12/12/09 23:18:17.20
>>177
(めりっ、という音が、美鈴には聞こえただろうか)
(美鈴の拳は狙い過たず勇儀の脇腹に命中していた)
(しかし、それは、「命中していた」だけだ)
……良い拳だねぇ。
鍛え抜かれた、武術家の意地を感じるよ。
だが……、単純な打撃だけじゃあ鬼の身体には「通らん」ぞ!!
(まるで鋼鉄をブッ叩いたような感触が美鈴の拳に返っているだろう)
(それは、鬼という生命体が誇る頑健さである)
そぉら、こっちからも行くぞぉっっ!!
(拳をモロに受けながら、返す刃で拳を繰り出す)
(オーバーモーションの振りかぶった拳が、頭頂から振り下ろすように繰り出される!!)
(美鈴ほどの鋭さはないかもしれない)
(しかし、その拳に篭められた闘気は、傍目から見ても感じられるほどに凄まじい……!!)