11/10/01 22:04:08.06
(突然過ぎる程に突然に、少女は火照る躯を持て余していた)
(自室には到底居られず、かと言って世間知らずな少女はまるで知らない場所にも行けず)
(JUDA本社からそう離れてもいない場所へ、ふらりとやってきて)
(その時、少しだけ見知っていた―ような気がするお兄さんが目に入った)
(人恋しくて堪らない少女は反射的に掛けだして、その腕に思わず縋り付く)
……あ、あの!
私、お兄さんのコト、知っている気がするんです……
JUDAの中でお見掛けしたコト、なかった、でしょう、か…?
――ッ、…ぁ…!
(腕を絡めてしまったのに今更気が付き、あ、と赤面して勢いよくバッと俯いて)
(それでもここで手を離すと遠ざかって行かれてしまう、そんな無闇な焦燥感に駆られ)
(恥ずかしさを耐えてお兄さんのカオを見る)
突然、スミマセン…ッ!
あ、あの、私、…か、躯が!
熱くて堪らないんです、
こんなコト初めてでどうしたらいいか分からなくて!
誰にも相談出来ないし、で、でも、奥が、苦しくて堪らなく、て…!
(お兄さんの腕に小さな白い手でぎゅ、としがみついて、もう一方の手でスカートの裾を引っ張って)
あ、あの、御迷惑でなかったら、この躯を、し、鎮めて欲しい……ん、です……
いきなり……だ、ダメ、です、か……?
(黒いJUDAの制服、同じく黒のオーバーニーソックスを着込んだ少女は、潤んだ緑がかった瞳で見上げて懇願する)