08/11/24 22:46:07 fz0nAKLX
まだ何も悪いことはしていないが、少年の心臓の鼓動は早鐘のようになっている。
少年は、はやる心を抑えながらケーブルをテレビと携帯につなぎ、
携帯をテーブルに置いて、自分は妹のベッドに腰掛ける。
ベッドのふわふわしたかんじと同じくらい、少年の心もふわふわしていて、
なんだか雲の上を歩いているように、現実感がない。
数分前に決まった倒錯的なゲームに対する心構えが、まだできていないようだ。
だがいつまでもふわふわしてるわけにもいかず、
準備を終えた少年は、携帯電話の通話ボタンを押し、自分が写るように携帯電話をテーブルに置いた。
「出来たよ彩~、そっちも映ってる?」
「はいOKですぅ!」
期待に胸を膨らませながらも、あまりにスケベ顔になると眞希に引かれてしまうと思い、
汗で滲む手のひらを隠し、少年は平静を装って画面越しの彩に話し掛けた。
「ねぇ~お兄ぃはオ●ニーしたことある?」
「ぶっ!?…かはっ!…な…何?」
絵に描いたような狼狽ぶりを見せる少年。勢いで携帯を蹴り上げそうになる。
「オ●ニーだよ~♪ズリ●ンこかないんですか?」
この年の少年が、マスターベーションをしていない訳がない。
答えの分かっている質問に友達の兄が妹のいる前でどう答えるかを、
彩は小悪魔の様な笑みを浮かべながら待っている。