみたいですから、勝った人が対馬さんにキスできる権利を獲得できるってことで」
姫「対馬君ごときが賞品じゃやる気起きないけど私が負けるなんてありえないからニャー」
(椰子「ニャー?」)
乙女「わ、私も勝負事で負けるわけにはいかないな。はっ!」
(レオ「ナ、ナンナンダ」)
蟹「ごたくはいいからさっさとやろうぜ!!!」
(椰子「絶対に負けなきゃ」)
(よっぴー「!!!!!!(気合気合気合)」)
(祈「初もの初もの(ルンルン)」)
蟹「っせーの」
全員「ジャンケーン」
348:名無しさん@初回限定
11/10/02 22:31:49.60 cWM2OowK0
姫:グー 乙女:グー よっぴー:グー 椰子:パー 祈り:パー 蟹:グー
姫・乙女「なっ!」 蟹「げっ!!!」 椰子「うわっ」
祈「あらあら、勝ってしまいましたわー(ニッコニコ)」
椰子「最悪だ」
姫「待った。今の蟹っち遅だしじゃない?」
黒よっぴー「そうだね。ちょっと遅れてたかもね」
蟹「僕のどこが悪かったってのさ」
乙女「コラコラ、蟹沢は正々堂々とジャンケンしてただろうが」
姫「いえ、これは公平性を持たせるためにももう一回やる必要があります(アイコンタクト)」
蟹「?」
蟹「!す、すまんね皆。次はちゃんとやるじぇー」
姫「これじゃあ可愛い後輩が可哀そうですし」
乙女「ま、まぁ蟹沢本人が遅出しだというのなら、致し方ない……のか?」
(乙女「?お、遅出しだったか……?」)
(椰子「……ま、別にいいですけど。助かった」)
(祈「ふふふ、対馬さん人気者ですわね」)
姫「じゃあもう一度」
全員「じゃんけん、ポン!あいこでしょ!」
349:名無しさん@初回限定
11/10/02 22:33:01.78 cWM2OowK0
姫:チョキ 乙女:パー よっぴー:パー 椰子:パー 祈り:チョキ 蟹:チョキ
姫「よしっ!」 蟹「ヒャッホ~」 よっぴー「……」
祈「あらあら、また勝ってしまいましたわ。それより霧夜さん、よしって聞こえましたけど、
そんなに対馬さんとキスしたいんですの?」
黒よっぴー「ビックリマークなんてつけちゃってね」
姫「っ!そ、それは、アレよ。勝負に勝ったことで狩人の性が露わになっちゃったの」
蟹「わかんねー」
姫「そ、それより蟹っちだってヒャッホーとかはしゃいでたみたいじゃない」
蟹「あ、ログ見れば一目瞭然だけど、僕ってヒャッホーって
ちょいちょい言わないとどうにかなっちゃうんだよね」
乙女「?そんなこと言ってたか?」
姫「ま、いーじゃない乙女先輩。今は対馬君を早く治してあげないと」
乙女「そうだな。勝ったのは姫と蟹沢、祈先生か」
350:名無しさん@初回限定
11/10/26 15:23:02.31 SliEs9sx0
町
351:名無しさん@初回限定
11/10/26 15:27:48.15 b6+5tG+n0
全裸待機2ヶ月目
352:名無しさん@初回限定
11/10/29 22:11:14.82 1MfosCpQ0
完全版って、もう新作作る気なさそうだね。
353:名無しさん@初回限定
11/11/22 01:18:28.18 bUDTOmFqP
なごみんの話妄想しておなっちゃいかんのか
354:忍法帖導入議論中@自治スレ
11/12/07 19:12:58.66 rw7lR2yH0
このスレたって四年以上たってるのな…
久々きたよ
