05/07/16 15:00:16 dBkmiMzD
例によって即興です
門
1831年、産業革命全盛期のアメリカで俺は生まれた。悪魔の子として・・・・。
俺の姿を始めてみたとき、母親は絶叫し「悪魔!!」と叫んで失神したという。そ
れも当然だ。お腹を痛め、必死の思いで産んだ子が俺みたいな奴ではしょうがない。
まぁ、もっとも原因の5割がたは母親にあるのだが・・・・・。
母親が俺を生むのを助けた看護士たちも俺の姿を見て、悲鳴をあげた。父親なんか、
俺のことを一ヶ月あまり子供と認めなかったという。たぶん俺の父親は今でも俺の事
を自分の子供だと思っていないだろう。・・・それは正解だ、なにしろ俺は悪魔の子
なのだから。
全ての子供は、幸福になるために生まれてくる、人間として生きる権利がある。法律
でちゃんと決まっている。しかし、俺のこの容姿ではそんな事を望むのは不可能だった。
当時のアメリカでは、俺のような容姿の者を一生奴隷として扱うと法律でちゃんと決
めていた。・・・・・嘘じゃない。そう、俺のように黒い皮膚をもつものは・・・・・・。