11/03/20 17:10:02.34
>>870
お兄ちゃん? そうか、最初入ってきた時……
(彼女がロッカールームに入ってきた時の第一声を思い出す)
(……あれ、確か……これから試合をする相手チームに、彼女と同じ姓がいたような)
(リナのコスチュームも、そういえば何度か試合を行った際に目にした、相手チームの応援団のもののような)
(……という思考が一瞬浮かぶが、すぐに思考の奔流の中に沈んでいく)
(試合をしている時、ボールの行方を追い掛ける時のように、目の前のリナ以外は目に入らない状況で)
いや、いいんだ。ヒーローってのは……なかなかなれるもんじゃないんだ。
なんていうかな、結果や行いの後から、「ヒーロー」って評価が……いや、つまらない話だよな、忘れてくれ
(言い掛けた言葉を、苦笑とともに押し止めて)
(リナの言葉に、気を取り直して微笑み)
そうか、正直勿体ないな。リナみたいな子がボーイフレンドもいないってのは。
でも、申し訳ないが、今だけはその事に感謝するよ。何故なら、リナとこうしていても、誰にも文句は言われないんだから……
(ファーストキスはレモンの味。そんな幻想からはとうに卒業した身だが)
(彼女の唇からは、甘く爽やかな果実の味がしていて、在りし日抱いていた幻想を思い起こさせる)
(もちろん実際は匂い消しであるのだろうが……リナへ抱く甘美な想いは、些かも消える事はなく)
(ゆっくり舌を偲ばせ、リナの口の中へ進入してゆく……)
(アップルミントの味のする唾液や生暖かい舌肉の弾力を味わい、ねっとりと舌を絡めていき)
(リナの口内を丹念にしゃぶり、味わいつつ、リナの身体を支えながら、ゆっくりその身を横たえて)
ん、ふ……
(鼻息をやや強くして、間近で視線を絡み合わせ、潤んだ瞳に浮かぶ色欲の色を見つめ)
(背中から抜いた手を、肩に沿って滑らせ、ジャケットを開いて、寝そべった弾みに揺れ動く胸元へそっと重ね)
(もう一方の手は、腰から脚へと伸びていき……ふとももを通って、ミニスカートの裾をゆっくりと持ち上げ、めくり上げていき)
(普段はそこもまた『魅せる』場所であるところのスカートの中が、照明を浴びて、まるで秘められた宝箱のようにさらけ出され)