355:名無しさん@初回限定
12/01/07 19:32:44.27 RvNNvlTdP
356:名無しさん@初回限定
12/02/11 19:48:58.17 iA0qbZZ3P
357:名無しさん@初回限定
12/02/19 21:15:20.87 C+8Pc86R0
暇だしなんか書いてみるかな
358:武道四天王女子会1
12/02/19 23:29:52.93 C+8Pc86R0
旧四天王が集まったら・・・という話し。結構長いので注意。
SS初めてなので感想くれるとうれしい。
PM7:00 超創作料亭HIIRAGI
ガランガランッ
揚羽「きたか百代」
百代「こんばんは。皆さん早いですね。」
乙女「何を言ってる、5分遅刻だぞ。年下のお前が遅刻とは情けないぞ。」
百代「5分くらいいいじゃないですか。」
乙女「全く、お前というやつは・・・。」
揚羽「まぁ良いではないか、久しぶりに顔を揃えたんだ。楽しむとしようではないか。」
百代「橘さんもお久しぶりです。」
天衣「あぁ・・・。お前も変わりないようだな。」
揚羽「ではみんな揃ったことだし、注文をするとしよう。鉄、そこのボタンを押してくれ」
乙女「よ、よし・・・任せろ。このボタンだな?はああああああああっ!」ピンポーン
天衣「お前まだ機械弱いのか。」
乙女「むっ・・・確かに苦手だが、ちゃんと押せただろう?」
乙女「ボタンなど使わず声で呼べばいいと思ったが、レオに注意されてなからは使うようにしている。」
揚羽「はっはっは!鉄らしいではないか!」
359:武道四天王女子会2
12/02/19 23:32:28.98 C+8Pc86R0
店員S「おっまたせにゃー。ご注文をどーぞ!」
百代「最初の一杯どうしよっかなー。」
百代「う~ん、シャンディーガフで。」
揚羽「我はマッカラン24をロックで頼もう。」
乙女「梅酒お湯割りで。」
天衣「レゲエパンチを頼む。」
店員S「レゲエパンチはおいてないんだよね~」
天衣「・・・!じゃあジンライムを頼む。」
店員S「ごめんねーライムきらしちゃっててさー、ジンコークとかなら出せるよ?」
天衣「もうそれでいい。。。」
百代「相変わらずラック値低いんですね。」
乙女「とりあえず以上で。」
店員S「はーい、すぐに持ってくるよー!」
百代「それにしても珍しいですね、乙女さんが飲み会を開くなんて。」
揚羽「うむ、我も思っていたのだ。鉄、何か悩みでもあるのか?」
乙女「いや、実はレオが出張で家を離れていてな。このGWは暇を持て余していたんだ。」
百代「旦那がいなくてさびしいんですね。かーいーなー乙女さん☆」
乙女「なっ!?そ、そういうんじゃな!年上をからかうもんじゃないぞ!」
360:武道四天王女子会2
12/02/19 23:35:40.51 C+8Pc86R0
店員S「おっまたせー!ごちゅーもんの品だよー。」
乙女「うむ、では乾杯するか。百代、お前が音頭を取れ。」
百代「わたしですか?ウチはキャップがやるからあんまりやったことないんですよね~。」
乙女「せっかくだから何か面白いものをしろよ。先輩をからかった罰だ。」
百代「え~ん橘さん助けて下さい~。」
乙女「だ・め・だ!」
天衣「ん。なら私がこないだ仕入れた小話をしてやろう。百代はその間に考えるといい。」
天衣「昔々あるところに若くてたくましい侍がいました。」
揚羽(昔話!?)
乙女「侍?興味あるな。」
天衣「その侍はとても芸達者で、戦いの後の宴ではいつも乾杯の音頭をとっていました。」
天衣「だがある日、遠くから来た芸者が私に是非乾杯の音頭をとらせてもらいたいと将軍に掛け合いました。」
天衣「将軍は迷ったすえ、2人に乾杯芸を自分の前でまず披露させ、比べることとしました。」
乙女「ふむふむ。」
百代(このオチってまさか・・・。)
天衣「いくら芸達者とはいえ所詮は侍、芸者にかなうはずもなく結果乾杯の座を奪われてしまいました。」
天衣「・・・そうです!この侍は乾杯に完ぱ
百代「かんぱーい!」
揚羽「乾杯である!」
乙女「んっ?か、かんぱい!」
天衣「~~~~~~!」
361:武道四天王女子会4
12/02/19 23:38:11.08 C+8Pc86R0
天衣「」ショボーン
百代「いや橘さん、その話オチまで行ってたら確実に場が氷点下でしたよ?」
天衣「そんなバカな・・・。九鬼の従者が絶対ウケると言っていた話だぞ?」
揚羽「それ、教えたの李じゃないか?」
天衣「なんで知ってる!?」
揚羽「小十郎が李から聞いたといって似たような話をしてきたことがあってな。」
乙女「はっはっは。橘もまだまだだな。」
百代「へーその口ぶりだと乙女さんは何か面白い話ができるんですか?ニヤニヤ」
乙女「ふっふっふ。私はこれでも教師だぞ?教え子からいろいろ聞くし」
乙女「最近では''すべらない話し''も出来るようになったんだぞ!」
揚羽「ほう、自信があるのか。話してみよ。」
天衣「・・・。」
乙女「ふふふ、任せておけ。では行くぞ!鉄乙女のすべらない話し!」
乙女「冬に竜鳴館の仲間とスノーボードに行ったんだ。」
乙女「メンバーの中のある男がな、ゲレンデについてすぐ女性に見とれてよそ見をしていたんだ。」
乙女「そしたら足を滑らせてな、」
百代「ちょっと待ってください。それって怪我して何もせず帰った、」
百代「スノボーに行ったけど''すべらない''って話じゃないですよね?」
乙女「なんでわかる!?」
揚羽「それ以外にない流れだったではないか。」
天衣「・・・ふっ。」
乙女「うぐぐ・・・。」
362:武道四天王女子会5
12/02/19 23:40:46.74 C+8Pc86R0
天衣「まぁ、何かフードを頼むとしよう。」
百代「お、結構メニューが豊富じゃないですね。」
揚羽「フハハハハ!我を満足させる料理はあるかな?」
乙女「とりあえず店員を呼ぶぞ。はあああああああっ!」ピンポーン
天衣「いちいち気合入れるんだな・・・。」
店員T「お待たせしました、ご注文をお伺いしますわ。」
百代「おっ!さっきの店員もかわいかったがこの子も可愛いなー。」
百代「高嶺ちゃんていうのかー。今度私とお茶しない?」
高嶺「そういうのはちょっと・・・。」
乙女「百代、店員を困らせるな。」
高嶺「ご注文をどうぞ。」
揚羽「この超オススメ柊風焼きそばを頼む。」
高嶺「超オススメ柊風焼きそばですね。これほんとオススメなんですか!」
揚羽「それは楽しみだな。」
百代「私は南斗水鳥の丸焼きを。」
高嶺「南斗水鳥の丸焼きを1つですね。」
天衣「マンドラゴラ入り伝説野菜のシーザーサラダを頼む。」
高嶺「かしこまりました。」
乙女「ブロッケン男のラーメン 油多め野菜増し増しミイラパッケージを1つ。」
高嶺「ブロッケン男の・・・ラーメン 油多め野菜増し増しミイラパッケージを1つですね。」
高嶺「他にはございますか?」
乙女「あぁ。あとはこれを頼む。」
363:武道四天王女子会6
12/02/19 23:43:14.11 C+8Pc86R0
上島産ダチョウのジモンジモングリル。リーダーを添えて
江露下産、虎馬 緑と眼鏡のナース寿司
居合番長のまかない茶漬け
剛力番長のシューマイ握力蒸し
鳥カフェ風6Pチーズ
ミックィーマウスの唐揚げ
エクセリオン級ムール貝のスーパーイナズマクック
エリート兵オススメ 野菜の切り払いバターソテー
レオパルドンのノーズフェンシング刺し
羽黒のユッケ
伊達の牛たん極み
テールスープ4つ
レンコンのビークスパイダー炒め
戸愚呂豚の部位 バトルオーラ焼き
茶碗蒸し4つ
特上握り3つ
絵馬さんちの新ハム
月ウサギのお仕置き焼き
妖精の湯田バターコーン
佐藤隊長のシュツルムディアス丼
トマトとベルリンの赤い飴
揚げラフティーのオーロラソース
ハラキヨのリハビリ風マッシュルーム三振仕立て
ゴールデン眼のしゃがみチョップソース~ナターシア~
葵屋の牛鍋。五香十字付
364:武道四天王女子会7
12/02/19 23:46:31.56 C+8Pc86R0
高嶺「えっ?えっ?」
揚羽「鉄、一度に頼みすぎだ。料理がテーブルに乗らんだろう。」
乙女「おっと。じゃあ''とりあえず''以上で」
高嶺(とりあえず~~?こいつらどんだけ食べるんだよ?)
