母親が他人に侵される 漫画・小説 #14at EROCOMIC
母親が他人に侵される 漫画・小説 #14 - 暇つぶし2ch99:多部聡の憂鬱 ◆pQBymCKmbj68
13/02/28 12:42:04.30 YWSOdIEv
46.
俺は、さほど驚きはしなかった。
受けた衝撃の大きさに、もうそれだけの気持ちの弾力が喪われていた。
脱衣所からの物音。杉浦か母さんのどちらかが浴室を出てたのだ。
いや、もしかして、一緒にか。自分は裸のまま甲斐甲斐しくタオルで杉浦の身体を拭う母さんの姿が、頭をよぎった。
その淫らな想像が、胸をまた熱く焼く。
どうする。いや、もうどうでも良い。すぐに逃げようとも、思わなかった。
だって、母さんは、俺を裏切っていたのだ。俺にずっと隠していた。俺と同い年の男に、身体を任せていることを。
ネットに痴態を投稿されるほどに、心まで狂わされていることを。
あの、母さんが。
いつも気丈で、明るく、矜持があり、人生の逆境にも怯むことがなかった、俺の母さんが─
だが、もうそれならば、それで構わない。母さんが、そういうつもりならば。
例えばこのまま此処にいて、寝室に入ってきた母さんを驚かせてやるのも一興だ。
どんな表情で、息子の顔を見るのか。そして、どんなふうに言い訳を、取り繕うのか。
そんな母さんの姿を見てみたい。俺の心の中に、自暴自棄なもの、破滅的なものが、生まれていた。
どういう事態になったとしても、それは俺のせいじゃない。
そして、同時に湧いてきたのは、毒を食らわば皿までという衝動だった。
母さんを死ぬほど後悔させるのは、母さんの正体をすべて暴いてらでも、遅くない。
自分を、そして母さんを、ずたずたに切り刻んでやりたいような衝動。
俺はその衝動が身体を衝き動かすままに、任せた。
寝室の押入れへと歩を進める。その襖を、ゆっくりと開く。
父さんが死んだ後、いったん整理された押入れに、大した荷物はない。
上段にも、下段にも、人がひとり潜り込めるだけの空間は、十分にあった。
自分が鼻から笑い声を出したのが分かった。
(…とんだ出歯亀野郎だよな。)
もし見つかれば、これ以上はないほどに間抜けで愚かな図だ。だがそれでいい。
母さんがショックを受けるのも歓迎だ。もともとこれは母さん自身の罪だ。
俺は身体を折り、押入れの下段に、膝を曲げて潜り込んだ。
襖をゆっくりと閉じる。もちろん、寝室の中が覗ける程度の隙間を設けて。
そして─さらなる破滅の始まりを、ただ、待った。


次ページ
続きを表示
1を表示
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch