09/09/09 03:17:31 nBZfdnyc
ゆいは映画撮影の休憩中に共演者やスタッフとみんなでテレビを見ていた。成人式のニュースが流れる。
「あ~もうそんなシーズンか・・え!?ガッキーどうしたの?」みんな驚いてゆいを見つめる。
成人式のニュースが流れた途端ゆいが「ひっ」という声をあげ慌ててテレビを消したからである。
「どうしたの?なんかあったの?」「な、なんでもないです・・私・・あの・・お、おトイレ・・」
そう言ってトイレへと向かうゆい。不思議そうに見つめるみんな。
「ひっ、ひい・・」ゆいはトイレの洗面所ですすり泣いていた。先ほどのニュースの
映像を見て過去の地獄の記憶が鮮明に脳に甦ってきたからだ。
どうしよう・・私もうこんなんじゃ今日は・・でも皆待ってる・・そうよいやな事は忘れなきゃ・・
なんとか立ち直って戻ろうとするゆい。だがその時突然鳴った携帯を見てゆいの顔が再び引きつる。
「・・・!!」携帯をその場に落とすほどのショックだった。
全てはゆいの成人式に立ち戻る・・
沖縄といえば荒れる成人式で有名だがゆいはそんな事を気にすることもなく友達と一緒に会場に向かっていた。
元来性格がよいので自分が他の子に比べてきれいだとも思わないし狙われやすいなんて夢にも思わないのだ。
いや、女といえば犯す対象としか見ない男がいるなんて事さえ考えた事もない。
だがそんなのはお花畑の話なのだ。現実には成人式に向かうゆいの美しい顔から体にかけて
なめまわす様に見ている男たちが何人も潜んでいた。
「今年の獲物は決定だな・・」「あんなに美人な子他に絶対いませんよ・・」
その歪んだ感情が成人式会場で暴発しようとしていた・・