高嶺「かしこまりました。ご注文を確認いたします・・・」
その頃厨房では
ピピッ!ガー
店員H「注文か・・・。」
ガー、ガー、ピピッガー
店員H「・・・長い。シェフ、注文だ。」
店員T「うわぁ、これはすごい量だね。」
高嶺「巴姉さん!すごい量だけどキッチン大丈夫!?」
巴「あぅ・・・。ちょっとヤバイかも・・・。」
高嶺「この量じゃね。ヒイロ!ボケッとしてないでさっさと休憩中の連呼んできなさいよ!」
ヒイロ「任務・・・了解。」
スタッフルームにて
ヒイロ「流川、16号、アサキム、京極、大量注文だ。キッチンに入ってくれ。」
京極「わかった。」
16号「了解だ。私はもともとドクターUMIによって作られたロボットだ。休憩はいらない・・・。」
アサキム「わずかな休憩の時すら謳歌できない。・・・囚われている、僕は・・・!」
流川「・・・zzzzZZZZZ」
ヒイロ「・・・」
365:武道四天王女子会8
12/02/19 23:51:21.69 C+8Pc86R0
揚羽「はっはっは!百代も女だな、そのなことでいちいち妬くとは。」
乙女「まぁ気持ちはわかる。私も結婚前はかなりヤキモチを焼いてレオを困らせてしまったものだ。」
百代「ですよね!大和あれで年下からも人気があって」
乙女「1つしか違わないとはいえ、学年が違うだけで見えない部分も多いからな。」
天衣「そういうものなのか?私は女子高だったから良くわからん・・・。」
揚羽「橘、お前は男がいたことがあるのか?」
天衣「・・・ない。私はどちらかというより女が好きだ。」
百代「周りにいい男がいないと女に走っちゃいますよねー。」
乙女「男には興味ないのか?」
天衣「ないわけじゃないが・・・。私に近寄ってきた男は何も言わなくとも無事にすんだためしがない。」
天衣「女だとわりと大丈夫なんだがな・・・。」
揚羽「難儀なものよな。」
百代「揚羽さんは男経験あるんですか?」
揚羽「我か?我は・・・」
乙女「前に気に入ったと言っていたレンとはどうなったんだ?」
揚羽「うぐ、それを私に語らせるか・・・。」
揚羽「レンは・・・その、他の女性と結ばれてしまってな・・・。コンシューマーならルートがあったんだが・・・。」
揚羽「我も多忙故にタイミングがあわなくてな・・・。惜しい男だった・」
百代(あちゃーこれはまだ惚れてるな。)
百代「そんなことあったんですね。」
店員S「へい!おまちどー!」
366:武道四天王女子会9
12/02/20 00:00:19.64 QhDalHCG0
乙女「お、きたか!まぁ揚羽の話は置いておいて食べるとするか!」
百代(流すのはやっ!)
天衣「店員、テキーラサンライズを頼む。」
揚羽「我も同じ物を頼もう。」
乙女「私は日本酒の五番鬼を頼む。冷酒で」
天衣「テニスが強くなりそうな酒だな・・・。」
百代「ピーチサワーください。」
店員S「はいなー!」
百代(名前なんて読むんだろう・・・。せ、せろ・・・せろり?
乙女「うまうま」
揚羽「マナーに問題はないが、その食べるスピードなんとかならんのか?」
乙女「べひゅにいいりゃないふぁ」
天衣「飲み込んでからしゃべれ。」
百代「それにしてもウマイですね。はむはむ」
揚羽「うむ!素材の良さもさることながらシェフの腕がいいのだろう。」
天衣(そういうば外食なんてひさしぶりだったな・・・。)もぐもぐ
乙女「ウマイだろう?なにせ私が自分でインターネットを使い見つけた店だからな!」
百代「え!乙女さんパソコンとかできるんですか!?」
揚羽「バカな!エアコンさえ操作できぬ貴様がパソコンなど我には信じられぬ!!」
天衣「エアコンすら操作できないことが信じられんのだが」
乙女「ば、バカにするな!これでもレオに毎日教わって色々できるようになったんだぞ!」
乙女「今ではテレビの録画すらできるようになったんだぞ!」(超ドヤ顔)
百代「よーしよし良く出来ましたね~ニヤニヤ」なでなで
乙女「・・・おい、なんかすごく馬鹿にしてないか?」
揚羽「いや、とにかく貴様がネットとは今年一番の驚きだぞ。褒めてやろう。」
乙女「ほめられた気がせん!」
367:武道四天王女子会10
12/02/20 00:03:35.78 QhDalHCG0
瀬芦里「おっまたせー!飲み物もってきましたー!」
揚羽「うむ。」
乙女「あ、注文いいですか?」
瀬芦里「はいにゃー!」
~その頃厨房では~
巴「ふぅ・・・。なんとかさばけたね。みんな・・・ありがとう。」
京極「気にすることはない。仕事だからな。」
ヒイロ「任務・・・完了。」
流川「ッス」
16号「・・・(笑顔)」
アサキム「注文という名の煉獄。僕はその中で君の創りだす料理に愛情と言うなのスフィアを感じたよ。」
ピピッ!ガー
流川「・・・注文ッス。」
ガー、ガー、ピピッガー
ガー、ガー、ピピッガー
ガー、ガー、ピピッガー
ガー、ガー、ピピッガー
巴「あぅ・・・。」
アサキム「また大量注文・・・。フフ、僕達は未だ注文というなの無限獄から抜け出せないようだね・」
ヒイロ「教えてくれ京極!俺達はあと何回肉や野菜をきざめばいい!?16号は俺に何言ってはくれない・・・。」
京極「・・・。」
巴「と、とにかくがんばろう。みんなでやれば大丈夫だよ・・・。」
368:武道四天王女子会11
12/02/20 00:06:35.30 QhDalHCG0
天衣「鉄、そういえばお前はまだ鉄性なんだな。」
百代「あーそれ私も気になってました。婿養子とったんですか?」
乙女「あぁ。鉄家もいろいろあってな、レオが快諾してくれて本当によかった。」
百代「まぁ、対馬乙女ってのも微妙ですしね。」
揚羽「百代は直江に嫁ぐのか?」
百代「私は総代なので大和が婿養子ですね。」
天衣「鉄と同じようなものか。」
揚羽「ん・・・。我はお手洗いに行ってくるとしよう。」
百代「はーい。」
揚羽「むぅ、ちょっと食べ過ぎたか・・・。」
揚羽「店員、トイレの場所を教えてくれ。」
高嶺「はい、こちらですわ。」
ガラガラッ
高嶺「あ、いらっしゃいませー。何名様ですか?」
レン「二人です。」
揚羽「・・・レン!?」
レン「・・・!」
369:名無しさん@初回限定
12/02/20 11:11:37.05 1Sjof6LT0
出来がどうこうの前に
>>1を見ろ
みなとはスレ違い
370:名無しさん@初回限定
12/02/20 13:53:02.62 LbKU7X0Q0
まぁでも乙ん
371:名無しさん@初回限定
12/02/21 17:34:14.09 biUgRQFB0
おちんちん
372:名無しさん@初回限定
12/05/16 00:01:01.74 U6sm5MFQP
てむ