12/10/16 10:43:59.98 otzOlKGJ
「生徒を泣かせない。そういう選択肢もあります。でも、その場合、いっそ生徒を共犯にしてしまったほうがいいです。」
「え゛、生徒が強盗の共犯になるかね」
「なりえます。犯人が誘導すればいい。ただし、犯人が知的になってきますから、バイオレンスっぽくない。」
「うーむ。そんなものかね」
「そんなものです。とにかく徹頭徹尾暴力的ってのはエロ本としては似合わないのです。エロ本に出てくるやくざは
たいてい女扱いになれていて、脅す、なだめるの使い分けがうまく、ヒロインをちぢみあがらせた後にゆっくり身体
から性感を引き出していきますね。」
「落花狼藉にあいながら、身体が悦びの声をあげてしまう悲しさ」
「『身体は正直だね』という言葉が一番合うのもこのパターンです。この一言に対する女性の反応は、凌辱小説の
もっとも重要な部分のひとつです。」
「女としては悔しいよ」
「悔しさに身体を震わせても、悲しみに涙を流しても読者は喜びますよ。だけど、其処に至るまで抵抗してほしい。」
「その抵抗が長いほど、落ちたときのカタルシスが大きいね」
「おおきいです。で、長くするために段階的に落としていくのです」
「段階的に」
「段階的にです。たとえば、泣き叫んでいた女の子が挿入され、ピストン運動をされると、イヤーっやめてー
アーッ感じるーと激変するような作品もある」
「うそだ」
久子が笑う。
「さすがに商業作品でこんなのは少ないですが、ありますよ。しかも処女喪失で。」
「わかったよ、ご都合主義だったね」
今度は一郎が苦笑する。
「そんなところです。残念ながらそんな本でも売れちゃうんですけどね。ともかく、凌辱劇の花形がゆっくりと落ちていく
ヒロインであることに変わりはありません。ですから、この場合男はヒロインをゆっくり脱がしながら、言葉と身体でなぶり
尽くさないといけないのです。見せ場です」